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特開2023-90221肥満改善用組成物及び血糖値改善用組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023090221
(43)【公開日】2023-06-29
(54)【発明の名称】肥満改善用組成物及び血糖値改善用組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/216 20060101AFI20230622BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/67 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/488 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/38 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/258 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/9068 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/81 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/385 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/19 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/205 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/122 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/522 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/51 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 38/40 20060101ALI20230622BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/605 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/718 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/733 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/736 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 31/353 20060101ALI20230622BHJP
   A61K 36/53 20060101ALI20230622BHJP
   A23L 33/10 20160101ALI20230622BHJP
   A23L 2/52 20060101ALN20230622BHJP
   A23F 5/24 20060101ALN20230622BHJP
   A23G 1/32 20060101ALN20230622BHJP
【FI】
A61K31/216
A61P3/04
A61K36/67
A61K36/488
A61K36/185
A61K36/38
A61K36/258
A61K36/9068
A61K36/81
A61K31/385
A61K31/19
A61K31/205
A61K31/122
A61K31/522
A61K31/51
A61K38/40
A61P3/10
A61K36/605
A61K31/718
A61K31/733
A61K31/736
A61K31/353
A61K36/53
A23L33/10
A23L2/52
A23F5/24
A23G1/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205083
(22)【出願日】2021-12-17
(71)【出願人】
【識別番号】591082421
【氏名又は名称】丸善製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】中村 冬馬
【テーマコード(参考)】
4B014
4B018
4B027
4B117
4C084
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4B014GB01
4B014GG06
4B014GG07
4B014GG11
4B014GG14
4B014GG18
4B014GK03
4B014GL03
4B014GL10
4B018LE01
4B018LE02
4B018LE03
4B018LE05
4B018MD04
4B018MD07
4B018MD08
4B018MD09
4B018MD10
4B018MD15
4B018MD20
4B018MD23
4B018MD32
4B018MD33
4B018MD35
4B018MD36
4B018MD60
4B018MD61
4B018ME01
4B018ME03
4B018MF02
4B027FB24
4B027FC06
4B027FE06
4B027FK02
4B027FK04
4B027FK10
4B027FK18
4B027FQ19
4B117LC05
4B117LG05
4B117LG18
4B117LG24
4B117LK01
4B117LK04
4B117LK06
4B117LK11
4B117LK12
4B117LK13
4B117LK15
4B117LK16
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4B117LL02
4B117LL07
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4C084AA03
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4C084MA02
4C084NA05
4C084ZA701
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4C084ZC352
4C084ZC751
4C086AA01
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4C086BA08
4C086BB04
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4C086NA05
4C086ZA70
4C086ZC35
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4C088AB12
4C088AB18
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4C088AB81
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4C088ZA70
4C088ZC35
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4C206AA02
4C206CB27
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4C206MA03
4C206MA04
4C206NA05
4C206ZA70
4C206ZC35
4C206ZC75
(57)【要約】
【課題】優れた肥満改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な肥満改善用組成物、及び優れた血糖値改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な血糖値改善用組成物の提供。
【解決手段】(A)構造式(1)で表される化合物と、(B)ヒハツ、葛の花、アフリカマンゴノキ、ターミナリアベリリカ、ガルシニア、ラクトフェリン、高麗人参、生姜、唐辛子、コレウスフォルスコリ、αリポ酸、酢酸、カルニチン、コエンザイムQ10、カフェイン、及びビタミンB群、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、を併用する肥満改善用組成物、及び(A)構造式(1)で表される化合物と、(C)サラシア、バナバの葉、桑の葉、ビワの葉、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、イヌリン、グァーガム分解物、及びカテキン、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、を併用する血糖値改善用組成物である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記構造式(1)で表される化合物と、
