(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124671
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】画像読取装置、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/10 20060101AFI20240906BHJP
H04N 1/12 20060101ALI20240906BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
H04N1/10
H04N1/12
H04N1/00 519
H04N1/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032505
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 滋雨
(72)【発明者】
【氏名】今関 尚治
(72)【発明者】
【氏名】小柳 正宗
【テーマコード(参考)】
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AB03
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB32
5C062AB33
5C062AB46
5C062AC15
5C062AC61
5C062AC65
5C062AD02
5C062AE01
5C062AF15
5C072AA01
5C072BA13
5C072CA05
5C072DA02
5C072DA04
5C072DA12
5C072EA05
5C072EA06
5C072FB12
5C072FB25
5C072LA02
5C072LA08
5C072LA15
5C072LA18
5C072MA01
5C072MB01
5C072NA01
5C072RA02
5C072RA16
5C072UA02
5C072VA03
5C072WA01
5C072WA02
(57)【要約】
【課題】原稿搬送部が開放された状態で原稿が誤って自動搬送されしまう不具合を生じにくくする。
【解決手段】原稿搬送部10は、その底面であって、原稿Dの搬送を妨げない位置に、第1コンタクトガラス43(光透過板)の下方で停止した状態の画像読取ユニット45によって読取り可能な画像パターン部48が設けられている。そして、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合に、原稿搬送部10の原稿セット部61からの原稿Dの搬送ができないように制御している。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像情報を読み取る画像読取装置であって、
光透過材料で形成されて、原稿を載置可能な原稿載置板と、
光透過材料で形成されて、前記原稿載置板に対して隣合う位置に設置された光透過板と、
が上面に設置された読取装置本体と、
前記読取装置本体の前記上面を開閉可能に構成されて、前記上面を閉鎖した状態であるときに原稿セット部にセットされた原稿を搬送して前記光透過板の位置を通過させる原稿搬送部と、
前記読取装置本体において移動機構によって前記光透過板及び前記原稿載置板の下方で前記光透過板と前記原稿載置板とが隣合う方向を移動方向として移動可能に構成されて、前記光透過板の下方に移動して停止した状態で前記原稿搬送部によって搬送された原稿の画像情報を読取る画像読取ユニットと、
を備え、
前記原稿搬送部は、その底面であって、原稿の搬送を妨げない位置に、前記光透過板の下方で停止した状態の前記画像読取ユニットによって読取り可能な画像パターン部が設けられ、
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部の前記原稿セット部からの原稿の搬送ができないように制御することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記原稿セット部に原稿がセットされているか否かを検知する原稿セット検知手段を備え、
前記原稿セット検知手段によって原稿が検知された場合であって、前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部の前記原稿セット部からの原稿の搬送ができないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記画像パターン部は、閉鎖状態の前記原稿搬送部における前記底面において、前記光透過板に対して原稿の搬送方向上流側に対応する位置に設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部が開放状態であることを報知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部における駆動を停止