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特開2024-129502ボトルの液検知具、半導体製造装置、及び制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129502
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ボトルの液検知具、半導体製造装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240919BHJP
   B05C 11/00 20060101ALI20240919BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
B05C11/00
B05C11/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038745
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122507
【弁理士】
【氏名又は名称】柏岡 潤二
(74)【代理人】
【識別番号】100171099
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100183438
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 泰史
(72)【発明者】
【氏名】山口 恭満
(72)【発明者】
【氏名】赤田 光
【テーマコード(参考)】
4F042
5F146
【Fターム(参考)】
4F042AA02
4F042AA07
4F042BA09
4F042CA01
4F042CB02
4F042CB08
4F042CB19
4F042DH02
4F042DH09
4F042EB09
4F042EB18
5F146JA03
(57)【要約】
【課題】ボトル内の液の残量を容易に検知することが可能な技術を提供すること。
【解決手段】ボトルの液検知具90の保持部91は、処理液容器51の底部51eを載置する底面部91aと、底面部91aに連続すると共に処理液容器51の外面に沿って処理液容器51の上部まで延び処理液容器51の動きを規制する第1規制部91bと、を有する。ボトルの液検知具90のセンサ92は、第1規制部91bにおける処理液容器51側の面に設けられ、処理液容器51の内部の液面を検知する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルの底部を載置する底面部と、前記底面部に連続すると共に前記ボトルの外面に沿って前記ボトルの上部まで延び前記ボトルの動きを規制する第1規制部と、を有する保持部と、
前記第1規制部における前記ボトル側の面に設けられ、前記ボトルの内部の液面を検知するセンサと、を備える、半導体の製造に係るボトルの液検知具。
【請求項2】
前記センサは、前記ボトルに当接するように、前記第1規制部における前記ボトル側の面に設けられている、請求項1記載のボトルの液検知具。
【請求項3】
前記ボトルは、口部と、前記口部に連続する首部と、前記首部に連続する肩部と、前記肩部に連続する胴部と、前記胴部に連続する前記底部と、を有し、
前記肩部は、前記首部に連続する箇所から前記胴部に連続する箇所に向かって徐々に広がるように延びており、
前記第1規制部は、前記ボトルに沿って前記肩部まで延びている、請求項2記載のボトルの液検知具。
【請求項4】
前記センサは、前記ボトルの前記肩部から前記底部まで前記ボトルに沿って設けられている、請求項3記載のボトルの液検知具。
【請求項5】
前記保持部は、前記底面部に連続すると共に、前記第1規制部に対向する位置において前記ボトルに沿って延び前記ボトルの動きを規制する第2規制部を更に有する、請求項1記載のボトルの液検知具。
【請求項6】
前記第2規制部は、前記ボトルの上部方向の長さが、前記第1規制部の半分以下である、請求項5記載のボトルの液検知具。
【請求項7】
前記第1規制部及び前記第2規制部は、それらの一部が前記ボトルに当接可能に構成されている、請求項5記載のボトルの液検知具。
【請求項8】
前記保持部は、弾性を有する、請求項1記載のボトルの液検知具。
【請求項9】
前記センサは、静電容量センサである、請求項2記載のボトルの液検知具。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載されたボトルの液検知具と、
前記ボトルの液検知具の前記センサにおける液面の検知結果に応じた制御を行う制御部と、を備える、半導体製造装置。
【請求項11】
前記ボトルの液検知具は、前記ボトルの内部の液が使用される箇所であるボトル使用部に設けられている、請求項10記載の半導体製造装置。
【請求項12】
前記ボトルの液検知具は、前記ボトルが保管される箇所であるボトル保管部に設けられている、請求項10記載の半導体製造装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記検知結果に基づき、前記ボトルの内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する、請求項10記載の半導体製造装置。
【請求項14】
前記制御部によって出力されるアラートの状態を表示する表示部を更に備える、請求項13記載の半導体製造装置。
【請求項15】
前記検知結果に基づき、液量の状態を表示する表示部を更に備える、請求項10記載の半導体製造装置。
【請求項16】
前記制御部によって出力されるアラートの状態を表示すると共に、前記検知結果に基づき液量の状態を表示する、表示部を更に備える、請求項13記載の半導体製造装置。
【請求項17】
塗布現像装置を更に備え、
前記表示部は、前記塗布現像装置のメインディスプレイである、請求項16記載の半導体製造装置。
【請求項18】
請求項1~9のいずれか一項に記載されたボトルの液検知具を前記ボトルに設置する工程と、
前記ボトルの液検知具の前記センサによって前記ボトルの内部の液面を検知し、検知結果を制御部に送信する工程と、を含む制御方法。
【請求項19】
前記検知結果に基づき、前記ボトルの内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する工程を更に含む、請求項18記載の制御方法。
【請求項20】
前記検知結果に基づき、液量の状態を表示する工程を更に含む、請求項18記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ボトルの液検知具、半導体製造装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レジストボトルを載せた重量センサと、レジストの液供給回数及び塗布動作回数から液量を推定する液残量推定部と、を備える処理装置が記載されている。当該処理装置では、重量センサによる測定結果及び液残量推定部による推定結果のいずれかが残量限界値に達すると、残量アラームが発出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-160016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ボトル内の液の残量を容易に検知することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るボトルの液検知具は、ボトルの底部を載置する底面部と、底面部に連続すると共にボトルの外面に沿ってボトルの上部まで延びボトルの動きを規制する第1規制部と、を有する保持部を備える。また、上記ボトルの液検知具は、第1規制部におけるボトル側の面に設けられ、ボトルの内部の液面を検知するセンサを備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ボトル内の液の残量を容易に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、基板処理システムの概略構成の一例を示す模式図である。
図2図2は、塗布・現像装置の内部構成の一例を示す模式図である。
図3図3は、液処理ユニットの構成の一例を示す模式図である。
