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特開2024-128885制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128885
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/14 20060101AFI20240913BHJP
   A61B 6/00 20240101ALI20240913BHJP
   A61B 6/04 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
A61B8/14
A61B6/00 330Z
A61B6/00 360Z
A61B6/04 309B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038159
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内 久嗣
(72)【発明者】
【氏名】下村 浩司
(72)【発明者】
【氏名】坪田 圭司
(72)【発明者】
【氏名】小林 丈恭
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 涼香
【テーマコード(参考)】
4C093
4C601
【Fターム(参考)】
4C093AA01
4C093CA37
4C093DA06
4C093ED21
4C093FA06
4C093FA44
4C093FF37
4C093FG01
4C093FG13
4C601BB09
4C601DD08
4C601EE11
4C601GA18
4C601GA21
4C601GC02
4C601GC03
4C601GC10
4C601KK25
4C601KK31
4C601KK35
4C601LL33
(57)【要約】
【課題】超音波ユニットが予め定められた条件の高さに位置したときの面内位置を取得できる制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】コンソール50は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、圧迫部材における乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、上面の面方向における面内位置及び上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの面内位置である第1位置を特定する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、前記圧迫部材における前記乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、前記上面の面方向における面内位置及び前記上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、前記上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、
前記高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、
前記高さ情報が示す高さが前記条件を満たすと判定した場合、前記条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、前記超音波ユニットの前記面内位置である第1位置を特定する
制御装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記圧迫部材によって圧迫状態とされた前記乳房の放射線画像を取得し、
前記放射線画像の座標と、前記面内位置と、を対応付け、
特定した前記第1位置に対応する前記放射線画像の第1座標を特定する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記放射線画像と、前記第1座標と、を対応付けて記憶部に記憶させる制御を行う
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記放射線画像に、特定した前記第1座標を示す第1マーカを重畳してディスプレイに表示させる制御を行う
請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記高さ情報が示す高さが前記条件を満たさないと判定した場合、前記条件を満たしていない時点を含む予め定められた期間における、前記超音波ユニットの前記面内位置である第2位置を特定し、
特定した前記第2位置に対応する前記放射線画像の第2座標を特定し、
前記放射線画像に、特定した前記第2座標を示し、前記第1マーカとは形態が異なる第2マーカを重畳して前記ディスプレイに表示させる制御を行う
請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記条件として、予め定められた期間における前記超音波ユニットの前記上面からの高さの経時的な変化量が予め定められた閾値以上となるか否かを判定する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記条件として、前記超音波ユニットの前記上面からの高さの絶対値が予め定められた閾値未満となるか否かを判定する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記高さ情報が示す高さが前記条件を満たすと判定した場合、前記第1位置に加えて、前記条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、前記超音波ユニットの前記上面に対する角度を特定する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
請求項1に記載の制御装置と、撮影装置と、を備える撮影システムであって、
前記撮影装置は、
撮影台との間で乳房を圧迫状態とする圧迫部材と、
前記圧迫部材によって圧迫状態とされた前記乳房に放射線を照射する放射線源と、
前記圧迫部材によって圧迫状態とされた前記乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、前記圧迫部材における前記乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、前記上面の面方向における面内位置及び前記上面からの高さを変更可能な超音波ユニットと、
前記超音波ユニットの前記上面からの高さを検出する第1センサと、
前記超音波ユニットの前記面内位置を検出する第2センサと、
を備える撮影システム。
【請求項10】
前記撮影装置は、
前記超音波ユニットを、前記上面に接近した接近状態と、前記接近状態よりも前記上面から離隔した離隔状態と、の少なくとも2つの状態に移動させる第1の駆動機構と、
前記第1の駆動機構によって前記離隔状態とされた前記超音波ユニットを、前記上面の面方向に移動させる第2の駆動機構と、
を備える請求項9に記載の撮影システム。
【請求項11】
圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、前記圧迫部材における前記乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、前記上面の面方向における面内位置及び前記上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、前記上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、
