(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008197
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】リソース予約管理システム、リソース予約管理装置、リソース予約管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20230112BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20230112BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021111564
(22)【出願日】2021-07-05
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】橋本 高広
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、対象のタスク(所定の処理の一例)が実行可能であるのは事前に共有した複数の端末間に限られるため、特定の利用者以外は予約対象のリソースにおいて所定の処理を行うことができず利便性が低いという課題があった。
【解決手段】リソース予約管理装置6は、処理依頼端末3が送信した予約対象リソースに対するタスク登録要求を受信し(ステップS43)、処理引受端末4に対して、タスク登録要求に基づいて生成されたタスク一覧情報を送信する(ステップS73)。その後、処理引受端末4は、ディスプレイ407に予約対象リソースの予約完了画面、及び予約対象リソースを含む付近の他の予約対象リソースに対するタスク一覧画面を表示する(ステップS74、S75)。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースの予約を管理するリソース予約管理装置と、前記リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を引き受ける処理引受端末と、を含むリソース予約管理システムであって、
前記リソース予約管理装置は、
前記予約対象リソースに対する処理依頼を登録する処理依頼端末が送信した、前記予約対象リソースに対する所定の処理に係る登録要求を受信する受信手段と、
受信された前記登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された前記予約対象リソースに関連付けられた前記処理引受端末に送信する送信手段と、
を有し、
前記処理引受端末は、
前記リソース予約管理装置が送信した前記所定処理依頼情報で示される前記所定の処理依頼の内容を表示手段に表示する表示制御手段、
を有する、
ことを特徴とするリソース予約管理システム。
【請求項2】
前記送信手段は、
前記予約対象リソースに対して所定の距離内に存在する他のリソースにおいて行われる他の所定の処理に係る他の所定処理依頼情報を、前記処理引受端末に送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソース予約管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリソース予約管理システムであって、
前記リソース予約管理装置は、更に、
前記登録要求に基づいて前記所定処理依頼情報を生成する生成手段、
を有する、
ことを特徴とするリソース予約管理システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
前記所定処理依頼情報とあわせて、前記処理引受端末を利用する利用者によって前記予約対象リソースが予約された旨を示す通知情報を前記表示手段に表示する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリソース予約管理システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記所定の処理依頼の詳細を確認するための詳細確認操作部を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリソース予約管理システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
前記所定の処理依頼を引き受けるための引受操作部を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項にリソース予約管理システム。
【請求項7】
前記表示制御手段は、
前記詳細確認操作部が操作された場合、前記所定の処理に係る詳細情報を含む詳細情報確認画面を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載のリソース予約管理システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、
前記詳細確認操作部又は前記引受操作部が操作された場合に、前記処理依頼端末との間で前記所定の処理依頼で示される処理に係る会話画面を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のリソース予約管理システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、
前記引受操作部が操作された場合に、前記所定の処理の完了を通知するための完了操作部を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項6に記載のリソース予約管理システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のリソース予約管理システムであって、
前記リソース管理装置は、
前記所定の処理依頼に含まれる前記予約対象リソースの所定の距離内に他の予約対象リソースが存在するかを判断する判断手段、
を有する、
ことを特徴とするリソース予約管理システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のリソース予約管理システムであって、
前記処理引受端末は、
前記予約対象リソースに設けられたQRコードを撮影することによって、前記予約対象リソースを予約するための予約実行要求を生成する生成手段、
を有する、
ことを特徴とするリソース予約管理システム。
【請求項12】
リソースの予約を管理するリソース予約管理装置であって、
前記リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を登録する処理依頼端末が送信した、前記予約対象リソースに対する所定の処理に係る登録要求を受信する受信手段と、
受信された前記登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された前記予約対象リソースに関連付けられた前記処理引受端末に送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とするリソース予約管理装置。
【請求項13】
リソースの予約を管理するリソース予約管理装置が実行するリソース予約管理方法であって、
前記リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を登録する処理依頼端末が送信した、前記予約対象リソースに対する所定の処理に係る登録要求を受信する受信ステップと、
受信された前記登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された前記予約対象リソースに関連付けられた前記処理引受端末に送信する送信ステップと、
を含む処理を実行する、
ことを特徴とするリソース予約管理方法。
【請求項14】
リソースの予約を管理するリソース予約管理装置に、
前記リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を登録する処理依頼端末が送信した、前記予約対象リソースに対する所定の処理に係る登録要求を受信する受信ステップと、
受信された前記登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された前記予約対象リソースに関連付けられた前記処理引受端末に送信する送信ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リソース予約管理システム、リソース予約管理装置、リソース予約管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、勤務等において利用者の席を定めないフリーアドレス方式を採用する企業、団体などが増えてきており、利用者の働き方に対する自由度が向上しつつある。
【0003】
このような傾向において、複数の端末間で対象のタスクを事前に共有しておき、対象タスクが実行されたとき、又は位置情報に基づいて対象のタスクが実行可能となったときに、対象のタスクを共有している端末に対してリマインダを通知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、対象のタスク(所定の処理の一例)が実行可能であるのは事前に共有した複数の端末間に限られるため、特定の利用者以外は予約対象のリソースにおいて所定の処理を行うことができず利便性が低いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、リソースの予約を管理するリソース予約管理装置と、前記リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を引き受ける処理引受端末と、を含むリソース予約管理システムであって、前記リソース予約管理装置は、前記予約対象リソースに対する処理依頼を登録する処理依頼端末が送信した、前記予約対象リソースに対する所定の処理に係る登録要求を受信する受信手段と、受信された前記登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された前記予約対象リソースに関連付けられた前記処理引受端末に送信する送信手段と、を有し、前記処理引受端末は、前記リソース予約管理装置が送信した前記所定処理依頼情報で示される前記所定の処理依頼の内容を表示手段に表示する表示制御手段、を有する、ことを特徴とするリソース予約管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、事前に所定の処理が共有されていない利用者であっても、予約されたリソースにおいて所定の処理を行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】処理依頼端末、処理引受端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】リソース予約管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】リソース情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】タスク情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】タスク関連情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】アプリ起動及びログイン認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】各種情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】処理依頼端末における所定の処理の登録開始を示す画面表示例である。
