IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスケーハイニックス株式会社の特許一覧

特開2024-111803プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法
<>
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図1
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図2
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図3
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図4a
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図4b
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図5a
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図5b
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図6
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図7
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図8
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図9
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図10
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図11
  • 特開-プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024111803
(43)【公開日】2024-08-19
(54)【発明の名称】プログラム動作を遂行するメモリ装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/24 20060101AFI20240809BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20240809BHJP
   G11C 16/34 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
G11C16/24 110
G11C16/04 170
G11C16/34 140
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023196683
(22)【出願日】2023-11-20
(31)【優先権主張番号】10-2023-0015640
(32)【優先日】2023-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔亨進
(72)【発明者】
【氏名】鄭贊熙
【テーマコード(参考)】
5B225
【Fターム(参考)】
5B225BA01
5B225CA04
5B225DB02
5B225DB08
5B225EA05
5B225EE12
5B225FA02
(57)【要約】
【課題】プログラム動作を遂行する不揮発性メモリ装置及びその動作方法を提供する。
【解決手段】メモリ装置は、コースプログラム動作及びファインプログラム動作を遂行できる。メモリ装置は、コースプログラム動作において、選択的にビットラインをプリチャージさせて検証(S24)を遂行できる。メモリ装置100は、ファインプログラム動作において、全てのビットラインをプリチャージさせて検証(S26)を遂行できる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセルと連結されるビットラインと、
プログラム動作情報信号に基づいて、ビットラインプリチャージ信号を生成するプリチャージ制御回路と、
プログラムデータ及び前記ビットラインと連結されるセンシングノードの電圧レベルに基づいてラッチ信号を生成し、前記ビットラインプリチャージ信号及び前記ラッチ信号の少なくとも一つに基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせるページバッファと、を含む、メモリ装置。
【請求項2】
前記プリチャージ制御回路は、前記プログラム動作情報信号がコースプログラム動作と関連付けられた場合、前記ビットラインプリチャージ信号をディセーブルさせ、
前記プログラム動作情報信号がファインプログラム動作と関連付けられた場合、前記ビットラインプリチャージ信号をイネーブルさせる、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記ページバッファは、前記ビットラインプリチャージ信号がイネーブルされた場合、前記ラッチ信号と無関係に、前記ビットラインをプリチャージさせ、
前記ビットラインプリチャージ信号がディセーブルされた場合、前記ラッチ信号に基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせる、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項4】
前記ページバッファは、
前記ビットラインプリチャージ信号に基づいて、前記ビットラインにコア電圧を印加する第1のプリチャージ回路と、
前記ラッチ信号に基づいて、前記ビットラインに前記コア電圧を印加する第2のプリチャージ回路と、
前記センシングノードの電圧レベルに応じて、前記ラッチ信号を生成するセンシングラッチ回路と、を含む、請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記ページバッファは、前記プログラムデータに基づいて、前記センシングノードの電圧レベルを変化させるデータラッチ回路をさらに含む、請求項4に記載のメモリ装置。
【請求項6】
前記ページバッファは、検証ラッチ信号に基づいて、前記センシングノードの電圧レベルを変化させる検証ラッチ回路をさらに含む、請求項4に記載のメモリ装置。
【請求項7】
メモリセルと連結されるビットラインと、
プログラム動作情報信号及び検証情報信号の少なくとも一つに基づいて、ビットラインプリチャージ信号を生成するプリチャージ制御回路と、
プログラムデータ及び前記ビットラインと連結されるセンシングノードの電圧レベルを感知してラッチ信号を生成し、前記ビットラインプリチャージ信号及び前記ラッチ信号の少なくとも一つに基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせるページバッファと、を含む、メモリ装置。
【請求項8】
前記プリチャージ制御回路は、前記プログラム動作情報信号がコースプログラム動作と関連付けられた場合、前記ビットラインプリチャージ信号をディセーブルさせる、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項9】
前記プリチャージ制御回路は、前記プログラム動作情報信号がファインプログラム動作と関連付けられ、前記検証情報信号の値が基準信号の値よりも低い場合、前記ビットラインプリチャージ信号をイネーブルさせる、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項10】
前記プリチャージ制御回路は、前記プログラム動作情報信号がファインプログラム動作と関連付けられ、前記検証情報信号の値が基準信号の値よりも大きい場合、前記ビットラインプリチャージ信号をディセーブルさせる、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項11】
前記検証情報信号は、メモリセル分布のロジック値、検証電圧及びプログラム動作の遂行回数の少なくとも一つと関連付けられる、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項12】
前記ページバッファは、前記ビットラインプリチャージ信号がイネーブルされた場合、前記ラッチ信号と無関係に、前記ビットラインをプリチャージさせ、
前記ビットラインプリチャージ信号がディセーブルされた場合、前記ラッチ信号に基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせる、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項13】
前記ページバッファは、
前記ビットラインプリチャージ信号に基づいて、前記ビットラインにコア電圧を印加する第1のプリチャージ回路と、
前記ラッチ信号に基づいて、前記ビットラインに前記コア電圧を印加する第2のプリチャージ回路と、
前記センシングノードの電圧レベルに応じて、前記ラッチ信号を生成するセンシングラッチ回路と、を含む、請求項7に記載のメモリ装置。
【請求項14】
前記ページバッファは、前記プログラムデータに基づいて、前記センシングノードの電圧レベルを変化させるデータラッチ回路をさらに含む、請求項13に記載のメモリ装置。
【請求項15】
前記ページバッファは、検証ラッチ信号に基づいて、前記センシングノードの電圧レベルを変化させる検証ラッチ回路をさらに含む、請求項13に記載のメモリ装置。
【請求項16】
プログラム動作が、コースプログラム動作であるか、或いは、ファインプログラム動作であるかを判定するステップと、
複数のメモリセルにプログラム電圧を印加して、プログラムを遂行するステップと、
前記プログラム動作がコースプログラム動作の場合、複数のビットラインを選択的にプリチャージさせて検証を遂行し、前記プログラム動作がファインプログラム動作の場合、前記複数のビットラインを全部プリチャージさせて前記検証を遂行するステップと、を含む、メモリ装置の動作方法。
【請求項17】
前記複数のビットラインを選択的にプリチャージさせるステップは、前記複数のビットラインと各々連結された複数のページバッファに格納されたラッチ信号に基づいて遂行される、請求項16に記載のメモリ装置の動作方法。
【請求項18】
前記ラッチ信号のロジックレベルは、前記プログラム電圧に対応するプログラムデータ及び前記検証の対象となるメモリセル分布のロジック値に基づいて設定される、請求項17に記載のメモリ装置の動作方法。
【請求項19】
前記プログラム動作がファインプログラム動作の場合、前記検証を遂行するステップは、前記検証の対象となるメモリセル分布が、設定されたメモリセル分布と同一であるか、或いは、設定されたメモリセル分布よりも低いメモリセル分布の場合、前記複数のビットラインを全部プリチャージさせて前記検証を遂行する、請求項16に記載のメモリ装置の動作方法。
【請求項20】
前記プログラム動作がファインプログラム動作の場合、前記検証を遂行するステップは、前記検証の対象となるメモリセル分布が、設定されたメモリセル分布よりも高いメモリセル分布の場合、前記複数のビットラインを選択的にプリチャージさせて前記検証を遂行する、請求項16に記載のメモリ装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路技術に関し、より詳しくは、プログラム動作を遂行する不揮発性メモリ装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリ装置は、メモリセルの特性により、揮発性メモリ装置及び不揮発性メモリ装置に区分できる。揮発性メモリ装置は、電源供給が遮断されると、メモリセルに格納されたデータのロスが発生し得る。不揮発性メモリ装置は、電源供給が遮断されても、メモリセルに格納されたデータを保持できる。揮発性メモリ装置は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)及びSRAM(Static Random Access Memory)を含むことができる。不揮発性メモリ装置は、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、PCRAM(Phase Change RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、RRAM(Resistive RAM)、FRAM(Ferroelectric RAM)(登録商標)などを含むことができる。
【0003】