前記高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、
前記高さ情報が示す高さが前記条件を満たすと判定した場合、前記条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、前記超音波ユニットの前記面内位置である第1位置を特定する
処理を含む制御方法。
【請求項12】
圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、前記圧迫部材における前記乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、前記上面の面方向における面内位置及び前記上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、前記上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、
前記高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、
前記高さ情報が示す高さが前記条件を満たすと判定した場合、前記条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、前記超音波ユニットの前記面内位置である第1位置を特定する
処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィ装置が知られている。また、病巣の検出精度の向上及び検査の効率化といった観点から、放射線画像に加えて乳房の超音波画像も撮影可能な装置が提案されている。例えば、特許文献1には、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の放射線画像と超音波画像とを撮影する装置が開示されている。特許文献1に記載の装置においては、超音波プローブが、圧迫部材の上面(被検者の乳房が配置される側と反対側の面)に沿って移動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-176509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、特許文献1に記載の技術のように、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の放射線画像と超音波画像とを撮影する装置において、更に超音波撮影を支援できる技術が求められている。例えば、超音波撮影にかける時間を短くすることによって、乳房の圧迫時間を短くし、被検者の苦痛をできるだけ軽減することが望まれている。また例えば、圧迫部材を介して乳房の超音波撮影を行う場合でも、得られる超音波画像の質(分解能等)を確保することが望まれている。
【0005】
本開示は、超音波ユニットが予め定められた条件の高さに位置したときの面内位置を取得できる制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、制御装置であって、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、圧迫部材における乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、上面の面方向における面内位置及び上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの面内位置である第1位置を特定する。
【0007】
上記第1の態様において、プロセッサは、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の放射線画像を取得し、放射線画像の座標と、面内位置と、を対応付け、特定した第1位置に対応する放射線画像の第1座標を特定してもよい。
【0008】
上記第1の態様において、プロセッサは、放射線画像と、第1座標と、を対応付けて記憶部に記憶させる制御を行ってもよい。
【0009】
上記第1の態様において、プロセッサは、放射線画像に、特定した第1座標を示す第1マーカを重畳してディスプレイに表示させる制御を行ってもよい。
【0010】
上記第1の態様において、プロセッサは、高さ情報が示す高さが条件を満たさないと判定した場合、条件を満たしていない時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの面内位置である第2位置を特定し、特定した第2位置に対応する放射線画像の第2座標を特定し、放射線画像に、特定した第2座標を示し、第1マーカとは形態が異なる第2マーカを重畳してディスプレイに表示させる制御を行ってもよい。
【0011】
上記第1の態様において、プロセッサは、条件として、予め定められた期間における超音波ユニットの上面からの高さの経時的な変化量が予め定められた閾値以上となるか否かを判定してもよい。
【0012】
上記第1の態様において、プロセッサは、条件として、超音波ユニットの上面からの高さの絶対値が予め定められた閾値未満となるか否かを判定してもよい。
【0013】
上記第1の態様において、プロセッサは、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、第1位置に加えて、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの上面に対する角度を特定してもよい。
【0014】
本開示の第2の態様は、上記第1の態様に記載の制御装置と、撮影装置と、を備える撮影システムであって、撮影装置は、撮影台との間で乳房を圧迫状態とする圧迫部材と、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房に放射線を照射する放射線源と、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、圧迫部材における乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、上面の面方向における面内位置及び上面からの高さを変更可能な超音波ユニットと、超音波ユニットの上面からの高さを検出する第1センサと、超音波ユニットの面内位置を検出する第2センサと、を備える。
【0015】
上記第2の態様において、撮影装置は、超音波ユニットを、上面に接近した接近状態と、接近状態よりも上面から離隔した離隔状態と、の少なくとも2つの状態に移動させる第1の駆動機構と、第1の駆動機構によって離隔状態とされた超音波ユニットを、上面の面方向に移動させる第2の駆動機構と、を備えてもよい。
【0016】
本開示の第3の態様は、制御方法であって、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、圧迫部材における乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、上面の面方向における面内位置及び上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの面内位置である第1位置を特定する処理を含む。
【0017】
本開示の第4の態様は、圧迫部材によって圧迫状態とされた乳房の超音波画像を撮影する超音波ユニットであって、圧迫部材における乳房との接触面と反対側の上面側に配置され、上面の面方向における面内位置及び上面からの高さを変更可能な超音波ユニットについて、上面からの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニットの面内位置である第1位置を特定する処理をコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