図4図4は、制御装置のハードウェア上の構成の一例を示すブロック図である。
図5図5(a)及び図5(b)は、処理部の概略構成の一例を示す模式図である。
図6図6(a)はボトルの液検知具装着前の処理液容器及びボトルの液検知具を模式的に示す断面図であり、図6(b)はボトルの液検知具装着前の処理液容器及びボトルの液検知具を模式的に示す平面図である。図6(c)はボトルの液検知具装着状態の処理液容器及びボトルの液検知具を模式的に示す断面図であり、図6(d)はボトルの液検知具装着状態の処理液容器及びボトルの液検知具を模式的に示す平面図である。
図7図7は、ボトルの液検知具を模式的に示す断面図である。
図8図8(a)及び図8(b)は、静電容量センサの一例を模式的に示す図である。
図9図9(a)及び図9(b)はメインディスプレイに表示されるアラート及び液量の状態を示す図である。
図10図10(a)はボトルカートである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図であり、図10(b)はボトルカートである収容部の側面に表示される液量の状態を示す図である。図10(c)はボトルカートである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図である。
図11図11(a)はボトルカートである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図であり、図11(b)はボトルカートである収容部の側面に表示される液量の状態を示す図である。図11(c)はボトルカートである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図である。
図12図12(a)は外置きキャビネットである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図であり、図12(b)は外置きキャビネットである収容部内のボトルカートの側面に表示される液量の状態を示す図である。図12(c)は外置きキャビネットである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図である。
図13図13(a)は外置きキャビネットである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図であり、図13(b)は外置きキャビネットである収容部内のボトルカートの側面に表示される液量の状態を示す図である。図13(c)は外置きキャビネットである収容部の扉に表示される液量の状態を示す図である。
図14図14(a)は変形例に係るボトルの液検知具を模式的に示す平面図であり、図14(b)は変形例に係るボトルの液検知具を模式的に示す断面図である。
図15図15は、変形例に係るボトルの液検知具を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
まず、図1図5を参照して一実施形態に係る基板処理システム(半導体製造装置)を説明する。図1に示される基板処理システム1は、基板に対し、感光性被膜の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施すシステムである。処理対象のワークWは、例えば半導体用の基板である。基板は、一例として、シリコンウェハである。ワークWは円形に形成されてもよい。また、処理対象のワークWは、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)などであってもよい。ワークWは、一部が切り欠かれた切欠部を有していてもよい。切欠部は、例えば、ノッチ(U字形、V字形等の溝)であってもよいし、直線状に延びる直線部(いわゆる、オリエンテーション・フラット)であってもよい。また、感光性被膜は、例えばレジスト膜であってもよい。
【0009】
基板処理システム1は、塗布・現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、ワークW(基板)上に形成されたレジスト膜(感光性被膜)の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分にエネルギー線を照射する。塗布・現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ワークW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。
【0010】
[基板処理装置]
以下、基板処理装置の一例として、塗布・現像装置2の構成を説明する。図1及び図2に示されるように、塗布・現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インタフェースブロック6と、制御装置100(制御部)とを備える。
【0011】
キャリアブロック4は、塗布・現像装置2内へのワークWの導入及び塗布・現像装置2内からのワークWの導出を行う。例えばキャリアブロック4は、ワークW用の複数のキャリアCを支持可能であり、受け渡しアームを含む搬送装置A1を内蔵している。キャリアCは、例えば円形の複数枚のワークWを収容する。搬送装置A1は、キャリアCからワークWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からワークWを受け取ってキャリアC内に戻す。
【0012】
処理ブロック5は、複数の処理モジュール11,12,13,14を有する。処理モジュール11,12,13,14は、液処理ユニットU1と、熱処理ユニットU2と、これらのユニットにワークWを搬送する搬送アームを含む搬送装置A3とを内蔵している。
【0013】
処理モジュール11は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりワークWの表面上に下層膜を形成する。処理モジュール11の液処理ユニットU1は、下層膜形成用の処理液をワークW上に塗布する。処理モジュール11の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
【0014】
処理モジュール12は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により下層膜上にレジスト膜を形成する。処理モジュール12の液処理ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液を下層膜の上に塗布する。処理モジュール12の熱処理ユニットU2は、レジスト膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
【0015】
処理モジュール13は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により、レジスト膜上に上層膜を形成する。処理モジュール13の液処理ユニットU1は、上層膜形成用の液体をレジスト膜の上に塗布する。処理モジュール13の熱処理ユニットU2は、上層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
【0016】
処理モジュール14は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により、露光後のレジスト膜の現像処理を行う。液処理ユニットU1は、露光済みのワークWの表面上に現像液を塗布する。また、液処理ユニットU1は、塗布された現像液をリンス液により洗い流す。熱処理ユニットU2は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
【0017】
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームを含む搬送装置A7が設けられている。搬送装置A7は、棚ユニットU10のセル同士の間でワークWを昇降させる。
【0018】
処理ブロック5内におけるインタフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
【0019】
