(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023080747
(43)【公開日】2023-06-09
(54)【発明の名称】コンパレータ
(51)【国際特許分類】
H03K 5/08 20060101AFI20230602BHJP
【FI】
H03K5/08 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021194248
(22)【出願日】2021-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000191238
【氏名又は名称】日清紡マイクロデバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 晴彦
【テーマコード(参考)】
5J039
【Fターム(参考)】
5J039DA01
5J039DA09
5J039DA10
5J039MM03
5J039MM04
(57)【要約】
【課題】応答速度の低下を招くことなく、消費電流の低減を図ったコンパレータを提供する。
【解決手段】出力部31を構成するトランジスタM71とトランジスタM51との間にトランジスタM91を設ける。出力部32を構成するトランジスタM82とトランジスタM62との間にトランジスタM92を設ける。出力部31、32の出力がリセット入力R、セット入力Sに入力されるラッチ回路4によってトランジスタM91,M92のオンオフを制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の入力電位及び第2の入力電位に応じた電流比の電流が各々流れる第1の差動トランジスタ及び第2の差動トランジスタを有する差動入力部と、
前記第1の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第3のトランジスタと、前記第2の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第4のトランジスタとを有し、前記第4のトランジスタが出力段を構成する第1の出力部と、
前記第1の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第5のトランジスタと、前記第2の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第6のトランジスタとを有し、前記第5のトランジスタが出力段を構成する第2の出力部と、
前記第3のトランジスタに流れる電流を遮断する第1のスイッチ素子と、
前記第6のトランジスタに流れる電流を遮断する第2のスイッチ素子と、
前記第1の出力部及び前記第2の出力部の出力に応じて前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子のオンオフを制御するラッチ回路とを備えた、
コンパレータ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンパレータにおいて、
前記差動入力部が、前記第1の差動トランジスタに直列接続された第7の負荷トランジスタと、前記第2の差動トランジスタに直列接続された第8の負荷トランジスタとを有し、
前記第3のトランジスタ及び前記第5のトランジスタが、前記第7の負荷トランジスタにカレントミラー接続され、
前記第4のトランジスタ及び前記第6のトランジスタが、前記第8の負荷トランジスタにカレントミラー接続され、
前記第1の出力部が、前記第3のトランジスタに直列接続された第9のトランジスタと、前記第9のトランジスタにカレントミラー接続され、前記第9のトランジスタに流れる電流を折り返す第10のトランジスタとを有し、前記第4のトランジスタ及び前記第10のトランジスタが直列接続され、その接続点が出力となり、
前記第2の出力部が、前記第6のトランジスタに直列接続された第12のトランジスタと、前記第12のトランジスタにカレントミラー接続され、前記第12のトランジスタに流れる電流を折り返す第11のトランジスタとを有し、前記第5のトランジスタ及び前記第11のトランジスタが直列接続され、その接続点が出力となる、
コンパレータ。
【請求項3】
請求項1に記載のコンパレータにおいて、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子が電界効果トランジスタから構成された、
コンパレータ。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記ラッチ回路の出力及び反転出力の何れか一方と、出力端子との間に接続される出力バッファ回路を備え、
前記ラッチ回路は、前記出力に接続される第1の論理ゲート回路と、前記反転出力に接続される第2の論理ゲート回路とを有し、
前記第1の論理ゲート回路及び前記第2の論理ゲート回路のうち前記出力バッファ回路に接続されていない一方の電源入力端子と電源電圧との間に抵抗器を設けた、
コンパレータ。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記トランジスタの少なくとも1つ以上が電界効果トランジスタから構成されている、
