(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023088987
(43)【公開日】2023-06-27
(54)【発明の名称】発光装置の製造方法及び発光装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/62 20100101AFI20230620BHJP
H01L 33/52 20100101ALI20230620BHJP
H01L 33/60 20100101ALI20230620BHJP
H01L 23/02 20060101ALI20230620BHJP
H01L 23/48 20060101ALI20230620BHJP
H01L 23/29 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
H01L33/62
H01L33/52
H01L33/60
H01L23/02 F
H01L23/48 F
H01L23/30 R
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045160
(22)【出願日】2023-03-22
(62)【分割の表示】P 2022110506の分割
【原出願日】2008-09-03
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100118681
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100107180
【弁理士】
【氏名又は名称】玄番 佐奈恵
(74)【代理人】
【識別番号】100144200
【弁理士】
【氏名又は名称】奥西 祐之
(72)【発明者】
【氏名】市川 博史
(72)【発明者】
【氏名】林 正樹
(72)【発明者】
【氏名】笹岡 慎平
(72)【発明者】
【氏名】三木 倫英
(57)【要約】
【課題】リードフレームと樹脂成形体との密着性が高く、短時間に多数個の発光装置を製造する簡易かつ安価な方法を提供する。
【解決手段】第1リード、第2リード及びそれらと一体に形成された樹脂部を有する樹脂パッケージと、樹脂パッケージに形成された凹部に配置された発光素子とを備える発光装置の製造方法において、リードフレーム及び樹脂成形体を有する樹脂成形体付リードフレームを準備する工程と、凹部に発光素子を載置する工程と、複数の切り欠き部に入り込んだ樹脂成形体が露出するように樹脂成形体付リードフレームを切断することにより複数の発光装置を得る工程と、を有することを特徴とする発光装置の製造方法。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1リード、第2リード及びそれらと一体に形成された樹脂部を有する樹脂パッケージと、前記樹脂パッケージに形成された凹部に配置された発光素子とを備える発光装置であって、
前記第1リード及び前記第2リードのそれぞれは、金属部材と、前記金属部材の上面を含む表面に形成されたメッキ層とを含み、
前記樹脂パッケージは、その外側面に、
前記第1リードが前記樹脂部から露出し、前記第2リードが前記樹脂部から露出しない領域において、前記第1リードが前記樹脂部から露出した第1露出部分と、
前記第1リードのメッキ層からなり、前記第1露出部分と隣り合う第1メッキ層領域と、を含み、
前記第1露出部分は、前記第1リードの金属部材からなる領域を含み、
上面視において、前記第1メッキ層領域と連続する前記第1リードの上面の一部は、前記樹脂部から突出するとともに、前記第1リードのメッキ層が配置される、発光装置。
【請求項2】
前記凹部は、前記樹脂部からなる内側面と、前記第1リード及び前記第2リードが前記樹脂部から露出した内底面とで規定される、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記樹脂パッケージは、その外側面にさらに、
前記第2リードが前記樹脂部から露出し、前記第1リードが前記樹脂部から露出しない領域において、前記第2リードが前記樹脂部から露出した第2露出部分と、
前記第2リードのメッキ層からなり、前記第2露出部分と隣り合う第2メッキ層領域と、を含み、
前記第2露出部分は、前記第2リードの金属部材からなる領域を含み、
上面視において、前記第2メッキ層領域と連続する前記第2リードの上面の一部は、前記樹脂部から突出するとともに、前記2リードのメッキ層が配置される、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記樹脂パッケージは、その外側面にさらに、
前記第1リードが前記樹脂部から露出し、前記第2リードが前記樹脂部から露出する領域において、前記第1リードが前記樹脂部から露出した別の第1露出部分を含み、
前記別の第1露出部分は、前記第1メッキ層領域と隣り合う、請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
前記樹脂パッケージは、その外側面にさらに、
前記第2リードが前記樹脂部から露出し、前記第1リードが前記樹脂部から露出する領域において、前記第2リードが前記樹脂部から露出した別の第2露出部分を含み、
前記別の第2露出部分は、前記第2メッキ層領域と隣り合う、請求項3又は4に記載の発光装置。
【請求項6】
前記第1リード及び前記第2リードを通る前記樹脂パッケージの外側面の全包囲周において、前記樹脂部が1/2以上にわたって設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第1リードは、上面及び下面を通る一の断面において段差又は凹凸が形成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第2リードは、上面及び下面を通る一の断面において段差又は凹凸が形成されている、請求項3~5のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記第1リードは、前記樹脂パッケージの外底面において前記樹脂部から露出している、請求項1~8のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項10】
前記第2リードは、前記樹脂パッケージの外底面において前記樹脂部から露出している、請求項3~5、8のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項11】
前記第1リードの一部及び前記第2リードの一部は、前記凹部の内底面において前記樹脂部から露出しており、
前記発光素子は、前記凹部の内底面において、前記第1リード及び前記第2リードの少なくとも一方に配置されている、請求項1~10のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項12】
前記樹脂部は、光反射性物質を含有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項13】
前記光反射性物質は、酸化チタンである、請求項12に記載の発光装置。
【請求項14】
前記凹部内において前記発光素子を被覆する封止部材をさらに備える、請求項1~13のいずれか1項に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具、ディスプレイ、携帯電話のバックライト、動画照明補助光源、その他の一般的民生用光源などに用いられる発光装置及び発光装置の製造方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