インタフェースブロック6は、露光装置3との間でワークWの受け渡しを行う。例えばインタフェースブロック6は、受け渡しアームを含む搬送装置A8を内蔵しており、露光装置3に接続される。搬送装置A8は、棚ユニットU11に配置されたワークWを露光装置3に渡す。搬送装置A8は、露光装置3からワークWを受け取って棚ユニットU11に戻す。
【0020】
制御装置100は、例えば以下の手順で塗布・現像処理を実行するように塗布・現像装置2を制御する。まず制御装置100は、キャリアC内のワークWを棚ユニットU10に搬送するように搬送装置A1を制御し、このワークWを処理モジュール11用のセルに配置するように搬送装置A7を制御する。
【0021】
次に制御装置100は、棚ユニットU10のワークWを処理モジュール11内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送装置A3を制御する。また、制御装置100は、このワークWの表面上に下層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御装置100は、下層膜が形成されたワークWを棚ユニットU10に戻すように搬送装置A3を制御し、このワークWを処理モジュール12用のセルに配置するように搬送装置A7を制御する。
【0022】
次に制御装置100は、棚ユニットU10のワークWを処理モジュール12内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送装置A3を制御する。また、制御装置100は、このワークWの下層膜上にレジスト膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御装置100は、ワークWを棚ユニットU10に戻すように搬送装置A3を制御し、このワークWを処理モジュール13用のセルに配置するように搬送装置A7を制御する。
【0023】
次に制御装置100は、棚ユニットU10のワークWを処理モジュール13内の各ユニットに搬送するように搬送装置A3を制御する。また、制御装置100は、このワークWのレジスト膜上に上層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御装置100は、ワークWを棚ユニットU11に搬送するように搬送装置A3を制御する。
【0024】
次に制御装置100は、棚ユニットU11のワークWを露光装置3に送り出すように搬送装置A8を制御する。その後制御装置100は、露光処理が施されたワークWを露光装置3から受け入れて、棚ユニットU11における処理モジュール14用のセルに配置するように搬送装置A8を制御する。
【0025】
次に制御装置100は、棚ユニットU11のワークWを処理モジュール14内の各ユニットに搬送するように搬送装置A3を制御し、このワークWのレジスト膜に現像処理を施すように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後制御装置100は、ワークWを棚ユニットU10に戻すように搬送装置A3を制御し、このワークWをキャリアC内に戻すように搬送装置A7及び搬送装置A1を制御する。以上で塗布・現像処理が完了する。
【0026】
なお、基板処理装置の具体的な構成は、以上に例示した塗布・現像装置2の構成に限られない。基板処理装置は、ワークWに処理液を吐出して液処理を行う液処理ユニットと、これを制御可能な制御装置とを備えていればどのようなものであってもよい。
【0027】
[液処理ユニット]
続いて、図3を参照して、処理モジュール12における液処理ユニットU1の一例について詳細に説明する。液処理ユニットU1は、回転保持部20と、処理液供給部30と、を備える。
【0028】
回転保持部20は、制御装置100の動作指示に基づき、ワークWを保持して回転させる。回転保持部20は、保持部21と、駆動部22とを備える。保持部21は、表面Waを上方に向けて水平に配置されたワークWの中心部を支持し、当該ワークWを吸着(例えば真空吸着)等により保持する。駆動部22は、例えば電動モータ等を動力源とした回転アクチュエータであり、鉛直な回転軸周りに保持部21を回転させる。これにより、鉛直な回転軸周りにワークWが回転する。
【0029】
処理液供給部30は、回転保持部20に回転保持されたワークWに処理液を供給する。処理液供給部30は、図3に示されるように、吐出部40と、液源部50と、送液系60と、を備える。
【0030】
吐出部40は、ワークWの表面Waに向けて処理液を吐出する。吐出部40は、ノズル41と、送液管42とを備える。ノズル41は、ワークWに処理液を吐出する。ノズル41は、図3に示されるように、例えば、ワークWの上方に配置され、処理液を下方に吐出する。送液管42は、ノズル41まで処理液を導く。ノズル41からワークWに向けて処理液が吐出されることで、ワークWに処理液が塗布(供給)される。
【0031】
液源部50は、処理液容器51と、処理液容器51に対して取り付けられるチューブ52(供給管)と、チューブ52に対して取り付けられるキャップ部53と、処理液容器51を収容する収容部54とを含んで構成される。処理液は、液源部50に設けられる処理液容器51から供給され得る。処理液容器51は処理液を貯留するボトルであり、チューブ52を着脱可能とされている。処理液容器51としては、例えば、ガロン瓶等が用いられ得る。なお、図3及び後述する図5においては、処理液容器51に取り付けられるボトルの液検知具90(図6(a)~図6(d)参照)の図示が省略されている。
【0032】
チューブ52は、処理液容器51の上方から内部に挿入される供給管である。また、チューブ52は、キャップ部53と接続されていて、キャップ部53を移動させることでチューブ52の処理液容器51内からの出し入れが可能とされている。キャップ部53は、例えば、処理液容器51となるボトルの上部の口に取り付けられ得る。
【0033】
収容部54は、塗布・現像装置2において処理液容器51となるボトルを配置する機能を有する。収容部54は、処理液容器51の内部の液が使用される箇所であるボトル使用部である。収容部54は、塗布・現像装置2に内蔵可能であってもよい。収容部54は、塗布・現像装置2のキャリアブロック4、処理ブロック5、又はインタフェースブロック6のいずれかに内蔵されてもよい。収容部54は、一例として、図1に示すように、塗布・現像装置2のキャリアブロック4に内蔵可能であって、塗布・現像装置2の外方で出入りが可能なカート(ボトルカート)として実現され得る。図1に示す例では、収容部54において、複数の処理液容器51が上下方向に2段重なるように配置される。収容部54の具体的な構造については後述する。なお、塗布・現像装置2内における処理液容器51の配置は、適宜変更され、処理液容器51の配置に応じて収容部54の構造・形状も変更され得る。
【0034】
送液系60は、処理液を供給する流路及び流路中の送液のためのポンプ、バルブ等を含んで構成される。送液系60の一例としては、流路中のバルブ、中間タンク等が含まれ得る。なお、送液系60には、流路内の処理液から気体を分離し排出するための構成が含まれていてもよい。
【0035】
送液系60の上流側は、液源部50のチューブ52に接続されている。チューブ52が処理液容器51の内部に挿入された状態で、送液系60が動作することによって、チューブ52を介して処理液容器51内の処理液が吐出部40へ向けて送液され、ノズル41から吐出される。
【0036】
制御装置100は、処理液供給部30を用いて、処理液容器51から後段の吐出部40(ノズル41)へ処理液を送出する機能を有する。さらに、制御装置100は、液源部50を制御して、処理液容器51に対するチューブ52の取り付け及び取り外しを制御する機能を有していてもよい。具体的には、制御装置100は、チューブ52(供給管)の上下方向の移動を制御することで、処理液容器51から処理液を供給可能な状態と、処理液容器51の交換が可能な状態と、を切替えてもよい。
【0037】
制御装置100は、一つまたは複数の制御用コンピュータにより構成される。例えば、制御装置100は、図4に示される回路120を有する。回路120は、一つまたは複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、タイマ125と、を備える。