コンパレータ。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記トランジスタの少なくとも1つ以上がバイポーラトランジスタから構成されている、
コンパレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパレータに関する。
【背景技術】
【0002】
地球温暖化の原因は、CO2のような温暖効果ガスの濃度上昇により、大気の温室効果が強まったことによると考えられており、通信情報化社会の急速な進展に伴い、電子機器の低消費電力化も大きな課題になってきている。電子機器には多くの半導体集積回路が使用されており、本発明は、半導体集積回路に幅広く使われるコンパレータの消費電流を低減し、地球温暖化の抑制に貢献しようとするものである。
【0003】
半導体集積回路に用いられるコンパレータとして、
図5に示すような回路が知られている(例えば特許文献1、2など参照)。
図5に示されているコンパレータ100は、差動入力部101と、出力部102と、出力バッファ回路103を主たる構成要素として構成される。
【0004】
差動入力部101は、ソースが共通接続された差動トランジスタM1,M2と、そのドレインに各々接続された負荷トランジスタM3,M4と、トランジスタM1,M2の共通ソースと正電源電圧VDDとの間に接続された定電流源21とにより構成されている。
【0005】
出力部102は、負荷トランジスタM3,M4と各々カレントミラー接続されたトランジスタM5,M6と、そのドレインと正電源電圧VDDとの間に各々接続されたトランジスタM7,M8とから成る。トランジスタM7,M8をカレントミラー接続して、トランジスタM6のドレインとトランジスタM8のドレインとの接続ノードより、出力バッファ回路103を介して出力を取り出すように構成されている。
【0006】
上述した従来のコンパレータ100は、差動トランジスタM1に流れる電流が差動トランジスタM2に流れる電流より多い場合に、出力電圧がHigh状態となる。このとき、差動トランジスタM1に流れる電流をコピーした電流がトランジスタM5のドレインに定電流として流れるため、消費電流が大きくなるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5141289号公報
【特許文献2】特開平7-245552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、応答速度の低下を招くことなく、消費電流の低減を図ったコンパレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコンパレータは、下記[1]~[6]を特徴としている。
[1]
第1の入力電位及び第2の入力電位に応じた電流比の電流が各々流れる第1の差動トランジスタ及び第2の差動トランジスタを有する差動入力部と、
前記第1の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第3のトランジスタと、前記第2の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第4のトランジスタとを有し、前記第4のトランジスタが出力段を構成する第1の出力部と、
前記第1の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第5のトランジスタと、前記第2の差動トランジスタに流れる電流を折り返す第6のトランジスタとを有し、前記第5のトランジスタが出力段を構成する第2の出力部と、
前記第3のトランジスタに流れる電流を遮断する第1のスイッチ素子と、
前記第6のトランジスタに流れる電流を遮断する第2のスイッチ素子と、
前記第1の出力部及び前記第2の出力部の出力に応じて前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子のオンオフを制御するラッチ回路とを備えた、
コンパレータであること。
[2]
[1]に記載のコンパレータにおいて、
前記差動入力部が、前記第1の差動トランジスタに直列接続された第7の負荷トランジスタと、前記第2の差動トランジスタに直列接続された第8の負荷トランジスタとを有し、
前記第3のトランジスタ及び前記第5のトランジスタが、前記第7の負荷トランジスタにカレントミラー接続され、
前記第4のトランジスタ及び前記第6のトランジスタが、前記第8の負荷トランジスタにカレントミラー接続され、
前記第1の出力部が、前記第3のトランジスタに直列接続された第9のトランジスタと、前記第9のトランジスタにカレントミラー接続され、前記第9のトランジスタに流れる電流を折り返す第10のトランジスタとを有し、前記第4のトランジスタ及び前記第10のトランジスタが直列接続され、その接続点が出力となり、
前記第2の出力部が、前記第6のトランジスタに直列接続された第12のトランジスタと、前記第12のトランジスタにカレントミラー接続され、前記第12のトランジスタに流れる電流を折り返す第11のトランジスタとを有し、前記第5のトランジスタ及び前記第11のトランジスタが直列接続され、その接続点が出力となる、
コンパレータであること。
[3]