上記態様によれば、本開示の制御装置、撮影システム、制御方法及び制御プログラムは、超音波ユニットが予め定められた条件の高さに位置したときの面内位置を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】撮影システムの概略構成の一例を示す図である。
図2】撮影装置の外観の一例を示す側面図である。
図3】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図4】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図5】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図6】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図7】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図8】超音波ユニットの概略構成の一例を示す図である。
図9】コンソールのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図10】第1実施形態に係るコンソールの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図11】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図12】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図13】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図14】圧迫部材の概略構成の一例を示す図である。
図15】ディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図16】第1制御処理の一例を示すフローチャートである。
図17】第1実施形態に係るコンソールの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図18】第2制御処理の一例を示すフローチャートである。
図19】超音波ユニットの他の概略構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。
【0021】
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、撮影システム1の構成について説明する。図1は、撮影システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、撮影システム1は、撮影装置10及びコンソール50を備える。撮影装置10とコンソール50、コンソール50と外部のRIS(Radiology Information System)6は、有線又は無線のネットワークを介して接続可能に構成されている。
【0022】
撮影システム1においては、コンソール50がRIS6から撮影オーダ等を取得し、当該撮影オーダ及びユーザの指示等に応じて、撮影装置10の制御を行う。撮影装置10は、圧迫部材40によって圧迫状態とされた被検者の乳房を被写体として、放射線画像及び超音波画像を取得する。コンソール50が、本開示の制御装置の一例である。
【0023】
次に、図2を参照して、撮影装置10の概略構成について説明する。図2は、撮影装置10の外観の一例を示す側面図であり、被検者の右側から撮影装置10を見た場合の図である。図2に示すように、撮影装置10は、放射線源17Rと、放射線検出器28と、放射線源17Rと放射線検出器28との間に配置された撮影台16と、撮影台16との間で乳房を圧迫する圧迫部材40と、を備える。撮影装置10では、医師及び技師等のユーザによって、撮影台16の撮影面16A上に被検者の乳房がポジショニングされる。
【0024】
撮影装置10は、アーム部12、基台14及び軸部15を備える。アーム部12は、基台14によって、上下方向(Z方向)に移動可能に保持される。軸部15は、アーム部12を基台14に連結する。アーム部12は、軸部15を回転軸として、基台14に対して相対的に回転可能となっている。また、アーム部12は、放射線照射部17を備える上部と撮影台16を備える下部とで別々に、軸部15を回転軸として、基台14に対して相対的に回転可能となっていてもよい。
【0025】
アーム部12は、放射線照射部17及び撮影台16を備える。放射線照射部17は、放射線源17Rを備え、放射線源17Rから照射される放射線(例えばX線)の照射野を変更可能に構成されている。照射野の変更は、例えば、ユーザが操作部26を操作することで行われてもよいし、取り付けられた圧迫部材40の種類に応じて制御部20が行うものであってもよい。放射線源17Rは、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房に放射線Rを照射する。
【0026】
撮影台16は、制御部20、記憶部22、I/F(Interface)部24、操作部26及び放射線検出器28を備える。制御部20は、コンソール50の制御に応じて、撮影装置10の全体の動作を制御する。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備える(図示省略)。ROMには、CPUで実行される、放射線画像及び超音波画像の取得に関する制御を行うためのプログラムを含む各種プログラムが予め記憶されている。RAMは、各種データを一時的に記憶する。
【0027】
記憶部22には、放射線画像及び超音波画像のデータ及びその他の各種情報等が記憶される。記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。
【0028】
I/F部24は、有線通信又は無線通信により、コンソール50との間で各種情報の通信を行う。具体的には、I/F部24は、コンソール50から撮影装置10の制御に関する情報を受信する。また、I/F部24は、コンソール50に対して、放射線画像及び超音波画像のデータを送信する。
【0029】
操作部26は、撮影台16等に設けられた、ユーザが手又は足等で操作可能なパーツであり、例えばスイッチ、ボタン及びタッチパネル等である。また例えば、操作部26は、ユーザによる音声入力を受け付けてもよい。
【0030】
放射線検出器28は、撮影台16の内部に配置され、乳房及び撮影台16を透過した放射線Rを検出し、検出した放射線Rに基づいて放射線画像を生成し、生成した放射線画像を表す画像データを出力する。なお、放射線検出器28の種類は特に限定されず、例えば、放射線Rを光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器であってもよいし、放射線Rを直接電荷に変換する直接変換方式の放射線検出器であってもよい。
【0031】
また、アーム部12には、圧迫ユニット48が連結される。圧迫ユニット48には、圧迫部材40を支持する支持部46が着脱可能に取り付けられる。圧迫ユニット48に備えられた駆動部(図示省略)によって、支持部46(圧迫部材40)が上下方向(Z方向)に移動される。
【0032】
