IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エスケーハイニックス株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129786
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】メモリ装置およびストレージ装置
(51)【国際特許分類】
   G11C 11/56 20060101AFI20240919BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20240919BHJP
   G11C 16/10 20060101ALI20240919BHJP
   G11C 16/30 20060101ALI20240919BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20240919BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20240919BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
G11C11/56 210
G11C16/04 170
G11C16/10 140
G11C16/30 120
H10B41/27
H10B43/27
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215274
(22)【出願日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】10-2023-0032495
(32)【優先日】2023-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クァク ドン フン
【テーマコード(参考)】
5B225
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5B225BA19
5B225CA06
5B225CA14
5B225CA21
5B225DB01
5B225EA05
5B225FA01
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083KA01
5F083KA05
5F083KA11
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA20
5F083MA06
5F083MA16
5F083ZA21
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB02
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BE07
(57)【要約】
【課題】互いにサイズの異なるメモリセルを最適化制御できるメモリ装置を提供する。
【解決手段】メモリ装置100は、基板に垂直な方向に積層されるメモリセル(以下MCと略記)を含み、MCそれぞれは、第1サブMC及び第1サブMCよりサイズの大きい第2サブMCを含むメモリセルアレイ110と、第1及び第2サブMCのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報を記憶するサブメモリセル情報記憶部140と、MCのうち選択されたサブMCに対するプログラム動作を実行するための周辺回路120と、サブメモリセルサイズ情報に基づいて第1及び第2サブMCにデータを記憶するように周辺回路120を制御する制御ロジック130と、を含み、複数の第1サブMCのうちの少なくとも一部は、基板に垂直な方向に延びる第1チャネル111に連結され、複数の第2サブMCのうちの少なくとも一部は、基板に垂直な方向に延びる第2チャネル112に連結される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に垂直な方向に積層されるメモリセルを含み、前記メモリセルそれぞれは、第1サブメモリセルおよび前記第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報を記憶するサブメモリセル情報記憶部と、
前記メモリセルのうち選択されたサブメモリセルに対するプログラム動作を実行する周辺回路と、
前記サブメモリセルサイズ情報に基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルにデータを記憶するように前記周辺回路を制御する制御ロジックと、を含み、
複数の第1サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、
前記基板に垂直な方向に延びる第1チャネルに連結され、
複数の第2サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、
前記基板に垂直な方向に延びる第2チャネルに連結されることを特徴とするメモリ装置。
【請求項2】
前記第1チャネルおよび前記第2チャネルは、
前記基板に垂直な方向に延びる1つのチャネル構造が分離されることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項3】
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルは、それぞれ、
消去状態および1つ以上のプログラム状態を含む複数の状態のうちのいずれか1つの状態に対応するしきい値電圧を有するようにプログラムされることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項4】
前記制御ロジックは、
前記第2サブメモリセルに記憶されるビット数が前記第1サブメモリセルに記憶されるビット数より多いように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項5】
前記制御ロジックは、
前記第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数が、前記第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数より多いように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項6】
前記制御ロジックは、
前記第2サブメモリセルの消去状態としきい値電圧が最も高いプログラム状態との間のしきい値電圧差は、前記第1サブメモリセルの消去状態としきい値電圧が最も高いプログラム状態との間のしきい値電圧差より大きいように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
【請求項7】
前記制御ロジックは、
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックのアドレスに基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルに前記データを記憶するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項8】
前記制御ロジックは、
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルが含まれたワードラインの前記基板に垂直な方向への高さに基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルに前記データを記憶するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項9】
前記制御ロジックは、
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルに前記データを記憶するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項10】
前記制御ロジックは、
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルが含まれたダイの位置に基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルに前記データを記憶するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項11】
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルは、
互いに異なるドレイン選択ラインに連結されることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項12】
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルは、
互いに異なるビットラインに連結されることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項13】
前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルは、
互いに異なるワードラインに連結されることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
【請求項14】
それぞれ第1サブメモリセルおよび前記第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含んだメモリセルを含み、前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報が記憶されたメモリ装置と、
外部から前記メモリ装置にデータを記憶することを要求する書き込み要求および前記書き込み要求に対応する書き込みデータを受信し、前記サブメモリセルサイズ情報に基づいて前記書き込みデータを前記メモリ装置に記憶するメモリコントローラと、を含み、
前記メモリセルにそれぞれ含まれた第1サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、
前記メモリセルが積層される方向に延びる第1チャネルに連結され、
前記メモリセルにそれぞれ含まれた第2サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、
前記メモリセルが積層される方向に延びる第2チャネルに連結されることを特徴とするストレージ装置。
【請求項15】
前記第1チャネルおよび第2チャネルは、
1つのチャネル構造が分離されることによって形成されることを特徴とする請求項14に記載のストレージ装置。
