(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129792
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】バッテリーパック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/291 20210101AFI20240919BHJP
H01M 50/209 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/55 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/242 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/298 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/505 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20240919BHJP
H01M 50/249 20210101ALN20240919BHJP
H01M 50/251 20210101ALN20240919BHJP
【FI】
H01M50/291
H01M50/209
H01M50/55 101
H01M50/242
H01M50/298
H01M50/505
H01M50/284
H01M50/249
H01M50/251
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024007386
(22)【出願日】2024-01-22
(31)【優先権主張番号】10-2023-0032570
(32)【優先日】2023-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】150-20 Gongse-ro,Giheung-gu,Yongin-si, Gyeonggi-do, 446-902 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】金 杠栗
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA03
5H040AA07
5H040AS01
5H040AS07
5H040AT02
5H040AT06
5H040AY05
5H040AY10
5H040CC23
5H040CC38
5H040DD04
5H040DD05
5H040DD08
5H040NN03
5H043AA02
5H043AA19
5H043CA05
5H043CA22
5H043FA04
5H043FA06
5H043LA21
(57)【要約】
【課題】バッテリーセルを安定的に支持することができ、各バッテリーセルの間の高さの偏差を減少できるバッテリーパックを提供する
【解決手段】トレー;前記トレー上で相互離隔して配置され、バッテリーセルを備える複数個の単位モジュール;前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを第1方向に支持する第1支持部材;及び前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを前記第1方向と異なる第2方向に支持する第2支持部材;を含んでバッテリーパックを構成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレー;
前記トレー上で相互離隔して配置され、バッテリーセルを備える複数個の単位モジュール;
前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを第1方向に支持する第1支持部材;及び
前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを前記第1方向と異なる第2方向に支持する第2支持部材;を含むことを特徴とするバッテリーパック。
【請求項2】
前記第1支持部材は、
隣り合う前記単位モジュールの間に配置される第1ケース;及び
前記第1ケースと交差して配置され、前記単位モジュールの端部と向かい合うように配置される第2ケース;を含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
それぞれの前記単位モジュールに備えられる前記バッテリーセルは、複数個で形成され、前記第1ケースの長さ方向に沿って一列に配列されることを特徴とする、請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記第2支持部材は、
隣り合う前記単位モジュールの間に配置される第2支持本体;及び
前記第2支持本体から延長され、隣り合う前記単位モジュールを前記トレーに向かって加圧する加圧部;を含むことを特徴とする、請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記第2支持本体は、長さ方向が前記第1ケースの長さ方向と並んで配置され、前記第1ケース及び前記第2ケース上に載置されることを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記第2支持部材は、前記第2支持本体を前記第1ケース及び前記第2ケースに固定させる固定部;をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
前記固定部は、
前記第2支持本体から延長され、前記第1ケース及び前記第2ケースのうち少なくともいずれか一つの内部に挿入される整列部材;及び
前記第2支持本体を貫通し、前記第1ケース及び前記第2ケースのうち少なくともいずれか一つと締結される締結部材;を含むことを特徴とする、請求項6に記載のバッテリーパック。