不揮発性メモリ装置は、プログラム及び検証を遂行して、メモリセルにデータを格納するプログラム動作を遂行できる。プログラムは、メモリセルにターゲットデータを書き込む動作であり得、検証は、メモリセルに書き込まれたデータがターゲットデータに対応するか否かを確認する動作であり得る。メモリ容量を改善させるために、一つのメモリセルに2ビット以上のデータを格納するMLC(Multi-Level Cell)不揮発性メモリ装置が開発されている。MLC不揮発性メモリ装置は、ターゲットデータに対応するデータ分布を形成するために、多数のプログラム及び検証を遂行する必要がある。多数のプログラム及び検証を遂行する場合、不揮発性メモリ装置の電力消耗を増加させるため、低電力化の具現化が困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、複数のプログラムを遂行する際に、プログラム動作の種類、検証の対象となるメモリセル分布により、選択的にプリチャージ動作を遂行できるメモリ装置及びその動作方法を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係るメモリ装置は、メモリセルと連結されるビットラインと、プログラム動作情報信号に基づいて、ビットラインプリチャージ信号を生成するプリチャージ制御回路と、プログラムデータ及び前記ビットラインと連結されるセンシングノードの電圧レベルに基づいてラッチ信号を生成し、前記ビットラインプリチャージ信号及び前記ラッチ信号の少なくとも一つに基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせるページバッファと、を含むことができる。
【0006】
本発明の実施例に係るメモリ装置は、メモリセルと連結するビットラインと、プログラム動作情報信号及び検証情報信号の少なくとも一つに基づいて、ビットラインプリチャージ信号を生成するプリチャージ制御回路と、プログラムデータ及び前記ビットラインと連結されるセンシングノードの電圧レベルを感知してラッチ信号を生成し、前記ビットラインプリチャージ信号及び前記ラッチ信号の少なくとも一つに基づいて、前記ビットラインをプリチャージさせるページバッファと、を含むことができる。
【0007】
本発明の実施例に係るメモリ装置の動作方法は、プログラム動作が、コース(coarse)プログラム動作であるか、或いは、ファイン(fine)プログラム動作であるかを判定するステップと、複数のメモリセルにプログラム電圧を印加して、プログラムを遂行するステップと、前記プログラム動作が前記コースプログラム動作の場合、複数のビットラインを選択的にプリチャージさせて検証を遂行し、前記プログラム動作がファインプログラム動作の場合、前記複数のビットラインを全部プリチャージさせて前記検証を遂行するステップと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施例は、電力消耗を低減するとともに、正確な閾値電圧分布を形成することで、メモリ装置の動作性能を最適化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に係るメモリ装置の構成を示す図である。
図2】本発明の実施例に係るメモリブロックの構成を示す図である。
図3】本発明の実施例に係るメモリブロックの構成を示す図である。
図4a】本発明の実施例に係るメモリ装置が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。
図4b】本発明の実施例に係るメモリ装置が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。
図5a】本発明の実施例に係るメモリ装置が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。
図5b】本発明の実施例に係るメモリ装置が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。
図6】本発明の実施例に係るメモリ装置の動作方法を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施例に係るメモリ装置の動作方法を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施例に係るプリチャージ制御回路の構成及びプリチャージ制御回路の動作を表すテーブルを示す図である。
図9】本発明の実施例に係るページバッファの構成を示す図である。
図10図9に示すデータラッチ回路の構成を示す図である。
図11図9に示すパス/フェイルラッチ回路の構成を示す図である。
図12図1のメモリ装置と連結されるプロセッサを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係るメモリ装置100の構成を示す図である。図1を参照すれば、メモリ装置100は、メモリセルアレイ110及び周辺回路120を含むことができる。メモリセルアレイ110は、複数のメモリブロックMB1~MBkを含むことができる。メモリブロックは、メモリ装置100が消去動作を遂行する単位であり得る。複数のメモリブロックMB1~MBkの各々に格納されたデータは、一度に及び/又は同時に消去できる。複数のメモリブロックMB1~MBkの各々は、データを格納する複数のメモリセル(図示せず)を含むことができる。複数のメモリブロックMB1~MBkの各々には、複数のワードラインWL1~WLn(nは2以上の整数)と、複数のビットラインBL1~BLm(mは2以上の整数)とが配置され、複数のワードラインWL1~WLnと、複数のビットラインBL1~BLmとが交差する地点に、複数のメモリセルが連結され得る。複数のメモリセルの各々は、格納されたデータにより、消去状態及び複数のプログラム状態の何れか一つの状態を有することができる。複数のメモリセルは、基板に平行に配列される2次元構造、又は、基板から垂直方向に積層される3次元構造に配列できる。
【0011】
図2は、本発明の実施例に係るメモリブロックMB1の構成を示す図である。図2に示すメモリブロックMB1は、図1に示すメモリブロックMB1~MBkの各々に適用できる。図2を参照すれば、メモリブロックMB1は、ストリングST11~ST1m、ST21~ST2mを含むことができる。ストリングST11~ST1m、ST21~ST2mの各々は、垂直方向(Z方向)に沿って延長できる。メモリブロックMB1内において、行方向(X方向)にm個のストリングを配列できる。図2では、列方向(Y方向)に2個のストリングが配列されるものを示しているが、これは説明の便宜のためのもので、列方向(Y方向)に3個以上のストリングが配列されてもよい。
【0012】
ストリングST11~ST1m、ST21~ST2mは、同様に構成できる。例えば、ストリングST11は、ソースラインSL及びビットラインBL1間で互いに直列に連結されたソース選択トランジスタSST、メモリセルMC1~MCn、及びドレイン選択トランジスタDSTを含むことができる。ソース選択トランジスタSSTのソースは、ソースラインSLに連結され、ドレイン選択トランジスタDSTのドレインは、ビットラインBL1に連結され得る。メモリセルMC1~MCnは、ソース選択トランジスタSST及びドレイン選択トランジスタDST間で互いに直列に連結され得る。
【0013】
同じ行に配列されたストリング群のソース選択トランジスタ群のゲート群は、同じソース選択ラインに連結され得る。例えば、第1行のストリングST11~ST1mのソース選択トランジスタのゲートは、ソース選択ラインSSL1に連結され得る。第2行のストリングST21~ST2mのソース選択トランジスタのゲートは、ソース選択ラインSSL2に連結され得る。他の実施例として、ストリングST11~ST1m、ST21~ST2mのソース選択トランジスタは、一つのソース選択ラインに共通に連結され得る。
【0014】
同じ行に配列されたストリング群のドレイン選択トランジスタ群のゲート群は、同じドレイン選択ラインに連結され得る。例えば、第1行のストリングST11~ST1mのドレイン選択トランジスタのゲートは、ドレイン選択ラインDSL1に連結され得る。第2行のストリングST21~ST2mのドレイン選択トランジスタのゲートは、ドレイン選択ラインDSL2に連結され得る。
【0015】
同じ列に配列されたストリング群は、同じビットラインに連結され得る。例えば、第1列のストリングST11、ST21は、ビットラインBL1に連結され得る。第m列のストリングST1m、ST2mは、ビットラインBLmに連結され得る。
【0016】
垂直方向に同じ位置にあるメモリセル群のゲート群は、同じワードラインに連結され得る。例えば、ストリングST11~ST1m、ST21~ST2mにおいて、メモリセルMC1と垂直方向に同じ位置にあるメモリセル群は、ワードラインWL1に連結され得る。
【0017】
メモリセル群のうちで、同じ行において同じワードラインに連結されたメモリセル群は、単一のメモリ領域を構成できる。例えば、第1行においてワードラインWL1に連結されたメモリセル群は、メモリ領域MR11を構成できる。第2行においてワードラインWL1に連結されたメモリセル群は、メモリ領域MR12を構成できる。行の個数により、各ワードラインは複数のメモリ領域に連結され得る。単一のメモリ領域を構成するメモリセル群は、同時にプログラミングできる。単一のメモリ領域は、例えば、ページを構成できる。
【0018】
実施例により、メモリブロックMB1は、ワードラインWL1~WLnの以外の一つ以上のダミーワードラインにさらに連結され、ダミーワードライン群に連結されたダミーメモリセル群をさらに含むことができる。
【0019】
図3は、本発明の実施例に係るメモリブロックMB1の構成を示す図である。図3に示すメモリブロックMB1は、図1に示すメモリブロックMB1~MBkの各々に適用できる。図3を参照すれば、メモリブロックMB1は、複数のストリングST11~ST1m、ST21~ST2mを含むことができる。図3のストリングST11~ST1m、ST21~ST2mの各々は、図2のストリングST11~ST1m、ST21~ST2mの各々と同様に構成されて動作できる。ただし、図3のストリングST11~ST1m、ST21~ST2mの各々は、U字型で形成され、パイプトランジスタPTをさらに含むことができる。パイプトランジスタPTのゲートは、パイプラインPLに連結され得る。メモリセルMC1~MCnのうちのメモリセルMC1~MCpは、Z方向の逆方向に順次配列され、ソース選択トランジスタSST及びパイプトランジスタPT間で直列に連結され得る。メモリセルMC1~MCnのうちのメモリセルMCp+1~MCnは、Z方向に順次配列され、パイプトランジスタPT及びドレイン選択トランジスタDST間で直列に連結され得る。
【0020】
再度、図1を参照すれば、周辺回路120は、外部装置(図示せず)の制御により、メモリセルアレイ110に対するプログラム動作、読み出し動作及び消去動作などを遂行できる。周辺回路120は、外部装置からコマンド信号、アドレス信号及びデータなどを含む外部信号ESを受信し、外部信号ESに基づいてプログラム動作、読み出し動作及び消去動作などを遂行できる。
【0021】
周辺回路120は、制御回路121、バッファグループ122及びデコーダ123を含むことができる。制御回路121は、外部信号ESに基づいてメモリ装置100が多様な動作を遂行するように制御できる。制御回路121は、外部信号ESに基づいてバッファ制御信号BCSを生成し、バッファ制御信号BCSをバッファグループ122に提供できる。バッファ制御信号BCSは、バッファグループ122の動作を制御する複数の制御信号を含むことができる。制御回路121は、外部信号ESに基づいてデコーダ制御信号DCSを生成し、デコーダ制御信号DCSをデコーダ123に提供できる。例えば、デコーダ制御信号DCSは、プログラム動作で使用される多様な電圧レベルを有する複数のプログラム電圧、複数の検証電圧、複数の読み出し電圧、消去電圧又は複数のパス電圧を含むことができる。図に示していないが、制御回路121は、外部装置と通信するインタフェース及び互いに異なる電圧レベルを有する多様な電圧を生成する電圧生成回路などを含むことができる。
【0022】
バッファグループ122は、複数のビットラインBL1~BLmを介して、メモリセルアレイ110と連結され得る。バッファグループ122は、複数のビットラインBL1~BLmに一対一で連結される複数のページバッファPB1~PBmを含むことができる。複数のページバッファPB1~PBmは、プログラム動作が遂行されるメモリセル群(すなわち、ターゲットメモリセル群)に格納されるプログラムデータを一時的に格納できる。複数のページバッファPB1~PBmの少なくとも2つのページバッファは、バッファ制御信号BCSに基づいて共に動作でき、少なくとも2つのビットラインと各々連結されるターゲットメモリセルに対するプログラム動作を共に遂行できる。
【0023】
プログラム動作のうちのプログラムを遂行する際に、複数のページバッファPB1~PBmは、デコーダ123により選択されたワードラインにプログラム電圧が印加される場合、ビットラインBL1~BLmを介して、選択されたワードラインと連結された選択されたメモリセルに、プログラムデータに対応する電圧を提供できる。例えば、プログラム許容電圧が印加されるビットラインと連結されたメモリセルは、上昇された閾値電圧を有するようにプログラミングできる。プログラム禁止電圧が印加されるビットラインと連結されたメモリセルの閾値電圧は保持される。プログラム動作のうちの検証を遂行する際に、複数のページバッファPB1~PBmは、ビットラインBL1~BLmを介して、メモリセルに格納されたデータを読み出すことができる。複数のページバッファPB1~PBmは、バッファ制御信号BCSに基づいてビットラインBL1~BLmをプリチャージさせ、メモリセルに格納されたデータによるビットラインBL1~BLmの電圧レベルの変化を感知して、メモリセルがプログラムデータに対応する閾値電圧を有するか否かを確認できる。複数のページバッファPB1~PBmは、確認結果をパス(pass)又はフェイル(fail)として格納及び出力できる。
