IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社バンダイナムコゲームスの特許一覧

特開2024-113890コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法
<>
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図1
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図2
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図3
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図4
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図5
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図6
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図7
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図8
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図9
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図10
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図11
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図12
  • 特開-コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113890
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240816BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240816BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240816BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240816BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20240816BHJP
   G06Q 50/34 20120101ALI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/79
A63F13/69
A63F13/53
A63F13/35
G06Q50/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019156
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】柿沢 高弘
(72)【発明者】
【氏名】荒井 恵佑
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 和也
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC18
5L049CC19
5L049CC54
5L050CC18
5L050CC19
5L050CC54
(57)【要約】
【課題】予想に参加するモチベーションをユーザに与えることが可能なコンピュータシステム等を提供すること。
【解決手段】コンピュータシステムは、ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部とを含み、参加特典付与部は、ユーザの予想の内容に基づいて参加特典を決定する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、
前記予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して前記的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部とを含み、
前記参加特典付与部は、
ユーザの前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記参加特典付与部は、
ユーザの過去の前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項3】
請求項2において、
前記参加特典付与部は、
的中結果をユーザに通知した後、次回以降にユーザに付与される前記参加特典をユーザに対して予告することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項4】
請求項2において、
前記参加特典付与部は、
前記予想を行う期間が近づいたとき又は前記予想を行う期間になったときに、ユーザがその期間の前記予想に参加した場合に付与される前記参加特典をユーザに対して提示することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項5】
請求項1において、
前記予想を行う予想コンテンツとは異なるメインコンテンツを実行するコンテンツ実行部を更に含み、
前記予想コンテンツでは、前記メインコンテンツに関する情報を予想することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項6】
請求項5において、
前記予想コンテンツでは、前記メインコンテンツにおいて実行予定のイベントに登場するオブジェクトを予想することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項7】
請求項6において、
前記参加特典付与部は、
ユーザが予想した前記オブジェクトに関する特典を、前記参加特典としてユーザに付与することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項において、
前記参加特典付与部は、
前記メインコンテンツで使用可能な特典を、前記参加特典としてユーザに付与することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項9】
