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特開2024-122415画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122415
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04845 20220101AFI20240902BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240902BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240902BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240902BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20240902BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20240902BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240902BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/01 570
G06F3/0481
G09G5/00 550C
G09G5/00 550B
G09G5/38 100
G09G5/00 510H
G09G5/00 550H
G09G5/377 110
G09G5/37 600
【審査請求】未請求
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023029941
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100148080
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】菅原 繭子
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC43
5C182BA01
5C182BA29
5C182BA46
5C182BA65
5C182BC11
5C182BC26
5C182CA01
5C182CA02
5C182CA11
5C182CA21
5C182CB42
5C182CB57
5C182DA19
5C182DA44
5C182DA53
5C182DA64
5C182DA65
5E555AA04
5E555AA30
5E555BA06
5E555BA83
5E555BB06
5E555BC01
5E555CA44
5E555CB19
5E555CB34
5E555CB36
5E555CB45
5E555CB51
5E555CC26
5E555DB53
5E555DC19
5E555DC21
5E555DC76
5E555DC83
5E555EA07
5E555EA26
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】 画面内の画像の配置位置を容易に変更することが可能な画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 本発明の一つの実施形態に係る画像表示制御装置は、端末の動きに関する第1情報を取得する取得処理と、動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間に対応する第2期間中、取得された第2情報に基づいて画像の表示位置を移動させる移動処理と、を実行し、第2期間は、第1期間の終了後、所定の時間経過後に終了する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の動きに関する第1情報を取得する取得処理と、
前記動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間に対応する第2期間中、取得された前記第2情報に基づいて画像の表示位置を移動させる移動処理と、を実行し、
前記第2期間は、前記第1期間の終了後、所定の時間経過後に終了する、画像表示制御装置。
【請求項2】
前記画像の表示位置を移動させる期間は、前記第2期間である、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項3】
前記所定の時間は、処理シーケンスが終了した後の時間である、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項4】
前記第2期間が前記第1期間の開始時点よりも後に開始するように前記移動処理を実行する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項5】
前記第2期間を、前記第1期間中の少なくとも一部の期間と重複させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項6】
前記第1情報に基づいて、前記移動処理の形態を変化させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項7】
前記画像が画面の所定位置に向かって移動して前記所定位置に達した後に、前記画像が前記所定位置から離れる向きに移動するように前記移動処理を実行する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項8】
前記第1情報に基づいて、前記第2期間の長さを設定する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項9】
前記第1期間の長さに応じて、前記第2期間の長さを設定する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項10】
前記第1期間中に入力された前記第1情報の入力回数に応じて、前記第2期間中において前記画像を断続的に移動させる際の移動回数を設定する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項11】
前記端末の姿勢による前記第1情報の入力に基づいて算出された前記端末の水平方向に対する傾斜角度に応じて、前記第2期間中の前記画像を移動させる移動方向を設定する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項12】
前記第1情報の大きさに応じて、前記画像を移動させる際の移動条件を設定する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項13】
前記第1情報の大きさが設定値を超えた場合の前記画像の移動距離を、前記第1情報の大きさが前記設定値以下である場合の前記画像の前記移動距離よりも減少させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項14】
複数の前記画像に対して画像解析を行う処理をさらに実行し、
前記移動処理において、前記画像の解析情報に基づいて、前記解析情報に対応する第1配置形状に沿って前記複数の画像の各々が配置されるように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項15】
前記第1配置形状に沿って前記複数の画像の各々を配置させた後、前記取得処理において前記第1情報の入力を受け付けた場合、
前記移動処理において、前記解析情報に基づいて、前記第1配置形状に沿って配置された前記複数の画像の各々が第2配置形状に沿って配置されるように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項14に記載の画像表示制御装置。
【請求項16】
複数の前記画像の各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理をさらに実行し、
前記移動処理において、取得した前記付帯情報に基づいて、前記付帯情報に対応する第3配置形状に沿って前記複数の画像の各々が配置されるように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項17】
ユーザによる入力情報を受け付ける処理をさらに実行し、
前記移動処理において、前記入力情報に対応する第4配置形状に沿って複数の前記画像の各々が配置されるように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項18】
複数の前記画像の各々に対して画像解析を行う処理をさらに実行し、
前記画像の解析情報に基づいて、前記複数の画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行し、
前記移動処理において、前記複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように前記複数の画像を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項19】
前記複数の画像のうちの前記第1画像同士を近づけて配置させた後、前記第1情報の入力を受け付けた場合、
前記移動処理において、前記第1基準値よりも類似度が高い第2基準値に基づいて、複数の前記第1画像の中から、さらに、前記第2基準値を超える第2画像同士が近づくように前記複数の画像を移動させる、請求項18に記載の画像表示制御装置。
【請求項20】
複数の前記画像の各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理をさらに実行し、
取得した前記付帯情報に基づいて、前記複数の画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行し、
