(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024106774
(43)【公開日】2024-08-08
(54)【発明の名称】保護シート配設方法および保護シート
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20240801BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240801BHJP
H01L 21/301 20060101ALI20240801BHJP
B24B 41/06 20120101ALI20240801BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/304 622J
H01L21/304 622H
H01L21/304 631
H01L21/78 Q
H01L21/78 B
B24B41/06 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023011207
(22)【出願日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 広志郎
(72)【発明者】
【氏名】木村 昌照
(72)【発明者】
【氏名】堀田 秀児
(72)【発明者】
【氏名】田中 優也
(72)【発明者】
【氏名】中原 崇志
(72)【発明者】
【氏名】有福 法久
【テーマコード(参考)】
3C034
5F057
5F063
5F131
【Fターム(参考)】
3C034AA08
3C034AA13
3C034DD10
3C034DD20
5F057AA03
5F057AA21
5F057BA11
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5F131EC53
5F131EC62
5F131EC63
5F131EC68
(57)【要約】
【課題】表面を保護シートで保護したウエーハの裏面研削時における表面精度を向上させる保護シート配設方法および保護シートを提供すること。
【解決手段】保護シート配設方法は、デバイス領域に対応する非粘着部と外周余剰領域に対応する粘着部とを有する第一の保護シートを準備する第一の保護シート準備ステップ101と、ウエーハの表面に第一の保護シートの一方の面を貼着する第一の保護シート貼着ステップ102と、少なくとも液状樹脂が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有しかつ粘着層を有しない第二の保護シートに液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップ103と、第一の保護シートの他方の面を第二の保護シートの液状樹脂が滴下された面に接近させることで液状樹脂を押し広げる押圧ステップ104と、液状樹脂を硬化させ第一の保護シートと液状樹脂と第二の保護シートとを一体化する一体化ステップ105と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲む外周余剰領域とが形成されたウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、
該デバイス領域に対応する非粘着部と該外周余剰領域に対応する粘着部とを一方の面に有する第一の保護シートを準備する第一の保護シート準備ステップと、
該ウエーハの該デバイス領域に該第一の保護シートの該非粘着部を位置づけるとともに該外周余剰領域に該粘着部を位置づけて該ウエーハの該表面に該第一の保護シートの該一方の面を貼着する第一の保護シート貼着ステップと、
粘着層を有しない第二の保護シートを準備し、該第二の保護シートに外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、
該ウエーハに貼着した該第一の保護シートの他方の面を、該第二の保護シートの該液状樹脂が滴下された面に対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第二の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、
該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、
を備え、
該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する
ことを特徴とする、保護シート配設方法。
【請求項2】
複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲む外周余剰領域とが形成されたウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、
該デバイス領域に対応する非粘着部と該外周余剰領域に対応する粘着部とを一方の面に有する第一の保護シートを準備する第一の保護シート準備ステップと、
該ウエーハの該デバイス領域に該第一の保護シートの該非粘着部を位置づけるとともに該外周余剰領域に該粘着部を位置づけて該ウエーハの該表面に該第一の保護シートの該一方の面を貼着する第一の保護シート貼着ステップと、
該ウエーハに貼着した該第一の保護シートの他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、
該液状樹脂が滴下された該第一の保護シートの該他方の面に、粘着層を有しない第二の保護シートを対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第一の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、
該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、
を備え、
該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂に対面する面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する
ことを特徴とする、保護シート配設方法。
【請求項3】
ウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、
粘着層を有しない第一の保護シートの一方の面と、該ウエーハの該表面と、を対面させ、該第一の保護シートを加熱しながら該ウエーハと密着させることで、該第一の保護シートと該ウエーハとを一体化させる第一の保護シート接着ステップと、
該一方の面がウエーハに接着した該第一の保護シートの他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、
該液状樹脂が滴下された第一の保護シートの該他方の面に、粘着層を有しない第二の保護シートを対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第一の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、
該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに接着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、
を備え、
該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂に対面する面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する
