IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハーの特許一覧

特開2024-125210フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ
<>
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図1
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図2
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図3
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図4
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図5
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図6
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図7
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図8
  • 特開-フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125210
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラ
(51)【国際特許分類】
   G03F 1/84 20120101AFI20240906BHJP
   G01N 21/956 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
G03F1/84
G01N21/956 A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024030987
(22)【出願日】2024-03-01
(31)【優先権主張番号】10 2023 105 270.5
(32)【優先日】2023-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】503263355
【氏名又は名称】カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】センティル ラクシュマナン
(72)【発明者】
【氏名】ルッツ ブレカーボーム
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ マテイカ
(57)【要約】
【課題】フォトマスク(17)にEUV放射源(14)によって放出されたEUV放射が照射されるフォトマスク検査方法。
【解決手段】フォトマスク(17)が像センサー(24)上で結像される(imaged)ように、フォトマスク(17)において反射したEUV放射が投影レンズ(22)を介してEUVカメラ(23)の像センサー(24)まで導かれる。EUV放射は、投影レンズ(22)と像センサー(24)との間に配置されたペリクル(30)を通過する。本発明は、EUVカメラに関し、フォトマスクを検査するための測定デバイスにも関する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトマスクを検査する方法であって、フォトマスク(17)がEUV放射源(14)によって放出されたEUV放射で照射され、前記フォトマスク(17)が像センサー(24)上で結像する(image)ように、前記フォトマスク(17)において反射したEUV放射が投影レンズ(22)を介してEUVカメラ(23)の前記像センサー(24)まで導かれ、前記EUV放射が前記投影レンズ(22)と前記像センサー(24)との間に配置されたペリクル(30)を通過する、方法。
【請求項2】
前記EUV放射が、前記EUV放射源(14)と前記像センサー(24)との間で厳密に1回、前記ペリクル(30)を通過する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ペリクル(30)が前記EUVカメラ(23)の構成要素である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記EUVカメラによって第1のEUV像記録が記録され、前記フォトマスク(17)が前記入射EUV放射に対して相対的に変位され、その後、第2のEUV像記録が記録される、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
カメラハウジング(28)を有し、像センサー(24)を有するEUVカメラであって、前記像センサー(24)が前記カメラハウジング(28)内に保持され、前記像センサー(24)がEUV放射に対して感受性があり、前記カメラハウジング(28)がEUV放射の入射のために設計された入射開口(31)にわたり、前記EUVカメラ(23)が、前記入射開口(31)を通って前記EUVカメラ(23)に入射するEUV放射がペリクル(30)を通過するように前記ペリクル(30)を含む、EUVカメラ。
【請求項6】
