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特開2024-116009検出方法、検出装置、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024116009
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】検出方法、検出装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20240820BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20240820BHJP
   G06T 7/136 20170101ALI20240820BHJP
   G06V 10/28 20220101ALI20240820BHJP
   G06V 10/48 20220101ALI20240820BHJP
   G06V 10/75 20220101ALI20240820BHJP
【FI】
G06T7/00 300G
G06T7/60 200H
G06T7/136
G06V10/28
G06V10/48
G06V10/75
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021979
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】501203344
【氏名又は名称】国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】トウ ハクケイ
(72)【発明者】
【氏名】山田 哲資
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096EA06
5L096FA04
5L096FA24
5L096FA37
5L096FA60
5L096FA62
5L096GA08
5L096GA41
5L096GA51
(57)【要約】
【課題】花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色であっても、画像から植物の花穂を、従来技術よりも精度良く検出する。
【解決手段】検出装置(10)は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部(111)と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部(112)と、前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部(113)と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部(114)という構成を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像から植物の花穂を検出する方法であって、
撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する平滑化工程と、
前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する工程と、
前記差分画像をグレースケール化する工程と、
前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する工程と、
を含む方法。
【請求項2】
前記グレースケール化した差分画像を線形伸長する工程を更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記平滑化工程は、前記画像をメディアンフィルタで処理する工程である、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する工程と、
検出された1つの前記円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する工程と、を更に含み、
前記所定の範囲内に存在する前記円形物体群を1つの花穂領域と推定する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像をハフ変換することにより、前記予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記円形物体群を探索する工程は、
任意に選択した1つの前記円形物体を第1の円形物体として探索済とし、
前記第1の円形物体の中心から前記所定の範囲内に存在する円形物体を、下記の手順に従って順次探索する工程であって、
前記第1の円形物体に最も近い位置にある前記円形物体を、第2の円形物体として抽出し、前記第2の円形物体を探索済とする予備探索工程と、
iを2以上の自然数とするとき、第1の円形物体から第iまでの円形物体の中心の重心から最も近い未探索の円形物体を第i+1の円形物体として抽出する抽出工程と、
前記第1の円形物体から第i+1の円形物体までの円形物体の中心の重心が、所定の判定円の範囲内にある場合に、前記第i+1の円形物体は探索済の円形物体群と同じ円形物体群に含まれる円形物体であると判定して前記第i+1の円形物体を探索済とする判定工程と、
を繰り返す工程である、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記所定の判定円の半径は、
iを2以上の自然数とし、前記第1の円形物体から第iの円形物体まで同じ円形物体群に含まれるとして探索済として、
前記第iの円形物体の中心座標を(Xi,Yi)とし、前記第1の円形物体から第iの円形物体までの円形物体の中心の重心座標を(Xm,Ym)とする場合、
下式で表される、請求項6に記載の方法。
【数1】
【請求項8】