圧迫部材40は、撮影面16A上に配置される乳房を圧迫状態とするためのものである。具体的には、圧迫部材40は、放射線源17Rと撮影台16との間に配置され、撮影台16の撮影面16Aとの間で乳房を挟み込むことによって、乳房を圧迫状態にする。圧迫部材40は、高さが略一様の壁部44によって、略平坦に構成された底部43が囲まれ、断面形状が凹型に形成されている。底部43及び壁部44は、乳房の圧迫においてポジショニング及び圧迫状態の確認を行うために、光学的に透明又は半透明の材料で形成されることが好ましい。また、底部43及び壁部44は、放射線R及び超音波の透過性に優れた材料で形成されることが好ましい。また、底部43及び壁部44は、例えば落下強度及び圧縮強度等の強度に優れた材料で形成されることが好ましい。
【0033】
このような材料としては、例えば、ポリメチルペンテン(PMP:Polymethylpentene)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)、アクリル、ポリプロピレン(PP:Polypropylene)及びポリエチレンテレフタラート(PET:Polyethylene Terephthalate)等の樹脂を用いることができる。特にポリメチルペンテンは、超音波の透過率及び反射率に影響する音響インピーダンスが、他の材料と比較して人体(乳房)と近い値となっており、超音波画像に与えるノイズの割合を低下できる。したがって、底部43及び壁部44の材料としては、ポリメチルペンテンが好適である。
【0034】
また、圧迫部材40は、底部43及び壁部44によって形成された凹型の内側に、超音波ユニット30を有する。図3図7に、圧迫部材40の一例の概略構成図を示す。図3図6は、圧迫部材40を被検者の右側から見た図であり、圧迫部材40の内側における超音波ユニット30の位置がそれぞれ異なっている。図7は、圧迫部材40を被検者の胸壁側から乳頭側へ向かって見た図である。
【0035】
図3図7に示すように、圧迫部材40は、内側に超音波ユニット30と、第1の駆動機構36と、第2の駆動機構38と、測距センサ80と、を含む。
【0036】
超音波ユニット30は、圧迫部材40における乳房との接触面43Bと反対側の上面43A側から、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の超音波画像を撮影する。また、超音波ユニット30は、第1の駆動機構36によって、上面43Aからの高さHを変更可能に構成されている。また、超音波ユニット30は、第2の駆動機構38によって、上面43Aの面方向における面内位置(x、y)を変更可能に構成されている。
【0037】
第1の駆動機構36は、超音波ユニット30を、上面43Aに接近した接近状態(図3及び図6参照)と、接近状態よりも上面43Aから離隔した離隔状態(図4及び図5参照)と、の少なくとも2つの状態に移動させる。本実施形態に係る超音波ユニット30は、第1の駆動機構36によって接近状態とされた場合に乳房2の超音波画像を撮影し、第1の駆動機構36によって離隔状態とされた場合は乳房2の超音波画像を撮影しない。
【0038】
例えば、第1の駆動機構36は、超音波ユニット30を、図3のような接近状態(高さがH0)から、図4のような離隔状態(高さがH1)に垂直移動(上昇)させる。また例えば、第1の駆動機構36は、超音波ユニット30を、図5のような離隔状態(高さがH1)から、図6のような接近状態(高さがH0)に垂直移動(降下)させる。第1の駆動機構36は、例えば、駆動源としてのステッピングモータ及び当該モータの回転を超音波ユニット30に伝達するベルト等(何れも不図示)によって実現される。
【0039】
第2の駆動機構38は、第1の駆動機構36によって離隔状態とされた超音波ユニット30を、上面43Aの面方向に移動させる。上面43Aの面方向とは、図3の例では、X方向及びY方向の少なくとも一方である。例えば、第2の駆動機構38は、超音波ユニット30を、図4のような離隔状態で支持部46に近しい位置(x1、y1)から、図5のような離隔状態で支持部46から遠い位置(x2、y2)に平行移動させる。第2の駆動機構38は、例えば、駆動源としてのステッピングモータ及び当該モータの回転を超音波ユニット30に伝達するベルト等(何れも不図示)によって実現される。
【0040】
測距センサ80は、超音波ユニット30の上面43Aからの高さHを検出する第1センサと、超音波ユニット30の上面43Aの面方向における面内位置(x、y)を検出するセンサ第2センサと、を含む。このようなセンサとしては、例えば、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging又はLight Detection and Ranging)、TOF(Time Of Flight)カメラ、及びステレオカメラ等を適用できる。LIDAR及びTOFカメラは、赤外線及び可視光等の光を照射し、その反射光を受光するまでの時間又は出射光と受光光との位相変化に基づいて距離を測定するものである。LIDARは、レーザ光の射出機を垂直方向に複数配置し、それぞれの射出機が水平走査(回転)することによって、被測定物までの距離を計測する。TOFカメラは、拡散光を照射することによって、被測定物までの距離を計測する。ステレオカメラは、被測定物を異なる方向から撮影して得られる複数の画像に基づいて、三角測量の原理を用い被測定物までの距離を計測する。
【0041】
また例えば、測距センサ80としては、ポテンショメータ等を適用してもよい。第1センサと第2センサは、上記のLIDAR、TOFカメラ、ステレオカメラ及びポテンショメータ等の各種測距センサ80のうち、同じ種類の組合せとしてもよいし、異なる種類の組合せとしてもよい。また、例えばLIDARを測距センサ80として用いる場合は、単体で超音波ユニット30の高さH及び面内位置(x、y)の両方を検出することもできる。
【0042】
次に、超音波ユニット30について詳細に説明する。図8に、超音波ユニット30の構成の一例を示す。図8に示すように、超音波ユニット30は、ケース31と、超音波プローブ32と、支持部33と、走査機構34と、第1媒質39と、を備える。
【0043】
超音波プローブ32は、ケース31に収容され、超音波を乳房2に照射し、乳房2からの反射波を受信することによって乳房2の超音波画像を撮影する。具体的には、超音波プローブ32は、超音波トランスデューサアレイを備える。超音波トランスデューサアレイは、複数の超音波トランスデューサが一次元状又は二次元状に配列された構成である。超音波トランスデューサは、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(lead) Zirconate Titanate)に代表される圧電セラミック、及びポリフッ化ビニリデン(PVDF:Polyvinylidene Difluoride)に代表される高分子圧電素子等の圧電体の両端に電極を形成してなる。また、超音波ユニット30には、超音波プローブ32が受信した乳房からの反射波を超音波画像に変換する変換器(図示省略)が内包され、変換器によって超音波画像が得られる。
【0044】
走査機構34は、ケース31に収容され、ケース31内において、支持部33によって支持された超音波プローブ32を上面43Aの面方向に移動させる。走査機構34は、例えば、駆動源としてのステッピングモータ及び当該モータの回転を超音波プローブ32に伝達するベルト等(何れも不図示)によって実現される。
【0045】
第1媒質39は、ケース31に収容され、ゲル状又は液状の超音波透過性を有する材料を含んで構成される。このような材料としては、例えば、ウレタンゴム及びシリコーンゴム等の非含水ゲル物質、並びに、ポリビニルアルコール及びポリエチレンオキサイド等の高分子含水ゲル等が用いられる。第1媒質39を設けることによって、超音波プローブ32の超音波放射面とケース31との界面に空気が入ることを抑制し、当該界面における音響インピーダンスの差を小さくできるので、超音波画像に与えるノイズを低減できる。すなわち、超音波プローブ32は、第1媒質39を介してケース31と接触した状態で、走査機構34によって上面43Aの面方向に移動されることとなる。