【化1】
(B)ヒハツ、葛の花、アフリカマンゴノキ、ターミナリアベリリカ、ガルシニア、ラクトフェリン、高麗人参、生姜、唐辛子、コレウスフォルスコリ、αリポ酸、酢酸、カルニチン、コエンザイムQ10、カフェイン、及びビタミンB群、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、
を併用することを特徴とする肥満改善用組成物。
【請求項2】
(A)下記構造式(1)で表される化合物と、
【化2】
(C)サラシア、バナバの葉、桑の葉、ビワの葉、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、イヌリン、グァーガム分解物、及びカテキン、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、
を併用することを特徴とする血糖値改善用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肥満改善用組成物及び血糖値改善用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
下記構造式(1)で表される化合物の名称は、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(英名:3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid)である。下記構造式(1)で表される化合物については、特定の成分を含有する培地にてある種の乳酸菌を培養すると、当該化合物が検出されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【化1】
【0003】
前記構造式(1)で表される化合物は、抗肥満剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIV活性阻害剤などの有効成分として用いることができることが報告されており(例えば、特許文献2参照)、肥満改善用組成物及び血糖値改善用組成物の有効成分として有用である。
【0004】
近年、消費者のライフスタイルの変化などにより、各種の機能性を有する植物由来成分やビタミンなどの栄養素を簡易に摂取することが可能なサプリメントや飲食品等の経口組成物などの組成物に対する需要も高まっている。
【0005】
したがって、前記構造式(1)で表される化合物の優れた作用を有しつつ、各種の機能性を有する成分などを併せて摂取することができる組成物の提供が強く求められているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-003929号公報
【特許文献2】特開2020-055887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、優れた肥満改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な肥満改善用組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、優れた血糖値改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な血糖値改善用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、(A)下記構造式(1)で表される化合物と、(B)ヒハツ、葛の花、アフリカマンゴノキ、ターミナリアベリリカ、ガルシニア、ラクトフェリン、高麗人参、生姜、唐辛子、コレウスフォルスコリ、αリポ酸、酢酸、カルニチン、コエンザイムQ10、カフェイン、及びビタミンB群、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、を組み合わせると、より一層優れた肥満改善作用が得られ、また、各種成分を容易に摂取できること、(A)下記構造式(1)で表される化合物と、(C)サラシア、バナバの葉、桑の葉、ビワの葉、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、イヌリン、グァーガム分解物、及びカテキン、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、を組み合わせると、より一層優れた血糖値改善作用が得られ、また、各種成分を容易に摂取できることを知見し、本発明を完成したものである。
【化2】
【0009】
本発明は、本発明者の前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)下記構造式(1)で表される化合物と、
【化3】
(B)ヒハツ、葛の花、アフリカマンゴノキ、ターミナリアベリリカ、ガルシニア、ラクトフェリン、高麗人参、生姜、唐辛子、コレウスフォルスコリ、αリポ酸、酢酸、カルニチン、コエンザイムQ10、カフェイン、及びビタミンB群、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、
を併用することを特徴とする肥満改善用組成物である。
<2> (A)下記構造式(1)で表される化合物と、
【化4】
(C)サラシア、バナバの葉、桑の葉、ビワの葉、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、イヌリン、グァーガム分解物、及びカテキン、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかと、
を併用することを特徴とする血糖値改善用組成物である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の肥満改善用組成物によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、優れた肥満改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な肥満改善用組成物を提供することができる。
本発明の血糖値改善用組成物によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、優れた血糖値改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することが可能な血糖値改善用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(肥満改善用組成物)
本発明の肥満改善用組成物は、(A)成分と、(B)成分とを少なくとも併用し、必要に応じて、更にその他の成分を用いる。
【0012】
前記(A)成分と、前記(B)成分とを併用することにより、飛躍的に向上した肥満改善作用を発揮する詳細については不明であるが、前記(A)成分と、前記(B)成分との併用がこのような優れた作用を有し、肥満改善用組成物として非常に有用であることは、従来は全く知られておらず、本発明者らによる新たな知見である。
【0013】
本明細書において、肥満改善とは、肥満の状態を正常な状態に近付けることをいう。
【0014】
本発明の肥満改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(B)成分とが同一の組成物中に含まれる態様であってもよいし、前記(A)成分と、前記(B)成分とが2種以上の異なる組成物中に含まれ、使用時に組み合わせて用いる態様であってもよい。すなわち、使用時に組み合わせて用いる態様では、前記(A)成分と、前記(B)成分とが、それぞれ別の組成物に含まれているものを組み合わせて用いてもよい。また、前記(B)成分が2種以上の場合も、前記2種以上の(B)成分が同一の組成物中に含まれる態様であってもよいし、前記2種以上の(B)成分が2種以上の異なる組成物中に含まれる態様であってもよい。
【0015】
<(A)成分>
前記(A)成分は、下記構造式(1)で表される化合物である。下記構造式(1)で表される化合物の名称は、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(英名:3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid)である(以下、「HMPA」と称することがある。)。
【化5】
【0016】
