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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023009788
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】亀裂検出装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/22 20060101AFI20230113BHJP
【FI】
G01B11/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021113360
(22)【出願日】2021-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】000151494
【氏名又は名称】株式会社東京精密
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(72)【発明者】
【氏名】一廼穂 直聡
【テーマコード(参考)】
2F065
【Fターム(参考)】
2F065AA25
2F065BB03
2F065CC19
2F065DD04
2F065FF41
2F065GG07
2F065HH04
2F065HH13
2F065JJ05
2F065JJ09
2F065JJ18
2F065MM03
2F065PP03
2F065PP12
(57)【要約】
【課題】ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを精度よく検出することができる亀裂検出装置及び方法を提供する。
【解決手段】ウェーハ(W)上の半導体デバイス間のストリート(ST)の切断予定ラインに沿って形成された亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出方法であって、主光軸から偏心した位置からウェーハに対して斜め方向に偏射照明する検出光(L1)と、ウェーハからの反射光(L2)の光路とによって定まる光路面(AR)を、ストリートの幅方向に対して傾ける工程と、ストリートの幅方向に対して光路面を傾けた状態で、検出光によりウェーハを偏射照明し、ウェーハからの反射光に基づき、亀裂の亀裂深さを検出する工程とを備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェーハ上の半導体デバイス間のストリートの切断予定ラインに沿って形成された亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出装置であって、
主光軸から偏心した位置から前記ウェーハに対して斜め方向に検出光を偏射照明し、前記ウェーハからの反射光に基づき、前記亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出手段と、
前記検出光及び前記反射光の光路によって定まる光路面を、前記ストリートの幅方向に対して傾ける光路面傾斜手段と、
を備える亀裂検出装置。
【請求項2】
前記光路面傾斜手段は、前記検出光を前記ウェーハの深さ方向に走査した場合に前記ウェーハにおける前記検出光の反射が前記ストリートの範囲内で行われるように、前記ストリートの幅方向に対して前記光路面を傾ける、請求項1に記載の亀裂検出装置。
【請求項3】
前記主光軸から偏心した位置に開口部を有し、光源部から出射される光の一部を前記開口部で遮光して前記検出光として出射する制限部材を備え、
前記光路面傾斜手段は、前記主光軸を中心に前記制限部材を回転させることにより前記ストリートの幅方向に対して前記光路面を傾ける制限部材回転手段を含む、請求項1又は2に記載の亀裂検出装置。
【請求項4】
前記ウェーハが載置されるステージを備え、
前記光路面傾斜手段は、前記ステージを前記主光軸の周りに回転させることにより前記ストリートの幅方向に対して前記光路面を傾けるステージ回転手段を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の亀裂検出装置。
【請求項5】
ウェーハ上の半導体デバイス間のストリートの切断予定ラインに沿って形成された亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出方法であって、
主光軸から偏心した位置から前記ウェーハに対して斜め方向に偏射照明する検出光と、前記ウェーハからの反射光の光路とによって定まる光路面を、前記ストリートの幅方向に対して傾ける工程と、
前記ストリートの幅方向に対して前記光路面を傾けた状態で、前記検出光により前記ウェーハを偏射照明し、前記ウェーハからの反射光に基づき、前記亀裂の亀裂深さを検出する工程と、
