(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024120664
(43)【公開日】2024-09-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/90 20190101AFI20240829BHJP
【FI】
G06F16/90 100
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027624
(22)【出願日】2023-02-24
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】清水 尚之
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175AA02
5B175CA09
5B175EA01
5B175FB04
5B175HA02
(57)【要約】
【課題】質問回答情報の編集を支援することを目的としている。
【課題を解決するための手段】サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理装置である。
【選択図】
図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理装置。
【請求項2】
前記情報群は、
質問を示す質問データと、前記質問に対する回答を示す回答データとが対応付けられた質問回答情報群を含み、
前記表示制御部は、
前記分析した結果に基づき特定された質問回答情報毎に、前記改善方法の一覧を表示させる、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記質問回答情報毎の改善方法は、
新規の質問回答情報の追加、前記質問回答情報の編集を含む、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報群は、
前記質問データと前記回答データのそれぞれに含まれるキーワードと、前記キーワードの類義語とを対応付けた類義語情報群を含み、
前記改善方法は、前記類義語の追加と前記類義語の編集とを含む、請求項2情報処理装置。
【請求項5】
前記改善方法の一覧は、
前記画面において、操作ボタンの一覧として表示され、
前記表示制御部は、
前記画面において前記操作ボタンが選択されると、選択された前記操作ボタンと対応した改善方法に沿った編集を行うための画面を前記表示装置に表示させる、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記チャット履歴情報と、前記質問データ及び前記回答データから抽出されたキーワードと、前記キーワードの類義語とが対応付けられた類義語情報とを用いて、前記入力質問データに対して出力された前記出力回答データの内容が、適切であったか否かを分析する分析部を有する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項7】
端末装置と、前記端末装置と通信を行う情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータによる情報処理方法であって、前記コンピュータが、
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得し、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる、情報処理方法。
【請求項9】
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得し、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる、処理をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、データベースの蓄積された質問回答情報を検索してユーザが行った質問に対する回答を行うチャットボットシステムが知られている。具体的には、例えば、ユーザ同士の発話から質問文及びその回答文を収集した対話対をデータベースに蓄積しておき、ユーザの発話と質問テンプレートとのマッチングをとり、データベースから質問文に対応する回答文候補として取り出す技術が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
チャットボットシステムでは、質問に対する回答の精度を高めることが重要である。そのため、管理者は、質問回答情報の内容を精査し、質問と回答の内容が合致するように質問回答情報を編集する場合がある。この場合、管理者は、編集する質問回答情報を特定し、回答の精度を高めるための改善方法を自身で判断する必要があり、手間がかかる。
【0004】
開示の技術は、上記事情に鑑みて成されたものであり、質問回答情報の編集を支援することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の技術は、サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理装置である。
【発明の効果】
【0006】
質問回答情報の編集を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】改善提案装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】質問回答データベースの一例を示す図である。
【
図5】第1類義語データベースの一例を示す図である。
【
図6】チャット履歴データベースの一例を示す図である。
【
図7】第2類義語データベースの一例を示す図である。
【
図8】分析結果データベースの一例を示す図である。
【
図9】改善提案データベースの一例を示す図である。
【
図10】管理者端末と改善提案装置の機能構成を説明する図である。
【
図11】情報処理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。
【
図12】サーバ装置の処理を説明するフローチャートである。
【
図14】情報処理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
【
図15】管理者端末に表示される質問回答情報の一覧画面の一例を示す図である。
【
図16】管理者端末に表示される質問回答情報の追加画面の一例を示す図である。
【
図17】管理者端末に表示される質問回答情報の編集画面の一例を示す図である。
【
図18】情報処理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
【
図19】管理者端末に表示される第1類義語の一覧画面の一例である。
【
図20】管理者端末に表示される第1類義語の追加画面の一例である。
【
図21】管理者端末に表示される第1類義語の編集画面の一例である。
【
図22】情報処理システムの動作を説明する第四のシーケンス図である。
【
図23】改善提案装置の分析部の処理を説明するフローチャートである。
【
図24】改善提案装置の表示制御部の処理を説明するフローチャートである。
【
図25】管理者端末に表示される提案一覧画面の一例を示す図である。
【
図26】管理者端末に表示される提案詳細画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図面を参照して、本実施形態について説明する。
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0009】
本実施形態の情報処理システム100は、情報処理装置200、端末装置300、端末装置400を含む。
【0010】
情報処理装置200と、端末装置300、端末装置400とは、ネットワークを介して―接続される。
【0011】
本実施形態の情報処理装置200は、端末装置300のユーザから入力された質問文に対して、回答文を出力するチャットボットサービスを提供する。
【0012】
本実施形態の情報処理装置200は、サーバ装置500と、改善提案装置600とを含む。サーバ装置500と改善提案装置600とは、のそれぞれと通信が可能に接続されている。具体的には、例えば、サーバ装置500と改善提案装置600とは、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルや、USB(Universal Serial Bus)ケーブル、ブルートゥース(登録商標)等で接続されてもよいし、ネットワークを介して接続されてもよい。
【0013】
本実施形態のサーバ装置500は、チャットボットサービスを提供するサーバ装置である。サーバ装置500は、質問回答データベース510、第1類義語データベース520、チャット履歴データベース530、チャット処理部540を有する。
【0014】
質問回答データベース510は、質問と回答が対応付けられた質問回答情報が格納される。言い換えれば、質問回答データベース510は、質問を示す質問データと、回答を示す回答データとが対応付けられた質問回答情報群の一例である。
【0015】
第1類義語データベース520は、質問データと回答データのそれぞれに含まれるキーワード(単語)と、各キーワードのか類義語とを対応付けた第1類義語情報が格納される。言い換えれば、第1類義語データベース520は、質問データと回答データのそれぞれに含まれるキーワード(単語)と、各キーワードの類義語とを対応付けた類義語情報群の一例である。
【0016】
質問回答データベース510、第1類義語データベース520は、チャットボットサービスを提供する際に参照される情報群であり、情報処理装置200の管理者等によって予め準備される。
【0017】
チャット履歴データベース530は、端末装置300のユーザとの対話(チャット)が行われる度に、チャットのやりとりの履歴を示すチャット履歴情報が格納される。
【0018】