発光素子を用いた発光装置は、小型で電力効率が良く鮮やかな色の発光をする。また、この発光素子は半導体素子であるため球切れなどの心配がない。さらに初期駆動特性が優れ、振動やオン・オフ点灯の繰り返しに強いという特徴を有する。このような優れた特性を有するため、発光ダイオード(LED)、レーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いる発光装置は、各種の光源として利用されている。
【0003】
図14は、従来の発光装置の製造方法を示す斜視図である。
図15は、従来の発光装置の中間体を示す斜視図である。
図16は、従来の発光装置を示す斜視図である。
【0004】
従来、発光装置を製造する方法として、リードフレームを非透光性で光反射性を有する白色樹脂でインサート成形し、リードフレームを介して所定の間隔で凹部形状のカップを有する樹脂成形体を成形する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。ここでは白色樹脂の材質が明示されていないが、インサート成形することや図面から、一般的な熱可塑性樹脂が用いられる。一般的な熱可塑性樹脂として、例えば、液晶ポリマー、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ナイロン等の熱可塑性樹脂を遮光性の樹脂成形体として用いられることが多い(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、熱可塑性樹脂はリードフレームとの密着性に乏しく、樹脂部とリードフレームとの剥離を生じやすい。また、熱硬化性樹脂は樹脂の流動性が低いため複雑な形状の樹脂成形体を成形するには不適切であり、耐光性にも乏しい。特に近年の発光素子の出力向上はめざましく、発光素子の高出力化が図られるにつれ、熱可塑性樹脂からなるパッケージの光劣化は顕著となってきている。
【0006】
これらの問題点を解決するため、樹脂成形体の材料に熱硬化性樹脂を用いる発光装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
図17は、従来の発光装置を示す斜視図及び断面図である。
図18は、従来の発光装置の製造方法を示す概略断面図である。この発光装置は、金属箔から打ち抜きやエッチング等の公知の方法により金属配線を形成し、ついで、金属配線を所定形状の金型に配置し、金型の樹脂注入口から熱硬化性樹脂を注入し、トランスファ・モールドすることが開示されている。
【0007】
しかし、この製造方法は、短時間に多数個の発光装置を製造することが困難である。また、発光装置1個に対して廃棄されるランナー部分の樹脂が大量になるという問題がある。
【0008】
異なる発光装置及びその製造方法として、配線基板状に光反射用熱硬化性樹脂組成物層を有する光半導体素子搭載用パッケージ基板及びその製造方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
図19は、従来の発光装置の製造工程を示す概略図である。この光半導体素子搭載用パッケージ基板は、平板状のプリント配線板を金型に取り付け、光反射用熱硬化性樹脂組成物を注入し、トランスファー成型機により加熱加圧成型し、複数の凹部を有する、マトリックス状の光半導体素子搭載用パッケージ基板を作製している。また、プリント配線板の代わりにリードフレームを用いることも記載されている。
【0009】
しかし、これらの配線板及びリードフレームは平板状であり、平板状の上に熱硬化性樹脂組成物が配置されており、密着面積が小さいため、ダイシングする際にリードフレーム等と熱硬化性樹脂組成物とが剥離し易いという問題がある。
【0010】
【特許文献1】特開2007-35794号公報(特に〔0033〕)
【特許文献2】特開平11-087780号公報
【特許文献3】特開2006-140207号公報(特に、〔0028〕)
【特許文献4】特開2007-235085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上述した問題に鑑みて、リードフレームと熱硬化性樹脂組成物との密着性が高く、短時間に多数個の発光装置を製造する簡易かつ安価な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで本発明は、鋭意検討した結果、本発明を完成するに到った。
【0013】
本明細書において、個片化された後の発光装置には、リード、樹脂部、樹脂パッケージなる用語を用い、個片化される前の段階では、リードフレーム、樹脂成形体なる用語を用いる。
【0014】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面において樹脂部とリードとが略同一面に形成されている樹脂パッケージを有する発光装置の製造方法であって、切り欠き部を設けたリードフレームを上金型と下金型とで挟み込む工程と、上金型と下金型とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質が含有される熱硬化性樹脂をトランスファ・モールドして、リードフレームに樹脂成形体を形成する工程と、切り欠き部に沿って樹脂成形体とリードフレームとを切断する工程と、を有する発光装置の製造方法に関する。かかる構成によれば、切り欠き部に熱硬化性樹脂が充填されるため、リードフレームと熱硬化性樹脂との密着面積が大きくなり、リードフレームと熱硬化性樹脂との密着性を向上することができる。また、熱可塑性樹脂よりも粘度が低い熱硬化性樹脂を用いるため、空隙が残ることなく、切り欠き部に熱硬化性樹脂を充填することができる。また、一度に多数個の発光装置を得ることができ、生産効率の大幅な向上を図ることができる。さらに、廃棄されるランナーを低減することができ、安価な発光装置を提供することができる。
【0015】
上金型と下金型とで挟み込む前に、リードフレームにメッキ処理を施すことが好ましい。このとき、製造された発光装置には切断された面にメッキ処理が施されておらず、それ以外の部分にはメッキ処理が施されている。個片化された発光装置毎にメッキ処理を施す必要がなくなり、製造方法を簡略化することができる。
【0016】
リードフレームは、切断部分における切り欠き部が全包囲周の約1/2以上であることが好ましい。これによりリードフレームを軽量化でき、安価な発光装置を提供することができる。また、リードフレームにおける切断される部分が少なくなり、リードフレームと熱硬化性樹脂との剥離をより抑制することができる。
【0017】
なお、切り欠き部には熱硬化性樹脂が充填されるのに対し、後述する孔部には熱硬化性樹脂が充填されない点で異なる。切り欠き部及び孔部はリードフレームを貫通しているのに対し、後述する溝はリードフレームを貫通していない。
【0018】
上金型と下金型とで挟み込まれる前のリードフレームは、孔部が設けられていることが好ましい。これによりリードフレームを軽量化でき、安価な発光装置を提供することができる。孔部にメッキ処理を施すことができるため、リードフレームの露出を抑えることができる。
【0019】
上金型と下金型とで挟み込まれる前のリードフレームは、溝が設けられていることが好ましい。これによりリードフレームを軽量化でき、安価な発光装置を提供することができる。溝にメッキ処理を施すことができるため、リードフレームの露出を抑えることができる。
【0020】
上金型と下金型とは、発光素子が載置される部分、若しくは、孔部の近傍の部分のリードフレームを挟み込んでいることが好ましい。これによりリードフレームのばたつきを防止し、バリの発生を低減することができる。
【0021】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面において樹脂部とリードとが略同一面に形成されている樹脂パッケージを有する発光装置であって、リードは底面及び上面の少なくともいずれか一面にメッキ処理が施されており、かつ、外側面はメッキ処理が施されていない部分を有する発光装置に関する。これによりメッキ処理されていないリードの露出を防止でき、かつ、一度に多数個の発光装置を得ることができる。また、発光素子からの光を反射する部分のみメッキを施すことにより発光装置からの光取り出し効率を向上することができる。