前記ペリクル(30)がシリコン材料からなる、請求項5に記載のEUVカメラ。
【請求項7】
前記ペリクル(30)が、前記入射開口(31)を囲むハウジング縁と密閉状に面一である、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項8】
前記ペリクル(30)がフレーム(28)に取り付けられ、前記ペリクル(30)が前記フレーム(28)を介して前記カメラハウジング(26)に接続され、前記フレーム(28)が前記カメラハウジング(26)に取り外し可能に接続されている、請求項5~7のいずれか1項に記載のEUVカメラ。
【請求項9】
前記像センサー(24)が、前記像センサー(24)のセンサー領域(38)に複数のセンサー構成要素(36)が張りわたされたセンサーアレイとして構成されている、請求項5~8のいずれか1項に記載のEUVカメラ。
【請求項10】
前記EUVカメラ(23)が、前記像センサー(24)の前記センサー領域(38)より小さいペリクル(30)を含む、請求項5~9のいずれか1項に記載のEUVカメラ。
【請求項11】
前記EUVカメラ(23)が複数のペリクル(30)を含む、請求項5~10のいずれか1項に記載のEUVカメラ。
【請求項12】
前記複数のペリクル(30)が面内に配置されている、請求項11に記載のEUVカメラ。
【請求項13】
前記複数のペリクル(30)がフレーム(39)上に保持され、前記フレーム(39)の部品が前記像センサー(24)の前記センサー領域(38)のピクセルのない領域の前に配置されている、請求項11または12に記載のEUVカメラ。
【請求項14】
フォトマスクを検査するための測定デバイスであって、照射系(16)と、投影レンズ(22)と、EUVカメラ(23)とを含み、EUV放射源(14)によって放出されたEUV放射が前記照射系(16)を介してフォトマスク(17)まで導かれ、前記フォトマスク(17)が像センサー(24)上で結像される(imaged)ように、前記フォトマスク(17)において反射したEUV放射が前記投影レンズ(22)を介して前記EUVカメラ(23)の前記像センサー(24)まで導かれ、前記測定デバイスが前記投影レンズ(22)と前記像センサー(24)との間に配置されたペリクル(30)を含む、測定デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトマスクを検査するための方法ならびに測定デバイスおよびEUVカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
特に微小な構造体を有する集積回路を製造するために使用されるマイクロリソグラフィ投影露光装置では、フォトマスクが使用される。マスク構造をリソグラフィ対象物に転写するために、超短波極紫外線放射(EUV放射)が照射されたフォトマスクがリソグラフィ対象物に結像される(imaged)。
【0003】
リソグラフィ対象物上に形成される像の高品質を確実にするには、フォトマスクが正確にサイズ通りであり、汚染物質によって損なわれないことが必要である。マイクロリソグラフィ投影露光装置における操作の前または操作の中断中に、フォトマスクを検査にかけることは知られている慣例である。この目的のために、フォトマスクの、またはフォトマスクの一部のいわゆる空中像が作成され、プロセス中のフォトマスクがリソグラフィ対象物上ではなく像センサー上に結像される(imaged)。像センサーへの結像を基礎として使用して、フォトマスクに欠陥および汚染物質がないかに関して評価を行うことが可能である。
【0004】
マスク検査は、測定結果が汚染物質によって改変されないように行われる必要がある。具体的には、フォトマスクがマスク検査手順の結果として汚染されるのを防止する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、汚染のリスクが低減される場合において、マスク検査のための方法および測定デバイスを提供し、EUVカメラを提供するという目的に基づく。この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。有利な実施形態が従属請求項に明記されている。
【0006】
マスク検査のための本発明による方法では、フォトマスクにEUV放射源によって放出されるEUV放射が照射される。フォトマスクが像センサー上で結像される(imaged)ように、フォトマスクにおいて反射したEUV放射が投影レンズを介してEUVカメラの像センサーまで導かれる。EUV放射は、投影レンズと像センサーとの間に配置されたペリクルを通過する。
【0007】
像センサーの間に配置されたペリクルは、第1に、EUVカメラから出てくる汚染物質および粒子が投影レンズまたは測定デバイスの他の領域内まで通過するのを防ぐ効果を有し、第2に、投影レンズまたは測定デバイスの他の領域から出てくる汚染物質および粒子がEUVカメラ内および像センサー上まで通過するのを防ぐ効果を有する。これにより、測定が汚染によって損なわれるリスクを低減する。
【0008】
ペリクルは、像センサーと投影レンズの最後のミラーとの間に配置することができる。言い換えると、投影レンズの最後のミラーと像センサーとの間のEUV放射は、投影レンズのさらなるミラーにおいて反射しない。
