(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125209
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】ペルチェモジュール、アセンブリ、マスク検査用の装置
(51)【国際特許分類】
G03F 1/84 20120101AFI20240906BHJP
H10N 10/13 20230101ALI20240906BHJP
【FI】
G03F1/84
H10N10/13
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024030986
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】10 2023 201 942.6
(32)【優先日】2023-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】503263355
【氏名又は名称】カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ルッツ ブレーカーボーム
【テーマコード(参考)】
2H195
【Fターム(参考)】
2H195BD04
2H195BD15
(57)【要約】
【課題】ペルチェモジュール、アセンブリ、及びマスク検査用の装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係るペルチェモジュールは複数のペルチェペレット(122)を有し、これらのペルチェペレットは、半導体材料から作製されるとともに、高温側を形成する第1のプレート(121)と低温側を形成する第2のプレート(123)との間に配置され、第1のプレート(121)及び第2のプレート(123)がそれぞれ金属材料から作製され、第2のプレート(123)には真空シール構成要素(126)が設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体材料から作製され、高温側を形成する第1のプレート(121)と低温側を形成する第2のプレート(123)との間に配置される複数のペルチェペレット(122)を備え、
前記第1のプレート(121)及び前記第2のプレート(123)がそれぞれ金属材料から作製され、
真空シール構成要素(126)が前記第2のプレート(123)上に設けられる、
ペルチェモジュール。
【請求項2】
前記第2のプレート(123)の材料は、10-5パスカル未満の分圧での動作に適した材料であることを特徴とする、請求項1に記載のペルチェモジュール。
【請求項3】
前記第2のプレート(123)は、イメージセンサ(125)又はイメージセンサキャリア(124)のための取り付けインタフェースとして設計されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のペルチェモジュール。
【請求項4】
前記第2のプレート(123)は、前記イメージセンサキャリア(124)を固定するための少なくとも1つの固定輪郭を有することを特徴とする、請求項3に記載のペルチェモジュール。
【請求項5】
前記第2のプレート(123)は、前記イメージセンサキャリア(124)を固定するための少なくとも1つの固定穴(128)を有することを特徴とする、請求項3に記載のペルチェモジュール。
【請求項6】
半導体材料から作製され、高温側を形成する第1のプレート(121)と低温側を形成する第2のプレート(123)との間に配置される複数のペルチェペレット(122)を有するペルチェモジュールであって、前記第1のプレート(121)及び前記第2のプレート(123)がそれぞれ金属材料から作製される、ペルチェモジュールと、
前記第2のプレート(123)に固定されるイメージセンサキャリア(124)及び/又はイメージセンサ(125)と、
を備えるアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記ペルチェモジュールが請求項1~5のいずれか1項にしたがって設計されることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
動作中に高温側で発生する熱を放散するための放熱ブロック(120)が前記第1のプレート(121)上に配置されることを特徴とする、請求項6又は7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記イメージセンサ(125)の領域に存在する真空と、前記高温側の領域に存在する周囲雰囲気との間の真空シールが、前記第2のプレート(123)によってもたらされることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記イメージセンサ(125)の温度を制御するための閉ループ制御ユニットが更に設けられることを特徴とする、請求項6~9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項11】
マスク検査用の装置であって、前記マスク(230)は、ウェハを露光するための投影露光装置におけるリソグラフィプロセスにおいて照明されるようになっており、前記装置(200)は、照明システム(210)と、投影レンズ(220)と、少なくとも1つのイメージセンサ(125)を伴うセンサ装置とを備え、この少なくとも1つのイメージセンサ(125)を冷却するために請求項1~5のいずれか1項に記載のペルチェモジュールが設けられる、マスク検査用の装置。
【請求項12】
