(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122120
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20240902BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240902BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
B41J29/38 301
G03G21/00 388
H04N1/00 885
H04N1/00 C
B41J29/38 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029483
(22)【出願日】2023-02-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】孫 小雅
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061BB08
2C061CE05
2C061CG01
2C061HH01
2C061HH03
2C061HK11
2C061HT05
2C061HV03
2C061HV05
2C061HV46
2C061HV56
2C061HV60
2H270KA58
2H270KA59
2H270LA71
2H270LA76
2H270LB06
2H270MF08
2H270MF13
2H270MF14
2H270MF15
2H270NA09
2H270NC05
2H270NC07
5C062AA05
5C062AB40
5C062AB49
5C062AC22
5C062AC48
(57)【要約】
【課題】主制御部と副制御部と間の通信不良が生じた期間において、主制御部の第1処理部および副制御部の第2処理部の双方が動作不良の場合であっても、画像形成装置における動作情報(動作ログ)が適切に保存される画像形成装置を提供する。
【解決手段】主制御部に設けられ、画像形成装置全体を制御する第1処理部と、副制御部に設けられ、信号を送信可能にする第2処理部と、主制御部に設けられ、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部と、を具備し、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間において、第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、画像形成装置の動作情報を第3処理部が第1記憶部に記憶する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部と、
前記信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部と、
を具備する画像形成装置であって、
前記主制御部に設けられ、前記画像形成装置全体を制御する第1処理部と、
前記画像形成装置の動作情報が前記第1処理部により記憶される第1記憶部と、
前記第1処理部が前記第1記憶部に前記動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第1信号部と、
前記副制御部に設けられ、前記主制御部へ前記信号を送信する第2処理部と、
前記画像形成装置の動作情報が前記第2処理部により記憶される第2記憶部と、
前記第2処理部が前記第2記憶部に前記動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第2信号部と、
前記主制御部に設けられ、前記主制御部と前記副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部と、を具備し、
前記主制御部と前記副制御部との間に通信不良が生じた期間において、前記第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、前記第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、前記画像形成装置の動作情報が前記第3処理部により前記第1記憶部に記憶される
画像形成装置。
【請求項2】
通常モードおよび前記通常モードより消費電力が小さい省エネモードを含む各モードへ移行可能にするモード制御部を具備し、
前記第3処理部は、前記モードが移行不可能な場合、前記モード制御部における異常の有無を判断し、前記モード制御部に異常が無いと判断した場合、前記第1記憶部に前記動作情報を記憶させ、その後、前記主制御部を再起動させる
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第3処理部は、前記モードが移行不可能な場合において、前記モード制御部自体に異常が有ると判断した場合、前記モード制御部および前記第1処理部のうち前記モード制御部を再起動する
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置における利用者の有無を検知する検知部を具備し、
前記省エネモードにおいて前記第3処理部により前記主制御部を再起動させた際に、利用者が検知された場合、前記通常モードへ移行する
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部と、
前記信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部と、
