(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125349
(43)【公開日】2024-09-18
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20240910BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240910BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20240910BHJP
G06T 15/20 20110101ALN20240910BHJP
【FI】
G06T19/00 A
H04N21/258
H04N23/60 500
H04N23/60 300
G06T15/20 500
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024099945
(22)【出願日】2024-06-20
(62)【分割の表示】P 2022553508の分割
【原出願日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】P 2020163978
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 貴嗣
(72)【発明者】
【氏名】入江 史憲
(72)【発明者】
【氏名】田村 一紀
(72)【発明者】
【氏名】宮田 真彦
(72)【発明者】
【氏名】村上 泰規
(57)【要約】 (修正有)
【課題】仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データのみがデバイスで用いられる場合に比べ、観賞者が意図する仮想視点画像を観賞者に対して選択させ易くすることができるデータ処理装置、データ処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】LAN又はWAN等の通信網を介して複数のユーザデバイス12と通信を行うデータ処理装置であって、データ処理装置の動画生成部は、各ユーザデバイスからの要求に応じて、複数の撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像を、ユーザデバイスに送信し、仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得し、取得した第1データに基づいて、仮想視点画像に関する第2データをデバイスに送信する制御を行う。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得し、
取得した前記第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信する制御を行う
データ処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1データに関連する前記仮想視点画像である第1仮想視点画像とは異なる前記仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する前記第2データを送信する制御を行う請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記第1データは、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報を含む請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記視点関連情報は、視点位置、視線方向、画角、注視点、前記視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、及び前記注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスのうちの少なくとも1つを含む請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記第1データは、前記仮想視点画像を生成するのに用いられた前記撮像画像の撮像時刻に関する第1時刻情報を含む請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記第2データは、前記仮想視点画像の縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方を含む請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記第2データは、前記第1データに含まれる前記視点関連情報と前記視点関連情報に関する類似度が高く、かつ、前記第1データに含まれる前記第1時刻情報と前記第1時刻情報に関する類似度が低い順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記第2データは、前記第1データに含まれる前記視点関連情報と前記視点関連情報に関する類似度が低く、かつ、前記第1データに含まれる前記第1時刻情報と前記第1時刻情報に関する類似度が高い順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記第1データに含まれる前記視点関連情報と前記第2データに含まれる前記視点関連情報との間での前記視点位置パス又は前記注視点パスの位置の違いに基づいて、前記視点関連情報に関する前記類似度を取得する請求項7又は請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記視点位置パス又は前記注視点パスに付与されたタグの違いに基づいて、前記視点関連情報に関する前記類似度を取得する請求項7又は請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記第2データは、前記デバイスを用いて前記第1仮想視点画像を観賞した観賞者の属性と、前記第2仮想視点画像の作者の属性との類似度に基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項10の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記第2データは、前記デバイスを用いて前記第1仮想視点画像を観賞した観賞者による前記仮想視点画像の前記再生履歴と、他の観賞者による前記仮想視点画像の前記再生履歴との違いに基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項11の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
前記第2データは、前記デバイスを用いて前記第1仮想視点画像を観賞した観賞者による前記仮想視点画像の前記再生履歴から抽出した再生傾向に基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項12の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像の各々に付与されたコメントに基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項13の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記コメントは、前記第2データに含まれる視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、又は、前記第2データに含まれる注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスに付与されたコメントであり、
前記第2データは、前記視点位置パスの形又は前記注視点パスの形に前記コメントが付与された画像が前記デバイスに表示されるデータである
請求項14に記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像の各々に付与された第1評価に基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項15の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項17】
前記第2データは、前記第1仮想視点画像に対する第2評価に基づいて推定された観賞者の趣向に応じて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項16の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項18】
前記第2データは、新たな仮想視点画像が追加された場合に、前記第1データに基づいて、追加された前記仮想視点画像に関する前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項17の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項19】
前記仮想視点画像は動画であり、
前記第2データは、前記第1仮想視点画像の再生開始から終了までの時間に対する、前記第1データに含まれる視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの長さ、又は、前記第1データに含まれる注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの長さに基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項18の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項20】
前記仮想視点画像は動画であり、
前記第2データは、前記第2仮想視点画像を生成するのに用いられた前記撮像画像の撮像時刻に関する第2時刻情報と、前記第2仮想視点画像の再生開始から終了までの時間との比に基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項19の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項21】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像の各々のデータ容量に基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項20の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項22】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像の各々の画質に関するパラメータに基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項21の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項23】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像に付与された音声データに基づいて定められた順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項6から請求項22の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項24】
前記第2データは、前記プロセッサが前記第2仮想視点画像の再生を指示する再生指示を受け付けたことを条件に前記デバイスで順次再生される複数の前記第2仮想視点画像が、前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項23の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項25】
前記第2データは、前記複数の第2仮想視点画像の各々の再生が終了する毎に、前記第1仮想視点画像及び前記第2仮想視点画像とは異なる第1画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項24に記載のデータ処理装置。
【請求項26】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像を再生する条件となる第2画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項25の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項27】
前記第2データは、前記デバイスに送信された前記第2画像の内容に関する画像情報に基づいて、前記第2仮想視点画像を再生する条件となる第3画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項26に記載のデータ処理装置。
【請求項28】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像のうち、与えられた指示に従って選択された第2仮想視点画像に、他の第2仮想視点画像に係る視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、又は注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスを合成した合成画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項27の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項29】
前記視点位置パス又は前記注視点パスに対するパス変更指示を受け付けた場合、前記第2データは、前記合成画像の再生を止めて、前記パス変更指示に含まれる前記視点位置パス又は前記注視点パスに対応する前記第2仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項28に記載のデータ処理装置。
【請求項30】
前記デバイスで再生中の前記第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に対する変更指示を受け付けた場合、前記第2データは、前記変更指示に基づいて導出された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項29の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項31】
前記デバイスで再生中の前記第2仮想視点画像に対するリプレイ画像生成指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に基づいて生成された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項30の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項32】
観賞を拒否する被写体に関する観賞拒否被写体情報が受け付けられた場合、前記第2データは、前記観賞拒否被写体情報に基づいて生成した視点関連情報に基づいて生成した仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項31の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項33】
前記第2仮想視点画像は、複数フレームの画像を含む動画であり、
前記第2仮想視点画像の縮小画像であって前記第2データに含まれる縮小画像に対するダイジェスト画像表示指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記第2仮想視点画像から、視点位置が既定間隔で異なる前記複数フレームの画像を抽出することによって生成されるダイジェスト画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項2から請求項32の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記第1仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記第1仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が前記第2データに対応付けられて表示されるパス画像を、前記デバイスに送信する制御を行い、
前記パス画像は、前記視点位置パスの形又は前記注視点パスの形が、前記第2データと区別可能な態様で示されている画像である
請求項2から請求項33の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項35】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像の縮小画像と、前記第2仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記第2仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形と、を含み、
前記第2データは、前記縮小画像の前記視点位置パス又は前記注視点パス上での位置を特定可能な第1位置情報を含む請求項2から請求項34の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項36】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像に関する前記第2データが、時系列で横方向に配置され、かつ、前記第1仮想視点画像の視点関連情報に対する前記第2仮想視点画像の視点関連情報の類似度に応じて縦方向に配置される第2位置情報を含む請求項2から請求項35の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項37】
前記登録データは、前記第1仮想視点画像を観賞した観賞者の属性を示す属性データ、及び、前記観賞者の趣向を示す趣向データを含む請求項2から請求項36の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項38】
前記第2データは、前記属性データに基づいて、前記仮想視点画像のうちの観賞制限対象とされた仮想視点画像に関するデータが除外されたデータである請求項37に記載のデータ処理装置。
【請求項39】
前記仮想視点画像を生成するのに用いられた前記撮像画像の撮像時刻に関する第3時刻情報に対する時刻設定指示が受け付けられた場合、前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像のうち、前記第3時刻情報が前記時刻設定指示によって示される範囲内である第2仮想視点画像に関するデータである請求項2から請求項38の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項40】
前記時刻設定指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記仮想視点画像のうちの前記第3時刻情報が前記時刻設定指示によって示される範囲内である時刻限定仮想視点画像の画像数と、前記時刻限定仮想視点画像のうちの前記第2仮想視点画像に含まれる画像数とを含む請求項39に記載のデータ処理装置。
【請求項41】
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の観賞者に対して関連付けられたアカウントへの前記仮想視点画像の再生履歴を取得可能であり、
前記再生履歴を、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力可能である
請求項1から請求項40の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項42】
前記プロセッサは、
各々の前記仮想視点画像が何回再生されたかを集計可能であり、
集計結果を、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力可能である
請求項1から請求項41の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項43】
前記プロセッサは、前記仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が前記第2データに対応付けて表示されるパス画像を、前記デバイスに送信する制御を行い、
前記パス画像は、前記視点位置パス又は前記注視点パスのうちの前記仮想視点画像を再生済みの部分と未再生の部分とが区別可能な態様で示されている画像である
請求項1から請求項42の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項44】
第1仮想視点画像は、前記仮想視点画像のうちの少なくとも一部が前記デバイスで再生済みの仮想視点画像を含む請求項1から請求項43の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項45】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された複数の仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記複数の仮想視点画像のうち、前記デバイスに少なくとも一部が送信済みの仮想視点画像である第1仮想視点画像に関する第1データを取得し、
取得した前記第1データに基づいて、前記複数の仮想視点画像のうち、前記デバイスに未送信の仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信する制御を行う
データ処理装置。
【請求項46】
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理方法であって、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得すること、並びに、
取得した前記第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信する制御を行うこと
を含むデータ処理方法。
【請求項47】
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記データ処理は、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得すること、並びに、
取得した前記第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信する制御を行うことを含む処理である
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、データ処理装置、データ処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2020-009021号公報には、設定手段と生成手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置が開示されている。設定手段は、複数のカメラから得られる多視点画像に基づく仮想視点画像の生成に係る第1仮想視点位置を設定する。生成手段は、設定手段により設定された第1仮想視点位置とは位置及び向きの少なくとも何れかが異なる第2仮想視点位置であって第1仮想視点位置と共通の時刻に対応する第2仮想視点位置を示す視点位置情報を、設定手段により設定された第1仮想視点位置に基づいて生成する。
【0003】
特開2018-036956号公報には、受付手段と表示制御手段とを有することを特徴する表示制御装置が開示されている。受付手段は、ユーザの操作に応じて仮想視点位置を受け付ける。表示制御手段は、仮想視点位置に基づいて、撮像画像から生成された第1の仮想視点画像と、第1の仮想視点画像に比べて仮想的な撮影範囲の広い、第2の仮想視点画像とが表示画面上に表示されるよう制御する。
【0004】
特開2015-187797号公報には、少なくとも一つ以上の視点位置から撮影された視点画像データを取得し、取得した視点画像データを使用して、任意の視点位置からの画像の再生を可能とした自由視点画像データを生成する画像データ生成装置が開示されている。画像データ生成装置は、オブジェクト配置データ生成部と、自由視点位置メタデータ生成部と、符号化部と、多重化部と、を具備することを特徴とする。オブジェクト配置データ生成部は、背景をモデル化して画像データとして作成した背景モデルデータにおけるオブジェクトの配置位置を示すオブジェクト座標データを生成する。自由視点位置メタデータ生成部は、視点位置の基点となる位置を示す視点位置座標データと、視点位置の方向の初期位置を示し、かつ視点位置を回転させて自由視点位置表示を行う際の回転中心を示す回転基点データとをそれぞれ少なくとも一つ以上含む推奨視点位置配置データを生成し、さらに、オブジェクト座標データと、推奨視点位置配置データから、自由視点位置メタデータを生成する。符号化部は、視点画像データ、及び視点画像データにおける各オブジェクトの領域を識別するための領域画像データを符号化する。多重化部は、自由視点位置メタデータ、視点画像データ、領域画像データ、及び背景モデルデータを多重化し、自由視点画像データを生成する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データのみがデバイスで用いられる場合に比べ、観賞者が意図する仮想視点画像を観賞者に対して選択させ易くすることができるデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の技術に係る第1の態様は、プロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、プロセッサが、仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得し、取得した第1データに基づいて、仮想視点画像に関する第2データをデバイスに送信する制御を行うデータ処理装置である。