ことを特徴とする、保護シート配設方法。
【請求項4】
ウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、
粘着層を有しない第一の保護シートの一方の面と、該ウエーハの該表面と、を対面させ、該第一の保護シートを加熱しながら該ウエーハと密着させることで、該第一の保護シートと該ウエーハとを一体化させる第一の保護シート接着ステップと、
粘着層を有しない第二の保護シートを準備し、該第二の保護シートに外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、
該一方の面がウエーハに接着した該第一の保護シートの他方の面を、該第二の保護シートの該液状樹脂が滴下された面に対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第二の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、
該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに接着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、
を備え、
該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する
ことを特徴とする、保護シート配設方法。
【請求項5】
該一体化ステップでは、該外的刺激として活性エネルギー線を照射することで該液状樹脂を硬化させて一体化する
ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の保護シート配設方法。
【請求項6】
該一体化ステップの後、該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを該ウエーハの外周縁に沿って切断する切断ステップを更に含む
ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の保護シート配設方法。
【請求項7】
ウエーハを保護する際に使用する保護シートであって、
少なくとも一方の面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する
ことを特徴とする、保護シート。
【請求項8】
ウエーハの表面を保護する際に使用する保護シートであって、
該ウエーハの表面に貼着または接着される第一の保護シートと、
少なくとも一方の面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する第二の保護シートと、
該ウエーハに貼着または接着した該第一の保護シートの他方の面と、該第二の保護シートの凹凸を有する面と、の間に介在し、外的刺激によって液状樹脂から硬化した硬化樹脂層と、
が一体化された
ことを特徴とする、保護シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護シート配設方法および保護シートに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイス製造プロセスでは、一般に、複数のデバイスを備えたウエーハの裏面を研削装置によって所定の厚みに研削した後、切削装置やレーザー加工装置によって個々のデバイスに分割されチップ化される。このようなウエーハのデバイス領域にバンプ等の複数の凸部が形成されている場合、研削時に研削ホイールの接触圧がこの凸部に集中してウエーハを破損させないよう、凸部を埋設させる厚みの粘着層を有する保護シートを表面に貼った状態で研削を実施していた。
【0003】
ところが、研削後にウエーハの表面から保護シートを剥離すると、粘着層の一部が凸部に残留して品質不良を引き起こすという問題があった。これに対し、デバイス領域に対応する領域に粘着部を有しない保護膜と、ベースフィルムと、がクッション層を介して一体化された保護シートを用いてウエーハを保護する方法が開発されている(特許文献1、2参照)。例えば、特許文献2では、クッション層として液状樹脂が用いられ、ベースフィルム上に液状樹脂を供給し、ウエーハ上に形成された保護膜を介して液状樹脂を押圧することでウエーハに保護シートを配設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2018-526826号公報
【特許文献2】特開2019-186355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ベースフィルム表面の濡れ性が悪く、液状樹脂が全面に広がらずに未充填部が発生することにより、研削時の表面精度が悪化してしまうという課題があった。また、ベースフィルムを保持するチャックテーブルとベースフィルムとが密着してしまい、剥離させるのに時間がかかるという異なる課題も存在していた。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表面を保護シートで保護したウエーハの裏面研削時における表面精度を向上させることができる保護シート配設方法および保護シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の保護シート配設方法は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲む外周余剰領域とが形成されたウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、該デバイス領域に対応する非粘着部と該外周余剰領域に対応する粘着部とを一方の面に有する第一の保護シートを準備する第一の保護シート準備ステップと、該ウエーハの該デバイス領域に該第一の保護シートの該非粘着部を位置づけるとともに該外周余剰領域に該粘着部を位置づけて該ウエーハの該表面に該第一の保護シートの該一方の面を貼着する第一の保護シート貼着ステップと、粘着層を有しない第二の保護シートを準備し、該第二の保護シートに外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートの他方の面を、該第二の保護シートの該液状樹脂が滴下された面に対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第二の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、を備え、該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の保護シート配設方法は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲む外周余剰領域とが形成されたウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、該デバイス領域に対応する非粘着部と該外周余剰領域に対応する粘着部とを一方の面に有する第一の保護シートを準備する第一の保護シート準備ステップと、該ウエーハの該デバイス領域に該第一の保護シートの該非粘着部を位置づけるとともに該外周余剰領域に該粘着部を位置づけて該ウエーハの該表面に該第一の保護シートの該一方の面を貼着する第一の保護シート貼着ステップと、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートの他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