【0024】
読み出し動作を遂行する際に、複数のページバッファPB1~PBmは、ビットラインBL1~BLmを介して、選択されたページのメモリセルに格納されたデータを読み出し、読み出したデータを格納できる。消去動作を遂行する際に、複数のページバッファPB1~PBmは、ビットラインBL1~BLmをフローティング(floating)させることができる。一実施例において、バッファグループ122は、アドレス信号に基づいてページを選択するためのコラムデコーディング回路をさらに含むことができる。
【0025】
デコーダ123は、ワードラインWL1~WLnを介して、メモリセルアレイ110と連結され得る。デコーダ123は、制御回路121の制御により、ワードラインWL1~WLnのうちでターゲットメモリセル群に連結されたワードライン(すなわち、ターゲットワードライン)を選択し、ターゲットワードラインに多様なレベルのプログラム電圧及び検証電圧を印加できる。プログラム動作のうちのプログラムを遂行する際に、デコーダ123は、制御回路121の制御により、選択されたワードラインにプログラム電圧を印加し、非選択のワードラインにパス電圧を印加できる。プログラム動作のうちの検証を遂行する際に、デコーダ123は、制御回路121の制御により、選択されたワードラインに検証電圧を印加し、非選択のワードラインにパス電圧を印加できる。読み出し動作を遂行する際に、デコーダ123は、制御回路121の制御により、選択されたワードラインに読み出し電圧を印加し、非選択のワードラインにパス電圧を印加できる。消去動作を遂行する際に、デコーダ123は、制御回路の制御により、複数のワードラインに接地電圧を印加したり、何らの電圧も印加しなかったりでき、メモリセルの基板電圧を消去電圧の電圧レベルに上昇させることができる。一実施例において、デコーダ123は、アドレス信号に基づいてワードラインWL1~WLnを選択するためのローデコーディング回路をさらに含むことができる。
【0026】
メモリ装置100は、段階的なプログラム動作を遂行できる。例えば、プログラム動作は、コース(coarse)プログラム動作及びファイン(fine)プログラム動作を含み、メモリ装置100は、コースプログラム動作及びファインプログラム動作を遂行できる。コースプログラム動作は、メモリセルの閾値電圧を概略的に形成するプログラム動作であり得る。コースプログラム動作は、フォギー(foggy)プログラム動作として言及することもできる。ファインプログラム動作は、メモリセルの閾値電圧を精密に形成するプログラム動作であり得る。プログラム動作の効率性のために、メモリ装置100は、コースプログラム動作を優先的に遂行した後、ファインプログラム動作を遂行できる。制御回路121は、メモリ装置100がコースプログラム動作及びファインプログラム動作を段階的に遂行できるように、デコーダ123及びバッファグループ122を制御できる。コースプログラム動作は、ターゲット閾値電圧分布を形成するまで複数回遂行できる。同様に、ファインプログラム動作は、ターゲット閾値電圧分布を形成するまで複数回遂行できる。例えば、コースプログラム動作は、第1の基準電圧よりも高い閾値電圧を有するメモリセルの個数が、第1の所定の個数以上になるまで、繰り返し遂行できる。第1の基準電圧よりも高い閾値電圧を有するメモリセルの個数が、第1の所定の個数以上になると、コースプログラム動作を終了できる。ファインプログラム動作は、第2の基準電圧よりも低い閾値電圧を有するメモリセルの個数が、第2の所定の個数以下になるまで、繰り返し遂行できる。第2の基準電圧よりも低い閾値電圧を有するメモリセルの個数が、第2の所定の個数以下になると、ファインプログラム動作を終了できる。第1及び第2の基準電圧は、互いに同じ電圧レベルを有してもよく、互いに異なる電圧レベルを有してもよい。第1及び第2の所定の個数は、同一又は互いに異なることができる。第1及び第2の所定の個数は、メモリ装置100の特性によって互いに独立的に設定できる。
【0027】
コースプログラム動作は、コースプログラム及びコース検証を含むことができる。コースプログラムは、選択されたワードラインにコースプログラム電圧を印加し、選択されたワードラインと連結されたメモリセルの閾値電圧を変化させる動作を意味できる。コース検証は、選択されたワードラインに検証電圧を印加し、ビットラインを充電させて、選択されたワードラインと連結されたメモリセルを介して電流が流れるか否かを判断する動作を意味できる。選択されたワードラインに検証電圧を印加し、メモリセルを介して電流が流れる場合、ビットラインの電圧レベルは低くなり、メモリセルの閾値電圧は検証電圧よりも低いと判定できる。選択されたワードラインに検証電圧を印加し、メモリセルを介して電流が流れない場合、ビットラインの電圧レベルを充電された状態のままに保持でき、メモリセルの閾値電圧は検証電圧よりも高いと判定できる。複数のコースプログラム動作で使用されるコースプログラム電圧のパルス幅と振幅、及び検証電圧の電圧レベルは多様に変化し得る。例えば、二番目に遂行されるコースプログラム動作で使用されるコースプログラム電圧のパルス幅は、一番目に遂行されるコースプログラム動作で使用されるコースプログラム電圧のパルス幅よりも大きいことができる。二番目に遂行されるコースプログラム動作で使用される検証電圧の電圧レベルは、一番目に遂行されるコースプログラム動作で使用される検証電圧よりも高い電圧レベルを有することができる。
【0028】
同様に、ファインプログラム動作は、ファインプログラム及びファイン検証を含むことができる。ファインプログラムは、選択されたワードラインにファインプログラム電圧を印加して、選択されたワードラインと連結されたメモリセルの閾値電圧を変化させる動作を意味できる。ファイン検証は、選択されたワードラインに検証電圧を印加し、ビットラインを充電させて、選択されたワードラインと連結されたメモリセルを介して電流が流れるか否かを判断する動作を意味できる。選択されたワードラインに検証電圧を印加し、メモリセルを介して電流が流れる場合、ビットラインの電圧レベルは低くなり、メモリセルの閾値電圧は検証電圧よりも低いと判定できる。選択されたワードラインに検証電圧を印加し、メモリセルを介して電流が流れない場合、ビットラインの電圧レベルを充電された状態のままに保持でき、メモリセルの閾値電圧は検証電圧よりも高いと判定できる。複数のファインプログラム動作で使用されるファインプログラム電圧のパルス幅と電圧レベル、及び検証電圧の電圧レベルは、多様に変化し得る。例えば、二番目に遂行されるファインプログラム動作で使用されるファインプログラム電圧のパルス幅は、一番目に遂行されるファインプログラム動作で使用されるファインプログラム電圧のパルス幅よりも大きいことができる。二番目に遂行されるファインプログラム動作で使用される検証電圧の電圧レベルは、一番目に遂行されるファインプログラム動作で使用される検証電圧よりも高い電圧レベルを有することができる。
【0029】
制御回路121は、コースプログラム動作のコース検証を遂行する際に、選択されたビットラインのみがプリチャージされるように、バッファグループ122の複数のページバッファPB1~PBmを制御できる。制御回路121は、ファインプログラム動作のファイン検証を遂行する際に、全てのビットラインがプリチャージされるように、バッファグループ122の複数のページバッファPB1~PBmを制御できる。制御回路121は、ビットラインプリチャージ信号SAPREを生成できる。ビットラインプリチャージ信号SAPREは、バッファ制御信号BCSの一つであり得る。制御回路121は、プログラム動作が、コースプログラム動作であるか、或いは、ファインプログラム動作であるかにより、ビットラインプリチャージ信号SAPREを選択的にイネーブルさせることができる。例えば、制御回路121は、コースプログラム動作を遂行する際に、ビットラインプリチャージ信号SAPREをディセーブルさせ、複数のページバッファPB1~PBmは、プログラムデータ及び制御回路121により設定されるラッチ信号に基づいて、複数のビットラインBL1~BLmの少なくとも一部のビットラインのみを選択的にプリチャージさせることができる。制御回路121は、ファインプログラム動作を遂行する際に、ビットラインプリチャージ信号SAPREをイネーブルさせ、複数のページバッファPB1~PBmは、ビットラインプリチャージ信号SAPREに基づいて、複数のページバッファPB1~PBmと連結された複数のビットラインBL1~BLmを各々プリチャージさせることができる。
【0030】
一実施例において、制御回路121は、コースプログラム動作のコース検証を遂行する際に、選択されたビットラインのみがプリチャージされるように、バッファグループ122の複数のページバッファPB1~PBmを制御できる。制御回路121は、ファインプログラム動作のファイン検証を遂行する際に、ファイン検証の対象となるメモリセルの分布により、選択されたビットラインのみをプリチャージさせたり、全てのビットラインをプリチャージさせたりできる。例えば、より低い閾値電圧を有するメモリセル分布に対するファイン検証を遂行する際に、制御回路121は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをイネーブルさせることができる。より高い閾値電圧を有するメモリセル分布に対するファイン検証を遂行する際に、制御回路121は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをディセーブルさせることができる。
【0031】
図4a及び図4bは、本発明の実施例に係るメモリ装置100が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。図4a及び図4bにおいて、横軸は閾値電圧の電圧レベルであり得る。図4aを参照すれば、メモリ装置100のプログラム動作の遂行前に、メモリセル群は消去された状態であり得る。メモリ装置100は、TLC(Triple Level Cell)プログラミングを遂行することを例示的に説明する。TLCプログラミングを遂行する場合、メモリ装置100は、8個の互いに異なる閾値電圧分布を形成できる。閾値電圧分布を形成するために、メモリ装置100は、優先的にコースプログラム動作を遂行できる。例えば、メモリ装置100は、コースプログラム動作を遂行して、消去状態Eを有するメモリセル分布と、第1のコースプログラム状態P0を有するメモリセル分布とを概略的に形成できる。第1のコースプログラム状態P0を有するメモリセル群は、第1の閾値電圧を有することができ、第1の閾値電圧は、消去状態Eを有するメモリセル群の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有することができる。第1のコースプログラム状態P0を形成するコースプログラムが遂行された後、消去状態E及び第1のコースプログラム状態P0を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF01を介して、コース検証を遂行できる。コースプログラム動作は、第1のコースプログラム状態P0を有するメモリセル分布が形成されるまで、繰り返し遂行できる。
【0032】