請求項1において、
前記参加特典付与部は、
ユーザの前記予想の内容の的中度合いに基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項10】
請求項9において、
前記参加特典付与部は、
前記予想が的中したと判定されたユーザ及び前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに前記参加特典を付与し、前記予想が的中したユーザと前記予想が的中しなかったユーザとで前記参加特典を異ならせることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項11】
請求項1において、
前記参加特典付与部は、
ユーザの前記予想の内容の希少度合いに基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項12】
請求項1において、
前記参加特典付与部は、
ユーザが前記予想を行う画面において、今回ユーザがその予想を行った場合にユーザに付与されることになる前記参加特典をユーザに対して提示することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項13】
請求項1において、
前記予想受付部は、
複数の予想候補の中からユーザによって選択された予想候補を、前記予想として受け付けることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項14】
請求項1において、
前記予想受付部は、
複数の予想候補の中からユーザの操作に基づいてランダムに選択された予想候補を、前記予想として受け付けることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項15】
請求項13又は14において、
前記予想受付部は、
選択された予想候補を次回の予想候補から除外することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項16】
請求項13又は14において、
前記予想受付部は、
複数の予想候補のうち的中になった予想候補を次回の予想候補から除外することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項17】
ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、
前記予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して前記的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部としてコンピュータを機能させ、
前記参加特典付与部は、
ユーザの前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするプログラ
ム。
【請求項18】
サーバが、端末からの要求に応じてオンラインサービスを提供するオンラインサービス提供方法であって、
前記サーバが、
ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、
前記予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、
前記予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して前記的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部とを含み、且つ、
前記参加特典付与部が、
ユーザの前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定する場合において、
前記端末において受け付けられた前記予想に関する情報を前記サーバに送信することを特徴するオンラインサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが競技の結果を予想して投票すると、予想が的中した場合にユーザに特典を付与する技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-101355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術において、ユーザの過去の投票履歴に基づいて、予想が的中した際に付与される特典を優遇することが行われている。しかし、従来の技術では、予想に的中しないと特典を得られないため、なかなか的中できないユーザは次回の予想に参加しなくなってしまう可能性がある。また、的中したユーザも、的中したことに満足してしまい、次回の予想に参加しなくなってしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、予想に参加するモチベーションをユーザに与えることが可能なコンピュータシステム、プログラム及びオンラインサービス提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、前記予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、前記予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、前記予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して前記的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部とを含み、前記参加特典付与部は、ユーザの前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定することを特徴とするコンピュータシステムに関する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
【0007】
