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特開2024-121712超音波画像撮影装置、マンモグラフィ装置、及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024121712
(43)【公開日】2024-09-06
(54)【発明の名称】超音波画像撮影装置、マンモグラフィ装置、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20240830BHJP
   A61B 6/00 20240101ALI20240830BHJP
   A61B 6/04 20060101ALI20240830BHJP
【FI】
A61B8/00
A61B6/00 330Z
A61B6/00 370
A61B6/04 309B
A61B6/00 320Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028962
(22)【出願日】2023-02-27
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内 久嗣
(72)【発明者】
【氏名】延山 理紗子
(72)【発明者】
【氏名】菅原 將高
(72)【発明者】
【氏名】谷内 光史
【テーマコード(参考)】
4C093
4C601
【Fターム(参考)】
4C093AA07
4C093AA25
4C093CA16
4C093DA06
4C093ED21
4C093FB12
4C093FF16
4C093FF28
4C601DD08
4C601EE11
4C601GC02
4C601GC03
4C601GC14
4C601JC09
4C601JC21
4C601KK16
4C601KK31
4C601LL33
(57)【要約】
【課題】超音波画像を撮影する前に、乳房における音響インピーダンス部材の塗布状態を確認する。
【解決手段】超音波画像撮影装置2は、カメラ28によって乳房を撮影した乳房画像から、乳房に対して超音波を出力する超音波プローブ23と乳房との音響インピーダンスの差分を低減させる音響マッチング部材が塗布されていない乳房の領域を検出し、音響マッチング部材が塗布されていない領域が検出された場合、医療従事者に対して警告を出力する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳房を撮影した画像から、乳房に対して超音波を出力する超音波プローブと乳房との音響インピーダンスの差分を低減させる音響マッチング部材が塗布されていない乳房の領域を検出する制御を行う制御部と、
前記制御部によって前記領域が検出された場合、警告を出力する出力部と、
を備える超音波画像撮影装置。
【請求項2】
前記超音波プローブを用いて超音波画像を撮影する場合に、乳房を撮影台に圧迫する圧迫板を備え、
前記出力部によって警告が出力された場合、前記制御部は、乳房を圧迫している前記圧迫板の圧迫力を緩める制御を行う
請求項1に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記画像のうち、超音波による乳房の診断箇所として予め定めた範囲内から前記領域を検出する制御を行う
請求項2に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項4】
撮影のために乳房を載せる撮影台を備え、
前記制御部は、前記圧迫板によって前記撮影台に押し付けられている乳房の範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う
請求項3に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項5】
前記撮影台において乳房が載せられる積載面が乳房の色とは異なる色に塗布されている
請求項4に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記圧迫板の種類が変更される毎に、前記圧迫板の種類毎に予め対応付けられている乳房の圧迫範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う
請求項3に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記画像のうち、指定された箇所を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う
請求項3に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記画像のうち、前記超音波プローブの最大移動範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う
請求項3に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項9】
前記制御部は、乳房が前記圧迫板によって圧迫された状態における、前記音響マッチング部材と、乳房及び前記圧迫板の少なくとも一方との密着度合いが他の箇所と異なる注意箇所を検出する制御を行い、前記注意箇所を検出した場合、乳房を圧迫している前記圧迫板の圧迫力を緩めた後、前記圧迫板によって乳房を圧迫し直す制御を行う
請求項2から請求項8の何れか1項に記載の超音波画像撮影装置。
【請求項10】
乳房に放射線を照射する放射線源と、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の超音波画像撮影装置を備えた
マンモグラフィ装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記放射線源から照射した放射線によって撮影された乳房の放射線画像から、超音波による乳房の診断箇所を特定し、特定した乳房の診断箇所の範囲から前記領域を検出する制御を行う
請求項10に記載のマンモグラフィ装置。
【請求項12】
乳房を撮影した画像から、乳房に対して超音波を出力する超音波プローブと乳房との音響インピーダンスの差分を低減させる音響マッチング部材が塗布されていない乳房の領域を検出し、
前記領域が検出された場合、警告を出力する処理をコンピュータに実行させるための
制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、超音波画像撮影装置、マンモグラフィ装置、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
被検者の乳房に沿って超音波プローブを走査することにより、乳房の超音波画像を撮影する超音波画像撮影装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、被検者の乳房を圧迫する圧迫部材と、流動性を有する音響マッチング部材が設けられる第1の面を有し、前記第1の面と反対側の第2の面が、前記圧迫部材の前記乳房と接する面と反対側の面に、前記音響マッチング部材よりも流動性が低いカップリング材を介して設けられる超音波画像撮影用部材と、を備えた撮影用部材が開示されている。
【0004】
特許文献2には、乳房の超音波画像の撮影を行う場合に圧迫板と乳房との間に挿入される音響マッチング部材の種類を取得する医用撮影装置が開示されている。
【0005】
特許文献3には、音響整合材の水面の水位を、被検部保持部材と基台の境界より高い位置にできるように構成された水位調整機構を有する被検部情報取得装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-162931号公報