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記画像読取ユニットは、前記原稿載置板に載置された原稿の画像情報を、前記移動機構によって前記移動方向に移動しながら読取ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合であっても、前記画像読取ユニットによって前記原稿載置板に載置された原稿の画像情報を読取り可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、原稿の画像情報を読み取る画像読取装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、原稿搬送部(ADF)にセットされた原稿を自動搬送して原稿の画像情報を読取る画像読取装置が設けられたものが広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
このような画像読取装置は、ほとんどのものが、読取装置本体(画像形成装置本体)に対して原稿搬送部が開閉可能に構成されている。
【0003】
一方、特許文献1には、原稿搬送部における原稿のジャムの有無を検知することを目的として、原稿搬送部の底面であって、画像読取り位置から幅方向にズレた位置に、光学ユニット(読取ユニット)で読取可能なパターン部材を貼着する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像読取装置は、原稿搬送部が開放された状態で原稿が誤って自動搬送されしまうことがあった。そして、そのような場合には、原稿搬送部で原稿がジャム(原稿詰まり)してしまっていた。
特に、特許文献1の技術は、原稿搬送部において既に生じた原稿のジャムを検知することはできるものの、原稿のジャム自体を防止することができなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、原稿搬送部が開放された状態で原稿が誤って自動搬送されしまう不具合が生じにくい、画像読取装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における画像読取装置は、原稿の画像情報を読み取る画像読取装置であって、光透過材料で形成されて、原稿を載置可能な原稿載置板と、光透過材料で形成されて、前記原稿載置板に対して隣合う位置に設置された光透過板と、が上面に設置された読取装置本体と、前記読取装置本体の前記上面を開閉可能に構成されて、前記上面を閉鎖した状態であるときに原稿セット部にセットされた原稿を搬送して前記光透過板の位置を通過させる原稿搬送部と、前記読取装置本体において移動機構によって前記光透過板及び前記原稿載置板の下方で前記光透過板と前記原稿載置板とが隣合う方向を移動方向として移動可能に構成されて、前記光透過板の下方に移動して停止した状態で前記原稿搬送部によって搬送された原稿の画像情報を読取る画像読取ユニットと、を備え、前記原稿搬送部は、その底面であって、原稿の搬送を妨げない位置に、前記光透過板の下方に移動して停止した状態の前記画像読取ユニットによって読取り可能な画像パターン部が設けられ、前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部の前記原稿セット部からの原稿の搬送ができないように制御するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、原稿搬送部が開放された状態で原稿が誤って自動搬送されしまう不具合が生じにくい、画像読取装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【
図4】カバー部材を取り外した状態の読取装置本体を示す斜視図である。
【
図6】読取装置本体(画像形成装置本体)に対して原稿搬送部が開放された状態を示す概略斜視図である。
【
図8】画像読取ユニットで画像パターンを読取ったときの出力(光量)の一例を示すグラフである。
【
図9】画像読取装置でおこなわれる制御の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、
図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み取る画像読取装置、3は画像読取装置2や第2画像読取部80で読み取った画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、を示す。
また、10は原稿セット部61にセットされた原稿Dを読取装置本体15の第1コンタクトガラス43や第2画像読取部80に搬送して原稿排出部62に排出する原稿搬送部(ADF)、12~14は用紙Pが収納された給紙部、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