【0046】
また、圧迫部材40における上面43Aに、ゲル状又は液状の超音波透過性を有する第2媒質49が塗布された状態で、超音波ユニット30によって超音波画像が撮影されてもよい。このような媒質としては、例えば、人体(乳房)の音響インピーダンスに近い音響インピーダンスを有する公知の超音波検査用ゼリーを適用できる。すなわち、超音波ユニット30に含まれる超音波プローブ32は、第1媒質39と、ケース31と、第2媒質49と、圧迫部材40の底部43と、を介して乳房2の超音波画像を撮影してもよい。
【0047】
第2媒質49を設けることによって、超音波ユニット30のケース31と圧迫部材40の上面43Aとの界面に空気が入ることを抑制し、当該界面における音響インピーダンスの差を小さくできるので、超音波画像に与えるノイズを低減できる。また、上述したように、超音波ユニット30は、第1の駆動機構36によって離隔状態とされた後に第2の駆動機構38によって面方向に移動される。すなわち、超音波ユニット30が第2媒質49と接触したまま面方向に移動することはないので、超音波ユニット30の面方向への移動に伴って第2媒質49が偏って剥がれてしまうということがない。したがって、第2媒質49による上述した効果を持続させることができ、高品質な超音波撮影に寄与できる。
【0048】
また、走査機構34による超音波プローブ32の面方向の移動速度は、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の面方向の移動速度よりも小さいものである。例えば、走査機構34による超音波プローブ32の面方向の移動速度は10mm毎秒とし、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の面方向の移動速度は100mm毎秒としてもよい。このように、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の面方向の移動速度を高速化することによって、超音波撮影にかける時間を短縮化できるので、乳房の圧迫時間も短くでき、被検者の苦痛を軽減できる。また、走査機構34による超音波プローブ32の面方向の移動速度を低速化することによって、高精度の走査を行うことができるので、高品質な超音波撮影に寄与できる。
【0049】
なお、撮影装置10による乳房の撮影方式は特に限定されない。例えば頭尾方向(CC:Cranio-Caudal)撮影、内外斜位方向(MLO:Medio-Lateral Oblique)撮影、乳房の一部を撮影する拡大撮影及びスポット撮影等であってもよい。CC撮影は、上下方向(Z方向)に撮影台16と圧迫部材40とで乳房を挟み込むことで、圧迫状態の乳房を撮影する方式である。MLO撮影は、アーム部12の基台14に対する回転角度が45度以上90度未満となるよう傾けた状態で、撮影台16と圧迫部材40とで乳房を挟み込むことで、腋窩部分を含む圧迫状態の乳房を撮影する方式である。
【0050】
また例えば、撮影装置10は、トモシンセシス撮影を行うものであってもよい。トモシンセシス撮影では、照射角度が異なる複数の照射位置の各々から放射線源17Rにより乳房に向けて放射線Rを照射して、複数枚の乳房の放射線画像が撮影される。すなわちトモシンセシス撮影においては、撮影台16、圧迫部材40及び乳房等の角度は固定としたまま、放射線照射部17の基台14に対する回転角度を変えて撮影が行われる。
【0051】
また、撮影装置10では、被検者が起立している状態(立位状態)のみならず、被検者が椅子及び車椅子等に座った状態(座位状態)において、被検者の乳房がポジショニングされるものであってもよい。
【0052】
ところで、上記の放射線画像と超音波画像とを撮影できる撮影装置10の運用においては、医師及び技師等のユーザが放射線画像を確認して関心領域を探索し、当該関心領域を更に超音波画像でも確認するために、超音波ユニット30を移動させることが考えられる。しかしながら、超音波ユニット30を手動で移動させる場合には、乳房の外観からは関心領域の位置が特定できないため、関心領域を含む超音波撮影を迅速に行うことは困難であった。
【0053】
そこで、本実施形態に係るコンソール50は、放射線画像から特定された関心領域に合わせて超音波撮影を行えるよう支援する機能を有する。また、RIS6から取得した撮影オーダ及びユーザの指示等に応じて放射線画像及び超音波画像を撮影するよう、撮影装置10の制御を行う。以下、コンソール50について説明する。
【0054】
図9を参照して、コンソール50のハードウェア構成の一例を説明する。図9に示すように、コンソール50は、CPU51、不揮発性の記憶部52、及び一時記憶領域としてのメモリ53を含む。また、コンソール50は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ54、タッチパネル、キーボード及びマウス等の操作部55、並びにI/F部56を含む。I/F部56は、撮影装置10、RIS6及びその他外部装置等との有線又は無線通信を行う。CPU51、記憶部52、メモリ53、ディスプレイ54、操作部55及びI/F部56は、システムバス及びコントロールバス等のバス58を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
【0055】
記憶部52は、例えば、HDD、SSD及びフラッシュメモリ等の記憶媒体によって実現される。記憶部52には、コンソール50における制御プログラム57が記憶される。CPU51は、記憶部52から制御プログラム57を読み出してからメモリ53に展開し、展開した制御プログラム57を実行する。コンソール50としては、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末及びウェアラブル端末等を適宜適用できる。
【0056】
また、記憶部52には、撮影装置10で取得された放射線画像及び超音波画像の画像データ及びその他の各種情報等が記憶される。放射線画像及び超音波画像の画像データは、撮影オーダ及び撮影情報の少なくとも一方と対応付けられて記憶されていてもよい。撮影情報とは、例えば、撮影オーダに含まれる被検者情報及び撮影種目、撮影を行った撮影者(例えば医師及び技師等のユーザ)を示す撮影者情報、撮影を行った日時を示す日時情報、のうち少なくとも1つであってもよい。
【0057】
図10を参照して、コンソール50の機能的な構成の一例について説明する。図10に示すように、コンソール50は、取得部60、位置特定部62及び制御部66を含む。CPU51が制御プログラム57を実行することにより、CPU51が取得部60、位置特定部62及び制御部66として機能する。
【0058】
図11図13を参照して、超音波撮影の支援方法について説明する。図11図13は、制御部66によってディスプレイ54に表示される画面D1~D3の一例である。画面D1~D3において、上部には放射線画像90(マンモグラフィ画像)が表示され、下部には超音波画像98が表示されている。また、放射線画像90には、超音波ユニット30の現在位置が第1マーカ99A又は第2マーカ99Bで重畳表示されている。
【0059】
図11は、超音波ユニット30が接近状態であるが、超音波撮影の範囲は関心領域Aに合致していない状態である。図12は、超音波ユニット30が離隔状態であり、超音波ユニット30の面方向の移動が行われている最中の状態である。図13は、超音波ユニット30が接近状態であり、超音波撮影の範囲が関心領域Aに合致している状態である。
【0060】