【特許文献2】特開2017-153571号公報
【特許文献3】特開2015-205041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
高密度乳腺で腫瘍を見つける場合、マンモグラフィ装置を用いるよりも超音波による検査の方が腫瘍を見つけやすいことがある。超音波を用いて乳房における腫瘍の有無を検査する場合、超音波プローブと乳房との音響インピーダンスの差分を低減させるため、乳房に予め音響インピーダンス部材を塗布する。
【0008】
検査範囲内に音響インピーダンス部材の塗布漏れがあると、塗布漏れ箇所に対応した位置の超音波画像が不鮮明となってしまう。
【0009】
したがって、検査技師が超音波プローブを手に持って手動で超音波画像を撮影している場合には、検査技師が音響インピーダンス部材の塗布状態を確認し、塗布漏れがあれば塗布漏れ箇所に音響インピーダンス部材を塗布する。
【0010】
しかしながら、検査工程を自動化した従来の超音波画像撮影装置では、音響インピーダンス部材の塗布状態を確認することができないため、塗布漏れ箇所に対応した位置の超音波画像が不鮮明になることがある。
【0011】
本開示は、上記事情を考慮して成されたもので、超音波画像を撮影する前に、乳房における音響インピーダンス部材の塗布状態を確認することができる超音波画像撮影装置、マンモグラフィ装置、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1態様に係る超音波画像撮影装置は、乳房を撮影した画像から、乳房に対して超音波を出力する超音波プローブと乳房との音響インピーダンスの差分を低減させる音響マッチング部材が塗布されていない乳房の領域を検出する制御を行う制御部と、前記制御部によって前記領域が検出された場合、警告を出力する出力部と、を備える。
【0013】
第2態様に係る超音波画像撮影装置は、第1態様に係る超音波画像撮影装置において、前記超音波プローブを用いて超音波画像を撮影する場合に、乳房を撮影台に圧迫する圧迫板を備え、前記出力部によって警告が出力された場合、前記制御部は、乳房を圧迫している前記圧迫板の圧迫力を緩める制御を行う。
【0014】
第3態様に係る超音波画像撮影装置は、第2態様に係る超音波画像撮影装置において、前記制御部は、前記画像のうち、超音波による乳房の診断箇所として予め定めた範囲内から前記領域を検出する制御を行う。
【0015】
第4態様に係る超音波画像撮影装置は、第3態様に係る超音波画像撮影装置において、撮影のために乳房を載せる撮影台を備え、前記制御部は、前記圧迫板によって前記撮影台に押し付けられている乳房の範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う。
【0016】
第5態様に係る超音波画像撮影装置は、第4態様に係る超音波画像撮影装置において、前記撮影台において乳房が載せられる積載面が乳房の色とは異なる色に塗布されている。
【0017】
第6態様に係る超音波画像撮影装置は、第3態様に係る超音波画像撮影装置において、前記制御部は、前記圧迫板の種類が変更される毎に、前記圧迫板の種類毎に予め対応付けられている乳房の圧迫範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う。
【0018】
第7態様に係る超音波画像撮影装置は、第3態様に係る超音波画像撮影装置において、前記制御部は、前記画像のうち、指定された箇所を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う。
【0019】
第8態様に係る超音波画像撮影装置は、第3態様に係る超音波画像撮影装置において、前記制御部は、前記画像のうち、前記超音波プローブの最大移動範囲を前記予め定めた範囲に設定して前記領域を検出する制御を行う。
【0020】
第9態様に係る超音波画像撮影装置は、第2態様から第8態様の何れか1つの態様に係る超音波画像撮影装置において、前記制御部は、乳房が前記圧迫板によって圧迫された状態における、前記音響マッチング部材と、乳房及び前記圧迫板の少なくとも一方との密着度合いが他の箇所と異なる注意箇所を検出する制御を行い、前記注意箇所を検出した場合、乳房を圧迫している前記圧迫板の圧迫力を緩めた後、前記圧迫板によって乳房を圧迫し直す制御を行う。
【0021】
第10態様に係るマンモグラフィ装置は、乳房に放射線を照射する放射線源と、第1態様から第3態様の何れか1つの態様に係る超音波画像撮影装置を備える。
【0022】
第11態様に係るマンモグラフィ装置は、第10態様に係るマンモグラフィ装置において、前記制御部は、前記放射線源から照射した放射線によって撮影された乳房の放射線画像から、超音波による乳房の診断箇所を特定し、特定した乳房の診断箇所の範囲から前記領域を検出する制御を行う。
【0023】
第12態様に係る制御プログラムは、乳房を撮影した画像から、乳房に対して超音波を出力する超音波プローブと乳房との音響インピーダンスの差分を低減させる音響マッチング部材が塗布されていない乳房の領域を検出し、前記領域が検出された場合、警告を出力する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0024】
本開示によれば、超音波画像を撮影する前に、乳房における音響インピーダンス部材の塗布状態を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1実施形態に係る医用撮影システムの構成例を表す図である。
図2】超音波画像撮影装置の構成例を示す図である。
図3】画像保存システムの構成例を示す図である。
図4】超音波画像撮影装置の外観例を表す図である。
図5】撮影台の積載面に乳房を載せている被検者の様子を示す図である。
図6】超音波画像撮影装置によって実行される撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】超音波画像の合成例を示す図である。
図8】超音波プローブの動作例を示す図である。
図9】超音波画像を撮影する指定箇所の一例を示す図である。
図10】第2実施形態に係る医用撮影システムの構成例を示す図である。
図11】マンモグラフィ装置とコンソールの構成例を示す図である。
図12】マンモグラフィ装置の外観例を表す図である。
図13】マンモグラフィ装置によって実行される撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素及び同じ処理には全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る医用撮影システム1の構成例を表す図である。医用撮影システム1は、超音波画像撮影装置2、及び画像保存システム3を含む。
【0028】
超音波画像撮影装置2は、例えば検査技師や医師等の医療従事者によって、被検者の乳房を被検体とした超音波画像を撮影する装置である。
【0029】
画像保存システム3は、超音波画像撮影装置2によって撮影された超音波画像を保存するシステムである。画像保存システム3は、保存している超音波画像の中から、超音波画像撮影装置2や後述するコンソール6(図10参照)からの要求に応じた超音波画像を取り出して要求元の装置に送信する。画像保存システム3の具体例としては、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)が挙げられる。