【
図14】処理依頼端末における所定の処理の一覧を表示する画面表示例である。
【
図15】所定の処理情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】処理依頼端末における所定の処理の登録編集を行う画面表示例である。
【
図17】リソース情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】追加依頼対象リソース有無の判断処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図19】追加依頼対象リソース有無の判断処理のフローチャートである。
【
図20】処理引受端末における予約完了を通知する画面表示例である。
【
図21】処理引受端末における所定の処理の詳細情報を表示するときの画面表示例である。
【
図22】端末間通信の一例を示すシーケンス図である。
【
図23】処理引受端末における所定の処理を実行する際の会話ツールの画面表示例である。
【
図24】所定の処理の完了時の処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図25】処理引受端末における所定の処理の完了操作時の画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があれば、その説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
図1乃至
図25を用いて、実施形態について説明する。
【0010】
〔通信システムの全体構成〕
<システム構成例>
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されているように、通信システム1は、処理依頼端末3、処理引受端末4、リソース5及びリソース予約管理装置6を含む各装置を有している。処理依頼端末3、処理引受端末4及びリソース予約管理装置6は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。また、通信システム1は、処理引受端末4及びリソース予約管理装置6を含む装置によって構築されるリソース予約管理システム2を含む。更に、通信システム1は、処理依頼端末3及びリソース予約管理装置6を含む装置によって構築されるリソース予約登録システム7を含んでもよい。
【0011】
<処理依頼端末>
処理依頼端末3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。処理依頼端末3は、通信ネットワーク100を介して、処理引受端末4及びリソース予約管理装置6と通信が可能である。通信システム1において処理依頼端末3は、予約対象リソースに対する処理依頼を登録する機能を有する。なお、処理依頼端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信装置又は通信端末であってもよい。更に処理依頼端末3は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0012】
<処理引受端末>
処理引受端末4は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。処理引受端末4は、通信ネットワーク100を介して、処理依頼端末3及びリソース予約管理装置6と通信が可能である。通信システム1において処理引受端末4は、リソース予約管理装置で管理されている予約対象のリソースを示す予約対象リソースに対する処理依頼を引き受ける機能を有する。なお、処理引受端末4は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。更に処理引受端末4は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
<リソース予約管理装置>
リソース予約管理装置6は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。リソース予約管理装置6は、通信ネットワーク100を介して、処理依頼端末3及び処理引受端末4と通信が可能である。通信システム1においてリソース予約管理装置6は、利用者によって利用されるリソースの予約を管理する機能を有する。また、リソース予約管理装置6は、利用者が予約登録したリソースに係る予定(予約)を管理するカレンダーシステムとして機能してもよい。なお、リソース予約管理装置6は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の通信機能を有する通信装置であり、例えば、一つのサーバ装置で構成されるものであってもよいし、所定の機能ごとに分割された複数のサーバ装置で構成されるものであってもよい。更にリソース予約管理装置6は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0014】
更にリソース予約管理装置6は、処理依頼端末3及び処理引受端末4に対して所定の通知を送信する際、プッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、リソース予約管理装置6は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用して登録者端末8に対してプッシュ通知することで、登録者端末8に対する通知機能を実現することが可能である。
【0015】
他方、リソース予約管理装置6は処理依頼端末3及び処理引受端末4に対する通知方法として、上述した通知方法以外にも、双方の端末とチャットによる通信を行うチャットアプリ等を利用した双方向通信を利用してもよい。
【0016】
上述したように本実施形態では、リソース予約管理装置6が処理依頼端末3に対して入力された各種リソースに対する予約情報等を受信して管理する機能を有している。一方で、リソース予約管理装置6が通信ネットワーク100を介して他の予定管理サーバ等に予約又は予約情報を要求することで、上述した他の予定管理サーバからリソースの予約又は利用情報を取得するようにしてもよい。あるいは、他の予定管理サーバが、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約又は利用情報をリソース予約管理装置6に送信してもよい。なお、アカウントには、電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報が含まれる。この場合、利用者は、最初に他の予定管理サーバにログイン認証を行い、その後、利用者はアクセス用のトークン等を利用してWebサイトへのアクセスを行うようにしてもよい。このように他の予定管理サーバが、フリースペース、会議室を含む各種のリソースを予約した予約情報及び利用者の予定を管理するようにしてもよい。なお、他の予定管理サーバのような予定管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、これらに限らない。
【0017】
●用語について●
本実施形態においてリソースとは、所定のデータ等の資源に加えて、ある会社、団体及び組織等が保有、貸借、又は管理している資源を示すものをいう。その資源としてのリソースには、例えば、会議室、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、「フリースペース」という)、ブース、レンタルオフィス、座席、レンタルスタジオ、ホテル等の宿泊施設、催物会場等の場所、空間が挙げられる。これらのリソースは移動しにくいものであり、設備ともいう。更に、各種備品、各種電子機器、机、椅子、ロッカー、社用車、レンタカー(シェアリングカー)、駐車場、レンタルサイクル、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組み、人(受付グループ)等もリソースとなり得る。
【0018】
また、本実施形態において利用者とは、以下に該当する者をいう。例えば、利用者には、リソースを予約する(予約した)予約者、予約したリソースを使用(利用)する使用者、予約したリソースで実行(実施)されるイベントに参加する参加者、及び上述した各者に招待されて参加するゲスト参加者が含まれる。本実施形態では、説明の便宜上、利用者という用語を使用する。
【0019】
〔ハードウエア構成〕
<処理依頼端末、処理引受端末のハードウエア構成>
図2は、処理依頼端末、処理引受端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、処理依頼端末3は、例えばコンピュータによって構築されている。処理依頼端末3は、例えばコンピュータによって構築されている。処理依頼端末3は、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ309、撮像素子I/F(Interface)310、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F318、音入出力I/F319、マイク320、スピーカ321及びバスライン330を備えている。
【0020】
これらのうち、CPU301は、処理依頼端末3の全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の処理に用いられる処理用プログラムを記憶する。RAM603は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリケーション用プログラム等の各種データの読出し又は書込みを行う。ディスプレイ307は、被写体の画像、文字、各種アイコン、カーソル、メニューなどの各種情報を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。なお、近距離通信I/F308には近距離通信のためのアンテナが備わっていてもよい。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。バスライン630は、
図6に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0021】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。タッチパネル312は、利用者がディスプレイ307上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、処理依頼端末3を操作するための入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F318は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F319は、CPU301の制御にしたがってマイク620及びスピーカ621との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク320は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ321は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。