【0007】
本開示の技術に係る第2の態様は、プロセッサが、第1データに関連する仮想視点画像である第1仮想視点画像とは異なる仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを送信する制御を行う第1の態様に係るデータ処理装置である。
【0008】
本開示の技術に係る第3の態様は、第1データが、仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報を含む第2の態様に係るデータ処理装置である。
【0009】
本開示の技術に係る第4の態様は、視点関連情報が、視点位置、視線方向、画角、注視点、視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、及び注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスのうちの少なくとも1つを含む第3の態様に係るデータ処理装置である。
【0010】
本開示の技術に係る第5の態様は、第1データが、仮想視点画像を生成するのに用いられた撮像画像の撮像時刻に関する第1時刻情報を含む第4の態様に係るデータ処理装置である。
【0011】
本開示の技術に係る第6の態様は、第2データが、仮想視点画像の縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方を含む第5の態様に係るデータ処理装置である。
【0012】
本開示の技術に係る第7の態様は、第2データが、第1データに含まれる視点関連情報と視点関連情報に関する類似度が高く、かつ、第1データに含まれる第1時刻情報と第1時刻情報に関する類似度が低い順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様に係るデータ処理装置である。
【0013】
本開示の技術に係る第8の態様は、第2データが、第1データに含まれる視点関連情報と視点関連情報に関する類似度が低く、かつ、第1データに含まれる第1時刻情報と第1時刻情報に関する類似度が高い順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様に係るデータ処理装置である。
【0014】
本開示の技術に係る第9の態様は、プロセッサが、第1データに含まれる視点関連情報と第2データに含まれる視点関連情報との間での視点位置パス又は注視点パスの位置の違いに基づいて、視点関連情報に関する類似度を取得する第7の態様又は第8の態様に係るデータ処理装置である。
【0015】
本開示の技術に係る第10の態様は、プロセッサが、視点位置パス又は注視点パスに付与されたタグの違いに基づいて視点関連情報に関する類似度を取得する第7の態様又は第8の態様に係るデータ処理装置である。
【0016】
本開示の技術に係る第11の態様は、第2データが、デバイスを用いて第1仮想視点画像を観賞した観賞者の属性と、第2仮想視点画像の作者の属性との類似度に基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第10の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0017】
本開示の技術に係る第12の態様は、第2データが、デバイスを用いて第1仮想視点画像を観賞した観賞者による仮想視点画像の再生履歴と、他の観賞者による仮想視点画像の再生履歴との違いに基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第11の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0018】
本開示の技術に係る第13の態様は、第2データが、デバイスを用いて第1仮想視点画像を観賞した観賞者による仮想視点画像の再生履歴から抽出した再生傾向に基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第12の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0019】
本開示の技術に係る第14の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像の各々に付与されたコメントに基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第13の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0020】
本開示の技術に係る第15の態様は、コメントが、第2データに含まれる視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、又は、第2データに含まれる注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスに付与されたコメントであり、第2データが、視点位置パスの形又は注視点パスの形にコメントが付与された画像がデバイスに表示されるデータである第14の態様に係るデータ処理装置である。
【0021】
本開示の技術に係る第16の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像の各々に付与された第1評価に基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第15の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0022】
本開示の技術に係る第17の態様は、第2データが、第1仮想視点画像に対する第2評価に基づいて推定された観賞者の趣向に応じて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第16の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0023】
本開示の技術に係る第18の態様は、第2データが、新たな仮想視点画像が追加された場合に、第1データに基づいて、追加された仮想視点画像に関する縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第17の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0024】
本開示の技術に係る第19の態様は、仮想視点画像が動画であり、第2データが、第1仮想視点画像の再生開始から終了までの時間に対する、第1データに含まれる視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの長さ、又は、第1データに含まれる注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの長さに基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第18の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0025】
本開示の技術に係る第20の態様は、仮想視点画像が動画であり、第2データが、第2仮想視点画像を生成するのに用いられた撮像画像の撮像時刻に関する第2時刻情報と、第2仮想視点画像の再生開始から終了までの時間との比に基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第19の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0026】
本開示の技術に係る第21の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像の各々のデータ容量に基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第20の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0027】
本開示の技術に係る第22の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像の各々の画質に関するパラメータに基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第21の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0028】
本開示の技術に係る第23の態様は、第2データが、第2仮想視点画像に付与された音声データに基づいて定められた順に、縮小画像、及び、視点関連情報のうちの少なくとも一方がデバイスに表示されるデータである第6の態様から第22の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0029】
本開示の技術に係る第24の態様は、第2データが、プロセッサが第2仮想視点画像の再生を指示する再生指示を受け付けたことを条件にデバイス順次にで再生される複数の第2仮想視点画像が、デバイスで再生されるデータである第6の態様から第23の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0030】
本開示の技術に係る第25の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像の各々の再生が終了する毎に、第1仮想視点画像及び第2仮想視点画像とは異なる第1画像がデバイスで再生されるデータである第24の態様に係るデータ処理装置である。
【0031】
本開示の技術に係る第26の態様は、第2データが、第2仮想視点画像を再生する条件となる第2画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第25の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0032】
本開示の技術に係る第27の態様は、第2データが、デバイスに送信された第2画像の内容に関する画像情報に基づいて、第2仮想視点画像を再生する条件となる第3画像がデバイスで再生されるデータである第26の態様に係るデータ処理装置である。
【0033】
本開示の技術に係る第28の態様は、第2データが、複数の第2仮想視点画像のうち、与えられた指示に従って選択された第2仮想視点画像に、他の第2仮想視点画像に係る視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、又は注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスを合成した合成画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第27の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0034】
本開示の技術に係る第29の態様は、視点位置パス又は注視点パスに対するパス変更指示を受け付けた場合、第2データが、合成画像の再生を止めて、パス変更指示に含まれる視点位置パス又は注視点パスに対応する第2仮想視点画像がデバイスで再生されるデータである第28の態様に係るデータ処理装置である。
【0035】
本開示の技術に係る第30の態様は、デバイスで再生中の第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に対する変更指示を受け付けた場合、第2データが、変更指示に基づいて導出された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第29の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0036】
本開示の技術に係る第31の態様は、デバイスで再生中の第2仮想視点画像に対するリプレイ画像生成指示が受け付けられた場合、第2データが、第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に基づいて生成された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第30の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0037】
本開示の技術に係る第32の態様は、観賞を拒否する被写体に関する観賞拒否被写体情報が受け付けられた場合、第2データが、観賞拒否被写体情報に基づいて生成した視点関連情報に基づいて生成した仮想視点画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第31の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0038】
本開示の技術に係る第33の態様は、第2仮想視点画像が、複数フレームの画像を含む動画であり、第2仮想視点画像の縮小画像であって第2データに含まれる縮小画像に対するダイジェスト画像表示指示が受け付けられた場合、第2データが、第2仮想視点画像から、視点位置が既定間隔で異なる複数フレームの画像を抽出することによって生成されるダイジェスト画像がデバイスで再生されるデータである第2の態様から第32の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0039】
本開示の技術に係る第34の態様は、プロセッサが、第1仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、第1仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が第2データに対応付けられて表示されるパス画像を、デバイスに送信する制御を行い、パス画像が、視点位置パスの形又は注視点パスの形が、第2データと区別可能な態様で示されている画像である第2の態様から第33の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0040】
本開示の技術に係る第35の態様は、第2データが、第2仮想視点画像の縮小画像と、第2仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、第2仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形と、を含み、第2データが、縮小画像の視点位置パス又は注視点パス上での位置を特定可能な第1位置情報を含む第2の態様から第34の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0041】
本開示の技術に係る第36の態様は、第2データが、第2仮想視点画像に関する第2データが、時系列で横方向に配置され、かつ、第1仮想視点画像の視点関連情報に対する第2仮想視点画像の視点関連情報の類似度に応じて縦方向に配置される第2位置情報を含む第2の態様から第35の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0042】
本開示の技術に係る第37の態様は、登録データが、第1仮想視点画像を観賞した観賞者の属性を示す属性データ、及び、観賞者の趣向を示す趣向データを含む第2の態様から第36の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0043】
本開示の技術に係る第38の態様は、第2データが、属性データに基づいて、仮想視点画像のうちの観賞制限対象とされた仮想視点画像に関するデータが除外されたデータである第37の態様に係るデータ処理装置である。
【0044】
本開示の技術に係る第39の態様は、仮想視点画像を生成するのに用いられた撮像画像の撮像時刻に関する第3時刻情報に対する時刻設定指示が受け付けられた場合、第2データが、複数の第2仮想視点画像のうち、第3時刻情報が時刻設定指示によって示される範囲内である第2仮想視点画像に関するデータである第2の態様から第38の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0045】
本開示の技術に係る第40の態様は、時刻設定指示が受け付けられた場合、第2データが、仮想視点画像のうちの第3時刻情報が時刻設定指示によって示される範囲内である時刻限定仮想視点画像の画像数と、時刻限定仮想視点画像のうちの第2仮想視点画像に含まれる画像数とを含む第39の態様に係るデータ処理装置である。
【0046】
本開示の技術に係る第41の態様は、プロセッサが、仮想視点画像の観賞者に対して関連付けられたアカウントへの仮想視点画像の再生履歴を取得可能であり、再生履歴を、仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力可能である第1の態様から第40の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0047】
本開示の技術に係る第42の態様は、プロセッサが、各々の仮想視点画像が何回再生されたかを集計可能であり、集計結果を、仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力可能である第1の態様から第41の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0048】
本開示の技術に係る第43の態様は、プロセッサが、仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が第2データに対応付けて表示されるパス画像を、デバイスに送信する制御を行い、パス画像が、視点位置パス又は注視点パスのうちの仮想視点画像を再生済みの部分と未再生の部分とが区別可能な態様で示されている画像である第1の態様から第42の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0049】
本開示の技術に係る第44の態様は、第1仮想視点画像が、仮想視点画像のうちの少なくとも一部がデバイスで再生済みの仮想視点画像を含む第1の態様から第43の態様のうち何れか1つの態様に係るデータ処理装置である。
【0050】
本開示の技術に係る第45の態様は、プロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、撮像画像に基づいて生成された複数の仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、プロセッサが、複数の仮想視点画像のうち、デバイスに少なくとも一部が送信済みの仮想視点画像である第1仮想視点画像に関する第1データを取得し、取得した第1データに基づいて、複数の仮想視点画像のうち、デバイスに未送信の仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データをデバイスに送信する制御を行うデータ処理装置である。
【0051】
本開示の技術に係る第46の態様は、撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理方法であって、仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得すること、並びに、取得した第1データに基づいて、仮想視点画像に関する第2データをデバイスに送信する制御を行うことを含むデータ処理方法である。
【0052】
本開示の技術に係る第47の態様は、撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、データ処理が、仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データを取得すること、並びに、取得した第1データに基づいて、仮想視点画像に関する第2データをデバイスに送信する制御を行うことを含む処理であるプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】データ処理装置と、ユーザデバイスとの関係の一例を示す概念図である。
【
図2】データ処理装置の電気的ハードウェア構成の一例、及びユーザデバイスとの関係の一例を示すブロック図である。
【
図3】データ処理装置に表示されたメニュー画面の一例を示す概念図である。
【
図4】第1実施形態による動画生成部の要部機能の一例を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態による生成動画リストの一例を示す概念図である。
【
図6】第1実施形態による再生済み動画リストの一例を示す概念図である。
【
図7】第1実施形態による動画再生部の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図8】第1実施形態による動画再生部の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図9】第1実施形態によるお勧め動画リストの一例を示す概念図である。
【
図10】ユーザデバイスに表示された第1実施形態によるお勧め画面の一例を示す概念図である。
【
図11】第1実施形態による動画再生部の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図12】再生済みの仮想視点動画が第1実施形態による再生済み動画リストに追加された態様の一例を示す概念図である。
【
図13】第1実施形態による動画生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図14】第1実施形態による動画再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図15】第2実施形態による視点関連情報受付画面で設定された視点位置パス、注視点、及び画角の一例を示す概念図である。
【
図16】第2実施形態による生成動画リストの一例を示す概念図である。
【
図17】第2実施形態による再生済み動画リストの一例を示す概念図である。
【
図18】第2実施形態による動画再生部の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図19】ユーザデバイスに表示された第2実施形態によるお勧め画面の一例を示す概念図である。
【
図20】第2実施形態による動画再生部の要部機能の一例を示す概念図である。
【
図21】ユーザデバイスに、ダイジェスト画像が表示される態様の一例を示す概念図である。
【
図22】視点位置パスに付与されたタグの一例を示す概念図である。
【
図23】ユーザデバイスに表示された第2実施形態によるお勧め画面に、再生済みの仮想視点動画に係る視点位置パスの形が表示される態様の一例を示す概念図である。
【
図24】ユーザデバイスに表示された第2実施形態によるお勧め画面の他の一例を示す概念図である。
【
図25】ユーザデバイスに表示された第2実施形態によるお勧め画面のさらに他の一例を示す概念図である。
【
図26】アカウントに対応付けて登録された属性データを用いてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図27】再生済み動画リストに示された再生傾向に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図28】再生済み動画リストに示された再生履歴に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図29】視点位置パスに付与されたコメントに基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図30】視点位置パスに付与されたコメントに基づいて生成されたお勧めデータを示すお勧め画面の一例を示す概念図である。
【
図31】仮想視点動画を観賞したユーザから仮想視点動画に付与された評価に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図32】動画再生指示の送信元であるユーザデバイスを使用するユーザ自らが、観賞済みの仮想視点動画に対して付与した評価に基づいて、お勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図33】ユーザの趣向データに基づいて、仮想視点動画が新たに追加されたことを知らせる態様の一例を示す概念図である。
【
図34】動画の長さに対する視点位置パスの比に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図35】動画の長さに対する試合経過時間の長さの比に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図36】動画の長さに対する試合経過時間の長さの比に基づいて生成したお勧めデータを示すお勧め画面の一例を示す概念図である。
【
図37】仮想視点動画のデータ容量に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図38】仮想視点動画の解像度に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図39】仮想視点動画に付与された音声データの有無に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図40】仮想視点動画が順次再生される態様の一例を示す概念図である。
【
図41】仮想視点動画が順次再生される場合に、仮想視点動画の間に別の動画が挿入される態様の一例を示す概念図である。
【
図42】仮想視点動画が順次再生される場合に、仮想視点動画の間に広告動画が挿入される態様の一例を示す概念図である。
【