【請求項16】
前記メモリコントローラは、
前記第2サブメモリセルに記憶されるビット数が前記第1サブメモリセルに記憶されるビット数より多いように前記メモリ装置を制御することを特徴とする請求項14に記載のストレージ装置。
【請求項17】
前記メモリコントローラは、
前記第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応する分布数が前記第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応する分布数より多いように前記メモリ装置を制御することを特徴とする請求項14に記載のストレージ装置。
【請求項18】
メモリコントローラは、
前記第2サブメモリセルの消去状態としきい値電圧が最も高いプログラム状態との間のしきい値電圧差が、前記第1サブメモリセルの消去状態としきい値電圧が最も高いプログラム状態との間のしきい値電圧差より大きいように前記メモリ装置を制御することを特徴とする請求項14に記載のストレージ装置。
【請求項19】
補助メモリ装置をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のストレージ装置。
【請求項20】
前記メモリコントローラは、
前記サブメモリセルサイズ情報が前記補助メモリ装置にロードされるように前記メモリ装置および前記補助メモリ装置を制御することを特徴とする請求項19に記載のストレージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、メモリ装置およびストレージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリ装置は、データを記憶する装置であって、揮発性メモリ装置(Volatile Memory)と不揮発性メモリ装置(Non Volatile Memory)に分けることができる。
【0003】
メモリ装置は、メモリセルアレイを含むことができる。メモリセルアレイは、複数の絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層された積層体および積層体を貫通するチャネル構造を含むことができる。このとき、3次元で構成されたメモリ装置は、カット構造を介して一つのチャネル構造を2個以上のチャネルに分離して複数のチャネルを形成できる。これにより、一層の導電膜内でチャネル構造に沿って2個以上のメモリセルを形成できるので、メモリセルの集積度は高くなることができる。
【0004】
ただし、一つのチャネル構造をカットすることによって形成される複数のメモリセルのサイズは、非対称であり得、これにより互いにサイズの異なるメモリセルを最適化して制御できる方案が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、互いにサイズの異なるメモリセルを最適化制御できるメモリ装置およびストレージ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例によるメモリ装置は、基板に垂直な方向に積層されるメモリセルを含み、前記メモリセルそれぞれは、第1サブメモリセルおよび前記第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報を記憶するサブメモリセル情報記憶部と、前記メモリセルのうち選択されたサブメモリセルに対するプログラム動作を実行するための周辺回路と、前記サブメモリセルサイズ情報に基づいて前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルにデータを記憶するように前記周辺回路を制御する制御ロジックと、を含み、複数の第1サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、前記基板に垂直な方向に延びる第1チャネルに連結され、複数の第2サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、前記基板に垂直な方向に延びる第2チャネルに連結されることができる。
【0007】
本開示の実施例によるストレージ装置は、それぞれ第1サブメモリセルおよび前記第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含んだメモリセルを含み、前記第1サブメモリセルおよび前記第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報が記憶されたメモリ装置と、外部から前記メモリ装置にデータを記憶することを要求する書き込み要求および前記書き込み要求に対応する書き込みデータを受信し、前記サブメモリセルサイズ情報に基づいて前記書き込みデータを前記メモリ装置に記憶するメモリコントローラと、を含み、前記メモリセルにそれぞれ含まれた第1サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、前記メモリセルが積層される方向に延びる第1チャネルに連結され、前記メモリセルにそれぞれ含まれた第2サブメモリセルのうちの少なくとも一部は、前記メモリセルが積層される方向に延びる第2チャネルに連結されることができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、互いにサイズの異なるメモリセルを最適化制御できるメモリ装置およびストレージ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施例によるメモリ装置を説明するためのブロック図である。
図2図1のメモリ装置に含まれたメモリセルアレイを説明するための斜視図である。
図3図2のメモリセルアレイに含まれたメモリセルをより詳細に説明するための図である。
図4a】本開示の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図4b】本開示の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図5a】本開示の他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図5b】本開示の他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図6a】本開示のさらに他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図6b】本開示のさらに他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
図7a】本開示によってプログラムされたサブメモリセルの一例を説明するための図である。
図7b】本開示によってプログラムされたサブメモリセルの一例を説明するための図である。
図8a】本開示によってプログラムされたサブメモリセルの他の例を説明するための図である。
図8b】本開示によってプログラムされたサブメモリセルの他の例を説明するための図である。
図9a】本開示によってプログラムされたサブメモリセルのさらに他の例を説明するための図である。
図9b】本開示によってプログラムされたサブメモリセルのさらに他の例を説明するための図である。
図10】本開示の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
図11】本開示の他の実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
図12】本開示の他の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
図13】本開示のさらに他の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
図14】本開示の一実施例によるストレージ装置を説明するためのブロック図である。
図15図14のメモリコントローラの他の一実施例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書または出願に開示されている本発明の概念による実施例に対する特定の構造的ないし機能的な説明は、本発明の概念による実施例を説明するためだけに例示されてあり、本発明の概念による実施例は様々な形態で実施されてもよく、本明細書または出願に説明された実施例に限定されると解釈されてはならない。
【0011】
図1は、本開示の一実施例によるメモリ装置を説明するためのブロック図である。
【0012】
図1を参照すると、メモリ装置100は、メモリセルアレイ110、周辺回路120、および制御ロジック130を含むことができる。
【0013】
メモリセルアレイ110は、複数のメモリブロックBLK1~BLKzを含むことができる。複数のメモリブロックBLK1~BLKzは、行ラインRLを介してロウデコーダ121に連結されることができる。ここで、行ラインRLは、少なくとも1つ以上のソース選択ライン、複数のワードライン、および少なくとも1つ以上のドレイン選択ラインを含むことができる。複数のメモリブロックBLK1~BLKzは、ビットラインBL1~BLnを介してページバッファグループ123に連結されることができる。複数のメモリブロックBLK1~BLKzそれぞれは、複数のメモリセルを含むことができる。実施例として、複数のメモリセルは、不揮発性メモリセルであり得る。同じワードラインに連結されたメモリセルは、一つのページとして定義できる。したがって、1つのメモリブロックは、複数のページを含むことができる。
【0014】
複数のメモリブロックのうちのいずれか1つのメモリブロックBLKiは、第1セレクトラインと第2セレクトラインとの間に互いに平行に配列された多数のワードラインが連結されることができる。ここで、第1セレクトラインはソースセレクトラインSSLであり、第2セレクトラインはドレインセレクトラインDSLであり得る。より具体的に説明すると、メモリブロックBLKiは、ビットラインBL1~BLnとソースラインSLとの間に連結された多数のストリング(strings)STを含むことができる。ビットラインBL1~BLnは、ストリングSTにそれぞれ連結され、ソースラインSLは、ストリングSTに共通に連結されることができる。ストリングSTは、互いに同じに構成されることができるので、第1ビットラインBL1に連結されたストリングSTを例として挙げて具体的に説明する。
【0015】
ストリングSTは、ソースラインSLと第1ビットラインBL1との間で互いに直列に連結されたソースセレクトトランジスタSST、多数のメモリセルMC1~MC16、およびドレインセレクトトランジスタDSTを含むことができる。1つのストリングSTには、ソースセレクトトランジスタSSTとドレインセレクトトランジスタDSTが少なくとも1つ以上ずつ含まれてもよく、メモリセルMC1~MC16も図示された数より多く含まれてもよい。