また、15は画像読取装置2の読取装置本体(画像読取装置本体)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は画像形成装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、80は原稿搬送部10によって搬送された原稿Dのウラ面の画像情報を光学的に読み取る第2画像読取部、を示す。
なお、画像形成装置1の外装部には、画像形成装置1における種々の情報を表示したり種々の指令を入力したりするための操作表示パネル110(操作表示部)が設置されている。
【0011】
原稿搬送部10は、読取装置本体15(画像形成装置本体1の一部である。)の上面を覆うように設置されている。原稿搬送部10は、ヒンジ88(
図6参照)を中心にした回動により、読取装置本体15の上面(第2コンタクトガラス44や第1コンタクトガラス43が設置されている。)を露呈したり覆ったりできるように構成されている(開閉可能に構成されている。)。
また、原稿搬送部10の底面(第2コンタクトガラス44に対向する面である。)には、第2コンタクトガラス44上の原稿Dを押さえるための圧板39(
図6、
図7参照)が設置されている。
【0012】
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
原稿Dは、ユーザーの選択によって、原稿搬送部10の原稿セット部61に載置されるか、又は、原稿搬送部10の開閉動作(回動)をおこなって第2コンタクトガラス44上に載置されるか、することになる。
原稿Dが原稿搬送部10の原稿セット部61に載置された場合には、原稿Dは、原稿搬送部10において、原稿セット部61から搬送(給送)されて、画像読取装置2の第1コンタクトガラス43の位置を通過する。このとき、画像読取装置2では、第1コンタクトガラス43の上方を通過する原稿Dのオモテ面の画像情報が、第1コンタクトガラス43の下方で停止した画像読取ユニット45によって光学的に読み取られる。そして、第1コンタクトガラス43の位置で画像読取ユニット45によって読取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
【0013】
なお、原稿搬送部10の開閉動作(回動)をおこなって第2コンタクトガラス44上(第2コンタクトガラス44と圧板39との間である。)に原稿Dが載置された場合には、読取装置本体15内の画像読取ユニット45(
図4~
図6等を参照できる。)が所定方向(
図1の左右方向である。)に移動(走行)しながら、第2コンタクトガラス44上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。そして、第2コンタクトガラス44の位置で画像読取ユニット45によって読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
【0014】
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写部7の位置で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
【0015】
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12~14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1内の最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
【0016】
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0017】
なお、原稿Dが原稿搬送部10の原稿セット部61に載置された場合であって、原稿Dのオモテ面に加えてウラ面の画像に基づいた画像形成をおこなう場合には、原稿搬送部10において、第1コンタクトガラス43の位置を経由して第2画像読取部80(CISである。)の位置を通過するときに、第2画像読取部80によって下方を通過する原稿Dのウラ面の画像情報が光学的に読み取られる。そして、オモテ面の画像に基づいた画像形成プロセスと同様に、第2画像読取部80で読み取られた光学的な画像情報が露光部3に送信されて、それに基づいた画像形成プロセスがおこなわれることになる。
【0018】
次に、
図2を用いて、原稿搬送部10について簡単に説明する。
図2に示すように、原稿搬送部10は、原稿セット部61(原稿台)、原稿セット検知センサ25、対向部材81、第2画像読取部80、当接部材90、原稿排出部62(排紙トレイ)、ピックアップローラ63、分離搬送ローラ対64(給紙ローラ及び分離ローラ)、複数の搬送ローラ対65~68、排出ローラ対69(排紙ローラ対)、等で構成されている。
【0019】
ここで、原稿セット部61は、上方に開放された空間が形成されていて、ユーザーによって上方からオモテ面を上方に向けた状態で原稿Dを載置できるように構成されている(複数枚の原稿Dの束を積載できるように構成されている)。なお、原稿セット部61には、原稿Dがセットされているか否かを光学的に検知する原稿セット検知手段としての原稿セット検知センサ25が設置されている。
