IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特開2023-8652ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置
<>
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図1
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図2
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図3
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図4
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図5
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図6
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図7
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図8
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図9
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図10
  • 特開-ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023008652
(43)【公開日】2023-01-19
(54)【発明の名称】ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/34 20060101AFI20230112BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20230112BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230112BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
G06F11/34 176
B41J29/38 801
H04N1/00 838
B41J21/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021112375
(22)【出願日】2021-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】山田 憲司
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
5B042
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061HJ08
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN15
2C061HP00
2C187AD14
2C187AE01
2C187BF19
2C187BG45
2C187CD12
2C187CD17
5B042MA08
5B042MC21
5B042MC40
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB20
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
(57)【要約】
【課題】機器操作のログ情報の追跡性の向上を図る。
【解決手段】インタフェース部が、アプリケーションプログラムで実行されたジョブの記録要求、及び、実行されたジョブを特定するための特定情報を、所定のタイミングで取得する。記憶制御部は、取得された特定情報に基づいて、実行されたジョブに対応する画像を取得し、取得したジョブに対応する画像を含む画像ログ情報、及び、実行されたジョブのジョブログ情報を関連付けて記憶部に記憶する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムで実行されたジョブの記録要求、及び、実行されたジョブを特定するための特定情報を、所定のタイミングで取得するインタフェース部と、
前記インタフェース部を介して取得された前記特定情報に基づいて、実行された前記ジョブに対応する画像を取得し、取得した前記ジョブに対応する画像を含む画像ログ情報、及び、実行された前記ジョブのジョブログ情報を関連付けて記憶部に記憶する記憶制御部と、
を有するログ記録装置。
【請求項2】
前記ジョブは、前記アプリケーションプログラムで実行された情報のプレビューであり、
前記記憶制御部は、前記プレビューされた情報の画像を取得し、取得した前記プレビューされた情報の画像を含む画像ログ情報、及び、実行された前記プレビューのジョブログ情報を関連付けて前記記憶部に記憶すること
を特徴とする請求項1に記載のログ記録装置。
【請求項3】
前記ジョブは、前記アプリケーションプログラムに基づいてメディアから読み出されて表示された表示情報であり、
前記記憶制御部は、前記表示情報の画像を、前記インタフェース部を介して取得して前記記憶部に記憶すると共に、記憶した前記表示情報の画像を含む画像ログ情報、及び、実行された前記メディアから読み出した表示情報を表示するジョブのジョブログ情報を関連付けて前記記憶部に記憶すること
を特徴とする請求項1に記載のログ記録装置。
【請求項4】
前記ジョブは、前記アプリケーションプログラムに基づいてネットワーク上のサーバ装置から取得して表示されたネットワーク表示情報であり、
表示された前記ネットワーク表示情報のキャプチャ画像を生成するキャプチャ画像生成部を、さらに備え、
