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特開2024-101410ファクスシステム、及びファクス装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101410
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】ファクスシステム、及びファクス装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240722BHJP
【FI】
H04N1/00 127Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005375
(22)【出願日】2023-01-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】赤羽根 達朗
【テーマコード(参考)】
5C062
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA29
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC34
5C062AF01
5C062AF03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】拒否ファクス番号を複数の機器で共有する為のコストを低減可能なファクスシステムを提供する。
【解決手段】ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号をファクス送受信を行う複数の機器で共有するファクスシステムであって、親機として機能する機器10は、子機として機能する機器12の登録を受け付ける手段、拒否ファクス番号の入力を受け付ける手段と、入力を受け付けた拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の機器が入力を受け付けた拒否ファクス番号を集約する手段及び集約した拒否ファクス番号を親機と子機の間で共有する拒否ファクス番号共有手段を有する。子機として機能する機器は、親機として機能する機器の登録を受け付ける手段、拒否ファクス番号の入力を受け付ける手段、入力を受け付けた拒否ファクス番号を親機として機能する機器に送信する手段及び親機として機能する機器が集約した拒否ファクス番号を受信する手段を有する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を、ファクス送受信を行う複数の機器で共有するファクスシステムであって、
親機として機能する前記機器は、
子機として機能する1台以上の前記機器の登録を受け付ける子機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第1拒否ファクス番号入力手段と、
前記第1拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の前記機器が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を集約する拒否ファクス番号集約手段と、
集約した前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器及び子機として機能する1台以上の前記機器で共有する拒否ファクス番号共有手段と、
を有し、
子機として機能する1台以上の前記機器は、
親機として機能する前記機器の登録を受け付ける親機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第2拒否ファクス番号入力手段と、
前記第2拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器に送信する拒否ファクス番号送信手段と、
親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する拒否ファクス番号受信手段と、
を有するファクスシステム。
【請求項2】
前記拒否ファクス番号受信手段は、親機として機能する前記機器により集約された前記拒否ファクス番号が更新されたタイミング、所定の期間が経過したタイミング、又は操作者から所定の操作を受け付けたタイミングで、親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する
請求項1記載のファクスシステム。
【請求項3】
親機として機能する前記機器は、
親機として機能する前記機器又は子機として機能する1台以上の前記機器の操作者から受け付けた所定の操作に従って、集約した前記拒否ファクス番号を削除する
請求項1又は2記載のファクスシステム。
【請求項4】
子機として機能する1台以上の前記機器は、親機として機能する前記機器に障害が生じた場合に、親機の前記機能を引き継ぐ
請求項1又は2記載のファクスシステム。
【請求項5】
ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を、ファクス送受信を行う他の機器と共有するファクス装置であって、
親機として機能する場合に、
子機として機能する1台以上の前記機器の登録を受け付ける子機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第1拒否ファクス番号入力手段と、
前記第1拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の前記機器が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を集約する拒否ファクス番号集約手段と、
集約した前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器及び子機として機能する1台以上の前記機器で共有する拒否ファクス番号共有手段と、