【0009】
本発明の一態様によると、ペリクルは、EUV放射がEUV放射源と像センサーとの間で厳密に1回だけペリクルを通過するEUVビーム路の区画に配置される。これは、ペリクルが反射型に構成されたEUVフォトマスクの全面にわたる従来の測定デバイスとは異なる。その場合、EUV放射は、具体的にはフォトマスクにおける反射の前に1回と、フォトマスクにおける反射の後に1回の2回、ペリクルを通過する。EUV放射出力の損失は、ペリクルを1回だけ通過する場合の2倍高い。
【0010】
ペリクルとは、EUV放射を通過させるが、粒子の通過を阻止するように設計されている膜を指す。物質はEUV放射に関して一般に吸収力が高いため、ペリクルの材料および構造は、マスク検査のための測定デバイスにおける使用を考慮して入念に適合させる必要がある。たとえば、可視光の場合とは異なり、ガラス板を汚染に対する保護として使用することはできない。EUV放射はガラス板に吸収されることになり、十分な強度で像センサーに到達しないことになる。
【0011】
一実施形態では、ペリクルはCNT(カーボンナノチューブ)ペリクル、すなわちカーボンナノチューブからなる膜である。カーボンナノチューブの密度およびバンドル構造は、膜が一方ではEUV放射を透過させるが、他方では粒子が膜において止められ、膜を通過することができないように選択することができる。膜にラジカルイオンおよび分子に対する十分な耐性をもたせるために、膜にコーティングを施すことができる。
【0012】
別の実施形態では、ペリクルはシリコン、窒化シリコンまたは任意のその他のシリコン含有材料からなる膜を含む。十分に薄い場合、そのようなシリコン材料からなる膜は、EUV放射に対する十分な透過性も示す。この場合も、ガス状汚染物質の通過を阻止する能力は、CNTペリクルの場合よりもシリコン材料からなるペリクルの方がより顕著である。
【0013】
ペリクルは、EUVカメラの構成要素とすることができる。EUVカメラは、像センサーを担持し、ペリクルが取り付けられるカメラハウジングを含むことができる。カメラハウジングは、カメラの内部と測定デバイスの他の領域の両方に同じ圧力が存在するように、均圧チャネルを含むことができる。投影レンズ、照射系および/またはEUV放射源は、測定デバイスの動作中に真空圧が存在する真空室内に配置することができる。
【0014】
カメラハウジングは、EUV放射がEUVカメラ内部に入り、像センサーに入射することができる開口を有することができる。カメラの内部が周囲から入ってくる粒子から保護されるように、開口と均圧チャネルとを除いて、カメラハウジングは全面的に密閉可能である。
【0015】
ペリクルは、開口を通って内部に入るすべてのEUV放射がペリクルを通過するように、すなわちペリクルを通って進むように、開口の上にわたすことができる。ペリクルとハウジングとの間の移行部におけるEUVカメラの内部と周囲との間の粒子の通過が防止されるように、ペリクルは開口を囲むハウジング縁と密閉状に面一とすることができる。
【0016】
ペリクルは、フレームに取り付けることができる。ペリクルは、フレームで張りわたされた開口がペリクルによって被われるようにして、フレームに固定することができる。EUVカメラのハウジングとの接続は、フレームを介して確立することができる。ペリクルの交換を可能にするために、フレームとEUVカメラのハウジングとの間の接続は取り外し可能接続とすることができる。ペリクルは、一定時間使用された後に汚染された場合、交換する必要がある場合がある。ペリクルは、修理限度の範囲内で定期的に交換されるように設計された消耗品とすることができる。ペリクルの交換は、手作業で行うことができる。ペリクルの交換のためのモーター駆動機構も可能である。
【0017】
ペリクルは、像センサーの面に平行な面内に延在することができる。像センサーとペリクルとの間の距離は、ペリクルに付着する粒子が像センサーによって記録される映像を有意ではない程度にしか損なわないような大きさとすることができる。この文脈において、相反する態様がある。記録された像が損なわれないようにするためには、ペリクルが像センサーから遠い距離にあれば有利である。像センサーに近接して配置されたペリクルは、EUVカメラまたは測定デバイスのコンパクトな構成に有利である。
【0018】
EUVカメラは、像センサーが下向きとされ、EUV放射が像センサーに下方から入射する下向き構成で使用可能である。下向き構成の場合、ペリクルは像センサーの下に配置される。像センサーが上向きとされ、EUV放射が像センサーに上方から入射する上向き構成のEUVカメラを使用することも可能である。上向き構成の場合、ペリクルは像センサーの上方に配置される。
【0019】
上向き構成の場合、重力が像センサーの方向への粒子の移動を助ける。しかし、像センサーの方向への粒子の移動は下向き構成の場合にも起こる可能性があり、この場合もその結果として像センサーが汚染されるリスクがある。両方の場合において、ペリクルは像センサー上に付着可能なEUVカメラの周囲からの粒子から像センサーを保護する。
【0020】