原稿排出部62は、原稿セット部61の下方に設置されていて、画像読取装置2や第2画像読取部80にて画像が読み取られた後の原稿Dが排出されて載置されるように構成されている(複数枚の原稿Dがスタックされるように構成されている)。
【0020】
また、原稿セット部61から原稿排出部62に至る搬送経路には、搬送方向上流側から順に、ピックアップローラ63、分離搬送ローラ対64、第1搬送ローラ対65、第2搬送ローラ対66、第3搬送ローラ対67、第4搬送ローラ対68、排出ローラ対69、が設置されている。これらのローラ部材63~69は、原稿セット部61に載置された原稿Dを第1画像読取部(第1コンタクトガラス43と対向部材81との間である。)や第2画像読取部80に向けて搬送して、画像読取後の原稿Dを原稿排出部62に向けて搬送する搬送手段として機能するものである。そして、そのような搬送手段を駆動するADF駆動機構400(
図2参照)が、制御部100による制御によって駆動・駆動停止されることになる。
【0021】
次に、
図3~
図5等を用いて、画像読取装置2における読取装置本体15の構成・動作について説明する。
先に
図1等を用いて説明したように、原稿搬送部10の下方には、読取装置本体15が配設されている。なお、読取装置本体15は、画像形成装置本体1の一部とすることもできるし、画像形成装置本体1に対して着脱可能に構成されたものとすることもできる。
読取装置本体15は、
図3、
図4に示すように、筐体41(フレーム)上にカバー部材42がネジ締結などによって固定設置されて、その内部の略密閉空間に画像読取ユニット45やガイドロッド46(ガイド部材)やレール47や移動機構500などの部材が設置されている。カバー部材42には、略矩形状の開口部が2つ形成されていて、それぞれの開口部に嵌合するように第1コンタクトガラス43(光透過板)と第2コンタクトガラス44(原稿載置板)とが覆設されている。また、第2コンタクトガラス44の近傍(又は、第2コンタクトガラス44)には、読取面が白色からなる白色基準板40が設置されている。
筐体41とカバー部材42とは、いずれも、機械的強度が大きな樹脂材料などで形成されている。
光透過板としての第1コンタクトガラス43は、透明なガラスなどの光透過材料で形成された部材であって、その表面が画像読取面(原稿搬送面)として機能することになる。すなわち、先に
図1、
図2を用いて説明したように、原稿搬送部10によって画像読取面(原稿搬送面)に沿うように搬送される原稿Dに対して、第1コンタクトガラス43の位置に移動・停止した画像読取ユニット45の光源401から第1コンタクトガラス43を介して光が照射されて、原稿Dで反射した光が第1コンタクトガラス43を介して画像読取ユニット45の読取センサ410に受光されることで、原稿Dの画像情報が読取センサ410によって読み取られることになる。
【0022】
また、原稿載置板としての第2コンタクトガラス44は、透明なガラスなどの光透過材料で形成されて、原稿Dを載置可能な部材であって、その表面が原稿Dの載置部(原稿載置面)として機能することになる。そして、ユーザーによって第2コンタクトガラス44上に載置された原稿Dの画像情報が、所定方向(
図4の矢印方向であって、副走査方向である。)に移動する画像読取ユニット45によって光学的に読み取られることになる。
【0023】
図5に示すように、画像読取ユニット45には、光源401、複数のミラー402~406(複数の光学素子)、結像ユニット407などが設けられている。また、結像ユニット407は、複数の結像レンズ408、409、読取センサ410、受台412、調整ブラケット413、レンズバンド414などで構成されている。
詳しくは、
図5を参照して、移動機構500の稼働によって、第2コンタクトガラス44上に載置された原稿Dに対して、画像読取ユニット45が所定方向(副走査方向)に移動(走行)しながら、光源401から第2コンタクトガラス44を介して光が主走査方向(副走査方向に直交する方向であって、
図5の紙面垂直方向である。)にわたって照射されて、原稿Dで反射した光が、第2コンタクトガラス44、複数のミラー402~406(複数の光学素子)、結像レンズ408、409を介して、基板411に実装されたCCD、CMOSなどの読取センサ410(イメージセンサ)に受光されることで、原稿Dの画像情報が読取センサ410によって読み取られることになる。
なお、本実施の形態において、読取センサ410が実装された基板411は、受台412上に設置された調整ブラケット413に固定設置されていて、その位置を調整ブラケット413の位置調整によって調整できるように構成されている。また、第1の結像レンズ408はレンズバンド414を介して受台412上に固定され、第2の結像レンズ409はブラケットを介して受台412上に固定されている。
【0024】
また、