を有し、
子機として機能する場合に、
親機として機能する前記機器の登録を受け付ける親機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第2拒否ファクス番号入力手段と、
前記第2拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器に送信する拒否ファクス番号送信手段と、
親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する拒否ファクス番号受信手段と、
を有するファクス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクスシステム、及びファクス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファックス通信を行う複数の情報通信端末間で着信拒否対象の送信元情報の共有を管理サーバに登録しておくことで行い、ファックスの着信時に、管理サーバに登録してある着信拒否対象の送信元情報を用いて着信拒否対象か否かを判断して、迷惑通信の着信を拒否できるようにした装置が考えられている(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術では、複数の情報通信端末間で共有する着信拒否対象の送信元情報を登録しておく管理サーバが必要となり、情報通信端末の管理システムのコストが上昇するという問題があった。
【0004】
本発明の一実施形態は、拒否ファクス番号を複数の機器で共有する為のコストを低減可能なファクスシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を達成するため、本発明の一実施形態は、ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を、ファクス送受信を行う複数の機器で共有するファクスシステムであって、親機として機能する前記機器は、子機として機能する1台以上の前記機器の登録を受け付ける子機情報登録手段と、前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第1拒否ファクス番号入力手段と、前記第1拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の前記機器が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を集約する拒否ファクス番号集約手段と、集約した前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器及び子機として機能する1台以上の前記機器で共有する拒否ファクス番号共有手段と、を有し、子機として機能する1台以上の前記機器は、親機として機能する前記機器の登録を受け付ける親機情報登録手段と、前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第2拒否ファクス番号入力手段と、前記第2拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器に送信する拒否ファクス番号送信手段と、親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する拒否ファクス番号受信手段と、を有するファクスシステムであること特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、拒否ファクス番号を複数の機器で共有する為のコストを低減可能なファクスシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係るファクスシステムの一例の構成図である。
図2】本実施形態に係るMFPの一例のハードウェア構成図である。
図3】本実施形態に係る親機として機能する機器の一例の機能構成図である。
図4】本実施形態に係る子機として機能する機器の一例の機能構成図である。
図5】親機用設定画面の一例のイメージ図である。
図6】子機用設定画面の一例のイメージ図である。
図7】拒否ファクス番号登録処理の一例のフローチャートである。
図8】拒否ファクス番号登録画面の一例のイメージ図である。
図9】拒否ファクス番号の集約及び共有の処理の一例の説明図である。
図10】機器10で集約された拒否ファクス番号の一例の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係るファクスシステム1の一例の構成図である。図1に示すファクスシステム1は、ファクス送受信を行う機器10及び12を有する。機器10及び12は例えばファクス機能を有するファクス装置である。機器10及び12はファクス機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びコピー機能などの複数の機能を実現した複合機の一例であるMFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)であってもよい。
【0010】
機器10及び12は、ネットワーク16を介してデータ通信を行う。ネットワーク16はインターネット、LAN(Local Area Network)等である。また、機器10及び12は公衆回線網18を介してファクス送受信を行う。
【0011】
機器10及び12は、登録されている拒否ファクス番号からのファクス受信を拒否する機能(迷惑ファクス防止機能)を有する。機器10及び12は拒否ファクス番号を後述するように共有する。機器10は親機として機能している機器である。機器12は子機として機能している機器である。図1において親機として機能している機器10は、子機として機能することもできる。また、図1において子機として機能している機器12は、親機として機能することもできる。
【0012】