を具備する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置は、
前記主制御部に設けられ、前記画像形成装置全体を制御する第1処理部と、
前記画像形成装置の動作情報が前記第1処理部により記憶される第1記憶部と、
前記第1処理部が前記第1記憶部に前記動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第1信号部と、
前記副制御部に設けられ、前記信号を送信可能にする第2処理部と、
前記画像形成装置の動作情報が前記第2処理部により記憶される第2記憶部と、
前記第2処理部が前記第2記憶部に前記動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第2信号部と、
前記主制御部に設けられ、前記主制御部と前記副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部と、を具備し、
前記主制御部と前記副制御部との間に通信不良が生じた期間において、前記第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、前記第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、前記画像形成装置の動作情報を前記第3処理部が前記第1記憶部に記憶させるステップを具備する制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載のステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部と、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部と具備する画像形成装置が提案される(例えば、特許文献1)。以上の主制御部には第1処理部(CPU)が設けられ、副制御部には第2処理部(CPU)が設けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、主制御部と副制御部と間に通信不良が生じた期間において、主制御部の第1処理部および副制御部の第2処理部の双方に異常が生じた場合、画像形成装置における動作情報(動作ログ)が適切に保存されないという不都合があった。以上の事情を考慮して、本発明は、以上の不都合を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部と、信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部と、を具備する画像形成装置であって、主制御部に設けられ、画像形成装置全体を制御する第1処理部と、画像形成装置の動作情報が第1処理部により記憶される第1記憶部と、第1処理部が第1記憶部に動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第1信号部と、副制御部に設けられ、主制御部へ信号を送信する第2処理部と、画像形成装置の動作情報が第2処理部により記憶される第2記憶部と、第2処理部が第2記憶部に動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態になる第2信号部と、主制御部に設けられ、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部と、を具備し、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間において、第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、画像形成装置の動作情報が第3処理部により第1記憶部に記憶される。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、主制御部と副制御部と間に通信不良が生じた期間において、主制御部の第1処理部および副制御部の第2処理部の双方に異常が生じた場合であっても、画像形成装置における動作情報(動作ログ)が適切に保存される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】画像形成装置の一例であるMFPの外観図である。
【
図3】コントローラ制御部および操作部の主要部のブロック図である。
【
図5】第1実施形態における画像形成装置の処理のフローチャートである。
【
図6】第2実施形態における画像形成装置の処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を図面に示した実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるMFP(Multifunction Peripheral Product Printer)100の概略構成を説明するための図である。MFP100は、原稿に記録された画像を読み取って画像データを生成するスキャナ部231と、媒体に画像を記録するプリンタ部232と、外部装置に画像データをFAX送信するFAX部233(
図2参照)と、操作部240とを備える。ただし、MFP100は、スキャナ部231、プリンタ部232およびFAX部233のうちの少なくとも1つを備えていればよい。
【0008】
図2は、MFP100のハードウェア構成図である。
図2に示されているように、MFP100は、コントローラ制御部210、近距離通信回路220、エンジン制御部230、操作部240、ネットワークI/F250を備えている。
【0009】
