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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122737
(43)【公開日】2024-09-09
(54)【発明の名称】ブレ補正装置及び撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20240902BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240902BHJP
【FI】
G03B5/00 J
H04N23/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030448
(22)【出願日】2023-02-28
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(74)【代理人】
【識別番号】100153822
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 重之
(72)【発明者】
【氏名】松下 周平
(72)【発明者】
【氏名】阿部 雄大
(72)【発明者】
【氏名】阿部 卓朗
(72)【発明者】
【氏名】粟津 亘平
(72)【発明者】
【氏名】松嶋 篤志
【テーマコード(参考)】
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2K005AA20
2K005CA02
2K005CA14
2K005CA24
2K005CA44
2K005CA53
5C122EA01
5C122EA41
5C122EA55
5C122FB04
5C122GE11
5C122GE19
5C122HA75
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】本開示の技術に係る一つの実施形態は、撮像素子を保持する保持部材を移動させてブレを補正するブレ補正装置、及び斯かるブレ補正装置を備える撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明の一の態様に係るブレ補正装置は、撮像素子と、マグネット部材とヨーク部材とを備えた固定部と、撮像素子とコイル部材とを保持する保持枠を備え、保持枠が撮像素子の光軸に交差する平面内で移動可能に支持される可動部と、固定部と可動部との間に配置されたボールと、を備えるブレ補正装置であって、ヨーク部材は、マグネット部材が設けられる第1ヨークと、第1ヨークとは離間して配置される第2ヨークと、で構成され、第1ヨークはボールと接する第1ボール受け面を有し、第1ボール受け面は、第1ヨークの一部の領域であり、可動部の側への凸部である。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子と、
マグネット部材とヨーク部材とを備えた固定部と、
前記撮像素子とコイル部材とを保持する保持枠を備え、前記保持枠が前記撮像素子の光軸に交差する平面内で移動可能に支持される可動部と、
前記固定部と前記可動部との間に配置されたボールと、
を備えるブレ補正装置であって、
前記ヨーク部材は、前記マグネット部材が設けられる第1ヨークと、前記第1ヨークとは離間して配置される第2ヨークと、で構成され、
前記第1ヨークは前記ボールと接する第1ボール受け面を有し、
前記第1ボール受け面は、前記第1ヨークの一部の領域であり、前記可動部の側への凸部であるブレ補正装置。
【請求項2】
前記第1ボール受け面は、前記凸部を機械加工して形成された面である請求項1に記載のブレ補正装置。
【請求項3】
前記凸部は前記第1ヨークを構成する部材をプレス加工することにより形成された凸部である請求項1または2に記載のブレ補正装置。
【請求項4】
前記第1ヨークは前記撮像素子よりも被写体側に配置され、前記可動部は前記第1ヨークに付勢される請求項1または2に記載のブレ補正装置。
【請求項5】
前記可動部を前記第1ヨークの側に付勢する付勢部材を備える請求項4に記載のブレ補正装置。
【請求項6】
前記第1ヨークは飽和磁束密度が0.6T以上、かつ表面硬度が290Hv以上の素材により形成される請求項1または2に記載のブレ補正装置。
【請求項7】
前記第1ヨークは表面硬度が350Hv以上の素材により形成される請求項6に記載のブレ補正装置。
【請求項8】
前記可動部に前記ボールを保持するボール保持部が形成され、前記ボール保持部に保持された前記ボールが前記第1ボール受け面に対して転動する請求項1または2に記載のブレ補正装置。
【請求項9】
請求項1または2に記載のブレ補正装置と、
前記撮像素子に被写体の光学像を結像させる光学系と、
を備え、
