(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024126072
(43)【公開日】2024-09-20
(54)【発明の名称】加工糸および織物
(51)【国際特許分類】
D02G 3/22 20060101AFI20240912BHJP
D03D 15/225 20210101ALI20240912BHJP
D03D 15/41 20210101ALI20240912BHJP
D03D 15/47 20210101ALI20240912BHJP
D03D 15/547 20210101ALI20240912BHJP
D03D 15/20 20210101ALI20240912BHJP
D02G 3/24 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
D02G3/22
D03D15/225
D03D15/41
D03D15/47
D03D15/547
D03D15/20 100
D02G3/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034218
(22)【出願日】2023-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006035
【氏名又は名称】三菱ケミカル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山本 篤
【テーマコード(参考)】
4L036
4L048
【Fターム(参考)】
4L036MA04
4L036MA08
4L036MA37
4L036PA21
4L036UA01
4L048AA13
4L048AA37
4L048AA50
4L048AA56
4L048AB11
4L048AB12
4L048AB16
4L048AC01
4L048AC11
4L048BA01
4L048CA00
4L048CA15
4L048CA20
4L048DA01
4L048EB00
4L048EB05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、2種類の糸の撚糸からなる加工糸およびその加工糸を含む織物を提供することを目的とする。
【解決手段】2本の糸が撚糸された加工糸であって、2本の糸は、同一種類の繊維であり、2本の糸の糸長差がある加工糸。前記2本の糸の糸長差が2.0%以上、8.0%以下であること、前記2本の糸の総繊度の差が10dtex以上であること、前記2本の糸の総繊度がそれぞれ30~150dtexであること、前記2本の糸の熱水寸法変化率の差が5%以下であることが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の糸が撚糸された加工糸であって、2本の糸は、同一種類の繊維であり、2本の糸の糸長差がある加工糸。
【請求項2】
前記2本の糸の糸長差が2.0%以上、8.0%以下である請求項1に記載の加工糸。
【請求項3】
上撚り数と下撚り数が同じである請求項1に記載の加工糸。
【請求項4】
前記2本の糸の総繊度が同じである請求項1に記載の加工糸。
【請求項5】
前記2本の糸の総繊度が異なる請求項1に記載の加工糸。
【請求項6】
糸長差が長い方の糸の総繊度が、糸長差の短い糸の総繊度より小さい請求項4に記載の加工糸
【請求項7】
前記2本の糸の総繊度の差が10dtex以上である請求項4に記載の加工糸。
【請求項8】
前記2本の糸の総繊度がそれぞれ30~150dtexである請求項1に記載の加工糸。
【請求項9】
前記2本の糸の熱水寸法変化率の差が5%以下である請求項1に記載の加工糸。
【請求項10】
前記2本の糸が、酸化チタンを含まない糸と酸化チタンを含む糸である請求項1に記載の加工糸。
【請求項11】
前記酸化チタンを含む糸の酸化チタンの含有量が0.3~2質量%である請求項1に記載の加工糸。
【請求項12】
前記撚糸の撚り数が、500~1000回/mである請求項1に記載の加工糸。
【請求項13】
前記2本の糸の少なくとも1つは、実質的に撚りがない請求項1に記載の加工糸。
【請求項14】
前記2本の糸がセルロース系繊維である請求項1に記載の加工糸。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載の加工糸を経糸及び緯糸に含む織物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
加工糸およびその加工糸を含む織物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のファッショントレンドや消費者のニーズは極めて多様化、高級化しており、消費者の要望に沿った機能素材を市場に提供するには、更なる風合いの改良や、見た目の高度化の提案が必要となっている。