【0022】
処理引受端末4は、例えばコンピュータによって構築されている。処理引受端末4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、ディスプレイ407(表示手段の一例)、近距離通信I/F408、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ409、撮像素子I/F(Interface)410、ネットワークI/F411、タッチパネル412、ポインティングデバイス413、メディアI/F415、外部機器接続I/F418、音入出力I/F419、マイク420、スピーカ421及びバスライン430を備えている。これらの各ハードウエア資源は、処理依頼端末3におけるCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ309、撮像素子I/F(Interface)310、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F318、音入出力I/F319、マイク320、スピーカ321及びバスライン330と同様のため、説明を省略する。
【0023】
<リソース予約管理装置のハードウエア構成>
図3は、リソース予約管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、リソース予約管理装置6は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、HD605、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ606、ディスプレイ607、近距離通信I/F608、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ609、撮像素子I/F(Interface)610、ネットワークI/F611、キーボード612、ポインティングデバイス613、メディアI/F615、DVD-RW616、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ617、外部機器接続I/F618、音入出力I/F619、マイク620、スピーカ621及びバスライン630を備えている。
【0024】
これらのうち、CPU601は、リソース予約管理装置6の全体の動作を制御する。ROM602は、CPU601の処理に用いられる処理用プログラムを記憶する。RAM603は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM604は、CPU601の制御にしたがって、アプリケーション用プログラム等の各種データの読出し又は書込みを行う。なお、本実施形態においてアプリケーションを、以降、単にアプリと呼ぶ。HD605は、上述した各種プログラム等のデータを記憶する。HDDコントローラ606は、CPU601の制御にしたがってHD605に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ607は、被写体の画像、文字、各種アイコン、カーソル、メニューなどの各種情報を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。近距離通信I/F608は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。なお、近距離通信I/F608には近距離通信のためのアンテナが備わっていてもよい。CMOSセンサ609は、CPU601の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F610は、CMOSセンサ609の駆動を制御する回路である。バスライン630は、
図6に示されているCPU601等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0025】
ネットワークI/F611は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。キーボード612は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス613は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F615は、フラッシュメモリ等の記録メディア614に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。DVD-RWドライブ617は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW616に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。なお、記録媒体は、DVD-RWに限らずDVD-R等であってもよい。外部機器接続I/F618は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F619は、CPU601の制御にしたがってマイク620及びスピーカ621との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク620は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ621は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。
【0026】
なお、上述した各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、リソース予約管理装置6は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係るリソース予約管理方法を実現する。
【0027】
〔通信システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【0028】
<処理依頼端末の機能構成>
図4に示されているように、処理依頼端末3は、送受信部31、受付部32、表示制御部34、アプリ起動部36、生成部37、登録部38、及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一つからRAM303に展開された処理依頼端末3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、処理依頼端末3は、
図2に示されているROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、処理引受端末4及びリソース予約管理装置6と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)ソースを予約するためのリソース予約プログラム(リソース予約アプリ)、及び処理引受端末4とチャット等による通信を行うためのチャットアプリを含む各種アプリが記憶されている。
【0029】
<<処理依頼端末の各機能構成>>
次に、処理依頼端末3の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている処理依頼端末3の送受信部31は、主に、近距離通信I/F308及びネットワークI/F311に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して処理引受端末4及びリソース予約管理装置6との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0030】
受付部32は、主に、CPU301の処理によって実現され、タッチパネル312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0031】
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、処理依頼端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ307に表示する。本実施形態において、表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0032】
アプリ起動部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、主にリソース予約管理装置6との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。更に、アプリ起動部36は、処理依頼端末3との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うためのチャットアプリ等の起動を行う。また、アプリ起動部36は、通信アプリ及びチャットアプリ等をRAM303の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部36は、起動手段の一例として機能する。
【0033】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、処理依頼端末3に表示される各種メッセージ及び画面データを生成する。但し、リソース予約管理装置6が処理依頼端末3に表示させる各種メッセージ及び画面データを生成し、送信する形態であれば、処理依頼端末3は、生成部37を備えていなくてもよい。本実施形態において、生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0034】
登録部38は、主に、CPU301の処理によって実現され、リソース予約管理装置6に対してログイン認証処理を行った後、ログイン認証に成功した利用者のログインID(利用者識別情報)、利用者名、パスワード等を記憶部3000に登録する。本実施形態において、登録部38は、登録手段の一例として機能する。
【0035】
記憶読出部39は、主に、ROM302及びEEPROM304のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0036】
<処理引受端末の機能構成>
図4に示されているように、処理引受端末4は、送受信部41、受付部42、撮影取得部43、表示制御部44、アプリ起動部46、生成部47、実行部48、及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つからRAM403に展開された処理引受端末4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、処理引受端末4は、
図2に示されているROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、処理依頼端末3及びリソース予約管理装置6と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)ソースを予約するためのリソース予約プログラム(リソース予約アプリ)、及び処理依頼端末3とチャット等による通信を行うためのチャットアプリを含む各種アプルが記憶されている。
【0037】
<<処理引受端末の各機能構成>>
