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  • 特開-再凝縮装置及び冷却装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125100
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】再凝縮装置及び冷却装置
(51)【国際特許分類】
   F25B 9/00 20060101AFI20240906BHJP
   F25B 9/02 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
F25B9/00 K
F25B9/00 311
F25B9/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033212
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】320011650
【氏名又は名称】大陽日酸株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 洋一郎
(72)【発明者】
【氏名】山中 良浩
(72)【発明者】
【氏名】檜垣 春弘
(57)【要約】
【課題】第2冷媒に関する保守運用の負担を抑制し易い再凝縮装置及び冷却装置を提供する。
【解決手段】第1冷媒2を収容する第1収容空間3aと、第1収容空間3aを囲繞する第2収容空間3bとを形成する収容部3と、第2収容空間3bを通して第2冷媒を循環させる循環経路5と、を有する冷却装置6を構成するための、再凝縮装置1であって、第1冷却ステージ7aと第2冷却ステージ7bとを有する多段式冷凍機8と、第2冷却ステージ7bによって冷却されることで、蒸発した第1冷媒2を凝縮させる第1熱交換器9aと、循環経路5における昇圧装置4よりも上流側且つ第2収容空間3bよりも下流側の部分と循環経路5における昇圧装置4よりも下流側且つ第2収容空間3bよりも上流側の部分との間で熱を交換させる第2熱交換器9bと、循環経路5における第2熱交換器9bよりも下流側且つ第2収容空間3bよりも上流側の部分と第1冷却ステージ7aとの間で熱を交換させる第3熱交換器9cと、を有する再凝縮装置1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体状態の第1冷媒を収容する第1収容空間と、前記第1収容空間から隔離され、前記第1収容空間を囲繞する第2収容空間とを形成する収容部と、昇圧装置を有し且つ前記第2収容空間を通して第2冷媒を循環させる循環経路と、を有する冷却装置を構成するための、再凝縮装置であって、
第1冷却ステージと前記第1冷却ステージよりも低温側の第2冷却ステージとを有する多段式冷凍機と、
前記第2冷却ステージによって冷却されることで、蒸発した前記第1冷媒を凝縮させる第1熱交換器と、
前記循環経路における前記昇圧装置よりも上流側且つ前記第2収容空間よりも下流側の部分と前記循環経路における前記昇圧装置よりも下流側且つ前記第2収容空間よりも上流側の部分との間で熱を交換させる第2熱交換器と、
前記循環経路における前記第2熱交換器よりも下流側且つ前記第2収容空間よりも上流側の部分と前記第1冷却ステージとの間で熱を交換させる第3熱交換器と、
を有する再凝縮装置。
【請求項2】
前記循環経路において前記第2冷媒が気体状態で循環する、請求項1に記載の再凝縮装置。
【請求項3】
前記第2冷媒がヘリウムである、請求項1に記載の再凝縮装置。
【請求項4】
前記第1冷媒がヘリウムである、請求項1に記載の再凝縮装置。
【請求項5】
多段式冷凍機がGM式又はパルス管式である、請求項1に記載の再凝縮装置。
【請求項6】
前記循環経路と、
前記循環経路の所定部分の圧力を検出する圧力検出装置と、
前記圧力検出装置によって検出された圧力に応じて前記循環経路に前記第2冷媒を供給する第2冷媒供給装置と、を更に有する、請求項1に記載の再凝縮装置。
【請求項7】
第1冷媒を収容する第1収容空間と、前記第1収容空間から隔離され、前記第1収容空間を囲繞する第2収容空間とを形成する収容部と、昇圧装置を有し且つ前記第2収容空間を通して第2冷媒を循環させる循環経路と、を有する冷却装置であって、
請求項1~6の何れか1項に記載の再凝縮装置によって構成される冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再凝縮装置及び冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体状態の第1冷媒を収容する第1容器と、第1容器及び第2冷媒を収容する第2容器と、を有する冷却装置を構成するための、再凝縮装置であって、第1冷却ステージと第1冷却ステージよりも低温側の第2冷却ステージとを有する多段式冷凍機と、第2冷却ステージによって冷却されることで、蒸発した第1冷媒を凝縮させる第1熱交換器と、を有する再凝縮装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