【0030】
まず、超音波画像撮影装置2の構成例について説明する。図2は、超音波画像撮影装置2の構成例を示す図である。
【0031】
図2に示すように、超音波画像撮影装置2は、制御部20、駆動部22、超音波プローブ23、記憶部24、I/F(Interface)部25、出力部26、操作部27、及びカメラ28を含む。制御部20、駆動部22、超音波プローブ23、記憶部24、I/F部25、出力部26、操作部27、及びカメラ28は、バス29を介して相互に各種情報の授受が可能となるように接続されている。
【0032】
制御部20は、医療従事者の指示に基づいて超音波画像撮影装置2の動作を制御する。制御部20は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを備える。ROM20Bには、CPU20Aが超音波画像の撮影に関する制御を行うために読み込む制御プログラム21を含む各種のプログラム、及びCPU20Aが超音波画像撮影装置2の動作を制御するうえで参照する各種パラメータが予め記憶されている。RAM20Cは、CPU20Aの一時的な作業領域として使用される。
【0033】
超音波プローブ23は、被検体、すなわち、乳房に対して超音波を出力すると共に、乳房によって反射した超音波の反射波を取得して、取得した反射波から反射波の状態を反射波データに変換し、制御部20に出力する。反射波データを受け付けた制御部20は、受け付けた反射波データを用いて乳房の超音波画像を生成する。なお、超音波画像の撮影が行われる場合、乳房には音響マッチング部材が塗布される。
【0034】
音響マッチング部材とは、例えば超音波プローブ23と乳房というように、生体と生体以外の物体との間に塗布される、生体に近い音響インピーダンスを有する部材である。超音波プローブ23と乳房との間に、生体に近い音響インピーダンスを有する音響インピーダンス部材が満たされることによって、超音波プローブ23と乳房との間への空気の混入が抑制され、音響マッチング部材を用いなかった場合よりも超音波プローブ23と乳房との間で超音波が伝わり易くなり、より鮮明な超音波画像が得られる。なお、音響マッチング部材の種類に制約はなく、例えばゲル状及びジェル状等の音響マッチング部材が用いられる。また、音響マッチング部材は、封入袋に閉じ込められた液体であってもよい。
【0035】
駆動部22は制御部20の制御に従って、超音波プローブ23を、乳房を上から眺めた場合における被検者の胸壁に沿った方向、すなわち、横方向、及び乳房を上から眺めた場合における被検者の胸壁と交差する方向、すなわち、縦方向にそれぞれ移動させる。すなわち、超音波画像撮影装置2では、医療従事者が超音波プローブ23を手に持って診断箇所に移動させなくても、制御部20が駆動部22を制御することによって超音波プローブ23が移動する。なお、後述するように、駆動部22は、制御部20の制御に従って、乳房の超音波画像の撮影が行いやすいように可動可能に構成された超音波画像撮影装置2の筐体の可動箇所の駆動も行う。
【0036】
記憶部24は、撮影された超音波画像、及びその他の各種情報等を記憶する。記憶部24は、記憶部24に供給される電力が遮断されても記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えばSSD(Solid State Drive)等の半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。
【0037】
I/F部25は、無線通信又は有線通信により、例えばLAN(Local Area Network)等の通信回線(図示省略)に接続された外部装置との間で各種情報の通信を行う。例えば制御部20は、撮影した超音波画像を、I/F部25を介して画像保存システム3に送信する。
【0038】
出力部26は、例えば超音波画像の撮影状況及び警告のように、制御部20によって処理された情報を医療従事者に出力する。情報を出力するとは、情報をユーザが確認可能な状態にすることである。したがって、例えば情報をディスプレイに表示する形態、情報を画像形成装置(図示省略)によって用紙等の記録媒体に印字する形態、及び情報をスピーカーによって音声で通知する形態は何れも出力部26による情報の出力例である。
【0039】
操作部27は、超音波画像の撮影等に関する指示及び各種情報等を医療従事者が入力するために用いられる。操作部27における操作形態に制約はなく、例えばスイッチ、タッチパネル、タッチペン、及びマウス等による操作の受付が可能である。
【0040】
カメラ28は、画角内に乳房の診断箇所全体が含まれるような位置に取り付けられ、超音波プローブ23が接触する位置を含んだ乳房の画像を撮影する。カメラ28が撮影する乳房の画像は可視画像であっても赤外画像であってもよく、また、静止画であっても動画であってもよい。以降では、カメラ28で撮影した乳房の画像を「乳房画像」と表し、超音波プローブ23によって得られる超音波画像と区別する。乳房画像は、カメラ28によって被検者の乳房を撮影した画像の一例である。
【0041】
一方、図3は、画像保存システム3の構成例を示す図である。図3に示すように、画像保存システム3は、制御部30、記憶部34、及びI/F部35を含む。制御部30、記憶部34、及びI/F部35は、バス39を介して相互に各種情報の授受が可能となるように接続されている。
【0042】
制御部30は、画像保存システム3の動作を制御する。制御部30は、CPU30A、ROM30B、及びRAM30Cを備える。ROM30Bには、CPU30Aが超音波画像の保存に関する制御を行うために読み込む各種のプログラム、及びCPU30Aが画像保存システム3の動作を制御するうえで参照する各種パラメータが予め記憶されている。RAM30Cは、CPU30Aの一時的な作業領域として使用される。
【0043】
記憶部34は、超音波画像を撮影オーダや被検者に関する情報等と関連付けて記憶する。すなわち、記憶部34は超音波画像のデータベースとして機能する。
【0044】
I/F部35は、無線通信又は有線通信により、例えばLAN等の通信回線に接続された外部装置との間で各種情報の通信を行う。例えば制御部30は、要求された超音波画像を、I/F部35を介して超音波画像撮影装置2に送信する。
【0045】
次に、超音波画像撮影装置2による乳房の超音波画像の撮影例について説明する。図4は、超音波画像撮影装置2を側面から見た場合の外観例を表す図である。
【0046】
超音波画像撮影装置2は、アーム部42と、基台44と、軸部45とを備える。アーム部42は、基台44によって、上下方向(Z軸方向)に移動可能に保持される。軸部45は、アーム部42を基台44に連結する。また、アーム部42は、軸部45を回転軸として、基台44に対して相対的に回転可能となっている。
【0047】
こうしたアーム部42には、被検者が乳房を載せて乳房の撮影を行う撮影台40及び駆動ユニット46が設けられている。撮影台40のうち、被検者が乳房を載せる面を積載面40Aという。
【0048】
駆動ユニット46は、例えば移動レール49を用いて、被検者の両肩を通過する直線方向、すなわち、X軸方向と、被検者の胸壁面と交差する方向、すなわち、X軸及びZ軸とそれぞれ直交するY軸方向に超音波プローブ23を移動させる。
【0049】
図5は、撮影台40の積載面40Aと対向する位置から、積載面40Aに乳房を載せている被検者をZ軸方向に向かって眺めた一例を示す図である。
【0050】