前記マスク(230)は、30nm未満の動作波長で反射動作するように設計されることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年3月3日に出願されたドイツ特許出願第102023201942.6号の優先権を主張する。このドイツ出願の内容も参照により本出願本文に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ペルチェモジュール、アセンブリ、及びマスク検査用の装置に関する。
【背景技術】
【0003】
実際には、例えばEUV範囲で動作するように設計されて1つ又は複数のイメージセンサを備える光学システムでは、動作中にイメージセンサで発生する熱を効率的に放散すると同時に、光学系内に存在する真空の損傷を回避する必要がある。既知の手法は、いずれの場合にも冷却流体が流通できる冷却チャネルの使用を含むが、これは、制限された冷却性能、指定された温度設定点の設定精度が不十分である可能性、及び所定の真空条件下での必要な冷却流体接続の複雑な取り扱いを伴う。
【0004】
構成要素又は構成要素部品を能動的に冷却するために、例えば2つのセラミックプレート間に複数のペレットとして配置されるペルチェモジュールの使用も原則として知られており、セラミックプレートの一方がペルチェモジュールの高温側を形成し、他方が低温側を形成する。しかしながら、真空(特にEUV)条件下では、そのようなペルチェモジュールの使用には汚染の態様に関して問題があり、効率や冷却性能も不十分になる場合があることが分かっている。しかし、イメージセンサの性能は、例えばマスク検査の適用シナリオでは動作温度によってほぼ決定されるため、冷却が不十分だとイメージセンサ又は関連する光学システムの性能が損なわれ、また、真空状態を維持しながら適切な動作を維持することは実際には非常に困難である。
【0005】
例えば集積回路やLCDなどの微細構造構成要素を製造するためにマイクロリソグラフィが使用される。マイクロリソグラフィプロセスは、照明デバイスと投影レンズとを備える、投影露光装置と呼ばれるものの内部で実行される。照明デバイスによって照明されるマスク(=レチクル)の像は、ここでは投影レンズによって基板(例えばシリコンウェハ)上に投影され、基板は、マスク構造を基板の感光性コーティング上に転写するために、感光層(フォトレジスト)でコーティングされて、投影レンズの像面に配置される。
【0006】
マスク上の望ましくない欠陥は、これらの欠陥が各露光ステップで再現される場合があると、リソグラフィプロセスにおいて特に不利な影響を及ぼし、そのため、最悪のシナリオでは、半導体構成要素の出力全体が使用できなくなるリスクがある。したがって、マスクを量産の範囲内で使用する前に、そのマスクが十分な結像能力を有することを確認することが非常に重要である。マスク検査装置は、可能であれば投影露光装置内に実際に存在する条件と同様の条件下でマスクを迅速かつ容易に確実にテストするために使用される。マスク検査装置は、照明システム及び投影レンズを備え、マスクの照明された領域が投影レンズによって例えばCCDカメラなどのイメージセンサ装置上に結像(image)される。
【発明の概要】
【0007】
上記の背景に対して、本発明の目的は、前述の問題を少なくとも部分的に回避しながら、動作中に発生する熱の効率的な放散が可能となる、ペルチェモジュール、アセンブリ、及びマスク検査用の装置(apparatus)を提供することである。
【0008】
この目的は、独立請求項の特徴にしたがって達成される。
【0009】
一態様によれば、本発明は、
-半導体材料から作製され、高温側(hot side)を形成する第1のプレートと低温側(cold side)を形成する第2のプレートとの間に配置される複数のペルチェペレットを備え、
-第1のプレート及び第2のプレートがそれぞれ金属材料から作製され、
-真空シール構成要素(vacuum seal component)が第2のプレート上に設けられる、
ペルチェモジュールに関する。
【0010】
本発明は、特に、とりわけ、マスク検査用の装置などの、対応する真空を伴うEUV波長範囲で動作するように設計される光学システムのための、イメージセンサ又はカメラチップを能動的に冷却するためにペルチェモジュールを使用するという概念に基づいており、例えば、この目的のために、ペルチェモジュールを「金属ベース」で設計し(つまり、ペルチェモジュールの低温側及び高温側を形成するプレートを金属材料から作製することにより)、更に、最終的にイメージセンサを受ける光学システムの(EUV)真空のシールを可能にする「真空部分」として直接にペルチェモジュール又は対応するプレートの低温側を設計する。
【0011】
高温側及び低温側を形成する(これらの側の間にペルチェペレットを受ける)プレートを金属材料から作製することにより、冷却性能の向上(例えば、20W/cm2超)が可能になり、また取り付け目的のため(特に、顧客固有の適用シナリオに的を絞って適応させるため)に直接に機械加工することも可能になる。
【0012】
「真空部分」として低温側を形成する第2のプレートの設計は、適切な真空に適した材料(例えば、アルミニウム、Al)を使用することによって、及び、真空シール構成要素(すなわち、例えばOリングシール用の溝を組み込むことによる真空シールの調製)が低温側を形成する関連する第2のプレート上に既に設けられるという事実によって本発明にしたがって実現される。本発明の実施形態において、第2のプレートは、それぞれのイメージセンサ又はイメージセンサキャリア(image sensor carrier)用の取り付けインタフェースを既に形成し、この目的のために、例えばイメージセンサキャリアを固定するための1つ又は複数の固定穴(fastening holes)を伴って構成され得る。