【0022】
樹脂パッケージは、四隅からリードが露出されていることが好ましい。樹脂パッケージの一側面全体にリードを設けるよりも、リードの露出部分を低減するができるため、樹脂部とリードとの密着性の向上を図ることができる。また、正負の異なるリード間に絶縁性の樹脂部が設けられているため短絡を防止することができる。
【0023】
樹脂パッケージは、底面側から視認して四隅が弧状に形成されていることが好ましい。弧状に形成されている部分は、メッキ処理が施されており、切断面にはメッキ処理が施されていない構成を採ることもできる。これにより半田等との接合面積が拡がり、接合強度を向上することができる。
【0024】
リードは、段差が設けられていることが好ましい。この段差は樹脂パッケージの底面に設けられていることが好ましい。段差が形成されている部分は、メッキ処理が施されており、切断面にはメッキ処理が施されていない構成を採ることもできる。これにより半田等との接合面積が拡がり、接合強度を向上することができる。
【0025】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面において樹脂部とリードとが略同一面に形成されている樹脂パッケージの製造方法であって、切り欠き部を設けたリードフレームを上金型と下金型とで挟み込む工程と、上金型と下金型とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質が含有される熱硬化性樹脂をトランスファ・モールドして、リードフレームに樹脂成形体を形成する工程と、切り欠き部に沿って樹脂成形体とリードフレームとを切断する工程と、を有する樹脂パッケージの製造方法に関する。かかる構成によれば、切り欠き部に熱硬化性樹脂が充填されるため、リードフレームと熱硬化性樹脂との密着面積が大きくなり、リードフレームと熱硬化性樹脂との密着性を向上することができる。また、熱可塑性樹脂よりも粘度が低い熱硬化性樹脂を用いるため、空隙が残ることなく、切り欠き部に熱硬化性樹脂を充填することができる。また、一度に多数個の樹脂パッケージを得ることができ、生産効率の大幅な向上を図ることができる。さらに、廃棄されるランナーを低減することができ、安価な樹脂パッケージを提供することができる。
【0026】
上金型と下金型とで挟み込む前に、リードフレームにメッキ処理を施すことが好ましい。このとき、製造された樹脂パッケージには切断された面にメッキ処理が施されておらず、それ以外の部分にはメッキ処理が施されている。個片化された樹脂パッケージ毎にメッキ処理を施す必要がなくなり、製造方法を簡略化することができる。
【0027】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面において樹脂部とリードとが略同一面に形成されている樹脂パッケージであって、リードは底面及び上面の少なくともいずれか一面にメッキ処理が施されており、かつ、外側面はメッキ処理が施されていない部分を有する樹脂パッケージに関する。これによりメッキ処理されていないリードの露出を防止でき、かつ、一度に多数個の樹脂パッケージを得ることができる。また、発光素子からの光を反射する部分のみメッキを施すことにより発光装置からの光取り出し効率を向上することができる。
【0028】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、凹部が複数形成され、該凹部の内底面は、リードフレームの一部が露出されている、樹脂成形体の製造方法であって、切り欠き部を設けたリードフレームを用い、樹脂成形体において隣り合う凹部が成形される位置に凸部を有する上金型と下金型とでリードフレームを挟み込む工程と、上金型と下金型とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質が含有される熱硬化性樹脂をトランスファ・モールドして、切り欠き部に熱硬化性樹脂を充填させ、かつ、リードフレームに樹脂成形体を形成する工程と、を有する樹脂成形体の製造方法に関する。かかる構成によれば、一度に多数個の発光装置を得ることができ、生産効率の大幅な向上を図ることができる。
【0029】
本発明は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、凹部が複数形成され、該凹部の内底面は、リードフレームの一部が露出されている、樹脂成形体であって、リードフレームは切り欠き部を有しており、該切り欠き部に樹脂成形体となる熱硬化性樹脂が充填されており、隣り合う凹部の間に側壁を有している樹脂成形体に関する。これにより、耐熱性、耐光性に優れた樹脂成形体を提供することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明にかかる発光装置及びその製造方法によれば、リードフレームと樹脂成形体との密着性の高い発光装置を提供することができる。また、短時間に多数個の発光装置を得ることができ、生産効率の大幅な向上を図ることができる。さらに、廃棄されるランナーを低減することができ、安価な発光装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明に係る発光装置の製造方法および発光装置の最良の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。だたし、本発明は、この実施の形態に限定されない。
【0032】
<第1の実施の形態>
(発光装置)
第1の実施の形態に係る発光装置を説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。
図2は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す断面図である。
図2は
図1に示すII-IIの断面図である。
図3は、第1の実施の形態に用いられるリードフレームを示す平面図である。
【0033】
第1の実施の形態に係る発光装置100は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面20bにおいて樹脂部25とリード22とを略同一面に形成する樹脂パッケージ20を有する。リード22は底面(樹脂パッケージ20の外底面20a)及び上面(凹部27の内底面27a)の少なくともいずれか一面にメッキ処理を施している。一方、リード22の側面(樹脂パッケージ20の外側面20b)はメッキ処理が施されていない。樹脂パッケージ20の外側面20bは、樹脂部25が大面積を占めており、リード22が隅部から露出している。
【0034】
樹脂パッケージ20は、主に光反射性物質26を含有する樹脂部25と、リード22と、から構成されている。樹脂パッケージ20はリード22を配置している外底面20aと、リード22の一部が露出している外側面20bと、開口する凹部27を形成する外上面20cと、を有する。樹脂パッケージ20には内底面27aと内側面27bとを有する凹部27が形成されている。樹脂パッケージ20の内底面27aにはリード22が露出しており、リード22に発光素子10が載置されている。樹脂パッケージ20の凹部27内には発光素子10を被覆する封止部材30を配置する。封止部材30は蛍光物質40を含有している。発光素子10は、ワイヤ50を介してリード20と電気的に接続している。樹脂パッケージ20の外上面20cはリード20が配置されていない。
【0035】
