(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024107944
(43)【公開日】2024-08-09
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/02 20060101AFI20240802BHJP
G06N 3/096 20230101ALI20240802BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20240802BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
G06N3/096
G06N20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012154
(22)【出願日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】京兼 広和
(57)【要約】
【課題】本開示は、少量のデータセットでモデルを生成できるコンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法の提供を目的とする。
【解決手段】第1基板処理の挙動を模擬する第1モデルを取得し、取得した第1モデルを回帰式により近似可能な変数の範囲を設定し、設定した範囲内で前記第1モデルを近似する回帰式を導出し、前記第1基板処理とは異なる第2基板処理について観測データを取得し、取得した観測データに基づいて、前記回帰式における係数を調整することにより、前記第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板処理の挙動を模擬する第1モデルを取得し、
取得した第1モデルを回帰式により近似可能な変数の範囲を設定し、
設定した範囲内で前記第1モデルを近似する回帰式を導出し、
前記第1基板処理とは異なる第2基板処理について観測データを取得し、
取得した観測データに基づいて、前記回帰式における係数を調整することにより、前記第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記回帰式は、切片及び偏回帰係数を係数に含む線形重回帰式であり、
調整前の偏回帰係数と調整後の偏回帰係数との差に対してペナルティを課して、前記観測データを再現するように前記線形重回帰式における係数を調整する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
調整すべき偏回帰係数に対して、処理対象の基板面内での任意の2点間の距離に応じたペナルティを課して、前記線形重回帰式における係数を調整する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項2記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記線形重回帰式における係数β
T を、
【数1】
に基づき調整する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項3記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記第1基板処理は、実験機における基板処理であり、
前記第2基板処理は、量産機における基板処理であり、
前記実験機における基板処理の挙動を模擬する第1モデルに基づき、前記量産機における基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第1基板処理は、複数のゾーンを有する縦型炉における第1のゾーンでの基板処理であり、
前記第2基板処理は、前記第1のゾーンとは異なる第2のゾーンでの基板処理であり、
前記第1のゾーンでの基板処理の挙動を模擬する第1モデルに基づき、前記第2のゾーンでの基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第2モデルとして、前記第1のゾーンで処理される基板上の特定の点での基板処理の挙動を模擬する第1モデルに基づき、前記第2のゾーンで処理される基板上の任意の点での基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項6記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記第1基板処理及び前記第2基板処理は、枚葉装置における基板処理であり、
前記枚葉装置で処理される基板上の特定の点での基板処理の挙動を模擬する第1モデルに基づき、前記基板上の任意の点での基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
生成した第2モデルに基づき、前記第2基板処理におけるトレンド分析を行う
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