また本発明は、サーバが、端末からの要求に応じてオンラインサービスを提供するオンラインサービス提供方法であって、前記サーバが、ユーザから予想を受け付ける予想受付部と、前記予想が的中したか否かを判定する的中判定部と、前記予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する的中特典付与部と、前記予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに対して前記的中特典とは異なる参加特典を付与する参加特典付与部とを含み、且つ、前記参加特典付与部が、ユーザの前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定する場合において、前記端末において受け付けられた前記予想に関する情報を前記サーバに送信することを特徴するオンラインサービス提供方法に関する。
【0008】
本発明によれば、予想に参加したユーザに的中特典とは異なる参加特典を付与し、ユーザの予想の内容に基づいて参加特典を決定することで、予想に参加するモチベーションを
ユーザに与えることができる。
【0009】
(2)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、ユーザの過去の前記予想の内容に基づいて前記参加特典を決定してもよい。
【0010】
本発明によれば、予想が的中しなかったユーザや予想が的中して満足してしまったユーザに対して、次回の予想に参加するモチベーションを与えることができる。
【0011】
(3)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、的中結果をユーザに通知した後、次回以降にユーザに付与される前記参加特典をユーザに対して予告してもよい。
【0012】
(4)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、前記予想を行う期間が近づいたとき又は前記予想を行う期間になったときに、ユーザがその期間の前記予想に参加した場合に付与される前記参加特典をユーザに対して提示してもよい。
【0013】
(5)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想を行う予想コンテンツとは異なるメインコンテンツを実行するコンテンツ実行部を更に含み、前記予想コンテンツでは、前記メインコンテンツに関する情報を予想してもよい。
【0014】
(6)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想コンテンツでは、前記メインコンテンツにおいて実行予定のイベントに登場するオブジェクトを予想してもよい。
【0015】
(7)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、ユーザが予想した前記オブジェクトに関する特典を、前記参加特典としてユーザに付与してもよい。
【0016】
(8)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、前記メインコンテンツで使用可能な特典を、前記参加特典としてユーザに付与してもよい。
【0017】
(9)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、ユーザの前記予想の内容の的中度合いに基づいて前記参加特典を決定してもよい。
【0018】
(10)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、前記予想が的中したと判定されたユーザ及び前記予想が的中しなかったと判定されたユーザに前記参加特典を付与し、前記予想が的中したユーザと前記予想が的中しなかったユーザとで前記参加特典を異ならせてもよい。
【0019】
(11)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、ユーザの前記予想の内容の希少度合いに基づいて前記参加特典を決定してもよい。
【0020】
(12)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオン
ラインサービス提供方法では、前記参加特典付与部は、ユーザが前記予想を行う画面において、今回ユーザがその予想を行った場合にユーザに付与されることになる前記参加特典をユーザに対して提示してもよい。
【0021】
(13)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想受付部は、複数の予想候補の中からユーザによって選択された予想候補を、前記予想として受け付けてもよい。
【0022】
(14)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想受付部は、複数の予想候補の中からユーザの操作に基づいてランダムに選択された予想候補を、前記予想として受け付けてもよい。
【0023】
(15)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想受付部は、選択された予想候補を次回の予想候補から除外してもよい。
【0024】
(16)また本発明に係るコンピュータシステム、プログラム、情報記憶媒体及びオンラインサービス提供方法では、前記予想受付部は、複数の予想候補のうち的中になった予想候補を次回の予想候補から除外してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本実施形態のコンピュータシステムを示す図。
図2】本実施形態のサーバの機能ブロックの一例を示す図。
図3】本実施形態の端末の機能ブロックの一例を示す図。
図4】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図5】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図6】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図7】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図8】ユーザの予想の内容を管理するためのテーブル情報の一例を示す図。
図9】端末の表示部に表示されるゲーム画面の一例を示す図。
図10】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図11】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図12】端末の表示部に表示される予想画面の一例を示す図。
図13】本実施形態のコンピュータシステムの処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必要構成要件であるとは限らない。
【0027】