樹脂パッケージ20の外側面20bの全包囲の長さにおいて、リード22が露出している部分は1/2より短い長さである。後述する発光装置の製造方法において、リードフレーム21に切り欠き部21aを設け、その切り欠き部21aに沿って切断するため、リードフレーム21の切断部分が樹脂パッケージ20から露出される部分である。
【0036】
樹脂パッケージ20は、四隅からリード22が露出している。リード22は外側面20bにおいて露出しており、メッキ処理を施していない。また、リード22は外底面20aにも露出する構造を採ることができ、メッキ処理を施すこともできる。なお、個片化された後にリード22の外側面20bにメッキ処理を施すことは可能である。
【0037】
発光装置100は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上である。これは主に可視光領域の光反射率が高いことを示す。発光素子10は、発光ピーク波長が360nm~520nmにあるものが好ましいが、350nm~800nmのものも使用することができる。特に、発光素子10は420nm~480nmの可視光の短波長領域に発光ピーク波長を有するものが好ましい。この樹脂パッケージ20は、480nm以下の短波長側の光に対して優れた耐光性を有しており劣化し難いものである。また、この樹脂パッケージ20は、電流を投入することにより発光素子10が発熱しても劣化しにくく耐熱性に優れたものである。
【0038】
樹脂パッケージ20は透光性の熱硬化性樹脂に光反射性物質を高充填したものを使用することが好ましい。例えば、350nm~800nmにおける光透過率が80%以上の熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、特に、光透過率が90%以上の熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂に吸収される光を低減することにより、樹脂パッケージ20の劣化を抑制することができるからである。光反射性物質26は発光素子10からの光を90%以上反射するものが好ましく、特に95%以上反射するものが好ましい。また、光反射性物質26は蛍光物質40からの光を90%以上反射するものが好ましく、特に95%以上反射するものが好ましい。光反射性物質26に吸収される光量を低減することにより発光装置100からの光取り出し効率を向上することができる。
【0039】
発光装置100の形状は特に問わないが、略直方体、略立方体、略六角柱などの多角形形状としてもよい。凹部27は、開口方向に拡がっていることが好ましいが、筒状でも良い。凹部27の形状は略円形状、略楕円形状、略多角形形状などを採ることができる。
【0040】
以下、各部材について詳述する。
(発光素子)
発光素子は、基板上にGaAlN、ZnS、SnSe、SiC、GaP、GaAlAs、AlN、InN、AlInGaP、InGaN、GaN、AlInGaN等の半導体を発光層として形成したものが好適に用いられるが、これに特に限定されない。発光ピーク波長が360nm~520nmにあるものが好ましいが、350nm~800nmのものも使用することができる。特に、発光素子10は420nm~480nmの可視光の短波長領域に発光ピーク波長を有するものが好ましい。
【0041】
発光素子は、フェイスアップ構造のものを使用することができる他、フェイスダウン構造のものも使用することができる。発光素子の大きさは特に限定されず、□350μm、□500μm、□1mmのものなども使用することができる。また発光素子は複数個使用することができ、全て同種類のものでもよく、光の三原色となる赤・緑・青の発光色を示す異種類のものでもよい。
(樹脂パッケージ)
樹脂パッケージは、熱硬化性樹脂からなる樹脂部とリードとを有し、一体成形している。樹脂パッケージは、350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であるが、420nm~520nmの光反射率が80%以上であることが特に好ましい。また、発光素子の発光領域と蛍光物質の発光領域とにおいて高い反射率を有していることが好ましい。
【0042】
樹脂パッケージは、外底面と外側面と外上面とを有する。樹脂パッケージの外側面からリードが露出している。樹脂部とリードとは略同一面に形成されている。この略同一面とは同じ切断工程で形成されたことを意味する。
【0043】
樹脂パッケージの外形は、略直方体に限定されず略立方体、略六角柱又は他の多角形形状としてもよい。また、外上面側から見て、略三角形、略四角形、略五角形、略六角形などの形状を採ることもできる。
【0044】
樹脂パッケージは内底面と内側面とを持つ凹部を形成している。凹部の内底面にはリードを配置している。凹部は外上面側から見て、略円形形状、略楕円形状、略四角形形状、略多角形形状及びこれらの組合せなど種々の形状を採ることができる。凹部は開口方向に拡がる形状となっていることが好ましいが、筒状となっていても良い。凹部は滑らかな傾斜を設けても良いが、表面に細かい凹凸を設け、光を散乱させる形状としてもよい。
【0045】
リードは正負一対となるように所定の間隔を空けて設けている。凹部の内定面のリード及び樹脂パッケージの外底面のリードはメッキ処理を施している。このメッキ処理は樹脂成形体を切り出す前に行うこともできるが、予めメッキ処理を施したリードフレームを用いる方が好ましい。一方、リードの側面はメッキ処理を施していない。
(樹脂部、樹脂成形体)
樹脂部及び樹脂成形体の材質は熱硬化性樹脂であるトリアジン誘導体エポキシ樹脂を用いることが好ましい。また、熱硬化性樹脂は、酸無水物、酸化防止剤、離型材、光反射部材、無機充填材、硬化触媒、光安定剤、滑剤を含有できる。光反射部材は二酸化チタンを用い、10~60wt%充填されている。
【0046】
樹脂パッケージは、上述の形態に限らず、熱硬化性樹脂のうち、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種により形成することが好ましい。特にエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂が好ましい。例えば、トリグリシジルイソシアヌレート、水素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル他よりなるエポキシ樹脂と、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3-メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、4-メチルヘキサヒドロ無水フタル酸他よりなる酸無水物とを、エポキシ樹脂へ当量となるよう溶解混合した無色透明な混合物100重量部へ、硬化促進剤としてDBU(1,8-Diazabicyclo(5,4,0) undecene-7)を0.5重量部、助触媒としてエチレングリコールを1重量部、酸化チタン顔料を10重量部、ガラス繊維を50重量部添加し、加熱により部分的に硬化反応させBステージ化した固形状エポキシ樹脂組成物を使用することができる。
(リード、リードフレーム)
リードフレームは平板状の金属板を用いることができるが、段差や凹凸を設けた金属板も用いることができる。
【0047】
リードフレームは、平板状の金属板に打ち抜き加工やエッチング加工等を行ったものである。エッチング加工されたリードフレームは断面形状において凹凸が形成されており、樹脂成形体との密着性を向上することができる。特に、薄いリードフレームを用いた場合、打ち抜き加工ではリードフレームと樹脂成形体と密着性を上げるため、段差や凹凸形状を形成させるが、その段差、凹凸形状は小さくなるので、密着性向上の効果は小さい。しかし、エッチング加工では、リードフレームの断面(エッチング部分)部分すべてに、凹凸形状を形成させることができるので、リードフレームと樹脂成形体との接合面積が大きくでき、より密着性に富む樹脂パッケージを成形することができる。
