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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023091235
(43)【公開日】2023-06-30
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20230623BHJP
【FI】
G03G15/08 226
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021205871
(22)【出願日】2021-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
(72)【発明者】
【氏名】河崎 明博
(72)【発明者】
【氏名】山田 晋太郎
(72)【発明者】
【氏名】加藤 博秋
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AD06
2H077AD13
2H077AD18
2H077AE03
2H077EA15
2H077EA16
2H077FA13
2H077FA16
2H077FA22
2H077GA03
(57)【要約】
【課題】粒子担持体上に単層の粒子層を形成でき、高画質化やコスト低減が可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転する粒子担持体と、前記粒子担持体上に粒子層を形成する平板状の粒子層規制部材とを有する。前記粒子層規制部材は、前記粒子担持体の回転方向に対してカウンター方向になるように配置されるとともに、前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置から前記粒子担持体の回転方向上流側に突き出ており、前記粒子層規制部材の先端側は先細りの形状であり、前記粒子層規制部材の先端側における前記粒子担持体と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっており、前記粒子層規制部材において、前記粒子層規制部材の最先端の位置から前記粒子担持体までの最短距離を入口高さhとし、前記粒子において、前記粒子の体積平均粒径の半分の値を前記粒子の半径rとしたとき、r≦h≦3rを満たす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する粒子担持体と、前記粒子担持体上に粒子層を形成する平板状の粒子層規制部材と、を有する画像形成装置であって、
前記粒子層規制部材は、前記粒子担持体の回転方向に対してカウンター方向になるように配置されるとともに、前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置から前記粒子担持体の回転方向上流側に突き出ており、
前記粒子層規制部材の先端側は先細りの形状であり、前記粒子層規制部材の先端側における前記粒子担持体と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっており、
前記粒子層規制部材において、前記粒子層規制部材の最先端の位置から前記粒子担持体までの最短距離を入口高さhとし、前記粒子において、前記粒子の体積平均粒径の半分の値を前記粒子の半径rとしたとき、
r≦h≦3r
を満たすことを特徴とする画像形成装置。
ただし、前記粒子層規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置が一点に定まらない場合は、前記粒子層規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置のうちの前記粒子担持体の回転方向における最も上流側の位置を当接位置又は最近接位置とする。
【請求項2】
前記斜面は、平板の面方向に対して60°以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記粒子層規制部材において、前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置から前記粒子担持体の回転方向上流側に突き出た部分の長さを突き出し量Lとしたとき、
前記突き出し量Lは、調節可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記突き出し量Lは、前記粒子の体積平均粒径に応じて調節可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記粒子層規制部材の最先端の厚みは、前記粒子の体積平均粒径以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記粒子層規制部材の最先端は、曲率を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記粒子層規制部材は、前記粒子担持体と対向する面が前記粒子担持体に対して凹となる円弧形状になっており、