チャット処理部540は、端末装置300からの質問文の入力を受け付けると、質問回答データベース510、第1類義語データベース520を参照して回答文を端末装置300に出力する。また、チャット処理部540は、端末装置300から入力された質問と、端末装置300に対して出力された回答とを対応付けてチャット履歴データベース530に格納する。なお、質問と回答は、それぞれがテキストデータであってもよいし、音声データであってもよい。
【0019】
改善提案装置600は、情報処理装置200の管理者による質問回答データベース510、第1類義語データベース520の編集を支援する。言い換えれば、改善提案装置600は、チャットボットサービスを提供する際に参照される情報群の編集を支援する。
【0020】
改善提案装置600は、第2類義語データベース610、分析結果データベース620、改善提案データベース630、改善提案処理部640を含む。
【0021】
第2類義語データベース610は、各種の単語と類義語とを対応付けた第2類義語情報が格納される。第2類義語データベース610は、例えば、インターネット上で公開されている汎用的なデータベースであってもよく、第1類義語データベース520に格納されている類義語よりも多くの類義語が格納される。言い換えれば、第2類義語データベース610に格納される第2類義語情報は、第1類義語データベース520に格納されている第1類義語情報よりも情報量が多い。
【0022】
改善提案データベース630は、質問回答データベース510に対する改善方法を提示する際に参照される改善提案情報が格納される。
【0023】
改善提案処理部640は、チャット履歴データベース530に格納されたチャット履歴情報を、第2類義語データベース610を参照して分析した結果に基づき、編集すべき質問回答情報と編集の仕方とを特定し、端末装置400に表示させる。
【0024】
このとき、編集すべき質問回答情報とは、質問文に対する回答文の内容が適切ではない質問回答情報や、回答文に対するユーザの評価が低い質問回答情報を含む。
【0025】
また、特定される編集の仕方とは、チャット処理部540が質問回答データベース510を参照してユーザの質問に対応して回答する際の回答の精度を向上させるための編集の仕方である。
【0026】
つまり、言い換えれば、改善提案処理部640は、サーバ装置500が提供するチャットボットサービスにおいて参照される質問回答データベース510の中から、改善すべき質問回答情報と、質問回答情報の改善方法とを特定し、管理者端末400に表示させる。
【0027】
端末装置300、端末装置400は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等であってよい。
【0028】
端末装置300は、主に、サーバ装置500が提供するチャットボットサービスのユーザによって利用される端末装置である。端末装置300は、ユーザにより質問文が入力されると、質問文を情報処理装置200に対して送信し、情報処理装置200から取得した回答文を表示させる。
【0029】
端末装置400は、主に、表示装置の一例であり、情報処理装置200の管理者によって利用される端末装置である。情報処理装置200の管理者は、端末装置400に表示された提案詳細画面を操作して、質問回答データベース510に格納された質問回答情報の編集を行う。情報処理装置200は、管理者端末400における提案詳細画面の操作に応じて、質問回答データベース510に格納されている質問回答情報を更新する。
【0030】
なお、以下の本実施形態の説明では、端末装置300をユーザ端末と表現し、端末装置400を管理者端末400と表現する場合がある。
【0031】
このように、本実施形態の情報処理装置200は、ユーザのチャット履歴情報と、サーバ装置500が参照する第1類義語データベース520よりも情報量の多い第2類義語データベース610と用いて質問回答情報の内容を分析し、改善すべき質問回答情報と、改善方法とを特定する。そして、情報処理装置200は、改善すべき質問回答情報と改善方法とを含む提案詳細画面を管理者端末400に表示させる。
【0032】
このため、本実施形態によれば、管理者は、改善すべき質問回答情報を特定する、改善方法を判断する、といった煩雑な作業を行う必要がなくなり、容易に、且つ効率的に質問回答情報の編集を行うことができる。
【0033】
また、
図1の例では、情報処理装置200が、サーバ装置500と改善提案装置600とを含むものとしたが、これに限定されない。情報処理装置200は、1以上の情報処理装置によって実現されればよく、サーバ装置500と改善提案装置600のそれぞれが独立した情報処理装置であってもよいし、それぞれが複数の情報処理装置で実現されてもよい。
【0034】
また、
図1の例では、質問回答データベース510、第1類義語データベース520、チャット履歴データベース530はサーバ装置500に設けられ、第2類義語データベース610、分析結果データベース620、改善提案データベース630は改善提案装置600に設けられるものとしたが、これに限定されない。各データベースの一部又は全部は、サーバ装置500、改善提案装置600(情報処理装置200)と通信が可能な外部装置に設けられていてもよい。
【0035】
次に、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置のハードウェア構成の一例について説明する。
【0036】
本実施形態では、情報処理装置200、サーバ装置500、改善提案装置600は、一般的なコンピュータであるため、
図2では、これらの一例として、改善提案装置600のハードウェア構成について説明する。
【0037】
また、本実施形態では、ユーザ端末300、管理者端末400は、スマートフォンとし、
図3では、これらの一例として、管理者端末400のハードウェア構成について説明する。
【0038】
図2は、改善提案装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0039】
図2に示す、改善提案装置600は、コンピュータ(情報処理装置)によって構築されており、
図2に示されているように、CPU601、ROM602、RAM603、HD604、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ605、ディスプレイ606、外部機器接続I/F(Interface)608、ネットワークI/F609、バスライン210、キーボード611、ポインティングデバイス612、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ614、メディアI/F616を備えている。
【0040】
これらのうち、CPU601は、改善提案装置600全体の動作を制御する。ROM602は、IPL等のCPU601の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM603は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD604は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ605は、CPU501の制御にしたがってHD604に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ606は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F608は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F609は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン210は、
図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0041】
また、キーボード611は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス612は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ614は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW613に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F616は、フラッシュメモリ等の記録メディア615に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0042】
図3は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態の端末装置400は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
【0043】
これらのうち、CPU401は、端末装置400全体の動作を制御する演算処理装置である。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。ROM402、RAM403、EEPROM404は、端末装置400の記憶装置の一例である。
【0044】
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。尚、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
【0045】
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0046】
また、端末装置400は、遠距離通信回路412、遠距離通信回路412のアンテナ412a、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
【0047】
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0048】
ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、端末装置400を操作する入力手段の一種である。ディスプレイ418は、端末装置400の有する表示部の一例である。
