(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024117519
(43)【公開日】2024-08-29
(54)【発明の名称】センサシステム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G01D 3/00 20060101AFI20240822BHJP
G08C 25/00 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
G01D3/00 C
G08C25/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023023654
(22)【出願日】2023-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高木 雄太
(72)【発明者】
【氏名】目島 壮一
(72)【発明者】
【氏名】森岡 悠太
【テーマコード(参考)】
2F073
2F075
【Fターム(参考)】
2F073AA01
2F073AA02
2F073AA03
2F073AA33
2F073AB01
2F073BB01
2F073BC02
2F073CC03
2F073CC07
2F073CC14
2F073CD11
2F073DD07
2F073EE03
2F073FF01
2F073FG01
2F073FG02
2F073FG04
2F073GG01
2F073GG08
2F075AA01
2F075AA10
2F075EE11
2F075EE14
2F075EE16
2F075EE17
2F075EE18
2F075FF03
2F075FF06
(57)【要約】
【解決手段】校正部による校正に対する報奨を送信する報奨送信部を備えるセンサシステムを提供する。校正部は、第1環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する。センサシステムは、第1校正情報を送信する校正情報送信部を有する第1センサ装置と、校正情報送信部により送信される第1校正情報を受信する受信部と、校正部とを有する第2センサ装置とをさらに備えてよい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
校正部による校正に対する報奨を送信する報奨送信部を備え、
前記校正部は、第1環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する、
センサシステム。
【請求項2】
前記第1校正情報を送信する校正情報送信部を有する第1センサ装置と、
前記校正情報送信部により送信される前記第1校正情報を受信する受信部と、前記校正部とを有する第2センサ装置と、
をさらに備える、請求項1に記載のセンサシステム。
【請求項3】
前記第2センサ装置が前記報奨送信部を有する、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項4】
前記報奨送信部を有するサーバをさらに備える、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項5】
前記第1環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象と、前記第2環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象とが、同じである、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項6】
前記第2センサ装置は、前記第2環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象における、内部空間に配置されている、請求項5に記載のセンサシステム。
【請求項7】
前記校正情報送信部は、前記第1センサ装置の校正信頼度、または、前記校正信頼度に関する信頼度情報をさらに送信し、
前記受信部は、前記校正信頼度または前記信頼度情報をさらに受信し、
前記校正部は、前記第1センサ装置の前記校正信頼度または前記信頼度情報に応じて、前記第2環境センサにより測定される前記環境測定値を、前記受信される前記第1校正情報に基づき校正し、
前記報奨送信部は、前記第1センサ装置の前記校正信頼度または前記信頼度情報に応じた前記報奨を送信する、
請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項8】
前記第2センサ装置は、前記第1校正情報の前記校正信頼度または前記信頼度情報に応じた制御を実施する、請求項7に記載のセンサシステム。
【請求項9】
前記報奨送信部は、前記報奨に応じた制御を前記第1センサ装置に実施するための第2制御信号を送信する、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項10】
前記校正信頼度または前記信頼度情報を記憶する記憶装置をさらに備え、
前記報奨送信部は、前記記憶装置に記憶された前記校正信頼度または前記信頼度情報の履歴に基づいて、前記報奨を送信する、
請求項7に記載のセンサシステム。
【請求項11】
複数の前記第1センサ装置を備え、
複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部は、それぞれの前記第1センサ装置の前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を送信し、
前記記憶装置は、それぞれの前記校正情報送信部により送信されるそれぞれの前記校正信頼度または前記信頼度情報を記憶し、
前記報奨送信部は、前記校正信頼度または前記信頼度情報の前記履歴において、前記校正信頼度の閾値を超えた前記信頼度情報を送信した前記第1センサ装置に、前記第1校正情報の送信を希望する旨の情報を送信する、
請求項10に記載のセンサシステム。
【請求項12】
複数の前記第1センサ装置を備え、
複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部は、それぞれの前記第1センサ装置の前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を送信し、
前記受信部は、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を受信し、
前記校正部は、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報を前記校正信頼度に応じて重み付けし、前記第1校正情報の重み付けに応じて、前記第2環境センサにより測定される前記環境測定値を校正し、
前記報奨送信部は、前記校正信頼度に応じた前記報奨を送信する、
請求項7または10に記載のセンサシステム。
【請求項13】
前記報奨送信部は、前記校正部が前記環境測定値を校正する推奨時間を送信し、
前記校正部が前記推奨時間に前記環境測定値を校正した場合、前記報奨送信部は、前記推奨時間における前記環境測定値の校正に応じた前記報奨を送信する、
請求項2から10のいずれか一項に記載のセンサシステム。
【請求項14】
前記校正情報送信部は、前記第1校正情報を送信する旨の送信命令が前記第1センサ装置に入力された場合に、前記第1校正情報を送信し、
前記受信部が、前記送信命令に基づく前記第1校正情報を前記推奨時間に受信した場合、前記報奨送信部は、前記推奨時間における前記環境測定値の校正に応じた前記報奨と、前記送信命令に基づく前記第1校正情報の送信に係る前記報奨とを送信する、
請求項13に記載のセンサシステム。
【請求項15】
複数の前記第1センサ装置を備え、
前記受信部が、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部により送信された前記第1校正情報を前記推奨時間に受信した場合、前記報奨送信部は、前記第1校正情報を受信した順に重み付けされた前記報奨を送信する、
請求項13に記載のセンサシステム。
【請求項16】
報奨送信部が、第1環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正することに対する報奨を送信する報奨送信ステップを備える、方法。
【請求項17】
校正部が、前記第1校正情報に基づいて、前記第2環境センサにより測定される前記測定対象の前記環境測定値を校正する校正ステップをさらに備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象と、前記第2環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象とが、同じである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2環境センサは、第2センサ装置に設けられ、
前記第2センサ装置は、前記第2環境センサにより前記環境測定値が測定される前記測定対象における、内部空間に配置されている、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1環境センサは、第1センサ装置に設けられ、
校正情報送信部が、前記第1校正情報と、前記第1センサ装置の校正信頼度または前記校正信頼度に関する信頼度情報とを送信する校正情報送信ステップと、
受信部が、前記校正情報送信ステップにおいて送信された前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を受信する受信ステップと、
をさらに備え、
前記校正ステップは、前記校正部が、前記第1センサ装置の前記校正信頼度または前記信頼度情報に応じて、前記第2環境センサにより測定される前記環境測定値を、前記受信される前記第1校正情報に基づき校正するステップである、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記校正情報送信ステップは、前記校正情報送信部が、前記第2センサ装置に前記第1校正情報の前記校正信頼度または前記信頼度情報に応じた制御を実施するステップである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記報奨送信ステップは、前記報奨送信部が、前記報奨に応じた制御を前記第1センサ装置に実施するための第2制御信号を送信するステップである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
記憶装置が、前記校正信頼度または前記信頼度情報を記憶する記憶ステップをさらに備え、
前記報奨送信ステップは、前記報奨送信部が、前記記憶ステップにおいて記憶された前記校正信頼度または前記信頼度情報の履歴に基づいて、前記報奨を送信するステップである、
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記校正情報送信ステップは、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部が、それぞれの前記第1センサ装置の前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を送信するステップであり、
前記記憶ステップは、前記記憶装置が、前記校正情報送信ステップにおいて送信されるそれぞれの前記校正信頼度または前記信頼度情報を記憶するステップであり、
前記報奨送信ステップは、前記報奨送信部が、前記校正信頼度または前記信頼度情報の前記履歴において、前記校正信頼度の閾値を超えた前記信頼度情報を送信した前記第1センサ装置に、前記第1校正情報の送信を希望する旨の情報を送信するステップである、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記校正情報送信ステップは、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部が、それぞれの前記第1センサ装置の前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を送信するステップであり、
前記受信ステップは、前記受信部が、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報、および、前記校正信頼度または前記信頼度情報を受信するステップであり、
前記校正ステップは、前記校正部が、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報を前記校正信頼度に応じて重み付けし、前記第1校正情報の重み付けに応じて、前記第2環境センサにより測定される前記環境測定値を校正するステップであり、
前記報奨送信ステップは、前記報奨送信部が、複数の前記第1センサ装置のそれぞれに、前記校正信頼度に応じた前記報奨を送信するステップである、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記報奨送信ステップは、前記報奨送信部が、前記校正部が前記環境測定値を校正する推奨時間を送信し、前記推奨時間に前記環境測定値を校正した場合、前記推奨時間における前記環境測定値の校正に応じた前記報奨を送信するステップである、請求項20から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記校正情報送信ステップは、前記校正情報送信部が、前記第1校正情報を送信する旨の送信命令が前記第1センサ装置に入力された場合に、前記第1校正情報を送信するステップであり、