図5に示すように移動レール49はX軸方向に沿って伸びる1本の移動レール49Xと、Y軸方向に沿って伸びる2本の移動レール49Yとによって構成される。移動レール49Yは積載面40Aの両端に沿って設けられており、駆動ユニット46は、超音波プローブ23が取り付けられた移動レール49XをY軸方向に沿って移動させることによって、Y軸方向に沿った超音波プローブ23の位置を変化させる。また、駆動ユニット46は、移動レール49Xに沿って超音波プローブ23を移動させることによって、X軸方向に沿った超音波プローブ23の位置を変化させる。以降では、X軸方向に沿った方向を「左右方向」、Y軸方向に沿った方向を「前後方向」ということがある。
【0051】
なお、本開示の駆動ユニット46による超音波プローブ23の駆動方法は一例であり、超音波プローブ23の位置を変化させることができるのであれば、超音波プローブ23の駆動方法に制約はない。
【0052】
例えば駆動ユニット46から被検者の胸壁に向かって延びる支柱(図示省略)に超音波プローブ23を取り付け、駆動ユニット46が支柱をY軸方向に伸縮し、かつ、支柱をX軸方向に移動させることによって、超音波プローブ23の位置を変化させてもよい。
【0053】
また、図4に示すように、駆動ユニット46は、移動レール49をZ軸方向に移動させることによって、超音波プローブ23の高さも変化することができる。すなわち、駆動部22の指示に従って駆動ユニット46が移動レール49を駆動することによって、移動レール49に取り付けられた超音波プローブ23の位置が、前後、左右、及び上下方向にそれぞれ移動する。
【0054】
なお、駆動ユニット46には、圧迫板47が取り付けられることがある。圧迫板47とは、駆動ユニット46によって上下方向に移動し、乳房を圧迫することによって診断箇所に超音波が届きやすいようにする部材である。図5において点線で示された領域47Bが圧迫板47による乳房の圧迫範囲を示している。
【0055】
この場合、超音波プローブ23は、圧迫板47の上面47A、すなわち、被検者の乳房に接する圧迫板47の面と反対側の面に接触し、当該反対側の面から超音波を出力して乳房での反射波を取得する。ここでは一例として、駆動ユニット46に圧迫板47が取り付けられていないものとして説明する。
【0056】
なお、圧迫板47の移動方向に関して、特に乳房を圧迫する方向、すなわち、積載面40Aに近づく方向を「圧迫方向」といい、乳房への圧迫を解除する方向、すなわち、カメラ28に近づく方向を「圧迫解除方向」という場合がある。
【0057】
こうした超音波プローブ23の移動、圧迫板47の移動、並びに、アーム部42の上下方向の移動及び回転は、駆動部22を介した制御部20の制御によって行われる。
【0058】
カメラ28は、画角内に乳房の診断箇所全体が含まれるように、例えば図4に示すような積載面40Aと対向するアーム部42の上部に取り付けられる。したがって、アーム部42のうち、カメラ28が設置されるアーム部42の上部に位置する箇所を、特に「撮影部41」ともいう。
【0059】
超音波プローブ23によって乳房に対する超音波画像の撮影が行われる場合、既に説明したように、乳房には音響マッチング部材が塗布される。しかしながら、図5に示すように、場合によっては音響マッチング部材が塗布されていない箇所、すなわち塗布漏れ箇所8が生じることがある。
【0060】
以降では、音響マッチング部材の塗布状態を確認しながら超音波画像の撮影を行う超音波画像撮影装置2の作用について詳細に説明する。
【0061】
図6は、医療従事者による操作部27を介した操作によって、乳房に対する超音波画像の撮影開始の指示を受け付けた場合に、超音波画像撮影装置2によって実行される撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。超音波画像撮影装置2のCPU20Aは、ROM20Bから制御プログラム21を読み込んで撮影処理を実行する。
【0062】
なお、超音波画像の撮影に先立ち、被検者の乳房には音響マッチング部材が塗布されているものとする。乳房への音響マッチング部材の塗布は、医療従事者が手で行っても、超音波画像撮影装置2が乳房に音響マッチング部材を自動で塗布する塗布ユニット(図示省略)を用いて行ってもよい。また、図4に示したように、被検者は撮影台40の積載面40Aに被検体である乳房を載せている状態とする。
【0063】
まず、ステップS10において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、超音波プローブ23がカメラ28の撮影範囲に含まれないように、超音波プローブ23をカメラ28の撮影範囲外に退避する。カメラ28の撮影範囲外の位置を表す位置情報は、例えばROM20Bに予め記憶されている。
【0064】
ステップS20において、制御部20はカメラ28を制御して乳房画像を撮影する。
【0065】
ステップS30において、制御部20は、ステップS20の処理によって撮影した乳房画像から乳房の輪郭を抽出する。乳房の輪郭の抽出には、例えばエッジフィルタ処理等の公知の画像処理手法が用いられる。
【0066】
なお、乳房画像から乳房の輪郭を抽出しやすいように、積載面40Aの色を肌の色と異なる色に塗布しておくことが好ましいが、乳房画像の撮影前に、肌の色とは異なる色のマットを積載面40Aの上に敷いてもよい。肌の色と異なる色とは、例えばHSB色相環のようなカラーモデルにおいて、肌の色に対して予め定めた角度以上離れた色相を有する色である。一例として、記載面40Aの色は肌の色に対して、例えば90度以上離れていることが好ましい。したがって、肌の色に対する補色は、肌の色と異なる色の一例である。
【0067】
ステップS40において、制御部20はステップS30の処理によって抽出した乳房の輪郭内の範囲から音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8を検出する。乳房の輪郭内の範囲は、診断箇所として設定された予め定めた範囲の一例である。
【0068】
塗布漏れ箇所8の検出には、例えば画像認識等の公知の画像処理手法が用いられる。画像認識では色の違いを利用して特定の箇所を検出することが多いため、塗布漏れ箇所8とそうでない箇所とが判別しやすいように、肌の色と異なる色に着色された音響マッチング部材を用いることが好ましい。また、乳房画像における音響マッチング部材の色をわかりやすくするため、できるだけ透明度が低い音響マッチング部材を用いることが好ましい。
【0069】
ステップS50において、制御部20は、乳房に音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8があるか否かを判定する。塗布漏れ箇所8がない場合にはステップS60に移行する。
【0070】
ステップS60において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、超音波プローブ23が乳房に接触する位置まで超音波プローブ23を移動させる。
【0071】
ステップS70において、制御部20は駆動部22を介して超音波プローブ23の制御を行い、超音波プローブ23から超音波を出力させる。そのうえで、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、超音波プローブ23が乳房に接触した状態で超音波プローブ23を乳房の形状に沿って走査させながら、乳房全体の超音波画像を撮影する。
【0072】
制御部20は超音波プローブ23の走査の過程で複数の超音波画像を撮影した後、各々の超音波画像と対応付けられた超音波プローブ23の走査の位置情報を用いて、各々の超音波画像を1枚の超音波画像に合成し、各々の超音波画像よりも広範囲の超音波画像を生成する。