【0048】
一方で、平板状の金属板を打ち抜く加工方法では、打ち抜きに伴う金型の摩耗で、交換部品に要する費用が高くなり、リードフレームの製作費用が高くなる。それに対し、エッチング加工では、打ち抜き用金型は使用せず、1フレームあたりのパッケージの取り数が多い場合は、1パッケージあたりのリードフレーム製作費用を安価にすることができる。
【0049】
エッチング加工は、リードフレームを貫通するように形成する他、貫通しない程度に片面のみからエッチング加工を行うものであってもよい。
【0050】
切り欠き部は、樹脂成形体を個片化して樹脂パッケージとした際、リードが正負一対となるように形成されている。また、切り欠き部は、樹脂成形体を切断する際に、リードを切断する面積を少なくするように形成されている。例えば、正負一対のリードとなるように横方向に切り欠き部を設け、また、樹脂成形体を個片化する際の切り出し部分に相当する位置に切り欠き部を設ける。ただし、リードフレームの一部が脱落しないように、又は、樹脂パッケージの外側面にリードを露出させるためにリードフレームの一部を連結しておく。ダイシングソーを用いて樹脂成形体をダイシングするため、切り欠き部は、縦及び横若しくは斜めに直線的に形成されていることが好ましい。
【0051】
リードフレームは、例えば、鉄、リン青銅、銅合金などの電気良導体を用いて形成される。また、発光素子からの光の反射率を高めるために、銀、アルミニウム、銅及び金などの金属メッキを施すことができる。切り欠き部を設けた後やエッチング処理を行った後など上金型と下金型とで挟み込む前に金属メッキを施すことが好ましいが、リードフレームが熱硬化性樹脂と一体成形される前に金属メッキを施すこともできる。
(封止部材)
封止部材の材質は熱硬化性樹脂である。熱硬化性樹脂のうち、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種により形成することが好ましく、特にエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂が好ましい。封止部材は、発光素子を保護するため硬質のものが好ましい。また、封止部材は、耐熱性、耐候性、耐光性に優れた樹脂を用いることが好ましい。封止部材は、所定の機能を持たせるため、フィラー、拡散剤、顔料、蛍光物質、反射性物質からなる群から選択される少なくとも1種を混合することもできる。封止部材中には拡散剤を含有させても良い。具体的な拡散剤としては、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素等を好適に用いることができる。また、所望外の波長をカットする目的で有機や無機の着色染料や着色顔料を含有させることができる。さらに、封止部材は、発光素子からの光を吸収し、波長変換する蛍光物質を含有させることもできる。
(蛍光物質)
蛍光物質は、発光素子からの光を吸収し異なる波長の光に波長変換するものであればよい。例えば、Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される窒化物系蛍光体・酸窒化物系蛍光体・サイアロン系蛍光体、Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に付活されるアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光体、アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体、アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体、アルカリ土類ケイ酸塩、アルカリ土類硫化物、アルカリ土類チオガレート、アルカリ土類窒化ケイ素、ゲルマン酸塩、又は、Ce等のランタノイド系元素で主に付活される希土類アルミン酸塩、希土類ケイ酸塩又はEu等のランタノイド系元素で主に賦活される有機及び有機錯体等から選ばれる少なくともいずれか1以上であることが好ましい。具体例として、下記の蛍光体を使用することができるが、これに限定されない。
【0052】
Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される窒化物系蛍光体は、M2Si5N8:Eu、MAlSiN3:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。)などがある。また、M2Si5N8:EuのほかMSi7N10:Eu、M1.8Si5O0.2N8:Eu、M0.9Si7O0.1N10:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。)などもある。
【0053】
Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される酸窒化物系蛍光体は、MSi2O2N2:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。)などがある。
【0054】
Eu、Ce等のランタノイド系元素で主に賦活されるサイアロン系蛍光体は、Mp/2Si12-p-qAlp+qOqN16-p:Ce、M-Al-Si-O-N(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。qは0~2.5、pは1.5~3である。)などがある。
【0055】
Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に付活されるアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光体には、M5(PO4)3X:R(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種以上である。Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
【0056】
アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光体には、M2B5O9X:R(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種以上である。Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
【0057】
アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体には、SrAl2O4:R、Sr4Al14O25:R、CaAl2O4:R、BaMg2Al16O27:R、BaMg2Al16O12:R、BaMgAl10O17:R(Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
【0058】
アルカリ土類硫化物蛍光体には、La2O2S:Eu、Y2O2S:Eu、Gd2O2S:Euなどがある。
【0059】
Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体には、Y3Al5O12:Ce、(Y0.8Gd0.2)3Al5O12:Ce、Y3(Al0.8Ga0.2)5O12:Ce、(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ceの組成式で表されるYAG系蛍光体などがある。また、Yの一部若しくは全部をTb、Lu等で置換したTb3Al5O12:Ce、Lu3Al5O12:Ceなどもある。
【0060】
その他の蛍光体には、ZnS:Eu、Zn2GeO4:Mn、MGa2S4:Eu(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。)などがある。