生成した第2モデルに基づき、前記第2基板処理におけるプロセス条件を適正化する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
生成した第2モデルに基づき、前記第2基板処理を実行する基板処理装置のマシンスペックを探索する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
生成した第2モデルに基づき、前記第2基板処理を実行する基板処理装置の稼働条件を探索する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記数1の演算式における調整用パラメータの変更を受付け、
前記調整用パラメータの変更に応じて前記線形重回帰式を更新し、
前記範囲内における前記観測データと、前記範囲内で前記観測データを近似する更新後の線形重回帰式とを併せて表示する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項4記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
第1基板処理の挙動を模擬する第1モデルを取得する第1取得部と、
取得した第1モデルを回帰式により近似可能な変数の範囲を設定する設定部と、
設定した範囲内で前記第1モデルを近似する回帰式を導出する導出部と、
前記第1基板処理とは異なる第2基板処理について観測データを取得する第2取得部と、
取得した観測データに基づいて、前記回帰式における係数を調整することにより、前記第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する生成部と
を備える情報処理装置。
【請求項15】
第1基板処理における挙動を模擬する第1モデルを取得し、
取得した第1モデルを回帰式により近似可能な変数の範囲を設定し、
設定した範囲内で前記第1モデルを近似する回帰式を導出し、
前記第1基板処理とは異なる第2基板処理について観測データを取得し、
取得した観測データに基づいて、前記回帰式における係数を調整することにより、前記第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する
処理をコンピュータにより実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板処理に係るプロセスを実施する際、目標とするプロセス結果を達成可能なプロセス条件を探索することが行われている。例えば、特許文献1には、機械学習モデルを用いてプロセス条件を探索する手法が開示されている。特許文献1では、データセットに適した機械学習モデルを選択し、選択した機械学習モデルを用いて最適化計算を行い、複数のプロセス条件について、プロセス結果の予測値、及び予測値の信頼度を算出して、プロセス条件を選択する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、少量のデータセットでモデルを生成できるコンピュータプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のコンピュータプログラムは、第1基板処理の挙動を模擬する第1モデルを取得し、取得した第1モデルを回帰式により近似可能な変数の範囲を設定し、設定した範囲内で前記第1モデルを近似する回帰式を導出し、前記第1基板処理とは異なる第2基板処理について観測データを取得し、取得した観測データに基づいて、前記回帰式における係数を調整することにより、前記第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルを生成する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、少量のデータセットでモデルを生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態における処理の概要を説明する説明図である。
【
図2】情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【
図3】第2基板処理装置での実験結果を説明する説明図である。
【
図6】情報処理装置が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【
図7】情報処理装置が提供するユーザインタフェースの一例を示す模式図である。
【
図8】複数のゾーンを有する縦型炉の概略構成を示す模式図である。
【
図10】トレンド分析の分析結果を示す模式図である。
【
図13】マシンスペックの探索手法を説明する説明図である。
【
図14】稼働条件の探索手法を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態における処理の概要を説明する説明図である。実施の形態において、第1基板処理装置10はベースとなる代表装置である。第1基板処理装置10は、露光装置、エッチング装置、成膜装置、イオン注入装置、アッシング装置、スパッタリング装置などの基板処理装置であり、適宜の基板処理を実施する。第1基板処理装置10は、複数の基板をまとめて処理するバッチ式の装置であってもよく、複数の基板を1枚ずつ処理する枚葉式の装置であってもよい。また、第1基板処理装置10は、複数種の基板処理装置からなる基板処理システムであってもよい。