【0049】
なお、
図3に示すハードウェア構成は、端末装置400の一例であり、端末装置400のハードウェア構成は、これに限定されない。端末装置400のハードウェア構成は、
図2に示す構成であってもよい。
【0050】
次に、
図4から
図9を参照し、情報処理装置200の有する各データベースについて説明する。
図4は、質問回答データベースの一例を示す図である。
【0051】
本実施形態の質問回答データベース510は、情報の項目として、質問回答ID、更新日時、カテゴリ、質問テキスト、回答テキスト、質問の言い換えを含み、項目「質問回答ID」と、その他の項目とが対応付けられている。本実施形態の質問回答情報は、項目「質問回答ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられた情報である。
【0052】
項目「質問回答ID」の値は、質問回答情報を特定する識別情報を示す。項目「更新日時」の値は、質問回答情報が更新された日時を示す。項目「カテゴリ」の値は、質問文のカテゴリを示す。項目「質問テキスト」の値は、質問文を示すテキストデータ(質問データ)であり、項目「回答テキスト」の値は、回答文を示すテキストデータ(回答データ)である。項目「質問の言い換え」は、質問文の別のパターンを示す。
【0053】
図5は、第1類義語データベースの一例を示す図である。本実施形態の第1類義語データベース520は、情報の項目として、類義語ID、更新日時、キーワード、類義語を含み、項目「類義語ID」とその他の項目とが対応付けられている。本実施形態の第1類義語情報は、項目「類義語ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられた情報である。
【0054】
項目「類義語ID」の値は、第1類義語情報を特定する識別情報である。項目「更新日時」の値は、第1類義語情報が更新された日時を示す。項目「キーワード」は、各種のキーワードであり、項目「類義語」の値は、キーワードの類義語である。
【0055】
図6は、チャット履歴データベースの一例を示す図である。本実施形態のチャット履歴データベース530は、情報の項目として、会話ID、会話日時、入力質問テキスト、出力回答テキスト、カテゴリ、質問回答ID、ユーザ評価を含み、項目「会話ID」とその他の項目とが対応付けられている。
【0056】
項目「会話ID」の値は、チャット履歴情報を特定する識別情報を示す。項目「会話日時」の値は、チャットが行われた日時を示す。項目「入力質問テキスト」の値は、ユーザ端末300から入力された質問文を示すテキストデータを示す。項目「出力回答テキスト」の値は、チャット処理部540がユーザ端末300に対して回答文として出力したテキストデータである。
【0057】
項目「カテゴリ」の値は、質問回答データベース510において、回答文として出力したテキストデータと対応づけられたカテゴリを示す。項目「質問回答ID」の値は、質問回答データベース510において、回答文として出力したテキストデータと対応づけられた質問回答IDを示す。項目「ユーザ評価」の値は、出力された回答文に対してユーザ端末300において入力された評価を示す。
【0058】
図7は、第2類義語データベースの一例を示す図である。本実施形態の第2類義語データベース610は、情報の項目として、類義語ID、更新日時、キーワード、類義語を含み、項目「類義語ID」とその他の項目とが対応付けられている。本実施形態の第2類義語情報は、項目「類義語ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられた情報である。
【0059】
項目「類義語ID」の値は、第2類義語情報を特定する識別情報である。項目「更新日時」の値は、第1類義語情報が更新された日時を示す。項目「キーワード」は、各種のキーワードであり、項目「類義語」の値は、キーワードの類義語である。
【0060】
図8は、分析結果データベースの一例を示す図である。分析結果データベース620は、情報の項目として、会話ID、入力質問テキスト、分析結果、改善方法種別、適切な質問回答ID、適切な質問テキスト、参照質問回答ID、参照質問テキスト、ユーザ評価、グループIDを含み、項目「会話ID」と、その他の項目とが対応付けられている。本実施形態の分析結果情報は、分析結果データベース620において、項目「会話ID」の値と、その他の項目とが対応付けられた情報である。
【0061】
項目「会話ID」の値は、分析対象のチャット履歴情報を特定する識別情報を示す。項目「入力質問テキスト」の値は、分析対象のチャット履歴情報における、項目「入力質問テキスト」の値である。項目「分析結果」の値は、分析対象のチャット履歴情報の分析結果を示す。チャット履歴情報の分析の詳細は後述する。
【0062】
項目「改善方法種別」は、分析対象のチャット履歴情報が示すチャットにおいて参照された質問回答情報の改善方法の種類を示す。言い換えれば、項目「改善方法種別」は、分析対象のチャット履歴情報が示すチャットにおいて参照された質問回答情報の改善の仕方を示す。
【0063】
項目「適切な質問回答ID」の値は、入力質問テキストに対して参照すべき質問回答情報の識別情報を示す。なお、項目「適切な質問回答ID」の値は、後述する改善提案処理部640が第2類義語データベース610を参照して特定した質問回答情報の質問回答IDである。
【0064】
項目「適切な質問テキスト」の値は、項目「適切な質問回答ID」の値によって特定される質問回答情報に含まれる項目「質問テキスト」の値である。
【0065】
項目「参照質問回答ID」の値は、チャット処理部540が、入力質問テキストに対して回答テキストを特定する際に参照した質問回答情報の質問回答IDである。言い換えれば、項目「参照質問回答ID」の値は、チャット処理部540が第1類義語データベース520を参照して特定した質問回答情報の質問回答IDであり、後述する第1の質問回答情報を特定する質問回答IDである。
【0066】
項目「参照質問テキスト」の値は、項目「参照質問回答ID」の値によって特定される質問回答情報に含まれる項目「質問テキスト」の値である。項目「ユーザ評価」の値は、チャット履歴データベース530において、項目「会話ID」の値と対応付けられたユーザ評価である。
【0067】
項目「グループID」の値は、入力質問テキストを示すテキストデータ同士の類似度が閾値以上となる分析結果情報を1つのグループとする処理を行った際に付与される識別情報である。言い換えれば、項目「グループID」の値は、入力質問テキストが類似する分析結果情報のグループを特定する識別情報である。
図9は、改善提案データベースの一例を示す図である。改善提案データベース630は、情報の項目として、分析結果と改善方法種別とが対応付けられている。項目「分析結果」の値は、分析対象のチャット履歴情報の分析結果のパターンを示す。項目「改善方法種別」は、分析結果のパターンと対応付けられた質問回答情報の改善方法を示す。
【0068】
次に、
図10を参照して、本実施形態の情報処理システム100の有する各装置の機能構成について説明する。
図10では、特に、管理者端末400と改善提案装置600の機能構成について説明する。
【0069】
図10は、管理者端末と改善提案装置の機能構成を説明する図である。はじめに、改善提案装置600の機能構成について説明する。
【0070】
本実施形態の改善提案装置600は、改善提案処理部640を有する。改善提案処理部640は、入力受付部641、情報取得部642、分析部643、表示制御部644、出力部645を含む。これら各部は、改善提案装置600にインストールされた1以上のプログラムが、CPU601に実行させる処理により実現される。
【0071】
入力受付部641は、改善提案装置600に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部641は、管理者端末400に対する操作に応じた入力を受け付ける。
【0072】
情報取得部642は、サーバ装置500から各種の情報を取得する。具体的には、情報取得部642は、サーバ装置500から、設定された期間のチャット履歴情報を集計して取得する。また、情報取得部642は、質問回答情報を取得する。
【0073】
分析部643は、情報取得部642が取得したチャット履歴情報に基づき、質問回答情報に含まれる質問テキストに対する回答テキストの内容が適切であるか否かを分析する。より具体的には、分析部643は、入力質問テキストに対して出力された出力回答テキストの内容が、適切であったか否かを分析する。分析部643の処理の詳細は後述する。
【0074】
表示制御部644は、各種の画面をユーザ端末300や管理者端末400に表示させる。具体的には、表示制御部644は、分析部643による分析結果に応じた提案一覧画面や、提案詳細画面を管理者端末400に表示させる。出力部645は、管理者端末400やユーザ端末300に対して各種の情報を出力する。出力部645は、例えば、管理者端末400に対し、提案一覧画面と提案詳細画面とを表示させるための情報を出力してもよい。
【0075】
次に、管理者端末400の機能について説明する。なお、管理者端末400の機能とユーザ端末300の機能は同様であってよい。
【0076】
管理者端末400は、制御部440、通信制御部450、ブラウザ部460等を有する。これら各部は、管理者端末400にインストールされた1以上のプログラムが、CPU401に実行させる処理により実現される。
【0077】
制御部440は、管理者端末400の動作全体を制御する。通信制御部450は、管理者端末400と、サーバ装置500、改善提案装置600との通信を制御する。ブラウザ部460は、表示部の一例であり、管理者端末400に提案一覧画面や提案詳細画面等を表示させる。
【0078】
次に、本実施形態の情報処理システム100の動作について説明する。はじめに、ユーザ端末300から質問文が入力された場合の情報処理システム100の動作について説明する。
【0079】
図11は、情報処理システムの動作を説明する第一のシーケンス図である。本実施形態の情報処理システム100において、ユーザ端末300は、ユーザにより質問文の入力を受け付けると(ステップS1101)、質問文をサーバ装置500へ送信する(ステップS1102)。