【請求項8】
前記加圧部は、
前記第2支持本体の一側から延長され、隣り合う前記単位モジュールのうちいずれか一つと向かい合うように配置される第1フランジ;
前記第2支持本体の他側から延長され、隣り合う前記単位モジュールのうち残りの一つと向かい合うように配置される第2フランジ;
前記第1フランジに固定され、隣り合う前記単位モジュールのうちいずれか一つに備えられた前記バッテリーセルを加圧する第1加圧部材;及び
前記第2フランジに固定され、隣り合う前記単位モジュールのうち残りの一つに備えられた前記バッテリーセルを加圧する第2加圧部材;を含むことを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、弾性変形可能に備えられることを特徴とする、請求項8に記載のバッテリーパック。
【請求項10】
前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、前記バッテリーセルの上側面の一部と接触することを特徴とする、請求項8に記載のバッテリーパック。
【請求項11】
前記バッテリーセルには、前記バッテリーセルの上側面から突出する接続端子が形成され、前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、前記接続端子と離隔して配置されることを特徴とする、請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項12】
前記第2支持部材は、前記第2支持本体の剛性を補強する補強部;をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項13】
前記補強部は、前記第2支持本体の内部に配置され、前記第2支持本体の長さ方向に沿って相互離隔して配置される複数個の補強リブ;を含むことを特徴とする、請求項12に記載のバッテリーパック。
【請求項14】
前記トレー上でワイヤリングハーネスを支持する第3支持部材;をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項15】
前記第3支持部材は、
前記第2支持本体に固定されるクリップホルダー;及び
前記クリップホルダーによって支持され、前記第2支持本体から前記ワイヤリングハーネスを所定間隔だけ離隔させるクリップ;を含むことを特徴とする、請求項14に記載のバッテリーパック。
【請求項16】
前記クリップホルダーは、複数個で備えられ、複数個の前記クリップホルダーは、前記第2支持本体の長さ方向に沿って相互離隔して配置されることを特徴とする、請求項15に記載のバッテリーパック。
【請求項17】
複数個の前記単位モジュールと電気的に連結される接続部材;及び
前記トレー上に配置され、前記接続部材と連結され、複数個の前記単位モジュールの動作を制御する制御部;をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のバッテリーパック。
【請求項18】
前記接続部材は、
前記バッテリーセルと電気的に連結される第1バスバー;
隣り合う前記単位モジュールを電気的に連結させる第2バスバー;及び
複数個の前記単位モジュールを前記制御部と電気的に連結させる第3バスバー;を含むことを特徴とする、請求項17に記載のバッテリーパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーパックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯用電話機などの携帯用電子製品の需要が急激に増大し、ロボット、電気自動車などの商用化が本格化されることによって、反復的な充放電が可能な高性能二次電池に対する研究が活発に進められている。
【0003】
このような二次電池は、携帯型電子機器などの小型装置のみならず、電気自動車や電力貯蔵装置(Energy Storage System;ESS)などの中大型装置にも駆動用やエネルギー貯蔵用として広く用いられている。特に、中大型装置の場合、バッテリーの出力及び/又は容量を向上させるために、多数の二次電池セルが互いに電気的に連結された形態で一つのバッテリーモジュールを構成し、このようなバッテリーモジュールが多数連結され、一つのバッテリーパックを構成することができる。
【0004】
近年、このような二次電池セルを絶縁体と共に羅列することによって単位モジュールを構成し、このような単位モジュールをハウジング構造に装着して組み立てた後で電気的に連結し、バッテリーパックを直ぐに形成するセルトゥーパック(Cell To Pack、CTP)技術が注目を浴びている。
【0005】
従来は、このような単位モジュールを電気的に連結するためにバスバーを単位モジュールの電極タブに溶接して付着しなければならないが、この場合、単位モジュールの間に高さの差が存在すると、バスバーと電極タブが共に溶接されないか、溶接後に完全に付着しないので互いに分離される。
【0006】
また、バッテリーパックは、製造後に振動評価などの性能評価過程を経るようになる。しかし、従来のバッテリーパックは、水平方向の振動の場合、単位モジュールを取り囲んでいるハウジング構造を通じて耐久性を確保できるが、単位モジュールを上下に支持できる構造の部材によって垂直方向の振動に脆弱である。
【0007】
本発明の背景技術は、日本登録特許公報第5853417号(2015.12.18登録、発明の名称:電気自動車のバッテリーパック構造)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、バッテリーセルを安定的に支持することができ、各バッテリーセルの間の高さの偏差を減少できるバッテリーパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るバッテリーパックは、トレー;前記トレー上で相互離隔して配置され、バッテリーセルを備える複数個の単位モジュール;前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを第1方向に支持する第1支持部材;及び前記トレーに対して複数個の前記単位モジュールを前記第1方向と異なる第2方向に支持する第2支持部材;を含む。