前記所定の範囲は、前記第1の円形物体の円の半径の5倍から20倍となる半径を有する円の範囲である、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
画像から植物の花穂を検出する検出装置であって、
撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部と、
前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部と、
前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部と、
前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部と、
を備える、検出装置。
【請求項10】
コンピュータに、
撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する処理と、
前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する処理と、
前記差分画像をグレースケール化する処理と、
前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出方法、検出装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
物体検出モデルYOLOv5を用いて画像から植物の花穂を検出する方法が従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2021-203363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような物体検出モデルを用いる従来技術は、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色の場合は、精度良く花穂を検出することができない可能性がある。
【0005】
本発明の一態様は、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色であっても、画像から植物の花穂を、従来技術よりも精度良く検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る検出方法は、画像から植物の花穂を検出する方法であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する平滑化工程と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する工程と、前記差分画像をグレースケール化する工程と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する工程と、を含む。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る検出装置は、画像から植物の花穂を検出する検出装置であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部と、前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する処理と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する処理と、前記差分画像をグレースケール化する処理と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色であっても、画像から植物の花穂を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態1に係る検出装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1に係る検出方法の流れを示すフロー図である。
図3】平滑化処理前の画像の例である。
図4】メディアンフィルタをかけた後の画像の例である。
図5】グレースケール化した差分画像を線形伸長した後の画像である。
図6】線形伸長の効果を示す図である。
図7】線形伸長前後における画像全体のヒストグラムである。
図8】ヒストグラム20以上の抽出図である。
図9】本発明の実施形態2に係る検出装置の構成を示すブロック図である。
図10】本発明の実施形態2に係る検出方法の流れを示すフロー図である。
図11】同花穂の分類の想像図である。
図12】円形物体の探索範囲を示す図である。
図13】円1と円2による判定円を示した図である。
図14】円3の、判定円による判定の例を示す図である。
図15】円4の、判定円による判定の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態は、後述する実施形態の基本となる形態である。近年、農業人口の低下に伴い、果樹栽培においても機械化が望まれている。例えば、ブドウ栽培においては、収穫までに花穂整形、ジベレリン処理、摘粒、袋掛けなど、多くの作業が必要である。このような作業をいつ行うかは、作業者が圃場を回って目視で確認して決めている。しかし、栽培規模が大きくなると、作業者の目視によって作業時期を決めることは困難である。そのため、撮像した画像から果樹の生育状況を推定し、作業時期を判断することができる装置が望まれている。そのためには、画像から果樹の花穂を精度良く検出できる技術が必要である。しかし、例えばブドウの花穂は構造が複雑で、時期により形、色が変化すること、また、花穂の色が周囲の葉、枝に近いことなどから、画像から精度良く花穂を検出することは難しいのが現状である。本実施形態に係る検出装置10は、このような花穂を画像から精度良く検出するための装置である。
【0012】
(検出装置10の概要)