再凝縮装置によれば、蒸発した第1冷媒を第1熱交換器において凝縮させることができるので、第1冷媒が蒸発して失われるのに伴う第1冷媒の補充を行う負担を抑制できる。また、第2収容空間内の第2冷媒によって第1収容空間内の第1冷媒を冷却できるので、第1収容空間内の第1冷媒の蒸発量を抑制し、その結果、第2冷却ステージの負荷を抑制し、効率的な運用を実現できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-71265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような再凝縮装置は、第2冷媒に関する保守運用の負担を抑制することが求められる。
【0006】
そこで本発明の目的は、第2冷媒に関する保守運用の負担を抑制し易い再凝縮装置及び冷却装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0008】
[1]
液体状態の第1冷媒を収容する第1収容空間と、前記第1収容空間から隔離され、前記第1収容空間を囲繞する第2収容空間とを形成する収容部と、昇圧装置を有し且つ前記第2収容空間を通して第2冷媒を循環させる循環経路と、を有する冷却装置を構成するための、再凝縮装置であって、
第1冷却ステージと前記第1冷却ステージよりも低温側の第2冷却ステージとを有する多段式冷凍機と、
前記第2冷却ステージによって冷却されることで、蒸発した前記第1冷媒を凝縮させる第1熱交換器と、
前記循環経路における前記昇圧装置よりも上流側且つ前記第2収容空間よりも下流側の部分と前記循環経路における前記昇圧装置よりも下流側且つ前記第2収容空間よりも上流側の部分との間で熱を交換させる第2熱交換器と、
前記循環経路における前記第2熱交換器よりも下流側且つ前記第2収容空間よりも上流側の部分と前記第1冷却ステージとの間で熱を交換させる第3熱交換器と、
を有する再凝縮装置。
【0009】
[2]
前記循環経路において前記第2冷媒が気体状態で循環する、[1]に記載の再凝縮装置。
【0010】
[3]
前記第2冷媒がヘリウムである、[1]又は[2]に記載の再凝縮装置。
【0011】
[4]
前記第1冷媒がヘリウムである、[1]~[3]の何れか1項に記載の再凝縮装置。
【0012】
[5]
多段式冷凍機がGM式又はパルス管式である、[1]~[4]の何れか1項に記載の再凝縮装置。
【0013】
[6]
前記循環経路と、
前記循環経路の所定部分の圧力を検出する圧力検出装置と、
前記圧力検出装置によって検出された圧力に応じて前記循環経路に前記第2冷媒を供給する第2冷媒供給装置と、を更に有する、[1]~[5]の何れか1項に記載の再凝縮装置。
【0014】
[7]
第1冷媒を収容する第1収容空間と、前記第1収容空間から隔離され、前記第1収容空間を囲繞する第2収容空間とを形成する収容部と、昇圧装置を有し且つ前記第2収容空間を通して第2冷媒を循環させる循環経路と、を有する冷却装置であって、
[1]~[6]の何れか1項に記載の再凝縮装置によって構成される冷却装置。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第2冷媒に関する保守運用の負担を抑制し易い再凝縮装置及び冷却装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態の冷却装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を例示説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明の一実施形態の再凝縮装置1は、液体状態の第1冷媒2を収容する密封された第1収容空間3aと、第1収容空間3aから隔離され、第1収容空間3aを囲繞する密封された第2収容空間3bとを形成する収容部3(容器)と、昇圧装置4を有し且つ第2収容空間3bを通して第2冷媒を循環させる循環経路5と、を有する冷却装置6を構成するための、再凝縮装置1である。冷却装置6は、例えば、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)装置などの超伝導コイルなどの超伝導機器などを第1収容空間3a内に内蔵して冷却するクライオスタットとして構成される。
【0019】
再凝縮装置1は、第1冷却ステージ7aと第1冷却ステージ7aよりも低温側の第2冷却ステージ7bとを有する多段式冷凍機8と、第2冷却ステージ7bによって冷却されることで、蒸発した第1冷媒2を凝縮させる第1熱交換器9aと、循環経路5における昇圧装置4よりも上流側且つ第2収容空間3bよりも下流側の部分と循環経路5における昇圧装置4(例えばコンプレッサ)よりも下流側且つ前記第2収容空間3bよりも上流側の部分との間で熱を交換させる第2熱交換器9bと、循環経路5における第2熱交換器9bよりも下流側且つ第2収容空間3bよりも上流側の部分と第1冷却ステージ7aとの間で熱を交換させる第3熱交換器9cと、を有する。つまり、冷却装置6は、多段式冷凍機8、第1熱交換器9a、第2熱交換器9b及び第3熱交換器9cを有する再凝縮装置1を有する。なお、多段とは2段以上であることを意味する。