前記報奨送信ステップは、前記受信ステップにおいて、前記送信命令に基づく前記第1校正情報を前記受信部が前記推奨時間に受信した場合、前記報奨送信部が、前記推奨時間における前記環境測定値の校正に応じた前記報奨と、前記送信命令に基づく前記第1校正情報の送信に係る前記報奨とを送信するステップである、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記校正情報送信ステップは、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記校正情報送信部が、それぞれの前記第1センサ装置の前記第1校正情報を送信するステップであり、
前記受信ステップは、前記受信部が、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報を受信するステップであり、
前記報奨送信ステップは、前記受信ステップにおいて、複数の前記第1センサ装置におけるそれぞれの前記第1校正情報を前記受信部が前記推奨時間に受信した場合、前記第1校正情報を受信した順に重み付けされた前記報奨を送信するステップである、
請求項26に記載の方法。
【請求項29】
コンピュータを請求項1から10のいずれか一項のセンサシステムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサシステム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「本発明によれば、・・・社会貢献と共に、会員、カード会社、加盟店それぞれに対してメリットを与えることができる。」と記載されている(発明の効果)。
特許文献2には、「POS端末に懸賞機能を設けることにより、効果的な販売促進を行う事を目的とする。」と記載されている(要約書)。
特許文献3には、「従来は、・・・汚染物質の変化量の傾向を知るのに長い時間を要する。」と記載されている(要約書)。
特許文献4には、「時間の経過に伴って割引量を変化させ、その時々に適正な割引量を印刷したクーポンを簡単に発行する」と記載されている(要約書)。
特許文献5には、「時間的に変動する値に対応する割引率を月日の変動に即応して決済に反映できる」と記載されている(要約書)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特許第5835734号
[特許文献2] 特開2005-056330号公報
[特許文献3] 特開2021-110475号公報
[特許文献4] 特開2009-230485号公報
[特許文献5] 特開2002-056467号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、センサシステムを提供する。センサシステムは、校正部による校正に対する報奨を送信する報奨送信部を備える。校正部は、第1環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する。
【0004】
センサシステムは、第1校正情報を送信する校正情報送信部を有する第1センサ装置と、校正情報送信部により送信される第1校正情報を受信する受信部と、校正部とを有する第2センサ装置とをさらに備えてよい。
【0005】
第2センサ装置が、報奨送信部を有してよい。
【0006】
上記いずれかのセンサシステムは、報奨送信部を有するサーバをさらに備えてよい。
【0007】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、第1環境センサにより環境測定値が測定される測定対象と、第2環境センサにより環境測定値が測定される測定対象とが、同じであってよい。
【0008】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、第2センサ装置は、第2環境センサにより環境測定値が測定される測定対象における、内部空間に配置されてよい。
【0009】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、校正情報送信部は、第1センサ装置の校正信頼度、または、校正信頼度に関する信頼度情報をさらに送信してよい。受信部は、校正信頼度または信頼度情報をさらに受信してよい。校正部は、第1センサ装置の校正信頼度または信頼度情報に応じて、第2環境センサにより測定される環境測定値を、受信される第1校正情報に基づき校正してよい。報奨送信部は、第1センサ装置の校正信頼度または信頼度情報に応じた報奨を送信してよい。
【0010】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、第2センサ装置は、第1校正情報の校正信頼度または信頼度情報に応じた制御を実施してよい。
【0011】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、報奨送信部は、報奨に応じた制御を第1センサ装置に実施するための第2制御信号を送信してよい。
【0012】
上記いずれかのセンサシステムは、校正信頼度または信頼度情報を記憶する記憶装置をさらに備えてよい。報奨送信部は、記憶装置に記憶された校正信頼度または信頼度情報の履歴に基づいて、報奨を送信してよい。
【0013】
上記いずれかのセンサシステムは、複数の第1センサ装置を備えてよい。複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部は、それぞれの第1センサ装置の第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を送信してよい。記憶装置は、それぞれの校正情報送信部により送信されるそれぞれの校正信頼度または信頼度情報を記憶してよい。報奨送信部は、校正信頼度または信頼度情報の履歴において、校正信頼度の閾値を超えた信頼度情報を送信した第1センサ装置に、第1校正情報の送信を希望する旨の情報を送信してよい。
【0014】
上記いずれかのセンサシステムは、複数の第1センサ装置を備えてよい。複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部は、それぞれの第1センサ装置の第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を送信してよい。受信部は、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を受信してよい。校正部は、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報を校正信頼度に応じて重み付けし、第1校正情報の重み付けに応じて、第2環境センサにより測定される環境測定値を校正してよい。報奨送信部は、校正信頼度に応じた報奨を送信してよい。
【0015】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、報奨送信部は、校正部が環境測定値を校正する推奨時間を送信してよい。校正部が推奨時間に環境測定値を校正した場合、報奨送信部は、推奨時間における環境測定値の校正に応じた報奨を送信してよい。
【0016】
上記いずれかのセンサシステムにおいて、校正情報送信部は、第1校正情報を送信する旨の送信命令が第1センサ装置に入力された場合に、第1校正情報を送信してよい。受信部が、送信命令に基づく第1校正情報を推奨時間に受信した場合、報奨送信部は、推奨時間における環境測定値の校正に応じた報奨と、送信命令に基づく第1校正情報の送信に係る報奨とを送信してよい。
【0017】
上記いずれかのセンサシステムは、複数の第1センサ装置を備えてよい。受信部が、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部により送信された第1校正情報を推奨時間に受信した場合、報奨送信部は、第1校正情報を受信した順に重み付けされた報奨を送信してよい。
【0018】
本発明の第2の態様においては、方法を提供する。方法は、報奨送信部が、第1環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正することに対する報奨を送信する報奨送信ステップを備える。
【0019】
方法は、校正部が、第1校正情報に基づいて、第2環境センサにより測定される測定対象の環境測定値を校正する校正ステップをさらに備えてよい。
【0020】
上記いずれかの方法において、第1環境センサにより環境測定値が測定される測定対象と、第2環境センサにより環境測定値が測定される測定対象とが、同じであってよい。
【0021】
上記いずれかの方法において、第2環境センサは、第2センサ装置に設けられてよい。第2センサ装置は、第2環境センサにより環境測定値が測定される測定対象における、内部空間に配置されてよい。
【0022】
上記いずれかの方法において、第1環境センサは、第1センサ装置に設けられてよい。上記いずれかの方法は、校正情報送信部が、第1校正情報と、第1センサ装置の校正信頼度または校正信頼度に関する信頼度情報とを送信する校正情報送信ステップと、受信部が、校正情報送信ステップにおいて送信された第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を受信する受信ステップとをさらに備えてよい。校正ステップは、校正部が、第1センサ装置の校正信頼度または信頼度情報に応じて、第2環境センサにより測定される環境測定値を、受信される第1校正情報に基づき校正するステップであってよい。
【0023】
上記いずれかの方法において、校正情報送信ステップは、校正情報送信部が、第2センサ装置に第1校正情報の校正信頼度または信頼度情報に応じた制御を実施するステップであってよい。
【0024】
上記いずれかの方法において、報奨送信ステップは、報奨送信部が、報奨に応じた制御を第1センサ装置に実施するための第2制御信号を送信するステップであってよい。
【0025】
上記いずれかの方法は、記憶装置が、校正信頼度または信頼度情報を記憶する記憶ステップをさらに備えてよい。報奨送信ステップは、報奨送信部が、記憶ステップにおいて記憶された校正信頼度または信頼度情報の履歴に基づいて、報奨を送信するステップであってよい。
【0026】
上記いずれかの方法において、校正情報送信ステップは、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部が、それぞれの第1センサ装置の第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を送信するステップであってよい。記憶ステップは、記憶装置が、校正情報送信ステップにおいて送信されるそれぞれの校正信頼度または信頼度情報を記憶するステップであってよい。報奨送信ステップは、報奨送信部が、校正信頼度または信頼度情報の履歴において、校正信頼度の閾値を超えた信頼度情報を送信した第1センサ装置に、第1校正情報の送信を希望する旨の情報を送信するステップであってよい。
【0027】
上記いずれかの方法において、校正情報送信ステップは、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部が、それぞれの第1センサ装置の第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を送信するステップであってよい。受信ステップは、受信部が、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報、および、校正信頼度または信頼度情報を受信するステップであってよい。校正ステップは、校正部が、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報を校正信頼度に応じて重み付けし、第1校正情報の重み付けに応じて、第2環境センサにより測定される環境測定値を校正するステップであってよい。報奨送信ステップは、報奨送信部が、複数の第1センサ装置のそれぞれに、校正信頼度に応じた報奨を送信するステップであってよい。
【0028】
上記いずれかの方法において、報奨送信ステップは、報奨送信部が、校正部が環境測定値を校正する推奨時間を送信し、推奨時間に環境測定値を校正した場合、推奨時間における環境測定値の校正に応じた報奨を送信するステップであってよい。
【0029】
上記いずれかの方法において、校正情報送信ステップは、校正情報送信部が、第1校正情報を送信する旨の送信命令が第1センサ装置に入力された場合に、第1校正情報を送信するステップであってよい。報奨送信ステップは、受信ステップにおいて、送信命令に基づく第1校正情報を受信部が推奨時間に受信した場合、報奨送信部が、推奨時間における環境測定値の校正に応じた報奨と、送信命令に基づく第1校正情報の送信に係る報奨とを送信するステップであってよい。
【0030】