本実施形態に係る検出装置10の概要を説明する。検出装置10は、画像から植物の花穂を検出する検出装置である。一般に、「花穂」とは複数の花の集合体を指すが、本実施形態では便宜上、1つの花を指す。つまり、本実施形態において、花穂とは、一本の軸に多数の花が密に付いて穂状に見えるもののうち、花または実1つに相当する部分を指す。例えば、ブドウの場合、花穂とは、花または実1つに対応する部分を指す。なお、本実施形態では、ひとまとまりの複数の花が集合した範囲を「花穂領域」と称し、その検出方法については後述する。本実施形態では、一例としてブドウの花穂を含む画像からその花穂を検出する場合を説明する。しかし検出する花穂の種類については限定されず、検出装置10は、例えば、ブドウ以外の花穂を検出対象としてもよい。
【0013】
(検出装置10の構成)
図1は、本実施形態に係る検出装置10の構成を示すブロック図である。検出装置10は、制御部110、入出力部120、記憶部130を有する。
【0014】
制御部110は、検出装置10の各部を統括して制御する。制御部110は、平滑化処理部111、差分画像生成部112、グレースケール化処理部113、輝度値範囲抽出部114を有する。
【0015】
平滑化処理部111は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する。図3は、平滑化処理前の画像の例である。以下では、平滑化処理前の画像を「元画像」とも称する。例えば、元画像は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像であってもよい。平滑化処理においては、例えば元画像をメディアンフィルタで処理してもよい。
【0016】
メディアンフィルタ(median filter)は、画像における対象範囲内の輝度値を中央値(median value)に変換する処理である。特徴として、例えば輪郭の維持および白黒コショウノイズの修正が可能なことが挙げられる。例えば、花穂には白黒コショウノイズに似た点が存在することがあり、このような場合にメディアンフィルタを使用してもよい。メディアンフィルタで処理した後の画像では、ブドウの花穂は背景と融合している。
【0017】
例えば、平滑化処理部111は、一辺が画像における花穂の幅の2倍となる正方形の範囲を単位として、画像全体をメディアンフィルタで処理してもよい。例えば、平滑化処理部111は、画像における花穂の幅が15ピクセル四方の場合、30ピクセル四方の範囲を単位として、画像全体をメディアンフィルタで処理してもよい。例えば、平滑化処理部111は、画像全体をメディアンフィルタで処理する際の処理単位は、30ピクセル四方から70ピクセル四方としてもよい。
【0018】
差分画像生成部112は、平滑化処理前の画像と平滑化処理後の画像との差分画像を生成する。例えば、差分画像生成部112は、平滑化処理前の画像の各画素値(輝度値)から、平滑化処理後の画像の対応する画素の画素値を差し引いた差分画像を生成する。画素値は、RGB(Red, Green, Blue)の画素値のいずれでもよい。
【0019】
グレースケール化処理部113は、平滑化処理前後の差分画像をグレースケール化する。例えば、検出対象の植物体が緑色(Green)のとき、差分画像のRGB値のうちのG(Green)値をグレースケール化してもよい。例えば、グレースケール化した差分画像を線形伸長する処理を更に含んでもよい。
【0020】
線形伸長について、図6および図7を参照して説明する。図6は、線形伸長の効果を示す図である。画像をリニア処理(線形伸長)で明るくすることは、センサーで受けた光の量と画像データの明るさの関係を示すグラフを全体的に上方へシフトさせることに相当する。よって、画像上の暗い箇所は、線形伸長により全体的に明るくすることができる。
【0021】
図7は、線形伸長前後における画像全体のヒストグラムである。ヒストグラムの横軸は輝度値で、縦軸は頻度である。線形伸長前の画像は差分画像であるため、ヒストグラムの輝度値は負の値を取り得る。
【0022】
例えば、線形伸長前の差分画像のヒストグラムでは、図7の上側に示すように、輝度値の最小値は0、最大値は200となっている。この場合、画像上で輝度値が負の箇所は、最小値0の箇所と同様全て黒色となってしまい、花穂が存在する箇所の判別が困難となることがある。例えば、図7の下側に示すように、輝度値の最小値が-100、最大値は100となるよう線形伸長すると、差分画像全体が明るくなり、花穂を抽出しやすくなる。
【0023】
輝度値範囲抽出部114は、グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから、花穂を示す輝度値の範囲を抽出する。
【0024】
例えば、花穂を示す輝度値の範囲が20から80で、葉脈および葉の構造を示す輝度値の範囲が20以下であるとき、輝度値20以上を抽出対象とすることで、画像における花穂の部分を抽出することができる。このように、花穂を示す輝度値の範囲を含んでそれよりも広い輝度値の範囲を抽出することにより、抽出漏れをなくすことができる。なお、輝度値の範囲の前記数値は、グレースケール化の手法により変更し得る。
【0025】
図8は、ヒストグラムにおける輝度値20以上の部分を画像上で抽出した図の例である。例えば、抽出対象の植物体において、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色(緑色系の色)であってもよい。
【0026】
入出力部120は、制御部110が使用する各種のデータを取得および出力する。例えば、入出力部120は、平滑化処理部111が参照する、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を取得する。また、入出力部120は、制御部110による処理結果(例えば、花穂を示す輝度値の範囲を抽出したデータ)を出力する。
【0027】
