(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121621
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】ワイヤーハーネス連結部材および回転コネクタ装置
(51)【国際特許分類】
H02G 3/30 20060101AFI20240830BHJP
H02G 3/32 20060101ALI20240830BHJP
H02G 11/02 20060101ALI20240830BHJP
F16B 2/08 20060101ALI20240830BHJP
H01R 35/04 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
H02G3/30
H02G3/32
H02G11/02
F16B2/08 S
H01R35/04 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028822
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142871
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 哲昌
(74)【代理人】
【識別番号】100094743
【弁理士】
【氏名又は名称】森 昌康
(72)【発明者】
【氏名】平井 秀治
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 浩介
【テーマコード(参考)】
3J022
5G363
5G371
【Fターム(参考)】
3J022DA11
3J022EA15
3J022EB14
3J022EC02
3J022EC14
3J022EC22
3J022FA05
3J022FB03
3J022FB04
3J022FB07
3J022FB12
3J022GA03
3J022GA16
3J022GB43
3J022GB45
3J022GB56
5G363AA07
5G363AA16
5G363BA02
5G363DA13
5G363DA15
5G363DC02
5G371AA01
5G371BA05
5G371BA07
5G371CA05
5G371CA07
(57)【要約】
【課題】ワイヤーハーネスと周辺部材との干渉に起因する不具合を低減できるワイヤーハーネス連結部材を提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス連結部材は、第1連結部、第2連結部、および移動抑制部を備える。第1連結部は、バンドを介してワイヤーハーネスに連結されるように構成される。第2連結部は、車両に連結されるように構成される。移動抑制部は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を抑制する。移動抑制部は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンドを介してワイヤーハーネスに連結されるように構成される第1連結部と、
車両に連結されるように構成される第2連結部と、
前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記第1連結部に対する前記ワイヤーハーネスの移動を抑制する移動抑制部と、を備え、
前記移動抑制部は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む、
ワイヤーハーネス連結部材。
【請求項2】
前記突出部および前記凹部の前記少なくとも1つは、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記第1連結部に対する前記ワイヤーハーネスの前記移動を抑制するように前記ワイヤーハーネスと接触可能である、
請求項1に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項3】
前記突出部および前記凹部の前記少なくとも1つは、第1方向および第2方向の一方に延び、
前記第1方向は、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記ワイヤーハーネスの長手方向と交差するように定義され、
前記第2方向は、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記ワイヤーハーネスの前記長手方向に沿って定義される、
請求項1または2に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項4】
前記突出部は、第3方向に前記第1連結部から突出し、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに垂直に定義される、
請求項3に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項5】
前記突出部は、前記第1方向および前記第2方向の前記一方に定義される突出部長さと、前記第3方向に定義される突出部高さと、を有し、
前記突出部長さは、前記突出部高さよりも長い、
請求項4に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項6】
前記凹部は、前記第1連結部上に設けられ、第3方向に凹んでおり、
前記第3方向は、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに垂直に定義される、
請求項3から5のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項7】
前記凹部は、前記第1方向および前記第2方向の前記一方に定義される凹部長さと、前記第3方向に定義される凹部高さと、を有し、
前記凹部高さは、前記凹部深さよりも長い、
請求項6に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項8】
前記突出部は、第1突出部と、第2突出部と、を含み、
前記第1突出部は、前記第2突出部から間隔を空けて配置され、
前記凹部は、前記第1突出部と前記第2突出部との間に設けられる、
請求項3から7のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項9】
前記第1連結部は、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記バンドが部分的に内部に配置されるバンド連結孔を含む、
請求項1から8のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項10】
前記ワイヤーハーネスに前記第1連結部を連結するように構成される前記バンドをさらに備え、
前記バンドは、前記第1連結部と別部材であり、
前記バンドは、前記バンドを介して前記ワイヤーハーネスに前記第1連結部が連結される状態で前記バンド連結孔内に部分的に配置される、
請求項9に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項11】
前記バンド連結孔は、第1方向に延び、
前記第1方向は、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記ワイヤーハーネスの長手方向と交差するように定義される、
請求項10に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項12】
前記凹部は、前記第1方向に凹んでおり、
前記バンドは、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で前記凹部内に部分的に配置される、
請求項11に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項13】
前記凹部は、第1凹部と、第2凹部と、を含み、
前記第1凹部は、前記第1方向において前記第2凹部から間隔を空けて配置され、
前記バンドは、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で部分的に前記第1凹部内に配置され、
前記バンドは、前記第1連結部が前記ワイヤーハーネスに連結される状態で部分的に前記第2凹部内に配置される、
請求項12に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項14】
前記ワイヤーハーネスに前記第1連結部を連結するように構成される前記バンドをさらに備え、
前記バンドは、1ピースの部材として前記第1連結部と一体的に設けられる、