コースプログラム動作が完了すれば、メモリ装置100は、ファインプログラム動作を遂行できる。メモリ装置100は、ファインプログラム動作を遂行して、消去状態Eを有するメモリセル分布と、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を有するメモリセル分布とを形成できる。第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を有するメモリセル群は、第2乃至第8の閾値電圧を各々有することができる。第2の閾値電圧は消去状態を有するメモリセル群の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有し、第3乃至第8の閾値電圧は順次さらに高い電圧レベルを有することができる。例えば、ファインプログラム動作を遂行するとともに、コースプログラム動作における消去状態Eを有するメモリセル群は、消去状態E、及び、第1乃至第3のファインプログラム状態P1~P3を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。コースプログラム動作における第1のコースプログラム状態P0を有するメモリセル群は、第4乃至第7のファインプログラム状態P4~P7を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。一実施例において、消去状態E、及び、第1乃至第3のファインプログラム状態P1~P3を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行した後、第4乃至第7のファインプログラム状態P4~P7を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行できる。第1のファインプログラム状態P1を形成するファインプログラムを遂行した後、消去状態E及び第1のファインプログラム状態P1のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF1を介して、ファイン検証を遂行できる。第2のファインプログラム状態P2を形成するファインプログラムを遂行した後、第1のファインプログラム状態P1及び第2のファインプログラム状態P2のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF2を介して、ファイン検証を遂行できる。第3のファインプログラム状態P3を形成するファインプログラムを遂行した後、第2のファインプログラム状態P2及び第3のファインプログラム状態P3のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF3を介して、ファイン検証を遂行できる。第4のファインプログラム状態P4を形成するファインプログラムを遂行した後、第3のファインプログラム状態P3及び第4のファインプログラム状態P4のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF4を介して、ファイン検証を遂行できる。第5のファインプログラム状態P5を形成するファインプログラムを遂行した後、第4のファインプログラム状態P4及び第5のファインプログラム状態P5のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF5を介して、ファイン検証を遂行できる。第6のファインプログラム状態P6を形成するファインプログラムを遂行した後、第5のファインプログラム状態P5及び第6のファインプログラム状態P6のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF6を介して、ファイン検証を遂行できる。第7のファインプログラム状態P7を形成するファインプログラムを遂行した後、第6のファインプログラム状態P6及び第7のファインプログラム状態P7のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF7を介して、ファイン検証を遂行できる。
【0033】
図5a及び図5bは、本発明の実施例に係るメモリ装置100が遂行するプログラム動作によって形成されたメモリセルの閾値電圧分布を示す図である。図5aを参照すれば、メモリ装置100は、優先的にコースプログラム動作を遂行できる。例えば、メモリ装置100は、コースプログラム動作を遂行して、消去状態Eを有するメモリセル分布と、第1乃至第3のコースプログラム状態P01、P02、P03を有するメモリセル分布とを形成できる。第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル群は第1の閾値電圧を有することができ、第2のコースプログラム状態P02を有するメモリセル群は第2の閾値電圧を有することができ、第3のコースプログラム状態P03を有するメモリセル群は第3の閾値電圧を有することができる。第1の閾値電圧は、消去状態Eを有するメモリセル群の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有することができる。第2の閾値電圧は、第1の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有することができ、第3の閾値電圧は、第2の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有することができる。第1のコースプログラム状態P01を形成するコースプログラムを遂行した後、消去状態E及び第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF01を介して、コース検証を遂行できる。第2のコースプログラム状態P02を形成するコースプログラムを遂行した後、第1のコースプログラム状態P01及び第2のコースプログラム状態P02を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF02を介して、コース検証を遂行できる。第3のコースプログラム状態P03を形成するコースプログラムを遂行した後、第2のコースプログラム状態P02及び第3のコースプログラム状態P03を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF03を介して、コース検証を遂行できる。コースプログラム動作は、第1乃至第3のコースプログラム状態P01、P02、P03を有するメモリセル分布が形成されるまで、繰り返し遂行できる。
【0034】
コースプログラム動作が完了すれば、メモリ装置100は、ファインプログラム動作を遂行できる。メモリ装置100は、ファインプログラム動作を遂行して、消去状態Eを有するメモリセル分布と、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を有するメモリセル分布とを形成できる。第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を有するメモリセル群は、第4乃至第10の閾値電圧を各々有することができる。第4の閾値電圧は消去状態Eを有するメモリセル群の閾値電圧よりも高い電圧レベルを有し、第5乃至第10の閾値電圧は順次さらに高い電圧レベルを有することができる。例えば、ファインプログラム動作を遂行するとともに、コースプログラム動作における消去状態Eを有するメモリセル群は、消去状態E及び第1のファインプログラム状態P1を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。コースプログラム動作における第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル群は、第2及び第3のファインプログラム状態P2、P3を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。コースプログラム動作における第2のコースプログラム状態P02を有するメモリセル群は、第4及び第5のファインプログラム状態P4、P5を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。コースプログラム動作における第3のコースプログラム状態P03を有するメモリセル群は、第6及び第7のファインプログラム状態P6、P7を有するメモリセル分布を形成するようにプログラミングできる。消去状態E、及び、第1乃至第3のコースプログラム状態P01~P03を有するメモリセル群に対するファインプログラム動作は、消去状態E、及び、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7のメモリセル分布が形成されるまで、繰り返し遂行できる。一実施例において、消去状態E及び第1のファインプログラム状態P1を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行した後、第2及び第3のファインプログラム状態P2、P3を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行できる。第2及び第3のファインプログラム状態P2、P3を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行した後、第4及び第5のファインプログラム状態P4、P5を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行できる。第4及び第5のファインプログラム状態P4、P5を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行した後、第6及び第7のファインプログラム状態P6、P7を有するメモリセル分布を形成するファインプログラム動作を遂行できる。第1のファインプログラム状態P1を形成するファインプログラムを遂行した後、消去状態E及び第1のファインプログラム状態P1のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF1を介して、ファイン検証を遂行できる。第2のファインプログラム状態P2を形成するファインプログラムを遂行した後、第1のファインプログラム状態P1及び第2のファインプログラム状態P2のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF2を介して、ファイン検証を遂行できる。第3のファインプログラム状態P3を形成するファインプログラムを遂行した後、第2のファインプログラム状態P2及び第3のファインプログラム状態P3のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF3を介して、ファイン検証を遂行できる。第4のファインプログラム状態P4を形成するファインプログラムを遂行した後、第3のファインプログラム状態P3及び第4のファインプログラム状態P4のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF4を介して、ファイン検証を遂行できる。第5のファインプログラム状態P5を形成するファインプログラムを遂行した後、第4のファインプログラム状態P4及び第5のファインプログラム状態P5のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF5を介して、ファイン検証を遂行できる。第6のファインプログラム状態P6を形成するファインプログラムを遂行した後、第5のファインプログラム状態P5及び第6のファインプログラム状態P6のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF6を介して、ファイン検証を遂行できる。第7のファインプログラム状態P7を形成するファインプログラムを遂行した後、第6のファインプログラム状態P6及び第7のファインプログラム状態P7のメモリセル分布間の電圧レベルを有する検証電圧VF7を介して、ファイン検証を遂行できる。
【0035】
図6は、本発明の実施例に係るメモリ装置100の動作方法を示すフローチャートである。コースプログラム動作を遂行する際に、選択されたメモリセルにコースプログラム電圧を印加し、コースプログラムが遂行されたメモリセルに対するコース検証を遂行できる。コースプログラム動作を遂行する際に、大部分のメモリセルは消去状態であり得る。図1及び図4aを共に参照すれば、コースプログラム動作を遂行しても、大部分のメモリセルは消去状態Eを有することができる。したがって、複数のページバッファPB1~PBmが、全てのビットラインBL1~BLmをプリチャージさせてコース検証を遂行する場合、大部分のビットラインを介して電流が流れるようになるので、メモリ装置100の電力消耗を増加させる。本発明の実施例において、コースプログラム動作中に、選択的にビットラインをプリチャージさせてコース検証を遂行することで、メモリ装置100の電力消耗を低減できる。
【0036】
図6を参照すれば、S21において、メモリ装置100のプログラム動作を遂行すれば、S22において、メモリ装置100は、プログラム動作が、コースプログラム動作であるか、或いは、ファインプログラム動作であるかを判定できる。S22において、プログラミング動作がコースプログラム動作であると判断される場合、S23を遂行できる。S23において、コースプログラムを遂行するために、コースプログラム電圧を選択されたメモリセルに印加できる。S24において、ビットラインをプリチャージさせてコース検証を遂行できる。メモリ装置100は、全てのビットラインをプリチャージさせることなく、選択的にビットラインをプリチャージさせてコース検証を遂行できる。例えば、メモリ装置100は、S23において、コースプログラム電圧が印加された、選択されたメモリセルと連結されたビットラインのみをプリチャージさせてもよい。メモリ装置100は、S23において、コースプログラム電圧が印加されないメモリセルと連結されたビットラインをプリチャージさせなくてもよい。プリチャージされたビットライン群に対してはコース検証を遂行してもよく、プリチャージされないビットライン群に対してはコース検証を遂行しなくてもよい。コース検証を選択されたビットライン群のみに対して遂行することで、コース検証で発生する電流消耗を低減できる。制御回路121は、コース検証を遂行する場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをディセーブルさせることができる。
【0037】
S22において、プログラム動作がファインプログラム動作であると判断される場合、S25を遂行できる。S25において、ファインプログラムを遂行するために、ファインプログラム電圧を選択されたメモリセルに印加できる。S26において、ビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行できる。メモリ装置100は、全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行できる。ファイン検証を遂行する場合、半分以下のメモリセル群が検証電圧よりも低い閾値電圧を有するので、メモリ装置100が全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行しても、メモリ装置の電力消耗はあまり大きくない。また、全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行すれば、メモリ装置100は、より精密なメモリセル分布を形成できる。