前記構造式(1)で表される化合物は、公知の化合物であり、市販品を使用してもよいし、公知の方法により製造したものを使用してもよい。
【0017】
前記構造式(1)で表される化合物の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0018】
<(B)成分>
前記(B)成分は、ヒハツ、葛の花、アフリカマンゴノキ、ターミナリアベリリカ、ガルシニア、ラクトフェリン、高麗人参、生姜、唐辛子、コレウスフォルスコリ、αリポ酸、酢酸、カルニチン、コエンザイムQ10、カフェイン、及びビタミンB群、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかである。前記(B)成分は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記(B)成分を2種以上用いる場合の各成分の使用量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0019】
-ヒハツ-
前記ヒハツ(学名:Piper retrofractum又はPiper longum)は、コショウ科コショウ属に属する蔓性の常緑木本であり、東南アジアの地域から容易に入手可能である。
前記ヒハツに含まれる主な成分としては、例えば、ピペリンが挙げられる。
【0020】
前記ヒハツは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記ヒハツの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、果穂部、葉部、茎部、花部、根部などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果穂部が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記ヒハツは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0021】
前記ヒハツの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0022】
前記ヒハツとして、ヒハツ抽出物を用いる場合、例えば、下記のようにして、抽出原料として使用する抽出部位から調製したヒハツ抽出物を用いることができる。
【0023】
--抽出物の調製--
前記ヒハツの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、果穂部、葉部、茎部、花部、根部などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果穂部が好ましい。
前記ヒハツの抽出原料の形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0024】
前記ヒハツの抽出部位の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、抽出部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕する方法などが挙げられる。前記乾燥させたものをそのまま又は粉砕したものを溶媒抽出に供することができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
【0025】
前記ヒハツ抽出物は、植物の抽出に一般に用いられる方法により容易に得ることができる。前記ヒハツ抽出物の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、抽出液そのもの、抽出液の希釈液、抽出液の濃縮液、これらの乾燥物、粗精製物、精製物などが挙げられる。
【0026】
前記抽出の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、室温又は還流加熱下で、任意の抽出装置を用いて抽出する方法などが挙げられ、より具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料である前記ヒハツの前記抽出部位を投入し、必要に応じて適宜撹拌しながら、例えば、30分間~4時間静置して可溶性成分を溶出した後、濾過して抽出残渣を除くことにより抽出液を得る方法などが挙げられる。前記抽出液は、更に、抽出溶媒を留去し、乾燥してもよい。
また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0027】
前記ヒハツの抽出における条件(抽出時間及び抽出温度)、抽出溶媒及び抽出溶媒の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0028】
前記抽出溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、親水性溶媒、又は水と親水性溶媒との混合溶媒などが挙げられる。
【0029】
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水などの他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。なお、前記抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水なども含まれる。前記水は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0030】
前記親水性溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1~5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2~5の多価アルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0031】
前記混合溶媒における前記水に対する前記親水性溶媒の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、低級アルコールを使用する場合は、水10容量部に対して1容量部~90容量部、低級脂肪族ケトンを使用する場合は、水10容量部に対して1容量部~40容量部、多価アルコールを使用する場合は、水10容量部に対して1容量部~90容量部添加することが好ましい。
【0032】
前記抽出溶媒の温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
【0033】
得られた前記ヒハツ抽出物は、前記ヒハツ抽出物の希釈物、濃縮物、乾燥物、粗精製物、精製物などを得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製などの処理を施してもよい。
【0034】
前記ヒハツ抽出物の精製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理などの精製方法が挙げられる。
【0035】
得られた前記ヒハツ抽出物は、そのままでも前記肥満改善用組成物に使用することができるが、利用しやすい点で、前記濃縮液、前記乾燥物が好ましい。前記乾燥物を得るに当たって、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリンなどのキャリアーを加えてもよい。
【0036】
-葛の花-
葛は、マメ科クズ属に属する蔓性の多年草植物である。前記葛の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プエラリア・トムソニイ(Pueraria thomsonii)、プエラリア・ロバータ(Pueraria lobata)、プエラリア・スンバーギアナ(Pueraria thunbergiana)などが挙げられる。
前記葛の花としては、蕾から全開した花までのいずれの過程で採取したものを用いてもよく、各過程で採取したものを混合して用いることもできる。
前記葛の花に含まれる主な成分としては、例えば、イソフラボンが挙げられる。
前記葛の花は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記葛の花は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0037】
前記葛の花の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0038】
前記葛の花として、葛の花抽出物を用いる場合は、例えば、抽出部位として花を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、葛の花抽出物を調製することができる。
【0039】