コントローラ制御部210は、コンピュータの主要部であるCPU201、システムメモリ(MEM-P)202、ノースブリッジ(NB)203、サウスブリッジ(SB)204、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)205、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)206、HDDコントローラ207、および、記憶部であるHD208を具備する。NB203とASIC205との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス261で接続される。
【0010】
CPU201は、MFP100の全体制御を行う制御部である。NB203は、CPU201と、MEM-P202、SB204、およびAGPバス261とを接続するためのブリッジであり、MEM-P202に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0011】
MEM-P202は、コントローラ制御部210の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM202a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM202bとを含む。なお、RAM202bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0012】
SB204は、NB203とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC205は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス261、PCIバス262、HD208およびMEM-C206を相互に接続するブリッジとして機能する。
【0013】
ASIC205は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC205の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C206を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部231およびプリンタ部232との間でPCIバス262を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。ASIC205には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0014】
HD208は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDDコントローラ207は、CPU201の制御にしたがってHD208に対するデータの読出又は書込を制御する。
【0015】
MEM-C206は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。AGPバス261は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P202に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。近距離通信回路220には、近距離通信回路220aが備わっている。近距離通信回路220は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
【0016】
エンジン制御部230は、スキャナ部231、プリンタ部232およびFAX部233を含んで構成される。スキャナ部231は、用紙の画像を読み取るための各構成を具備する。例えば、スキャナ部231は、MFP100のコンタクトガラスにセットされた原稿を読み取るCIS(Contact Image Sensor)を具備する。FAX部233は、FAXプロトコルに準拠して、外部装置との間で画像データを送受信する。
【0017】
プリンタ部232は、画像を印刷用紙に印刷するための各構成を具備する。例えば、中間転写ベルト、画像形成ユニット、転写ユニットおよび定着ユニットをMFP100は具備する。画像形成ユニットは、中間転写ベルトに画像を作像する。中間転写ベルトに作像された画像は、転写ユニットにより印刷用紙に転写される。定着ユニットは、転写された画像を印刷用紙に定着させる。
【0018】
操作部240は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部242、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるハードキー241を備える。
【0019】
コントローラ制御部210は、MFP100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作部240からの入力等を制御する。スキャナ部231またはプリンタ部232には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。なお、MFP100は、操作部240のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0020】
また、ネットワークI/F250は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路220およびネットワークI/F250は、PCIバス262を介して、ASIC205に電気的に接続される。人感センサ243は、例えば、人体が発する赤外線を検知する赤外線センサである。