請求項1から9のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス連結部材。
【請求項15】
ステータと、
前記ステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられるロテータと、
請求項1から14のいずれか一項に記載の前記ワイヤーハーネス連結部材と、
を備える回転コネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤーハーネス連結部材および回転コネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コネクタ部(2Bおよび3B)を有する回転コネクタ(1)が記載される。回転コネクタ(1)は、例えば、ステアリングホイールに設けられる装置とワイヤーハーネスをよびコネクタ部(2B)を介して電気的に接続される。回転コネクタ(1)は、例えば、車体に設けられる装置とワイヤーハーネスおよびコネクタ部(3B)とを介して電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開WO2017/208544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワイヤーハーネスのコネクタ部を車両に接続する際、ワイヤーハーネスのコネクタ部以外の部分を車両に連結しておくと、ワイヤーハーネスのコネクタ部を装置に接続する作業が容易になる。したがって、ワイヤーハーネスのコネクタ部以外の部分を車両に連結するために連結部品が用いられている。
【0005】
一方で、ワイヤーハーネスに外力が加わると、ワイヤーハーネスが連結部品に対して移動する可能性がある。連結部品に対するワイヤーハーネスの移動量が大きい場合、例えば、ワイヤーハーネスが周辺部材に干渉し、ワイヤーハーネスおよび周辺部材の少なくとも1つが損耗したりワイヤーハーネスが周辺部材の動作に影響を及ぼしたりする可能性がある。
【0006】
本開示の課題の1つは、例えば、ワイヤーハーネスと周辺部材との干渉に起因する不具合を低減できるワイヤーハーネス連結部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴によれば、ワイヤーハーネス連結部材は、第1連結部、第2連結部、および移動抑制部を備える。第1連結部は、バンドを介してワイヤーハーネスに連結されるように構成される。第2連結部は、車両に連結されるように構成される。移動抑制部は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を抑制する。移動抑制部は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【0008】
第1の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動が移動抑制部により抑制されるので、移動抑制部を有していないワイヤーハーネス連結部材に比べて、ワイヤーハーネスに外力が加わった場合にワイヤーハーネスが周辺部材に干渉しにくくなる。したがって、ワイヤーハーネスに外力が加わった場合にワイヤーハーネスと周辺部材との干渉に起因する不具合を低減できる。
【0009】
第2の特徴によれば、第1の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、突出部および凹部の少なくとも1つは、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を抑制するようにワイヤーハーネスと接触可能である。
【0010】
第2の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、突出部および凹部の少なくとも1つがワイヤーハーネスと接触可能であるので、移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0011】
第3の特徴によれば、第1または第2の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、突出部および凹部の少なくとも1つは、第1方向および第2方向の一方に延びる。第1方向は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態でワイヤーハーネスの長手方向と交差するように定義される。第2方向は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態でワイヤーハーネスの長手方向に沿って定義される。
【0012】
第3の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、突出部および凹部の少なくとも1つが第1方向および第2方向の一方に延びるので、移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0013】
第4の特徴によれば、第3の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、突出部は、第3方向に第1連結部から突出する。第3方向は、第1方向および第2方向のそれぞれに垂直に定義される。
【0014】
第4の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、突出部が第3方向に第1連結部から突出するので、移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0015】
第5の特徴によれば、第4の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、突出部は、第1方向および第2方向の一方に定義される突出部長さと、第3方向に定義される突出部高さと、を有する。突出部長さは、突出部高さよりも長い。
【0016】
第5の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、突出部長さが突出部高さよりも長いので、移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0017】
第6の特徴によれば、第3から第5の特徴のいずれか1つに係るワイヤーハーネス連結部材において、凹部は、第1連結部上に設けられ、第3方向に凹んでいる。第3方向は、第1方向および第2方向のそれぞれに垂直に定義される。
【0018】
第6の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、凹部により移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0019】
第7の特徴によれば、第6の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、凹部は、第1方向および第2方向の一方に定義される凹部長さと、第3方向に定義される凹部深さと、を有する。凹部長さは、凹部深さよりも長い。
【0020】
第7の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、凹部長さが凹部深さよりも長いので、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0021】
第8の特徴によれば、第3から第7の特徴のいずれか1つに係るワイヤーハーネス連結部材において、突出部は、第1突出部と、第2突出部と、を含む。第1突出部は、第2突出部から間隔を空けて配置される。凹部は、第1突出部と第2突出部との間に設けられる。
【0022】
第8の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、移動抑制部とワイヤーハーネスとの間の摩擦力を高めることができ、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0023】
第9の特徴によれば、第1から第8の特徴のいずれか1つに係るワイヤーハーネス連結部材において、第1連結部は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態でバンドが部分的に内部に配置されるバンド連結孔を含む。
【0024】
第9の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、バンド連結孔を用いてバンドと第1連結部との間の連結強度を高めることができ、ワイヤーハーネスと第1連結部との間の連結強度を高めることができる。