前記移動処理において、前記複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように前記複数の画像を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項21】
ユーザによる入力情報を受け付ける処理をさらに実行し、
前記入力情報に基づいて、複数の前記画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行し、
前記移動処理において、前記複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように前記複数の画像を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項22】
複数の前記画像をランダムな配置で画面内に表示する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項23】
複数の前記画像を規則的な配置で前記画面内に表示する、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項24】
複数の前記画像を規則的又はランダムの一方の配置で画面内に表示する表示処理をさらに実行し、
前記取得処理において前記第1情報の入力を受け付けた場合、前記移動処理において、前記複数の画像が規則的又はランダムの他方の配置になるように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項25】
前記第1情報の入力を受け付けた場合、前記画像間の上下位置を変更するように前記複数の画像の各々を移動させる、請求項1に記載の画像表示制御装置。
【請求項26】
請求項1~25のいずれか一項に記載の画像表示制御装置を含む、端末。
【請求項27】
端末の動きに関する第1情報を取得する取得処理と、
前記動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間に対応する第2期間中、取得された前記第2情報に基づいて画像の表示位置を移動させる移動処理と、をプロセッサにより実行し、
前記第2期間は、前記第1期間の終了後、所定の時間経過後に終了する、画像表示方法。
【請求項28】
請求項27に記載の画像表示方法に含まれる各処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項29】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、
請求項27に記載の画像表示方法に含まれる各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一つの実施形態は、画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像表示制御装置の画面内に表示された画像の配置位置を変更する技術が既に開発されており、特許文献1に記載された技術が、その一例として挙げられる。
【0003】
特許文献1に記載された技術では、携帯端末の画面内に画像群が規則的に配置された状態において、ユーザが携帯端末を振ることにより、画像群の各々の画像のうちの隣り合う画像同士の配置位置が入れ替わる。これにより、携帯端末の画面を操作しなくても、容易に画像の配置位置を変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-83048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術のように、ユーザが携帯端末を振り終わるタイミングとほぼ同時に、隣り合う画像同士の配置位置が入れ替わると、配置位置が変更されたか否かが把握しにくい。
【0006】
本発明の一つの実施形態は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、画面内の画像の配置位置を容易に変更することが可能な画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の一つの実施形態に係る画像表示制御装置は、端末の動きに関する第1情報を取得する取得処理と、動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間に対応する第2期間中、取得された第2情報に基づいて画像の表示位置を移動させる移動処理と、を実行し、第2期間は、第1期間の終了後、所定の時間経過後に終了することを特徴とする。
【0008】
また、画像の表示位置を移動させる期間は、第2期間であってもよい。
【0009】
また、所定の時間は、処理シーケンスが終了した後の時間であってもよい。
【0010】
また、第2期間が第1期間の開始時点よりも後に開始するように移動処理を実行してもよい。
【0011】
また、第2期間を、第1期間中の少なくとも一部の期間と重複させてもよい。
【0012】
また、第1情報に基づいて、移動処理の形態を変化させてもよい。
【0013】
また、画像が画面の所定位置に向かって移動して所定位置に達した後に、画像が所定位置から離れる向きに移動するように移動処理を実行してもよい。
【0014】
また、第1情報に基づいて、第2期間の長さを設定してもよい。
【0015】
また、第1期間の長さに応じて、第2期間の長さを設定してもよい。
【0016】
また、第1期間中に入力された第1情報の入力回数に応じて、第2期間中において画像を断続的に移動させる際の移動回数を設定してもよい。
【0017】
また、端末の姿勢による第1情報の入力に基づいて算出された端末の水平方向に対する傾斜角度に応じて、第2期間中の画像を移動させる移動方向を設定してもよい。
【0018】
また、第1情報の大きさに応じて、画像を移動させる際の移動条件を設定してもよい。
【0019】
また、第1情報の大きさが設定値を超えた場合の画像の移動距離を、第1情報の大きさが設定値以下である場合の画像の移動距離よりも減少させてもよい。
【0020】
また、複数の画像に対して画像解析を行う処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、画像の解析情報に基づいて、解析情報に対応する第1配置形状に沿って複数の画像の各々が配置されるように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0021】
また、第1配置形状に沿って複数の画像の各々を配置させた後、取得処理において第1情報の入力を受け付けた場合、移動処理において、解析情報に基づいて、第1配置形状に沿って配置された複数の画像の各々が第2配置形状に沿って配置されるように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0022】
また、複数の画像の各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、取得した付帯情報に基づいて、付帯情報に対応する第3配置形状に沿って複数の画像の各々が配置されるように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0023】
また、ユーザによる入力情報を受け付ける処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、入力情報に対応する第4配置形状に沿って複数の画像の各々が配置されるように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0024】
また、複数の画像の各々に対して画像解析を行う処理をさらに実行してもよい。また、画像の解析情報に基づいて、複数の画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像を移動させてもよい。
【0025】
また、複数の画像のうちの第1画像同士を近づけて配置させた後、第1情報の入力を受け付けた場合、移動処理において、第1基準値よりも類似度が高い第2基準値に基づいて、複数の第1画像の中から、さらに、第2基準値を超える第2画像同士が近づくように複数の画像を移動させてもよい。
【0026】
また、複数の画像の各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理をさらに実行してもよい。また、取得した付帯情報に基づいて、複数の画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像を移動させてもよい。
【0027】
また、ユーザによる入力情報を受け付ける処理をさらに実行してもよい。また、入力情報に基づいて、複数の画像の各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行してもよい。また、移動処理において、複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像を移動させてもよい。
【0028】
また、複数の画像をランダムな配置で画面内に表示してもよい。
【0029】
また、複数の画像を規則的な配置で画面内に表示してもよい。
【0030】
また、複数の画像を規則的又はランダムの一方の配置で画面内に表示する表示処理をさらに実行してもよい。また、取得処理において第1情報の入力を受け付けた場合、移動処理において、複数の画像が規則的又はランダムの他方の配置になるように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0031】
また、第1情報の入力を受け付けた場合、画像間の上下位置を変更するように複数の画像の各々を移動させてもよい。
【0032】
また、本発明の一つの実施形態によれば、上記に記載の画像表示制御装置を含む、端末が実現可能である。
【0033】