図43】仮想視点動画の再生中に広告動画が表示される態様の一例を示す概念図である。
【
図44】広告情報に基づいて広告動画が変更される態様の一例を示す概念図である。
【
図45】ユーザデバイスに合成動画を表示する態様の一例を示す概念図である。
【
図46】パス変更指示に基づいて、ユーザデバイスに表示された仮想視点動画を他の視点位置パスを有する仮想視点動画に切り換える態様の一例を示す概念図である。
【
図47】視点位置変更指示に基づいて、ユーザデバイスに表示された仮想視点動画の視点位置を切り換える態様の一例を示す概念図である。
【
図48】リプレイ動画生成指示に基づいて、リプレイ動画が再生される態様の一例を示す概念図である。
【
図49】観賞拒否被写体情報に対応する新たな視点位置パスに基づいて生成された仮想視点動画が再生される態様の一例を示す概念図である。
【
図50】ユーザの属性データに基づいて仮想視点動画の再生を制限する態様の一例を示す概念図である。
【
図51】時刻設定指示に基づいてお勧めデータを生成する態様の一例を示す概念図である。
【
図52】時刻設定指示に基づいて生成されたお勧めデータを示すお勧め画面の一例を示す概念図である。
【
図53】途中で再生を注視した仮想視点動画が再生済み動画リストに追加される態様の一例を示す概念図である。
【
図54】観賞データを含む生成動画リストの一例を示す概念図である。
【
図55】タブレット端末に表示された管理画面の一例を示す概念図である。
【
図56】各ユーザのユーザデバイスに表示された管理画面の一例を示す概念図である。
【
図57】記憶媒体に記憶された作動プログラムがデータ処理装置のコンピュータにインストールされる態様の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
添付図面に従って本開示の技術に係るデータ処理装置、データ処理方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0055】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0056】
CPUとは、“Central Processing Unit”の略称を指す。RAMとは、“Random Access Memory”の略称を指す。SSDとは、“Solid State Drive”の略称を指す。HDDとは、“Hard Disk Drive”の略称を指す。EEPROMとは、“Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory”の略称を指す。I/Fとは、“Interface”の略称を指す。ICとは、“Integrated Circuit”の略称を指す。ASICとは、“Application Specific Integrated Circuit”の略称を指す。PLDとは、“Programmable Logic Device”の略称を指す。FPGAとは、“Field-Programmable Gate Array”の略称を指す。GUIとは、“Graphical User Interface”の略称を指す。SoCとは、“System-on-a-chip”の略称を指す。GPUとは、“Graphics Processing Unit”の略称を指す。LANとは、“Local Area Network”の略称を指す。WANとは、“Wide Area Network”の略称を指す。3Dとは、“3 Dimensions”の略称を指す。USBとは、“Universal Serial Bus”の略称を指す。IDとは、“Identification”の略称を指す。NVMとは、“Non-volatile Memory”の略称を指す。以下では、説明の便宜上、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例として、CPUを例示しているが、本開示の技術に係る「プロセッサ」は、CPU及びGPU等のように複数の処理装置の組み合わせであってもよい。本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例として、CPU及びGPUの組み合わせが適用される場合、GPUは、CPUの制御下で動作し、画像処理の実行を担う。
【0057】
以下の説明において、「一致」とは、完全な一致の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの一致を指す。
【0058】
[第1実施形態]
一例として
図1に示すように、データ処理装置10は、LAN又はWAN等の通信網を介して複数のユーザデバイス12と通信を行う。データ処理装置10は、各ユーザデバイス12からの要求に応じて、動画生成処理と動画再生処理とを行う。なお、
図1に示す例では、ユーザデバイス12としてスマートデバイスが図示されているが、ユーザデバイス12はこれに限らず、例えば、パーソナル・コンピュータ、タブレット端末、又はインターネット通信機能付きのテレビ等であってもよい。データ処理装置10は、本開示の技術に係る「データ処理装置」の一例である。ユーザデバイス12は、本開示の技術に係る「デバイス」の一例である。
【0059】
動画生成処理は、各ユーザデバイス12からの動画生成要求50(
図3参照)に応じて仮想視点動画30を生成し、生成した仮想視点動画30のデータを要求元であるユーザデバイス12に送信する処理である。以下、特に断りが無い場合、データ処理装置10の内部、ユーザデバイス12の内部、及びデータ処理装置10とユーザデバイス12との間ではデータが送受信される。仮想視点動画30は、要求元であるユーザデバイス12に送信されるのに加えて、データ処理装置10内のデータベース22(
図2参照)に記憶される。仮想視点動画30は、撮像領域を仮想的な視点から観察した場合の動画であり、3Dポリゴンによって生成される仮想的な動画である。なお、仮想視点動画30は、本開示の技術に係る「仮想視点画像」の一例である。
【0060】
動画再生処理は、データベース22に記憶された複数の仮想視点動画30のうち、動画再生要求52(
図3参照)を受け付けたユーザデバイス12に未送信の仮想視点動画30(以下、「未送信仮想視点動画30」とも称する)に関するデータを生成し、生成したデータを要求元であるユーザデバイス12に送信する処理である。本第1実施形態では、「未送信仮想視点動画30に関するデータ」の一例として、ユーザによる仮想視点動画30の選択を簡便にするお勧めデータ32を生成する形態例について説明する。なお、未送信仮想視点動画30は、本開示の技術に係る「第2仮想視点画像」の一例である。また、お勧めデータ32は、本開示の技術に係る「第2データ」の一例である。
【0061】
ユーザデバイス12は、データ処理装置10から受信した仮想視点動画30をタッチパネル・ディスプレイ12Aに設けられた動画再生画面33で再生する。また、ユーザデバイス12は、お勧めデータ32をタッチパネル・ディスプレイ12Aの動画再生画面33の下に表示させる。データ処理装置10はサーバに相当するデバイスであり、ユーザデバイス12は、データ処理装置10に対するクライアント端末に相当するデバイスである。
【0062】
複数のユーザデバイス12は、複数のユーザA、B、・・・Zによってそれぞれ使用されている。ユーザA、B、・・・Zは、各々、データ処理装置10から受信した仮想視点動画30を、ユーザデバイス12を用いて観賞する。ユーザA、B、・・・Zは、本開示の技術に係る「観賞者」の一例である。以下、ユーザA、B、・・・Zを区別して説明する必要がない場合には、符号を付けず、包括的に「ユーザ」と称する。
【0063】
一例として
図2に示すように、データ処理装置10は、コンピュータ14と通信I/F16とを備えている。コンピュータ14は、CPU14A、NVM14B、及びRAM14Cを備えており、CPU14A、NVM14B、RAM14Cは、バス20を介して接続されている。
図2に示す例では、図示の都合上、バス20として1本のバスが図示されているが、複数のバスであってもよい。また、バス20には、シリアルバス、又は、データバス、アドレスバス、及びコントロールバス等で構成されるパラレルバスが含まれていてもよい。
【0064】
CPU14Aは、データ処理装置10の全体を制御する。NVM14Bは、不揮発性メモリである。ここでは、NVM14Bの一例として、EEPROM、SSD及びHDDが採用されているが、これに限らず、HDD、SSD、又はEEPROM等であってもよいし、複数の不揮発性メモリの組み合わせであってもよい。NVM14Bは、データ処理装置10で生成した仮想視点動画30等を記憶するデータベース22を含んでいる。なお、NVM14Bは、本開示の技術に係る「メモリ」の一例である。
【0065】
RAM14Cには、各種データが一時的に記憶される。RAM14Cは、CPU14Aによってワークメモリとして用いられる。
【0066】
NVM14Bには、作動プログラム24が記憶されている。CPU14Aは、NVM14Bから作動プログラム24を読み出し、読み出した作動プログラム24をRAM14C上で実行する。CPU14Aは、RAM14C上で実行する作動プログラム24に従って、動画生成部26として動作することにより動画生成処理を実行し、動画再生部28として動作することにより動画再生処理を実行する。なお、作動プログラム24は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。コンピュータ14は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。また、CPU14Aは、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例である。
【0067】
動画生成部26は、各ユーザデバイス12からの要求に応じて、複数の撮像装置(図示省略)を用いて撮像領域を複数の方向から撮像することで得られた撮像動画34(
図4参照)に基づいて、仮想視点動画30を生成する。なお、動画生成部26は、仮想視点動画30を自身で生成する代わりに、外部のサーバ等で生成された仮想視点動画30を取得してもよい。
図2に示す例では、複数の撮像装置は、サッカー競技場に設置されており、サッカー競技場内の領域を撮像領域として撮像する。仮想視点動画30は、サッカー競技場内の任意の視点からサッカー競技場を観察した場合の動画である。動画生成部26は、生成した仮想視点動画30をデータベース22に記憶する。データベース22には、複数のユーザデバイス12からの要求に応じて動画生成部26により生成された複数の仮想視点動画30が記憶されている。
【0068】
動画再生部28は、各ユーザデバイス12からの要求に応じて、データベース22に記憶された複数の仮想視点動画30のうちの未送信仮想視点動画30に関するお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をデータベース22に記憶する。
【0069】
通信I/F16は、通信網を介して、ユーザデバイス12と通信可能に接続されている。通信I/F16は、例えば、FPGAを有するデバイスによって実現される。通信I/F16は、バス20に接続されている。通信I/F16は、無線通信方式で、CPU14Aとユーザデバイス12との間で各種データの授受を司る。なお、通信I/F16は、FPGAの代わりに固定回路で構成することも可能である。また、通信I/F16は、ASIC、FPGA、及び/又はPLD等で構成された回路であってもよい。
【0070】
CPU14Aは、仮想視点動画30及びお勧めデータ32をデータベース22から読み出し、読み出した仮想視点動画30及びお勧めデータ32を通信I/F16を介してユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、仮想視点動画30及びお勧めデータ32を受信し、受信した仮想視点動画30をタッチパネル・ディスプレイ12Aの動画再生画面33で再生し、かつ、タッチパネル・ディスプレイ12Aに対して、受信したお勧めデータ32を表示させる。
図2に示す例では、お勧めデータ32は動画再生画面33の下に表示されている。なお、本開示の技術において、「再生」とは、ユーザデバイス12のタッチパネル・ディスプレイ12Aの動画再生画面33に画像を表示させる処理を指す。タッチパネル・ディスプレイ12A上で再生する画像は、仮想視点動画30に限らず、他の動画であってもよいし、静止画であってもよい。
【0071】
動画再生画面33の下には、仮想視点動画30の送信状況及び再生箇所を示すシークバー31が表示されている。シークバー31の横方向の長さは、再生中の仮想視点動画30の長さに相当する。シークバー31のうち、濃い色で示された再生箇所表示部分31Aは、動画再生画面33で再生している仮想視点動画30の再生箇所を示す。シークバー31のうち、再生箇所表示部分31Aよりも薄い色で示された送信状況表示部分31Bは、動画再生画面33で再生している仮想視点動画30に係るデータ処理装置10からユーザデバイス12へのデータ送信状況を示す。
【0072】
一例として
図3に示すように、ユーザデバイス12に対するユーザの操作によって、ユーザデバイス12が、各ユーザに関連付けられたアカウントでデータ処理装置10にアクセスし、ユーザデバイス12とデータ処理装置10との通信が確立されると、データ処理装置10は、ユーザデバイス12にメニュー画面40を送信する。ユーザデバイス12は、データ処理装置10から受信したメニュー画面40をタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。なお、各ユーザに関連付けられたアカウントは、本開示の技術に係る「アカウント」の一例である。
【0073】
メニュー画面40には、仮想視点動画30の生成及び観賞が可能なイベントのタイトル42、及びイベントが行われた日付44が表示されている。また、メニュー画面40には、生成ボタン46及び観賞ボタン48が表示されている。
【0074】
ユーザデバイス12は、ユーザによる生成ボタン46に対するGUI操作を受け付けた場合、仮想視点動画30の生成を要求する動画生成要求50を動画生成部26に送信する。動画生成部26は、ユーザデバイス12から動画生成要求50を受け付けた場合に、動画生成処理を開始する。また、ユーザデバイス12は、ユーザによる観賞ボタン48に対するGUI操作を受け付けた場合、動画の再生を要求する動画再生要求52を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、ユーザデバイス12から動画再生要求52を受け付けた場合に、動画再生処理を開始する。
【0075】
図4を参照して、動画生成部26によって行われる動画生成処理の一例について、以下、具体的に説明する。動画生成部26は、ユーザデバイス12から動画生成要求50を受け付けた場合、視点関連情報受付画面54を生成する。動画生成部26は、生成した視点関連情報受付画面54を、動画生成要求50の出力元であるユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、視点関連情報受付画面54を受信し、受信した視点関連情報受付画面54をタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。
【0076】
視点関連情報受付画面54は、仮想視点動画30の視点に関連する視点関連情報58の受け付けに用いられる画面である。本第1実施形態において、視点関連情報58は、仮想的な視点に関する視点位置、視線方向、及び画角を含むデータである。なお、視点関連情報58は、本開示の技術に係る「視点関連情報」の一例である。
【0077】
視点関連情報受付画面54には、サッカー競技場の俯瞰画像56が表示されている。俯瞰画像56は、サッカー競技場を真上又は斜め上から実際に撮像することで得られた画像であってもよいし、サッカー競技場の縦横比に基づいて疑似的に生成した画像であってもよい。俯瞰画像56は、サッカー競技場と相似関係にある画像であり、相似比は、例えば、数百:1である。
【0078】
タッチパネル・ディスプレイ12Aは、視点関連情報受付画面54に対するユーザからの操作を受け付ける。ユーザは、仮想的な視点位置、視線方向、及び画角を視点関連情報受付画面54上で指示する。ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対して指示された視点位置の座標に基づいて、サッカー競技場に対する視点位置58A(
図5参照)の座標を導出する。また、ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対する視線方向の指示に基づいて、サッカー競技場における視線方向58B(
図5参照)を導出する。また、ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対する画角の指示に基づいて、サッカー競技場における画角58C(
図5参照)を導出する。ユーザデバイス12は、導出した視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cを、視点関連情報58として動画生成部26に送信する。
【0079】
動画生成部26は、視点関連情報58を受け付け、受け付けた視点関連情報58をデータベース22の生成動画リスト60に記録する。また、動画生成部26は、受け付けた視点関連情報58に基づき、撮像動画34を用いて仮想視点動画30を生成する。具体的には、動画生成部26は、視点位置58Aから視線方向58Bに画角58Cで撮像領域を観察した仮想視点動画30を生成する。なお、視点位置58Aは、本開示の技術に係る「視
点位置」の一例である。また、視線方向58Bは、本開示の技術に係る「視線方向」の一例である。また、画角58Cは、本開示の技術に係る「画角」の一例である。
【0080】
動画生成部26は、生成した仮想視点動画30に関する動画情報62を、仮想視点動画30を生成するのに使用した視点関連情報58に対応付けて、データベース22の生成動画リスト60に記録する。また、動画生成部26は、生成した仮想視点動画30をデータベース22に記憶する。
【0081】
動画生成部26は、生成した仮想視点動画30を、動画生成要求50の出力元であるユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、仮想視点動画30を受信し、受信した仮想視点動画30をタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。動画生成部26は、送信した仮想視点動画30に関する視点関連情報58及び動画情報62を、データベース22に記憶されている複数の再生済み動画リスト64のうち、仮想視点動画30を送信したユーザデバイス12を使用するユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に追加する。以下、視点関連情報58及び動画情報62を包括的に「情報」とも称する。
【0082】
一例として
図5に示すように、生成動画リスト60には、動画生成部26によって生成された複数の仮想視点動画30に関する視点関連情報58及び動画情報62が、リスト形式で記録されている。視点関連情報58は、仮想視点動画30の視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cを含む。動画情報62は、仮想視点動画30毎に割り当てられた動画ID62A、仮想視点動画30の作者62B、仮想視点動画30に対応するサッカーの試合経過時間62C、動画の長さ62D、及び仮想視点動画30のサムネイル画像62Eを含む。
【0083】
試合経過時間62Cは、仮想視点動画30を生成するのに用いられた撮像動画34の撮像時刻に基づいて算出された時間である。具体的には、仮想視点動画30を生成するのに用いられた撮像動画34のうち、最初のフレームの撮像画像の撮像時刻から試合開始時刻を引いた値が、試合経過時間62Cの開始時間となり、最後のフレームの撮像画像の撮像時刻から試合開始時刻を引いた値が、試合経過時間62Cの終了時間となる。なお、試合経過時間62Cは、本開示の技術に係る「第1時刻情報」の一例である。
【0084】
一例として
図6に示すように、再生済み動画リスト64は、ユーザのアカウント毎に生成されるリストである。例えば、
図6はユーザAの再生済み動画リスト64であり、アカウント64Aの欄にはユーザAのアカウント名「A」が記録されている。
図6に示す再生済み動画リスト64には、ユーザAのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12で再生済みの仮想視点動画30、すなわち、ユーザAが観賞済みの仮想視点動画30に関するデータがリスト形式で記録されている。
【0085】
また、再生済み動画リスト64は、ユーザAのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12に関する仮想視点動画30の再生履歴を示している。なお、「再生」とは、ユーザデバイス12のタッチパネル・ディスプレイ12Aの動画再生画面33に画像を表示させる処理であるので、「ユーザデバイス12に関する仮想視点動画30の再生履歴」は「タッチパネル・ディスプレイ12Aの動画再生画面33による仮想視点動画30の表示履歴」と同義である。再生済み動画リスト64に記録された再生履歴は、本開示の技術に係る「再生履歴」の一例である。また、再生済み動画リスト64に記録された内容は、本開示の技術に係る「第1データ」の一例である。
【0086】
図7を参照して、動画再生部28によって行われる動画再生処理の一例について、以下、具体的に説明する。動画再生部28は、例えば、ユーザAのユーザデバイス12から動画再生要求52を受け付けた場合、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64をデータベース22から読み出す。ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、「001」の画像ID62Aを有する仮想視点動画30(以下、「仮想視点動画30-001」と称する)に関する情報が記録されている。なお、仮想視点動画30-001は、本開示の技術に係る「第1仮想視点画像」の一例である。
【0087】
動画再生部28は、データベース22から生成動画リスト60を読み出す。生成動画リスト60には、動画生成部26で作成された仮想視点動画30に関するデータが記録されている(
図5参照)。動画再生部28は、再生済み動画リスト64に記録されている仮想視点動画30-001に関する情報を、生成動画リスト60から削除する。これにより、生成動画リスト60には、仮想視点動画30-001とは異なる仮想視点動画30に関する情報、すなわち、ユーザデバイス12に未送信の仮想視点動画30(未送信仮想視点動画30)に関する情報が残る。なお、未送信仮想視点動画30は、本開示の技術に係る「第2仮想視点画像」の一例である。また、再生済み動画リスト64に記録されている仮想視点動画30-001に関する情報は、必ずしも生成動画リスト60から削除される必要はなく、仮想視点動画30-001に関する情報に、送信済みという情報を付加して未送信の仮想視点動画30と区別してもよい。
【0088】
動画再生部28は、生成動画リスト60に残された各々の未送信仮想視点動画30の視点位置58Aと、再生済み動画リスト64に記録された仮想視点動画30-001の視点位置58A(以下、「基準視点位置」と称する)との間の視点位置差を算出する。例えば、動画再生部28は、「002」の動画ID62Aを有する未送信仮想視点動画30(以下、「未送信仮想視点動画30-002」と称する)の視点位置58Aを示す座標(X2,Y2)と、基準視点位置の座標(X1,Y1)とを取得する。動画再生部28は、X2とX1との差を取ることによって、未送信仮想視点動画30-002の視点位置58Aと基準視点位置との間のX軸方向における差(以下、「X軸方向視点位置差」と称する)を算出する。また、動画再生部28は、Y2とY1との差を取ることによって、未送信仮想視点動画30-002の視点位置58Aと基準視点位置との間のY軸方向における差(以下、「Y軸方向視点位置差」と称する)を算出する。動画再生部28は、X軸方向視点位置差とY軸方向視点位置差の和を、未送信仮想視点動画30-002の視点位置差として算出する。
【0089】
動画再生部28は、「003」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30(以下、「未送信仮想視点動画30-003」と称する)の視点位置58Aと基準視点位置との視点位置差を同様に算出する。動画再生部28は、視点位置差が小さい順に、すなわち、基準視点位置との類似度が高い順に、未送信仮想視点動画30を生成動画リスト60で並べ替える。例えば、未送信仮想視点動画30-002の視点位置差が8であり、未送信仮想視点動画30-003の視点位置差が6である場合、動画再生部28は、未送信仮想視点動画30-003を、未送信仮想視点動画30-002よりも生成動画リスト60の上位に移動する。
【0090】
また、一例として
図8に示すように、動画再生部28は、視点位置差が同じ未送信仮想視点動画30について、各未送信仮想視点動画30の視線方向58Bと仮想視点動画30-001の視線方向58B(以下、「基準視線方向」と称する)との差(以下、「視線方向差」)を算出する。動画再生部28は、視点位置差が同じ未送信仮想視点動画30について、視線方向差が小さい順に、すなわち、基準視線方向との類似度が高い順に、未送信仮想視点動画30を生成動画リスト60で並べ替える。
【0091】
動画再生部28は、さらに、未送信仮想視点動画30の試合経過時間62Cと、再生済み動画リスト64に記録された仮想視点動画30-001の試合経過時間62C(以下、「基準試合経過時間」と称する)とを比較する。動画再生部28は、試合経過時間62Cが、既定値(例えば、数十秒)以上にわたって基準試合経過時間に重複している未送信仮想視点動画30を、生成動画リスト60の最下位へ移動させる。すなわち、動画再生部28は、基準試合経過時間と類似度が高い試合経過時間62Cを有する未送信仮想視点動画30を、生成動画リスト60の最下位へ移動させる。例えば、本第1実施形態では、仮想視点動画30-003の試合経過時間62Cは、25秒間にわたって基準試合経過時間に重複している。従って、動画再生部28は、仮想視点動画30-003を、生成動画リスト60の最下位へ移動させる。