次に、処理引受端末4の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている処理引受端末4の送受信部41は、主に、近距離通信I/F408及びネットワークI/F411に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して処理依頼端末3及びリソース予約管理装置6との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0038】
受付部42は、主に、CPU401の処理によって実現され、タッチパネル412及びポインティングデバイス413のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、受付部42は、受付手段の一例として機能する。
【0039】
撮影取得部43は、主に、CMOSセンサ409及び撮像素子I/F410に対するCPU401の処理によって実現され、フリーアドレス席に設けられたQRコード(登録商標。以下省略)等を撮影してQRコード等に含まれる各種情報を取得する。本実施形態において、撮影取得部43は、取得手段の一例として機能する。
【0040】
表示制御部44は、主に、ディスプレイ407に対するCPU401の処理によって実現され、処理引受端末4における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。表示制御部44は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面、所定の通知等を、ディスプレイ407に表示する。具体的には、表示制御部44は、リソース予約管理装置6が送信した所定処理依頼情報で示される所定の処理依頼の内容をディスプレイ407に表示する。また、表示制御部44は、所定処理依頼情報とあわせて、処理引受端末4を利用する利用者によって予約対象リソースが予約された旨を示す通知情報をディスプレイ407に表示する。また、表示制御部44は、所定の処理依頼の詳細を確認するための詳細確認ボタン4151(詳細確認操作部の一例)をディスプレイ407に表示する。また、表示制御部44は、所定の処理依頼を引き受けるための引き受けるボタン4142(引受操作部の一例)をディスプレイ407に表示する。また、表示制御部44は、細確認ボタン4151が操作された場合、所定の処理に係る詳細情報を含む詳細情報確認画面4111(詳細情報確認画面の一例)をディスプレイ407に表示する。また、表示制御部44は、詳細確認ボタン4151又は引き受けるボタン4142が操作された場合に、処理依頼端末3との間で所定の処理依頼で示される処理に係るタスク処理用会話画面4121(会話画面の一例)をディスプレイ407に表示する。なお、タスク処理用会話画面4121で交わされる情報は、音声、並びにテキスト及び画像を含む情報のうち、いずれでもよい。また、表示制御部44は、引き受けるボタン4142が操作された場合に、所定の処理の完了を通知するための完了ボタン4153(完了操作部の一例)をディスプレイ407に表示する。本実施形態において、表示制御部44は、表示制御手段の一例として機能する。
【0041】
アプリ起動部46は、主に、CPU401の処理によって実現され、主にリソース予約管理装置6との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。アプリ起動部46は、処理依頼端末3との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うためのチャットアプリ等の起動を行う。また、アプリ起動部46は、通信アプリ及びチャットアプリ等をRAM403の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部46は、起動手段の一例として機能する。
【0042】
生成部47は、主に、CPU401の処理によって実現され、処理依頼端末3に表示される各種メッセージ及び画面データを生成する。生成部47は、例えば、予約対象リソースに設けられたQRコードを撮影することによって、予約対象リソースを予約するための予約実行要求を生成する。但し、リソース予約管理装置6が処理引受端末4に表示させる各種メッセージ及び画面データを生成し、送信する形態であれば、処理引受端末4は、生成部47を備えていなくてもよい。本実施形態において、生成部47は、生成手段の一例として機能する。
【0043】
実行部48は、主に、CPU401の処理によって実現され、処理引受端末4における各種処理を実行する。本実施形態において、実行部48は、実行手段の一例として機能する。
【0044】
記憶読出部49は、主に、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0045】
<リソース予約管理装置の機能構成>
図4に示されているように、リソース予約管理装置6は、送受信部61、取得部623、表示制御部64、判断部65、認証部66、生成部67、登録更新部68及び記憶読出部69を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つからRAM603に展開されたリソース予約管理装置6用のプログラムに従ったCPU601からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、リソース予約管理装置6は、
図3に示されているROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つにより構築される記憶部6000を有している。更に、記憶部6000には、処理依頼端末3及び処理引受端末4と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0046】
●ログイン管理テーブル●
図5は、ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図5に示されているようなログイン管理テーブルによって構成されたログイン管理DB6001が構築されている。ログイン管理テーブルでは、例えば、リソースを予約又は利用する利用者を識別する利用者識別情報ごとにパスワード、利用者名及びセッション情報が関連付けられて記憶、管理されている。
【0047】
これらのうちパスワードは、リソース予約管理システム2を含む通信システム1を利用する際のログイン時の利用者識別情報に関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。なお、パスワードは、任意の文字列、数字、記号をランダムに含む複数文字(桁)の情報又はコードである。利用者名は、ログインID(登録者識別情報)に対応する利用者(登録者)の氏名であり、セッション情報は、リソース予約管理装置6に対するログイン認証が成功した後、リソース予約管理装置6と通信を行うためにリソース予約管理装置6によって割り当てられる通信セッションを識別するための情報である。
【0048】
●フロア情報管理テーブル●
図6は、フロア情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図6に示されているようなフロア情報管理テーブルによって構成されたフロア情報管理DB6002が構築されている。フロア情報管理テーブルでは、例えば、リソースを予約した利用者が所属するドメインを示すドメイン情報ごとにフロア識別情報、フロア表示名、階数、フロアマップ画像格納先、フロアマップ画像のサイズ(横)及びフロアマップ画像のサイズ(縦)が記憶、管理されている。
【0049】
これらのうち、フロア識別情報は、リソースが設置又は配置されているフロア(階数)を識別するための識別情報で、例えば、「AF001」、「AF002」等で与えられる。フロア表示名は、フロアを表す名称を示し、例えば、「A棟1F」、「A棟2F」等で与えられる。階数は、フロア表示名で示されるフロアの階数を表し、例えば、「1」,「2」等で与えられる。
【0050】
フロアマップ画像格納先は、リソース予約管理装置6で編集、管理されるリソースが配置されるフロアマップ画像を格納する格納先を示し、例えば、「File://xxxx/Floor1.jpg」、「File://xxxx/Floor2.jpg」等の画像ファイル名で示される。なお、フロアマップ画像格納先は、通信システム1に配置された専用の画像サーバ装置を表すURL情報であってもよい。
【0051】
フロアマップ画像のサイズ(横)及びフロアマップ画像のサイズ(縦)は、フロアマップ画像の縦横のサイズを表し、「600」、「1200」等で与えられる。また、その単位は、[pixel(ピクセル)]、[ドット]又は[mm]等で与えられる。
【0052】
●リソース情報管理テーブル●
図7は、リソース情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図7に示されているようなリソース情報管理テーブルによって構成されたリソース情報管理DB6003が構築されている。リソース情報管理テーブルでは、例えば、ドメイン情報ごとにリソース識別情報、リソース表示名、フロア識別情報、リソース種別、フロア内画像(X軸)及びフロア内座標(Y軸)が記憶、管理されている。
【0053】
これらのうち、リソース識別情報は、座席(机)等のリソースを識別するための識別情報で、例えば、「S001」、「S003」等で与えられる。リソース表示名は、リソースが設置又は配置されている場所及びリソース自体の名称を表し、例えば、「A棟1F-PC1」、「A棟1F-机3」等で与えられる。リソース種別は、座席(机)等のリソースの種類を示すもので、例えば、「共用PC」、「座席」等で与えられる。なお、リソース種別には、ほかに「プロジェクタ」、「テレビ会議システム用端末」等の装置が与えられてもよい。フロア内座標(X軸)及びフロア内座標(Y軸)は、後述するレイアウト画面上のX-Y座標の座標値を表し、例えば、「123.11」、「121.15」等で与えられる。
【0054】
●予約情報管理テーブル●
図8は、予約情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図8に示されているような予約情報管理テーブルによって構成された予約情報管理DB6004が構築されている。予約情報管理テーブルでは、例えば、予約識別情報ごとにリソース識別情報、予約名、利用者識別情報、利用者名、開始日時、終了日時及びキャンセルフラグが関連付けられて記憶、管理されている。
【0055】
これらのうち、予約識別情報は、所定のイベントが予約された予約の順番を識別するための識別情報であり、例えば、「R001」、「R002」等で与えられる。予約名は、予約対象のリソースが何であるかを示し、例えば、予約対象のリソースが机(座席)であれば、「座席予約」として与えられる。
【0056】
開始日時は、リソースの利用が開始された日時を表し、例えば、「2021/4/17 13:00:00」等で与えられる。終了日時は、リソースの利用が終了された日時を表し、例えば、「2021/4/17 17:00:00」等で与えられる。なお、予約情報管理テーブルでは開始日時、終了日時の二つの項目に分けられているが、開始日時と終了日時を一つにまとめて予約日時として管理されてもよい。
【0057】
キャンセルフラグは、対象リソースがキャンセルされたか否かを示すキャンセル状態を表し、例えば「False」、「True」で表される。
【0058】
●タスク情報管理テーブル●