[1]に記載のコンパレータにおいて、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子が電界効果トランジスタから構成された、
コンパレータであること。
[4]
[1]~[3]の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記ラッチ回路の出力及び反転出力の何れか一方と、出力端子との間に接続される出力バッファ回路を備え、
前記ラッチ回路は、前記出力に接続される第1の論理ゲート回路と、前記反転出力に接続される第2の論理ゲート回路とを有し、
前記第1の論理ゲート回路及び前記第2の論理ゲート回路のうち前記出力バッファ回路に接続されていない一方の電源入力端子と電源電圧との間に抵抗器を設けた、
コンパレータであること。
[5]
[1]~[4]の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記トランジスタの少なくとも1つ以上が電界効果トランジスタから構成されている、
コンパレータであること。
[6]
[1]~[5]の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記トランジスタの少なくとも1つ以上がバイポーラトランジスタから構成されている、
コンパレータであること。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコンパレータによれば、応答速度の低下を招くことなく、消費電流の低減を図ることができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、第1実施形態における本発明のコンパレータを示す回路図である。
【
図2】
図2は、第2実施形態における本発明のコンパレータを示す回路図である。
【
図3】
図3は、第3実施形態における本発明のコンパレータを示す回路図である。
【
図4】
図4は、第4実施形態における本発明のコンパレータを示す回路図である。
【
図5】
図5は、従来のコンパレータの一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0014】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態のコンパレータ1について
図1を参照して説明する。同図に示すように、コンパレータ1は、反転入力端子T11に入力された反転入力電位INM(=第1の入力電位)と非反転入力端子T12に入力された非反転入力電位INP(=第2の入力電位)とを比較し、その比較結果を出力端子T3から出力する。コンパレータ1は、差動入力部2と、出力部31(=第1の出力部),出力部32(=第2の出力部)と、ラッチ回路4と、トランジスタM91(=第1のスイッチ素子),トランジスタM92(=第2のスイッチ素子)と、出力バッファ回路5とを備えている。
【0015】
差動入力部2は、ソースが共通接続された差動トランジスタM1(=第1の差動トランジスタ)、差動トランジスタM2(=第2の差動トランジスタ)と、負荷トランジスタM3(=第7の負荷トランジスタ)、負荷トランジスタM4(=第8の負荷トランジスタ)と、定電流源21とを備える。
【0016】
差動トランジスタM1,M2は、Pチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。差動トランジスタM1のゲートは、反転入力端子T11に接続され、差動トランジスタM2のゲートは、非反転入力端子T12に接続されている。差動トランジスタM1,M2のソースは共通接続され、定電流源21に接続されている。
【0017】
負荷トランジスタM3,M4は、Nチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。負荷トランジスタM3は、差動トランジスタM1に直列接続されている。詳しく説明すると、負荷トランジスタM3は、ドレインが差動トランジスタM1のドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。負電源端子T22には負電源電圧VSSが供給されている。負荷トランジスタM4は、差動トランジスタM2に直列接続されている。詳しく説明すると、負荷トランジスタM4は、ドレインが差動トランジスタM2のドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。負荷トランジスタM3,M4は、それぞれのゲートとドレインが接続されている。
【0018】
定電流源21は、正電源端子T21と共通接続された差動トランジスタM1,M2のソースとの間に接続される。正電源端子T21には、正電源電圧VDDが供給されている。差動入力部2は、定電流源21が供給する定電流I1を差動トランジスタM1,M2に分流する。差動トランジスタM1,M2に流れる電流の電流比(分流比)は、反転入力電位INM、非反転入力電位INPに応じた値となる。
【0019】
出力部31は、差動トランジスタM2に流れる電流が差動トランジスタM1に流れる電流よりも大きい場合、Low状態(=負電源電圧VSS)を出力し、差動トランジスタM1に流れる電流が差動トランジスタM2に流れる電流よりも大きい場合、High状態(=正電源電圧VDD)を出力する。