【0073】
図7は、超音波画像の合成例を示す図である。制御部20は、例えばそれぞれ個別に撮影された超音波画像である画像9A、9B、9Cを合成して、乳房内の状態を立体的に表した超音波画像である画像9を生成する。したがって、医師は画像9A、9B、9Cをそれぞれ個別に用いて乳房内の状態を診断するよりも、乳房内の状態を立体的に表示する画像9を用いて診断した方が、正確な診断を行うことができる。
【0074】
制御部20は撮影した乳房の超音波画像を記憶部24又は画像保存システム3に記憶して、図6に示す撮影処理を終了する。
【0075】
一方、ステップS50の判定処理によって塗布漏れ箇所8があると判定された場合、ステップS80に移行する。
【0076】
ステップS80において、制御部20は出力部26を制御して、塗布漏れ箇所8があることを医療従事者に伝える警告を出力する。既に説明したように、当該警告はディスプレイへの表示、音声での通知、及び記録媒体への印字の少なくとも1つの形態によって行われる。なお、制御部20は、出力部26が備える警告灯を点滅又は点灯させることで医療従事者に警告を出力してもよい。
【0077】
乳房に音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8がある場合、塗布漏れ箇所8に音響マッチング部材を塗布する必要があるため、制御部20は超音波画像の撮影を中断し、図6に示す撮影処理を終了する。
【0078】
したがって、超音波画像撮影装置2は、超音波画像を撮影する前に、乳房における音響インピーダンス部材の塗布状態を確認することができる。
【0079】
なお、上記では、制御部20によって超音波プローブ23の位置を制御する超音波画像撮影装置2の例について説明したが、医療従事者が超音波プローブ23を手に持って乳房の形状に沿って走査させてもよい。この場合、駆動ユニット46及び移動レール49は不要となる。
【0080】
また、駆動ユニット46に圧迫板47が取り付けられている場合、図6のステップS10とステップS20の間において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、圧迫板47を圧迫方向へ移動させ、乳房を圧迫板47によって圧迫してもよい。この場合、ステップS20による乳房画像の撮影では、圧迫板47によって積載面40Aに押し付けられた乳房の乳房画像が得られる。
【0081】
この場合、圧迫板47によって乳房を圧迫していることから、超音波プローブ23は、圧迫板47の上面47Aに接触した状態で乳房に超音波を出力することになる。このように、超音波プローブ23を乳房の圧迫を行う圧迫板47の上面47Aに接触させる形態は、圧迫板47越しに超音波プローブ23が乳房に接触している形態であるとみなすことができるため、超音波プローブ23を乳房に接触させる形態の一例に含まれる。
【0082】
超音波プローブ23は、圧迫板47の上面47Aに接触した状態で超音波を出力することから、超音波プローブ23と圧迫板47の上面47Aとの音響インピーダンスの差分を低減させるため、圧迫板47の上面47Aにも音響マッチング部材が塗布される。圧迫板47の上面47Aに音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8があると、塗布漏れ箇所8に対応した位置の超音波画像が不鮮明になることから、ステップS40において、制御部20は、乳房画像に含まれる圧迫板47の上面47Aの範囲から音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8を検出する。
【0083】
このように圧迫板47によって乳房を圧迫した場合、乳房への圧迫板47の密着度合いが不均一になると、乳房と音響マッチング部材との間に気泡が発生することがある。乳房と音響マッチング部材との間に気泡が発生した場合、気泡の部分において音響インピーダンスが変化してしまい、音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8と同じく超音波画像を不鮮明にさせる原因となり得る。
【0084】
また、乳房への圧迫板47の密着度合いが不均一になると、乳房に塗布された音響マッチング部材の厚みが変化して音響マッチング部材にしわ状の模様が発生することがある。また、例えば音響マッチング部材として用いているゲルの破れといった音響マッチング部材の欠損によっても、音響マッチング部材にしわ状の模様が発生することがある。こうした模様も音響インピーダンスを変化させる要因となることから、音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8と同じく超音波画像を不鮮明にさせる原因となり得る。
【0085】
したがって、ステップS40において、制御部20は、圧迫された乳房の輪郭内に含まれる乳房画像の範囲から、音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8に加えて気泡及び音響マッチング部材による模様の発生箇所を検出してもよい。気泡や音響マッチング部材による模様の検出には公知の画像処理手法が用いられる。
【0086】
上記に説明したように、気泡及び音響マッチング部材による模様は、乳房への圧迫板47の密着度合いが不均一になると発生しやすい。したがって、気泡及び音響マッチング部材による模様の発生箇所を検出することは、音響マッチング部材と、乳房及び圧迫板47の少なくとも一方との密着度合いが他の箇所と異なる注意箇所を検出することでもある。
【0087】
制御部20は、音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8を圧迫板47越しに検出することから、圧迫板47は、乳房に塗布された音響マッチング部材が確認できる程度の透明度を有することが好ましい。
【0088】
圧迫板47によって乳房を圧迫している状態で、図6のステップS50の判定処理によって塗布漏れ箇所8があると判定された場合、制御部20は、ステップS80において警告を出力した後、又は警告を出力する前に、駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、圧迫板47を圧迫解除方向へ移動して圧迫板47による乳房の圧迫力を緩める。
【0089】
一方で、気泡及び音響マッチング部材による模様が発生した場合は、圧迫板47によって乳房を圧迫し直すと、気泡や音響マッチング部材による模様の発生が解消することがある。したがって、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、圧迫板47による乳房の圧迫力を緩めた後、再度、圧迫板47を圧迫方向に移動させて乳房を圧迫し直してもよい。圧迫板47による最初の乳房の圧迫時における圧迫力と、再圧迫時における圧迫力とは同じであっても異なってもよい。
【0090】
圧迫板47による乳房の圧迫力を緩める場合、制御部20は、圧迫板47が乳房に接触しなくなる位置まで圧迫板47を圧迫解除方向に移動してもよいが、圧迫板47を圧迫解除方向に移動する前の圧迫力に対して、圧迫力が10%以上30%以下の範囲に低下する位置まで圧迫板47を移動させた後、乳房を圧迫し直せば、気泡及び音響マッチング部材による模様の発生が解消する場合がある。
【0091】