【0092】
動画再生部28は、並べ替え後の生成動画リスト60を、お勧め動画リスト66としてデータベース22に記憶する。動画再生部28は、お勧め動画リスト66に記録された未送信仮想視点動画30の並び順に、未送信仮想視点動画30に関する動画情報62に基づいて、お勧めデータ32を生成する。
【0093】
一例として
図9に示すように、お勧め動画リスト66には、未送信仮想視点動画30に関する情報が、お勧め順に記録されている。動画再生部28は、データベース22から、お勧め動画リスト66に記録された未送信仮想視点動画30に関する動画情報62を、お勧め動画リスト66に記録された未送信仮想視点動画30の並び順に5つずつ読み出す。動画再生部28は、データベース22から読み出した5つの未送信仮想視点動画30に関する動画情報62と、動画情報62に含まれる動画ID62A、作者62B、試合経過時間62C、動画の長さ62D、及びサムネイル画像62Eの配置情報とを含むお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、お勧めデータ32を受信し、受信したお勧めデータ32をお勧め画面70(
図10参照)としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。
【0094】
一例として
図10に示すように、お勧め画面70には、お勧めデータ32が表示される。お勧め画面70には、5つの未送信仮想視点動画30に関する動画情報62が表示される。なお、お勧め画面70に表示される未送信仮想視点動画30の数は5つに限らず、ユーザが任意に設定できてもよい。お勧め画面70において、サムネイル画像62Eはお勧め画面70の左側に配置されている。各サムネイル画像62Eの右下には、対応する未送信仮想視点動画30の長さ62Dが配置されている。作者62B、動画ID62A、及び試合経過時間62Cは、対応するサムネイル画像62Eの右側に配置されている。なお、サムネイル画像62Eは、本開示の技術に係る「縮小画像」の一例である。
【0095】
お勧め画面70の右下には、更新ボタン68が配置されている。ユーザがタッチパネル・ディスプレイ12A上で更新ボタン68に接触した場合、ユーザデバイス12は、動画再生部28に対してお勧めデータ32の更新指示を与える。動画再生部28は、ユーザデバイス12から更新指示を受け付けて、次の5つの未送信仮想視点動画30に関する動画情報62、すなわち、6番目から10番目に記録された未送信仮想視点動画30に関する動画情報62に基づいてお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。
【0096】
ユーザがお勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eに接触した場合、一例として
図11に示すように、ユーザデバイス12は、接触されたサムネイル画像62Eに対応する未送信仮想視点動画30に対する再生指示72を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、対象の未送信仮想視点動画30をデータベース22から読み出す。動画再生部28は、データベース22から読み出した未送信仮想視点動画30を、再生指示72の出力元であるユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、未送信仮想視点動画30を受信し、受信した仮想視点動画30をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。なお、再生指示72は、本開示の技術に係る「再生指示」の一例である。
【0097】
動画再生部28は、ユーザデバイス12に送信した仮想視点動画30に関する情報を、ユーザデバイス12を使用しているユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に追加する。これにより、一例として
図12に示すように、例えば、ユーザAのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12から与えられた再生指示72に応じて、再生指示72の送信元であるユーザデバイス12に仮想視点動画30-002が送信された場合、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、仮想視点動画30-002に関するデータが追加される。
【0098】
図12に示す例のように、再生済み動画リスト64に複数の仮想視点動画30に関する情報が含まれる場合、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる複数の仮想視点動画30のうちの最も遅く再生済み動画リスト64に追加された仮想視点動画30-002に関する情報(以下、「基準情報」と称する)を基準にして、お勧め動画リスト66を生成する。なお、最も遅く再生済み動画リスト64に追加された仮想視点動画30-002に関する情報を基準にすることに代えて、複数の仮想視点動画30を基準にしてお勧め動画リスト66を生成してもよい。
【0099】
次に、本第1実施形態に係る動画生成部26の作用について、
図13を参照しながら説明する。
図13に示す動画生成処理は、CPU14Aが、作動プログラム24を実行することで実現される。また、
図13に示す動画生成処理は、動画生成部26が、複数のユーザデバイス12のうちの少なくとも1つから動画生成要求50を受信した場合に開始される。
【0100】
図13に示す動画生成処理では、先ず、ステップST101で、動画生成部26は、視点関連情報受付画面54を生成し、生成した視点関連情報受付画面54を、動画生成要求50の出力元であるユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、視点関連情報受付画面54を受信し、受信した視点関連情報受付画面54をタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。この後、動画生成処理はステップST102に移行する。
【0101】
ステップST102で、動画生成部26は、視点関連情報受付画面54を送信したユーザデバイス12から視点関連情報58を受け付けたか否かを判定する。ステップST102において、視点関連情報58を受け付けた場合、判定が肯定されて動画生成処理はステップST103に移行する。ステップST102において、視点関連情報58を受け付けていない場合、判定が否定されて動画生成処理はステップST102に移行する。
【0102】
ステップST103で、動画生成部26は、ユーザデバイス12から受け付けた視点関連情報58をデータベース22の生成動画リスト60に記憶する。この後、動画生成処理はステップST104に移行する。
【0103】
ステップST104で、動画生成部26は、ユーザデバイス12から受け付けた視点関連情報58に基づいて、仮想視点動画30を生成する。この後、動画生成処理はステップST105に移行する。
【0104】
ステップST105で、動画生成部26は、生成した仮想視点動画30に関する動画情報62を、視点関連情報58に対応付けて、データベース22の生成動画リスト60に記憶する。この後、動画生成処理はステップST106に移行する。
【0105】
ステップST106で、動画生成部26は、生成した仮想視点動画30をデータベース22に記憶する。この後、動画生成処理はステップST107に移行する。
【0106】
ステップST107で、動画生成部26は、生成した仮想視点動画30を、動画生成要求50の出力元であるユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、仮想視点動画30を受信し、受信した仮想視点動画30を動画再生画面33で再生する。この後、動画生成処理はステップST108に移行する。
【0107】
ステップST108で、動画生成部26は、動画生成要求50の出力元であるユーザデバイス12を使用するユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に、生成した仮想視点動画30を追加する。この後、動画生成処理はステップST109に移行する。
【0108】
ステップST109で、動画生成部26は、終了条件を満足しているか否かを判定する。終了条件としては、例えば、ユーザデバイス12から動画生成停止要求を受信した場合が挙げられる。ステップST109において、終了条件を満足している場合、判定が肯定されて、動画生成処理は終了する。ステップST109において、終了条件を満足していない場合、判定が否定されて動画生成処理はステップST101に移行する。
【0109】
次に、本第1実施形態に係る動画再生部28の作用について、
図14を参照しながら説明する。
図14に示す動画再生処理は、CPU14Aが、作動プログラム24を実行することで実現される。また、
図14に示す動画再生処理は、動画再生部28が、複数のユーザデバイス12のうちの少なくとも1つから動画再生要求52を受信した場合に開始される。
【0110】
図14に示す動画再生処理では、先ず、ステップST201で、動画再生部28は、生成動画リスト60、及び、動画再生要求52の出力元であるユーザデバイス12を使用しているユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64をデータベース22から読み出す。この後、動画再生処理は、ステップST202に移行する。
【0111】
ステップST202で、動画再生部28は、生成動画リスト60から、再生済み動画リスト64に記憶されている仮想視点動画30に関する情報を削除する。この後、動画再生処理はステップST203に移行する。
【0112】
ステップST203で、動画再生部28は、再生済み動画リスト64から基準情報を取得し、取得した基準情報に基づいて、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替える。動画再生部28は、並べ替え後の生成動画リスト60を、お勧め動画リスト66としてデータベース22に記憶する。この後、動画再生処理はステップST204に移行する。
【0113】
ステップST204で、動画再生部28は、N=0に設定する。この後、動画再生処理はステップST205に移行する。
【0114】
ステップST205で、動画再生部28は、お勧め動画リスト66の5N+1番目から5(N+1)番目までの仮想視点動画30の動画情報62に基づいて、お勧めデータ32を生成する。つまり、N=0の場合、動画再生部28は、お勧め動画リスト66の1番目から5番目までの仮想視点動画30の動画情報62に基づいて、お勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。この後、動画再生処理はステップST206に移行する。
【0115】
ステップST206で、動画再生部28は、ユーザデバイス12から、お勧めデータ32に含まれる5つの仮想視点動画30のうちの何れかに対する再生指示72を受け付けたか否かを判定する。再生指示72を受け付けた場合、動画再生処理はステップST209に移行する。再生指示72を受け付けていない場合、動画再生処理はステップST207に移行する。
【0116】
ステップST207で、動画再生部28は、ユーザデバイス12から更新指示を受け付けたか否かを判定する。ステップST207において、更新指示を受け付けた場合、判定が肯定されて、動画再生処理はステップST208に移行する。ステップST207において、更新指示を受け付けていない場合、判定が否定されて、動画再生処理はステップST206に移行する。
【0117】
ステップST208で、動画再生部28はNを1だけインクリメントする。この後、動画再生処理はステップST205に移行する。
【0118】
ステップST209で、動画再生部28は、再生指示72によって指示された仮想視点動画30をデータベース22から読み出す。動画再生部28は、データベース22から読み出した仮想視点動画30をユーザデバイス12に送信する。この後、動画再生処理はステップST210に移行する。
【0119】
ステップST210で、動画再生部28は、ユーザデバイス12に送信された仮想視点動画30に関する情報を再生済み動画リスト64に追加する。この後、動画再生処理はステップST211に移行する。
【0120】
ステップST211で、動画再生部28は、終了条件を満足しているか否かを判定する。終了条件としては、例えば、ユーザデバイス12から動画観賞停止要求を受信した場合が挙げられる。ステップST211において、終了条件を満足している場合、判定が肯定されて、動画再生処理は終了する。ステップST211において、終了条件を満足していない場合、判定が否定されて、動画再生処理はステップST201に移行する。
【0121】
以上説明したように、本第1実施形態において、データ処理装置10は、撮像動画34に基づいて生成された仮想視点動画30をユーザデバイス12に送信する。動画再生部28は、あるユーザのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12から動画再生要求52を受け付けた場合、要求元のアカウントに対応する再生済み動画リスト64をデータベース22から読み出す。動画再生部28は、取得した再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と試合経過時間62Cとに基づいて、未送信仮想視点動画30に関するお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。従って、本構成によれば、再生済み動画リスト64のみがユーザデバイス12で用いられる場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0122】
また、本第1実施形態において、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に記録された仮想視点動画30とは異なる未送信仮想視点動画30に関するお勧めデータ32を送信する制御を行う。従って、本構成によれば、再生済み動画リスト64のみがユーザデバイス12で用いられる場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0123】
また、本第1実施形態において、再生済み動画リスト64は、仮想視点動画30の視点に関連する視点関連情報58を含む。従って、本構成によれば、再生済み動画リスト64が、視点関連情報58と何ら関係ない情報を含む場合に比べ、未送信仮想視点動画30のうち、視点関連情報58と関連性のある仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0124】
また、本第1実施形態において、視点関連情報58は、視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cを含む。従って、本構成によれば、視点関連情報58が、視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cの何れとも関係ない情報を含む場合に比べ、未送信仮想視点動画30のうち、視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cのうちの少なくとも1つと関連性のある仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0125】
また、本第1実施形態において、再生済み動画リスト64は、仮想視点動画30を生成するのに用いられた撮像動画34の撮像時刻に関する試合経過時間62Cを含む。従って、本構成によれば、再生済み動画リスト64が、撮像動画34の撮像時刻と何ら関係ない情報を含む場合に比べ、未送信仮想視点動画30のうち、撮像動画34の撮像時刻と関連性のある仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0126】
また、本第1実施形態において、お勧めデータ32は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が高く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が低い順に、未送信仮想視点動画30のサムネイル画像62Eがユーザデバイス12に表示されるデータである。従って、本構成によれば、未送信仮想視点動画30に関するサムネイル画像62Eがランダムにユーザデバイス12に表示される場合に比べ、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が高く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が低い仮想視点動画30を、ユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0127】
また、本第1実施形態において、データ処理装置10は、撮像動画34に基づいて生成された複数の仮想視点動画30をユーザデバイス12に送信する。動画再生部28は、ユーザデバイス12から動画再生要求52を受け付けた場合、複数の仮想視点動画30のうち、動画再生要求52の送信元であるユーザデバイス12に少なくとも一部が送信済みの仮想視点動画30に関する情報を再生済み動画リスト64から取得する。動画再生部28は、取得した情報に基づいて、複数の仮想視点動画30のうち、要求元であるユーザデバイス12に未送信の仮想視点動画30(未送信仮想視点動画30)に関する情報を、お勧めデータ32として生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32を、要求元であるユーザデバイス12に送信する。従って、本構成によれば、再生済み動画リスト64のみがユーザデバイス12で用いられる場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0128】
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、視点関連情報58が、視点位置58A、視線方向58B、及び画角58Cを含む形態例について説明したが、本第2実施形態では、視点関連情報58が、視点位置58A及び視線方向58Bの代わりに、視点位置パス58D及び注視点58Eを含む形態例について説明する。また、上記第1実施形態では、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が高く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が低い順に、未送信仮想視点動画30に関する動画情報62を含むお勧めデータ32を生成する形態例について説明したが、本第2実施形態では、動画再生部28が、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が低く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が高い順に、未送信仮想視点動画30に関する動画情報62を含むお勧めデータ32を生成する形態例について説明する。以下、第1実施形態との相違点を説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一の構成は第1実施形態と同じ符号で表し、第1実施形態と同様の構成及び作用については、その説明を省略する。なお、第1実施形態においても第2実施形態同様の方法でお勧めデータ32を生成してもよい。また、第2実施形態においても第1実施形態と同様の方法でお勧めデータ32を生成してもよい。
【0129】
図15に、ユーザデバイス12からの動画生成要求50に応じて、動画生成部26からユーザデバイス12に送信される視点関連情報受付画面54の一例を示す。視点関連情報受付画面54には、俯瞰画像56が表示されている。本第2実施形態において、ユーザは、視点関連情報受付画面54上で、視点位置パス、注視点、及び画角を指示する。視点位置パスは、視点位置の時間経過に応じた変位を示す。注視点は、撮像領域内の注視位置であり、
図15に示す例では、注目選手の顔に設定されているが、本開示の技術はこれに限らず、注視点は撮像領域内の他のオブジェクトの位置、例えば、ボールの位置、ゴールの位置、又は特定のラインの位置等であってもよい。また、注視点は、撮像領域内のオブジェクトを含まない任意の位置であってもよい。画角は、視点位置パスに含まれる各視点位置から注視点を観察する場合の画角である。
【0130】
ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対して指示された視点位置パスの座標に基づいて、サッカー競技場に対する視点位置パス58D(
図16参照)の座標を導出する。また、ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対して指示された注視点の座標に基づいて、サッカー競技場における注視点58E(
図16参照)の座標を導出する。また、ユーザデバイス12は、俯瞰画像56に対する画角の指示に基づいて、サッカー競技場における画角58C(
図16参照)を導出する。ユーザデバイス12は、導出した視点位置パス58D、注視点58E、及び画角58Cを、視点関連情報58として動画生成部26に送信する。なお、視点位置パス58Dは、本開示の技術に係る「視点位置パス」の一例である。また、注視点58Eは、本開示の技術に係る「注視点」の一例である。
【0131】
一例として
図16に示すように、動画生成部26は、ユーザデバイス12から受信した視点関連情報58を生成動画リスト60に記録する。また、動画生成部26は、ユーザデバイス12から受信した視点関連情報58に基づき、撮像動画34を用いて仮想視点動画30を生成する。動画生成部26は、生成した仮想視点動画30に関する動画情報62を、視点関連情報58に対応付けて生成動画リスト60に記録する。なお、生成動画リスト60には、動画生成部26が、複数のユーザデバイス12から受信した視点関連情報58に基づいて生成した複数の仮想視点動画30に関する視点関連情報58及び動画情報62が記録されている。
【0132】
動画生成部26は、生成した仮想視点動画30を要求元であるユーザデバイス12に送信し、送信した仮想視点動画30を、要求元であるユーザデバイス12を使用するユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に記録する。一例として
図17に示すように、動画生成部26が、ユーザAのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12から受信した視点関連情報58に基づいて仮想視点動画30を生成した場合、動画生成部26は、生成した仮想視点動画30を視点関連情報58の送信元であるユーザデバイス12に送信し、送信した仮想視点動画30をユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に記録する。
【0133】
図18を参照して、本第2実施形態に係る動画再生部28によって行われる動画再生処理について、以下、具体的に説明する。例えば、動画再生部28は、ユーザAのアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12から動画再生要求52を受け付けた場合、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64をデータベース22から読み出す。読み出した再生済み動画リスト64には、「011」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30(以下、「仮想視点動画30-011」と称する)に関する情報が記録されている。なお、仮想視点動画30-011は、本開示の技術に係る「第1仮想視点画像」の一例である。
【0134】
動画再生部28は、データベース22から生成動画リスト60を読み出す。生成動画リスト60には、動画生成部26によって生成された仮想視点動画30に関するデータが記録されている(
図16参照)。動画再生部28は、再生済み動画リスト64に記録されている仮想視点動画30-011に関する情報を、生成動画リスト60から削除する。これにより、生成動画リスト60には、動画再生要求52の出力元であるユーザデバイス12に未送信の仮想視点動画30に関する情報が残る。
【0135】
動画再生部28は、各々の未送信仮想視点動画30の試合経過時間62Cと、再生済み動画リスト64に記録された仮想視点動画30-011の試合経過時間62C(以下、「基準試合経過時間」と称する)とを比較する。動画再生部28は、試合経過時間62Cが、既定値(例えば、数十秒)以上にわたって基準試合経過時間に重複している仮想視点動画30を残し、他の仮想視点動画30を生成動画リスト60から削除する。すなわち、動画再生部28は、基準試合経過時間と類似度が高い試合経過時間62Cを有する未送信仮想視点動画30を生成動画リスト60に残す。
【0136】
動画再生部28は、各々の未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dと、再生済み動画リスト64に記録された仮想視点動画30-011の視点位置パス58D(以下、「基準視点位置パス」と称する)との位置を比較することによって、基準視点位置パスに対する各未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dに関する類似度を導出する。具体的には、例えば、動画再生部28は、「012」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30(以下、「仮想視点動画30-012」と称する)の視点位置パス58Dの開始座標(XS2,YS2,ZS2)及び終了座標(XE2,YE2,ZE2)と、基準視点位置パスの開始座標(XS1,YS1,ZS1)及び終了座標(XE1,YE1,ZE1)とを取得する。動画再生部28は、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスと間の開始座標同士の差、及び終了座標同士との差を取る。