【0011】
また、前記第1支持部材は、隣り合う前記単位モジュールの間に配置される第1ケース;及び前記第1ケースと交差して配置され、前記単位モジュールの端部と向かい合うように配置される第2ケース;を含むことができる。
【0012】
また、それぞれの前記単位モジュールに備えられる前記バッテリーセルは、複数個で形成され、前記第1ケースの長さ方向に沿って一列に配列されてもよい。
【0013】
また、前記第2支持部材は、隣り合う前記単位モジュールの間に配置される第2支持本体;及び前記第2支持本体から延長され、隣り合う前記単位モジュールを前記トレーに向かって加圧する加圧部;を含むことができる。
【0014】
また、前記第2支持本体は、長さ方向が前記第1ケースの長さ方向と並んで配置され、前記第1ケース及び前記第2ケース上に載置されてもよい。
【0015】
また、前記第2支持部材は、前記第2支持本体を前記第1ケース及び前記第2ケースに固定させる固定部;をさらに含むことができる。
【0016】
また、前記固定部は、前記第2支持本体から延長され、前記第1ケース及び前記第2ケースのうち少なくともいずれか一つの内部に挿入される整列部材;及び前記第2支持本体を貫通し、前記第1ケース及び前記第2ケースのうち少なくともいずれか一つと締結される締結部材;を含むことができる。
【0017】
また、前記加圧部は、前記第2支持本体の一側から延長され、隣り合う前記単位モジュールのうちいずれか一つと向かい合うように配置される第1フランジ;前記第2支持本体の他側から延長され、隣り合う前記単位モジュールのうち残りの一つと向かい合うように配置される第2フランジ;前記第1フランジに固定され、隣り合う前記単位モジュールのうちいずれか一つに備えられた前記バッテリーセルを加圧する第1加圧部材;及び前記第2フランジに固定され、隣り合う前記単位モジュールのうち残りの一つに備えられた前記バッテリーセルを加圧する第2加圧部材;を含むことができる。
【0018】
また、前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、弾性変形可能に備えられてもよい。
【0019】
また、前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、前記バッテリーセルの上側面の一部と接触してもよい。
【0020】
また、前記バッテリーセルには、前記バッテリーセルの上側面から突出する接続端子が形成され、前記第1加圧部材と前記第2加圧部材は、前記接続端子と離隔して配置されてもよい。
【0021】
また、前記第2支持部材は、前記第2支持本体の剛性を補強する補強部;をさらに含むことができる。
【0022】
また、前記補強部は、前記第2支持本体の内部に配置され、前記第2支持本体の長さ方向に沿って相互離隔して配置される複数個の補強リブ;を含むことができる。
【0023】
また、前記トレー上でワイヤリングハーネスを支持する第3支持部材;をさらに含むことができる。
【0024】
また、前記第3支持部材は、前記第2支持本体に固定されるクリップホルダー;及び前記クリップホルダーによって支持され、前記第2支持本体から前記ワイヤリングハーネスを所定間隔だけ離隔させるクリップ;を含むことができる。
【0025】
また、前記クリップホルダーは、複数個で備えられ、複数個の前記クリップホルダーは、前記第2支持本体の長さ方向に沿って相互離隔して配置されてもよい。
【0026】
また、複数個の前記単位モジュールと電気的に連結される接続部材;及び前記トレー上に配置され、前記接続部材と連結され、複数個の前記単位モジュールの動作を制御する制御部;をさらに含むことができる。
【0027】
また、前記接続部材は、前記バッテリーセルと電気的に連結される第1バスバー;隣り合う前記単位モジュールを電気的に連結させる第2バスバー;及び複数個の前記単位モジュールを前記制御部と電気的に連結させる第3バスバー;を含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係るバッテリーパックは、第1支持部材と第2支持部材がそれぞれ単位モジュールをトレーに対して平行な方向及び垂直な方向に支持することによって、水平方向に対する振動耐久性のみならず、垂直方向に対する耐久性を全て向上させることができる。
【0029】
また、本発明に係るバッテリーパックは、単位モジュールをトレーに向かって加圧する加圧部によって各バッテリーセルの高さを一定に維持することによって、各バッテリーセルの間の接続品質を改善することができる。
【0030】
また、本発明に係るバッテリーパックは、第1加圧部材と第2加圧部材がバッテリーセルの上側面の一部と接触することによって接続部材との干渉が防止され、接続部材の設置工程の便宜性をより向上させることができる。
【0031】
また、本発明に係るバッテリーパックは、第1加圧部材と第2加圧部材が弾性変形可能に形成されることによって、バッテリーセルの形状とは関係なく、バッテリーセルとの十分な接触面積を確保することができ、順次羅列した複数個のバッテリーセルの全てに対して接触状態を一定に維持することができる。
【0032】