【0020】
上記のような構成によれば、蒸発した第1冷媒2を第1熱交換器9aによって凝縮させることができるので、第1冷媒2が蒸発して失われるのに伴う第1冷媒2の補充を行う負担を抑制し易くできる。また、第2収容空間3b内の第2冷媒によって第1収容空間3a内の第1冷媒2を冷却できるので、第1収容空間3a内の第1冷媒2の蒸発量を抑制し、その結果、第2冷却ステージ7bの負荷を抑制し、効率的な運用を実現し易くできる。
【0021】
また、上記のような構成によれば、昇圧装置4から出た(そして例えば、大気との熱交換によって大気温度近くまで冷却された)第2冷媒を、まずは第2熱交換器9bにおいて、第2収容空間3bから出た第2冷媒によって冷却し、次に第3熱交換器9cにおいて第1冷却ステージ7aによって冷却し、第2収容空間3bに送り、その結果、第2収容空間3b内の第2冷媒によって第1収容空間3a内の第1冷媒2を冷却できる。
【0022】
このような熱サイクルで循環させる第2冷媒の運用によれば、第2冷媒の補充の必要性を抑制し易くできるので、第2冷媒に関する保守運用の負担を抑制し易くできる。また、上記のように第3熱交換器9cによって第1冷却ステージ7aの負荷を高めることにより、第2冷却ステージ7bの優れた冷凍能力を実現し易くできる。
【0023】
収容部3は、第2収容空間3bの外側に、第1真空断熱空間3cを形成する。このような構成によれば、冷却装置6のより一層、効率的な運用を実現し易くできる。
【0024】
収容部3は、第2収容空間3bの内側且つ第1収容空間3aの外側に、第2真空断熱空間3dを形成する。第2真空断熱空間3dは、第1真空断熱空間3cに連通する。第1収容空間3aは内容器3eの内側に形成される。第2収容空間3bは、内容器3eを囲繞する中空壁容器3fにおける内壁3f1と外壁3f2との間の中空部として形成される。中空壁容器3fは外容器3gに囲繞される。第2真空断熱空間3dは、内容器3eと内壁3f1との間に形成される。第1真空断熱空間3cは、外壁3f2と外容器3gとの間に形成される。しかし、収容部3の構成はこれに限らない。
【0025】
再凝縮装置1は、蒸発した第1冷媒2を第1収容空間3a内から第1熱交換器9aまで導き且つ第1熱交換器9aによって凝縮させられた第1冷媒2を第1収容空間3a内まで導く移送管14を有する。このような構成によれば、冷却装置6のより一層、効率的な運用を実現し易くできる。しかし、再凝縮装置1の構成はこれに限らない。
【0026】
第2熱交換器9bは、低温側流路の向きと高温側流路の向きが反対である対向流型である。このような構成によれば、第2熱交換器9bの効率的な運用を実現し易くできる。しかし、第2熱交換器9bの構成はこれに限らない。
【0027】
循環経路5における第2熱交換器9bよりも上流側の部分は、第2収容空間3bまで伸びる第1真空断熱配管15aによって構成される。このような構成によれば、冷却装置6のより一層、効率的な運用を実現し易くできる。しかし、循環経路5の構成はこれに限らない。
【0028】
循環経路5における第3熱交換器9cよりも下流側の部分は、第2収容空間3bまで伸びる第2真空断熱配管15bによって構成される。このような構成によれば、冷却装置6のより一層、効率的な運用を実現し易くできる。しかし、循環経路5の構成はこれに限らない。
【0029】
第2熱交換器9bは、多段式冷凍機8と一体に設けられる。このような構成によれば、冷却装置6を簡便に構成し易くできる。しかし、第2熱交換器9bの構成はこれに限らない。
【0030】
再凝縮装置1は循環経路5を有さない。つまり、冷却装置6は、多段式冷凍機8、第1熱交換器9a、第2熱交換器9b、第3熱交換器9c及び移送管14を有する再凝縮装置1と、収容部3と、循環経路5(第1真空断熱配管15a及び第2真空断熱配管15bを含む)と、を有する。
【0031】
しかし、再凝縮装置1は循環経路5を有してもよい。この場合、冷却装置6は、多段式冷凍機8、第1熱交換器9a、第2熱交換器9b、第3熱交換器9c、移送管14及び循環経路5(第1真空断熱配管15a及び第2真空断熱配管15bを含む)を有する再凝縮装置1と、収容部3と、を有する。
【0032】
また再凝縮装置1は、循環経路5の所定部分の圧力を検出する圧力検出装置10(例えば圧力センサ)と、圧力検出装置10によって検出された圧力に応じて、例えば(コンピュータによって構成される)制御装置(不図示)によって、循環経路5に(例えば気体状態の)第2冷媒を供給する第2冷媒供給装置11と、を更に有する。つまり、冷却装置6は、圧力検出装置10と第2冷媒供給装置11を更に有する。このような構成によれば、第2収容空間3bの内部の圧力を適切に調整し易くできるので、より一層、効率的な運用を実現できる。例えば、第2収容空間3bの内部の圧力を大気圧~数十kPaGとすることができる。また、第2冷媒の循環量は例えば、通常のクライオスタットにとって十分である50slmとすることができる。しかし、冷却装置6はこのような構成に限らない。
