(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125956
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】Cr合金スパッタリングターゲットおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
C23C 14/34 20060101AFI20240911BHJP
G11B 5/82 20060101ALI20240911BHJP
G11B 5/70 20060101ALI20240911BHJP
G11B 5/738 20060101ALI20240911BHJP
G11B 5/02 20060101ALI20240911BHJP
C22C 27/06 20060101ALI20240911BHJP
C22C 27/04 20060101ALI20240911BHJP
C22C 1/04 20230101ALN20240911BHJP
【FI】
C23C14/34 A
G11B5/82
G11B5/70
G11B5/738
G11B5/02 S
C22C27/06
C22C27/04 101
C22C1/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034115
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000005083
【氏名又は名称】株式会社プロテリアル
(71)【出願人】
【識別番号】504157024
【氏名又は名称】国立大学法人東北大学
(72)【発明者】
【氏名】矢ヶ部 秀隆
(72)【発明者】
【氏名】福岡 淳
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 伸
【テーマコード(参考)】
4K018
4K029
【Fターム(参考)】
4K018AA40
4K018AB04
4K018BA09
4K018BA20
4K018BC12
4K018EA11
4K018FA06
4K018HA03
4K018KA29
4K029DC04
4K029DC09
(57)【要約】
【課題】 Cr合金層にスプラッシュが混入することが抑制できるターゲットおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 原子比における組成式がCr
100-a-b-c-W
a-Si
b-B
c、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなり、相対密度が95.0%以上であるCr合金スパッタリングターゲットであり、このCr合金スパッタリングターゲットは、上記原子比における組成式で表わされ、残部が不可避的不純物からなる粉体組成物を焼結温度1200~1400℃、加圧圧力100~200MPa、焼結時間1~4時間の条件で加圧焼結して得ることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子比における組成式がCr100-a-b-c-Wa-Sib-Bc、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなり、相対密度が95.0%以上であるCr合金スパッタリングターゲット。
【請求項2】
原子比における組成式がCr100-a-b-c-Wa-Sib-Bc、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなる粉体組成物を、焼結温度1200~1400℃、加圧圧力100~200MPa、焼結時間1~4時間の条件で加圧焼結するCr合金スパッタリングターゲットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、熱アシスト磁気記録媒体の下地層を形成するためのCr合金スパッタリングターゲットおよびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁気記録媒体は、記録密度の高密度化のため、従来の垂直磁気記録方式に替わる記録方式の一つとして熱アシスト記録方式が盛んに研究されている。熱アシスト記録方式とは、記録媒体に近接場光を照射し、その領域における記録層の保磁力を局所的に低下させて磁気情報を記録する方式である。
【0003】
熱アシスト磁気記録媒体の記録層としては、例えば、高い磁気異方性定数を有するL10型のFePt合金が用いられる。そして、L10型FePt合金の直下には、一般に(100)配向しているMgOが用いられる。これは、MgOの(100)とL10型FePt合金の(001)の格子整合性が高いため、FePt合金を(001)配向させやすくするためである。さらに、MgOを(100)配向させるための下地層として、BCC構造のCr合金層や、アモルファスまたは微結晶のCr合金層が用いられる。BCC構造のCr合金層を用いる場合は、(100)配向したCr合金の格子上に、MgOの(100)が45°回転して配向する。また、アモルファスまたは微結晶のCr合金層を用いる場合は、下地層として膜の表面平滑性を向上させることが重要になる。