【0137】
動画再生部28は、XS2-XS1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の開始座標同士のX軸方向における差(以下、「X軸方向開始座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、YS2-YS1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の開始座標同士のY軸方向における差(以下、「Y軸方向開始座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、ZS2-ZS1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の開始座標同士のZ軸方向における差(以下、「Z軸方向開始座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、X軸方向開始座標差、Y軸方向開始座標差、及びZ軸方向開始座標差の和を開始座標差として算出する。
【0138】
また、動画再生部28は、XE2-XE1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の終了座標同士のX軸方向における差(以下、「X軸方向終了座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、YE2-YE1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の終了座標同士のY軸方向における差(以下、「Y軸方向終了座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、ZE2-ZE1を算出することによって、仮想視点動画30-012の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの間の終了座標同士のZ軸方向における差(以下、「Z軸方向終了座標差」と称する)を算出する。動画再生部28は、X軸方向終了座標差、Y軸方向終了座標差、及びZ軸方向終了座標差の和を終了座標差として算出する。動画再生部28は、開始座標差と終了座標差の和を、視点位置パス差として算出する。なお、視点位置パス差は、開始座標差と終了座標差の和に限られない。例えば、開始座標差と終了座標差に加えてパス上の任意の点の座標差を取得してもよい。より具体的には、例えば、仮想視点動画30の再生から1秒毎の視点の座標差を算出して開始座標差と終了座標差に加算してもよい。
【0139】
動画再生部28は、各未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの視点位置パス差を同様に算出する。動画再生部28は、視点位置パス差が大きい順に、すなわち、仮想視点動画30の視点位置パス58Dと基準視点位置パスとの類似度が低い順に、生成動画リスト60内の未送信仮想視点動画30を並べ替える。
【0140】
動画再生部28は、並べ替え後の生成動画リスト60を、お勧め動画リスト66としてデータベース22に記憶する。動画再生部28は、お勧め動画リスト66に記録された仮想視点動画30の並び順に5つずつ、仮想視点動画30に関する情報をデータベース22から読み出す。動画再生部28は、データベース22から読み出した5つの未送信仮想視点動画30に関する動画ID62A、試合経過時間62C、サムネイル画像62E、及び視点位置パス58Dと、その配置情報とを含むお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。
【0141】
一例として
図19に示すように、ユーザデバイス12は、お勧めデータ32を受信し、受信したお勧めデータ32を、お勧め画面70としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。本第2実施形態によるお勧め画面70では、5つの未送信仮想視点動画30に関するサムネイル画像62Eがお勧め画面70の左側に表示される。各サムネイル画像62Eの右側には、サムネイル画像62Eに対応する未送信仮想視点動画30の動画ID62A及び視点位置パス58Dの形が表示される。視点位置パス58Dの形は、サッカー競技場の俯瞰画像56に重畳して表示される。
【0142】
なお、視点位置パス58Dの形に関する表示方法の変形例としては、
図19の変形例1に示すように、視点位置パス58Dの形は、サッカー競技場の側面図に重畳して表示されてもよい。また、
図19の変形例2に示すように、視点位置パス58Dの形は、サッカー競技場を示す3次元画像に重畳して表示されてもよい。また、視点位置パス58Dの形を俯瞰画像56に重畳した画像と、視点位置パス58Dの形を側面図に重畳した画像とを並べてサムネイル画像62Eの右側に表示してもよい。
【0143】
一例として
図20に示すように、ユーザが、指又はスタイラスペン等でお勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eに接触した場合、ユーザデバイス12は、接触されたサムネイル画像62Eに対するダイジェスト画像表示指示74を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、ユーザデバイス12からダイジェスト画像表示指示74を受け付けた場合、接触されたサムネイル画像62Eに対応する仮想視点動画30をデータベース22から読み出す。なお、ダイジェスト画像表示指示74は、本開示の技術に係る「ダイジェスト画像表示指示」の一例である。
【0144】
動画再生部28は、データベース22から読み出した仮想視点動画30から視点位置が既定間隔で異なる複数フレームの画像(以下、「抽出画像」と称する)27(
図21参照)を抽出する。動画再生部28は、抽出画像27を含むダイジェスト画像76(
図21参照)を生成する。動画再生部28は、生成したダイジェスト画像76とダイジェスト画像76の配置情報とを含むダイジェストデータを、ユーザデバイス12に送信する。なお、ダイジェスト画像76は、本開示の技術に係る「ダイジェスト画像」の一例である。また、ダイジェストデータは、本開示の技術に係る「第2データ」の一例である。
【0145】
一例として
図21に示すように、ユーザデバイス12は、ダイジェストデータを受信し、受信したダイジェストデータをタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。これにより、例えば、4つの抽出画像27を含むダイジェスト画像76が、サムネイル画像62Eの表示枠内に表示される。
【0146】
以上説明したように、本第2実施形態において、お勧めデータ32は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が低く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が高い順に、未送信仮想視点動画30のサムネイル画像62E及び視点位置パス58Dがユーザデバイス12に表示されるデータである。従って、本構成によれば、未送信仮想視点動画30に関するサムネイル画像62E及び視点位置パス58Dがランダムにユーザデバイス12に表示される場合に比べ、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と視点関連情報58に関する類似度が低く、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる試合経過時間62Cと試合経過時間62Cに関する類似度が高い仮想視点動画30を、ユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0147】
また、本第2実施形態において、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と、お勧めデータ32に含まれる視点関連情報58との間で視点位置パス58Dの位置を比較することによって、視点関連情報58に関する類似度を導出する。従って、本構成によれば、何らデータを比較せずに類似度を導出する場合に比べ、類似度を精度良く導出することができる。
【0148】
また、本第2実施形態において、お勧めデータ32は、未送信仮想視点動画30のサムネイル画像62Eと視点関連情報58とを含む。従って、本構成によれば、お勧めデータ32が、未送信仮想視点動画30のサムネイル画像62E及び視点関連情報58の何れも含まない場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0149】
また、本第2実施形態において、視点関連情報58は、視点位置パス58D及び注視点58Eを含む。従って、本構成によれば、視点関連情報58が、視点位置パス58D及び注視点58Eの何れも含まないに比べ、未送信仮想視点動画30のうち、視点位置パス58D及び注視点58Eのうちの少なくとも1つと関連性のある仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0150】
また、本第2実施形態において、動画再生部28は、ユーザデバイス12からダイジェスト画像表示指示74を受け付けた場合、視点位置58Aが既定間隔で異なる複数フレームの抽出画像27を仮想視点動画30から抽出することによって、ダイジェスト画像76を生成する。動画再生部28は、生成したダイジェスト画像76がユーザデバイス12で再生される再生データを、ユーザデバイス12に送信する。従って、本構成によれば、ユーザは、ダイジェスト画像76を参考に、仮想視点動画30を選択することができる。選択された仮想視点動画30は、第1実施形態と同様にタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生される。なお、ダイジェスト画像を再生する操作については上記に限られない。例えば、ユーザが、指又はスタイラスペン等でお勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eを長押しした場合にダイジェスト画像が再生され、指又はスタイラスペン等でお勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eをタップした場合に仮想視点動画30が再生されてもよい。
【0151】
なお、上記第2実施形態では、ユーザが、お勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eに接触した場合、ユーザデバイス12は、接触されたサムネイル画像62Eに対するダイジェスト画像表示指示74を動画再生部28に送信したが、本開示の技術はこれに限定されない。ユーザの指又はスタイラスペン等がサムネイル画像62Eの上に重なった場合、又は、ユーザがお勧め画面70に設けられたダイジェストボタン(図示省略)に接触した場合、ユーザデバイス12は、ダイジェスト画像表示指示74を動画再生部28に送信してもよい。
【0152】
また、上記第2実施形態では、視点関連情報58は注視点58Eを含むが、本開示の技術はこれに限定されず、視点関連情報58は、注視点58Eの代わりに、注視点58Eの時間経過に応じた変位を示す注視点パスを含んでいてもよい。また、この場合、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と、お勧めデータ32に含まれる視点関連情報58との間で注視点パスの位置を比較することによって、視点関連情報58に関する類似度を導出してもよい。注視点パスは、本開示の技術に係る「注視点パス」の一例である。本構成によれば、視点関連情報58が、注視点パスを含まない場合に比べ、未送信仮想視点動画30のうち、注視点パスと関連性のある仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0153】
また、上記第2実施形態では、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58と、お勧めデータ32に含まれる視点関連情報58との間で視点位置パス58Dの位置を比較することによって、視点関連情報58に関する類似度を導出するが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図22に示すように、動画再生部28は、各視点位置パス58Dに含まれる複数の視点位置58Aのうちの開始視点位置、中間視点位置、及び終了視点位置から注視点58Eを観察した画像に写っているオブジェクトを、画像認識の技術を用いて抽出し、抽出したオブジェクトを示すタグ78を各視点位置パス58Dに付与してもよい。動画再生部28は、視点位置パス58Dに付与されたタグ78を比較することによって、視点関連情報58に関する類似度を導出してもよい。なお、タグ78は、本開示の技術に係る「タグ」の一例である。
【0154】
図22に示す例では、視点位置パス58D-1には、「ゴール」、「観客席」、及び「選手11」の3つのタグが付与されている。視点位置パス58D-2には、「ゴール」、「ゴール」、及び「選手11」の3つのタグが付与されている。視点位置パス58D-3には、「ボール」、「選手11」、及び「選手11」の3つのタグが付与されている。選手11は、背番号11番の選手を意味する。選手は、例えば、周知の顔認識技術を用いて特定される。
【0155】
視点位置パス58D-1に付与されたタグ78と、視点位置パス58D-2に付与されたタグ78を比較した場合、「ゴール」及び「選手11」のタグが共通している。視点位置パス58D-1に付与されたタグ78と、視点位置パス58D-3に付与されたタグ78を比較した場合、「選手11」のタグが共通している。従って、視点位置パス58D-2は、視点位置パス58D-1に対して、視点位置パス58D-3よりも高い類似度を有する。
【0156】
図22に示す構成によれば、何らデータを比較せずに類似度を導出する場合に比べ、類似度を精度良く導出することができる。なお、視点位置パス58Dの代わりに、注視点パスにタグを付与し、注視点パスに付与されたタグを比較することによって視点関連情報58に関する類似度を導出してもよい。
【0157】
また、上記第2実施形態では、お勧め画面70において、未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形が俯瞰画像56に重畳されて表示されるが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図23に示すように、未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形に加えて、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dの形が俯瞰画像56に重畳されて表示されてもよい。
【0158】
この場合、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dの形がお勧めデータ32に対応付けて表示されるパス画像を生成し、生成したパス画像をユーザデバイス12に送信する。パス画像では、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dの形が、お勧めデータ32に含まれる未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形と区別可能な態様で示されている。なお、パス画像は、本開示の技術に係る「パス画像」の一例である。
【0159】
図23に示す構成によれば、ユーザは、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dの形を参考に、仮想視点動画30を選択することができる。なお、お勧め画面70において、未送信仮想視点動画30の注視点パスの形が俯瞰画像56に重畳されて表示される場合には、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の注視点パスの形が、俯瞰画像56に重畳されて表示されてもよい。
【0160】
また、上記第2実施形態では、
図19に示すお勧め画面70がタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示される形態例について説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。以下、
図24及び
図25を参照して、お勧め画面70の別の形態例について説明する。
【0161】
一例として
図24に示すお勧め画面70がタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示されてもよい。お勧めデータ32は、シークバー82と、俯瞰画像56と、お勧めデータ32に含まれる未送信仮想視点動画30のサムネイル画像62E及び視点位置パス58Dの形と、再生済み動画リスト64に含まれる仮想視点動画30のサムネイル画像62E及び視点位置パス58Dの形とを含む。
【0162】
お勧め画面70において、シークバー82は、お勧めデータ32に含まれる仮想視点動画30の試合経過時間62Cを示している。再生済み動画リスト64に含まれる仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形と、お勧めデータ32に含まれる未送信仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形とは、区別可能な態様でお勧め画面70に表示されている。各サムネイル画像62Eは、各視点位置パス58D上の対応する位置に表示されている。
【0163】
つまり、動画再生部28は、各サムネイル画像62Eが、各視点位置パス58Dに含まれる複数の視点位置のうちの何れの視点位置から観察された画像であるかを取得し、各サムネイル画像62Eの各視点位置パス58D上での位置を特定可能な第1位置情報を含むお勧めデータ32を生成する。なお、第1位置情報は、本開示の技術に係る「第1位置情報」の一例である。
【0164】
図24に示す構成によれば、お勧め画面70上に、サムネイル画像62Eと視点位置パス58Dとが別々に表示される場合に比べ、ユーザは、視点位置パス58Dに対するサムネイル画像62Eの位置を参考に、仮想視点動画30を選択することができる。なお、視点位置パス58Dの代わりに、注視点パスを含むお勧め画面70を表示してもよい。この場合、お勧めデータ32は、サムネイル画像62Eの注視点パス上での位置を特定可能な位置情報を含む。また、
図24に示す例では、1つの未送信仮想視点動画30に関する視点位置パス58D及びサムネイル画像62Eがお勧め画面70に表示されているが、複数の未送信仮想視点動画30に関する視点位置パス58D及びサムネイル画像62Eがお勧め画面70に表示されてもよい。
【0165】
また、上記第2実施形態では、
図19に示すお勧め画面70がタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示されるが、一例として
図25に示すお勧め画面70がタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示されてもよい。お勧め画面70は、シークバー82と、お勧めデータ32に含まれる複数の仮想視点動画30に関する動画情報62、すなわち、動画ID62A、作者62B、試合経過時間62C、動画の長さ62D、及びサムネイル画像62Eとを含んでいる。
【0166】
お勧め画面70において、シークバー82は、試合の開始時間から終了時間までを示している。仮想視点動画30に関する動画情報62は、動画情報62に含まれる試合経過時間62C毎に大別され、時系列で横方向に配置される。具体的には、試合経過時間62Cの開始時間が0分~10分の間にある仮想視点動画30に関する動画情報62はお勧め画面70の最も左側の列に配置され、11分~20分の間にある仮想視点動画30に関する動画情報62はお勧め画面70の左から2列目に配置され、21分~30分の間にある仮想視点動画30に関する動画情報62はお勧め画面70の左から3列目に配置され、31分~45分の間にある仮想視点動画30に関する動画情報62はお勧め画面70の最も右側の列に配置される。
【0167】
また、各列において、仮想視点動画30に関する動画情報62は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dとの視点位置パス差が大きい順、すなわち、視点位置パス58Dに関する類似度が低い順に上から配置される。なお、
図25に図示されているお勧め画面70はほんの一部であり、お勧め画面70は、タッチパネル・ディスプレイ12Aの左右方向及び上下方向にスクロール可能である。試合経過時間の分け方は上記の分け方に限られずどのような分け方であってもよい。また、視点位置パス差に関する縦軸の情報をタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示してもよい。本実施形態においては、視点位置パス差に関する縦軸の情報とは、例えば、上に位置するほど視点位置パス差が大、下に位置するほど視点位置パス差が小、という情報である。
【0168】
つまり、お勧めデータ32は、複数の仮想視点動画30に関する動画情報62を、試合経過時間62Cの時系列で横方向に配置させ、かつ、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dとの視点位置パス58Dに関する類似度が低い順に縦方向に配置させる第2位置情報を含む。なお、第2位置情報は、本開示の技術に係る「第2位置情報」の一例である。
【0169】
図25に示す構成によれば、複数の仮想視点動画30に関する動画情報62がランダムに配置される場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図25に示す例では、仮想視点動画30に関する動画情報62は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dとの視点位置パス差が大きい順に上から配置されているが、本開示の技術はこれに限定されず、仮想視点動画30に関する動画情報62は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58の視点位置パス58Dとの視点位置パス差が小さい順に上から配置されてもよい。
【0170】
上記第1及び第2実施形態では、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる視点関連情報58との類似度及び試合経過時間62Cとの類似度に基づいてお勧めデータ32を生成する形態例について説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。以下、
図26~
図39を参照して、再生済み動画リスト64に含まれる仮想視点動画30と未送信仮想視点動画30との間の視点関連情報58の類似度及び試合経過時間62Cの類似度以外の要素に基づいてお勧めデータ32を生成する形態例について説明する。
【0171】
一例として
図26に示すように、動画再生部28は、ユーザの登録データを取得し、取得した登録データに基づいてお勧めデータ32を生成してもよい。登録データの一例としては、ユーザの属性を示す属性データが挙げられる。
【0172】
図26に示す例では、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、「Japan」を示すユーザAの属性データ64Bが記録されている。この属性データは、ユーザAが「Japan」チームのファンであることを示す。属性データは、ユーザデバイス12からデータ処理装置10に登録されてもよいし、別のデバイスからデータ処理装置10に登録されてもよい。また、属性データは、ユーザによるアカウント登録時に登録されてもよいし、ユーザデバイス12から受け付ける動画再生要求52に含まれていてもよい。なお、属性データとしては、ユーザが好きなチーム名の他に、ユーザの性別、年齢、及び好きな選手名等が挙げられる。なお、属性データは、本開示の技術に係る「属性データ」の一例である。
【0173】
動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれるユーザの属性データ64Bと、未送信仮想視点動画30の作者62Bの属性データ62Fとの類似度が高い順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。例えば、
図26に示す例では、ユーザAの属性データ64Bは、作者Cの属性データ62Fと一致しているので、動画再生部28は、作者Cが作成した仮想視点動画30に重み付けをする。なお、属性データ64Bが含む属性は1つに限らず、動画再生部28は、複数の属性の類似度に従って仮想視点動画30に重み付けをしてもよい。動画再生部28は、仮想視点動画30に与えた重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替えることでお勧め動画リスト66を生成し、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0174】
図26に示す構成によれば、動画再生部28は、ユーザの登録データに基づいてお勧めデータ32を生成する。従って、本構成によれば、ユーザの登録データを考慮せずにお勧めデータ32を生成する場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0175】