【0038】
ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。記憶媒体は、液処理を用いた処理手順を含む上記塗布・現像処理を塗布・現像装置2に実行させるためのプログラムを記録している。記憶媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスクおよび光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。入出力ポート124は、処理液供給部30の各部との間で電気信号の入出力を行う。
【0039】
なお、制御装置100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えば制御装置100の各機能モジュールは、専用の論理回路またはこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
【0040】
[処理液容器の収容部]
上記の処理液容器51を収容する収容部54について、図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態で説明する「処理液」とは、塗布・現像装置2における種々の処理に使用される処理液を含む。すなわち、上記で説明した、ワークWの表面Waに供給される処理液とは異なる液体も「処理液」に含まれ得る。
【0041】
収容部54は、上述のように、塗布・現像装置2に対して出入り可能なカートとして構成される。図5(a)に示すように、収容部54は、上段載置台71と、下段載置台72と、を含んで構成される。なお、上段載置台71の上方に、収容部54全体を支持する支持バー73が設けられていてもよい。
【0042】
収容部54には、例えば、上段載置台71上に4つの処理液容器51が設けられると共に、下段載置台72上に4つの処理液容器51が設けられる。収容部54に収容される処理液容器51のそれぞれは、上述のチューブ52及びキャップ部53としての機能を有する液源設置機構80によって設置位置が固定されている。
【0043】
液源設置機構80としては、収容部54の上段に設置される上段用設置機構80Aと、収容部54の下段に設置される下段用設置機構80Bと、の2種類が用いられる。すなわち、収容部54に設置される1つの処理液容器51に対して1つの液源設置機構80(上段用設置機構80Aまたは下段用設置機構80B)が設けられている。図5に示す例では、8つの処理液容器51に対して8つの液源設置機構80(上段用設置機構80Aまたは下段用設置機構80B)が設けられている。
【0044】
上段用設置機構80Aは、処理液容器51を収容するポッド部81Aと、ヘッド部82Aと、伸縮部83Aとを含んで構成される。
【0045】
ポッド部81Aは、上段載置台71上に固定される凹型状の容器であって、内部に処理液容器51を収容可能とされている。ポッド部81Aの固定位置は、塗布・現像装置2の送液系60に対して処理液容器51を接続する際に適した位置とされる。
【0046】
ヘッド部82Aは、送液系60に接続されるチューブ84(供給管)を含んで構成される。ヘッド部82Aは、ポッド部81Aの上方に設けられる。チューブ84は、図3のチューブ52に対応する、処理液の供給管である。
【0047】
伸縮部83Aは、ポッド部81Aに対してヘッド部82Aが上下移動可能となるように、ヘッド部82Aを支持する機能を有する。伸縮部83Aは、例えば、シリンダまたはボールネジを組み付けたモータ等といったアクチュエータによって構成される。上段用設置機構80Aでは、伸縮部83Aの上端にヘッド部82Aが取り付けられている。一方、伸縮部83Aの下端は上段載置台71に固定されていて、伸縮部83Aの上端が上下方向に移動可能とされている。伸縮部83Aは、例えば、ポッド部81Aよりも上段載置台71の中央側(上段載置台71の端部のうち処理液容器51に近い端部から遠い側)に設けられる。ただし、伸縮部83Aを設ける位置は適宜変更され得る。
【0048】
下段用設置機構80Bは、処理液容器51を収容するポッド部81Bと、ヘッド部82Bと、伸縮部83Bとを含んで構成される。これらの機能は上段用設置機構80Aと同様である。
【0049】
このような収容部54においては、後述するボトルの液検知具90(図6(a)~図6(d)参照)が設けられており、該ボトルの液検知具90が処理液容器51に取り付けられている。すなわち、ボトルの液検知具90は、処理液容器51の内部の処理液が使用される箇所であるボトル使用部である収容部54に設けられている。以下では、図6図15を参照して、ボトルの液検知具90に係る構成について詳細に説明する。なお、以下では、ボトルの液検知具90がボトル使用部である収容部54に設けられているとして説明するが、ボトルの液検知具90は、処理液容器51(ボトル)が保管される箇所であるボトル保管部(不図示)に設けられていてもよい。ボトル保管部は、例えば冷蔵庫等であってもよい。
【0050】
[ボトルの液検知具]
ボトルの液検知具90は、処理液容器51内の処理液の残量を検知するための構成である。ボトルの液検知具90は、処理液容器51に取り付けられる。図6(a)はボトルの液検知具90装着前の処理液容器51及びボトルの液検知具90を模式的に示す断面図であり、図6(b)はボトルの液検知具90装着前の処理液容器51及びボトルの液検知具90を模式的に示す平面図である。図6(c)はボトルの液検知具90装着状態の処理液容器51及びボトルの液検知具90を模式的に示す断面図であり、図6(d)はボトルの液検知具90装着状態の処理液容器51及びボトルの液検知具90を模式的に示す平面図である。図6(a)~図6(d)に示されるように、ボトルの液検知具90は、保持部91と、センサ92と、を備えている。
【0051】
図6(a)に示されるように、処理液容器51は、口部51aと、口部51aに連続する首部51bと、首部51bに連続する肩部51cと、肩部51cに連続する胴部51dと、胴部51dに連続する底部51eと、を有するボトルである。肩部51cは、首部51bに連続する箇所から胴部51dに連続する箇所に向かって徐々に外側に広がるように延びている。底部51eから胴部51dに連続する箇所は外側に広がりながら上方に延びるように曲率を有しており、また、胴部51dから肩部51cに連続する箇所は内側に狭まりながら上方に延びるように曲率を有している。
【0052】
保持部91は、上述した処理液容器51の形状に沿って設けられている。保持部91は、底面部91aと、第1規制部91bと、第2規制部91cと、を有する。保持部91には、センサ92に係る配線用の切欠き91xが形成されていてもよい。このような切欠き91xは、例えば、底面部91aと第1規制部91bとが連続する箇所に形成されていてもよい。切欠き91xが形成されていることにより、センサ92の配線ケーブルを切欠き91xから保持部91の外部に出すことができる。そして、当該配線ケーブルが、制御装置100に繋がることにより、ボトルの液面の情報を正確に把握することができる。保持部91は、弾性(ばね性)を有する部材、例えば樹脂等により構成されている。保持部91を構成する樹脂は、例えば、ナイロンカーボン、ABS、ポリカーボネイト等であってもよい。保持部91が弾性を有していることにより、保持部91によってセンサ92を処理液容器51の外面に適切に密着させることができる。また、保持部91が弾性を有していることにより、処理液容器51への保持部91の取り付け及び着脱が容易になっている。
【0053】
底面部91aは、処理液容器51の底部51eを載置する部分である。底面部91aは、底部51eの中心を通る径方向の全域に延びている。図6(b)に示されるように、底面部91aは、底部51eの内、底部51eの中心側の領域のみを覆っている。底面部91aの幅方向の長さ(底面部91aの延伸方向に交差する方向の長さ)は、底部51eの上記幅方向の長さの1/4以下であってもよい。なお、底面部91aは、底部51eの全域を覆っていてもよい。底部51eの径方向に延びる底面部91aの一端部には第1規制部91bが連続しており、他端部には第2規制部91cが連続している。
【0054】