該円弧形状の曲率をR1とし、前記粒子担持体における前記粒子層規制部材と対向する面の曲率をR2とし、前記粒子の体積平均粒径をDとしたとき、
R2<R1≦R2+D
を満たすことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記粒子は、粒度分布において下記で求められる粒度分布値が13%以下であり、平均円形度が0.95以上であることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の画像形成装置。
[粒度分布値]
粒度分布値[%]=(標準偏差/体積平均粒径)×100
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、現像剤担持体に現像剤を付与する際に、規制ブレードを用いて現像剤の層を現像剤担持体に形成することが知られている。従来技術では、例えば2層程度の帯電したトナー薄層を現像剤担持体上に形成し、静電潜像担持体上の静電潜像に現像することで画像を形成している。
【0003】
特許文献1では、規制ブレードの先端部に曲率半径Rをもたせ、現像剤の体積平均粒子径を2rとして、R≦rを満たすことが開示されている。特許文献1によれば、長期の使用ができ、現像剤の融着に起因する画像劣化を防止することができるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、規制ブレードを用いた従来技術においては、現像剤担持体等の粒子担持体に単層の粒子層を形成することが難しかった。例えば特許文献1は、トナー固着を抑制することを目的としており、粒子担持体に単層の粒子層を形成することについては考慮されておらず、粒子担持体に単層の粒子層を形成することができていなかった。粒子担持体に形成される粒子層が単層ではない場合、得られる画像を高画質にさせにくい場合がある。例えば、トナー粒子が有する粒径分布により、帯電分布が発生して逆極性のトナーが生じる場合があり、粒子担持体上にねらいとする粒子層を形成しにくくなる。この場合、記録媒体に粒子を転写して得られた画像が高画質にならない場合がある。また、粒子層が単層ではない場合、FMスクリーン処理を用いにくく、高画質化させにくい。また、粒子層が単層ではない場合、カラー画像を形成する際に複数色の粒子を重ねて画像を形成することになるため、コストが増えてしまう。
【0005】
そこで本発明は、粒子担持体上に単層の粒子層を形成でき、高画質化やコスト低減が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、回転する粒子担持体と、前記粒子担持体上に粒子層を形成する平板状の粒子層規制部材と、を有する画像形成装置であって、前記粒子層規制部材は、前記粒子担持体の回転方向に対してカウンター方向になるように配置されるとともに、前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置から前記粒子担持体の回転方向上流側に突き出ており、前記粒子層規制部材の先端側は先細りの形状であり、前記粒子層規制部材の先端側における前記粒子担持体と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっており、前記規制部材において、前記規制部材の最先端の位置から前記粒子担持体までの最短距離を入口高さhとし、前記粒子において、前記粒子の体積平均粒径の半分の値を前記粒子の半径rとしたとき、
r≦h≦3r
を満たすことを特徴とする。
ただし、前記規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置が一点に定まらない場合は、前記規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置のうちの前記粒子担持体の回転方向における最も上流側の位置を当接位置又は最近接位置とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粒子担持体上に単層の粒子層を形成でき、高画質化やコスト低減が可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の画像形成装置の一例を説明するための概略図である。
図2】粒子層規制部材により粒子層が形成されることを模式的に説明するための概略図である。
図3】粒子層規制部材の配置例を説明するための概略図である。
図4A】粒子層規制部材による粒子の移動の一例を説明するための概略図である。
図4B】粒子層規制部材による粒子の移動の他の例を説明するための概略図である。
図4C】粒子層規制部材による粒子の移動の他の例を説明するための概略図である。図4Cは、本発明には含まれない構成についての図である。