【0020】
出力部31は、トランジスタM51(=第3のトランジスタ),トランジスタM61(=第4のトランジスタ)と、トランジスタM71(=第9のトランジスタ),トランジスタM81(第10のトランジスタ)とを有している。トランジスタM51,M61は、Nチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。トランジスタM51は、ゲートが負荷トランジスタM3のゲート、ドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。すなわち、トランジスタM51は、負荷トランジスタM3にカレントミラー接続され、負荷トランジスタM3に流れる電流をコピーして折り返す。トランジスタM61は、ゲートが負荷トランジスタM4のゲート、ドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。すなわち、トランジスタM61は、負荷トランジスタM4にカレントミラー接続され、負荷トランジスタM4に流れる電流をコピーして折り返す。
【0021】
トランジスタM71,M81は、Pチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。トランジスタM71,M81は、ソースが共通接続され、正電源端子T21に接続される。トランジスタM71のドレインは、後述するトランジスタM91を介してトランジスタM51のドレインに接続され、トランジスタM71とトランジスタM51とは直列接続されている。また、トランジスタM81は、ゲートがトランジスタM71のゲート、ドレインに接続されている。すなわち、トランジスタM81は、トランジスタM71にカレントミラー接続され、トランジスタM71に流れる電流をコピーして折り返す。
【0022】
トランジスタM81のドレインが、トランジスタM61のドレインに接続され、トランジスタM81とトランジスタM61とが直列接続され、出力段を構成する。このトランジスタM61とトランジスタM81との接続点が出力となる。この出力部31の出力が後述するラッチ回路4のセット入力Sに接続される。
【0023】
出力部32は、出力部31とは逆に、差動トランジスタM1に流れる電流が差動トランジスタM2に流れる電流よりも大きい場合、Low状態を出力し、差動トランジスタM2に流れる電流が差動トランジスタM1に流れる電流よりも大きい場合、High状態を出力する。
【0024】
出力部32は、トランジスタM52(=第5のトランジスタ),トランジスタM62(=第6のトランジスタ)と、トランジスタM72(=第11のトランジスタ),トランジスタM82(第12のトランジスタ)とを有している。トランジスタM52,M62は、Nチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。トランジスタM52は、ゲートが負荷トランジスタM3のゲート、ドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。すなわち、トランジスタM52は、負荷トランジスタM3にカレントミラー接続され、負荷トランジスタM3に流れる電流をコピーして折り返す。トランジスタM62は、ゲートが負荷トランジスタM4のゲート、ドレインに接続され、ソースが負電源端子T22に接続されている。すなわち、トランジスタM62は、負荷トランジスタM4にカレントミラー接続され、負荷トランジスタM4に流れる電流をコピーして折り返す。
【0025】
トランジスタM72,M82は、Pチャンネルの電界効果トランジスタから構成されている。トランジスタM72,M82は、ソースが共通接続され、正電源端子T21に接続される。トランジスタM82のドレインは、後述するトランジスタM92を介してトランジスタM62のドレインに接続され、トランジスタM82とトランジスタM62とは直列接続されている。また、トランジスタM72は、ゲートがトランジスタM82のゲート、ドレインに接続されている。すなわち、トランジスタM72は、トランジスタM82にカレントミラー接続され、トランジスタM82に流れる電流をコピーして折り返す。
【0026】
トランジスタM72のドレインが、トランジスタM52のドレインに接続され、トランジスタM72とトランジスタM52とが直列接続される。このトランジスタM72とトランジスタM52との接続点が出力となる。この出力部32の出力が後述するラッチ回路のリセット入力Rに接続される。
【0027】
本実施形態ではラッチ回路4は、2つのNOR回路41(=第1の論理ゲート回路),NOR回路42(=第2の論理ゲート回路)から構成される。NOR回路41は、入力の一方がリセット入力Rに接続され、他方がNOR回路42の出力に接続され、出力が出力Qに接続されている。NOR回路42は、入力の一方がセット入力Sに接続され、他方がNOR回路41の出力に接続され、出力が反転出力QBに接続されている。
【0028】
ラッチ回路4は、上述したようにセット入力Sに出力部31の出力が接続され、リセット入力Rに出力部32の出力が接続される。ラッチ回路4は、出力QにトランジスタM92のゲートが接続され、反転出力QBにトランジスタM91のゲートが接続される。