したがって、制御部20は、最終的な乳房の圧迫力である規定圧迫力(例えば200[N])より10%以上30%以下の範囲に低下させた準備圧迫力(例えば150[N])で乳房を圧迫して、気泡及び音響マッチング部材による模様の有無を検出する。気泡及び音響マッチング部材による模様が検出されなければ、制御部20は、乳房を規定圧迫力で圧迫するように圧迫板47を更に圧迫方向に移動させればよい。一方、気泡及び音響マッチング部材による模様が検出された場合、制御部20は、乳房の圧迫力が準備圧迫力より10%以上30%以下の範囲に低下した圧迫力(例えば105[N])となるまで圧迫力を緩める。この状態において、制御部20は、カメラ28を制御して乳房画像の再撮影を行い、気泡及び音響マッチング部材による模様の有無を検出する。乳房画像から気泡及び音響マッチング部材による模様が検出されなければ、制御部20は、乳房の圧迫力が規定圧迫力になるまで圧迫板47を圧迫方向に移動させる。一方、気泡及び音響マッチング部材による模様が検出された場合、制御部20は、圧迫板47を圧迫解除方向に移動させて乳房の圧迫力を緩めて乳房画像の再撮影を行い、気泡及び音響マッチング部材による模様の有無を検出する制御を繰り返し行う。
【0092】
なお、圧迫板47による乳房の圧迫範囲は、駆動ユニット46に取り付ける圧迫板47の種類によって変化する。したがって、例えば圧迫板47の種類を識別するためのバーコードラベルを圧迫板47に貼り付けておき、カメラ28を用いてバーコードラベルを撮影してもよい。
【0093】
制御部20は、圧迫板47の種類が変更される毎に、カメラ28によって撮影されたバーコードラベルの内容から駆動ユニット46に取り付けられる圧迫板47の種類を特定する。そのうえで、制御部20は、圧迫板47の種類と乳房の圧迫範囲との対応関係を規定した対応表を参照して、圧迫板47の種類に応じた乳房の圧迫範囲を取得する。圧迫板47の種類と乳房の圧迫範囲との対応関係を規定した対応表は、例えばROM20Bに予め記憶しておけばよい。
【0094】
上記ではカメラ28によって圧迫板47に貼り付けられたバーコードラベルを読み取る例について説明したが、超音波画像撮影装置2にバーコードリーダー(図示省略)を設けておき、バーコードリーダーによって圧迫板47に貼り付けられたバーコードラベルを読み取ってもよい。バーコードラベルが圧迫板47に貼り付けられていない場合には、医療従事者が操作部27から圧迫板47の種類を入力すればよい。
【0095】
このように、駆動ユニット46に取り付けられる圧迫板47の種類を特定することによって、圧迫板47の種類に応じた塗布漏れ箇所8の検出範囲を設定することができる。
【0096】
[第1実施形態の変形例]
図6に示した撮影処理のステップS70の処理では、制御部20は、超音波プローブ23が乳房に接触した状態で超音波プローブ23を乳房の形状に沿って走査させながら、乳房全体の超音波画像を撮影する制御を行った。
【0097】
しかしながら、状況によっては、乳房全体の超音波画像を撮影するのではなく、乳房の特定の箇所のみの超音波画像を撮影したいことがある。
【0098】
こうした撮影の要望に対応できるように、超音波画像撮影装置2には、予め指定された箇所の超音波画像を撮影する部分撮影モードが備えられている。
【0099】
図8は、部分撮影モードにおける超音波プローブ23の動作例を示す図である。説明の便宜上、例えば超音波画像の撮影を行う箇所として位置7A、7Bが指定されているとする。
【0100】
部分撮影モードでは、制御部20は、図6に示した撮影処理のステップS60において、予め指定された箇所である位置7Aに超音波プローブ23を移動させる。制御部20は、ステップS70において位置7Aでの超音波画像を撮影した後、図8に示すように超音波プローブ23を上方向に移動させると共に、超音波プローブ23が乳房から離れた状態で超音波プローブ23を位置7Bと対向する位置まで移動させる。制御部20は、その状態から超音波プローブ23を下方向に移動させることによって超音波プローブ23を乳房に接触させ、位置7Bでの超音波画像を撮影する。
【0101】
部分撮影モードでは、位置7A、7Bにおいて乳房の超音波画像が撮影されることから、乳房の輪郭内の範囲全体に音響マッチング部材が塗布されている必要性はなく、少なくとも位置7A、7Bの範囲に音響マッチング部材が塗布されていればよい。
【0102】
図9は、撮影台40の積載面40Aと対向する位置から、積載面40Aに乳房を載せている被検者をZ軸方向に向かって眺めた一例を示す図である。図9に示す例の場合、制御部20は、図6に示した撮影処理のステップS40において、位置7A、7Bの範囲内から音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8を検出すればよい。位置7A、7Bのように、予め指定された箇所を示す指定位置は、診断箇所として設定された予め定めた範囲の一例である。指定位置は、例えば医療従事者によって指定される。すなわち、医療従事者は、特に確認したい乳房の箇所の超音波画像を個別に撮影することができる。
【0103】
なお、図8及び図9に示した例では指定位置を位置7A、7Bの2箇所としたが、指定位置の数に制約はなく、1箇所であっても3箇所以上であってもよい。
【0104】
[第2実施形態]
第2実施形態では、図1に示した医用撮影システム1に対して放射線画像撮影システム4を追加した医用撮影システム1Aについて説明する。
【0105】
図10は、第2実施形態に係る医用撮影システム1Aの構成例を示す図である。医用撮影システム1Aは、図1に示した超音波画像撮影装置2、放射線画像撮影システム4、及び図1に示した画像保存システム3を拡張した画像保存システム3Aを含む。更に、放射線画像撮影システム4は、マンモグラフィ装置5及びコンソール6を含む。
【0106】
マンモグラフィ装置5は、圧迫板47によって圧迫した被検者の乳房に放射線R(例えばX線:図12参照)を照射して乳房の放射線画像を撮影する装置である。マンモグラフィ装置5は、図4に示した超音波画像撮影装置2と共通の筐体によって実現される。すなわち、マンモグラフィ装置5は、第1実施形態において説明した超音波画像撮影装置2の機能も備える。
【0107】
コンソール6は、マンモグラフィ装置5の操作を行う操作卓であり、例えばマンモグラフィ装置5及び画像保存システム3Aと接続される。
【0108】
画像保存システム3Aは、超音波画像撮影装置2によって撮影された超音波画像、及びマンモグラフィ装置5によって撮影された放射線画像を保存するシステムである。画像保存システム3Aは、保存している超音波画像及び放射線画像の中から、コンソール6からの要求に応じた超音波画像及び放射線画像を取り出してコンソール6に送信する。
【0109】
なお、コンソール6は、LAN等の通信回線を介してRIS(Radiology Information System)10から取得した撮影オーダ及び各種情報と、操作部27を介して医療従事者から受け付けた指示等とを用いて、マンモグラフィ装置5の制御を行う機能を備える。
【0110】
図11は、マンモグラフィ装置5とコンソール6の構成例を示す図である。マンモグラフィ装置5は超音波画像撮影装置2の機能も備えるため、図2に示した超音波画像撮影装置2の構成に加えて、圧迫力検知センサ51、放射線源41R、放射線検出器52、及び圧迫板47を備える。また、図2における制御プログラム21、及び記憶部24がそれぞれ制御プログラム21A、及び記憶部24Aに置き換えられる。
【0111】
圧迫力検知センサ51は、圧迫板47によって乳房を圧迫する圧迫力を検出する機能を有する。
【0112】