図9は、タスク情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図9に示されているようなタスク情報管理テーブルによって構成されたタスク情報管理DB6005が構築されている。タスク情報管理テーブルでは、例えば、利用者識別情報ごとに利用者名、フロア識別所法、リソース識別情報、開始日時、終了日時、タスク識別情報及び処理内容が関連付けられて記憶、管理されている。
【0059】
これらのうち、タスク識別情報は、処理依頼端末3が登録した予約対象リソースに対する所定の処理(本実施形態において、以下、「タスク」ともいう)を識別するための識別情報であり、例えば、「T001」、「T002」等で与えられる。処理内容は、予約対象リソースに対する所定の処理(タスク)の具体的な内容であり、例えば、「PCの起動依頼」、「荷物の受取依頼」等で与えられる。
【0060】
●タスク関連情報管理テーブル●
図10は、タスク関連情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部6000には、
図10に示されているようなタスク関連情報管理テーブルによって構成されたタスク関連情報管理DB6006が構築されている。タスク関連情報管理テーブルでは、例えば、タスク識別情報ごとに優先度、状態、割当者識別情報、割当者名、処理完了通知及び備考が関連付けられて記憶、管理されている。
【0061】
これらのうち、優先度は、タスクの処理に対する優先度を示し、「普通」、「急ぎ」等の優先度情報に基づいて与えられる。この優先度情報は、処理依頼端末3がリソース予約管理装置6に対してタスク登録要求を行う際に送信するタスク情報に含まれる情報である。
【0062】
状態は、処理依頼端末3が所定の処理依頼をリソース予約管理装置6に登録した後、所定の処理依頼が処理引受端末4によって引き受けられた際に付与される情報である。所定の処理依頼が処理引受端末4によって引き受けられた場合、状態は「割当済」として管理される。他方、所定の処理依頼が処理引受端末4によってまだ引き受けられていない場合、若しくは、処理引受端末4によって引き受けを拒絶された場合、状態は「未割当」として管理される。この状態に関連して管理される割当者識別情報は、状態が「割当済」として登録される場合に、所定の処理依頼を引き受けた利用者の利用者識別情報が与えられる。そして、割当者名は、割当者識別情報(利用者識別情報)を有する人物の名前が登録、管理される。
【0063】
処理完了通知は、依頼された所定の処理が完了した際に、処理完了を処理依頼端末3に対して通知するか否かを設定する。例えば、「オン」の場合は、処理依頼端末3に対して通知をし、「オフ」の場合は、処理依頼端末3に対して通知をしない設定とする。この処理完了通知は、依頼端末3が送信する一定期間あたりの所定の処理依頼の数、処理依頼に含まれる処理の内容の傾向(例えば、同じ処理依頼が繰り返された回数等)、などに応じてリソース予約管理装置6が適宜設定してもよい。本実施形態において、処理完了通知のディフォルト状態は「オン」として設定されていてもよい。備考は、所定の処理に対する備考を示す情報が管理される。具体的には、例えば、所定の処理が「PCの起動依頼」であった場合、対象のPCの起動マニュアルのリンク情報、PCの設置場所情報(フロアマップ上の座標値の情報)等が含まれる。
【0064】
<<リソース管予約理装置の各機能構成>>
次に、リソース予約管理装置6の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されているリソース予約管理装置6の送受信部61は、主に、
図3に示されている近距離通信I/F608、ネットワークI/F611及び外部機器接続I/F618に対するCPU601の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して処理依頼端末3及び処理引受端末4との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部61は、受信された登録要求に基づいて生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された予約対象リソースに関連付けられた処理引受端末4に送信する。本実施形態において、送受信部61は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0065】
受付部62は、主に、CPU601の処理によって実現され、キーボード612及びポインティングデバイス613のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。受付部62は更に、予約UIからのリクエストを受け付け、各種DBに対する読出し/書込み等を行うWebAPI(Application Programming Interface)としても機能する。本実施形態において、受付部62は、受付手段の一例として機能する。
【0066】
取得部63は、主に、CPU601の処理によって実現され、予約対象のリソースが存在するフロアのフロア情報、予約対象のリソースの表示名、種別、座標値(位置)棟のリソース情報、予約対象のリソースに対する所定の処理(タスク)に係るタスク情報等を取得する。本実施形態において、取得部63は取得手段の一例として機能する
表示制御部64は、主に、ディスプレイ607に対するCPU601の処理によって実現され、リソース予約管理装置6における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。更に、表示制御部64は、処理依頼端末3及び処理引受端末4のうち少なくとも一方に対して各種画面及び情報(データを表示させるための表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部64は、表示制御手段の一例として機能する。
【0067】
判断部65は、主に、CPU601の処理によって実現され、リソース予約管理装置6において、与えられた所定の条件を満たすか否かを判断する。判断部65は、例えば、所定の処理依頼に含まれる予約対象リソースの所定の距離内に他の予約対象リソースが存在するかを判断する。本実施形態において、判断部65は、判断手段の一例として機能する。
【0068】
認証部66は、主に、CPU601の処理によって実現され、例えば、処理依頼端末3が要求したログイン認証要求に基づいて、処理依頼端末3の認証処理を行う。本実施形態において、認証部66は、認証手段の一例として機能する。
【0069】
生成部67は、主に、CPU601の処理によって実現され、予約対象のリソースを予約可能な予約リソース情報、並びに、処理依頼端末3及び処理引受端末4に対する各種メッセージ、画面データ等を生成する。生成部67は、登録要求に基づいて所定処理依頼情報を生成する。なお、生成部67は、リソース予約管理装置6が有する構成以外に、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間に設けられた別の装置が有するような構成であってもよい。本実施形態において、生成部67は、生成手段の一例として機能する。
【0070】
登録更新部68は、主に、CPU601の処理によって実現され、処理引受端末4において依頼された所定の処理(タスク)が引き受けられた場合に、タスク関連情報管理DB6006(
図10参照)で管理される状態、割当者識別情報、割当者名、備考等の各種情報を登録、更新する。例えば、登録更新部68は、上記で管理される状態を「未割当」から「割当済」に更新する。本実施形態において、登録更新部68は、登録更新手段の一例として機能する。
【0071】
記憶読出部69は、主に、ROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つに対するCPU601の処理によって実現され、記憶部6000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部6000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部69は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0072】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図11乃至
図25を用いて、実施形態に係る通信システムにおける各処理又は動作を説明する。
図11は、アプリ起動及びログイン認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【0073】
<アプリ起動及び認証処理>
まず、処理依頼端末3を利用する利用者は、リソース予約管理装置6との間で各種データの送受信を行うためのWebサイトへのアクセスを行う。これにより、受付部32は、利用者によるWebサイトへのアクセスを受け付ける(ステップS11)。なお、利用者は、処理依頼端末3で動作する通信アプリ及びWebアプリの起動操作を行ってもよい。この場合は、受付部32が利用者による通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付けた後、アプリ起動部36は、起動操作されたアプリを起動する。
【0074】
次に、受付部32は、利用者によるログイン処理を受け付ける(ステップS12)。
【0075】
続いて、受付部32は、利用者によるログイン認証情報の入力を受け付ける(ステップS21)。なお、ステップS11のWebサイトへのアクセス、及びステップS12のログイン処理は、例えば、利用者名が「理光次郎」である利用者によって行われたものとする。
【0076】
次に、送受信部71は、リソース予約管理装置6に対して認証処理の要求を送信する(ステップS22)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理依頼端末3が送信した認証処理の要求を受信する。このとき、認証処理の要求には、利用者によって入力されたログイン認証情報としての利用者を識別するための利用者識別情報(例えば、電子メールアドレス)、及びパスワードが含まれる。
【0077】
認証要求を受信したリソース予約管理装置6の認証部66は、受信された利用者識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン管理DB6001(
図5参照)を検索することにより、受信された利用者識別情報に対応するパスワードが登録されているか否かを検索する。検索した結果、利用者識別情報に対応するパスワードが登録されていれば、認証部66は、処理依頼端末3を利用する利用者に対してログイン認証処理を行う(ステップS23)。本実施形態では、以降、利用者によるリソース予約管理装置6に対するログイン認証処理が成功しているものとする。
【0078】
利用者によるログイン認証処理が成功すると、送受信部61は、処理依頼端末3に対して認証処理の応答を送信する(ステップS24)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信した認証処理の応答を受信する。このとき、認証処理の応答には、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間で通信が確立したことを示すセッション情報(SE001等)が含まれる。
【0079】
認証処理の応答を受信したリソース予約管理装置6の登録部38は、次回以降のログイン処理の簡略化のために、記憶部3000の所定領域に、利用者識別情報とパスワードとを組にして記憶させて登録する(ステップS25)。なお、ステップS25の処理は省略されてもよい。