【0029】
トランジスタM91,M92は、Nチャンネルの電界効果トランジスタから構成される。トランジスタM91は、ドレインがトランジスタM71のドレインに接続され、ソースがトランジスタM51のドレインに接続されている。トランジスタM92は、ドレインがトランジスタM82のドレインに接続され、ソースがトランジスタM62のドレインに接続されている。
【0030】
本実施形態では出力バッファ回路5は、2つのインバータ回路INV1,INV2から構成されている。インバータ回路INV1は、入力がラッチ回路4の出力Qが接続され、出力がインバータ回路INV2の入力に接続されている。インバータ回路INV2は、出力が出力端子T3に接続されている。
【0031】
次に、上述した構成のコンパレータ1の動作について説明する。最初に、反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも高く、出力端子T3の出力がLow状態、すなわち、出力電圧がほぼ負電源電圧VSSとなっている場合の動作を説明する。
【0032】
反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも高い場合、差動トランジスタM1よりも差動トランジスタM2の方に定電流源21からの電流がより多く流れ、負荷トランジスタM3よりも負荷トランジスタM4の方に多くの電流が流れる。このため、負荷トランジスタM3にカレントミラー接続されているトランジスタM51,M52よりも負荷トランジスタM4にカレントミラー接続されているトランジスタM61,M62の方に多くの電流が流れる。
【0033】
トランジスタM91がオンの場合、トランジスタM51に流れる小電流は、トランジスタM71に流れ、トランジスタM81のドレイン電流にコピーされる。トランジスタM81は小電流が流れるように動作し、トランジスタM61は大電流が流れるように動作するため、トランジスタM81,M61の接続点(出力部31の出力)は、Low状態となる。一方、トランジスタM92がオンの場合、トランジスタM62に流れる大電流は、トランジスタM82に流れ、トランジスタM72のドレイン電流にコピーされる。トランジスタM72は大電流が流れるように動作し、トランジスタM52は小電流が流れるように動作するため、トランジスタM72,M52の接続点(出力部32の出力)は、High状態となる。
【0034】
ラッチ回路4のセット入力SがLow状態、リセット入力RがHigh状態となると、ラッチ回路4は、出力QがLow状態、反転出力QBがHigh状態となる。出力QがLow状態となるため、出力端子T3がLow状態となる。また、出力QがLow状態となるため、トランジスタM92がオフし、トランジスタM62,M82に流れる大電流が遮断される。また、反転出力QBがHigh状態となるため、トランジスタM91のオンが維持され、セット入力SはLow状態が維持される。このため、トランジスタM62,M72,M82に流れるが遮断され、リセット入力RがHigh状態を維持できなくても、ラッチ回路4の働きにより出力Q、反転出力QBの出力は維持されるため、出力端子T3がLow状態を保持する。
【0035】
次に、反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも低く、出力端子T3の出力がHigh状態、すなわち、出力電圧がほぼ正電源電圧VDDとなっている場合の動作を説明する。
【0036】
反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも低い場合、差動トランジスタM2よりも差動トランジスタM1の方に定電流源21からの電流がより多く流れ、負荷トランジスタM4よりも負荷トランジスタM3の方に多くの電流が流れる。このため、負荷トランジスタM4にカレントミラー接続されているトランジスタM61,M62よりも負荷トランジスタM3にカレントミラー接続されているトランジスタM51,M52の方に多くの電流が流れる。
【0037】
トランジスタM91がオンの場合、トランジスタM51に流れる大電流は、トランジスタM71に流れ、トランジスタM81のドレイン電流にコピーされる。トランジスタM81は大電流が流れるように動作し、トランジスタM61は小電流が流れるように動作するため、トランジスタM81,M61の接続点(出力部31の出力)は、High状態となる。一方、トランジスタM92がオンの場合、トランジスタM62に流れる小電流は、トランジスタM82に流れ、トランジスタM72のドレイン電流にコピーされる。トランジスタM72は小電流が流れるように動作し、トランジスタM52は大電流が流れるように動作するため、トランジスタM72,M52の接続点(出力部32の出力)は、Low状態となる。
【0038】
ラッチ回路4のセット入力SがHigh状態、リセット入力RがLow状態となると、ラッチ回路4は、出力QがHigh状態、反転出力QBがLow状態となる。出力QがHigh状態となるため、出力端子T3がHigh状態となる。また、反転出力QBがLow状態となるため、トランジスタM91がオフし、トランジスタM51,M71に流れる大電流が遮断される。また、出力QがHigh状態となるため、トランジスタM92のオンが維持され、リセット入力はLow状態が維持される。このため、トランジスタM51,M71,M81に流れるが遮断され。セット入力SがHigh状態を維持できなくても、ラッチ回路4の働きにより出力Q、反転出力QBの出力は維持されるため、出力端子T3がHigh状態を保持する。