記憶部130は、制御部110が使用する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部130は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像データ、および花穂を示す輝度値の範囲を抽出したデータを記憶する。
【0028】
(検出方法S1の流れ)
画像から植物の花穂を検出する方法の流れについて説明する。図2は、画像から植物の花穂を検出する方法である、検出方法S1の流れを示すフロー図である。
【0029】
(ステップS11)
ステップS11において、平滑化処理部111は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する。平滑化処理においては、例えば元画像をメディアンフィルタで処理してもよい。
【0030】
(ステップS12)
ステップS12において、差分画像生成部112は、平滑化処理前の画像と平滑化処理後の画像との差分画像を生成する。
【0031】
(ステップS13)
ステップS13において、グレースケール化処理部113は、平滑化処理前後の差分画像をグレースケール化する。
【0032】
例えば、グレースケール化した差分画像を線形伸長する処理を更に含んでもよい。図5は、グレースケール化した差分画像を線形伸長した後の画像の例である。
【0033】
(ステップS14)
ステップS14において、輝度値範囲抽出部114は、グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから、花穂を示す輝度値の範囲を抽出する。
【0034】
(検出装置10と検出方法S1の効果)
このように、本実施形態に係る検出装置10は、画像から植物の花穂を検出する検出装置であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部111と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部112と、前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部113と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部114という構成を備えている。
【0035】
また、検出方法S1は、画像から植物の花穂を検出する方法であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する平滑化のステップS11と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成するステップS12と、前記差分画像をグレースケール化するステップS13と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出するステップS14と、を含む。
【0036】
そのため、本実施形態に係る検出装置10及び検出方法S1によれば、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色であっても、画像から植物の花穂を、従来技術よりも精度良く検出することができる、という効果を奏する。
【0037】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0038】
(検出装置20の概要)
本実施形態に係る検出装置20の概要を説明する。検出装置20は、画像から植物の花穂を検出する検出装置である。本実施形態では、一例としてブドウの花穂を含む画像からその花穂を検出する場合を説明する。しかし検出する花穂の種類については限定されず、検出装置20は、例えば、ブドウ以外の花穂を検出対象としてもよい。
【0039】
(検出装置20の構成)
図9は、本実施形態に係る検出装置20の構成を示すブロック図である。検出装置20は、制御部210、入出力部220、記憶部230を有する。
【0040】
制御部210は、検出装置20の各部を統括して制御する。制御部210は、平滑化処理部211、差分画像生成部212、グレースケール化処理部213、輝度値範囲抽出部214、円形物体検出部215、円形物体群探索部216を有する。なお、円形物体検出部215は実施形態1で説明した検出装置10に含まれていてもよい。
【0041】
平滑化処理部211、差分画像生成部212、グレースケール化処理部213、輝度値範囲抽出部214は、実施形態1で説明した平滑化処理部111、差分画像生成部112、グレースケール化処理部113、輝度値範囲抽出部114と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0042】
花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像には、花穂以外の物体も含まれている。そこで、その画像から花穂だけを検出する必要がある。花穂は、形状が円形に近いという特徴を有している。そこで、円形の物体を検出することで、花穂を抽出することができる。円形物体検出部215は、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する。具体的には、円形物体検出部215は、例えば、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像をハフ変換することにより、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出してもよい。ハフ変換とは、物体の円形度を検出する方法の一つである。なお、ハフ変換は公知の技術である。ハフ変換においては、予め円形度の値を定め、その値以上の円形度を有する円形物体を検出することができる。これにより、花穂と考えられる物体を検出することができる。