【0080】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS22及びS24の処理が実行される場合、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0081】
<各種情報の取得処理>
図12は、各種情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。
図12に示されているように、処理依頼端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307にタスク登録画面を表示する(ステップS31)。
【0082】
●画面表示例●
図13は、処理依頼端末における所定の処理の登録開始を示す画面表示例である。
図13において、表示制御部34は、処理依頼端末3のディスプレイ307に、タスク登録を開始するためのタスク登録画面3101を表示する。このとき、タスク登録画面3101には、予約対象のリソースで行われる所定の処理(タスク)を登録する旨のメッセージとタスクの登録を開始させるための「タスク登録」ボタン3501が表示される。タスクを登録する利用者(以下、処理依頼端末3を利用する利用者を「依頼者」という)は、この「タスク登録」ボタン3501を操作することにより、タスク登録を開始することができる。
【0083】
図12に戻り、送受信部31は、リソース予約管理装置6に対して、タスク一覧画面表示要求を送信する(ステップS32)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理依頼端末3が送信したタスク一覧画面表示要求を受信する。このとき、タスク一覧画面表示要求には、利用者識別情報、現在日時情報、タスク登録ボタン情報が含まれる。
【0084】
次に、リソース予約管理装置6の取得部63は、ステップS32で受信された利用者識別情報を検索キーとしてタスク情報管理DB6005(
図9参照)及びタスク関連情報管理DB6006(
図10参照)を検索することにより、対応するタスク情報を取得する。更に、取得部63は、記憶部6000の所定領域に管理されているタスク一覧画面データを読み出して取得する(ステップS33)。このとき、取得されるタスク情報には、フロア識別情報、リソース識別情報、開始日時、終了日時、タスク識別情報、処理内容、優先度、状態、割当者識別情報、割当者名、処理完了通知及び備考の各情報が含まれる。
【0085】
次に、送受信部61は、処理依頼端末3に対してタスク一覧画面表示応答を送信する(ステップS34)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信したタスク一覧画面表示応答を受信する。このとき、タスク一覧画面表示応答には、タスク一覧画面を表示させるための画面データが含まれる。
【0086】
●画面表示例●
次に、処理依頼端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307にタスク一覧画面を表示する(ステップS35)。
図14は、処理依頼端末における所定の処理の一覧を表示する画面表示例である。
図14に示されているように、表示制御部34は、処理依頼端末3のディスプレイ307に、所定の処理の一覧を示すタスク一覧画面3111を表示する。このとき、タスク一覧画面3111には、所定の処理を示すタスクの一覧として、処理内容ごとに、状態、依頼先、優先度を含む情報が表示される。更に、タスク一覧画面3111には、タスクを登録編集するタスク登録編集画面に遷移するための「新規登録」ボタン3511、各処理内容に対して編集を行うための「編集」ボタン3512、及びタスク一覧画面3111から他の画面に遷移(戻る)ための「戻る」ボタン3513が表示される。なお、
図14に示した例では、予約済リソースである共用PC(A棟1F-PC1)に対する所定の処理の情報は、この時点ではまだ表示されていない。
【0087】
図12に戻り、処理依頼端末3の受付部32は、依頼者による「新規登録」ボタン3511に対する操作を受け付け(ステップS36)、続いて、送受信部31は、リソース予約管理装置6に対して、新規作成画面表示要求を送信する(ステップS37)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理依頼端末3が送信した新規作成画面表示要求を受信する。このとき、新規作成画面表示要求には、依頼者が参加しているドメインのドメイン情報、処理依頼端末3とリソース予約管理装置6との間で確立されているセッションを表すセッション情報、及び「新規登録」ボタン3511が操作されたことを表す新規登録ボタン情報が含まれる。
【0088】
ステップS37の処理において新規作成画面表示要求を受信した後、リソース予約管理装置6の取得部63は、受信したドメイン情報を検索キーとしてフロア情報管理DB6002(
図6参照)及びリソース情報管理DB6003(
図7参照)をそれぞれ検索することにより、対応するフロア情報及びリソース情報を取得する(ステップS38、S39)。更に、取得部63は、ステップS39において、記憶部6000の所定領域に管理されている新規作成画面データを読み出して取得する。このとき、取得されるフロア情報には、フロア識別情報、フロア表示名、階数、フロアマップ画像格納先、フロアマップ画像の縦横のサイズ(pixel)の各情報が含まれる。更に、取得されるリソース情報には、リソース識別情報、リソース表示名、リソース種別、フロア内座標のX軸及びY軸の各座標情報が含まれる。なお、取得部63によって取得される新規作成画面データは、ステップS38とS39のどちらで行われてもよいし、ステップS37とステップS38の間、若しくはステップS39とステップS40の間で行われてもよい。
【0089】
続いて、送受信部61は、処理依頼端末3に対して、新規作成画面表示応答を送信する(ステップS40)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信した、新規作成画面表示応答を受信する。このとき、新規作成画面表示応答には、後述するタスク登録編集画面を構成する画面データが含まれる。
【0090】
<タスク登録編集処理>
●画面表示例●
図15は、所定の処理情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。処理依頼端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307に所定の処理を登録するためのタスク登録編集画面を表示する(ステップS41)。
図16は、処理依頼端末における所定の処理の登録編集を行う画面表示例である。
図16に示されているように、処理依頼端末3の表示制御部34は、処理依頼端末3のディスプレイ307に、所定の処理を示すタスクを登録するためのタスク登録編集画面3121を表示する。このとき、タスク登録編集画面3121には、タスクとしての処理内容、タスクの実行場所を示す依頼対象フロア、依頼対象リソース、優先度、開始日、終了日及び備考の各入力部が表示される。更に、タスク登録編集画面3121には、タスクを登録するための「登録」ボタン3521、所定の処理の完了を通知するか否かを設定するための処理完了通知に係る「オン」ボタン3522、「オフ」ボタン3523が表示制御部34により表示される。なお、タスク登録編集画面3121では、特に、依頼対象フロア、依頼対象リソース及び優先度の各情報については、過去に登録されたそれぞれの情報に対して、プルダウンキーで選択することも可能である。
【0091】
図15に戻り、処理依頼端末3の受付部32は、依頼者によって入力された予約対象リソースに対する登録タスク情報及び「登録」ボタン3521に対する入力を受け付け(ステップS42)、送受信部31は、リソース予約管理装置6に対して、タスク登録要求を送信する(ステップS43)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理依頼端末3が送信した、予約対象リソースに対するタスク登録要求を受信する。このとき、タスク登録要求には、利用者識別情報、登録タスク情報、「登録」ボタン3521を構成するボタン情報が含まれる。なお、登録タスク情報には、処理内容、依頼対象フロア、依頼対象リソース、優先度、開始日、終了日、備考、及び処理完了通知のオン・オフ設定に係る各情報が含まれる。なお、登録タスク情報とは、タスク登録編集画面3121で入力される予約対象リソースに係る情報である。
【0092】
次に、リソース予約管理装置6の登録更新部68は、ステップS43で受信された利用者識別情報、登録タスク情報に基づいて、タスク情報管理DB6005(
図9参照)及びタスク関連情報管理DB6006(
図10参照)で管理されている各種情報を登録、更新する(ステップS44)。
【0093】
続いて、生成部67は、受信された予約対象リソースに対するタスク登録要求に基づいて、所定処理依頼情報を生成する(ステップS45)。
【0094】
次に、送受信部61は、処理依頼端末3に対して、タスク登録応答を送信する(ステップS46)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信したタスク登録応答を受信する。このとき、タスク登録応答には、タスク情報の登録及び所定処理依頼情報の生成が行われた内容を示す所定の応答メッセージが含まれる。
【0095】
<タスク実行処理>
図17は、リソース情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。まず、フリーアドレス席を含む所定のリソース(予約対象リソース)を利用する利用者は、利用者が使用している処理引受端末4のカメラ機能を起動して、予約対象リソースに設けられているQRコード等を撮影する(ステップS61)。なお、処理引受端末4のカメラ機能を利用して撮影される被写体は、予約対象リソースを識別可能な情報であれば、QRコードに限られない。
【0096】
続いて、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6に対してWebサイトへアクセスする(ステップS62)。具体的には、送受信部41は、QRコードに含まれているURL(Uniform Resource Locator)に対してWebサイトが開くため、その段階でリソース予約管理装置6に対してログイン処理を行う。
【0097】
次に、リソース予約管理装置6の取得部63は、記憶部6000の所定の領域に管理されているログイン画面情報を読み出して取得し、(ステップS63)、送受信部61は、処理引受端末4に対して、ログイン画面情報を送信する(ステップS64)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6が送信したログイン画面情報を受信する。このとき、ログイン画面情報には、処理引受端末4とリソース予約管理装置6との間で通信が確立したことを示すセッション情報(SE003等)が含まれる。
【0098】
続いて、処理引受端末4の実行部48は、ログイン画面情報に対して処理引受端末4を利用する利用者(以下、処理引受端末4を利用する利用者を「引受者」という)によって入力されたログイン情報に基づいてログイン処理を実行する。このログイン処理に応じて、生成部47は、予約実行要求を生成する(ステップS65)。
【0099】