【0013】
本発明に係るペルチェモジュールは、実施形態では、特に閉ループ温度制御の意味で、例えば周囲温度よりも低いイメージセンサの能動的冷却を達成するために使用することもできる。
【0014】
一実施形態によれば、第2のプレートの材料は、超高真空又は10-5パスカル未満の分圧での動作に適した材料である。
【0015】
実施形態において、第2のプレートの材料は、10パスカル未満、好ましくは5パスカル未満の分圧での動作に適した材料であってもよい。更なる実施形態において、第2のプレートの材料は、10-7パスカル未満の分圧での動作に適した材料であってもよい。特に、第2のプレートの材料は、例えば、EUVに適したアルミニウム(Al)及び/又はステンレス鋼合金であってもよい。
【0016】
一実施形態によれば、第2のプレートは、イメージセンサ又はイメージセンサキャリア用の取り付けインタフェースとして設計される。
【0017】
一実施形態によれば、第2のプレートは、イメージセンサキャリアを固定するための少なくとも1つの固定輪郭(fastening contour)、特に少なくとも1つの固定穴を有する。
【0018】
また、本発明は、更に、
-半導体材料から作製され、高温側を形成する第1のプレートと低温側を形成する第2のプレートとの間に配置される複数のペルチェペレットを有するペルチェモジュールであって、第1のプレート及び第2のプレートがそれぞれ金属材料から作製される、ペルチェモジュールと、
-第2のプレートに固定されるイメージセンサキャリア及び/又はイメージセンサと、
を備えるアセンブリにも関連する。
【0019】
一実施形態によれば、ペルチェモジュールは前述の特徴を伴って設計される。
【0020】
一実施形態によれば、高温側での動作中に発生する熱を放散するための放熱ブロックが第1のプレート上に配置される。
【0021】
一実施形態によれば、イメージセンサの領域に存在する真空と高温側の領域に存在する周囲雰囲気との間の真空シールは、第2のプレートによってもたらされる。
【0022】
一実施形態によれば、イメージセンサの温度を制御するための閉ループ制御ユニットも設けられる。特に、周囲温度よりも低い温度を実現することもできる。
【0023】
本発明は、更に、マスク検査用の装置にも関連し、マスクは、ウェハを露光するための投影露光装置におけるリソグラフィプロセスにおいて照明されるようになっており、装置は、照明システムと、投影レンズと、少なくとも1つのイメージセンサを伴うセンサ装置(sensor arrangement)とを備え、この少なくとも1つのイメージセンサを冷却するために前述の特徴を伴うペルチェモジュールが設けられる。
【0024】
一実施形態によれば、マスクは、30nm未満の動作波長での反射で動作するように設計される。
【0025】
本発明の更なる構成は、明細書本文及び従属請求項から明らかである。
【0026】
以下、添付図面を参照しながら、好ましい典型的な実施形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】原理的に可能なペルチェモジュールを伴う本発明に係るアセンブリの構成の概略図を示す。
【
図2】本発明の可能な適用シナリオとして原理的に可能なマスク検査用の装置の構造の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、本発明の一実施形態における本発明に係るペルチェモジュールを有するアセンブリ100の可能な構成を単に概略的に示している。
【0029】
図1によれば、本発明に係るペルチェモジュールは、最初に、それ自体公知の態様で、複数のペルチェペレット122を備え、これらのペルチェペレットは、半導体材料(例えばテルル化ビスマス、Bi
2Te
3)から作製されるとともに、ペルチェモジュールの高温側を形成する第1のプレート121とペルチェモジュールの低温側を形成する第2のプレート123との間に配置される。本発明によれば、第1のプレート121及び第2のプレート123は、金属材料、特にアルミニウム(Al)から作製される。
【0030】
「120」は、高温側を形成する第1のプレート121に機械的に結合される放熱ブロックを指し、該放熱ブロックを通じて、高温側の動作中に発生する熱が外部に放散される。低温側を形成する第2のプレート123は、本発明によれば、イメージセンサキャリア124用の取り付けインタフェースとして設計され、この目的のために、図示の実施形態の適切な位置に対応する固定穴128を有する。「125」は、イメージセンサキャリア124によって支持されるイメージセンサ、又は特定の適用シナリオにおいて光学システムの(EUV)真空内に位置されるカメラチップを指す。
【0031】
本発明に係るアセンブリにおいて、ペルチェモジュールの低温側をもたらす第2のプレート123は、イメージセンサ125の領域に存在するEUV真空と高温側に存在する周囲雰囲気との間の必要なシールが実現される「真空部分」として機能する。更に、ペルチェモジュールの低温側をもたらす第2のプレート123は取り付けインタフェースとしても機能し、該取り付けインタフェースには、イメージセンサ125又は関連するイメージセンサキャリア124が(例えば、締結ネジ及び/又は接着剤を使用して)機械的に直接に固定される。
【0032】
その結果、イメージセンサ125は、このようにして関連する光学システムの動作中に能動的に冷却され、同時に光学システム内又はイメージセンサの側に存在する(EUV)真空の損傷が回避される。