また、前述の課題を解決するため、本発明の一つの実施形態に係る画像表示方法は、端末の動きに関する第1情報を取得する取得処理と、動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間に対応する第2期間中、取得された第2情報に基づいて画像の表示位置を移動させる移動処理と、をプロセッサにより実行し、第2期間は、第1期間の終了後、所定の時間経過後に終了することを特徴とする。
【0034】
また、本発明の一つの実施形態によれば、上記の画像表示方法に含まれる各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが実現可能である。
【0035】
また、本発明の一つの実施形態によれば、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、上記の画像表示方法に含まれる各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録された記録媒体が実現可能である。
【発明の効果】
【0036】
本発明の一つの実施形態によれば、画面内の画像の配置位置を容易に変更することが可能な画像表示制御装置、端末、画像表示方法、プログラム、及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の画面の遷移例についての概要を説明する図である。
図2】本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の構成例を示す図である。
図3】本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の機能についての説明図である。
図4】本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の画面の一例を示す図である。
図5】本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の画面の一例を示す図である。
図6】本画像表示フローの手順を示す図である。
図7】ユーザ端末の画面に表示される画像の遷移の一例を示す図である。
図8】ユーザ端末の画面に表示される画像の遷移の一例を示す図である。
図9】ユーザ端末の画面に表示される画像の遷移の一例を示す図である。
図10】ユーザ端末の画面に表示される画像の遷移の一例を示す図である。
図11】ユーザ端末の画面に表示される画像の遷移の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の一つの具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、以下の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0039】
本明細書において、「装置」という概念には、特定の機能を一台で発揮する単一の装置が含まれるとともに、分散して互いに独立して存在しつつ協働(連携)して特定の機能を発揮する複数の装置の組み合わせも含まれることとする。
【0040】
また、本明細書において、「画像」は、特に断る場合を除き、画像データであることとする。画像データとしては、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のような非可逆圧縮の画像データ、GIF(Graphics Interchange Format)又はPNG(Portable Network Graphics)形式のような可逆圧縮の画像データ、並びに、複数のフレーム画像によって構成された動画像データ等が該当する。また、画像データには、ファイル名、撮影日時及び撮影場所等を示す付帯情報が含まれてもよい。
【0041】
また、本明細書において、「ユーザ」は、本発明に係る画像表示装置を利用するユーザである。画像表示装置を利用するとは、画像表示装置の機能を利用することであり、画像表示装置を直接操作することの他、画像表示装置の機能を、画像表示装置と通信可能な機器(例えば、ユーザ端末)を通じて利用することを含む。
【0042】
<<本発明の一つの実施形態の概要について>>
本発明の一つの実施形態に係る画像表示制御装置及び画像表示方法を用いて実施される画像表示(以下、本画像表示)について、図1を参照しながら説明する。図1に示す例は、本画像表示の一例である。
以下の説明では、画像表示制御装置を、便宜上、「画像表示装置」とする。
画像表示装置(以下、「画像表示装置10」)は、端末(以下、「ユーザ端末100」)に含まれているものとして説明する。
ユーザ端末100は、ユーザが使用するコンピュータであって、具体的にはスマートフォン等のスマートデバイス、タブレット型端末、又はノート型PC(Personal Computer)等により構成されている。
【0043】
本画像表示は、図1に示すように、ユーザ端末100の演出画面D2に表示された画像群の各々の画像Rを、演出画面D2内で移動させる演出を行う。詳しくは、ユーザ端末100を往復方向に振る往復動作をユーザが行うと、各々の画像Rが演出画面D2内で移動する。
【0044】
本画像表示について、より具体的に説明すると、ユーザは、本画像表示の利用に際して、所定のサイトから画像表示用のアプリケーションプログラム(以下、画像表示アプリ)をダウンロードし、ユーザ端末100にインストールする。ユーザとして認証されると、ユーザ端末100の画面が不図示のトップ画面に切り替わる。その後、ユーザが種々の画面操作を行うことにより、ユーザ端末100の画面が不図示のトップ画面から前画面D1に遷移する。前画面D1への遷移時点をP1とする(図1参照)。なお、「前画面D1」は、演出画面D2の前(直前)の画面を意味する。
前画面D1には、画像群が、例えばランダムに配置される。「ランダム」とは、画像群を構成する各々の画像Rが不規則に配置されている状態をいう。
【0045】
なお、「画像R」は、ユーザ端末100に保存された画像であり、例えば、過去にユーザが撮影した画像、又はインターネット等を通じてユーザが過去に取得した画像等である。あるいは、画像Rは、本画像表示のサービスを提供する会社等によって用意されたクラウド型のサーバに保存された画像であってもよい。この場合、画像表示アプリを通じて、クラウド型のサーバから、ユーザ情報と紐付けて保存された画像Rが取得され、その画像Rが前画面D1に表示される。
また、画像Rは、例えば、プリンタによって印刷された写真を、撮影することにより得られる「写真画像」であってもよい。ただし、画像Rとしては、写真画像に限られず、例えば、現実空間において被写体又は風景を撮影して得られる画像、バーチャルフォトグラフィのような仮想空間内で疑似的に撮影を行うことで得られる仮想画像等、表示内容を問わず、あらゆる画像が該当する。
【0046】
次に、前画面D1を表示した状態において、ユーザは、ユーザ端末100を往復方向に振る往復動作を行う。これにより、ユーザ端末100(端末)の動き(移動量及び移動方向)に関する加速度(第1情報)が画像表示装置10に入力されることとなる。より詳しくは、ユーザ端末100には、加速度を検知可能なセンサ25(図2参照)が備えられている。センサ25は、ユーザ端末100の往復動作に応じて、ユーザ端末100の加速度に応じたデータを出力する。この出力データは、加速度の大きさ及び加速度の方向を示すデータであり、ユーザ端末100に備えられた画像表示装置10に入力される。なお、画像表示装置10に加速度が入力される期間を第1期間T1とし、第1期間T1の開始時点をP2とする(図1参照)。換言すると、第1期間T1において、ユーザ端末100の動きに対して有意性のある第2情報が取得される。第2情報は、物理情報及び信号情報(例えば、前述の出力データ)の一方又は双方である。
なお、第1期間T1には、ユーザが実際にユーザ端末100を振っている間の時間に加え、処理シーケンスに要する時間が含まれる。
「処理シーケンス」は、ユーザ端末100を振り終えた後、センサ25から画像表示装置10に出力データを通信する際の通信処理、及び、出力データの情報を画像Rの表示位置に反映させるために画像表示装置10が実施する各処理を含む。「処理シーケンスに要する時間」は、これらの処理を実施するのに要する時間である。すなわち、ユーザが実際にユーザ端末100を振り終えた時点から処理シーケンスを終える時点まではタイムラグが発生し、第1期間T1の終了時点(後述する終了時点P4)は、処理シーケンスを終える時点を意味する。
【0047】
第1期間T1の開始時点P2に遅れて、期間G1の後、ユーザ端末100の画面が前画面D1から演出画面D2に遷移する。期間G1は、加速度の入力が開始される時点から演出画面D2に遷移する時点までの期間であり、換言すると、第1期間T1の開始時点P2から後述する第2期間T2の開始時点P3までの期間である。
なお、第2期間T2は、第1期間T1の開始時点P2と同時に開始するように設定されてもよい。
【0048】
演出画面D2に遷移すると、第1期間T1に対応する第2期間T2の間、その時点で表示されている画像Rが演出画面D2内で移動する演出が行われる。第2期間T2は、第1期間T1の開始時点P2よりも後に開始される。以下、第2期間T2の開始時点をP3とする。第2期間T2中、取得された第2情報に基づいて画像Rの表示位置が移動させられる。つまり、画像Rの表示位置を移動させる期間は、第2期間T2である。
第2期間T2の長さは、第1期間T1の長さに応じて決定される。この例では、双方の期間の長さは同じとする。なお、双方の期間の長さは、互いに異なっていてもよい。第2期間T2は、第1期間T1に所定期間を足し合わせたものであってもよく、また、第1期間T1に所定係数を掛けたものであってもよい。また、第2期間T2の長さは、加速度(第1情報)に基づいて設定されてもよい。
【0049】