【0016】
ソースセレクトトランジスタSSTのソース(source)は、ソースラインSLに連結され、ドレインセレクトトランジスタDSTのドレイン(drain)は、第1ビットラインBL1に連結されることができる。メモリセルMC1~MC16は、ソースセレクトトランジスタSSTとドレインセレクトトランジスタDSTとの間で直列に連結されることができる。互いに異なるストリングSTに含まれたソースセレクトトランジスタSSTのゲートは、ソースセレクトラインSSLに連結され、ドレインセレクトトランジスタDSTのゲートは、ドレインセレクトラインDSLに連結され、メモリセルMC1~MC16のゲートは、多数のワードラインWL1~WL16に連結されることができる。互いに異なるストリングSTに含まれたメモリセルの中で同じワードラインに連結されたメモリセルのグループを物理ページ(physical page)PPGとすることができる。したがって、メモリブロックBLKiには、ワードラインWL1~WL16の数だけの物理ページPPGが含まれることができる。
【0017】
メモリセルは、それぞれ1つのデータビットを記憶するシングルレベルセル(Single Level Cell)SLC、2つのデータビットを記憶するマルチレベルセル(Multi Level Cell)MLC、3つのデータビットを記憶するトリプルレベルセル(Triple Level Cell)TLC、または4つのデータビットを記憶することができるクアッドレベルセル(Quad Level Cell)QLCで構成されることができる。
【0018】
シングルレベルセル(single level cell)SLCは、1ビットのデータを記憶することができる。シングルレベルセルの1つの物理ページPPGは、1つの論理ページ(logical page)データを記憶することができる。1つの論理ページデータは、1つの物理ページPPGに含まれたセル数だけのデータビットを含むことができる。
【0019】
マルチレベルセル(Multi Level Cell)MLC、トリプルレベルセル(Triple Level Cell)TLC、およびクアッドレベルセル(Quad Level Cell)QLCは、2ビット以上のデータを記憶することができる。この場合、1つの物理ページPPGは、2以上の論理ページデータを記憶することができる。
【0020】
メモリセルは、2つ以上のサブメモリセルに分けられることができる。サブメモリセルのサイズは、互いに異なってもよい。例えば、メモリセルは、それぞれ第1サブメモリセルおよび前記第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含むことができる。メモリセルについては、以下の図2及び図3を参照してより詳細に説明する。
【0021】
また、メモリ装置100は、サブメモリセル情報記憶部140を含むことができる。サブメモリセル情報記憶部140は、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報を記憶することができる。サブメモリセルサイズ情報は、事前に記憶されていてもよい。一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、事前にメモリセルに対するイメージから断面積を比較することによって取得されることができる。他の一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、サブメモリセルに電圧を印加することによって流れる電流の大きさに基づいて取得されることができる。さらに他の一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、プログラム電圧印加によるしきい値電圧変更程度に基づいて取得されることができる。別の一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、電圧は増加型ステップパルスプログラミング(Incremental Step Pulse Programming:ISPP)の実行による結果に基づいて取得されることができる。ただし、サブメモリセルサイズ情報を取得する方法は、前述の例に限定されない。一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、メモリセルそれぞれに含まれた第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズを表す情報を含むことができる。他の一実施例では、サブメモリセルサイズ情報は、メモリセルそれぞれに含まれた第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差を表す情報を含むことができる。
【0022】
図1では、サブメモリセル情報記憶部140は、メモリセルアレイ110内に含まれるものとして示されているが、これに限定されるものではなく、サブメモリセル情報記憶部140は、メモリセルアレイ110の外部に形成された別途の記憶領域であってもよい。
【0023】
周辺回路120は、制御ロジック130の制御に従ってメモリセルアレイ110の選択された領域にプログラム動作、読み出し動作、または消去動作を実行するように構成されることができる。すなわち、周辺回路120は、制御ロジック130の制御に従ってメモリセルアレイ110を駆動することができる。例えば、周辺回路120は、制御ロジック130の制御に従って行ラインRLおよびビットラインBL1~BLnに様々な動作電圧を印加したり、印加された電圧をディスチャージしたりすることができる。
【0024】
具体的には、周辺回路120は、ロウデコーダ121、電圧生成部122、ページバッファグループ123、カラムデコーダ124、入出力回路125、およびセンシング回路126を含むことができる。
【0025】
ロウデコーダ121は、行ラインRLを介してメモリセルアレイ110に連結されることができる。行ラインRLは、少なくとも1つ以上のソース選択ライン、複数のワードライン、および少なくとも1つ以上のドレイン選択ラインを含むことができる。実施例では、ワードラインは、ノーマルワードラインとダミーワードラインを含むことができる。そして、行ラインRLは、パイプ選択ラインをさらに含んでもよい。
【0026】
ロウデコーダ121は、制御ロジック130の制御に応答して動作するように構成されることができる。ロウデコーダ121は、制御ロジック130からロウアドレスRADDを受信することができる。具体的には、ロウデコーダ121は、ロウアドレスRADDをデコードするように構成されることができる。ロウデコーダ121は、デコードされたロウアドレスRADDに従ってメモリブロックBLK1~BLKzのうちの少なくとも1つのメモリブロックを選択することができる。そして、ロウデコーダ121は、デコードされたアドレスに従って電圧生成部122が生成した電圧を少なくとも1つのワードラインに印加するように選択されたメモリブロックの少なくとも1つのワードラインを選択することができる。
【0027】
例えば、プログラム動作時に、ロウデコーダ121は、選択されたワードラインにプログラム電圧を印加し、非選択されたワードラインにプログラム電圧よりも低いレベルのプログラムパス電圧を印加することができる。プログラム検証動作時に、ロウデコーダ121は、選択されたワードラインに検証電圧を印加し、非選択されたワードラインに検証電圧よりも高い検証パス電圧を印加することができる。読み出し動作時に、ロウデコーダ121は、選択されたワードラインに読出し電圧を印加し、非選択されたワードラインに読み出し電圧よりも高い読み出しパス電圧を印加することができる。
【0028】
実施例では、メモリセルアレイ110の消去動作は、メモリブロック単位で実行されることができる。消去動作時に、ロウデコーダ121は、デコードされたアドレスに従って1つのメモリブロックを選択することができ、ロウデコーダ121は、選択されたメモリブロックに連結されるワードラインに接地電圧を印加することができる。
【0029】
電圧生成部122は、制御ロジック130の制御に応答して動作することができる。具体的には、電圧生成部122は、制御ロジック130の制御に応答して、メモリ装置100に供給される外部電源電圧を利用して、複数の電圧を生成するように構成されることができる。例えば、電圧生成部122は、制御ロジック130の制御に応答して、プログラム電圧、検証電圧、パス電圧、読出し電圧、および消去電圧などを生成することができる。すなわち、電圧生成部122は、動作信号OPSIGに応答して、プログラム、読み出し、および消去動作に用いられる様々な動作電圧Vopを生成することができる。
【0030】
実施例として、電圧生成部122は、外部電源電圧をレギュレートして内部電源電圧を生成することができる。電圧生成部122で生成された内部電源電圧は、メモリセルアレイ110の動作電圧として用いられることができる。
【0031】
実施例として、電圧生成部122は、外部電源電圧または内部電源電圧を利用して複数の電圧を生成することができる。例えば、電圧生成部122は、内部電源電圧を受信する複数のポンピングキャパシタを含み、制御ロジック130の制御に応答して、複数のポンピングキャパシタを選択的に活性化して複数の電圧を生成することができる。そして、生成された複数の電圧は、ロウデコーダ121によってメモリセルアレイ110に供給されることができる。
【0032】
ページバッファグループ123は、第1~第nページバッファPB1~PBnを含むことができる。第1~第nページバッファPB1~PBnは、それぞれ第1~第nビットラインBL1~BLnを介してメモリセルアレイ110に連結されることができる。そして、第1~第nページバッファPB1~PBnは、制御ロジック130の制御に応答して動作することができる。具体的には、第1~第nページバッファPB1~PBnは、ページバッファ制御信号PBSIGNALSに応答して動作することができる。例えば、第1~第nページバッファPB1~PBnは、第1~第nビットラインBL1~BLnを介して受信されたデータを一時記憶するか、読み出しまたは検証動作時にビットラインBL1~BLnの電圧または電流をセンシング(sensing)することができる。
【0033】