【0043】
円形物体群探索部216は、円形物体検出部215が検出した円形物体がすべて花穂であるとの仮定のもとで、花穂領域を探索する。具体的には、円形物体群探索部216は、検出された1つの円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する。所定の範囲は、例えば第1の円形物体の円の半径の5倍から20倍となる半径を有する円の範囲であってもよい。円形物体群を探索する方法は後述する。円形物体群探索部216は、探索結果に基づき、所定の範囲内に存在する円形物体群を1つの花穂領域と推定する。本実施形態において、花穂領域とは、画像上でひとまとまりの花穂を含む領域である。例えば、ブドウの場合、整形前後にかかわらず、ひとまとまりの複数の花が集合した範囲を花穂領域という。
【0044】
入出力部220は、制御部210が使用する各種のデータを取得および出力する。例えば、入出力部220は、平滑化処理部211が参照する、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を取得する。また、入出力部220は、制御部210による処理結果(例えば、花穂を示す輝度値の範囲を抽出したデータ)を出力する。
【0045】
記憶部230は、制御部210が使用する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部230は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像データ、および花穂を示す輝度値の範囲を抽出したデータを記憶する。
【0046】
(検出方法S2の流れ)
花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、1つの花穂領域と推定する円形物体群を探索する方法の流れについて説明する。図10は、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、1つの花穂領域と推定する円形物体群を探索して検出する方法である、検出方法S2の流れを示すフロー図である。なお、実施形態1における検出方法S1の処理と同様の処理を実行した後に、検出方法S2を実行するものとする。
【0047】
(ステップS21)
ステップS21において、円形物体検出部215は、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する。例えば、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像をハフ変換することにより、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出してもよい。図11は、同花穂の分類における想像図である。ステップS21により、図11の右方に示すような複数の円形物体が検出される。
【0048】
(ステップS22)
ステップS22からステップS29の処理では、ステップS21で検出された1つの円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する。
【0049】
ステップS22において、円形物体群探索部216は、第1の円形物体を選択し探索済とする。なお、ステップS21で検出された円形物体から任意に選択した1つの円形物体を第1の円形物体とする。
【0050】
(ステップS23)
ステップS23において、円形物体群探索部216は、未探索の円形物体が所定の範囲内に存在するか判定する。所定の範囲は、例えば第1の円形物体の円の半径の5倍から20倍となる半径を有する円の範囲であってもよい。
【0051】
図11に示すように、ステップS22で探索した第1の円形物体を中心として、ステップS23以降における探索範囲が設定される。この探索範囲には、例えば所定の範囲が設定される。以後、第1の円形物体の中心から、例えば所定の範囲内に存在する円形物体を、下記の手順に従って順次探索する。
【0052】
未探索の円形物体が所定の範囲内に存在しない場合(ステップS23:NO)、検出方法S2の処理は終了する。未探索の円形物体が所定の範囲内に存在する場合(ステップS23:YES)、処理はステップS24に進む。
【0053】
図12は、円形物体の探索範囲を示す図である。例えば、図12に示すように、第1の円形物体である円1の中心から、円1の半径の20倍以内の範囲を、所定の範囲Qとして設定する。本実施形態では、Qを円形物体の探索範囲とする。このとき、円2、円3、円4はQの範囲内に存在し、ステップS24以降における探索の対象となる。一方、円5はQの範囲外に存在し、探索の対象とはならない。
【0054】
(ステップS24)
ステップS24において、円形物体群探索部216は、第1の円形物体に最も近い位置にある円形物体を、第2の円形物体として抽出し、第2の円形物体を探索済とする。
【0055】
(ステップS25)
ステップS25において、円形物体群探索部216は、未探索の円形物体が所定の範囲内に存在するか判定する。未探索の円形物体が所定の範囲内に存在しない場合、検出方法S2の処理は終了する。未探索の円形物体が所定の範囲内に存在する場合、処理はステップS25に進む。
【0056】
(ステップS26)
ステップS26において、円形物体群探索部216は、探索済の円形物体(計i個とする。但しiは2以上の自然数。)による円形物体群の判定円を設定する。判定円とは、探索対象の円形物体が探索済の円形物体群と同じ円形物体群に含まれるか否かを判定するための円である。
【0057】
例えば、所定の判定円の半径は、iを2以上の自然数とし、第1の円形物体から第iの円形物体まで同じ円形物体群に含まれるとして探索済として、第iの円形物体の中心座標を(Xi,Yi)とし、第1の円形物体から第iの円形物体までの円形物体の中心の重心座標を(Xm,Ym)とする場合、下式で表されるように設定してもよい。