1.構成
図1は、本実施形態のコンピュータシステムを示す。本実施形態では、複数の端末10とサーバ20(サーバ装置)とによって構成される。つまり、図1に示すように、本実施形態のコンピュータシステムは、サービスを提供するサーバ20と、端末10(10A、10B、10C・・・)とが、ネットワークに接続可能に構成される。
【0028】
サーバ20は、端末10からの要求に応じてオンラインサービス(例えば、ゲームサービス、コンテンツ配信サービス等)を提供する情報処理装置である。サーバ20は、1又は複数のサーバ(認証サーバ、マッチングサーバ、ゲーム処理サーバ、コンテンツ配信サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。
【0029】
本実施形態では、ユーザの端末10においてメインコンテンツ(例えば、ゲーム)が実行され、サーバ20では、予想コンテンツが実行され、また、メインコンテンツの進行制御等が行われる。また、サーバ20では、ユーザのアカウント情報や、端末10で実行されるメインコンテンツの結果(例えば、ゲームのゲーム結果)、当該メインコンテンツで使用可能な媒体(例えば、キャラクタ、アイテム等のゲーム媒体)、当該メインコンテンツで使用可能な仮想通貨(例えば、ゲーム内通貨)などの情報が管理される。
【0030】
端末10は、携帯端末(スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム装置などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してサーバ20に接続可能な装置である。なお、端末10とサーバ20との通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0031】
図2に、本実施形態のサーバ20の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態のサーバは図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0032】
記憶部270は、処理部200の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部200のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部270は、格納部272(例えばデータベース)を含む。
【0033】
格納部272は、本実施形態のオンラインシステムで実行されるコンテンツ(例えば、オンラインゲーム)に参加する複数のユーザそれぞれのユーザ情報を格納する。例えば、格納部272は、複数のユーザそれぞれのユーザ識別情報(ユーザIDや、ユーザが使用する端末IDなど)に対応づけて、ユーザ名(ユーザアカウント)、パスワード、端末10の宛先情報(IPアドレス等)などを、ユーザ情報として格納する。また、格納部272は、ユーザとフレンド関係(所定の関係の一例)にある他のユーザを特定するための情報を、ユーザ情報として格納する。また、格納部272は、ユーザ識別情報に対応づけて、ユーザが所有する媒体や仮想通貨に関する情報を、ユーザ情報として格納する。
【0034】
通信部296は端末10や他のサーバとの間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0035】
処理部200(プロセッサ)は、端末10から送信され通信部296を介して受信したデータ、プログラムなどに基づいて、ユーザ情報の管理、ログイン/ログアウトに関する処理、通信制御処理などの各種処理を行う。処理部200は記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部200は、予想受付部210と、的中判定部212と、的中特典付与部214と、参加特典付与部216を含む。
【0036】
予想受付部210は、ユーザから予想を受け付ける。すなわち、ユーザの端末10において受け付けられた予想に関する情報を受信する。ユーザから受け付けた予想に関する情報は、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けて記憶部270に記憶される。予想受付部210は、ユーザに提示される複数の予想候補の中からユーザによって選択された予想候補を前記予想として受け付けてもよいし、複数の予想候補の中からユーザの操作に基づいてランダムに選択された予想候補を前記予想として受け付けてもよい。なお、予想候補の一部をランダムに選択してもよい。また、複数の予想候補の中からユーザが予想を選択するものに限らず、ユーザがテキストや画像(イラストや写真)などを自由に入力し、それ
をユーザの予想として受け付けるようにしてもよい。また、予想受付部210は、選択された予想候補を次回の予想候補(次回、ユーザに提示される予想候補)から除外してもよいし、複数の予想候補のうち的中になった予想候補を次回の予想候補から除外してもよい。ユーザが予想を行う予想コンテンツとメインコンテンツが分かれている場合、予想コンテンツでは、メインコンテンツに関する情報を予想してもよい。例えば、予想コンテンツでは、メインコンテンツにおいて実行予定のイベントに登場するオブジェクト(例えば、ゲームに登場するキャラクタ)を予想するようにしてもよいし、メインコンテンツにおいて実行予定のイベントの結果(例えば、対戦ゲームや競技や試合の勝敗やスコア)を予想するようにしてもよい。また、メインコンテンツが、人物やコンピュータ(AIなど)が競技や試合の結果を予想するコンテンツである場合、予想コンテンツでは、当該人物やAIの予想が当たるかどうかをユーザが予想するようにしてもよい。
【0037】
的中判定部212は、ユーザから受け付けた予想が的中したか否かを判定する。例えば、的中判定部212は、メインコンテンツで実行されたイベントに登場するオブジェクトと予想されたオブジェクトとを照合したり、メインコンテンツで実行されたイベントの結果と予想された結果とを照合したりすることで、予想が的中したか否かを判定する。
【0038】
的中特典付与部214は、予想が的中したと判定されたユーザに対して的中特典を付与する。的中特典は、例えば、オンラインサービスで使用可能な媒体、仮想通貨、ポイント等である。ユーザに付与された的中特典は、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けてユーザ情報に登録される。
【0039】