【0038】
図7は、本発明の実施例に係るメモリ装置100の動作方法を示すフローチャートである。図7を参照すれば、S31において、メモリ装置のプログラム動作を遂行すれば、S32において、メモリ装置100は、プログラム動作が、コースプログラム動作であるか、或いは、ファインプログラム動作であるかを判定できる。S32において、プログラム動作がコースプログラム動作であると判断される場合、S33を遂行できる。S33において、コースプログラムを遂行するために、コースプログラム電圧を選択されたメモリセルに印加できる。S34において、ビットラインをプリチャージさせてコース検証を遂行できる。メモリ装置100は、全てのビットラインをプリチャージさせることなく、選択的にビットラインをプリチャージさせてコース検証を遂行できる。例えば、メモリ装置100は、S33において、コースプログラム電圧が印加された、選択されたメモリセルと連結されたビットラインをプリチャージさせてもよい。メモリ装置100は、S33において、コースプログラム電圧が印加されないメモリセルと連結されたビットラインをプリチャージさせなくてもよい。プリチャージされたビットライン群に対してはコース検証を遂行してもよく、プリチャージされないビットライン群に対してはコース検証を遂行しなくてもよい。コース検証を選択されたビットライン群のみに対して遂行することで、コース検証で発生する電流消耗を低減できる。
【0039】
S32において、プログラム動作がファインプログラム動作であると判断される場合、S35を遂行できる。S35において、ファインプログラムを遂行するために、ファインプログラム電圧を選択されたメモリセルに印加できる。S36において、ファイン検証の対象となるメモリセル分布を識別できる。S36において、ファイン検証の対象となるメモリセル分布が、設定されたメモリセル分布以下であるか否かを判断できる。設定されたメモリセル分布は、ファインプログラム動作によって形成されるメモリセル分布のうちで、中間に相当するメモリセル分布であり得る。例えば、設定されたメモリセル分布は、図4bにおいて、第3のファインプログラム状態P3を有するメモリセル分布であり得る。一実施例において、設定されたメモリセル分布は、メモリ装置の特性又はユーザの必要性によって多様に変化し得る。例えば、設定されたメモリセル分布は、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7のいずれか一つの状態を有するメモリセル分布に変化し得る。S36において、ファイン検証の対象となるメモリセル分布が、設定されたメモリセル分布と同一であるか、或いは、設定されたメモリセル分布よりも低いメモリセル分布であると判定される場合(S36の結果が「はい」の場合)、S37において、全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行できる。設定されたメモリセル分布よりも低いメモリセル分布に対して、ファイン検証を遂行する場合、ファイン検証により半分以下のメモリセル群が消去状態であると判定できる。したがって、メモリ装置100は、全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行できる。メモリ装置100が全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行しても、メモリ装置100の電力消耗はあまり大きくない。また、全てのビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行する場合、メモリ装置100は、より精密なメモリセル分布を形成できる。
【0040】
ファイン検証の対象となるメモリセル分布が、設定されたメモリセル分布よりも高いメモリセル分布であると判定される場合(S36の結果が「いいえ」の場合)、ファイン検証により半分以上のメモリセル群が消去状態であると判定できる。したがって、メモリ装置100は、全てのビットラインをプリチャージさせることなく、選択的にビットラインをプリチャージさせてファイン検証を遂行できる。例えば、メモリ装置100は、S35において、ファインプログラム電圧が印加されたメモリセルと連結されたビットラインをプリチャージさせてもよい。メモリ装置100は、S35において、ファインプログラム電圧が印加されないメモリセルと連結されたビットラインをプリチャージさせなくてもよい。プリチャージされたビットライン群に対してはファイン検証を遂行してもよく、プリチャージされないビットライン群に対してはファイン検証を遂行しなくてもよい。ファイン検証を選択されたビットライン群のみに対して遂行することで、ファイン検証で発生する電流消耗を低減できる。
【0041】
図8は、本発明の実施例に係るプリチャージ制御回路400の構成及びプリチャージ制御回路400の動作を表すテーブルを示す図である。プリチャージ制御回路400は、図1に示す制御回路121の一部の構成要素であり得る。図8を参照すれば、プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPEN及び検証情報信号PVnを受信できる。プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPEN及び検証情報信号PVnに基づいて、ビットラインプリチャージ信号SAPREを生成できる。ビットラインプリチャージ信号SAPREは、図1に示すバッファ制御信号BCSの一つとして、バッファグループ122の複数のページバッファPB1~PBmに共通に提供できる。プログラム動作情報信号FPENは、現在遂行されるプログラム動作が、コースプログラム動作であるか、或いは、ファインプログラム動作であるかに関する情報を有する信号であり得る。例えば、現在遂行されるプログラム動作がコースプログラム動作の場合、プログラム動作情報信号FPENはイネーブルされ得る。現在遂行されるプログラム動作がファインプログラム動作の場合、プログラム動作情報信号FPENはディセーブルされ得る。検証情報信号PVnは、検証の対象となるメモリセルの分布を識別できる情報であれば、いずれも含む信号であり得る。例えば、検証情報信号PVnは、メモリセル分布のロジック値、検証電圧の電圧レベル、プログラム動作の遂行回数などを含むことができる。プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPENがイネーブルされた場合、検証情報信号PVnと無関係に、ビットラインプリチャージ信号SAPREをディセーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPENがディセーブルされた場合、検証情報信号PVnに基づいて、ビットラインプリチャージ信号SAPREを選択的にイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、基準信号PVCをさらに受信できる。基準信号PVCは、検証情報信号PVnと比較される基準値であり得る。基準信号PVCの値は、任意で設定できる。
【0042】
プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPENがイネーブルされた場合、すなわち、コースプログラム動作を遂行する場合、検証情報信号PVnと無関係に(Don’t care)、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、プログラム動作情報信号FPENがディセーブルされた場合、すなわち、ファインプログラム動作を遂行する場合、検証情報信号PVnに応じて、ビットラインプリチャージ信号SAPREを選択的にイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、検証情報信号PVnの値が、基準信号PVCの値と同一であるか、或いは、基準信号PVCの値よりも小さい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをローロジックレベルにイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、検証情報信号PVnの値が、基準信号PVCの値よりも大きい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。例えば、図4bを参照すれば、検証情報信号PVnは、消去状態E、及び、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を有するメモリセル分布に対応する値を有することができる。このとき、基準信号PVCは、第3のファインプログラム状態P3を有するメモリセル分布に対応する値を有することができる。したがって、検証情報信号PVnが、消去状態E又は第1乃至第3のファインプログラム状態P1~P3の一つを有するメモリセル分布に対応する値を有する場合、プリチャージ制御回路400は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをローロジックレベルにイネーブルさせることができる。検証情報信号PVnが、第4乃至第7のファインプログラム状態P4~P7の一つを有するメモリセル分布に対応する値を有する場合、プリチャージ制御回路400は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。
【0043】
一実施例において、検証情報信号PVnは、メモリセル分布のロジック値と関連付けられる。例えば、消去状態Eのメモリセル分布は1、1、1のロジック値に対応付けられ、第1のファインプログラム状態P1のメモリセル分布は1、1、0のロジック値に対応付けられ、第2のファインプログラム状態P2のメモリセル分布は1、0、1のロジック値に対応付けられ、第3のファインプログラム状態P3のメモリセル分布は1、0、0に対応付けられる。第4のファインプログラム状態P4のメモリセル分布は0、1、1のロジック値に対応付けられ、第5のファインプログラム状態P5のメモリセル分布は0、1、0のロジック値に対応付けられ、第6のファインプログラム状態P6のメモリセル分布は0、0、1のロジック値に対応付けられ、第7のファインプログラム状態P7のメモリセル分布は0、0、0のロジック値に対応付けられる。このとき、基準信号PVCは1、0、0のロジック値を有することができる。プリチャージ制御回路400は、検証情報信号PVnのロジック値及び基準信号PVCのロジック値を比較して、ビットラインプリチャージ信号SAPREを選択的にイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、検証情報信号PVnのロジック値が、基準信号PVCのロジック値と同一であるか、或いは、基準信号のロジック値よりも小さい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをローロジックレベルにイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、検証情報信号PVnのロジック値が、基準信号PVCのロジック値よりも大きい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。一実施例において、メモリ装置100の特性により、基準信号PVCのロジック値は多様に変化し得る。例えば、基準信号PVCは、1、0、1のロジック値を有してもよく、0、0、1のロジック値を有してもよい。
【0044】
一実施例において、検証情報信号PVnは、検証の遂行時に使用される検証電圧の電圧レベルと関連付けられる。例えば、基準信号PVCは、第3のファインプログラム状態P3を有するメモリセル分布及び第4のファインプログラム状態P4を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有することができる。消去状態E及び第1のファインプログラム状態P1を有するメモリセル分布間の検証電圧VF1、第1のファインプログラム状態P1及び第2のファインプログラム状態P2を有するメモリセル分布間の検証電圧VF2、第2のファインプログラム状態P2及び第3のファインプログラム状態P3を有するメモリセル分布間の検証電圧VF3、第3のファインプログラム状態P3及び第4のファインプログラム状態P4を有するメモリセル分布間の検証電圧VF4の一つが、検証情報信号PVnとして提供される場合、プリチャージ制御回路400は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをローロジックレベルにイネーブルさせることができる。第4のファインプログラム状態P4及び第5のファインプログラム状態P5を有するメモリセル分布間の検証電圧VF5、第5のファインプログラム状態P5及び第6のファインプログラム状態P6を有するメモリセル分布間の検証電圧VF6、第6のファインプログラム状態P6及び第7のファインプログラム状態P7を有するメモリセル分布間の検証電圧VF7の一つが、検証情報信号PVnとして提供される場合、プリチャージ制御回路400は、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。一実施例において、基準信号PVCの電圧レベルは、メモリ装置100の特性により多様に変化し得る。例えば、基準信号PVCは、第2のファインプログラム状態P2及び第3のファインプログラム状態P3を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有するか、或いは、第4のファインプログラム状態P4及び第5のファインプログラム状態P5を有するメモリセル分布間の電圧レベルを有することができる。