【0004】
磁気記録媒体の製造時において、FePtを成膜する際は、L10型に規則合金化するために、500℃~700℃での加熱成膜が必要となり、下地層となるCr合金層も500℃~700℃に加熱される。このとき、アモルファスまたは微結晶でなるCr合金層のアモルファス相が結晶化したり、微結晶粒が粗大化した場合、Cr合金層の表面に凹凸が発生して表面平滑性が悪化し、上層に形成されたMgO層の(100)配向や記録層の(001)配向が劣化する虞れがある。そのため、Cr合金層は、500℃~700℃に加熱された後も、アモルファスまたは微結晶であり、表面平滑性を維持しなければならない。
【0005】
特許文献1では、MgOを(100)配向させるためのCr合金層として、CrにAl、Ti、Mo、W、V、Ruからなる元素の内の1種または2種以上の元素と、B、C、P、Si、Snからなる元素の内の1種または2種以上含有し、残部がCrおよび不可避的不純物からなる、BCC構造の磁気記録用Cr合金が提案されている。また、特許文献2では、MgOを(100)配向させるためのCr合金層として、アモルファス相のCrBが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-164780号公報
【特許文献2】特開2017-157265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に開示されるCr合金層は、MgO層を(100)配向させることができる点で有用な材料である。しかし、本発明者は、Crに添加する元素としてW、Si、Bを選択し、Cr合金層を形成するためのCr合金スパッタリングターゲット(以下、単に「ターゲット」ともいう。)を作製した際に、相対密度が低くなることを確認した。また、特許文献2に開示されるCr合金層は、Bの含有量が多くなるほど、アモルファスまたは微結晶になる反面、ターゲットの相対密度が低くなることを確認した。そして、相対密度が低いターゲットを用いて形成したCr合金層にはスプラッシュが混入する場合があり、MgO層の(100)配向が劣化する虞があることを確認した。
【0008】
本発明の目的は、Cr合金層にスプラッシュが混入することが抑制できるターゲットおよびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、原子比における組成式がCr100-a-b-c-Wa-Sib-Bc、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなり、相対密度が95.0%以上であるCr合金スパッタリングターゲットの発明である。
【0010】
また、本発明のターゲットは、原子比における組成式がCr100-a-b-c-Wa-Sib-Bc、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなる粉体組成物を、焼結温度1200~1400℃、加圧圧力100~200MPa、焼結時間1~4時間の条件で加圧焼結することで得ることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のターゲットは、相対密度が高い。このため、Cr合金層へのスプラッシュの混入を抑制できる。また、得られるCr合金層は、結晶化温度が高く、加熱成膜を経てもアモルファスまたは微結晶であり、表面平滑性を維持できる。このため、MgO層の(100)配向に寄与でき、熱アシスト磁気記録媒体を製造する上で有用な技術となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明例および比較例となるターゲットを用いて形成したCr合金層の550℃加熱後におけるX線回折スペクトル。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のターゲットは、W(タングステン)を含有させる。Wは、Crの結晶粒径を微細化する効果があり、Cr合金層をアモルファスまたは微結晶(以下、単に「アモルファス性」ともいう。)にするのに寄与できる。このため、本発明のターゲットは、Wを5原子%以上含有させる。上記と同様の理由から、Wは10原子%以上含有させることが好ましく、20原子%以上含有させることがより好ましい。
また、Wは、難焼結性の元素であり、40原子%以下含有させることにより、ターゲットを製造する際の焼結を阻害させることなく、相対密度の低下を抑制することができる。上記と同様の理由から、Wは35原子%以下含有させることが好ましく、30原子%以下含有させることがより好ましい。
ここで、Crの結晶粒径を微細化する元素としてNbを用いることができ、Crの一部をNbで置換させてもよい。
【0014】