前記記憶制御部は、前記キャプチャ画像を含む画像ログ情報、及び、実行された前記ネットワーク表示情報を表示するジョブのジョブログ情報を関連付けて前記記憶部に記憶すること
を特徴とする請求項1に記載のログ記録装置。
【請求項5】
前記記憶制御部は、当該ログ記録装置が適用される機器の機器内記憶部、及び、所定のネットワーク上のサーバ装置の外部記憶部に対して、それぞれ前記ジョブログ情報及び前記画像ログ情報を記憶すること
を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載のログ記録装置。
【請求項6】
インタフェース部が、アプリケーションプログラムで実行されたジョブの記録要求、及び、実行されたジョブを特定するための特定情報を、所定のタイミングで取得する取得ステップと、
記憶制御部が、前記取得ステップで取得された前記特定情報に基づいて、実行された前記ジョブに対応する画像を取得し、取得した前記ジョブに対応する画像を含む画像ログ情報、及び、実行された前記ジョブのジョブログ情報を関連付けて記憶部に記憶する記憶制御ステップと、
を有するログ記録方法。
【請求項7】
請求項1から請求項5のうち、いずれか一項に記載のログ記録装置を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置の操作部を介して、所望の文書の閲覧を可能とするプレビュー機能が知られている。このプレビュー機能は、悪意のあるユーザにより使用されると、情報漏洩となる恐れがある。このため、プレビュー機能を使用したユーザを特定するためのログ情報(画像ログ情報)を記録するようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2015-050595号公報)には、プレビューの実行による情報漏洩を防止可能とした画像形成システムが開示されている。この画像形成システムは、画像を形成するジョブの実行前に画像のプレビューを実行し、このプレビューに対する画像の履歴としてのログ画像を管理サーバに記憶させる。これにより、プレビューの実行による情報漏洩の防止を図っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の画像形成装置において、プレビューは、ジョブログ情報の記録対象となるジョブとして取り扱われなかった。このため、従来の画像形成装置は、ユーザが操作部アプリ上でジョブを実行せずにプレビューのみを実行した場合、実行されたプレビューの画像ログ情報のみが記録され、プレビューのジョブログ情報は記録されなかった。そして、このように、従来の画像形成装置は、ジョブログ情報として記録されない操作が存在するため、情報漏洩時等に、ログ情報に基づく操作の追跡が困難となる問題があった。
【0005】
なお、画像のプレビュー自体をジョブとして定義することで、プレビューのみの実行でも画像ログ情報及びジョブログ情報の両方を記録できる。しかし、この場合、プレビューのジョブとプレビュー後に行われた例えば印刷ジョブ等の他のジョブは、別のジョブとして取り扱われる。このため、両者の関連性を示すことが困難となり、やはり、情報漏洩時等に、ログ情報に基づく操作の追跡が困難となる。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、機器操作のログ情報の追跡性の向上を図ったログ記録装置、ログ記録方法及び画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、アプリケーションプログラムで実行されたジョブの記録要求、及び、実行されたジョブを特定するための特定情報を、所定のタイミングで取得するインタフェース部と、インタフェース部を介して取得された特定情報に基づいて、実行されたジョブに対応する画像を取得し、取得したジョブに対応する画像を含む画像ログ情報、及び、実行されたジョブのジョブログ情報を関連付けて記憶部に記憶する記憶制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機器操作のログ情報の追跡性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
図2図2は、画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、画像形成装置のソフトウェア構成を示す図である。
図4図4は、ログ収集サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図5は、画像サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6図6は、参考例となる画像形成装置のログ情報の記録動作の流れを示すシーケンス図である。
図7図7は、実施の形態の画像形成システムのログ情報の記録動作の概要を説明するための図である。
図8図8は、操作部アプリのジョブ実行時の動作の流れを示すシーケンス図である。
図9図9は、プレビューのみが行われた場合における操作部アプリの動作の流れを示すシーケンス図である。
図10図10は、メディアに記憶された画像のプレビューが行われた場合における操作部アプリの動作の流れを示すシーケンス図である。
図11図11は、外部サーバ装置に記憶されている画像を閲覧した場合における操作部ブラウザの動作の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、実施の形態の画像形成システムの説明をする。
【0011】
(システム構成)
