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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110451
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】加工装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/409 20060101AFI20240808BHJP
   B23Q 17/00 20060101ALI20240808BHJP
   H01L 21/301 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
G05B19/409 C
B23Q17/00 E
H01L21/78 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014979
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100075384
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 昂
(74)【代理人】
【識別番号】100172281
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100206553
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 崇廣
(74)【代理人】
【識別番号】100189773
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 英哲
(74)【代理人】
【識別番号】100184055
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 貴之
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(72)【発明者】
【氏名】三村 純也
【テーマコード(参考)】
3C029
3C269
5F063
【Fターム(参考)】
3C029FF03
3C269AB01
3C269BB11
3C269CC01
3C269JJ09
3C269JJ20
3C269MN47
3C269QC01
3C269QD02
3C269QE01
3C269QE22
3C269QE26
5F063AA41
5F063DD01
5F063DD99
5F063FF52
(57)【要約】
【課題】加工装置に記憶された情報を加工装置から取り出す際に、加工装置と記憶媒体等との物理的な接続をなくすことで、加工装置のウィルス感染を防止する。
【解決手段】被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルで保持された被加工物を加工する加工ユニットと、タッチパネルと、メモリ及びプロセッサを有し、チャックテーブル、加工ユニット及びタッチパネルを制御するコントローラと、を備え、コントローラは、メモリに記憶された情報を分割して分割された各々の内容を1つの二次元コードに変換することにより、情報を複数の二次元コードに変換する変換部と、複数の二次元コードを一括的にタッチパネルに表示させる、又は、複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番にタッチパネルで行わせる表示指示部と、を含む加工装置を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を加工する加工装置であって、
該被加工物を保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルで保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、
タッチパネルと、
メモリ及びプロセッサを有し、該チャックテーブル、該加工ユニット及び該タッチパネルを制御するコントローラと、を備え、
該コントローラは、
該メモリに記憶された情報を分割して分割された各々の内容を1つの二次元コードに変換することにより、該情報を複数の二次元コードに変換する変換部と、
該複数の二次元コードを一括的に該タッチパネルに表示させる、又は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせる表示指示部と、を含むことを特徴とする加工装置。
【請求項2】
該メモリに記憶される該情報は、該被加工物の加工条件、該加工装置を使用する上での手順書、及び、該被加工物の加工履歴を含むことを特徴とする請求項1記載の加工装置。
【請求項3】
該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の加工装置。
【請求項4】
該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させる際に、該複数の二次元コードのうち少なくとも1つの二次元コードの該タッチパネルにおける表示位置を該所定の周期毎に変更することを特徴とする請求項1又は2記載の加工装置。
【請求項5】