上記いずれかの方法において、校正情報送信ステップは、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの校正情報送信部が、それぞれの第1センサ装置の第1校正情報を送信するステップであってよい。受信ステップは、受信部が、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報を受信するステップであってよい報奨送信ステップは、受信ステップにおいて、複数の第1センサ装置におけるそれぞれの第1校正情報を受信部が推奨時間に受信した場合、第1校正情報を受信した順に重み付けされた報奨を送信するステップであってよい。
【0031】
本発明の第3の態様においては、プログラムを提供する。プログラムは、コンピュータをセンサシステムとして機能させる。
【0032】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一つの実施形態に係る、第1センサ装置100および第2センサ装置200における環境測定値の校正の一例を示す図である。
【
図2】本発明の一つの実施形態に係るセンサシステム400の一例を示すブロック図である。
【
図3】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の一例を示す図である。
【
図4】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図5】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図6】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図7】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図8】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図9】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図10】センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。
【
図11】本発明の一つの実施形態に係る方法の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図11における校正ステップS104の詳細の一例を示すである。
【
図13】本発明の一つの実施形態に係るセンサシステム400が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0035】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る、第1センサ装置100および第2センサ装置200における環境測定値の校正の一例を示す図である。本例において、測定対象501は屋外であり、測定対象502は店舗である。
【0036】
本例においては、生体90が第1センサ装置100を有している。第1センサ装置100は、携帯端末であってよい。生体90は、例えば人間である。
図1には、第1センサ装置100を有する生体90が、測定対象501から測定対象502に移動する状況が示されている。測定対象502が店舗である場合、当該店舗はレストラン等、飲食物の提供を業とする業者の店舗であってよい。
【0037】
測定対象501には、対象物質503が存在している。対象物質503は、第1環境センサ11(後述)の測定対象である物質である。対象物質503は、測定対象501の環境状態を表し得る物質である。対象物質503は、生体90の生命活動に影響を与え得る物質であってよい。
【0038】
対象物質503は、例えばガスである。当該ガスは、CO2(二酸化炭素)ガスであってよく、CH4(メタン)ガスであってもよく、アルコールであってもよい。対象物質503はNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)であってもよく、PM(Particle Matter、粒子状物質)であってもよい。第1環境センサ11(後述)の測定対象は、測定対象501の温度、湿度または気圧であってもよい。
【0039】
測定対象501には、環境センサ600が配置されていてよい。環境センサ600は、測定対象501の環境に係る物理量を測定する。測定対象501の環境に係る物理量とは、例えば、測定対象501における対象物質503の濃度、または、測定対象501の温度、湿度または気圧である。測定対象501が屋外である場合、環境センサ600は、屋外における大気中の対象物質503を測定するか、または、屋外の気温、湿度または気圧を測定する。環境センサ600により測定される、測定対象501の環境に係る物理量を、環境測定値Ve0とする。
【0040】
対象物質503がガスである場合、環境センサ600はガスセンサであり、環境測定値Ve0はガス濃度である。対象物質503がNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)またはPM(Particle Matter)である場合、環境センサ600は、それぞれNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサまたはPMセンサである。環境センサ600がNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサまたはPMセンサである場合、環境測定値Ve0は、それぞれNOx(窒素酸化物)濃度、SOx(硫黄酸化物)濃度またはPM濃度である。
【0041】
環境センサ600がCO2(二酸化炭素)センサである場合、当該環境センサ600は光学素子であってよく、非分散型赤外線吸収法(NDIR(Non Dispersive InfraRed))によるCO2(二酸化炭素)センサであってもよく、光音響分光法によるCO2(二酸化炭素)センサであってもよく、固体電解質によりCO2(二酸化炭素)ガスを検出するCO2(二酸化炭素)センサであってもよく、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)によるCO2(二酸化炭素)センサであってもよい。
【0042】
環境センサ600が測定対象501の温度、湿度または気圧を測定する場合、環境センサ600は、それぞれ温度センサ、湿度センサまたは圧力センサである。環境センサ600が温度センサ、湿度センサまたは圧力センサである場合、環境測定値Ve0は、それぞれ測定対象501の気温、湿度または気圧である。
【0043】
測定対象502における内部空間508には、対象物質504が存在している。対象物質504は、第2環境センサ21(後述)の測定対象である物質である。対象物質504は、測定対象502の環境状態を表し得る物質である。対象物質504は、生体90の生命活動に影響を与え得る物質であってよい。対象物質504は、対象物質503と同様に、例えばガス、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)またはPM(Particle Matter)等である。第2環境センサ21(後述)の測定対象は、測定対象502における内部空間508の温度、湿度または気圧であってもよい。
【0044】
内部空間508は、測定対象501と隔離された空間であってよい。内部空間508は、閉空間であってよい。測定対象502が店舗である場合、内部空間508は、例えば当該店舗の部屋である。
【0045】
測定対象502には、第2センサ装置200が配置されている。本例においては、第2センサ装置200は内部空間508に配置されている。第2センサ装置200は、携帯端末であってもよい。
【0046】
環境センサ600の特性は、時間の経過に伴い変化する場合がある。環境センサ600がCO2(二酸化炭素)センサである場合、当該CO2(二酸化炭素)センサは光学素子であり得る。当該光学素子等の特性、および、当該CO2(二酸化炭素)センサによる測定値が入力される電子回路の特性は、経時変化し得る。このため、当該CO2(二酸化炭素)センサは校正されることが好ましい。本例において、環境センサ600は校正済みであるとする。環境センサ600は校正済みであるとは、環境センサ600がガスセンサである場合、環境センサ600が測定対象501のガス濃度の真値を測定可能な状態であることを指す。環境センサ600がNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサ、PMセンサ、温度センサ、湿度センサまたは圧力センサである場合も、同様である。
【0047】
環境センサ600は、環境センサ600の校正に係る校正情報を送信してよい。当該校正情報を、校正情報Icとする。校正情報Icは、環境センサ600による測定対象501の環境測定値Ve0を校正する情報である。環境センサ600が対象物質503の濃度を測定する場合、校正情報Icは、環境センサ600による対象物質503の濃度の測定値を校正する情報である。環境センサ600が対象物質503の濃度を測定する場合、校正情報Icは、対象物質503の濃度を濃度の真値に近付けるための校正に係る情報である。
【0048】
環境センサ600が測定対象501の温度、湿度または気圧を測定する場合、校正情報Icは、それぞれ環境センサ600による測定対象501の温度、湿度または気圧の測定値を校正する情報である。環境センサ600が測定対象501の温度、湿度または気圧を測定する場合、校正情報Icは、環境センサ600による測定対象501の温度、湿度または気圧の測定値を、それぞれ温度の真値、湿度の真値または気圧の真値に近付けるための校正に係る情報である。
【0049】
校正情報Icは、環境センサ600のアナログ出力信号に基づき算出されるデジタル信号であってよい。環境センサ600は、測定対象501における開空間に、無線により校正情報Icを送信してよい。
【0050】
校正情報Icは、測定対象501(
図1参照)における環境測定値Ve0の指示値であってよい。校正情報Icは、測定対象501(
図1参照)における環境測定値Ve0の校正量であってもよい。
【0051】
図2は、本発明の一つの実施形態に係るセンサシステム400の一例を示すブロック図である。センサシステム400は、報奨送信部23を備える。センサシステム400は、第1センサ装置100および第2センサ装置200を備えてよい。本例においては、第2センサ装置200が報奨送信部23を有する。センサシステム400は、校正部24を備えてよい。本例においては、第2センサ装置200が校正部24を有する。
【0052】
第1センサ装置100は、校正情報送信部13を有してよい。第1センサ装置100は、受信部10、制御部15、校正部14、入力部16および提供部12を有してよい。第1センサ装置100は、第1環境センサ11およびAD変換部18を有してよい。
【0053】
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。第1センサ装置100は、当該CPUを備える携帯端末であってよい。当該携帯端末には、スマートフォン、タブレット等の携帯可能なコンピュータが含まれてよい。第1センサ装置100は、当該CPU、メモリおよびインターフェース等を備える携帯端末であってよい。
【0054】
提供部12は、例えばディスプレイ、モニタ等である。提供部12は、スピーカーであってもよい。第1センサ装置100が携帯端末である場合、提供部12は、当該携帯端末のディスプレイであってよく、スピーカーであってもよい。第1センサ装置100が携帯端末である場合、提供部12は、当該携帯端末に振動を提供する振動提供部であってもよい。
【0055】
第1環境センサ11は、測定対象501の環境に係る物理量を測定する。第1環境センサ11により測定される、測定対象501の環境に係る物理量を、環境測定値Ve1とする。
【0056】
第1環境センサ11により測定される物理量は、アナログ信号であり得る。AD変換部18は、第1環境センサ11により出力される当該アナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0057】
対象物質503がガスである場合、第1環境センサ11はガスセンサであり、環境測定値Ve1はガス濃度である。対象物質503がNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)またはPM(Particle Matter)である場合、第1環境センサ11は、それぞれNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサまたはPMセンサである。第1環境センサ11がNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサまたはPMセンサである場合、環境測定値Ve1は、それぞれNOx(窒素酸化物)濃度、SOx(硫黄酸化物)濃度またはPM濃度である。
【0058】
第1環境センサ11が測定対象501の温度、湿度または気圧を測定する場合、第1環境センサ11は、それぞれ温度センサ、湿度センサまたは圧力センサである。第1環境センサ11が温度センサ、湿度センサまたは圧力センサである場合、環境測定値Ve1は、それぞれ測定対象501の気温、湿度または気圧である。
【0059】