本実施形態に係るファクスシステム1では、操作者が機器10及び12に入力した拒否ファクス番号を集約し、機器10及び12で共有する。このように、ファクスシステム1では、ファクス送受信を行う一台の機器10を親機として機能させ、親機以外の機器12を子機として機能させ、機器10又は12に操作者が入力した拒否ファクス番号を機器10で集約して機器10及び12で共有する。ファクスシステム1では、拒否ファクス番号を保持する専用サーバを設けることなく、機器10及び12において拒否ファクス番号を共有できる。
【0013】
例えば機器10及び12は、ネットワーク16を介して拒否ファクス番号を送受信することにより拒否ファクス番号を共有する。また、機器10及び12は公衆回線網18を介してファクス受信を行う。ファクス受信があると、機器10及び12は拒否ファクス番号を参照し、拒否ファクス番号からのファクス受信を拒否する。
【0014】
図1に示すファクスシステム1の構成は一例である。例えばファクスシステム1の機器10及び12は、操作者が操作するユーザ端末とネットワーク16を介してデータ通信を行う構成であってもよく、ユーザ端末から拒否ファクス番号の入力などの操作を受け付けてもよい。ユーザ端末は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)等であってもよい。
【0015】
<ハードウェア構成>
《機器》
図1に示した機器10及び12は例えば図2に示すようなハードウェア構成のMFP100により実現される。図2は本実施形態に係るMFP100の一例のハードウェア構成図である。図2のMFP100は、コントローラ110、近距離通信回路120、エンジン制御部130、操作パネル140、ネットワークI/F150、及び公衆回線I/F160を備えている。
【0016】
コントローラ110は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)101、システムメモリ(MEM-P)102、ノースブリッジ(NB)103、サウスブリッジ(SB)104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106、ローカルメモリ(MEM-C)107、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ108、及び、HD(Hard Disk)109を有する。コントローラ110はNB103とASIC106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス121で接続した構成となっている。
【0017】
CPU101は、MFP100の全体制御を行う制御部である。NB103は、CPU101と、MEM-P102、SB104、及びAGPバス121と、を接続するためのブリッジである。CPU101は、MEM-P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0018】
MEM-P102は、コントローラ110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM102aと、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM102bと、を有する。なお、RAM102bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0019】
SB104は、NB103と、PCIデバイス及び周辺デバイスと、を接続するためのブリッジである。ASIC106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス121、PCIバス122、HDコントローラ108、及びMEM-C107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
【0020】
ASIC106は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C107を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部131及びプリンタ部132との間でPCIバス122を介したデータ転送を行うPCIユニットを有する。なお、ASIC106には、USB(Universal Serial Bus)のインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしてもよい。
【0021】
MEM-C107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD109は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、又はフォームの蓄積を行うためのストレージである。HD109は、CPU101の制御にしたがってHD109に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス121はグラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス121は、MEM-P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0022】
また、近距離通信回路120には、近距離通信回路120aが備わっている。近距離通信回路120は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
【0023】
更に、エンジン制御部130は、スキャナ部131及びプリンタ部132を有する構成である。操作パネル140は、パネル表示部140a、及び操作パネル140bを備えている。パネル表示部140aは現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等である。操作パネル140bは濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる。