逆に、EUVカメラの内部から発する測定デバイスの他の構成要素の汚染物質も防止する必要がある。具体的には、EUVカメラから分離した汚染物質がフォトマスクの表面に堆積してはならない。具体的には、EUVカメラが真空雰囲気内で動作させられ、カメラにおいて使用されている材料のガス放出がある場合に、そのようなリスクがある。一般に、ペリクルの構造はガス状汚染物質の通過を防止するようには設計されていない。本発明は、シリコン材料からなるペリクルが、ガス状汚染物質の通過に関してCNTペリクルより優れた効果を有することを認めている。一実施形態においてペリクルがシリコン材料からなるペリクルであるのはこの理由による。
【0021】
測定デバイスの投影レンズは、たとえば少なくとも50、好ましくは少なくとも100、より好ましくは少なくとも200の高拡大率を有することができる。したがって、フォトマスクの結像される(imaged)一部分と比較して広い面積を有する像センサーが必要である。EUVカメラは、全面的にピクセルで占められている均一なセンサー領域を備えた像センサーを含むことができる。ペリクルは、均一なセンサー領域の面積を被う大きさとすることができ、その結果としてペリクルを通してEUV放射がセンサー領域全体に到達可能である。
【0022】
他の実施形態では、像センサーは、像センサーのセンサー領域に複数のセンサー構成要素がわたるセンサーアレイとして構成される。各個別センサー構成要素は、全面的にピクセルで占められたセンサー領域を有することができる。像センサーのセンサー領域は、2つのセンサー構成要素のセンサー領域の間に配置可能なピクセルのない領域を有することができる。
【0023】
EUVカメラは、像センサーのセンサー領域よりも小さいペリクルを含むことができ、その結果として、単一のペリクルを像センサーに入射したEUV放射の全部は通過しない。EUVカメラは、合わさって像センサーのセンサー領域を被う複数のペリクルを含むことができ、その結果として、像センサーに入射したEUV放射の全部がペリクルのうちの1つ、好ましくはペリクルのうちの厳密に1つのペリクルを通過する。複数のペリクルは、面内に配置することができる。
【0024】
複数のペリクルは、フレーム上に保持することができる。ペリクルのフレームは、像センサーのセンサー領域のピクセルがない領域の前に配置することができる。その場合、フレームは像の記録を妨げず、いかなる場合もEUV放射が像センサーのピクセルに入射しない場所でEUV放射を遮蔽するに過ぎない。ペリクルは、1つまたは複数のセンサー構成要素のセンサー領域を被うことができる。一実施形態では、各センサー構成要素にそれ自体のペリクルが割り当てられる。
【0025】
全面的にピクセルによって占められていないセンサーアレイの場合、単一のEUV像記録によって像情報を得ることができないフォトマスクの結像部分の領域がある。そのため、フォトマスクの位置が入来EUVビーム路に対して相対的に変更されるようにするためと、第2のEUV像記録が記録されるようにするための備えを設けることができる。第2のEUV像記録の場合、フォトマスクは、第1の像記録が像情報を供給しないフォトマスクの結像部分の領域から像情報が得られるように、フォトマスクを位置づけることができる。この方法は、フォトマスクの2箇所より多い位置と2つより多いEUV像記録によって行うことができる。フォトマスクの結像部分の映像を、利用可能な複数のEUV像記録から計算することができる。
【0026】
一実施形態では、デバイスはXY位置決め機構を含み、それによってXY面内でフォトマスクの位置を入来EUVビーム路に対して相対的に変更することができる。XY面は、フォトマスクの面に対応することができる。XY位置決め機構は、フォトマスクをXY面内で直線的に変位させるように実現することができる。これは、フォトマスクの直線移動時にフォトマスクの同じ一部分に属する複数のEUV像記録が記録される走査手順のために使用することができる。
【0027】
上記に加えて、または上記に代えて、XY位置決め機構は、フォトマスクの異なる一部分の空中像を作成することができるように、フォトマスクを入射EUVビーム路に対して相対的に変位させるためにも使用することができる。具体的には、XY位置決め機構は、フォトマスクの各一部分を検査することができるように設計することができる。
【0028】
上記に加えて、または上記に代えて、XY位置決め機構は、ペリクルの状態に関する情報を得るために使用することができる。この目的のために、既知の表面構造、たとえば均一な表面構造を有する参照マスクを測定デバイスに導入することができる。参照マスクをXY面内で変位させたときに像記録がどのように変化するかに応じて、ペリクルの状態について表示することができる。
【0029】
測定デバイスの投影レンズは、フォトマスクと像センサーとの間でEUV放射が反射される複数のEUVミラーを含むことができる。EUVミラーの光学領域は、高反射性コーティングによって形成することができる。これは、多層コーティング、特にモリブデンとシリコンとが交互になった層を有する多層コーティングとすることができる。このようなコーティングを使用して、入射EUV放射の約70%を反射することができる。「EUV放射」という用語は、5nmと100nmの間の波長、具体的には5nmと30nmの間の波長を有する極紫外スペクトル範囲の電磁放射を指すために使用されている。
【0030】