【0025】
第10の特徴によれば、第9の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材は、ワイヤーハーネスに第1連結部を連結するように構成されるバンドをさらに備える。バンドは、第1連結部と別部材である。バンドは、バンドを介してワイヤーハーネスに第1連結部が連結される状態でバンド連結孔内に部分的に配置される。
【0026】
第10の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、バンド連結孔を用いてバンドと第1連結部との間の連結強度を確実に高めることができ、ワイヤーハーネスと第1連結部との間の連結強度を確実に高めることができる。
【0027】
第11の特徴によれば、第10特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、バンド連結孔は、第1方向に延びる。第1方向は、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態でワイヤーハーネスの長手方向と交差するように定義される。
【0028】
第11の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、バンド連結孔が第1方向に延びるので、バンドでワイヤーハーネスを巻きやすくなり、ワイヤーハーネスと第1連結部との間の連結強度を確実に高めることができる。
【0029】
第12の特徴によれば、第11の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、凹部は、第1方向に凹んでいる。バンドは、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で凹部内に部分的に配置される。
【0030】
第12の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、第1連結部に対するバンドの移動を凹部により抑制できる。したがって、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動を確実に抑制できる。
【0031】
第13の特徴によれば、第12の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材において、凹部は、第1凹部と、第2凹部と、を含む。第1凹部は、第1方向において第2凹部から間隔を空けて配置される。バンドは、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で部分的に第1凹部内に配置される。バンドは、第1連結部がワイヤーハーネスに連結される状態で部分的に第2凹部内に配置される。
【0032】
第13の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、第1連結部に対するバンドの移動を第1凹部および第2凹部により確実に抑制できる。したがって、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動をより確実に抑制できる。
【0033】
第14の特徴によれば、第1から第9の特徴のいずれか1つに係るワイヤーハーネス連結部材は、ワイヤーハーネスに第1連結部を連結するように構成されるバンドをさらに備える。バンドは、1ピースの部材として第1連結部と一体的に設けられる。
【0034】
第14の特徴に係るワイヤーハーネス連結部材では、第1連結部に対するバンドの移動をより確実に抑制でき、第1連結部に対するワイヤーハーネスの移動をより確実に抑制できる。
【0035】
第15の特徴によれば、回転コネクタ装置は、ステータ、ロテータ、および第1から第14の特徴のいずれか1つに係るワイヤーハーネス連結部材を備える。ロテータは、ステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられる。
【0036】
第15の特徴に係る回転コネクタ装置では、ワイヤーハーネス連結部材を備えるので、ワイヤーハーネス8に外力が加わった場合にワイヤーハーネス8と周辺部材との干渉に起因する不具合を低減でき、回転コネクタ装置の耐久性が向上する。
【発明の効果】
【0037】
本開示であれば、ワイヤーハーネスと周辺部材との干渉に起因する不具合を低減できるワイヤーハーネス連結部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材を備える回転コネクタ装置の側面図である。
【
図4】
図4は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図5】
図5は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図6】
図6は、変形例に係るワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図7】
図7は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図8】
図8は、
図7のラインVIII-VIIIにおけるワイヤーハーネス連結部材の断面図である。
【
図9】
図9は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図10】
図10は、
図4のラインX-Xにおけるワイヤーハーネス連結部材の断面図である。
【
図11】
図11は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図12】
図12は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図13】
図13は、変形例に係るワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図14】
図14は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図15】
図15は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図16】
図16は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図17】
図17は、変形例に係るワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図18】
図18は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図19】
図19は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図20】
図20は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図21】
図21は、変形例に係るワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図22】
図22は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図23】
図23は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図24】
図24は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【
図25】
図25は、ワイヤーハーネス連結部材の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図中において同じ符号は、対応するまたは同一の構成を示している。
【0040】
第1実施形態
図1に示すように、車両1のステアリングホイール2は、車両1の車体4に対してステアリング回転軸線A1回りに回転可能に連結される。ステアリングホイール2は、例えば、ステアリング本体2A、ステアリングカバー2B、支持フレーム2C、および第1電気装置2Dを含む。車体4は、例えば、コラムカバー4A、ステアリングコラム4B、および第2電気装置4Dを含む。
【0041】
ステアリング本体2Aは、ステアリングコラム4Bによりステアリング回転軸線A1回りに回転可能に支持される。ステアリングカバー2Bおよび支持フレーム2Cは、ステアリング本体2Aに取り付けられる。第1電気装置2Dは、支持フレーム2Cに取り付けられる。ステアリング本体2A、ステアリングカバー2B、支持フレーム2C、および第1電気装置2Dは、車体4に対してステアリング回転軸線A1回りに回転可能である。コラムカバー4Aおよび第2電気装置4Dは、ステアリングコラム4Bに取り付けられる。第1電気装置2Dは、回転コネクタ装置6を介して第2電気装置4Dに電気的に接続される。