【0021】
図3は、コントローラ制御部210および操作部240の主要部のブロック図である。コントローラ制御部210の主要部品は、コントローラ制御基板210A上に実装されている。また、操作部240の主要部品は、操作基板240A上に実装されている。コントローラ制御基板210Aおよび操作基板240Aは、独立した基板である。
【0022】
図3に示すように、コントローラ制御基板210Aには、電源制御部211と、メインCPU212と、サブCPU213と、省エネSOC214と、第1メモリ215と、ゲート216とが実装されている。以上の部品211~216は、例えば、
図2のCPU201に含まれていてもよい。また、コントローラ制御基板210Aには、例えば、
図2の他の部品がさらに実装されていてもよい。
【0023】
電源制御部211は、MFP100の各部に電力を供給する。電源制御部211は、操作基板240Aへの電力供給モードとして、ハードキー241、パネル表示部242および人感センサ243の全てが動作可能な電力を供給する通常モードと、ハードキー241および人感センサ243が動作可能で且つパネル表示部242が動作不能な(すなわち、パネル表示部242が消灯する)電力を供給する省エネモードとを備える。
【0024】
メインCPU212は、MFP100の全体動作を制御する。より詳細には、メインCPU212は、操作部240を通じたユーザの指示に従って、スキャナ部231、プリンタ部232およびFAX部233の他、MFP100の各部の動作を制御する。また、メインCPU212は、MFP100における動作ログを第1メモリ215に記憶する。
【0025】
第1メモリ212は、各種の情報を不揮発的に記憶する。例えば、フラッシュメモリが第1メモリ215として好適に採用され得る。メインCPU212が第1メモリ215に動作ログを記憶する場合、信号線P1の信号状態(LOW、HIGH)がLOW状態になる。信号線P1としては、例えば、チップセレクト信号が入力される信号線が採用され得る。
【0026】
サブCPU213は、電源制御部211の状態を監視する。また、サブCPU213は、メインCPU212および後述する操作部CPU244に代わって、 MFP100における動作ログを記憶する場合がある。省エネSOC214は、操作部CPU244の指示に従って、電源制御部211の電力供給モードを、通常モードおよび省エネモードの一方から他方に切り替える切替処理を実行する。
【0027】
図3に示すように、操作基板240Aには、ハードキー241と、パネル表示部242と、人感センサ243と、操作部CPU244と、第2メモリ245とが実装されている。操作部CPU244は、ハードキー241、パネル表示部242および人感センサ243に接続されている。
【0028】
操作部CPU244は、コントローラ制御基板210AのメインCPU212、サブCPU213および省エネSOC214と通信可能に構成されている。また、操作部CPU244は、上述のメインCPU212と同様に、MFP100における動作ログを記憶する。具体的には、操作部CPU244は、第2メモリ245に動作ログを記憶する。第2メモリ245は、動作ログを含む各情報を不揮発的に記憶する。例えば、フラッシュメモリが第2メモリ245として好適に採用され得る。
【0029】
操作部CPU244が第2メモリ245に動作ログを記憶する場合、信号線P2の信号状態(LOW、HIGH)がLOW状態になる。信号線P2としては、例えば、チップセレクト信号が入力される信号線が採用され得る。
【0030】
また、
図3に示す各部品は、信号線(L0、L1、L2、L3)によって相互に接続されている。メイン信号線L0は、メインCPU212と操作部CPU244とを接続する。例えば、画像を印刷するための操作が操作部240で受け付けられると、当該画像を印刷するための指示信号が操作部CPU244からメイン信号線L0を介してメインCPU212へ送信される。
【0031】
第1信号線L1は、省エネSOC214と操作部CPU244とを接続する。例えば、人感センサ243により利用者が予め定められた時間にわたり検知されない場合、操作部CPU244は、第1信号線L1を介して省エネSOC214へ省エネモード移行要求信号を送信する。省エネモード移行要求信号を受信すると、省エネSOC214は、省エネモード移行指示信号を電源制御部211へ第3信号線L3を介して送信する。電源制御部211は、省エネモード移行指示信号を受信すると、MFP100を省エネモードへ移行させる。
【0032】
また、操作部CPU244は、省エネモードにおいて人感センサ243により利用者が検知された場合、または、ハードキー241が操作された場合、第1信号線L1を介して省エネSOC214へ省エネモード復帰要求信号を送信する。省エネSOC214は、省エネモード復帰要求信号を受信すると、省エネモード復帰指示信号を第3信号線L3を介して電源制御部211へ送信する。電源制御部211は、省エネモード復帰指示信号を受信すると、MFP100を通常モードへ移行させる。第2信号線L2は、サブCPU213と操作部CPU244とを接続する。
【0033】
ところで、仮に、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとの間に通信不良が生じた場合を想定する。以上の場合としては、メインCPU212に異常が生じた場合、操作部CPU244に異常が生じた場合、または、メイン信号線L0または第1信号線L1に不具合が生じた場合が想定される。
【0034】