を備える亀裂検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は亀裂検出装置及び方法に係り、被加工物の内部に形成された亀裂を検出する亀裂検出装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被加工物であるシリコン等のウェーハの内部に集光点を合わせてレーザー光を切断予定ラインに沿って照射し、切断予定ラインに沿ってウェーハ内部に切断の起点となるレーザー加工領域を形成するレーザーダイシング装置が知られている。レーザー加工領域が形成されたウェーハは、その後、エキスパンドやブレーキングといった割断プロセスによって切断予定ラインで割断されて個々のチップに分断される。
【0003】
レーザーダイシング装置によりウェーハにレーザー加工領域を形成すると、そのレーザー加工領域からウェーハの厚さ方向に亀裂(クラック)が伸展する。その亀裂がウェーハの表面(デバイス面)まで到達していれば、割断プロセスにおいてチップ(半導体デバイス)への分断を適正に行うことができる。
【0004】
したがって、レーザーダイシング装置によりレーザー加工領域を形成した後、割断プロセス前において、ウェーハを分断する際の起点となるレーザー加工領域が適正に形成されたか否か、すなわち、ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを検出することによって、割断プロセスにおけるチップへの分断の良否を正確に予測することが可能となる。
【0005】
特許文献1及び2には、ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを非破壊で検出する亀裂検出装置及び方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2017-133997号公報
【特許文献2】特開2020-076651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ウェーハには、半導体デバイスのパターンが形成されているため、ウェーハからの反射光の光量は、亀裂が形成されていないところで測定動作を行った場合であっても、パターンの反射率の影響を受ける。従来の亀裂検出装置では、反射光の検出結果に、パターンの反射率が重畳されてしまうので、亀裂位置の検出精度が低下してしまうという問題がある。
【0008】
上記の問題を解決するためには、ウェーハのレーザー加工を行う前にあらかじめ測定したパターンの反射率を使用して、レーザー加工後に同位置で行った測定結果と照らし合わせて亀裂位置を検出することが考えられる。しかしながら、あらかじめ測定したパターンの反射率を使用しても、下記の理由により、パターンの反射率の影響を十分に除去することができないという問題がある。
【0009】
まず、亀裂検出の概要について説明すると、上記の亀裂検出装置では、図14の(a)及び(b)に示すように、ウェーハWに対して検出光L1を入射(偏斜照明)させ、ウェーハWからの反射光L2を検出する。この反射光L2の信号強度を検出することにより、ウェーハWの内部に形成された亀裂の亀裂深さを検出する。
【0010】
図15は、ウェーハW上における測定位置の例を示す平面図であり、図16は、ウェーハWからの反射光L2の集光点位置(高さ方向移動量)と信号強度の検出結果の関係を示すグラフである。図15では、集光レンズ504のレンズ瞳504AをウェーハW上に重畳することにより、測定位置を示している。図15の(a)及び(b)における測定位置が、それぞれ図16の(a)及び(b)の検出結果に対応している。
【0011】
図15に示す例では、ウェーハW上の半導体デバイスがストリート(切断予定ライン)STによって区画されており、ストリートSTの中央に沿って亀裂が形成されている。上記の亀裂検出装置において亀裂検出が行われる場合には、ウェーハWに対して偏射照明する検出光L1と、ウェーハWからの反射光L2とは、図15に示すように、ストリートSTの方向(以下、ストリート方向D1という。)に直交する面(図15の矢印AR1及びAR2で示した方向に沿う面)に沿う光路を有している。なお、以下の説明では、検出光L1と反射光L2の光路によって規定される面を「光路面」という。
【0012】
この場合、図15の(a)及び(b)に示すように、亀裂の測定位置がずれると、図16の(a)及び(b)に示すように、反射光L2の信号強度の検出結果が異なってしまう。特に、パターンが細かい場合は、測定位置のズレによる信号強度の変化が顕著になる。そのため、あらかじめ測定したパターンの反射率を使用しても、パターンの反射率の影響を十分に除去することができない。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを精度よく検出することができる亀裂検出装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る亀裂検出装置は、ウェーハ上の半導体デバイス間のストリートの切断予定ラインに沿って形成された亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出装置であって、主光軸から偏心した位置からウェーハに対して斜め方向に検出光を偏射照明し、ウェーハからの反射光に基づき、亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出手段と、検出光及び反射光の光路によって定まる光路面を、ストリートの幅方向に対して傾ける光路面傾斜手段とを備える。