前記可動部は、前記撮像素子の光軸と交差する平面内で移動することにより像ブレを補正する撮像装置。
【請求項10】
前記第1ヨークの被写体側の面が取付面であり、前記ブレ補正装置は前記取付面を介して前記撮像装置の本体に取り付けられる請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記撮像素子と前記本体とは、前記可動部と、前記可動部に形成された第2ボール受け面と、前記ボールと、前記第1ヨークと、を介して接触する請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記可動部は、前記撮像素子の撮像面から前記第1ヨークに向かう方向に配置された光学部材を備え、
前記可動部が付勢される方向と反対方向に外力が加えられると、前記光学部材は最後尾レンズから遠ざかる請求項9に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記光学部材と前記最後尾レンズとの間には、前記光軸の方向において他の光学部品が介在しない請求項12に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記撮像装置はレンズ一体型の撮像装置である請求項9に記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレ補正を行うためのブレ補正装置、及びブレ補正装置を備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置のブレ補正を行うための技術に関し、例えば特許文献1には、固定部及び可動部、ヨーク、コイル等を備える手ぶれ補正機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-85961号公報
【発明の概要】
【0004】
デジタルカメラのボディ内防振機構(BIS:in-Body Image Stabilization、IBISと呼ばれることもある)では、撮像素子を保持する可動部を光軸に対して垂直な面内方向に並進または回転運動させることで手振れを補正することができる。可動部は光軸方向に並進しないように固定部に付勢されながら面内方向に運動する。可動部と固定部はボールを介して光軸方向で接触しており、可動部は3つのボールにより支持されている。可動部が面内方向に運動する時、ボールが転動することで可動部は滑らかに動く。可動部が動く毎にボールは繰り返し転動することになるため、ボール受け面には耐摩耗性が求められる。また、ボール受け面は可動部を支持しているため落下衝撃や振動により外力が加わるが、表面に打痕が付くと可動部を高精度に位置制御することが難しくなる。そのため、ボール受け面には高い表面硬度も求められる。ボール受け面は耐摩耗性と高い硬度を有するため、これまではSUS301材(SUS:Steel Use Stainless、ステンレス鋼の一種)などで設計していた。
【0005】
可動部の駆動にはVCMアクチュエータが使われる。可動部にコイル、固定部にマグネットとヨークを配置したVCM構成が一般的で高いVCM性能を出す磁気回路を設計するため、これまでヨークはSPCC材(SPCC:Steel Plate Cold Commercial)などの飽和磁束密度の高い磁性材で設計していた。
【0006】
以上のことから、従来のBIS固定部では、ボール受け面とヨークは二部品に分けて、各要求性能を満足するように部品設計していた。これは、これまでボール受け面に使われてきたSUS301材は、オーステナイト系ステンレス鋼であり、磁性材でないからヨークとして機能しなかったためであり、また、これまでヨークに使われてきたSPCC材は約200Hvの表面硬度で、打痕が付く懸念があるからボール受け面として機能しなかったためである。
【0007】
本願発明者らは斯かる事情に鑑みて鋭意検討を進め、以下に説明する本願発明の着想を得た。本開示の技術に係る一つの実施形態は、撮像素子を保持する保持部材を移動させてブレを補正するブレ補正装置、及び斯かるブレ補正装置を備える撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係るブレ補正装置は、撮像素子と、マグネット部材とヨーク部材とを備えた固定部と、撮像素子とコイル部材とを保持する保持枠を備え、保持枠が撮像素子の光軸に交差する平面内で移動可能に支持される可動部と、固定部と可動部との間に配置されたボールと、を備えるブレ補正装置であって、ヨーク部材は、マグネット部材が設けられる第1ヨークと、第1ヨークとは離間して配置される第2ヨークと、で構成され、第1ヨークはボールと接する第1ボール受け面を有し、第1ボール受け面は、第1ヨークの一部の領域であり、可動部の側への凸部である。
【0009】