【0061】
これらの蛍光体は、単独若しくは2種以上組み合わせて使用することにより、青色、緑色、黄色、赤色などの他、これらの中間色である青緑色、黄緑色、橙色などの色味を実現することができる。
【0062】
(その他)
発光装置には、さらに保護素子としてツェナーダイオードを設けることもできる。ツェナーダイオードは、発光素子と離れて凹部の内底面のリードに載置することができる。また、ツェナーダイオードは、凹部の内底面のリードに載置され、その上に発光素子を載置する構成を採ることもできる。□280μmサイズの他、□300μmサイズ等も使用することができる。
(第1の実施の形態に係る発光装置の製造方法)
第1の実施の形態に係る発光装置の製造方法について説明する。
図4は、第1の実施の形態に係る発光装置の製造方法を示す概略断面図である。
図5は、第1の実施の形態に係る樹脂成形体を示す平面図である。
【0063】
第1の実施の形態に係る発光装置の製造方法は、切り欠き部21aを設けたリードフレーム21を上金型61と下金型62とで挟み込む工程と、上金型61と下金型62とで挟み込まれた金型60内に、光反射性物質26が含有される熱硬化性樹脂23をトランスファ・モールドして、リードフレーム21に樹脂成形体24を形成する工程と、切り欠き部21aに沿って樹脂成形体24とリードフレーム21とを切断する工程と、を有する。
【0064】
まず、トランスファ・モールドに用いる上金型61及び下金型62からなる金型60について説明する。
【0065】
上金型61は、上金型の上部を構成する平板の本体部と、本体部の端部から枠状に形成された外壁部と、本体部から突出した複数の突出部と、外壁部の一部を水平方向に貫通する注入口とを有する。
【0066】
外壁部は、本体部の端部から垂直に突出されており、樹脂成形体の第一外側面、第二外側面、第三外側面及び第四外側面をそれぞれ成形する第一外壁部、第二外壁部、第三外壁部及び第四外壁部を備えている。即ち、外壁部は樹脂成形体の外郭を成形する部分であって、平面視長方形に形成されている。外壁部の形状は、所望の樹脂成形体の形状に応じて適宜形成すればよい。
【0067】
突出部はトランスファ・モールドの際にリードフレーム21と接触する部分であって、その接触部分に熱硬化性樹脂23が流れ込まないようにすることにより、リードフレーム21の一部が樹脂成形体24から露出される露出部を形成できる。突出部は、本体部から下方に突出しており、外壁に囲まれるように形成されている。突出部は、リードフレーム21と接触する部分が平坦に形成されている。樹脂成形体24の上面の面積あたりに効率よく凹部を形成するためには、一方向かつ等間隔に突出部が形成され、各突出部においてその一方向から90°方向かつ等間隔に突出部が形成されることが好ましい。
【0068】
注入口は、熱硬化性樹脂23を注入するためであって、外壁部の略中央下端に、水平方向に貫通して形成されている。注入口は、半円形状の断面を有し、注入口の入口部分から出口部分に向けて幅が狭くなるように形成されている。
【0069】
また、特に図示はしないが、上金型61の上部には、本体部を貫通するピン挿入孔が形成されている。ピン挿入孔は、上金型61から樹脂成形体24を脱型するときにピンを挿入させるための孔である。
【0070】
下金型62は、所定の厚みを有する板材であって、表面が平坦に形成されている。下金型62は、上金型61と接触させることにより、空間部を成形するものである。
【0071】
次に、各製造工程について説明する。
【0072】
リードフレーム21は、切り欠き部21aを設けた後、金属メッキ処理を行っておく。
【0073】
まず、切り欠き部21aを設けたリードフレーム21を上金型61と下金型62とで挟み込む。上金型61と下金型62とで挟み込むことによって金型60内に空間が設けられる。
【0074】
このとき、凹部27が形成される位置にある切り欠き部21aが上金型61の有する突出部と下金型62とで挟まれるように配置する。これにより切り欠き部21aにおけるリードフレーム21のバタつきが抑制され、バリの発生を低減することができる。
【0075】
次に、上金型61と下金型62とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質26が含有される熱硬化性樹脂23をトランスファ・モールドして、リードフレーム21に樹脂成形体24を形成する
金型60内に設けられた空間に、注入口から光反射性物質26が含有される熱硬化性樹脂23を注入して、所定の温度と圧力とを加えてトランスファ・モールドする。上金型61と下金型62とで切り欠き部21a付近のリードフレーム21を挟み込んでいるため、熱硬化性樹脂23をトランスファ・モールドする際に、リードフレーム21がバタつかず、凹部27の内底面27aにおいてバリの発生を抑制できる。
【0076】
ピン挿入部にピンを挿入させて樹脂成形体24を上金型61から抜脱する。金型60内において所定の温度を加えて仮硬化を行い、その後、金型60から抜脱して、仮硬化よりも高い温度を加えて本硬化を行うことが好ましい。
【0077】
次に、樹脂成形体24に形成された凹部27の内底面27aのリードフレーム21に発光素子10を載置し、ワイヤ50によりリードフレーム21と電気的に接続する。発光素子10を載置する工程は、樹脂成形体24を金型60から抜脱した後に載置できる他、樹脂成形体24を切断し個片化した樹脂パッケージ20に発光素子10を載置してもよい。また、ワイヤを用いず発光素子をフェイスダウンして実装してもよい。発光素子10をリードフレーム21に実装した後、蛍光物質40を含有した封止部材30を凹部27内に充填し硬化する。
【0078】
次に、切り欠き部21aに沿って樹脂成形体24とリードフレーム21とを切断する。
複数の凹部27が形成された樹脂成形体24は、隣接する凹部27の間にある側壁を略中央で分離されるように長手方向及び短手方向に切断する。切断方法はダイシングソーを用いて樹脂成形体24側からダイシングする。これにより切断面は樹脂成形体24とリードフレーム21とが略同一面となっており、リードフレーム21が樹脂成形体24から露出している。このように切り欠き部21aを設けることにより、切断されるリードフレーム21は少なくなりリードフレーム21と樹脂成形体24との剥離を抑制することができる。また、リードフレーム21の上面だけでなく、切り欠き部21aに相当する側面も樹脂成形体24と密着するため、リードフレーム21と樹脂成形体24との密着強度が向上する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る発光装置について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。
図7は、第2の実施の形態に用いられるリードフレームを示す平面図である。
図8は、第2の実施の形態に係る樹脂成形体を示す平面図である。第1の実施の形態に係る発光装置とほぼ同様の構成を採るところは説明を省略することもある。
【0079】
第2の実施の形態に係る発光装置は、樹脂パッケージ120に設けられた凹部内に発光素子10を載置する。樹脂パッケージ120の外上面120cは、隅部が円弧状に形成されている。また、リード122の側面は上面から見て円弧状に形成されており、リード122は、上面から見て樹脂部125からやや突出するように段差を設けている。突出されているリード122の上面及び外底面120a、円弧状の局面部分はメッキ処理を施している。一方、リード122の円弧状以外の外側面120b部分はメッキ処理が施されていない。このようにメッキ処理を施した部分を広くすることにより半田等の導電性部材との接合強度が増す。
(第2の実施の形態に係る発光装置の製造方法)