例えば、メイン信号線L0に不具合が生じたものの、メインCPU212が正常に動作する場合、動作ログがメインCPU212により第1メモリ215に記憶される。また、操作部CPU244が正常に動作する場合、動作ログが操作部CPU244により第2メモリ245に記憶される。一方、メインCPU212および操作部CPU244の双方に異常が生じた場合、以上の各CPUによっては動作ログが正常に記憶されないという事情がある。
【0035】
以上の事情を考慮して、本実施形態は、メインCPU212および操作部CPU244の双方に異常が生じた場合であっても、動作ログを記憶可能な構成を採用した。
【0036】
具体的には、メインCPU212に異常が生じると、メインCPU212により第1メモリ215にログ情報は記憶されない。したがって、メインCPU212に異常が生じると、上述の信号線P1の信号状態はHIGH状態になるのが通常である。また、操作部CPU244に異常が生じると、操作部CPU244により第2メモリ245にログ情報は記憶されない。したがって、操作部CPU244に異常が生じると、上述の信号線P2の信号状態はHIGH状態になるのが通常である。
【0037】
図3に示す通り、以上の信号線P1の信号状態は、他の信号線を介してゲート216に入力される。また、信号線P2の信号状態は、他の信号線を介してゲート216に入力される。ゲート216は、信号線P1の信号状態および信号線P2の信号状態の少なくとも一方がLOW状態の場合、イネーブル信号Seを出力しない(LOW状態にする)。すなわち、ゲート216は、メインCPU212および操作部CPU244の双方または一方が正常に動作する場合、イネーブル信号Seを出力しない。
【0038】
一方、信号線P1の信号状態および信号線P2の信号状態の双方がHIGH状態の場合、ゲート216はイネーブル信号Seを出力する(HIGH状態にする)。すなわち、メインCPU212および操作部CPU244の双方に異常が生じた場合、ゲート216はイネーブル信号Seを出力する。なお、ゲート216としてハード回路を採用してもよいしソフト回路を採用してもよい。
【0039】
サブCPU213は、ゲート216からイネーブル信号Seが入力されると、動作ログを第1メモリ215に記憶する。以上のサブCPU213が記憶する動作ログには、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとの間に通信不良が生じた後の期間における動作ログが含まれる。以上の動作ログを解析することで、通信不良が生じた要因を推測可能になる。
【0040】
図4は、本実施形態の画像形成装置1の機能ブロック図である。例えば、上述の各CPUがプログラムを実行することで、MFP100が画像形成装置1として機能する。
図4に示す通り、画像形成装置1は、主制御部10および副制御部20を含んで構成される。
【0041】
主制御部10は、副制御部20から信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする。例えば、上述のコントローラ制御基板210Aが主制御部10として機能する。また、主制御部10は、第1処理部11、第1信号部12、第1記憶部13、第3処理部14およびモード制御部15を含んで構成される。
【0042】
第1処理部11は、画像形成装置1全体を制御する。例えば、上述のメインCPU212が第1処理部11として機能する。また、第1記憶部13は、画像形成装置1の動作情報(動作ログ)が第1処理部11により記憶される。例えば、上述の第1メモリ215が第1記憶部13として機能する。第1信号部12は、第1処理部11により第1記憶部13に動作情報が記憶される期間において信号状態(LOW、HIGH)が保存中状態(例えば、LOW)になる。例えば、上述の信号線P1が第1信号部12として機能する。
【0043】
第3処理部14は、主制御部10に設けられ、主制御部10と副制御部20との間において通信不良が生じた期間も動作可能である。例えば、上述のサブCPU213が第3処理部14として機能する。モード制御部15は、通常モードおよび通常モードより消費電力が小さい省エネモードを含む各モードへ画像形成装置1を移行可能にする。例えば、上述の省エネSOC214がモード制御部15として機能する。
【0044】
副制御部20は、各種の操作に応じて各信号を送信する。例えば、上述の操作基板240Aが副制御部20として機能する。また、副制御部20は、
図4に示す通り、第2処理部21、第2信号部22および第2記憶部23を含む。第2処理部21は、第1処理部11に画像を形成させるための信号を送信可能にする。例えば、上述の操作部CPU244が第2処理部21として機能する。
【0045】
第2記憶部23には、画像形成装置1の動作情報(動作ログ)が第2処理部21により記憶される。例えば、上述の第2メモリ245が第2記憶部23として機能する。第2信号部22は、第2処理部21により動作情報が第2記憶部23に記憶される期間において、信号状態(LOW、HIGH)が保存中状態(例えば、LOW状態)になる。例えば、上述の信号線P2が第2信号部22として機能する。
【0046】
以上の構成において、第3処理部14は、主制御部10と副制御部20との間に通信不良が生じた期間において、第1信号部12の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、第2信号部22の信号状態が保存中状態ではない場合、画像形成装置1の動作情報を第1記憶部13に記憶する。以上の構成によれば、第1処理部11および第2処理部21の双方に異常が生じた場合であっても、第3処理部14により動作情報が記憶される。
【0047】