【0080】
サーバ装置500は、質問文の入力を受け付けると、チャット処理部540により、質問回答データベース510と第1類義語データベース520を参照して、質問文に対応する回答テキストを特定する(ステップS1103)。ステップS1103の処理の詳細は後述する。
【0081】
続いて、サーバ装置500は、特定した回答テキストをユーザ端末300に送信する(ステップS1104)。続いて、サーバ装置500は、質問文を示す入力質問テキストと、ユーザ端末300に出力した出力回答テキストとを対応付けたチャット履歴情報をチャット履歴データベース530に格納する(ステップS1105)。
【0082】
ユーザ端末300は、回答テキストを受信すると、回答画面を表示させる(ステップS1106)。続いて、ユーザ端末300は、ユーザから回答テキストの内容に対するユーザ評価の入力を受け付けて(ステップS1107)、入力されたユーザ評価を示す情報をサーバ装置500へ送信する(ステップS1108)。
【0083】
サーバ装置500は、評価を示す情報を受信すると、ステップS1105で履歴データベース230に格納したチャット履歴情報に、ユーザ評価を含めて格納する(ステップS1109)。
【0084】
次に、
図12を参照して、
図11のステップS1103の処理の詳細を示す。
図12は、サーバ装置の処理を説明するフローチャートである。
【0085】
本実施形態のサーバ装置500は、チャット処理部540により、ユーザ端末300から入力された質問文と対応する入力質問テキストを示すテキストデータを取得する(ステップS1201)。
【0086】
続いて、チャット処理部540は、質問回答データベース510に格納された質問回答情報毎に、ステップS1203以降の処理を実行する(ステップS1202)。
【0087】
チャット処理部540は、質問回答情報に含まれる質問テキストと回答テキストに含まれるキーワードと対応する第1類義語が、第1類義語データベース520において設定されているか否かを判定する(ステップS1203)。
【0088】
質問テキストと回答テキストに含まれるキーワードとは、例えば、質問テキストを示すテキストデータと、回答テキストを示すテキストデータのそれぞれに対して形態素解析等を行って、各テキストデータから抽出された抽出キーワード(文字列)である。
【0089】
本実施形態では、第1類義語データベース520において、項目「キーワード」の値が、抽出キーワードと一致する第1類義語情報が格納されている場合に、質問テキストと回答テキストに含まれるキーワードと対応する第1類義語が、第1類義語データベース520において設定されているものとする。
【0090】
ステップS1203において、第1類義語が設定されている場合、チャット処理部540は、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータと、入力質問テキストを示すテキストデータの類似度を算出する。さらに、チャット処理部540は、入力質問テキストを示すテキストデータに含まれる抽出キーワードを、この抽出キーワードと対応する第1類義語と置き換えて、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータとの類似度を算出する(ステップS1204)。
なお、本実施形態では、入力質問テキストのキーワードを対応する第1の類義語に置き換えた後の質問テキスト及び回答テキストとの第1の類似度を算出する代わりに、入力質問テキストを形態素解析した結果を単語のリストに追加してもよい。
【0091】
なお、ステップS1204において、チャット処理部540は、抽出キーワードに対応付けられた第1類義語が複数存在する場合には、各第1類義語について、同様の処理を行う。
【0092】
ステップS1203において、第1類義語が設定されていない場合、チャット処理部540は、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータと、入力質問テキストを示すテキストデータの類似度を算出する(ステップS1205)。
【0093】
なお、以下の本実施形態の説明では、チャット処理部540により算出される類似度を第1の類似度と呼ぶ。
【0094】
チャット処理部540は、ステップS1203からステップS1205の処理を、質問回答データベース510に格納された全ての質問回答情報について実行すると(ステップS1206)、ステップS1206までの処理で算出した第1の類似度が、第1の類似度閾値を超えた質問回答情報が存在するか否かを判定する(ステップS1207)。
【0095】
ステップS1207において、該当する質問回答情報が存在しない場合、チャット処理部540は、「回答が見つかりませんでした」というテキストデータを、入力質問テキストに対する回答に特定し(ステップS1208)、処理を終了する。
【0096】
ステップS1207において、該当する質問回答情報が存在する場合、チャット処理部540は、第1の類似度が最も高い質問回答情報を特定し、特定された質問回答情報に含まれる回答テキストを示すテキストデータを、入力質問テキストに対する回答に特定し(ステップS1209)、処理を終了する。
なお、本実施形態では、チャット処理部540は、複数の質問回答情報を回答としてもよい。具体的には、第1の類似度が、第1の類似度閾値以上の質問回答情報が存在する場合には、該当する質問回答情報を回答として特定する。また、チャット処理部540は、第1の類似度閾値未満でかつ、第2の類似度閾値以下の質問回答情報が存在する場合には、その質問回答情報を回答に特定する。また、チャット処理部540は、第2の類似度閾値以上の質問回答情報が複数存在する場合、該当する質問回答情報を回答に特定する。
【0097】
なお、以下の本実施形態の説明では、チャット処理部540により特定された質問回答情報を第1の質問回答情報と呼ぶ。
【0098】
次に、
図13を参照して、
図11のステップS1106でユーザ端末300に表示される画面について説明する。
図13は、ユーザ端末の表示例を示す図である。
【0099】
図13に示す画面110は、ユーザ端末300に表示されるチャット画面の一例である。画面110は、表示領域112と、入力欄113とを含む。表示領域112は、ユーザとサーバ装置500とのやりとりが表示される。入力欄113は、ユーザからの質問文が入力される。
【0100】
図13において、表示領域112は、表示領域112a、112b、112cを含む。表示領域112aは、入力欄113に入力された入力質問テキストが表示される。表示領域112bは、チャット処理部540が特定した出力回答テキストが表示される。表示領域112cは、出力回答テキストに対するユーザ評価の入力欄が表示される。
【0101】
本実施形態では、以上のようにして、チャット履歴情報がチャット履歴データベース530に格納される。
【0102】
次に、
図14を参照して、管理者端末400により質問回答データベース510を更新する動作について説明する。本実施形態において、質問回答データベース510の更新とは、質問回答データベース510に対する新たな質問回答情報の追加と、質問回答データベース510に格納されている質問回答情報の編集とを含む。
【0103】
図14は、情報処理システムの動作を説明する第二のシーケンス図である。
図14は、情報処理装置200の管理者が新たな質問回答情報を質問回答データベース510に格納するときの動作と、情報処理装置200の管理者が質問回答情報を編集するとき動作とを示す。
【0104】
管理者端末400は、質問回答情報の追加を指示する操作を受け付けると(ステップS1401)、サーバ装置500に対して質問回答情報の追加画面の表示要求を行う(ステップS1402)。なお、この場合、管理者端末400には、質問回答情報の一覧画面が表示されていてよく、管理者端末400は、質問回答情報の一覧画面において、質問回答情報の追加を指示する操作を受け付けてよい。
【0105】
サーバ装置500は、追加画面の表示要求を受け付けて、管理者端末400に対して質問回答情報の追加画面の表示指示を行う(ステップS1403)。管理者端末400は、質問回答情報の追加画面を表示させる(ステップS1404)。
【0106】
管理者端末400は、追加画面において、新たな質問回答情報の入力を受け付けると(ステップS1405)、入力された質問回答情報をサーバ装置500に送信する(ステップS1406)。サーバ装置500は、質問回答情報を質問回答データベース510に格納する(ステップS1407)。
【0107】
以上が、新たな質問回答情報を質問回答データベース510に格納する場合の動作である。
【0108】
次に、管理者端末400は、質問回答情報の一覧画面をおいて、編集対象となる質問回答情報を選択する操作を受け付ける(ステップS1408)。続いて、管理者端末400は、選択された質問回答情報の編集画面の表示要求をサーバ装置500に対して送信する(ステップS1409)。なお、この表示要求には、選択された質問回答情報の質問回答IDが含まれてよい。
【0109】
サーバ装置500は、この表示要求を受け付けて、選択された質問回答情報を取得する(ステップS1410)。続いて、サーバ装置500は、管理者端末400に対して、取得した質問回答情報の編集画面の表示指示を送信する(ステップS1411)。
【0110】
管理者端末400は、表示指示を受け付けて、質問回答情報の編集画面を表示させる(ステップS1412)。管理者端末400は、編集画面において、質問回答情報を編集する操作を受け付けると(ステップS1413)、サーバ装置500に対して質問回答情報の更新要求を送信する(ステップS1414)。この更新要求には、質問回答情報に対する編集の内容が含まれてよい。
【0111】
サーバ装置500は、更新要求を受け付けて、質問回答データベース510に格納されて質問回答情報を更新する(ステップS1415)。本実施形態では、以上のようにして、質問回答データベース510が更新される。
【0112】
次に、
図15乃至