第2の実施の形態に係る発光装置の製造方法において、リードフレーム121には切り欠き部121a及び孔部121bを設ける。この孔部121bの形状は円形状であることが好ましいが、四角形状、六角形状などの多角形状や楕円形状などを採ることができる。リードフレーム121における孔部121bの位置は切り欠き部121aの延長線上であって、互いに交差する点付近に設けることが好ましい。孔部121bの大きさは特に問わないが、電極として用い導電性部材との接合強度を高める場合、広口の方が好ましい。また、導電性部材との密着面積を拡げ、接合強度を高めることができる。
【0080】
リードフレーム121の孔部121b近傍を覆うように、孔部121bの形状よりもやや大きめの孔を設ける。
【0081】
切り欠き部121aを設けたリードフレーム121を上金型と下金型とで挟み込む。このとき、孔部121bの近傍も金型で挟み込む。これによりトランスファ・モールドの際、熱硬化性樹脂が孔部121b内に流れ込まず、孔部121b内の熱硬化性樹脂を除去する必要がない。
【0082】
上金型と下金型とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質が含有される熱硬化性樹脂をトランスファ・モールドして、リードフレーム121に樹脂成形体124を形成する。
【0083】
樹脂成形体124のリードフレーム121の露出部分にメッキ処理を施す。凹部の内底面、樹脂パッケージ120の外底面120a、リードフレーム121の円形状の内面及びそこから延びる上面にメッキ処理を施す。
【0084】
切り欠き部121aに沿って樹脂成形体124とリードフレーム121とを切断する。
【0085】
以上の工程を経ることにより第2の実施の形態に係る発光装置を提供することができる。切り欠き部121aの延長線上に孔部121bを設けているため、ダイシングソーを用いてダイシングを行う際、切断するリードフレーム121が少なくてすむため切断時間を短縮できる。この製造方法によれば、簡易かつ短時間でリードフレーム121にメッキ処理された部分を多く有する発光装置を提供することができる。
【0086】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態に係る発光装置について説明する。
図9は、第3の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。
図10は、第3の実施の形態に用いられるリードフレームを示す平面図である。第1の実施の形態に係る発光装置とほぼ同様の構成を採るところは説明を省略することもある。
【0087】
第3の実施の形態に係る発光装置は、熱硬化後の、波長350nm~800nmにおける光反射率が70%以上であり、外側面220bにおいて樹脂部225とリード222とが略同一面に形成されている樹脂パッケージ220を有する発光装置である。リード222は底面及び上面にメッキ処理を施しており、かつ、外側面はメッキ処理が施されていない部分を有する。リード222は、所定の厚みを有しており、樹脂パッケージ220の外側面付近に段差を設けている。この段差の一段奥まった側面側とわずかに外側に張り出した底面側にはメッキ処理を施している。このようにリード222にメッキ処理を施した段差を設けることにより、接合面積が増え、半田等の導電性部材との接合強度を向上させることができる。また、ダイシングソーを用いて切断する部分のリード222の厚みを薄くすることができるため、切断時間の短縮を図ることができる。また、樹脂パッケージ220の外上面側からダイシングソーを用いてダイシングを行うため、リード222の切断面において外底面方向に延びるバリが生じやすい。リードの切断面が外底面と同一面である場合、発光装置を実装する際にバリにより発光装置が傾くことが生じる場合もあるが、リードの切断面に段差を設けることにより、バリが外底面まで届かずバリにより発光装置が傾くことはない。
【0088】
段差は、樹脂パッケージ220から露出されたリード222において、樹脂パッケージ220の外底面220aで露出された第一面と、外底面220aから上方方向に略直角に形成された第二面と、第二面から樹脂パッケージ220の外側面方向に略直角に形成された第三面と、樹脂パッケージ220の外側面で露出された第四面とからなる。第一面、第二面及び第三面は、メッキ処理を施しているが、第四面はメッキ処理を施していない。第二面および第三面はひとつの曲面にすることもできる。第二面および第三面を曲面にすることにより、段差部内において半田が広がり易い。
【0089】
樹脂パッケージ220は、外上面220cにおいて略正方形形状を成しており、樹脂部225に覆われている。樹脂パッケージ220の外上面220c側には略円錐台形の凹部を設けている。
(第3の実施の形態に係る発光装置の製造方法)
第3の実施の形態に係る発光装置の製造方法において、リードフレーム221には発光装置の外底面側に相当する側に略直線上の溝221cを設ける。この溝221cの深さはリードフレーム221の厚みの半分程度であることが好ましいが、1/4~4/5程度の深さでもよい。この溝221cの幅は、隣り合う凹部までの距離、発光装置の大きさ等により、種々変更されるが、その溝の中心を切断した場合に発光装置に段差があると認識できる程度のものであればよい。
【0090】
切り欠き部221aを設けたリードフレーム221を上金型と下金型とで挟み込む。切り欠き部221aがトランスファ・モールドの際、バタつかないように上金型と下金型とで挟み込む。
【0091】
上金型と下金型とで挟み込まれた金型内に、光反射性物質が含有される熱硬化性樹脂をトランスファ・モールドして、リードフレーム221に樹脂成形体を形成する。
【0092】
樹脂成形体のリードフレーム221の露出部分にメッキ処理を施す。凹部の内底面、リードフレーム221の外底面220a、溝221cにメッキ処理を施す。この溝221cのメッキ処理は、発光装置における段差の第一面、第二面、第三面に相当する。
【0093】
切り欠き部221aに沿って樹脂成形体とリードフレームとを切断する。また、溝221cに沿って樹脂成形体を切断する。
【0094】
以上の工程を経ることにより第3の実施の形態に係る発光装置を提供することができる。この製造方法によれば、簡易かつ短時間でリードフレーム121にメッキ処理された部分を多く有する発光装置を提供することができる。
【0095】
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態に係る発光装置について説明する。
図11は、第4の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。第1の実施の形態に係る発光装置とほぼ同様の構成を採るところは説明を省略することもある。
【0096】
第4の実施の形態に係る発光装置は、樹脂パッケージ320の外側面320bのリード322において、一部のみ外側面320bから凹んだ段差を有している。段差は、樹脂パッケージ320から露出されたリード322において、樹脂パッケージ320の外底面320aに設けられた第一面と、外底面320aから上方方向に略直角に形成された第二面と、第二面から樹脂パッケージ320の外側面方向に略直角に形成された第三面と、樹脂パッケージ320の外側面の第四面とからなる。樹脂パッケージ320の外上面320cは樹脂部325からなる略長方形に形成されている。外底面320a、第一面、段差を設けた第二面、第三面及び凹部の内底面はメッキ処理を施している。一方、段差を設けていない外側面320bは、メッキ処理を施していない。
【0097】
リード322はエッチング加工されたリードフレームを用いる。樹脂成形体の切断面において、エッチング加工されたリード322は凹凸を有している。この凹凸が樹脂部とリードとの密着性の向上を図っている。
【0098】