【0033】
第2冷媒供給装置11は、第2冷媒を収容するバッファータンク12と、圧力検出装置10によって検出された圧力に応じて開度を調整される弁13とを有する。このような構成によれば、第2冷媒供給装置11を簡便に構成し易くできる。しかし、第2冷媒供給装置11の構成はこれに限らない。
【0034】
第2冷媒は、循環経路5において気体状態で循環する。このような構成によれば、循環経路5において第2冷媒が凍結を生じないように温度制御する負担を抑制し易くできるので、第2冷媒に関する保守運用の負担をより一層、抑制し易くできる。またこの場合、第2収容空間3b内の第2冷媒の温度が例えば77K以下の低温になるように運用し易くできるので、第1収容空間3a内の第1冷媒2の蒸発量をより一層、抑制できる。また第2冷媒の液化は高圧ガスの法対応の負担を招く場合もある。しかし、冷却装置6は循環経路5において第2冷媒が気体状態で循環する構成に限らない。
【0035】
第1冷媒2はヘリウムである。このような構成によれば、第1冷媒2による優れた冷却能力を実現し易くできる。しかし、第1冷媒2はヘリウムに限らない。
【0036】
第2冷媒はヘリウムである。このような構成によれば、第2冷媒による優れた冷却能力を実現し易くできる。また、使用する冷媒の種類を抑制し、より一層、効率的な運用を実現できる。しかし、第2冷媒はヘリウムに限らない。
【0037】
多段式冷凍機8は、GM(Gifford-McMahon)式又はパルス管式である。このような構成によれば、第3熱交換器9cによって第1冷却ステージ7aの負荷を高めることにより、第2冷却ステージ7bの(例えば4.2K以下の)優れた冷凍能力をより一層、実現し易くできる。しかし、多段式冷凍機8の構成はこれに限らない。
【0038】
多段式冷凍機8は、2段式である。このような構成によれば、第2冷却ステージ7bの優れた冷凍能力をより一層、実現し易くできる。しかし、多段式冷凍機8の構成はこれに限らない。
【0039】
GM式又はパルス管式の場合、例えば、市販の2段式冷凍機を用いて第1冷却ステージ7aが50~70Kとなるように運用することによって第2冷却ステージ7bの温度が4.2Kであるときの冷却能力を最大化することが可能である。一方、第1冷却ステージ7aに負荷がない場合、市販の2段式冷凍機では第1冷却ステージ7aが40K以下となる傾向がある。
【0040】
GM式の場合、市販の2段式冷凍機では横向き設置、逆向き設置でも能力の低下がほとんどなく、その結果、設置の自由度が高い傾向がある。特に横向き設置によれば、限られた天井高さでの設置を実現し易い。またGM式は、市販の2段式冷凍機では、同じ温度で比較するとパルス管式よりも若干効率が良いなど、有利な傾向がある。
【0041】
本発明は前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0042】
したがって、前述した実施形態の再凝縮装置1は、液体状態の第1冷媒2を収容する第1収容空間3aと、第1収容空間3aから隔離され、第1収容空間3aを囲繞する第2収容空間3bとを形成する収容部3と、昇圧装置4を有し且つ第2収容空間3bを通して第2冷媒を循環させる循環経路5と、を有する冷却装置6を構成するための、再凝縮装置1であって、第1冷却ステージ7aと第1冷却ステージ7aよりも低温側の第2冷却ステージ7bとを有する多段式冷凍機8と、第2冷却ステージ7bによって冷却されることで、蒸発した第1冷媒2を凝縮させる第1熱交換器9aと、循環経路5における昇圧装置4よりも上流側且つ第2収容空間3bよりも下流側の部分と循環経路5における昇圧装置4よりも下流側且つ第2収容空間3bよりも上流側の部分との間で熱を交換させる第2熱交換器9bと、循環経路5における第2熱交換器9bよりも下流側且つ第2収容空間3bよりも上流側の部分と第1冷却ステージ7aとの間で熱を交換させる第3熱交換器9cと、を有する再凝縮装置1である限り変更可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 再凝縮装置
2 第1冷媒
3 収容部
3a 第1収容空間
3b 第2収容空間
3c 第1真空断熱空間
3d 第2真空断熱空間
3e 内容器
3f 中空壁容器
3f1 内壁
3f2 外壁
3g 外容器
4 昇圧装置
5 循環経路
6 冷却装置
7a 第1冷却ステージ
7b 第2冷却ステージ
8 多段式冷凍機
9a 第1熱交換器
9b 第2熱交換器
9c 第3熱交換器
10 圧力検出装置
11 第2冷媒供給装置
12 バッファータンク
13 弁
14 移送管
15a 第1真空断熱配管
15b 第2真空断熱配管
図1