【0024】
コントローラ110は、MFP100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル140からの入力等を制御する。スキャナ部131又はプリンタ部132には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0025】
MFP100は操作パネル140のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びFAX機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。MFP100はドキュメントボックス機能の選択時にドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にプリンタモードとなり、FAX機能の選択時にファクシミリモードとなる。
【0026】
ネットワークI/F150は、ネットワーク16を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。公衆回線I/F160は、公衆回線網18を介して文書のファクス送受信をするためのインタフェースである。ASIC106は、PCIバス122を介して、近距離通信回路120、ネットワークI/F150、及び公衆回線I/F160と電気的に接続する。
【0027】
<機能構成>
本実施形態に係る機器10は例えば図3に示す機能構成により実現される。図3は本実施形態に係る親機として機能する機器10の一例の機能構成図である。図3の機能構成は本実施形態の説明に不要な構成について適宜省略している。図3に示した機器10は、コントローラ部20、記憶部50、及びFCU部60を有する。
【0028】
コントローラ部20は親機として機能する機器10の動作を制御する。記憶部50は後述の子機情報及び拒否ファクス番号などを保存する。FCU部60は公衆回線網18を収容し、ファクス送受信に関する動作を制御する。
【0029】
コントローラ部20及びFCU部60はプログラムを実行することにより、例えば図3の機能構成を実現する。コントローラ部20は、ファクスサービス制御部22、記憶制御部24、及びネットワーク制御部26を有する。ファクスサービス制御部22は親機子機判断部30、子機情報登録部32、第1拒否ファクス番号入力部34、拒否ファクス番号集約部36、及び拒否ファクス番号共有部38を有し、ファクスサービスに関する制御を行う。記憶制御部24は、記憶部50に対するデータの書き込み、及び記憶部50からのデータの読み出し、を制御する。ネットワーク制御部26はネットワーク16を介した子機との情報交換を制御する。
【0030】
親機子機判断部30は、自機が親機として機能しているのか子機として機能しているのかを判断する。例えば親機子機判断部30は記憶部50に後述の子機情報が保存されていれば、自機が親機として機能していると判断する。また、親機子機判断部30は記憶部50に親機であることを示す情報が保存されていれば、自機が親機として機能していると判断してもよい。図3では親機として機能していると判断する。親機として機能している機器10のファクスサービス制御部22は、親機子機判断部30の機能構成に加えて、子機情報登録部32、第1拒否ファクス番号入力部34、拒否ファクス番号集約部36、及び拒否ファクス番号共有部38の機能構成を実現する。
【0031】
子機情報登録部32は、子機として機能する一台以上の機器12の登録を機器10の操作者から受け付け、記憶部50に子機情報として保存する。第1拒否ファクス番号入力部34は、拒否ファクス番号の入力を機器10の操作者から受け付け、拒否ファクス番号として保存する。
【0032】
拒否ファクス番号集約部36は、子機として機能する一台以上の機器12が操作者から入力を受け付けた拒否ファクス番号を受信する。拒否ファクス番号集約部36は、機器10が操作者からの入力を受け付けた拒否ファクス番号、及び子機として機能する機器12が操作者から入力を受け付けた拒否ファクス番号を集約し、集約した拒否ファクス番号として記憶部50に保存する。拒否ファクス番号共有部38は、拒否ファクス番号集約部36が集約した拒否ファクス番号を、機器10及び12で共有するように制御を行う。
【0033】
FCU部60は、ファクス受信部62及びファクス送信部64を有する。ファクス受信部62はファクスモデムを備え、公衆回線網18を介してファクス送信を行う。ファクス送信部64はファクスモデムを備え、公衆回線網18を介してファクス送信を行う。
【0034】
本実施形態に係る機器12は例えば図4に示す機能構成により実現される。図4は本実施形態に係る子機として機能する機器12の一例の機能構成図である。図4の機能構成は本実施形態の説明に不要な構成について適宜省略している。図4に示した機器12は、コントローラ部20、記憶部50、及びFCU部60を有する。
【0035】
コントローラ部20は子機として機能する機器12の動作を制御する。記憶部50は後述の親機情報及び拒否ファクス番号などを保存する。FCU部60は公衆回線網18を収容し、ファクス送受信に関する動作を制御する。
【0036】
コントローラ部20及びFCU部60はプログラムを実行することにより、例えば図4の機能構成を実現する。コントローラ部20は、ファクスサービス制御部22、記憶制御部24、及びネットワーク制御部26を有する。ファクスサービス制御部22は親機子機判断部30、親機情報登録部42、第2拒否ファクス番号入力部44、拒否ファクス番号送信部46、及び拒否ファクス番号受信部48を有し、ファクスサービスに関する制御を行う。記憶制御部24は、記憶部50に対するデータの書き込み、及び記憶部50からのデータの読み出し、を制御する。ネットワーク制御部26はネットワーク16を介した親機との情報交換を制御する。
【0037】