図1は、実施の形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。この図1に示すように、実施の形態の画像形成システムは、一つ又は複数の画像形成装置1、少なくとも一つのログ収集サーバ装置2及び少なくとも一つの画像サーバ装置3を、それぞれネットワーク4を介して相互に接続することで構成されている。ネットワーク4としては、インターネット等の広域網の他、LAN(Local Area Network)等のプライベート網を用いることができる。ログ収集サーバ装置2は、記憶部(外部記憶部)の一例である。
【0012】
画像形成装置1は、アプリケーション動作可能なOS(オペレーティングシステム)を備えた操作部を有している。ログ収集サーバ装置2は、画像形成装置1の操作ログ情報及び画像情報を収集する。画像サーバ装置3は、画像形成装置1の操作部アプリケーション(図3の符号961)及び操作部ブラウザ(図3の符号962)からアクセス可能な画像データを格納する。
【0013】
(画像形成装置のハードウェア構成)
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この図2に示すように、画像形成装置1は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作部940、ネットワークI/F950を備えている。
【0014】
コントローラ910は、CPU(Central Processing Unit)901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、ローカルメモリ(MEM-C)907、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ908、及び、HDD909を有している。NB903とASIC906との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続されている。
【0015】
CPU901は、画像形成装置1の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジである。NB903は、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0016】
MEM-P902は、メモリコントローラの各機能を実現させるプログラム又はデータの格納用メモリであるROM902a、プログラム又はデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリ等に用いられるRAM902bを有する。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
【0017】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス922、HDDコントローラ908及びMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
【0018】
このASIC906は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)及びMEM-C907を制御するメモリコントローラを有する。また、ASIC906は、ハードウェアロジック等により画像の回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットを有する。なお、ASIC906には、USBインタフェース又はIEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続してもよい。
【0019】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HDD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDD909は、CPU901の制御にしたがってHDD909に対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0020】
また、HDD909には、ログ収集プログラムが記憶されている。CPU901は、このログ収集プログラムを実行することで、各操作に対応するジョブログ情報及び画像ログ情報を生成する。ジョブログ情報及び画像ログ情報は、HDD909内に設けられているジョブログ情報用の記憶領域(ジョブログ保管部)及び画像ログ情報用の記憶領域(画像ログ保管部)に記憶されると共に、ネットワーク4を介してログ収集サーバ装置2及び画像サーバ装置3に送信され記憶される。なお、HDD909のジョブログ保管部及び画像ログ保管部は、記憶部(機器内記憶部)の一例である。
【0021】
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス921は、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることで。グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0022】
近距離通信回路920には、近距離通信回路920を有している。近距離通信回路920は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932を有している。
【0023】
操作部940は、現在の設定値又は選択画面等を表示し、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等の表示部940aを有している。また、操作部940は、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値の入力を行うためのテンキー及びコピー開始を指示するためのスタートキー等を備えた操作キー940bを有している。
【0024】