【0015】
本発明の第2の態様に係る亀裂検出装置は、第1の態様において、光路面傾斜手段は、検出光をウェーハの深さ方向に走査した場合にウェーハにおける検出光の反射がストリートの範囲内で行われるように、ストリートの幅方向に対して光路面を傾ける。
【0016】
本発明の第3の態様に係る亀裂検出装置は、第1又は第2の態様において、主光軸から偏心した位置に開口部を有し、光源部から出射される光の一部を開口部で遮光して検出光として出射する制限部材を備え、光路面傾斜手段は、主光軸を中心に制限部材を回転させることによりストリートの幅方向に対して光路面を傾ける制限部材回転手段を含む。
【0017】
本発明の第4の態様に係る亀裂検出装置は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、ウェーハが載置されるステージを備え、光路面傾斜手段は、ステージを主光軸の周りに回転させることによりストリートの幅方向に対して光路面を傾けるステージ回転手段を含む。
【0018】
本発明の第5の態様に係る亀裂検出方法は、ウェーハ上の半導体デバイス間のストリートの切断予定ラインに沿って形成された亀裂の亀裂深さを検出する亀裂検出方法であって、主光軸から偏心した位置からウェーハに対して斜め方向に偏射照明する検出光と、ウェーハからの反射光の光路とによって定まる光路面を、ストリートの幅方向に対して傾ける工程と、ストリートの幅方向に対して光路面を傾けた状態で、検出光によりウェーハを偏射照明し、ウェーハからの反射光に基づき、亀裂の亀裂深さを検出する工程とを備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ウェーハの内部に形成された亀裂の亀裂深さを精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る亀裂検出装置を示すブロック図である。
図2図2は、被加工物に対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した図である。
図3図3は、被加工物に対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した図である。
図4図4は、被加工物に対して検出光の偏射照明が行われたときの様子を示した図である。
図5図5は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。
図6図6は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。
図7図7は、光検出器に受光される反射光の様子を示した図である。
図8図8は、被加工物からの反射光が集光レンズ瞳に到達する経路を説明するための図である。
図9図9は、光路面を示す平面図である。
図10図10は、集光レンズのレンズ瞳を拡大して示す平面図である。
図11図11は、亀裂検出のための検出光及び反射光の光路を示す正面図である。
図12図12は、ウェーハからの反射光の集光点位置と信号強度の検出結果の関係を示すグラフである。
図13図13は、本発明の第2の実施形態に係る亀裂検出装置を示すブロック図である。
図14図14は、亀裂検出のための検出光及び反射光の光路を示す図(斜視図及び平面図)である。
図15図15は、ウェーハ上における測定位置の例を示す平面図である。
図16図16は、ウェーハからの反射光の集光点位置と信号強度の検出結果の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に従って本発明に係る亀裂検出装置及び方法の実施の形態について説明する。
【0022】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る亀裂検出装置を示すブロック図である。
【0023】
本実施形態に係る亀裂検出装置10は、ウェーハWに対して検出光L1を照射し、ウェーハWからの反射光L2を検出することで、ウェーハWの内部に形成された亀裂Kの亀裂深さを検出する。なお、亀裂検出装置10は、ウェーハWの内部にレーザー加工領域を形成するレーザーダイシング装置(不図示)と組み合わせて使用されるが、以下の説明では、亀裂検出装置10に係る構成要素について説明し、レーザーダイシング装置の構成については説明を省略する。
【0024】
以下の説明では、ウェーハWが載置されるステージ510をXY平面と平行な平面とし、Z方向をウェーハWの深さ方向とする3次元直交座標系を用いる。
【0025】
図1に示すように、本実施形態に係る亀裂検出装置10は、光源部100、照明光学系200、界面検出用光学系300、亀裂検出用光学系400、制御部500、フォーカス調整機構502、集光レンズ504、操作部506、表示部508及びステージ510を含んでいる。測定対象のウェーハWは、その表面Waがステージ510に接するようにステージ510上に載置され、光源部100からの検出光L1を裏面側Wbから入射させたときのウェーハWからの反射光L2を検出することにより、ウェーハWの界面の検出及びウェーハWの内部に形成された亀裂Kの検出を行う。