図5】粒子層規制部材の一例を説明するための概略図であり、傾斜角を説明するための図である。
図6】粒子層規制部材の他の例を説明するための概略図であり、突き出し量Lが可変である場合の一例である。
図7】粒子層規制部材の他の例を説明するための概略図であり、先端の厚みを説明するための図である。
図8】粒子層規制部材の他の例を説明するための概略図であり、先端の形状を説明するための図である。
図9】粒子層規制部材の他の例を説明するための概略図(a)及び(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0010】
本発明の画像形成装置は、回転する粒子担持体と、前記粒子担持体上に粒子層を形成する平板状の粒子層規制部材と、を有する画像形成装置であって、前記粒子層規制部材は、前記粒子担持体の回転方向に対してカウンター方向になるように配置されるとともに、前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置から前記粒子担持体の回転方向上流側に突き出ており、前記粒子層規制部材の先端側は先細りの形状であり、前記粒子層規制部材の先端側における前記粒子担持体と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっており、前記規制部材において、前記規制部材の最先端の位置から前記粒子担持体までの最短距離を入口高さhとし、前記粒子において、前記粒子の体積平均粒径の半分の値を前記粒子の半径rとしたとき、
r≦h≦3r
を満たすことを特徴とする。
ただし、前記規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置が一点に定まらない場合は、前記規制部材と前記粒子担持体との当接位置又は最近接位置のうちの前記粒子担持体の回転方向における最も上流側の位置を当接位置又は最近接位置とする。
【0011】
図1は、本実施形態の画像形成装置を説明する概略図である。なお、図1は断面図であるとしてもよいし、側面図であるとしてもよい。
本実施形態の画像形成装置10は、回転する粒子担持体21と、粒子担持体21上に粒子層を形成する平板状の粒子層規制部材22と、を有する。その他にも、本実施形態の画像形成装置10は、静電潜像担持体1(感光体とも称する)、帯電手段7、露光手段8、転写手段9等を備えている。
【0012】
帯電手段7は、帯電部材により静電潜像担持体1を帯電させる。帯電手段7は、帯電部材として例えば帯電ローラを用いており、図中の矢印は帯電ローラの回転方向を示す。
【0013】
露光手段8は、光Lを照射し、静電潜像担持体1を露光させて静電潜像を形成する。形成する画像に応じて露光される。
【0014】
本実施形態の画像形成装置は、粒子像形成装置20を有するとしてもよい。粒子像形成装置20は、粒子担持体21と粒子層規制部材22を有し、静電潜像担持体1に粒子3を付与して静電潜像担持体1上に粒子像を形成する。本実施形態における粒子像形成装置20は、例えば、粒子容器24に粒子3を収容しており、供給部材23で粒子3を粒子担持体21に搬送する。粒子担持体21上の粒子3に粒子層規制部材22を接触させ、粒子3を帯電させ、粒子3からなる粒子層を粒子担持体21上に形成する。
【0015】
粒子像形成装置20は、粒子3として現像剤を用いた場合には、例えば現像手段、現像装置、現像器などとして用いることができる。なお、粒子層規制部材は、規制部材、規制ブレードなどと称されてもよい。
【0016】
転写手段9は、静電潜像担持体1上に形成された粒子像を記録媒体11に転写する。
静電潜像担持体1上に形成された粒子像は、例えば転写手段9が有する転写部材、例えば転写ローラに電圧を印加することで、記録媒体11に電界移動する。これにより、記録媒体11に粒子像が形成される。なお、図中の矢印は、転写ローラの回転方向を示す。
【0017】
本実施形態における粒子像形成装置20は、静電潜像担持体1と対向する位置で回転する粒子担持体21を備えている。粒子像形成装置20が有する粒子層規制部材22は、平板状であり、粒子担持体21の回転方向に対してカウンター方向になるように配置され、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成する。粒子担持体21上の粒子3は静電潜像担持体1に電界移動し、静電潜像担持体1上に粒子像が形成される。
【0018】
なお、粒子3として現像剤を用いた場合には、粒子担持体を例えば現像剤担持体、現像ローラなどとして用いることができる。
【0019】
静電潜像担持体1と粒子担持体21は接触していてもよいし、非接触であってもよい。
【0020】
静電潜像担持体1と粒子担持体21が接触している場合、粒子担持体21は弾性体であることが好ましい。これにより、粒子担持体21が静電潜像担持体1に安定して接触することができる。