演出画面D2による演出において、画像Rは演出画面D2内を移動する。より詳しくは、画像Rは、入力される加速度と同じ方向、又は加速度の入力方向に応じた方向に移動する。つまり、画像Rは、ユーザがユーザ端末100を振る動作に連動して演出画面D2内を移動する。このような演出は、画像Rを演出画面D2内で移動させる公知の画像処理技術、詳しくはアニメーション表示用の画像処理技術を利用することにより実施される。
【0050】
この例では、画像Rは、第2期間T2中、停止することなく連続的に演出画面D2内を移動する。
一方で、画像Rは、第2期間T2中、移動と停止を繰り返して断続的に演出画面D2内を移動してもよい。例えば、第1期間T1中に入力された加速度の入力回数に応じて、第2期間T2において画像Rの断続的に移動させてもよい。「加速度の入力回数」については、例えば、ユーザ端末100を往復方向に振る往復動作を繰り返す場合の一往復に対応する加速度の入力を1回とカウントしてもよい。あるいは、一往復の半分、すなわち、往方向又は復方向の一動作に対応する加速度の入力を1回とカウントしてもよい。すなわち、「加速度の入力回数」は、加速度方向が変化する回数としてもよい。同様に、「画像Rの移動回数」は、画像Rの移動する方向が変化する回数としてもよい。なお、画像Rの移動回数は、ユーザ端末100への加速度の入力回数と同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0051】
演出画面D2による演出では、入力される加速度の方向に応じて画像Rが演出画面D2内で移動する。画像Rを移動させる方向は、入力される加速度の方向と同じであってもよい。例えば、ユーザ端末100の画面が形成される表面に沿う方向のうちの演出画面D2の横方向に加速度が入力された場合、画像Rは演出画面D2の横方向に移動してもよい。
ただし、入力される加速度の方向と画像Rを移動させる方向は、同じでなくてもよい。例えば、ユーザ端末100の画面が形成される表面に沿う方向のうち、互いに直交する縦方向及び横方向の加速度成分を比較した場合に、より大きい側の方向に画像Rを移動させてもよい。より詳しくは、縦方向及び横方向のそれぞれに成分を有する加速度が入力された場合において、例えば、横方向の加速度成分の方が縦方向の加速度成分よりも大きければ、横方向に画像Rを移動させてもよい。
【0052】
入力される加速度の方向に応じて移動を開始した画像Rは、演出画面D2の所定位置に向かって移動する。演出画面D2の所定位置とは、具体的には演出画面D2を取り囲む外枠Eの中の所定位置である。なお、所定位置は、画像Rの配置位置から加速度の入力方向に沿って延びた仮想線と外枠Eとの交点位置である。
画像Rは、所定位置に達した後に、所定位置から離れる向きに移動する。すなわち、画像Rの移動方向は、演出画面D2の内側から外枠Eに向かう方向から、外枠Eから演出画面D2の内側に向かう方向に変更される。その後も、外枠Eに達する度に、画像Rが移動する方向は、変更を繰り返す。
【0053】
その後、第1期間T1と第2期間T2とが重複する期間が続く。すなわち、第2期間T2は、第1期間T1の少なくとも一部の期間と重複している。ここで、第2期間T2が第1期間T1と重複しているとは、演出内容の観点で説明すると、加速度の入力が継続される間、演出画面D2において画像Rが移動し続けることを意味する。
その後、ユーザ端末100に対する往復動作をユーザが停止することにより、ユーザ端末100に対して加速度が入力される第1期間T1が終了する。この第1期間T1の終了時点をP4とする。
【0054】
一方で、第1期間T1の終了時点P4の後も、演出画面D2による演出は継続される。そして、第1期間T1の終了時点P4から期間G2(所定の時間)を経た後に、第2期間T2の終了時点P5に達する。つまり、第2期間T2は、第1期間T1の終了時点P4よりも後、所定の時間経過後に終了する。「所定の時間」は、処理シーケンスが終了した後、すなわち、第1期間T1の終了時点P4よりも後の時間である。
【0055】
なお、第2期間T2は、第1期間T1の少なくとも一部の期間と重複しているとしたが、これに限られず、第2期間T2は、第1期間T1と重複していなくてもよい。この場合、第1期間T1の終了時点P4よりも後に第2期間T2の開始時点P3が位置する。換言すると、第2期間T2は、第1期間T1の終了時点P4から一定期間経過後に開始される。これにより、ユーザ端末100に対する加速度への入力が終了した後、一定期間経過後、ユーザ端末100の画面が演出画面D2に切り替わる。
【0056】
第2期間T2の終了時点P5に達すると、ユーザ端末100の画面が演出画面D2から後画面D3に遷移する。なお、「後画面D3」は、演出画面D2の後(直後)の画面を意味する。
後画面D3には、演出画面D2による演出の終了時点と同じ配置の画像群が表示される。この例においては、後画面D3には、前画面D1に表示された画像群の配置とは異なるように、画像群がランダムに配置される。
【0057】
以上までに説明したように、本画像表示では、演出画面D2による演出を行う第2期間T2は、加速度が入力される第1期間T1の終了時点P4よりも後に終了する。これにより、ユーザは、第1期間T1の終了時点P4と第2期間T2の終了時点P5との期間G2の間、演出画面D2による演出を楽しむことができる。すなわち、ユーザは携帯端末を振り終わった後も、余韻として、画像Rが惰性(慣性)で移動する演出を楽しむことができる。
【0058】
<<本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の構成例について>>
本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置10の構成について、図2を参照しながら説明する。
【0059】
画像表示装置10は、ユーザ端末100の一部として構成されるものとする。
ユーザ端末100は、具体的にはスマートフォン等のスマートデバイス、タブレット型端末、又はノート型PC(Personal Computer)等により構成されている。
【0060】
画像表示装置10は、コンピュータからなり、図2に示すように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インタフェース23、及び記憶装置24を有する。
【0061】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成される。
メモリ22は、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成される。
【0062】
通信用インタフェース23は、例えばネットワークインタフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。画像表示装置10を構成するコンピュータは、通信用インタフェース23を介して、インターネット又はモバイル通信回線等に接続された他の機器と通信することが可能である。
【0063】
記憶装置24は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成される。
【0064】
ユーザ端末100は、さらにセンサ25を備える。
センサ25は、例えば、加速度センサ又はジャイロセンサであり、加速度に応じた電気信号(出力信号)を出力する。より具体的には、センサ25は、互いに直交する3つの方向のそれぞれの加速度を示すデータ信号を出力する。図1の例では、センサ25は、ユーザ端末100の画面が形成される表面に沿う方向のうちの互いに直交する2方向、具体的には縦方向及び横方向と、その表面に直交する方向との加速度を出力する。センサ25から出力された加速度のデータは、画像表示装置10に入力される。
【0065】
<<本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置の機能について>>
次に、本発明の一つの実施形態に係る画像表示装置10の構成について機能面から改めて説明する。画像表示装置10は、図3に示すように、画像取得部31、表示処理部32、受付部33、移動処理部34、移動条件設定部35、及び配置条件設定部36を有する。
これらの機能部は、画像表示装置10を構成するコンピュータが備えるハードウェア機器と、そのコンピュータに搭載されたプログラム(すなわち、ソフトウェア)との協働によって実現される。
以下、それぞれの機能部について説明する。
【0066】
(画像取得部)
画像取得部31は、記憶装置24に記憶された画像群の中から、本画像表示の演出に用いる1又は複数の画像Rを取得する取得処理を実行する。あるいは、画像取得部31は、不図示のクラウド型のサーバに保存され、且つユーザ情報と紐付けられた画像群の中から、本画像表示の演出に用いる1又は複数の画像Rを取得する取得処理を実行してもよい。
画像取得部31は、例えば、予め設定された設定値を上限として、取得する画像Rの数を決めてもよい。設定値は、演出画面D2における演出を行う上で好適な数に自動的に設定されてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。
また、設定値は、本画像表示を実施する度に変更されてもよいし、ユーザ端末100(画像表示装置10)の仕様及び性能に応じて設定されてもよい。
【0067】
(表示処理部)
表示処理部32は、ユーザ端末100の画面内に画像Rを表示する表示処理を実行する。表示処理部32は、より詳しくは、表示処理部32は、第1表示処理部32Aと、第2表示処理部32Bとの機能を有する。第1表示処理部32Aは、前画面D1において、1又は複数の画像Rを表示する。このとき、第1表示処理部32Aは、後述する配置条件設定部36により設定された配置条件に基づいて、前画面D1内に画像Rを配置する。第2表示処理部32Bは、後画面D3において、1又は複数の画像Rを表示する。このとき、第2表示処理部32Bは、後述する配置条件設定部36により設定された配置条件に基づいて、後画面D3内に画像Rを配置する。
【0068】
(受付部)