該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させる際に、該複数の二次元コードのうち少なくとも1つの二次元コードの表示順番を該所定の周期毎に変更することを特徴とする請求項1又は2記載の加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を加工する加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)等のデバイスを有するデバイスチップは、携帯電話、PC(Personal Computer)等の電子機器に広く利用されている。デバイスチップを製造する際には、まず、半導体ウェーハの表面側に複数のデバイスを形成する。これら複数のデバイスは、表面側に設定された複数の分割予定ラインに沿って区画された矩形状の複数の領域の各々に形成される。
【0003】
次いで、半導体ウェーハの裏面側を研削装置で所定の厚さとなるまで研削して薄化した後、薄化後の半導体ウェーハを切削装置で各分割予定ラインに沿って切削する。これにより、半導体ウェーハは、複数のデバイスチップに分割される。
【0004】
研削装置、切削装置等の加工装置では、半導体ウェーハの種類に応じて加工条件が調整されるので、加工装置には、複数の加工条件が登録される。また、加工装置には、半導体ウェーハを加工する際の加工装置の稼働状態が、ログデータ(即ち、加工履歴)として記憶され、加工品質の確認や加工時に不具合が発生した場合の調査には、このログデータが解析される。
【0005】
例えば、加工時に不具合が発生した場合には、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体を利用して加工装置に記憶されたログデータをPCにコピーした上で、不具合の発生要因の解析が行われる。しかし、記憶媒体を利用してログデータをPCにコピーする際には、加工装置が記憶媒体を介してウィルスに感染するリスクがある。
【0006】
また、加工装置とPCとをLAN(Local Area Network)ケーブルで接続して、ログデータを加工装置からPCにコピーすることも考えられるが、加工装置がPCを介してウィルスに感染するリスクがあるし、更には、LANケーブルの接続作業に手間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009-117776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、加工装置に記憶された情報を加工装置から取り出す際に、加工装置と記憶媒体等との物理的な接続をなくすことで、加工装置のウィルス感染を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、被加工物を加工する加工装置であって、該被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルで保持された該被加工物を加工する加工ユニットと、タッチパネルと、メモリ及びプロセッサを有し、該チャックテーブル、該加工ユニット及び該タッチパネルを制御するコントローラと、を備え、該コントローラは、該メモリに記憶された情報を分割して分割された各々の内容を1つの二次元コードに変換することにより、該情報を複数の二次元コードに変換する変換部と、該複数の二次元コードを一括的に該タッチパネルに表示させる、又は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせる表示指示部と、を含む加工装置が提供される。
【0010】
好ましくは、該メモリに記憶される該情報は、該被加工物の加工条件、該加工装置を使用する上での手順書、及び、該被加工物の加工履歴を含む。
【0011】
また、好ましくは、該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させる。
【0012】
また、好ましくは、該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させる際に、該複数の二次元コードのうち少なくとも1つの二次元コードの該タッチパネルにおける表示位置を該所定の周期毎に変更する。
【0013】
また、好ましくは、該表示指示部は、該複数の二次元コードの各々の表示及び非表示を順番に該タッチパネルで行わせ、且つ、該複数の二次元コードを該タッチパネルに所定の周期で繰り返し表示させる際に、該複数の二次元コードのうち少なくとも1つの二次元コードの表示順番を該所定の周期毎に変更する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様に係る加工装置では、加工装置に記憶された情報を複数の二次元コードに変換した上で、加工装置のタッチパネルにおいて複数の二次元コードを一括的に又は順番に表示させるので、加工装置と記憶媒体等とを物理的に接続しなくても、カメラ等の読取装置を用いて加工装置に記憶された情報を取り出すことができる。
【0015】
それゆえ、加工装置と記憶媒体等との物理的な接続に起因する加工装置のウィルス感染を防止できる。更には、加工装置と記憶媒体等との物理的な接続作業を省略できる分、作業者の手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】切削装置の斜視図である。
図2】切削装置に記憶された所定の情報と複数の二次元コードとの対応関係の一例を示す図である。