図5は、MFP100が実行する処理のフローチャートである。以上の処理の各ステップSは、MFP100の各CPU(212、213、244)により実行される。当該処理は、例えば、電源がONされた後の期間において実行される。
【0048】
図5に示す処理が開始されると、MFP100(サブCPU213)は、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信可能であるか否かを判定する(S101)。具体的には、メイン信号線L0を用いた通信に不良が発生した場合、および、第1信号線L1を用いた通信に不良が発生した場合、その旨がサブCPU213に通知される。サブCPU213は、以上の各信号線(L0、L3)を用いた通信に不良が発生した旨が通知された場合、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信不可能であると判断する。
【0049】
例えば、操作部CPU244がメイン信号線L0を介してメインCPU212へ画像を形成させる指示信号を送信した場合を想定する。また、当該指示信号を送信してから予め定められた時間が経過しても画像形成処理が実行されない場合を想定する。以上の場合、メイン信号線L0を用いた通信に不良が発生した旨が、操作部CPU244からサブCPU213へ第2信号線L2を介して通知される。
【0050】
また、操作部CPU244が第1信号線L1を介して省エネSOC214へ省エネモード移行要求信号を送信した場合を想定する。また、省エネモード移行要求信号を送信してから予め定められた時間が経過しても省エネモードへ移行しない場合を想定する。以上の場合、第1信号線L1を用いた通信に不良が発生した旨が、操作部CPU244からサブCPU213へ第2信号線L2を介して通知される。
【0051】
なお、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信可能であるか否かを判定するための構成は上述の例に限定されない。例えば、各基板(210A、240A)が信号線(L0、L1)を介して電気的に接続されているか否かを検知可能な構成を想定する。以上の構成では、信号線Lが物理的に切断された場合、各基板が当該信号線Lを介して電気的に接続されない旨が検知される。以上の構成において、サブCPU213は、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが信号線Lを介して電気的に接続されない旨が検知されると、各基板が当該信号線Lを用いて通信可能ではないと判断する構成としてもよい。
【0052】
MFP100は、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信可能である場合(S101:Yes)、ステップS101を繰返し実行する。一方、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信不可能である場合(S101:No)、MFP100は、信号線P1の信号状態S1がLOW状態であるか否かを判定する(S102)。信号線P1の信号状態S1がLOW状態である場合(S102:Yes)、MFP100は、後述の再起動処理(S106)に処理を進める。上述した通り、信号線P1の信号状態S1がLOW状態である場合、メインCPU212は正常に動作している。
【0053】
信号線P1の信号状態S1がLOW状態ではない場合(S102:No)、MFP100は、信号線P2の信号状態S2がLOW状態であるか否かを判定する(S103)。信号線P2の信号状態S2がLOW状態である場合(S103:Yes)。MFP100は、再起動処理(S107)に処理を進める。上述した通り、信号線P2の信号状態S2がLOW状態である場合、操作部CPU244は正常に動作している。したがって、ステップS103で「Yes」と判断された場合、操作部CPU244により動作ログを記憶したうえで再起動処理を実行できる。
【0054】
信号線P2の信号状態S2がLOW状態ではない場合(S103:No)、ゲート216からのイネーブル信号SeがHIGH状態になり(S104)、サブCPU213により動作ログが第1メモリ215に記憶される(S105)。すなわち、メインCPU212で異常が生じ(上述のS102でNo)、且つ、操作部CPU244で異常が生じた場合(上述のS103でNo)、サブCPU213により動作ログが記憶される。
【0055】
サブCPU213により動作ログが記憶されると、再起動処理(S106)が実行される。具体的には、サブCPU213からメインCPU212へ再起動信号が入力され、メインCPU212によりMFP100全体が再起動される。以上の第1実施形態によれば、コントローラ制御基板210Aと操作基板240Aとが通信不可能な場合において、動作ログが確実に記憶され易くなる。
【0056】
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0057】
図6は、第2実施形態におけるMFP100が実行するモード移行不可能時処理のフローチャートである。モード移行不可能時処理は、通常モードから省エネモードへ移行不可能な場合、および、省エネモードから通常モードへ復帰不可能な場合に実行される。
【0058】
上述した通り、操作部CPU244から省エネモード移行要求信号が省エネSOC214へ送信された場合、省エネモードへ移行する。また、操作部CPU244から省エネモード復帰要求信号が省エネSOC214へ送信された場合、通常モードへ復帰する。第2実施形態では、省エネモード移行要求信号が送信されてから予め定められた時間以内に省エネモードへ移行しない場合、および、省エネモード復帰要求信号が送信されてから予め定められた時間以内に通常モードへ移行しない場合、モード移行不可能時処理が実行される。