本発明の第2の態様に係るブレ補正装置は第1の態様において、第1ボール受け面は、凸部を機械加工して形成された面である。なお、ここで機械加工とは機械を使って素材を目的の形状に加工することであり、切削加工やプレス加工など、複数の種類がある。
【0010】
第3の態様に係るブレ補正装置は第1または第2の態様において、凸部は第1ヨークを構成する部材をプレス加工することにより形成された凸部である。
【0011】
第4の態様に係るブレ補正装置は第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、第1ヨークは撮像素子よりも被写体側に配置され、可動部は第1ヨークに付勢される。
【0012】
第5の態様に係るブレ補正装置は第4の態様において、可動部を第1ヨークの側に付勢する付勢部材を備える。
【0013】
第6の態様に係るブレ補正装置は第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、第1ヨークは飽和磁束密度が0.6T以上、かつ表面硬度が290Hv以上の素材により形成される。
【0014】
第7の態様に係るブレ補正装置は第6の態様において、第1ヨークは表面硬度が350Hv以上の素材により形成される。
【0015】
第8の態様に係るブレ補正装置は第1から第7の態様のいずれか1つにおいて、可動部にボールを保持するボール保持部が形成され、ボール保持部に保持されたボールが第1ボール受け面に対して転動する。
【0016】
本発明の第9の態様に係る撮像装置は、第1から第8の態様のいずれか1項に係るブレ補正装置と、撮像素子に被写体の光学像を結像させる光学系と、を備え、可動部は、撮像素子の光軸と交差する平面内で移動することにより像ブレを補正する。
【0017】
第10の態様に係る撮像装置は第9の態様において、第1ヨークの被写体側の面が取付面であり、ブレ補正装置は取付面を介して撮像装置の本体に取り付けられる。
【0018】
第11の態様に係る撮像装置は第10の態様において撮像素子と本体とは、可動部と、可動部に形成された第2ボール受け面と、ボールと、第1ヨークと、を介して接触する。
【0019】
第12の態様に係る撮像装置は第9から第11の態様のいずれか1つにおいて、可動部は、撮像素子の撮像面から第1ヨークに向かう方向に配置された光学部材を備え、可動部が付勢される方向と反対方向に外力が加えられると、光学部材は最後尾レンズから遠ざかる。
【0020】
第13の態様に係る撮像装置は第12の態様において、光学部材と最後尾レンズとの間には、光軸の方向において他の光学部品が介在しない。
【0021】
第14の態様に係る撮像装置は第9から第13の態様のいずれか1つにおいて、撮像装置はレンズ一体型の撮像装置である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、ブレ補正装置を搭載する撮像装置の概略構成を示す図である。
図2図2は、撮像装置の内部構成の一態様を示すブロック図である。
図3図3は、ブレ補正装置の構成を示す正面斜視図である。
図4図4は、ドライブヨークを撮像面側(-Z側)から見た様子を示す斜視図である。
図5図5は、ドライブヨークを被写体側(+Z側)から見た様子を示す斜視図である。
図6図6は、カウンターヨークを被写体側(+Z側)から見た様子を示す斜視図である。
図7図7は、可動部の保持枠を示す正面図である。
図8図8は、第1ボール受け面でボールを受ける様子を示す図である。
図9図9は、ブレ補正装置を撮像装置本体に取り付ける様子を示す模式図である。
図10図10は、ブレ補正装置の付勢方向を示す模式図である。
図11図11は、付勢部材による付勢の様子を示す図である。
図12図12は、撮像面の前方に光学部材を配置した様子を示す図である。
図13図13は、最後尾レンズと光学部材との位置関係を示す模式図である。
図14図14は、従来のブレ補正装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に従って本発明に係るブレ補正装置及び撮像装置の好ましい実施の形態について説明する。なお以下の図面において、説明を分かりやすくするため、図面によっては一部の部材の表示を省略し、かつ/または部材の色彩や線種等を変更して表示する場合がある。
【0024】
[撮像装置の構成]
まず、ブレ補正装置を搭載する撮像装置に関して説明する。図1は、ブレ補正装置を搭載する撮像装置の概略構成を示す図である。
【0025】
撮像装置10(撮像装置)はレンズ一体型のカメラであり、撮像装置本体2にレンズ装置12(光学系)が装着されている。レンズ装置12は、絞り8(光学系)、レンズ群12A(光学系)、及びレンズ群12B(光学系)を備え、光軸L(光軸)を有する。レンズ装置12は、被写体1(被写体)の光学像を撮像素子16に結像させる。撮像装置本体2は接眼部4を備え、撮影者は、接眼部4に接眼して被写体1を視認することができる。