親機子機判断部30は、自機が親機として機能しているのか子機として機能しているのかを判断する。例えば親機子機判断部30は記憶部50に後述の親機情報が保存されていれば、自機が子機として機能していると判断する。また、親機子機判断部30は記憶部50に子機であることを示す情報が保存されていれば、自機が子機として機能していると判断してもよい。図4では子機として機能していると判断する。子機として機能している機器12のファクスサービス制御部22は、親機子機判断部30の機能構成に加えて、親機情報登録部42、第2拒否ファクス番号入力部44、拒否ファクス番号送信部46、及び拒否ファクス番号受信部48の機能構成を実現する。
【0038】
親機情報登録部42は、親機として機能する一台の機器10の登録を機器12の操作者から受け付け、記憶部50に親機情報として保存する。第2拒否ファクス番号入力部44は、拒否ファクス番号の入力を機器12の操作者から受け付け、拒否ファクス番号として保存する。
【0039】
拒否ファクス番号送信部46は、第2拒否ファクス番号入力部44が操作者から入力を受け付けた拒否ファクス番号を、親機として機能する機器10に送信する。拒否ファクス番号受信部48は親機として機能する機器10が集約した拒否ファクス番号を機器10から受信し、集約した拒否ファクス番号として記憶部50に保存する。
【0040】
FCU部60は、ファクス受信部62及びファクス送信部64を有する。ファクス受信部62はファクスモデムを備え、公衆回線網18を介してファクス送信を行う。ファクス送信部64はファクスモデムを備え、公衆回線網18を介してファクス送信を行う。
【0041】
コントローラ部20及びFCU部60により実行されるプログラムは、ROM102aに予め格納されている。CPU101は、プログラムをROM102aからRAM102bにロードして、RAM102bにロードされたプログラムを実行することで、図3又は図4の機能構成を実現する。
【0042】
機器10及び12は、CPU101などのプロセッサと、ROM102a、RAM102b、MEM-C107、又はHD109などのメモリと、を備えて構成される。機器10及び12の構成は、通常のコンピュータ構成と見なすことができる。なお、プログラムが予め格納される記憶装置は、ROM102aに限定されない。プログラムはHD109などの不揮発性の記憶装置に予め格納されてもよい。また、プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
【0043】
さらに、プログラムはインターネット等のネットワーク16に接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク16経由でダウンロードさせることにより提供してもよい。プログラムはネットワーク16経由で提供又は配布してもよい。
【0044】
<処理>
操作者は、親機として使用する機器10の操作パネル140を操作し、例えば図5の親機用設定画面1000を表示する。図5は親機用設定画面1000の一例のイメージ図である。親機用設定画面1000は、子機のIPアドレス入力欄1002、登録ボタン1004、及びキャンセルボタン1006を有する。
【0045】
子機のIPアドレス入力欄1002は、子機として機能させる機器12のIPアドレスを入力する欄の一例である。操作者は、子機のIPアドレス入力欄1002に子機として機能させる機器12のIPアドレスを入力して登録ボタン1004を押下することで子機として機能する機器12を登録できる。なお、操作者はキャンセルボタン1006を押下することで子機として機能する機器12を登録せずに親機用設定画面1000を閉じることができる。操作者は、親機用設定画面1000から拒否ファクス番号を共有する一台以上の機器12を登録する。図5の親機用設定画面1000は操作者が親機であることを指定した後で表示される画面であってもよい。
【0046】
操作者は、子機として使用する機器12の操作パネル140を操作し、例えば図6の子機用設定画面1100を表示する。図6は子機用設定画面1100の一例のイメージ図である。子機用設定画面1100は、親機のIPアドレス入力欄1102、登録ボタン1104、及びキャンセルボタン1106を有する。
【0047】
親機のIPアドレス入力欄1102は、親機として機能させる機器10のIPアドレスを入力する欄の一例である。操作者は、親機のIPアドレス入力欄1102に親機として機能させる機器10のIPアドレスを入力して登録ボタン1104を押下することで親機として機能する機器10を登録できる。なお、操作者はキャンセルボタン1106を押下することで親機として機能する機器10を登録せずに子機用設定画面1100を閉じることができる。操作者は、子機用設定画面1100から拒否ファクス番号を共有する一台の機器10を登録する。図6の子機用設定画面1100は操作者が子機であることを指定した後で表示される画面であってもよい。
【0048】
なお、子機として使用する機器12は、親機として機能する機器10のIPアドレスが登録されると、そのIPアドレスで親機として機能する機器10と通信を行い、自機のIPアドレスを通知してもよい。親機として機能する機器10は機器12からIPアドレスが通知されると、図5の親機用設定画面1000から登録された子機のIPアドレスと照合し、一致する子機のIPアドレスがあれば、子機として機能する機器12として登録してもよい。
【0049】
図7は拒否ファクス番号登録処理の一例のフローチャートである。ステップS10において、操作者は、親機として機能する機器10又は子機として機能する機器12の操作パネル140を操作し、例えば図8の拒否ファクス番号登録画面1200を表示する。図8は拒否ファクス番号登録画面1200の一例のイメージ図である。拒否ファクス番号登録画面1200は、ファクス受信を拒否する相手先の名称入力欄1202、ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号入力欄1204、登録ボタン1206、及びキャンセルボタン1208を有する。本実施形態では拒否ファクス番号登録画面1200が親機として機能する機器10及び子機として機能する機器12で共通の例を説明したが、拒否ファクス番号登録画面1200を機器10及び12で異ならせてもよい。