【0039】
本実施形態によれば、出力端子T3がLow状態の場合、出力部31のトランジスタM51,M71よりも出力部32のトランジスタM62,M82に多くの電流が流れるが、トランジスタM92をオフすることで、トランジスタM62,M82に流れる大電流を遮断できる。また、ラッチ回路4の働きにより、トランジスタM62,M82に流れる電流を遮断しても、出力端子T3をLow状態に保持できる。一方、出力端子T3がHigh状態の場合、出力部32のトランジスタM62,M82よりも出力部31のトランジスタM51,M71に多くの電流が流れるが、トランジスタM91をオフすることで、トランジスタM51,M71に流れる大電流を遮断できる。また、ラッチ回路4の働きにより、トランジスタM51,M71に流れる電流を遮断しても、出力端子T3をHigh状態に保持できる。よって、応答速度の低下を招くことなく、消費電流を低減することができる。
【0040】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のコンパレータ1Bについて
図2を参照して説明する。なお、
図2において、
図1に示された回路における構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
同図に示すように、コンパレータ1Bは、第1実施形態と同様に、差動入力部2Bと、出力部31B,32Bと、ラッチ回路4Bと、トランジスタM91B,M92Bと、出力バッファ回路5とを備えている。
【0042】
第1実施形態と第2実施形態とで異なる点は、トランジスタM1,M2、M3,M4、M51,M52、M61,M62、M71,M72、M81,M82、M91,M92に相当するトランジスタM1B,M2B、M3B,M4B、M51B,M52B、M61B,M62B、M71B,M72B、M81B,M82B、M91B,M92Bの導電型を逆にした点である。また、第1実施形態と第2実施形態とで異なる点は、正電源端子T21と負電源端子T22との関係を逆にした点である。
【0043】
さらに、第1実施形態と第2実施形態とで異なる点は、ラッチ回路4Bの構成である。第2実施形態ではラッチ回路4Bは、2つのNAND回路43(=第1の論理ゲート回路),NAND回路44(=第2の論理ゲート回路)から構成されている。NAND回路43は、入力の一方が反転セット入力SBに接続され、他方がNAND回路44の出力に接続され、出力が出力Qに接続されている。NAND回路44は、入力の一方が反転リセット入力RBに接続され、他方がNAND回路43の出力に接続され、出力が反転出力QBに接続されている。
【0044】
ラッチ回路4Bの反転セット入力SBが出力部31Bの出力(トランジスタM61B,M81Bの接続点)に接続され、反転リセット入力RBが出力部32Bの出力(トランジスタM52B,M72Bの接続点)に接続されている。ラッチ回路4Bの出力QがトランジスタM91Bのゲートに接続され、反転出力QBがトランジスタM92Bのゲート及び出力バッファ回路5の入力に接続される。
【0045】
次に、上述した構成のコンパレータ1Bの動作について説明する。最初に、反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも高く、出力端子T3の出力がLow状態、すなわち、出力電圧がほぼ負電源電圧VSSとなっている場合の動作を説明する。
【0046】
反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも高い場合、差動トランジスタM2Bよりも差動トランジスタM1Bの方に定電流源21Bからの電流がより多く流れ、負荷トランジスタM4Bよりも負荷トランジスタM3Bの方に多くの電流が流れる。このため、負荷トランジスタM4Bにカレントミラー接続されているトランジスタM61B,M62Bよりも負荷トランジスタM3Bにカレントミラー接続されているトランジスタM51B,M52Bの方に多くの電流が流れる。
【0047】
トランジスタM91Bがオンの場合、トランジスタM51Bに流れる大電流は、トランジスタM71Bに流れ、トランジスタM81Bのドレイン電流にコピーされる。トランジスタM81Bは大電流が流れるように動作し、トランジスタM61Bは小電流が流れるように動作するため、トランジスタM81B,M61Bの接続点(出力部31Bの出力)は、Low状態となる。一方、トランジスタM92Bがオンの場合、トランジスタM62Bに流れる小電流は、トランジスタM82Bに流れ、トランジスタM72Bのドレイン電流にコピーされる。トランジスタM72Bは小電流が流れるように動作し、トランジスタM52Bは大電流が流れるように動作するため、トランジスタM72B,M52Bの接続点(出力部32Bの出力)は、High状態となる。
【0048】