【0042】
回転コネクタ装置6は、ステータ10およびロテータ20を備える。ロテータ20は、ステータ10に対して回転軸線A2回りに回転可能に設けられる。ステータ10は、車体4(例えば、ステアリングコラム4B)に連結されるように構成される。ロテータ20は、ステアリングホイール2(例えば、ステアリング本体2A)に連結されるように構成される。
【0043】
図2に示すように、ロテータ20は、ロテータ本体21およびロテータ側コネクタ22を含む。ロテータ本体21は、ステータ10に対して回転軸線A2回りに回転可能に設けられる。
【0044】
図1に示すように、ロテータ側コネクタ22は、ロテータ本体21から回転軸線A2に沿って突出する。ロテータ側コネクタ22は、ワイヤーハーネス8のケーブル8Aの端部8Bに設けられるハーネスコネクタ8Cに取り外し可能に接続可能である。
【0045】
ロテータ本体21は、円板部21A、筒状部21B、およびスリーブ21Cを含む。筒状部21Bは、円板部21Aの内周部から回転軸線A2に沿って延びる。スリーブ21Cは、筒状部21Bの端部に取り付けられる。ロテータ側コネクタ22は、円板部21Aから回転軸線A2に沿って延びる。
【0046】
ワイヤーハーネス8は、第1電気装置2Dに電気的に接続される。ワイヤーハーネス8のケーブル8Aは、可撓性を有する。ロテータ側コネクタ22は、ワイヤーハーネス8を介して第1電気装置2Dに電気的に接続される。ロテータ側コネクタ22は、第1コネクタ22とも称し得る。
【0047】
図2に示すように、ロテータ側コネクタ22は、コネクタ収容空間23を含む。コネクタ収容空間23は、ハーネスコネクタ8Cがロテータ側コネクタ22に接続される状態でハーネスコネクタ8Cを収容する。ロテータ側コネクタ22は、コネクタ収容空間23を含むコネクタケース24を含む。
【0048】
ロテータ側コネクタ22は、第1コネクタ25を含む。第1コネクタ25は、コネクタ収容空間23内に設けられる。第1コネクタ25は、コネクタ本体25Aおよび複数のコネクタ端子25Bを含む。コネクタ本体25Aは、絶縁材料を含む。複数のコネクタ端子25Bは、導電材料を含む。複数のコネクタ端子25Bは、部分的にコネクタ本体25A内に設けられる。ハーネスコネクタ8Cがコネクタ収容空間23内に配置される状態で、第1コネクタ25の複数のコネクタ端子25Bは、ハーネスコネクタ8Cの複数のコネクタ端子と接触可能である。
【0049】
図1に示すように、ステータ10は、ステータ本体11およびステータ側コネクタ12を含む。ステータ本体11は、車体4のステアリングコラム4Bに固定される。ステータ側コネクタ12は、ステータ本体11から回転軸線A2に沿って突出する。ステータ側コネクタ12は、ワイヤーハーネス9のケーブル9Aの端部9Bに設けられるハーネスコネクタ9Cに取り外し可能に接続可能である。
【0050】
ワイヤーハーネス9は、第2電気装置4Dに電気的に接続される。ワイヤーハーネス9のケーブル9Aは、可撓性を有する。ステータ側コネクタ12は、ワイヤーハーネス9を介して第2電気装置4Dに電気的に接続される。ステータ側コネクタ12は、第2コネクタ12とも称し得る。
【0051】
ステータ側コネクタ12は、コネクタ収容空間13を含む。コネクタ収容空間13は、ハーネスコネクタ9Cがステータ側コネクタ12に接続される状態でハーネスコネクタ9Cを収容する。ステータ側コネクタ12は、コネクタ収容空間13を含むコネクタケース14を含む。
【0052】
ステータ側コネクタ12は、第2コネクタ15を含む。第2コネクタ15は、コネクタ収容空間13内に設けられる。第2コネクタ15は、コネクタ本体15Aおよび複数のコネクタ端子15Bを含む。コネクタ本体15Aは、絶縁材料を含む。複数のコネクタ端子15Bは、導電材料を含む。複数のコネクタ端子15Bは、部分的にコネクタ本体15A内に設けられる。ハーネスコネクタ9Cがコネクタ収容空間13内に配置される状態で、第2コネクタ15の複数のコネクタ端子15Bは、ハーネスコネクタ9Cの複数のコネクタ端子と接触可能である。
【0053】
図3に示すように、ステータ10およびロテータ20は、回転軸線A2を取り囲むように設けられたケーブル収容空間50をステータ10およびロテータ20の間に形成する。回転コネクタ装置6は、フラットケーブル60を備える。フラットケーブル60は、ケーブル収容空間50内に配置される。フラットケーブル60は、ロテータ側コネクタ22(
図2参照)およびステータ側コネクタ12(
図2参照)を電気的に接続する。フラットケーブル60は、第1コネクタ25を第2コネクタ15に電気的に接続する。フラットケーブル60は、複数の導電体を含む。フラットケーブル60の複数の導電体は、第1コネクタ25の複数のコネクタ端子25Bにそれぞれ接続され、第2コネクタ15の複数のコネクタ端子15Bにそれぞれ接続される。フラットケーブル60は、可撓性を有しており、例えば平坦な形状を有している。フラットケーブル60は、フレキシブルフラットケーブル60とも称し得る。
【0054】
図1に示すように、回転コネクタ装置6は、ワイヤーハーネス連結部材70を備える。ワイヤーハーネス連結部材70は、ワイヤーハーネス8を車両1に連結するように構成される。ワイヤーハーネス連結部材70は、ワイヤーハーネス8のケーブル8Aを車両1に連結するように構成される。
【0055】
ワイヤーハーネス8は、ハーネスコネクタ8Dを含む。ハーネスコネクタ8Dは、ケーブル8Aの端部8Eに設けられ、車両1の電気装置(例えば、ステアリングホイール2に設けられる電気装置(例えば、エアバッグ装置、操作装置))に電気的に接続される。ワイヤーハーネス連結部材70は、ケーブル8Aを車両1(例えば、
図1に示す車体4の支持フレーム2C)に連結するように構成される。
【0056】
図4に示すように、ワイヤーハーネス連結部材70は、第1連結部71および第2連結部72を備える。ワイヤーハーネス連結部材70は、バンド73をさらに備える。バンド73は、ワイヤーハーネス8に第1連結部71を連結するように構成される。第1連結部71は、バンド73を介してワイヤーハーネス8に連結されるように構成される。第2連結部72は、車両1に連結されるように構成される。第2連結部72は、車両1の車両側部材1Aに連結されるように構成される。車両側部材1Aの例は、電気装置(例えば、ステアリングホイール2に設けられる電気装置(例えば、エアバッグ装置、操作装置))の一部および支持フレーム2Cの一部を含む。しかし、車両側部材1Aは、これらの例示に限定されない。
【0057】
ワイヤーハーネス8は、少なくとも2本のケーブル8Aを含む。本実施形態では、ケーブル8Aの総数は、3本である。バンド73は、少なくとも2本のケーブル8Aに第1連結部71を連結する。ケーブル8Aの総数は、3本に限定されない。また、本実施形態では、バンド73が樹脂製の結束バンドを含むが、バンド73が結束バンド以外のバンド(例えば、面ファスナーを有するバンド、ゴムバンド、金属製のバンド)を含んでいてもよい。
【0058】
図4および
図5に示すように、第1連結部71は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でバンド73が部分的に内部に配置されるバンド連結孔74を含む。バンド73は、バンド73を介してワイヤーハーネス8に第1連結部71が連結される状態でバンド連結孔74内に部分的に配置される。
【0059】
本実施形態では、バンド73は、第1連結部71と別部材である。しかし、
図6に示すように、バンド73は、1ピースの部材(one-piece unitary member)として第1連結部71と一体的に設けられてもよい。
【0060】
バンド73を介してワイヤーハーネス8に第1連結部71が連結される状態、かつ、第2連結部72が車両に連結される状態では、ワイヤーハーネス8はワイヤーハーネス連結部材70を介して車両に連結される。したがって、車両に対するワイヤーハーネス8の位置や姿勢が安定する。
【0061】
しかし、ワイヤーハーネス8に外力が加わると、ワイヤーハーネス8が第1連結部71に対して移動する可能性がある。第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動量が大きい場合、例えば、ワイヤーハーネス8が周辺部材に干渉し、ワイヤーハーネス8および周辺部材の少なくとも1つが損耗したりワイヤーハーネス8が周辺部材の動作に影響を及ぼしたりする可能性がある。
【0062】
そこで、
図4および
