(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024119777
(43)【公開日】2024-09-03
(54)【発明の名称】画像形成装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/387 20060101AFI20240827BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240827BHJP
B41J 5/30 20060101ALI20240827BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240827BHJP
B41J 29/48 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H04N1/387 110
H04N1/00 E
B41J5/30 Z
B41J29/38 206
B41J29/38 202
B41J29/48 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024024716
(22)【出願日】2024-02-21
(31)【優先権主張番号】P 2023026130
(32)【優先日】2023-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】山崎 敦司
(72)【発明者】
【氏名】林 里史
(72)【発明者】
【氏名】原澤 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】重本 昌洋
(72)【発明者】
【氏名】石塚 誠一
(72)【発明者】
【氏名】大嶺 徹
(72)【発明者】
【氏名】柳 裕之
(72)【発明者】
【氏名】岡本 卓也
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS06
2C061BB10
2C061BB35
2C061CF07
2C061CG02
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2C061CK08
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
2C061HH03
2C061HH13
2C061HJ06
2C061HK07
2C187AC06
2C187AD09
2C187AD14
2C187AE01
2C187AG05
2C187BF11
2C187BF36
2C187CD01
2C187CD17
2C187DB11
5C062AA05
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB32
5C062AB33
5C062AB34
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC24
5C062AC61
5C062AC66
5C062AE01
5C062AE15
5C062AF09
5C062AF10
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】印刷する画像の後に加え、当該画像の前に位置する余白部を詰めて当該画像を印刷可能にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿を読み取る原稿読取手段と、ロール紙を搬送する搬送手段と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段とを備えた画像形成装置において、原稿読取手段により読み取った画像情報の前後の余白部を検出する余白検出手段と、余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理する画像処理手段と、画像処理手段により画像処理された画像をロール紙に形成するように画像形成手段を制御すると共に、画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように切断手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る原稿読取手段と、ロール紙を搬送する搬送手段と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段とを備えた画像形成装置において、
前記原稿読取手段により読み取った画像情報の前後の余白部を検出する余白検出手段と、
前記余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像をロール紙に形成するように前記画像形成手段を制御すると共に、前記画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように前記切断手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像処理された画像サイズを検出し、検出された画像サイズが定型サイズに収まるか判断する判断手段を有し、
前記制御手段は、前記判断手段で定型サイズに収まると判断した場合、定型サイズとなるように前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像処理された画像サイズに応じて、不定型サイズ1枚として切断するように前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、印刷される用紙が全て同一の不定型サイズとなるように前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記画像処理された画像サイズに応じて、定型サイズと最終頁が定型サイズに収まらない場合は不定型サイズとして切断する前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記原稿読取手段により読み取った原稿枚数に合わせるように印刷枚数を設定すると共に、それぞれ余白を詰めた不定型サイズとなるように前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、ユーザーが設定した任意のサイズで切断する前記切断手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
ロール紙の残量を検知する検知手段と、
前記画像処理が実行された画像に含まれる複数の部分画像のうち、前記残量によっても印刷可能な特定部分画像を判定する判定手段と、を具備し、
前記制御手段は、前記複数の部分画像のうち前記特定部分画像を他の前記部分画像より優先して前記画像形成手段に形成させる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記複数の部分画像に前記特定部分画像が複数含まれる場合、画像サイズが小さい前記特定部分画像ほど優先して前記画像形成手段に形成させる
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記複数の部分画像に前記特定部分画像が複数含まれる場合、ユーザーが選択した前記特定部分画像を前記画像形成手段に形成させる