-アフリカマンゴノキ-
前記アフリカマンゴノキは、ニガキ科アフリカマンゴノキ属に属する植物である。
前記アフリカマンゴノキに含まれる主な成分としては、例えば、エラグ酸が挙げられる。
前記アフリカマンゴノキは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記アフリカマンゴノキの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、幹、茎、葉、果実、果皮、種子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、種子、果実が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記アフリカマンゴノキは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0040】
前記アフリカマンゴノキの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0041】
前記アフリカマンゴノキとして、アフリカマンゴノキ抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、アフリカマンゴノキ抽出物を調製することができる。
前記アフリカマンゴノキの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、幹、茎、葉、果実、果皮、種子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、種子、果実が好ましい。
【0042】
-ターミナリアベリリカ-
前記ターミナリアベリリカは、シクンシ科モモタマナ属に属する広葉樹である。
前記ターミナリアベリリカに含まれる主な成分としては、例えば、没食子酸が挙げられる。
前記ターミナリアベリリカは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記ターミナリアベリリカの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉、樹皮、根、花、木部、果実、種子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実、果実の種子を除く部位(果皮又は果肉部)が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記ターミナリアベリリカは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0043】
前記ターミナリアベリリカの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0044】
前記ターミナリアベリリカとして、ターミナリアベリリカ抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、ターミナリアベリリカ抽出物を調製することができる。
前記ターミナリアベリリカの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉、樹皮、根、花、木部、果実、種子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実、果実の種子を除く部位(果皮又は果肉部)が好ましい。
【0045】
-ガルシニア-
前記ガルシニアは、オトギリソウ科フクギ属(マンゴスチン属、ガルシニア属と称することもある。)に属する植物であり、例えば、ガルシニアインディカ(学名:Garcinia indica)、ガルシニアカンボジア(学名:Garcinia Cambogia)などが挙げられる。
前記ガルシニアに含まれる主な成分としては、例えば、ヒドロキシクエン酸が挙げられる。
前記ガルシニアは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記ガルシニアの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉、果実などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実が好ましく、果肉、果皮がより好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記ガルシニアは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0046】
前記ガルシニアの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0047】
前記ガルシニアとして、ガルシニア抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、ガルシニア抽出物を調製することができる。
前記ガルシニアの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉、果実などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実が好ましく、果肉、果皮がより好ましい。
【0048】
-ラクトフェリン-
前記ラクトフェリンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、哺乳類の乳等の分泌液から分離されるラクトフェリンが挙げられる。より具体的には、ウシ、ヒト等の哺乳動物の乳や、これらの乳を加工して得られる脱脂乳、ホエイ(乳清)等から分離精製したものが挙げられる。
前記ラクトフェリンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0049】
前記ラクトフェリンの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0050】
-高麗人参-
前記高麗人参は、ウコギ科の高麗人参属に属する植物であり、御種人参(オタネニンジン)や朝鮮人参(チョウセンニンジン)とも呼ばれ、韓国や中国、日本等において約2,000年前から使われてきた生薬である。
前記高麗人参は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記高麗人参の使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記高麗人参は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0051】
前記高麗人参の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0052】
前記高麗人参として、高麗人参抽出物を用いる場合は、例えば、任意の抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、高麗人参抽出物を調製することができる。
【0053】
-生姜-
前記生姜は、ショウガ科ショウガ属の植物に属する植物であり、例えば、三州生姜、黄生姜、金時生姜、谷中生姜などが挙げられる。
前記生姜に含まれる主な成分としては、例えば、8-ジンゲロール、6-ジンゲロール、6-ショウガオールが挙げられる。
前記生姜は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記生姜の使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根茎などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根茎が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記生姜は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0054】
前記生姜の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0055】
前記生姜として、生姜抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、生姜抽出物を調製することができる。
前記生姜の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根茎などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根茎が好ましい。
【0056】
-唐辛子-
唐辛子は、ナス科トウガラシ属に属する植物である。