また、本発明に係るバッテリーパックは、単位モジュール上でワイヤリングハーネスを支持する第3支持部材によってワイヤリングハーネスが隣接部品との干渉によって損傷することを防止し、複数個のワイヤリングハーネスの間のもつれ現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す平面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る単位モジュールの構成を概略的に示す拡大図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る第1支持部材の構成を概略的に示す斜視図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る第1支持部材の構成を概略的に示す平面図である。
【
図7】本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す斜視図である。
【
図8】本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す底面斜視図である。
【
図9】本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す正面図である。
【
図10】本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す平面図である。
【
図11】本発明の一実施例に係る第2支持部材の設置状態を概略的に示す斜視図である。
【
図12】本発明の一実施例に係る第2支持部材の設置状態を概略的に示す正面図である。
【
図13】本発明の一実施例に係る第2支持部材の組み立て過程を概略的に示す図である。
【
図14】本発明の一実施例に係る第2支持部材の組み立て過程を概略的に示す図である。
【
図15】本発明の一実施例に係る第2支持部材の組み立て過程を概略的に示す図である。
【
図16】本発明の一実施例に係る第3支持部材の構成を概略的に示す斜視図である。
【
図17】本発明の一実施例に係る第3支持部材の構成を概略的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付の各図面を参照して、本発明に係るバッテリーモジュールの実施例を説明する。
【0035】
この過程で図面に示した各線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上、誇張して図示する場合がある。また、後述する各用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザー及び運用者の意図又は慣例によって変わり得る。そのため、これらの用語は、本明細書全般にわたった内容に基づいて定義されるべきであろう。
【0036】
また、本明細書において、一つの部分が他の部分と「連結(又は接続)」されているとしたとき、これは、「直接連結(又は接続)」されている場合のみならず、その中間に他の部材を挟んで「間接的に連結(又は接続)」されている場合も含む。本明細書において、一つの部分が一つの構成要素を「含む(又は備える)」としたとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに「含む(又は備える)」ことができることを意味する。
【0037】
また、本明細書で使用される構成要素に対する「ユニット」、「モジュール」又は「部」は、少なくとも一つの機能又は動作を行う。そして、「ユニット」、「モジュール」又は「部」は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって機能又は動作することができる。また、特定のハードウェアで行わなければならないか、少なくとも一つのプロセッサで行われる「ユニット」、「モジュール」又は「部」を除外した複数の「ユニット」、複数の「モジュール」又は複数の「部」は、少なくとも一つのモジュールに統合されてもよい。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味を有さない限り、複数の表現を含む。
【0038】
また、本明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を称することができる。同一の参照符号又は類似する各参照符号が特定の図面で言及又は説明されていないとしても、それらの符号は、他の図面に基づいて説明され得る。また、特定の図面に参照符号が表示されていない部分があったとしても、その部分は、他の各図面に基づいて説明され得る。また、本出願の各図面に含まれた細部構成要素の個数、形状、大きさ及び大きさの相対的な差などは、理解の便宜のために設定されたものであって、各実施例を制限しなく、多様な形態で具現され得る。
【0039】
図1は、本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す斜視図で、
図2は、本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す分解斜視図で、
図3は、本発明の一実施例に係るバッテリーパックの構成を概略的に示す平面図である。
【0040】
図1乃至
図3を参照すると、本実施例に係るバッテリーパック1は、トレー100、単位モジュール200、第1支持部材300、及び第2支持部材400を含むことができる。
【0041】
トレー100は、バッテリーパック1の下側の外観を形成し、後述する単位モジュール200、第1支持部材300、第2支持部材400などを全体的に支持する。
【0042】
本実施例に係るトレー100は、ほぼ平板の形状を有するように形成されてもよい。トレー100は、
図1を基準にしてXY平面と平行をなすように配置されてもよい。トレー100は、単位モジュール200、第1支持部材300、第2支持部材400などから加えられる荷重による破損、変形などを防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。トレー100の断面形状は、
図2に示した四角形の形状に限定されなく、多角形、円形などの多様な形状に変形実施が可能である。