取得部60は、撮影装置10から、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の放射線画像90を取得する。具体的には、取得部60は、I/F部56を介して撮影装置10の記憶部22に記憶された放射線画像90を取得してもよいし、記憶部52に記憶済みの放射線画像90を取得してもよいし、外部装置に保存されている放射線画像90を取得してもよい。
【0061】
また、取得部60は、取得した放射線画像90の座標(p、q)と、圧迫部材40の上面43Aの面方向における超音波ユニット30の面内位置(x、y)と、を対応付ける。すなわち、取得部60は、超音波ユニット30の面方向における実際の位置(x、y)が、放射線画像のどの座標(p、q)に対応するのかを、超音波ユニット30の移動可能範囲の全ての位置について特定する。この対応付けは、例えば、放射線画像を撮影した際の照射野の大きさ及び位置に応じて求めることができる。放射線画像の座標(p、q)と面内位置(x、y)とを対応付けた結果は、例えば、記憶部52等に記憶される。
【0062】
また、取得部60は、測距センサ80(第1センサ)によって検出された、超音波ユニット30の圧迫部材40の上面43Aからの高さHを示す高さ情報を経時的に取得する。また、取得部60は、測距センサ80(第2センサ)によって検出された、超音波ユニット30の圧迫部材40の上面43Aの面方向における面内位置(x、y)を経時的に取得する。
【0063】
位置特定部62は、取得部60により取得された高さ情報が示す高さHに基づいて、超音波ユニット30が接近状態となっているかを判定する。具体的には、位置特定部62は、取得部60により取得された高さ情報が示す高さHが予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
【0064】
例えば、位置特定部62は、条件として、予め定められた期間における超音波ユニット30の上面43Aからの高さHの経時的な変化量が予め定められた閾値以上となるか否かを判定してもよい。予め定められた期間(例えば1秒間)において、超音波ユニット30の上面43Aからの高さHが予め定められた閾値(例えば3cm)以上変化した場合、超音波撮影のために超音波ユニット30が意図的に降下されたものと考えられる。このような条件によれば、例えば、超音波ユニット30の面方向の移動等に伴う高さHの微小なぶれ等は除外できる。
【0065】
また例えば、位置特定部62は、条件として、超音波ユニット30の上面43Aからの高さHの絶対値が予め定められた閾値(例えば5mm)未満となるか否かを判定してもよい。この場合の閾値としては、接近状態とみなすことのできる最大値を設定できる。
【0066】
(接近状態と判定された場合)
図11を参照して、超音波ユニット30が接近状態の場合について説明する。位置特定部62は、高さ情報が示す高さHが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置(x、y)である第1位置を特定する。例えば、位置特定部62は、超音波撮影のために超音波ユニット30が接近状態となった時点(又はその前後の期間でもよい)における超音波ユニット30の面内位置が(x11、y11)であった場合、当該(x11、y11)の位置を第1位置として設定する。また、位置特定部62は、上記の放射線画像の座標(p、q)と面内位置(x、y)とを対応付けた結果を参照し、特定した第1位置(x11、y11)に対応する放射線画像の第1座標(p11、q11)を特定する。
【0067】
制御部66は、取得部60により取得された放射線画像90に、位置特定部62により特定された第1座標(p11、q11)を示す第1マーカ99Aを重畳してディスプレイ54に表示させる制御を行う。
【0068】
(離隔状態と判定された場合)
図12を参照して、超音波ユニット30が離隔状態の場合について説明する。位置特定部62は、高さ情報が示す高さHが条件を満たさないと判定した場合、条件を満たしていない時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置(x、y)である第2位置を特定する。例えば、位置特定部62は、超音波ユニット30の移動のために超音波ユニット30が離隔状態となった時点(又はその前後の期間でもよい)における超音波ユニット30の面内位置が(x12、y12)であった場合、当該(x12、y12)の位置を第2位置として設定する。また、位置特定部62は、上記の放射線画像の座標(p、q)と面内位置(x、y)とを対応付けた結果を参照し、特定した第2位置(x12、y12)に対応する放射線画像の第2座標(p12、q12)を特定する。
【0069】
制御部66は、取得部60により取得された放射線画像90に、位置特定部62により特定された第2座標(p12、q12)を示し、第1マーカ99Aとは形態が異なる第2マーカ99Bを重畳してディスプレイ54に表示させる制御を行う。一例として、図11及び図12では、第1マーカ99Aが実線であり、第2マーカ99Bが破線である例を示している。なお、第1マーカ99A及び第2マーカ99Bはそれぞれ異なるものを示していることが分かればよく、例えば、マーカの色、線種、太さ及び形状等が異なっていてもよい。第1マーカ99A及び第2マーカ99Bの形態を異ならせることによって、現状が接近状態なのか、離隔状態なのかが分かりやすくなる。また、上述したように、離隔状態では超音波撮影は行われないため、画面D2において、超音波画像98は表示されていない。
【0070】
(再度接近状態と判定された場合)
図13を参照して、超音波ユニット30が再度接近状態と判定された場合について説明する。超音波ユニット30が一旦離隔状態となった後に、再度接近状態となった場合は、別の関心領域Aについて超音波撮影を行っていることが考えられる。この場合でも、位置特定部62は、高さ情報が示す高さHが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置(x、y)である第1位置を特定する。例えば、位置特定部62は、超音波撮影のために超音波ユニット30が接近状態となった時点(又はその前後の期間でもよい)における超音波ユニット30の面内位置が(x13、y13)であった場合、当該(x13、y13)の位置を第1位置として設定する。また、位置特定部62は、上記の放射線画像の座標(p、q)と面内位置(x、y)とを対応付けた結果を参照し、特定した第1位置(x13、y13)に対応する放射線画像の第1座標(p13、q13)を特定する。
【0071】
制御部66は、取得部60により取得された放射線画像90に、位置特定部62により特定された第1座標(p13、q13)を示す第1マーカ99Aを重畳してディスプレイ54に表示させる制御を行う。このように、接近状態と判定されるたびに、位置特定部62は、超音波ユニット30の第1位置、及び第1位置に対応する放射線画像の第1座標を特定する。
【0072】
また、制御部66は、放射線画像90と、位置特定部62により特定された第1座標と、を対応付けて記憶部52に記憶させる制御を行ってもよい。
【0073】
なお、超音波撮影においては、図14に示すように、超音波ユニット30を上面43Aに対して傾けた状態で撮影する場合がある。この場合、図15に示すように、得られる超音波画像の範囲は、超音波ユニット30を上面43Aに対して垂直に当てた場合(図13参照)とは異なるものとなる。
【0074】
そこで、位置特定部62は、高さ情報が示す高さHが条件を満たすと判定した場合(すなわち接近状態の場合)、第1位置に加えて、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の上面43Aに対する角度θを特定することが望ましい。また、図15に示すように、位置特定部62は、角度θを考慮して、第1位置に対応する放射線画像の第1座標を特定してもよい。