具体的には、プログラム動作時、第1~第nページバッファPB1~PBnは、選択されたワードラインにプログラムパルスが印加されると、入出力回路125を介して受信したデータDATAを第1~第nビットラインBL1~BLnを介して選択されたメモリセルに伝達することができる。伝達されたデータDATAに応じて選択されたページのメモリセルは、プログラムされることができる。プログラム許容電圧(例えば、接地電圧)が印加されるビットラインと連結されたメモリセルは、上昇したしきい値電圧を有することができる。プログラム禁止電圧(例えば、電源電圧)が印加されるビットラインと連結されたメモリセルのしきい値電圧は、維持されることができる。プログラム検証動作時、第1~第nページバッファPB1~PBnは、選択されたメモリセルから第1~第nビットラインBL1~BLnを介してページデータを読み取ることができる。
【0034】
カラムデコーダ124は、カラムアドレスCADDに応答して、入出力回路125とページバッファグループ123との間でデータを伝達することができる。例えば、カラムデコーダ124は、データラインDLを介して第1~第nページバッファPB1~PBnとのデータのやり取りをしたり、カラムラインCLを介して入出力回路125とのデータのやり取りをしたりすることができる。
【0035】
入出力回路125は、メモリコントローラ200から伝達されたコマンドCMDおよびアドレスADDRを制御ロジック130に伝達したり、カラムデコーダ124とデータDATAのやり取りをしたりすることができる。
【0036】
センシング回路126は、読み出し動作(read operation)または検証動作(verify operation)時、許容ビット信号VRY_BITに応答して基準電流を生成し、ページバッファグループ123から受信されたセンシング電圧VPBと基準電流によって生成された基準電圧とを比較して、パス信号PASSまたはフェイル信号FAILを出力することができる。
【0037】
制御ロジック130は、コマンドCMDおよびアドレスADDRに応答して、動作信号OPSIG、ロウアドレスRADD、ページバッファ制御信号PBSIGNALS、および許容ビット信号VRY_BITを出力して、周辺回路120を制御することができる。実施例では、制御ロジック130は、サブメモリセル情報記憶部140に記憶されたサブメモリセルサイズ情報に基づいて、メモリセルアレイ110内のサブメモリセルにデータを記憶するように周辺回路120を制御することができる。
【0038】
一実施例では、制御ロジック130は、第2サブメモリセルに記憶されるビット数が第1サブメモリセルに記憶されるビット数より多いように周辺回路120を制御することができる。他の一実施例では、制御ロジック130は、第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数が第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数より多いように周辺回路120を制御することができる。さらに他の一実施例では、第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅は、第1サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅より大きいように周辺回路120を制御することができる。
【0039】
制御ロジック130は、サブメモリセルのサイズ差またはサブメモリセルの特性差に影響を及ぼす要因に関する情報をさらに考慮してメモリセルにデータを記憶するように周辺回路120を制御することができる。例えば、制御ロジック130は、メモリブロックのアドレスに関する情報、ワードラインの層数に関する情報、メモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に関する情報、およびメモリダイの位置に関する情報をさらに考慮することができる。メモリブロックのアドレスに関する情報、ワードラインの層数に関する情報、メモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に関する情報、およびメモリダイの位置に関する情報などは、メモリセルアレイ110またはサブメモリセル情報記憶部140に記憶されているか、または外部のメモリコントローラから受信することができる。
【0040】
図2は、図1のメモリ装置に含まれたメモリセルアレイを説明するための斜視図である。
【0041】
図1及び図2を参照すると、メモリ装置100は、複数のビットラインBLに連結されたメモリセルアレイ110を含むことができる。メモリセルアレイ110は、3次元メモリセルアレイとして提供されることができる。このため、メモリセルアレイ110は、複数の導電膜115を含むゲート積層体GSTおよびゲート積層体GSTを貫通する複数のチャネル111、112並び複数のチャネル111、112とゲート積層体GSTとの間の複数のメモリ膜113、114を含むことができる。
【0042】
それぞれの導電膜115は、図2を参照して定義した第1方向DR1および第2方向DR2に沿って延びた平板状であり得る。それぞれの導電膜115の上面TSは、第1方向DR1および第2方向DR2に沿って延びることができ、図2を参照して定義した第3方向DR3に向かうことができる。図2を参照して定義した第3方向DR3は、基板に垂直な方向であり、メモリセルが積層される方向であり得る。
【0043】
複数の導電膜115は、第3方向DR3に離隔して積層されることができる。複数の導電膜115は、図1に示された少なくとも一層のソースセレクトラインSSL、複数のワードラインWL1~WL16、および少なくとも一層のドレインセレクトラインDSLとして提供されることができる。それぞれの導電膜115は、ドープ半導体膜、金属膜、および導電性金属窒化膜のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。ドープ半導体膜は、ドープシリコン膜を含むことができる。金属膜は、タングステン、銅、モリブデンなどを含むことができる。導電性金属窒化膜は、チタン窒化物、タンタル窒化物などを含むことができる。
【0044】
ゲート積層体GSTは、複数のチャネルホール116を含むことができる。複数のチャネルホール116は、複数の導電膜115を貫通するように第3方向DR3に延びることができる。ゲート積層体GST内での配置密度を高めるために、複数のチャネルホール116は、ジグザグに配列されることができる。
【0045】
複数のチャネル111、112は、複数の対を構成する複数の第1チャネル111および複数の第2チャネル112を含むことができる。複数の第1チャネル111および複数の第2チャネル112の複数の対は、複数のチャネルホール116に対応することができる。各対の第1チャネル111および第2チャネル112は、それに対応するチャネルホール116の内部に第2方向DR2に離隔して配列されることができる。実施例では、各対の第1チャネル111および第2チャネル112は、1つのチャネル構造が分離されることによって形成されたものであり得る。一実施例では、1つのチャネル構造は、カットによって第1チャネル111および第2チャネル112に分離されてもよい。
【0046】
複数のメモリ膜113、114は、複数の対を構成する複数の第1メモリ膜113および複数の第2メモリ膜114を含むことができる。複数の第1メモリ膜113および複数の第2メモリ膜114の複数の対は、複数のチャネルホール116に対応することができる。各対の第1メモリ膜113および第2メモリ膜114は、それに対応するチャネルホール116の内部に第2方向DR2に離隔して配列されることができる。
【0047】
複数の第1メモリ膜113および複数の第2メモリ膜114の複数の対は、複数の第1チャネル111および複数の第2チャネル112の複数の対に対応することができる。第1メモリ膜113は、それに対応する第1チャネル111とゲート積層体GSTとの間に配置されることができ、第2メモリ膜114は、それに対応する第2チャネル112とゲート積層体GSTとの間に配置されることができる。
【0048】
メモリセルアレイ110の複数のメモリセルは、複数の導電膜115のうちワードラインとチャネル構造の交差部に提供されることができる。ただし、チャネル構造が第1チャネル111および第2チャネル112に分離されることによって、メモリセルに含まれた第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、複数の導電膜115のうちワードラインと第1チャネル111の交差部およびワードラインと第2チャネル112の交差部に提供されることができる。各対の第1チャネル111および第2チャネル112は、同じチャネルホール116内で互いに離隔するので、第1チャネル111に沿って定義されたメモリセルストリングと第2チャネル112に沿って定義されたメモリセルストリングは、個別に制御されることができる。各対の第1チャネル111および第2チャネル112は、それぞれの導電膜115で取り囲まれることができる。言い換えれば、導電膜115は、それが配置された平面で各対の第1チャネル111および第2チャネル112を取り囲むように連続して延びることができる。一実施例では、導電膜115は、各対の第1チャネル111および第2チャネル112を取り囲むようにXY平面に沿って延びることができる。これにより、各対の第1チャネル111および第2チャネル112は、同じ導電膜115によって制御されることができる。
【0049】
図3は、図2のメモリセルアレイに含まれたメモリセルをより詳細に説明するための図である。
【0050】
図2及び図3を参照すると、第1チャネル111および第2チャネル112は、1つのチャネル構造が分離されることによって形成されたものであり得る。第1サブメモリセルは、第1チャネル111に連結されるように形成されることができる。例えば、第1サブメモリセルは、第1チャネル111の一断面に形成されることができる。第2サブメモリセルは、第2チャネル112に連結されるように形成されることができる。例えば、第2サブメモリセルは、第2チャネル112の一断面に形成されることができる。
【0051】
ただし、1つのチャネル構造をカットによって第1チャネル111および第2チャネル112に分離する場合、第1チャネル111の断面および第2チャネル112の断面は完全な対称を成すことは難しく、これにより、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、サイズが互いに異なることになる。実施例では、相対的にサイズの小さいサブメモリセルを第1サブメモリセル、相対的にサイズの大きいサブメモリセルを第2サブメモリセルと呼ぶことができる。
【0052】
前述のように、第1チャネルおよび第2チャネルは、第3方向に延びることができる。第3方向は、基板に垂直な方向にメモリセルが積層される方向であり得る。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、それぞれ第3方向に垂直なXY平面上に形成されることができる。