第1環境センサ11の特性は、時間の経過に伴い変化する場合がある。このため、第1環境センサ11は校正されることが好ましい。本例において、受信部10は、環境センサ600により送信される校正情報Icを受信する。校正部14は、第1環境センサ11により測定される環境測定値Ve1を、校正情報Icに基づいて校正する。これにより、第1環境センサ11による環境測定値Ve1は、校正前よりも正確な値になりやすくなる。校正部14は、第1センサ装置100が測定対象501に配置されている状態(本例においては生体90が屋外に存在する状態)で、環境測定値Ve1を校正してよい。提供部12には、校正部14が環境測定値Ve1を校正中である旨の情報または校正を完了した旨の情報が提供されてよい。
【0060】
校正部14は、演算部110および記憶部112を含んでよい。演算部110は、AD変換部18により変換されたデジタル信号に基づいて、環境測定値Ve1を算出してよい。本例においては、第1環境センサ11により測定される環境測定値Ve1とは、演算部110により算出される環境測定値Ve1を指す。
【0061】
記憶部112は、演算部110により算出された環境測定値Ve1を記憶する。記憶部112は、演算部110により算出された環境測定値Ve1と、校正情報Icとの相関関係を記憶していてよい。当該相関関係を、相関関係Crとする。相関関係Crは、相関関数であってよく、相関テーブルであってもよい。
【0062】
環境測定値Ve1を校正する校正情報を、第1校正情報Ic'とする。演算部110は、受信部10により受信された校正情報Icと、記憶部112に記憶された相関関係Crとに基づいて、第1校正情報Ic'を演算してよい。第1校正情報Ic'は、環境測定値Ve1を環境測定値Ve1の真値に近付けるための校正に係る情報である。第1校正情報Ic'は、校正情報Icと異なっていてよく、一致していてもよい。
【0063】
演算部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。演算部110および制御部15は、一つのCPUであってもよい。
【0064】
校正情報送信部13は、第1校正情報Ic'を送信する。生体90(
図1参照)が測定対象501(
図1参照)に留まっている場合、校正情報送信部13は、測定対象501における開空間に第1校正情報Ic'を送信してよい。生体90が測定対象501から測定対象502(
図1参照)に移動した場合、校正情報送信部13は、第1校正情報Ic'を内部空間508に送信してよい。校正情報送信部13は、第1校正情報Ic'を無線により送信してよい。
【0065】
第1センサ装置100が第1環境センサ11を有さない場合、第1センサ装置100はAD変換部18を有さなくてよい。第1センサ装置100が第1環境センサ11およびAD変換部18を有さない場合、第1環境センサ11のアナログ信号の出力は、第1センサ装置100の外部に配置されたAD変換部18により、デジタル信号に変換されてよい。当該AD変換部18により変換された当該デジタル信号は、第1センサ装置100に送信されてよい。第2センサ装置200が第2環境センサ21(後述)を有さない場合も、同様である。
【0066】
第1校正情報Ic'は、測定対象501(
図1参照)における環境測定値Ve1の指示値であってよく、環境測定値Ve1の校正量であってもよい。環境測定値Ve1の校正量とは、環境測定値Ve0と環境測定値Ve1との差分であってよい。
【0067】
第2センサ装置200は、報奨送信部23を有してよい。第2センサ装置200は、受信部20、校正部24、制御部25および提供部22を有してよい。第2センサ装置200は、第2環境センサ21およびAD変換部28を有してよい。制御部25、提供部22およびAD変換部28の機能は、それぞれ第1センサ装置100における制御部15、提供部12およびAD変換部28の機能と同じであってよい。
【0068】
第2環境センサ21は、測定対象502(
図1参照)の環境に係る物理量を測定する。第2環境センサ21により測定される、測定対象502の環境に係る物理量を、環境測定値Ve2とする。第2環境センサ21の機能および特性は、第1環境センサ11の機能および特性と同じであってよい。
【0069】
受信部20は、第1センサ装置100の校正情報送信部13により送信される第1校正情報Ic'を受信する。校正部24は、受信部20により受信された第1校正情報Ic'に基づいて、環境測定値Ve2を校正する。これにより、第2環境センサ21による環境測定値Ve2は、校正前よりも正確な値になりやすくなる。
【0070】
上述したとおり、第1校正情報Ic'は環境測定値Ve1を校正する校正情報である。校正部14が、第1センサ装置100が測定対象501(
図1参照)に配置されている状態(本例においては生体90が屋外に存在する状態)で環境測定値Ve1を校正し、且つ、第1センサ装置100が測定対象501から測定対象502(
図1参照)に移動した場合、第1環境センサ11は、測定対象502の環境に係る物理量を正確に測定できる蓋然性が高い。このため、第2センサ装置200の校正部24は、第1校正情報Ic'に基づくことにより、環境測定値Ve2を正確に校正しやすくなる。
【0071】
校正部24は、演算部120および記憶部122を含んでよい。演算部120は、AD変換部28により変換されたデジタル信号に基づいて、環境測定値Ve2を算出してよい。本例においては、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2とは、演算部120により算出される環境測定値Ve2を指す。
【0072】
記憶部122は、演算部120により算出された環境測定値Ve2を記憶する。記憶部122は、演算部120により算出された環境測定値Ve2と、第1校正情報Ic'との相関関係を記憶していてよい。当該相関関係を、相関関係Cr'とする。相関関係Cr'は、相関関数であってよく、相関テーブルであってもよい。
【0073】
環境測定値Ve2を校正する校正情報を、第2校正情報Ic''とする。演算部120は、受信部20により受信された第1校正情報Ic'と、記憶部122に記憶された相関関係Cr'とに基づいて、第2校正情報Ic''を演算してよい。第2校正情報Ic''は、環境測定値Ve2を環境測定値Ve2の真値に近付けるための校正に係る情報である。第2校正情報Ic''は、第1校正情報Ic'と異なっていてよく、一致していてもよい。
【0074】
演算部120は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。演算部120および制御部25は、一つのCPUであってもよい。
【0075】
環境測定値Ve2は、環境測定値Ve2の真値から乖離している場合がある。本例のセンサシステム400においては、第1センサ装置100が測定対象501に配置されている状態(本例においては生体90が屋外に存在する状態)で、受信部10が校正情報Icを受信し、受信した校正情報Icに基づいて演算部110が第1校正情報Ic'を算出する。このため、生体90が測定対象501(
図1参照)から内部空間508(
図1参照)に移動した場合、第1センサ装置100は、内部空間508において環境測定値Ve2を正確に測定しやすくなる。
【0076】
本例のセンサシステム400においては、生体90が測定対象501から測定対象502に移動した後、受信部20が第1校正情報Ic'を受信し、且つ、校正部24が、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を第1校正情報Ic'に基づいて校正する。これにより、第2センサ装置200が第2環境センサ21を自己校正することが困難な場合であっても、センサシステム400は環境測定値Ve2を校正できる。提供部22には、校正部24が環境測定値Ve2を校正中である旨の情報または校正を完了した旨の情報が提供されてよい。
【0077】
報奨送信部23は、校正部24による校正に対する報奨を送信する。当該報奨を、報奨Rwとする。測定対象502が店舗である場合、報奨Rwとは、当該店舗に配置される第2環境センサ21の校正に貢献してくれたことへの報奨である。第2環境センサ21の校正への貢献とは、第2センサ装置200に第1校正情報Ic'を送信すること、即ち第1校正情報Ic'を提供することを指す。報奨送信部23は、第2校正情報Ic''をさらに送信してよい。
【0078】
測定対象502が店舗である場合、内部空間508(
図1参照)は屋外と隔離された閉空間であり得る。内部空間508が閉空間である場合、第2センサ装置200は第2環境センサ21を自己校正することが困難な場合がある。第2環境センサ21が校正されていない場合、第2環境センサ21は誤った環境測定値Ve2を提供し得る。このため、第2環境センサ21は、測定対象502に係る店舗に入店を考慮している顧客に、誤った情報を提供し得る。このため、当該顧客が当該店舗への入店を躊躇するまたは辞める等の、当該店舗への不利益が生じ得る。
【0079】
センサシステム400においては、第1校正情報Ic'に基づいて環境測定値Ve2を校正する。このため、測定対象502が店舗である場合、第2環境センサ21は、当該店舗に入店を考慮している顧客に正確な情報を提供し得る。このため、当該顧客は、当該店舗に安心して入店しやすくなる。これにより、当該店舗はビジネス上の機会損失を防ぎ得る。報奨送信部23は、第2環境センサ21の校正への貢献に対し、報奨Rwを送信する。
【0080】
報奨送信部23は、予め定められたタイミングで報奨Rwを送信してよい。予め定められたタイミングとは、校正直後のタイミングを指してよく、予め定められた期日(例えば月末)を指してもよい。
【0081】
報奨Rwは、ポイント、金券または割引券等のクーポン、信用スコア等であってよい。信用スコアとは、例えば、第1校正情報Ic'の校正信頼度R1(後述)をスコア化したデータである。報奨Rwは、ポイント、金券または割引券等のクーポン、信用スコアを付与するための情報であってもよい。例えば、インターネット上における、クーポンを取得できるサイトのURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
【0082】
第1環境センサ11により環境測定値Ve2が測定される測定対象502と、第2環境センサ21により環境測定値Ve2が測定される測定対象502とは、同じであってよい。第1環境センサ11により環境測定値Ve2が測定される測定対象502と、第2環境センサ21により環境測定値Ve2が測定される測定対象502とが同じであるとは、測定対象502の環境に係る物理量が同じことを指してよい。
【0083】
第1環境センサ11により環境測定値Ve2が測定される測定対象502と、第2環境センサ21により環境測定値Ve2が測定される測定対象502とが同じであるとは、第1環境センサ11と第2環境センサ21とが同じ空間(本例においては内部空間508(
図1参照))を共有していることを指してもよい。同じ空間とは、当該空間における温度または湿度が同じである場合、近距離無線(wifi(登録商標)等)のIDが同じである場合、および、第1センサ装置100と第2センサ装置200とが携帯端末である場合において当該携帯端末により取得された音波の振幅および周波数が同じである場合、の少なくとも一つを指してよい。
【0084】
第1センサ装置100の校正信頼度を、校正信頼度R1とする。校正信頼度R1に関する信頼度情報を、信頼度情報Ir1とする。信頼度情報Ir1とは、第1センサ装置100が校正されている場合において、第1センサ装置100に対してされた校正の信頼度を示す情報である。信頼度情報Ir1には、直近の校正からの経過時間の情報、校正を実施した時間の情報、第1環境センサ11が設置されてからの経過時間の情報、校正手段の情報、校正元の多様性に係る情報、校正回数の情報、校正頻度の情報、校正時のガス濃度の情報、校正時のNOx(窒素酸化物)濃度の情報、SOx(硫黄酸化物)濃度の情報またはPM(Particle Matter)濃度の情報、校正時の環境情報、校正時の環境測定値Ve1または環境測定値Ve2の情報、の少なくとも一つが含まれてよい。校正信頼度R1は、信頼度情報Ir1と同じであってもよい。
【0085】
校正信頼度R1は、直近の校正からの経過時間が短いほど高くなりやすい。信頼度情報Ir1は、記憶部112に記憶されてよい。
【0086】
校正手段の情報とは、第1センサ装置100が自己校正されているか、または、他のセンサ(例えば環境センサ600(
図1参照))により校正されているかの情報である。第1センサ装置100が他のセンサにより校正されている場合、校正手段の情報には、第1環境センサ11と当該他のセンサとの距離、および、当該他のセンサの校正状態の少なくとも一方が含まれてよい。なお、第1センサ装置100は、第1環境センサ11の出力を校正部14が校正することにより、第1環境センサ11を自己校正してよい。
【0087】
校正元の多様性に係る情報とは、第1環境センサ11の校正元のセンサ(例えば環境センサ600(
図1参照))の数および当該校正元のセンサの仕様の数の少なくとも一方が含まれてよい。センサの仕様とは、例えばセンサのスペックである。第1センサ装置100が自己校正されている場合、校正元のセンサの数および校正元のセンサの仕様の数には第1環境センサ11も含まれてよい。校正元のセンサの数が多いほど、校正信頼度R1は高くなりやすい。校正元のセンサの仕様の数が多いほど、校正信頼度R1は高くなりやすい。