、該液状樹脂が滴下された該第一の保護シートの該他方の面に、粘着層を有しない第二の保護シートを対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第一の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに貼着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、を備え、該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂に対面する面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の保護シート配設方法は、ウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、粘着層を有しない第一の保護シートの一方の面と、該ウエーハの該表面と、を対面させ、該第一の保護シートを加熱しながら該ウエーハと密着させることで、該第一の保護シートと該ウエーハとを一体化させる第一の保護シート接着ステップと、該一方の面がウエーハに接着した該第一の保護シートの他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、該液状樹脂が滴下された第一の保護シートの該他方の面に、粘着層を有しない第二の保護シートを対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第一の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに接着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、を備え、該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂に対面する面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の保護シート配設方法は、ウエーハの表面に保護シートを配設する保護シート配設方法であって、粘着層を有しない第一の保護シートの一方の面と、該ウエーハの該表面と、を対面させ、該第一の保護シートを加熱しながら該ウエーハと密着させることで、該第一の保護シートと該ウエーハとを一体化させる第一の保護シート接着ステップと、粘着層を有しない第二の保護シートを準備し、該第二の保護シートに外的刺激で硬化する液状樹脂を滴下する液状樹脂滴下ステップと、該一方の面がウエーハに接着した該第一の保護シートの他方の面を、該第二の保護シートの該液状樹脂が滴下された面に対面させ、該第一の保護シートと該第二の保護シートとを相対的に接近させることで、該第二の保護シート上の該液状樹脂を押し広げる押圧ステップと、該押圧ステップで押し広げられた該液状樹脂に該外的刺激を付与して該液状樹脂を硬化させ、該ウエーハに接着した該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを一体化する一体化ステップと、を備え、該第二の保護シートは、少なくとも該液状樹脂が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の保護シート配設方法において、該一体化ステップでは、該外的刺激として活性エネルギー線を照射することで該液状樹脂を硬化させて一体化してもよい。
【0012】
また、本発明の保護シート配設方法は、該一体化ステップの後、該第一の保護シートと該液状樹脂と該第二の保護シートとを該ウエーハの外周縁に沿って切断する切断ステップを更に含んでもよい。
【0013】
また、本発明の保護シートは、ウエーハを保護する際に使用する保護シートであって、少なくとも一方の面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の保護シートは、ウエーハの表面を保護する際に使用する保護シートであって、該ウエーハの表面に貼着または接着される第一の保護シートと、少なくとも一方の面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する第二の保護シートと、該ウエーハに貼着または接着した該第一の保護シートの他方の面と、該第二の保護シートの凹凸を有する面と、の間に介在し、外的刺激によって液状樹脂から硬化した硬化樹脂層と、が一体化されたことを特徴とする。
【0015】
本発明は、表面を保護シートで保護したウエーハの裏面研削時における表面精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の対象であるウエーハの一例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の対象であるウエーハの別の一例を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の流れを示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、
図5に示す第一の保護シート貼着ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図7】
図7は、
図5に示す液状樹脂滴下ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図8】
図8は、
図5に示す押圧ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図9】
図9は、
図5に示す一体化ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図10】
図10は、
図5に示す切断ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図11】
図11は、
図5に示す切断ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図12】
図12は、第二実施形態に係る保護シート配設方法の流れを示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、
図12に示す第一の保護シート接着ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図14】
図14は、
図12に示す第一の保護シート接着ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【
図15】
図15は、
図12に示す液状樹脂滴下ステップの一状態を一部断面で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0018】
〔第一実施形態〕
本発明の第一実施形態に係る保護シート配設方法および保護シート20を図面に基づいて説明する。まず、保護シート20を配設する対象のウエーハ10について説明する。
図1は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の対象であるウエーハ10の一例(ウエーハ10-1)を示す斜視図である。
図2は、
図1に示すウエーハ10-1の側面図である。
図3は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の対象であるウエーハ10の別の一例(ウエーハ10-2)を示す斜視図である。
図4は、
図3に示すウエーハ10-2の側面図である。
【0019】