図4を参照して、ガイド部材としてのガイドロッド46(軸状部材)は、金属材料等で形成されていて、画像読取ユニット45に嵌合して画像読取ユニット45の所定方向(
図4の矢印方向、
図5の左右方向であって、副走査方向である。)の走行を案内するようにその方向(副走査方向)に延設されている。本実施の形態において、ガイドロッド46は、主走査方向の一端側において、筐体41に副走査方向(所定方向)の両端部が支持(両端支持)されている。
また、
図4を参照して、レール47は、比較的機械強度の高い厚肉の板金で形成されていて、画像読取ユニット45の主走査方向他端側が載置された状態で、画像読取ユニット45を摺動可能に保持するように、副走査方向に延設されている。
また、図示は省略するが、画像読取ユニット45は、ワイヤ機構、送りネジ機構、モータ駆動などを用いた移動機構500に接続されていて、制御部100(
図1、
図2参照)に制御された移動機構500によって副走査方向に往復移動できるように構成されている。
【0025】
以下、
図6~
図9等を用いて、本実施の形態における画像読取装置2の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に説明したように、本実施の形態における画像読取装置2は、原稿Dの画像情報を読み取るものであって、主として、読取装置本体15と原稿搬送部10とで構成されている。
【0026】
読取装置本体15の上面(原稿搬送部10に対向する面である。)には、原稿載置板としての第2コンタクトガラス44と、光透過板としても第1コンタクトガラス43と、が設けられている。
第2コンタクトガラス44は、光透過材料で形成されて、原稿Dを載置可能な原稿載置板である。
第1コンタクトガラス43は、光透過材料で形成されて、第2コンタクトガラス44(原稿載置板)に対して隣合う位置(
図2の左側である。)に設置された光透過板である。また、第1コンタクトガラス44は、対向部材81と、後述する画像パターン部48と、に対向するように形成されている。
【0027】
また、読取装置本体15には、画像読取ユニット45が設置されている。
画像読取ユニット45は、移動機構500によって第1、第2コンタクトガラス43、44の下方で
図2の左右方向(第1コンタクトガラス43と第2コンタクトガラス44とが隣合う方向である。)を移動方向として移動可能に構成されている。
そして、原稿自動搬送時に、画像読取ユニット45は、第1コンタクトガラス43(光透過板)を介して対向部材81の下方に移動して停止した状態で原稿搬送部10によって搬送された原稿Dの画像情報を読取ることになる。これに対して、原稿非搬送時には、画像読取ユニット45は、第2コンタクトガラス44(原稿載置板)に載置された原稿Dの画像情報を、移動機構500によって
図2の左右方向(移動方向)に移動しながら読取ることになる
【0028】
原稿搬送部10は、読取装置本体15の上面を開閉可能に構成されている。
具体的に、原稿搬送部10は、ヒンジ88を中心にした回動によって、
図2等に示す読取装置本体15の上面を閉鎖した状態(閉鎖状態)と、
図6に示す読取装置本体15の上面を開放した状態(開放状態)と、を切り替えられるように構成されている。
また、先に
図2等を用いて説明したように、原稿搬送部10は、読取装置本体15の上面を閉鎖した状態(閉鎖状態)であるときに、原稿セット部61にセットされた原稿Dを搬送して第1コンタクトガラス43(対向部材81と第1コンタクトガラス43との間である。)の位置を通過させるものである。
【0029】
ここで、
図6、
図7(及び、
図2)等を参照して、本実施の形態において、原稿搬送部10には、画像パターン部48が設けられている。
詳しくは、原稿搬送部10の底面(圧板39が設置された面であって、閉鎖状態時に第1、第2コンタクトガラス43、44に対向する面である。)であって、原稿搬送部10による原稿Dの搬送を妨げない位置に、第1コンタクトガラス43(光透過板)の下方で停止した状態の画像読取ユニット45によって読取り可能な画像パターン部48が設けられている。
そして、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合に、原稿搬送部10が開放状態であるものとして、原稿搬送部10の原稿セット部61からの原稿Dの搬送ができないように制御している。
これに対して、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れる場合には、原稿搬送部10が閉鎖状態であるものとして、原稿搬送部10の原稿セット部61からの原稿Dの搬送ができるように制御している。換言すると、閉鎖時に、画像パターン部48は、第1コンタクトガラス43を介した下方の位置に停止した状態の画像読取ユニット45によって読取られることになる。
【0030】
なお、本願明細書等において、「画像パターン部を読取れない場合」とは、画像パターンを完全に読み取れない場合はもちろんのこと、画像パターンを所定の検知基準の範囲内で読み取れない場合も含むものとする。したがって、後で