【0033】
光学システムは特にマスク検査用の装置であり、その構成は、原理的に可能なものが
図2の単なる概略図を参照して以下の本文で説明される。
【0034】
図2によれば、マスク検査用の装置200は、照明システム210及び投影レンズ220を備え、光源(
図2には示されない)からの光は、照明システム210に入って、投影レンズ220の物体面内に配置されたマスク230に入射し、マスク230の照明領域は、投影レンズによってセンサ装置240上に結像(image)される。センサ装置240は、特に、
図1を参照して前述したように、熱放散又は能動閉ループ温度制御のためのペルチェモジュールが本発明にしたがって設けられるイメージセンサを有することができる。
【0035】
投影露光装置でリソグラフィプロセスが実行される際にマスクで得られる結像結果を予測するには、最初に、
図2のマスク検査用の装置内のマスクに関して又はセンサ装置で得られる強度分布の測定が行なわれる。ここで、投影露光装置におけるリソグラフィプロセス中にも使用されるマスク検査システムで同じ波長が使用されることが好ましい。
【0036】
本発明を特定の実施形態に基づいて説明してきたが、例えば個々の実施形態の特徴の組み合わせ及び/又は交換によって、当業者には多数の変形及び代替実施形態が明らかである。したがって、そのような変形例や代替実施形態も本発明に含まれることは当業者には明らかであり、本発明の範囲は特許請求の範囲とその均等物の意味内にのみ限定される。
【符号の説明】
【0037】
120 放熱ブロック
121 第1のプレート
122 ペルチェペレット
123 第2のプレート
124 イメージセンサキャリア
125 イメージセンサ又はカメラチップ
128 固定穴
200 マスク検査用の装置
210 照明システム
220 投影レンズ
230 マスク
240 センサ装置
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体材料から作製され、高温側を形成する第1のプレート(121)と低温側を形成する第2のプレート(123)との間に配置される複数のペルチェペレット(122)を備え、
前記第1のプレート(121)及び前記第2のプレート(123)がそれぞれ金属材料から作製され、
真空シール構成要素(126)が前記第2のプレート(123)上に設けられる、
ペルチェモジュール。
【請求項2】
前記第2のプレート(123)の材料は、10-5パスカル未満の分圧での動作に適した材料であることを特徴とする、請求項1に記載のペルチェモジュール。
【請求項3】
前記第2のプレート(123)は、イメージセンサ(125)又はイメージセンサキャリア(124)のための取り付けインタフェースとして設計されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のペルチェモジュール。
【請求項4】
前記第2のプレート(123)は、前記イメージセンサキャリア(124)を固定するための少なくとも1つの固定輪郭を有することを特徴とする、請求項3に記載のペルチェモジュール。
【請求項5】
前記第2のプレート(123)は、前記イメージセンサキャリア(124)を固定するための少なくとも1つの固定穴(128)を有することを特徴とする、請求項3に記載のペルチェモジュール。
【請求項6】
半導体材料から作製され、高温側を形成する第1のプレート(121)と低温側を形成する第2のプレート(123)との間に配置される複数のペルチェペレット(122)を有するペルチェモジュールであって、前記第1のプレート(121)及び前記第2のプレート(123)がそれぞれ金属材料から作製される、ペルチェモジュールと、
前記第2のプレート(123)に固定されるイメージセンサキャリア(124)及び/又はイメージセンサ(125)と、
を備えるアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記ペルチェモジュールが請求項1又は2にしたがって設計されることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
動作中に高温側で発生する熱を放散するための放熱ブロック(120)が前記第1のプレート(121)上に配置されることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記イメージセンサ(125)の領域に存在する真空と、前記高温側の領域に存在する周囲雰囲気との間の真空シールが、前記第2のプレート(123)によってもたらされることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記イメージセンサ(125)の温度を制御するための閉ループ制御ユニットが更に設けられることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項11】
マスク検査用の装置であって、前記マスク(230)は、ウェハを露光するための投影露光装置におけるリソグラフィプロセスにおいて照明されるようになっており、前記装置(200)は、照明システム(210)と、投影レンズ(220)と、少なくとも1つのイメージセンサ(125)を伴うセンサ装置とを備え、この少なくとも1つのイメージセンサ(125)を冷却するために請求項1又は2に記載のペルチェモジュールが設けられる、マスク検査用の装置。
【請求項12】
前記マスク(230)は、30nm未満の動作波長で反射動作するように設計されることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【外国語明細書】