図5に示すように、ワイヤーハーネス連結部材70は、移動抑制部75を備える。移動抑制部75は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部75は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。本実施形態では、移動抑制部75は、突出部76および凹部77を含む。しかし、突出部76および凹部77の一方が移動抑制部75から省略されてもよい。
【0063】
突出部76および凹部77の少なくとも1つは、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。本実施形態では、突出部76および凹部77は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。しかし、突出部76および凹部77の一方のみが、ワイヤーハーネス8と接触可能に構成されてもよい。
【0064】
図7に示すように、突出部76および凹部77の少なくとも1つは、第1方向D1および第2方向D2の一方に延びる。第1方向D1は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8の長手方向と交差するように定義される。第2方向D2は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8の長手方向に沿って定義される。バンド連結孔74は、第1方向D1に延びる。ワイヤーハーネス8の長手方向は、例えば、第1連結部71に連結されている部分の長手方向である。第1方向D1は、第2方向D2と交差するように定義される。本実施形態では、第1方向D1は、第2方向D2と垂直に定義される。しかし、第1方向D1は、第2方向D2と非垂直に定義されてもよい。
【0065】
本実施形態は、突出部76および凹部77は、第1方向D1に延びる。しかし、突出部76は、第2方向D2に延びるように配置されてもよい。凹部77は、第2方向D2に延びるように配置されてもよい。
【0066】
図5に示すように、突出部76は、第3方向D3に第1連結部71から突出する。第1連結部71は、外面71Aを含む。突出部76は、第3方向D3に外面71Aから突出する。第3方向D3は、第1方向D1および第2方向D2のそれぞれに垂直に定義される。
【0067】
突出部76は、第1突出部76Aおよび第2突出部76Bを含む。第1突出部76Aは、第3方向D3に第1連結部71から突出する。第2突出部76Bは、第3方向D3に第1連結部71から突出する。第1突出部76Aは、第3方向D3に外面71Aから突出する。第2突出部76Bは、第3方向D3に外面71Aから突出する。なお、第1突出部76Aおよび第2突出部76Bの少なくとも一方が移動抑制部75から省略されてもよい。
【0068】
凹部77は、第1連結部71上に設けられ、第3方向D3に凹んでいる。第1突出部76Aは、第2突出部76Bから間隔を空けて配置される。凹部77は、第1突出部76Aと第2突出部76Bとの間に設けられる。第1突出部76Aは、第2方向D2において第2突出部76Bから間隔を空けて配置される。凹部77は、第2方向D2において第1突出部76Aと第2突出部76Bとの間に設けられる。凹部77は、第1突出部76A、第2突出部76B、および外面71Aにより定義される。外面71Aは、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。したがって、凹部77は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。なお、第1突出部76Aは、第1方向D1において第2突出部76Bから間隔を空けて配置されてもよい。凹部77は、第1方向D1において第1突出部76Aと第2突出部76Bとの間に設けられてもよい。
【0069】
図7に示すように、突出部76は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される突出部長さL11を有する。第1突出部76Aは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される突出部長さL11Aを有する。第2突出部76Bは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される突出部長さL11Bを有する。
【0070】
本実施形態では、突出部長さL11は、第1方向D1に定義される。突出部長さL11Aは、第1方向D1に定義される。突出部長さL11Bは、第1方向D1に定義される。しかし、突出部長さL11は、第2方向D2に定義されてもよい。突出部長さL11Aは、第2方向D2に定義されてもよい。突出部長さL11Bは、第2方向D2に定義されてもよい。
【0071】
図5に示すように、突出部76は、第3方向D3に定義される突出部高さL12を有する。第1突出部76Aは、第3方向D3に定義される突出部高さL12Aを有する。第2突出部76Bは、第3方向D3に定義される突出部高さL12Bを有する。
【0072】
図4に示すように、本実施形態では、突出部長さL11は、突出部高さL12よりも長い。突出部長さL11Aは、突出部高さL12Aよりも長い。突出部長さL11Bは、突出部高さL12Bよりも長い。しかし、突出部長さL11は、突出部高さL12よりも短くてもよいし、突出部高さL12と等しくてもよい。突出部長さL11Aは、突出部高さL12Aよりも短くてもよいし、突出部高さL12Aと等しくてもよい。突出部長さL11Bは、突出部高さL12Bよりも短くてもよいし、突出部高さL12Bと等しくてもよい。
【0073】
図7に示すように、凹部77は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL21を有する。凹部77は、第3方向D3に定義される凹部深さL22を有する。本実施形態では、凹部長さL21は、第1方向D1に定義される。しかし、凹部長さL21は、第2方向D2に定義されてもよい。
【0074】
図4に示すように、本実施形態では、凹部長さL21は、凹部深さL22よりも長い。しかし、凹部長さL21は、凹部深さL22よりも短くてもよいし、凹部深さL22と等しくてもよい。
【0075】
図8に示すように、第2連結部72は、ベース部72Aおよびフック72Bを含む。ベース部72Aは、連結孔72Cを含む。第2連結部72が車両側部材1Aに連結される状態で、車両側部材1Aが連結孔72C内に部分的に配置される。連結孔72Cは、第1方向D1に延びている。第2連結部72が車両側部材1Aに連結される際、車両側部材1Aが連結孔72Cに挿入される。
【0076】
フック72Bは、連結孔72C内に配置される。フック72Bは、ベース部72Aから第1方向D1に突出する。フック72Bは、車両側部材1Aが連結孔72C内に挿入される際、車両側部材1Aに押されて弾性変形する。フック72Bは、車両側部材1Aが連結孔72C内に配置される状態で車両側部材1Aに引っかかるように構成される。例えば、フック72Bは、突起72Dを含む。車両側部材1Aは、開口1Dを含む。突起72Dは、車両側部材1Aが連結孔72C内に配置される状態で車両側部材1Aの開口1D内に少なくとも部分的に配置される。これにより、車両側部材1Aに対する第2連結部72の移動が制限され、第2連結部72が車両側部材1Aに連結される。
【0077】
図9に示すように、連結孔72Cは、第1溝72G1および第2溝72G2を含む。第2連結部72を車両側部材1Aに連結する際、車両側部材1Aは、第1溝72G1および第2溝72G2に挿入される。第1溝72G1は、第1連結開口72Eと連通する。第2溝72G2は、第2連結開口72Fと連通する。
【0078】
図10に示すように、第2連結部72は、ワイヤーハーネス8のハーネスコネクタ8Dに連結されるように構成される。第2連結部72は、ワイヤーハーネス8のハーネスコネクタ8Dに取り外し可能に連結されるように構成される。例えば、ベース部72Aは、第1連結開口72Eおよび第2連結開口72Fを含む。ハーネスコネクタ8Dは、第1連結突起8D1および第2連結突起8D2を含む。
【0079】
第2連結部72がハーネスコネクタ8Dに連結される状態で、第1連結突起8D1は、少なくとも部分的に第1連結開口72E内に配置される。第2連結部72がハーネスコネクタ8Dに連結される状態で、第2連結突起8D2は、少なくとも部分的に第2連結開口72F内に配置される。第2連結突起8D2は、少なくとも部分的に第2溝72G2内に配置される。
【0080】
例えば、第2連結部72が車両側部材1Aに連結される前に、第2連結部72がハーネスコネクタ8Dに連結される。これにより、ワイヤーハーネス連結部材70をハーネスコネクタ8Dと一体で取り扱える。
【0081】