【0088】
校正回数の情報とは、予め定められた過去の時点から現在までの間に、第1センサ装置100が校正された回数に関する情報である。当該校正回数には、第1センサ装置100が自己校正された場合と、他のセンサにより校正された場合とが含まれてよい。校正信頼度R1は、校正回数が多いほど高くなりやすい。
【0089】
校正頻度の情報とは、予め定められた時間当たりにおける第1センサ装置100の校正回数の情報である。当該校正回数には、第1センサ装置100が自己校正された場合と、他のセンサにより校正された場合とが含まれてよい。校正信頼度R1は、校正頻度が高いほど高くなりやすい。
【0090】
校正時のガス濃度の情報とは、第1環境センサ11がガスセンサである場合において、第1センサ装置100の校正時におけるガス濃度の情報である。校正時のNOx(窒素酸化物)濃度の情報とは、第1環境センサ11がNOx(窒素酸化物)センサである場合において、第1センサ装置100の校正時におけるNOx(窒素酸化物)濃度の情報である。校正時のSOx(硫黄酸化物)濃度の情報およびPM(Particle Matter)濃度の情報についても、同様である。
【0091】
第1センサ装置100の校正時には、第1センサ装置100の自己校正時と、他のセンサによる校正時とが含まれてよい。第1環境センサ11がガスセンサである場合において、第1センサ装置100が、予め定められた範囲にないガス濃度(例えばガス濃度の異常値)の測定時に校正された場合、校正信頼度R1は、基準値のガス濃度の測定時に校正された場合よりも低くなりやすい。第1環境センサ11がNOx(窒素酸化物)センサ、SOx(硫黄酸化物)センサまたはPMセンサである場合も、同様である。
【0092】
校正時の環境情報には、第1センサ装置100の校正時における、第1環境センサ11が配置された空間(例えば測定対象501(
図1参照))の気温、湿度または気圧が含まれてよい。第1環境センサ11が、予め定められた範囲にない気温(例えば気温の異常値)、湿度(例えば湿度の異常値)または気圧(例えば気圧の異常値)において校正された場合、校正信頼度R1は、基準値の気温、湿度または気圧において校正された場合よりも低くなりやすい。
【0093】
校正時の環境測定値Ve1または環境測定値Ve2の情報とは、第1環境センサ11が温度センサである場合、第1センサ装置100の校正時における温度情報である。第1環境センサ11が温度センサである場合において、第1センサ装置100が、予め定められた範囲にない温度(例えば温度の異常値)の測定時に校正された場合、校正信頼度R1は、基準値の気温において校正された場合よりも低くなりやすい。第1環境センサ11が湿度センサまたは圧力センサである場合も、同様である。
【0094】
校正情報送信部13は、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1をさらに送信してよい。第2センサ装置200の受信部20は、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1をさらに受信してよい。校正部24は、校正信頼度R1または校正信頼度R1に応じて、環境測定値Ve2を第1校正情報Ic'に基づき校正してよい。
【0095】
第2センサ装置200の校正信頼度を、校正信頼度R2とする。校正信頼度R2に関する信頼度情報を、信頼度情報Ir2とする。信頼度情報Ir2とは、第2センサ装置200が校正されている場合において、第2センサ装置200に対してされた校正の信頼度を示す情報である。信頼度情報Ir2には、上述した、信頼度情報Ir1と同様の情報が含まれてよい。校正信頼度R2は、信頼度情報Ir2と同じであってもよい。信頼度情報Ir2と、受信部20により受信された信頼度情報Ir1とは、記憶部122に記憶されてよい。
【0096】
校正部24は、受信部20により受信された校正信頼度R1と、第2センサ装置200の校正信頼度R2とを比較してよい。校正部24は、校正信頼度R1が校正信頼度R2よりも高い場合、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を、受信部20により受信された第1校正情報Ic'に基づいて校正してよい。校正部24は、校正信頼度R1が校正信頼度R2以下である場合、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を校正しなくてよく、第2校正情報Ic''に基づいて校正してもよい。
【0097】
受信部20により受信された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1は、記憶部122に記憶されてよい。記憶部122に記憶された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1は、それぞれ第1センサ装置100の過去の校正信頼度R1または過去の信頼度情報Ir1を指してよい。校正部24は、記憶部122に記憶された当該校正信頼度R1と、受信部20により受信された第1センサ装置100の現在の校正信頼度R1とを比較してよい。記憶部122に記憶された第1センサ装置100の校正信頼度R1よりも第1センサ装置100の現在の校正信頼度R1の方が高い場合、校正部24は、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を、第1校正情報Ic'に基づいて校正してよい。
【0098】
第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を校正する基準となる校正信頼度を、基準校正信頼度Csとする。基準校正信頼度Csを示す基準信頼度情報を、基準信頼度情報Irsとする。基準校正信頼度Csは、校正信頼度R1および校正信頼度R2の少なくとも一方であってよい。校正部24は、受信部20により受信された校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも高い場合、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を、第1校正情報Ic'に基づき校正してよい。
【0099】
記憶部122は、基準信頼度情報Irsを記憶してよい。記憶部122は、受信部20により受信された校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも高い場合、当該受信された校正信頼度R1に基づき、基準校正信頼度Csを更新し、更新した基準校正信頼度Csを記憶してよい。校正部24は、当該更新された基準校正信頼度Csに応じて、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を、第1校正情報Ic'に基づき校正してよい。
【0100】
記憶部122は、受信部20により受信された校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも高い場合、基準校正信頼度Csを当該校正信頼度R1に更新し、更新した基準校正信頼度Csを記憶してもよい。記憶部122は、当該校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも低い場合、基準校正信頼度Csを更新しなくてよい。
【0101】
記憶部122に記憶される基準信頼度情報Irsは、校正信頼度R1に基づき更新された基準信頼度情報Irsであってよく、校正信頼度R2であってもよい。当該校正信頼度R2には、第2センサ装置200の自己校正の校正信頼度R2と、第2センサ装置200が他のセンサにより校正された場合の校正信頼度R2とが含まれてよい。
【0102】
提供部22は、校正信頼度R1、校正信頼度R2および基準校正信頼度Csの少なくとも一つを提供してよい。提供部22は、校正部24が環境測定値Ve2を校正している間、校正信頼度R1、校正信頼度R2および基準校正信頼度Csの少なくとも一つを提供してよい。提供部22は、校正部24が環境測定値Ve2の校正を終了した後、校正信頼度R1、校正信頼度R2および基準校正信頼度Csの少なくとも一つを提供してもよい。
【0103】
校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じた制御を第2センサ装置200に実施するための信号を、第1制御信号S1とする。記憶部112は、演算部110により算出された環境測定値Ve1と、第1制御信号S1との相関関係を記憶していてよい。相関関係Crには、当該環境測定値Ve1と第1制御信号S1との相関関係が含まれてよい。演算部110は、受信部10により受信された校正情報Icと、記憶部112に記憶された相関関係Crとに基づいて、第1制御信号S1を演算してよい。
【0104】
第2センサ装置200には、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じた制御が実施されてよい。校正情報送信部13は、第1制御信号S1を第2センサ装置200に送信してよい。受信部20は、第1制御信号S1を受信してよい。第2センサ装置200は携帯端末であってよい。提供部22は、校正信頼度R1に応じた情報を提供してよい。校正信頼度R1に応じた情報とは、提供部22が振動提供部である場合、第2センサ装置200に係る振動情報を指す。提供部22は、第1制御信号S1に基づいて第2センサ装置200を振動させてよい。提供部22は、校正信頼度R1が高いほど、第2センサ装置200を強く振動させてよい。
【0105】
提供部22がディスプレイである場合、校正信頼度R1に応じた情報とは、当該ディスプレイに表示される情報を指す。提供部22は校正信頼度R1を示す信頼度情報Ir1を表示してよい。提供部22がスピーカーである場合、校正信頼度R1に応じた情報とは、当該スピーカーから出力される音声情報を指す。提供部22は、信頼度情報Ir1に係る音声を提供してよい。
【0106】
報奨Rwに応じた制御を第1センサ装置100に実施するための信号を、第2制御信号S2とする。記憶部122は、演算部120により算出された環境測定値Ve2と、第2制御信号S2との相関関係を記憶していてよい。相関関係Cr'には、当該環境測定値Ve2と第2制御信号S2との相関関係が含まれてよい。演算部120は、受信部20により受信された第1校正情報Ic'と、記憶部122に記憶された相関関係Cr'とに基づいて、第2制御信号S2を演算してよい。報奨送信部23は、第2制御信号S2を送信してよい。
【0107】
図3は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の一例を示す図である。本例においては、第1センサ装置100の校正情報送信部13(
図2参照)が第2センサ装置200に第1校正情報Ic'を送信し、第2センサ装置200の報奨送信部23が第1センサ装置100に報奨Rwを送信する。
【0108】
校正情報送信部13(
図2参照)は、第1制御信号S1を第2センサ装置200に送信してよい。報奨送信部23(
図2参照)は、第2制御信号S2を第1センサ装置100に送信してよい。受信部10(
図2参照)は、第2制御信号S2を受信してよい。
【0109】
第1センサ装置100は携帯端末であってよい。提供部12(
図2参照)は、報奨Rwに係る情報を提供してよい。報奨Rwに係る情報とは、提供部12が振動提供部である場合、第1センサ装置100に係る振動情報を指す。提供部12は、第2制御信号S2に基づいて第1センサ装置100を振動させてよい。第2制御信号S2は、校正信頼度R1に応じた制御信号であってよい。提供部12がディスプレイである場合、報奨Rwに係る情報とは、当該ディスプレイに表示される情報を指す。提供部12は校正信頼度R1に応じた信頼度情報Ir1を当該ディスプレイに表示してよい。提供部12がスピーカーである場合、報奨Rwに係る情報とは、当該スピーカーから出力される音声情報を指す。提供部12は、信頼度情報Ir1に係る音声を提供してよい。
【0110】
提供部12(
図2参照)は、校正信頼度R1が高いほど、第1センサ装置100を強く振動させてよい。これにより、生体90(
図1参照)は、第2環境センサ21への校正の貢献度合いを認知できる。報奨送信部23(
図2参照)は、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じた報奨Rwを第1センサ装置100に送信してよい。報奨送信部23は、校正信頼度R1が高いほど、高い報奨Rwを第1センサ装置100に送信してよい。
【0111】
図4は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例において、センサシステム400はサーバ300および複数の第2センサ装置200(第2センサ装置200-1~第2センサ装置200-n)を備える。本例において、サーバ300は報奨送信部23を備える。本例においては、複数の測定対象502(測定対象502-1~測定対象502-n)のそれぞれに、第2センサ装置200が配置されている。
【0112】
測定対象502が店舗である場合、複数の測定対象502は、例えば、同一の法人に属する複数の店舗である。当該複数の店舗は、例えばチェーン店、支店等である。サーバ300は、例えば、測定対象502が属する法人のデータセンターサーバである。