操作部940は、画像形成装置1の本体に備え付けられていてもよいし、画像形成装置1の本体に対して着脱可能となっていてもよい。操作部940を画像形成装置1の本体に対して着脱可能とする場合において、画像形成装置1の本体に操作部940が装着されているときには、通信インタフェースを介して有線通信により、画像形成装置1の本体と操作部940との間の通信が行われる。また、画像形成装置1の本体から操作部940が取り外されているときには、上述のBluetooth(登録商標)等の無線通信により、画像形成装置1の本体と操作部940との間の通信が行われる。
【0025】
コントローラ910は、画像形成装置1全体の制御を行い、例えば描画制御、通信制御、操作部940からの入力の処理等を行う。スキャナ部931又はプリンタ部932は、誤差拡散処理及びガンマ変換処理等の画像処理機能を有している。
【0026】
なお、画像形成装置1は、操作部940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて実行可能となっている。画像形成装置1は、ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなる。また、画像形成装置1は、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0027】
ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0028】
(画像形成装置のソフトウェア構成)
図3は、画像形成装置1のソフトウェア構成を示す図である。この図3に示すように、CPU901は、ログ収集プログラムを実行することで、操作部管理モジュール971、インタフェース部(I/F部)972、ジョブログ管理部973、画像ログ管理部974、ログ制御部975、画像管理モジュール976、ネットワーク送信部977の各機能を実現する。I/F部972は、インタフェース部の一例である。また、ログ制御部975は、記憶制御部の一例である。
【0029】
操作部管理モジュール971は、操作部940を管理する。I/F部972は、操作部940上のアプリケーションがコントローラ910のログを制御するためのインタフェースを提供する。ジョブログ管理部973は、ジョブログ情報をHDD909のジョブログ保管部に記録して管理する。画像ログ管理部974は、画像ログ情報をHDD909の画像ログ保管部に記録して管理する。
【0030】
ログ制御部975は、管理されているジョブログ情報及び画像ログ情報を制御する。画像管理モジュール976は、コントローラ910上の画像ログ以外の画像を管理する。ネットワーク送信部977は、ジョブログ情報及び画像ログ情報を、ネットワーク4を介してログ収集サーバ装置2に送信する。これにより、画像形成装置1側で記憶されるログ情報(ジョブログ情報及び画像ログ情報)と同じログ情報をログ収集サーバ装置2に記憶することができ、ログ管理者等によるログ情報に基づく追跡を容易化できる。
【0031】
操作部940は、例えばAndroid(商標)等の汎用OS上で動作する操作部アプリケーションプログラム(操作部アプリ)961及び操作部ブラウザ962を有している。操作部アプリ961及び操作部ブラウザ962は、アプリケーションプログラムに一例である。
【0032】
なお、操作部940には、各アプリケーションがアクセス可能な画像データが記憶された、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリ963又はカード型メモリ964等の記憶メディアが装着されている。
【0033】
(ログ収集サーバ装置のハードウェア構成)
図4は、ログ収集サーバ装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。この図4に示すように、ログ収集サーバ装置2は、CPU501、ROM502及びRAM503、HDD504、HDDコントローラ505及びディスプレイ506を備えている。また、ログ収集サーバ装置2は、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、メディアI/F516及びキーボード511を備えている。CPU501~ディスプレイ506、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、キーボード511及びメディアI/F516は、それぞれバスライン510を介して相互に接続されている。
【0034】
CPU501は、ログ収集サーバ装置2全体の動作を制御する。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HDD504は、プログラム等の各種データ、及び、画像形成装置1から受信したログ情報(ジョブログ情報及び画像ログ情報)を記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従ってHDD504に対する各種データの書き込み及び読み出しを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像等の各種情報を表示する。
【0035】
外部機器接続I/F508は、例えばUSBメモリ又はプリンタ装置等の各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F509は、ネットワーク4を介して画像形成装置1との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。
【0036】
キーボード511は、複数のキーを備えており、文字、数値、各種指示等の入力を行う。メディアI/F516は、フラッシュメモリ(登録商)等の記録メディア515に対するデータの書き込み(記憶)又は読み出しを制御する。
【0037】
(画像サーバ装置のハードウェア構成)