【0043】
トレー100には、バッテリーパック1の側面の外観を形成する外郭ケース110が設置されてもよい。外郭ケース110は、トレー100上に配置された単位モジュール200、第1支持部材300、第2支持部材400などがトレー100から離脱することを防止する構成として機能することができる。外郭ケース110は、トレー100上に単位モジュール200、第1支持部材300、第2支持部材400などが収容され得る空間を設けるためにトレー100の縁部に沿って配置されてもよい。
【0044】
本実施例に係る外郭ケース110は、第1外郭ケース111及び第2外郭ケース112を含むことができる。
【0045】
第1外郭ケース111は、ほぼ梁(beam)、柱などの形態を有するように形成され、トレー100の上側に配置されてもよい。第1外郭ケース111は、長さ方向がトレー100の長さ方向、すなわち、
図1を基準にしてX軸と並んで配置されてもよい。第1外郭ケース111は、下側面がトレー100の上側面に載置されてもよい。第1外郭ケース111は、ボルティング、接着、溶接、嵌合、係合などの多様な種類の結合方式によってトレー100と一体に結合され得る。第1外郭ケース111は、外部の衝撃などによる変形、破損などを防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。第1外郭ケース111の高さは、単位モジュール200の高さなどによって多様に設計変更が可能である。
【0046】
第1外郭ケース111は、一対で備えられてもよい。一対の第1外郭ケース111は、互いに平行に配置されてもよい。一対の第1外郭ケース111は、トレー100の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸方向に沿って相互離隔して配置されてもよい。一対の第1外郭ケース111は、トレー100の幅方向の両端部の縁部にそれぞれ配置されてもよい。
【0047】
第2外郭ケース112は、ほぼ梁、柱などの形態を有するように形成され、トレー100の上側に配置されてもよい。第2外郭ケース112は、第1外郭ケース111と交差して配置されてもよい。より具体的には、第2外郭ケース112は、長さ方向がトレー100の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸と並んで配置されてもよい。第2外郭ケース112は、トレー100の長さ方向の一端部(
図1を基準にして左側端部)の縁部に配置されてもよい。第2外郭ケース112は、両端部が一対の第1外郭ケース111の内側面と向かい合うように配置されてもよい。第2外郭ケース112の両端部は、ボルティング、接着、溶接、嵌結、係合などの多様な種類の結合方式によって第1外郭ケース111と一体に結合され得る。
【0048】
第2外郭ケース112は、下側面がトレー100の上側面に載置されてもよい。第2外郭ケース112は、ボルティング、接着、溶接などの多様な種類の結合方式によってトレー100と一体に結合され得る。第2外郭ケース112は、外部の衝撃などによる変形、破損などを防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。第2外郭ケース112は、第1外郭ケース111の高さに対応する高さで形成されてもよい。
【0049】
図1乃至
図3は、第2外郭ケース112が一つであることを例として挙げて図示しているが、第2外郭ケース112の個数は、これに限定されなく、単位モジュール200の位置などによって一対で形成され、トレー100の長さ方向の両端部の縁部にそれぞれ配置されることも可能であり、多様な変形実施が可能である。
【0050】
外郭ケース110の上側には、バッテリーパック1の上側の外観を形成するカバー120が設置されてもよい。カバー120は、外郭ケース110によって取り囲まれたトレー100の上側空間を覆い、トレー100上に配置された単位モジュール200、第1支持部材300、及び第2支持部材400に異物などが流入することを遮断する構成として機能することができる。本実施例に係るカバー120は、内部が空いており、下側面が開口されたボックス形状を有するように形成されてもよい。カバー120は、下側面が外郭ケース110の上側に載置されてもよい。カバー120は、ボルティング、接着、溶接などによって外郭ケース110と一体に結合されてもよく、嵌合、係合などによって外郭ケース110に着脱可能に結合されることも可能である。
【0051】
単位モジュール200は、トレー100上に設置され、充電及び放電動作によって電力を貯蔵及び供給する。単位モジュール200は、複数個で備えられてもよい。複数個の単位モジュール200は、トレー100上で相互離隔して配置されてもよい。一例として、複数個の単位モジュール200は、トレー100上でトレー100の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸と並んだ方向に沿って相互離隔して配置されてもよい。
図1乃至
図3は、単位モジュール200が4個で形成されることを例として挙げて図示しているが、単位モジュール200の個数は、これに限定されなく、多様な個数に設計変更が可能である。
【0052】
図4は、本発明の一実施例に係る単位モジュールの構成を概略的に示す拡大図である。
【0053】
本実施例に係る単位モジュール200は、バッテリーセル210を含むことができる。
【0054】
バッテリーセル210は、図面には示していないが、セパレーター(図示せず)を挟み、その両側に正極板(図示せず)と負極板(図示せず)が配置される電極組立体(図示せず)を内部に備え、既に設定された量の電力を充電及び放電できる多様な種類の二次電池として例示され得る。
【0055】