前記唐辛子は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記唐辛子の使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、果実などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記唐辛子は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0057】
前記唐辛子の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0058】
前記唐辛子として、唐辛子抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、唐辛子抽出物を調製することができる。
前記唐辛子の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、果実などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、果実が好ましい。
【0059】
-コレウスフォルスコリ-
前記コレウスフォルスコリは、シソ科の植物である。
前記コレウスフォルスコリは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記コレウスフォルスコリの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根茎などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根茎が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記コレウスフォルスコリは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0060】
前記コレウスフォルスコリの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0061】
前記コレウスフォルスコリとして、コレウスフォルスコリ抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、コレウスフォルスコリ抽出物を調製することができる。
前記コレウスフォルスコリの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根茎などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根茎が好ましい。
【0062】
-αリポ酸-
前記αリポ酸は、以下に示す構造を有する化学式C14(分子量206.3)で表される化合物である。
前記αリポ酸は、光学活性を示す化合物である。本発明において、前記αリポ酸は、R,S-(+/-)-α-リポ酸、R-(+)-α-リポ酸、S-(-)-α-リポ酸のいずれであってもよく、また、酸の形態であってもよく、塩の形態であってもよい。
前記αリポ酸は、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【化6】
【0063】
前記αリポ酸の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0064】
-酢酸-
前記酢酸としては、特に制限はなく、飲食品や化粧品原料として用いることができるものを適宜選択することができる。
前記酢酸は、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0065】
前記酢酸の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0066】
-カルニチン-
前記カルニチンとしては、特に制限はなく、飲食品や化粧品原料として用いることができるものを適宜選択することができる。
前記カルニチンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0067】
前記カルニチンの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0068】
-コエンザイムQ10-
前記コエンザイムQ10としては、特に制限はなく、飲食品や化粧品原料として用いることができるものを適宜選択することができる。前記コエンザイムQ10は、酸化型コエンザイムQ10であってもよいし、還元型コエンザイムQ10であってもよい。
前記コエンザイムQ10は、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0069】
前記コエンザイムQ10の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0070】
-カフェイン-
前記カフェインは、プリン環を有するプリンアルカロイドの一種である。前記カフェインは、コーヒー豆、緑茶、紅茶などに含まれる成分である。前記カフェインは、無水物であってもよいし、水和物であってもよい。
前記カフェインは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0071】
前記カフェインの前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0072】
-ビタミンB群-
前記ビタミンB群としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミンB群(例えば、チアミン、硝酸チアミン、塩酸チアミン、ビタミンB誘導体等)、ビタミンB群(例えば、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン等)、ビタミンB群(例えば、ピリドキシン、ピリドキサル、ピリドキサミン及びこれらのリン酸あるいは塩酸塩等)、ビタミンB12群(例えば、コバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン等)などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ビタミンB群は、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0073】
前記ビタミンB群の前記肥満改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0074】
前記(A)成分と、前記(B)成分との使用量の比(質量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(A)成分:(B)成分として、1:0.001~1:1,000などが挙げられる。
なお、前記(A)成分と前記(B)成分との質量比は、固形分換算した値である。
【0075】
<その他の成分>
前記肥満改善用組成物における前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、例えば、通常の経口用組成物の製造に用いられる補助的原料又は添加物又はその他の成分の中から目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、酸性pH調整剤、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、dl-α-トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、色素、香料、保存剤、溶媒、安定化剤、酸化防止剤等の各種添加剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、適宜調製したものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
【0076】
前記その他の成分の前記肥満改善用組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0077】
<使用>
前記肥満改善用組成物の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、医薬品、医薬部外品、飲食品、化粧品などが挙げられる。
【0078】
前記肥満改善用組成物は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、サルなど)に対して適用することもできる。
【0079】
前記肥満改善用組成物の用法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、経口、非経口、外用などの用法が挙げられる。
【0080】