弾性体としては、例えばポリウレタンゴムやシリコンゴム等を用いることができる。
【0021】
静電潜像担持体1と粒子担持体21は非接触でもよく、微小な隙間を設け、現像電界を印加することで粒子像を形成することができる。静電潜像担持体1と粒子担持体21が非接触である場合、静電潜像担持体1と粒子担持体21の間隔は200μm以下であることが好ましい。微小ギャップで電界移動させることで、粒子担持体の低コスト化や低トルク化を行うことができる。
【0022】
また、静電潜像担持体1と粒子担持体21の間隔として、200μm以下が好ましいとする理由は、粒子の平均粒径が200μm以下が好ましいということも考慮している。静電潜像担持体1と粒子担持体21の間隔が200μm以下である場合、粒子を安定して静電潜像担持体に移動させやすくなる。
なお、特に制限されるものではないが、静電潜像担持体1と粒子担持体21の間隔は、例えば50μm以上であることが好ましい。
【0023】
静電潜像担持体1と粒子担持体21が非接触である場合、粒子担持体21は剛体であることが好ましい。これは、微小な隙間を安定的に形成するために、真円度や環境径変動が少ない剛体を用いることが好ましいという理由のためである。
剛体としては、例えば鉄やアルミの金属棒や金属中空等を用いることができる。
【0024】
また、粒子担持体21が剛体である場合、粒子担持体21は表面にコート層を有することが好ましい。剛体を用いる場合は一般的に金属剛体が用いられるが、粒子の抵抗が低い場合は帯電電荷が逃げてしまうので、粒子担持体に半導電のコート層をいることが好ましい。
コート層としては、例えばウレタン樹脂等を用いることができる。
【0025】
図2は、粒子層規制部材22により粒子層が形成されることを模式的に説明するための図であり、図1の破線の円の部分に相当する図である。図示するように、粒子層規制部材22は粒子33を分流する。図中の黒矢印は粒子担持体21の回転方向を表し、図中の白矢印は、粒子33が移動する方向を模式的に表している。
【0026】
図示するように、粒子層規制部材22に対して流れてきた粒子33は、粒子層規制部材22によって分流され、粒子担持体21側に移動する粒子と、粒子担持体21側とは異なる方向に移動する粒子とに分かれる。なお、粒子担持体21側とは異なる方向を、粒子層規制部材22の背面側などと称することがある。
【0027】
図示するように、本実施形態における粒子層規制部材22の先端側は先細りの形状であり、粒子層規制部材22の先端側における粒子担持体21と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっている。これにより、粒子33が粒子担持体21側とは異なる方向に移動しやすくなり、粒子担持体21に形成される粒子層に乱れが生じることを抑制できる。
【0028】
図3は、突き出し量L及び入口高さhを説明するための図であり、図1の破線の円の部分に相当する他の図である。上述したように、本実施形態における粒子層規制部材22は、平板状であり、粒子担持体21の回転方向に対してカウンター方向になるように配置されている。図示するように、カウンター方向とあるのは、例えば、粒子層規制部材22の根本側から先端側に向かう方向が、粒子担持体21の回転方向とは逆の方向になると表現できる。ただし、粒子層規制部材22の根本側から先端側に向かう方向は、粒子層規制部材22と粒子担持体21の当接位置又は最近接位置における粒子担持体21の接線と平行である必要はなく、粒子担持体21の接線に対して角度を有していてもよい。
【0029】
また、粒子層規制部材22の先端側は先細りの形状であり、粒子層規制部材22の先端側における粒子担持体21と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面となっている。図中、粒子層規制部材22の斜面を符号22aで示している。
【0030】
粒子層規制部材22としては、適宜選択することができ、例えば板厚がt0.1のSUS板が挙げられる。粒子の帯電特性に合わせてコーティングも含めて材料選定することが望ましい。
【0031】
粒子層規制部材22は、粒子担持体21と接触していてもよいし、接触していなくてもよい。図3に示す例は、粒子層規制部材22と粒子担持体21とが接触する場合の例であり、図中、Nipとあるのは接触Nip(接触ニップ)を表している。どのような場合に、粒子層規制部材22と粒子担持体21とを接触させるかについては、適宜選択することができる。例えば、粒子担持体21が弾性部材の場合、この他にも例えば、粒子担持体21の表面層が弾性部材である場合に、粒子層規制部材22と粒子担持体21とを接触させてもよい。このような場合、粒子層規制部材22と粒子担持体21とが接触していても、換言すると、粒子層規制部材22と粒子担持体21とが接触Nipを有していても、接触Nipを粒子が通過することができ、単層の粒子層を形成することができる。