図17を参照して、管理者端末400の表示例について説明する。
図15は、管理者端末に表示される質問回答情報の一覧画面の一例を示す図である。
図15に示す画面150は、質問回答情報の一覧画面の一例であり、
図14のステップS1401において管理者端末400に表示される。
【0113】
画面150は、表示領域151と、操作ボタン152とを含む。表示領域151には、質問回答データベース510に格納された質問回答情報の一覧が表示される。操作ボタン152は、改善すべき質問回答情報と改善方法とを表示させるための操作ボタンである。
【0114】
また、画面150は、表示領域151に表示されている質問回答情報が選択されると、編集対象となる質問回答情報が選択されたものとする。
【0115】
図16は、管理者端末に表示される質問回答情報の追加画面の一例を示す図である。
図16に示す画面160は、質問回答情報の追加画面の一例であり、
図14のステップS1404において管理者端末400に表示される。
【0116】
画面160は、入力欄161、162、163と操作ボタン164とを含む。入力欄161は、質問回答情報に含まれる項目「カテゴリ」の値が入力される。入力欄162は、質問回答情報に含まれる項目「質問テキスト」の値と、項目「回答テキスト」の値とが入力される。入力欄163は、質問回答情報に含まれる項目「質問の言い換え」の値が入力される。
【0117】
操作ボタン164は、上述した各入力欄に入力された値をサーバ装置500に送信するための操作ボタンである。管理者端末400は、各入力欄への入力が完了した後に操作ボタン164が操作されると、各入力欄に入力された値を対応付けてサーバ装置500へ送信する。
【0118】
図17は、管理者端末に表示される質問回答情報の編集画面の一例を示す図である。
図17に示す画面170は、質問回答情報の編集画面の一例であり、
図14のステップS1412において管理者端末400に表示される。
【0119】
画面170は、表示領域171、172、173と操作ボタン174とを含む。表示領域171は、選択された質問回答情報に含まれる項目「カテゴリ」の値が表示される。表示領域172は、選択された質問回答情報に含まれる項目「質問テキスト」の値と、項目「回答テキスト」の値とが入力される。表示領域173は、選択された質問回答情報に含まれる項目「質問の言い換え」の値が入力される。
【0120】
管理者端末400は、画面170において、操作ボタン174が操作されると、各表示領域に表示された内容をサーバ装置500に送信する。言い換えれば、管理者端末400は、各表示領域に表示された値が編集された後に、操作ボタン174が操作されると、編集後の質問回答情報の各項目の値をサーバ装置500に送信する。
【0121】
次に、
図18を参照して、管理者端末400により第1類義語データベース520を更新する動作について説明する。本実施形態において、第1類義語データベース520の更新とは、第1類義語データベース520に対する新たな第1類義語の追加と、第1類義語データベース520に格納されている第1類義語の編集とを含む。
【0122】
図18は、情報処理システムの動作を説明する第三のシーケンス図である。
図18は、情報処理装置200の管理者が新たな第1類義語を第1類義語データベース520に格納するときの動作と、情報処理装置200の管理者が第1類義語を編集するとき動作とを示す。
【0123】
情報処理システム100において、管理者端末400は、第1類義語の一覧画面の表示を指示する操作を受け付ける(ステップS1801)。なお、このとき、管理者端末400には、質問回答情報の一覧画面が表示されていてよい。管理者端末400は、質問回答情報の一覧画面において、第1類義語の一覧画面の表示を指示する操作を受け付けてよい。
【0124】
管理者端末400は、この操作を受け付けると、サーバ装置500に対して、第1類義語の一覧画面の表示要求を送信する(ステップS1802)。情報処理装置200は、表示要求を受け付けると、第1類義語の一覧画面の表示指示を管理者端末400に対して送信する(ステップS1803)。
【0125】
管理者端末400は、第1類義語の一覧画面を表示させる(ステップS1804)。続いて、管理者端末400は、第1類義語の追加画面の表示を指示する操作を受け付けと(ステップS1805)、表示要求をサーバ装置500へ送信する(ステップS1806)。
【0126】
サーバ装置500は、表示要求を受け付けて、第1類義語の追加画面の表示指示を管理者端末400に送信する(ステップS1807)。
【0127】
管理者端末400は、第1類義語の追加画面を表示させる(ステップS1808)。続いて、管理者端末400は、キーワードと第1類義語との入力を受け付けると(ステップS1809)、サーバ装置500に対して入力されたキーワードと第1類義語と共に、登録要求を送信する(ステップS1810)。
【0128】
サーバ装置500は、受信したキーワードと第1類義語とを対応付けて第1類義語データベース520に格納する(ステップS1811)。以上は、第1類義語を追加するときの動作である。
【0129】
次に、第1類義語を編集する動作について説明する。管理者端末400は、第1類義語の一覧画面において、第1類義語を選択する操作を受け付けると(ステップS1812)、サーバ装置500に対し、選択された第1類義語の編集画面の表示要求を送信する(ステップS1813)。この表示要求には、選択された第1類義語の類義語IDが含まれてよい。
【0130】
サーバ装置500は、表示要求を受け付けて、類義語IDと対応する第1類義語情報を取得する(ステップS1814)。
【0131】
続いて、サーバ装置500は、管理者端末400に対して、第1類義語の編集画面の表示指示を送信する(ステップS1805)。
【0132】
管理者端末400は、表示指示を受け付けて、第1類義語の編集画面を表示させる(ステップS1816)。続いて、管理者端末400は、第1類義語の編集の登録を指示する操作を受け付けると(ステップS1817)、サーバ装置500に対して、第1類義語データベース520の更新要求を送信する(ステップS1818)。更新要求には、編集後の第1類義語情報が含まれる。
【0133】
サーバ装置500は、更新要求を受け付けて、編集後の第1類義語を第1類義語データベース520に格納し、第1類義語データベース520を更新する(ステップS1819)。
【0134】
次に、
図19乃至
図21を参照して、管理者端末400の表示例について説明する。
図19は、管理者端末に表示される第1類義語の一覧画面の一例である。
【0135】
図19に示す画面190は、
図18のステップS1801において管理者端末400に表示される第1類義語の一覧画面の一例である。
【0136】
画面190は、操作ボタン192と、表示領域193とを含む。操作ボタン192は、第1類義語の追加画面を表示させるための操作ボタンである。また、管理者端末400は、画面190の表示領域193に表示された第1類義語の一覧から、第1類義語が選択されると、画面190を選択された第1類義語の編集画面に遷移させる。
【0137】
図20は、管理者端末に表示される第1類義語の追加画面の一例である。
図20に示す画面195は、
図18のステップS1808において管理者端末400に表示される第1類義語の追加画面の一例である。
【0138】
画面195は、入力欄195a、195b、操作ボタン195cとを含む。入力欄195aは、新たに追加する第1類義語情報の項目「キーワード」の値が入力される。入力欄195bは、新たに追加する第1類義語情報の項目「第1類義語」の値が入力される。
【0139】
操作ボタン195cは、入力欄195a、195bのそれぞれに入力された値を対応付けてサーバ装置500に送信するための操作ボタンである。
【0140】
画面195では、入力欄195a、195bに値が入力されて、操作ボタン195cが操作されると、入力されたキーワードと第1類義語とを対応付けた第1類義語情報の登録要求をサーバ装置500へ送信する。
【0141】
図21は、管理者端末に表示される第1類義語の編集画面の一例である。
図21に示す画面196は、
図18のステップS1816において管理者端末400に表示される第1類義語の編集画面の一例である。
【0142】
画面196は、表示領域196a、196b、操作ボタン196cとを含む。表示領域196aは、編集対象の第1類義語情報に含まれる項目「キーワード」の値が表示される。表示領域196bは、編集対象の第1類義語情報に含まれる項目「第1類義語」の値が表示される。
【0143】
操作ボタン196cは、表示領域196a、196bのそれぞれに表示された値の編集後の値を対応付けてサーバ装置500に送信するための操作ボタンである。
【0144】
画面196では、表示領域196a、196bに表示された値が編集されて、操作ボタン196cが操作されると、編集後のキーワードと第1類義語とを対応付けた第1類義語情報の更新要求をサーバ装置500へ送信する。
【0145】
次に、
図21乃至
図23を参照して、本実施形態の改善提案装置600による質問回答情報の改善方法を提案する処理について説明する。
【0146】
図22は、情報処理システムの動作を説明する第四のシーケンス図である。本実施形態の情報処理システム100において、管理者端末400は、分析の対象となるチャット履歴情報の集計を行う期間の設定と、チャット履歴情報の分析を行う時刻の設定との入力を受け付けると(ステップS2201)、設定された期間と時刻とを示す情報を改善提案装置600へ送信する(ステップS2202)。
【0147】
改善提案装置600は、入力受付部641により、期間と時刻を示す情報の入力を受け付けると、この情報を分析部643に保持させる(ステップS2203)。
【0148】
なお、ステップS2201からステップS2203の処理は、後述するステップS2204からステップS2208までの処理と独立したタイミングで実行されてよい。また、ステップS2201からステップS2203までの処理は、行われなくてもよい。その場合、ステップS2204からステップS2208までの処理は、定期的に実行されてよい。
【0149】