受付部33は、ユーザ端末100に対する加速度の入力を受け付ける受付処理を実行する。換言すると、受付部33は、ユーザ端末100の動きに関する加速度を取得する取得処理を実行する。より詳しくは、受付部33は、ユーザ端末100に振動が与えられた際にセンサ25から出力される加速度に応じた出力信号を受け付ける。この例においては、受付部33は、ユーザ端末100の画面が形成される表面に沿う方向のうちの互いに直交する2方向、具体的には縦方向及び横方向と、その表面に直交する方向との各々について、加速度に応じた出力信号をそれぞれ受け付ける。
【0069】
(移動処理部)
移動処理部34は、加速度が入力される第1期間T1に対応する第2期間T2中、入力される加速度の方向に応じて1又は複数の画像Rを演出画面D2内で移動させる移動処理を実行する。換言すると、移動処理部34は、ユーザ端末100の動きに対して有意性のある第2情報が取得されている第1期間T1に対応する第2期間T2中、取得された加速度の出力データ(第2情報)に基づいて画像Rの表示位置を移動させる。移動処理部34は、加速度(第1情報)に基づいて、移動処理の形態を変化させてもよい。「移動処理の形態」とは、例えば、後述する移動条件等を意味する。
移動処理部34は、公知の画像処理技術、詳しくはアニメーション表示用の画像処理技術を利用することにより、画像Rを演出画面D2内で移動させる。移動処理部34は、後述する移動条件設定部35で設定された画像Rの移動条件に基づいて、演出画面D2内で画像Rを移動させる。なお、演出画面D2の開始時点P3(図1参照)での画像Rの配置位置は、前画面D1の終了時点での画像Rの配置位置と同一である。また、演出画面D2の終了時点P5(図1参照)の画像Rでの配置位置は、後画面D3の終了時点での画像Rの配置位置と同一である。
【0070】
(移動条件設定部)
移動条件設定部35は、演出画面D2内で画像Rを移動させる際の移動条件を設定する処理を実行する。具体的には、移動条件設定部35は、画像Rを移動させる際の、移動期間(第2期間T2)、移動方向、移動距離、移動速度、及び、移動方式等をそれぞれ設定する。移動条件は、例えば、ユーザの入力に基づいて設定されてもよい。以下、移動条件の各々の項目について説明する。
【0071】
[移動期間]
移動期間は、前述した第2期間T2を意味する。第2期間T2は、加速度が入力される第1期間T1に応じて設定される。第2期間T2の長さは、例えば、第1期間T1の長さと同じであってもよいし、第1期間T1と異なっていてもよい。第2期間T2は、第1期間T1に所定期間を足し合わせたものであってもよく、また、第1期間T1に所定係数を掛けたものであってもよい。
【0072】
第2期間T2は、少なくとも、図1に示すように、第1期間T1の終了時点P4よりも後に終了するように設定される。換言すると、第1期間T1の終了時点P4から第2期間T2の終了時点P5までの期間G2が設定される。期間G2は、第1期間T1の長さに応じて設定される。具体的には、期間G2は、例えば、第1期間T1と同じ長さであってもよいし、第1期間T1と異なる長さであってもよい。期間G2が第1期間T1と異なる場合、例えば、第1期間T1の長さに所定の係数を掛けることにより期間G2を設定してもよい。なお、所定の係数は、第1期間T1の長さに応じて異なってもよい。すなわち、ユーザは、演出画面D2による演出を長く楽しみたい場合、加速度が入力される第1期間T1を長くすることが想定される。これに対応して、所定の係数として、第1期間T1が長いほど大きな値を設定してもよい。
また、第2期間T2は、第1期間T1の開始時点P2よりも後に開始するように設定される。換言すると、第1期間T1の開始時点P2から第2期間T2の終了時点P5までの期間G2が設定される。
なお、第2期間T2は、第1期間T1の開始時点P2と同時に開始するように設定されてもよい。
【0073】
また、第2期間T2は、第1期間T1の少なくとも一部の期間と重複するように設定される。「一部の期間」は、図1に示す例では、期間G1を除く期間となる。なお、第2期間T2は、第1期間T1と重複していなくてもよい。この場合、第2期間T2は、第1期間T1の終了時点P4よりも後に、第2期間T2の開始時点P3が位置するように、設定される。
【0074】
[移動方向]
移動方向は、第2期間T2中の画像Rを移動させる方向である。移動方向は、入力される加速度の方向に応じて設定される。移動方向は、加速度の方向と同じ方向に設定されてもよい。具体的には、移動方向は、ユーザ端末100の画面の横方向に加速度が入力された場合、演出画面D2の横方向に設定される。なお、移動方向と加速度の方向とは異なっていてもよい。例えば、移動方向は、ユーザ端末100の画面の縦方向及び横方向の加速度成分を比較した場合に、より大きい側の方向(縦方向又は横方向のいずれか)に設定されてもよい。
【0075】
移動方向は、所定位置に達した後に変更されるように設定される。所定位置は、図1に示すように、演出画面D2を取り囲む外枠E上の所定位置である。具体的には、移動方向は、画像Rが演出画面D2の所定位置に向かって移動して所定位置に達した後に、画像Rが所定位置から離れる向きに移動するように設定される。すなわち、移動方向は、演出画面D2の内側から外枠Eに向かう方向から、外枠Eから演出画面D2の内側に向かう方向に変更される。換言すると、演出画面D2では、画像Rが所定位置で跳ね返る演出が行われる。
【0076】
移動方向は、ユーザ端末100の姿勢による加速度の入力に基づいて算出されたユーザ端末100の水平方向に対する傾斜角度に応じて設定されてもよい。「傾斜角度」は、ユーザ端末100の演出画面D2が形成される表面の水平方向に対する角度である。移動方向は、傾斜角度が大きいほど演出画面D2の下方に向かう加速度成分の影響が大きくなり、傾斜角度が小さいほど演出画面D2の下方に向かう加速度成分の影響が小さくなるように設定されてもよい。ここで、下方に向かう加速度成分の影響とは、例えば、下方に向かう加速度成分が傾斜角度の大きさに応じた分、画像Rの移動方向に加算されることを意味する。これにより、あたかも画像Rが重力の影響を受けて演出画面D2を移動する演出が行われることとなる。
【0077】
[移動距離]
移動距離は、入力される加速度の大きさに応じて設定されてもよい。例えば、加速度が大きいほど移動距離を長くしてもよい。また、移動距離は、演出画面D2における画像Rの表示サイズに応じて設定されてもよい。例えば、画像Rの表示サイズが大きいほど移動距離を短くして、画像Rの表示サイズが小さいほど移動距離を長くしてもよい。したがって、表示サイズの異なる複数の画像Rが演出画面D2に配置されている場合、各々の画像Rの移動距離は、表示サイズに応じて異なるように設定されてもよい。
なお、加速度の大きさが設定値を超えた場合の画像Rの移動距離は、加速度の大きさが設定値以下である場合の画像Rの移動距離よりも減少するように設定されてもよい。すなわち、加速度が大きい場合、本来の動作ではなく、画像Rがあたかもスリップしたような動作となり、その分、移動距離を短くする演出を行ってもよい。
【0078】
[移動速度]
移動速度は、入力される加速度の大きさに応じて設定されてもよい。例えば、加速度が大きいほど移動速度を早くしてもよい。また、移動速度は、演出画面D2における画像Rの表示サイズに応じて設定されてもよい。例えば、画像Rの表示サイズが大きいほど移動速度を遅くして、画像Rの表示サイズが小さいほど移動距離を速くしてもよい。したがって、表示サイズの異なる複数の画像Rが演出画面D2に配置されている場合、各々の画像Rの移動速度は、表示サイズに応じて異なるように設定されてもよい。
【0079】
[移動方式]
移動方式としては、主に2つある。具体的には、第2期間T2中、画像Rを停止させることなく連続的に移動させる場合と、移動と停止を繰り返して画像Rを断続的に移動させる場合とがある。移動方式として、いずれかの移動方式が設定される。
なお、移動条件設定部35は、画像Rを断続的に移動させる場合、第1期間T1に入力された加速度の入力回数に応じて、第2期間T2において画像Rを断続的に移動させる際の移動回数を設定してもよい。「加速度の入力回数」は、前述したように、例えば、ユーザ端末100を往復方向に振る往復動作のうちの一往復に対応する加速度の入力を1回とカウントしてもよいし、一往復の半分、すなわち、往方向又は復方向の一動作に対応する加速度の入力を1回とカウントしてもよい。なお、画像Rの移動回数は、加速度の入力回数と同じでもよいし、異なっていてもよい。移動回数を入力回数と異ならせる場合、例えば、加速度の入力回数に所定の係数を掛けてもよい。所定の係数は、入力回数の長さに応じて異なっていてもよい。具体的には、ユーザは、演出画面D2による演出を長く楽しみたい場合、加速度の入力回数を多くすることが想定される。これに対応して、所定の係数として、加速度の入力回数が多いほど大きな値を設定してもよい。
【0080】
(配置条件設定部)
配置条件設定部36は、ユーザ端末100の画面に画像Rを配置する際の配置条件を設定する処理を実行する。配置条件は、例えば、ユーザの入力に基づいて設定されてもよい。配置条件設定部36は、前画面D1及び後画面D3の各々について、複数の画像Rを配置する際の配置条件を設定する。
【0081】
[前画面について]
配置条件設定部36は、前画面D1における画像Rの配置条件を設定する。配置条件としては、前画面D1内に画像群をランダムに配置する条件が設定されてもよい。「ランダム」は、前述したように、画像群を構成する各々の画像Rが不規則に配置されている状態をいう。
または、配置条件としては、前画面D1内に画像群を規則的に配置する条件が設定されてもよい。「規則的に配置する」は、一定のルールに基づいて複数の画像の各々の配置位置を決めることを意味する。例えば、図4及び5に示すように、複数の画像をマトリックス状(格子状)に配置する場合、あるいは、複数の画像を円形状、角形状、及び列状等の一定のルールに則って配置する場合等が「規則的に配置する」ことに該当する。
【0082】
[後画面について]
配置条件設定部36は、後画面D3における画像Rの配置条件を設定する。