【0113】
複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ報奨Rw1~報奨Rwnを送信してよい。複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ報奨Rw1に係る報奨データD1~報奨Rwnに係る報奨データDnをサーバ300へ送信してよい。サーバ300は、報奨データD1~報奨データDnに基づいて、報奨Rwを生成してよい。サーバ300の報奨送信部23は、第1センサ装置100に当該報奨Rwを送信してよい。複数の第2センサ装置200の報奨送信部23が、それぞれ報奨Rw1~報奨Rwnを第1センサ装置100に送信してもよい。
【0114】
校正情報送信部13(
図2参照)は、第1制御信号S1を複数の第2センサ装置200のそれぞれに送信してよい。複数の第2センサ装置200におけるそれぞれの報奨送信部23(
図2参照)は、第2制御信号S2を第1センサ装置100に送信してよい。本例においては、第2センサ装置200-1~第2センサ装置200-nは、それぞれ第2制御信号S21~第2制御信号S2nを送信する。本例においては、受信部10(
図2参照)は第2制御信号S21~第2制御信号S2nを受信する。
【0115】
第1センサ装置100は携帯端末であってよい。提供部12(
図2参照)が振動提供部である場合、提供部12は、第2制御信号S2に基づいて第1センサ装置100を振動させてよい。第2制御信号S2は、校正信頼度R1に応じた制御信号であってよい。提供部12は、第2制御信号S21~第2制御信号S2nのうち最も高い校正信頼度R1に応じた第2制御信号S2に基づいて、第1センサ装置100を振動させてよい。
【0116】
複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ制御データC1~制御データCnをサーバ300へ送信してよい。制御データC1~制御データCnは、それぞれ報奨Rw1~報奨Rwnに係る制御データCである。複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ制御データC1~制御データCnを予め定められた期間にわたり送信してよい。予め定められた期間にわたり送信するとは、当該期間内に複数回、送信することを指してよく、当該期間にわたり連続的に送信することを指さなくてよい。当該予め定められた期間は、例えば一か月、半年、一年等である。測定対象502が店舗であり、当該予め定められた期間が一年である場合、一年にわたり送信するとは、当該一年の間に生体90が複数回、当該店舗を訪問し、訪問する毎に制御データCを送信することを指す。
【0117】
サーバ300は、制御データC1~制御データCnに基づいて、第2制御信号S2'を生成してよい。サーバ300は、予め定められた期間にわたり制御データC1~制御データCnを受信してよい。サーバ300は、当該予め定められた期間にわたる制御データC1~制御データCnに基づいて、第2制御信号S2'を生成してよい。
【0118】
提供部12(
図2参照)は、第2制御信号S2'に基づいて第1センサ装置100を振動させてよい。第2制御信号S2'は、校正信頼度R1に応じた制御信号であってよい。これにより、生体90(
図1参照)は、複数の第2センサ装置200におけるそれぞれの第2環境センサ21への校正の貢献度合いを認知できる。サーバ300の報奨送信部23は、校正信頼度R1に応じた報奨Rwを第1センサ装置100に送信してよい。サーバ300の報奨送信部23は、校正信頼度R1が高いほど、高い報奨Rwを第1センサ装置100に送信してよい。
【0119】
第1センサ装置100の受信部10(
図2参照)は、第2制御信号S2および第2制御信号S2'の少なくとも一方を受信してよい。受信部10は、第2制御信号S2と第2制御信号S2'とを異なるタイミングで受信してもよい。
【0120】
図5は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例において、センサシステム400はサーバ310および第2センサ装置200を備える。本例において、サーバ310は報奨送信部23を備える。
【0121】
測定対象502が一の法人等に属する場合、サーバ310は、当該一の法人等とは異なる他の法人等に属してよい。当該他の法人は、報奨データDの収集および報奨Rwの付与に特化したサービス団体等であってよい。
【0122】
本例において、第2センサ装置200の報奨送信部23は、報奨Rwに係る報奨データDおよび制御データCをサーバ310へ送信する。本例においては、第2センサ装置200の報奨送信部23は、報奨Rwおよび第2制御信号S2を第1センサ装置100へ送信しない。本例において、サーバ310は報奨データD1に基づいて報奨Rwを生成し、制御データCに基づいて第2制御信号S2'を生成する。本例においては、サーバ310の報奨送信部23は、第1センサ装置100に当該報奨Rwおよび当該第2制御信号S2'を送信する。
【0123】
図6は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例においては、第2センサ装置200の報奨送信部23およびサーバ310の報奨送信部23が、第1センサ装置100へ報奨Rwを送信する。本例においては、第2センサ装置200の報奨送信部23が第1センサ装置100へ第2制御信号S2を送信し、サーバ310の報奨送信部23が第1センサ装置100へ第2制御信号S2'を送信する。本例のセンサシステム400は、係る点で
図5に示されるセンサシステム400と異なる。報奨Rwは、第2センサ装置200の報奨送信部23およびサーバ310の報奨送信部23の一方により、送信されてもよい。第1センサ装置100に、第2制御信号S2および第2制御信号S2'の一方が送信されてもよい。
【0124】
図7は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例において、センサシステム400はサーバ310および複数の第2センサ装置200(第2センサ装置200-1~第2センサ装置200-n)を備える。本例において、サーバ310は報奨送信部23を備える。本例においては、複数の測定対象502(測定対象502-1~測定対象502-n)のそれぞれに、第2センサ装置200が配置されている。
【0125】
測定対象502が店舗である場合、複数の測定対象502は、例えば、同一の法人等に属する複数の店舗である。当該複数の店舗は、例えばチェーン店、支店等である。測定対象502が一の法人等に属する場合、サーバ310は、当該一の法人等とは異なる他の法人等に属してよい。
【0126】
本例において、複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ報奨データD1~報奨データDnおよび制御データC1~制御データCnをサーバ310へ送信する。本例において、サーバ310は報奨データD1~報奨データDnに基づいて報奨Rwを生成し、制御データC1~制御データCnに基づいて第2制御信号S2'を生成する。本例においては、サーバ310の報奨送信部23は、第1センサ装置100に当該報奨Rwおよび当該第2制御信号S2'を送信する。本例においては、複数の第2センサ装置200の報奨送信部23は、それぞれ報奨Rw1~報奨Rwnおよび制御データC1~制御データCnを第1センサ装置100へ送信しない。
【0127】
図8は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例においては、複数の第2センサ装置200におけるそれぞれの報奨送信部23およびサーバ310の報奨送信部23が、第1センサ装置100へ報奨Rw1~報奨Rwnを送信する。本例においては、複数の第2センサ装置200の報奨送信部23が、それぞれ第2制御信号S21~第2制御信号S2nを第1センサ装置100へ送信し、サーバ310の報奨送信部23が第2制御信号S2'を第1センサ装置100へ送信する。本例のセンサシステム400は、係る点で
図7に示されるセンサシステム400と異なる。第2センサ装置200の報奨送信部23が報奨Rw1~報奨Rwnを送信するか、または、サーバ310の報奨送信部23が報奨Rwを送信してもよい。第2センサ装置200の報奨送信部23が第2制御信号S21~第2制御信号S2nを送信するか、または、サーバ310の報奨送信部23が第2制御信号S2'を送信してもよい。
【0128】
図9は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例においては、センサシステム400は記憶装置350をさらに備える。本例において、第1センサ装置100の校正情報送信部13(
図2参照)は、信頼度情報Ir1を第2センサ装置200および記憶装置350に送信する。本例のセンサシステム400は、係る点で
図8に示されるセンサシステム400と異なる。
【0129】
本例において、記憶装置350はサーバ310に備えられている。記憶装置350は、信頼度情報Ir1を記憶する。記憶装置350は、第1校正情報Ic'および信頼度情報Ir1を記憶してよい。
【0130】
校正情報送信部13(
図2参照)は、予め定められた期間にわたり信頼度情報Ir1および第1校正情報Ic'を送信してよい。予め定められた期間にわたり送信するとは、当該期間内に複数回、送信することを指してよく、当該期間にわたり連続的に送信することを指さなくてよい。当該予め定められた期間は、例えば一か月、半年、一年等である。測定対象502が店舗であり、当該予め定められた期間が一年である場合、一年にわたり送信するとは、当該一年の間に生体90が複数回、当該店舗を訪問し、訪問する毎に信頼度情報Ir1および第1校正情報Ic'を送信することを指す。記憶装置350は、当該予め定められた期間にわたる信頼度情報Ir1および第1校正情報Ic'を記憶してよい。
【0131】
サーバ310が記憶装置350を備える場合、校正情報送信部13(
図2参照)は、信頼度情報Ir1を第2センサ装置200に送信してよく、記憶装置350に送信しなくてもよい。校正情報送信部13が信頼度情報Ir1を記憶装置350に送信しない場合、第2センサ装置200の受信部20(
図2参照)が信頼度情報Ir1を受信し、当該受信した信頼度情報Ir1を、第2センサ装置200の報奨送信部23(
図2参照)が記憶装置350に送信してよい。
【0132】
サーバ310の報奨送信部23は、記憶装置350に記憶された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴に基づいて、報奨Rwを送信してよい。サーバ310の報奨送信部23は、報奨Rwを送信しなくてもよい。サーバ310の報奨送信部23が報奨Rwを送信しない場合、サーバ310は第2センサ装置200に校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴に係る履歴情報Ihを送信してよい。受信部20(
図2参照)は履歴情報Ihを受信してよく、第2センサ装置200の報奨送信部23(
図2参照)は、当該履歴情報Ihに基づいて報奨R2を送信してよい。
【0133】
校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴とは、記憶装置350に記憶された、予め定められた期間にわたる校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴であってよい。報奨送信部23は、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴に応じた報奨Rwを第1センサ装置100に送信してよい。報奨送信部23は、予め定められた期間にわたる校正信頼度R1が高いほど、高い報奨Rwを送信してよい。これにより、第1センサ装置100を所有する生体90(
図1参照)は、第2環境センサ21への校正の貢献度合いに応じた報奨Rwを得ることができる。
【0134】
記憶装置350は、第2センサ装置200に備えられてもよい。記憶装置350が第2センサ装置200に備えられる場合、記憶装置350は、第2センサ装置200の記憶部122(
図2参照)であってよい。記憶装置350は、クラウドであってもよい。即ち、信頼度情報Ir1および第1校正情報Ic'は、クラウドに保存されてもよい。
【0135】
測定対象502が店舗である場合、信頼度情報Ir1には、生体90(
図1参照)による当該店舗の利用回数、利用頻度、当該店舗での消費額が含まれてよい。複数の測定対象502が同一の法人等に属する複数の店舗である場合、信頼度情報Ir1には、当該複数の店舗のうちの一または複数の店舗の利用回数が含まれてよい。報奨送信部23は、当該信頼度情報Ir1に基づいて報奨Rwを送信してよい。
【0136】
図10は、センサシステム400における第1センサ装置100と測定対象502との関係の他の一例を示す図である。本例において、センサシステム400は複数の第1センサ装置100(第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-n)を備える。本例において、センサシステム400は記憶装置350を備える。本例のセンサシステム400は、係る点で
図6に示されるセンサシステム400と異なる。