図3】タッチパネルの画面の一例を示す図である。
図4図4(A)は第1の二次元コードが表示された画面の例であり、図4(B)は第2の二次元コードが表示された画面の例であり、図4(C)は第3の二次元コードが表示された画面の例であり、図4(D)は第4の二次元コードが表示された画面の例である。
図5】複数の二次元コードの表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す表示手法を示す図である。
図6】複数の二次元コードの表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す際に少なくとも1つの二次元コードの表示位置を変更する表示手法を示す図である。
図7】複数の二次元コードの表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す際に少なくとも1つの二次元コードの表示順番を変更する表示手法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、切削装置(加工装置)2の斜視図である。図1に示すX軸方向及びY軸方向は、水平面上において互いに垂直な方向である。また、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向に垂直な方向である。
【0018】
X軸方向に平行な所定の一方向は、加工送り方向に対応し、Y軸方向に平行な所定の一方向は、割り出し送り方向に対応する。また、Z軸方向に平行な所定の一方向(即ち、下方向)は、切り込み送り方向に対応する。
【0019】
切削装置2は、各構成要素が搭載される基台4を備える。基台4の上部には、基台4の上面と、側面の一部と、を覆う外装カバー部材6が設けられている。基台4の角部には、カセットテーブル8が設置されている。
【0020】
カセットテーブル8の上面には、複数の被加工物11を収容したカセット(不図示)が載せられる。なお、図1では、カセットに収容される1つの被加工物11を例示的に示す。被加工物11は、例えば、シリコン単結晶基板を有する。シリコン単結晶基板の表面側には、複数の分割予定ラインが格子状に設けられている。
【0021】
複数の分割予定ラインで規定される各々矩形状の小領域には、IC等のデバイスが形成されている。但し、被加工物11を構成する基板の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。同様に、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物11には、デバイスが形成されていなくてもよい。
【0022】
被加工物11の裏面側には、被加工物11よりも大径のダイシングテープ13の中央部が貼り付けられており、ダイシングテープ13の外周部には、金属製で環状のフレーム15の一面が貼り付けられている。被加工物11は、ダイシングテープ13を介してフレーム15で支持されたフレームユニット17の形態でカセットに収容されている。
【0023】
カセットテーブル8の下部には、昇降機構(不図示)が設けられている。昇降機構は、被加工物11を外装カバー部材6の内部へ適切に搬出入できる様に、カセットの高さ位置を調節する。被加工物11は、カセットから外装カバー部材6の内部へ搬送された後、円板状のチャックテーブル10で吸引保持される。
【0024】
チャックテーブル10は、金属で形成された円板状の枠体を有する。枠体の上部には、円板状の凹部が形成されており、この凹部には多孔質セラミックスで形成された円板状の多孔質板が固定されている。枠体の上面と、多孔質板の上面とは、略面一であり、XY平面に略平行な保持面10aを構成している。
【0025】
枠体には、所定の流路(不図示)が形成されており、所定の流路には、真空ポンプ等の吸引源(不図示)が接続されている。吸引源で発生させた負圧は、所定の流路を介して、多孔質板の上面へ伝達される。
【0026】
チャックテーブル10の下部には、モータ等を含む回転機構(不図示)が設けられている。チャックテーブル10は、回転機構(不図示)により、Z軸方向に略平行な回転軸の周りに回転可能である。また、チャックテーブル10及び回転機構は、ボールねじ式のX軸方向移動機構(不図示)によりX軸方向に沿って移動可能である。
【0027】
チャックテーブル10で吸引保持された被加工物11は、外装カバー部材6の内側に配置された切削ユニット(即ち、加工ユニット)12で切削(即ち、加工)される。切削ユニット12は、長手部がY軸方向に沿って配置された四角筒状のスピンドルハウジング12aを有する。
【0028】
スピンドルハウジング12aには、長手部がY軸方向に沿って配置された円柱状のスピンドル12bが回転可能に配置されている。スピンドル12bの基端部の近傍には、モータ等の駆動源(不図示)が設けられている。また、スピンドル12bの先端部(即ち、一端部)には、切削ブレード(加工工具)12cが装着されている。
【0029】
駆動源を動作させると、切削ブレード12cが高速で回転する。切削ブレード12cは、例えば、ハブ型であり、アルミニウム合金で形成された円板状のハブ基台と、ハブ基台の一面の外周部に設けられた円環状の切り刃と、を有するが、ハブ基台を有さずに切り刃のみで構成されるハブレス型(ワッシャ型)であってもよい。
【0030】