【0032】
粒子層規制部材22と粒子担持体21とが接触していない場合の例としては、例えば、粒子担持体21が金属の場合、この他にも例えば、粒子担持体21の表面層が金属である場合等が挙げられる。粒子担持体21が金属の場合や粒子担持体21の表面層が金属である場合であっても、粒子層規制部材22と粒子担持体21は接触していてもよい。粒子層規制部材22によって単層の粒子層が形成されればよい。
【0033】
本実施形態における粒子層規制部材22は、粒子担持体21との当接位置又は最近接位置から粒子担持体21の回転方向上流側に突き出ている。ただし、粒子層規制部材22と粒子担持体21との当接位置又は最近接位置が一点に定まらない場合は、粒子層規制部材22と粒子担持体21との当接位置又は最近接位置のうちの粒子担持体21の回転方向における最も上流側の位置を当接位置又は最近接位置とする。
【0034】
図3に示す例は、粒子層規制部材22と粒子担持体21が接触している場合の例であり、この例における接触Nipは幅を有している。この例では、粒子層規制部材22と粒子担持体21の当接位置が一点に定まらない。このため、粒子層規制部材22が粒子担持体21の回転方向上流側に突き出ているかを考慮する際には、粒子層規制部材22と粒子担持体21の当接位置(接触位置)のうちの粒子担持体21の回転方向における最も上流側の位置を当接位置と考える。そして、この当接位置に対して粒子層規制部材22が突き出ているかを考慮する。
【0035】
図3に示す例では、接触Nipにおける粒子担持体21の回転方向の最も上流側の位置から粒子層規制部材22が突き出ている。また、図示するように、粒子層規制部材22において、粒子担持体21との当接位置又は最近接位置から粒子担持体21の回転方向上流側に突き出た部分の長さを突き出し量Lとする。別の表現をすると、突き出し量Lは、粒子層規制部材22において、粒子担持体21との当接位置又は最近接位置から粒子層規制部材22の最先端までの長さである。本実施形態では、L>0となる。
【0036】
また、図示するように、粒子層規制部材22において、粒子層規制部材22の最先端の位置から粒子担持体21までの最短距離を入口高さhとしている。入口高さhは、例えば、粒子担持体21の中心Oから粒子層規制部材22の最先端までの線分上において、粒子層規制部材22の最先端から粒子担持体21の表面までの距離であるともいえる。更に別の表現をすると、粒子層規制部材22の最先端から粒子担持体21の中心Oに向けて、粒子担持体21の表層までの距離が入口高さhであるともいえる。
【0037】
本実施形態では、入口高さhが所定の関係を満たすことを要する。これについて、図4A図4C等を用いて説明する。
【0038】
図4A図4Cは、粒子層規制部材22により粒子が分流されることを模式的に説明するための図であり、図1の破線の円の部分に相当する他の図である。また、図4A図4Cでは、突き出し量Lを変えており、図4A図4Cの順に突き出し量Lが大きくなっている。図中、突き出し量Lを模式的に図示している。このように突き出し量Lが大きくなることで、図4A図4Cの順に入口高さhが大きくなっている。また、図4A図4Cでは、粒子層規制部材22と粒子担持体21は粒子を介して当接している(図2も同様)。
【0039】
ここでは、粒子33の体積平均粒径の半分の値を粒子33の半径rとする。本実施形態では、r≦h≦3rを満たすことを要する。なお、式中、入口高さhと粒子の半径rは同じ単位であり、例えばμmが挙げられる。r≦h≦3rを満たすことにより、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成することができる。
【0040】
図4Aは、入口高さhがr≦h≦3rを満たす場合の例である。図示するように、粒子層規制部材22により、粒子33が粒子担持体21側と粒子層規制部材22の背面側とに分流され、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成することができる。入口高さhがr≦hを満たすことにより、粒子担持体21に近い粒子33が粒子層規制部材22により剥ぎ取られることを防止でき、粒子担持体21上に粒子層を形成することができる。h<rの場合、粒子担持体21に近い粒子33が粒子層規制部材22により剥ぎ取られてしまい、粒子担持体21上に粒子層が形成されなくなる。
【0041】
なお、粒子33の直径をdと表した場合において、r≦h≦dの場合、入口高さhが粒子33の直径以下になるが、この場合であっても粒子33は、粒子層規制部材22と粒子担持体21との当接位置又は最近接位置を通過することができる。粒子層規制部材22の先端が1層目の粒子33の中心から粒子担持体21の反対側に位置することになり1層目の粒子が通過できる。また、粒子担持体21が弾性部材である場合、入口高さhが粒子の半径rに近い場合であっても確実に通過することができる。
【0042】