第1規制部91bは、底面部91aの一端部に連続すると共に、処理液容器51の外面に沿って処理液容器51の上部まで上方に延び、処理液容器51の動きを規制する。第1規制部91bは、処理液容器51の外面に沿って処理液容器51の肩部51cまで延びている。第1規制部91bは、処理液容器51の各部に合わせて弧状に曲がっている(曲率を有している)。すなわち、第1規制部91bは、底部51eから胴部51dに連続する箇所の形状に合わせて、外側に広がりながら上方に延びている。また、第1規制部91bは、胴部51dから肩部51cに連続する箇所の形状に合わせて、内側に狭まりながら上方に延びている。第1規制部91bは、例えばその上端が肩部51cに当接可能に構成されるように設けられている。第1規制部91bの幅方向の長さ(第1規制部91bの延伸方向である上下方向に交差する方向の長さ)は、底面部91aの幅方向の長さ(底面部91aの延伸方向に交差する方向の長さ)に略一致している。
【0055】
第2規制部91cは、底面部91aの他端部に連続すると共に、第1規制部91bに対向する位置において処理液容器51に沿って上方に延び、処理液容器51の動きを規制する。第2規制部91cは、処理液容器51の上方に延びる長さが、第1規制部91bの半分以下であり、例えば1/4程度とされてもよい。第2規制部91cは、処理液容器51の各部に合わせて弧状に曲がっている(曲率を有している)。すなわち、第2規制部91cは、底部51eから胴部51dに連続する箇所の形状に合わせて、外側に広がりながら上方に延びている。第2規制部91cは、少なくとも一部が処理液容器51に当接可能に構成されており、例えばその全域が処理液容器51の胴部51dに当接している。第2規制部91cの幅方向の長さ(第2規制部91cの延伸方向である上下方向に交差する方向の長さ)は、底面部91aの幅方向の長さ(底面部91aの延伸方向に交差する方向の長さ)に略一致している。
【0056】
第1規制部91bの先端と第2規制部91cの先端との離間距離は、処理液容器51の底面部91aの延伸方向の長さよりも長い。このように構成されることにより、第1規制部91b及び第2規制部91c間に、処理液容器51の取り付け取り外しを行うための空間を確保することができる。
【0057】
センサ92は、第1規制部91bにおける処理液容器51側の面に設けられ、処理液容器51の内部の液面を検知する。センサ92は、第1規制部91bに押し付けられることにより処理液容器51の外面に当接するように、第1規制部91bにおける処理液容器51側の面に設けられている。センサ92は、略全域が処理液容器51の外面に当接している。図7に示されるように、第1規制部91bの内側面(処理液容器51側の面)とセンサ92との間には、センサ92を押し付けるためのスポンジ95が設けられていてもよい。
【0058】
センサ92は、処理液容器51の肩部51cから底部51eまで処理液容器51に沿って設けられている。センサ92は、処理液容器51の各部に合わせて弧状に曲がっている(曲率を有している)。すなわち、センサ92は、底部51eから胴部51dに連続する箇所の形状に合わせて、外側に広がりながら上方に延びている。また、センサ92は、胴部51dから肩部51cに連続する箇所の形状に合わせて、内側に狭まりながら上方に延びている。
【0059】
センサ92は、例えば静電容量センサである。センサ92は、三次元の曲面を有している容器である処理液容器51の曲面に沿って密着して貼ることができる静電容量型液位センサである。センサ92では、例えば、検知電極92a(図8(a)参照)が処理液容器51外面に貼り付けられ、検知電極92aと対向電極との容量変化によって容器内に収容される液位が計測される。センサ92は、検知電極92aに生じる容量値が液面レベルに換算されるリニア型センサであってもよい。
【0060】
図8(a)及び図8(b)は、静電容量センサであるセンサ92の一例を模式的に示す図である。図8(a)に示されるように、センサ92は、検知電極92aを有する。検知電極92aは、導電性材料により構成されており、薄い金属板、金属箔、ポリイミド樹脂等からなるフレキシブル基板、導電性フィルム、導電性の糸で編んだ布、金属をめっきした不織布等のいずれかであってもよい。検知電極92aは、柔軟性を有した導電性材料(例えば銅)から構成されていてもよい。検知電極92aの厚さは、例えば10μm~100μmであってもよい。
【0061】
検知電極92aは、図8(a)に示されるように、帯状・細長の薄い層状の電極から構成されている。検知電極92aには、任意の間隔で切り込み部92xが形成されている。検知電極92aは、縦方向の1本の軸部92yと、軸部92yの縦方向(上下方向)において間隔を空けて左右横方向に並列した複数の腕部92zとで所謂魚骨状を呈している。このような検知電極92aは、全体が縦方向及び横方向にフレキシブルに曲折できるように形成されている。
【0062】
検知電極の構成は、図8(a)に示される態様に限定されない。センサ92は、上述した検知電極92aに代えて図8(b)に示される検知電極92Aaを有していてもよい。検知電極92Aaは、縦方向の2本の軸部92Ay,92Ayと、2本の軸部92Ay,92Ay間に架け渡されるように左右横方向に延びる複数の腕部92Azと、を有し、複数の腕部92Az間に切り込み部92Axが形成されている。このような梯子状の検知電極92Aaについても、縦方向及び横方向にフレキシブルに曲折できる。
【0063】
[液面検知結果に応じた制御]
次に、ボトルの液検知具90のセンサ92における液面検知結果に応じた制御について説明する。当該制御の前提として、ボトルの液検知具90が処理液容器51に設置されている(設置する工程)。そして、ボトルの液検知具90は、センサ92によって処理液容器51の内部の液面を検知し、検知結果を制御装置100(制御部)に送信する(送信する工程)。
【0064】
制御装置100は、ボトルの液検知具90のセンサ92における液面の検知結果に応じた制御を行う。具体的には、制御装置100は、検知結果に基づき、処理液容器51の内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する(出力する工程)。ここでのアラートとは、例えば、処理液容器51の交換を促す通知である。制御装置100は、例えば、処理液容器51の内部の液量が満タンの状態の2/3程度になった場合にアラートを出力してもよいし、処理液容器51の内部が空になった場合にアラートを出力してもよい。
【0065】
基板処理システム1は、制御装置100によって出力されるアラートの状態を表示する表示部を更に備えている。表示部は、液量の状態に応じてアラートの状態を表示する位置を変更してもよい。以下では表示部の様々な例について、図9図13を参照して説明する。
【0066】
図9(a)及び図9(b)はメインディスプレイ110(図2参照)に表示されるアラート及び液量の状態を示す図である。図9(a)及び図9(b)に示されるメインディスプレイ110は、基板処理システム1の塗布・現像装置2に設けられている表示部である(図2参照)。
【0067】
図9(a)に示される例では、メインディスプレイ110は、制御装置100によって出力される交換を促すアラート(「Change」)の状態を表示すると共に、検知結果に基づき液量の状態を表示している(液量の状態を表示する工程)。具体的には、メインディスプレイ110は、「Change」の文字と共に、処理液が空になった処理液容器51の絵を表示している。図9(b)に示される例では、メインディスプレイ110は、検知結果に基づき、液量の状態を表示している(液量の状態を表示する工程)。具体的には、メインディスプレイ110は、処理液が半分程度になった処理液容器51の絵を表示している。
【0068】