図5は、画像サーバ装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。この図5に示すように、画像サーバ装置3は、CPU601、ROM602及びRAM603、HDD604、HDDコントローラ605及びディスプレイ606を備えている。また、画像サーバ装置3は、外部機器接続I/F608、ネットワークI/F609、メディアI/F616及びキーボード611を備えている。CPU601~ディスプレイ606、外部機器接続I/F608、ネットワークI/F609、キーボード611及びメディアI/F616は、それぞれバスライン610を介して相互に接続されている。
【0038】
CPU601は、画像サーバ装置3全体の動作を制御する。ROM602は、IPL等のCPU601の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。HDD604は、プログラム等の各種データ、及び、画像形成装置1から読み込み可能な画像データを記憶する。HDDコントローラ605は、CPU601の制御にしたがってHDD604に対する各種データの書き込み及び読み出しを制御する。ディスプレイ606は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
【0039】
外部機器接続I/F608は、例えばUSBメモリ又はプリンタ装置等の各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F609は、ネットワーク4を介して画像形成装置1との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。
【0040】
キーボード611は、複数のキーを備えており、文字、数値、各種指示等の入力を行う。メディアI/F616は、フラッシュメモリ(登録商)等の記録メディア615に対するデータの書き込み(記憶)又は読み出しを制御する。
【0041】
(参考例)
ここで、画像のプレビュー自体をジョブとして定義することで、プレビューのみが実行された場合でも、画像ログ情報及びジョブログ情報の両方を記録可能とした参考例となる画像形成装置の動作説明をする。図6は、この参考例となる画像形成装置のログ情報の記録動作の流れを示すシーケンス図である。
【0042】
この図6において、ユーザが操作部991のプレビューボタンを操作すると、操作部アプリ992がこれを検出し(ステップS101)、I/F部993を介して画像管理モジュール994にプレビュー画像の取得要求を行う(ステップS102、ステップS103)。画像管理モジュール994は、プレビュー画像の取得要求を受信すると、ジョブログ情報の記録及び画像ログ情報の記録を行う(ステップS104、ステップS105)。
【0043】
各ログ情報の記録を行うと、画像管理モジュール994は、I/F部993を介してプレビュー画像を操作部アプリ992に送信する(ステップS106、ステップS107)。操作部アプリ992は、受信したプレビュー画像を表示部に表示する(ステップS108)。
【0044】
次に、ユーザにより、操作部991を介して印刷ジョブの実行が指定されたとする(ステップS109)。操作部アプリ992は、この印刷ジョブの実行が指定されると、印刷ジョブの実行要求を、I/F部993を介してジョブ実行モジュール995に送信する(ステップS110、ステップS111)。ジョブ実行モジュール995は、印刷ジョブに対応するジョブログ情報及び画像ログ情報の記録を行う(ステップS112.ステップS113)。
【0045】
このような参考例の画像形成装置の場合、プレビューのジョブのジョブログ情報(ステップS104)とプレビュー後に行われた例えば印刷ジョブ等の他のジョブのジョブログ情報(ステップS112)は、別のジョブとして取り扱われる(別々のジョグ識別番号で管理される)。このため、両者の関連性を示すことが困難となり、情報漏洩時等に、ログ情報に基づく操作の追跡が困難となる。
【0046】
(実施の形態の画像形成システムの概要)
このため、実施の形態の画像形成システムでは、図7に示すように操作部940の操作部アプリ961が、任意のログ情報の記録を可能とするI/F部972を備えている。操作部アプリ961は、プレビュー後のジョブ実行のタイミングで、ログ情報を記録するためのI/F部972を利用する。その際、プレビューに関するパラメータを含める。これにより、ログ制御部975で、例えば印刷ジョブ等の実行前にプレビューが実施されたこと、及び、プレビューされたページ等を示すログ情報を、ジョブログ情報に含めて記録できる。また、プレビュー実行結果が含まれたジョブを関連付けるジョブIDを、画像ログ情報の書誌情報として記録する。これにより、ログ情報に基づく追跡性の向上を図ることができる。
【0047】
(プレビュー後に印刷ジョブ実行された場合の操作部アプリの動作)
以下、詳細に説明する。図8は、操作部アプリ961のジョブ実行時の動作の流れを示すシーケンス図である。この図8において、ユーザによりプレビューボタンが操作されると、操作部アプリ961がこれを検出し(ステップS1)、I/F部972を介して、コントローラ910の画像管理モジュール976にプレビュー画像の取得要求を送信する(ステップS2、ステップS3)。画像管理モジュール976は、プレビュー画像及びそのプレビュー画像に付されている画像IDを、I/F部972を介して、操作部アプリ961に送信する(ステップS4、ステップS5)。これにより、操作部アプリ961は、画像管理モジュール976から取得したプレビュー画像を表示する(ステップS6)。
【0048】