図8を用いて説明するように、画像読取ユニット45(読取センサ410)で検知した光量データの変化幅が、予め定めた基準光量データに対して所定範囲外となるような場合も、「画像パターン部を読取れない場合」となる。
したがって、本願明細書等において、「画像パターン部を読取れる場合」とは、上述した「画像パターン部を読取れない場合」でない場合となる。
【0031】
詳しくは、本実施の形態では、原稿セット検知手段としての原稿セット検知センサ25(
図1参照)によって原稿Dが検知された場合であって、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合に、原稿搬送部10の原稿セット部61からの原稿Dの搬送ができないように制御している。
具体的に、そのような場合に、原稿搬送部10における駆動を停止(禁止)するに、制御部100によってADF駆動機構400を制御している。原稿セット部61に原稿Dがセットされていて、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合には、ユーザーが、操作表示パネル110のプリントキーを押しても、開放状態の原稿搬送部10が駆動されないように制御している。
また、そのような場合に、原稿搬送部10が開放状態であることを報知している。原稿セット部61に原稿Dがセットされていて、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合には、操作表示パネル110に、「原稿搬送部10が開放状態であって、原稿搬送部10にセットされた原稿Dの自動搬送・画像読取はできません」なる趣旨の表示がされることになる。
【0032】
このようにすることで、
図6に示すように原稿搬送部10が開放された状態で、原稿Dが誤って自動搬送されしまう不具合が軽減されることになる。そのため、開放状態の原稿搬送部10で原稿Dがジャム(原稿詰まり)してしまう不具合も軽減されることになる。
【0033】
なお、本実施の形態において、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合であっても、画像読取ユニット45によって第2コンタクトガラス44(原稿載置板)に載置された原稿Dの画像情報を読取り可能に構成することもできる。
具体的に、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れずに原稿搬送部10が開放状態である場合であっても、第2コンタクトガラス44上に原稿Dが載置されていることが第2の原稿セットセンサ(不図示)で検知されて、原稿非搬送時を特定するプリントキーが押されたときに、画像読取ユニット45が第2コンタクトガラス44の下方を移動しながら、第2コンタクトガラス44上の原稿Dの画像情報を読取ることになる。
このように構成することで、第2コンタクトガラス44と圧板39との間に収まりきらない原稿D(例えば、厚手の書籍中のページなどである。)や、第2コンタクトガラス44をはみ出してしまうような原稿D(例えば、新聞などである。)、などであっても、原稿非搬送によるプリントが可能になる。
【0034】
ここで、
図6、
図7(及び、
図2)等を参照して、本実施の形態において、画像パターン部48は、閉鎖状態の原稿搬送部10における底面(圧板39が設置された面である。)において、第1コンタクトガラス43(光透過板)に対して原稿Dの搬送方向上流側に対応する位置に設置されている。
すなわち、
図7に示すように、画像パターン部48は、原稿搬送部10の底面において、対向部材81(閉鎖状態において第1コンタクトガラス43に対向する部材である。)に対して
図7の左側の位置(読取位置から上流側に外れた位置)に配置されている。
このように構成することで、画像パターン部48を、対向部材81に対して
図7の右側の位置(対向部材81と第2コンタクトガラス44との間)に配置する場合のように、原稿非搬送時において第2コンタクトガラス44上の原稿Dの読取り時に、
図2、
図7の左右方向に移動する画像読取ユニット45によって画像パターン部48も読取られてしまうような不具合を防止することができる。
【0035】
また、
図7(及び、
図6)に示すように、本実施の形態において、画像パターン部48は、主走査方向(
図7の上下方向)に延びる矩形状の白色のベース部の表面に、
図7の下方から上方に向けて順に、青色パッチパターン、緑色パッチパターン、赤色パッチパターンが1cm程度の間隔をあけて形成されている。
これらの複数のパッチパターンは、それぞれ1cm四方程度のものであって、互いに主走査方向の反射率が異なり、それぞれ光量のピーク値が取得できる程度の形状のものである。そして、第1コンタクトガラス43の下方の読取位置(原稿自動搬送時における読取位置よりも若干上流側にズレた位置とすることもできる。)に停止している状態の画像読取ユニット45によって、画像パターン部48を読取った結果に基づいて、原稿搬送部10の開閉状態を把握することになる。