図10(a)はボトルカートである収容部54の扉54xに表示される液量の状態を示す図であり、図10(b)はボトルカートである収容部54の側面54yに表示される液量の状態を示す図である。図10(c)はボトルカートである収容部54の扉54xに表示される液量の状態を示す図である。図10(a)に示され例では、ボトルカートである収容部54の扉54xのディスプレイ54dは、検知結果に基づき、1つの処理液容器51の液量の状態を表示している。具体的には、ディスプレイ54dは、処理液が空になった処理液容器51の絵を表示している。図10(b)の右図に示される例では、ボトルカートである収容部54の側面54yのディスプレイ54eは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。表示灯は、例えば、点灯や点滅、色の変更等により、処理液容器51の残量(空き状態や交換状態)を表示してもよい。図10(b)の左図には、処理液が空になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ54eの部分拡大図が示されている。図10(b)の左図の例では、表示灯が完全にOFFとされて、処理液が空になったことが示されている。図10(c)に示される例では、ボトルカートである収容部54の扉54xのディスプレイ54dは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図10(c)の左図には、処理液が空になった処理液容器51の液量の状態を表示等で表示するディスプレイ54dの部分拡大図が示されている。図10(c)の左図の例では、表示灯が完全にOFFとされて、処理液が空になったことが示されている。
【0069】
図11(a)はボトルカートである収容部54の扉54xに表示される液量の状態を示す図であり、図11(b)はボトルカートである収容部54の側面54yに表示される液量の状態を示す図である。図11(c)はボトルカートである収容部54の扉54xに表示される液量の状態を示す図である。図11(a)に示され例では、ボトルカートである収容部54の扉54xのディスプレイ54dは、検知結果に基づき、1つの処理液容器51の液量の状態を表示している。具体的には、ディスプレイ54dは、処理液が半分程度になった処理液容器51の絵を表示している。図11(b)の右図に示される例では、ボトルカートである収容部54の側面54yのディスプレイ54eは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図11(b)の左図には、処理液が半分程度になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ54eの部分拡大図が示されている。図11(b)の左図の例では、表示灯の複数の表示箇所の内、半分(ここでは3つ)のみ点灯させられることにより、処理液が半分程度になったことが示されている。図11(c)に示される例では、ボトルカートである収容部54の扉54xのディスプレイ54dは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図11(c)の左図には、処理液が半分程度になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ54dの部分拡大図が示されている。図11(c)の左図の例では、表示灯の複数の表示箇所の内、半分(ここでは3つ)のみ点灯させられることにより、処理液が半分程度になったことが示されている。
【0070】
なお、収容部54に代えて、収容部154(図12(a)~図12(c)参照)が用いられてもよい。収容部154は、塗布・現像装置2等とは別体で設けられた外置きキャビネットである。また、収容部54に代えて、ボトルキャリアである収容部(不図示)が用いられてもよい。収容部154及びボトルキャリアである収容部(不図示)は、処理液容器51の内部の液が使用される箇所であるボトル使用部である。
【0071】
図12(a)は外置きキャビネットである収容部154の扉154xに表示される液量の状態を示す図であり、図12(b)は外置きキャビネットである収容部154内のボトルカートの側面154yに表示される液量の状態を示す図である。図12(c)は外置きキャビネットである収容部154の扉154xに表示される液量の状態を示す図である。図12(a)に示され例では、外置きキャビネットである収容部154の扉154xのディスプレイ154dは、検知結果に基づき、1つの処理液容器51の液量の状態を表示している。具体的には、ディスプレイ154dは、処理液が空になった処理液容器51の絵を表示している。図12(b)の右図に示される例では、外置きキャビネットである収容部154内のボトルカートの側面154yのディスプレイ154eは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図12(b)の左図には、処理液が空になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ154eの部分拡大図が示されている。図12(b)の左図の例では、表示灯が完全にOFFとされて、処理液が空になったことが示されている。図12(c)に示される例では、外置きキャビネットである収容部154の扉154xのディスプレイ154dは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図12(c)の左図には、処理液が空になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ154dの部分拡大図が示されている。図12(c)の左図の例では、表示灯が完全にOFFとされて、処理液が空になったことが示されている。
【0072】
図13(a)は外置きキャビネットである収容部154の扉154xに表示される液量の状態を示す図であり、図13(b)は外置きキャビネットである収容部154内のボトルカートの側面154yに表示される液量の状態を示す図である。図13(c)は外置きキャビネットである収容部154の扉154xに表示される液量の状態を示す図である。図13(a)に示され例では、外置きキャビネットである収容部154の扉154xのディスプレイ154dは、検知結果に基づき、1つの処理液容器51の液量の状態を表示している。具体的には、ディスプレイ154dは、処理液が半分程度になった処理液容器51の絵を表示している。図13(b)の右図に示される例では、外置きキャビネットである収容部154の側面154yのディスプレイ154eは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図13(b)の左図には、処理液が半分程度になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ154eの部分拡大図が示されている。図13(b)の左図の例では、表示灯の複数の表示箇所の内、半分(ここでは3つ)のみ点灯させられることにより、処理液が半分程度になったことが示されている。図13(c)に示される例では、外置きキャビネットである収容部154の扉154xのディスプレイ154dは、検知結果に基づき、各処理液容器51の液量の状態をそれぞれ表示灯で表示している。図13(c)の左図には、処理液が半分程度になった処理液容器51の液量の状態を表示灯で表示するディスプレイ154dの部分拡大図が示されている。図13(c)の左図の例では、表示灯の複数の表示箇所の内、半分(ここでは3つ)のみ点灯させられることにより、処理液が半分程度になったことが示されている。
【0073】
[作用効果]
次に、本実施形態に係るボトルの液検知具90、基板処理システム1(半導体製造装置)、及び制御方法の作用効果について説明する。
【0074】
ボトルの液検知具90の保持部91は、処理液容器51の底部51eを載置する底面部91aと、底面部91aに連続すると共に処理液容器51の外面に沿って処理液容器51の上部まで延び処理液容器51の動きを規制する第1規制部91bと、を有する。ボトルの液検知具90のセンサ92は、第1規制部91bにおける処理液容器51側の面に設けられ、処理液容器51の内部の液面を検知する。
【0075】