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項11】
原稿を読み取る原稿読取手段と、ロール紙を搬送する搬送手段と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
前記原稿読取手段により読み取った画像情報の前後の余白部を検出するステップと、
前記余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理するステップと、
前記画像処理手段により画像処理された画像をロール紙に形成するように前記画像形成手段を制御するステップと、
前記画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように前記切断手段を制御するステップと
を具備する制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載のステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、印刷用紙に画像を形成する画像形成装置において、無駄な印刷用紙を削減するための各種の技術が知られている。例えば、特許文献1には、最終頁における余白の割合が一定以上の場合、当該最終頁に本来は印刷する画像を前の頁に詰めて印刷する技術が開示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の技術では、印刷する画像の最後に余白がある場合にのみ無駄な印刷用紙が削減される。しかし、余白の位置は、印刷する画像の後に限定されないという事情がある。以上の事情を考慮して、本発明は、印刷する画像の後に加え、当該画像の前に位置する余白部を詰めることで、無駄な印刷用紙を削減可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、原稿を読み取る原稿読取手段と、ロール紙を搬送する搬送手段と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段とを備えた画像形成装置において、原稿読取手段により読み取った画像情報の前後の余白部を検出する余白検出手段と、余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理する画像処理手段と、画像処理手段により画像処理された画像をロール紙に形成するように画像形成手段を制御すると共に、画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように切断手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、印刷する画像の後に加え、当該画像の前に位置する余白部を詰めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】画像形成装置の一例であるMFPの外観図である。
【
図4】余白部を検出する構成を説明するための図である。
【
図5】画像処理の具体例を説明するための図である。
【
図6】特殊印刷の具体例を説明するための図である。
【
図7】画像形成装置が実行する処理のフローチャートである。
【
図8】第2実施形態における画像形成装置の機能ブロック図である。
【
図9】第2実施形態において表示される各画面の具体例の模擬図である。
【
図10】第2実施形態における画像形成装置が実行する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<第1実施形態>
以下、本発明を図面に示した実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるMFP(Multifunction Peripheral Product Printer)100の概略構成を説明するための図である。MFP100は、原稿を読み取るスキャナ機能、および、画像を印刷用紙に形成するプリンタ機能を具備する。
【0008】
本実施形態のMFP100は、印刷用紙としてロール状に巻かれた長尺状のロール紙を具備する。例えば、不定型サイズ印刷では、ロール紙に画像が印刷され、当該画像の大きさに応じた長さにロール紙が切断される。
【0009】
また、本実施形態のMFP100は、印刷する画像における余白部を検出し、当該余白部を詰めて(省略して)当該画像を印刷できる。例えば、
図1の具体例では、用紙Paの画像ga、用紙Pbの画像gbおよび用紙Pcの画像gcがMFP100で読み取られた場合を想定する。また、読み取られた画像が印刷用紙Pxに印刷される場合を想定する。
【0010】
図1に示す通り、用紙Paには、画像gaより前側(上側)に余白W1が設けられ、画像gaより後側(下側)に余白W2が設けられる。また、用紙Pbには、画像gbより前側に余白W3が設けられ、画像gbより後側に余白W4が設けられる。同様に、用紙Pcには、画像gcより前側に余白W5が設けられ、画像gcより後側に余白W6が設けられる。以上の用紙P(a~c)の各余白W(1~6)は、印刷すべき部分(画像)としてMFP100に読み取られる。
【0011】
仮に、読み取られた画像のうち余白Wが省略されずに印刷された場合を想定する。以上の場合、印刷用紙における画像gaと画像gbとの間に、余白W2および余白W3を合わせた余白が設けられる。したがって、画像gaと画像gbとの間に、必要以上の余白が設けられ、無駄な印刷用紙が使用され易くなる。同様に、読み取られた画像のうち余白Wが省略されずに印刷された場合、印刷用紙における画像gbと画像gcとの間に、余白W4および余白W5を合わせた余白が設けられる。したがって、画像gbと画像gcとの間に、必要以上の余白が設けられ、無駄な印刷用紙が使用され易くなる。
【0012】
本実施形態では、読み取られた画像(ga~gc、W1~W6)のうち余白Wを省略した画像を印刷できる。例えば、
図1の具体例では、用紙Paにおける余白W1および余白W2、用紙Pbにおける余白W3および余白W4、用紙Pcにおける余白W5および余白W6が省略された画像が印刷用紙Pxに印刷される。以上の具体例では、
図1に示す通り、用紙Paの画像gaと用紙Pbの画像gbとの間が詰めて印刷される。また、用紙Pbの画像gbと用紙Pcの画像gcとの間が詰めて印刷される。したがって、例えば余白Wが省略されない構成と比較して、無駄な印刷用紙が削減されるという効果が奏せられる。以上の構成の詳細については後述する。
【0013】
図2は、MFP100のハードウェア構成図である。
図2に示されているように、MFP100は、コントローラ210、近距離通信回路220、エンジン制御部230、操作パネル240、ネットワークI/F250を備えている。
【0014】
コントローラ210は、コンピュータの主要部であるCPU201、システムメモリ(MEM-P)202、ノースブリッジ(NB)203、サウスブリッジ(SB)204、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)205、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)206、HDDコントローラ207、および、記憶部であるHD208を具備する。NB203とASIC205との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス261で接続される。