前記経口用の組成物とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品などの区分に制限されるものではない。したがって、前記経口用の組成物は、経口的に摂取される一般食品、健康食品(機能性飲食品)、保健機能食品(特定保健用食品,栄養機能食品,機能性表示食品)、医薬部外品、医薬品等を構成する飲食品を幅広く含むものを意味する。
【0081】
前記経口用の組成物の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、茶飲料、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料、ノンアルコールビールテイスト飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシ等の水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;サラダ、漬物等の惣菜;種々の形態の健康・美容・栄養補助食品;錠剤、粉剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、エキス剤、シロップ剤、トローチ、うがい薬等の医薬品、医薬部外品;口中清涼剤、口臭防止剤等の口腔内で使用する口腔清涼剤、歯磨剤などが挙げられる。
【0082】
前記経口用以外の組成物としては、例えば、注射剤、点滴剤、坐剤等の非経口投与剤;化粧水、乳液、クリーム、軟膏、美容液、ローション、パック、ゼリー、リップクリーム、口紅、ファンデーション、入浴剤、石鹸、ボディーソープ、アストリンゼント、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアリキッド、ポマード、シャンプー、リンス、コンディショナー等の外用剤などが挙げられる。
【0083】
前記肥満改善用組成物の製造方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができる。
【0084】
前記肥満改善用組成物の使用量、使用期間等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0085】
本発明の肥満改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(B)成分とを含むため、優れた肥満改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することができる。
したがって、本発明は、個体に前記肥満改善用組成物を投与することを特徴とする肥満改善方法にも関する。
【0086】
(血糖値改善用組成物)
本発明の血糖値改善用組成物は、(A)成分と、(C)成分とを少なくとも併用し、必要に応じて、更にその他の成分を用いる。
【0087】
前記(A)成分と、前記(C)成分とを併用することにより、飛躍的に向上した血糖値改善作用を発揮する詳細については不明であるが、前記(A)成分と、前記(C)成分との併用がこのような優れた作用を有し、血糖値改善用組成物として非常に有用であることは、従来は全く知られておらず、本発明者らによる新たな知見である。
【0088】
本明細書において、血糖値改善とは、正常値の範囲外となった血糖値を正常値に近付けることをいう。
【0089】
本発明の血糖値改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(C)成分とが同一の組成物中に含まれる態様であってもよいし、前記(A)成分と、前記(C)成分とが2種以上の異なる組成物中に含まれ、使用時に組み合わせて用いる態様であってもよい。すなわち、使用時に組み合わせて用いる態様では、前記(A)成分と、前記(C)成分とが、それぞれ別の組成物に含まれているものを組み合わせて用いてもよい。また、前記(C)成分が2種以上の場合も、前記2種以上の(C)成分が同一の組成物中に含まれる態様であってもよいし、前記2種以上の(C)成分が2種以上の異なる組成物中に含まれる態様であってもよい。
【0090】
<(A)成分>
前記(A)成分は、下記構造式(1)で表される化合物である。下記構造式(1)で表される化合物の名称は、3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸(英名:3-(4-Hydroxy-3-methoxyphenyl)propionic acid)である(以下、「HMPA」と称することがある。)。
【化7】
【0091】
前記構造式(1)で表される化合物は、公知の化合物であり、市販品を使用してもよいし、公知の方法により製造したものを使用してもよい。
【0092】
前記構造式(1)で表される化合物の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0093】
<(C)成分>
前記(C)成分は、サラシア、バナバの葉、桑の葉、ビワの葉、難消化性デキストリン、イソマルトデキストリン、イヌリン、グァーガム分解物、及びカテキン、並びにこれらの2種以上の組合せからなる群から選択されるいずれかである。前記(C)成分は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(C)成分の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記(C)成分を2種以上用いる場合の各成分の使用量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0094】
-サラシア-
前記サラシアは、ニシキギ科サラシア属に属する植物であり、主としてスリランカやインドや東南アジア地域に自生する。前記サラシアの種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Salacia reticulata、Salacia oblonga、Salacia fimbrisepala、Salacia mamba、Salacia miegei、Salacia chinensisなどが挙げられる。
前記サラシアに含まれる主な成分としては、例えば、サラシノールが挙げられる。
前記サラシアは、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。前記サラシアの使用部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根が好ましい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記サラシアは、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0095】
前記サラシアの前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0096】
前記サラシアとして、サラシア抽出物を用いる場合は、例えば、下記抽出部位を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、サラシア抽出物を調製することができる。
前記サラシアの抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、根などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、根が好ましい。
【0097】
-バナバの葉-
バナバ(学名:Lagerstroemia spesiosa(Linn)Pers.)は、ミソハギ科に属する植物であり、フィリピンでは昔から知られている薬用植物である。
前記バナバの葉に含まれる主な成分としては、例えば、コロソリン酸が挙げられる。
前記バナバの葉は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記バナバの葉は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0098】
前記バナバの葉の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0099】
前記バナバの葉として、バナバの葉抽出物を用いる場合は、例えば、抽出部位として葉を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、バナバの葉抽出物を調製することができる。
【0100】
-桑の葉-
桑は、クワ科に属する植物である。
前記桑の葉は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記桑の葉は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0101】
前記桑の葉の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0102】