【0137】
本例においては、複数の測定対象501(測定対象501-1~測定対象501-n)のそれぞれに第1センサ装置100が配置されている。一つの測定対象501に、複数の第1センサ装置100が配置されていてもよい。
【0138】
複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの校正情報送信部13(
図2参照)は、それぞれの第1センサ装置100の第1校正情報Ic'および信頼度情報Ir1を送信してよい。第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-nの第1校正情報Ic'を、それぞれ第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'nとする。第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-nの校正信頼度R1を、それぞれ校正信頼度R11~校正信頼度R1nとする。第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-nの信頼度情報Ir1を、それぞれ信頼度情報Ir11~信頼度情報Ir1nとする。本例においては、第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-nのそれぞれの校正情報送信部13が、それぞれ第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'nを送信し、それぞれ校正信頼度R11~校正信頼度R1nまたは信頼度情報Ir11~信頼度情報Ir1nを送信する。
【0139】
記憶装置350は、校正情報送信部13(
図2参照)により送信される校正信頼度R11~校正信頼度R1nまたは信頼度情報Ir11~信頼度情報Ir1nを記憶してよい。記憶装置350は、校正情報送信部13(
図2参照)により送信される第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'nをさらに記憶してよい。記憶装置350は、一の第1センサ装置100と、当該一の第1センサ装置100により送信された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1、および、第1校正情報Ic'を対応付けて記憶してよい。
【0140】
第1センサ装置100の校正信頼度R1の予め定められた閾値を、閾値Rthとする。校正信頼度R1が閾値Rthを超えている場合、第2センサ装置200のユーザは当該校正信頼度R1に係る第1校正情報Ic'を信頼し得る。
【0141】
報奨送信部23は、記憶装置350に記憶された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴において、閾値Rthを超えた信頼度情報Ir1を送信した第1センサ装置100に、第1校正情報Ic'の送信を希望する旨の情報を送信してよい。当該情報は、第2制御信号S2に含まれてよい。測定対象502が店舗である場合、当該店舗は、第2環境センサ21(
図2参照)を信頼し得る第1校正情報Ic'により校正できる。
【0142】
第2センサ装置200の受信部20(
図2参照)は、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの第1校正情報Ic'、および、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を受信してよい。校正部24(
図2参照)は、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの第1校正情報Ic'を校正信頼度R1に応じて重み付けしてよい。校正部24(
図2参照)は、第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'nの重み付けに応じて、第2環境センサ21(
図2参照)により測定される環境測定値Ve2を校正してよい。
【0143】
第1校正情報Ic'を校正信頼度R1に応じて重み付けするとは、信頼度の高い校正信頼度R1に係る第1校正情報Ic'の重み付けを、信頼度の低い校正信頼度R1に係る第1校正情報Ic'の重み付けよりも重くすることを指す。例えば、センサシステム400が三つの第1センサ装置100を備え、第1センサ装置100-1~第1センサ装置100-3の校正信頼度R1がそれぞれ高、中および低である場合、それぞれの校正信頼度R1を重み付けするとは、第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'3の重み付けを、例えばそれぞれ80%、50%および20%とすることを指す。校正部24は、校正信頼度R1の最も高い第1校正情報Ic'の重み付けを100%とし、校正信頼度R1が予め定められた値以下である第1校正情報Ic'の重み付けを0%としてもよい。
【0144】
第2センサ装置200の報奨送信部23(
図2参照)またはサーバ310の報奨送信部23は、校正信頼度R1に応じた報奨Rwを送信してよい。本例においては、第2センサ装置200の報奨送信部23またはサーバ310の報奨送信部23は、複数の第1センサ装置100のそれぞれに、校正信頼度R1に応じた報奨Rwを送信する。報奨送信部23は、高い校正信頼度R1の第1校正情報Ic'を送信した第1センサ装置100ほど、高い報奨Rwを送信してよい。報奨送信部23は、閾値Rth未満の校正信頼度R1の第1校正情報Ic'を送信した第1センサ装置100に、報奨Rwを送信しなくてよい。測定対象502が店舗である場合、報奨送信部23は当該第1センサ装置100に、報奨Rwを送信することに代えて当該店舗の広告情報を送信してよい。
【0145】
報奨送信部23は、校正部24(
図2参照)が環境測定値Ve2を校正する推奨時間を送信してよい。当該推奨時間を、推奨時間Trとする。報奨送信部23は、推奨時間Trを第1センサ装置100に送信してよい。測定対象502が店舗である場合、推奨時間Trは、例えば、当該店舗が第2環境センサ21(
図2参照)の校正を実施したい時間、または、当該店舗が営業時間であるにもかかわらず顧客が不在である時間、等である。推奨時間Trの始期は、報奨送信部23が推奨時間Trを第1センサ装置100に送信する第1のタイミングであってよく、当該第1のタイミングよりも後の第2のタイミングであってもよい。推奨時間Trの始期が当該第1のタイミングである場合とは、環境測定値Ve2が今すぐに校正されることが好ましい場合である。
【0146】
第1センサ装置100の受信部10(
図2参照)は、推奨時間Trを受信してよい。校正情報送信部13(
図2参照)は、推奨時間Trに第1校正情報Ic'を送信してよい。第2センサ装置200の受信部20(
図2参照)は、推奨時間Trに第1校正情報Ic'を受信してよい。
【0147】
校正部24(
図2参照)が推奨時間Trに環境測定値Ve2を校正した場合、報奨送信部23は、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwを送信してよい。校正部24(
図2参照)が推奨時間Trに環境測定値Ve2を校正した場合、環境測定値Ve2は、校正前よりも真値に近付き得る。測定対象502が店舗であり、環境測定値Ve2が真値に近付いた場合、当該店舗への入店を躊躇していた顧客が入店し得る。これにより、当該店舗の売上が上昇し得る。
【0148】
報奨送信部23は、校正部24(
図2参照)による校正に対する報奨Rwに加え、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwを送信してよい。校正部24(
図2参照)が推奨時間Tr以外で環境測定値Ve2を校正した場合、報奨送信部23は校正部24による校正に対する報奨Rwを送信し、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwを送信しなくてよい。測定対象502が店舗であり、当該店舗に顧客が入店し、当該店舗の商品または役務を購入した場合、報奨送信部23は、商品または役務の購入に係る報奨Rwをさらに送信してよい。
【0149】
校正情報送信部13(
図2参照)は、第1校正情報Ic'を送信する旨の送信命令が第1センサ装置100に入力された場合に、第1校正情報Ic'を送信してよい。当該送信命令を、送信命令Cmとする。送信命令Cmは、生体90(
図1参照)により、入力部16(
図2参照)を通じて入力されてよい。
【0150】
送信命令Cmは、推奨時間Trに入力されてよい。第1校正情報Ic'は、推奨時間Trに送信されてよい。送信命令Cmが推奨時間Trに入力される場合とは、例えば、第1センサ装置100が推奨時間Trを受信した後、生体90(
図2参照)が第1校正情報Ic'の送信に係るアプリケーションを意図的に立ち上げた後、第1校正情報Ic'を送信する場合である。
【0151】
受信部20(
図2参照)が、送信命令Cmに基づく第1校正情報Ic'を推奨時間Trに受信した場合、報奨送信部23は、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwと、送信命令Cmに基づく第1校正情報Ic'の送信に係る報奨Rwとを送信してよい。生体90(
図2参照)が第1校正情報Ic'の送信に係るアプリケーションを意図的に立ち上げることは、生体90への手間を要求する。本例においては、送信命令Cmに基づく第1校正情報Ic'の送信に係る報奨Rwとは、この手間に係る報奨Rwを指す。
【0152】
受信部20(
図2参照)が、送信命令Cmに基づく第1校正情報Ic'1~第1校正情報Ic'nを推奨時間Trに受信した場合、報奨Rwは、第1校正情報Ic'を受信した順に重み付けされてよい。受信部20は、校正情報送信部13(
図2参照)により第1校正情報Ic'が送信された送信時刻を受信してよい。報奨Rwは、当該送信時刻順に重み付けされてよい。送信時刻順の重み付けとは、送信時刻の速い第1校正情報Ic'の重み付けを、送信時刻の遅い第1校正情報Ic'の重み付けよりも重くすることを指す。報奨送信部23は、重み付けされた当該報奨Rwを送信してよい。報奨送信部23は、第1校正情報Ic'の送信に係るアプリケーションを意図的に立ち上げる手間を早く実行した生体90の第1センサ装置100ほど、高い報奨Rwを送信してよい。
【0153】
図11は、本発明の一つの実施形態に係る方法の一例を示すフローチャートである。本発明の一つの実施形態に係る方法を、
図2~
図10に示されるセンサシステム400を例に説明する。方法は、報奨送信ステップS200を備える。方法は、校正情報送信ステップS100、受信ステップS102、記憶ステップS103および校正ステップS104を備えてよい。
【0154】
報奨送信ステップS200は、報奨送信部23が報奨Rwを送信するステップである。報奨Rwは、第1環境センサ11により測定される測定対象501の環境測定値Ve1を校正する第1校正情報Ic'に基づいて、第2環境センサ21により測定される測定対象502の環境測定値Ve2を校正することに対する報奨である。
【0155】
校正情報送信ステップS100は、校正情報送信部13が、第1校正情報Ic'を送信するステップである。受信ステップS102は、受信部20が、校正情報送信ステップS100において送信された第1校正情報Ic'を受信するステップである。校正ステップS104は、校正部24が第1校正情報Ic'に基づいて、第2環境センサ21により測定される測定対象502の環境測定値Ve2を校正するステップである。
【0156】
校正情報送信ステップS100は、校正情報送信部13が、第1校正情報Ic'と、第1センサ装置100の校正信頼度R1または信頼度情報Ir1とを送信するステップであってよい。受信ステップS102は、受信部20が、校正情報送信ステップS100において送信された第1校正情報Ic'、および、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を受信するステップであってよい。校正ステップS104は、校正部24が、第1センサ装置100の校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じて、第2環境センサ21により測定される環境測定値Ve2を第1校正情報Ic'に基づき校正するステップであってよい。
【0157】
校正情報送信ステップS100は、校正情報送信部13が、第2センサ装置200に第1校正情報Ic'の校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じた制御を実施するステップであってよい。校正情報送信ステップS100は、校正情報送信部13が、第1校正情報Ic'の校正信頼度R1または信頼度情報Ir1に応じた制御を実施するための第1制御信号S1を、第2センサ装置200に送信するステップであってよい。報奨送信ステップS200は、報奨送信部23が、報奨Rwに応じた制御を第1センサ装置100に実施するための第2制御信号S2を送信するステップであってよい。
【0158】
記憶ステップS103は、記憶装置350が、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を記憶するステップである。報奨送信ステップS200は、報奨送信部23が、記憶ステップS103において記憶された校正信頼度R1または信頼度情報Ir1の履歴に基づいて、報奨Rwを送信するステップであってよい。