【0026】
撮像素子16(撮像素子)には、光軸L(Z方向)に直交する2つの方向(X方向とY方向)で構成される平面(X-Y平面)に沿って、撮像面16A(撮像面、受光面)が配置されている。撮像素子16は、ブレ補正装置100(ブレ補正装置)に保持されている。また、詳細を後述するように、ブレ補正装置100に含まれる駆動部58が制御部40に制御されることにより、ブレ補正機能が実現される。
【0027】
図2は、撮像装置10の内部構成の一態様を示すブロック図である。この撮像装置10は、撮像した画像をメモリカード54に記録するもので、装置全体の動作は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備える制御部40によって統括制御される。
【0028】
撮像装置10には、シャッタボタン、電源/モードスイッチ、モードダイヤル、十字操作ボタン、等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号(指令)は制御部40に入力され、制御部40は入力信号に基づいて撮像装置10の各回路を制御し、撮像素子16の駆動制御、レンズ駆動制御、絞り駆動制御、撮像動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、及び、画像モニタ30の表示制御などを行う。
【0029】
レンズ装置12を通過した光束は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサである撮像素子16(撮像素子)に結像される。なお、撮像素子16は、CMOS型に限らず、CCD(Charge Coupled Device)型、または有機撮像素子など他の形式のイメージセンサが用いられてもよい。
【0030】
撮像素子16には、多数の受光素子(例えばフォトダイオード)が2次元配列されており、各受光素子の受光面に結像された被写体像は、その入射光量に応じた量の信号電圧(または電荷)に変換(光電変換)され、撮像素子16内のA/D(Analog/Digital)変換器を介してデジタル信号に変換されて出力される。
【0031】
動画または静止画の撮影時に撮像素子16から読み出された画像信号(画像データ)は、画像入力コントローラ22を介してメモリ48(例えばSDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)に一時的に記憶される。
【0032】
また、フラッシュメモリ47(Flash Memory)には、カメラ制御プログラム、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されている。
【0033】
センサ66は手振れセンサであり、撮像装置10の姿勢情報及び姿勢変化情報を検出する。センサ66は、例えばジャイロセンサで構成される。センサ66は、縦方向(+Y,-Y方向)の手振れ量と横方向(+X,-X方向)の手振れ量を検出するために例えば2つのジャイロセンサで構成され、検出された手振れ量(角速度)は制御部40に入力される。制御部40は駆動部58を制御して、手振れに応じた被写体像の移動をキャンセルするように撮像素子16を移動させることでブレ補正を行う。回転方向(例えば、Z軸周り)の手振れ量を検出するためのジャイロセンサをセンサ66に設け、この回転方向の手振れをキャンセルするようにブレ補正を行ってもよい。
【0034】
駆動部58(駆動機構)は、制御部40で制御される。駆動部58は、後述するボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)等により構成される。
【0035】
画像処理部24は、動画または静止画の撮影時に画像入力コントローラ22を介して取得され、メモリ48に一時的に記憶された未処理の画像データを読み出す。画像処理部24は、読み出した画像データに対してオフセット処理、画素補間処理(位相差検出用画素、欠陥画素等の補間処理)、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理、同時化処理(「デモザイク処理」ともいう)、輝度及び色差信号生成処理、輪郭強調処理、及び色補正等を行う。画像処理部24により処理された画像データであって、ライブビュー画像として処理された画像データは、VRAM(Video RAM Random access memory)50に入力される。
【0036】
VRAM50から読み出された画像データは、ビデオエンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている画像モニタ30に出力される。これにより、被写体像を示すライブビュー画像が画像モニタ30に表示される。
【0037】