また、
図26に示す構成によれば、ユーザの登録データは、ユーザの属性を示す属性データ64Bである。従って、本構成によれば、ユーザの属性データ64Bを考慮せずにお勧めデータ32を生成する場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0176】
また、
図26に示す構成によれば、お勧めデータ32は、ユーザデバイス12を用いているユーザの属性データ64Bと、仮想視点動画30の作者62Bの属性データ62Fとの類似度に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58がユーザデバイス12に表示されるデータである。従って、本構成によれば、仮想視点動画30に関するお勧めデータ32がランダムにユーザデバイス12に表示される場合に比べ、ユーザの属性データ64Bと作者62Bの属性データ62Fとの類似度に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図26では、再生済み動画リスト64に含まれるユーザAの属性データ64Bと仮想視点動画30の作者62Bの属性データ62Fとの類似度が高い順に、お勧めデータ32を生成する態様例を示したが、本開示の技術はこれに限定されず、再生済み動画リスト64に含まれるユーザの属性データ64Bと仮想視点動画30の作者62Bの属性データ62Fとの類似度が低い順に、お勧めデータ32を生成してもよい。
【0177】
一例として
図27に示すように、動画再生部28は、ユーザデバイス12を使用しているユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴から抽出した再生傾向に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
【0178】
図27に示す例では、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、ユーザAが作成した1つの仮想視点動画30に関する情報と、ユーザEが作成した2つの仮想視点動画30に関する情報が記録されている。動画再生部28は、再生済み動画リスト64を参照して、ユーザAは、ユーザEが作成した仮想視点動画30を好んで観賞していると判断する。動画再生部28は、生成動画リスト60に記録されている仮想視点動画30のうち、作者62Bが「E」である仮想視点動画30に重み付けをする。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替えることでお勧め動画リスト66を生成し、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0179】
図27に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、ユーザによる仮想視点動画30の再生傾向に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0180】
また、
図27に示す例では、動画再生部28は、再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴から再生傾向を抽出したが、本開示の技術はこれに限定されない。ユーザは、好きな作者「E」をユーザの趣向を示す趣向データとして予め登録しておき、動画再生部28は、ユーザの趣向データに基づいてお勧めデータ32を作成してもよい。趣向データは、本開示の技術に係る「趣向データ」の一例である。本構成によれば、ユーザの趣向データを考慮せずにお勧めデータ32を生成する場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、趣向データとしては、好きな作者の他に、好きな視点位置、好きな視線方向、及び好きな画角等が挙げられる。
【0181】
一例として
図28に示すように、動画再生部28は、ユーザデバイス12を使用しているユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴と、他のユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴との比較結果に基づいて定めた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
【0182】
図28に示す例では、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、「001」及び「003」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30に関する情報が記録されている。「001」及び「003」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30は、ユーザAによる仮想視点動画30の再生履歴、すなわち、ユーザAの観賞履歴である。動画再生部28は、ユーザAの観賞履歴に類似した観賞履歴を有するユーザCのアカウントに対応する再生済み動画リスト64を読み出す。動画再生部28は、ユーザAの観賞履歴とユーザCの観賞履歴とを比較し、生成動画リスト60に記録されている仮想視点動画30のうち、ユーザCの観賞履歴に含まれる仮想視点動画30であってユーザAの観賞履歴に含まれていない仮想視点動画30に重み付けをする。つまり、
図28に示す例では、動画再生部28は、「004」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30に重み付けをする。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0183】
図28に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、ユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴と、他のユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示された仮想視点動画30の再生履歴との比較結果に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0184】
一例として
図29に示すように、動画再生部28は、仮想視点動画30の各々に付与されたコメントに基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
【0185】
図29に示す例では、各仮想視点動画30の視点位置パス58Dには、コメント86が付与されている。コメント86は、各仮想視点動画30の作者によって付与されたものでもよいし、各仮想視点動画30を観賞した観賞者によって付与されたものでもよい。コメント86は、各仮想視点動画30の視点位置パス58D上の位置に対応付けて、生成動画リスト60に記録されている。なお、コメント86は、本開示の技術に係る「コメント」の一例である。
【0186】
動画再生部28は、付与されたコメント86の数に応じて仮想視点動画30に重み付けをする。つまり、
図29に示す例では、2つのコメント86が付与された仮想視点動画30は、1つのコメント86が付与された仮想視点動画30よりも重く重み付けされる。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替えることでお勧め動画リスト66を生成し、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を生成する。動画再生部28は、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。
【0187】
一例として
図30に示すように、ユーザデバイス12は、お勧めデータ32を受信し、受信したお勧めデータ32を、お勧め画面70としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。お勧め画面70において、コメント86は、視点位置パス58D上の位置に対応付けて、俯瞰画像56に重畳して表示される。つまり、お勧めデータ32は、視点位置パス58Dの形にコメント86を付与した画像が、ユーザデバイス12に表示されるデータである。
【0188】
図29に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、仮想視点動画30の各々に付与されたコメント86に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。また、
図30に示す構成によれば、コメント86だけをお勧め画面70に表示させる場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、視点位置パス58Dの代わりに、注視点パスにコメント86を付与してもよい。
【0189】
一例として
図31に示すように、生成動画リスト60において、各仮想視点動画30には評価59が付与されていてもよい。評価59は、各仮想視点動画30を観賞したユーザによって付与された評価である。評価59は、1人のユーザによって付与された評価であってもよいし、複数のユーザが付与した評価の平均値又は最頻値等であってもよい。動画再生部28は、評価59に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。なお、評価59は、本開示の技術に係る「第1評価」の一例である。
【0190】
図31に示す例では、「011」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30には、星3つの評価59が与えられている。
【0191】
「012」及び「013」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30には、星2つの評価59が与えられている。動画再生部28は、星の数に応じて仮想視点動画30に重み付けをする。つまり、動画再生部28は、星の数が多い順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替えることでお勧め動画リスト66を生成し、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0192】
図31に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、各仮想視点動画30に付与された評価59に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0193】
一例として
図32に示すように、例えば、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64において、各仮想視点動画30には評価90が付与されていてもよい。評価90は、ユーザAによって付与された評価である。動画再生部28は、各仮想視点動画30に付与された評価90に基づいて、ユーザAの趣向を推定する。動画再生部28は、推定したユーザAの趣向に応じて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。なお、評価90は、本開示の技術に係る「第2評価」の一例である。
【0194】
図32に示す例では、作者Aが作成した仮想視点動画30には、星1つの評価90が与えられている。作者Bが作成した仮想視点動画30には、星2つの評価90が与えられている。作者Eが作成した仮想視点動画30には、星3つの評価90が与えられている。動画再生部28は、作者Eが作成した仮想視点動画30に高い評価90が与えられていることに基づいて、ユーザAは、作者Eが作成した仮想視点動画30を好むと推定する。動画再生部28は、生成動画リスト60において、作者Eが作成した仮想視点動画30に重み付けをする。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0195】
図32に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、ユーザの趣向に基づき、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0196】
一例として
図33に示すように、動画再生部28は、新たな仮想視点動画30が生成動画リスト60に追加された場合に、ユーザデバイス12を使用しているユーザの登録データに基づいて、追加された仮想視点動画30に関するサムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
【0197】
図33に示す例では、ユーザデバイス12を使用しているユーザは、作者Eを好きな作者として登録している。動画再生部28は、作者Eによって新たに作成された仮想視点動画30が生成動画リスト60に追加された場合に、追加された仮想視点動画30に重み付けをする。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0198】
お勧めデータ32は、お勧め画面70として、タッチパネル・ディスプレイ12A上に表示される。作者Eによって新たに作成された仮想視点動画30に関する情報は、お勧め画面70の最上位に、他の仮想視点動画30に関する情報と区別可能な態様で表示されてもよい。
【0199】
図33に示す構成によれば、お勧めデータ32が、既存の仮想視点動画30に関する情報しか含まない場合に比べ、ユーザの登録データに基づき、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図33に示す例では、動画再生部28は、ユーザの登録データに基づいて、新たに生成動画リスト60に追加された仮想視点動画30に関する情報を含むお勧めデータ32を作成するが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、ユーザの登録データの代わりに、ユーザのアカウントに対応する再生済み動画リスト64に示される仮想視点動画30の再生履歴に基づいて、新たに生成動画リスト60に追加された仮想視点動画30に関する情報を含むお勧めデータ32を作成してもよい。また、ユーザのアカウントに対応する再生履歴に関係なく、ユーザのアカウントにおいてお気に入りに登録された仮想視点動画30に基づき、上記と同様にしてお勧めデータ32を作成してもよい。
【0200】
一例として
図34に示すように、動画再生部28は、動画の長さ62Dに対する視点位置パス58Dの長さに基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。動画の長さ62Dに対する視点位置パス58Dの長さは、仮想視点動画30における視点位置の変化の度合いを示す。つまり、動画の長さ62Dに対して視点位置パス58Dが長い場合、仮想視点動画30は、視点位置の変化が大きい動画であると推定できる。一方、動画の長さ62Dに対して視点位置パス58Dが短い場合、仮想視点動画30は、視点位置の変化が小さい動画であると推定できる。視点位置の変化の度合いは、動画の長さ62Dに対する視点位置パス58Dの長さの比(以下、「視点位置変化比」と称する)で表される。
【0201】
図34に示す例では、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64において、「015」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30には高い評価90が与えられている。動画再生部28は、評価90が高い仮想視点動画30の視点位置変化比を算出し、算出した視点位置変化比が既定値よりも小さい場合、ユーザAは視点位置の変化が小さい仮想視点動画30を好むと推定する。動画再生部28は、生成動画リスト60において、視点位置変化比が既定値よりも小さい仮想視点動画30に重み付けをする。動画再生部28は、重みの大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。なお、算出した視点位置変化比が既定値よりも大きい場合には、動画再生部28は、生成動画リスト60において、視点位置変化比が既定値よりも大きい仮想視点動画30に重み付けをしてもよい。
【0202】
図34に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、動画の長さ62Dに対する視点位置パス58Dの長さに基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図34に示す例では、動画再生部28は、視点位置変化比を既定値と比較することによってユーザの趣向を推定したが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、算出した視点位置変化比を、視点位置変化比の平均値又は最頻値等と比較することによって、ユーザの趣向を推定してもよい。また、
図34に示す例では、動画再生部28は、動画の長さ62Dに対する視点位置パス58Dの長さに基づいてお勧めデータ32を生成するが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、動画の長さ62Dに対する注視点パスの長さに基づいてお勧めデータ32を生成してもよい。なお、視点位置パス58Dを参照する例はこれに限られない。例えば、高い評価90が付けられた仮想視点動画30の視点位置パス58Dに高い重みづけをして、その視点位置パス58Dと似た順に仮想視点動画30が並んだお勧めデータ32を作成してもよい。また、高い評価90が付けられた仮想視点動画30の作者と、視点位置パス58Dとの双方に高い重みづけをしてお勧めデータ32を作成してもよい。
【0203】
一例として
図35に示すように、動画再生部28は、動画の長さ62Dに対する試合経過時間62Cの長さに基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。動画の長さ62Dに対する試合経過時間62Cの長さは、仮想視点動画30の平均速度を示す。つまり、動画の長さ62Dに対して試合経過時間62Cが長い仮想視点動画30、つまり平均速度が速い動画は、長時間の撮像動画34を縮めた早回しの動画である。なお、試合経過時間62Cの長さは、本開示の技術に係る「第2時刻情報」の一例である。
【0204】
図35に示す例では、動画再生部28は、生成動画リスト60に記録された各仮想視点動画30の平均速度を算出し、算出した平均速度が速い順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替える。動画再生部28は、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0205】
一例として
図36に示すように、仮想視点動画30の平均速度に基づいて生成されたお勧めデータ32を表示するお勧め画面70では、俯瞰画像56の下にシークバー95が表示される。シークバー95において、仮想視点動画30の速度が既定値よりも速い箇所(以下、「早回し箇所」と称する)はハッチングで示される。仮想視点動画30の速度が既定値よりも遅い箇所(以下、「遅回し箇所」と称する)は、好プレーシーン及び/又はゴールシーン等の注目されるシーンに対応する箇所であると推定される。各遅回し箇所に対応して、試合経過時間62Cが表示される。また、視点位置パス58Dにおいて、早回し箇所と遅回し箇所は区別可能な態様で表示される。
【0206】
図35及び
図36に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、動画の長さ62Dに対する試合経過時間62Cの長さに基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0207】
一例として
図37に示すように、生成動画リスト60には、各仮想視点動画30のデータ容量96が記憶されている。動画再生部28は、各仮想視点動画30のデータ容量96に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。なお、データ容量96は、本開示の技術に係る「データ容量」の一例である。
【0208】
動画再生部28は、ユーザデバイス12の通信速度を判別し、判別したユーザデバイス12の通信速度に応じて、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替える。つまり、ユーザデバイス12の通信速度が既定値よりも遅い場合には、データ容量96が小さい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替える。一方、ユーザデバイス12の通信速度が既定値よりも速い場合には、データ容量96が大きい順に、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替える。動画再生部28は、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。
【0209】
図37に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、各仮想視点動画30のデータ容量96に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0210】
図37に示す例では、動画再生部28は、仮想視点動画30のデータ容量96に基づいてお勧めデータ32を生成するが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、仮想視点動画30のデータ容量96の代わりに、各仮想視点動画30の解像度97に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
【0211】
一例として
図38に示すように、生成動画リスト60には、各仮想視点動画30の解像度97が記憶されている。動画再生部28は、ユーザデバイス12の通信速度に応じて生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。なお、解像度97は、本開示の技術に係る「画質に関するパラメータ」の一例である。
【0212】
図38に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、各仮想視点動画30の解像度97に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図38に示す例では、動画再生部28は、各仮想視点動画30の解像度97に基づいてお勧めデータ32を生成するが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、各仮想視点動画30の解像度97の代わりに、各仮想視点動画30のフレームレートに基づいてお勧めデータ32を生成してもよい。
【0213】
一例として
図39に示すように、生成動画リスト60は、各仮想視点動画30に付与された音声データ98の有無に関する情報を含む。音声データ98としては、各仮想視点動画30に付与された解説者の音声、選手の声、声援、及び歌声等が挙げられる。音声データ98は、仮想視点動画30を生成するのに用いられた撮像動画34に含まれている音声がそのまま付与されたものでもよいし、生成後の仮想視点動画30に付与したものであってもよい。
【0214】
動画再生部28は、各仮想視点動画30に付与された音声データ98の有無に基づいて定められた順に、サムネイル画像62E及び/又は視点関連情報58をユーザデバイス12に表示するお勧めデータ32を生成してもよい。
図39に示す例では、動画再生部28は、音声データ98を有する仮想視点動画30が、音声データ98を有さない仮想視点動画30よりも上位に位置するように、生成動画リスト60内の仮想視点動画30を並べ替え、並べ替え後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66として記憶する。動画再生部28は、生成したお勧め動画リスト66に従ってお勧めデータ32を作成する。なお、音声データ98は、本開示の技術に係る「音声データ」の一例である。
【0215】
図39に示す構成によれば、お勧めデータ32が、ランダムに選択された仮想視点動画30の情報を含む場合に比べ、各仮想視点動画30に付与された音声データ98の有無に基づいて、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0216】
上記第1及び第2実施形態では、ユーザの操作によりユーザデバイス12から送信される再生指示72に応じて、1つの仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される形態例について説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。以下、
図40~
図44を参照して、ユーザデバイス12から送信される再生指示72に応じて、複数の仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される形態例について説明する。
【0217】
一例として
図40に示すように、動画再生部28は、上記に説明した何れかの形態例でお勧めデータ32を生成し、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、お勧めデータ32を受信し、受信したお勧めデータ32を、お勧め画面70としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。
【0218】