【0075】
次に、図16を参照して、本実施形態に係るコンソール50の作用を説明する。コンソール50において、CPU51が制御プログラム57を実行することによって、図16に示す第1制御処理が実行される。第1制御処理は、例えば、ユーザにより操作部55を介して実行開始の指示があった場合に実行される。
【0076】
ステップS10で、取得部60は、撮影装置10で撮影された放射線画像を取得する。ステップS12で、取得部60は、ステップS10で取得された放射線画像の座標(p、q)と、圧迫部材40の上面43Aの面方向における超音波ユニット30の面内位置(x、y)と、を対応付ける。
【0077】
ステップS14で、取得部60は、測距センサ80(第1センサ)によって検出された、超音波ユニット30の圧迫部材40の上面43Aからの高さHを示す高さ情報を取得する。また、取得部60は、測距センサ80(第2センサ)によって検出された、超音波ユニット30の圧迫部材40の上面43Aの面方向における面内位置(x、y)を経時的に取得する。ステップS16で、位置特定部62は、ステップS14で取得された高さ情報が示す高さHが予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
【0078】
ステップS16が肯定判定の場合、接近状態であると判定してステップS20に移行し、位置特定部62は、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置(x、y)を第1位置として特定する。ステップS22で、位置特定部62は、ステップS12で対応付けた結果を参照して、ステップS20で特定した第1位置(x、y)に対応する放射線画像の第1座標(p、q)を特定する。ステップS24で、制御部66は、ステップS10で取得された放射線画像上に、ステップS22で特定された第1座標(p、q)に対応する第1マーカ99Aを重畳表示してディスプレイ54に表示させる。
【0079】
一方、ステップS16が否定判定の場合、離隔状態であると判定してステップS30に移行し、位置特定部62は、条件を満たさなかったと判定した時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置(x、y)を第2位置として特定する。ステップS32で、位置特定部62は、ステップS12で対応付けた結果を参照して、ステップS30で特定した第2位置(x、y)に対応する放射線画像の第2座標(p、q)を特定する。ステップS34で、制御部66は、ステップS10で取得された放射線画像上に、ステップS32で特定された第2座標(p、q)に対応する第2マーカ99Bを重畳表示してディスプレイ54に表示させる。
【0080】
ステップS24又はステップS34が完了すると、ステップS40に移行する。ステップS40で、制御部66は、検査対象の乳房について超音波撮影が終了したか否かを判定する。この判定は、例えば、ユーザに超音波撮影を終了するか否かを入力させてもよいし、ステップS10で取得された放射線画像に他の関心領域があるか否かに応じて判定してもよい。ステップS40が肯定判定の場合は、そのまま本第1制御処理を終了する。一報、ステップS40が否定判定の場合は、ステップS14に戻る。
【0081】
以上説明したように、本開示の一態様に係る撮影装置10は、撮影面16Aを有する撮影台16と、撮影面16A上に配置される乳房2を圧迫状態とする圧迫部材40と、圧迫部材40における乳房2との接触面43Bと反対側の上面43A側から、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の超音波画像98を撮影する超音波ユニット30と、超音波ユニット30を、上面43Aに接近した接近状態と、接近状態よりも上面43Aから離隔した離隔状態と、の少なくとも2つの状態に移動させる第1の駆動機構36と、第1の駆動機構36によって離隔状態とされた超音波ユニット30を、上面43Aの面方向に移動させる第2の駆動機構38と、を備える。
【0082】
上記の撮影装置10によれば、超音波ユニット30の上面43Aの面方向の移動を離隔状態において行うことによって、超音波撮影にかける時間を短縮化できるので、乳房の圧迫時間も短くでき、被検者の苦痛を軽減できる。また、超音波ユニット30のケース31と圧迫部材40の上面43Aとの界面に空気が入ることを抑制するために第2媒質49を設ける場合でも、超音波ユニット30が第2媒質49と接触したまま面方向に移動することはないので、第2媒質49が剥がれてしまうということがない。したがって、第2媒質49によって得られる超音波画像に与えるノイズを低減するという効果を持続させることができ、高品質な超音波撮影に寄与できる。このように、本開示の一態様に係る撮影装置10によれば、超音波撮影を支援できる。
【0083】
また、本開示の一態様に係るコンソール50は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の超音波画像98を撮影する超音波ユニット30であって、圧迫部材40における乳房2との接触面43Bと反対側の上面43A側に配置され、上面43Aの面方向における面内位置及び上面43Aからの高さを変更可能な超音波ユニット30について、上面43Aからの高さを示す高さ情報を経時的に取得し、高さ情報が示す高さが予め定められた条件を満たすか否かを判定し、高さ情報が示す高さが条件を満たすと判定した場合、条件を満たした時点を含む予め定められた期間における、超音波ユニット30の面内位置である第1位置を特定する。
【0084】
すなわち、上記のコンソール50は、超音波ユニット30の上面43Aからの高さに基づいて超音波撮影を行っているか否か(接近状態か離隔状態か)を判定し、超音波撮影を行っていると判定したことをトリガーとして超音波ユニット30の面方向の位置を特定する。これにより、超音波ユニット30が予め定められた条件の高さに位置したときの面内位置を取得できるので、放射線画像と超音波画像とを位置合わせしながら、比較読影が可能になるため、超音波撮影を支援できる。
【0085】
なお、本実施形態に係るコンソール50の取得部60、位置特定部62及び制御部66による機能は、上記実施形態において説明した撮影装置10以外の構成を有する撮影装置にも適用できる。例えば、撮影装置10が第1の駆動機構36及び第2の駆動機構38を備えず、超音波ユニット30をフリーハンドで高さ方向(Z方向)及び面方向(X方向及びY方向)に移動させるような撮影装置にも適用できる。
【0086】
[第2実施形態]
第1実施形態においては、放射線画像90上に超音波ユニット30の面方向の位置に対応した第1マーカ99A及び第2マーカ99Bを重畳表示することによって、関心領域の探索にかかる時間を短縮する形態について説明した。この方法は手動で超音波ユニット30を移動させる場合にも適用できるが、より超音波撮影を高速化するためには、放射線画像90に含まれる関心領域の位置に合わせて超音波ユニット30を自動で移動させる制御を行うことが望ましい。
【0087】
以下、この自動位置合わせの機能を有する本実施形態に係るコンソール50の機能について説明する。なお、第1実施形態と同様の機能及び構成については、説明を省略する。図17に示すように、本実施形態に係るコンソール50は、取得部60、移動量導出部64及び制御部66を含む。CPU51が制御プログラム57を実行することにより、CPU51が取得部60、移動量導出部64及び制御部66として機能する。
【0088】