【0050】
ファクス受信を拒否する相手先の名称入力欄1202は、ファクス受信を拒否する相手先の名称を入力する欄の一例である。ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号入力欄1204は、ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を入力する欄の一例である。操作者は名称入力欄1202にファクス受信を拒否する相手先の名称を入力し、拒否ファクス番号入力欄1204に拒否ファクス番号を入力して、登録ボタン1206を押下することで拒否ファクス番号の登録を要求できる。なお、操作者はキャンセルボタン1208を押下することで拒否ファクス番号の登録要求を行わずに拒否ファクス番号登録画面1200を閉じることができる。
【0051】
拒否ファクス番号の登録要求がなければ、機器10又は機器12はステップS14~S18の処理をスキップする。拒否ファクス番号の登録要求がなければ、機器10又は機器12はステップS14の処理に進む。
【0052】
ステップS14において、機器10又は機器12は親機であるか否か判定する。操作者が機器10の操作パネル140に表示された拒否ファクス番号登録画面1200から拒否ファクス番号の登録要求を行った場合、機器10の親機子機判断部30は親機であると判断する。また、操作者が機器12の操作パネル140に表示された拒否ファクス番号登録画面1200から拒否ファクス番号の登録要求を行った場合、機器12の親機子機判断部30は親機でないと判断する。
【0053】
親機であると判断した機器10はステップS16において拒否ファクス番号登録処理を行う。また、子機であると判断した機器12はステップS18において、親機である機器10への拒否ファクス番号送信処理を行う。ステップS16の拒否ファクス番号登録処理及びステップS18の拒否ファクス番号送信処理により、機器10の拒否ファクス番号登録画面1200から登録された拒否ファクス番号、及び機器12の拒否ファクス番号登録画面1200から登録された拒否ファクス番号は、機器10に集約される。
【0054】
機器10に集約された拒否ファクス番号は、親機として機能する機器10において利用される。また、機器10に集約された拒否ファクス番号は、子機として機能する一台以上の機器12において利用される。
【0055】
図9は拒否ファクス番号の集約及び共有の処理の一例の説明図である。ステップS30は親機として機能する機器10に拒否ファクス番号が入力され、機器10の記憶部50に登録する処理を表している。また、ステップS32は子機として機能する機器12に拒否ファクス番号が入力され、機器12の記憶部50に登録する処理を表している。
【0056】
ステップS34は機器12に登録された拒否ファクス番号を機器10に送信する処理を表している。ステップS36は機器10が機器12から受信した拒否ファクス番号を機器10の記憶部50に登録する処理を表している。ステップS30~S36の処理により機器10は、機器10が操作者から登録を受け付けた拒否ファクス番号、及び機器12が操作者から登録を受け付けた拒否ファクス番号を集約できる。
【0057】
ステップS38は機器10で集約された拒否ファクス番号を機器12に送信する処理を表している。ステップS40は機器12が機器10から集約された拒否ファクス番号を受信し、機器12の記憶部50に登録する処理を表している。ステップS38~S40の処理により機器12は、機器10が集約した拒否ファクス番号を共有できる。
【0058】
なお、ステップS38~S40の処理は、機器10が集約した拒否ファクス番号が更新されたタイミング、所定の期間が経過したタイミング、操作者から更新要求などの所定の操作を受け付けたタイミング、機器12が拒否ファクス番号を参照するタイミングなどに実行される。
【0059】
図10は機器10で集約された拒否ファクス番号の一例の構成図である。図10の集約された拒否ファクス番号は、登録機器、名称、及びファクス番号を項目として含む。図10の拒否ファクス番号は、登録日時又は登録者などの項目が含まれていてもよい。
【0060】
項目「登録機器」は、拒否ファクス番号が操作者により入力された機器10又は12を識別するための情報である。項目「名称」はファクス受信を拒否する相手先を識別するための情報である。項目「ファクス番号」は拒否ファクス番号の情報である。
【0061】
図10の拒否ファクス番号は項目「登録機器」により拒否ファクス番号の登録元の機器10又は12が識別できるので、例えば登録元の機器10又は12からの拒否ファクス番号の削除操作を可能としてもよい。図10の拒否ファクス番号の構成は一例であって、項目「登録機器」及び「名称」の少なくとも一方が無い構成であってもよい。
【0062】
例えばファクス受信のあった親機として機能する機器10は集約した拒否ファクス番号を参照し、図10の拒否ファクス番号からのファクス受信を拒否できる。また、ファクス受信のあった子機として機能する機器12は、親機として機能する機器10により集約された拒否ファクス番号を参照し、図10の拒否ファクス番号からのファクス受信を拒否できる。
【0063】
このように、本実施形態に係るファクスシステム1では拒否ファクス番号を保持する専用サーバを設けることなく、拒否ファクス番号を機器10及び12で共有し、拒否ファクス番号からのファクス受信を拒否できる。
【0064】
なお、本実施形態に係るファクスシステム1は、親機として機能する機器10の障害に備えて、子機として機能している機器12の少なくとも一台が、子機から親機に切り替わる仕組みを設けていてもよい。
【0065】