画像パターン部48は、画像読取ユニット45による検知によって、原稿搬送部10の開閉状態を把握することができるものであれば、本実施の形態のもののように赤、緑、青の光の3原色を用いたものでなくても良い。ただし、画像パターン部48として黒色パターンを用いた場合には、外乱光や暗い部屋での誤検知が考えられる。また、画像パターン部48として複雑なパターンであれば、コストがかかってしまう。
【0036】
図8は、画像読取ユニット45で画像パターン部48を読取ったときの出力(3つのパッチパターンの光量データ)の一例を示すグラフである。
図8において実線で示す基準光量データと、破線で示す実際に読取った光量データを比較して、その変化の幅が所定範囲内であれば原稿搬送部10が閉鎖状態であって、その変化の幅が所定範囲外であれば原稿搬送部10が開放状態であるものと認識される。
なお、本実施の形態において、画像パターン部48は、主走査方向の読取範囲の全域にわたって形成されているのではなくて、読取範囲全域の中央の5cm程度の幅の中に形成されている。これにより、画像パターン部48がコストダウンされるとともに、画像パターン部48の端部周辺での画像読取ユニット45の読取り特性(光量減衰)の影響を避けることができる。
【0037】
以下、
図9を用いて、画像読取装置2でおこなわれる制御の一例について説明する。
まず、原稿セット検知センサ25によって原稿セット部61における原稿Dのセットが検知されているかが判別される(ステップS1)。その結果、原稿セット部61に原稿Dがセットされて、画像読取ユニット45が画像パターン部48の下方位置(読取位置)にいることが判別されると、画像読取ユニット45によって画像パターン部48が読取られる(ステップS2~S4)。
そして、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読み取った結果(読取光量)が、所定範囲内であるときには原稿搬送部10が閉鎖状態であるものと判断し(ステップS6)、所定範囲外であるときには原稿搬送部10が開放状態であるものと判断する(ステップS7)。そして、ステップ6又はステップS7の判断結果(開放状態であるか閉鎖状態であるか)を、制御部100に通知する(ステップS8)。
その後、操作表示パネル110のプリントキーが押されたことが判別されると(ステップS9)、原稿搬送部10が開放状態であるか(ステップS7の確定がされたか)が判別される(ステップS10)。その結果、原稿搬送部10が開放状態である場合には、操作表示パネル110に原稿搬送部10が開放状態である旨を報知(表示)するとともに、ADF駆動機構400の駆動を不可とする(ステップS11)。
これに対して、ステップS10で、原稿搬送部10が開放状態ではなく閉鎖状態である場合には、シェーディング補正(
図4等に示す白色基準板40を用いた画像読取ユニット45の光量調整である。)をおこなう(ステップS12)。そして、原稿搬送部10を用いた所望の枚数の原稿搬送と画像読取りとを、最終の原稿Dまで繰り返しおこなう(ステップS13、S14)。
一方、ステップS1にて、原稿セット部61に原稿Dがセットされていないことが判別されて、第2コンタクトガラス44に原稿非搬送用の原稿Dがセットされたことが検知されると、操作表示パネル110のプリントキーが押されたかが判別される(ステップS15)。そして、プリントキーが押されると、シェーディング補正をおこなって(ステップS16)、その後に画像読取ユニット45によって第2コンタクトガラス44上の原稿Dの画像情報が読取られる(ステップS17)。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態における画像読取装置2は、原稿Dの画像情報を読み取る画像読取装置であって、光透過材料で形成されて原稿Dを載置可能な第2コンタクトガラス44(原稿載置板)と、光透過材料で形成されて第2コンタクトガラス44に対して隣合う位置に設置された第1コンタクトガラス43(光透過板)と、が上面に設置された読取装置本体15が設けられている。また、読取装置本体15の上面を開閉可能に構成されて、その上面を閉鎖した状態であるときに原稿セット部61にセットされた原稿Dを搬送して第1コンタクトガラス43の位置を通過させる原稿搬送部10が設けられている。さらに、読取装置本体15において移動機構500によって第1コンタクトガラス43及び第2コンタクトガラス44の下方で第1コンタクトガラス43と第2コンタクトガラス44とが隣合う方向を移動方向として移動可能に構成されて、第1コンタクトガラス43の下方で停止した状態で原稿搬送部10によって搬送された原稿Dの画像情報を読取る画像読取ユニット45が設けられている。そして、原稿搬送部10は、その底面であって、原稿Dの搬送を妨げない位置に、第1コンタクトガラス43の下方に移動して停止した状態の画像読取ユニット45によって読取り可能な画像パターン部48が設けられている。そして、画像読取ユニット45によって画像パターン部48を読取れない場合に、原稿搬送部10の原稿セット部61からの原稿Dの搬送ができないように制御している。