放射線源41Rは、コンソール6からの指示を受け付けた制御部20からの制御に従って乳房に放射線Rを照射する。
【0113】
放射線検出部52は、被検体である乳房を通過した放射線Rを検出する。放射線検出器52は、撮影台40の内部に配置される。本実施形態のマンモグラフィ装置5では、放射線画像の撮影を行う場合、撮影台40の積載面40A上には、被検者の乳房が医療従事者によってポジショニングされる。被検者の乳房が接する積載面40A等は、放射線Rの透過性や強度の観点から、例えばカーボン等で形成されている。
【0114】
記憶部24Aは、撮影された超音波画像及び放射線画像、並びに、その他の各種情報等を記憶する。
【0115】
なお、マンモグラフィ装置5における圧迫板47は、放射線Rの透過性に優れた材料によって形成される。更に、圧迫板47は、超音波プローブ23から出力される超音波を伝播し易い材料により形成されることが好ましい。圧迫板47の材料としては、例えばポリメチルペンテン、ポリカーボネート、アクリル、及びポリエチレンテレフタレート等の樹脂を用いることができる。特にポリメチルペンテンは、剛性が低く伸縮性及び可撓性に優れると共に、超音波の反射率に影響する音響インピーダンスと超音波の減衰に影響する減衰係数とにおいて適した値を有するため、圧迫板47の材料として適している。なお、圧迫板47を構成する部材は上記の例に限定されない。例えば圧迫板47を構成する部材は、フィルム状の部材であってもよい。
【0116】
制御プログラム21Aは、プロセッサの一例であるCPU20Aが超音波画像の撮影、及び放射線画像の撮影に関する制御を行うために読み込むプログラムである。
【0117】
コンソール6は、一例としてサーバーコンピュータによって構成される。図11に示すように、コンソール6は、制御部60、出力部61、操作部62、記憶部63、及びI/F部64を備えている。制御部60、出力部61、操作部62、記憶部63、及びI/F部64は、バス69を介して相互に各種情報の授受が可能となるように接続されている。
【0118】
制御部60は、コンソール6全体の動作を制御する。制御部60は、CPU60A、ROM60B、及びRAM60Cを備える。ROM60Bには、CPU60Aで実行される各種のプログラム等が予め記憶されている。RAM60Cは、CPU60Aの一時的な作業領域として使用される。
【0119】
出力部61は、制御部60によって処理された情報を医療従事者に出力する。
【0120】
操作部62は、放射線Rの照射指示を含む放射線画像の撮影等に関する指示や各種情報等を医療従事者が入力するために用いられる。したがって、操作部62には、放射線Rの照射を指示する場合に医療従事者が押圧する照射指示ボタンが少なくとも含まれる。操作部62における操作形態に制約はなく、例えばスイッチ、タッチパネル、タッチペン、及びマウス等による操作の受付が可能である。
【0121】
記憶部63は、マンモグラフィ装置5で撮影された放射線画像、及びその他の各種情報等を記憶する。記憶部63は、記憶部63に供給される電力が遮断されても記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えばSSD等の半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。
【0122】
I/F部64は、無線通信又は有線通信により、例えばLAN等の通信回線に接続されたマンモグラフィ装置5、RIS10、及び画像保存システム3Aとの間で各種情報の通信を行う。例えばコンソール6は、I/F部64を介してマンモグラフィ装置5で撮影された放射線画像を受信すると共に、受信した放射線画像を、I/F部64を介して画像保存システム3Aに送信し、放射線画像を画像保存システム3Aに保存する。
【0123】
図12は、マンモグラフィ装置5を側面から見た場合の外観例を表す図である。マンモグラフィ装置5では、圧迫した被検者の乳房の放射線画像を撮影することから、駆動ユニット46に圧迫板47が取り付けられる。
【0124】
図12に示すマンモグラフィ装置5には、図4に示した超音波画像撮影装置2の装置構成に対して、放射線源41R及び放射線検出器52が追加される。
【0125】
マンモグラフィ装置5は撮影部41に放射線源41Rを備え、放射線源41Rから被検者の乳房に放射線Rを照射する。放射線検出器52は、被検体である乳房を通過した放射線Rを検出する。図12に示すように、放射線検出器52は、撮影台40の内部であって、撮影台40の積載面40Aの下に配置される。
【0126】
なお、マンモグラフィ装置5は、被検者が起立している状態(立位状態)のみならず、被検者が椅子(車椅子を含む)等に座った状態(座位状態)において、被検者の乳房を撮影することができる。
【0127】
次に、音響マッチング部材の塗布状態を確認しながら乳房の超音波画像の撮影を行うと共に、乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置5の作用について詳細に説明する。
【0128】
図13は、医療従事者によるコンソール6を介した操作によって、乳房に対する超音波画像及び放射線画像の撮影開始の指示を受け付けた場合に、マンモグラフィ装置5によって実行される撮影処理の流れの一例を示すフローチャートである。マンモグラフィ装置5のCPU20Aは、ROM20Bから制御プログラム21Aを読み込んで撮影処理を実行する。
【0129】
図13に示す撮影処理が図6に示した撮影処理と異なる点は、ステップS12、ステップS22、ステップS24、ステップS72、ステップS74、及びステップS90が追加された点であり、その他の処理は同じである。したがって、以降では、追加した処理を中心とした撮影処理の説明を行う。
【0130】
ステップS10の処理によって超音波プローブ23をカメラ28の撮影範囲外に退避させた後、ステップS12が実行される。
【0131】
ステップS12において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、圧迫板47を圧迫方向へ移動し、乳房を圧迫板47によって圧迫する。
【0132】
ステップS20の処理によって乳房画像が撮影された後、ステップS22が実行される。
【0133】
ステップS22において、制御部20は、マンモグラフィ装置5に設けられたバーコードリーダー(図示省略)によって圧迫板47に貼り付けられたバーコードラベルを読み取り、圧迫板47の種類を取得する。バーコードリーダーは、例えば圧迫板47を駆動ユニット46に取り付けた状態でバーコードラベルを読み取れるような位置に設けられる。
【0134】
ステップS24において、制御部20は、既に説明した圧迫板47の種類と乳房の圧迫範囲との対応関係を規定した対応表を参照し、駆動ユニット46に取り付けられている圧迫板47による乳房の圧迫範囲を表す位置情報を取得する。制御部20は、取得した位置情報を用いて、塗布漏れ箇所8の検出範囲を設定する。すなわち、圧迫板47の種類と乳房の圧迫範囲との対応関係を規定した対応表から取得した位置情報は、診断箇所として設定された予め定めた範囲の一例である。
【0135】
ステップS50の判定処理において、乳房の圧迫範囲内に音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8がないと判定された場合、ステップS60及びステップS70において、制御部20が圧迫板47越しに超音波プローブ23を用いた乳房の超音波画像の撮影を行った後、ステップS72に移行する。
【0136】