スピンドルハウジング12aには、切削ユニット12をY軸方向及びZ軸方向に沿って移動させる切削ユニット移動機構(不図示)が接続されている。また、スピンドルハウジング12aには、アライメント、カーフチェック等で用いられる顕微鏡カメラユニット(不図示)が設けられている。
【0031】
顕微鏡カメラユニットは、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を有する光源と、対物レンズ及び結像レンズと、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ等の固体撮像素子と、を有する。
【0032】
X軸方向においてカセットテーブル8に隣接し、且つ、外装カバー部材6の前面6aの後方側には、切削後の被加工物11を洗浄するためのスピンナ洗浄装置(不図示)が設けられている。切削後の被加工物11は、スピンナ洗浄装置で洗浄及び乾燥された後、カセットへ搬入される。
【0033】
外装カバー部材6の前面6aには、ユーザーインターフェースとなるタッチパネル14が設けられている。タッチパネル14は、表示装置として機能し、複数のテンプレート、顕微鏡カメラユニットで得た画像、後述する二次元コード等を表示する。また、タッチパネル14は、作業者が、指、タッチペン等で情報を入力するための入力装置としても機能する。
【0034】
切削装置2には、カセットテーブル8の昇降機構、チャックテーブル10の吸引源、回転機構及びX軸方向移動機構、切削ユニット12、切削ユニット移動機構、顕微鏡カメラユニット、タッチパネル14等を制御するためのコントローラ(制御ユニット)16が設けられている。
【0035】
コントローラ16は、例えば、コンピュータによって構成されており、各々ハードウェアとしての、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ(処理装置)16aと、メモリ(記憶装置)16bと、を含む。
【0036】
メモリ16bは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置と、を含む。
【0037】
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従いプロセッサ16a等を動作させることによって、コントローラ16の機能が実現される。
【0038】
また、補助記憶装置には、被加工物11の切削条件及び洗浄条件(即ち、被加工物11の加工条件)、切削装置2を使用する上での手順書、被加工物11の搬送履歴、切削履歴及び洗浄履歴(即ち、被加工物11の加工履歴)等の情報18も記憶される。
【0039】
切削条件は、スピンドル12bの回転数、切削ブレード12cの砥粒の種類、及び、砥粒の平均粒径又は粒度、切削ブレード12cのボンド材の種類、切削ブレード12cの刃厚、切削ブレード12cにおける砥粒の集中度、切削ブレード12cの外径、切削ブレード12cの先端形状、チャックテーブル10の加工送り速度、インデックス量、切り込み送り量等を含む。
【0040】
洗浄条件は、スピンナテーブルの回転数、洗浄水の単位時間当たりの流量、洗浄水の種類、洗浄が行われた時間等を含む。
【0041】
手順書は、予め記録された文字情報等で構成されており、切削ブレード12cの交換手順、チャックテーブル10の交換手順、装置エラーの解除手順、切削条件の設定手順、その他補助機能の使用手順、メンテナンス手順等の手順の説明を含む。なお、手順書は、随時アップデートを行うことにより更新されてもよい。
【0042】
搬送履歴は、被加工物11を特定するための個体識別符号(即ち、ID)や被加工物11が格納されていたカセットのスロット番号、被加工物11を搬送するアームや被加工物11の位置合わせをそれぞれ行うガイドレール、ピン等の位置、被加工物11を搬送するアームのバキューム圧力等を含む。
【0043】
切削履歴は、採用された切削条件、切削ブレード12cのセットアップ作業を行った時間、スピンドル12bに供給される電流値(即ち、スピンドル電流値)の時間変化、切削の開始時刻、終了時刻、チッピングの数、大小及びカーフの位置ずれ等の切削品質に関する測定結果等を含む。洗浄履歴は、複数の被加工物11の洗浄において採用された洗浄条件、複数の被加工物11の洗浄順序、洗浄の開始時刻、終了時刻等を含む。
【0044】
補助記憶装置には、プロセッサ16aで実行することにより変換部20として機能する所定のプログラムが記憶されている。変換部20は、例えば、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を介して処理が実行される第1のアプリケーションソフトウェア(AP:Application Software)を含む。
【0045】
変換部20は、所定の情報18を複数の内容(例えば、図2に示す第1の内容18a、第2の内容18b、第3の内容18c、及び、第4の内容18d)に分割する。変換部20は、更に、分割された各々の内容を1つの二次元コードに変換することにより、所定の情報18を複数の二次元コード22に変換する。
【0046】
変換部20は、所定の情報18を、例えば、図2に示す第1の二次元コード22a、第2の二次元コード22b、第3の二次元コード22c、及び、第4の二次元コード22dに変換する。
【0047】
なお、変換部20により作成される二次元コードとは、タッチパネル14等の表示装置で表示された場合に縦方向及び横方向に情報を有するコードであり、表示装置においてコードの形態で表示されていないときには文字、数字、記号等の情報となり得る。