例えば特許文献1には、糸長差が3%以上ある2種類のポリエステルフィラメント糸を用い、鞘糸のフィラメントの表面に凹部を有することで、ぬめり感の解消とふくらみ、ドレープ性、張り腰のある天然繊維織物様の風合いのポリエステルフィラメントの撚糸織物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の加工糸は、熱水による収縮性の異なる糸を用いることで加工糸に空隙を与え、膨らみを得る方法であるため清涼感が得られにくい。また撚糸後の染色加工時の熱処理によって糸長差が発現するものであり、加工糸の糸形態に特徴が得られにくく、さらなる意匠性が求められる。
【0005】
本発明は、2種類の糸の撚糸からなる加工糸およびその加工糸を含む、繊細な表情、光沢に優れる織物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]2本の糸が撚糸された加工糸であって、2本の糸は、同一種類の繊維であり、2本の糸の糸長差がある加工糸。
[2]前記2本の糸の糸長差が2.0%以上、8.0%以下である[1]に記載の加工糸。
[3]上撚り数と下撚り数が同じである[1]または[2]に記載の加工糸。
[4]前記2本の糸の総繊度が同じである[1]~[3]のいずれかに記載の加工糸。
[5]前記2本の糸の総繊度が異なる[1]~[3]のいずれかに記載の加工糸。
[6]糸長差が長い方の糸の総繊度が、糸長差の短い糸の総繊度より小さい[5]に記載の加工糸
[7]前記2本の糸の総繊度の差が10dtex以上である[1]~[6]のいずれかに記載の加工糸。
[8]前記2本の糸の総繊度がそれぞれ30~150dtexである[1]~[7]のいずれかに記載の加工糸。
[9]前記2本の糸の熱水寸法変化率の差が5%以下である[1]~[8]のいずれかに記載の加工糸。
[10]前記2本の糸が、酸化チタンを含まない糸と酸化チタンを含む糸である[1]~[9]のいずれかに記載の加工糸。
[11]前記酸化チタンを含む糸の酸化チタンの含有量が0.3~2質量%である[1]~[10]のいずれかに記載の加工糸。
[12]前記撚糸の撚り数が、500~1000回/mである[1]~[11]のいずれかに記載の加工糸。
[13]前記2本の糸の少なくとも1つは、実質的に撚りがない[1]~[12]のいずれかに記載の加工糸。
[14]前記2本の糸がセルロース系繊維である[1]~[13]のいずれかに記載の加工糸。
[15][1]~[14]のいずれかに記載の加工糸を経糸及び緯糸に含む織物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の加工糸によれば、繊細な表情、光沢に優れる織物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の加工糸の製造工程を説明するための図である、
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の加工糸は、2本の糸が撚糸された加工糸であって、2本の糸は同一種類の繊維である。
同一種類の繊維とは繊維の種類が同じであり、例えばアセテート繊維同士、ポリエステル繊維同士である。
アセテート繊維の場合、ジアセテート繊維とトリアセテート繊維の組合せでも良い。ポリエステル繊維の場合、レギュラー品種に加え、コンジュゲート品種、芯鞘品種、割繊繊維、カチオン可染繊維、シック&シン、PTT繊維、PBT繊維から選ばれる組み合わせでも良く、これらの仮撚加工糸、撚糸でも良い。
同一種類の繊維にすることで、素材のもつ風合いやドレープ性などの特性が十分に活かせることができる。
【0010】
本加工糸は、2本の糸の糸長差をつけることにより、1本の糸が他の1本の糸を芯として巻く付く状態となり、糸長差が発現し繊細な表情と光沢に優れた織物にすることができる。
図1に示す通りに2本の糸を配置することで、撚糸時に2本の糸に張力差が発生するため糸長差が発生する。
【0011】
本発明の加工糸は、2本の糸の糸長差が2.0%以上、8.0%以下であることが好ましい。
糸長差が2.0%以上あれば、繊細な表情が表現できる。また8.0%以下であれば織物の表面のイラつきが少ない外観が得られやすい。
これらの観点から、加工糸を施す際の2本の糸長差は3.0%以上、7.0%以下がより好ましい。
【0012】
本発明の加工糸は、上撚り数と下撚り数が同じであることが好ましい。
上撚り数と下撚り数が同じとは、加工糸を構成する2本の糸の撚り数が上撚りであり、2本の糸を解燃した後に、それぞれ1本の糸の撚り数が下撚りであり、このように測定された撚り数が同じであることである。解燃して測定するので多少の誤差は含まれる。
上撚り数と下撚り数が同じになると、加工糸の状態において、各1本の糸に撚りが無い状態になっているので、独特のソフトな風合いと光沢が得られる。