図4Bは、入口高さhがr≦h≦3rを満たす場合の例であり、突き出し量Lと入口高さhが図4Aに示す例よりも大きくなっている。図示するように、粒子層規制部材22により、粒子33が粒子担持体21側と粒子層規制部材22の背面側とに分流され、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成することができる。入口高さhがh≦3rを満たすことにより、2層目の粒子33が粒子層規制部材22の背面側に移動し、すなわち2層目の粒子33が図中の白矢印の方向に移動する。このため、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成することができる。
【0043】
また、図4Bに示す例では、粒子層規制部材22の先端が2層目の粒子33の中心から粒子担持体21側に位置することになるため、2層目の粒子33が粒子層規制部材22の背面側に移動する。一方、h>3rの場合、図4Cに示すように、2層目の粒子33が粒子担持体21側に移動してしまう。
【0044】
図4Cは、h>3rの場合の例であり、本発明に含まれない例である。図4Cに示す例では、突き出し量Lと入口高さhが図4Bに示す例よりも大きくなっている。この例では、h>3rとなっており、粒子層規制部材22の先端が2層目の粒子33の中心から粒子担持体21側とは反対側に位置することになる。このため、2層目の粒子33が粒子担持体21側に侵入(移動)してしまう。これにより、粒子担持体21上に形成される粒子層は、単層ではなくなる。
【0045】
表1に、突き出し量Lと入口高さhを変化させて、粒子担持体21上に形成される粒子層が単層であるかを確認した場合の結果を示す。ここでは、粒子として、体積平均粒径が15μmの粒子を用いた。そのため、rは7.5μmであり、3rは22.5μmである。なお、ここで用いた粒子の粒度分布値(CV値)は9%とした。粒度分布値については後述する。
【0046】
【表1】
【0047】
h<rの場合、粒子担持体21に近い粒子が剥ぎ取られ、粒子担持体21上に粒子層が形成されなかった。h>3rの場合、粒子担持体21上に形成された粒子層が単層にならず、粒子が重なった粒子層が形成された。この結果からわかるように、単層の粒子層を形成するためには、r≦h≦3rを満たす必要がある。
【0048】
本実施形態によれば、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成できるため、高画質化やコスト低減が可能になる。例えば、粒子担持体21上に単層の粒子層を形成することができるため、FMスクリーン処理に適用しやすくなり、高画質化や画質安定化が期待できる。また、カラー画像を形成する際に、複数色の粒子を重ねずに並べて画像形成を行うことができるため、コスト低減が可能になる。また、粒子担持体21上に形成される粒子層が単層であるため、粒子担持体21のクリーナレス化やクリーニングの低減を図ることができ、省資源化や装置の小型化が期待できる。また、本実施形態では、粒子をトナーに限定せず、他分野への展開も期待できる。
【0049】
本実施形態に用いられる粒子としては、適宜選択することができる。
粒子としては、例えば、トナー粒子が挙げられる。その他にも、隙間を確保するスペーサー粒子や、半田ボール粒子等が挙げられる。
【0050】
本実施形態に用いられる粒子として、上記の他にも例えばマイクロカプセル粒子を用いることができる。マイクロカプセル粒子は、表層が固いため、例えば図1に示す画像形成装置に用いることができる。また、マイクロカプセル粒子の中身は、例えば液状やゲル状であり、記録媒体への定着熱容量を下げることができ、省エネが実現できる。また、マイクロカプセル粒子を用いることで、圧力をかけて記録媒体に定着させることも可能となり、インクジェット方式と同等の低電力が実現できる。
【0051】
静電潜像担持体に付与される粒子の粒径としては、適宜選択することができる。上記の例は、電子写真技術を用いたプリンターや複写機のトナーでの例であり、本実施形態におけるトナー粒子の平均粒径としては20μm程度までが好ましい。
【0052】
本実施形態において、粒子はトナー粒子に限定されないため、本発明は電子写真方式以外の他分野に展開することができる。他分野への展開としては、例えば、液晶パネル、3Dプリンターの分野などが挙げられる。
例えば液晶パネルの分野では、パネル間のスペーサー粒子に本実施形態を用いることができる。液晶パネルの分野において、液晶を挟む硝子盤間のスペーサー塗布装置におけるスペーサー粒子の等間隔塗布、または偏在塗布等に本実施形態を適用することができる。また、液晶パネルの分野において、噴霧拡散製法における粒子制御での粒子利用効率化等に適用することができる。