本実施例に係るバッテリーセル210は、ほぼ直方体のボックス形態を有するように形成されてもよい。バッテリーセル210の幅は、バッテリーセル210の長さより大きく形成されてもよい。バッテリーセル210は、幅方向がトレー100の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸と並んで配置されてもよい。
【0056】
バッテリーセル210は、複数個で備えられてもよい。この場合、複数個のバッテリーセル210は、トレー100の長さ方向、すなわち、
図1を基準にしてX軸と並んだ方向に沿って一列に配列されてもよい。それぞれの単位モジュール200に備えられるバッテリーセル210の個数は、同一であってもよく、これと異なり、互いに異なることも可能である。バッテリーセル210の個数は、
図1乃至
図3に示した事項に限定されなく、多様な個数に設計変更が可能である。
【0057】
以下では、それぞれの単位モジュール200を構成するバッテリーセル210が複数個であることを例として挙げて説明するが、これに限定されなく、それぞれの単位モジュール200は、一つのバッテリーセル210でのみ構成されることも可能である。
【0058】
バッテリーセル210には、バッテリーセル210の上側面から上方に突出する接続端子211が形成されてもよい。
【0059】
本実施例に係る接続端子211は、バッテリーセル210の正極と連結される第1接続端子211a、及びバッテリーセル210の負極と連結される第2接続端子211bを含むことができる。第1接続端子211aと第2接続端子211bは、バッテリーセル210の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸と並んだ方向に所定間隔だけ離隔して配置されてもよい。第1接続端子211aと第2接続端子211bとの間の間隔は、バッテリーセル210の幅の大きさより小さくてもよい。この場合、第1接続端子211aと第2接続端子211bは、それぞれバッテリーセル210の幅方向の両端部から所定距離だけ離隔した位置に配置されてもよい。これによって、第1接続端子211aと第2接続端子211bは、後述する第2支持部材400がバッテリーセル210と接触し得る空間を設けることができる。
【0060】
いずれか一つの単位モジュール200でX軸方向に沿って配列された複数個のバッテリーセル210は、第1接続端子211aと第2接続端子211bがトレー100の長さ方向に沿って交互に位置するように配置されてもよい。すなわち、
図4を基準にしてX軸方向に沿って隣り合うように配置された一対のバッテリーセル210のうちいずれか一つのバッテリーセル210に形成された第1接続端子211aと第2接続端子211bは、それぞれY軸方向を基準にして左側及び右側に配置されてもよく、残りの一つのバッテリーセル210に形成された第1接続端子211aと第2接続端子211bは、それぞれ右側及び左側に配置されてもよい。
【0061】
第1支持部材300は、トレー100に対して複数個の単位モジュール200を第1方向に支持する。ここで、第1方向は、
図1乃至
図3を基準にしてXY平面と平行に配置される全ての方向であることを例示することができる。すなわち、第1支持部材300は、トレー100上で複数個の単位モジュール200をトレー100に対して平行な方向に支持する構成として機能することができる。これによって、第1支持部材300は、外部から印加される外力によって複数個の単位モジュール200がトレー100に対して平行な方向に振動することを抑制することができる。
【0062】
図5は、本発明の一実施例に係る第1支持部材の構成を概略的に示す斜視図で、
図6は、本発明の一実施例に係る第1支持部材の構成を概略的に示す平面図である。
【0063】
図5及び
図6を参照すると、本実施例に係る第1支持部材300は、第1ケース310及び第2ケース320を含むことができる。
【0064】
第1ケース310は、隣り合う単位モジュール200の間に配置される。第1ケース310は、単位モジュール200をトレー100の幅方向、すなわち、
図1を基準にしてY軸と並んだ方向に支持する構成として機能することができる。
【0065】
本実施例に係る第1ケース310は、ほぼ梁、柱などの形態を有するように形成されてもよい。第1ケース310は、隣り合う単位モジュール200がトレー100の幅方向に所定間隔だけ離隔することによって、隣り合う単位モジュール200の間に形成される空間内に配置され得る。第1ケース310は、長さ方向がいずれか一つの単位モジュール200で複数個のバッテリーセル210が羅列した方向、すなわち、トレー100の長さ方向と並んで配置されてもよい。第1ケース310は、両側面がそれぞれ隣り合う単位モジュール200に備えられるバッテリーセル210の側面と接触してもよい。第1ケース310の高さは、単位モジュール200の高さより低く形成されてもよい。
【0066】
第1ケース310は、下側面がトレー100の上側面に載置されてもよい。第1ケース310は、ボルティング、接着、溶接、嵌合、係合などの多様な種類の結合方式によってトレー100と一体に結合され得る。第1ケース310は、外部の衝撃などによる変形、破損などを防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。
【0067】
第1ケース310は、複数個で備えられてもよい。複数個の第1ケース310は、隣り合う単位モジュール200の間ごとに個別的に配置されてもよい。第1ケース310の具体的な個数は、単位モジュール200の個数によって多様に設計変更が可能である。
【0068】
第2ケース320は、第1ケース310と交差して配置され、単位モジュール200の端部と向かい合うように配置される。第2ケース320は、単位モジュール200をトレー100の長さ方向、すなわち、
図1を基準にしてX軸と並んだ方向に支持する構成として機能することができる。
【0069】