【0026】
光源部100は、ウェーハWの界面の検出及びウェーハWの内部に形成された亀裂Kの検出に用いられる検出光L1を出射する。ここで、ウェーハWがシリコンウェーハの場合、検出光L1としては、波長1,000nm以上の赤外光を用いるのが望ましい。
【0027】
光源部100は、光源102、コリメートレンズ104及び制限部材106を含んでいる。光源102、コリメートレンズ104及び制限部材106は、集光レンズ504のレンズ光軸と同軸の主光軸AXに沿って配置されている。
【0028】
光源102は、主光軸AXに沿って検出光L1を出射する。光源102としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)光源を用いることができる。光源102は、制御部500と接続されており、制御部500により光源102の出射制御が行われる。
【0029】
コリメートレンズ104は、光源102から出射された検出光L1が平行光になるように調整する。
【0030】
制限部材106には、開口部106Aが形成されている。制限部材106は、コリメートレンズ104からの検出光L1の一部を遮光する遮光部材である。制限部材106は、駆動機構(例えば、モータM1)により、検出光L1の光路上に対して出没させることが可能となっている。制御部500は、制限部材移動用のモータM1を制御して、制限部材106の出没の制御を行う。また、制御部500は、制限部材回転用のモータM2を制御して、制限部材106を主光軸AXの周りに回転させることが可能となっている。制限部材106は、亀裂検出用光学系400により亀裂Kを検出するときに、検出光L1の一部を遮光して、検出光L1を主光軸AXに対して偏心させる。制限部材106については後述する。
【0031】
照明光学系200は、光源部100から出射された検出光L1を集光レンズ504に導光する。照明光学系200は、リレーレンズ202及び206並びにミラー204を含んでいる。光源部100から出射された検出光L1は、リレーレンズ202を透過して、ミラー(例えば、全反射ミラー)204により反射されて光路が折り曲げられる。ミラー204によって反射された検出光L1は、リレーレンズ206を透過して集光レンズ504に向けて出射される。
【0032】
集光レンズ504は、照明光学系200から出射された検出光L1をウェーハWに集光(合焦)させる。集光レンズ504は、ウェーハWに対向する位置に配置され、主光軸AXと同軸に配置される。
【0033】
フォーカス調整機構502は、ウェーハWにおける検出光L1の集光位置を調整する。フォーカス調整機構502は、集光レンズ504、及びウェーハWが載置されるステージ510のうちの少なくとも一方を移動させる駆動部を含んでいる。フォーカス調整機構502は、集光レンズ504とステージ510との間のXYZ方向の相対位置を調整することにより、検出光L1の集光位置をXYZ方向に移動させることが可能となっている。
【0034】
なお、集光レンズ504が上記のレーザーダイシング装置の加工ヘッド(不図示)とともにZ方向に移動可能な構成の場合には、フォーカス調整機構502は、加工ヘッドの駆動機構を含んでいてもよい。この場合、加工ヘッドの駆動機構によるの集光点の位置調整(粗調整)と、ピエゾアクチュエータによる集光点の位置調整(微調整)とを組み合わせて行うことが可能になる。
【0035】
集光レンズ504によって集光され、ウェーハWによって反射された反射光L2は、界面検出用光学系300及び亀裂検出用光学系400に導光され、それぞれ、ウェーハWの界面検出及び亀裂の検出に用いられる。
【0036】
制御部500は、亀裂検出装置10の各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、及びCPUの作業領域として使用可能なSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)を含んでいる。制御部500は、操作部506(例えば、キーボード、並びにマウス及びタッチパネル等のポインティングデバイス)を介して操作者による操作入力を受け付け、操作入力に応じた制御信号を亀裂検出装置10の各部に送信して各部の動作を制御する。
【0037】
表示部508は、操作GUI(Graphical User Interface)及び画像(例えば、亀裂の検出結果等)を表示する装置である。表示部508としては、例えば、液晶ディスプレイを用いることができる。
【0038】
(界面検出用光学系)
次に、ウェーハWの界面検出について説明する。以下の説明では、ウェーハWの表面Wa(ステージ510に接する面)の界面の検出を行って、ウェーハWの表面Waの界面位置を基準として亀裂深さを検出する場合について説明する。なお、亀裂深さの検出では、ウェーハWの裏面Wbを基準としてもよいし、ウェーハWの表裏両方の面を基準として検出した亀裂深さの平均値をとるようにすることも可能である。