参加特典付与部216は、予想が的中したと判定されたユーザ及び/又は予想が的中しなかったと判定されたユーザ(予想に参加したユーザ)に対して、的中特典とは異なる参加特典を付与する。ユーザに付与された的中特典は、当該ユーザのユーザ識別情報に対応付けてユーザ情報に登録される。参加特典付与部216は、メインコンテンツで使用可能な特典(例えば、ゲーム内で使用可能なキャラクタやアイテム等のゲーム媒体、ゲーム内通貨など)を、参加特典としてユーザに付与してもよい。
【0040】
参加特典付与部216は、ユーザの予想の内容に基づいて当該ユーザに付与する参加特典を決定する。参加特典付与部216は、ユーザの今回の予想の内容に基づいて今回の予想の参加特典を決定してもよいし、ユーザの過去の予想の内容に基づいて今回の予想の参加特典を決定してもよい。また、予想コンテンツで、メインコンテンツにおいて実行予定のイベントに登場するオブジェクトを予想する場合、参加特典付与部216は、ユーザが予想したオブジェクトに関する特典を参加特典として当該ユーザに付与してもよい。例えば、ゲームに登場するキャラクタを予想する場合、予想したキャラクタのカード(ゲーム媒体)や当該キャラクタを育成するための素材アイテム、当該キャラクタの装備品や衣装などを、参加特典として付与してもよい。なお、複数のキャラクタを予想する場合、当該複数のキャラクタのいずれか1つに関する特典を参加特典としてもよいし、当該複数のキャラクタの組み合わせに関する特典を参加特典としてもよい。なお、予想コンテンツとメインコンテンツの区別がない場合であっても、ユーザが予想したキャラクタなどのオブジェクトに関する特典を参加特典として付与するようにしてもよい。ユーザがメインコンテンツに登場するキャラクタなどのオブジェクトを予想するものに限らず、ユーザが単にキャラクタや選手や競走馬などのオブジェクトを予想して、その予想したキャラクタなどのオブジェクトに関する特典を参加特典として付与するようにしてもよい。ゲームなどのデジタルコンテンツに関する予想を行うものに限らず、現実世界の競技の結果やテレビ番組に登場する人物やドラマの犯人などを予想するようなものに適用してもよい。また、オブジェクトに関する特典は、メインコンテンツで使用可能な特典に限らない。参加特典や的中特典は、メインコンテンツで使用可能な特典に限らず、PCやスマートフォンの壁紙などのデジタル特典であってもよいし、現実世界で使えるグッズや催しへの参加チケットな
どであってもよく、それらを獲得するための権限を特典として付与してもよい。また、ゲーム外でも使用可能な通貨を特典として付与してもよい。
【0041】
また、参加特典付与部216は、ユーザの予想内容の的中度合いに基づいて参加特典を決定してもよい。予想内容の的中度合いとは、イベントに登場する複数のオブジェクトを予想する場合、予想が的中したオブジェクトの数の多さであり、イベントの結果(ゲームのスコアなど)を予想する場合、予想した結果と実際の結果との差の小ささである。また、参加特典付与部216は、ユーザの予想内容の希少度合いに基づいて参加特典を決定してもよい。また、参加特典付与部216は、予想が的中したと判定されたユーザ及び予想が的中しなかったと判定されたユーザに参加特典を付与する場合、予想が的中したユーザと予想が的中しなかったユーザとで参加特典を異ならせてもよい。
【0042】
また、参加特典付与部216は、今回の予想に基づく的中結果をユーザに通知した後、次回以降にユーザに付与される参加特典をユーザに対して予告してもよいし、予想を行う期間が近づいたとき又は予想を行う期間になったときに、ユーザがその期間の予想に参加した場合に付与される参加特典をユーザに対して提示してもよいし、ユーザが予想を行う画面において、今回ユーザがその予想を行った場合にユーザに付与されることになる参加特典(当該予想の内容に基づき決定される参加特典)をユーザに対して提示してもよい。
【0043】
図3に、本実施形態の端末10の機能ブロックの一例を示す。なお本実施形態の端末は図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0044】
入力部150は、ユーザからの入力情報を入力(検出)するための機器であり、ユーザの入力情報(操作情報)を処理部100に出力する。入力部150の機能は、タッチパネル、タッチパッド、マウス、方向キーやボタン、キーボード等の入力機器により実現することができる。
【0045】
記憶部170は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。
【0046】
表示部190は、処理部100で生成されたゲーム画像を出力するものであり、その機能は、入力部150としても機能するタッチパネル、LCD或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのディスプレイにより実現できる。
【0047】
音出力部192は、処理部100で生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0048】
通信部196はサーバ20や他の端末10との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0049】
なお、サーバ20が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されている処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを記憶部170に記憶してもよい。このようにプログラムや各種データを受信して端末を機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0050】
処理部100(プロセッサ)は、入力部150からの入力情報(操作情報)、プログラム、通信部196を介して受信したデータなどに基づいて、ゲームを進行させる処理、画像生成処理、音生成処理、などの処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(C
PU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部100は、コンテンツ実行部110、画像生成部120、音生成部130を含む。
【0051】