本実施例に係る第2ケース320は、ほぼ梁、柱などの形態を有するように形成されてもよい。第2ケース320は、長さ方向が第1ケース310に対して垂直に配置されてもよい。第2ケース320は、トレー100の長さ方向に沿って一列に羅列した複数個のバッテリーセル210のうち終端に位置したバッテリーセル210と向かい合うように配置されてもよい。第2ケース320は、内側面がX軸に対して垂直なバッテリーセル210の側面と接触してもよい。この場合、第2ケース320は、複数個の単位モジュール200の終端にそれぞれ位置した複数個のバッテリーセル210と同時に接触してもよい。第2ケース320の高さは、単位モジュール200の高さより低く形成されてもよい。
【0070】
第2ケース320は、下側面がトレー100の上側面に載置されてもよい。第1ケース310は、ボルティング、接着、溶接、嵌合、係合などの多様な種類の結合方式によってトレー100と一体に結合され得る。第2ケース320は、外部の衝撃などによる変形、破損などを防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。
【0071】
第2ケース320は、複数個で備えられてもよい。一例として、第2ケース320は、一対で備えられてもよい。一対の第2ケース320は、単位モジュール200の両端に配置されたバッテリーセル210とそれぞれ向かい合うように配置されてもよい。一対の第2ケース320のうちいずれか一つの第2ケース320は、第2外郭ケース112が配置されていないトレー100の長さ方向の他端部に配置されてもよい。この場合、該当の第2ケース320は、単位モジュール200をX軸方向に支持すると同時に、第2外郭ケース112の機能を同時に行うことができる。
【0072】
第2支持部材400は、トレー100に対して複数個の単位モジュール200を第1方向と異なる第2方向に支持する。ここで、第2方向は、
図1乃至
図3を基準にしてZ軸と並んだ方向であることを例示することができる。すなわち、第2支持部材400は、トレー100上で複数個の単位モジュール200をトレー100に対して垂直な方向に支持する構成として機能することができる。これによって、第2支持部材400は、外部から印加される外力によって複数個の単位モジュール200がトレー100に対して垂直な方向に振動することを抑制することができる。また、第2支持部材400は、複数個のバッテリーセル210の高さを一定に維持し、各バッテリーセル210の間の接続性能を改善することができる。
【0073】
第2支持部材400は、複数個で備えられてもよい。それぞれの第2支持部材400は、複数個の単位モジュール200のうち隣り合うように配置された一対の単位モジュール200を個別的に支持することができる。
【0074】
図7は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す斜視図で、
図8は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す底面斜視図で、
図9は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す正面図で、
図10は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の構成を概略的に示す平面図で、
図11は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の設置状態を概略的に示す斜視図で、
図12は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の設置状態を概略的に示す正面図である。
【0075】
図7乃至
図12を参照すると、本実施例に係る第2支持部材400は、第2支持本体410及び加圧部420を含むことができる。
【0076】
第2支持本体410は、隣り合う単位モジュール200の間に配置され、後述する加圧部420を支持する。それぞれの第2支持部材400に備えられる第2支持本体410は、隣り合う単位モジュール200の間に個別的に配置されてもよい。
【0077】
本実施例に係る第2支持本体410は、内部が空洞になっており、上側面が開口されたボックス形態を有するように形成されてもよい。第2支持本体410は、長さ方向が第1ケース310の長さ方向と並んで配置されてもよい。第2支持本体410は、下側面が第1ケース310の上側面に載置されてもよい。第2支持本体410は、第1ケース310より長く形成されてもよい。これによって、第2支持本体410の下側面の両端部は、それぞれ一対の第2ケース320の上側面に載置され得る。第2支持本体410は、Y軸方向に対して垂直な両側面がそれぞれ隣り合う一対の単位モジュール200の側面と向かい合うように配置されてもよい。
【0078】
加圧部420は、第2支持本体410から延長され、隣り合う単位モジュール200をトレー100に向かって加圧する。すなわち、加圧部420は、隣り合う単位モジュール200にトレー100に対して垂直な方向に加圧力を付加することによってバッテリーセル210の上下振動を抑制し、各バッテリーセル210の間の高さを一定に整列させる構成として機能することができる。
【0079】
本実施例に係る加圧部420は、第1フランジ421、第2フランジ422、第1加圧部材423、及び第2加圧部材424を含むことができる。
【0080】
第1フランジ421は、第2支持本体410の一側から延長され、隣り合う単位モジュール200のうちいずれか一つの単位モジュール200と向かい合うように配置される。
【0081】
本実施例に係る第1フランジ421は、第2支持本体410の上端部からトレー100の幅方向に沿って一側(
図9を基準にして左側)に水平に延長される板の形態を有するように形成されてもよい。第1フランジ421は、下側面が第2支持本体410の一側(