投影レンズを使用して、フォトマスク、具体的にはフォトマスクの一部の像が、像センサー上に現れるように、フォトマスクから到来するEUV放射を像センサーまで導くことができる。像センサー上に結像される(imaged)フォトマスクの一部は、フォトマスクの小さい一部分に対応することができる。
【0031】
たとえば、フォトマスクは100mmと200mmの間の縁長さおよび/または100cm2と400cm2の間の面積を有することができる。検査される一部分は、たとえば0.1mmと5mmの間、好ましくは0.5mmと3mmの間の縁長さを有することができる。その一部分が正方形でない場合、この仕様はこれらの縁長さのうちの長い方に関する。その一部分が矩形でもない場合は、この仕様はその一部分の最大寸法に関する。像センサーのセンサー領域は、好ましくは、投影レンズの拡大率に対応して、フォトマスクの検査される一部分よりも大きい。検査される一部分の場合と同様に画定される像センサーのセンサー領域の寸法は、たとえば50mmと500mmの間、好ましくは100mmと200mmの間とすることができる。
【0032】
本発明による測定デバイスは、EUVビーム路の1つまたは複数の他の区画に配置されたさらなるペリクルを含むことが可能であり、その結果として、EUV放射が複数のペリクルを連続して通過する。この測定デバイスは、EUV放射が厳密に1回通過するさらなるペリクルを含むことができる。これに加えて、またはこれに代えて、この測定デバイスはEUV放射がペリクルを2回通過するように配置されたペリクルを含むことができる。
【0033】
本発明は、カメラハウジングを有し、像センサーを有するEUVカメラであって、像センサーがカメラハウジング内に保持され、像センサーがEUV放射に対して感受性があるEUVカメラにも関する。カメラハウジングは、EUV放射の入射のために設けられた入射開口にわたる。EUVカメラは、入射開口を通ってEUVカメラに入射するEUV放射がペリクルを通過するように、ペリクルを含む。
【0034】
EUVカメラのペリクルは、シリコン材料からなることができる。ペリクルは、開口を囲むハウジング縁と密閉状に面一とすることができる。ペリクルはフレームに取り付けることができ、その場合、ペリクルはフレームを介してカメラハウジングに接続され、フレームはカメラハウジングに取り外し可能に接続される。像センサーはセンサーアレイとして構成することができ、像センサーのセンサー領域に複数のセンサー構成要素が張りわたされている。EUVカメラは、像センサーのセンサー領域より小さいペリクルを含むことができる。複数のペリクルはフレーム上に保持することができ、フレームの部品が像センサーのセンサー領域のピクセルのない領域の前に配置されている。
【0035】
本発明はさらに、フォトマスクを検査するための測定デバイスに関する。測定デバイスは、照射系と投影レンズとEUVカメラとを含む。EUV放射源によって放出されたEUV放射が照射系を介してフォトマスクまで導かれる。フォトマスクにおいて反射したEUV放射が、像センサー上でフォトマスクが結像される(imaged)ように投影レンズを介してEUVカメラの像センサーまで導かれる。測定デバイスは、投影レンズと像センサーの間に配置されたペリクルを含む。測定デバイスは、本発明によるEUVカメラを含むことができる。
【0036】
照射系は、フォトマスクの一部を照射するように構成され得る。照射系は、EUV放射の強度が照射部分内で実質的に均一であるように構成され得る。照射系は、EUV放射源とフォトマスクとの間の経路上でEUV放射が反射される1つまたは複数のEUVミラーを含むことができる。EUV放射源は、EUV放射を放出するプラズマが形成されるプラズマ放射源とすることができる。たとえば、プラズマが形成される媒質はスズとすることができる。プラズマは、媒質の液滴にレーザビームを向けることによって形成される。投影レンズは、フォトマスクとペリクルの間でEUV放射が反射される複数のEUVミラーを含むことができる。測定デバイスは、EUV放射源を含むことができる。
【0037】
本開示は、本発明によるEUVカメラまたは本発明による測定デバイスの文脈で説明している特徴を備えた方法の開発を包含する。本開示は、本発明による方法の文脈で説明している特徴を備えたEUVカメラおよび測定デバイスの開発を包含する。
【0038】
以下、本発明について、添付図面を参照しながら有利な実施形態を例として使用して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明による測定デバイスの概略図を示す図である。
図2】本発明によるEUVカメラの概略断面図を示す図である。
図3図2のEUVカメラの一態様を示す図である。
図4】フォトマスクの概略図を示す図である。
図5】EUVカメラの別の実施形態における、図2による視点から見た図である。
図6図5のEUVカメラの一態様を示す図である。
図7】本発明による測定デバイスの概略図を示す図である。
図8】EUVカメラのさらなる実施形態における、図2による視点から見た図である。
図9図8のEUVカメラの一態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明による測定デバイスを使用してマイクロリソグラフィフォトマスク17を検査することができる。