本実施形態に係るボトルの液検知具90では、保持部91の第1規制部91bの処理液容器51側の面(すなわち処理液容器51の外面に沿った箇所)にセンサ92が設けられ、該センサ92によって処理液容器51の内部の液面が検知される。当該ボトルの液検知具90においては、保持部91の底面部91aが処理液容器51の底部51eを載置しており、該底面部91aに連続する第1規制部91bが処理液容器51の外面に沿って処理液容器51の上部まで延びて処理液容器51の動きを規制する。このような底面部91a及び第1規制部91bによって処理液容器51の動きが規制されることにより、処理液容器51に対するセンサ92の位置を固定する(例えば処理液容器51にセンサ92を密着させる)ことができる。これにより、センサ92によって処理液容器51の内部の液面を高精度に検知し、処理液容器51内の液の残量を高精度に検知することができる。また、ボトルの液検知具90を処理液容器51に取り付けるだけで上記検知が可能になるので、本実施形態に係るボトルの液検知具90が用いられることにより、処理液容器51内の液の残量を容易に検知することができる。以上のように、本実施形態に係るボトルの液検知具90によれば、処理液容器51内の液の残量を容易且つ高精度に検知することができる。
【0076】
センサ92は、処理液容器51に当接するように、第1規制部91bにおける処理液容器51側の面に設けられていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51に当接した状態で液面を検知するセンサ92が用いられる場合において、処理液容器51内の液の残量を高精度に検知することができる。
【0077】
処理液容器51は、口部51aと、口部51aに連続する首部51bと、首部51bに連続する肩部51cと、肩部51cに連続する胴部51dと、胴部51dに連続する底部51eと、を有している。肩部51cは、首部51bに連続する箇所から胴部51dに連続する箇所に向かって徐々に広がるように延びている。第1規制部91bは、処理液容器51に沿って肩部51cまで延びていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51の十分な高さ(肩部51c)まで第1規制部91bが延びることとなる。このことで、処理液容器51の動きを適切に規制し、処理液容器51に対するセンサ92の位置を適切に固定して、処理液容器51内の液の残量を高精度に検知することができる。
【0078】
センサ92は、処理液容器51の肩部51cから底部51eまで処理液容器51に沿って設けられていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51の十分な高さ(肩部51c)まで処理液容器51の内部の液面を検知することが可能になり、処理液容器51内の液の残量をより詳細に検知することができる。
【0079】
保持部91は、底面部91aに連続すると共に、第1規制部91bに対向する位置において処理液容器51に沿って延び処理液容器51の動きを規制する第2規制部91cを更に有していてもよい。このように、第1規制部91bの反対側においても第2規制部91cによって処理液容器51の動きが規制されることにより、処理液容器51の動きをより適切に規制し、センサ92と処理液容器51とをより密着させることができる。これにより、処理液容器51に対するセンサ92の位置をより適切に固定して、処理液容器51内の液の残量をより高精度に検知することができる。
【0080】
第2規制部91cは、処理液容器51の上部方向の長さが、第1規制部91bの半分以下であってもよい。このように、第2規制部91cが長くなり過ぎないように設けられることにより、第2規制部91cによって処理液容器51の動きを適切に規制しながら、且つ、ボトルの液検知具90の取り外し易さを担保することができる。
【0081】
第1規制部91b及び第2規制部91cは、それらの一部が処理液容器51に当接可能に構成されていてもよい。このような構成によれば、第1規制部91b及び第2規制部91cによって処理液容器51の動きをより適切に規制することができる。
【0082】
保持部91は、弾性を有していてもよい。保持部91が弾性を有することにより、第1規制部91bによってセンサ92を処理液容器51方向に適切に押さえつけ、処理液容器51内の液の残量をより高精度に検知することができる。
【0083】
センサ92は、静電容量センサであってもよい。センサ92が静電容量センサとされて処理液容器51に当接させられることにより、処理液容器51内の液の残量を高精度に検知することができる。
【0084】
本実施形態に係る基板処理システム1は、上述したボトルの液検知具90と、ボトルの液検知具90のセンサ92における液面の検知結果に応じた制御を行う制御装置100と、を備える。このような基板処理システム1によれば、ボトルの液検知具90のセンサ92による液面の検知結果に応じて、処理液容器51内の液の残量に応じた各種制御(例えば、アラートの発出等)を行うことができる。
【0085】
ボトルの液検知具90は、処理液容器51の内部の液が使用される箇所であるボトル使用部である収容部54等に設けられていてもよい。処理液容器51の内部の液が使用される箇所において、ボトルの液検知具90が処理液容器51に取り付けられていることにより、処理液容器51内の液の残量の変化をリアルタイムに検知することができる。これにより、処理液容器51内の液の残量に応じた各種制御をより適切に実施することができる。
【0086】
ボトルの液検知具90は、処理液容器51が保管される箇所であるボトル保管部に設けられていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51内の液の残量が通常変化しない箇所(ボトル保管部)において何らかの原因により残量が変化している場合等に早期に検知することができる。
【0087】
制御装置100は、検知結果に基づき、処理液容器51の内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力してもよい。このような構成によれば、処理液容器51の交換時期等をユーザに伝えることができ、処理液容器51の交換を適切に実施することができる。
【0088】
基板処理システム1は、制御装置100によって出力されるアラートの状態を表示する表示部を更に備えていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51の交換時期等を視覚的にユーザに伝えることができ、処理液容器51の交換を適切に実施することができる。
【0089】
基板処理システム1は、検知結果に基づき、液量の状態を表示する表示部を更に備えていてもよい。このような構成によれば、処理液容器51内の現在の液量を視覚的にユーザに伝えることができ、例えば処理液容器51の交換のタイミング等を事前にユーザに把握させることができる。
【0090】
基板処理システム1は、制御装置100によって出力されるアラートの状態を表示すると共に、検知結果に基づき液量の状態を表示する、表示部を更に備えていてもよい。このように、アラートの状態及び液量の状態が両方表示されることにより、処理液容器51の交換のタイミング等をより適切にユーザに把握させることができる。
【0091】
基板処理システム1は、塗布・現像装置2を更に備え、表示部は、塗布・現像装置2のメインディスプレイ110であってもよい。このように、塗布・現像装置のメインディスプレイ110にアラートの状態等が表示されることにより、視認性が高い場所において、処理液容器51の交換のタイミング等をユーザに適切に把握させることができる。
【0092】
本実施形態に係る制御方法は、上述したボトルの液検知具90を処理液容器51に設置する工程と、ボトルの液検知具90のセンサ92によって処理液容器51の内部の液面を検知し、検知結果を制御装置100に送信する工程と、を含む。このような制御方法によれば、ボトルの液検知具90のセンサ92による液面の検知結果に応じて、処理液容器51内の液の残量に応じた各種制御(例えば、アラートの発出等)を行うことができる。
【0093】
上記制御方法は、検知結果に基づき、処理液容器51の内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する工程を更に含んでいてもよい。このような構成によれば、処理液容器51の交換時期等をユーザに伝えることができ、ボトル交換を適切に実施することができる。
【0094】
上記制御方法は、検知結果に基づき、液量の状態を表示する工程を更に含んでいてもよい。このような構成によれば、処理液容器51内の現在の液量を視覚的にユーザに伝えることができ、例えば処理液容器51の交換のタイミング等を事前にユーザに把握させることができる。
【0095】