【0009】
実施の形態では、第1基板処理装置10に関して、装置内部で実施される基板処理(第1基板処理)の挙動を模擬するモデル(第1モデルMD1)が生成される。
【0010】
第1モデルMD1には、入力データ(説明変数)と出力データ(目的変数)との関係を表す任意のモデルが用いられる。入力データは、例えば、ヒータ温度、ガス流量、圧力などのデータであり、出力データは、例えば、膜厚、成膜速度、面内均一性、面間均一性などのデータである。これらのデータは、適宜のセンサを用いて観測される観測データである。モデルには、例えば、回帰モデル、移動平均モデル、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークなどの機械学習モデルが用いられる。代替的に、モデルには、統計的モデルや物理理論に基づく数理モデルが用いられてもよい。第1モデルMD1に用いるモデルは、説明変数と目的変数との組み合わせに応じて適宜選択され、選択されたモデルに応じて、既存の手法を用いて生成される。
【0011】
モデルには、精度及び汎用性が求められることが多い。このため、実験結果を基に第1モデルMD1を生成する場合、第1基板処理装置10において実験(第1基板処理)が繰り返し実施され、多数の観測データを含むデータセットが事前に用意される。第1モデルMD1は、用意された十分なデータセットを用いて生成される。これにより、第1モデルMD1の精度及び汎用性が確保される。
【0012】
第2基板処理装置20や第3基板処理装置30は、開発現場又は量産現場に新たに導入される装置である。第2基板処理装置20は、第1基板処理装置10と同一のプロセスを実施する装置(同一装置)、第1基板処理装置10と類似のプロセスを実施する装置(類似装置)などである。第2基板処理装置20は、第1基板処理装置10を改造した改造装置であってもよく、第1基板処理装置10をそのまま流用して新規プロセスを実施してもよい。第3基板処理装置30についても同様である。
図1には、開発現場又は量産現場に導入される基板処理装置として、第2基板処理装置20及び第3基板処理装置30のみを示しているが、開発現場又は量産現場には、更に多数の基板処理装置が導入され得る。
【0013】
一般には、装置間に機差が存在するため、各装置に適用されるモデルは装置毎に個別に生成される。従来、各装置に適用されるモデルを生成するために、各装置において実験が繰り返し実施され、多数の観測データを含むデータセットが装置毎に用意される。また、モデルの生成に必要な実験数は、モデルに含まれる変数の数に応じて指数関数的に増加することも知られている。このため、装置毎にモデルを生成するために、従来では、数多くの実験を実施する必要があり、実験的負荷やコストが増加する傾向にあった。
【0014】
これに対し、実施の形態では、数回の実験で得られる少量のデータセットを用いて、第2基板処理装置20や第3基板処理装置30に適用されるモデルを生成する。具体的には、ベースとなる代表装置に関して精緻なモデルを生成しておき、そのモデルの転移学習によって、転移先の第2基板処理装置20及び第3基板処理装置30に適用可能なモデル(第2モデルMD2及び第3モデルMD3)を生成する。実施の形態では、数回の実験で得られる少量のデータセットを用いて、各装置に適用可能なモデルを生成するので、実験的負荷やコストの増加を低く抑えることができる。
【0015】
以下では、主として第2基板処理装置20に適用される第2モデルMD2の生成方法について説明する。第2モデルMD2の生成には情報処理装置100(
図2を参照)が用いられる。なお、第1モデルMD1及び第3モデルMD3の生成には同じ情報処理装置100が用いられてもよく、別の情報処理装置が用いられてもよい。
【0016】
図2は情報処理装置100の内部構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、専用又は汎用のコンピュータであり、制御部101、記憶部102、通信部103、操作部104、表示部105などを備える。
【0017】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。制御部101が備えるROMには、情報処理装置100が備えるハードウェア各部の動作を制御する制御プログラム等が記憶される。制御部101内のCPUは、ROMに記憶されている制御プログラムや記憶部102に記憶されているコンピュータプログラムを読み込んで実行し、ハードウェア各部の動作を制御することによって、装置全体を本開示の情報処理装置100として機能させる。制御部101が備えるRAMには、演算の実行中に利用されるデータが一時的に記憶される。
【0018】