ラッチ回路4Bの反転セット入力SBがLow状態、反転リセット入力RBがHigh状態となると、ラッチ回路4Bは、出力QがHigh状態、反転出力QBがLow状態となる。反転出力QBがLow状態となるため、出力端子T3がLow状態となる。また、出力QがHigh状態となるため、トランジスタM91Bがオフし、トランジスタM51B,M71B,M81Bに流れる大電流が遮断される。また、反転出力QBがLow状態となるため、トランジスタM92Bのオンが維持され、反転リセット入力RBはHigh状態が維持される。このため、トランジスタM51B,M71Bに流れるが遮断されて、反転セット入力SBがLow状態を維持できなくても、ラッチ回路4Bの働きにより出力Q、反転出力QBの出力は維持されるため、出力端子T3がLow状態を保持する。
【0049】
次に、反転入力電位INMが、非反転入力電位INPの電位よりも低く、出力端子T3の出力がHigh状態、すなわち、出力電圧がほぼ正電源電圧VDDとなっている場合の動作を説明する。
【0050】
反転入力電位INMが、非反転入力電位INPよりも低い場合、差動トランジスタM1Bよりも差動トランジスタM2Bの方に定電流源21Bからの電流がより多く流れ、負荷トランジスタM3Bよりも負荷トランジスタM4Bの方に多くの電流が流れる。このため、負荷トランジスタM3Bにカレントミラー接続されているトランジスタM51B,M52Bよりも負荷トランジスタM4Bにカレントミラー接続されているトランジスタM61B,M62Bの方に多くの電流が流れる。
【0051】
トランジスタM91Bがオンの場合、トランジスタM51Bに流れる小電流は、トランジスタM71Bに流れ、トランジスタM81Bのドレイン電流にコピーされる。トランジスタM81Bは小電流が流れるように動作し、トランジスタM61Bは大電流が流れるように動作するため、トランジスタM81B,M61Bの接続点(出力部31Bの出力)は、High状態となる。一方、トランジスタM92Bがオンの場合、トランジスタM62Bに流れる大電流は、トランジスタM82Bに流れ、トランジスタM72Bのドレイン電流にコピーされる。トランジスタM72Bは大電流が流れるように動作し、トランジスタM52Bは小電流が流れるように動作するため、トランジスタM72B,M52Bの接続点(出力部32Bの出力)は、Low状態となる。
【0052】
出力部31Bの出力、すなわちラッチ回路4Bの反転セット入力SBがHigh状態、出力部32Bの出力、すなわちラッチ回路4Bの反転リセット入力RBがLow状態となると、ラッチ回路4Bは、出力QがLow状態、反転出力QBがHigh状態となる。反転出力QBがHigh状態となるため、出力端子T3がHigh状態となる。また、反転出力QBがHigh状態となるため、トランジスタM92Bがオフし、トランジスタM62B,M82Bに流れる大電流が遮断される。また、出力QがLow状態となるため、トランジスタM91Bのオンが維持され、反転セット入力SBはHigh状態が維持される。このため、トランジスタM62B,M82B,M72Bに流れるが遮断されて、反転リセット入力RBがLow状態を維持できなくても、ラッチ回路4Bの働きにより出力Q、反転出力QBの出力は維持されるため、出力端子T3がHigh状態を保持する。
【0053】
第2実施形態も第1実施形態と同様に、応答速度の低下を招くことなく、消費電流を低減することができる。
【0054】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のコンパレータ1Cについて
図3を参照して説明する。なお、
図3において、
図1に示された回路における構成要素と同一の構成要素については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0055】
同図に示すように、コンパレータ1Cは、第1実施形態と同様に、差動入力部2と、出力部31,32と、ラッチ回路4と、トランジスタM91,M92と、出力バッファ回路5とを備え、さらに抵抗器R1を備えている。差動入力部2、出力部31,32、ラッチ回路4、トランジスタM91,M92、出力バッファ回路5は、上述した第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0056】
抵抗器R1は、出力が出力バッファ回路5に接続されていないNOR回路42の正電源入力端子と正電源端子T21との間に接続されている。先の第1実施形態において、ラッチ回路4のセット入力Sの閾値電圧は、正電源電圧VDDと負電源電圧VSSの電位差のほぼ中点である。これに対して、抵抗器R1を設けることにより、正電源電圧VDDから抵抗器R1での電圧降下を差し引いた電圧がNOR回路42の正電源として供給される。これにより、ラッチ回路4のセット入力Sの閾値電圧を低くすることができる。
【0057】
ラッチ回路4のセット入力Sの閾値電圧が低くなることで、出力QがLowからHighの状態に変化するときの伝搬遅延時間が短縮される。また、反転出力QBがHighからLowの状態に変化するときの伝搬遅延時間は延長されるが、出力バッファ回路5への信号伝達はラッチ回路4の出力Qに出力が接続されるNOR回路41から行われるため、出力端子T3の出力電圧における伝搬遅延時間には影響されない。
【0058】