改善提案装置600は、分析を行う時刻になると、後述するステップS2204以降の処理を自動的に実行する。
【0150】
改善提案装置600は、情報取得部642により、サーバ装置500に対し、質問回答データベース510に格納された質問回答情報と、設定された期間中に収集されたチャット履歴情報との取得要求を送信する(ステップS2204)。サーバ装置500は、取得要求を受け付けて、指定された期間に収集されたチャット履歴情報を取得する(ステップS2205)。
【0151】
続いて、サーバ装置500は、質問回答データベース510に格納された質問回答情報と、取得したチャット履歴情報とを改善提案装置600へ送信する(ステップS2206)。
【0152】
改善提案装置600は、情報取得部642により、質問回答情報とチャット履歴情報を取得すると、分析部643により、チャット履歴情報と、質問回答情報と、第2類義語データベース610とを参照して、分析を行う(ステップS2207)。具体的には、分析部643は、チャット履歴情報に含まれる入力質問テキストに対する出力回答テキストの内容が、適切であったか否かを分析する。ステップS2207の処理の詳細は後述する。
【0153】
続いて、改善提案装置600は、分析部643による分析結果を分析結果データベース620に格納する(ステップS2208)。
【0154】
本実施形態では、以上のようにして、分析結果データベース620に分析結果情報が格納される。次に、改善提案装置600に対して質問回答情報の改善方法を提示する動作について説明する。
【0155】
情報処理システム100において、管理者端末400は、質問回答情報に対する提案一覧画面の表示を指示する操作を受け付けると(ステップS2209)、改善提案装置600に対して、提案一覧画面の表示要求を送信かる(ステップS2210)。このとき、管理者端末400には、質問回答情報の一覧画面が表示されていてよく、管理者端末400は、質問回答情報の一覧画面において、提案一覧の表示を指示する操作が行われると、提案一覧画面の表示要求を改善提案装置600へ送信する。
【0156】
改善提案装置600は、表示制御部644により、改善方法の提案一覧画面を表示するための画面データを生成する(ステップS2211)。
【0157】
ここで、ステップS2211の処理について説明する。ステップS2211において、改善提案処理部640は、分析部643により、分析結果データベース620を参照し、分析結果データベース620に含まれる入力質問テキストを示すテキストデータ同士の類似度を算出する。次に、情報取得部642は、類似度が所定の閾値以上となるテキストデータ同士を1つのグループとし、分析結果データベース620において、同一のグループIDを付与する。そして、表示制御部644は、グループID毎に、入力質問テキストの値であるテキストデータが表示されるように、提案一覧画面の画面データを生成する。
【0158】
具体的には、表示制御部644は、分析結果データベース620において、グループに分類されていない分析結果情報を特定し、特定された分析結果情報に含まれる項目「入力質問テキスト」の値と、他の分析結果情報のそれぞれについて、項目「入力質問テキスト」との類似度を算出する。次に、表示制御部644は、他の分析結果情報のうち、類似度が所定の閾値以上となった分析結果情報を、特定した分析結果情報と同じグループに分類する。
【0159】
表示制御部644は、この処理を繰り返すことで、分析結果データベース620に格納されている分析結果情報のそれぞれをグループ化する。
【0160】
改善提案装置600は、表示制御部644により、提案一覧画面の画面データを生成すると、管理者端末400に対して、提案一覧画面の表示指示を送信する(ステップS2212)。
【0161】
管理者端末400は、表示指示を受け付けて、ブラウザ部460により、提案一覧画面を表示させる(ステップS2213)。管理者端末400は、提案一覧画面において、特定のグループの選択を受け付けると(ステップS2214)、改善提案装置600に対して、選択されたグループの提案詳細画面の表示要求を送信する(ステップS2215)。
【0162】
改善提案装置600は、この表示要求を受け付けると、分析結果データベース620を参照して、選択されたグループの提案詳細画面を表示させるための画面データを生成する(ステップS2216)。ステップS2216の処理の詳細は後述する。
【0163】
続いて、改善提案装置600は、管理者端末400に対して提案詳細画面の表示指示を送信する(ステップS2217)。
【0164】
管理者端末400は、表示指示を受け付けて、ブラウザ部460により、提案詳細画面の表示態様を決定し(ステップS2218)、提案詳細画面を表示させる(ステップS2219)。
【0165】
次に、
図23、
図24を参照して、改善提案装置600の分析部643の処理と表示制御部644の処理について説明する。
【0166】
図23は、改善提案装置の分析部の処理を説明するフローチャートである。
図23は、
図22のステップS2207の処理の詳細を示す。
【0167】
本実施形態の改善提案装置600の分析部643は、情報取得部642が取得したチャット履歴情報毎に、ステップS2302以降の処理を実行する(ステップS2301)。
【0168】
分析部643は、チャット履歴情報に含まれる項目「入力質問テキスト」の値であるテキストデータを取得する(ステップS2302)。
【0169】
続いて、分析部643は、情報取得部642で取得した各質問回答情報の項目「質問テキスト」の値であるテキストデータと、項目「回答テキスト」の値であるテキストデータとを取得する(ステップS2303)。
【0170】
続いて、分析部643は、第2類義語データベース610において、ステップS2303で取得した各テキストデータから抽出された抽出キーワードと対応する第2類義語が設定されているか否かを判定する(ステップS2304)。
【0171】
本実施形態では、第2類義語データベース610において、項目「キーワード」の値が、抽出キーワードと一致する第2類義語情報が格納されている場合に、質問テキストと回答テキストに含まれるキーワードと対応する第2類義語が、第2類義語データベース610において設定されているものとする。
【0172】
ステップS2304において、第2類義語が設定されている場合、分析部643は、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータと、チャット履歴情報から取得された、入力質問テキストを示すテキストデータの類似度を算出する。さらに、分析部643は、チャット履歴情報から取得された、入力質問テキストを示すテキストデータに含まれる抽出キーワードを、この抽出キーワードと対応する第2類義語と置き換えて、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータとの類似度を算出する(ステップS2305)。
【0173】
なお、ステップS2305において、分析部643は、抽出キーワードに対応付けられた第2類義語が複数存在する場合には、各第2類義語について、同様の処理を行う。
【0174】
ステップS2304において、第2類義語が設定されていない場合、分析部643は、質問テキストを示すテキストデータ及び回答テキストを示すテキストデータと、チャット履歴情報から取得した、入力質問テキストを示すテキストデータの類似度を算出する(ステップS2306)。
【0175】
なお、以下の本実施形態の説明では、分析部643により算出される類似度を第2の類似度と呼ぶ。
【0176】
続いて、分析部643は、全ての質問回答情報について、入力質問テキストと第2の類似度を算出すると、第2の類似度が第2の類似度閾値を超えた質問回答情報が存在するか否かを判定する(ステップS2307)。
【0177】
ステップS2307において、該当する質問回答情報が存在しない場合、分析部643は、分析結果として、ステップS2302で取得した入力質問テキストに対応する適切な回答テキストを含む質問回答情報は、質問回答データベース510には存在しないと判断する(ステップS2308)。続いて、分析部643は、改善提案データベース630を参照し、項目「分析結果」の値が「適切な質問回答情報がない」と対応する改善種別「質問回答の新規追加」を選択し、分析結果と改善種別とをステップS2301で取得したチャット履歴情報の会話IDと対応付けて、分析結果データベース620に格納し(ステップS2309)、後述するステップS2322へ進む。
【0178】
ステップS2307において、該当する質問回答情報が存在する場合、分析部643は、第2の類似度が最も高い質問回答情報を特定し、第2の質問回答情報として取得する(ステップS2310)。
【0179】
続いて、分析部643は、ステップS2301で取得したチャット履歴情報に含まれる項目「参照質問回答ID」の値を取得する(ステップS2311)。続いて、分析部643は、ステップS2311において、項目「参照質問回答ID」の値が取得できたか否かを判定する(ステップS2312)。
【0180】
言い換えれば、分析部643は、チャット履歴情報に、チャット処理部540が回答テキストをユーザ端末300に出力する際に参照した第1の質問回答情報を特定する参照質問回答IDが含まれるか否かを判定している。
【0181】
ステップS2312において、該当する参照質問回答IDが取得できなかった場合、分析部643は、分析結果として、チャット処理部540が第1の類似度に基づき特定した質問回答情報とは別の質問回答情報が適切であると判断する(ステップS2313)。
【0182】
続いて、分析部643は、改善提案データベース630を参照し、項目「分析結果」の値が「回答で使われた質問回答情報とは別の質問回答情報が適切」と対応する改善種別「質問回答マッチングの改善」を選択し、分析結果と改善種別とをステップS2301で取得したチャット履歴情報の会話IDと対応付けて、分析結果データベース620に格納し(ステップS2314)、後述するステップS2322へ進む。
【0183】