第2連結部72がハーネスコネクタ8Dに連結される状態で第2連結部72の第1溝72G1および第2溝72G2に車両側部材1Aが挿入されると、例えば、車両側部材1Aが第2連結突起8Fと接触する。このとき、第2連結突起8Fが、車両側部材1Aに押され第2溝72G2から抜ける。これにより、第2連結部72が車両側部材1Aに連結されると、第2連結部72がハーネスコネクタ8Dから外れ、車両側部材1Aの近くに配置される車両側コネクタにハーネスコネクタ8Dを接続しやすくなる。
【0082】
第2実施形態
図11から
図14を参照しながら、第2実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材270について以下に説明する。移動抑制部75を除いて、ワイヤーハーネス連結部材270は第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材70と実質的に同じ構造を有する。したがって、第1実施形態の構成要素と実質的に同じ構造を有する構成要素には、ここでは同じ番号を付し、簡略化のために、これらについて再度詳細に記載および/または図示しない。
【0083】
図11および
図12に示すように、ワイヤーハーネス連結部材270は、第1連結部71および第2連結部72を備える。ワイヤーハーネス連結部材270は、バンド73をさらに備える。本実施形態では、バンド73は、第1連結部71と別部材である。しかし、
図13に示すように、バンド73は、1ピースの部材(one-piece unitary member)として第1連結部71と一体的に設けられてもよい。
【0084】
図11および
図12に示すように、ワイヤーハーネス連結部材270は、移動抑制部275を備える。移動抑制部275は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部275は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【0085】
本実施形態では、移動抑制部275は、凹部277を含む。凹部277は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。しかし、移動抑制部275が突出部を含んでいてもよい。
【0086】
図14に示すように、凹部277は、第1方向D1および第2方向D2の一方に延びる。本実施形態は、凹部277は、第1方向D1に延びる。しかし、凹部277は、第2方向D2に延びるように配置されてもよい。
【0087】
図12に示すように、凹部277は、第1連結部71上に設けられ、第3方向D3に凹んでいる。凹部277は、外面71A上に設けられる。凹部277は、第1面277A、第2面277B、および第3面277Cを含む。第1面277Aは、第2方向D2において第2面277Bおよび第3面277Cの間に設けられる。第2面277Bは、第1面277Aに対して傾斜する。第3面277Cは、第1面277Aに対して傾斜する。第1面277Aは、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。したがって、凹部277は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。なお、第1面277Aは、第1方向D1において第2面277Bおよび第3面277Cの間に設けられてもよい。
【0088】
図11に示すように、凹部277は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL221を有する。凹部277は、第3方向D3に定義される凹部深さL222を有する。本実施形態では、凹部長さL221は、第1方向D1に定義される。しかし、凹部長さL221は、第2方向D2に定義されてもよい。
【0089】
本実施形態では、凹部長さL221は、凹部深さL222よりも長い。しかし、凹部長さL221は、凹部深さL222よりも短くてもよいし、凹部深さL222と等しくてもよい。
【0090】
第3実施形態
図15から
図18を参照しながら、第3実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材370について以下に説明する。移動抑制部75を除いて、ワイヤーハーネス連結部材370は第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材70と実質的に同じ構造を有する。したがって、第1実施形態の構成要素と実質的に同じ構造を有する構成要素には、ここでは同じ番号を付し、簡略化のために、これらについて再度詳細に記載および/または図示しない。
【0091】
図15および
図16に示すように、ワイヤーハーネス連結部材370は、第1連結部71および第2連結部72を備える。ワイヤーハーネス連結部材370は、バンド73をさらに備える。本実施形態では、バンド73は、第1連結部71と別部材である。しかし、
図17に示すように、バンド73は、1ピースの部材(one-piece unitary member)として第1連結部71と一体的に設けられてもよい。
【0092】
図15および
図16に示すように、ワイヤーハーネス連結部材370は、移動抑制部375を備える。移動抑制部375は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部375は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。本実施形態では、移動抑制部375は、凹部377を含む。しかし、突出部376および凹部377の一方が移動抑制部375から省略されてもよい。
【0093】
図15および
図16に示すように、ワイヤーハーネス連結部材370は、移動抑制部375を備える。移動抑制部375は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部375は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【0094】
本実施形態では、移動抑制部375は、凹部377を含む。凹部377は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。しかし、移動抑制部375が突出部を含んでいてもよい。
【0095】
図15に示すように、凹部377は、第1連結部71上に設けられ、第3方向D3に凹んでいる。凹部377は、外面71A上に設けられる。凹部377は、第1凹部377Aおよび第2凹部377Bを含む。第1凹部377Aは、第3方向D3に凹んでいる。第2凹部377Bは、第3方向D3に凹んでいる。第1凹部377Aは、第1方向D1において第2凹部377Bから間隔を空けて配置される。第1凹部377Aは、ケーブル8Aと接触可能な第1凹面377Cを含む。第2凹部377Bは、ケーブル8Aと接触可能な第2凹部377Dを含む。したがって、凹部377は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。第1凹部377Aは、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。第2凹部377Bは、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態でワイヤーハーネス8と接触可能である。なお、第1凹部377Aおよび第2凹部377Bの少なくとも一方が移動抑制部75から省略されてもよい。
【0096】
図18に示すように、凹部377は、第1方向D1および第2方向D2の一方に延びる。本実施形態は、凹部377は、第2方向D2に延びる。第1凹部377Aは、第2方向D2に延びる。第2凹部377Bは、第2方向D2に延びる。第1凹部377Aは、第2方向D2に延びる溝を含む。第2凹部377Bは、第2方向D2に延びる溝を含む。しかし、凹部377は、第1方向D1に延びるように配置されてもよい。第1凹部377Aは、第1方向D1に延びるように配置されてもよい。第2凹部377Bは、第1方向D1に延びるように配置されてもよい。
【0097】
図18に示すように、凹部377は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL321を有する。第1凹部377Aは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL321Aを有する。第2凹部377Bは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL321Aを有する。本実施形態では、凹部長さL321は、第2方向D2に定義される。凹部長さL321Aは、第2方向D2に定義される。凹部長さL321Bは、第2方向D2に定義される。しかし、凹部長さL321は、第1方向D1に定義されてもよい。凹部長さL321Aは、第1方向D1に定義されてもよい。凹部長さL321Bは、第1方向D1に定義されてもよい。