【0015】
CPU201は、MFP100の全体制御を行う制御部である。NB203は、CPU201と、MEM-P202、SB204、およびAGPバス261とを接続するためのブリッジであり、MEM-P202に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0016】
MEM-P202は、コントローラ210の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM202a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM202bとを含む。なお、RAM202bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0017】
SB204は、NB203とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC205は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス261、PCIバス262、HD208およびMEM-C206を相互に接続するブリッジとして機能する。
【0018】
ASIC205は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC205の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C206を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部2およびプリンタ部4との間でPCIバス262を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。ASIC205には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0019】
HD208は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDコントローラ207は、CPU201の制御にしたがってHD208に対するデータの読出又は書込を制御する。
【0020】
MEM-C206は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。AGPバス261は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P202に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。近距離通信回路220には、近距離通信回路220aが備わっている。近距離通信回路220は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
【0021】
エンジン制御部230は、スキャナ部2、プリンタ部4、用紙搬送部5および用紙切断部6を含んで構成される。スキャナ部2は、用紙の画像を読み取るための各構成を具備する。例えば、スキャナ部2は、MFP100のコンタクトガラスにセットされた原稿を読み取るCIS(Contact Image Sensor)を具備する。
【0022】
プリンタ部4は、画像を印刷用紙に印刷するための各構成を具備する。例えば、中間転写ベルト、画像形成ユニット、転写ユニットおよび定着ユニットをMFP100は具備する。画像形成ユニットは、中間転写ベルトに画像を作像する。中間転写ベルトに作像された画像は、転写ユニットにより印刷用紙に転写される。定着ユニットは、転写された画像を印刷用紙に定着させる。
【0023】
また、用紙搬送部5には印刷用紙を収納する供給トレイが設けられる。供給トレイの印刷用紙は、搬送機構により画像形成ユニットへ搬送される。具体的には、用紙搬送部5には、不定型サイズ印刷に用いるロール紙を収納する供給トレイが設けられる。不定型サイズ印刷が実行されると、ロール紙が搬送され、当該ロール紙に画像が印刷される。また、用紙切断部6は、ロール紙を切断するための切断機構を具備する。切断機構は、ロール紙に印刷された画像の大きさに応じた位置で当該ロール紙を切断する。
【0024】
操作パネル240は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部240a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル240bを備える。
【0025】
コントローラ210は、MFP100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル240からの入力等を制御する。スキャナ部2またはプリンタ部4には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。なお、MFP100は、操作パネル240のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0026】
また、ネットワークI/F250は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路220およびネットワークI/F250は、PCIバス262を介して、ASIC205に電気的に接続される。
【0027】
図3は、本実施形態の画像形成装置10の機能ブロック図である。例えば、上述のCPU201がプログラムを実行することで、MFP100が画像形成装置10として機能する。
図3に示す通り、画像形成装置10は、原稿読取手段11、搬送手段12、画像形成手段13、切断手段14、余白検出手段15、画像処理手段16、制御手段17および判断手段18を含んで構成される。
【0028】
原稿読取手段11は、原稿を読み取る。例えば、上述のスキャナ部2のCISが原稿読取手段11として機能する。原稿が読み取られると、当該原稿を表す画像情報が生成される。搬送手段12は、ロール紙を搬送する。例えば、上述の搬送機構が搬送手段12として機能する。また、画像形成手段13は、搬送されたロール紙に画像を形成する。例えば、上述の転写ユニットが画像形成手段13として機能する。切断手段14は、画像形成されたロール紙を切断する。例えば、上述の切断機構が切断手段14として機能する。
【0029】
余白検出手段15は、原稿読取手段11により読み取った画像情報の前後の余白部を検出する。以上の構成については、
図4を用いて詳細に後述する。画像処理手段16は、余白検出手段15により検出された余白部を詰めるように画像処理する。以上の構成については、
図5を用いて詳細に後述する。制御手段17は、画像処理手段16により画像処理(余白が詰められた)された画像をロール紙に形成するように画像形成手段13を制御する。また、制御手段17は、画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように切断手段14を制御する。
【0030】
判断手段18は、画像処理された画像サイズを検出し、検出された画像サイズが定型サイズに収まるか判断する。制御手段17は、判断手段18で定型サイズに収まると判断した場合、定型サイズとなるように切断手段14を制御する。また、制御手段17は、画像処理された画像サイズに応じて、不定型サイズ1枚としてロール紙を切断するように切断手段14を制御する。以上の構成については、