【0053】
図4a及び図4bは、本開示の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
【0054】
図4aおよび図4bを参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、互いに異なるドレインセレクトラインDSL1またはDSL2に連結されることができる。
【0055】
選択されたストリング内で第1ドレインセレクトラインDSL1と連結されたサブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。すなわち、第1サブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。
【0056】
選択されたストリング内で第2ドレインセレクトラインDSL2と連結されたサブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。すなわち、第2サブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。
【0057】
したがって、第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、互いに分離されたドレインセレクトラインDSL1またはDSL2によって個別に制御されることができる。例えば、選択されたストリングのうち、第2サブメモリセルを含む第2セルストリングCS2を選択しようとすると、第2ドレインセレクトラインDSL2には、これと連結されたサブメモリセルを選択できる選択電圧Vselが印加され、第1ドレインセレクトラインDSL1には、これと連結されたサブメモリセルを非選択できる非選択電圧Vunselが印加されることができる。ここで、選択電圧および非選択電圧は、それぞれ連結されたセルストリングを選択または非選択するためにドレインセレクトラインに印加される電圧を意味するだけであり、特定の値に限定されない。
【0058】
これにより、第1サブメモリセルが形成する第1セルストリングCS1および第2サブメモリセルが形成する第2セルストリングCS2は、互いに異なるドレインセレクトラインDSL1、DSL2を介して、分けて制御することができる。
【0059】
複数のメモリセルストリングCSは、共通ソースラインCSLに並列に連結されることができる。それぞれのメモリセルストリングCSは、複数のビットラインBLのうちそれに対応する1つのビットラインに連結されることができる。また、第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、同じソースセレクトラインSSLに連結されることができる。すなわち、共通ソースラインCSL、複数のビットラインBL、およびソースセレクトラインSSLは、複数のセルストリングCSに連結されることができる。例えば、第1セルストリングCS1および第2セルストリングCS2は、共通ソースラインCSL、互いに同じビットラインBL、およびソースセレクトラインSSLに連結されることができる。
【0060】
他の一実施例として、同じビットラインBLに連結された2個以上のセルストリングCS1、CS2は、同じドレインセレクトラインに連結されることができ、互いに分離された2個以上のソースセレクトラインにそれぞれ連結されることができる。さらに他の一実施例として、同じビットラインBLに連結された2個以上のセルストリングは、互いに分離された2個以上のドレインセレクトラインにそれぞれ連結されることができ、互いに分離された2個以上のソースセレクトラインにそれぞれ連結されることもできる。
【0061】
図5a及び図5bは、本開示の他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
【0062】
図5a及び図5bを参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、互いに異なるビットラインBL1またはBL2に連結されることができる。
【0063】
選択されたストリング内で第1ビットラインBL1と連結されたサブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。すなわち、第1サブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。
【0064】
選択されたストリング内で第2ビットラインBL2と連結されたサブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。すなわち、第2サブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。
【0065】
したがって、第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、互いに分離されたビットラインBL1またはBL2によって個別に制御されることができる。例えば、選択されたストリングのうち、第2サブメモリセルを含む第2セルストリングCS2を選択しようとすると、第2ビットラインBL2には、これと連結されたサブメモリセルを選択できる選択電圧Vselが印加され、第1ビットラインBL1には、これと連結されたサブメモリセルを非選択できる非選択電圧Vunselが印加されることができる。ここで、選択電圧および非選択電圧は、それぞれ連結されたサブメモリセルを選択または非選択するためにビットラインに印加される電圧を意味するだけであり、特定の値に限定されない。
【0066】
これにより、第1サブメモリセルが形成する第1セルストリングCS1および第2サブメモリセルが形成する第2セルストリングCS2は、互いに異なるビットラインBL1、BL2を介して、分けて制御されることができる。
【0067】
複数のメモリセルストリングCSは、共通ソースラインCSLに並列に連結されることができる。第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、同じソースセレクトラインSSLに連結されることができる。また、第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、同じドレインセレクトラインDSLに連結されることができる。すなわち、共通ソースラインCSL、ソースセレクトラインSSL、およびドレインセレクトラインDSLは、複数のセルストリングCSに連結されることができる。例えば、第1セルストリングCS1および第2セルストリングCS2は、共通ソースラインCSL、互いに同じソースセレクトラインSSL、および互いに同じドレインセレクトラインDSLに連結されることができる。
【0068】
図6a及び図6bは、本開示のさらに他の一実施例によるメモリセルアレイの連結構造を説明するための図である。
【0069】
図6a及び図6bを参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルは、互いに異なるワードラインWL1またはWL2に連結されることができる。
【0070】
選択されたストリング内で第1ワードラインWL1[1]~WL1[n]と連結されたサブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。すなわち、第1サブメモリセルは、第1セルストリングCS1を形成することができる。
【0071】
選択されたストリング内で第2ワードラインWL2[1]~WL2[n]と連結されたサブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。すなわち、第2サブメモリセルは、第2セルストリングCS2を形成することができる。
【0072】
したがって、第1セルストリングCS1と第2セルストリングCS2は、互いに分離されたワードラインWL1[1]~WL1[n]またはWL2[1]~WL2[n]によって個別に制御されることができる。例えば、選択されたストリングのうち、第2サブメモリセルを含む第2セルストリングCS2を選択しようとすると、第2ワードラインWL2[1]~WL2[n]には、これと連結されたサブメモリセルを選択できる選択電圧Vselが印加され、第1ワードラインWL1[1]~WL1[n]には、これと連結されたサブメモリセルを非選択できる非選択電圧Vunselが印加されることができる。ここで、選択電圧および非選択電圧は、それぞれ連結されたサブメモリセルを選択または非選択するためにワードラインに印加される電圧を意味するだけであり、特定の値に限定されない。
【0073】
これにより、第1サブメモリセルが形成する第1セルストリングCS1および第2サブメモリセルが形成する第2セルストリングCS2は、互いに異なるワードラインWL1、WL2を介して、分けて制御されることができる。
【0074】
また、第1セルストリングCS1は、第1ソースセレクトラインSSL1および第1ドレインセレクトラインDS1に連結されることができ、第2ストリングCS2は、第2ソースセレクトラインSSL2および第2ドレインセレクトラインDSL2に連結されることができる。
【0075】
複数のメモリセルストリングCSは、共通ソースラインCSLに並列に連結されることができる。それぞれのメモリセルストリングCSは、複数のビットラインBLのうち、それに対応する1つのビットラインに連結されることができる。共通ソースラインCSLおよび複数のビットラインBLは、複数のセルストリングCSに連結されることができる。例えば、第1セルストリングCS1および第2セルストリングCS2は、互いに同じビットラインBLおよび互いに同じ共通ソースラインCSLに連結されることができる。
【0076】
図7a及び図7bは、本開示によってプログラムされたサブメモリセルの一例を説明するための図である。
【0077】
図3図7a及び図7bを参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズは互いに異なってもよく、例えば、第2サブメモリセルのサイズが第1サブメモリセルのサイズより大きくてもよい。本明細書では、サブメモリセルのサイズはサブメモリセル断面の面積を意味することができる。
【0078】