配置条件としては、前画面D1と同様、後画面D3内に画像群をランダムに配置する条件が設定されてもよい。また、配置条件としては、後画面D3内に画像群を規則的に配置する条件が設定されてもよい。
【0083】
また、配置条件としては、画像Rの解析情報に基づいて、解析情報に対応する第1配置形状に沿って複数の画像Rの各々を配置する条件が設定されてもよい。この場合、配置条件設定部36は、前処理として、公知の画像解析技術を用いて、複数の画像Rの各々に対して画像解析を行う処理を実行する。これにより、例えば、複数の画像Rの各々に含まれる被写体が特定される。「被写体」は、画像R中の人、物及び背景等であるが、以下の説明では、例えば、複数の画像Rの中で最も頻度の高い被写体とする。被写体は、例えば、予め設定されたルックアップテーブル等により第1配置形状と紐付けられている。例えば、被写体として男女のカップルが特定された場合、ルックアップテーブルによって紐づけられたハート形状を第1配置形状として設定してもよい。これにより、複数の画像Rは、後画面D3内においてハート形状に沿って配置されることとなる。
【0084】
また、配置条件としては、画像Rから取得した付帯情報に基づいて、付帯情報に対応する配置形状(第3配置形状に相当)に沿って複数の画像Rの各々を配置する条件が設定されてもよい。この場合、配置条件設定部36は、前処理として、複数の画像Rの各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理を実行する。配置条件設定部36は、例えば、ルックアップテーブルから付帯情報と対応する配置形状を抽出し、付帯情報に対応する配置形状設定する。
【0085】
また、配置条件としては、ユーザによる入力情報に対応する配置形状(第4配置形状に相当)に沿って複数の画像Rの各々を配置する条件が設定されてもよい。この場合、配置条件設定部36は、前処理として、ユーザによる入力情報を受け付ける処理を実行する。配置条件設定部36は、例えば、ルックアップテーブルからユーザによる入力情報と対応する配置形状を特定し、ユーザによる入力情報と対応する配置形状として設定する。
【0086】
また、配置条件としては、複数の画像Rのうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように、複数の画像Rの各々を配置する条件が設定されてもよい。この場合、配置条件設定部36は、前処理として、複数の画像Rの各々に対して画像解析を行う処理をさらに実行し、画像Rの解析情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出する算出処理を実行してもよい。
なお、プロセッサ21は、画像Rの解析情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出するとしたが、これに限られず、例えば、画像Rの付帯情報、ユーザによる入力情報、又はその他の情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出してもよい。また、公知の画像解析技術を用いて、複数の画像Rの各々の特徴量を抽出する処理を実行し、その特徴量に基づいて複数の画像Rの各々の類似度を算出してもよい。配置条件は、例えば、色、撮影シーン(パーティ、旅行、日常等)、及び、被写体(人、物、風景)等のカテゴリ毎に、類似する画像R同士が近くように設定される。
【0087】
[前画面と後画面との関係について]
配置条件設定部36は、前画面D1と後画面D3との互いの配置条件の関係を設定してもよい。
具体的には、配置条件設定部36は、前画面D1内の複数の画像Rをランダムに配置し、後画面D3内の複数の画像Rを規則的に配置するように、各画面における複数の画像Rについての配置条件を設定してもよい。あるいは、配置条件設定部36は、前画面D1内の複数の画像Rを規則的に配置し、後画面D3内の複数の画像Rをランダムに配置するように、各画面における複数の画像Rについての配置条件を設定してもよい。
【0088】
また、配置条件設定部36は、前画面D1内の画像Rの間における表示レイヤーの位置関係が後画面D3では変更されるように設定してもよい。より詳しくは、表示レイヤーが互いに隣り合う画像R間において、前画面D1では上方位置に配置されていた画像Rの表示レイヤーを、後画面D3では下方位置に配置し、前画面D1では下方位置に配置されていた画像Rの表示レイヤーを、後画面D3では上方位置に配置してもよい。
【0089】
<<本発明の一つの実施形態に係る画像表示フローについて>>
次に、上述した画像表示装置10を用いたデータ処理フローである本画像表示フローについて説明する。本画像表示フローは、本発明の画像表示方法を採用しており、図5に示す流れに沿って進行する。つまり、図5に図示のフロー中の各ステップは、本発明の画像表示方法を構成する各要素に該当する。
なお、図5に示すフローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加してもよい。
【0090】
本画像表示フローは、ユーザ端末100にインストールされた画像表示アプリが起動することを契機として開始される。
【0091】
先ず、プロセッサ21は、画像群の中から、本画像表示の演出に用いる1又は複数の画像Rを取得する取得処理を実行する(S001)。「画像群」は、例えば、記憶装置24に記憶された画像群、又は、不図示のクラウド型のサーバに保存され、且つユーザ情報と紐付けられた画像群とする。
【0092】
次に、プロセッサ21は、演出画面D2内で画像Rを移動させる際の移動条件を設定する処理を実行する(S002)。具体的には、プロセッサ21は、画像Rを移動させる際の、移動期間(第2期間T2)、移動方向、移動距離、移動速度、及び、移動方式を設定する。
【0093】
次に、プロセッサ21は、ユーザ端末100の画面に画像Rを配置する際の配置条件を設定する処理を実行する(S003)。より具体的には、プロセッサ21は、前画面D1及び後画面D3の各々について、画像Rを配置する際の配置条件を設定する。配置条件としては、前述したように、画像Rの配置形状、画像R同士の類似度、及び、画像R間の表示レイヤーの位置関係についての条件がそれぞれ設定される。
【0094】
次に、プロセッサ21は、ユーザ端末100の前画面D1内に1又は複数の画像Rを表示する表示処理を実行する(S004)。具体的には、プロセッサ21は、ステップS003で設定された配置条件に基づいて、前画面D1に画像Rを表示する処理を実行する。
次に、プロセッサ21は、ユーザ端末100に対する加速度の入力を受け付ける受付処理を実行する(S005)。より詳しくは、プロセッサ21は、ユーザがユーザ端末100を振ってユーザ端末100に加速度が入力された場合に、その加速度に応じてセンサ25から出力される出力信号を受け付ける。
【0095】
次に、プロセッサ21は、加速度の入力を受け付けた後、期間G1を経て、ユーザ端末100の画面を前画面D1から演出画面D2に切り替える。プロセッサ21は、加速度が入力される第1期間T1に対応する第2期間T2中、入力される加速度の方向に応じて画像Rを演出画面D2内で移動させる移動処理を実行する(S006)。プロセッサ21は、ステップS002で設定された移動条件に基づいて、演出画面D2内で画像Rを移動させる。プロセッサ21は、第2期間T2を第1期間T1の終了時点P4よりも後に終了させる。
【0096】
次に、プロセッサ21は、第2期間T2が終了すると、ユーザ端末100の画面を演出画面D2から後画面D3に切り替える。プロセッサ21は、ユーザ端末100の後画面D3内に1又は複数の画像Rを表示する表示処理を実行する(S007)。具体的には、プロセッサ21は、ステップS003で設定された配置条件に基づいて、後画面D3に画像Rを表示する処理を実行する。
【0097】
以上までの一連の処理が終了した時点で本画像表示フローは終了する。
【0098】
<<本発明の一つの実施形態の有効性について>>
画像表示装置10では、演出画面D2による演出を行う第2期間T2は、加速度が入力される第1期間T1の終了時点P4よりも後に終了する。これにより、ユーザは、第1期間T1の終了時点P4と第2期間T2の終了時点P5との期間G2の間、演出画面D2による演出を楽しむことができる。すなわち、すなわち、ユーザはユーザ端末100を振り終わった後も、余韻として、画像Rが惰性(慣性)で移動する演出を楽しむことができる。
また、入力される加速度の方向に応じて画像Rが演出画面D2内を移動するので、ユーザは、ユーザ端末100の画面における画像Rの配置位置を容易に変更することができる。
このように、画像表示装置10によれば、ユーザを楽しませる演出を行いつつ、画面内の画像Rの配置位置を容易に変更することができる。
【0099】
また、プロセッサ21は、第2期間T2が第1期間T1の開始時点P2よりも後に開始するように移動処理を実行する。
これにより、第2期間T2の終了時点P5が、第1期間T1の終了時点P4よりも後に位置し易くなる。この結果、期間G2が確保され、演出画面D2による演出をユーザは楽しむことができる。
【0100】
また、プロセッサ21は、第2期間T2を、第1期間T1中の少なくとも一部の期間と重複させる。
これにより、第1期間T1の終了時点P4には、既に演出画面D2による演出が実施されているので、ユーザは、第1期間T1の終了時点P4から円滑に演出画面D2による演出を楽しむことができる。
【0101】
また、プロセッサ21は、画像Rが演出画面D2の所定位置に向かって移動して所定位置に達した後に、画像Rが所定位置から離れる向きに移動するように移動処理を実行する。
これにより、あたかも演出画面D2の外枠Eの所定位置に画像Rが当たって移動方向が変更されるようなアニメーション演出を行うことができる。すなわち、ユーザは、外枠Eに囲われたスペースにおいて画像Rが外枠Eにて跳ね返りながら往復移動するような演出を楽しむことができる。