図5を用いて詳細に後述する。
【0031】
制御手段17は、印刷される用紙が全て同一の不定型サイズとなるように切断手段14を制御する構成としてもよい。以上の構成について、
図6(a)を用いて詳細に後述する。また、制御手段17は、画像処理された画像サイズに応じて、定型サイズと最終頁が定型サイズに収まらない場合は不定型サイズとして切断する切断手段14を制御する構成としてもよい。以上の構成について、
図6(b)を用いて詳細に後述する。
【0032】
さらに、制御手段17は、原稿読取手段11により読み取った原稿枚数に合わせるように印刷枚数を設定すると共に、それぞれ余白を詰めた不定型サイズとなるように切断手段14を制御する構成としてもよい。以上の構成については、
図6(c)を用いて詳細に後述する。制御手段17は、ユーザーが設定した任意のサイズで切断する切断手段14を制御してもよい。具体的には、ユーザーは、印刷を実行する前に上述の操作パネル240を適宜に操作することで、印刷用紙のサイズを任意に設定できる構成としてもよい。
【0033】
図4は、余白部(RwU、RwL)を検出するための構成を説明するための図である。
図4の具体例では、画像形成装置10が読み取った原稿全体を表す全体画像Gpにおける余白部Rwが検出される場合を想定する。また、
図4には、説明のため、全体画像Gpを読み取る際の主走査方向に平行なX軸と副走査方向に平行なY軸とが示される。以下、説明のため、Y軸上の位置が点Yの各画素の配列(X軸方向に1列に配列された各画素)を「点Yを通るライン」と記載する場合がある。
【0034】
図4に示す通り、全体画像Gpは画像gを表示する。以上の画像gは、白色以外を含む各色彩で表示される。一方、全体画像Gpのうち画像g以外の部分は白色である。具体的には、
図4に示す通り、全体画像Gpのうち画像gの上端のY軸上における位置は点Y1である。また、画像gの下端のY軸上における位置は点Y2である。Y軸上の位置が点Y1から点Y2までのラインの各々には、予め定められた閾値以上の個数の白色以外の画素が含まれる。
【0035】
一方、Y軸上の位置が点Y1より上側の各ラインおよび点Y2より下側の各ラインは、白色以外の画素の個数が上述の閾値より少ない。以下説明のため、全体画像Gpの各ラインのうち、白色以外の画素の個数が上述の閾値より少ないラインを「白色ライン」と記載する場合がある。
【0036】
画像形成装置10は、全体画像GpのうちY軸方向に白色ラインがyミリメートル(例えば、10ミリメートル)以上連続する部分を余白部Rwとして検出する。例えば、
図4の具体例では、全体画像Gpのうち点Y2を通るラインより下側が余白部RwLとして検出される。また、全体画像Gpのうち点Y1を通るラインより上側が余白部RwUとして検出される。一方、全体画像Gpのうち余白部Rw(U、L)以外の部分が画像部Rgとして認識される。
図4の具体例では、全体画像GpのうちY軸上の位置が点Y1から点Y2までの部分が画像部Rgとして認識される。
【0037】
図5は、検出された余白部Rwを詰めるための画像処理の具体例を説明するための図である。
図5の具体例では、3枚の原稿が読取られ、3個の全体画像Gp(a、b、c)を示す画像情報が生成された場合を想定する。また、
図5の具体例では、各全体画像Gp(原稿)における余白部Rwを詰めた処理後画像Gxが生成される場合を想定する。
【0038】
図5に示す通り、各全体画像Gpのうち全体画像Gpaは、画像gaを表示する。画像形成装置10は、以上の全体画像Gpaのうち画像gaより上側に位置する余白部RwUa、および、画像gaより下側に位置する余白部RwLaを検出する。また、全体画像Gpaにおける余白部RwUaおよび余白部RwLa以外の部分が画像部Rgaとして認識される。
【0039】
各全体画像Gpのうち全体画像Gpbは、画像gbを表示する。以上の全体画像Gpbのうち画像gbより上側に位置する余白部RwUb、および、画像gbより下側に位置する余白部RwLbが検出される。また、全体画像Gpbにおける余白部RwUbおよび余白部RwLb以外の部分が画像部Rgbとして認識される。同様に、各全体画像Gpのうち全体画像Gpcは、画像gcを表示する。以上の全体画像Gpcのうち画像gcより上側に位置する余白部RwUc、および、画像gcより下側に位置する余白部RwLcが検出される。また、全体画像Gpcにおける余白部RwUcおよび余白部RwLc以外の部分が画像部Rgcとして認識される。
【0040】
画像形成装置10は、各全体画像Gpのうち各画像部Rgを表示する処理後画像Gxを生成する。以上の処理後画像Gxは、全体画像Gpのうち余白部Rwを省略した(詰めた)画像であるとも換言される。例えば、
図5の具体例では、全体画像Gpaの画像部Rga、全体画像Gpbの画像部Rgbおよび全体画像Gpcの画像部Rgcを表示する処理後画像Gxが生成される。処理後画像Gxにおける各画像部Rgは、予め定められた順序で表示される。例えば、画像形成装置10に読み取られた順に上側から各画像部Rgが表示される。ただし、処理後画像Gxにおける各画像部Rgの順序を利用者が変更可能な構成としてもよい。
【0041】
処理後画像Gxには、各画像部Rgの間にスペース部Rsが設けられる。スペース部Rsは、処理後画像Gxにおいて各画像部Rgの各画像が接する不都合を抑制するために設けられる。例えば、スペース部Rsは、上下方向(副走査方向)の幅が約10ミリメートルの白色の領域である。以上のスペース部Rsは、処理後画像Gxの上端部および下端部にも設けられる。ただし、スペース部Rsの縦幅は、適宜に設定できる。また、スペース部Rsの縦幅(0ミリメートルを含む)を利用者が選択可能な構成としてもよい。
【0042】
画像形成装置10は、処理後画像Gxを生成すると、当該処理後画像Gxのサイズ(上下方向の長さ)を算出する。以下、処理後画像Gxのサイズを「n」(ミリメートル)と記載する場合がある。例えば、
図5の具体例では、処理後画像Gxのサイズnは、画像部Rga、画像部Rgb、画像部Rgcおよび各スペース部Rsの上下方向の長さの合計になる。
【0043】
処理後画像Gxのサイズnを算出すると、画像形成装置10は、当該サイズnが定型用紙の定型サイズa(例えば、A4サイズ)以上であるか否かを判断する。すなわち、画像形成装置10は、処理後画像Gxが定型サイズの印刷用紙に収まるか否かを判断する。また、画像形成装置10は、処理後画像Gxのサイズnが予め定められたサイズmより大きいか否かを判断する。以上のサイズmは、処理後画像Gxを定型サイズの印刷用紙に印刷した際に、過剰な余白部が生じない大きさに設計される。例えば、サイズmは、処理後画像Gxを定型サイズの印刷用紙に印刷した場合、50ミリメートル以上の余白部が生じない大きさに設定される。
【0044】
画像形成装置10は、処理後画像Gxのサイズnが範囲「m≦n≦a」の場合、定型サイズ印刷(
図5のSx)を実行する。定型サイズ印刷では、処理後画像Gxがロール紙に印刷され、当該ロール紙が定型サイズaに切断される。一方、処理後画像Gxのサイズnが定型サイズaより大きい場合(n>a)、または、処理後画像Gxのサイズnがサイズmより小さい場合(n<m)、画像形成装置10は、不定型サイズ印刷(
図5のSy)を実行する。
【0045】