相対的にサイズの大きいサブメモリセルは、相対的にサイズの小さいサブメモリセルに比べてセル特性がさらに優れることができる。例えば、相対的にサイズの大きいサブメモリセルは、しきい値電圧分布が配置されることが可能な電圧ウィンドウ(voltage window)が比較的広いことができる。電圧ウィンドウが広いメモリセルには、相対的に多いビット数のデータを記憶することができる。一方、電圧ウィンドウが相対的に狭いメモリセルに同じビット数のデータを記憶しようとすると、プログラム状態間の間隔が狭すぎたり、目標とするしきい値電圧がメモリセルの限界を外れる問題が発生したりし得るので、電圧ウィンドウが狭いメモリセルには、相対的に少ないビット数のデータが記憶されることができる。
【0079】
例えば、第1サブメモリセルは、図7aのように、消去状態Eから消去状態E及び第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態にプログラムされることができる。すなわち、第1サブメモリセルは、消去状態Eまたは第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態に含まれたしきい値電圧を有するようにプログラムされることができる。
【0080】
第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルは、図7bのように、消去状態Eから消去状態Eおよび第1~第7プログラム状態P1~P7のうちのいずれか1つの状態にプログラムされることができる。すなわち、第2サブメモリセルは、消去状態Eまたは第1~第7プログラム状態P1~P7のうちのいずれか1つの状態に含まれたしきい値電圧を有するようにプログラムされることができる。
【0081】
相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルに記憶されたビット数は、2bitであり得る。相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルに記憶されたビット数は、3bitであり得る。すなわち、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルに記憶されるビット数は、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルより多いことができる。
【0082】
図8a及び図8bは、本開示によってプログラムされたサブメモリセルの他の例を説明するための図である。
【0083】
図8a及び図8bを参照すると、第1サブメモリセルは、図8aのように、消去状態Eから消去状態Eおよび第1プログラム状態P1のうちのいずれか1つの状態にプログラムされ、第2サブメモリセルは、消去状態Eから第1~第3消去状態E0~E2および第1プログラム状態にプログラムされることができる。
【0084】
これによれば、第1サブメモリセルに記憶されたビット数および第2サブメモリセルに記憶されたビット数は全て1bitであって、同じであることができる。しかしながら、第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数は2個である一方、第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数は4個であって、異なることができる。
【0085】
すなわち、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数は、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数より多くてもよい。また、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されるビット数は同じであっても、サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい電圧分布数は、互いに異なってもよい。
【0086】
図9a及び図9bは、本開示によってプログラムされたサブメモリセルのさらに他の例を説明するための図である。
【0087】
図9a及び図9bを参照すると、第1サブメモリセルは、図9aのように、消去状態Eから消去状態Eおよび第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態にプログラムされることができる。すなわち、第1サブメモリセルは、消去状態Eまたは第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態に含まれたしきい値電圧を有するようにプログラムされることができる。
【0088】
また、第2サブメモリセルは、図9bのように、消去状態Eから消去状態Eおよび第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態にプログラムされることができる。すなわち、第2サブメモリセルは、消去状態Eまたは第1~第3プログラム状態P1~P3のうちのいずれか1つの状態に含まれたしきい値電圧を有するようにプログラムされることができる。
【0089】
これによれば、第1サブメモリセルに記憶されたビット数および第2サブメモリセルに記憶されたビット数は全て2bitであって、同じであることができる。また、第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数および第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数も4個であって、同じであることができる。
【0090】
しかしながら、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウは互いに異なってもよい。ここで、プログラム/消去ウィンドウの幅は、消去状態としきい値電圧が最も高いプログラム状態との間のしきい値電圧差と定義することができる。例えば、図9a及び図9bに示すように、消去状態Eに対応する最も高いしきい値電圧からしきい値電圧が最も高いプログラム状態である第3プログラム状態P3に対応する最も高いしきい値電圧の間の区間をプログラム/消去ウィンドウと定義することができる。
【0091】
すなわち、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウは、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウより広くてもよい。これにより、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルは、プログラム状態の間のしきい値電圧間隔が相対的に広いので、向上したプログラム性能を確保することができる。
【0092】
図10は、本開示の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
【0093】
図10を参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックのアドレスに基づいて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに対するプログラムを実行することができる。プログラムの実行の際に、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックのアドレスに従って、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上を異なって設定するかまたは同じく設定することができる。
【0094】
例えば、一部のメモリブロックは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きいと予想される一部のメモリブロックでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに異なって設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0095】
他の一部のメモリブロックは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さいと予想される一部のメモリブロックでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに同じく設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0096】
図11は、本開示の他の実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
【0097】
図11を参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたワードラインの層数に基づいて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに対するプログラムを実行することができる。ここで、ワードラインの層数は、基板に垂直な方向へのワードラインの高さを表すことができる。プログラムの実行の際に、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたワードラインの層数に応じて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上を異なって設定するかまたは同じく設定することができる。
【0098】
例えば、一部のワードラインでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きいと予想される一部のワードラインでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに異なって設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0099】
他の一部のワードラインでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さいと予想される一部のワードラインでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに同じく設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0100】
図12は、本開示の他の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
【0101】
図12を参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数(EW Cycle)に基づいて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに対するプログラムを実行することができる。プログラムの実行の際に、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に応じて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上を異なって設定するかまたは同じく設定することができる。