【0048】
図2は、切削装置2に記憶された所定の情報18と複数の二次元コード22との対応関係の一例を示す図である。各二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)であるが、これに限定されず、データマトリックス(DataMatrix)、マキシコード(MaxiCode)、アズテックコード(Aztec Code)、ピーディーエフ417(PDF417)等の他の態様であってもよい。
【0049】
ここで、図1に戻る。補助記憶装置には、プロセッサ16aで実行することにより表示指示部24として機能する所定のプログラムが記憶されている。本実施形態の表示指示部24は、上述のオペレーティングシステムを介して処理が実行される第2のアプリケーションソフトウェアを含む。
【0050】
第2のアプリケーションソフトウェアは、例えば、タッチパネル14の画面内に表示される1つのウィンドウのどこに二次元コード等を表示するのかを制御する。また、第2のアプリケーションソフトウェアは、画面に表示される上述の複数のテンプレートの作成、表示位置の制御等も行う。
【0051】
また、本実施形態の表示指示部24は、上述のオペレーティングシステムの機能の一部を含む。つまり、表示指示部24は、1以上のウィンドウをタッチパネル14の画面内においてどのように表示するのかを制御する。
【0052】
タッチパネル14を介して所定の情報18に対応する複数の二次元コード22を表示させる旨の要請24aがあった場合、表示指示部24は、変換部20に所定のコマンド24bを送る。これにより、変換部20は、メモリ16bから所定の情報18を読み出し、所定の情報18を複数の二次元コード22に変換する。
【0053】
その後、表示指示部24は、変換部20での処理結果(即ち、複数の二次元コード22)をタッチパネル14の所定の表示領域に所定の形式で表示させる様に、複数の二次元コード22に対応する表示情報を含む画面情報24cをタッチパネル14に送る。
【0054】
この様にして、表示指示部24は、タッチパネル14に複数の二次元コード22を表示させる。第1の実施形態においては、図3に示す様に、表示指示部24は、複数の二次元コード22を一括的にタッチパネル14に表示させる。
【0055】
図3は、タッチパネル14の画面の一例を示す図である。図3では、画面の縦方向の中央部且つ画面の左半分に、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dが同時に表示されている。
【0056】
例えば、図3の画面の右端に表示されている“Enter”のボタン26aを作業者が押すと、コントローラ16が要請24aを受け取り、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dがタッチパネル14に表示される。
【0057】
また、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの表示は、ボタン26aの下側に表示されている“Exit”のボタン26bを作業者が押すまで継続される。但し、図3に示すボタン26a,26bは、一例であり、画面に表示される他のボタンにより、二次元コードの表示開始及び表示終了を行ってもよい。
【0058】
図3に示す第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dは、被加工物11の加工履歴を示す情報18を構成しているが、加工履歴に限定されず、被加工物11の加工条件や切削装置2を使用する上での手順書であってもよい。
【0059】
作業者は、カメラ機能付きの携帯電話等の読取装置(不図示)を用いて、タッチパネル14に表示されている第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dを撮影する。これにより、切削装置2と記憶媒体等とを物理的に接続しなくても、切削装置2に記憶された情報18を取り出すことができる。
【0060】
それゆえ、切削装置2と記憶媒体等との物理的な接続に起因する切削装置2のウィルス感染を防止できる。更には、切削装置2と記憶媒体等との物理的な接続作業を省略できる分、作業者の手間を軽減できる。また、第1の実施形態では、複数の二次元コード22を読取装置で一度に読み取ることができるので、読み取りに要する作業時間を短縮できるという利点がある。
【0061】
ところで、無線通信により切削装置2とPCとを接続することも考えられるが、切削装置2が設置された環境次第では切削装置2とPCとの無線通信を適切に行えない場合があるし、そもそも切削装置2に無線通信の機能が備わっていない場合もある。
【0062】
これに対して、切削装置2では、コントローラ16に所定のプログラムをインストールすれば、切削装置2がPCとの無線通信を行うことができない場合であっても、切削装置2に記憶された情報18を取り出すことができる。
【0063】
(第2の実施形態)次に、図4を参照して第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の表示指示部24は、画面情報24cを第1の実施形態から変更することで、複数の二次元コード22の表示形式を変更する。
【0064】