前記桑の葉として、桑の葉抽出物を用いる場合は、例えば、抽出部位として葉を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、バナバの葉抽出物を調製することができる。
【0103】
-ビワの葉-
ビワ(学名:Eriobotrya japonica Lindley)は、バラ科ビワ属に属する常緑高木であり、中国南西部原産であり、長崎、千葉、鹿児島等で栽培されており、これらの地域から容易に入手することができる。
前記ビワの葉に含まれる主な成分としては、例えば、コロソリン酸が挙げられる。
前記ビワの葉は、採取したものをそのまま使用してもよいし、加工した加工物を使用してもよい。
前記加工物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チップ状物、粉砕物、搾汁物、抽出物や、これらの乾燥粉末などが挙げられる。
前記ビワの葉は、市販品を用いてもよいし、適宜加工したものを用いてもよい。
【0104】
前記ビワの葉の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0105】
前記ビワの葉として、ビワの葉抽出物を用いる場合は、例えば、抽出部位として葉を用いる以外は、上記したヒハツの項目に記載の抽出物の調製と同様にして、ビワの葉抽出物を調製することができる。
【0106】
-難消化性デキストリン-
前記難消化性デキストリンは、ヒトの消化酵素(アミラーゼ)では加水分解されにくい難消化性の多糖類であり、例えば、デンプンを加熱により加水分解した後、アミラーゼにより加水分解し、加水分解されにくい成分を精製して得ることができる。
前記難消化性デキストリンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0107】
前記難消化性デキストリンの前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0108】
-イソマルトデキストリン-
前記イソマルトデキストリンは、α-(1→6)グルコシド結合の割合が高いデキストリンであって、βグルコシド結合のグルコースを含まないデキストリンである。
前記イソマルトデキストリンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0109】
前記イソマルトデキストリンの前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0110】
-イヌリン-
前記イヌリンは、β-D-2,1-結合のフルクトフラノース残基よりなるフルクタンである。
前記イヌリンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0111】
前記イヌリンの前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0112】
-グァーガム分解物-
前記グァーガム分解物(「グァー豆酵素分解物」と称することもある。)は、例えば、胚乳部を原料とし、酵素分解することで調製することができる。
前記グァーガム分解物は、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0113】
前記グァーガム分解物の前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0114】
-カテキン-
本発明において、前記カテキンは、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキンガレート(EGCg)、カテキン(C)、ガロカテキン(GC)、カテキンガレート(Cg)、及びガロカテキンガレート(GCg)を合わせての総称である(以下、「カテキン類」と称することがある。)。前記カテキンは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カテキンは、市販品を用いてもよいし、適宜調製したものを用いてもよい。
【0115】
前記カテキンの前記血糖値改善用組成物における使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0116】
前記(A)成分と、前記(C)成分との使用量の比(質量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(A)成分:(C)成分として、1:0.001~1:1,000などが挙げられる。
なお、前記(A)成分と前記(C)成分との質量比は、固形分換算した値である。
【0117】
<その他の成分>
前記血糖値改善用組成物における前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した肥満改善用組成物におけるその他の成分と同様のものが挙げられる。
【0118】
前記その他の成分の前記血糖値改善用組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0119】
<使用>
前記血糖値改善用組成物の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した肥満改善用組成物の<使用>の項目に記載のものと同様とすることができる。
【0120】
前記血糖値改善用組成物は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、サルなど)に対して適用することもできる。
【0121】
前記血糖値改善用組成物の用法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した肥満改善用組成物の<使用>の項目に記載のものと同様とすることができる。
【0122】
前記血糖値改善用組成物の使用量、使用期間等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0123】
本発明の血糖値改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(C)成分とを含むため、優れた血糖値改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することができる。
したがって、本発明は、個体に前記血糖値改善用組成物を投与することを特徴とする血糖値改善方法にも関する。
【実施例0124】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0125】
(実施例1)
常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 12.5mg
(東京化成工業株式会社製)
・ ヒハツ 75.0mg
(ヒハツエキスパウダーMF、丸善製薬株式会社製)
・ マルチトール 130.5mg
・ 結晶セルロース 77.0mg
・ ステアリン酸カルシウム 5.0mg
【0126】
(実施例2)
常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造した。
<1アンプル(1本100mL)中の組成>
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.1質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ 葛の花 0.1質量%
(葛の花エキス、株式会社東洋新薬社製)
・ アフリカマンゴノキ 0.1質量%
(IGOB131、株式会社龍泉堂社製)
・ ソルビット 12.0質量%
・ 安息香酸ナトリウム 0.1質量%
・ 香料 1.0質量%
・ 硫酸カルシウム 0.5質量%
・ 精製水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0127】
(実施例3)
常法により、以下の組成を有する顆粒を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 40.0質量部
(東京化成工業株式会社製)
・ ターミナリアベリリカ 40.0質量部
(ターミナリアベリリカ、株式会社東洋新薬社製)
・ ガルシニア 40.0質量部
(ガーシトリン、株式会社サビンサジャパンコーポレーション社製)
・ ラクトフェリン 30.0質量部
(MLF-1、森永乳業株式会社製)
・ カルシウム 680.0質量部
・ 鉄 6.8質量部
・ デキストリン 1000.0質量部
・ ステビア抽出物 10.0質量部
【0128】
(実施例4)
常法により、以下の組成を有するソフトカプセルを製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 5質量部