【0039】
界面検出用光学系300は、ウェーハWの界面(表面Wa又は裏面Wb)の検出を行うための光学系であり、ハーフミラー302、リレーレンズ304、ハーフミラー306及び光検出器308を含んでいる。
【0040】
ウェーハWの界面を検出するときには、制御部500は、制限部材106を検出光L1の光路から退避させた状態で、検出光L1をウェーハWに照射する。ここで、制御部500及び界面検出用光学系300は、それぞれ界面検出手段の一部として機能する。
【0041】
ハーフミラー302は、照明光学系200からの検出光L1を集光レンズ504側に透過させ、ウェーハWからの反射光L2(第1の反射光)を反射する。ウェーハWからの反射光L2は、ハーフミラー302によって反射されて光路が折り曲げられ、リレーレンズ304に導光される。リレーレンズ304を透過した反射光L2は、ハーフミラー306によって反射されて光検出器308に導光される。
【0042】
光検出器308は、ウェーハWからの反射光L2を受光して、ウェーハWの界面の検出を行うための装置であり、検出器本体308A及びピンホールパネル308Bを含んでいる。
【0043】
検出器本体308Aとしては、受光した光を電気信号に変換して制御部500に出力するフォトディテクタ(PD。例えば、フォトダイオード)を用いることができる。
【0044】
ピンホールパネル308Bには、入射光の一部を通過させるためのピンホールが形成されている。ピンホールパネル308Bは、検出器本体308Aの受光面側に、ピンホールが反射光L2の光軸上になるように配置されている。
【0045】
界面検出用光学系300は、ピンホールパネル308Bのピンホールの位置が、集光レンズ504の集光点の位置と光学的に共役関係にある光学系となっている。
【0046】
制御部500は、制限部材106を検出光L1の光路から退避させて検出光L1をウェーハWに照射しながら、集光レンズ504とステージ510とをZ方向に相対的に移動させる。制御部500は、ウェーハWの界面(表面Wa又は裏面Wb)において検出光L1が合焦したときの反射光L2を検出し、そのときの集光点の位置からウェーハWの界面のZ方向の位置を算出する。
【0047】
(亀裂検出用光学系)
次に、ウェーハWの内部に形成された亀裂Kの検出について説明する。
【0048】
亀裂検出用光学系400は、リレーレンズ402、ハーフミラー404、光検出器406及び408を含んでいる。
【0049】
ウェーハWの内部に形成された亀裂Kを検出するときには、制御部500は、制限部材106を検出光L1の光路上に挿入する。ここで、制御部500、制限部材106及び亀裂検出用光学系400は、それぞれ亀裂検出手段の一部として機能する。制限部材106には、主光軸AXからずれた位置に開口部106Aが設けられており、検出光L1のうち開口部106Aを透過した光がウェーハWに照射される。これにより、主光軸AXに対して偏心した検出光L1がウェーハWに照射される。
【0050】
ウェーハWからの反射光L2(第2の反射光)は、ハーフミラー302によって反射された後、リレーレンズ304及びハーフミラー306を順次透過してリレーレンズ402に入射する。リレーレンズ402を透過した反射光L2は、ハーフミラー404を介して光検出器406及び408により受光される。ここで、ハーフミラー404に入射する光の透過率及び反射率はそれぞれ約50%とする。
【0051】
光検出器406及び408は、ウェーハWからの反射光L2を受光して、ウェーハWの内部の亀裂Kの検出を行うための装置である。光検出器406は、検出器本体406A及びピンホールパネル406Bを含んでおり、光検出器408は、検出器本体408A及びピンホールパネル408Bを含んでいる。
【0052】
検出器本体406A及び408Aとしては、受光した光を電気信号に変換して制御部500に出力するフォトディテクタ(例えば、フォトダイオード)を用いることができる。
【0053】
ピンホールパネル406B及び408Bには、入射光の一部を通過させるためのピンホールが形成されている。ピンホールパネル406B及び408Bは、それぞれ検出器本体406A及び408Aの受光面側に配置されている。ピンホールパネル406B及び408Bは、それぞれピンホールが反射光L2の光軸からずれた位置になるように配置されている。
【0054】
図2から図4は、ウェーハWに対して検出光L1の偏射照明が行われたときの様子を示した説明図である。図2は集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在する場合、図3は集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在しない場合、図4は集光レンズ504の集光点と亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置)とが一致する場合をそれぞれ示している。図5から図7は、光検出器406及び408に受光される反射光L2の様子を示した図であり、それぞれ図2から図4に示した場合に対応するものである。図8は、ウェーハWからの反射光L2が集光レンズ瞳504aに到達する経路を説明するための図である。なお、ここでは、検出光L1は、集光レンズ瞳504aの一方側(図8の右側)の第1領域G1を通過して、ウェーハWに対して偏射照明が行われる場合について説明する。