ステップS2312において、該当する参照質問回答IDが取得された場合、分析部643は、参照質問回答IDで特定される第1の質問回答情報と、ステップS2310で取得された第2の質問回答情報とが同一か否かを判定する(ステップS2315)。
【0184】
ステップS2315において、第1の質問回答情報と第2の質問回答情報が一致しない場合、分析部643は、ステップS2313へ進む。
【0185】
ステップS2315において、第1の質問回答情報と第2の質問回答情報とが一致する場合、分析部643は、ステップS2301で取得したチャット履歴情報における項目「ユーザ評価」の値を取得する(ステップS2316)。
【0186】
続いて、分析部643は、ステップS2316において、ユーザ評価が「不満足」であるか否かを判定する(ステップS2317)。ステップS2317において、ユーザ評価が「不満足」であった場合、分析部643は、分析結果として、回答で使われた質問回答情報は不適切であるか、ユーザ評価が「不満足」である、と判断する(ステップS2318)。
【0187】
続いて、分析部643は、改善提案データベース630を参照し、項目「分析結果」の値が「回答に使われた質問回答情報が不適切か、ユーザ評価が不満足」と対応する改善種別「回答の修正か不満の解消を検討」を選択し、分析結果と改善種別とをステップS2301で取得したチャット履歴情報の会話IDと対応付けて、分析結果データベース620に格納し(ステップS2314)、後述するステップS2322へ進む。
【0188】
ステップS2317において、ユーザ評価が「不満足」でない場合、分析部643は、分析結果として、その他と判断する(ステップS2320)。
【0189】
続いて、分析部643は、改善提案データベース630を参照し、項目「分析結果」の値が「その他」と対応する改善種別「改善方法の提案なし」を選択し、分析結果と改善種別とをステップS2301で取得したチャット履歴情報の会話IDと対応付けて、分析結果データベース620に格納し(ステップS2321)、後述するステップS2322へ進む。
【0190】
分析部643は、情報取得部642が収集した全てのチャット履歴情報について、ステップS2301からステップS2322までの処理を実行し(ステップS2322)、処理を終了する。
【0191】
本実施形態の分析部643は、
図23の処理を実行することで、チャット履歴情報のうち、「改善方法の提案なし」以外の改善種別が選択されたチャット履歴情報に含まれる質問回答IDと対応する質問回答情報が、改善すべき質問回答情報に特定される。
なお、本実施形態では、改善提案装置600が第2類義語データベース610を有するものとしたが、これに限定されない。改善提案装置600は、文章をベクトル化して、文章間の距離を算出することで文章が似ているかを否かを判定してもよい。このようにすることで、第2類義語データベース610を用いずに、入力質問テキストと質問テキストとが類似しているか否かを判定できる。
【0192】
図24は、改善提案装置の表示制御部の処理を説明するフローチャートである。
図24は、
図22のステップS2216の処理の詳細を示す。
【0193】
改善提案装置600の表示制御部644は、分析結果データベース620を参照し、提案一覧画面で選択されたグループに付与されたグループIDを含む分析結果情報を取得する(ステップS2401)。
【0194】
続いて、表示制御部644は、取得した分析結果情報のそれぞれについて、ステップS2403以降の処理を行う(ステップS2402)。
【0195】
表示制御部644は、分析結果情報から、項目「改善種別」の値を取得する(ステップS2403)。続いて、表示制御部644は、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」であるか否かを判定する(ステップS2404)。
【0196】
ステップS2404において、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」である場合、表示制御部644は、提案詳細画面を表示させるための画面データにおいて、取得した分析結果情報に含まれる参照質問回答IDと対応する質問回答情報に対する改善方法を示すボタンの表示をなしとし(ステップS2405)、後述するステップS2413へ進む。なお、表示制御部644は、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」である場合には、取得した分析結果情報を提案詳細画面に表示させなくてもよい。
【0197】
ステップS2404において、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」以外であり、「質問回答の新規追加」である場合(ステップS2406)、表示制御部644は、提案詳細画面を表示させるための画面データにおいて、「質問回答の新規追加」ボタンを強調表示、「類義語の設定」ボタンを通常表示、「適切と思われる質問回答の編集」ボタンを非表示とし(ステップS2407)、後述するステップS2410へ進む。なお、本実施形態における「類義語の設定」ボタンは、「類義語の新規追加」ボタンと、「類義語の編集」ボタンとを含んでよい。
【0198】
ステップS2404において、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」以外であり、「質問回答マッチングの改善」である場合(ステップS2406)、表示制御部644は、提案詳細画面を表示させるための画面データにおいて、「質問回答の新規追加」ボタンを通常表示、「類義語の設定」ボタンを強調表示、「適切と思われる質問回答の編集」ボタンを強調表示とし(ステップS2408)、後述するステップS2410へ進む。
【0199】
ステップS2404において、項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」以外であり、「回答の修正か不満の解消を検討」である場合(ステップS2406)、表示制御部644は、提案詳細画面を表示させるための画面データにおいて、「質問回答の新規追加」ボタンを通常表示、「類義語の設定」ボタンを通常表示、「適切と思われる質問回答の編集」ボタンを非表示、「回答に使われた質問回答の編集」ボタンを強調表示とし(ステップS2409)、後述するステップS2413へ進む。
【0200】
ステップS2407、ステップS2408に続いて、表示制御部644は、ステップS2401で取得した分析結果情報から、参照質問回答IDが取得されたか否かを判定する(ステップS2410)。
【0201】
ステップS2410において、参照質問回答IDが取得されなかった場合、表示制御部644は、「回答に使われた質問回答の編集」ボタンを非表示とし(ステップS2411)、後述するステップS2413へ進む。
【0202】
ステップS2410において、参照質問回答IDが取得された場合、表示制御部644は、「回答に使われた質問回答の編集」ボタンを通常表示とし(ステップS2412)、後述するステップS2413へ進む。
【0203】
続いて、表示制御部644は、ステップS2401で取得した分析結果情報毎に、ステップS2402からステップS2412までの処理を実行し、処理を終了する。
【0204】
本実施形態の表示制御部644は、以上のようにして、提案詳細画面を表示させるための画面データを生成する。
【0205】
なお、本実施形態では、
図24に示す提案詳細画面を表示させる処理を、改善提案装置600の表示制御部644が実行するのとしたが。これに限定されない。本実施形態の改善提案装置600は、提案詳細画面を表示させるためのプログラムを管理者端末400に配信してもよく、その場合には、
図24に示す提案詳細画面を表示させる処理は、管理者端末400において実行されてよい。
また、本実施形態において、非表示とされる操作ボタンは、非表示とされるかわりに、操作の受け付けが禁止されたグレーアウトの状態で表示されてもよい。
【0206】
次に、
図25、
図26を参照して、管理者端末400の表示例について説明する。
図25は、管理者端末に表示される提案一覧画面の一例を示す図である。
図25に示す画面140は、
図22のステップS2213において管理者端末400に表示される提案一覧画面の一例である。
【0207】
図25に示す画面140は、表示領域141、142を含む。表示領域141は、チャット履歴情報が収集された期間が、分析期間として表示される。表示領域142は、グループ毎に、チャット履歴情報に含まれる入力質問テキストを示すテキストデータの一覧が表示される。
【0208】
図25の例では、表示領域142において、グループ1に分類されたチャット履歴情報に含まれる入力質問テキストを示すテキストデータ142a、142b、142c、142d、142e等が表示されている。
【0209】
本実施形態では、表示領域142において、特定のグループが選択されると、画面140がグループ毎の提案詳細画面に遷移する。
【0210】
図26は、管理者端末に表示される提案詳細画面の一例を示す図である。
図26に示す画面130は、
図22のステップS2219において管理者端末400に表示される提案一覧画面の一例である。また、画面130は、画面140の表示領域142において、グループ1が選択された場合の提案詳細画面の一例である。
【0211】
画面130は、表示領域131を有し、表示領域131には、グループ1に分類されたチャット履歴情報と対応する分析結果情報と、改善種別と対応したボタンとが対応付けられて表示される。
【0212】
具体的には、表示領域131には、表示領域132、133、134、135、136等を含む。表示領域132には、
図25に示すテキストデータ142aを含む分析結果情報の一部と、ボタン132a、132b、132cとが表示されている。
【0213】
ここで、テキストデータ142bと対応する分析結果情報では、改善種別「質問回答の新規追加」であり、参照質問回答IDが存在しない(
図8参照)。したがって、表示領域132では、「質問回答の新規追加」ボタン132aが強調表示、「類義語の設定」ボタンである「類義語の新規追加」ボタン132b、「類義語の編集」ボタン132cが通常表示とされ、「適切と思われる質問回答の編集」ボタン、「回答に使われた質問回答の編集」ボタンが非表示とされる。