例えば3Dプリンターの分野では、粒子を接着剤等で固定化し、積層していくことで立体造形物を製造できる。本実施形態は、3Dプリンターの分野において、積層型の積層位置精度の向上による形状精度の向上等に適用することができる。また、本実施形態は、3Dプリンターの分野において、液滴から固体制御での精度向上等に適用することができる。
【0053】
次に、粒子層規制部材22の好ましい例について説明する。
図5は、本例の粒子層規制部材22を示す図である。上述したように、本実施形態における粒子層規制部材22の先端側は先細りの形状であり、粒子層規制部材22の先端側における粒子担持体21と対向する面とは反対側の面が、平板の面方向に対して斜面22aになっている。なお、平板の面方向とあるのは、粒子層規制部材22の面方向である。
【0054】
粒子を分流するには粒子層規制部材22の先端が鋭利であることが好ましい。例えば、粒子層規制部材22の斜面22aは、平板の面方向に対して60°以下であることが好ましい。図5に示すように、平板の面方向に対する斜面22aの角度θ(傾斜角θなどとも称する)が60°以下であることが好ましい。この場合、粒子担持体21上の粒子層が乱れることを抑制できる。傾斜角θが60°を超えて鈍角化すると、粒子層規制部材22の先端に粒子が滞留しやすくなり、粒子層が乱れることがある。
【0055】
表2に、傾斜角θを変えて、粒子担持体21上に形成される粒子層を観察した場合の結果を示す。
【0056】
【表2】
【0057】
表2に示すように、傾斜角θが60°を超えると、粒子担持体21上に形成される粒子層は単層ではあるものの、粒子層に乱れが生じていた。傾斜角θが60°を超えると、粒子層規制部材22の先端に粒子が滞留し、粒子層において粒子の位置ずれ等が生じてしまったと考えられる。このため、粒子層規制部材22の斜面22aは、平板の面方向に対して60°以下であることが好ましい。
【0058】
次に、粒子層規制部材22の好ましい他の例について説明する。
図6は、本例の粒子層規制部材22を示す図である。粒子層規制部材22において、突き出し量Lは調節可能であることが好ましく、特に、突き出し量Lは粒子の体積平均粒径に応じて調節可能であることがより好ましい。
【0059】
突き出し量Lの調節方法としては、特に制限されるものではなく、適宜選択することができる。図6に、突き出し量調節手段の一例を示す。ここに示す突き出し量調節手段41では、ネジ42を用いて突き出し量Lを調節できるようにしている。例えば、ネジ42を回転させることで、粒子層規制部材22を支持する支持部材43が矢印a方向に移動する。これにより、粒子層規制部材22が矢印b方向に移動し、突き出し量Lが調節される。
【0060】
本実施形態では上記のように、r≦h≦3rを満たす必要があり、粒子の粒径が小さくなると、入口高さhがこの式を満たすように粒子層規制部材22の設定をするのが難しくなる。そのため、突き出し量Lを調節できるようにすることで、入口高さhを任意に設定することができるため、上記の式を満たすように粒子層規制部材22の設定をするのが容易になる。また、粒径が異なる粒子が投入された場合でも、入口高さhを任意に設定することができるため、粒子層規制部材22を変更せずに画像形成を行うことができる。
【0061】
なお、上記の説明において、調節とあるのは調整などと称してもよく、調節可能なことを可変であるなどと称してもよい。
【0062】
次に、粒子層規制部材22の好ましい他の例について説明する。
図7は、本例の粒子層規制部材22を示す図である。図中、Aは粒子層規制部材22の最先端の厚みを示す。粒子層規制部材22の最先端の厚みAは、適宜選択することが可能であり、粒子を分流するという観点からは粒子層規制部材22の先端が鋭利であるほど好ましいが、安全性の観点を考慮すると、粒子層規制部材22の先端は多少の厚みを有していてもよい。
【0063】
粒子を分流するという観点から、粒子層規制部材22の最先端の厚みは粒子の体積平均粒径以下であることが好ましい。この場合、粒子担持体21上の粒子層が乱れることを抑制できる。粒子層規制部材22の最先端の厚みAが粒子の体積平均粒径よりも大きいと、粒子層規制部材22の先端に粒子が滞留しやすくなり、粒子層が乱れることがある。
【0064】
表3に、粒子層規制部材22の最先端の厚みを変えて、粒子担持体21上に形成される粒子層を観察した場合の結果を示す。ここでは表1と同様に、粒子として体積平均粒径が15μmの粒子を用いた。
【0065】
【表3】
【0066】
表3に示すように、粒子層規制部材22の最先端の厚みが体積平均粒径(15μm)を超えると、粒子担持体21上に形成される粒子層は単層ではあるものの、粒子層に乱れが生じていた。粒子層規制部材22の最先端の厚みが体積平均粒径を超えると、粒子層規制部材22の先端に粒子が滞留し、粒子層において粒子の位置ずれ等が生じてしまったと考えられる。このため、粒子層規制部材22の最先端の厚みは、粒子の体積平均粒径以下であることが好ましい。
【0067】
次に、粒子層規制部材22の好ましい他の例について説明する。