【0098】
図15に示すように、凹部377は、第3方向D3に定義される凹部深さL322を有する。第1凹部377Aは、第3方向D3に定義される凹部深さL322Aを有する。第2凹部377Bは、第3方向D3に定義される凹部深さL322Bを有する。
【0099】
図16に示すように、本実施形態では、凹部長さL321は、凹部深さL322よりも長い。凹部長さL321Aは、凹部深さL322Aよりも長い。凹部長さL321Bは、凹部深さL322Bよりも長い。しかし、凹部長さL321は、凹部深さL322よりも短くてもよいし、凹部深さL322と等しくてもよい。凹部長さL321Aは、凹部深さL322Aよりも短くてもよいし、凹部深さL322Aと等しくてもよい。凹部長さL321Bは、凹部深さL322Bよりも短くてもよいし、凹部深さL322Bと等しくてもよい。
【0100】
第4実施形態
図19から
図22を参照しながら、第4実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材470について以下に説明する。移動抑制部75を除いて、ワイヤーハーネス連結部材470は第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材70と実質的に同じ構造を有する。したがって、第1実施形態の構成要素と実質的に同じ構造を有する構成要素には、ここでは同じ番号を付し、簡略化のために、これらについて再度詳細に記載および/または図示しない。
【0101】
図19および
図20に示すように、ワイヤーハーネス連結部材470は、第1連結部71および第2連結部72を備える。ワイヤーハーネス連結部材470は、バンド73をさらに備える。本実施形態では、バンド73は、第1連結部71と別部材である。しかし、
図21に示すように、バンド73は、1ピースの部材(one-piece unitary member)として第1連結部71と一体的に設けられてもよい。
【0102】
図19および
図20に示すように、ワイヤーハーネス連結部材470は、移動抑制部475を備える。移動抑制部475は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部475は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【0103】
本実施形態では、移動抑制部475は、突出部476を含む。突出部476は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。しかし、移動抑制部475が凹部を含んでいてもよい。
【0104】
図22に示すように、突出部476は、第1方向D1および第2方向D2の一方に延びる。本実施形態は、突出部476は、第2方向D2に延びる。しかし、突出部476は、第1方向D1に延びるように配置されてもよい。
【0105】
図20に示すように、突出部476は、第3方向D3に第1連結部71から突出する。突出部476は、第3方向D3に外面71Aから突出する。突出部476は、第1面476Aおよび第2面476Bを含む。第2面476Bは、第1面476Aの裏側に設けられる。第1面476Aは、第1方向D1を向くように配置される。第2面476Bは、第1方向D1を向くように配置される。第1面476Aおよび第2面476Bは、第1方向D1に垂直である。第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で、第1面476Aは、ケーブル8Aと接触可能である。第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で、第2面476Bは、ケーブル8Aと接触可能である。
【0106】
図20に示すように、突出部476は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される突出部長さL411を有する。突出部476は、第3方向D3に定義される突出部高さL412を有する。本実施形態では、突出部長さL411は、第2方向D2に定義される。しかし、突出部長さL411は、第1方向D1に定義されてもよい。
【0107】
本実施形態では、突出部長さL411は、突出部高さL412よりも短い。しかし、突出部長さL411は、突出部高さL412よりも長くてもよいし、突出部高さL412と等しくてもよい。
【0108】
第5実施形態
図23から
図25を参照しながら、第5実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材570について以下に説明する。移動抑制部75を除いて、ワイヤーハーネス連結部材570は第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材70と実質的に同じ構造を有する。したがって、第1実施形態の構成要素と実質的に同じ構造を有する構成要素には、ここでは同じ番号を付し、簡略化のために、これらについて再度詳細に記載および/または図示しない。
【0109】
図23および
図24に示すように、ワイヤーハーネス連結部材570は、第1連結部71および第2連結部72を備える。ワイヤーハーネス連結部材570は、バンド73をさらに備える。本実施形態では、バンド73は、第1連結部71と別部材である。
【0110】
ワイヤーハーネス連結部材570は、移動抑制部575を備える。移動抑制部575は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部575は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。本実施形態では、移動抑制部575は、凹部577を含む。しかし、突出部376および凹部577の一方が移動抑制部575から省略されてもよい。
【0111】
図23および
図24に示すように、ワイヤーハーネス連結部材570は、移動抑制部575を備える。移動抑制部575は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制する。移動抑制部575は、突出部および凹部の少なくとも1つを含む。
【0112】
本実施形態では、移動抑制部575は、凹部577を含む。凹部577は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で第1連結部71に対するワイヤーハーネス8の移動を抑制するようにワイヤーハーネス8と接触可能である。しかし、移動抑制部575が突出部を含んでいてもよい。
【0113】
図25に示すように、凹部577は、第1方向D1に凹んでいる。凹部577は、第1凹部577Aおよび第2凹部577Bを含む。第1凹部577Aは、第1方向D1に凹んでいる。第2凹部577Bは、第1方向D1に凹んでいる。第1凹部577Aは、第1方向D1において第2凹部577Bから間隔を空けて配置される。
【0114】
図23に示すように、バンド73は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で凹部577内に部分的に配置される。バンド73は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で部分的に第1凹部577A内に配置される。バンド73は、第1連結部71がワイヤーハーネス8に連結される状態で部分的に第2凹部577B内に配置される。
【0115】
図25に示すように、凹部577は、第1連結部71に対するバンド73の第2方向D2への移動を制限するように構成される。第1凹部577Aは、第1連結部71に対するバンド73の第2方向D2への移動を制限するように構成される。第2凹部577Bは、第1連結部71に対するバンド73の第2方向D2への移動を制限するように構成される。
【0116】
図25に示すように、凹部577は、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL521を有する。第1凹部577Aは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL521Aを有する。第2凹部577Bは、第1方向D1および第2方向D2の一方に定義される凹部長さL521Aを有する。本実施形態では、凹部長さL521は、第2方向D2に定義される。凹部長さL521Aは、第2方向D2に定義される。凹部長さL521Bは、第2方向D2に定義される。しかし、凹部長さL521は、第1方向D1に定義されてもよい。凹部長さL521Aは、第1方向D1に定義されてもよい。凹部長さL521Bは、第1方向D1に定義されてもよい。