不定型サイズ印刷では、処理後画像Gxがロール紙に印刷され、当該処理後画像Gxのサイズnに応じた長さ(過剰な余白部が生じない長さ)にロール紙が切断される。以上の定型サイズ印刷および不定型サイズ印刷では、1枚の印刷用紙に処理後画像Gxが印刷される。詳細には後述するが、本実施形態では、処理後画像Gxを特殊印刷により印刷可能である(
図6(a)~(c)参照)。以上の特殊印刷では、複数枚の印刷用紙に分けて処理後画像Gxが印刷される。
【0046】
以上の通り、本実施形態では、各全体画像Gpにおける画像部Rgの上側の余白部RwUおよび画像部Rgの下側の余白部RwLを詰めて(省略して)各画像部gが印刷される。したがって、例えば各全体画像Gpをそのまま(余白部Rwを含めて)印刷する構成と比較して、無駄な印刷用紙が削減できるという利点がある。
【0047】
図6(a)から
図6(c)は、特殊印刷の具体例を説明するための図である。利用者は、特殊印刷の種類を事前に選択し、処理後画像Gxを印刷させることができる。
【0048】
図6(a)から
図6(c)の具体例では、上述の
図5の具体例と同様に、画像gaを表示する全体画像Gpa、画像gbを表示する全体画像Gpb、および、画像gcを表示する全体画像Gpcを示す画像情報が生成された場合を想定する。また、各全体画像Gpから余白部Rwが省略され、画像gaを含む画像部Rga、画像gbを含む画像部Rgb、および、画像gcを含む画像部Rgcから処理後画像Gxが生成された場合を想定する。なお、
図6(a)から
図6(c)では、上述のスペース部Rsを省略して示す。
【0049】
図6(a)から
図6(c)の具体例では、画像gaは5行の文字列を表示する画像である。また、画像gbは2行の文字列を表示する画像であり、画像gcは3行の文字列を表示する画像である。本実施形態の画像形成装置10は、以上の各行の各文字列を別々の文字列として画像認識する。なお、
図6(a)から
図6(c)の具体例では、各文字の大きさが略共通の場合を想定する。詳細には後述するが、特殊印刷が実行された場合、1個の画像gに表示される各文字列のうちの一部と他の一部とが別々の頁に印刷される場合がある(
図6(a)参照)。
【0050】
図6(a)は、特殊印刷のうち第1特殊印刷の具体例を説明するための図である。第1特殊印刷では、読み取られた原稿の枚数(全体画像Gpの個数)と共通の枚数の印刷用紙に分けて処理後画像Gxの各画像部Rgが印刷される。具体的には、第1特殊印刷では、各印刷用紙に印刷される画像部Rgのサイズ(上下方向の長さ)は略均等になる。
【0051】
例えば、
図6(a)に示す処理後画像Gxは、画像部Rgaに5行、画像部Rgbに2行、画像部Rgcに3行の文字列を表示する。すなわち、当該処理後画像Gxは合計で10行の文字列を表示する。また、処理後画像Gxは、3個の全体画像Gpから生成されたものである。以上の具体例では、3枚の印刷用紙に10行の文字列が略均等に分けて印刷される。具体的には、
図6(a)に示す通り、印刷用紙P1に4行の文字列(画像部Rgaの一部)が印刷され、印刷用紙P2に3行の文字列(画像部Rgaの他の一部+画像部Rgb)が印刷され、印刷用紙P3に3行の文字列(画像部Rgc)が印刷される。
【0052】
以上の第1特殊印刷では、各印刷用紙のサイズが略共通になる。具体的には、仮に処理後画像GxがN個の全体画像Gpから生成された場合を想定する。以上の場合、1枚の印刷用紙に印刷される画像部Rgのサイズは略「n/N」になる。例えば、
図6(a)の具体例では、各印刷用紙P1~P3のサイズは「b」(b≒n/3)になる。
【0053】
図6(b)は、特殊印刷のうち第2特殊印刷の具体例を説明するための図である。第2特殊印刷では、定型サイズaの印刷用紙および不定型サイズの印刷用紙に分けて処理後画像Gxが印刷される。具体的には、処理後画像Gxの序盤の各画像部Rgは定型サイズaの印刷用紙に印刷される。一方、処理後画像Gxの終盤の画像部Rgが定型サイズの印刷用紙に収まらない場合、当該処理後画像Gxの終盤の画像部Rgが不定型サイズの印刷用紙に印刷される。
【0054】
例えば、
図6(b)の具体例では、定型サイズaの印刷用紙P1に7行の文字列が印刷可能である場合を想定する。上述した通り、処理後画像Gxには10行の文字列が含まれる。以上の処理後画像Gxを第2特殊印刷した場合、
図6(b)に示す通り、定型サイズaの印刷用紙P1に、処理後画像Gxにおける序盤の7行の文字列(画像部Rga+画像部Rgb)が印刷される。一方、処理後画像Gxにおける終盤の3行の文字列(画像部Rgc)は、サイズc(不定型)の印刷用紙P2に印刷される。印刷用紙P2(最終頁)のサイズcは、当該印刷用紙P2に表示される画像部Rgのサイズに応じて算出される。
【0055】
図6(c)は、特殊印刷のうち第3特殊印刷の具体例を説明するための図である。第3特殊印刷では、上述の第1特殊印刷と同様に、読み取られた原稿の枚数(全体画像Gpの個数)と共通の枚数の印刷用紙に処理後画像Gxが分けて印刷される。具体的には、第3特殊印刷では、処理後画像Gxの各画像部Rgのうち、共通の全体画像Gpの画像部Rgは、共通の印刷用紙に印刷される。
【0056】
例えば、
図6(c)の具体例では、処理後画像Gxは、別々の全体画像Gpに含まれていた画像部Rga、画像部Rgbおよび画像部Rgcを含む。以上の処理後画像Gxが第3特殊印刷されると、サイズd(不定型)の印刷用紙P1に画像部Rgaが印刷され、サイズe(不定型)の印刷用紙P2に画像部Rgbが印刷され、サイズf(不定型)の印刷用紙P3に画像部Rgcが印刷される。印刷用紙P1のサイズdは、画像部Rgaのサイズに応じて算出される。同様に、印刷用紙P2のサイズeは、画像部Rgbのサイズに応じて算出され、印刷用紙P3のサイズfは、画像部Rgcのサイズに応じて算出される。
【0057】
なお、本実施形態において、不定型サイズ印刷により1枚の印刷用紙に処理後画像Gxを印刷する場合、当該印刷用紙のサイズを利用者が任意に選択可能な構成としてもよい。同様に、第1特殊印刷において、処理後画像Gxが印刷される印刷用紙のサイズを利用者が任意に選択可能な構成としてもよい。また、第2特殊印刷において、最終頁の印刷用紙のサイズを利用者が任意に選択可能な構成としてもよい。同様に、第3特殊印刷において、各印刷用紙のサイズの各々を利用者が任意に選択可能な構成としてもよい。
【0058】
以上の通り、全体画像Gxの各部分は各印刷用紙Pに分けて印刷される場合がある。以下、説明のため、全体画像Gxのうち共通の印刷用紙Pに印刷される部分を、当該全体画像Gxを構成する「部分画像gx」と記載する場合がある。例えば、上述の
図6(a)に示す全体画像Gxは、印刷用紙P1に印刷される部分画像gx11、印刷用紙P2に印刷される部分画像gx12、印刷用紙P3に印刷される部分画像gx13を含んで構成される。以上の各部分画像gx(11、12、13)は、第1特殊印刷されるため、画像サイズが略均等になる。
【0059】
また、上述の
図6(b)に示す全体画像Gxは、印刷用紙P1に印刷される部分画像gx21および印刷用紙P2に印刷される部分画像gx22を含んで構成される。以上の各部分画像gx(21、22)は、第2特殊印刷されるため、部分画像gx22の画像サイズより部分画像gx21の画像サイズが通常大きくなる。同様に、上述の
図6(c)に示す全体画像Gxは、印刷用紙P1に印刷される部分画像gx31、印刷用紙P2に印刷される部分画像gx32、印刷用紙P3に印刷される部分画像gx33を含んで構成される。