画像処理部24により処理された画像データであって、記録用の静止画または動画として処理された画像データ(輝度データ(Y)及び色差データ(Cb),(Cr))は、再びメモリ48に記憶される。
【0038】
圧縮伸張処理部26は、静止画または動画の記録時に、画像処理部24により処理され、メモリ48に格納された輝度データ(Y)及び色差データ(Cb),(Cr)に対して圧縮処理を施す。圧縮された圧縮画像データは、メディアコントローラ52を介してメモリカード54に記録される。
【0039】
また、圧縮伸張処理部26は、再生モード時にメディアコントローラ52を介してメモリカード54から得た圧縮画像データに対して伸張処理を施す。メディアコントローラ52は、メモリカード54に対する圧縮画像データの記録及び読み出しなどを行う。
【0040】
上記実施形態において、各種の処理を実行する制御部40等の処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
【0041】
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System on Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
【0042】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
【0043】
[ブレ補正装置の概要]
次に、ブレ補正装置100の概要を説明する。なお以下の説明では、「正面」とは+Z側(被写体側)から見た面であり、「背面」とは-Z側(撮像面側、撮影者側)から見た面である。
【0044】
図3は、ブレ補正装置の構成を示す正面斜視図である。同図に示すように、ブレ補正装置100は主に、撮像素子16(撮像素子)が保持される可動部110(可動部)と、撮像装置本体2に固定される固定部130(固定部)と、により構成される。固定部130は、ドライブヨーク150(ヨーク部材、第1ヨーク)と、カウンターヨーク170(ヨーク部材、第2ヨーク)とを備える。ドライブヨーク150とカウンターヨーク170とは離間して配置され、不図示のシャフトで連結される。可動部110は、後述する磁気バネ162,164,166(付勢部材)により、ドライブヨーク150の側に付勢される。
【0045】
[固定部の構造]
図4は、ドライブヨーク150(ヨーク部材、第1ヨーク)を撮像面側(-Z側)から見た様子を示す図である。ドライブヨーク150は-X側が開放された形状であり、この-X側にフレキシブルプリント基板(FPC:flexible printed circuits)等が配置される。
【0046】
また、ドライブヨーク150には、マグネット部材が配置される。具体的には、図4に示すように、(+X,+Y)側にマグネット136A,136B(マグネット部材)が配置され、(+X,-Y)側にマグネット138A,138B(マグネット部材)が配置され、これらマグネットよりも-X側にマグネット140A,140B(マグネット部材)が配置される。これらのマグネットと可動部110に備えられるコイル(コイル部材;図7,11を参照)とは、ボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)を構成する。なお、例えばマグネット136A、138A、140AについてはN極を図4の上側(-Z側)にして配置し、逆にマグネット136B、138B、140BについてはS極を上側にして配置することができるが、マグネットの磁極の向きはこれと逆でもよい。
【0047】
[第1ボール受け面]
ドライブヨーク150には、3箇所に第1ボール受け面152(第1ボール受け面)が設けられている。第1ボール受け面152は、ドライブヨーク150(第1ヨーク)の一部の領域であり、可動部の側への凸部である。第1ボール受け面152は、例えば第1ヨークを構成する部材をプレス加工することにより、ドライブヨーク150と一体に形成することができる。プレス加工は、例えばハーフパンチ加工(ドライブヨーク150の部材を完全に貫通させず、半分程度の高さを突出させる加工をいう;半抜き、半貫、打ち出し、ダボ加工等と呼ばれることもある)であるが、凸部の高さは部材の厚さの半分に限定されるものではない。また、第1ボール受け面152は、ハーフパンチにより形成された凸部を機械加工して形成された面であることが好ましい。機械加工としては、例えば研磨により平面度を高める加工を行うことができる。上述のように、第1ボール受け面152はドライブヨーク150の一部の領域なので、ドライブヨーク150の全体に対して機械加工を行わなくてよく、ブレ補正装置100のコストダウンを図ることができる。
【0048】