実施の形態では、制御部101がCPU、ROM、及びRAMを備える構成としたが、制御部101の構成は上記のものに限定されない。制御部101は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、量子プロセッサ、揮発性又は不揮発性のメモリ等を備える1又は複数の制御回路又は演算回路であってもよい。また、制御部101は、日時情報を出力するクロック、計測開始指示を与えてから計測終了指示を与えるまでの経過時間を計測するタイマ、数をカウントするカウンタ等の機能を備えてもよい。
【0019】
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶装置を備える。記憶部102には、制御部101によって実行される各種のコンピュータプログラムや制御部101によって利用される各種のデータが記憶される。
【0020】
記憶部102に記憶されるコンピュータプログラムには、コンピュータに第2モデルMD2を生成させる処理を実行させるための転移学習プログラムPGが含まれる。転移学習プログラムPGを含むコンピュータプログラムは、当該コンピュータプログラムを読み取り可能に記録した記録媒体RMにより提供される。記録媒体RMは、例えば、SD(Secure Digital)カード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)などの可搬型の記録媒体である。制御部101は、不図示の読取装置を用いて記録媒体RMからコンピュータプログラムを読み取り、読み取ったコンピュータプログラムを記憶部102に記憶させる。また、転移学習プログラムPGを含むコンピュータプログラムは、通信により提供されてもよい。この場合、制御部101は、通信により提供されるプログラムを通信部103を通じて取得し、取得したコンピュータプログラムを記憶部102に記憶させる。
【0021】
通信部103は、第2基板処理装置20を含む外部装置との間で各種のデータを送受信するための通信インタフェースを備える。通信部103が備える通信インタフェースとして、例えばLAN(Local Area Network)などの通信規格に準拠した通信インタフェースを用いることができる。通信部103は、送信すべきデータが制御部101から入力された場合、宛先の外部装置へデータを送信し、外部装置から送信されたデータを受信した場合、受信したデータを制御部101へ出力する。
【0022】
操作部104は、タッチパネル、キーボード、スイッチなどの操作デバイスを備え、管理者等による各種の操作及び設定を受付ける。制御部101は、操作部104より与えられる各種の操作情報に基づき適宜の制御を行い、必要に応じて操作部104より入力された情報を記憶部102に記憶させる。
【0023】
表示部105は、液晶モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタなどの表示デバイスを備え、制御部101からの指示に応じて管理者等に報知すべき情報を表示する。
【0024】
情報処理装置100は、単一のコンピュータであってもよく、複数のサーバや周辺機器などにより構成されるコンピュータシステムであってもよい。また、情報処理装置100は、実体が仮想化された仮想マシンであってもよく、クラウドであってもよい。
【0025】
図3は第2基板処理装置20での実験結果を説明する説明図である。転移元の第1モデルMD1は、転移先である第2基板処理装置20での実験に先立ち、事前に生成されているものとする。第1モデルMD1は、十分なデータセットを用いて学習された精緻な機械学習モデル又は統計モデルである。代替的に、第1モデルMD1は、物理理論に基づく数理モデルであってもよい。第1モデルMD1において、一の説明変数xに着目し、この説明変数xに対する目的変数yの変化をプロットした場合、例えば
図3に示すようなグラフが得られる。
図3に示すグラフの横軸は着目した説明変数x、縦軸は目的変数yを表す。説明変数xに対する目的変数yの変化は実線により示されている。
【0026】
一方、第2基板処理装置20において実験(第2基板処理)を行った結果、グラフ中に黒丸で示す観測データが得られたとする。参照として付した破線は、第2基板処理の挙動を仮想的に示す。
【0027】
一般には、装置間には機差があるので、第1基板処理装置10において導出された第1モデルMD1をそのまま使いまわしたとしても、第2基板処理装置20における実験結果を精度よく再現することはできない。
図3は第1基板処理装置10における第1モデルMD1と第2基板処理装置20での実験結果との間に誤差が生じている様子を示している。
【0028】
そこで、本実施の形態では、第1モデルMD1に回帰式を導入し、導入した回帰式を流用して、第2基板処理装置20の実験結果を再現するように回帰式における係数(切片及び傾き)を調整する手法を提案する。
【0029】
図4は回帰式の導入手法を説明する説明図である。