【0041】
一般に、マイクロリソグラフィフォトマスク17は、マイクロリソグラフィ投影露光装置(ここでは図示せず)で使用するために設けられる。マイクロリソグラフィ投影露光装置において、フォトマスク17上に形成された構造体をウエハの形態のリソグラフィ対象物の表面に結像する(image)ために、フォトマスク17にたとえば13nmの波長の極紫外線放射(EUV放射)が照射される。ウエハは、EUV放射に反応するフォトレジストで被覆されている。測定デバイスは、測定デバイスが要件を満たしており、汚染物質がないかを検査するために使用される。
【0042】
図1によると、フォトマスク17は、EUV放射源14から発するEUVビーム路15が照射系16を介してフォトマスク17まで導かれるように測定デバイス内に配置される。照射系16は、フォトマスク17の表面の検査フィールド20を均一な輝度で照射するために使用されるビームを形成するようにEUV放射を整形するために使用される。フォトマスク17の面積と比較して小さい検査フィールド20が、縮尺に忠実ではない図で図4に示されている。たとえば、照射領域20は0.5mm×0.8mmの寸法を有することができる。フォトマスク17の縁長さはたとえば100mmと200mmの間とすることができる。照射領域をフォトマスク17の表面の検査フィールド20に区切るために使用される視野絞り21が、第1の照射ミラー17と第2の照射ミラー18との間に配置されている。異なる検査フィールド20をEUVビーム路の領域に入れるために、XY位置決め機構37を使用してフォトマスクをXY面内で移動することが可能である。
【0043】
フォトマスク17において反射したEUVビーム路15は、投影レンズ22を通って像センサー24を備えたEUVカメラ23まで進み続ける。投影レンズ22は、フォトマスク17の検査フィールド20をEUVカメラ23の像センサー24上に結像する(image)ために使用される。開口が第1のミラーM1に対応する開口絞り25が、フォトマスク17と第1のミラーM1との間に配置されている。EUV放射源14と照射系15とフォトマスク17と投影レンズ22とEUVカメラ23とは、測定デバイスの動作時に陰圧になっている真空ハウジング40内に配置される。
【0044】
EUV放射源14は、プラズマからEUV放射が波長13nmで放出されるプラズマ放射源である。スズが、このようなEUV放射を放出するのに適したプラズマを発生させるために使用可能な媒質である。プラズマを発生させる目的で媒質の液滴にレーザビームを当たらせることができる。
【0045】
図2によると、EUVカメラ23は、内部に像センサー24と電子回路ユニット27が配置されたハウジング26を含む。電子回路ユニット27は、像センサー24を制御し、像センサー24によって得られたEUV像データを処理するために使用される。ハウジング26の上にEUVカメラ23の入射開口31の周囲に延在する接続フランジ29が形成されている。ペリクル30が上に張られたフレーム28が接続フランジ29に接続されている。フレーム28とペリクル30とを含むペリクルユニット32をハウジング26から取り外して新しいペリクルユニットと交換することができるように、フレーム28と接続フランジ29との接続は取り外し可能接続である。たとえば、ペリクルユニット32は、適切な間隔で測定デバイスが受ける整備手順時に交換することができる。
【0046】
ペリクルユニット32とともに、ハウジング26はEUVカメラ23の内部を完全に包囲する。投影レンズ22から到来するEUV放射が、ペリクル30を通ってEUVカメラ23の内部に入り、像センサー24に入射する。図3の概略図に、ペリクル30を通して見た像センサー24の図を示す。像センサー24は、全面がピクセルで占められ、全体がペリクル30を通して見ることができ、全体がフォトマスク17の検査フィールド20の像を記録するために利用可能な、センサー領域を含む。
【0047】
投影レンズ22は、100を超える拡大率を有する。フォトマスク17の検査フィールド20の生成映像の全体を記録できるために、像センサー24の面積は拡大率に応じて検査フィールド20の面積よりも大きい。たとえば、像センサー24は100mm~200mmのオーダーの寸法を有することができる。
【0048】
ペリクルユニット32とともに、ハウジング26は、EUVカメラ23の内部と周囲との間の物質交換は概ね抑止されるが、均圧は可能なままであるように設計される。測定デバイスの動作は真空ハウジング40内で行われる。測定デバイスの動作中、EUVカメラ23内部の真空圧は真空ハウジング40の他の領域内と同じである。
【0049】
ペリクル30は、EUV放射をよく通すことができるが粒子の通過を防ぐシリコン材料からなるきわめて薄い膜である。ペリクル30は、測定デバイスの雰囲気中に含まれる粒子がEUVカメラ23の内部に侵入することができないように保証する。そのような粒子は、具体的には像センサー24に付着した場合に厄介である。像センサー24上の粒子は、フォトマスク17の検査フィールド20の記録映像を改変する。
【0050】
逆に、ペリクル30は、EUVカメラ23の内部から汚染物質が出ることができないようにし、測定デバイスの他の構成要素に付着することができないようにもする。具体的にはフォトマスク17自体の汚染は、結果として、後の段階でフォトマスク17を使用して製造された半導体コンポーネントが使用不能になる可能性があるため、回避する必要がある。