【0102】
例えば、消去/プログラムサイクル回数が一部範囲内に入る場合、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルの劣化度合いの差が所定の範囲を外れることができる。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルの劣化度合いの差が所定の範囲を外れると予想される消去/プログラムサイクル回数では、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに異なって設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0103】
消去/プログラムサイクル回数が前述の一部範囲を外れる場合、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルの劣化度合いの差が所定の範囲内であることができる。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルの劣化度合いの差が所定の範囲内であると予想される消去/プログラムサイクル回数では、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに同じく設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0104】
図13は、本開示のさらに他の一実施例によるメモリ装置の制御方法を説明するための図である。
【0105】
図13を参照すると、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたダイの位置に基づいて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに対するプログラムを実行することができる。プログラムの実行の際に、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルが含まれたダイの位置に応じて、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上を異なって設定するかまたは同じく設定することができる。
【0106】
例えば、一部のダイでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より大きいと予想される一部のダイでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに異なって設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0107】
他の一部のダイでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さくてもよい。第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズ差が所定の値より小さいと予想される一部のダイでは、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルに記憶されたビット数、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのしきい値電圧分布数、並びに第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウ幅のうちの1つ以上が互いに同じく設定されるようにプログラムを実行することができる。
【0108】
図14は、本開示の一実施例によるストレージ装置を説明するためのブロック図である。
【0109】
図14を参照すると、ストレージ装置50は、メモリ装置100、メモリコントローラ200、および補助メモリ装置300を含むことができる。
【0110】
ストレージ装置50は、携帯電話、スマートフォン、MP3プレーヤ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ゲーム機、ディスプレイ装置、タブレットPC、または車両用インフォテインメント(in-vehicle infotainment)システムなどのように、ホスト400の制御に従ってデータを記憶する装置であり得る。ストレージ装置50は、ホスト400との通信方式であるホストインタフェースに応じて様々な種類の記憶装置のうちのいずれか1つで具現されることができる。ストレージ装置50は、様々な種類のパッケージ(package)形態のうちのいずれか1つで具現されることができる。
【0111】
メモリ装置100は、データを記憶したり、記憶されたデータを利用したりすることができる。実施例では、メモリ装置100は、図1のメモリ装置100であり得る。具体的には、メモリ装置100は、メモリコントローラ200の制御に応答して動作することができる。メモリ装置100は、不揮発性メモリ装置または揮発性メモリ装置であり得る。
【0112】
メモリ装置100は、複数のメモリセルを含んだメモリセルアレイ110を含むことができる。メモリセルアレイ110は、複数のメモリブロックを含むことができる。各メモリブロックは、複数のメモリセルを含むことができ、1つのメモリブロックは、複数のページを含むことができる。ここで、ページは、メモリ装置100にデータを記憶したり、メモリ装置100に記憶されたデータを読み出したりする一つの単位であり得る。メモリセルは、それぞれ第1サブメモリセルおよび第1サブメモリセルよりサイズの大きい第2サブメモリセルを含むことができる。実施例では、第1サブメモリセルは、メモリセルが積層される方向に延びる第1チャネルに連結されることができ、第2サブメモリセルは、メモリセルが積層される方向に延びる第2チャネルに連結されることができる。第1チャネルおよび第2チャネルは、メモリセルが積層される方向に延びる1つのチャネル構造が分離されることによって形成されることができる。
【0113】
また、メモリ装置100は、サブメモリセル情報記憶部140を含むことができる。サブメモリセル情報記憶部140には、第1サブメモリセルおよび第2サブメモリセルのサイズに対するサブメモリセルサイズ情報が記憶されることができる。
【0114】
メモリ装置100は、メモリコントローラ200からコマンドおよびアドレスを受信することができる。メモリ装置100は、メモリセルアレイのうち受信されたアドレスによって選択された領域をアクセスするように構成されることができる。選択された領域をアクセスするということは、選択された領域に対して受信されたコマンドに該当する動作を実行することを意味できる。例えば、メモリ装置100は、書き込み動作(プログラム動作)、読み出し動作、および消去動作を実行することができる。ここで、プログラム動作は、メモリ装置100がアドレスによって選択された領域にデータを記録する動作であり得る。読み出し動作は、メモリ装置100がアドレスによって選択された領域からデータを読む動作を意味できる。消去動作は、メモリ装置100がアドレスによって選択された領域に記憶されたデータを消去する動作を意味できる。
【0115】
メモリコントローラ200は、ストレージ装置50の全体的な動作を制御することができる。具体的には、メモリコントローラ200は、ストレージ装置50に電源が印加されるとファームウェア(firmware)FWを実行することができる。ファームウェアFWは、ホスト400から入力された要求を受信したり、ホスト400に応答を出力したりするホストインタフェースレイヤ(Host Interface Layer)HIL、ホスト400のインタフェースとメモリ装置100のインタフェースとの間の動作を管理するフラッシュ変換レイヤ(Flash Translation Layer)FTL、およびメモリ装置100にコマンドを提供したり、メモリ装置100から応答を受信したりするフラッシュインタフェースレイヤ(Flash Interface Layer)FILを含むことができる。
【0116】
メモリコントローラ200は、ホスト400からデータと論理アドレス(Logical Address)LAの入力を受け、論理アドレスをメモリ装置100に含まれたデータが記憶されるメモリセルのアドレスを表す物理アドレス(Physical Address)PA にマッピングすることができる。論理アドレスは、論理ブロックアドレス(Logical Block Address)LBAであってもよく、物理アドレスは、物理ブロックアドレス(Physical Block Address)PBAであってもよい。
【0117】
メモリコントローラ200は、ホスト400の要求に応じてプログラム動作、読み出し動作、または消去動作などを実行するようにメモリ装置100を制御することができる。プログラム動作の際に、メモリコントローラ200は、ホスト400から書き込み要求を受信すると、書き込み要求に対応するプログラム動作を実行するようにメモリ装置100を制御することができる。より詳細には、メモリコントローラ200は、プログラムコマンド、物理ブロックアドレス、およびデータをメモリ装置100に提供することができる。
【0118】
メモリコントローラ200は、ホスト400からの要求とは関係なく、自律的にプログラム動作、読み出し動作、または消去動作を実行するようにメモリ装置100を制御することができる。例えば、メモリコントローラ200は、ウェアレベリング(wear leveling)、ガベージコレクション(garbage collection)、リードリクレイム(read reclaim)などのバックグラウンド動作(background operation)を実行するために用いられるプログラム動作、読み出し動作、または消去動作を実行するようにメモリ装置100を制御することができる。
【0119】
補助メモリ装置300は、メモリコントローラ200の内部に位置するか、またはメモリコントローラ200の外部に位置することができる。補助メモリ装置300は、例えば、バッファメモリまたはキャッシュメモリであり得るが、これに限定されない。補助メモリ装置300は、揮発性メモリ装置または不揮発性メモリ装置を含むことができ、例えば、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、DDR4 SDRAM、LPDDR4(Low Power Double Data Rate4) SDRAM、GDDR(Graphics Double Data Rate) SDRAM、LPDDR(Low Power DDR)、またはRDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)を含むことができる。