【0055】
図2に示すように、集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在する場合には、検出光L1は亀裂Kで全反射して、その反射光L2は主光軸AXに対して検出光L1の光路と同じ側の経路をたどって、集光レンズ瞳504aの検出光L1と同じ側の領域に到達する成分となる。すなわち、図8に示すように、光源102からの検出光L1が集光レンズ504を介してウェーハWに照射されるときの検出光L1の経路をR1としたとき、ウェーハWの内部の亀裂Kで全反射した反射光L2は、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して同じ側(図8の右側)の経路R2をたどって集光レンズ瞳504aの第1領域G1を通過する。
【0056】
図3に示すように、集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在しない場合には、検出光L1はウェーハWの表面Waで反射し、その反射光L2は集光レンズ瞳504aの検出光L1と反対側の領域に到達する成分となる。すなわち、図8に示すように、ウェーハWの表面Waで反射した反射光L2は、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して反対側(図8の左側)の経路R3をたどって集光レンズ瞳504aの第2領域G2を通過する。
【0057】
図4に示すように、集光レンズ504の集光点と亀裂Kの下端位置とが一致する場合には、検出光L1は、亀裂Kで全反射して集光レンズ瞳504aの検出光L1と同じ側の領域に到達する反射光成分L2aと、亀裂Kで全反射されずにウェーハWの表面Waで反射して集光レンズ瞳504aの検出光L1と反対側の領域に到達する非反射光成分L2bとに分割される。すなわち、図8に示すように、反射光L2のうち、ウェーハWの内部の亀裂Kで全反射した反射光成分L2aは、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して同じ側(図8の右側)の経路R2をたどって集光レンズ瞳504aの第1領域G1を通過するとともに、亀裂Kで全反射されずにウェーハWの表面Waで反射した非反射光成分L2bは、検出光L1の経路R1とは主光軸AXに対して反対側(図8の左側)の経路R3をたどって集光レンズ瞳504aの第2領域G2を通過する。
【0058】
ピンホールパネル406B及び408Bは、それぞれピンホールが集光レンズ瞳504aの第1領域G1及び第2領域G2と光学的に共役な位置となるように配置されている。これにより、検出器本体406A及び検出器本体408Aは、それぞれ集光レンズ瞳504aの第1領域G1及び第2領域G2を通過した光を選択的に受光可能となっている。
【0059】
図2に示す例(集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在する場合)では、図5に示すように、検出器本体406A及び検出器本体408Aのうち、検出器本体406Aの受光面406Cに反射光L2が受光し、受光面406Cから出力される検出信号のレベルが検出器本体408Aの受光面408Cから出力される検出信号のレベルよりも高くなる。
【0060】
一方、図3に示す例(集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在しない場合)では、図6に示すように、検出器本体406A及び検出器本体408Aのうち、検出器本体408Aの受光面408Cに反射光が受光し、受光面408Cから出力される検出信号のレベルが受光面406Cから出力される検出信号のレベルよりも高くなる。
【0061】
また、図4に示す例(集光レンズ504の集光点と亀裂Kの下端位置とが一致する場合)では、図8に示すように、受光面406C及び408Cに反射光L2の各成分L2a、L2bがそれぞれ受光し、受光面406C及び408Cから出力される検出信号のレベルが略等しくなる。
【0062】
このように、受光面406C及び408Cで受光される光量は、集光レンズ504の集光点に亀裂Kが存在するか否かによって変化する。本実施形態では、このような性質を利用して、ウェーハWの内部に形成された亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置又は亀裂上端位置)を検出することができる。
【0063】
具体的には、受光面406C及び408Cから出力される検出信号の出力をそれぞれD1及びD2としたとき、集光レンズ504の集光点と亀裂Kの亀裂深さとの関係を示す評価値Sは、次式で表すことができる。
【0064】