【0117】
図23に示すように、凹部577は、第3方向D3に定義される凹部深さL522を有する。第1凹部577Aは、第3方向D3に定義される凹部深さL522Aを有する。第2凹部577Bは、第3方向D3に定義される凹部深さL522Bを有する。
【0118】
図24に示すように、本実施形態では、凹部長さL521は、凹部深さL522よりも長い。凹部長さL521Aは、凹部深さL522Aよりも長い。凹部長さL521Bは、凹部深さL522Bよりも長い。しかし、凹部長さL521は、凹部深さL522よりも短くてもよいし、凹部深さL522と等しくてもよい。凹部長さL521Aは、凹部深さL522Aよりも短くてもよいし、凹部深さL522Aと等しくてもよい。凹部長さL521Bは、凹部深さL522Bよりも短くてもよいし、凹部深さL522Bと等しくてもよい。
【0119】
バンド連結孔74は、第2方向D2に定義される幅L531を有する。凹部長さL521は、幅L531よりも短い。凹部長さL521Aは、幅L531Aよりも短い。凹部長さL521Bは、幅L531Bよりも短い。しかし、凹部長さL521は、幅L531よりも長くてもよいし、幅L531と等しくてもよい。凹部長さL521Aは、幅L531Aよりも長くてもよいし、幅L531Aと等しくてもよい。凹部長さL521Bは、幅L531Bよりも長くてもよいし、幅L531Bと等しくてもよい。
【0120】
以上に説明したように、実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材(70、270、370、470、570)は、第1連結部(71)、第2連結部(72)、および移動抑制部(75)を備える。第1連結部(71)は、バンド(73)を介してワイヤーハーネス(8)に連結されるように構成される。第2連結部(72)は、車両(1)に連結されるように構成される。移動抑制部(75)は、第1連結部(71)がワイヤーハーネス(8)に連結される状態で第1連結部(71)に対するワイヤーハーネス(8)の移動を抑制する。移動抑制部(75)は、突出部(76、376、476)および凹部(77、277、377、577)の少なくとも1つを含む。
【0121】
ワイヤーハーネス連結部材(70、270、370、470、570)では、第1連結部(71)がワイヤーハーネス(8)に連結される状態で第1連結部(71)に対するワイヤーハーネス(8)の移動が移動抑制部(75)により抑制されるので、移動抑制部(75)を有していないワイヤーハーネス連結部材に比べて、ワイヤーハーネス(8)に外力が加わった場合にワイヤーハーネス(8)が周辺部材に干渉しにくくなる。したがって、ワイヤーハーネス(8)に外力が加わった場合にワイヤーハーネス(8)と周辺部材との干渉に起因する不具合を低減できる。
【0122】
なお、第1から第5実施形態およびそれらの変形例の1つに係るワイヤーハーネス連結部材の構造が、他の実施形態および変形例に係るワイヤーハーネス連結部材の構造に適用されてもよい。例えば、第1実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材70の突出部76および凹部77の少なくとも1つは、第2、第3、第4、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部275、375、475、および575のそれぞれに適用可能である。第2実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材270の凹部277は、第1、第3、第4、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、375、475、および575のそれぞれに適用可能である。第3実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材370の凹部377は、第1、第2、第4、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、275、475、および575のそれぞれに適用可能である。第4実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材470の突出部476は、第1、第2、第3、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、275、375、および575のそれぞれに適用可能である。第5実施形態に係るワイヤーハーネス連結部材570の凹部577は、第1、第2、第3、および第4実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、275、375、および475のそれぞれに適用可能である。
【0123】
また、第1、第2、第3、第4、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、275、375、475、および575のそれぞれは、車両1に用いられるワイヤーハーネスに適用可能である。例えば、第1、第2、第3、第4、および第5実施形態およびそれらの変形例に係る移動抑制部75、275、375、475、および575のそれぞれは、車両1のあらゆる車載装置(例えば、スライドドア)に適用可能である。
【0124】
なお、本願においては、「備える(comprise)」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する(have)」、「含む(include)」およびそれらの派生語にも適用される。
【0125】
本願において、「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在していることを暗に意味しているわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在していることを暗に意味しているわけではない。
【0126】
また、本開示における「平行」、「垂直」、および「一致」の表現は、厳密に解釈されるべきではなく、「実質的に平行」、「実質的に垂直」、および「実質的に一致」の意味をそれぞれ含む。また、その他の配置に関する表現も、厳密に解釈されるものではない。
【0127】
また、本開示における「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、および(3)AおよびBの両方、のいずれも包含している。「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、(3)Cのみ、(4)AおよびB、(5)BおよびC、(6)AおよびC、(7)A、BおよびCの全て、のいずれも包含している。本開示では、「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、「Aのうち少なくとも1つおよびBのうち少なくとも1つ」とは解釈されない。
【0128】
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。
【符号の説明】
【0129】
1 :車両
1A :車両側部材
6 :回転コネクタ装置
8 :ワイヤーハーネス
10 :ステータ
13 :コネクタ収容空間
20 :ロテータ
21 :ロテータ本体
50 :ケーブル収容空間
70 :ワイヤーハーネス連結部材
71 :第1連結部
71A :外面
72 :第2連結部
72A :ベース部
72B :フック
72C :連結孔
72D :突起
72E :第1連結開口
72F :第2連結開口
72G1 :第1溝
72G2 :第2溝
73 :バンド
74 :バンド連結孔
75 :移動抑制部
76 :突出部
76A :第1突出部
76B :第2突出部
77 :凹部
270 :ワイヤーハーネス連結部材
275 :移動抑制部
277 :凹部
277A :第1面
277B :第2面
277C :第3面
370 :ワイヤーハーネス連結部材
375 :移動抑制部
376 :突出部
377 :凹部
377A :第1凹部
377B :第2凹部
377C :第1凹面
377D :第2凹部
470 :ワイヤーハーネス連結部材
475 :移動抑制部
476 :突出部
476A :第1面
476B :第2面
570 :ワイヤーハーネス連結部材
575 :移動抑制部
577 :凹部
577A :第1凹部
577B :第2凹部
A1 :ステアリング回転軸線
A2 :回転軸線
D1 :第1方向
D2 :第2方向
D3 :第3方向