図4の左端のグラフには、転移元の第1モデルMD1が細線により示されている。本実施の形態では、この第1モデルMD1に対して、回帰式で近似可能な変数の範囲(プロセスウィンドウ)が設定される。プロセスウィンドウは、例えば、変数の下限及び上限を受付けることにより設定される。プロセスウィンドウは、
図4の左端のグラフにおいて、ハッチングを付した領域として示されている。
【0030】
設定したプロセスウィンドウ内で第1モデルMD1を近似する回帰式が導出される。本実施の形態では、少数の実験により転移学習することを目標としているので、回帰式としては、線形結合で表現可能な回帰式が好ましい。一般には、モデルは複数の説明変数を含むので、第1モデルMD1を近似する回帰式として、線形重回帰式を用いる。n個(nは2以上の整数)の説明変数を含む線形重回帰式は、一般的には、下記の数1のように表される。
【0031】
【0032】
ここで、yは目的変数、x1 ,x2 ,x3 ,…xn は説明変数、β1,β2 ,β3 ,…,βn は偏回帰係数、βconst は切片である。
【0033】
例えば、説明変数を温度(=xtemp)、質量流量(=xMF)、圧力(=xpress )とした場合、目的変数yは、数2の線形重回帰式により表される。目的変数yは、膜厚、成膜速度、面内均一性、面間均一性などである。
【0034】
【0035】
ここで、β
Stemp ,β
SMF ,β
Spressは、この線形重回帰式における偏回帰係数である。偏回帰係数は、傾き若しくは寄与度とも呼ばれる。β
Sconst は、この線形重回帰式における切片である。第1モデルMD1を近似する線形重回帰式は、
図4の左端のグラフでは太線により示されている。
【0036】
なお、モデルの非線形性を加味する場合、説明変数の2乗項を入れて非線形領域に拡張してもよい。説明変数間の交互作用を加味する場合、交互作用項を入れて非線形領域に拡張してもよい。
【0037】
上述したように、装置間には機差があるので、転移元で導出されたモデルをそのまま使いまわしたとしても、転移先における実験結果を精度よく再現することはできない。
【0038】
そこで、本実施の形態では、転移元のモデルと転移先の実験結果との間の誤差を解消するように、近似した線形重回帰式に対してオフセットを追加する。
図4の中央に示すグラフは、第1モデルMD1を近似する線形重回帰式に対してオフセットを追加することで、第2基板処理装置20における実験結果を再現している様子を示している。
【0039】
オフセットが追加された線形重回帰式は、第2基板処理装置20における実験結果を概ね再現する。しかしながら、
図4の部分拡大図に示すように、オフセットが追加された線形重回帰式(太線)は、実際の第2基板処理の挙動(破線)とは傾きが僅かに異なる。本実施の形態では、少数の追加実験を参照して傾きを補正することによって、所定のプロセス範囲を再現できるモデルを実現する。
図4の部分拡大図において、白丸は追加実験により得られた第2基板処理装置20の観測データを示している。
【0040】
上述したxtemp,xMF,xpress を説明変数とした場合、転移先(第2基板処理装置20)の観測データを再現する線形重回帰式は、数3により表される。
【0041】
【0042】
ここで、βTtemp ,βTMF ,βTpressは、この線形重回帰式における偏回帰係数である。偏回帰係数は、傾き若しくは寄与度とも呼ばれる。βTconst は、この線形重回帰式における切片である。
【0043】
上述した線形重回帰式における係数(切片及び傾き)の調整には、数4の演算式が用いられる。
【0044】
【0045】
ここで、左辺のβT は転移先のモデル(第2モデルMD2)を近似する線形重回帰式の係数である。βT は切片及び傾きを含む。右辺第1項のxは転移先での説明変数、yT は転移先での目的変数、βi は転移先の線形重回帰式における係数である。βi は切片及び傾きを含む。右辺第2項のβ'iは転移先の線形重回帰式における係数、β'sは転移元の線形重回帰式における係数である。ダッシュ付きのβ'i,β'sは切片を含まない係数(すなわち傾きのみ)を表す。右辺第3項のβ'i,β'jは基板面内の任意の二点での係数である。ダッシュ付きのβ'i,β'jは切片を含まない係数(すなわち傾きのみ)を表す。rは二点間の距離である。λ1 , λ2 は調整用パラメータである。
【0046】
図5は演算式の概要を説明する説明図である。数4の右辺第1項は、転移先における観測データのみを用いた回帰を表す。右辺第1項の係数β
i は切片及び傾きを含むので、この項では切片を含む係数が調整される。この項は、転移元のモデルと転移先の実験結果との間の誤差を解消するように、転移元の線形重回帰式に対してオフセットを追加することに対応する。
【0047】
数4の右辺第2項は、転移元の寄与度を加味することを表す。右辺第2項は、転移先の係数β'iと転移先の係数β'sとを含むが、これらの係数β'i,β'jには切片が含まれないので、転移元の寄与度を加味して転移先の傾きが調整される。
【0048】