以上、本実施形態に係るボトルの液検知具90、基板処理システム1(半導体製造装置)、及び制御方法について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。
【0096】
例えば、センサ92が静電容量センサであるとして説明したが、本開示のボトルの液検知具のセンサは、ボトルの外面側からボトルの内部の液面を検知することできるものであれば、静電容量センサ以外のその他のセンサであってもよい。この場合、センサは、ボトルに当接せずにボトルの内部の液面を検知するものであってもよい。
【0097】
また、保持部91の第1規制部91bが処理液容器51の肩部51cまで延びているとして説明したがこれに限定されず、例えば第1規制部がボトルの胴部程度までしか延びていない構成であってもよい。また、センサ92が処理液容器51の肩部51cから底部51eまで延びているとして説明したがこれに限定されず、例えばセンサがボトルの胴部程度までしか延びていない構成であってもよい。
【0098】
また、保持部91の第2規制部91cの長さが第1規制部91bの半分以下であるとして説明したがこれに限定されず、例えば第2規制部が第1規制部の半分よりも長く、例えば第1規制部と同程度の長さであってもよい。また、保持部91が第2規制部91cを有しているとして説明したがこれに限定されず、第2規制部を有していない保持部が用いられてもよい。
【0099】
また、第1規制部91b及び第2規制部91cの一部が処理液容器51の一部に当接可能に構成されているとして説明したがこれに限定されず、第1規制部及び第2規制部の少なくともいずれか一方がボトルに当接しないように構成されていてもよい。
【0100】
また、保持部91が弾性を有しているとして説明したがこれに限定されず、保持部が弾性を有しておらず変形しない構成であってもよい。また、保持部91が底面部91aを有して処理液容器51の底部51eを載置する受け部構造のものであるとして説明したがこれに限定されず、保持部がボトルを載置しない(受けない)構造とされていてもよい。
【0101】
また、半導体製造装置においては、例えばRFIDの技術を利用して、ボトルの液検知具が取り付けられているボトル(処理液容器)を一意に特定する構成が設けられていてもよい。図14(a)は変形例に係るボトルの液検知具90を模式的に示す平面図であり、図14(b)は変形例に係るボトルの液検知具90を模式的に示す断面図である。図14(a)及び図14(b)に示される例では、ボトルの液検知具90の保持部91が、取り付け部300に取り付けられている。取り付け部300は、処理液容器51の外面に沿って設けられる構成である。そして、取り付け部300の内面(処理液容器51側の面)には、RFIDリーダ400が設けられている。また、処理液容器51の胴部51dの表面には、ICタグ500が設けられている。このような構成によれば、ボトルの液検知具90が処理液容器51に取り付けられた状態において、取り付け部300に設けられたRFIDリーダ400によって、処理液容器51に取り付けられたICタグ500が読み取られ、処理液容器51が一意に特定される。
【0102】
なお、RFIDリーダ400及びICタグ500の取付位置は上記に限定されない。例えば図15に示される例では、RFIDリーダ400が保持部91の底面部91aに取り付けられている。そして、ICタグ500が処理液容器51の底部51eに取り付けられている。このような構成においては、保持部91に底面部91aに処理液容器51の底部51eが載置された際に、RFIDリーダ400によってICタグ500が読み取られ、処理液容器51が一意に特定される。
【0103】
最後に、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E20]に記載する。
【0104】
[E1]
半導体の製造に係るボトルの液検知具は、ボトルの底部を載置する底面部と、前記底面部に連続すると共に前記ボトルの外面に沿って前記ボトルの上部まで延び前記ボトルの動きを規制する第1規制部と、を有する保持部を備える。また、ボトルの液検知具は、第1規制部におけるボトル側の面に設けられ、ボトルの内部の液面を検知するセンサを備える。
【0105】
[E2]
センサは、ボトルに当接するように、第1規制部におけるボトル側の面に設けられている、[E1]記載のボトルの液検知具。
【0106】
[E3]
ボトルは、口部と、口部に連続する首部と、首部に連続する肩部と、肩部に連続する胴部と、胴部に連続する底部と、を有する。肩部は、首部に連続する箇所から胴部に連続する箇所に向かって徐々に広がるように延びている。第1規制部は、ボトルに沿って肩部まで延びている。このような構成を有する、[E1]又は[E2]記載のボトルの液検知具。
【0107】
[E4]
センサは、ボトルの肩部から底部までボトルに沿って設けられている、[E3]記載のボトルの液検知具。
【0108】
[E5]
保持部は、底面部に連続すると共に、第1規制部に対向する位置においてボトルに沿って延びボトルの動きを規制する第2規制部を更に有する、[E1]~[E4]のいずれか一項記載のボトルの液検知具。
【0109】
[E6]
第2規制部は、ボトルの上部方向の長さが、第1規制部の半分以下である、[E5]記載のボトルの液検知具。
【0110】
[E7]
第1規制部及び第2規制部は、それらの一部がボトルに当接可能に構成されている、[E5]又は[E6]記載のボトルの液検知具。
【0111】
[E8]
保持部は、弾性を有する、[E1]~[E7]のいずれか一項記載のボトルの液検知具。
【0112】
[E9]
センサは、静電容量センサである、[E2]記載のボトルの液検知具。
【0113】
[E10]
半導体製造装置は、[E1]~[E9]のいずれか一項に記載されたボトルの液検知具と、ボトルの液検知具のセンサにおける液面の検知結果に応じた制御を行う制御部と、を備える。
【0114】
[E11]
ボトルの液検知具は、ボトルの内部の液が使用される箇所であるボトル使用部に設けられている、[E10]記載の半導体製造装置。
【0115】
[E12]
ボトルの液検知具は、ボトルが保管される箇所であるボトル保管部に設けられている、[E10]又は[E11]記載の半導体製造装置。
【0116】
[E13]
制御部は、検知結果に基づき、ボトルの内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する、[E10]~[E12]のいずれか一項記載の半導体製造装置。
【0117】
[E14]
制御部によって出力されるアラートの状態を表示する表示部を更に備える、[E13]記載の半導体製造装置。
【0118】
[E15]
検知結果に基づき、液量の状態を表示する表示部を更に備える、[E13]記載の半導体製造装置。
【0119】
[E16]
制御部によって出力されるアラートの状態を表示すると共に、検知結果に基づき液量の状態を表示する、表示部を更に備える、[E13]記載の半導体製造装置。
【0120】
[E17]
塗布現像装置を更に備え、表示部は、塗布現像装置のメインディスプレイである、[E14]~[E16]のいずれか一項記載の半導体製造装置。
【0121】
[E18]
[E1]~[E9]のいずれか一項に記載されたボトルの液検知具をボトルに設置する工程と、ボトルの液検知具のセンサによってボトルの内部の液面を検知し、検知結果を制御部に送信する工程と、を含む制御方法。
【0122】
[E19]
検知結果に基づき、ボトルの内部の液量が一定量以下になった場合にアラートを出力する工程を更に含む、[E18]記載の制御方法。
【0123】
[E20]
検知結果に基づき、液量の状態を表示する工程を更に含む、[E18]又は[E19]記載の制御方法。
【符号の説明】
【0124】
1…基板処理システム(半導体製造装置)、2…塗布・現像装置(塗布現像装置)、51…処理液容器(ボトル)、51a…口部、51b…首部、51c…肩部、51d…胴部、51e…底部、54d,54e,154d,154e…ディスプレイ(表示部)、90…ボトルの液検知具、91…保持部、91a…底面部、91b…第1規制部、91c…第2規制部、92…センサ、100…制御装置(制御部)、110…メインディスプレイ(表示部)。
図1
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