【0059】
第2実施形態では、モード移行不可能時処理において、サブCPU213により動作ログが記憶される場合がある(後述のS205参照)。すなわち、第2実施形態では、モード(通常モード、省エネモード)移行が不可能な場合、サブCPU213により動作ログが記憶される場合がある。
【0060】
図6に示す通り、モード移行不可能時処理が開始されると、モード移行できない原因が省エネSOC214自体の異常であるか否かが判定される(S201)。具体的には、上述の省エネモード移行要求信号および省エネモード復旧要求信号(以下「要求信号」と総称する場合がある)を受信した場合、省エネSOC214は応答信号を返信する。仮に、要求信号を送信してから予め定められた時間が経過しても省エネSOC214から応答信号が返信されない場合、ステップS201において「Yes」と判断される。省エネSOC214から応答信号が返信されない場合、省エネSOC214自体に異常が生じている旨が推定される。
【0061】
一方、要求信号を送信してから予め定められた時間以内に省エネSOC214から応答信号が返信されたにもかかわらず、モード移行しない場合、ステップS201において「No」と判断される。
【0062】
例えば、省エネSОC214自体は正常であるが、電源制御部211と省エネSOC214とを接続する第3信号線L3に異常が生じた場合を想定する。以上の場合、省エネSOC214は正常であるから、省エネSOC214から応答信号が返信される。ただし、第3信号線L3に異常が生じているため、省エネSOC214から出力した省エネモード移行指示信号および省エネモード復帰指示信号が電源制御部211において受信されずモード移行できない。したがって、ステップS201において「No」と判断される。
【0063】
モード移行できない原因が省エネSOC214自体の異常である場合(S201:Yes)、省エネSOC214へリセット信号がサブCPU213により送信される(S202)。リセット信号が入力されると、省エネSOC214は、再起動処理を実行する(S203)。再起動処理が完了すると、省エネSOC214は、省エネ制御信号を電源制御部211へ送信する(S204)。省エネ制御信号が電源制御部211において受信されると、MFP100は、省エネモードおよび通常モードへ移行可能になる。
【0064】
一方、モード移行できない原因が省エネSOC214自体の異常ではない場合(S201:No)、サブCPU213は、動作ログを第1メモリ215に記憶する(S205)。また、動作ログを記憶した後に、サブCPU213は、再起動要求信号をメインCPU212へ送信する(S206)。再起動要求信号を受信すると、メインCPU212は、コントローラ制御部210全体(メインCPU2121および省エネSOC214を含む)を再起動させる(S207)。コントローラ制御部210が再起動すると、MFP100は、省エネモードおよび通常モードへ移行可能になる。
【0065】
以上の第2実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様な効果が奏せられる。また、第2実施形態によれば、サブCPU213は、モードが移行不可能な場合において、省エネSOC214自体に異常が有ると判断した場合(S201でYes)、省エネSOC214およびメインCPU212のうち省エネSOC214を再起動する(S203)。以上の構成によれば、例えば、モードが移行不可能な場合に、一律に、MFP100全体が再起動される構成と比較して、再起動に要する時間が短縮され易いという利点がある。
【0066】
なお、第2実施形態においても、第1実施形態で説明した
図5に示す処理が実行される。以上の構成では、メインCPU212および操作部CPU244において異常が生じた場合に加え、モード移行が不可能な場合においてサブCPU213により動作ログが記憶される。
【0067】
ただし、メインCPU212および操作部CPU244において異常が生じた場合には、モード移行が不可能な場合が含まれる。メインCPU212および操作部CPU244において異常が生じた場合であって、モード移行が不可能な場合においては、
図5に示す処理で動作ログが記憶されてもよいし、
図6に示すモード移行不可能時処理で動作ログが記憶されてもよい。
【0068】
なお、上記で説明した実施形態のコントローラ制御部210で実行される各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0069】
<変形例>
以上の各形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
【0070】
上述の各形態において、サブCPU213によりMFP100が再起動した後に移行するモード(通常モード、省エネモード)は適宜に変更してもよい。例えば、MFP100(メインCPU212)が再起動する直前において省エネモードの場合を想定する。以上の場合であっても、MFP100の再起動が完了した直後に、人感センサ243が利用者を検知した場合、MFP100が通常モードへ移行する構成が考えられる。
【0071】
また、仮に省エネモード移行要求信号が送信されてから、実際に省エネモードへ移行する途中において、MFP100(メインCPU212)が再起動した場合を想定する。以上の場合、再起動が完了した直後に、人感センサ243が利用者を検知した場合、省エネモードへの移行が中止され、MFP100が通常モードへ移行する構成が考えられる。