続いて、送受信部41は、リソース予約管理装置6に対して予約実行要求を送信する(ステップS66)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4が送信した予約実行要求を受信する。このとき、予約実行要求には、QRコード情報で表された予約対象リソースを識別するリソース識別情報が含まれる。
【0100】
次に、リソース予約管理装置6の登録更新部68は、受信されたリソース情報情報に基づいて、予約情報管理DB6004(
図8参照)に対して予約情報を登録する(ステップS67)。このとき、登録される予約情報には、リソース識別情報に対応する予約名、利用者識別情報、利用者名、開始日時、終了日時及びキャンセルフラグが含まれる。なお、利用者識別情報は、処理引受端末4とリソース予約管理装置6との間で通信が確立されたときのセッション情報に対応する利用者識別情報が与えられる。
【0101】
続いて、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4に対して予約実行応答を送信する(ステップS68)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6が送信した予約実行応答を受信する。このとき、予約実行応答には、予約結果通知を示す旨の情報が含まれる。
【0102】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS62及びS64の処理が実行される場合、処理引受端末4とリソース予約管理装置6との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、処理引受端末4とリソース予約管理装置6との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、処理引受端末4とリソース予約管理装置6との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0103】
図18は、追加依頼対象リソース有無の判断処理の一例を示すシーケンス図である。引受者による予約対象リソースに対する予約処理が成功した場合、まず、リソース予約管理装置6の判断部65は、ステップS66で受信されたリソース識別情報を検索キーとしてリソース情報管理DB6003(
図7参照)、予約情報管理DB6004(
図8参照)、及びタスク情報管理DB6005(
図9参照)をそれぞれ検索することにより、追加依頼対象リソースの有無を判断する(ステップS71)。
【0104】
<<追加依頼対象リソース有無の判断の詳細>>
図19は、追加依頼対象リソース有無の判断処理のフローチャートである。ステップS71の処理において、まず、記憶読出部69は、利用対象の予約済リソースに与えられたリソース識別情報を検索キーとしてリソース情報管理DB6003(
図7参照)を検索することにより、利用対象の予約済リソースのフロア内座標情報を読み出す(ステップS71-1)。具体的には、記憶読出部69は、例えば、リソース識別情報:S101で与えられたA棟1Fに備えられた共用PCのフロア内座標(X軸:123.11、Y軸:121.15)を読み出す。
【0105】
続いて、記憶読出部69は、利用対象の予約済リソース(共用PC)が利用される日時を検索キーとして予約情報管理DB6004(
図8参照)及びタスク情報管理DB6005(
図9参照)を検索することにより、予約済リソースが利用される日時を含む所定の期間を利用日時とする他の予約済リソースを読み出す(ステップS71-2)。具体的には、記憶読出部69は、例えば、リソース識別情報:S101で示される共用PCが利用される2021/04/17と同日に利用される他の予約済リソースを読み出す。この場合、記憶読出部69は、リソース識別情報:S103で与えられたA棟1Fに備えられたA棟1F-机3を読み出す。
【0106】
続いて、判断部65は、ステップS71-1及びS71-2で読み出された情報をもとに、利用対象の予約済リソースと他の予約済リソースが所定の距離内にあるかを判断する(ステップS71-3)。この場合、ステップS71-1及びS71-2で読み出された共用PCとA棟1F-机3は、ともにA棟1Fに備えられている。これにより、判断部は、これらの予約済リソースは、所定の距離内にあると判断する。このように、所定の距離内の具体的な例として、具体的な直線距離内(例えば、10[m]以内)、又は、同一フロアに存在する場合などを設定することが可能である。
【0107】
利用対象の予約済リソースと他の予約済リソースが所定の距離内にある場合(ステップS713:YES)、登録更新部68は、利用対象の予約済リソース(共用PC)と他の予約済リソース(A棟1F-机3)をタスク一覧情報に追加してこのフローを抜ける(ステップS71-4)。
【0108】
他方、利用対象の予約済リソースと他の予約済リソースが所定の距離内にない場合(ステップS713:NO)、登録更新部68は、利用対象の予約済リソース(共用PC)をタスク一覧情報に追加してこのフローを抜ける(ステップS71-5)。なお、ステップS71-4及びS71-5で追加されるタスク一覧情報は、例えば、記憶部6000の所定領域に設けられたタスク一覧情報記憶領域にて管理されるようにしてよい。
【0109】
更に、
図19に示したフローチャートでは、判断部65は、予約済リソースと他の予約済リソースが所定の距離内にあるかを判断した。但し、これに限らず、予約済リソースが利用される日時を含む所定期間内(例えば、予約済リソースが利用される日時を含めた前後一週間など)に予約され、まだ利用されていない、若しくは所定の処理が行われていない他の予約済リソースをタスク一覧情報に追加するようにしてもよい。更に、判断部65は、予約済リソースが利用される日時を超過してもなおリソース予約管理装置6で管理されている他の予約済リソースがあれば、そのような他の予約済リソースもタスク一覧情報に追加するようにしてもよい。このようにすることで、予約済リソースから所定の距離内に他の予約済リソースが無い場合であっても、引受者による意思次第では、他の予約済リソースに対する所定の処理が実行される可能性が高まることが期待できる。
【0110】
図18に戻り、リソース予約管理装置6の取得部63は、タスク一覧情報記憶領域に記憶したタスクの一覧を取得し、取得部63によって取得されたタスクの一覧に基づいて、生成部67は、所定処理依頼情報としてのタスク一覧情報、及び所定のメッセージを生成する(ステップS72)。
【0111】
続いて、送受信部61は、処理引受端末4に対して、生成部67によって生成されたタスク一覧情報を送信する(ステップS73)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6が送信したタスク一覧情報を受信する。このとき、タスク一覧情報には、対象のタスク一覧情報、通知メッセージが含まれる。具体的には、リソース予約管理装置6の送受信部61は、受信された登録要求に基づいて生成部67により生成された所定の処理依頼を表す所定処理依頼情報を、利用が開始された予約対象リソース(利用対象の予約済リソースである共用PC)に関連付けられた処理引受端末4に送信する。さらに、送受信部61は、予約対象リソースに対して所定の距離内に存在する他のリソースにおいて行われる他の所定の処理に係る他の所定処理依頼情報を、処理引受端末4に送信する。なお、予約対象リソースに関連付けられた処理引受端末4は、例えば、予約対象リソースを利用する利用者が使用する通信端末である。これにより、所定のリソースを予約した依頼者に代わって、依頼者と異なる利用者(引受者)が、予約されたリソースにおいて行われる所定の処理を実行することが可能になる。
【0112】
●画面表示例●
次に、処理引受端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407に、予約対象リソースの予約完了画面、及び予約対象リソースを含む付近の他の予約対象リソースに対するタスク一覧画面を表示する(ステップS74)。このとき、予約完了画面には、後述する予約結果、タスク一覧通知の各内容が含まれる。
図20は、処理引受端末における予約完了を通知する画面表示例である。
図20に示されているように、処理引受端末4の表示制御部44は、処理引受端末4のディスプレイ407に、予約完了を示す予約完了画面4101を表示する。このとき、予約完了画面4101には、引受者によって予約された予約済リソースの情報に加えて、一以上の依頼者が処理を依頼した各リソースに対する処理内容、依頼者、及び状態が、予約済リソースごとに表示される。そして、状態が「未割当」の予約済リソースについては、「詳細確認」ボタン4151、及び「引き受ける」ボタン4152が表示される。これにより、引受者は、「詳細確認」ボタン4151を操作して処理内容の詳細を確認することができる。更に、引受者は、自身の都合に応じて、「引き受ける」ボタン4152を操作して、依頼された処理内容の処理を引き受けることが可能である。また、予約完了画面4101には、所定の内容のお知らせも表示される。このお知らせの内容は、予約済みのリソースの種類等に応じて内容が変えられてもよい。
【0113】
●画面表示例●
図18に戻り、処理引受端末4の受付部42は、引受者によって操作された「詳細確認」ボタン4151に対する操作を受け付け、表示制御部44は、タスク一覧情報に基づく詳細情報確認画面を表示する(ステップS75)。これにより、表示制御部44は、ディスプレイ407にタスクの詳細を示す詳細情報確認画面4111を表示する。
図21は、処理引受端末における所定の処理の詳細情報を表示するときの画面表示例である。
図21に示されているように、処理引受端末4の表示制御部44は、「詳細確認」ボタン4151が操作されることにより、処理引受端末4のディスプレイ407に、タスクの詳細を示す詳細情報確認画面4111を表示する。このとき、詳細情報確認画面4111には、処理対象リソースで行われるタスクの詳細情報が表示される。このタスクの詳細情報は、例えば、タスク関連情報管理DB6006(
図10参照)で管理されている備考欄で管理されている情報が含ませる。更に、詳細情報確認画面4111には、引受者によって操作される「確認」ボタン4161が表示され、この「確認」ボタン4161が操作されることにより、表示制御部44は、例えば、ディスプレイ407に
図20に示した予約完了画面4101に戻り、処理内容等を再度表示する。なお、ステップS75の処理において、「詳細確認」ボタン4151が引受者によって操作された場合、処理引受端末4は、詳細情報確認画面4111を構成する詳細情報確認画面データをリソース予約管理装置6に対して要求してもよい。その場合、処理引受端末4の表示制御部44は、リソース予約管理装置6が送信した詳細情報確認画面データを受信した後、ディスプレイ407に詳細情報確認画面4111を表示する。
【0114】
図18に戻り、処理引受端末4の受付部42は、引受者によるタスク選択を受け付ける(ステップS76)。具体的には、受付部42は、引受者が操作した予約完了画面4101に表示されている「引き受ける」ボタン4152に対する操作を受け付ける。
【0115】
次に、送受信部41は、リソース予約管理装置6に対して、選択したタスクの割当許可通知、及び端末間通信の処理要求を送信する(ステップS77)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4が送信した割当許可通知、及び端末間通信の処理要求を受信する。このとき、割当許可通知には、タスク識別情報、引受者の利用者識別情報(割当者識別情報)が含まれる。さらに、端末間通信の処理要求には、「引き受ける」ボタン4152を構成するボタン情報が含まれる。