【0214】
本実施形態では、画面130において、「質問回答の新規追加」ボタン132aが操作されると、画面130は
図16に示す画面160(質問回答情報の追加画面)に遷移してよい。また、画面130において、「類義語の新規追加」ボタン132bが操作されると、画面130は、
図20に示す画面195(類義語の追加画面)に遷移してよい。また、画面130において、「類義語の編集」ボタン132cが操作されると、画面130は、
図21に示す画面196(類義語の編集画面)に遷移してよい。
【0215】
また、表示領域133には、
図25に示すテキストデータ142bを含む分析結果情報の一部と、ボタン133a、133b、133c、133dとが表示されている。
【0216】
ここで、テキストデータ142bと対応する分析結果情報では、改善種別「質問回答の新規追加」であり、参照質問回答IDが存在する(
図8参照)。したがって、表示領域133では、「質問回答の新規追加」ボタン133aが強調表示、「回答に使われた質問回答の編集」ボタン133b、「類義語の設定」ボタンである「類義語の新規追加」ボタン133c、「類義語の編集」ボタン133dが通常表示され、「不適切と思われる質問回答の編集」ボタンが非表示とされる。
【0217】
なお、本実施形態では、画面130において、「回答に使われた質問回答の編集」ボタン133bが操作されると、画面130は、
図17に示す画面170(質問回答情報の編集画面)に遷移してよい。
【0218】
また、表示領域134には、
図25に示すテキストデータ142cを含む分析結果情報の一部と、ボタン134a、134b、134c、134dとが表示されている。
【0219】
ここで、テキストデータ142cと対応する分析結果情報では項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」以外であり、「回答の修正か不満の解消を検討」である(
図8参照)。したがって、表示領域134では、「質問回答の新規追加」ボタン134a、「類義語の新規追加」ボタン134c、「類義語の編集」ボタン134dが通常表示され、「回答に使われた質問回答の編集」ボタン134bが強調表示され、「不適切と思われる質問回答の編集」ボタンが非表示とされる。
【0220】
また、表示領域135には、
図25に示すテキストデータ142dを含む分析結果情報の一部と、ボタン135a、135b、135c、135dとが表示されている
ここで、テキストデータ142dと対応する分析結果情報では項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」以外であり、「質問回答マッチングの改善」である(
図8参照)。したがって、表示領域135では、「質問回答の新規追加」ボタン135a、「類義語の新規追加」ボタン135c、「類義語の編集」ボタン135dが通常表示され、「適切と思われる質問回答の編集」ボタン135bが強調表示され、「回答に使われた質問回答の編集」ボタンが非表示とされる。
【0221】
なお、本実施形態では、画面130において、「適切と思われた質問回答の編集」ボタン135bが操作されると、画面130は、
図17に示す画面170に示す画面170(質問回答情報の編集画面)に遷移してよい。
【0222】
また、表示領域136には、
図25に示すテキストデータ142eを含む分析結果情報の一部が表示されている。
ここで、テキストデータ142eと対応する分析結果情報では項目「改善種別」の値が、「改善方法の提案なし」である(
図8参照)。したがって、表示領域136では、テキストデータ142eと対応する改善方法を提案するボタンは表示されない。
【0223】
本実施形態の改善提案装置600は、このように、ユーザ端末300とサーバ装置500との間で行われたチャットの履歴を示すチャット履歴情報を、汎用的な類義語群が格納された第2類義語データベース610やユーザ評価を参照し、サーバ装置500がユーザ端末300に対して出力した回答テキストの内容が適正であるか否かを分析する。
【0224】
そして、改善提案装置600は、改善が要求される質問回答情報に対して、質問回答情報毎に推奨される改善方法を示す提案一覧画面を管理者端末400に表示させる。さらに、本実施形態の改善提案装置600は、提案一覧画面において、質問回答情報毎の改善方法の一覧を、操作ボタンの一覧として表示させ、操作ボタンが選択されると、操作ボタンと対応した改善方法に沿った編集を行うための画面を表示させる。
【0225】
このため、本実施形態によれば、管理者は、質問回答情報を編集する際には、提案一覧画面に表示された改善方法と対応する操作ボタンを選択すればよく、質問回答情報の効率的に且つ、容易に編集することができる。
【0226】
このように、本実施形態によれば、質問に対する回答の精度を向上させるために質問回答データベース510や第1類義語データベース520の編集を支援することができる。言い換えれば、本実施形態によれば、チャットボットサービスにおいて参照される情報群の編集を支援することができる。
【0227】
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、各実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0228】
ある実施形態では、情報処理装置200は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、サーバ装置500と改善提案装置600とは、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0229】
さらに、情報処理装置200は、開示された処理ステップ、を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、情報処理装置200によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は情報処理装置200によって実行することができる。また、情報処理装置200において、それぞれが有する各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0230】
なお、情報処理装置200は、通信機能を備えた装置であればよい。情報処理装置200は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0231】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理装置。
<2>
前記情報群は、
質問を示す質問かいテキストデータと、前記質問に対する回答を示すテキストデータとが対応付けられた質問回答情報群を含み、
前記表示制御部は、
前記分析した結果に基づき特定された質問回答情報毎に、前記改善方法の一覧を表示させる、付記1記載の情報処理装置。
<3>
前記質問回答情報毎の改善方法は、
新規の質問回答情報の追加、前記質問回答情報の編集を含む、付記2記載の情報処理装置。
<4>
前記情報群は、
前記質問データと前記回答データのそれぞれに含まれるキーワードと、前記キーワードの類義語とを対応付けた類義語情報群を含み、
前記改善方法は、前記類義語の追加と前記類義語の編集とを含む、付記2又は3記載の情報処理装置。
<5>
前記改善方法の一覧は、
前記画面において、操作ボタンの一覧として表示され、
前記表示制御部は、
前記画面において前記操作ボタンが選択されると、選択された前記操作ボタンと対応した改善方法に沿った編集を行うための画面を前記表示装置に表示させる、付記1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
<6>
前記チャット履歴情報と、前記質問データ及び前記回答データから抽出されたキーワードと、前記キーワードの類義語とが対応付けられた類義語情報とを用いて、前記入力質問データに対して出力された前記出力回答データの内容が、適切であったか否かを分析する分析部を有する、付記2乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置。
<7>
端末装置と、前記端末装置と通信を行う情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得する情報取得部と、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる表示制御部と、を含む、情報処理システム。
<8>
コンピュータによる情報処理方法であって、前記コンピュータが、
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得し、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる、情報処理方法。
<9>
サーバ装置に入力された入力質問データと、前記サーバ装置が前記入力質問データに対して出力した出力回答データとを含むチャット履歴情報を取得し、
前記サーバ装置が前記出力回答データを出力する際に参照する情報群のうち、前記チャット履歴情報を分析した結果に基づき特定された情報に対する改善方法の一覧を含む画面を表示装置に表示させる、処理をコンピュータに実行させる、プログラム。
【0232】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0233】
100 情報処理システム
200 情報処理装置
300 ユーザ端末
400 管理者端末
500 サーバ装置
510 質問回答データベース
520 第1類義語データベース
530 チャット履歴データベース
540 チャット処理部
600 改善提案装置
610 第2類義語データベース
620 分析結果データベース
630 改善提案データベース
640 改善提案処理部
641 入力受付部
642 情報取得部
643 分析部
644 表示制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0234】