本発明のターゲットは、B(ボロン)を含有させる。Bは、アモルファス形成能を有しており、Cr合金層をアモルファス性に寄与することができる。このため、本発明のターゲットは、Bを5原子%以上含有させる。
また、Bは、金属元素と共有結合性の金属間化合物を形成し、ターゲットの焼結過程において元素の拡散を阻害して相対密度を低下させる場合がある。このため、本発明のターゲットは、Bを15原子%以下含有させる。
【0015】
本発明では、Cr合金にSiを加えることでも、得られるCr合金層のアモルファス性を向上させることができる。Siは、Bと同様にアモルファス形成能を有する元素であり、SiとBを複合添加することで、アモルファス性に優れたCr合金層を得ることができる。複合添加の効果を得るためのSiの含有量は5原子%以下とする。
なお、Siは、金属元素と共有結合性の金属間化合物を形成し、ターゲットの焼結過程において元素の拡散を阻害して相対密度を低下させる場合がある。このため、本発明のターゲットは、Siの含有量を少量に抑えることが好ましい。
【0016】
本発明のターゲットは、Crを主要構成元素とする。磁気記録媒体は、高温・高湿度の環境下で使用されることがあり、信頼性を確保するために耐食性が要求される。Crは、耐食性に優れる元素であり、ターゲット中に最も多く含有させることで、耐食性の確保が可能になる。
本発明のターゲットは、Cr、W、Si、Bを上記の範囲で含有する以外の残部は、不可避的不純物で構成される。この不可避的不純物の含有量は、できるだけ少ないことが好ましく、例えば、ガス成分である酸素、窒素は1000質量ppm以下、不可避に含まれるガス成分以外の不純物元素は、合計で1000原子ppm以下であることが好ましい。
【0017】
本発明のターゲットは、相対密度が95.0%以上である。相対密度が低いターゲットは、空隙が多いことにより、スパッタ中に、ターゲットのスパッタ面にノジュールが生成し、得られるCr合金層中にスプラッシュの混入を誘発する。スプラッシュが多いCr合金層は、Cr合金層上にMgO層を積層する場合、MgO層の(100)配向を劣化させる虞がある。本発明のターゲットは、スプラッシュを抑制することを目的として、相対密度は96.0%以上であることが好ましい。
ここで、本発明でいう相対密度とは、(実測密度/理論密度)×100(%)により算出した値である。実測密度は、JIS Z 8807に準じたアルキメデス法により測定できる。
また、理論密度は次のようにして算出した。組成比とモル質量から得られる各元素の質量をMCr、MW、MSi、MBとする。そして、密度をρCr、ρW、ρSi、ρBとすると、各元素の体積Vは、それぞれ、
VCr=MCr/ρCr
VW=MW/ρW
VSi=MSi/ρSi
VB=MB/ρB
となる。
ここで、各元素の密度としてρCr=7.19(g/cm3)、ρW=19.30(g/cm3)、ρSi=2.33(g/cm3)、ρB=2.35(g/cm3)を用いる。
そして、Vcr、VW、VSi、VBから、合金の理論密度ρを以下の式から算出する。
ρ=(MCr+MW+MSi+MB)/(VCr+VW+VSi+VB)
【0018】
本発明のターゲットは、原子比における組成式がCr100-a-b-c-Wa-Sib-Bc、5≦a≦40、0≦b≦5、5≦c≦15で表わされ、残部が不可避的不純物からなる粉体組成物を、焼結温度1200~1400℃、加圧圧力100~200MPa、焼結時間1~4時間の条件で加圧焼結することにより得ることができる。加圧焼結の方法としては、熱間静水圧プレス、ホットプレス、放電プラズマ焼結、押出しプレス焼結等を用いることが可能である。中でも、熱間静水圧プレスは、以下に述べる加圧焼結条件を安定して実現できるため、好適である。
【0019】
焼結温度は、1200℃以上にすることで、粉体組成物の焼結を促進することができ、得られる焼結体の相対密度を高くすることができる。一方、焼結温度は1400℃以下にすることで、粉体組成物の溶解を防ぎ、この溶解に伴うガスの発生に起因する相対密度の低下を抑制することができる。
加圧圧力は100MPa以上にすることで、粉体組成物同士の結合を促進することができ、得られる焼結体の相対密度を高くすることができる。一方、加圧圧力は200MPa以下にすることで、汎用の焼結装置を利用することができる。尚、相対密度を高くした上で、残留応力の導入を抑制してターゲットの形状加工時の割れを抑制するためには、120~160MPaの加圧圧力で焼結することがより好ましい。
焼結時間は1時間以上にすることで、焼結体内部までの焼結を促進することができ、得られる焼結体の相対密度を高くすることができる。一方、焼結時間は4時間以下とすることで、製造効率を阻害することなく焼結体を得ることができる。
【0020】
本発明のターゲットの製造方法で用いる粉体組成物は、最終組成になるように純金属粉末、純B粉末、純Si粉末、合金粉末や金属間化合物粉末を混合した混合粉末を加圧焼結することにより得ることができる。金属間化合物粉末としては、CrB2、WB、W2B、W2B5の金属ホウ化物、CrSi2、CrSi2、WSi2の金属ケイ化物を用いることができる。