右辺第1項及び第2項は、切片にはペナルティを課さず、寄与度(傾き)は転移元の値と近い値となるようにペナルティを課して、転移先の観測データを再現するように、線形重回帰式における係数(切片及び傾き)を調整することに対応する。
【0049】
数4の右辺第3項は、寄与度(傾き)の面内分布は近傍で急峻な変化が生じないであろうとの知見に基づき、二点間の距離に応じたペナルティを課して、係数を調整することを意味している。例えば、基板面内の隣接部分において係数が大きく異なる場合、周辺情報を加味して、係数が調整される。
【0050】
λ1 , λ2 は調整用パラメータであり、0以上の実数値をとる。転移元の寄与度を重視する場合には、λ1 には大きな値が設定され、転移先での回帰を重視する場合には、λ1 には小さな値が設定される。また、面内分布を考慮しない場合、調整用パラメータのλ2 はゼロに設定されてもよい。
【0051】
図6は情報処理装置100が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。情報処理装置100の制御部101は、第1モデルMD1を取得する(ステップS101)。第1モデルMD1は、例えば、第1基板処理装置10における基板処理(第1基板処理)の挙動を模擬する精緻なモデルである。第1モデルMD1が外部装置で生成された場合、制御部101は、通信部103を通じて外部装置にアクセスし、外部装置から第1モデルMD1を取得する。第1モデルMD1が情報処理装置100の内部で生成され、記憶部102に記憶されている場合、制御部101は、記憶部102にアクセスし、記憶部102から第1モデルMD1を取得する。本実施の形態において、第1モデルMD1は転移学習における転移元となるモデルである。
【0052】
制御部101は、第1モデルMD1に関してプロセスウィンドウを設定する(ステップS102)。制御部101は、操作部104を通じて、プロセスウィンドウを定める上限値及び下限値の設定を受付けることによって、プロセスウィンドウを設定すればよい。プロセスウィンドウは複数設定され得る。
【0053】
制御部101は、設定されたプロセスウィンドウ内で、第1モデルMD1を近似する線形重回帰式(y=βs X)を導出する(ステップS103)。制御部101は、最小二乗法などの既存の手法を用いて、第1モデルMD1を近似する線形重回帰式を導出することができる。このステップにおいて、転移元の線形重回帰式における係数βs が求まる。
【0054】
制御部101は、第2基板処理装置20で実施される基板処理(第2基板処理)に関して、観測データを取得する(ステップS104)。制御部101は、通信部103を通じて第2基板処理装置20にアクセスすることにより、第2基板処理に関する観測データを取得する。ここでは、数回(2~3回)の追加実験で得られる説明変数及び目的変数に該当するデータを取得すればよい。
【0055】
制御部101は、取得した観測データに基づき、線形重回帰式における係数を調整することによって、第2基板処理の挙動を模擬する第2モデルMD2を生成する(ステップS105)。制御部101は、数4の演算式に従って、係数βT を計算することにより、設定されたプロセスウィンドウ内での第2基板処理の挙動を模擬するモデルを生成することができる。制御部101は、必要に応じてプロセスウィンドウの範囲を変更し、各プロセスウィンドウ内での第2基板処理の挙動を模擬するモデルを生成してもよい。
【0056】
以上により、第1モデルMD1の転移学習により、第2モデルMD2を生成することができる。すなわち、本実施の形態では、代表装置における基板処理を模擬する第1モデルMD1に基づき、開発現場又は量産現場に導入される別の装置における基板処理の挙動を模擬する第2モデルMD2を生成することができる。本実施の形態では、数回の追加実験で得られる少量のデータセットに基づき、転移学習を用いて第2モデルMD2を生成するので、実験的負荷やコストの増加を低く抑えることができる。
【0057】
なお、本実施の形態では、主として、第1モデルMD1の転移学習により第2モデルMD2を生成する手法について説明したが、同様の手法を用いて、第2モデルMD2の転移学習により第3モデルMD3等を生成することができる。
【0058】
(実施の形態2)
情報処理装置100が提供するユーザインタフェースについて説明する。
【0059】
図7は情報処理装置100が提供するユーザインタフェースの一例を示す模式図である。情報処理装置100の制御部101は、転移先の回帰計算を行った場合、
図7に示すようなインタフェース画面150を表示部105に表示させる。インタフェース画面150は、例えば、回帰式をグラフで表示するグラフ表示欄150A~150C、調整用パラメータλ
1 ,λ
2 の調整を受付ける調整欄151、調整前後の傾き及び切片を表示する表示欄152,153を備える。
【0060】
グラフ表示欄150A~150Cでは、第1基板処理(転移元)について得られている回帰式、第2基板処理(転移先)の観測データ、その観測データについて計算した回帰式、傾き補正後の回帰式等を各説明変数に対応させて表示する。グラフ中に示すx1~x3は、例えば説明変数xtemp,xMF,xpress に対応する。