コンテンツ実行部110は、ユーザの操作に基づいて、予想コンテンツとは異なるメインコンテンツ(メインコンテンツで実行されるイベント、例えば、キャラクタが登場するゲーム)を実行する。例えば、コンテンツ実行部110は、ゲームの実行時において、入力部150で入力された操作情報に基づいて自身のキャラクタの動作を制御し、サーバ20を介して対戦相手や協力者の端末10から受信した操作情報に基づいて対戦相手や協力者のキャラクタの動作を制御する。また、コンテンツ実行部110は、メインコンテンツで実行されるイベントが終了した場合に、当該イベントの結果(例えば、ゲーム結果、勝敗やスコア)に関する情報をサーバ20に送信する。また、コンテンツ実行部110は、予想コンテンツにおいてユーザが予想を行う操作を行った場合、当該予想に関する情報をサーバ20に送信する。
【0052】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を行い、これにより予想コンテンツの画像やメインコンテンツの画像(例えば、ゲーム画像)を生成し、表示部190に出力する。画像生成部120は、オブジェクト空間(ゲーム空間)内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像(いわゆる3次元画像)を生成してもよい。
【0053】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0054】
また、本実施形態のコンピュータシステムをサーバシステムとして構成してもよい。サーバシステムは、1又は複数のサーバ(認証サーバ、ゲーム処理サーバ、コンテンツ配信サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。この場合には、サーバシステムは、ネットワークを介して接続された1又は複数の端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)から送信された操作入力(端末の入力部に入力されたデータ)に基づいて、処理部100の各部の処理を行って、画像を生成するための画像生成用データを生成し、生成した画像生成用データを各端末に対して送信する。ここで、画像生成用データとは、本実施形態の手法により生成された画像を各端末において表示するためのデータであり、画像データそのものでもよいし、各端末が画像を生成するために用いる各種データ(オブジェクトデータ、ゲーム処理結果データ等)であってもよい。
【0055】
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について図面を用いて説明する。本実施形態のコンピュータシステムは、メインコンテンツとして音楽ゲームのイベントを複数回開催し、ユーザが、各回のイベント(音楽ゲーム)に登場するキャラクタを事前に予想し、的中したユーザに的中特典を付与するとともに、予想に参加したユーザに参加特典を付与するように構成される。
【0056】
図4は、ユーザの端末10の表示部190に表示される予想画面(ユーザが予想を行う画面)の一例を示す図である。ここでは、イベント期間である5日間、毎日(すなわち、計5回の)イベントが開催され、各回のイベントに登場する4人のキャラクタをイベント前日に予想する場合について説明する。図4に示す予想画面PSは、1日目のイベントに登場する4人のキャラクタを予想して設定するための画面である。
【0057】
予想画面PSには、4人のキャラクタに対応する第1~第4の枠F1~F4が表示され
ている。例えばユーザが第1の枠F1を選択する操作(タッチ操作)を行うと、図5に示すように、キャラクタを選択するためのウィンドウWNがポップアップ表示される。図5に示すポップアップウィンドウPUには、第1の枠F1に対応付けられた5人のキャラクタ「A」~「E」(例えば、第1の枠F1に設定された属性と同一の属性を有する複数のキャラクタ)が選択候補(予想候補)として一覧表示される。この一覧から、例えばユーザがキャラクタ「A」を選択する操作を行うと、図6に示すように、選択されたキャラクタ「A」が、ユーザが予想する1人目のキャラクタとして第1の枠F1に設定される。同様に、ユーザは、第2の枠F2に対応付けられた5人のキャラクタ「F」~「J」の中から2人目のキャラクタを選択し、第3の枠F3に対応付けられた5人のキャラクタ「K」~「O」の中から3人目のキャラクタを選択し、第4の枠F4に対応付けられた5人のキャラクタ「P」~「T」の中から4人目のキャラクタを選択する。図7に示す例は、ユーザが、1日目のイベントに登場するキャラクタとして、4人のキャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」を予想して設定したことを示している。なお、ユーザが、予想画面PSに表示されている、おまかせ選択ボタンEBを操作すると、第1~第4の枠F1~F4のそれぞれに対応付けられた5人のキャラクタからランダムにキャラクタが選択され、自動で4人のキャラクタが設定される。ユーザが、予想する4人のキャラクタを設定した後、予想画面PSに表示されている決定ボタンDBを操作すると、当該ユーザの予想の内容(自ら予想して設定した4人のキャラクタ、或いは、ランダムに選択され設定された4人のキャラクタ)が確定されサーバに登録される。
【0058】
図8に、ユーザの予想の内容を管理するためのテーブル情報の一例を示す。テーブル情報300は、サーバ20の格納部272に格納される。テーブル情報300は、ユーザ310(ユーザID)に関連付けて、各回のイベント(1~5日目のイベント)でユーザが予想した予想キャラクタ320、各回のイベントに登場する登場キャラクタ330とを格納する。図8に示す例は、1日目のイベントにおいて、ユーザ「001」は、登場するキャラクタとしてキャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」を予想し、ユーザ「002」は、登場するキャラクタとしてキャラクタ「A」、「H」、「L」、「T」を予想し、ユーザ「003」は、登場するキャラクタとしてキャラクタ「D」、「F」、「M」、「P」を予想し、実際に登場するキャラクタは、キャラクタ「A」、「H」、「L」、「T」であることを示している。すなわち、この例では、ユーザ「002」が、4人の登場キャラクタの予想を全て的中させている。また、図8に示す例は、2日目のイベントに登場するキャラクタは、キャラクタ「C」、「J」、「O」、「Q」であり、3日目のイベントに登場するキャラクタは、キャラクタ「D」、「G」、「N」、「S」であり、4日目のイベントに登場するキャラクタは、キャラクタ「E」、「I」、「K」、「R」であり、5日目のイベントに登場するキャラクタは、キャラクタ「B」、「F」、「M」、「P」であることを示している。ここでは、n(n=1~4)日目のイベントに登場したキャラクタは、n+1日目以降のイベントに登場しないように登場キャラクタが設定されている。なお、図8に示す例では、2日目以降のイベントにおける予想は行われていない。