第2の実施形態の表示指示部24は、具体的には、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの各々の表示及び非表示を1つずつ順番にタッチパネル14で行わせる。係る点が、第1の実施形態と異なる。
【0065】
図4(A)は、第1の二次元コード22aが表示された画面の例である。所定時間(例えば、100ms)の経過後、表示指示部24は、第1の二次元コード22aを非表示とし、第2の二次元コード22bを表示させる。
【0066】
図4(B)は、第2の二次元コード22bが表示された画面の例である。同様に、所定時間(例えば、100ms)の経過後、表示指示部24は、第2の二次元コード22bを非表示とし、第3の二次元コード22cを表示させる。
【0067】
図4(C)は、第3の二次元コード22cが表示された画面の例である。同様に、所定時間(例えば、100ms)の経過後、表示指示部24は、第3の二次元コード22cを非表示とし、第4の二次元コード22dを表示させる。
【0068】
図4(D)は、第4の二次元コード22dが表示された画面の例である。この様に、400ms程度の短時間において、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの1つずつの表示及び非表示が行われる。
【0069】
作業者が読取装置をタッチパネル14にかざしておけば、各二次元コードが逐次的に読み取られるので、情報18を取得できる。なお、図4(A)から図4(D)では、各二次元コードの表示位置が異なるが、各二次元コードを所定の同じ位置に表示させてもよい。
【0070】
例えば、QRコード(登録商標)の場合、1つの二次元コードで表示可能な情報量の上限は、約2.8kB(kilobyte)であるので、情報18の量が多くなると、複数の二次元コード22の数も多くなる。
【0071】
この場合、複数の二次元コード22を一括的にタッチパネル14で表示することが難しくなる。しかし、複数の二次元コード22を1つずつ順番に表示させることで、情報量が多くなっても全ての情報を確実にタッチパネル14で表示できる。
【0072】
なお、複数の二次元コード22を1つずつ順番に表示させることに代えて、複数の二次元コード22の一部を複数ずつ(即ち、2つ以上、且つ、分割総数未満の所定数ずつ)タッチパネル14に表示させてもよい。
【0073】
(第3の実施形態)次に、図5を参照して第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の表示指示部24も、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの各々の表示及び非表示を1つずつ順番にタッチパネル14で行わせる。
【0074】
但し、第3の実施形態の表示指示部24は、画面情報24cを変更することで、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22d(即ち、複数の二次元コード22)をタッチパネル14に所定の周期で繰り返し表示させる。係る点が、第2の実施形態と異なる。
【0075】
図5は、複数の二次元コード22の表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す表示手法を示す図である。第3の実施形態の表示指示部24は、まず、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの1つずつの表示及び非表示の繰り返しを、第2の実施形態と同様に行う。
【0076】
但し、第3の実施形態の表示指示部24は、更に、第4の二次元コード22d(即ち、最後の二次元コード)を非表示にすると第1の二次元コード22a(即ち、最初の二次元コード)を所定の時間(例えば、100ms)表示させる。
【0077】
この様にして、第3の実施形態の表示指示部24は、作業者が“Exit”のボタン26bを押すまで、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの1つずつの表示及び非表示を繰り返す。
【0078】
この様に、複数の二次元コード22を1つずつ繰り返し表示することにより、何らかの理由で1周期目では読み取ることができなかった二次元コードがあったとしても、2周期目以降の表示で読み取ることができるので、第2の実施形態に比べてより確実に複数の二次元コード22を読み取ることができる。
【0079】
なお、第3の実施形態においても、複数の二次元コード22を1つずつ順番に表示させることに代えて、複数の二次元コード22を複数ずつ(即ち、2つ以上、且つ、分割総数未満の所定数ずつ)順番に表示させてもよい。
【0080】
(第4の実施形態)次に、図6を参照して第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の表示指示部24も、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの各々の表示及び非表示を1つずつ順番にタッチパネル14で行わせる。
【0081】
更に、第4の実施形態の表示指示部24も、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22d(即ち、複数の二次元コード22)をタッチパネル14に所定の周期で繰り返し表示させる。
【0082】