取得部60は、撮影装置10から、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の放射線画像90を取得する。
【0089】
移動量導出部64は、取得部60により取得された放射線画像90における関心領域Aの位置を特定する。関心領域Aの位置は、放射線画像90の座標(pa、qa)で表される。
【0090】
例えば、移動量導出部64は、公知のCAD(Computer Aided Detection/Diagnosis)技術を用いた方法を適宜適用して、放射線画像90における関心領域Aを抽出してもよい。CAD技術を用いて関心領域を抽出する方法としては、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)等の学習モデルを用いた方法を適用してもよい。例えば、移動量導出部64は、放射線画像90を入力とし、当該移動量導出部64に含まれる関心領域を抽出して出力するよう学習された学習モデルを用いて、移動量導出部64における関心領域の位置を特定してもよい。
【0091】
また例えば、移動量導出部64は、放射線画像90をディスプレイ54に表示させる制御を行い、ユーザによる放射線画像90における関心領域Aの位置の指定を受け付けてもよい。ユーザは、放射線画像90を確認し、操作部55を介して、放射線画像90に含まれる関心領域の位置を指定してもよい。
【0092】
また、移動量導出部64は、特定した放射線画像90における関心領域Aの位置(pa、qa)に応じて、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の移動量を導出する。具体的には、移動量導出部64は、放射線画像の座標(p、q)と面内位置(x、y)とを対応付けた結果(第1実施形態参照)を参照し、特定した関心領域Aの位置(pa、qa)に対応する面内位置(xa、ya)を特定する。そして、移動量導出部64は、現在の超音波ユニット30の面内位置から、特定した面内位置(xa、ya)までの移動量を導出する。
【0093】
制御部66は、移動量導出部64によって導出された移動量に応じて、第2の駆動機構38を駆動させる制御を行う。
【0094】
なお、制御部66は、放射線源17Rによって乳房2に放射線Rが照射されている期間を含む予め定められた期間において、超音波ユニット30を放射線Rの照射野外に移動させるよう、第2の駆動機構38を駆動させる制御を行うことが望ましい。超音波ユニット30が放射線画像90に写り込むのを防ぐためである。
【0095】
次に、図18を参照して、本実施形態に係るコンソール50の作用を説明する。コンソール50において、CPU51が制御プログラム57を実行することによって、図18に示す第2制御処理が実行される。第2制御処理は、例えば、ユーザにより操作部55を介して実行開始の指示があった場合に実行される。
【0096】
ステップS60で、取得部60は、撮影装置10で撮影された放射線画像を取得する。ステップS62で、移動量導出部64は、ステップS10で取得された放射線画像における関心領域の位置を特定する。ステップS64で、移動量導出部64は、ステップS62で特定した放射線画像における関心領域の位置に応じて、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の移動量を導出する。ステップS66で、制御部66は、ステップS62で導出された超音波ユニット30の移動量に応じて、第2の駆動機構38を駆動させる制御を行い、本第2制御処理を終了する。
【0097】
以上説明したように、本開示の一態様に係るコンソール50は、プロセッサを備え、プロセッサは、圧迫部材40によって圧迫状態とされた乳房2の放射線画像を取得し、放射線画像における関心領域の位置を特定し、放射線画像における関心領域の位置に応じて、第2の駆動機構38による超音波ユニット30の移動量を導出する。
【0098】
上記のコンソール50によれば、放射線画像に含まれる関心領域の位置に合わせて超音波ユニット30を自動で移動させる制御を行うことができ、超音波撮影を支援できる。
【0099】
なお、上記実施形態においては、超音波ユニット30の内部に走査機構34があり、超音波プローブ32が走査機構34によって走査される形態について説明したが、これに限らない。図19に示すように、超音波ユニット30は、ケース31の内部に、複数の超音波プローブ32がリニアアレイ状又はマトリクスアレイ状に並んだものであってもよい。
【0100】
なお、上記実施形態では、コンソール50が本開示の制御装置の一例である形態について説明したが、コンソール50以外の装置が本開示の制御装置の機能を備えていてもよい。換言すると、取得部60、位置特定部62、移動量導出部64及び制御部66の機能の一部又は全部を、例えば撮影装置10及び外部装置等の、コンソール50以外の装置が備えていてもよい。
【0101】
また、上記実施形態において、例えば、制御部20、取得部60、位置特定部62、移動量導出部64及び制御部66といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0102】
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
【0103】
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System on Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0104】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
【0105】
また、上記各実施形態では、撮影装置10における各種プログラムが制御部20に含まれるROMに予め記憶(インストール)され、コンソール50における制御プログラム57が記憶部52に予め記憶されている態様を説明したが、これに限定されない。撮影装置10における各種プログラム及び制御プログラム57は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、撮影装置10における各種プログラム及び制御プログラム57は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。さらに、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
【0106】
本開示の技術は、上記実施形態例及び実施例を適宜組み合わせることも可能である。以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0107】
1 撮影システム
2 乳房
6 RIS
10 撮影装置
12 アーム部
14 基台
15 軸部
16 撮影台
16A 撮影面
17 放射線照射部
17R 放射線源
20、64 制御部
22、52 記憶部
24、56 I/F部
26、55 操作部
28 放射線検出器
30 超音波ユニット
31 ケース
32 超音波プローブ
33 支持部
34 走査機構
36 第1の駆動機構
38 第2の駆動機構
39 第1媒質
40 圧迫部材
43 底部
43A 上面
43B 接触面
44 壁部
46 支持部
47 取付部
48 圧迫ユニット
49 第2媒質
50 コンソール
51 CPU
53 メモリ
54 ディスプレイ
57 制御プログラム
58 バス
60 取得部
62 位置特定部
64 移動量導出部
66 制御部
80 測距センサ
90 放射線画像
98 超音波画像
99A 第1マーカ
99B 第2マーカ
A 関心領域
D1~D4 画面
R 放射線
図1
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