【0159】
校正情報送信ステップS100は、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの校正情報送信部13が、それぞれの第1センサ装置100の第1校正情報Ic'、および、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を送信するステップであってよい。記憶ステップS103は、記憶装置350が、校正情報送信ステップS100において送信されるそれぞれの校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を記憶するステップであってよい。報奨送信ステップS200は、報奨送信部23が、記憶ステップS103において記憶された校正信頼度R1または信頼度情報Irの履歴において、校正信頼度R1の閾値Rthを超えた信頼度情報Ir1を送信した第1センサ装置100に、第1校正情報Ic'の送信を希望する旨の情報を送信するステップであってよい。
【0160】
受信ステップS102は、受信部20が、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの第1校正情報Ic'、および、校正信頼度R1または信頼度情報Ir1を受信するステップであってよい。校正ステップS104は、校正部24が、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの第1校正情報Ic'を校正信頼度R1に応じて重み付けし、第1校正情報Ic'の重み付けに応じて環境測定値Ve2を校正するステップであってよい。報奨送信ステップS200は、報奨送信部23が、複数の第1センサ装置100のそれぞれに、校正信頼度R1に応じた報奨Rwを送信するステップであってよい。
【0161】
報奨送信ステップS200において、報奨送信部23は、校正部24が環境測定値Ve2を校正する推奨時間Trを送信してよい。報奨送信ステップS200は、推奨時間Trに環境測定値Ve2を校正した場合、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwを送信するステップであってよい。
【0162】
校正情報送信ステップS100は、校正情報送信部13が、第1校正情報Ic'を送信する旨の送信命令Cmが第1センサ装置100に入力された場合に、第1校正情報Ic'を送信するステップであってよい。報奨送信ステップS200は、受信ステップS102において、送信命令Cmに基づく第1校正情報を前記推奨時間に受信部20が受信した場合、報奨送信部23が、推奨時間Trにおける環境測定値Ve2の校正に応じた報奨Rwと、送信命令Cmに基づく第1校正情報Ic'の送信に係る報奨Rwとを送信するステップであってよい。報奨送信ステップS200は、受信ステップS102において、複数の第1センサ装置100におけるそれぞれの第1校正情報Ic'を受信部20が推奨時間Trに受信した場合、第1校正情報Ic'を受信した順に重み付けされた報奨Rwを送信するステップであってもよい。
【0163】
図12は、
図11における校正ステップS104の詳細の一例を示すである。AD変換ステップS90は、AD変換部28が、第2環境センサ21のアナログ信号の出力をデジタル信号に変換するステップである。演算ステップS92は、演算部120が、AD変換ステップS90において変換された当該デジタル信号に基づいて、環境測定値Ve2を算出するステップである。記憶ステップS94は、記憶部112が、演算ステップS92において算出された環境測定値Ve2を記憶するステップである。記憶ステップS94は、演算ステップS92において算出された環境測定値Ve2と、第1校正情報Ic'との相関関係Cr'を記憶するステップであってよい。
【0164】
演算ステップS96は、演算部120が、受信ステップ102において受信された第1の校正情報Ic'と、記憶ステップS94において記憶された相関関係Cr'とに基づいて、第2校正情報Ic''を演算するステップである。デジタル信号による校正ステップS98は、デジタル信号の第2校正情報Ic''により、校正部24(
図4参照)が、環境測定値Ve2を校正するステップである。なお、演算ステップS96は、AD変換ステップS90において変換されたデジタル信号と、受信ステップS102において受信された第1校正情報Ic'とに基づいて、校正部24が、環境測定値Ve2を算出しつつ校正するステップであってもよい。
【0165】
記憶部122は、基準信頼度情報Irsを記憶してよい。記憶ステップS94は、受信ステップS102において受信された校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも高い場合、記憶部122が、当該受信された校正信頼度R1に基づき、基準校正信頼度Csを更新する更新ステップS941を含んでよい。記憶ステップS94において、記憶部122は当該更新した基準校正信頼度Csを記憶してよい。校正ステップS104は、校正部24が、当該更新された基準校正信頼度Csに応じて、環境測定値Ve2を第1校正情報Ic'に基づき校正するステップであってよい。
【0166】
更新ステップS941は、受信ステップS102において受信された校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも高い場合、記憶部122が、基準校正信頼度Csを当該校正信頼度R1に更新するステップであってもよい。記憶ステップS94において、当該校正信頼度R1が基準校正信頼度Csよりも低い場合、記憶部122は基準校正信頼度Csを更新しなくてよい。
【0167】
記憶ステップS94において記憶される基準信頼度情報Irsは、校正信頼度R1に基づき更新された基準信頼度情報Irsであってよく、校正信頼度R2であってもよい。当該校正信頼度R2には、第2センサ装置200の自己校正の校正信頼度R2と、第2センサ装置200が他のセンサにより校正された場合の校正信頼度R2とが含まれてよい。
【0168】
図13は、本発明の一つの実施形態に係るセンサシステム400が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の一例を示す図である。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るセンサシステム400に関連付けられる操作、または、センサシステム400の一または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該一または複数のセクションを実行させることができ、またはコンピュータ2200に、本発明の方法に係る各段階(
図11および
図12参照)を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ2200に本明細書に記載されたフローチャート(
図11および
図12)およびブロック図(
図2~
図10)におけるブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0169】
本発明の一つの実施形態に係るコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218を含む。CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216およびディスプレイデバイス2218は、ホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200は、通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等の入出力ユニットをさらに含む。通信インターフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226およびICカードドライブ等は、入出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータは、ROM2230およびキーボード2242等のレガシの入出力ユニットをさらに含む。ROM2230およびキーボード2242等は、入出力チップ2240を介して入出力コントローラ2220に接続されている。
【0170】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作することにより、各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはRAM2214の中に、CPU2212によって生成されたイメージデータを取得することにより、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0171】
通信インターフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、読み取ったプログラムまたはデータを、RAM2214を介してハードディスクドライブ2224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取るか、または、プログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0172】
ROM2230は、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、または、コンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ2240は、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ2220に接続してよい。
【0173】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い、情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0174】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0175】
CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにしてよい。CPU2212は、RAM2214上のデータに対し、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0176】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理されてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示に記載された、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索または置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は、結果をRAM2214に対しライトバックしてよい。
【0177】
CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、第2の属性の属性値を読み取ることにより、予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0178】
上述したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。プログラムは、当該記録媒体によりコンピュータ2200に提供されてよい。
【0179】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0180】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0181】
10・・・受信部、11・・・第1環境センサ、12・・・提供部、13・・・校正情報送信部、14・・・校正部、15・・・制御部、16・・・入力部、18・・・AD変換部、20・・・受信部、21・・・第2環境センサ、22・・・提供部、23・・・報奨送信部、24・・・校正部、25・・・制御部、28・・・AD変換部、90・・・生体、100・・・第1センサ装置、110・・・演算部、112・・・記憶部、120・・・演算部、122・・・記憶部、200・・・第2センサ装置、300・・・サーバ、310・・・サーバ、350・・・記憶装置、400・・・センサシステム、501・・・測定対象、502・・・測定対象、503・・・対象物質、504・・・対象物質、508・・・内部空間、600・・・環境センサ、2200・・・コンピュータ、2201・・・DVD-ROM、2210・・・ホストコントローラ、2212・・・CPU、2214・・・RAM、2216・・・グラフィックコントローラ、2218・・・ディスプレイデバイス、2220・・・入出力コントローラ、2222・・・通信インターフェース、2224・・・ハードディスクドライブ、2226・・・DVD-ROMドライブ、2230・・・ROM、2240・・・入出力チップ、2242・・・キーボード