【0060】
図7は、画像形成装置10が実行する処理のフローチャートである。画像形成装置10は、原稿を読み取る読取処理(S101)を実行可能である。以上の読取処理は、利用者が指定した全ての原稿が読み取られるまで繰返し実行される。例えば、読取トレイにセットされた全ての原稿が読み取られるまで読取処理が繰返し実行される。以上の読取処理により、各原稿を表す画像データが生成される。例えば、N枚の原稿が読み取られた場合、N個の全体画像(Gp1、Gp2…GpN)を表す画像データが生成される。画像形成装置10は、読取処理で生成した画像データを余白検出手段15へ転送する(S102)。
【0061】
その後、画像形成装置10は、余白検出処理(S103)を実行する。以上の余白検出処理では、直前のS102で転送された画像データが表す各全体画像(各原稿の画像)から余白部RwUおよび余白部RwLが検出される。また、各全体画像Gpのうち余白部RwUおよび余白部RwL以外の部分が画像部Rgとして認識される。
【0062】
余白検出処理を実行した後に、画像形成装置10は、画像処理(S104)を実行する。以上の画像処理では、上述の
図5を用いて説明した通り、処理後画像Gxが生成される。具体的には、画像形成装置10は、画像処理において、直前の余白検出処理で検出された余白部RwUおよび余白部RwLを全体画像Gpから除いた画像部Rgを用いて(余白部を詰めて)処理後画像Gxを生成する。画像処理を実行した後に、画像形成装置10は、当該画像処理で生成した処理後画像Gxのサイズnを算出する(S105)。
【0063】
処理後画像Gxのサイズnを算出した後に、画像形成装置10は、過剰な余白部が生じないように当該処理後画像Gxを定型サイズの印刷用紙に印刷できるか否かを判断する(S106)。具体的には、画像形成装置10は、処理後画像Gxのサイズnが定型用紙のサイズaより小さく、且つ、処理後画像Gxのサイズnが予め定められたサイズmより大きいか否かを判断する(上述の
図5参照)。
【0064】
定型サイズの印刷用紙に処理後画像Gxを印刷できると判断した場合(S106:YES)、画像形成装置10は、上述の定型サイズ印刷(
図5のSx)を実行する。以上の定型サイズ印刷では、処理後画像Gxがロール紙に印刷され(S107)、処理後画像Gxが印刷されたロール紙が切断機構へ搬送され(S108)、当該ロール紙が定型サイズaに切断される(S109)。画像形成装置10は、ロール紙を切断した後に、
図7にフローチャートが示される処理を終了する。
【0065】
一方、処理後画像Gxを定型サイズの印刷用紙に印刷できないと判断した場合(S106:NO)、画像形成装置10は、印刷用紙は1枚であるか否かを判断する(S110)。以上のステップS110は、上述の不定型サイズ印刷(
図5のSy)が実行される場合に「YES」と判断され、上述の特殊印刷(
図6(a)~(c)参照)が実行される場合に「NO」と判断される。
【0066】
印刷用紙が1枚であると判断すると(S110:YES)、画像形成装置10は、ロール紙に処理後画像Gxを印刷し(S107)、当該ロール紙を切断機構まで搬送する(S108)。また、処理後画像Gxが印刷されたロール紙を、当該処理後画像Gxのサイズnに応じて(過剰な余白部が生じない様に)不定型サイズに切断する(S109)。
【0067】
一方、印刷用紙が1枚ではないと判断すると(S110:NO)、画像形成装置10は、印刷用紙のサイズを統一するか否かを判断する(S111)。具体的には、ステップS111では、上述の第1特殊印刷が選択されたか否かが判断される。第1特殊印刷が選択された場合(S111:YES)、ステップS112が実行される。上述の
図6(a)で説明した通り、第1特殊印刷では、読み取った原稿の枚数をN枚とした場合、各印刷用紙のサイズは約「n/N」となる。ステップS112では、「n/N」が算出され、算出結果に応じて各印刷用紙のサイズが決定される。その後、ロール紙を複数回切断することで、ステップS112で算出されたサイズの印刷用紙がN枚作成される。
【0068】
第1特殊印刷以外が選択された場合(S111:NO)、画像形成装置10は、印刷用紙の任意のサイズを算出する(S113)。例えば、第2特殊印刷が選択された場合、ステップS113において、上述の
図6(b)で説明した第2特殊印刷における最終頁のサイズを算出する。その後、ロール紙を複数回切断することで、定型サイズaの印刷用紙およびステップS113で算出したサイズの印刷用紙が作成される。一方、第3特殊印刷が選択された場合、ステップS113において、上述の
図6(c)で説明した第3特殊印刷における各印刷用紙のサイズを算出する。その後、ロール紙を複数回切断することで、読み取った原稿と同数の印刷用紙が作成される。
【0069】
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0070】
上述の第1実施形態では、
図6(a)~(c)を用いて説明した通り、全体画像Gxを構成する各部分画像gxが別々の印刷用紙Pに分けて印刷される場合がある。すなわち、1個の全体画像Gxが複数枚の印刷用紙Pに分けて印刷される場合がある。以上の構成では、ロール紙の残量(残りの長さ)が少ない場合、全体画像Gxを構成する各部分画像gxの一部は印刷できるが、他の一部は印刷できない事態が生じ得る。
【0071】
仮に、全体画像Gxを構成する各部分画像gxの一部は印刷できるが、他の一部は印刷できない場合において、印刷可能な部分画像gxを含めた全ての部分画像gxが一律に印刷不可能な構成を想定する。以上の構成では、ユーザーの利便性が低下するという不都合が生じ得る。以上の事情を考慮して、以下で説明する第2実施形態では、以上の不都合を抑制するための構成(検知手段19、判定手段20)を具備する。
【0072】
図8は、第2実施形態における画像形成装置10の機能ブロック図である。
図8に示す通り、第2実施形態の画像形成装置10は、上述の第1実施形態の画像形成装置10と同様に、原稿読取手段11、搬送手段12、画像形成手段13、切断手段14、余白検出手段15、画像処理手段16、制御手段17および判断手段18を含んで構成される。また、第2実施形態の画像形成装置10は、以上の各構成に加え、検知手段19および判定手段20を含んで構成される。
【0073】
検知手段19は、ロール紙の残量を検知する。例えば、ロール紙のロール径を測定可能なセンサを設ける構成を想定する。検知手段19は、当該センサの測定結果に基づいて、ロール紙の残量を検知する。なお、検知手段19としては、例えば特開平07-253695号公報に記載の技術が好適に採用され得る。
【0074】
判定手段20は、上述の画像処理手段16の画像処理が実行された画像(全体画像Gx)に含まれる複数の部分画像(gx)のうち、検知手段19により検知されたロール紙の残量によっても印刷可能な部分画像(以下「特定部分画像gxc」)を判定する。また、制御手段17は、複数の部分画像gxのうち特定部分画像gxcを他の部分画像gxより優先して画像形成手段13に形成させる。以上の構成によれば、特定部分画像gxcは印刷できるが他の部分画像gxは印刷できない場合に全ての部分画像gx(特定部分画像gxcを含む)が一律に印刷不可能な構成と比較して、ユーザーの利便性が向上する。
【0075】