【実施例0021】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr55-W30-B15となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1250℃、圧力150MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの本発明例1となるターゲットを得た。
【0022】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr60-W30-B10となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1250℃、圧力150MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの本発明例2となるターゲットを得た。
【0023】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、CrSi2粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr55-W30-Si5-B10となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1250℃、圧力150MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの本発明例3となるターゲットを得た。
【0024】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr50-W30-B20となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1250℃、圧力150MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの比較例1となるターゲットを得た。
【0025】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、CrSi2粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr45-W30-Si8-B17となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1180℃、圧力100MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの比較例2となるターゲットを得た。
【0026】
それぞれ純度が99.9%以上のCr粉末、W粉末、Nb粉末、CrSi2粉末、CrB2粉末を準備した。そして、原子比における組成式がCr33-W30-Nb12-Si8-B17となるように秤量、混合して粉体組成物を作製した。
この粉体組成物を軟鋼製の加圧容器に充填し、脱気封止した。次に、この加圧容器を、温度1180℃、圧力100MPa、保持時間1時間の条件で熱間静水圧プレスにより焼結して焼結体を作製した。この焼結体を機械加工して直径180mm、厚さ4mmの比較例3となるターゲットを得た。
【0027】
上記で得た本発明例および比較例の各ターゲットについて、サイズ20mm×20mm×厚さ4mmに切断し、研精工業株式会社製の電子比重計(型式SD-120L)を用いて、JIS Z 8807に準じたアルキメデス法により実測密度を測定し、相対密度を算出した。結果を表1に示す。
本発明例となるターゲットは、いずれも相対密度が95.0%以上であり、高い相対密度であることが確認できた。
一方、比較例となるターゲットは、いずれも相対密度が95.0%を下回っていることが確認された。
【0028】
上記で作製した各ターゲットを、それぞれ、キヤノンアネルバ株式会社製のマグネトロンスパッタ装置(C-3010)内に配置して、チャンバ内を真空到達温度5×10-5Pa以下となるまで排気を行なった。そして、スパッタリングは、Arガス圧0.6Pa、投入電力1.5kWの条件で、外径2.5インチのガラス基板上に膜厚80nmのCr合金層を形成した。続いて、Cr合金層を形成したガラス基板をインラインで加熱チャンバに搬送し、550℃で100秒間加熱した。その後、室温まで冷却後、保護層として膜厚7nmのカーボンを成膜した。
【0029】
得られたCr合金層のアモルファス性を評価するために、リガク社製X線回折装置、X線源にCuKαを用い、In-plane法にてCr合金層の回折線スペクトルを測定した。結果を
図1に示す。尚、
図1の上部に示す2θχ=44.4°におけるCrの(110)は、主要元素であるCrの回折位置であり、結晶化した場合は2θχ=44.4°付近に回折ピークが現れる。
本発明となるターゲットを用いて形成したCr合金層は、550℃の加熱を経ても、ハローピークであり、2θχ=44.4°付近に明瞭な回折ピークが観測されないことから、アモルファス相または微結晶が得られていることが確認できた。
【0030】