【0061】
調整欄151では、数4の演算式における調整用パラメータλ1 ,λ2 の調整を受付ける。調整欄151は、調整用パラメータλ1 ,λ2 を0~1の実数の範囲で変動させるスライダ151a,151bを備える。これらのスライダ151a,151bによってλ1 ,λ2 が変更された場合、制御部101は、数4を計算し直し、計算結果をグラフ表示欄150A~150Cにリアルタイムに反映させる。
【0062】
表示欄152には、調整用パラメータλ1 ,λ2 が調整される前の傾き及び切片が表示され、表示欄153には、調整用パラメータλ1 ,λ2 が調整された後の傾き及び切片が表示される。
【0063】
以上のように、実施の形態2では、調整用パラメータλ1 ,λ2 が変更された場合、数4の計算結果をグラフ表示欄150A~150Cに反映させると共に、調整前後の傾き及び切片を表示欄152,153に表示するので、管理者等は回帰係数の計算結果を確認しながら、転移先における第2モデルMD2を決定することができる。
【0064】
(実施の形態3)
実施の形態1では、異なる装置間でモデルを転移させる構成について説明したが、基板処理装置が複数のゾーンを有する縦型炉である場合、ゾーン間でモデルを転移させる構成としてもよい。
実施の形態3では、縦型炉への適用例について説明する。
【0065】
図8は複数のゾーンを有する縦型炉の概略構成を示す模式図である。
図8に示す縦型炉40はCVD(Chemical Vapor Deposition)装置であり、二重管構造の反応管400及び酸化装置401~405を備える。この縦型炉40は、バッチ式であり、反応管400は5つのゾーン(ゾーン1~5)に分けられている。酸化装置401~405は、各ゾーンに対応して設けられており、各ゾーンにそれぞれ載置された基板に対して一度に酸化処理を行えるように構成されている。
【0066】
実施の形態3では、特定のゾーン(例えばゾーン3)で用意された十分なデータセットを用いて、精緻なモデル(第1モデルMD1)が事前に生成される。情報処理装置100は、特定のゾーン以外のゾーン(ゾーン1~2,4~5)で得られる少量のデータセットを取得し、これらのデータセットに基づき、各ゾーンで適用可能なモデル(第2モデルMD2)を転移学習により生成する。転移学習の手法は、実施の形態1と同様である。
【0067】
以上のように、実施の形態3では、同一装置内の特定のゾーンで生成されたモデルを転移させて、他のゾーンに適用可能なモデルを生成することができる。
図8の例では、ゾーン数を5つとしたが、ゾーン数には限定はなく、縦型炉の搭載枚数に依らずに転移が可能である。他のゾーンにおけるデータセットを取得する際、仮想計測技術を用いてもよい。
【0068】
また、第1モデルMD1として、特定のゾーンで処理される基板上の特定の点での基板処理を模擬するモデルを生成しておき、第2モデルMD2として、他のゾーンで処理される基板上の任意の点での基板処理を模擬するモデルを転移学習により生成する構成としてもよい。
【0069】
(実施の形態4)
実施の形態4では、枚葉装置への適用例について説明する。
【0070】
図9は枚葉装置の概略構成を示す模式図である。枚葉装置50は、シャワーヘッドを構成する部材として、分散コマ501及びシャワープレート502を備え、処理対象の基板を加熱する部材として、ヒータ503を備える。分散コマ501は、底面が閉塞しており、水平方向にガスを吐出する吐出口を側面に複数備えた円柱形状の部材であり、シャワーヘッド内のガス拡散室に対してガスを均等に拡散させる。シャワープレート502には、多数のガス吐出孔が設けられている。シャワープレート502は、ガス拡散室に拡散されたガスをチャンバ内に吐出する。ヒータ503はチャンバ内に載置された基板を所望の温度に加熱する。
【0071】
分散コマ501及びシャワープレート502は、基板の面内ガス濃度分布に影響を与え、ヒータ503は、基板の面内温度分布に影響を与える。ガス濃度分布や面内温度分布はオフセットとして対応可能であるので、少数の追加実験を行い、実施の形態1と同様の手法を用いることによって、モデルを転移させることができる。例えば、第1モデルMD1として、基板上の特定の点での基板処理を模擬するモデルを生成しておき、第2モデルMD2として、基板上の任意の点での基板処理を模擬するモデルを転移学習により生成する構成とすればよい。
【0072】
以上のように、実施の形態4では、枚葉装置50において、面内の特定の点で生成されたモデルを転移させて、他の点に適用可能なモデルを生成することができる。
【0073】
(実施の形態5)
実施の形態5では、生成した第2モデルMD2を用いてトレンド分析を行う構成について説明する。
【0074】
実施の形態5に係る情報処理装置100は、生成した第2モデルMD2を用いて疑似的にデータを生成し、説明変数に対する目的変数の傾向を可視化する。