【0059】
イベントでは、端末10において、ユーザが楽曲に合わせて操作入力を行う音楽ゲームが実行される。図9は、イベントとして実行される音楽ゲームのゲーム画面の一例を示す図である。ゲーム画面GSには、ユーザの操作入力(タッチ操作)の対象となる4個のボタンBTが表示されている。4個のボタンBTは、ゲーム画面GSの下部に横方向に配列して表示される。また、4個のボタンBTは、ゲームに登場する4人のキャラクタ(ここでは、1日目のイベントに登場するキャラクタ「A」、「H」、「L」、「T」)を表している。また、ゲーム画面GSには、ユーザに操作入力のタイミングを指示する指示標識DSが表示される。指示標識DSは、いずれかのボタンBTの上方で発生し、当該ボタンBTに向けて(下方向に)一定速度で移動する。指示標識DSは、再生中の楽曲データに対応付けられた指示標識DSごとの基準タイミングでボタンBTに到達するように移動する。ユーザは、指示標識DSがボタンBTに到達するタイミングに合わせて当該ボタンB
Tを選択するタッチ操作を行うことで得点(スコア)を得ることができる。このとき、指示標識DSがボタンBTに到達するタイミング(基準タイミング)と当該ボタンBTを選択する操作のタイミング(操作タイミング)のズレが小さいほど、当該操作の評価値が高くなり、高いスコアを得ることができる。
【0060】
1日目のイベントの音楽ゲームが終了すると、予想の的中結果が予想に参加した各ユーザに通知され、予想が的中したユーザに対して的中特典が付与される。的中結果を通知するタイミングは、イベントの開催期間中であればよく、音楽ゲームの開始前であってもよい。図8に示す例では、4人の登場キャラクタの予想を全て的中させたユーザ「002」に的中特典が付与される。的中特典としては、例えば所定額のゲーム内通貨が用意され、予想を的中させたユーザの数で等分して予想を的中させた各ユーザに付与される。なお、1日目のイベントで予想を的中させたユーザがいない場合には、当該所定額のゲーム内通貨は2日目のイベントに繰り越される。なお、登場キャラクタの予想を一部的中させたユーザに対して的中特典を付与するようにしてもよい。例えば、図8に示す例において、ユーザ「002」だけでなく、キャラクタ「A」の予想のみを的中させたユーザ「001」にも的中特典を付与してもよい。この場合、的中したキャラクタの数が多いほど、付与する的中特典の価値(例えば、ゲーム内通貨の額)が高くなるようにしてもよい。
【0061】
2日目のイベントの前日には、ユーザは、2日目のイベントに登場する4人のキャラクタを予想して設定する。ここで、1日目のイベントに登場したキャラクタ(的中になったキャラクタ)は、2日目以降のイベントの予想における予想候補から除外される。例えば、2日目のイベントの予想画面PSにおいて、ユーザ「001」が第1の枠F1を選択する操作を行うと、図10に示すように、ウィンドウWNには、第1の枠F1に対応付けられた5人のキャラクタ「A」~「E」から1日目のイベントに登場したキャラクタ「A」を除いた4人のキャラクタ「B」~「E」が予想候補として表示される。第2~第4の枠F2~F4についても同様である。なお、過去のイベントで登場したキャラクタを予想候補から除外することに代えて、過去の予想でユーザによって設定(選択)されたキャラクタを当該ユーザに提示する予想候補から除外するようにしてもよい。例えば、2日目のイベントの予想画面PSにおいて、ユーザ「001」が第2の枠F2を選択する操作を行った場合、図11に示すように、第2の枠F2に対応付けられた5人のキャラクタ「F」~「J」から1日目のイベントの予想で選択したキャラクタ「J」を除いた4人のキャラクタ「F」~「I」を予想候補として表示するようにしてもよい。
【0062】
2日目のイベントでは、4人のキャラクタ「C」、「J」、「O」、「Q」が登場する音楽ゲームが実行され、2日目のイベントの開催期間において、1日目のイベントと同様に、的中結果が通知され、予想が的中したユーザに対して的中特典が付与される。
【0063】
また、2日目のイベントの予想に参加したユーザに対して、的中特典とは異なる参加特典が付与される。2日目のイベントでは、ユーザの1日目のイベントの予想(過去の予想)の内容に基づいて、当該ユーザに付与する参加特典が決定される。具体的には、ユーザが1日目のイベントについて予想したキャラクタに関する特典を、2日目のイベントの予想の参加特典として当該ユーザに付与する。例えば、図8に示す例において、1日目のイベントに登場するキャラクタとしてキャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」を予想したユーザ「001」には、2日目のイベントの予想に参加した参加特典として、キャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」の少なくとも1つに関する特典(例えば、当該キャラクタのゲーム媒体、当該キャラクタを育成するための素材、当該キャラクタに関連する楽曲など)を付与する。同様に、1日目のイベントに登場するキャラクタとしてキャラクタ「D」、「F」、「M」、「P」を予想したユーザ「003」には、2日目のイベントの予想に参加した参加特典として、キャラクタ「D」、「F」、「M」、「P」の少なくとも1つに関する特典を付与する。
【0064】
また、ユーザの予想内容の的中度合いに基づいて、当該ユーザに付与する参加特典を決定してもよい。例えば、図8に示す例において、1日目のイベントの4人の登場キャラクタの予想を全て的中させたユーザ「002」には、2日目のイベントの予想に参加した参加特典として最も価値の高い特典(レアリティの高いゲーム媒体、額の大きなゲーム内通貨など)を付与し、1日目のイベントの登場キャラクタの予想を全て外したユーザ「003」には、2日目のイベントの予想に参加した参加特典として最も価値の低い特典を付与し、1日目のイベントの登場キャラクタのうちキャラクタ「A」の予想のみを的中させたユーザ「001」には、2日目のイベントの予想に参加した参加特典として、ユーザ「001」に付与する特典よりも価値が低く、ユーザ「003」に付与する特典よりも価値が高い特典を付与するようにしてもよい。このように、予想が全て的中したユーザと一部的中したユーザと的中しなかったユーザとで参加特典を異ならせてもよい。なお、ユーザの予想内容の的中度合いが高いほど、当該ユーザに付与する参加特典の価値を高くしてもよいし、逆に、ユーザの予想内容の的中度合いが低いほど、当該ユーザに付与する参加特典の価値を高くしてもよい。