【0013】
本発明の加工糸は、前記2本の糸の総繊度が同じであることが好ましい。同じ糸が使えるので生産しやすい。
【0014】
本発明の加工糸は、前記2本の糸の総繊度が異なることが好ましい。
前記2種類の糸の総繊度が異なることで、2本の糸の差が出やすく、繊細な表情を表現ができる。
【0015】
本発明の加工糸は、前記2本の糸の総繊度の差が10dtex以上であることが好ましい。
前記2本の糸の総繊度の差が10dtex以上であることで、2種類の糸の差が出やすく、繊細な表情を表現することができる。前記2本の糸の総繊度の差は12dtex以上が好ましく、15dtex以上がさらに好ましい。
【0016】
本発明の加工糸は、糸長差が長い方の糸の総繊度が、糸長差の短い糸の総繊度より小さいことが好ましい。
糸長差が長い方の糸の総繊度が、糸長差の短い糸の総繊度より小さいことで、繊細な表情、光沢に優れる織物が得られやすい。
【0017】
本発明の加工糸は、前記2本の糸のそれぞれの総繊度が30~150dtexであることが好ましい。
前記2本の糸のそれぞれの総繊度が30~150dtexであることで、意匠性を高めることができる。
この観点から、前記総繊度は、40~130dtexであることがより好ましく、50~100dtexであることがさらに好ましい。
単繊維繊度に特に制限はなく、所望する風合いにより設定することができる。風合いの点から、単繊維繊度は、0.5~5dtexが好ましく、0.6~4.5dtexがより好ましく、0.8~2.0dtexがさらに好ましい。
【0018】
本発明の加工糸は、2本の糸が、酸化チタンを含まない糸と酸化チタンを含む糸であることが好ましい。
2本の糸が、酸化チタンを含まない糸と酸化チタンを含む糸であることで、2本の糸の光沢差による高級感を表現することができる。
酸化チタンを含む糸は、糸長差の短い方の糸であることが好ましい。糸長差の短い方の糸が、糸長差の長い方の糸に隠れる状態になり繊細な表情、光沢に優れる織物が得られやすい。
【0019】
本発明の加工糸は、2本の糸の熱水寸法変化率の差が5%以下であることが好ましい。熱水寸法変化率5%以下であれば加工糸に空隙が生まれにくく、清涼感が得られやすい。より好ましい範囲は3%以下であり、さらに好ましい範囲は2%以下である。
【0020】
本発明の加工糸は、前記酸化チタンを含む糸の酸化チタンの含有量が、0.3~2質量%であることが好ましい。
前記酸化チタンを含む糸の酸化チタンの含有量が、0.3~2質量%であることで、2本の糸の差が出やすく、光沢差による高級感効果を高めやすい。
【0021】
本発明の加工糸は、前記撚糸の撚り数が、500~1000回/mであることが好ましい。
前記撚糸の撚り数が、500回/m以上であれば、加工糸に立体的な効果があり、1000回/m以下であることで滑らかな質感が得られる。
この観点から、前記撚糸の撚り数は、600~900回/mであることがより好ましい。
【0022】
本発明の加工糸は、前記2本の糸の少なくとも1つは、実質的に撚りがないことが好ましい。
撚糸の下撚りがないことにより、高級感ある光沢が得られる。
実施的に撚りがないとは、パーンから引き出す際の自然な撚りは含まれないことであり、実際には、下撚り数が100回/m以下である。
【0023】
本発明の加工糸は、前記糸がセルロース系繊維であることが好ましい。
セルロース系繊維とすることで、さらっとした清涼感ある風合いとナチュラルな光沢が得られる。
セルロース系繊維とは、ジアセテート繊維、トリアセテート繊維、ビスコースレーヨン繊維、キュプラ繊維などである。
【0024】
本発明の織物は、前記に記載の加工糸を経糸及び緯糸に含む。
前記加工糸を経糸及び緯糸に含むことで、繊細な光沢や陰影が得られ、より高級感ある織物が得られる。
【実施例0025】
(熱水寸法変化率の測定方法)
熱水寸法変化率 JIS-L-1013 B法にて測定した。
【0026】
(糸長差の測定方法)
JIS-L1013 8.13.1に規定されている方法で加工糸の撚りを解き、検撚機のつかみ部間の長さを測定(糸長が短い方の長さ)。次に糸長が短い方の糸を切断し、糸長が長い方の長さを測定した。
糸長差は、長い糸長を短い糸長で除してその割合を算出した。
【0027】
(実施例1)
セルローストリアセテートフィラメント糸(三菱ケミカル社製、ブライト61dtex/15フィラメント(f)、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.8%)の原糸を2本用い、
図1に示す通り、1本は村田機械社製393撚糸機(ダブルツイスター)のスピンドル内に置き、その給糸から糸をテンサーに通したのちスピンドル内を通さず直接上方に向かう糸Aと、1本は、スピンドルの外に置かれた給糸から引き出してスピンドル内を通した糸Bとを合燃した。