但し、第4の実施形態の表示指示部24は、画面情報24cを変更することで、複数の二次元コード22のうち少なくとも1つの二次元コードのタッチパネル14における表示位置を所定の周期毎に変更する。係る点が、第3の実施形態と異なる。
【0083】
図6は、複数の二次元コード22の表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す際に少なくとも1つの二次元コードの表示位置を変更する表示手法を示す図である。
【0084】
図6では、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの表示に要する所定の周期(例えば、400ms(=100ms×4))の後、再度、第1の二次元コード22aが表示されるが、2周期目の第1の二次元コード22aは、1周期目に第4の二次元コード22dが表示されていた位置に表示される。
【0085】
更に、図6では示されていないが、3周期目の第1の二次元コード22aは、1周期目に第3の二次元コード22cが表示されていた位置に表示されてもよい。表示位置をどのように変化させるかは、種々の設定が可能である。
【0086】
第2の二次元コード22bから第4の二次元コード22dについては、2周期目以降の表示位置を変えてもよく、変えなくてもよい。表示指示部24は、二次元コードの位置をランダムに変更してもよく、予め定められたパターンに従って変更してもよい。
【0087】
第4の実施形態では、室内灯や外光がタッチパネル14に当たりその反射光により、1周期目の表示において少なくとも1つの二次元コードの撮影が適切に行われなかったとしても、当該少なくとも1つの二次元コードの表示位置を変更することにより、2周期目以降の表示で撮影の不備を解消できる。
【0088】
なお、第4の実施形態においても、複数の二次元コード22を1つずつ順番に表示させることに代えて、複数の二次元コード22を複数ずつ(即ち、2つ以上、且つ、分割総数未満の所定数ずつ)順番に表示させてもよい。
【0089】
(第5の実施形態)次に、図7を参照して第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の表示指示部24も、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dの各々の表示及び非表示を1つずつ順番にタッチパネル14で行わせる。
【0090】
更に、第5の実施形態の表示指示部24も、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22d(即ち、複数の二次元コード22)をタッチパネル14に所定の周期で繰り返し表示させる。
【0091】
但し、第5の実施形態の表示指示部24は、画面情報24cを変更することで、複数の二次元コード22のうち少なくとも1つの二次元コードのタッチパネル14における表示順番を所定の周期毎に変更する。なお、二次元コードの表示位置は、第2の実施形態(図4)に示す様に、二次元コードに応じて予め定められていてもよく、第4の実施形態(図6)と同様に変更されてもよい。
【0092】
図7は、複数の二次元コード22の表示及び非表示を1つずつ順番に行い、且つ、これを所定の周期で繰り返す際に少なくとも1つの二次元コードの表示順番を変更する表示手法を示す図である。
【0093】
図7に示す例では、まず、所定の周期(例えば、400ms(=100ms×4))の間、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dをこの順序で表示させる(1周期目)。
【0094】
その後、所定の周期の間、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dを、今度は、第2の二次元コード22b、第1の二次元コード22a、第4の二次元コード22d、及び、第3の二次元コード22cの順序で表示させる(2周期目)。
【0095】
更に、その後、所定の周期の間、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dを、今度は、第4の二次元コード22d、第2の二次元コード22b、第3の二次元コード22c、及び、第1の二次元コード22aの順序で表示させる(3周期目)。
【0096】
但し、表示順番をどのように変化させるかは、種々の設定が可能である。表示指示部24は、二次元コードの順番をランダムに変更してもよく、予め定められたパターンに従って変更してもよい。
【0097】
第5の実施形態においては、瞬間的な反射光の入り込みや瞬間的なタッチパネル14での表示の不備等に起因して1周期目の表示において少なくとも1つの二次元コードの撮影が適切に行われなかったとしても、当該少なくとも1つの二次元コードの表示順番を変更することにより、2周期目以降の表示で撮影の不備を解消できる。
【0098】
また、複数の二次元コード22の各々が一定の周期で規則的に繰り返し表示される状況において、1つの二次元コードの表示周期と同じ周期で反射光の入り込みがあった場合や当該表示周期と同じ周期で瞬間的なタッチパネル14での表示の不備が発生した場合にも、撮影の不備を解消できる。
【0099】
なお、第5の実施形態においても、複数の二次元コード22を1つずつ順番に表示させることに代えて、複数の二次元コード22を複数ずつ(即ち、2つ以上、且つ、分割総数未満の所定数ずつ)順番に表示させてもよい。
【0100】