このようにして形成された第1ボール受け面152にはボール134(ボール)が接し、ボール134が第1ボール受け面152に対して転動する。即ち、撮像素子16を保持する可動部110は光軸Lと交差する面内で移動可能に支持されており、この可動部110の移動により像ブレを補正することができる。なお、「光軸Lと交差する面」は、光軸Lに垂直な面であることが好ましい。
【0049】
図5は、ドライブヨーク150を+Z側(被写体側)から見た状態を示す斜視図である。同図に示すように、第1ボール受け面152の部分を+Z側から見ると、凹部152A(凹部)が形成されていることが分かる。なお、詳細を後述するように、ブレ補正装置100は、第1ボール受け面152と反対側の面である取付面154(取付面)を介して撮像装置本体2に取り付けられる。
【0050】
[ドライブヨーク(第1ヨーク)の素材]
上述したドライブヨーク150(第1ヨーク)は、飽和磁束密度が0.6T以上、かつ表面硬度が290Hv以上の素材により形成される。このような素材としては、例えばSUS630材、SUS631材を用いることができる。これらの素材は析出硬化系ステンレス鋼で比較的高い飽和磁束密度(0.6T~0.9T程度)の磁性材であり、飽和磁束密度及び表面硬度に対する要求性能を満足することができる。なお、SUS630材、SUS631材には特性の異なる複数の素材が存在するが、それら素材の内でも、表面硬度が350Hv以上の素材によりドライブヨーク150(第1ヨーク)を形成することが好ましい。
【0051】
図6は、カウンターヨーク170を被写体側(+Z側)から見た様子を示す図である。
【0052】
[可動部の構成]
図7は、可動部110の保持枠112(保持枠)を示す正面図である。保持枠112は開口112Aを備え、この開口112Aに撮像素子16(図7では不図示)が配置される。また、保持枠112は開口114A,114B,114Cを備え、これら開口にコイル120,122,124(コイル部材)がそれぞれ配置される。また、保持枠112には、ボール134を保持するボール保持部116(ボール保持部)が3箇所に形成される。ボール保持部116は、上述した第1ボール受け面152と対応する位置に形成されている。
【0053】
[第1ボール受け面でボールを受ける様子]
図8は、第1ボール受け面152でボール134を受ける様子を示す図(部分断面図)である。ボール保持部116にはボール受け部材118が配置されており、ボール受け部材118の+Z側の面が第2ボール受け面118A(第2ボール受け面)としてボール134と接触する。ブレ補正装置100が組み立てられた状態では、ボール保持部116に保持されたボール134が第1ボール受け面152に接し、ボール134は、可動部110の移動に伴い第1ボール受け面152に対して転動する。なお、付勢がアンバランスな場合等に、3つのボール134のうち一部が第1ボール受け面152から浮き上がっても差し支えない。
【0054】
[素材の選択及び部品の一体化による効果]
可動部110が光軸Lに交差する面(垂直な面)に対して倒れることなく並進または回転運動するために、第1ボール受け面152には高い平面度が求められる。そのため、第1ボール受け面152とヨーク(ドライブヨーク150、カウンターヨーク170)を組立した固定部130で高い平面度を保証する高精度な組立が求められていた。これまでは、ボール受け面とヨークは強力な瞬間接着剤やスポット溶接などにより接合していた。
【0055】
接着剤による組立は、ボール受け面上にキズや打痕が付かないように部品を取り扱いながらヨークとの貼り合せ面と側面を接着するなど工程が煩雑であり、貼り合わせ面に塗布した接着厚みが均一でないとボール受け面が傾く、ボール受け面に接着剤が付着すると可動部の追従性が悪くなる、など組立品質の管理が難しく、高コストな工程であった。スポット溶接による組立も専用設備と溶接ノウハウが必要な工程であり、溶接条件が適正でないとボール受け面が歪んだり剥がれたりするなど組立品質の管理が難しく、同じく高コストな工程であった。
【0056】
本実施形態で説明したように、SUS630材やSUS631材のような高飽和磁束密度かつ高表面硬度の素材を用いてヨークとボール受け面とを一体化した部品では、これらの接合工程が不要となるため、組立工数、設備や品質管理の面でコストダウンが期待できる。また、一体化した部品にハーフパンチ加工等の機械加工を施す際、凸形状のボール受け面を反りや歪みが小さくなるように形成することで高い平面度を実現することができ、高精度なブレ補正が図られる。
【0057】