ウエーハ10は、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、ヒ化ガリウム(GaAs)、またはその他の半導体等の材料から形成される半導体ウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハ、あるいは、サファイア(Al2O3)、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。該ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等を含む。
【0020】
ウエーハ10は、基板11の表面12に格子状に設定される複数の分割予定ライン13と、分割予定ライン13によって区画された領域に形成されたるデバイス14と、を有する。デバイス14は、例えば、IC(Integrated Circuit)またはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。
【0021】
基板11は、デバイス14が形成された中央領域であるデバイス領域15と、全周に亘ってデバイス領域15を囲繞し、かつデバイス14が形成されていない外周領域である外周余剰領域16と、を含む。デバイス14が形成された表面12と反対側に位置する基板11の裏面17は、例えば、研削装置によって仕上げ厚さまで研削される。基板11は、例えば、薄化された後、切削等によって分割予定ライン13に沿って分割されて、個々のデバイスチップに個片化される。
【0022】
図1および
図2に示すウエーハ10-1は、基板11の表面12側に、デバイス14の表面から突出する凸部である複数のバンプ18を搭載している。ウエーハ10-1は、バンプ18が搭載されていることで、表面12に凹凸を備えている。複数のバンプ18は、それぞれ、デバイス14に電気的に接続されており、ウエーハ10-1が分割されてデバイスチップが形成された状態において、デバイス14に電気信号を入出力する際の電極として機能する。バンプ18は、例えば、金、銀、銅、またはアルミニウム等の金属材料で形成される。
【0023】
図3および
図4に示すウエーハ10-2は、基板11の表面12側に、分割予定ライン13に沿った加工溝19が形成されている。加工溝19は、例えば、切削装置の切削ブレードによって表面12側から切り込む切削加工や、レーザー加工装置によってレーザービームを表面12に照射するレーザー加工等によって形成される。
【0024】
なお、保護シート20が配設されるウエーハ10は、上記の二例に限定されず、例えば、パッケージ基板でもよい。パッケージ基板は、表面には個々のデバイスの電極となるバンプが形成され、平面上に並べられた複数のデバイスが封止樹脂により封止されて形成される。パッケージ基板は、裏面側の封止樹脂を研削することで薄化され、デバイス毎に分割されることによって、封止樹脂で封止された所定の厚さの個々のデバイスチップに個片化される。
【0025】
ウエーハ10-1は、バンプ18を搭載することで表面12に凹凸が形成され、ウエーハ10-2は、加工溝19が形成されることで表面12に凹凸が形成されるが、本発明の保護シート配設方法および保護シート20は、バンプ18や加工溝19に限定されずに、表面12側に凹凸が形成されているウエーハ10に対して有用である。また、本発明の保護シート配設方法および保護シート20は、表面12側に凹凸が形成されていないウエーハ10に対しても適用可能である。以下、保護シート配設方法について、詳細に説明する。
【0026】
図5は、第一実施形態に係る保護シート配設方法の流れを示すフローチャートである。保護シート配設方法は、ウエーハ10の表面12に保護シート20を配設する方法である。第一実施形態の保護シート配設方法は、第一の保護シート準備ステップ101と、第一の保護シート貼着ステップ102と、液状樹脂滴下ステップ103と、押圧ステップ104と、一体化ステップ105と、切断ステップ106と、を備える。
【0027】
(第一の保護シート準備ステップ101および第一の保護シート貼着ステップ102)
図6は、
図5に示す第一の保護シート貼着ステップ102の一状態を一部断面で示す側面図である。第一の保護シート準備ステップ101は、第一の保護シート21を準備するステップである。
【0028】
第一実施形態の第一の保護シート21は、デバイス領域15に対応する非粘着部22と、粘着部23と、を一方の面に有する。非粘着部22は、非粘着性および可撓性を有する樹脂により構成され、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリオレフィン(PO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、カプトン等を含む。粘着部23は、粘着性および可撓性を有する樹脂により構成され、例えば、アクリル系粘着剤を含む。また、第一実施形態の第一の保護シート21は、他方の面に非粘着部22のみを有する。第一の保護シート21は、例えば、非粘着性および可撓性を有する樹脂により構成された基材の一方の面側に、非粘着部22および粘着部23を有する層が積層される。
【0029】
第一の保護シート貼着ステップ102は、ウエーハ10の表面12に第一の保護シート21の一方の面を貼着するステップである。第一実施形態の第一の保護シート貼着ステップ102では、押圧ローラ30を用いて、ウエーハ10に第一の保護シート21を貼着させる。なお、第一の保護シート貼着ステップ102は、真空環境下で実施される。
【0030】
第一の保護シート貼着ステップ102では、まず、ウエーハ10の裏面17側を保持テーブル31で保持し、ウエーハ10の表面12側に第一の保護シート21の粘着部23を有する一方の面側を対向させる。次に、ウエーハ10のデバイス領域15に第一の保護シート21の非粘着部22を位置づけるとともに、外周余剰領域16に粘着部23を位置づけた状態で、ウエーハ10の表面12側に第一の保護シート21を載置する。
【0031】
第一の保護シート貼着ステップ102では、次に、押圧ローラ30を、第一の保護シート21の粘着部23を有さない他方の面上で、ウエーハ10の一端部から他端部に向かって転動させる。これにより、第一の保護シート21を、ウエーハ10の表面12に貼着させる。より詳しくは、第一の保護シート21の粘着部23を、ウエーハ10の表面12の外周余剰領域16に貼着させる。この際、貼着を真空環境下で実施することで、ウエーハ10と第一の保護シート21との間に気泡が侵入することを抑制している。
【0032】
なお、第一の保護シート貼着ステップ102の前に、第一の保護シート21を環状のフレームに貼着し、環状のフレームに固定された状態の第一の保護シート21をウエーハ10に貼着してもよい。フレームは、金属または樹脂で形成され、ウエーハ10の外径より大きな開口を有する環状の板部材である。第一の保護シート21は、フレームの開口より外径が大きなシート状であって、フレームの開口を覆うように、フレームの裏面側に貼着される。第一の保護シート21を予めフレームに貼り付けることで、搬送やウエーハ10との位置合わせを容易に実施することが可能である。
【0033】
第一の保護シート貼着ステップ102では、第一の保護シート21をウエーハ10の表面12に貼着した後、ウエーハ10および第一の保護シート21の少なくともいずれかを加熱することで、第一の保護シート21のウエーハ10への密着性を向上させる。加熱方法としては、第一の保護シート21が貼着されたウエーハ10を、保持テーブル31とは異なる加熱テーブル上に搬入し、加熱テーブルによって加熱する方法でもよいし、加熱流体をウエーハ10および第一の保護シート21に供給する方法でもよい。また、保持テーブル31の内部に加熱源を備えてもよい。