図8は、本例の粒子層規制部材22を示す図である。粒子層規制部材22の最先端の形状としては、適宜選択することができ、尖った形状であってもよいし、例えば図7に示すように、平坦であってもよい。この他にも、図8に示すように、粒子層規制部材22の最先端が曲率22rを有していてもよい。
【0068】
中でも、粒子層規制部材22の最先端が曲率を有していることが好ましく、この場合、粒子が分流しやすくなり、粒子担持体21上の粒子層が乱れることをより抑制できる。
【0069】
次に、粒子層規制部材22の好ましい他の例について説明する。
図9は、本例の粒子層規制部材22を示す図である。図9(a)は、粒子層規制部材22が粒子担持体21に対して配置された場合の一例を示す図であり、図9(b)は、本例の粒子層規制部材22のみを示した図である。
【0070】
本例の粒子層規制部材22は、粒子担持体21と対向する面が粒子担持体21に対して凹となる円弧形状になっている。なお、図9(a)に示す例では、粒子層規制部材22と粒子担持体21は接触しているが、粒子層規制部材22と粒子担持体21を非接触にしてもよい。
【0071】
また、図9(b)に粒子層規制部材22の円弧形状22bが図示されている。粒子層規制部材22がこのような円弧形状22bを有することにより、粒子層規制部材22と粒子担持体21との間を通過する粒子は、粒子層規制部材22と粒子担持体21とに接触する機会が多くなり、より均一に荷電される。粒子がより均一に荷電されることにより、粒子担持体21上に形成される粒子層に乱れが生じることを抑制できる。
【0072】
粒子層規制部材22が有する円弧形状22bの曲率としては、適宜選択することができる。粒子層規制部材22が有する円弧形状22bの曲率をR1とし、粒子担持体21における粒子層規制部材22と対向する面の曲率をR2とし、粒子の体積平均粒径をDとしたとき、
R2<R1≦R2+D
を満たすことが好ましい。R2<R1を満たすことにより、粒子が粒子層規制部材22と粒子担持体21との間を通過する際に、粒子の通過が阻害されにくくなる。R1≦R2+Dを満たすことにより、粒子が粒子層規制部材22と粒子担持体21との間を通過する際に、粒子が粒子層規制部材22と粒子担持体21に対して接触しやすくなり、粒子がより均一に荷電されやすくなる。
【0073】
次に、粒子の好ましい他の例について説明する。
本実施形態において、粒子担持体21上に形成される粒子層は単層であり、粒子が細密充填していることが好ましい。このようにするには、粒子の粒子径分布や粒子円形度を考慮することが重要である。
【0074】
本実施形態で用いられる粒子としては、粒度分布において下記で求められる粒度分布値(CV値とも称する)が13%以下であり、平均円形度が0.95以上であることが好ましい。円形度が0.95以上であると、粒子の流動性がよく、粒子担持体21上で粒子層を形成しやすくなる。粒度分布値(CV値)が13%以下であると、粒子が細密充填しやすくなる。
[粒度分布値]
粒度分布値[%]=(標準偏差/体積平均粒径)×100
【0075】
表4に、粒子の粒子径分布や粒子円形度を変えて、粒子担持体21上に形成される粒子層を観察した場合の結果を示す。表4は、粒子層の乱れについての結果を示している。
【0076】
【表4】
【0077】
表4に示すように、粒度分布値が13%を超え、平均円形度が0.95未満であると、粒子担持体21上に形成される粒子層は単層ではあるものの、粒子層に乱れが生じていた。一方、粒度分布値(CV値)が13%以下であり、平均円形度が0.95以上である場合、粒子層に乱れが生じておらず、また、粒度分布値と平均円形度がこの範囲ではない場合に比べて粒子が細密充填していた。このため、粒度分布値が13%以下であることが好ましく、平均円形度が0.95以上であることが好ましい。
【0078】
粒度分布値(CV値)が13%以下である粒子は、粒子径が揃っており、均一に近くなるため、このような粒子を単一径粒子などと称してもよい。本実施形態においては、球形の単一径粒子を用いることが好ましく、このような粒子を用いることで、粒子層を形成する際に粒子が転がりやすく整列できる。また、転がりやすく粒子径が揃っているため、粒子層規制部材22の先端を鋭利にした場合、更に単層にしやすくなる。また、粒子径が揃っているいることにより、粒子を均一に帯電させやすくなり、逆極性の粒子を減らすことができる。
【符号の説明】
【0079】
1 静電潜像担持体
3、33 粒子
7 帯電手段
8 露光手段
9 転写手段
11 記録媒体
20 像形成装置
21 粒子担持体
22 粒子層規制部材
22a 斜面
22b 円弧形状
22r 曲率
23 供給部材
24 粒子容器
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2005-164826号公報
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9