その他、上述の実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、情報18の分割数は4に限定されない。分割数は、2分割、3分割、又は、5分割以上であってもよい。
【0101】
また、変換部20は、所定の情報18を複数の二次元コード22(例えば、図2に示す第1の二次元コード22a、第2の二次元コード22b、第3の二次元コード22c、及び、第4の二次元コード22d)に変換した上で、これらが重ね合わされた1つの二次元コードを作成してもよい。
【0102】
この場合、例えば、第1の二次元コード22aの各セルは、第1の色と、第1の色とは異なる第5の色と、で構成され、第2の二次元コード22bの各セルは、第1及び第5の色とは異なる第2の色と、第5の色と、で構成される。
【0103】
また、第3の二次元コード22cの各セルは、第1、第2及び第5の色とは異なる第3の色と、第5の色と、で構成され、第4の二次元コード22dの各セルは、第1、第2、第3及び第5の色とは異なる第4の色と、第5の色と、で構成される。なお、第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dは、縦横の大きさが同じである。
【0104】
第1の二次元コード22aから第4の二次元コード22dを重ね合わせる際には、同じ位置にあるセルの色を所定のアルゴリズムに従い加法混色又は減法混色することで形成する。これにより、複数の二次元コード22の情報を消失させることなく、複数の二次元コード22を1つの二次元コードにまとめて表示できる。
【0105】
ところで、上述の実施形態では、加工装置として切削装置2の例を説明したが、加工装置は、被加工物11の研削を行う研削装置、被加工物11のバイト切削を行うバイト切削装置、被加工物11の研磨を行う研磨装置であってもよい。
【0106】
研削装置(不図示)は、円板状のチャックテーブルと、チャックテーブルの上方に配置された研削ユニットと、を有する。この研削ユニットは、長手部がZ軸方向に沿って配置されたスピンドルを有する。スピンドルの下端部(一端部)には、円板状のマウントの上面側の中央部が固定されている。
【0107】
マウントの下面側には、円環状の研削ホイール(加工工具)が装着される。研削ホイールは、金属で形成された環状基台を有する。環状基台の下面側には、それぞれブロック状の複数の研削砥石が環状基台の周方向に沿って略等間隔に配置されている。
【0108】
バイト切削装置(不図示)は、円板状のチャックテーブルと、チャックテーブルの上方に配置されたバイト切削ユニットと、を有する。このバイト切削ユニットは、長手部がZ軸方向に沿って配置されたスピンドルを有する。
【0109】
スピンドルの下端部(一端部)には、円板状のマウントの上面側の中央部が固定されている。マウントの下面側のうち、外周部の一部には、ダイヤモンドで形成されたバイト(ダイヤモンドバイト、即ち、加工工具)が固定されている。
【0110】
研磨装置(不図示)は、円板状のチャックテーブルと、チャックテーブルの上方に配置された研磨ユニットと、を有する。この研磨ユニットは、長手部がZ軸方向に沿って配置されたスピンドルを有する。
【0111】
スピンドルの下端部(一端部)には、円板状のマウントの上面側の中央部が固定されている。マウントの下面側には、円板状の研磨工具(加工工具)が装着される。研磨工具は、硬質樹脂等で形成された円板状の基台を有する。基台の下面側には、円板状の研磨パッドが固定されている。
【0112】
研磨パッドは、例えば、発泡樹脂、不織布等のパッド部と、ダイヤモンド等で形成されパッド部に固定された砥粒と、を有する。なお、研磨パッドは、砥粒を有しなくてもよい。この場合、研磨時に研磨工具へ供給される研磨液に遊離砥粒が含有される。
【0113】
ところで、加工装置は、エッチング装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、スパッタリング装置等の他の加工装置(いずれも不図示)であってもよい。この場合、加工装置のチャックテーブルとしては、被加工物11を負圧で吸引することに代えて、電気的な力で被加工物11を吸引保持する静電チャックが用いられる。
【0114】
エッチング装置、CVD装置、スパッタリング装置等の他の加工装置において、被加工物11を加工する加工ユニットは、静電チャックを覆うチャンバと、静電チャックで保持された被加工物11に活性ガスやターゲット材料の粒子を供給するための電極構造と、を含む。
【符号の説明】
【0115】
2:切削装置(加工装置)、4:基台、6:外装カバー部材、6a:前面
8:カセットテーブル、10:チャックテーブル、10a:保持面
11:被加工物、13:ダイシングテープ、15:フレーム、17:フレームユニット
12:切削ユニット(加工ユニット)、12a:スピンドルハウジング
12b:スピンドル、12c:切削ブレード(加工工具)
14:タッチパネル
16:コントローラ、16a:プロセッサ、16b:メモリ
18:情報
18a:第1の内容、18b:第2の内容、18c:第3の内容、18d:第4の内容
20:変換部
22:複数の二次元コード
22a:第1の二次元コード、22b:第2の二次元コード
22c:第3の二次元コード、22d:第4の二次元コード
24:表示指示部、24a:要請、24b:コマンド、24c:画面情報
26a,26b:ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7