【0034】
(液状樹脂滴下ステップ103)
図7は、
図5に示す液状樹脂滴下ステップ103の一状態を一部断面で示す側面図である。第一実施形態の液状樹脂滴下ステップ103は、第二の保護シート24を準備し、第二の保護シート24に外的刺激で硬化する液状樹脂25を滴下するステップである。
【0035】
第二の保護シート24は、粘着層を有しない。第二の保護シート24は、非粘着性および可撓性を有する熱可塑性樹脂により構成された基材のみ有するシートである。第一実施形態の第二の保護シート24は、活性エネルギー線(実施形態では、紫外線)に対して透過性を有する材料で構成される。第二の保護シート24は、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリオレフィン(PO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、カプトン等を含む。
【0036】
第二の保護シート24は、少なくとも液状樹脂25が滴下される面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する。第一実施形態の第二の保護シート24は、両面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する。第二の保護シート24は、例えば、公知のキャスト成型により製造される。この際、表面に凹凸が形成されたロールを用いて、フィルム状に成型する際に凹凸を形成してもよいし、フィルム状に成形した後、加熱等の後加工で凹凸を形成してもよい。
【0037】
第一実施形態の液状樹脂25は、外的刺激として紫外線が照射されることによって硬化する紫外線硬化型の液状樹脂であるが、本発明では、これに限定されず、例えば、加熱されることによって硬化する液状樹脂でもよい。液状樹脂25は、例えば、株式会社ディスコ社製のResiFlat(登録商標)、またはデンカ株式会社製のTEMPLOC(登録商標)により構成される。
【0038】
液状樹脂滴下ステップ103では、例えば、第二の保護シート24の液状樹脂25を滴下しない側の面を保持テーブル41で保持した状態で、液状樹脂25を供給する供給ユニット40の吐出口を保持テーブル41の上方に位置づけ、液状樹脂25を滴下する。保持テーブル41は、ガラス等の紫外線を透過する材料で構成され、後述の一体化ステップ105において使用する紫外線照射ユニット50を内部に有する。
【0039】
液状樹脂滴下ステップ103において滴下した液状樹脂25は、表面張力により第二の保護シート24の中央部で丸くなる。この際、液状樹脂25は、第二の保護シート24との接触面において、微細な凹凸によって濡れ性が向上し、凹部に入り込む。
【0040】
(押圧ステップ104)
図8は、
図5に示す押圧ステップ104の一状態を一部断面で示す側面図である。第一実施形態の押圧ステップ104は、ウエーハ10に貼着した第一の保護シート21の他方の面を、第二の保護シート24の液状樹脂25が滴下された面に対面させ、第一の保護シート21と第二の保護シート24とを相対的に接近させることで、第二の保護シート24上の液状樹脂25を押し広げるステップである。
【0041】
押圧ステップ104では、例えば、ウエーハ10の裏面17側を下面側の押圧面で保持するとともに、第一の保護シート21の外縁部を略水平姿勢に保持する不図示の押圧ユニットによって、保持テーブル41上の第二の保護シート24および液状樹脂25に、ウエーハ10および第一の保護シート21を接近させてもよい。あるいは、押圧ユニットに対して、保持テーブル41がせり上がるものであってもよい。
【0042】
液状樹脂25は、第一の保護シート21と第二の保護シート24との間に挟まれた状態で、第一の保護シート21を介して不図示の押圧ユニットの押圧面によって上方から押圧される。これにより、液状樹脂25は、ウエーハ10の外周縁に向かって第二の保護シート24上に押し広げられる。すなわち、液状樹脂25は、ウエーハ10に貼着された第一の保護シート21と、第二の保護シート24との間で、ウエーハ10の外周縁に向かって流動する。液状樹脂25は、第二の保護シート24に形成された微細な凹凸により濡れ性が向上しているため、凹部に入り込みつつ、ウエーハ10全面より大径にまで容易に押し広げられる。
【0043】
(一体化ステップ105)
図9は、
図5に示す一体化ステップ105の一状態を一部断面で示す側面図である。一体化ステップ105は、押圧ステップ104で押し広げられた液状樹脂25を硬化させ、ウエーハ10に貼着した第一の保護シート21と液状樹脂25と第二の保護シート24とを一体化するステップである。
【0044】
一体化ステップ105では、液状樹脂25に外的刺激を付与することで、液状樹脂25を硬化させる。外的刺激は、例えば、活性エネルギー線の照射である。活性エネルギー線は、例えば、紫外線、電子線等を含む。第一実施形態の一体化ステップ105では、紫外線照射ユニット50によって紫外線を照射することで液状樹脂25を硬化させる。紫外線照射ユニット50は、保持テーブル41の内部において、保持面に近接した位置に光源を有する。光源は、例えば、複数の紫外線LED等を含む。
【0045】
紫外線照射ユニット50により照射された紫外線は、保持テーブル41および保持テーブル41に保持された第二の保護シート24を透過して、液状樹脂25に照射される。紫外線が照射されて液状樹脂25が硬化することにより、第一の保護シート21と液状樹脂25と第二の保護シート24とが一体化して、保護シート20をなす。
【0046】
この際、液状樹脂25が十分に押し広げられた状態で、第一の保護シート21および第二の保護シート24と一体化するため、保護シート20に樹脂の未充填部を発生させることを抑制することができる。また、保護シート20の第二の保護シート24の保持テーブル41と接している側の面は、第一実施形態において、凹凸が形成されているため、保護シート20を保持テーブル41から剥離することが容易である。
【0047】
(切断ステップ106)
図10および
図11は、
図5に示す切断ステップ106の一状態を一部断面で示す側面図である。切断ステップ106は、第一の保護シート21と液状樹脂25と第二の保護シート24とをウエーハ10の外周縁に沿って切断するステップである。
【0048】
第一実施形態の切断ステップ106では、
図10に示す撮像ユニット60により切断位置を調整した後、
図11に示す切断ユニット70によりウエーハ10の外周縁より外側である保護シート20の不要部分を切除する。撮像ユニット60は、保持テーブル61に保持されたウエーハ10を撮像可能である。切断ユニット70は、回転軸部材71と、回転軸部材71の下端に固定される回転基台72と、回転基台72の下面に装着されるカッター刃73と、を備える。切断ユニット70は、保持テーブル61に対して相対的に昇降可能である。また、カッター刃73は、回転基台72の径方向に移動可能である。
【0049】
切断ステップ106では、まず、保護シート20を介してウエーハ10の表面12側を保持テーブル61の保持面に保持する。次に、不図示の撮像ユニットでウエーハ10を撮像することによって、ウエーハ10の外周縁を検出する。ウエーハ10の外周縁が検出されたら、次に、ウエーハ10の中心と
図11に示す切断ユニット70の回転軸部材71の回転軸との位置合わせを行うとともに、ウエーハ10の外周縁とカッター刃73との位置合わせを行うアライメントを遂行する。
【0050】