【0120】
メモリコントローラ200は、メモリ装置100内のサブメモリセル情報記憶部140に記憶されたサブメモリセルサイズ情報が補助メモリ装置300にロードされるように、メモリ装置100および補助メモリ装置300を制御することができる。メモリコントローラ200が外部ホスト400からメモリ装置100にデータを記憶することを要求する書き込み要求および書き込み要求に対応する書き込みデータを受信すると、メモリコントローラ200は、補助メモリ装置300にロードされたサブメモリセルサイズ情報に基づいて、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。
【0121】
メモリコントローラ200は、メモリブロックに関する情報をさらに考慮しながら、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。一実施例では、補助メモリ装置300にメモリ装置100内のメモリブロックのアドレスに関する情報がロードされることができ、メモリコントローラ200は、補助メモリ装置300にロードされたメモリブロックのアドレスに関する情報を参考して、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。
【0122】
メモリコントローラ200は、ワードラインに関する情報をさらに考慮しながら、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。一実施例では、補助メモリ装置300にメモリ装置100内のワードラインの層数に関する情報がロードされることができ、メモリコントローラ200は、補助メモリ装置300にロードされたワードラインの層数に関する情報を参考して、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。
【0123】
メモリコントローラ200は、消去/プログラムサイクルに関する情報をさらに考慮しながら、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。一実施例では、補助メモリ装置300にメモリ装置100内のメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に関する情報がロードされることができ、メモリコントローラ200は、補助メモリ装置300にロードされた消去/プログラムサイクル回数に関する情報を参考して、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。
【0124】
メモリ装置100は、複数のダイ(die)を含むことができ、メモリコントローラ200は、ダイに関する情報をさらに考慮しながら、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。一実施例では、補助メモリ装置300にメモリ装置100内のダイの位置に関する情報がロードされることができ、メモリコントローラ200は、補助メモリ装置300にロードされたダイの位置に関する情報を参考して、書き込みデータをメモリ装置100に記憶することができる。
【0125】
一実施例では、メモリコントローラ200は、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルに記憶されるビット数が、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルに記憶されるビット数より多いようにメモリ装置100を制御することができる。
【0126】
他の一実施例では、メモリコントローラ200は、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数が、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルがプログラムされる状態に対応するしきい値電圧分布数より多いようにメモリ装置100を制御することができる。
【0127】
さらに他の一実施例では、メモリコントローラ200は、相対的にサイズの大きい第2サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウが、相対的にサイズの小さい第1サブメモリセルのプログラム/消去ウィンドウより大きいようにメモリ装置100を制御することができる。
【0128】
ホスト400は、様々な通信方式のうちの少なくとも1つを利用してストレージ装置50と通信することができる。ホスト400は、ストレージ装置50にコマンド、アドレス、およびデータを提供することができる。
【0129】
図15は、図14のメモリコントローラの他の一実施例を説明するための図である。
【0130】
図15を参照すると、メモリコントローラ1000は、プロセッサ1010、内部メモリ1020、エラー訂正回路1030、ホストインタフェース1040、バッファメモリインタフェース1050、およびメモリインタフェース1060を含むことができる。
【0131】
プロセッサ1010は、メモリ装置100を制御するための各種演算を実行したり、様々なコマンド(commands)を生成したりすることができる。プロセッサ1010は、ホスト400から要求(request)を受信すると、受信された要求に応じてコマンドを生成し、生成されたコマンドをキューコントローラ(図示せず)に伝送することができる。プロセッサ1010は、メモリ装置100に対するその後の動作を、メモリインタフェース1060がメモリ装置100から受信した検証結果に基づいて制御することができる。
【0132】
内部メモリ1020は、メモリコントローラ1000の動作に必要な様々な情報を記憶することができる。例えば、内部メモリ1020は、論理(logical)、物理(physical)アドレスマップテーブル(address map tables)を含むことができる。一実施例では、内部メモリ1020は、図14の補助メモリ装置300として機能することができる。この場合、サブメモリセルサイズ情報が内部メモリ1020にロードされることができる。また、メモリ装置100内のメモリブロックのアドレスに関する情報、メモリ装置100内のワードラインの層数に関する情報、メモリ装置100内のメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に関する情報、および/またはメモリ装置100内のダイの位置に関する情報が内部メモリ1020にロードされることができる。
【0133】
エラー訂正回路1030は、エラー訂正コード(Error Correcting Code)ECCを利用してメモリ装置100から受信されたデータのエラーを検出し、訂正するように構成される。プロセッサ1010は、エラー訂正回路1030のエラー検出結果に応じて読み取り電圧を調節し、再読み取りを実行するようにメモリ装置100を制御することができる。例示的な実施例として、エラー訂正ブロックは、メモリコントローラ1000の構成要素として提供されることができる。
【0134】
ホストインタフェース1040は、メモリコントローラ1000とホスト400との間でコマンド、アドレス、およびデータ等のやり取りをすることができる。例えば、ホストインタフェース1040は、ホスト400から要求(request)、アドレス、およびデータなどを受信でき、メモリ装置100から読み出されたデータをホスト400に出力することができる。ホストインタフェース1040は、様々なプロトコルを用いてホスト400と通信することができる。実施例では、ホストインタフェース1040は、ホスト400から書き込み要求、書き込みデータ、および書き込みデータが記憶されるアドレスを受信することができる。
【0135】
バッファメモリインタフェース1050は、プロセッサ1010とバッファメモリ(図示せず)との間でデータを伝送することができる。バッファメモリ(図示せず)は、メモリコントローラ1000の動作メモリまたはキャッシュメモリとして用いられることができ、ストレージ装置内で用いられるデータを記憶することができる。プロセッサ1010によって、バッファメモリは、リードバッファ、ライトバッファ、マップバッファなどとして用いられることができる。一実施例では、バッファメモリは、図14の補助メモリ装置300として機能することができる。この場合、サブメモリセルサイズ情報がバッファメモリにロードされることができ、バッファメモリインタフェース1050は、メモリ装置100から読み出されたサブメモリセルサイズ情報をバッファメモリに記憶することができる。また、メモリ装置100内のメモリブロックのアドレスに関する情報、メモリ装置100内のワードラインの層数に関する情報、メモリ装置100内のメモリブロックの消去/プログラムサイクル回数に関する情報、および/またはメモリ装置100内のダイの位置に関する情報もまたバッファメモリインタフェース1050によってバッファメモリにロードされることができる。バッファメモリがメモリコントローラ1000の内部に含まれる場合には、バッファメモリインタフェース1050は省略されてもよい。
【0136】
メモリインタフェース1060は、メモリコントローラ1000とメモリ装置100との間でコマンド、アドレス、およびデータなどのやり取りをすることができる。例えば、メモリインタフェース1060は、チャネル(channel)を介してメモリ装置100にコマンド、アドレス、およびデータなどを伝送することができ、メモリ装置100からデータなどを受信することができる。メモリインタフェース1060は、プロセッサ1010の指示に従って、メモリ装置100に対してプログラム動作を実行することができる。実施例では、メモリインタフェース1060は、プロセッサ1010の指示に従って、メモリ装置100からサブメモリセルサイズ情報を受信することができる。また、メモリインタフェース1060は、プロセッサ1010の指示に従って、メモリ装置100に書き込みデータを記憶することができる。また、メモリインタフェース1060は、メモリ装置100からプログラム動作に対する結果を受信することができる。
【符号の説明】
【0137】
50 ストレージ装置
100 メモリ装置
110 メモリセルアレイ
120 周辺回路
130 制御ロジック
140 サブメモリセル情報記憶部
200 メモリコントローラ
300 補助メモリ装置
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15