ダブルツイスターの撚り数を1600T/MのZ撚りに設定し、撚糸を施し、加工糸を得た。得られた糸に80℃で40分のスチームセットを行った。
得られた加工糸は総繊度が130dtexであった。2本の糸を解撚したところ撚り数は800T/Mであり、撚り方向はZ撚りであった。またA側の糸長に対してB側の糸長が5.5%短かった。
さらに解撚したそれぞれ糸の撚り数を測定したところ800T/MでありS撚りであった。よって加工糸の段階ではそれぞれの糸に撚りがないことが確認できた。この加工糸を経糸及び緯糸に用い、ツイル組織の織物を製織した。
この生機を常法により精練、シワ加工、染色後、セットを施し、経糸密度146本/吋、緯糸密度88本/吋に仕上げた。熱水寸法変化率の差は0%であった。
得られた織物は、風合いに適度なハリがあり、セルロース系繊維由来の爽やかな心地のよいものであった。また、この織物はカバーリング調の形態と、糸長差による陰影が見られ、ナチュラルで繊細な光沢を有するシルク調の織物であった。
【0028】
(実施例2)
セルローストリアセテートフィラメント糸(三菱ケミカル社製、ブライト50dtex/34f、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.8%)をA側に、セルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ダル66dtex/80f、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.6%)をB側に用い、実施例1と同様に撚糸、スチームセットを施した。得られた加工糸は総繊度が125dtexであった。2本の糸を解撚したところ撚り数は800T/Mであり、撚り方向はZ撚りであった。またA側の糸長に対してB側の糸長が4.3%短かった。
さらに解撚したそれぞれ糸の撚り数を測定したところ800T/MでありS撚りであった。よって加工糸の段階ではそれぞれの糸に撚りがないことが確認できた。この加工糸を経糸及び緯糸に用い、ツイル組織の織物の生機を製織した。
この生機を常法により精練、シワ加工、染色後、セットを施し、経糸密度145本/吋、緯糸密度88本/吋に仕上げた。2本の原糸の熱水寸法変化率の差は0.2%であった。
得られた織物は、風合いがソフトで適度なハリがあり、セルロース系繊維由来の爽やかな心地のよいものであった。また、この織物はカバーリング調の形態と、総繊度が異なる糸使いによる色差が見られ、ナチュラルで繊細な光沢を有するシルク調の織物であった。
【0029】
(実施例3)
実施例1で用いた糸をセルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ブライト61dtex/15f、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.8%)をA側に、セルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ダル66dtex/80f、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.6%)B側に用い、実施例1と同様な撚糸、スチームセットを施した。
得られた加工糸は総繊度が135dtexであった。2本の糸を解撚したところ撚り数は800T/Mであり、撚り方向はZ撚りであった。またA側の糸に対してB側の糸長が5.5%短かった。
さらに解撚したそれぞれ糸の撚り数を測定したところ800T/MでありS撚りであった。よって加工糸の段階ではそれぞれの糸に撚りがないことが確認できた。
この加工糸を経糸及び緯糸に用い、ツイル織物の生機を製織した。
この生機を常法により精練、染色後、セットを施し、経糸密度140本/吋、緯糸密度82本/吋に仕上げた織物を得た。熱水寸法変化率の差は0.2%であった。
得られた織物は、風合いが非常にソフトで、セルロース系繊維由来の爽やかな心地のよいものであった。また、この織物はカバーリング調の形態と、総繊度が異なる糸使いによる色差が見られ、ナチュラルで繊細な光沢を有するシルク調の織物であった。
【0030】
(比較例1)
セルローストリアセテート繊維フィラメント糸(三菱ケミカル社製、ブライト61dtex/15f、単糸菊型断面、水分率3.5%、熱水寸法変化率-1.0%)を2本用い、合糸後ダブルツイスター撚糸機に糸掛けを行い、撚り数を800T/MのS撚りに設定し、撚糸を施し、加工糸を得た。得られた糸に80℃で40分のスチームセットを行った。この加工糸を経糸及び緯糸に用い、ツイル組織の織物を製織した。
この生機を常法により精練、シワ加工、染色後、セットを施し、経糸密度158本/吋、緯糸密度89本/吋に仕上げた。
得られた織物は、セルロース系繊維由来の爽やかな心地のよいものであるものの、表面は特徴がなく高級感が不十分であった。