レンズ交換式のカメラにおけるBISのVCMを設計する場合、ユーザーが様々なレンズとの組み合わせで使用することを想定して最も要求性能が厳しいレンズでも成立するVCMを設計していく。そのため、可動量の大きいBISとなる。VCMは可動部が中心にいる時に最大推力が得られ、中心から離れるほど推力は落ちていく。可動量の大きいBISの可動領域端部付近において必要十分な推力を出すためのVCM設計では、SPCC材のヨークの使用は不可避であった。一方、レンズ一体型のカメラにおけるBISのVCMを設計する場合、レンズとボディの組み合わせが1対1で決まっているためレンズの性能に合わせてVCMを個別最適化できる。これは可動量を必要最小限に抑え込んだBISとなることであり、SPCC材のヨークの代わりにSUS630/631材のヨークを使って要求性能を満足するVCM設計が可能であることを意味する。
【0058】
[ブレ補正装置の取り付け及び付勢]
図9は、ブレ補正装置100を撮像装置本体2に取り付ける様子を示す模式図である。取付面154(取付面)は、一体化部品(ドライブヨーク150、第1ヨーク)の第1ボール受け面152と反対側の面(被写体側の面、+Z側の面)であり、撮像装置本体2にブレ補正装置100を締結する基準面となる。なお、レンズ装置12が、マウント面17を介して撮像装置本体2に取り付けられる。
【0059】
[レンズ交換の有無と可動部の付勢方向との関係]
レンズ交換式のカメラはレンズを着脱できるマウント構造となっていて、ユーザーはマウントから撮像素子をクリーニングすることができる。この場合、クリーニングペーパー等を使って手入れする時に撮像素子に触れることになる。BIS(ブレ補正機構)搭載のカメラであってもペーパーの押し付け方向と可動部の付勢方向が同じ向きのBIS構成ならば、撮像素子に触れても光軸方向にガタつくことがなく、品位を損ねることがない。
【0060】
一方、ペーパーの押し付け方向と可動部の付勢方向が逆向きであると、撮像素子に触れた時に光軸方向にガタつき、品位を損ねる懸念がある。この理由もあって、従来はペーパーの押し付け方向と可動部の付勢方向が同じ向きとなるようにBISを構成していた。図14は、このような従来のブレ補正装置の構成を示す模式図である。同図に示すように、従来のブレ補正装置900では、ペーパーの押し付け方向と可動部の付勢方向が共に-Z方向(撮像面側、撮影者側)で、同じ向きである。
【0061】
このようなレンズ交換式のカメラに対し、レンズ一体型のカメラはユーザーが撮像素子に直接アクセスができない構造となっている。よって、可動部の付勢方向を反転して+Z側(被写体側)にしても問題はない上に、シンプルなBIS構成になることによるコストダウンを享受できる。本実施形態は、このような構成のブレ補正装置、及び斯かるブレ補正装置を備えるカメラ(特にレンズ一体型のカメラ)において有効である。図10は、本実施形態に係るブレ補正装置100における付勢方向を示す模式図である。同図に示すように、ブレ補正装置100では、可動部の付勢方向が+Z方向(被写体側)である。
【0062】
[付勢部材による付勢]
図11は、付勢部材による付勢の様子を示す図である。同図に示すように、また図4について上述したように、ドライブヨーク150(第1ヨーク)にはマグネット136A,136B,138A,138B,140A,140Bが配置されており、これらマグネットの-Z側にコイル120,122,124がそれぞれ配置される。さらに、これらコイルの-Z側に磁気バネ162,164,166(付勢部材)がそれぞれ配置される。磁気バネ162,164,166は磁性材の金属板により構成される。このように、光軸方向(Z方向)において固定部130のマグネットと可動部110の磁気バネとが重なり合っていて、両者の間に磁気吸引力が働くことで、可動部110(保持枠112に保持された撮像素子16及びコイル120,122,124を含む)が固定部130のドライブヨーク150(第1ヨーク)に付勢される仕組みとなっている。なお、磁気バネ162,164,166は付勢部材の一態様であって、機械バネ等他の付勢部材を用いてもよい。また、磁気バネ(付勢部材)の枚数及び位置も、図11の態様に限定されるものではない。
【0063】
[部品点数とブレ補正装置の倒れにくさ]
ドライブヨーク150(第1ヨーク)と一体に形成された第1ボール受け面152と反対側の面である取付面154(取付面)は、撮像装置本体2にブレ補正装置100を取り付ける基準面となる。撮像装置本体2にはレンズ装置12を取り付けるマウント面17があり(図9を参照)、撮像素子16の撮像面16Aがマウント面17と平行になるようにブレ補正装置100を取り付けることが求められる。撮像素子16から取付面まで介する部品点数が多いと、その点数分だけ部品公差が積み上がる。すなわち、撮像素子16に対して取付面154が倒れやすく(傾斜しやすく)、平行を出すことが難しくなる。
【0064】
これまでのレンズ交換式カメラのブレ補正装置では、図14について上述したように、撮像面側(-Z側)の固定部(ベースヨーク940)に可動部910を付勢している。このような構成のブレ補正装置900では、撮像素子から撮像装置本体までに、可動部のボール受け面920、ボール922、固定部のボール受け面930、ベースヨーク940、シャフト950、フロントヨーク960が介在する。