ユーザがお勧め画面70に表示されたサムネイル画像62Eに接触した場合、ユーザデバイス12は、再生指示72を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、ユーザデバイス12から再生指示72を受け付けた場合に、お勧め画面70に表示された情報を有する5つの仮想視点動画30をデータベース22から読み出し、読み出した5つの仮想視点動画30が順次ユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成してもよい。動画再生部28は、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102を受信し、受信した再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。なお、再生データ102は、本開示の技術に係る「第2データ」の一例である。
【0219】
「5つの仮想視点動画30が順次ユーザデバイス12で再生される」とは、1つの仮想視点動画30の再生が終了した後、すぐに次の仮想視点動画30の再生が開始されてもよいし、1つの仮想視点動画30の再生が終了する前に、次の仮想視点動画30の再生が開始されてもよい。また、1つの仮想視点動画30の再生が終了してから既定時間が経過した後、次の仮想視点動画30の再生が開始されてもよい。また、5つの仮想視点動画30は、ユーザの操作によりユーザデバイス12から停止指示が送信されるまで、繰り返し再生され続けてもよい。
【0220】
図40に示す構成によれば、ユーザによる仮想視点動画30の再生操作の手間を省くことができる。なお、
図40に示す構成では、お勧め画面70に表示された情報を有する5つの仮想視点動画30のうちの全てが順次ユーザデバイス12で再生されているが、本開示の技術はこれに限定されず、5つの仮想視点動画30のうちの2つ以上が順次ユーザデバイス12で再生されればよい。
【0221】
図40に示す例では、動画再生部28は、5つの仮想視点動画30が順次ユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する態様を示したが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図41に示すように、動画再生部28は、順次ユーザデバイス12で再生される複数の仮想視点動画30の各々の再生が終了する毎に、別の動画106がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成してもよい。なお、動画106は、本開示の技術に係る「第1画像」の一例である。
【0222】
動画106は、仮想視点動画30であってもよいし、又は撮像動画34であってもよい。又は、動画106は、仮想視点動画30又は撮像動画34とは別の動画であってもよい。また、
図41に示す例では、5つの仮想視点動画30の各々の再生が終了する毎に、動画106がユーザデバイス12で再生されているが、本開示の技術はこれに限定されず、少なくとも2つの仮想視点動画30の再生の間に動画106が再生されればよい。動画106としては、例えば、動画106の再生直前に再生された仮想視点動画30のリプレイ動画又はダイジェスト動画等が挙げられる。
【0223】
図41に示す構成によれば、お勧め画面70に表示された情報を有する仮想視点動画30だけが順次再生される場合に比べ、ユーザの意図に関わらず、ユーザに別の動画106を観賞させることができる。
【0224】
図41に示す例では、動画再生部28は、各々の仮想視点動画30の再生が終了する毎に、別の動画106がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する態様を示したが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図42に示すように、動画再生部28は、各々の仮想視点動画30の再生が終了する毎に、次の仮想視点動画30を再生する条件となる広告動画108がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成してもよい。なお、広告動画108は、本開示の技術に係る「第2画像」の一例である。
【0225】
図42に示す構成によれば、お勧め画面70に表示された情報を有する仮想視点動画30だけが順次再生される場合に比べ、広告による効果を得ることができる。なお、
図42に示す例では、各々の仮想視点動画30の再生が終了する毎に、広告動画108がユーザデバイス12で再生されるが、本開示の技術はこれに限定されず、ユーザデバイス12を使用しているユーザに対してアンケートの回答を要求するアンケート画像が再生されてもよい。また、
図42に示す例では、各々の仮想視点動画30の再生が終了する毎に、広告動画108がユーザデバイス12で再生されるが、本開示の技術はこれに限定されない。一例として
図43に示すように、仮想視点動画30の再生中に広告動画108がユーザデバイス12で再生されてもよい。
【0226】
図42に示す例では、動画再生部28は、各々の仮想視点動画30の再生が終了する毎に、同一の広告動画108がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成したが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、ユーザデバイス12に送信された広告動画108の内容に関する広告情報110に基づいて、仮想視点動画30を再生する条件となる広告動画108がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成してもよい。なお、広告情報110は、本開示の技術に係る「画像情報」の一例である。
【0227】
一例として
図44に示すように、ユーザAのアカウントに対応する再生済み動画リスト64には、各仮想視点動画30の再生後又は再生中にユーザデバイス12に表示された広告の内容を示す広告情報110が記録されている。動画再生部28は、再生済み動画リスト64から広告情報110を読み出し、同一の広告動画が既定回数(例えば、数回)以上連続して再生されている場合には、別の広告動画がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。
図44に示す例では、「021」、「022」、及び「023」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30の再生後又は再生中に、第1広告動画が3回連続して再生されている。そこで、動画再生部28は、第1広告動画を第2広告動画に切り替えて、第2広告動画がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。なお、第1広告動画は、本開示の技術に係る「第2画像」の一例であり、第2広告動画は、本開示の技術に係る「第3画像」の一例である。
【0228】
図44に示す構成によれば、第1広告動画のみが繰り返しユーザデバイス12で再生される場合に比べ、広告の効果をより向上させることができる。
【0229】
上記
図40~
図44に示す構成では、動画再生部28は、複数の仮想視点動画30の全編がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する形態例について説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。以下、
図45~
図49を参照して、ユーザデバイス12から送信される指示に応じて、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30が別の仮想視点動画30に切り換わる形態例について説明する。
【0230】
一例として
図45に示すように、ユーザがお勧め画面(
図10参照)に表示されたサムネイル画像62Eに接触した場合、ユーザデバイス12は、再生指示72を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、複数の仮想視点動画30のうち、ユーザデバイス12から与えられた再生指示72に従って選択された仮想視点動画30-Xに、他の仮想視点動画30-Y及び30-Zに係る視点位置パス58Dを示す矢印画像111を合成した合成動画112を生成する。動画再生部28は、合成動画112がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成し、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。なお、合成動画112は、本開示の技術に係る「合成画像」の一例である。
【0231】
一例として
図46に示すように、ユーザが指又はスタイラスペン等で、例えば、仮想視点動画30-Yの視点位置パス58Dを示す矢印画像111に接触した場合、ユーザデバイス12は、パス変更指示113を動画再生部28に送信する。動画再生部28は、ユーザデバイス12からパス変更指示113を受け付けた場合、合成動画112の再生を止めて、パス変更指示113に含まれる視点位置パス58Dに対応した仮想視点動画30-Yがユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。動画再生部28は、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102を受信し、受信した再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。なお、パス変更指示は、本開示の技術に係る「パス変更指示」の一例である。
【0232】
これにより、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30-Xに基づく合成動画112が、仮想視点動画30-Yに切り換わる。また、切り換えのタイミングにおいて、タッチパネル・ディスプレイ12Aの右下には、仮想視点動画30-X及び30-Yに係る視点位置パス58Dの形が重畳された俯瞰画像56が表示される。また、タッチパネル・ディスプレイ12Aで再生中の仮想視点動画30-Xの視点位置パス58Dから仮想視点動画30-Yの視点位置パス58Dにスムーズに切り換える切換動画の視点位置パス58Dが、俯瞰画像56に重畳表示されてもよい。
【0233】
切換動画とは、仮想視点動画30-Xの視点位置パス58Dと仮想視点動画30-Yの視点位置パス58Dとに基づいて、動画生成部26により生成される仮想視点動画30である。この場合、動画再生部28は、合成動画112、切り替え動画、及び仮想視点動画30-Yが、この順でユーザデバイス12に再生される再生データ102を生成する。
【0234】
図45に示す構成によれば、動画再生部28は、合成動画112が再生される再生データ102を生成することにより、再生中の仮想視点動画30-Xから他の仮想視点動画30-Yへの切り換えを可能にする。また、
図46に示す構成によれば、再生中の仮想視点動画30から他の仮想視点動画30への切り換えができない場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。なお、
図45に示す例では、合成動画112には、視点位置パス58Dを示す矢印画像111が合成されているが、本開示の技術はこれに限定されず、視点位置パス58Dの代わりに注視点パスを示す矢印画像が合成されていてもよい。この場合、パス変更指示は、視点位置パス58Dに対する変更指示ではなく、注視点パスに対する変更指示になる。
【0235】
図45及び
図46に示す構成によれば、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30が、既に生成されている他の仮想視点動画30に切り替えられたが、本開示の技術はこれに限定されず、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30に対する指示に従って新たに生成された仮想視点動画30に切り替えられてもよい。
【0236】
一例として
図47に示すように、動画生成部26は、ユーザデバイス12から、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30の視点位置58Aに対する視点位置変更指示114を受け付けた場合、受け付けた視点位置変更指示114に基づいて導出された新たな視点位置58Aに基づいて、新たな仮想視点動画30を生成してもよい。動画再生部28は、動画生成部26によって生成された新たな仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成し、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信してもよい。なお、視点位置変更指示114は、本開示の技術に係る「視点関連情報に対する変更指示」の一例である。
【0237】
図47に示す例では、ユーザが、指又はスタイラスペン等で、仮想視点動画30を再生中のタッチパネル・ディスプレイ12Aの任意の位置(以下、「指示位置」と称する)115を指示した場合、ユーザデバイス12は、視点位置変更指示114を動画生成部26に送信する。視点位置変更指示114は、再生中の仮想視点動画30において、視点位置変更指示114を受け付けたタイミングに対応する試合経過時間62Cと、再生中の仮想視点動画30に含まれる画像であって、視点位置変更指示114を受け付けたタイミングに対応するフレームの画像に対する指示位置115の座標と、を含む。
【0238】
動画生成部26は、ユーザデバイス12から視点位置変更指示114を受け付ける。動画生成部26は、視点位置変更指示114に含まれる指示位置115の座標に基づいて、サッカー競技場内の新たな視点位置58Aを導出する。動画生成部26は、導出した新たな視点位置58Aに基づき、視点位置変更指示114に含まれる試合経過時間62Cに対応する撮像動画34を用いて、試合経過時間62C以降の新たな仮想視点動画30を生成する。動画生成部26は、生成した仮想視点動画30をデータベース22に記憶する。
【0239】
動画再生部28は、データベース22から新たな仮想視点動画30を読み出し、新たな仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。動画再生部28は、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102を受信し、受信した再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。従って、ユーザデバイス12では、タッチパネル・ディスプレイ12Aで再生中の仮想視点動画30が、視点位置変更指示114に基づいて新たに生成された仮想視点動画30に切り替わる。
【0240】
図47に示す構成によれば、ユーザは、観賞中の仮想視点動画30の視点位置58Aを変更することができる。なお、
図47に示す例では、ユーザが仮想視点動画30を再生中のタッチパネル・ディスプレイ12Aの任意の位置を指示することによって、仮想視点動画30の視点位置58Aが変更されたが、本開示の技術はこれに限定されず、視線方向58B、画角58C、又は注視点58E等が変更されてもよい。
【0241】
図47に示す構成によれば、ユーザによってタッチパネル・ディスプレイ12Aに与えられた指示位置115に基づいて新たな視点位置58Aが導出されたが、本開示の技術はこれに限定されず、再生中の仮想視点動画30の視点位置パス58Dに基づいて新たな視点位置パス58Dが決定されてもよい。
【0242】
一例として
図48に示すように、動画生成部26は、ユーザデバイス12から、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30に対するリプレイ動画生成指示116を受け付けた場合、再生中の仮想視点動画30に関する視点関連情報58に基づいて、リプレイ動画120を生成してもよい。動画再生部28は、動画生成部26によって生成されたリプレイ動画120がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成し、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信してもよい。なお、リプレイ動画生成指示116は、本開示の技術に係る「リプレイ画像生成指示」の一例である。
【0243】
図48に示す例では、タッチパネル・ディスプレイ12Aで仮想視点動画30を再生する動画再生画面33の右下には、リプレイ動画生成ボタン118が設けられている。ユーザが、指又はスタイラスペン等で、仮想視点動画30を再生中の動画再生画面33に設けられたリプレイ動画生成ボタン118に接触した場合、ユーザデバイス12は、リプレイ動画生成指示116を動画生成部26に送信する。リプレイ動画生成指示116は、再生中の仮想視点動画30において、リプレイ動画生成指示116を受け付けたタイミングに対応する試合経過時間62Cと、再生中の仮想視点動画30に関する視点位置パス58D及び注視点58Eと、を含む。
【0244】
動画生成部26は、ユーザデバイス12からリプレイ動画生成指示116を受け付ける。動画生成部26は、リプレイ動画生成指示116に含まれる視点位置パス58Dに基づいて、再生中の仮想視点動画30に係る視点位置パス58Dとは異なる新たな視点位置パス58Dを決定する。動画生成部26は、決定した新たな視点位置パス58Dと、リプレイ動画生成指示116に含まれる注視点58Eと同一の注視点58Eとに基づき、視点位置変更指示114に含まれる試合経過時間62Cの数秒~数十秒前から試合経過時間62Cまでの間に撮像された撮像動画34を用いて、新たな仮想視点動画であるリプレイ動画120を生成する。動画生成部26は、生成したリプレイ動画120をデータベース22に記憶する。
【0245】
動画再生部28は、データベース22からリプレイ動画120を読み出し、リプレイ動画120がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。動画再生部28は、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102を受信し、受信した再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。従って、ユーザデバイス12では、タッチパネル・ディスプレイ12Aで再生中の仮想視点動画30が、リプレイ動画120に切り替わる。
【0246】
図48に示す構成によれば、ユーザは、観賞中の仮想視点動画30のリプレイ動画120を観賞することができる。
【0247】
一例として
図49に示すように、動画生成部26は、ユーザデバイス12から、ユーザデバイス12で再生中の仮想視点動画30のうちの観賞を拒否する被写体に関する観賞拒否被写体情報122を受け付けた場合、観賞拒否被写体情報122に基づく視点関連情報58に基づいて、新たな仮想視点動画30を生成してもよい。動画再生部28は、動画生成部26によって生成された新たな仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成し、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信してもよい。なお、観賞拒否被写体情報122は、本開示の技術に係る「観賞拒否被写体情報」の一例である。
【0248】
図49に示す例では、ユーザが、指又はスタイラスペン等で、タッチパネル・ディスプレイ12Aで再生中の仮想視点動画30内の観賞したくない選手を示すオブジェクト画像124に接触した場合、ユーザデバイス12は、観賞拒否被写体情報122を動画生成部26に送信する。観賞拒否被写体情報122は、オブジェクト画像124と、再生中の仮想視点動画30において、観賞拒否被写体情報122を受け付けたタイミングに対応する試合経過時間62Cと、再生中の仮想視点動画30に関する注視点58Eと、を含む。
【0249】
動画生成部26は、ユーザデバイス12から観賞拒否被写体情報122を受け付ける。動画生成部26は、観賞拒否被写体情報122に含まれるオブジェクト画像124に基づき、周知の画像認識技術等を用いて、オブジェクト画像124に写る選手を特定する。動画生成部26は、特定した選手が写らない仮想視点動画30が生成される視点関連情報58を決定する。この場合、決定される視点関連情報58は、観賞拒否被写体情報122に含まれる注視点58Eと同一の注視点58Eを有し、かつ、再生中の仮想視点動画30と異なる視点位置パス58Dを有する。
【0250】
動画生成部26は、決定した視点関連情報58に基づき、観賞拒否被写体情報122に含まれる試合経過時間62C以降に撮像された撮像動画34を用いて、仮想視点動画30を生成する。動画生成部26は、生成した仮想視点動画30をデータベース22に記憶する。
【0251】
動画再生部28は、データベース22から仮想視点動画30を読み出し、仮想視点動画30がユーザデバイス12で再生される再生データ102を生成する。動画再生部28は、生成した再生データ102をユーザデバイス12に送信する。ユーザデバイス12は、再生データ102を受信し、受信した再生データ102をタッチパネル・ディスプレイ12Aで再生する。
【0252】
図49に示す構成によれば、ユーザは、観賞したくない被写体を含まない仮想視点動画30を観賞することができる。なお、
図49に示す例では、オブジェクト画像124は、観賞したくない選手の画像であるが、本開示の技術はこれに限定されず、オブジェクト画像124は、広告看板、ゴール、及びライン等を含むサッカー競技場内の任意のオブジェクトの画像であってもよい。
【0253】
一例として
図50に示すように、お勧めデータ32は、ユーザのアカウント64Aに対応付けて登録された属性データ64Bに基づいて、仮想視点動画30のうちの観賞制限対象とされた仮想視点動画30を除外したデータであってもよい。
図50に示す例では、「A」のアカウント64Aに対応付けて、「12才未満」の属性データ64Bが登録されている。また、生成動画リスト60の動画情報62は、仮想視点動画30を観賞できるユーザをユーザの年齢に応じて制限する対象年齢62Gを含んでいる。
【0254】
動画再生部28は、ユーザAが使用しているユーザデバイス12から動画再生要求52を受信した場合、ユーザAのアカウント64Aに対応付けて登録された「12才未満」の属性データ64Bに基づいて、生成動画リスト60に記録されている仮想視点動画30のうち、12才未満のユーザによる観賞が制限されている仮想視点動画30に関する情報をお勧め動画リスト66から除外する。
図50に示す例では、生成動画リスト60において、「003」の動画ID62Aを有する仮想視点動画30は、対象年齢62Gが「15才以上」になっている。このため、動画再生部28は、「15才以上」の対象年齢62Gを有する仮想視点動画30を生成動画リスト60から削除する処理を行い、処理後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66としてデータベース22に記憶する。
【0255】
図50に示す構成によれば、仮想視点動画30がユーザの属性データ64Bによって制限されない場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0256】
一例として
図51に示すように、ユーザデバイス12から送信される動画再生要求52は、試合経過時間62Cに対する時刻設定指示126を含んでいてもよい。動画再生部28は、ユーザデバイス12から時刻設定指示126を含む動画再生要求52を受け付けた場合、複数の仮想視点動画30のうち、試合経過時間62Cが時刻設定指示126によって示される範囲内である仮想視点動画30(以下、「時刻限定仮想視点動画」とも称する)に関する情報を含むお勧めデータ32を生成してもよい。また、お勧めデータ32は、時刻限定仮想視点動画の数と、時刻限定仮想視点動画のうちのユーザデバイス12で再生済みの仮想視点動画の数とを含んでいてもよい。なお、試合経過時間62Cは、本開示の技術に係る「第3時刻情報」の一例である。また、時刻限定仮想視点動画は、本開示の技術に係る「時刻限定仮想視点画像」の一例である。
【0257】
動画再生部28は、ユーザデバイス12から時刻設定指示126を含む動画再生要求52を受け付けた場合、データベース22から生成動画リスト60を読み出す。動画再生部28は、生成動画リスト60に記録されている仮想視点動画30のうち、試合経過時間62Cが時刻設定指示126によって示される範囲内である時刻限定仮想視点動画を残し、他の仮想視点動画30を生成動画リスト60から削除する。動画再生部28は、生成動画リスト60に残った時刻限定仮想視点動画の数を、総動画数130(
図52参照)として取得する。
【0258】
動画再生部28は、動画再生要求52の出力元であるユーザデバイス12に関する再生済み動画リスト64をデータベース22から読み出す。動画再生部28は、再生済み動画リスト64に含まれる再生済みの仮想視点動画30を生成動画リスト60から削除し、削除後の生成動画リスト60をお勧め動画リスト66としてデータベース22に記憶する。動画再生部28は、総動画数130から、お勧め動画リスト66に含まれる仮想視点動画30の数を引いた値を、再生済み動画数132(
図52参照)として取得する。動画再生部28は、お勧め動画リスト66、総動画数130、及び再生済み動画数132に基づいてお勧めデータ32を生成し、生成したお勧めデータ32をユーザデバイス12に送信する。
【0259】
一例として
図52に示すように、ユーザデバイス12は、お勧めデータ32を受信し、受信したお勧めデータ32を、お勧め画面70としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。お勧め画面70には、時刻設定指示126で設定された試合経過時間62Cを示す時刻設定情報134、時刻限定仮想視点動画の数を示す総動画数130、及び時刻限定仮想視点動画のうちの再生済み動画数132が含まれる。
【0260】
図51に示す構成によれば、時刻設定指示126が受け付けられない場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。また、
図52に示す構成によれば、ユーザは、総動画数130及び再生済み動画数132を把握することができる。