次に、ユーザにより、例えば印刷ジョブ等のジョブの実行が指示されると、操作部アプリ961は、このジョブの実行指示を検出する(ステップS7)。そして、操作部アプリ961は、I/F部972を介して、印刷ジョブを実行するコントローラ910上のジョブ実行モジュール998に対して印刷ジョブの実行要求を行う(ステップS8、ステップS9)。ジョブ実行モジュール998は、印刷ジョブを実行すると、この実行結果をジョブIDと共に、I/F部972を介して、操作部アプリ961に送信する(ステップS10、ステップS11)。
【0049】
次に、操作部アプリ961は、ジョブ実行後等の任意のタイミングで、I/F部972を介して、コントローラ910上のログ制御部975に対し、ログ記録要求を送信する(ステップS12、ステップS13)。この際、操作部アプリ961は、ジョブログ情報の記録及び画像ログ情報の記録に必要な様々なパラメータをログ記録要求に含めて送信する。具体的には、操作部アプリ961は、ジョブ実行前にプレビューが行われてことを示す情報、及び、プレビューにより閲覧されたページを示す情報等を、ログ記録要求に含めてログ制御部975に送信する。以下の表1に、ユーザIDが「12345」のユーザがプレビュー後に印刷ジョブを実行することで、操作部アプリ961からログ制御部975に送信されるパラメータの一例を示す。
【0050】
【表1】
【0051】
この表1に示す例は、000015の「ジョブID」,文書印刷が実行されたことを示す「ジョブ種別」、2019年12月20日の15時03分にジョブが実行されたことを示す「ジョブ実行日時情報」、及び、12345の「ユーザID」がパラメータとしてログ制御部975に送信されたことを示している。また、この表1に示す例は、6789等のプレビューされた文書の「文書ID」、2019年12月20日の15時00分等の文書の「プレビュー日時情報」、及び、1、2等のプレビューされた文書のページを示す「プレビューページ情報」がパラメータとしてログ制御部975に送信されたことを示している。
【0052】
次に、ログ制御部975は、表1に示したようにパラメータに含まれる文書IDに関連付けされている画像データを画像管理モジュール976から取得する(ステップS14)。そして、ログ制御部975は、上述のパラメータに基づき、ジョブログ管理部973を介してHDD909のジョブログ保管部にジョブログ情報を記録する(ステップS15)。また、ログ制御部975は、ジョブログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS15)。表1の例に基づいて具体的に説明すると、ジョブログ情報としては、「種別:文書印刷」、「ジョブID」、「ユーザID」、「ジョブ実行日時」、「文書ID」、「プレビュー日時情報」及び「プレビューページ情報」が記録される。
【0053】
また、ログ制御部975は、そのジョブに関連付けされているジョブIDを書誌情報とし、画像ログ情報に含めて、画像ログ管理部974を介して画像ログ保管部に記録する(ステップS16)。また、ログ制御部975は、画像ログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS16)。表1の例に基づいて具体的に説明すると、画像ログ情報としては、「文書全体」、「文書ID」及び「ジョブID」が記録される。
【0054】
このように、操作部アプリ961が、プレビュー後のジョブ実行のタイミングで、I/F部972を介してログ情報を、画像形成装置1及びログ収集サーバ装置2に記録する。この際、プレビューに関するパラメータを含むログ情報を記録する。これにより、ログ制御部975で、ジョブの前にプレビューが実施されたことを示す情報、プレビューされたページを示す情報を含むジョブログ情報を記録できる。また、プレビュー実行結果が含まれたジョブを関連付けるジョブIDを書誌情報として、画像ログ情報と共に記録できる。
【0055】
また、画像形成装置1側で記録されるログ情報と同じ形式のログ情報をログ収集サーバ装置2及び画像サーバ装置3で記録することで、ログ管理者によるログ情報の追跡性を向上させることができる。
【0056】
(プレビューのみが行われた場合の操作部アプリの動作)
次に、図9は、プレビューのみが行われた場合における操作部アプリ961の動作の流れを示すシーケンス図である。この図9において、ユーザによりプレビューボタンが操作され、プレビュー画像が表示されるまでのステップS1~ステップS6の動作は、上述と同様である。なお、プレビューは、ジョブの一例である。
【0057】
このようなプレビューを終了する場合、ユーザは、操作部940のプレビューの終了ボタンを操作する。操作部アプリ961は、プレビューの終了ボタンの操作を検出すると(ステップS21)、プレビュー画面の表示を終了制御する(ステップS22)。そして、操作部アプリ961は、I/F部972を介して、コントローラ910上のログ制御部975に対し、ログ記録要求を送信する(ステップS23、ステップS24)。この際、操作部アプリ961は、上述と同様に、ジョブログ情報の記録及び画像ログ情報の記録に必要な様々なパラメータをログ記録要求に含めて送信する。プレビューのみが行われた場合、印刷等のジョブは実行されていないため、ジョブの実行に関する情報はパラメータには含まれなお。この場合、プレビューが行われた日時及びプレビューされた文書のページを示す情報等がパラメータに含められてログ制御部975に送信される。
【0058】
すなわち、プレビューのみが実行された場合、操作部アプリ961は、プレビューのみが実行されたことを示す情報、及び、プレビューされたページを示す情報等を、ログ記録要求に含めてログ制御部975に送信する。以下の表2に、ユーザIDが「12345」のユーザがプレビューのみを行った場合に、操作部アプリ961からログ制御部975に送信されるパラメータの一例を示す。
【0059】
【表2】
【0060】