【0072】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像形成装置(1)は、各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部(20)と、信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部(10)と、を具備する画像形成装置であって、主制御部に設けられ、画像形成装置全体を制御する第1処理部(11)と、画像形成装置の動作情報(動作ログ)が第1処理部により記憶される第1記憶部(13)と、第1処理部が第1記憶部に動作情報を記憶させる期間において、信号状態が保存中状態(LОW状態)になる第1信号部(12)と、副制御部に設けられ、主制御部へ信号を送信する第2処理部(21)と、画像形成装置の動作情報が第2処理部により記憶される第2記憶部(23)と、第2処理部が第2記憶部に動作情報を記憶する期間において、信号状態が保存中状態になる第2信号部(22)と、主制御部に設けられ、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部(15)と、を具備し、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間において、第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、画像形成装置の動作情報が第3処理部により第1記憶部に記憶される。本態様によれば、主制御部と副制御部と間の通信不良が生じた期間において、主制御部の第1処理部および副制御部の第2処理部の双方が動作不良の場合であっても、画像形成装置における動作情報(動作ログ)が適切に保存される。
【0073】
<第2態様>
本態様の画像形成装置(1)は、通常モードおよび通常モードより消費電力が小さい省エネモードを含む各モードへ移行可能にするモード制御部(15)を具備し、第3処理部は、モードが移行不可能である場合、モード制御部における異常の有無を判断し(
図6のS201)、モード制御部に異常が無いと判断した場合(
図6のS201でNo)、第1記憶部に動作情報を記憶させ(同図のS205)、その後、主制御部を再起動させる(同図のS206)。本態様によれば、モード移行が不可能な期間であっても、画像形成装置における動作情報(動作ログ)が適切に保存される。
【0074】
<第3態様>
本態様の画像形成装置(1)は、第3処理部は、モードが移行不可能である場合において、モード制御部自体に異常が有ると判断した場合、モード制御部および第1処理部のうちモード制御部を再起動する。本態様によれば、例えば、一律に画像形成装置全体が再起動される構成と比較して、再起動に要する時間が長期化する不都合が抑制される。
【0075】
<第4態様>
本態様の画像形成装置(1)は、画像形成装置における利用者の有無を検知する検知部(例えば、人感センサ243)を具備し、省エネモードにおいて第3処理部により主制御部を再起動させた際に、利用者が検知された場合、通常モードへ移行する。本態様によれば、例えば画像形成装置における利用者の有無によらず省エネモードへ一律に移行する構成と比較して、利用者の利便性が向上する。
【0076】
<第5態様>
本態様の画像形成装置の制御方法は、各種の操作に応じて各信号を送信する副制御部と、信号を受信し、当該信号に応じた画像を形成可能にする主制御部と、を具備する画像形成装置であって、主制御部に設けられ、画像形成装置全体を制御する第1処理部と、画像形成装置の動作情報を第1処理部が記憶できる第1記憶部と、第1処理部が第1記憶部に動作情報を記憶する期間において、信号状態が保存中状態になる第1信号部と、副制御部に設けられ、信号を送信可能にする第2処理部と、画像形成装置の動作情報を第2処理部により記憶できる第2記憶部と、第2処理部が第2記憶部に動作情報を記憶する期間において、信号状態が保存中状態になる第2信号部と、主制御部に設けられ、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間も動作可能な第3処理部と、を具備する画像形成装置の制御方法であって、主制御部と副制御部との間に通信不良が生じた期間において、第1信号部の信号状態が保存中状態ではなく、且つ、第2信号部の信号状態が保存中状態ではない場合、画像形成装置の動作情報を第3処理部が第1記憶部に記憶するステップ(
図5のS105)を具備する制御方法。本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【0077】
<第6態様>
本態様のプログラムは、上述の第5態様のステップをコンピュータに実行させる。本態様によれば、上述の第1態様と同様な効果が奏せられる。
【符号の説明】
【0078】
1…画像形成装置、10…主制御部、11…第1処理部、12…第1信号部、13…第1記憶部、14…第3処理部、15…モード制御部、20…副制御部、21…第2処理部、22…第2信号部、23…第2記憶部、100…MFP、210…コントローラ制御部、210A…コントローラ制御基板、211…電源制御部、212…メインCPU、213…サブCPU、214…省エネSOC、215…第1メモリ、216…ゲート、240…操作部、240A…操作基板、243…人感センサ、244…操作部CPU、245…第2メモリ、L1…信号線、L2…信号線、L3…信号線、P1…信号線、P2…信号線。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】