切断ステップ106では、次に、切断ユニット70を保持テーブル61に接近させて、ウエーハ10の外周縁から外周方向にはみ出した保護シート20の第一の保護シート21側からカッター刃73を切り込ませる。この状態で、回転軸部材71を少なくとも一周回転させることで、第一の保護シート21、硬化した液状樹脂25および第二の保護シート24、すなわち保護シート20を、ウエーハ10の外周縁に沿ってカッター刃73で切断する。保護シート20の不要部分が除去されることによって、保護シート20が表面12側に貼着されたウエーハ10は、例えば、裏面17側の研削加工が可能な状態となる。
【0051】
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係る保護シート配設方法および保護シート26を図面に基づいて説明する。
図12は、第二実施形態に係る保護シート配設方法の流れを示すフローチャートである。第二実施形態の保護シート配設方法は、第一の保護シート接着ステップ201と、液状樹脂滴下ステップ202と、押圧ステップ203と、一体化ステップ204と、切断ステップ205と、を備える。
【0052】
(第一の保護シート接着ステップ201)
図13および
図14は、
図12に示す第一の保護シート接着ステップ201の一状態を一部断面で示す側面図である。第一の保護シート接着ステップ201は、第一の保護シート27の一方の面と、ウエーハ10の表面12と、を対面させ、第一の保護シート27を加熱しながらウエーハ10と密着させることで、第一の保護シート27とウエーハ10とを一体化させるステップである。
【0053】
第一の保護シート27は、粘着層を有しない。第一の保護シート27は、非粘着性および可撓性を有する熱可塑性樹脂により構成され、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ビニル系樹脂、ポリアセタール、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ(4-メチル-1-ペンテン),ポリ(1-ブテン)等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン-6,ナイロン-66,ポリメタキシレンアジパミド等のポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルイミド、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレン、エーテルポリブタジエン樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素樹脂、エチレン-不飽和カルボン酸共重合樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂、アイオノマー、エチレン-酢酸ビニル-無水マレイン酸三元共重合樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化樹脂、並びに、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂等から選択される一種または二種以上を挙げることができる。第一の保護シート21は、例えば、株式会社ディスコ社製のGluFree(登録商標)シートである。
【0054】
第二実施形態の第一の保護シート接着ステップ201では、内部を減圧可能なチャンバ80を使用して、第一の保護シート27をウエーハ10の表面12に固定する。チャンバ80は、下部本体81と、上部本体82と、を有する。また、チャンバ80の内部には、テーブル83が設けられる。また、チャンバ80は、天井において排気路84に接続する。チャンバ80の下部は、排気路85に接続する。
【0055】
下部本体81は、上方に開口した凹状の箱体を含む。上部本体82は、下部本体81の上方に設けられ下方に開口した凹状の蓋体を含む。下部本体81の開口および上部本体82の開口は、互いに同形状であり、かつウエーハ10よりも大きい。上部本体82は、下端部に吸着部を有する。吸着部は、第一の保護シート21の上面を吸着して保持可能である。上部本体82は、下部本体81に対して昇降可能であり、開口が下部本体81の開口に重なるように降下することによって、下部本体81および上部本体82の内部に外部とは遮断された空間86を形成可能である。すなわち、下部本体81および上部本体82は、内部の空間86にウエーハ10を収容可能である。
【0056】
テーブル83は、下部本体81の底壁上に設けられる。テーブル83は、上面に平坦な保持面を有し、保持面でウエーハ10を支持する。テーブル83は、ウエーハ10を保持面に載置した際に、ウエーハ10の上面の高さが、下部本体81の開口の高さより低くなるように設けられる。このようにテーブル83の高さを設けることにより、後述の通り第一の保護シート27を下部本体81の上に載せてウエーハ10に密着させる際、第一の保護シート27が不必要に広くウエーハ10の側面に密着することを抑制する。テーブル83の内部には、テーブル83に載置されたウエーハ10を、保持面を介して加熱し、ウエーハ10を介してウエーハ10を覆う第一の保護シート27を加熱するための熱源を有する。
【0057】
排気路84は、上部本体82の天井または側壁に接続される。排気路84は、不図示の減圧ユニットに接続し、空間86が密閉されている状態において、空間86を減圧可能である。
【0058】
排気路85は、下部本体81の側壁または底壁に接続される。排気路85は、不図示の減圧ユニットに接続し、空間86が密閉されている状態において、空間86を減圧可能である。
【0059】
排気路84および排気路85の少なくともいずれかは、更に、不図示の加熱流体供給部に接続してもよい。加熱流体供給部は、テーブル83に載置されるウエーハ10、および第一の保護シート27に対して加熱流体を供給する。加熱流体は、例えば、第一の保護シート27を軟化点以上に加熱するために必要な程度に加熱された空気、窒素ガス等の気体である。なお、加熱流体供給部は、排気路84および排気路85のいずれとも別個に設けられてもよく、この場合、加熱流体供給部から加熱流体を供給する供給口は、空間86の減圧時に閉塞可能であってもよい。加熱流体供給部は、上部本体82の天井または側壁、下部本体81の側壁または底壁に設けられてもよい。
【0060】
図13に示す第一の保護シート接着ステップ201では、まず、チャンバ80の上部本体82を上昇させた状態で、ウエーハ10をテーブル83の保持面上に搬送する。この際、第一の保護シート27を貼り付ける面を上方に向けてテーブル83に載置する。第二実施形態では、表面12を上方に向け、裏面17を保持面に載置する。
【0061】
第一の保護シート接着ステップ201では、次に、チャンバ80に隣接する不図示のシート供給機構から第一の保護シート27を一枚取り出し、ウエーハ10の表面12を覆うように下部本体81の上に第一の保護シート27を載せる。これにより、下部本体81の開口を第一の保護シート27が塞ぎ、下部本体81とウエーハ10を覆う第一の保護シート27とは、閉じられた空間86-1を形成する。
【0062】
次に、上部本体82を下降させ、第一の保護シート27を介して下部本体81の上に上部本体82を載せるとともに、上部本体82の下端の吸着部で、第一の保護シート27を吸着保持する。これにより、上部本体82の開口が第一の保護シート27の表面12に接触して、上部本体82の開口を第一の保護シート27が塞ぎ、上部本体82とウエーハ10を覆う第一の保護シート27とは、閉じられた空間86-2を形成する。すなわち、
図13に示すように、第一の保護シート27は、空間86を、下部本体81側の空間86-1と、上部本体82側の空間86-2と、に隔てる。