【0116】
次に、リソース予約管理装置6の登録更新部68は、タスクの状態を更新する(ステップS78)。具体的には、登録更新部68は、タスク関連情報管理DB6006(
図10参照)で管理されているタスク識別情報に対応する割当者識別情報及び割当者名を、ステップS76で受信された割当者識別情報及び割当者名に更新する。更に、登録更新部68は、状態を「未割当」から「割当済」に更新する。
【0117】
次に、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4に対して、選択したタスクに対する応答情報としての処理依頼を送信する(ステップS79)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6が送信した、選択したタスクに対する応答情報としての処理依頼を受信する。
【0118】
<端末間通信処理>
図22は、端末間通信の一例を示すシーケンス図である。
図22では、
図20に示した「引き受ける」ボタン4152が操作された場合に、ステップS81からS90までの間で繰り返し実行されるループ処理について説明する。まず、リソース予約管理装置6の取得部63は、処理依頼端末3と処理引受端末4との間で行われる端末間通信の準備として、例えば、記憶部6000の所定領域に設けられたチャット画面を構成するチャット画面情報(データ)を読み出して取得する(ステップS81)。
【0119】
続いて、送受信部61は、処理依頼端末3に対して、端末間通信開始要求を送信する(ステップS82)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信した端末間通信開始要求を受信する。このとき、端末間通信開始要求には、チャット画面情報が含まれる。
【0120】
続いて、送受信部61は、処理引受端末4に対して、端末間通信開始要求を送信する(ステップS83)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6が送信した端末間通信開始要求を受信する。このとき、端末間通信開始要求には、処理依頼端末3と処理引受端末4との間で行われるチャットに係るチャット画面情報が含まれる。
【0121】
続いて、処理引受端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407にチャット画面を表示する。その後、受付部42は、引受者によるチャット画面への操作入力を受け付ける(ステップS84)。
【0122】
●画面表示例●
図23は、処理引受端末における所定の処理を実行する際の会話ツールの画面表示例である。
図23に示されているように、処理引受端末4の表示制御部44は、例えば、「引き受ける」ボタン4152が操作されることにより、処理引受端末4のディスプレイ407に、タスク処理における会話ツールを示すタスク処理用会話画面4121を表示する。このとき、タスク処理用会話画面4121には、処理タスクの対象とタスク依頼者が表示される。さらに、タスク処理用会話画面4121には、タスク依頼者とのチャット画面が表示される。これにより、引受者は、依頼者との間で依頼された予約対象リソースに対するタスクについて、詳細な情報をリアルタイムで得ながら、依頼されたタスクを処理することが可能になる。さらに、依頼者は、引受者のタスクに対する処理状況をリアルタイムで把握することが可能になるため、依頼者自らが予約しても実現できなかった予約対象リソースに対する処理の状況をリアルタイムで確認しながら、引受者に対して的確な指示を与えることも可能になる。
【0123】
図22に戻り、処理引受端末4と処理依頼端末3との間で行われるチャット機能を利用した端末間通信について説明する。処理引受端末4の送受信部41は、処理依頼端末3に対してタスク実行時の問合せを送信する(ステップS85)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、処理引受端末4が送信したタスク実行時の問合せを受信する。このとき、タスク実行時の問合せには、引受者が作成した問合せメッセージの内容が含まれる。
【0124】
次に、処理依頼端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307にチャット画面を表示する。その後、受付部32は、依頼者によるチャット画面への操作入力を受け付ける(ステップS86)。
【0125】
続いて、処理依頼端末3の送受信部31は、処理引受端末4に対してタスク実行時の問合せの回答を送信する(ステップS87)。これにより、処理引受端末4の送受信部41は、処理依頼端末3が送信したタスク実行時の問合せの回答を受信する。このとき、タスク実行時の問合せの回答には、依頼者が作成した回答メッセージの内容が含まれる。本実施形態では、予約対象リソースに対する所定の処理を依頼した依頼者が利用する処理依頼端末3と、所定の処理を引き受けた引受者が利用する処理引受端末4とは、リソース予約管理装置6によって与えられたチャット画面を通して上述したステップS85-S87の処理を繰り返す。これにより、所定のリソース(予約対象リソース)を利用する引受者は、予約対象リソースに対する処理依頼内容を登録した依頼者とリアルタイムで通話に近い状態のやり取りを行えるため、依頼者に代わり滞りなく予約対象リソースに対する処理をすることが可能になる。なお、本実施形態では、処理依頼端末3と処理引受端末4との間で利用されるチャット画面の例を示したが、チャット機能に代えて、電子メールでのやり取りを行うようにしてもよい。
【0126】
次に、処理引受端末4の受付部42は、引受者によるチャット画面終了操作を受け付ける(ステップS88)。この場合、例えば、チャット画面終了操作は、
図24に示した「予約完了画面へ」ボタン4171に対する操作である。
【0127】
次に、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6に対してチャット完了通知を送信する(ステップS89)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4が送信したチャット完了通知を受信する。
【0128】
続いて、リソース予約管理装置6の登録更新部68は、端末間通信の終了処理を行う(ステップS90)。
【0129】
<タスク完了処理>
図24は、所定の処理の完了時の処理の一例を示すシーケンス図である。
図24に示されているように、処理引受端末4の受付部42は、引受者によるタスク処理完了操作を受け付ける(ステップS91)。
【0130】
●画面表示例●
図25は、処理引受端末における所定の処理の完了操作時の画面表示例である。
図25に示されているように、処理引受端末4の表示制御部44は、例えば、
図23に示されたタスク処理用会話画面4121中の「予約確認画面へ」ボタン4171が操作されることにより、予約完了画面4131を表示する。予約完了画面4131では、予約完了画面4101で表示された「引き受ける」ボタン4152に代えて、「完了」ボタン4153が表示されている。これにより、引受者は、予約対象リソースに対する所定の処理が完了した時点で、処理引受端末4に表示されている予約完了画面4131中の「完了」ボタン4153を操作することが可能となる。
【0131】
図24に戻り、処理引受端末4の送受信部41は、リソース予約管理装置6に対してタスク処理完了通知を送信する(ステップS92)。これにより、リソース予約管理装置6の送受信部61は、処理引受端末4が送信したタスク処理完了通知を受信する。このとき、タスク処理完了通知には、「完了」ボタン4153を構成するボタン情報が含まれる。
【0132】
次に、リソース予約管理装置6の登録更新部68は、タスク情報管理DB6005(
図9参照)、及びタスク関連情報管理DB6006(
図10参照)に対して、タスク状態を更新する(ステップS93)。具体的には、登録更新部68は、タスク情報管理DB6005及びタスク関連情報管理DB6006で管理されている処理済みのタスク識別情報に対応する各種情報を削除するようにしてもよい。
【0133】
続いて、送受信部61は、処理依頼端末3に対して、タスク処理完了通知を送信する(ステップS94)。これにより、処理依頼端末3の送受信部31は、リソース予約管理装置6が送信したタスク処理完了通知を受信する。
【0134】
続いて処理依頼端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307に、登録タスクの処理完了を示す情報を表示する(ステップS95)。この場合、処理完了を示す情報は、例えば、
図14で示したタスク一覧画面3111に表示されている予約対象リソースの情報と併せて、予約対象リソースに対する所定の処理が完了したことが表示されるようにしてもよい。
【0135】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、リソース予約管理装置6は、処理依頼端末3が送信したタスク登録要求を受信し(ステップS43)、処理引受端末4に対して、タスク登録要求に基づいて生成されたタスク一覧情報を送信する(ステップS73)。その後、処理引受端末4は、ディスプレイ407に予約完了画面及びタスク一覧情報に基づく詳細情報確認画面を表示する(ステップS74、S75)。これにより、事前に所定の処理が共有されていない利用者であっても、予約されたリソースにおいて所定の処理を行うことが可能になるという効果を奏する。
【0136】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0137】
更に、上述した実施形態により得られる予約対象リソースの情報は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって他のデータベース等から取得されたものでもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0138】
これまで本発明の一実施形態に係るリソース予約管理システム、リソース予約管理装置、リソース予約管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0139】
1 通信システム
3 処理依頼端末
4 処理引受端末
5 リソース
6 予約管理装置
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
41 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
44 表示制御部(表示制御手段の一例)
47 生成部(生成手段の一例)
407 ディスプレイ(表示手段の一例)
4111 詳細情報確認画面(詳細情報確認画面の一例)
4121 タスク処理用会話画面(会話画面の一例)
4151 詳細確認ボタン(詳細確認操作部の一例)
4152 引き受けるボタン(引受操作部の一例)
4153 完了ボタン(完了操作部の一例)
61 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
65 判断部(判断手段の一例)
67 生成部(生成手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0140】