【0261】
一例として
図53に示すように、ユーザが、ユーザデバイス12で再生されている仮想視点動画30の観賞を途中で中止した場合にも、動画再生部28は、少なくとも一部がユーザデバイス12で再生された仮想視点動画30を再生済み動画リスト64に記録してもよい。これにより、例えば、ユーザが、ユーザデバイス12で再生を始めた仮想視点動画30が意図したものと違っていたため途中で中止した場合に、途中で中止された仮想視点動画30に関する情報が再生済み動画リスト64に記録されることになる。動画再生部28は、再生済み動画リスト64を参照して、途中で再生が中止された仮想視点動画30の情報に基づいてお勧めデータ32を生成する。この場合、例えば、途中で中止された所までの視点位置パス58Dの情報に基づき、上記実施形態と同様の方法にしてお勧めデータ32が生成される。
【0262】
図53に示す構成によれば、再生済み動画リスト64が、全編再生された仮想視点動画30しか含まない場合に比べ、ユーザが意図する仮想視点動画30をユーザに対して選択させ易くすることができる。
【0263】
図53に示す例では、動画再生部28は、少なくとも一部がユーザデバイス12で再生された仮想視点動画30を再生済みと判断する形態例について説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。以下、
図54~
図56を参照して、全編がユーザデバイス12で再生された仮想視点動画30が再生済みと判断される形態例について説明する。
【0264】
一例として
図54に示すように、生成動画リスト60には、5つの仮想視点動画30に関する情報が含まれている。5つの仮想視点動画30は、例えば、火災現場での火の広がり方等を学ぶ教育用途で用いられる動画である。動画生成部26は、火災再現実験が撮像されることで得られた撮像動画34を用いて、データ処理装置10の管理者が作成した視点位置パス58Dに基づいて仮想視点動画30を生成し、生成した仮想視点動画30に関する動画情報62及び視点関連情報58を生成動画リスト60に記録する。
【0265】
動画再生部28は、観賞者A~Cの各々のアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているユーザデバイス12からの要求に応じて、仮想視点動画30を要求の出力元であるユーザデバイス12に送信する。各ユーザデバイス12による仮想視点動画30の再生履歴、すなわち、各観賞者A、B、又はCによる仮想視点動画30の観賞履歴は、生成動画リスト60に記録される。なお、観賞者A、観賞者B、及び観賞者Cは、本開示の技術に係る「観賞者」の一例である。以下、観賞者A、観賞者B、及び観賞者Cを区別して説明する必要がない場合には、包括的に「観賞者」と称する。
【0266】
生成動画リスト60には、観賞者データ140Aと観賞回数140Bとを含む観賞データ140が記録されている。観賞者データ140Aは、各仮想視点動画30が、各観賞者によって観賞されたか否かを示す。観賞回数140Bは、観賞者によって各仮想視点動画30が観賞された回数を示す。
【0267】
動画再生部28は、仮想視点動画30の観賞者に対して関連付けられたアカウントへの仮想視点動画30の再生履歴を、観賞者データ140Aとして取得可能である。また、動画再生部28は、各々の仮想視点動画30がユーザデバイス12で何度再生されたかを、観賞回数140Bとして集計可能である。動画再生部28は、取得した観賞者データ140A及び観賞回数140Bを、データ処理装置10の管理者に対して関連付けられたアカウントに対して出力可能である。動画再生部28は、観賞データ140を、例えば
図54に示す表形式で出力する。
【0268】
図54に示す構成によれば、データ処理装置10の管理者は、どのユーザデバイス12に仮想視点動画30が送信されたかを、仮想視点動画30の視点関連情報58と対応付けて把握することができる。
【0269】
図54に示す例では、動画再生部28は、観賞データ140を表形式で出力するが、本開示の技術はこれに限定されない。動画再生部28は、一例として
図55に示すパス画像の形式で、観賞データ140を出力してもよい。
図55に示す例では、動画再生部28は、火災再現実験の3次元画像と、各仮想視点動画30に関する動画ID62A、視点位置パス58D、観賞データ140とを含む管理データを生成する。動画再生部28は、生成した管理データを、管理者のアカウントでデータ処理装置10にアクセスしているタブレット端末142に送信する。タブレット端末142は、管理データを受信し、受信した管理データを、管理画面144として、タッチパネル・ディスプレイ142Aに表示させる。なお、管理データは、本開示の技術に係る「第2データ」の一例である。
【0270】
管理画面144では、各仮想視点動画30の視点位置パス58Dの形が、火災再現実験の3次元画像に重畳されて表示される。管理画面144において、各視点位置パス58Dに対応する仮想視点動画30の動画ID62A、観賞回数140B、及び各仮想視点動画30を未観賞の観賞者名は、各視点位置パス58Dに対応付けて表示される。観賞者A~Cの全員によって観賞済みの仮想視点動画30に係る視点位置パス58Dの形、つまり、「3回」の観賞回数140Bを有する仮想視点動画30に係る視点位置パス58Dの形は、他の仮想視点動画30に係る視点位置パス58Dの形と区別可能な態様で管理画面144に表示される。
【0271】
「観賞者A~Cの全員によって観賞済みの仮想視点動画30」とは、観賞者A~Cの全員が、仮想視点動画30の全編を観賞済みということであり、仮想視点動画30に係る視点位置パス58Dの最初から最後までを観賞済みということである。観賞者が、各視点位置パス58Dの途中で仮想視点動画30の観賞を停止した場合には、観賞を途中で停止した観賞者名と停止位置を示すタグ146が、視点位置パス58Dに対応付けて表示される。
【0272】
図55に示す構成によれば、データ処理装置10の管理者は、各仮想視点動画30が何回再生されたかを、各仮想視点動画30の視点位置パス58Dと対応付けて把握することができる。なお、
図55に示す例では、視点位置パス58Dの形が火災再現実験の3次元画像に重畳表示されているが、本開示の技術はこれに限定されず、注視点パスの形が火災再現実験の3次元画像に重畳表示されてもよい。
【0273】
観賞者が、各視点位置パス58Dの途中で仮想視点動画30の観賞を停止した場合の停止位置の表示方法は
図55に示す例に限らない。一例として
図56に示すように、動画再生部28は、視点位置パス58Dの形が火災再現実験の3次元画像に重畳表示されるパス画像を含む管理データを、観賞者毎に生成し、生成した管理データを各観賞者が使用するユーザデバイス12に送信してもよい。ユーザデバイス12は、管理データを受信し、受信した管理データを管理画面148としてタッチパネル・ディスプレイ12Aに表示させる。
【0274】
管理画面148では、視点位置パス58Dの形が、火災再現実験の3次元画像に重畳表示されている。仮想視点動画30の動画ID62Aは、仮想視点動画30の視点位置パス58Dと対応付けて表示される。パス画像において、視点位置パス58Dのうちの仮想視点動画30を再生済みの部分は、未再生の部分と区別可能な態様で表示される。
【0275】
図56に示す構成によれば、パス画像において、視点位置パス58Dのうちの仮想視点動画30を再生済みの部分と未再生の部分とが同じ態様で表示される場合に比べ、観賞者は、パス画像内の視点位置パス58Dを参考に、仮想視点動画30を選択することができる。なお、
図56に示す例では、視点位置パス58Dの形が火災再現実験の3次元画像に重畳表示されているが、本開示の技術はこれに限定されず、注視点パスの形が火災再現実験の3次元画像に重畳表示されてもよい。
【0276】
また、上記実施形態では、サッカー競技場又は火災再現実験を撮像した撮像動画34を用いて仮想視点動画30を生成する態様を例示したが、これはあくまでも一例に過ぎず、野球場、ラグビー場、カーリング場、陸上競技場、競泳場、コンサートホール、野外音楽場、及び演劇会場等のように、複数の物理カメラが設置可能であれば、如何なる場所の撮像動画34を用いて仮想視点動画30を生成してもよい。
【0277】
また、上記実施形態では、仮想視点動画30が生成及び再生される態様を例示したが、これはあくまでも一例にすぎず、静止画である仮想視点画像が生成及び再生されてもよい。
【0278】
また、上記実施形態では、未送信仮想視点動画30に基づきお勧めデータ32を生成したが、必ずしも未送信仮想視点動画30に基づきお勧めデータ32を生成しなくてもよい。例えば、ユーザデバイス12に送信済みの仮想視点動画30であっても、ユーザによって再生されていない仮想視点動画30であれば、ユーザにお勧めすることが考えられる。この場合、データ処理装置10は、ユーザデバイス12又はユーザのアカウントから、どの仮想視点動画30が再生されたかに関するデータを取得し、未再生の仮想視点動画30に基づきお勧めデータ32を生成する。なお、ユーザが、再生済みの仮想視点動画30を再度見たい場合もあるので、データ処理装置10は、再生済みの仮想視点動画30を含めてお勧めデータ32を生成してもよい。
【0279】
また、上記実施形態では、コンピュータ14を例示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、コンピュータ14に代えて、ASIC、FPGA、及び/又はPLDを含むデバイスを適用してもよい。また、コンピュータ14に代えて、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせを用いてもよい。
【0280】
また、上記実施形態では、動画生成処理及び動画再生処理がデータ処理装置10のCPU14Aによって実行される形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。CPU14Aに代えて、GPUを採用してもよいし、複数のCPUを採用してもよい。また、1つのプロセッサ、又は、物理的に離れている複数のプロセッサによって各種処理が実行されるようにしてもよい。
【0281】
また、上記実施形態では、NVM14Bに作動プログラム24が記憶されているが、本開示の技術はこれに限定されず、一例として
図57に示すように、任意の可搬型の記憶媒体200に作動プログラム24が記憶されていてもよい。記憶媒体200は、非一時的記憶媒体である。記憶媒体200としては、例えば、SSD又はUSBメモリ等が挙げられる。記憶媒体200に記憶されている作動プログラム24はコンピュータ14にインストールされ、CPU14Aは、作動プログラム24に従って、動画生成処理及び動画再生処理を実行する。
【0282】
また、通信網(図示省略)を介してコンピュータ14に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等のプログラムメモリに作動プログラム24を記憶させておき、データ処理装置10の要求に応じて作動プログラム24がデータ処理装置10にダウンロードされるようにしてもよい。この場合、ダウンロードされた作動プログラム24に基づく動画生成処理及び動画再生処理がコンピュータ14のCPU14Aによって実行される。
【0283】
動画生成処理及び動画再生処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、上述したように、ソフトウェア、すなわち、プログラムに従ってデータ処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。
【0284】
また、他のプロセッサとしては、例えば、FPGA、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することでデータ処理を実行する。
【0285】
データ処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、データ処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0286】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、データ処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoCなどに代表されるように、データ処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、データ処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0287】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。
【0288】
また、上述したデータ処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0289】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0290】
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0291】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0292】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0293】
[付記項1]
撮像画像に基づいて生成された複数の仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理方法であって、
上記複数の仮想視点画像のうち、上記デバイスに少なくとも一部が送信済みの仮想視点画像である第1仮想視点画像に関する第1データを取得すること、及び、
取得した上記第1データに基づいて、上記複数の仮想視点画像のうち、上記デバイスに未送信の仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを上記デバイスに送信すること
を含むデータ処理方法。
【0294】
[付記項2]
撮像画像に基づいて生成された複数の仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
上記データ処理は、
上記複数の仮想視点画像のうち、上記デバイスに少なくとも一部が送信済みの仮想視点画像である第1仮想視点画像に関する第1データを取得すること、及び、
取得した上記第1データに基づいて、上記複数の仮想視点画像のうち、上記デバイスに未送信の仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを上記デバイスに送信することを含む処理である
プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記第1データに関連する前記仮想視点画像である第1仮想視点画像とは異なる前記仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを送信する
データ処理装置。
【請求項2】
前記第1データは、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報を含む請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記視点関連情報は、視点位置、視線方向、画角、注視点、前記視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、及び前記注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスのうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記第1データは、前記仮想視点画像を生成するのに用いられた前記撮像画像の撮像時刻に関する第1時刻情報を含む請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記第2データは、前記仮想視点画像の縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方を含む請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記第2データは、前記第1データに含まれる前記視点関連情報と前記視点関連情報に関する類似度が高く、かつ、前記第1データに含まれる前記第1時刻情報と前記第1時刻情報に関する類似度が低い順に、前記縮小画像、及び、前記視点関連情報のうちの少なくとも一方が前記デバイスに表示されるデータである請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像のうち、与えられた指示に従って選択された第2仮想視点画像に、他の第2仮想視点画像に係る視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パス、又は注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスを合成した合成画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項1から請求項6の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記視点位置パス又は前記注視点パスに対するパス変更指示を受け付けた場合、前記第2データは、前記合成画像の再生を止めて、前記パス変更指示に含まれる前記視点位置パス又は前記注視点パスに対応する前記第2仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記デバイスで再生中の前記第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に対する変更指示を受け付けた場合、前記第2データは、前記変更指示に基づいて導出された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項1から請求項8の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記デバイスで再生中の前記第2仮想視点画像に対するリプレイ画像生成指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記第2仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報に基づいて生成された新たな視点関連情報に基づいて生成された仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項1から請求項9の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
観賞を拒否する被写体に関する観賞拒否被写体情報が受け付けられた場合、前記第2データは、前記観賞拒否被写体情報に基づいて生成した視点関連情報に基づいて生成した仮想視点画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項1から請求項10の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項12】
前記第2仮想視点画像は、複数フレームの画像を含む動画であり、
前記第2仮想視点画像の縮小画像であって前記第2データに含まれる縮小画像に対するダイジェスト画像表示指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記第2仮想視点画像から、視点位置が既定間隔で異なる前記複数フレームの画像を抽出することによって生成されるダイジェスト画像が前記デバイスで再生されるデータである請求項1から請求項11の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記第1仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記第1仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が前記第2データに対応付けられて表示されるパス画像を、前記デバイスに送信する制御を行い、
前記パス画像は、前記視点位置パスの形又は前記注視点パスの形が、前記第2データと区別可能な態様で示されている画像である
請求項1から請求項12の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像の縮小画像と、前記第2仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記第2仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形と、を含み、
前記第2データは、前記縮小画像の前記視点位置パス又は前記注視点パス上での位置を特定可能な第1位置情報を含む請求項1から請求項13の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項15】
前記第2データは、前記第2仮想視点画像に関する前記第2データが、時系列で横方向に配置され、かつ、前記第1仮想視点画像の視点関連情報に対する前記第2仮想視点画像の視点関連情報の類似度に応じて縦方向に配置される第2位置情報を含む請求項1から請求項14の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項16】
前記登録データは、前記第1仮想視点画像を観賞した観賞者の属性を示す属性データ、及び、前記観賞者の趣向を示す趣向データを含む請求項1から請求項15の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項17】
前記第2データは、前記属性データに基づいて、前記仮想視点画像のうちの観賞制限対象とされた仮想視点画像に関するデータが除外されたデータである請求項16に記載のデータ処理装置。
【請求項18】
前記仮想視点画像を生成するのに用いられた前記撮像画像の撮像時刻に関する第3時刻情報に対する時刻設定指示が受け付けられた場合、前記第2データは、複数の前記第2仮想視点画像のうち、前記第3時刻情報が前記時刻設定指示によって示される範囲内である第2仮想視点画像に関するデータである請求項1から請求項17の何れか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項19】
前記時刻設定指示が受け付けられた場合、前記第2データは、前記仮想視点画像のうちの前記第3時刻情報が前記時刻設定指示によって示される範囲内である時刻限定仮想視点画像の画像数と、前記時刻限定仮想視点画像のうちの前記第2仮想視点画像に含まれる画像数とを含む請求項18に記載のデータ処理装置。
【請求項20】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを送信し、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の観賞者に対して関連付けられたアカウントの前記仮想視点画像の再生履歴を取得し、
前記再生履歴を、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力する
データ処理装置。
【請求項21】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを送信し、
前記プロセッサは、
各々の前記仮想視点画像の再生回数を、前記仮想視点画像の視点に関連する視点関連情報と対応付けて出力する
データ処理装置。
【請求項22】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記仮想視点画像に関する第2データを送信し、
前記プロセッサは、前記仮想視点画像の視点位置の時間経過に応じた変位を示す視点位置パスの形、又は、前記仮想視点画像の注視点の時間経過に応じた変位を示す注視点パスの形が前記第2データに対応付けて表示されるパス画像を、前記デバイスに送信する制御を行い、
前記パス画像は、前記視点位置パス又は前記注視点パスのうちの前記仮想視点画像を再生済みの部分と未再生の部分とが区別可能な態様で示されている画像である
データ処理装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
撮像画像に基づいて生成された複数の仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記複数の仮想視点画像のうち、前記デバイスに少なくとも一部が送信済みの仮想視点画像である第1仮想視点画像に関する第1データに基づいて、前記複数の仮想視点画像のうち、前記デバイスに未送信の仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信する制御を行う
データ処理装置。
【請求項24】
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理方法であって、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記第1データに関連する前記仮想視点画像である第1仮想視点画像とは異なる前記仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信すること
を含むデータ処理方法。
【請求項25】
撮像画像に基づいて生成された仮想視点画像をデバイスに送信するデータ処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記データ処理は、
前記仮想視点画像の再生履歴及び/又は登録データに関する第1データに基づいて、前記第1データに関連する前記仮想視点画像である第1仮想視点画像とは異なる前記仮想視点画像である第2仮想視点画像に関する第2データを前記デバイスに送信することを含む処理である
プログラム。