【0063】
第一の保護シート接着ステップ201では、次に、排気路85から接続する不図示の減圧ユニットを作動させて、下部本体81と第一の保護シート27とに囲まれた空間86-1から排気して、空間86-1を減圧させる。これとともに、排気路84から接続する不図示の減圧ユニットを作動させて、上部本体82と第一の保護シート27とに囲まれた空間86-2から排気して、空間86-2を減圧させる。この際、空間86は、105Pa~101Pa程度に減圧されることが好ましい。次に、排気路84から接続する不図示の減圧ユニットを停止させた後、空間86-2を大気開放させる。これにより、第一の保護シート27の上下に圧力差が急速に生じるため、第一の保護シート27がウエーハ10の表面12の凹凸に倣うように表面12に密着する。
【0064】
第一の保護シート接着ステップ201では、次に、テーブル83の熱源により、ウエーハ10、およびウエーハ10を介して第一の保護シート27を加熱する。あるいは、第一の保護シート接着ステップ201では、空間86-2を減圧させる前から、ウエーハ10を加熱していてもよい。また、第一の保護シート接着ステップ201では、加熱流体供給部から加熱流体を空間86-2および空間86の少なくともいずれかに供給させて、第一の保護シート27を加熱してもよい。あるいは、第一の保護シート接着ステップ201では、空間86-2を減圧させる前に、空間86-2および空間86の少なくともいずれかに加熱された気体を供給し、第一の保護シート27を加熱してもよい。第一の保護シート接着ステップ201では、第一の保護シート27を、軟化点以上溶融点以下に加熱する。
【0065】
第一の保護シート27は、加熱されることにより軟化するため、ウエーハ10の表面12の凹凸にも追従しやすくなり、ウエーハ10の表面12への固定面の密着がより容易となる。第一の保護シート27をウエーハ10に密着させた後は、排気路85から接続する不図示の減圧ユニットを停止させ、上部本体82を上昇させる。第一の保護シート27が密着されたウエーハ10は、不図示の搬送機構によって、チャンバ80から搬出される。
【0066】
(液状樹脂滴下ステップ202)
図15は、
図12に示す液状樹脂滴下ステップ202の一状態を一部断面で示す側面図である。第二実施形態の液状樹脂滴下ステップ202は、一方の面がウエーハ10に接着した第一の保護シート27の他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂25を滴下するステップである。
【0067】
液状樹脂滴下ステップ202では、例えば、ウエーハ10の裏面17を保持テーブル42で保持した状態で、液状樹脂25を供給する供給ユニット40の吐出口を保持テーブル42の上方に位置づけ、液状樹脂25を第一の保護シート27に滴下する。液状樹脂滴下ステップ202において滴下した液状樹脂25は、表面張力により第一の保護シート27の中央部で丸くなる。
【0068】
(押圧ステップ203)
図16は、
図12に示す押圧ステップ203の一状態を一部断面で示す側面図である。第二実施形態の押圧ステップ203は、液状樹脂25が滴下された第一の保護シート27の他方の面に、粘着層を有しない第二の保護シート24を対面させ、第一の保護シート27と第二の保護シート24とを相対的に接近させることで、第一の保護シート27上の液状樹脂25を押し広げるステップである。
【0069】
ここで、第二の保護シート24は、第一実施形態で使用した第二の保護シート24と同様のシートであり、両面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する。第二の保護シート24が一方の面にのみ凹凸を有する場合、凹凸を有する面を液状樹脂25に対面する面とする。
【0070】
第二実施形態の押圧ステップ203は、
図16に示す押圧ユニット90によって実施される。押圧ユニット90は、保持テーブル42の上方に設けられる、または保持テーブル42の上方に配置されるように、保持テーブル42に対して相対的に移動可能である。また、押圧ユニット90は、保持テーブル42に対して相対的に昇降可能である。押圧ユニット90は、ガラス等の紫外線を透過する材料で構成され、後述の一体化ステップ204において使用する紫外線照射ユニット51を内部に有する。
【0071】
押圧ユニット90は、下面に平坦かつ水平な押圧面91を有する。押圧面91は、保持テーブル42の保持面に対して平行となるように高精度で向きが設定される。押圧面91は、第二の保護シート24を保持可能である。押圧ユニット90は、押圧面91で第二の保護シート24を保持するための不図示の保持機構を備える。保持機構は、例えば、押圧面91に設けられた吸引孔と、吸引孔に接続する吸引源と、を含み、吸引孔から吸引することによって第二の保護シート24を押圧面91で保持してもよい。また、保持機構は、例えば、押圧面91の近傍に設けた静電チャック機構を含み、静電気力によって第二の保護シート24を押圧面91で保持してもよい。
【0072】
押圧ステップ203では、押圧ユニット90を保持テーブル42に接近させて、第二の保護シート24を保持した押圧面91によって、第二の保護シート24を介して液状樹脂25を上方から押圧する。これにより、液状樹脂25は、ウエーハ10の外周縁に向かって第一の保護シート27上に押し広げられる。すなわち、液状樹脂25は、平坦な押圧面91に保持された第二の保護シート24と、ウエーハ10の表面12側に接着された第一の保護シート27との間で、ウエーハ10の外周縁に向かって流動する。液状樹脂25は、第二の保護シート24に形成された微細な凹凸により濡れ性が向上しているため、凹部に入り込みつつ、ウエーハ10全面より大径にまで容易に押し広げられる。
【0073】
(一体化ステップ204)
図17は、
図12に示す一体化ステップ204の一状態を一部断面で示す側面図である。一体化ステップ204は、押圧ステップ203で押し広げられた液状樹脂25を硬化させ、ウエーハ10に接着した第一の保護シート27と液状樹脂25と第二の保護シート24とを一体化するステップである。
【0074】
第二実施形態の一体化ステップ204では、第一実施形態の一体化ステップ105と同様に、液状樹脂25に外的刺激を付与することで、液状樹脂25を硬化させる。外的刺激は、第一実施形態と同様に、紫外線の照射である。第二実施形態の一体化ステップ204では、紫外線照射ユニット51によって紫外線を照射することで液状樹脂25を硬化させる。紫外線照射ユニット51は、押圧ユニット90の内部において、押圧面91に近接した位置に光源を有する。複数の紫外線LED等を含む。
【0075】
紫外線照射ユニット51により照射された紫外線は、押圧ユニット90および押圧ユニット90の押圧面91に保持された第二の保護シート24を透過して、液状樹脂25に照射される。紫外線が照射されて液状樹脂25が硬化することにより、第一の保護シート27と液状樹脂25と第二の保護シート24とが一体化して、保護シート26をなす。
【0076】
この際、液状樹脂25が十分に押し広げられた状態で、第一の保護シート27および第二の保護シート24と一体化するため、保護シート26に樹脂の未充填部を発生させることを抑制することができる。また、保護シート26の第二の保護シート24の押圧面91と接している側の面は、第二実施形態において、凹凸が形成されているため、保護シート26を押圧ユニット90の押圧面91から剥離することが容易である。
【0077】
(切断ステップ205)
図18および
図19は、