ステップS72において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、超音波プローブ23が放射線画像の撮影範囲に含まれないように、超音波プローブ23を放射線画像の撮影範囲外に退避する。放射線画像の撮影範囲外の位置を表す位置情報は、例えばROM20Bに予め記憶されている。
【0137】
ステップS74において、制御部20は、放射線Rの照射を開始するように放射線源41Rを制御し、圧迫板47によって圧迫された乳房の放射線画像を撮影して撮影処理を終了する。
【0138】
一方、ステップS50の判定処理において、乳房の圧迫範囲内に音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8があると判定された場合、制御部20は、ステップS80の処理を実行してステップS90に移行する。
【0139】
この場合、診断箇所として設定された範囲内に音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8が検出されたことから、超音波画像及び放射線画像の撮影を中断する。したがって、ステップS90において、制御部20は駆動部22を介して駆動ユニット46の制御を行い、圧迫板47を圧迫解除方向へ移動させ、圧迫板47による乳房の圧迫力を緩めたうえで、超音波画像及び放射線画像の撮影を中断する。
【0140】
なお、第1実施形態によって説明したように、乳房の圧迫力を緩めた後、再圧迫することによって気泡及び音響マッチング部材による模様が検出されなくなれば、制御部20はステップS60以降の処理を実行して、超音波画像及び放射線画像の撮影を継続してもよい。
【0141】
図13に示した撮影処理では、圧迫板47による乳房の圧迫範囲を塗布漏れ箇所8の検出範囲としたが、超音波プローブ23の最大移動範囲を塗布漏れ箇所8の検出範囲としてもよい。
【0142】
このように、マンモグラフィ装置5は、超音波画像を撮影する前に、乳房における音響インピーダンス部材の塗布状態を確認し、塗布漏れ箇所8がない場合に放射線画像及び超音波画像の撮影を行う。したがって、乳房の超音波画像及び放射線画像を撮影した後に、音響マッチング部材の塗布漏れ箇所8によって超音波画像が不鮮明であったため、被検者が乳房を再度圧迫されて再撮影となるような状況の発生を抑制でき、被検者の負担が軽減される。
【0143】
なお、図13に示したステップS72及びステップS74の処理をステップS50とステップS60の処理の間に移動させ、乳房の放射線画像を撮影した後に、乳房の超音波画像を撮影してもよい。
【0144】
この場合、制御部20は、乳房の放射線画像から、超音波によって更に詳細に検査した方がよいと思われる箇所を特定し、特定した箇所の範囲内を塗布漏れ箇所8の検出範囲としてもよい。制御部20は、例えばCAD(computer-aided diagnosis)のようなコンピュータを利用した診断手法を用いて放射線画像の診断を行う。
【0145】
以上、実施形態を用いて医用撮影システム1、1Aの一形態について説明したが、開示した医用撮影システム1、1Aの形態は一例であり、医用撮影システム1、1Aの形態は実施形態に記載の範囲に限定されない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も開示の技術的範囲に含まれる。
【0146】
例えば本開示の要旨を逸脱しない範囲で、図6及び図13に示したフローチャートにおける内部の処理順序を変更してもよい。
【0147】
上記の実施形態では、一例として、図6及び図13に示した各撮影処理をソフトウェア処理で実現する形態について説明した。しかしながら、各撮影処理のフローチャートと同等の処理をハードウェアで処理させるようにしてもよい。この場合、各撮影処理をソフトウェア処理で実現した場合と比較して処理の高速化が図られる。
【0148】
上記の実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU20A)や、専用のプロセッサ(例えば GPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0149】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記の実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0150】
上記の実施形態では、ROM20Bに制御プログラム21、21Aが記憶されている例について説明した。しかしながら、制御プログラム21、21Aの記憶先はROM20Bに限定されない。本開示の制御プログラム21、21Aは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。
【0151】
例えば制御プログラム21、21AをCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びブルーレイディスクのような光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、制御プログラム21、21Aを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカードのような可搬型の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。ROM20B、CD-ROM、DVD-ROM、ブルーレイディスク、USB、及びメモリカードは非一時的(non-transitory)記憶媒体の一例である。
【0152】
更に、制御部20はI/F部25を通じて、通信回線に接続された外部装置から制御プログラム21、21Aをダウンロードし、ダウンロードした制御プログラム21、21Aを制御部20のROM20Bに記憶してもよい。この場合、制御部20のCPU20Aは、外部装置からダウンロードした制御プログラム21、21AをROM20Bから読み込んで撮影処理、各撮影処理を実行する。
【符号の説明】
【0153】
1、1A 医用撮影システム
2 超音波画像撮影装置
3、3A 画像保存システム
4 放射線画像撮影システム
5 マンモグラフィ装置
6 コンソール
7A、7B 位置
8 塗布漏れ箇所
9A、9B、9C 個別の超音波画像
9 合成した超音波画像
10 RIS
12 放射線検出器
20 (超音波画像撮影装置の)制御部
21、21A 制御プログラム
22 (超音波画像撮影装置の)駆動部
23 超音波プローブ
24、24A (超音波画像撮影装置の)記憶部
25 (超音波画像撮影装置の)I/F部
26 (超音波画像撮影装置の)出力部
27 (超音波画像撮影装置の)操作部
28 カメラ
29 (超音波画像撮影装置の)バス
30 (画像保存システムの)制御部
34 (画像保存システムの)記憶部
35 (画像保存システムの)I/F部
39 (画像保存システムの)バス
40 撮影台
40A 積載面
41 撮影部
41R 放射線源
42 アーム部
44 基台
45 軸部
46 駆動ユニット
47 圧迫板
47A 圧迫板の上面
47B 圧迫板による圧迫範囲を示す領域
49、49X、49Y 移動レール
51 圧迫力検知センサ
52 放射線検出器
60 (コンソールの)制御部
61 (コンソールの)出力部
62 (コンソールの)操作部
63 (コンソールの)記憶部
64 (コンソールの)I/F部
69 (コンソールの)バス
R 放射線
図1
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