これにより、原稿搬送部10が開放された状態で原稿Dが誤って自動搬送されしまう不具合が生じにくくなる。
【0039】
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される画像読取装置2に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される画像読取装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される画像読取装置2に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される画像読取装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0041】
なお、本願において、「原稿」とは、紙からなる原稿の他に、OHP等のシート状部材からなるすべての原稿を含むものと定義する。
【符号の説明】
【0042】
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
2 画像読取装置、
10 原稿搬送部(ADF)、
15 読取装置本体(画像読取装置本体)、
25 原稿セット検知センサ(原稿セット検知手段)、
43 第1コンタクトガラス(光透過板)、
44 第2コンタクトガラス(原稿載置板)、
45 画像読取ユニット、
48 画像パターン部、
61 原稿セット部(原稿台)、
100 制御部、
500 移動機構、
D 原稿。
【0043】
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~8の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
原稿の画像情報を読み取る画像読取装置であって、
光透過材料で形成されて、原稿を載置可能な原稿載置板と、
光透過材料で形成されて、前記原稿載置板に対して隣合う位置に設置された光透過板と、
が上面に設置された読取装置本体と、
前記読取装置本体の前記上面を開閉可能に構成されて、前記上面を閉鎖した状態であるときに原稿セット部にセットされた原稿を搬送して前記光透過板の位置を通過させる原稿搬送部と、
前記読取装置本体において移動機構によって前記光透過板及び前記原稿載置板の下方で前記光透過板と前記原稿載置板とが隣合う方向を移動方向として移動可能に構成されて、前記光透過板の下方で停止した状態で前記原稿搬送部によって搬送された原稿の画像情報を読取る画像読取ユニットと、
を備え、
前記原稿搬送部は、その底面であって、原稿の搬送を妨げない位置に、前記光透過板の下方に移動して停止した状態の前記画像読取ユニットによって読取り可能な画像パターン部が設けられ、
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部の前記原稿セット部からの原稿の搬送ができないように制御することを特徴とする画像読取装置。
(付記2)
前記原稿セット部に原稿がセットされているか否かを検知する原稿セット検知手段を備え、
前記原稿セット検知手段によって原稿が検知された場合であって、前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部の前記原稿セット部からの原稿の搬送ができないように制御することを特徴とする付記1に記載の画像読取装置。
(付記3)
前記画像パターン部は、閉鎖状態の前記原稿搬送部における前記底面において、前記光透過板に対して原稿の搬送方向上流側に対応する位置に設置されたことを特徴とする付記1又は付記2に記載の画像読取装置。
(付記4)
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部が開放状態であることを報知することを特徴とする付記1~付記3のいずれかに記載の画像読取装置。
(付記5)
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合に、前記原稿搬送部における駆動を停止することを特徴とする付記1~付記4のいずれかに記載の画像読取装置。
(付記6)
前記画像読取ユニットは、前記原稿載置板に載置された原稿の画像情報を、前記移動機構によって前記移動方向に移動しながら読取ることを特徴とする付記1~付記5のいずれかに記載の画像読取装置。
(付記7)
前記画像読取ユニットによって前記画像パターン部を読取れない場合であっても、前記画像読取ユニットによって前記原稿載置板に載置された原稿の画像情報を読取り可能であることを特徴とする付記1~付記6のいずれかに記載の画像読取装置。
(付記8)
付記1~付記7のいずれかに記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0044】