S=(D1-D2)/(D1+D2) ・・・(1)
式(1)において、S=0の条件を満たすとき、すなわち、受光面406C及び408Cによって受光される光量が一致するとき、集光レンズ504の集光点と亀裂下端位置(又は亀裂上端位置)とが一致した状態を示す。
【0065】
制御部500は、フォーカス調整機構502(集光点変更手段)を制御して、集光レンズ504の集光点を、表面Waの界面位置Z(0)からウェーハWの厚さ方向(Z方向)に順次変化させながら、受光面406C及び408Cから出力される検出信号を順次取得し、この検出信号に基づいて式(1)で示される評価値Sを算出し、この評価値Sを評価することによって亀裂Kの亀裂深さ(亀裂下端位置又は亀裂上端位置)を検出することができる。
【0066】
なお、本実施形態では、検出器本体308A、406A及び408Aとしてフォトディテクタを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、フォトディテクタに代えて、赤外線カメラ等を用いてもよい。
【0067】
また、亀裂Kの検出を行う場合には、反射光L2の光路上からハーフミラー306を退避させるようにしてもよい。この場合、界面検出用光学系300のハーフミラー306は、全反射ミラー又はダイクロイックミラー等に置換してもよい。
【0068】
また、本実施形態では、ハーフミラー404に入射する光の透過率及び反射率をそれぞれ約50%としたが、本発明はこれに限定されない。ハーフミラー404の透過率と反射率が異なる場合には、評価値Sの算出に当たって、光検出器406及び408からの検出信号の出力D1及びD2に、ハーフミラー404の透過率と反射率に応じた重み係数を掛けてもよい。
【0069】
本実施形態では、亀裂検出を行うときに、偏射照明の方法(以下、照明方法ともいう。)を切り替えて、亀裂深さの検出を複数回行い、その複数回の検出結果の平均値を亀裂深さとして算出する。ここで、照明方法の切り替えとは、検出光L1の偏心の態様(例えば、検出光L1が出射する開口部と主光軸との距離及び位置)を切り替えることをいう。
【0070】
具体的には、制限部材106を回転させて、開口部106Aの位置を図1の位置106Bに移動させることにより、検出光L1の偏心の態様を変更し、亀裂深さの検出を2回行う。そして、2回の検出結果の平均値を亀裂深さとして算出する。
【0071】
なお、本実施形態では、1つの開口部106Aが形成された制限部材106を回転させたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制限部材106に開閉可能な開口部を複数設けてもよい。
【0072】
また、上記の各実施形態では、制限部材106を用いて検出光L1の一部を遮光することにより偏射照明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、光源部100の光源102を主光軸AXからずらして配置することにより、偏射照明を行ってもよい。この場合、光源102の光軸は主光軸AXと平行であることが好ましい。
【0073】
また、上記の各実施形態では、亀裂検出用光学系400に光検出器を2つ設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ハーフミラー404、光検出器406及び408に代えて、受光面が2つに分割された2分割フォトディテクタを1つ設け、各受光面の出力から評価値Sを算出してもよい。また、受光面が照明方法の種類に応じた数に分割されたフォトディテクタを用いてもよい。
【0074】
また、検出光L1及び反射光L2の導光のための構成はあくまで一例であって、上記の各実施形態に限定されるものではない。例えば、ミラー204を設けずに、光源102、集光レンズ504及びウェーハWが載置されるステージ510を一直線上に配置することも可能である。
【0075】
[光路面]
次に、本実施形態に係る光路面ARについて説明する。本実施形態に係る亀裂検出装置10では、制限部材106の回転角度を調整することにより(図1参照)、光路面ARのストリート幅方向D2(ストリート方向D1に直交する方向)に対する角度θを0°<|θ|<90°の範囲で変更可能となっている。ここで、制限部材106、制御部500及びモータM2は光路面傾斜手段の一例であり、モータM2は制限部材回転手段の一例である。本実施形態では、光路面ARをストリート幅方向D2に対して傾ける工程の後に、上記の亀裂検出工程を行う。
【0076】
図9は、光路面ARを示す平面図であり、図10は、集光レンズ504のレンズ瞳504Aを拡大して示す平面図である。なお、図中の符号DPは、デバイスパターンを示しており、符号STは、ウェーハW上の半導体デバイス間に形成されたストリート(切断予定ライン)を示している。
【0077】
図9に示すように、制限部材106の回転角度を調整することにより、ストリート幅方向D2(ストリート方向D1に直交する方向に対する光路面ARの角度|θ|を0°~90°の範囲で傾けることが可能となっている。このように、光路面ARをストリート幅方向D2に対して傾けることにより、検出光L1の集光点の位置をZ方向に走査したときに発生するストリート幅方向D2への反射位置のズレを抑えることができる。