(東京化成工業株式会社製)
・ 高麗人参 5質量部
(高麗人参エキスパウダーMF、丸善製薬株式会社製)
・ 生姜 5質量部
(ショウガエキス末、松浦薬業株式会社製)
・ 唐辛子 5質量部
(トウガラシエキス-15、アルプス薬品工業株式会社製)
・ コレウスフォルスコリ 5質量部
(フォースコリンパワー40%、株式会社サビンサジャパンコーポレーション社製)
・ ビタミンB 5質量部
(ピリドキシン塩酸塩、DSMニュートリション ジャパン株式会社製)
・ オリーブ油 200質量部
・ グリセリン脂肪酸エステル 24質量部
・ ミツロウ 24質量部
【0129】
(実施例5)
常法により、以下の組成を有するチョコレートを製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.05質量部
(東京化成工業株式会社製)
・ αリポ酸 0.05質量部
(オリザ油化株式会社製)
・ カルニチン 0.02質量部
(ロンザジャパン株式会社製)
・ コエンザイムQ10 0.02質量部
(横浜油脂工業株式会社製)
・ ビタミンB12 0.01質量部
(ビタミンB12 0.1% 水溶性粉末、DSMニュートリション ジャパン株式会社製)
・ チョコレート 45.0質量部
・ ショ糖 15.0質量部
・ カカオバター 20.0質量部
・ 全脂粉乳 25.0質量部
【0130】
(実施例6)
常法により、以下の組成を有する清涼飲料水を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.5質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ 酢酸 0.2質量%
(三菱ケミカル株式会社製)
・ ローヤルゼリー 1.0質量%
・ 水溶性コラーゲン 10.0質量%
・ ハトムギエキス 1.0質量%
・ オリゴ糖 5.0質量%
・ ショ糖 10.0質量%
・ プルーン果汁 2.0質量%
・ ザクロ果汁 5.0質量%
・ グレープフルーツ果汁 10.0質量%
・ グレープフルーツフレーバー 0.7質量%
・ スクラロース 0.1質量%
・ エタノール 0.1質量%
・ 水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0131】
(実施例7)
常法により、以下の組成を有する炭酸飲料を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.5質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ ビタミンB 0.2質量%
(チアミン塩化物塩酸塩、DSM ニュートリション ジャパン株式会社製)
・ ビタミンB 0.2質量%
(リボフラビンユニバーサル、DSM ニュートリション ジャパン株式会社製)
・ ショ糖 10.0質量%
・ アセスルファムカリウム 0.1質量%
・ 炭酸水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0132】
(実施例8)
常法により、以下の組成を有するコーヒー飲料を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.5質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ カフェイン 0.2質量%
(白鳥製薬株式会社製)
・ コーヒー抽出液 30.0質量%
・ ショ糖 10.0質量%
・ 牛乳 10.0質量%
・ コーヒーフレーバー 0.7質量%
・ 水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0133】
(実施例9)
常法により、以下の組成を有する錠剤を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 12.5mg
(東京化成工業株式会社製)
・ イヌリン 100.0mg
(フジFF、フジ日本製糖株式会社製)
・ グァーガム分解物 1.0mg
(グアーガム分解物、太陽化学株式会社製)
・ マルチトール 104.5mg
・ 結晶セルロース 77.0mg
・ ステアリン酸カルシウム 5.0mg
【0134】
(実施例10)
常法により、以下の組成を有する経口液状製剤を製造した。
<1アンプル(1本100mL)中の組成>
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.3質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ カテキン 0.1質量%
(PF-TP80、株式会社ファーマフーズ社製)
・ ソルビット 12.0質量%
・ 安息香酸ナトリウム 0.1質量%
・ 香料 1.0質量%
・ 硫酸カルシウム 0.5質量%
・ 精製水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0135】
(実施例11)
常法により、以下の組成を有するソフトカプセルを製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 8質量部
(東京化成工業株式会社製)
・ ビワの葉 7質量部
(ビワ葉エキスパウダーT、丸善製薬株式会社製)
・ オリーブ油 200質量部
・ グリセリン脂肪酸エステル 24質量部
・ ミツロウ 24質量部
【0136】
(実施例12)
常法により、以下の組成を有するチョコレートを製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.05質量部
(東京化成工業株式会社製)
・ バナバの葉 0.05質量部
(コロソリン酸-18%、株式会社常磐植物化学研究所社製)
・ 桑の葉 0.05質量部
(桑葉エキス、株式会社龍泉堂社製)
・ チョコレート 45.0質量部
・ ショ糖 15.0質量部
・ カカオバター 20.0質量部
・ 全脂粉乳 25.0質量部
【0137】
(実施例13)
常法により、以下の組成を有する清涼飲料水を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.8質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ サラシア 0.5質量%
(サラシアエキス、バイオアクティブズジャパン株式会社製)
・ ローヤルゼリー 1.0質量%
・ 水溶性コラーゲン 10.0質量%
・ ハトムギエキス 1.0質量%
・ オリゴ糖 5.0質量%
・ ショ糖 10.0質量%
・ プルーン果汁 2.0質量%
・ ザクロ果汁 5.0質量%
・ グレープフルーツ果汁 10.0質量%
・ グレープフルーツフレーバー 0.7質量%
・ スクラロース 0.1質量%
・ エタノール 0.1質量%
・ 水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0138】
(実施例14)
常法により、以下の組成を有する炭酸飲料を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.5質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ 難消化性デキストリン 8.0質量%
(ファイバーソル2、松谷化学工業株式会社製)
・ ショ糖 10.0質量%
・ アセスルファムカリウム 0.1質量%
・ 炭酸水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0139】
(実施例15)
常法により、以下の組成を有するコーヒー飲料を製造した。
・ 前記構造式(1)で表される化合物 0.5質量%
(東京化成工業株式会社製)
・ カフェイン 0.2質量%
(白鳥製薬株式会社製)
・ イソマルトデキストリン 7質量%
(ファイバリクサ、株式会社林原社製)
・ コーヒー抽出液 30.0質量%
・ ショ糖 10.0質量%
・ 牛乳 10.0質量%
・ コーヒーフレーバー 0.7質量%
・ 水 残部
・ 合計 100.0質量%
【0140】
上記実施例で例示した様々な組成物は、本発明の肥満改善用組成物又は血糖値改善用組成物の一例である。本発明の肥満改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(B)成分とを含むため、優れた肥満改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することができる。また、本発明の血糖値改善用組成物は、前記(A)成分と、前記(C)成分とを含むため、優れた血糖値改善作用を有し、かつ安全性が高く、また、各種成分を容易に摂取することができる。