【0058】
【数1】
【0059】
上記式は、円(i+1)が円iまでの円形物体群と同じ円形物体群に含まれるか否かを判定するための式である。同類円とは、探索済の円形物体を指す。
【0060】
図13は、円1と円2による判定円、つまり、円3を判定するための判定円P2を示した図である。ここで、第2の円形物体を円2とする。図13に示すように、円1の中心をC1、円2の中心をC2とし、円1と円2の中心の重心をM(Xm,Ym)とするとき、円1と円2による判定円は、Mを中心とする円P2となる。
【0061】
(ステップS27)
ステップS27において、円形物体群探索部216は、第1の円形物体から第iまでの円形物体の中心の重心に該当する、判定円の中心から、最も近い未探索の円形物体を第i+1の円形物体として抽出する。
【0062】
ステップS27からステップS29の処理については、図14および図15を参照して後述する。
【0063】
(ステップS28)
ステップS28において、円形物体群探索部216は、第1の円形物体から第i+1の円形物体までの(i+1)個の円形物体の中心の重心が判定円内にあるかを判定する。
【0064】
(i+1)個の円形物体の中心の重心が判定円内にない場合(ステップS28:NO)、検出方法S2の処理は終了する。(i+1)個の円形物体の中心の重心が判定円内にある場合(ステップS28:YES)、処理はステップS29に進む。
【0065】
(ステップS29)
ステップS29において、円形物体群探索部216は、第i+1の円形物体は探索済の円形物体群と同じ円形物体群に含まれると判定して第i+1の円形物体を探索済とする。その後、処理はステップS25に進む。
【0066】
図14は、i=2の場合で、第3の円形物体である円3の、判定円による判定の例を示す図である。まず、判定円P2の中心Mから最も近い未探索の円形物体を、第3の円形物体である円3として抽出する。ここで、円1、円2、円3の中心の重心をM3(Xm,Ym)とする。図14の場合、M3は判定円P2内にあるので、円3は円1、円2と同じ円形物体群に含まれると判定する。
【0067】
判定後は、M3を中心とする判定円P3を設定する。図14に示すように、円3の中心をI(Xi,Yi)とし、円3の半径をRiとする。この場合、判定円P3の半径はRi+Sとなる。
【0068】
図15は、i=3の場合で、第4の円形物体である円4の、判定円による判定の例を示す図である。まず、判定円P3の中心M3から最も近い未探索の円形物体を、円4として抽出する。ここで、円1、円2、円3、円4の中心の重心をM4とする。また、円4の中心をC4とする。図15の場合、M4は判定円P3外にあるので、円4は円1、円2、円3と同じ円形物体群に含まれないと判定し、ここで検出方法S2の処理は終了する。
【0069】
検出方法S2の処理が終了した時点で、所定の範囲内に存在する円形物体群を1つの花穂領域と推定する。
【0070】
(検出装置20と検出方法S2の効果)
このように、本実施形態に係る検出装置20は、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部211と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部212と、前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部213と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部214と、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する円形物体検出部215と、検出された1つの前記円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する円形物体群探索部216という構成を備えている。
【0071】
また、検出方法S2は、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する工程と、検出された1つの円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する工程と、を含み、所定の範囲内に存在する前記円形物体群を1つの花穂領域と推定する。
【0072】
そのため、本実施形態に係る検出装置20は、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像において、所定の範囲内に存在する円形物体群を1つの花穂領域と推定することができる、という効果を奏する。
【0073】
〔ソフトウェアによる実現例〕
検出装置10および20(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部110および210に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0074】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0075】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0076】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0077】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る検出方法は、画像から植物の花穂を検出する方法であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化処理する平滑化工程と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する工程と、前記差分画像をグレースケール化する工程と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する工程と、を含む。