例えば子機として機能している機器12の少なくとも一台は、障害が発生する前の機器10から親機として機能するための子機情報などの情報を受信しておき、機器10の障害を検知すると、機器10から親機としての機能を引き継ぐ。このような仕組みを設けておくことで、本実施形態に係るファクスシステム1は障害に強い迷惑ファクス防止機能を実現できる。
【0066】
また、本実施形態に係るファクスシステム1はファクス受信を拒否する拒否ファクス番号により迷惑ファクス防止機能を実現する例を説明したが、ファクス受信を許可する許可ファクス番号により迷惑ファクス防止機能を実現してもよい。ファクス受信を許可する許可ファクス番号により迷惑ファクス防止機能を実現する場合は、許可ファクス番号を機器10及び12で共有し、許可ファクス番号以外からのファクス受信を拒否できる。
【0067】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0068】
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。本実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及び、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0069】
本発明の態様は、例えば以下の通りである。
<1>
ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を、ファクス送受信を行う複数の機器で共有するファクスシステムであって、
親機として機能する前記機器は、
子機として機能する1台以上の前記機器の登録を受け付ける子機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第1拒否ファクス番号入力手段と、
前記第1拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の前記機器が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を集約する拒否ファクス番号集約手段と、
集約した前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器及び子機として機能する1台以上の前記機器で共有する拒否ファクス番号共有手段と、
を有し、
子機として機能する1台以上の前記機器は、
親機として機能する前記機器の登録を受け付ける親機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第2拒否ファクス番号入力手段と、
前記第2拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器に送信する拒否ファクス番号送信手段と、
親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する拒否ファクス番号受信手段と、
を有するファクスシステム。
<2>
前記拒否ファクス番号受信手段は、親機として機能する前記機器により集約された前記拒否ファクス番号が更新されたタイミング、所定の期間が経過したタイミング、又は操作者から所定の操作を受け付けたタイミングで、親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する
前記<1>記載のファクスシステム。
<3>
親機として機能する前記機器は、
親機として機能する前記機器又は子機として機能する1台以上の前記機器の操作者から受け付けた所定の操作に従って、集約した前記拒否ファクス番号を削除する
前記<1>又は<2>記載のファクスシステム。
<4>
子機として機能する1台以上の前記機器は、親機として機能する前記機器に障害が生じた場合に、親機の前記機能を引き継ぐ
前記<1>乃至<3>の何れか一項に記載のファクスシステム。
<5>
ファクス受信を拒否する拒否ファクス番号を、ファクス送受信を行う他の機器と共有するファクス装置であって、
親機として機能する場合に、
子機として機能する1台以上の前記機器の登録を受け付ける子機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第1拒否ファクス番号入力手段と、
前記第1拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号及び子機として機能する1台以上の前記機器が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を集約する拒否ファクス番号集約手段と、
集約した前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器及び子機として機能する1台以上の前記機器で共有する拒否ファクス番号共有手段と、
を有し、
子機として機能する場合に、
親機として機能する前記機器の登録を受け付ける親機情報登録手段と、
前記拒否ファクス番号の入力を受け付ける第2拒否ファクス番号入力手段と、
前記第2拒否ファクス番号入力手段が入力を受け付けた前記拒否ファクス番号を、親機として機能する前記機器に送信する拒否ファクス番号送信手段と、
親機として機能する前記機器が集約した前記拒否ファクス番号を受信する拒否ファクス番号受信手段と、
を有するファクス装置。
【符号の説明】
【0070】
1 ファクスシステム
10 親機として機能する機器
12 子機として機能する機器
16 ネットワーク
18 公衆回線網
32 子機情報登録部
34 第1拒否ファクス番号入力部
36 拒否ファクス番号集約部
38 拒否ファクス番号共有部
42 親機情報登録部
44 第2拒否ファクス番号入力部
46 拒否ファクス番号送信部
48 拒否ファクス番号受信部
50 記憶部
140 操作パネル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0071】
【特許文献1】特開2004-274160号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10