【0065】
これに対し、本実施形態に係るブレ補正装置100では、図10等について上述のように、被写体側(+Z側)の固定部(ドライブヨーク150)に可動部110を付勢している。斯かる構成のブレ補正装置100では、撮像素子16から撮像装置本体2までに介在するのは、可動部110の第2ボール受け面118A、ボール134、ドライブヨーク150(第1ヨーク)である。なお、ブレ補正装置100(可動部110)においては、ドライブヨーク150に対しシャフト180を介してカウンターヨーク170が取り付けられているが、「撮像素子16に対する取付面154の倒れ」という意味では、シャフト180及びカウンターヨーク170は介在していない。
【0066】
このようなブレ補正装置100では、撮像素子16から取付面154まで介する部品点数が従来のブレ補正装置900よりも少ないため、倒れにくい構成である。これにより、撮像素子16とマウント面17の平行を出すためのあおり調整工程の削除や調整工数の削減などが可能となり、コストダウンが図られる。
【0067】
[光学部材の配置]
本実施形態において、可動部110は、撮像素子16の撮像面16Aからドライブヨーク150(第1ヨーク)に向かう方向(+Z側)に配置された光学部材を備える。図12は撮像面の前方に光学部材126を配置した様子を示す図である。同図の(a)部分は可動部110の正面斜視図(+Z側から見た状態)であり、同図の(b)部分は側面図(+Y側から見た状態)である。光学部材126はIR(InfraRed:近赤外光)カット用の光学部材であり、IRカットコートを施したガラスや、IRカットフィルタ等を用いることができるが、このようなIRカット用の光学部材に代えて、またはこれに加えて偏光素子やカラーフィルタ等の他の光学部材を用いてもよい。
【0068】
[ブレ補正装置の構成による撮像装置の構成への影響]
図13は、最後尾レンズと光学部材との位置関係を示す模式図である。撮像装置10がレンズ一体型である場合、ブレ補正装置100では、撮像素子16の前(+Z側)に配置する光学部材126とレンズ最後面(最後尾レンズ12Cの-Z側の面)との距離を短く設計できる。これは、可動部110の付勢方向が撮像面側(撮影者側;-Z側)の場合には、付勢方向と反対方向に落下や振動等の外力が加えられて可動部110が(+Z側に)浮き上がった時に、最後尾レンズ12Cと光学部材126が接触する懸念があるが、付勢方向が被写体側(+Z側)の場合には、外力により可動部110が浮き上がる方向が逆向き(-Z側)となるため光学部材126が最後尾レンズ12Cから遠ざかり、可動部110と最後尾レンズ12Cが接触することはないからである。なお、光学部材126と最後尾レンズ12Cとの間には、光軸Lの方向において他の光学部品が介在しないものとする。
【0069】
このように、本実施形態のブレ補正装置100では、上述した構成を採用することで、撮像装置10における光学設計の制約が減り、より小型で高性能のレンズを設計することが可能となる。
【0070】
以上で本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上述した態様に限定されず、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 被写体
2 撮像装置本体
4 接眼部
10 撮像装置
12 レンズ装置
12A レンズ群
12B レンズ群
12C 最後尾レンズ
16 撮像素子
16A 撮像面
17 マウント面
22 画像入力コントローラ
24 画像処理部
26 圧縮伸張処理部
28 ビデオエンコーダ
30 画像モニタ
38 操作部
40 制御部
47 フラッシュメモリ
48 メモリ
52 メディアコントローラ
54 メモリカード
58 駆動部
66 センサ
100 ブレ補正装置
110 可動部
112 保持枠
112A 開口
114A 開口
114B 開口
114C 開口
116 ボール保持部
118 ボール受け部材
118A 第2ボール受け面
120 コイル
122 コイル
124 コイル
126 光学部材
130 固定部
134 ボール
136A マグネット
136B マグネット
138A マグネット
138B マグネット
140A マグネット
140B マグネット
150 ドライブヨーク
152 第1ボール受け面
152A 凹部
154 取付面
162 磁気バネ
164 磁気バネ
166 磁気バネ
170 カウンターヨーク
180 シャフト
900 ブレ補正装置
910 可動部
920 ボール受け面
922 ボール
930 ボール受け面
940 ベースヨーク
950 シャフト
960 フロントヨーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14