リード322の一部に段差を設けることによって実装時における導電性部材との接合面積を広くすることができ、接合強度を高くすることができる。また、リードフレームに凹みを設けているため、切断し易くなり、切断に要する時間も短縮することができる。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態に係る発光装置について説明する。
図12は、第5の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。第1の実施の形態に係る発光装置とほぼ同様の構成を採るところは説明を省略することもある。
【0099】
第5の実施の形態に係る発光装置は、樹脂パッケージ420の外側面420bのリード422において、一部のみ外側面420bから凹んだ段差を有している。段差は、樹脂パッケージ420から露出されたリード422において、樹脂パッケージ420の外底面420aに設けられた第一面と、外底面420aから上方方向に略直角に形成された第二面と、第二面から樹脂パッケージ420の外側面方向に略直角に形成された第三面と、樹脂パッケージ420の外側面の第四面とからなる。樹脂パッケージ420の外側面420bは、リード422が6つに分離されている。リード422はそれぞれ分離されていてもよく、連結されていてもよい。リード422は平板状よりも切り欠き部を設けている方が樹脂部425とリード422との接合強度がより高くなるため好ましい。樹脂パッケージ420の外上面420cは樹脂部425からなる略長方形に形成されている。外底面420a、第一面、段差を設けた第二面、第三面及び凹部の内底面はメッキ処理を施している。一方、段差を設けていない外側面420bは、メッキ処理を施していない。
【0100】
リード422の一部に段差を設けることによって導電性部材との接合面積を広くすることができ、接合強度を高くすることができる。また、リードフレームに凹みを設けているため、切断し易くなり、切断に要する時間も短縮することができる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態に係る樹脂パッケージについて説明する。
図13は、第6の実施の形態に係る樹脂パッケージを示す斜視図である。第1の実施の形態に係る樹脂パッケージ、第5の実施の形態に係る樹脂パッケージとほぼ同様の構成を採るところは説明を省略することもある。
【0101】
第6の実施の形態に係る樹脂パッケージは、樹脂パッケージ520の外側面520bのリード522において、隅部が凹んだ段差を有している。この段差は、樹脂パッケージ520から露出されたリード522において、外底面520a側から見て円弧形状になっている。この円弧形状は、円を四分割したものである。この円弧形状は、リード522を貫通しないように、厚みの略半分程度までのエッチング処理を行い、その後、四分割したものである。この円弧形状の部分にはメッキ処理が施されている。この円弧形状部分へのメッキ処理及び外底面520aへのメッキ処理は、四分割する前に行っている。一方、段差を設けていない外側面520bは、メッキ処理を施していない。樹脂パッケージ520は外上面520cから見ると略正方形形状を成しており、樹脂部525が露出している。
【0102】
リード522の一部に段差を設けることによって導電性部材との接合面積を広くすることができ、接合強度を高くすることができる。また、樹脂成形体の切断時において段差部分にバリが生じても外底面520aよりも上方であるため、導電部材との接合時にぐらつきを生じない。更に、リードフレームに凹みを設けているため、切断し易くなり、切断に要する時間も短縮することができる。
【実施例0103】
実施例1に係る発光装置を説明する。第1の実施の形態で説明したところと重複するところは説明を省略することもある。
図1は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す斜視図である。
図2は、第1の実施の形態に係る発光装置を示す断面図である。
図2は
図1に示すII-IIの断面図である。
図3は、第1の実施の形態に用いられるリードフレームを示す平面図である。
【0104】
発光装置100は、発光素子10と、光反射物質26を含有する樹脂部25とリード22とが一体成形された樹脂パッケージ20と、を有する。発光素子10は450nmに発光ピーク波長を持ち青色に発光する窒化物半導体発光素子である。樹脂パッケージ20はすり鉢状の凹部27を持つ略直方体の形状を成している。樹脂パッケージ20の大きさは縦35mm、横35mm、高さ0.8mmであり、凹部27の外上面20c側の略直径は2.9mm、内底面27aの略直径は2.6mm、深さは0.6mmである。リード22の厚みは0.2mmである。光反射物質26には酸化チタンを使用する。樹脂部25には熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂を用いる。酸化チタンはエポキシ樹脂中に20重量%程度含有している。樹脂パッケージ20は、熱硬化後の、波長450nmにおける光反射率が81%である。樹脂パッケージ20の外側面20bにおいて樹脂部25とリード22とは略同一面に形成されている。リード22は樹脂パッケージ20の四隅から露出している。リード22は樹脂パッケージ20の外底面20a及び凹部27の内底面27aにメッキ処理を施している。一方、リード22は樹脂パッケージ20の外側面20bにメッキ処理を施していない。凹部27内に黄色に発光する蛍光物質40を含有する封止部材30を充填する。蛍光物質40として(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ceを使用する。封止部材30としてシリコーン樹脂を使用する。
【0105】
この発光装置は以下のようにして製造される。
【0106】
リードフレームはエッチング加工により切り欠き部21aを設ける。図示しないが切り欠き部21aの断面は凹凸が形成されている。そのリードフレームにAgを電解メッキにより付着させる。切り欠き部21aが設けられメッキ処理が施されたリードフレーム21を用いる。
【0107】
次に、所定の大きさのリードフレーム21を上金型61と下金型62とで挟み込む。リードフレーム21は平板状であって、個片化する発光装置の大きさに応じた切り欠き部21aを設けている。切り欠き部21aは樹脂パッケージ20に個片化した際に四隅が露出し、四隅以外は露出しないように縦横に設けられている。また、切り欠き部21aは、樹脂パッケージ20に個片化した際に電気的に絶縁されるように横方向に設けられており、上金型61と下金型62とでこの切り欠き部21aを挟み込んでいる。
【0108】
上金型61と下金型62とで挟み込まれた金型60内に、光反射性物質26を含有する熱硬化性樹脂23をトランスファ・モールドして、リードフレーム21に樹脂成形体24を形成する。光反射性物質26を含有した熱硬化性樹脂23をペレット状にし、熱と圧力を加えて金型60内に流し込む。このとき切り欠き部21aにも熱硬化性樹脂23が充填される。流し込まれた熱硬化性樹脂23を仮硬化した後、上金型61を取り外し、更に熱を加えて本硬化を行う。これによりリードフレーム21と熱硬化性樹脂23とが一体成形された樹脂成形体24が製造される。
【0109】
次に、発光素子10を凹部27の内底面27aのリード22上にダイボンド部材を用いて実装する。発光素子10を載置した後、発光素子10とリード22とをワイヤ50を用いて電気的に接続する。次に、蛍光物質40を含有した封止部材30を凹部27内に充填する。
【0110】
最後に、切り欠き部21aに沿って樹脂成形体24とリードフレーム21とを切断して個々の発光装置100となるように個片化する。これにより切断部分においてリード22はメッキ処理されていない。
【0111】
以上の工程を経ることにより、一度に多数個の発光装置100を製造することができる。