【0078】
なお、|θ|≒90°の場合には、検出光L1及び反射光L2の光路がストリート方向D1と重なって測定が困難になるため、|θ|は、90°よりも十分に小さい値(一例で80°以下)とすることが好ましい。
【0079】
以下、光路面ARのストリート幅方向D2に対する角度θの決定方法について、図9から図11を参照して説明する。
【0080】
ウェーハWに対する検出光L1の入射角をθとすると、図11の(a)及び(b)に示すように、集光レンズ504とウェーハWとのZ方向の相対位置がΔZ変化した場合、集光点の位置のY方向移動量ΔYは下記の式(A)により表される。
【0081】
ΔY=ΔZ×tanθ …(A)
図11において、検出光L1をZ方向のスキャン範囲Zだけ走査した場合、検出光L1の検出光移動距離(主光軸AXに直交する方向の移動距離)Lは下記の式(B)により表される。
【0082】
=Z×tanθ …(B)
検出光移動距離Lよりもストリート幅Lstが大きい場合(Lst>L)、すなわち、検出光L1をスキャン範囲Zだけ走査したときの検出光移動距離Lが、光路面ARを傾けなくてもストリートST内に収まる場合(検出光L1の集光点位置をウェーハWの深さ方向に走査した場合にウェーハWにおける検出光L1の反射がストリートSTの範囲内で行われる場合)には、θ=0°とする。
【0083】
一方、検出光移動距離Lがストリート幅Lst以上の場合(Lst≦L)、すなわち、検出光移動距離LがストリートST内に収まらない場合には、検出光移動距離LがストリートST内に収まるように(検出光L1の集光点位置をウェーハWの深さ方向に走査した場合にウェーハWにおける検出光L1の反射がストリートSTの範囲内で行われるように)、光路面ARの傾斜角度θを決定する。具体的には、Lm2=L×cosθとすると、Lst>Lm2となるようにθを決定する。このとき、θは下記の式(C1)及び(C2)により表される。
【0084】
cosθ<(Lst/L) …(C1)
θ<arccos(Lst/L) …(C2)
上記のようにして角度θを決定することにより、図12に示すように、信号強度に対するパターンの反射率の影響を抑えることができる。これにより、測定位置をパターンの反射率の変化が少ない位置にすることができ、細かいパターンの影響を抑えることができる。
【0085】
本実施形態によれば、亀裂検出が行われる際にウェーハWに対して照射される検出光L1と反射光L2とによって定められる光路面ARをストリート幅方向D2に対して傾斜させることにより、パターンの反射率の影響を十分に除去することができ、亀裂深さを精度よく検出することが可能になる。
【0086】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図13を参照して説明する。以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0087】
本実施形態では、ストリート幅方向D2に対して光路面ARを傾斜させるための光路面傾斜手段が第1の実施形態とは異なる。
【0088】
具体的には、図13に示すように、本実施形態に係る亀裂検出装置10Aは、ステージ510を主光軸(Z軸)周りに回転させるための回転機構512を備えている。この回転機構512を用いてステージ510を回転させることにより、光路面ARのストリート幅方向D2に対する角度θを0°<|θ|<90°の範囲で変更可能となっている。ここで、制御部500及び回転機構512は光路面傾斜手段の一例であり、回転機構512はステージ回転手段の一例である。
【0089】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ストリート幅方向D2に対して光路面ARを傾斜させることにより、パターンの反射率の影響を十分に除去することができ、亀裂深さを精度よく検出することが可能になる。
【0090】
なお、第1の実施形態と第2の実施形態の光路面傾斜手段を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0091】
10、10A…亀裂検出装置、100…光源部、102…光源、104…コリメートレンズ、106…制限部材、200…照明光学系、202…リレーレンズ、204…ミラー、206…リレーレンズ、300…界面検出用光学系、302…ハーフミラー、304…リレーレンズ、306…ハーフミラー、308…光検出器、400…亀裂検出用光学系、402…リレーレンズ、404…ハーフミラー、406、408…光検出器、500…制御部、502…フォーカス調整機構、504…集光レンズ、506…操作部、508…表示部、510…ステージ、512…回転機構、M1、M2…モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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