この表2に示す例は、12345の「ユーザID」、6789の「文書ID」、2019年12月20日の15時00分の「プレビュー日時情報」、及び、1、2等のプレビューされた文書のページを示す「プレビューページ情報」がパラメータとしてログ制御部975に送信されたことを示している。なお、少なくとも「文書ID」、「プレビュー日時情報」、及び、「プレビューページ情報」は、特定情報の一例である。
【0061】
次に、ログ制御部975は、表2に示したようにパラメータに含まれる文書ID及びプレビューページ情報に基づいて、画像管理モジュール976から画像データを取得する(ステップS25、ステップS26)。そして、ログ制御部975は、上述のパラメータに基づき、ジョブログ管理部973を介してHDD909のジョブログ保管部に、プレビューのジョブログ情報を記録する(ステップS27)。また、ログ制御部975は、ジョブログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS27)。表2の例に基づいて具体的に説明すると、ジョブログ情報としては、「種別:プレビュー」、「ジョブID」、「ユーザID」、「ジョブ実行日時」、「画像ID」、「プレビュー日時」及び「プレビューページ」の各情報が記録される。
【0062】
また、ログ制御部975は、そのジョブに関連付けされているジョブIDを書誌情報とし、画像ログ情報に含めて、画像ログ管理部974を介して画像ログ保管部に記録する(ステップS28)。また、ログ制御部975は、ネットワーク送信部977を介して画像ログ情報をログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS28)。表2の例に基づいて具体的に説明すると、画像ログ情報としては、「プレビューされた画像」、「画像ID」及び「ジョブID」が記録される。
【0063】
このように、操作部アプリ961は、プレビュー終了のタイミングで、I/F部972を介してログ情報を記録する。この際、プレビューに関するパラメータを含むログ情報を記録する。これにより、ログ制御部975で、プレビューのみが実行されたことを示す情報、及び、プレビューされたページを示す情報をジョブログ情報に含めて記録できると共に、対象ページのみを画像ログとして記録できる。
【0064】
(メディアに記憶された画像のプレビューが行われた場合の操作部アプリの動作)
次に、図10は、メディアに記憶された画像のプレビューが行われた場合における操作部アプリ961の動作の流れを示すシーケンス図である。メディアに記憶されている画像をプレビューする場合、ユーザは、図3に示すように操作部940に対して、例えばUSBメモリ963又はカード型メモリ964等のメディアを装着する(ステップS31)。そして、ユーザは、メディアに記憶されている画像のプレビューを指定するように操作部940を操作する。操作部アプリ961は、メディアに記憶されている画像のプレビューを指定する操作を検出すると(ステップS32)、指定された画像をメディアから読み出してプレビュー表示する(ステップS33)。
【0065】
次に、メディアに記憶されている画像をプレビュー表示すると、操作部アプリ961は、所定のタイミングで、I/F部972を介して、コントローラ910上のログ制御部975に対し、ログ記録要求を送信する(ステップS34、ステップS35)。この際、操作部アプリ961は、上述と同様に、ジョブログ情報の記録及び画像ログ情報の記録に必要な様々なパラメータをログ記録要求に含めて送信する。この場合、プレビューされた画像、画像ID、及び、プレビューが行われた日時等がパラメータに含められてログ制御部975に送信される。
【0066】
ログ制御部975は、パラメータに含められて送信された画像である、メディアからプレビューされた画像の登録要求を、画像管理モジュール976に対して行う(ステップS36)。画像管理モジュール976は、メディアからプレビューされた画像を、画像ログ管理部974を介して画像ログ保管部に記録する。また、画像管理モジュール976は、メディアからプレビューされた画像を、ネットワーク送信部977を介して画像サーバ装置3に送信して記録する。画像管理モジュール976は、メディアからプレビューされた画像の登録が完了すると、登録した画像に対して付した画像IDをログ制御部975に送信する(ステップS37)。
【0067】
次に、ログ制御部975は、この場合、「種別:プレビュー」、「ジョブID」、「ユーザID」、「ジョブ実行日時」、「画像ID」及び「プレビュー日時」を含むジョブログ情報を、ジョブログ管理部973を介してHDD909のジョブログ保管部に記録する(ステップS38)。また、ログ制御部975は、このようなジョブログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS38)。
【0068】
また、ログ制御部975は、「プレビューされた画像」、「画像ID」及び「ジョブID」を含む画像ログ情報を、画像ログ管理部974を介して画像ログ保管部に記録する(ステップS39)。また、ログ制御部975は、このような画像ログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS39)。
【0069】
このように、操作部アプリ961は、メディアの画像のプレビューのタイミングで、I/F部972を介してログ情報を記録する。この際、プレビューに関するパラメータ、及び、メディアからプレビューされた画像データを含むログ情報を記録する。これにより、ログ制御部975で、メディアの画像がプレビューされたことを示す情報、及び、プレビューされたメディアの画像の画像IDを含むジョブログ情報を記録できると共に、プレビューされたメディアの画像を含む画像ログ情報を記録できる。
【0070】
(外部サーバ装置の画像を閲覧した場合の操作部ブラウザの動作)