【0051】
そのような汚染の結果、特に、EUVカメラ23の内部に真空が存在するときにEUVカメラ23において生じることがあるガス放出を起こす可能性がある。EUVカメラ23は、たとえば電子回路ユニット27と像センサー24とをハウジング26に接続するための接着剤を含んでいる。シリコン材料からなるペリクル30は、そのようなガス放出を大部分、EUVカメラ23の内部に閉じ込めることができ、せいぜいその微小成分のみが外部に出てくることができるような作用を有する。EUVカメラ23の機能は、ガス放出によって損なわれない。ガス放出は、ガス雲がEUVカメラ23の外部の測定デバイスの他の構成要素と接触した場合、損傷を与えることになる。
【0052】
図5に、ペリクルユニット32が、ペリクルユニット32の半自動交換を可能にする機構33に接続されている、EUVカメラ23の別の実施形態を示す。機構33は、回転部品35を回転させることができるモーター34を含む。アームを介して回転部品35に装着されたペリクルユニット32は、回転部品35を回転させるとEUVカメラ23のハウジング26に対して相対的に側方に旋回する。このようにして、ペリクルユニット32を、容易にアクセス可能な、使い切ったペリクルユニット32を新しいペリクルユニットと交換することができる位置に移動させることができる。測定デバイスの真空ハウジングは、使い切ったペリクルユニット32へのアクセスを可能にするフラップを含むことができる。フラップが開かれる前に、真空ハウジング内の真空が解消される。
【0053】
図6によると、像センサー24は、本実施例では合計9個である、複数のセンサー構成要素36を含む。各センサー構成要素36は、全面がピクセルで占められたセンサー領域を有する。2つの隣接センサー構成要素36の間の移行部に、狭いピクセルのない領域がある。ピクセルのない領域は、像センサー24上に格子状パターンを形成する。
【0054】
像センサー24のセンサー領域が複数のセンサー構成要素36から形成されている場合、これは、EUV放射に対して感受性がある従来のCCDチップで面積の広い像センサー24を組み立てることができるという点で有利である。センサー構成要素36の間に、EUV像情報を得ることができないピクセルのない領域があることは、この実施形態では受容される。
【0055】
図7に示す例示の実施形態では、フォトマスク17がXY位置決め機構37上に配置され、それによってフォトマスク17をXY面内で変位させることができる。フォトマスク17をXY面内で変位させることによって得られることは、像センサー24のピクセルのない領域に入射するのが、フォトマスク17上の検査フィールド20の常に同じ領域ではないことである。XY面内のフォトマスク17のわずかに異なる位置を仕様した複数のEUV像記録を記録することによって、検査フィールド20内の各点のEUV像情報を得ることができる。計算によるEUV像記録の適切な結合よって、検査フィールド20が隙間なく示されている映像を得ることができる。
【0056】
図8および図9に、EUVカメラ23が、それぞれは像センサー24より小さいが合わさると像センサー24のセンサー領域38にわたる複数のペリクル30を含む、例示の実施形態を示す。各センサー構成要素36に、センサー構成要素36の周囲に延在するフレーム部品に保持されたペリクル30が割り当てられている。全体として、これは、像センサー24の領域の上に格子状型に延在し、そのフレーム支柱がそれぞれセンサー構成要素36の間のピクセルのない領域に配置されている、フレーム39を形成する。
【0057】
図8によると、第1に、像センサー24によって記録されたEUV映像がペリクル30に付着した汚染物質によって損なわれず、第2に、フレーム28の支柱を通るEUV放射がセンサー構成要素36によってではなく、主としてセンサー構成要素36の間のピクセルのない領域によって遮蔽されるように、複数のペリクル30からなるペリクル構成要素が像センサー24からより短い距離に配置されている。
【0058】
像センサー24の前に配置されたペリクル構成要素は、EUVカメラ23内部から出て測定デバイスの他の構成要素を損傷させる粒子とガス放出を阻止する。逆に、測定デバイス内に存在する粒子が、EUVカメラ23の内部に侵入し、像センサー24に付着するのが防止される。像センサー24上に粒子があるとEUV像記録を妨げることになる。
【0059】
EUV像記録内に不良箇所が見える状況が発生した場合、それが像センサー24上の汚染物質であるか、フォトマスク17上の汚染物質または不良箇所であるか、投影レンズ22におけるいずれかの他の点における不良箇所であるかを容易に判定することはできない。エラーの異なる発生源を区別することができるように、フォトマスク17にXY面内でのわずかな移動を与えるための備えを設けることができる。フォトマスク17とともに像センサー24上を移動する不良箇所は、フォトマスク17に帰することができる。フォトマスク17の移動にもかかわらず像センサー24上でその位置を変化させないままでいる不良箇所は、像センサー24にある可能性がある。
【0060】