図12に示す切断ステップ205の一状態を一部断面で示す側面図である。第二実施形態の切断ステップ205は、第一実施形態の切断ステップ106と同様に、第一の保護シート21と液状樹脂25と第二の保護シート24とをウエーハ10の外周縁に沿って切断するステップである。
【0078】
第二実施形態の切断ステップ205では、
図18に示す撮像ユニット60により切断位置を調整した後、
図19に示す切断ユニット70によりウエーハ10の外周縁より外側である保護シート20の不要部分を切除する。撮像ユニット60および切断ユニット70は、第一実施形態の
図10および
図11に示す撮像ユニット60および切断ユニット70と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0079】
第二実施形態の切断ステップ205において、撮像ユニット60および切断ユニット70と対向する保持テーブル61は、
図15から
図17までに示す保持テーブル42と同一のものであってもよい。すなわち、ウエーハ10と、押圧ユニット90および紫外線照射ユニット51によってウエーハ10の表面12側で一体化された保護シート26とを、保持テーブル42に保持したまま、撮像ユニット60および切断ユニット70の下方に搬送してもよい。あるいは、保持テーブル42の上方に撮像ユニット60および切断ユニット70が配置されるよう移動可能であってもよい。
【0080】
第二実施形態の切断ステップ205は、ウエーハ10の裏面17側を保持テーブル61で保持し、保護シート26の第二の保護シート24側からにカッター刃73を切り込ませる点を除き、第一実施形態の切断ステップ106の手順と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
〔その他の実施形態〕
上述した第一実施形態の保護シート20の配設方法と第二実施形態の保護シート26の配設方法とは、一部の工程を互いに置換して実施してもよい。
【0082】
具体的には、例えば、第一実施形態の第一の保護シート準備ステップ101および第一の保護シート貼着ステップ102を実施した後、第二実施形態と同様の手順で液状樹脂滴下ステップ202、押圧ステップ203、一体化ステップ204、および切断ステップ205を実施してもよい。すなわち、非粘着部22と粘着部23とを有する第一の保護シート21を採用し、液状樹脂滴下ステップ202ではウエーハ10に貼着した第一の保護シート21の他方の面に対して外的刺激で硬化する液状樹脂25を滴下する。押圧ステップ203では、ウエーハ10に貼着した第一の保護シート21の他方の面に第二の保護シート24を対面させ、第一の保護シート21と第二の保護シート24とを相対的に接近させることで、第一の保護シート21上の液状樹脂25を押し広げる。
【0083】
また、例えば、第二実施形態の第一の保護シート接着ステップ201を実施した後、第一実施形態と同様の手順で液状樹脂滴下ステップ103、押圧ステップ104、一体化ステップ105、および切断ステップ106を実施してもよい。すなわち、粘着層を有しない第一の保護シート27を採用し、液状樹脂滴下ステップ103では第二の保護シート24に外的刺激で硬化する液状樹脂25を滴下する。押圧ステップ104では、ウエーハ10に貼着した第一の保護シート21の他方の面を第二の保護シート24の液状樹脂25が滴下された面に対面させ、第一の保護シート27と第二の保護シート24とを相対的に接近させることで、第二の保護シート24上の液状樹脂25を押し広げる。
【0084】
このように、本発明の保護シート配設方法では、ウエーハ10の表面12に貼着または接着される第一の保護シート21、27として、外周余剰領域16に対応する部分に粘着部23を有する第一の保護シート21を採用しても、粘着層を有しない第一の保護シート27を採用してもよい。また、液状樹脂滴下ステップ103、202では、液状樹脂25を第一の保護シート21、27と第二の保護シート24とのいずれに滴下してもよい。
【0085】
また、例えば、第一実施形態の第一の保護シート貼着ステップ102において、非粘着部22および粘着部23を有する第一の保護シート21をウエーハ10の表面12に貼着する方法として、押圧ローラ30の代わりに
図13および
図14に示すチャンバ80を用いて、第二実施形態の第一の保護シート接着ステップ201の手順を実施してもよい。
【0086】
また、例えば、第二実施形態の第一の保護シート接着ステップ201において、粘着層を有しない第一の保護シート27をウエーハ10の表面12に貼着する方法として、チャンバ80の代わりに
図6に示す押圧ローラ30を用いて、第一実施形態の第一の保護シート貼着ステップ102の手順を実施してもよい。なお、この場合、押圧ローラ30および保持テーブル31は、内部に熱源を有し、第一の保護シート27を加熱して軟化させた状態でウエーハ10に接着させる。
【0087】
以上説明したように、各実施形態に係る保護シート20、26の配設方法は、ウエーハ10に保護シート20、26を配設する際に、少なくとも液状樹脂25に対面する面に微細な凹凸が形成されたベースフィルム(第二の保護シート24)を用いる。これにより、液状樹脂25の第二の保護シート24上における濡れ広がりが改善されるため、樹脂の未充填部が発生せず、研削時における表面精度の低下を抑制することが可能となる。また、液状樹脂25が濡れ広がる時間が短縮されるため、生産性の向上に貢献することができる。
【0088】
各実施形態に係る保護シート(第二の保護シート24)は、少なくとも一方の面にRa0.2μm以上7μm以下の凹凸を有する。凹凸がRa0.2μm未満の場合、液状樹脂25をウエーハ10の外周縁まで容易に広げることが困難となり、凹凸がRa7μmを超える場合、凹部に十分に液状樹脂25が充填されず、ボイドが生じる可能性がある。また、各実施形態では、Ra0.2μm以上7μm以下であるが、本発明では、Ra0.2μm以上5.0μm以下であることが望ましく、Ra0.2μm以上3.0μm以下であるのが更に望ましい。
【0089】
更に、第二の保護シート24の両面に微細な凹凸が形成されている場合、保持テーブル41や押圧ユニット90の押圧面91と第二の保護シート24との剥離性が向上するため、保護シート20の配設にかかる時間を削減できるという効果を奏する。
【0090】
また、第一実施形態のようにウエーハ10の表面12側に貼着される第一の保護シート21のデバイス領域15に対応する部分を非粘着部22とすることで、ウエーハ10から保護シート20を剥離した際に、接着剤がデバイス領域15に残存することを抑制することができる。また、第二実施形態のように、第一の保護シート27を糊層のない熱圧着シートとすることで、ウエーハ10から保護シート20を剥離した際に、糊層がデバイス領域15に残存することを抑制することができる。
【0091】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、液状樹脂25が熱硬化性樹脂である場合、一体化ステップ105、204では、紫外線を照射する代わりに、液状樹脂をヒーター等で加熱することで、液状樹脂25に外的刺激を付与すればよい。
【符号の説明】
【0092】
10、10-1、10-2 ウエーハ
11 基板
12 表面
13 分割予定ライン
14 デバイス
15 デバイス領域
16 外周余剰領域
17 裏面
20、26 保護シート
21、27 第一の保護シート
22 非粘着部
23 粘着部
24 第二の保護シート(保護シート)
25 液状樹脂
30 押圧ローラ
40 供給ユニット
50、51 紫外線照射ユニット
60 撮像ユニット
70 切断ユニット
73 カッター刃
80 チャンバ
84、85 排気路
90 押圧ユニット
91 押圧面