【0045】
一実施例において、検証情報信号PVnは、プログラム動作が遂行される回数と関連付けられる。ファインプログラム動作は、消去状態Eを有するメモリセル分布乃至第7のファインプログラム状態P7を有するメモリセル分布を順次形成するように遂行できる。このとき、消去状態E、及び、第1乃至第7のファインプログラム状態P1~P7を各々形成するためのプログラム動作の回数は、予め設定できる。このとき、基準信号PVCは、第3のファインプログラム状態P3のメモリセル分布を形成するまで必要なファインプログラム動作の回数に対応付けられる。検証情報信号PVnは、ファインプログラム動作の遂行回数をカウントして生成できる。プリチャージ制御回路400は、カウントした値が、基準信号PVCの値と同一であるか、或いは、基準信号PVCの値よりも小さい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをローロジックレベルにイネーブルさせることができる。プリチャージ制御回路400は、カウントした値が、基準信号PVCの値よりも大きい場合、ビットラインプリチャージ信号SAPREをハイロジックレベルにディセーブルさせることができる。一実施例において、基準信号PVCの値は、メモリ装置100の特性によって多様に変化し得る。例えば、基準信号PVCは、第2のファインプログラム状態P2のメモリセル分布を形成するまで必要なファインプログラム動作の回数に対応付けられ、第4のファインプログラム状態P4のメモリセル分布を形成するまで必要なファインプログラム動作の回数に対応付けられる。
【0046】
図9は、本発明の実施例に係るページバッファ500の構成を示す図である。ページバッファ500は、図1に示すページバッファPB1~PBmに各々適用できる。ページバッファ500は、ページバッファPB1~PBmに具備される構成要素のうちで、検証を遂行する構成要素のみを示し、ページバッファ500は、図9に示す構成要素の以外に構成要素をさらに含むことができる。ページバッファ500は、ビットラインBLxと連結され得る。ページバッファ500は、プログラム動作中に、ビットラインBLxと連結されたメモリセルに格納されたデータを感知して、検証を遂行できる。一実施例において、ページバッファ500は、読み出し動作中に、ビットラインBLxと連結されたメモリセルに格納されたデータを読み込むことができる。ページバッファ500は、ビットラインBLxをプリチャージさせて、検証又は読み出し動作を遂行できる。ページバッファ500は、ビットラインプリチャージ信号SAPRE及びラッチ信号QSxの少なくとも一つに基づいて、ビットラインBLxをプリチャージさせることができる。ページバッファ500は、図8に示すプリチャージ制御回路400からビットラインプリチャージ信号SAPREを受信できる。ページバッファ500は、ビットラインプリチャージ信号SAPREがイネーブルされた場合、ラッチ信号QSxと無関係に、ビットラインBLxをプリチャージさせることができる。ページバッファ500は、ビットラインプリチャージ信号SAPREがディセーブルされた場合、ラッチ信号QSxに基づいてビットラインBLxをプリチャージさせることができる。ページバッファ500は、ラッチ信号QSxのロジックレベルに応じて、ビットラインBLxを選択的にプリチャージさせることができる。例えば、ページバッファ500は、ラッチ信号QSxがローロジックレベルの場合、ビットラインBLxをプリチャージさせてもよく、ラッチ信号QSxがハイロジックレベルの場合、ビットラインBLxをプリチャージさせなくてもよい。
【0047】
ページバッファ500は、第1のプリチャージ回路510、第2のプリチャージ回路520及びセンシングラッチ回路530を含むことができる。第1のプリチャージ回路510は、電流センシングノードCSOを介してビットラインBLxと連結され、ビットラインプリチャージ信号SAPRE及びコア電圧VCを受信できる。コア電圧VCは、メモリ装置100の内部電圧であり、任意の電圧レベルを有することができる。例えば、コア電圧VCは、センシングラッチ回路530のラッチ値を反転させる程度の高い電圧レベルを有することができる。第1のプリチャージ回路510は、ビットラインプリチャージ信号SAPREに基づいて、ビットラインBLxをコア電圧VCにプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ回路510は、ビットラインプリチャージ信号SAPREがイネーブルされた場合、コア電圧VCをビットラインBLxに印加して、ビットラインBLxをプリチャージさせることができる。第1のプリチャージ回路510は、ビットラインプリチャージ信号SAPREがディセーブルされた場合、コア電圧VCをビットラインBLxに印加しない。第2のプリチャージ回路520は、電流センシングノードCSOを介してビットラインBLxと連結され、ラッチ信号QSx及びコア電圧VCを受信できる。第2のプリチャージ回路520は、ラッチ信号QSxに基づいて、ビットラインBLxをコア電圧VCにプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ回路520は、ラッチ信号QSxがローロジックレベルの場合、コア電圧VCをビットラインBLxに印加して、ビットラインBLxをプリチャージさせることができる。第2のプリチャージ回路520は、ラッチ信号QSxがハイロジックレベルの場合、コア電圧VCをビットラインBLxに印加しない。
【0048】
センシングラッチ回路530は、ビットラインBLxと連結されたセンシングノードSOの電圧レベルを感知できる。センシングノードSOは、電流センシングノードCSOを介してビットラインBLxと連結され得る。センシングラッチ回路530は、センシングノードSOの電圧レベルを感知して、ラッチ信号QSxを生成できる。例えば、センシングラッチ回路530は、センシングノードSOの電圧レベルが十分に上昇される場合、ハイロジックレベルを有するラッチ信号QSxを生成及びラッチできる。センシングラッチ回路530は、センシングノードSOの電圧レベルが十分に上昇されない場合、ローロジックレベルを有するラッチ信号QSxを生成及びラッチできる。センシングラッチ回路530は、センシングノードSOの電圧レベルが、センシングラッチ回路530の閾値以上になる場合、ラッチ信号QSxのロジックレベルを反転させることができる。センシングラッチ回路530は、検証を遂行する際に、プログラムデータ及びセンシングノードSOの電圧レベルに基づいて、ラッチ信号QSxのロジック値を設定できる。センシングラッチ回路530は、ページバッファ500と連結されたビットラインBLxに連結されたメモリセルにプログラミングされたプログラムデータのロジック値と、検証の対象となるメモリセル分布のロジック値とが同一である場合、ラッチ信号QSxをローロジックレベルに設定できる。センシングラッチ回路530は、プログラムデータのロジック値と、検証の対象となるメモリセル分布のロジック値とが異なる場合、ラッチ信号QSxをハイロジックレベルに設定できる。
【0049】
ページバッファ500は、データラッチ回路540をさらに含むことができる。データラッチ回路540は、ビットラインBLxと連結されたメモリセルにプログラミングされたプログラムデータを一時的に格納できる。データラッチ回路540は、検証を遂行する際に、格納されたプログラムデータ及び検証の対象となるメモリセル分布のロジック値に応じて、センシングノードSOの電圧レベルを変化させることができる。例えば、TLC(Triple Level Cell)プログラム動作を遂行する際に、データラッチ回路540は、プログラムデータのLSB(Least Significant Bit)、CSB(Central Significant Bit)及びMSB(Most Significant Bit)を格納できる。データラッチ回路540は、格納されたプログラムデータのロジック値と、検証の対象となるメモリセル分布のロジック値とが同一である場合、センシングノードSOの電圧レベルをハイロジックレベルに保持させることができる。データラッチ回路540は、格納されたプログラムデータのロジック値と、検証の対象となるメモリセル分布のロジック値とが異なる場合、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させることができる。例えば、図5aを参照すれば、プログラムデータが、第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル分布に対応するロジック値を有し、第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル分布に対してコース検証を遂行する場合、データラッチ回路540は、センシングノードの電圧レベルをハイロジックレベルに保持させることができる。プログラムデータが、第1のコースプログラム状態P01を有するメモリセル分布に対応するロジック値を有し、第2又は第3のコースプログラム状態P02、P03を有するメモリセル分布に対してコース検証を遂行する場合、データラッチ回路540は、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させることができる。図5bを参照すれば、プログラムデータが、第5のファインプログラム状態P5を有するメモリセル分布に対応するロジック値を有し、第5のファインプログラム状態P5を有するメモリセルに対してファイン検証を遂行する場合、データラッチ回路540は、センシングノードSOの電圧レベルをハイロジックレベルに保持させることができる。プログラムデータが、第5のファインプログラム状態P5を有するメモリセル分布に対応するロジック値を有し、第6又は第7のファインプログラム状態P6、P7を有するメモリセル分布に対してファイン検証を遂行する場合、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させることができる。したがって、データラッチ回路540は、格納されたプログラムデータ及び検証の対象となるメモリセル分布に基づいて、センシングノードSOの電圧レベルを変化させることができる。センシングラッチ回路530は、データラッチ回路540により設定されたセンシングノードSOの電圧レベルに応じて、ラッチ信号QSxのロジックレベルを設定して、検証の対象となるメモリセル分布に該当するメモリセルと連結されるビットラインのみに対して、プリチャージ動作を選択的に遂行できるように制御できる。
【0050】
第1のプリチャージ回路510は、第1のトランジスタT1を含み、第2のプリチャージ回路520は、第2のトランジスタT2を含むことができる。第1の及び第2のトランジスタT1、T2は、PチャンネルMOSトランジスタであり得る。ページバッファ500は、第3のトランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6、第7のトランジスタT7、第8のトランジスタT8、第9のトランジスタT9、第10のトランジスタT10及び第11のトランジスタT11をさらに含むことができる。第3乃至第6のトランジスタT3~T6、及び、第8乃至第11のトランジスタT8~T11は、NチャンネルMOSトランジスタであり得、第7のトランジスタT7は、PチャンネルMOSトランジスタであり得る。第1のトランジスタT1のゲートは、ビットラインプリチャージ信号SAPREを受信し、第1のトランジスタT1のソースは、コア電圧VCを受信できる。第1のトランジスタT1のドレインは、第6のトランジスタT6のドレインと連結され得る。第1のトランジスタT1は、ビットラインプリチャージ信号SAPREがローロジックレベルの場合、コア電圧VCを第6のトランジスタT6のドレインに印加できる。第2のトランジスタT2のゲートは、ラッチ信号QSxを受信し、第2のトランジスタT2のソースは、コア電圧VCを受信できる。第2のトランジスタT2のドレインは、第6のトランジスタT6のドレインと連結され得る。第2のトランジスタT2は、ラッチ信号QSxがローロジックレベルの場合、コア電圧VCを第6のトランジスタT6のドレインに印加できる。第3のトランジスタT3のゲートは、ビットライン選択信号BLSELを受信できる。第3のトランジスタT3のドレイン及びソースの一つは、ビットラインBLxと連結され、第3のトランジスタT3のドレイン及びソースの他の一つは、ビットライン連結ノードBLCと連結され得る。ビットライン選択信号BLSELは、ビットラインBLxをページバッファ500と連結するために、図1に示す制御回路121から提供されるバッファ制御信号BCSの一つであり得る。第4のトランジスT4のゲートは、ビットラインディスチャージ信号BLDISを受信し、第4のトランジスタT4のドレインは、ビットライン連結ノードBLCと連結され、第4のトランジスタT4のソースは、接地電圧と連結され得る。第4のトランジスタT4は、ビットラインディスチャージ信号BLDISに基づいて、ビットラインBLxに充電された電荷をディスチャージさせることができる。ビットラインディスチャージ信号BLDISは、プログラム動作を完了した場合、ビットラインBLxをディスチャージさせるために、制御回路121から提供されるバッファ制御信号BCSの一つであり得る。第5のトランジスタT5のゲートは、ページバッファセンシング信号PBSENSEを受信できる。第5のトランジスタT5のドレイン及びソースの一つは、ビットライン連結ノードBLCと連結され、第5のトランジスタT5のドレイン及びソースの他の一つは、電流センシングノードCSOと連結され得る。第5のトランジスタT5は、ページバッファセンシング信号PBSENSEがハイロジックレベルの場合、ビットライン連結ノードBLCを電流センシングノードCSOと連結され得る。ページバッファセンシング信号PBSENSEは、バッファ制御信号BCSの一つであり得る。