【0102】
また、プロセッサ21は、第1期間T1の長さに応じて、第2期間T2の長さを設定する。
これにより、ユーザによる加速度の入力操作が行われる時間に応じて、上記の画像移動の演出が実施される期間の長さが決まるので、ユーザは、自分が希望する時間の分、上記の演出を楽しむことができる。
【0103】
また、プロセッサ21は、第1期間T1に入力された加速度の入力回数に応じて、第2期間T2において画像を断続的に移動させる際の移動回数を設定する。
これにより、ユーザによる加速度の入力操作が行われる回数に応じて上記の画像移動の演出が実施されるので、ユーザは、自分が希望する回数分、上記の演出を楽しむことができる。
【0104】
また、プロセッサ21は、加速度の入力に基づいて算出されたユーザ端末100の水平方向に対する傾斜角度に応じて、第2期間T2の画像Rを移動させる移動方向を設定する。
これにより、ユーザがユーザ端末100を持つ際のユーザ端末100の姿勢に応じて画像Rが演出画面D2を移動する演出が行われるので、ユーザは、ユーザ端末100の姿勢を変えることで画像Rの移動態様(例えば、移動速度)を変化させながら上記の演出を楽しむことができる。
【0105】
また、プロセッサ21は、加速度の大きさに応じて、画像Rを移動させる際の移動条件を設定する。
これにより、ユーザによる加速度の入力操作において入力される加速度の大きさに応じて上記の画像移動の演出が実施されるので、ユーザは、画像Rの移動条件を変えながら上記の演出を楽しむことができる。
【0106】
また、プロセッサ21は、加速度の大きさが設定値を超えた場合の画像の移動距離を、加速度の大きさが設定値以下である場合の画像の移動距離よりも減少させる。
これにより、ユーザによる加速度の入力操作において入力される加速度の大きさと閾値との大小関係に応じて上記の画像移動の演出が実施されるので、ユーザは、上記の大小関係に基づく態様で上記の演出を楽しむことができる。
【0107】
また、プロセッサ21は、表示処理において、ユーザ端末100の前画面D1内に複数の画像Rを表示し、複数の画像Rの各々に対して画像解析を行う処理を実行する。また、移動処理において、画像Rの解析情報に基づいて、解析情報に対応する第1配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置されるように複数の画像Rの各々を移動させる。
これにより、ユーザは、後画面D3による演出、すなわち、第1配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置される演出を楽しむことができる。また、第1配置形状は、画像Rの解析結果に基づいて決められる。これにより、ユーザは、画像Rの内容に応じた形状となるように配置された複数の画像Rを見て、その配置形状に基づく面白さを堪能することができる。
【0108】
また、プロセッサ21は、表示処理において、ユーザ端末100の前画面D1内に複数の画像Rを表示し、複数の画像Rの各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理を実行する。また、移動処理において、取得した付帯情報に基づいて、付帯情報に対応する第3配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置されるように複数のRの各々を移動させる。
これにより、ユーザは、後画面D3による演出、すなわち、第3配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置される演出を楽しむことができる。また、第3配置形状は、画像Rの付帯情報(具体的には、撮影日時又は撮影場所等)に基づいて決められる。これにより、ユーザは、画像Rの付帯情報に応じた形状となるように配置された複数の画像Rを見て、その配置形状に基づく面白さを堪能することができる。
【0109】
また、プロセッサ21は、表示処理において、ユーザ端末100の前画面D1内に複数の画像Rを表示し、ユーザによる入力情報を受け付ける処理を実行する。また、移動処理において、入力情報に対応する第4配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置されるように複数の画像Rの各々を移動させる。
これにより、ユーザは、後画面D3による演出、すなわち、第4配置形状に沿って複数の画像Rの各々が配置される演出を楽しむことができる。また、第4配置形状は、ユーザが入力した情報に基づいて決められる。これにより、ユーザが希望する形状となるように配置された複数の画像Rを見て、その配置形状に基づく面白さを堪能することができる。
【0110】
また、プロセッサ21は、複数の画像Rの各々に対して画像解析を行う処理をさらに実行する。また、プロセッサ21は、画像Rの解析情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行する。さらに、プロセッサ21は、移動処理において、複数の画像Rのうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像を移動させる。
【0111】
より詳しくは、プロセッサ21は、表示処理において、ユーザ端末100の前画面D1内に複数の画像Rを表示し、複数の画像Rの各々の特徴量に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出する算出処理を実行する。また、移動処理において、複数の画像Rのうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像Rを移動させる。
あるいは、プロセッサ21は、複数の画像Rの各々に対応付けられた付帯情報を取得する処理をさらに実行する。プロセッサ21は、取得した付帯情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行する。プロセッサ21は、移動処理において、複数の画像Rのうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像Rを移動させる。
あるいは、プロセッサ21は、ユーザによる入力情報を受け付ける処理をさらに実行する。プロセッサ21は、入力情報に基づいて、複数の画像Rの各々の類似度を算出する算出処理をさらに実行する。プロセッサ21は、移動処理において、複数の画像のうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像Rを移動させる。
これにより、ユーザは、演出画面D2による演出が終了した後も、後画面D3において互いに類似する第1画像同士が近くに配置される演出を楽しむことができる。
【0112】
また、プロセッサ21は、表示処理において複数の画像Rをランダムな配置で前画面D1及び後画面D3に表示してもよい。また、プロセッサ21は、表示処理において複数の画像Rを規則的な配置で前画面D1及び後画面D3に表示してもよい。
これにより、前画面D1及び後画面D3について、規則的又はランダムに複数の画像Rを配置することができるので、前画面D1及び後画面D3による演出をユーザは楽しむことができる。換言すると、ユーザは、後画面D3に表示された画像群による一体感を楽しむことができる。
【0113】
また、プロセッサ21は、表示処理において複数の画像Rを規則的又はランダムの一方の配置で画面内に表示し、受付処理において加速度の入力を受け付ける。その場合、移動処理において、複数の画像Rが規則的又はランダムの他方の配置になるように複数の画像Rの各々を移動させる。
これにより、ユーザは、演出画面D2による演出の実施前後で異なる複数の画像Rの配置のそれぞれを楽しむことができる。換言すると、ユーザは、画像群の配置パターンについて、前画面D1と後画面D3との間の違いを楽しむことができる。
【0114】
また、プロセッサ21は、受付処理において加速度の入力を受け付けた場合、画像R間の上下位置を変更するように複数の画像Rの各々を移動させる。
これにより、ユーザは、演出画面D2による演出の実施前後で異なる複数の画像Rの配置のそれぞれを楽しむことができる。つまり、前画面D1では表示されていなかった画像Rが後画面D3では表示されることにより、ユーザは、演出の実施前と実施後との間の表示画像の違いを楽しむことができる。
【0115】
<<その他の実施形態について>>
上記の実施形態では、図5に示すように、後画面D3に画像Rが表示された後、画像表示フローを終了するとしたが、これに限られず、画像表示フローは繰り返し実施されてもよい。
この場合において、プロセッサ21は、n回目(nは1以上の自然数)の後画面と、n+1回目の後画面とにおいて、画像Rの配置形状を互いに異なるものとしてもよい。
これにより、ユーザは、画像表示フローを繰り返すたびに、画像Rの配置形状の違いを楽しむことができる。
【0116】
また、プロセッサ21は、n回目とn+1回目とにおいて、各々の後画面の画像Rの配置形状に互いに関係性を持たせてもよい。
例えば、上記の実施形態では、プロセッサ21は、画像Rの解析情報に基づいて、解析情報に対応する第1配置形状に沿って複数の画像Rの各々を配置するとした。プロセッサ21は、例えば、同じ画像Rの解析情報に基づいて、第1配置形状に沿って配置された複数の画像Rの各々を、第1配置形状と関係性を有する第2配置形状に沿って配置してもよい。すなわち、プロセッサ21は、画像Rの解析情報に基づいて、例えば特定の被写体との関係性を有する複数の配置形状を予め設定しておき、画像表示フローが繰り返される度に、関係性を有する複数の配置形状の中から、後画面に表示する配置形状を選択してもよい。
【0117】
以上のように、プロセッサ21は、第1配置形状に沿って複数の画像Rの各々を配置させた後、受付処理において加速度の入力を受け付けてもよい。その場合、移動処理において、解析情報に基づいて、第1配置形状に沿って配置された複数の画像Rの各々が第2配置形状に沿って配置されるように複数の画像Rの各々を移動させてもよい。