フォトマスク17を、表面にたとえば構造体がなくてもよい参照マスクに置き換えることも可能である。そのような参照マスクを使用して作成されたEUV映像は、像センサー24の領域にわたって均一な輝度値を有するはずである。期待輝度分布からの逸脱に基づいて投影レンズ22の状態を推測することができる。
【符号の説明】
【0061】
14 EUV放射源
15 EUVビーム路
16 照射系
17 フォトマスク
20 検査フィールド
21 視野絞り
22 投影レンズ
23 EUVカメラ
24 像センサー
26 ハウジング
27 電子回路ユニット
28 フレーム
29 接続フランジ
30 ペリクル
31 入射開口
32 ペリクルユニット
33 機構
34 モーター
35 回転部品
36 センサー構成要素
37 位置決め機構
38 センサー領域
39 フレーム
40 真空ハウジング
M1 第1のミラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトマスクを検査する方法であって、フォトマスク(17)がEUV放射源(14)によって放出されたEUV放射で照射され、前記フォトマスク(17)が像センサー(24)上で結像する(image)ように、前記フォトマスク(17)において反射したEUV放射が投影レンズ(22)を介してEUVカメラ(23)の前記像センサー(24)まで導かれ、前記EUV放射が前記投影レンズ(22)と前記像センサー(24)との間に配置されたペリクル(30)を通過する、方法。
【請求項2】
前記EUV放射が、前記EUV放射源(14)と前記像センサー(24)との間で厳密に1回、前記ペリクル(30)を通過する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ペリクル(30)が前記EUVカメラ(23)の構成要素である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記EUVカメラによって第1のEUV像記録が記録され、前記フォトマスク(17)が前記入射EUV放射に対して相対的に変位され、その後、第2のEUV像記録が記録される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
カメラハウジング(28)を有し、像センサー(24)を有するEUVカメラであって、前記像センサー(24)が前記カメラハウジング(28)内に保持され、前記像センサー(24)がEUV放射に対して感受性があり、前記カメラハウジング(28)がEUV放射の入射のために設計された入射開口(31)にわたり、前記EUVカメラ(23)が、前記入射開口(31)を通って前記EUVカメラ(23)に入射するEUV放射がペリクル(30)を通過するように前記ペリクル(30)を含む、EUVカメラ。
【請求項6】
前記ペリクル(30)がシリコン材料からなる、請求項5に記載のEUVカメラ。
【請求項7】
前記ペリクル(30)が、前記入射開口(31)を囲むハウジング縁と密閉状に面一である、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項8】
前記ペリクル(30)がフレーム(28)に取り付けられ、前記ペリクル(30)が前記フレーム(28)を介して前記カメラハウジング(26)に接続され、前記フレーム(28)が前記カメラハウジング(26)に取り外し可能に接続されている、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項9】
前記像センサー(24)が、前記像センサー(24)のセンサー領域(38)に複数のセンサー構成要素(36)が張りわたされたセンサーアレイとして構成されている、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項10】
前記EUVカメラ(23)が、前記像センサー(24)の前記センサー領域(38)より小さいペリクル(30)を含む、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項11】
前記EUVカメラ(23)が複数のペリクル(30)を含む、請求項5または6に記載のEUVカメラ。
【請求項12】
前記複数のペリクル(30)が面内に配置されている、請求項11に記載のEUVカメラ。
【請求項13】
前記複数のペリクル(30)がフレーム(39)上に保持され、前記フレーム(39)の部品が前記像センサー(24)の前記センサー領域(38)のピクセルのない領域の前に配置されている、請求項11に記載のEUVカメラ。
【請求項14】
フォトマスクを検査するための測定デバイスであって、照射系(16)と、投影レンズ(22)と、EUVカメラ(23)とを含み、EUV放射源(14)によって放出されたEUV放射が前記照射系(16)を介してフォトマスク(17)まで導かれ、前記フォトマスク(17)が像センサー(24)上で結像される(imaged)ように、前記フォトマスク(17)において反射したEUV放射が前記投影レンズ(22)を介して前記EUVカメラ(23)の前記像センサー(24)まで導かれ、前記測定デバイスが前記投影レンズ(22)と前記像センサー(24)との間に配置されたペリクル(30)を含む、測定デバイス。
【外国語明細書】