上述した実施形態によれば、消費電流の低減に加えて、出力端子T3の出力電圧がLowからHighの状態に変化するときの伝搬遅延時間を短縮することができる。
【0059】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のコンパレータ1Dについて
図4を参照して説明する。なお、
図4において、
図2に示された回路における構成要素と同一の構成要素については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0060】
同図に示すように、コンパレータ1Dは、第2実施形態と同様に、差動入力部2Bと、出力部31B,32Bと、ラッチ回路4Bと、トランジスタM91B,M92Bと、出力バッファ回路5とを備え、さらに抵抗器R2を備えている。差動入力部2B、出力部31B,32B、ラッチ回路4B、トランジスタM91B,M92B、出力バッファ回路5は、上述した第2実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0061】
抵抗器R2は、出力が出力バッファ回路5に接続されていないNAND回路43の負電源入力端子と負電源端子T22との間に接続されている。先の第2実施形態において、ラッチ回路4Bの反転セット入力SBの閾値電圧は、正電源電圧VDDと負電源電圧VSSの電位差のほぼ中点である。これに対して、抵抗器R2を設けることにより、負電源電圧VSSから抵抗器R2での電圧降下を加算した電圧がNAND回路43の負電源として供給される。これにより、ラッチ回路4Bの反転セット入力SBの閾値電圧を高くすることができる。
【0062】
ラッチ回路4Bの反転セット入力SBの閾値電圧が高くなることで、反転出力QBがHighからLowの状態に変化するときの伝搬遅延時間が短縮される。また、出力QがLowからHighの状態に変化するときの伝搬遅延時間は延長されるが、出力バッファ回路5への信号伝達はラッチ回路4Bの反転出力QBに出力が接続されるNAND回路44から行われるため、出力端子T3の出力電圧における伝搬遅延時間には影響されない。
【0063】
上述した実施形態によれば、消費電流の低減に加えて、出力端子T3の出力電圧がHighからLowの状態に変化するときの伝搬遅延時間を短縮することができる。
【0064】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0065】
例えば、上述した第1~第4実施形態では、トランジスタM1(B)~M4(B)、M51(B)、M52(B)、M61(B)、M62(B)、M71(B)、M72(B)、M81(B)、M82(B)は、電界効果トランジスタから構成されていたが、これに限ったものではない。トランジスタM1(B)~M4(B)、M51(B)、M52(B)、M61(B)、M62(B)、M71(B)、M72(B)、M81(B)、M82(B)の少なくとも一つ以上が、バイポーラトランジスタから構成されていてもよい。この場合、トランジスタのゲートをベースに、ソースをエミッタに、ドレインをコレクタに置き換えて説明することができる。
【0066】
また、上述した第1~第4実施形態では、1つの負荷トランジスタM3(B)のゲートに2つのトランジスタM51(B),M52(B)が接続されていたが、これに限ったものではない。2つの負荷トランジスタM3(B)を設け、それぞれにトランジスタM51(B),M52(B)を接続してもよい。同様に、2つの負荷トランジスタM4(B)を設け、それぞれにトランジスタM61(B),M62(B)を接続してもよい。
【符号の説明】
【0067】
1、1B、1C、1D コンパレータ
2、2B 差動入力部
4、4B ラッチ回路
5 出力バッファ回路
21、21B 定電流源
31、31B 出力部(第1の出力部)
32、32B 出力部(第2の出力部)
41 NOR回路(第1の論理ゲート回路)
42 NOR回路(第2の論理ゲート回路)
43 NAND回路(第1の論理ゲート回路)
44 NAND回路(第2の論理ゲート回路)
INM 反転入力電位(第1の入力電位)
INP 非反転入力電位(第2の入力電位)
M1、M1B 差動トランジスタ(第1の差動トランジスタ)
M2、M2B 差動トランジスタ(第2の差動トランジスタ)
M3、M3B 負荷トランジスタ(第7の負荷トランジスタ)
M4、M4B 負荷トランジスタ(第8の負荷トランジスタ)
M51、M51B トランジスタ(第3のトランジスタ)
M52、M52B トランジスタ(第5のトランジスタ)
M61、M61B トランジスタ(第4のトランジスタ)
M62、M62B トランジスタ(第6のトランジスタ)
M71、M71B トランジスタ(第9のトランジスタ)
M72、M72B トランジスタ(第11のトランジスタ)
M81、M81B トランジスタ(第10のトランジスタ)
M82、M82B トランジスタ(第12のトランジスタ)
M91、M91B トランジスタ(第1のスイッチ素子)
M92、M92B トランジスタ(第2のスイッチ素子)
T3 出力端子
S セット入力
R リセット入力
SB 反転セット入力
RB 反転リセット入力
Q 出力
QB 反転出力
INV1、INV2 インバータ回路
R1、R2 抵抗器
VDD 正電源電圧
VSS 負電源電圧