図10はトレンド分析の分析結果を示す模式図である。第2モデルMD2として、ヒータ温度(説明変数)と膜厚(目的変数)との関係を表す第2モデルMD2が得られた場合、情報処理装置100の制御部101は、ヒータ温度を様々に変更して、第2モデルMD2に入力し、各ヒータ温度での膜厚を計算する。制御部101は、計算結果に基づき、例えば、様々なヒータ温度と膜厚との関係を示すグラフを並べて表示部105に表示する。
図10はその出力例を示している。
【0075】
管理者等は、このような出力例を確認することにより、ヒータ温度に対する膜厚の傾向を把握することができる。また、管理者等は、例えば、説明変数(調整ノブ)と目的変数との関係性が高い要素、すなわち寄与度が高い要素を特定することができ、調整ノブの選択に利用することができる。
【0076】
(実施の形態6)
実施の形態6では、生成した第2モデルMD2を用いてプロセス条件を適正化する構成について説明する。
【0077】
実施の形態6に係る情報処理装置100は、生成した第2モデルMD2を用いてプロセス条件を適正化する。
図11は最適化の概要を説明する説明図である。例えば、第2モデルとして、ヒータ温度(説明変数)と成膜速度の面間均一性(目的変数)との関係を表すモデルが得られた場合、ヒータ温度を変更した追加実験を数回行い、プロセス条件を適正化する。プロセス条件を適正化する過程で、第2モデルMD2は更新され、最適化される。
図11に示すグラフは、第2モデルMD2のプロセス条件(ヒータ温度)を適正化することにより、第2モデルMD2が最適化され、成膜速度の面間均一性が最小化していく様子を示している。
【0078】
図12は検証結果の一例を示すグラフである。グラフの横軸は実験回数、縦軸は成膜速度の面間均一性を表す。
図12のグラフは、第1基板処理より得られた第1モデルMD1から、僅か2回の追加実験(転移学習)によりBKM(Best Knowledge Method)と遜色のないモデル(第2モデルMD2)が得られたことを示している。BKMは、その分野でよく知られた方法を意味し、この例では、転移学習によりBKMと同等若しくはそれを超える面間均一性を実現する結果が得られた。
【0079】
また、更なる追加実験によってプロセス条件を適性化することにより、第2モデルMD2は最適化され、面間均一性はBKMの約半分となった。
【0080】
以上のように、実施の形態6では、生成した第2モデルMD2を用いてプロセス条件を適正化することができ、その過程で第2モデルMD2が最適化される。
【0081】
(実施の形態7)
実施の形態7では、マシンスペックの探索手法について説明する。
【0082】
図13はマシンスペックの探索手法を説明する説明図である。実施の形態6で説明した手法を用いて、装置の改造前後で最適値を比較していくことで、その装置が出せるスペックを比較し評価することができる。
図13において、装置1は改造前の第2基板処理装置20である。情報処理装置100は、改造前の第2基板処理装置20に関して、実施の形態6で説明した手法を用いて、第2モデルMD2を最適化することにより、プロセス条件の最適値を導出する。装置2は改造後の第2基板処理装置20、装置3は装置2を更に改造した後の第2基板処理装置20である。情報処理装置100は、改造後(装置2及び装置3)の夫々についても、実施の形態6で説明した手法を用いて、第2モデルMD2を最適化することにより、プロセス条件の最適値を導出する。
【0083】
情報処理装置100は、導出したプロセス条件の最適値に基づき、第2基板処理装置20が出せるスペックを比較し、評価することができる。
【0084】
(実施の形態8)
実施の形態8では、稼働条件の探索手法について説明する。
【0085】
図14は稼働条件の探索手法を説明する説明図である。第2モデルMD2が生成された後の第2基板処理装置20において基板処理を行う。測定器200は、例えば成膜速度を測定する装置であり、複数の基板について成膜速度を測定することによって、面間均一性をモニタリングする。
【0086】
情報処理装置100は、測定器200による測定結果を取得し、基準値からの乖離度を算出し、乖離を減少させるように第2モデルMD2を活用して、適性な稼働条件を導出する。情報処理装置100は、導出した稼働条件を第2基板処理装置20へ出力する。
【0087】
第2基板処理装置20は、情報処理装置100から与えられる稼働条件で稼働することにより、基準値からの乖離の少ない基板処理を実現することができる。
【0088】
今回開示された実施形態は、全ての点において例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0089】
また、各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。更に、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
【符号の説明】
【0090】
100 情報処理装置
101 制御部
102 記憶部
103 通信部
104 操作部
105 表示部
PG 転移学習プログラム
MD1 第1モデル
MD2 第2モデル
MD3 第3モデル