これにより、ユーザは、画像表示フローを繰り返す度に、関係性を有する配置形状の変更を楽しむことができる。
なお、プロセッサ21は、画像Rの解析情報に基づいて、関係性を有する複数の配置形状を予め設定するとしたが、これに限られず、例えば、画像Rの付帯情報、ユーザによる入力情報、又はその他の情報に基づいて、複数の配置形状を予め設定してもよい。
【0118】
また、プロセッサ21は、画像表示フローを繰り返す度に、類似度の高い画像R同士を近づけて配置してもよい。
より詳しくは、上記の実施形態では、プロセッサ21は、複数の画像Rのうちの、類似度に関する第1基準値を超える第1画像同士が近づくように複数の画像Rを移動させるとした。プロセッサ21は、複数の画像Rのうちの第1画像同士を近づけて配置させた後、受付処理において加速度の入力を受け付けてもよい。その場合、移動処理において、第1基準値よりも類似度が高い第2基準値に基づいて、複数の第1画像の中から、さらに、第2基準値を超える第2画像同士が近づくように複数の画像を移動させてもよい。
これにより、ユーザは、画像表示フローを繰り返す度に、類似度の高い画像R同士が近づく演出を楽しむことができる。
【0119】
また、上記の実施形態では、センサ25は、互いに直交する3つの方向のそれぞれの加速度をそれぞれ出力するとした。すなわち、センサ25は、複数の方向(より具体的に3次元空間における任意の方向)における加速度を出力することができるとした。
例えば、プロセッサは、ユーザ端末100に対する加速度の入力として、第1方向の入力と、第1方向とは異なる第2方向の入力とをそれぞれ受け付けてもよい。プロセッサは、第1方向の加速度の入力を受け付けた場合、上記の実施形態における移動処理を実行し、第2方向の加速度の入力を受け付けた場合、移動処理とは異なる処理を実行してもよい。
【0120】
プロセッサは、「移動処理とは異なる処理」として、ユーザ端末100の画面に表示されている複数の画像Rの少なくともいずれかの画像Rを、ユーザ端末100の画面に表示されていない別の画像と入れ替える入替え処理を実行してもよい。また、プロセッサは、「移動処理とは異なる処理」として、ユーザ端末100の画面に表示された複数の画像Rの数を増減させる増減処理を実行してもよい。また、プロセッサは、「移動処理とは異なる処理」として、上記の2つの処理、つまり、入替え処理及び増減処理の双方を組み合わせた処理を実行してもよい。
【0121】
「入替え処理」については、例えば、予め複数の画像群を特定の条件に基づいて分類しておき、入替え処理を実行する度に、複数の画像群の中から、画像群を入れ替えてもよい。例えば、日付毎に分類された複数の画像群を、入替え処理を実行する度に、日付が新しい(又は古い)画像群に入れ替えてもよい。
また、「増減処理」については、例えば、予め特定の画像群を設定しておき、増減処理を実行する度に、ユーザ端末100に表示されている画像群に対して新たに画像を追加して特定の画像群に近づけてもよいし、ユーザ端末100に表示されている画像群から画像を削除して特定の画像群に近づけてもよい。
また、「双方を組み合わせた処理」については、予め画像数の異なる複数の画像群を特定しておき、この処理を実行する度に、漸次、画像数の多い(画像数の少ない)画像群に入れ替わってもよい。
なお、プロセッサ21は、第1方向の加速度及び第2方向の加速度とは異なる第3方向の加速度の入力を受け付けてもよい。この場合、「入替え処理」、「増減処理」、及び「双方を組み合わせた処理」について、第2方向の加速度が入力された場合と第3方向の加速度が入力された場合とで、入替え条件及び増減条件等を異ならせてもよい。具体例を一つ挙げると、入替え処理については、日付毎に分類された複数の画像群を、第2方向の加速度が入力された場合には、日付が新しい画像群に入れ替え、第3方向の加速度が入力された場合には、日付が古い画像群に入れ替えてもよい。また、増減処理については、第2方向の加速度が入力された場合には、ユーザ端末100に表示されている画像群に対して新たに画像を追加し、第3方向の加速度が入力された場合には、ユーザ端末100に表示されている画像群から画像を削除してもよい。
【0122】
上記の実施形態では、画像Rは静止画像であることを前提として説明していたが、これに限られず、表示内容が経時的に変化する動画像であってもよい。具体的には、図6~11に示すように、画像Rは各図の左側から順に漸次変化する動画像であってもよい。プロセッサ21は、公知の画像処理技術、具体的には、画像の濃淡を変化させるアニメーション技術を用いることにより、画像Rを変化させる。
【0123】
図7及び8に示す画像Rについて、より詳しく説明する。
最初に表示される画像R(図7及び8の左側から1番目)は、画像Rの周囲の縁よりも一回り小さい境界ラインが画像R内に表示される。境界ラインよりも内側の領域には、被写体が未だ写されていない画像部が表示され、境界ラインよりも外側の領域には、無地のフレーム部が表示される。
次に表示される画像R(図7及び8の左側から2番目)では、境界ラインよりも内側の領域には、被写体が配置された画像部が表示される。境界ラインよりも外側の領域には、直前に表示された画像Rと同様、無地のフレーム部が表示される。
次に表示される画像R(図7及び8の左側から3番目)では、境界ラインよりも内側の領域には、直前の画像部よりも濃度の濃い(透過度の低い)被写体が配置された画像部が表示される。境界ラインよりも外側の領域には、直前の画像と同様、無地のフレーム部が表示される。
次に表示される画像R(図7及び8の左側から4番目)では、境界ラインよりも内側の領域には、直前の画像部と同じ、被写体が配置された画像部が表示される。一方で、境界ラインよりも外側の領域には、絵柄(具体的には「手書きの文字」)が配置されたフレーム部が表示される。
次に表示される画像(図7及び8の左側から5番目)では、境界ラインよりも内側の領域には、直前の画像部と同じ、被写体が配置された画像部が表示される。一方で、境界ラインよりも外側の領域には、直前のフレーム部よりも濃度の濃い(透過度の低い)絵柄が配置されたフレーム部が表示される。
【0124】
以上までに説明したように、プロセッサは、画像R内の表示内容が経時的に変化する演出を実施するので、インスタントカメラによる写真画像の現像、つまり、写真画像がプリントされたプリント物の生成をアニメーション画像にて再現することができる。これにより、ユーザは、あたかもインスタントカメラで実際に撮影したかのような体験を得られることができる。
なお、上記の例では、画像部が変更された後に、フレーム部が変更されるものとした。ただし、これに限られず、図9~11に示すように、フレーム部が変更された後に、画像部が変更されてもよく、画像部及びフレーム部のうち、いずれを先に変更するかは、例えば、ユーザからの入力に基づいて適宜設定することができる。
【0125】
上記の実施形態では、画像表示装置10は、ユーザ端末100の一部として構成されるとしたが、これに限られず、本発明の一つの実施形態の画像表示装置は、ユーザ端末とは別の、例えばサーバコンピュータ等によって構成されてもよい。すなわち、ユーザ端末が、画像表示装置を含んでいてもよい。
【0126】
本発明の画像表示装置が備えるプロセッサには、各種のプロセッサが含まれる。各種のプロセッサには、例えば、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが含まれる。
また、各種のプロセッサには、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるPLD(Programmable Logic Device)が含まれる。
さらに、各種のプロセッサには、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理をさせるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0127】
また、本発明の画像表示装置が有する1つの処理部を、上述した各種のプロセッサのうちの1つによって構成してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ、例えば、複数のFPGAの組み合わせ、若しくは、FPGA及びCPUの組み合わせ等によって構成してもよい。
また、本発明の画像表示装置が有する複数の機能部を、各種のプロセッサのうちの1つによって構成してもよいし、複数の機能部のうちの2以上をまとめて1つのプロセッサによって構成してもよい。
また、上述の実施形態のように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能部として機能する形態でもよい。
【0128】
また、例えば、SoC(System on Chip)等に代表されるように、本発明の画像表示装置における複数の機能部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態でもよい。また、上述した各種のプロセッサのハードウェア的な構成は、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)でもよい。
【符号の説明】
【0129】
10 画像表示装置
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インタフェース
24 記憶装置
25 センサ
31 画像取得部
32 表示処理部
32A 第1表示処理部
32B 第2表示処理部
33 受付部
34 移動処理部
35 移動条件設定部
36 配置条件設定部
41 境界ライン
100 ユーザ端末
D1 前画面
D2 演出画面
D3 後画面
E 外枠
G1,G2 期間
P1,P2,P3 開始時点
P4,P5 終了時点
R 画像
T1 第1期間
T2 第2期間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11