【0051】
第6のトランジスタT6のゲートは、電流センシング信号SACSOを受信し、第6のトランジスタT6のドレインは、第1及び第2のトランジスタT1、T2のドレインと共通に連結され、第6のトランジスタT6のソースは、電流センシングノードCSOと連結され得る。第6のトランジスタT6は、電流センシング信号SACSOがハイロジックレベルの場合、第1及び第2のトランジスタT1、T2のドレインを電流センシングノードCSOと連結できる。電流センシング信号SACSOは、バッファ制御信号BCSの一つであり得る。第7のトランジスタT7のゲートは、ラッチ信号QSxを受信し、第7のトランジスタT7のソースは、コア電圧VCを受信できる。第8のトランジスタT8のゲートは、第1のセンシングノードプリチャージ信号SAPCGを受信し、第8のトランジスタT8のドレインは、第7のトランジスタT7のドレインと連結され得る。第1のセンシングノードプリチャージ信号SAPCGは、センシングノードSOをコア電圧VCにプリチャージさせるために、制御回路121から提供されるバッファ制御信号BCSの一つであり得る。第8のトランジスタT8は、第1のセンシングノードプリチャージ信号SAPCGがハイロジックレベルの場合、第7のトランジスタT7のドレインをセンシングノードSOと連結できる。第9のランジスタT9のゲートは、ノード連結信号TRSOを受信できる。第9のトランジスタT9のドレイン及びソースの一つは、センシングノードSOと連結され、第9のトランジスタT9のドレイン及びソースの他の一つは、電流センシングノードCSOと連結され得る。第9のトランジスタT9は、ノード連結信号TRSOがハイロジックレベルの場合、センシングノードSO及び電流センシングノードCSOを連結できる。ノード連結信号TRSOは、ビットラインBLxの電圧レベルの変化によりセンシングノードSOの電圧レベルを変化させるために、制御回路121から提供されるバッファ制御信号BCSの一つであり得る。第10のトランジスタT10のゲートは、センシングノードディスチャージ信号SADISを受信し、第10のトランジスタT10のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。センシングノードディスチャージ信号SADISは、バッファ制御信号BCSの一つであり得る。第11のトランジスタT11のゲートは、ラッチ信号QSxを受信し、第11のトランジスタT11のドレインは、第10のトランジスタT10のソースと連結され、第11のトランジスタT11のソースは、接地電圧と連結され得る。第10のトランジスタT10は、センシングノードディスチャージ信号SADISがハイロジックレベルの場合、センシングノードSOを第11のトランジスタT11のドレインと連結し、第11のトランジスタT11は、ラッチ信号QSxがハイロジックレベルの場合、第10のトランジスタT10のソースに接地電圧を提供して、センシングノードSOをディスチャージさせることができる。
【0052】
ページバッファ500は、パス/フェイルラッチ回路550をさらに含むことができる。パス/フェイルラッチ回路550は、検証結果を格納できる。例えば、パス/フェイルラッチ回路550は、プログラム動作のうちの検証結果がパスの場合、ローロジックレベルに相当する検証ラッチ信号を格納し、プログラム動作のうちの検証結果がフェイルの場合、ハイロジックレベルに相当する検証ラッチ信号を格納できる。以後、検証を遂行する際に、パス/フェイルラッチ回路550は、検証ラッチ信号のロジックレベルに応じて、センシングノードSOの電圧レベルを変化させることができる。例えば、以前に遂行した検証結果がパスの場合、パス/フェイルラッチ回路550は、現在遂行する検証において、検証ラッチ信号に基づいてセンシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させてもよい。以前に遂行した検証結果がフェイルの場合、パス/フェイルラッチ回路550は、現在遂行する検証において、検証ラッチ信号に基づいてセンシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させなくてもよい。パス/フェイルラッチ回路550は、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させ、センシングラッチ回路530のラッチ信号のロジックレベルが変更されるのを防止できる。
【0053】
センシングラッチ回路530は、第1のインバータIV1、第2のインバータIV2、第12のトランジスタT12、第13のトランジスタT13、第14のトランジスタT14及び第15のトランジスタT15を含むことができる。第1のインバータIV1の入力端は、第2のインバータIV2の出力端と連結され得る。第1のインバータIV1の出力端は、第2のインバータIV2の入力端と連結され得る。第1のインバータIV1の出力端からラッチ信号の相補信号QSNxが出力され、第2のインバータIV2の出力端からラッチ信号QSxが出力される。第12乃至第15のトランジスタT12~T15は、全部NチャンネルMOSトランジスタであり得る。第12のトランジスタT12のゲートは、センシングリセット信号SRSTを受信できる。第12のトランジスタT12のドレインは、第1のインバータIV1の入力端及び第2のインバータIV2の出力端と共通に連結され得る。第12のトランジスタT12のソースは、第1の共通ノードCN1と連結され得る。第13のトランジスタT13のゲートは、センシングセット信号SSETを受信できる。第13のトランジスタT13のドレインは、第1のインバータIV1の出力端及び第2のインバータIV2の入力端と共通に連結され得る。第13のトランジスタT13のソースは、第1の共通ノードCN1と連結され得る。第14のトランジスタT14のゲートは、ページバッファリセット信号PBRSTを受信できる。第14のトランジスタT14のドレインは、第1の共通ノードCN1と連結され、第14のトランジスタT14のソースは、接地電圧と連結され得る。第15のトランジスタT15のゲートは、センシングノードSOと連結され得る。第15のトランジスタT15のドレインは、第1の共通ノードCN1と連結され、第15のトランジスタT15のソースは、接地電圧と連結され得る。センシングリセット信号SRST、センシングセット信号SSET及びページバッファリセット信号PBRSTは、図1のバッファ制御信号BCSに含まれ得る。検証を遂行する際に、センシングノードSOがコア電圧VCにプリチャージされ、センシングセット信号SSETがイネーブルされ、ラッチ信号QSxをハイロジックレベルに設定できる。以後、センシングリセット信号SRSTがイネーブルされ得る。ページバッファ500のデータラッチ回路540及びパス/フェイルラッチ回路550の一つが、センシングノードSOの電圧レベルをハイロジックレベルに保持させる場合、ラッチ信号QSxはローロジックレベルに設定できる。反対に、ページバッファ500のデータラッチ回路540及びパス/フェイルラッチ回路550の一つが、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させる場合、ラッチ信号QSxはハイロジックレベルを保持できる。したがって、検証を遂行する際に、ページバッファ500と連結されたビットラインBLxに連結されたメモリセルにプログラミングされたプログラムデータが、検証の対象となるメモリセル分布のロジック値と同一であるか、或いは、検証結果がフェイルの場合、ラッチ信号QSxはローロジックレベルに設定され、第2のプリチャージ回路520は、ラッチ信号QSxに基づいて、ビットラインBLxをプリチャージさせることができる。
【0054】
図10は、図9に示すデータラッチ回路540の構成を示す図である。図10を参照すれば、データラッチ回路540は、第1のラッチ回路610、第2のラッチ回路620、第3のラッチ回路630、プリチャージトランジスタ640及びディスチャージトランジスタ650を含むことができる。メモリ装置100が遂行するプログラム動作がTTCの場合、データラッチ回路540は3個のラッチ回路を含むことができる。メモリ装置100が遂行するプログラム動作の種類により、データラッチ回路が備えるラッチ回路の個数を変化させることができる。第1のラッチ回路610は、センシングノードSOと連結され、プログラムデータのLSBに相当するロジック値を格納できる。第2のラッチ回路620は、センシングノードSOと連結され、プログラムデータのCSBに相当するロジック値を格納できる。第3のラッチ回路630は、センシングノードSOと連結され、プログラムデータのMSBに相当するロジック値を格納できる。第1のラッチ回路610は、第1のインバータ611、第2のインバータ612、第1のトランジスタ613、第2のトランジスタ614、第3のトランジスタ615、第4のトランジスタ616、第5のトランジスタ617及び第6のトランジスタ618を含むことができる。第1のインバータ611の入力端は、第2のインバータ612の出力端と連結され、第2のインバータ612の出力端に、第1のデータラッチ信号Q1を格納できる。例えば、第1のデータラッチ信号Q1のロジックレベルは、プログラムデータのLSBのロジックレベルに対応付けられる。第1のインバータ611の出力端は、第2のインバータ612の入力端と連結され、第1のインバータ611の出力端に、第1のデータラッチ信号の相補信号Q1Nを格納できる。第1乃至第6のトランジスタ613~618は、NチャンネルMOSトランジスタであり得る。第1のトランジスタ613のゲートは、第1のリセット信号RST1を受信し、第1のトランジスタ613のドレインは、第1のインバータ611の入力端及び第2のインバータ612の出力端と共通に連結され、第1のトランジスタ613のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第2のトランジスタ614のゲートは、第1のセット信号SET1を受信し、第2のトランジスタ614のドレインは、第1のインバータ611の出力端及び第2のインバータ612の入力端と共通に連結され、第2のトランジスタ614のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第3のトランジスタ615のゲートは、第1の転送信号TR1を受信し、第3のトランジスタ615のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第4のトランジスタ616のゲートは、第1の転送信号の相補信号TR1Nを受信し、第4のトランジスタ616のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第5のトランジスタ617のゲートは、第1のデータラッチ信号Q1を受信し、第5のトランジスタ617のドレインは、第3のトランジスタ615のソースと連結され、第5のトランジスタ617のソースは、接地電圧と連結され得る。第6のトランジスタ618のゲートは、第1のデータラッチ信号の相補信号Q1Nを受信し、第6のトランジスタ618のドレインは、第4のトランジスタ616のソースと連結され、第6のトランジスタ618のソースは、接地電圧と連結され得る。第1のリセット信号RST1、第1のセット信号SET1、第1の転送信号TR1及び第1の転送信号の相補信号TR1Nは、図1のバッファ制御信号BCSに含まれ得る。
【0055】