また、ユーザの予想内容の希少度合いに基づいて、当該ユーザに付与する参加特典を決定してもよい。例えば、ユーザが予想した4人の登場キャラクタの組み合わせの希少度が高い(同じ組み合わせを予想した他のユーザの数が少ない)ほど、当該ユーザに付与する参加特典の価値を高くしてもよいし、逆に、ユーザが予想した4人の登場キャラクタの組み合わせの希少度が低い(同じ組み合わせを予想した他のユーザの数が多い)ほど、当該ユーザに付与する参加特典の価値を高くしてもよい。
【0065】
以降同様に、ユーザは、3日目のイベントの前日に、3日目のイベントに登場するキャラクタを予想し、3日目のイベントの開催中に、的中結果に基づく的中特典と、過去(2日目のイベント、或いは1日目と2日目のイベント)の予想内容に基づく参加特典が付与され、4日目のイベントの前日に、4日目のイベントに登場するキャラクタを予想し、4日目のイベントの開催中に、的中結果に基づく的中特典と、過去(3日目のイベント、或いは1~3日目のイベント)の予想内容に基づく参加特典が付与され、5日目のイベントの前日に、5日目のイベントに登場するキャラクタを予想し、5日目のイベントの開催中に、的中結果に基づく的中特典と、過去(4日目のイベント、或いは1~4日目のイベント)の予想内容に基づく参加特典が付与される。なお、5日目のイベントに登場するキャラクタの予想時に提示される予想候補は、5日目のイベントに登場するキャラクタ(図8に示す例では、キャラクタ「B」、「F」、「M」、「P」)と一致するため、5日目のイベントの予想は必ず的中するようになっている。
【0066】
本実施形態では、予想の的中結果を通知した後、次回以降にユーザに付与される参加特典をユーザに対して予告してもよい。例えば、図8に示す例において、1日目のイベントの予想の的中結果をユーザ「001」に通知する際に、2日目のイベントの予想に参加した場合に付与される参加特典が、1回目のイベントで予想したキャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」の少なくとも1つに関する特典であること(或いは、その旨を示唆する内容)を、ユーザ「001」に通知するようにしてもよい。
【0067】
また、予想を行う期間が近づいたとき又は予想を行う期間になったときに、ユーザがその期間の予想に参加した場合に付与される参加特典をユーザに対して提示してもよい。例えば、図8に示す例において、2日目のイベントの予想を行う期間(2日目のイベントの前日)の直前又はその期間になったときに、2日目のイベントの予想に参加した場合に付与される参加特典が、1回目のイベントで予想したキャラクタ「A」、「J」、「N」、「Q」の少なくとも1つに関する特典であること(或いは、その旨を示唆する内容)を、ユーザ「001」に通知するようにしてもよい。
【0068】
また、ユーザが予想を行う画面において、今回ユーザがその予想を行った場合にユーザに付与されることになる参加特典をユーザに対して提示してもよい。例えば、図12に示すように、1日目のイベントの予想画面PSにおいて、ユーザが予想するキャラクタとしてキャラクタ「A」を設定したときに、キャラクタ「A」に関する特典がユーザに付与されることになることを示唆する通知NTを表示するようにしてもよい。
【0069】
本実施形態によれば、イベントの予想に参加したユーザに的中特典とは異なる参加特典を付与し、且つ、ユーザの過去の予想内容に基づいて参加特典を決定する(例えば、予想したキャラクタに関する特典を参加特典とする、予想内容の的中度合いや希少度合いに応じて参加特典を決定する)ことで、予想が的中しなかったユーザや予想が的中して満足してしまったユーザに対して、次回の予想に参加するモチベーションを与えることができる。また、予想に参加した場合に付与される参加特典をユーザに対して予告・提示することで、次回の予想に参加するモチベーションをより効果的に与えることができる。
【0070】
3.処理
次に、本実施形態のコンピュータシステム(サーバ20)の処理の一例について図13のフローチャートを用いて説明する。
【0071】
まず、処理部100は、変数nに1を設定する(ステップS10)。次に、予想受付部210は、ユーザの端末10から、n日目のイベントに登場するキャラクタを予想する操作に関する情報を受け付け、当該予想の内容を当該ユーザに対応付けてテーブル情報300に登録する(ステップS11)。次に、処理部200は、n日目のイベント開催期間になった場合に、n日目のイベントを開始する(ステップS12)。ここでは、n日目のイベント(音楽ゲーム)を実行するために必要な情報(イベントに登場するキャラクタに関する情報など)を端末10に送信し、また、端末10からの音楽ゲームのゲーム結果を受信する。
【0072】
次に、的中判定部212は、テーブル情報300を参照して、ユーザの予想が的中したか否かを判定し、的中特典付与部214は、予想が的中したユーザに対して的中特典を付与する(ステップS13)。次に、参加特典付与部216は、変数nが1でない場合(ステップS14のN)に、テーブル情報300を参照して、n日目のイベントの予想に参加したユーザのn-1日目のイベントの予想内容に基づいて参加特典を決定し、決定した参加特典を当該ユーザに付与する(ステップS15)。
【0073】
次に、処理部200は、変数nがN(Nは、イベントの日数)に達したか否かを判断する(ステップS16)。変数nがNに達していない場合(ステップS16のN)には、処理部200は、変数nに1を加算して(ステップS17)、ステップS11に移行し、変数nがNに達するまで、ステップS11以降の処理を繰り返す。
【0074】
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【符号の説明】
【0075】
10…端末、20…サーバ、100…処理部、110…コンテンツ実行部、120…画像生成部、130…音生成部、150…入力部、170…記憶部、190…表示部、192…音出力部、196…通信部、200…処理部、210…予想受付部、212…的中判定部、214…的中特典付与部、216…参加特典付与部、270…記憶部、272…格納部、296…通信部、300…テーブル情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13