次に、図11は、外部サーバ装置999に記憶されている画像(ネットワーク表示情報の一例)を閲覧した場合における操作部ブラウザ962の動作の流れを示すシーケンス図である。この場合、ユーザは、操作部940を操作して、外部サーバ装置999に記憶されている画像の表示操作を行う(ステップS41)。これにより、操作部ブラウザ962は、外部サーバ装置999から、Web(World Wide Wed)ページを取得して表示する(ステップS42、ステップS43)。
【0071】
次に、操作部ブラウザ962は、所定のタイミングで、I/F部972を介して、コントローラ910上のログ制御部975に対し、現在表示されているWebページの画面キャプチャの要求を含むログ記録要求を送信する(ステップS44、ステップS45)。ログ制御部975は、操作部管理モジュール971に対して、現在表示されているWebページの画面キャプチャの要求を行う(ステップS46)。これにより、操作部管理モジュール971により、現在表示されているWEbページの画面キャプチャが行われ、キャプチャされたWebページの画面の画像データがログ制御部975に送信される(ステップS47)。
【0072】
次に、ログ制御部975は、この場合、「種別:ブラウジング」、「ジョブID」、「ユーザID」、「ジョブ実行日時」、「キャプチャされた画像の画像ID」及び「プレビュー日時」を含むジョブログ情報を、ジョブログ管理部973を介してHDD909のジョブログ保管部に記録する(ステップS48)。また、ログ制御部975は、ネットワーク送信部977を介して、このようなジョブログ情報をログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS48)。
【0073】
また、ログ制御部975は、「キャプチャされた画像」、「画像ID」及び「ジョブID」を含む画像ログ情報を、画像ログ管理部974を介して画像ログ保管部に記録する(ステップS49)。また、ログ制御部975は、このような画像ログ情報を、ネットワーク送信部977を介してログ収集サーバ装置2に送信して記録する(ステップS49)。
【0074】
このように、操作部ブラウザ962は、Webページを表示した際に、I/F部972を介してログ情報を記録する。この際、Webページの表示に関するパラメータ、及び、閲覧したWebページのキャプチャ画像を含むログ情報を記録する。これにより、ログ制御部975で、Webページの表示に関するジョブログ情報を記録でき、Webページのキャプチャ画像を画像ログ情報として記録できる。
【0075】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の画像形成システムは、ログ情報を記録するためのI/F部972を設けることで、画像形成装置1の操作部940のアプリケーション(操作部アプリ961又は操作部ブラウザ962)が、任意の画像及び操作のログ情報を、任意のタイミングで記録することができる。このため、ログ情報を記録する操作部アプリ961の自由度を確保しつつ、画像形成装置1側で記録されるログ情報と同じ形式のログ情報をログ収集サーバ装置2及び画像サーバ装置3で記録でき、ログ管理者によるログ情報の追跡性を向上させることができる。
【0076】
例えば、情報漏洩が発生した画像に対してプレビューのみが実行されている場合でも、ログ収集サーバ装置2に記録されているログ情報のうち、情報漏洩の発生が予測される期間のログ情報を参照することで、情報漏洩の日時、情報漏洩した画像のプレビューを行ったユーザ、プレビューされたページ等を容易に特定できる。
【0077】
また、プレビューとその後に行われた印刷ジョブ等の他のジョブを関連付けて記録できるため、情報漏洩時等の追跡を容易化できる。
【0078】
また、操作部940がコントローラ910を介さずに表示する画像(メディアプリント、操作部ブラウザ962で表示する外部サーバ装置999上の文書等)を操作部940で表示した場合、コントローラ910側でログとして残すことはできないため、情報漏洩時の追跡が困難であった。
【0079】
しかし、実施の形態の画像形成システムの場合、コントローラ910を介さずに表示する画像は、キャプチャして閲覧日時及びユーザ情報等と共に記録できる。このため、情報漏洩時の追跡も容易に行うことができる。
【0080】
また、サードベンダが開発した操作部アプリの場合、コントローラ910のジョブ関連機能のログ情報は記録できるが、任意の操作によるログ情報の記録は困難であった。このため、独自にログ機能(操作部アプリからネットワーク上のサーバにログを送信する機能)を開発する必要があり、開発容易性やログの管理性が低下するという問題があった。
【0081】
しかし、実施の形態の画像形成システムの場合、任意の画像及び操作のログ情報を、任意のタイミングで記録することができる。このため、サードベンダが開発した操作部アプリ961であっても、操作部アプリ961からネットワーク上のログ収集サーバ装置2にログを送信する機能の開発を不要とすることができ、開発容易性及びログの管理性の向上を図ることができる。
【0082】
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0083】
1 画像形成装置
2 ログ収集サーバ装置
3 画像サーバ装置
4 ネットワーク
901 CPU
909 HDD
940 操作部
961 操作部アプリ
962 操作部ブラウザ
963 USBメモリ
964 カード型メモリ
971 操作部管理モジュール
972 I/F部
973 ジョブログ管理部
974 画像ログ管理部
975 ログ制御部
976 画像管理モジュール
977 ネットワーク送信部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】
【特許文献1】特開2015-050595号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11