第2のラッチ回路620は、第1のインバータ621、第2のインバータ622、第1のトランジスタ623、第2のトランジスタ624、第3のトランジスタ625、第4のトランジスタ626、第5のトランジスタ627及び第6のトランジスタ628を含むことができる。第1のインバータ621の入力端は、第2のインバータ622の出力端と連結され、第2のインバータ622の出力端に、第2のデータラッチ信号Q2を格納できる。例えば、第2のデータラッチ信号Q2のロジックレベルは、プログラムデータのCSBのロジックレベルに対応付けられる。第1のインバータ621の出力端は、第2のインバータ622の入力端と連結され、第1のインバータ621の出力端に、第2のデータラッチ信号の相補信号Q2Nを格納できる。第1乃至第6のトランジスタ623~628は、NチャンネルMOSトランジスタであり得る。第1のトランジスタ623のゲートは、第2のリセット信号RST2を受信し、第1のトランジスタ623のドレインは、第1のインバータ621の入力端及び第2のインバータ622の出力端と共通に連結され、第1のトランジスタ623のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第2のトランジスタ624のゲートは、第2のセット信号SET2を受信し、第2のトランジスタ624のドレインは、第1のインバータ621の出力端及び第2のインバータ622の入力端と共通に連結され、第2のトランジスタ624のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第3のトランジスタ625のゲートは、第2の転送信号TR2を受信し、第3のトランジスタ625のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第4のトランジスタ626のゲートは、第2の転送信号の相補信号TR2Nを受信し、第4のトランジスタ626のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第5のトランジスタ627のゲートは、第2のデータラッチ信号Q2を受信し、第5のトランジスタ627のドレインは、第3のトランジスタ625のソースと連結され、第5のトランジスタ627のソースは、接地電圧と連結され得る。第6のトランジスタ628のゲートは、第2のデータラッチ信号の相補信号Q2Nを受信し、第6のトランジスタ628のドレインは、第4のトランジスタ626のソースと連結され、第6のトランジスタ628のソースは、接地電圧と連結され得る。第2のリセット信号RST2、第2のセット信号SET2、第2の転送信号TR2及び第2の転送信号の相補信号TR2Nは、図1のバッファ制御信号BCSに含まれ得る。
【0056】
第3のラッチ回路630は、第1のインバータ631、第2のインバータ632、第1のトランジスタ633、第2のトランジスタ634、第3のトランジスタ635、第4のトランジスタ636、第5のトランジスタ637及び第6のトランジスタ638を含むことができる。第1のインバータ631の入力端は、第2のインバータ632の出力端と連結され、第2のインバータ632の出力端に、第3のデータラッチ信号Q3を格納できる。例えば、第3のデータラッチ信号Q3のロジックレベルは、プログラムデータのMSBのロジックレベルに対応付けられる。第1のインバータ631の出力端は、第2のインバータ632の入力端と連結され、第1のインバータ631の出力端に、第3のデータラッチ信号の相補信号Q3Nを格納できる。第1乃至第6のトランジスタ633~638は、NチャンネルMOSトランジスタであり得る。第1のトランジスタ633のゲートは、第3のリセット信号RST3を受信し、第1のトランジスタ633のドレインは、第1のインバータ631の入力端及び第2のインバータ632の出力端と共通に連結され、第1のトランジスタ633のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第2のトランジスタ634のゲートは、第3のセット信号SET3を受信し、第2のトランジスタ634のドレインは、第1のインバータ631の出力端及び第2のインバータ632の入力端と共通に連結され、第2のトランジスタ634のソースは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。第3のトランジスタ635のゲートは、第3の転送信号TR3を受信し、第3のトランジスタ635のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第4のトランジスタ636のゲートは、第3の転送信号の相補信号TR3Nを受信し、第4のトランジスタ636のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第5のトランジスタ637のゲートは、第3のデータラッチ信号Q3を受信し、第5のトランジスタ637のドレインは、第3のトランジスタ635のソースと連結され、第5のトランジスタ637のソースは、接地電圧と連結され得る。第6のトランジスタ638のゲートは、第3のデータラッチ信号の相補信号Q3Nを受信し、第6のトランジスタ638のドレインは、第4のトランジスタ636のソースと連結され、第6のトランジスタ638のソースは、接地電圧と連結され得る。第3のリセット信号RST3、第3のセット信号SET3、第3の転送信号TR3及び第3の転送信号の相補信号TR3Nは、図1のバッファ制御信号BCSに含まれ得る。
【0057】
プリチャージトランジスタ640は、PチャンネルMOSトランジスタであり得る。プリチャージトランジスタ640のゲートは、第2のセンシングノードプリチャージ信号SOPCGを受信し、プリチャージトランジスタ640のソースは、コア電圧VCを受信し、プリチャージトランジスタ640のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第2のセンシングノードプリチャージ信号SOPCGは、図1のバッファ制御信号BCSの一つであり得る。プリチャージトランジスタ640は、第2のセンシングノードプリチャージ信号SOPCGがローロジックレベルにイネーブルされた場合、センシングノードSOをコア電圧VCの電圧レベルにプリチャージさせることができる。ディスチャージトランジスタ650は、NチャンネルMOSトランジスタであり得る。ディスチャージトランジスタ650のゲートは、センシングノードSOと連結され得る。ディスチャージトランジスタ650のドレインは、第2の共通ノードCN2と連結され得る。ディスチャージトランジスタ650のソースは、接地電圧と連結され得る。
【0058】
プログラム動作のうちのプログラムを遂行する際に、第1乃至第3のラッチ回路610、620、630は、第1乃至第3のリセット信号RST1、RST2、RST3、及び、第1乃至第3のセット信号SET1、SET2、SET3に基づいて、第1乃至第3のデータラッチ信号Q1、Q2、Q2のロジックレベルを設定できる。例えば、1、1、0のプログラムデータをプログラミングするプログラム動作を遂行する場合、第2のセンシングノードプリチャージ信号SOPCGがイネーブルされ、センシングノードSOをコア電圧VCにプリチャージさせた後、ハイロジックレベルを有する第1のセット信号SET1、第2のセット信号SET2及び第3のリセット信号RST3が印加され、ローロジックレベルを有する第1のリセット信号RST1、第2のリセット信号RST2及び第3のセット信号SET3が印加され得る。第1のラッチ回路610の第2のトランジスタ614及びディスチャージトランジスタ650を介して、第1のデータラッチ信号の相補信号Q1Nがローロジックレベルに設定され、第1のデータラッチ信号Q1はハイロジックレベルに設定され得る。第2のラッチ回路620の第2のトランジスタ624及びディスチャージトランジスタ650を介して、第2のデータラッチ信号の相補信号Q2Nがローロジックレベルに設定され、第2のデータラッチ信号Q2はハイロジックレベルに設定され得る。第3のラッチ回路630の第1のトランジスタ633及びディスチャージトランジスタ650を介して、第3のデータラッチ信号Q3がローロジックレベルに設定され、第3のデータラッチ信号の相補信号Q3Nはハイロジックレベルに設定され得る。
【0059】
プログラム動作のうちの検証を遂行する際に、第1乃至第3のラッチ回路610、620、630は、第1乃至第3の転送信号TR1、TR2、TR3、及び、第1乃至第3の転送信号の相補信号TR1N、TR2N、TR3Nに基づいて、センシングノードSOの電圧レベルを変化させることができる。例えば、第2のセンシングノードプリチャージ信号SOPCGがイネーブルされ、センシングノードSOがコア電圧VCにプリチャージされた後、ハイロジックレベルを有する第1の転送信号の相補信号TR1N、第2の転送信号の相補信号TR2N及び第3の転送信号TR3が印加され、ローロジックレベルを有する第1の転送信号TR1、第2の転送信号TR2及び第3の転送信号の相補信号TR3Nが印加される場合、センシングノードSOの電圧レベルはハイロジックレベルに保持できる。このとき、第1の転送信号TR1、第2の転送信号TR2及び第3の転送信号の相補信号TR3Nのいずれか一つでもハイロジックレベルを有する場合、データラッチ回路540は、センシングノードSOの電圧レベルをローロジックレベルに変化させることができる。例えば、ハイロジックレベルを有する第1の転送信号TR1が印加される場合、第3のトランジスタ615及び第5のトランジスタ617を介して、センシングノードSOが接地電圧と連結され、センシングノードSOの電圧レベルはローロジックレベルに変化し得る。
【0060】
図11は、図9に示すパス/フェイルラッチ回路550の構成を示す図である。図11を参照すれば、パス/フェイルラッチ回路550は、第1のインバータ711、第2のインバータ712、第1のトランジスタ713、第2のトランジスタ714、第3のトランジスタ715及び第4のトランジスタ716を含むことができる。第1のインバータ711の入力端は、第2のインバータ712の出力端と連結され、第2のインバータ712の出力端に、検証ラッチ信号QMを格納できる。第1のインバータ711の出力端は、第2のインバータ712の入力端と連結され、第1のインバータ711の出力端に、検証ラッチ信号の相補信号QMNを格納できる。第1乃至第4のトランジスタ713~716は、NチャンネルMOSトランジスタであり得る。第1のトランジスタ713のゲートは、検証リセット信号MRSTを受信し、第1のトランジスタ713のドレインは、第1のインバータ711の入力端及び第2のインバータ712の出力端と共通に連結され、第1のトランジスタ713のソースは、図9の第1の共通ノードCN1と連結され得る。第2のトランジスタ714のゲートは、検証セット信号MSETを受信し、第2のトランジスタ714のドレインは、第1のインバータ711の出力端及び第2のインバータ712の入力端と共通に連結され、第2のトランジスタ714のソースは、第1の共通ノードCN1と連結され得る。第3のトランジスタ715のゲートは、検証転送信号TRMを受信し、第3のトランジスタ715のドレインは、センシングノードSOと連結され得る。第4のトランジスタ716のゲートは、検証ラッチ信号QMを受信し、第4のトランジスタ716のドレインは、第3のトランジスタ715のソースと連結され、第4のトランジスタ716のソースは、接地電圧と連結され得る。検証リセット信号MRST、検証セット信号MSET及び検証転送信号TRMは、図1のバッファ制御信号BCSに含まれ得る。
【0061】
プログラム動作のうちの検証を遂行し、検証結果がパスの場合、ハイロジックレベルを有する検証セット信号MSET、及びローロジックレベルを有する検証リセット信号MRSTが印加され、検証ラッチ信号QMはハイロジックレベルに設定できる。検証結果がフェイルの場合、ローロジックレベルを有する検証セット信号MSET、及びハイロジックレベルを有する検証リセット信号MRSTが印加され、検証ラッチ信号QMはローロジックレベルに設定できる。以後、プログラム動作のうちの検証を遂行する際に、ハイロジックレベルを有する検証転送信号TRMが印加され得る。検証ラッチ信号QMがローロジックレベルに設定された場合、センシングノードSOの電圧レベルは変化されない。検証ラッチ信号QMがハイロジックレベルに設定された場合、センシングノードSOは、第3のトランジスタ715及び第4のトランジスタ716を介して接地電圧と連結され、センシングノードSOの電圧レベルは、ローロジックレベルに変化し得る。
【0062】
図12は、図1のメモリ装置100と連結されるプロセッサ150を示す図である。プロセッサ150は、メモリ装置100のプログラム動作を遂行させる外部装置であり得る。プロセッサは、セルラーフォン(cellular phone)、GPSナビゲーションシステム、オートモーティブ制御システムのいずれか一つの一部であり得る。プロセッサ150は、外部信号ESをメモリ装置100に提供して、メモリ装置100に格納されたデータを読み出し、メモリ装置100にデータを格納できる。
【0063】
本発明が属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更しなくて他の具体的な形態で実施できるので、前述した実施例等は、全ての面において例示的なものであり、限定的なものではない。本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導出される全ての変更又は変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと解析しなければならない。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12