【0078】
上記の構成により、花穂の色が葉および枝などの周囲の色と同系色であっても、画像から植物の花穂を、従来技術よりも精度良く検出することができる。
【0079】
本発明の態様2に係る検出方法は、態様1において、前記グレースケール化した差分画像を線形伸長する工程を更に含む。
【0080】
上記の構成により、画像全体が明るくなり、花穂を抽出しやすくなる。
【0081】
本発明の態様3に係る検出方法は、態様1又は2において、前記平滑化工程は、前記画像をメディアンフィルタで処理する工程である。
【0082】
上記の構成により、輪郭の維持および白黒コショウノイズのような花穂の斑点の消去が可能となる。
【0083】
本発明の態様4に係る検出方法は、態様1~3のいずれかにおいて、前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像から、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する工程と、検出された1つの前記円形物体の中心から所定の範囲内に存在する円形物体群を探索する工程と、を更に含み、前記所定の範囲内に存在する前記円形物体群を1つの花穂領域と推定する。
【0084】
上記の構成により、花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像において、所定の範囲内に存在する円形物体群を1つの花穂領域と推定することができる。
【0085】
本発明の態様5に係る検出方法は、態様4において、前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出した画像をハフ変換することにより、前記予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出する。
【0086】
上記の構成により、予め定めた値以上の円形度を有する円形物体を検出することができる。
【0087】
本発明の態様6に係る検出方法は、態様4又は5において、前記円形物体群を探索する工程は、任意に選択した1つの前記円形物体を第1の円形物体として探索済とし、前記第1の円形物体の中心から前記所定の範囲内に存在する円形物体を、下記の手順に従って順次探索する工程であって、前記第1の円形物体に最も近い位置にある前記円形物体を、第2の円形物体として抽出し、前記第2の円形物体を探索済とする予備探索工程と、iを2以上の自然数とするとき、第1の円形物体から第iまでの円形物体の中心の重心から最も近い未探索の円形物体を第i+1の円形物体として抽出する抽出工程と、前記第1の円形物体から第i+1の円形物体までの円形物体の中心の重心が、所定の判定円の範囲内にある場合に、前記第i+1の円形物体は探索済の円形物体群と同じ円形物体群に含まれる円形物体であると判定して前記第i+1の円形物体を探索済とする判定工程と、を繰り返す。
【0088】
上記の構成により、所定の範囲内において、1つの花穂領域と推定される円形物体群を構成する円形物体を探索することができる。
【0089】
本発明の態様7に係る検出方法は、態様6において、前記所定の判定円の半径は、iを2以上の自然数とし、前記第1の円形物体から第iの円形物体まで同じ円形物体群に含まれるとして探索済として、前記第iの円形物体の中心座標を(Xi,Yi)とし、前記第1の円形物体から第iの円形物体までの円形物体の中心の重心座標を(Xm,Ym)とする場合、下式で表される。
【0090】
【数1】
【0091】
上記の構成により、判定対象の円形物体が、1つの花穂領域と推定される円形物体群を構成するか否かを判定することができる。
【0092】
本発明の態様8に係る検出方法は、態様6又は7において、前記所定の範囲は、前記第1の円形物体の円の半径の5倍から20倍となる半径を有する円の範囲である。
【0093】
上記の構成により、1つの花穂領域と推定される円形物体群の探索範囲を設定することができる。
【0094】
本発明の態様9に係る検出装置は、画像から植物の花穂を検出する検出装置であって、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する平滑化処理部と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する差分画像生成部と、前記差分画像をグレースケール化するグレースケール化処理部と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する輝度値範囲抽出部と、を備える。
【0095】
上記の構成により、態様1と同様の効果を奏する。
【0096】
本発明の態様10に係るプログラムは、コンピュータに、撮像装置を用いて取得した花穂を含む植物体の画像を平滑化する処理と、前記画像と前記平滑化処理後の画像との差分画像を生成する処理と、前記差分画像をグレースケール化する処理と、前記グレースケール化した差分画像の輝度値のヒストグラムから前記花穂を示す輝度値の範囲を抽出する処理と、を実行させる。
【0097】
上記の構成により、態様1と同様の効果を奏する。
【0098】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0099】
10、20・・・検出装置
110、210・・・制御部
111、211・・・平滑化処理部
112、212・・・差分画像生成部
113、213・・・グレースケール化処理部
114、214・・・輝度値範囲抽出部
215・・・円形物体検出部
216・・・円形物体群探索部
120、220・・・入出力部
130、230・・・記憶部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15