また、第2実施形態の制御手段17は、複数の部分画像gxに特定部分画像gxcが複数含まれる場合、画像サイズが小さい特定部分画像gxほど優先して画像形成手段に形成させる。以上の構成によれば、例えば画像サイズが大きい特定部分画像gxほど優先して画像形成手段13に形成させる構成と比較して、ロール紙の残りで印刷可能な特定部分画像gxcの個数が多くなり易い。
【0076】
また、第2実施形態の制御手段17は、複数の部分画像gxに特定部分画像gxcが複数含まれる場合、ユーザーが選択した特定部分画像gxcを画像形成手段13に形成させる。以上の構成によれば、例えば印刷する特定部分画像gxcがユーザーの意思で選択できない構成と比較して、ユーザーの利便性が向上するという効果は格別に顕著になる。
【0077】
図9(a)は、第2実施形態において表示される確認画面Msaの具体例の模擬図である。以上の確認画面Msaは、全体画像Gxが印刷される際に、ロール紙の残量が不足した場合に表示される。確認画面Msaは、例えば、パネル表示部240aに表示される。
【0078】
図9(a)の具体例は、第1実施形態の
図6(c)に示す各部分画像gx(31、32、33)が印刷される場合を想定する。以上の各部分画像gxは、
図6(c)で説明した通り、部分画像gx31、部分画像gx32および部分画像gx33を含んで構成される。以上の各部分画像gxの画像サイズは、部分画像gx31が最大であり、部分画像gx33が最小である。また、各部分画像gxの全体画像Gxにおける位置は、部分画像gx31、部分画像gx32、部分画像gx33の順である。
【0079】
以上の各部分画像gx(31、32、33)が印刷される場合、ロール紙の残量が十分であれば、先頭の部分画像gx31が印刷され、部分画像gx32が印刷され、最後に部分画像gx33が印刷される。ただし、第2実施形態の画像形成装置10は、ロール紙の残量が足りない場合、全体画像Gxにおける位置によらず、画像サイズが小さい部分画像gxほど優先して印刷可能に構成される。
【0080】
例えば、
図9(a)の具体例は、残りのロール紙では部分画像gx31は印刷不可能である一方、部分画像gx32および部分画像gx33は印刷可能な場合を想定する。以上の場合、確認画面Msaには、全体画像Gxにおける先頭の部分画像gx31は印刷ができないが、部分画像gx32および部分画像gx33は印刷可能である旨のメッセージが表示される。また、確認画面Msaには、印刷可能な特定部分画像gxcと印刷不可能な部分画像gxとが区別可能に表示される。
【0081】
例えば、ユーザーが印刷不可能な部分画像gx(
図9(a)の具体例ではgx31)の印刷を希望し、特定部分画像gxcの印刷を希望しない場合を想定する。以上の場合、当該ユーザーは、確認画面Msaにおけるボタン画像Ba2をタッチ操作する。ボタン画像Ba2がタッチ操作されると、
図9(b)に示す報知画面Msbが表示される。報知画面Msbは、ロール紙の残量が不足している旨を報知するための画像である。一方、特定部分画像gxcの印刷を希望する場合、ユーザーは、確認画面Msaのボタン画像Ba1をタッチ操作する。
【0082】
仮に、特定部分画像gxcの全てが印刷可能な場合を想定する。以上の場合、確認画面Msaのボタン画像Ba1がタッチ操作されると、全ての特定部分画像gxcが印刷される。例えば、
図9(a)の具体例において、特定部分画像gxcのうち部分画像gx32および部分画像gx33の双方が印刷可能な場合、ボタン画像Ba1がタッチ操作されると、部分画像gx32および部分画像gx33が各印刷用紙Pに印刷される。一方、特定部分画像gxcの一部のみが印刷可能な場合を想定する。以上の場合、確認画面Msaのボタン画像Ba1がタッチ操作されると、選択画面Msc(後述の
図9(c)参照)が表示される。
【0083】
図9(c)は、選択画面Mscの具体例の模擬図である。選択画面Mscは、特定部分画像gxcのうち実際に印刷する特定部分画像gxcをユーザーが選択するための画面である。
図9(c)の具体例は、上述の
図9(a)の具体例において、各特定部分画像gxc(gx32、gx33)のうちの何れか一方のみが印刷可能な場合を想定する。
【0084】
以上の場合、部分画像gx32および部分画像gx33が表示されるとともに、以上の各部分画像gxのうちの何れかを選択すべき旨のメッセージが表示される。ユーザーは、印刷を希望する部分画像gxをタッチ操作で選択した後に、ボタン画像Bb1をタッチ操作する。ボタン画像Bb1がタッチ操作されると、選択された部分画像gxが印刷される。一方、選択画面Mscのボタン画像Bb2がタッチ操作されると、例えば上述の確認画面Msaに表示が戻る。
【0085】
なお、複数の特定部分画像gxcの全てが印刷可能な場合であっても、選択画面Mscが表示される構成としてもよい。以上の構成においては、選択画面Mscを介して選択された特定部分画像gxcが印刷される。一方、全ての特定部分画像gxcが印刷可能な場合であっても、選択されなかった特定部分画像gxcは印刷されない。
【0086】
図10は、第2実施形態の画像形成装置10が実行する処理のフローチャートである。
図10に示す各ステップのうち、ステップS101~S113は、第1実施形態の
図7に示したステップS101~S113と共通である。
【0087】
図10に示す通り、第2実施形態の画像形成装置10は、ステップS105で全体画像Gxの画像サイズを算出した後に、ロール紙の残量を検出する(S114)。画像形成装置10は、ロール紙の残量を検出した後に、上述の第1実施形態と同様に、ステップS106~S113を実行する。以上の各ステップでは、上述した通り、全体画像Gxの各部分画像gxが印刷される用紙のサイズが決定される。その後、画像形成装置10は、ロール紙の残量により全ての部分画像gxが印刷可能であるか否かを判定する(S115)。
【0088】
全ての部分画像gxが印刷可能であると判断した場合(S115:Yes)、画像形成装置10は、ステップS107~S109を実行し、各部分画像gxを印刷する。一方、画像形成装置10は、ステップS115において「No」と判断した場合、ロール紙の残量で印刷可能な部分画像gxがあるか否かを判定する(S116)。すなわち、各部分画像gxに特定部分画像gxcが含まれるか否かを判定する。各部分画像gxに特定部分画像gxcが含まれないと判断した場合(S116:No)、画像形成装置10は、ロール紙の残量が不足している旨を報知し(S120)、
図10の処理を終了する。具体的には、上述の報知画面Msbが表示される。
【0089】
各部分画像gxに特定部分画像gxcが含まれると判断した場合(S116:Yes)、画像形成装置10は、部分画像gxの印刷順を決定(変更)する(S117)。具体的には、全体画像Gxの各部分画像gxのうち、通常は、当該全体画像Gxの先頭に位置する部分画像gxから順に印刷される。ただし、例えば印刷不可能な大きさの部分画像gxが全体画像Gxの先頭に位置する場合、当該先頭の部分画像gxより先行して特定部分画像gxcを印刷する旨が決定される。
【0090】
その後、画像形成装置10は、印刷可能な画像データ(部分画像gx)をユーザーに通知する(S118)。具体的には、上述の確認画面Msaが表示される。画像形成装置10は、確認画面Msaを表示した後に、印刷可能な部分画像gx(特定部分画像gxc)のみを出力するか否かを判定する(S119)。何れの特定部分画像gxcも印刷しないと判断した場合(S119:No)、画像形成装置10は、上述のステップS120を実行し、
図10に示す処理を終了する。具体的には、確認画面Msaのボタン画像Ba2がタッチ操作された場合、報知画面Msbが表示される。
【0091】
一方、確認画面Msaにおいて、特定部分画像gxcのみを出力すると判断した場合(S119:Yes)、画像形成装置10は、上述のステップS107~S109を実行し、当該特定部分画像gxcを印刷する。具体的には、確認画面Msaのボタン画像Ba1がタッチ操作されると、特定部分画像gxcが印刷される。なお、仮に、複数の特定部分画像gxcのうちの一部のみが印刷可能な場合、上述した通り選択画面Mscが表示され、選択画面Mscで選択された特定部分画像gxのみが印刷される。
【0092】
なお、上記で説明した実施形態のコントローラ210で実行される各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0093】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像形成装置(10)は、原稿を読み取る原稿読取手段(11)と、ロール紙を搬送する搬送手段(12)と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段(13)と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段(14)とを備えた画像形成装置において、原稿読取手段により読み取った画像情報(画像部Rg)の前後の余白部(RwU、RwL)を検出する余白検出手段(15)と、余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理(
図5参照)する画像処理手段(16)と、画像処理手段により画像処理された画像(処理後画像Gx)をロール紙に形成するように画像形成手段を制御すると共に、画像処理された画像サイズ(n)に合わせてロール紙を切断するように切断手段を制御する制御手段(17)と、を備えたことを特徴とする。以上の本態様によれば、画像の前後の余白部を詰めた画像が印刷されるため、印刷用紙の無駄が抑制される。
【0094】
<第2態様>
本態様の画像形成装置(10)は、画像処理された画像サイズ(n)を検出し、検出された画像サイズが定型サイズに収まるか判断する判断手段(18)を有し、制御手段は、判断手段で定型サイズに収まると判断した場合、定型サイズとなるように切断手段を制御することを特徴とする(
図5のSx)。以上の本態様によれば、ロール紙を切断するための処理の頻度が抑制され、印刷が完了するまでの時間が長期化する不都合が抑制される。
【0095】
<第3態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、画像処理された画像サイズに応じて、不定型サイズ1枚として切断するように切断手段を制御することを特徴とする(
図5のSy)。以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0096】
<第4態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、印刷される用紙が全て同一の不定型サイズとなるように切断手段を制御することを特徴とする(
図6(a)参照)。以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0097】
<第5態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、画像処理された画像サイズに応じて、定型サイズと最終頁が定型サイズに収まらない場合は不定型サイズとして切断する切断手段を制御することを特徴とする(
図6(b)参照)。以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0098】
<第6態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、原稿読取手段により読み取った原稿枚数に合わせるように印刷枚数を設定すると共に、それぞれ余白を詰めた不定型サイズとなるように切断手段を制御することを特徴とする(
図6(c)参照)。以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0099】
<第7態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、ユーザーが設定した任意のサイズで切断する切断手段を制御することを特徴とする。以上の本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0100】
<第8態様>
本態様の画像形成装置(10)は、ロール紙の残量を検知する検知手段(19)と、画像処理が実行された画像(全体画像Gx)に含まれる複数の部分画像(gx)のうち、残量によっても印刷可能な特定部分画像(gxc)を判定する判定手段(20)と、を具備し、制御手段は、複数の部分画像のうち特定部分画像を他の部分画像より優先して画像形成手段に形成させる。本態様によれば、ユーザーの利便性が向上する。
【0101】
<第9態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、複数の部分画像に特定部分画像が複数含まれる場合、画像サイズが小さい特定部分画像ほど優先して画像形成手段に形成させる。本態様によれば、例えば画像サイズの大きな特定部分画像が優先して形成される構成と比較して、より多くの特定部分画像が印刷され易くなる。
【0102】
<第10態様>
本態様の画像形成装置(10)は、制御手段は、複数の部分画像に特定部分画像が複数含まれる場合、ユーザーが選択した特定部分画像を画像形成手段に形成させる。本態様によれば、ユーザーの利便性が向上するという効果は格別に顕著である。
【0103】
<第11態様>
本態様の画像形成装置の制御方法は、原稿を読み取る原稿読取手段と、ロール紙を搬送する搬送手段と、搬送されたロール紙に画像を形成する画像形成手段と、画像形成されたロール紙を切断する切断手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、原稿読取手段により読み取った画像情報の前後の余白部を検出するステップ(S103)と、余白検出手段により検出された余白部を詰めるように画像処理するステップ(S104)と、画像処理手段により画像処理された画像をロール紙に形成するように画像形成手段を制御するステップ(S107)と、画像処理された画像サイズに合わせてロール紙を切断するように切断手段を制御するステップ(S109)とを具備する。本態様によれば、第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0104】
<第12態様>
本態様のプログラムは、第11態様のステップをコンピュータに実行させる。本態様によれば、第1態様と同様な効果が奏せられる。
【符号の説明】
【0105】
10…画像形成装置、11…原稿読取手段、12…搬送手段、13…画像形成手段、14…切断手段、15…余白検出手段、16…画像処理手段、17…制御手段、18…判断手段。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0106】