図12を基準にして左側)に位置した単位モジュール200を構成する複数個のバッテリーセル210の上側面と向かい合うように配置されてもよい。第1フランジ421の下側面は、バッテリーセル210の上側面と所定間隔だけ離隔して配置されてもよい。第1フランジ421は、後述する第1加圧部材423とバッテリーセル210との間で発生する加圧力による変形を防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。
【0082】
第2フランジ422は、第2支持本体410の他側から延長され、隣り合う単位モジュール200のうち残りの一つの単位モジュール200と向かい合うように配置される。
【0083】
本実施例に係る第2フランジ422は、第2支持本体410の上端部からトレー100の幅方向に沿って他側(
図9を基準にして右側)、すなわち、第1フランジ421と反対方向に水平に延長される板の形態を有するように形成されてもよい。第2フランジ422は、下側面が第2支持本体410の他側(
図12を基準にして右側)に位置した単位モジュール200を構成する複数個のバッテリーセル210の上側面と向かい合うように配置されてもよい。第2フランジ422の下側面は、バッテリーセル210の上側面と所定間隔だけ離隔して配置されてもよい。第2フランジ422は、後述する第2加圧部材424とバッテリーセル210との間で発生する加圧力による変形を防止できるように金属などの高い剛性の材質で形成されてもよい。
【0084】
第1加圧部材423は、第1フランジ421に固定され、隣り合う単位モジュール200のうちいずれか一つに備えられたバッテリーセル210をトレー100に向かって加圧する。
【0085】
本実施例に係る第1加圧部材423は、ほぼパッドの形態を有するように形成されてもよい。第1加圧部材423は、上側面が第1フランジ421の下側面に一体に固定されてもよい。
【0086】
第1加圧部材423は、第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320上に載置されることによって、下側面が第2支持本体410の一側(
図12を基準にして左側)に位置した単位モジュール200を構成する複数個のバッテリーセル210の上側面と接触し、バッテリーセル210を下方に加圧することができる。
【0087】
第2加圧部材424は、第2フランジ422に固定され、隣り合う単位モジュール200のうち残りの一つに備えられたバッテリーセル210をトレー100に向かって加圧する。
【0088】
本実施例に係る第2加圧部材424は、ほぼパッドの形態を有するように形成されてもよい。第2加圧部材424は、上側面が第2フランジ422の下側面に一体に固定されてもよい。
【0089】
第2加圧部材424は、第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320上に載置されることによって、下側面が第2支持本体410の他側(
図12を基準にして右側)に位置した単位モジュール200を構成する複数個のバッテリーセル210の上側面と接触し、バッテリーセル210を下方に加圧することができる。
【0090】
第1加圧部材423と第2加圧部材424は、バッテリーセル210の上側面から突出する接続端子211と離隔して配置され、バッテリーセル210の上側面の一部と接触してもよい。より具体的には、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、バッテリーセル210の上側面の全体領域のうち第1接続端子211aと第2接続端子211bの外側に位置したバッテリーセル210の上側面の縁部領域に接触してもよい。これによって、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、バッテリーセル210の電気的な連結構造との干渉が防止され得る。
【0091】
第1加圧部材423と第2加圧部材424は、弾性変形可能に備えられてもよい。例えば、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、多孔性ゴムスポンジ、シリコーンなどの弾性変形可能な材質からなってもよい。これによって、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、バッテリーセル210の形状とは関係なく、バッテリーセル210との十分な接触面積を確保することができ、トレー100の長さ方向に沿って一列に羅列した複数個のバッテリーセル210の全てに対して接触状態を維持することができる。
【0092】
本実施例に係る第2支持部材400は、固定部430をさらに含むことができる。
【0093】
固定部430は、第2支持本体410を第1ケース310及び第2ケース320に固定させる。これによって、固定部430は、第1ケース310及び第2ケース320上で第2支持本体410が離脱することを防止し、バッテリーセル210に対する加圧部420の加圧状態を維持させることができる。
【0094】
本実施例に係る固定部430は、整列部材431及び締結部材432を含むことができる。
【0095】
整列部材431は、第2支持本体410から延長される。整列部材431は、第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320に載置される過程で第1ケース310及び第2ケース320のうち少なくともいずれか一つの内部に挿入され、第2支持本体410を定位置に整列させる。これによって、整列部材431は、第1支持部材300に対する第2支持部材400の組み立ての効率及び便宜性を向上させることができる。
【0096】
以下では、整列部材431が第2ケース320の内部に挿入されることを例として挙げて説明するが、整列部材431は、これに限定されなく、第1ケース310に挿入されたり、第1ケース310及び第2ケース320の全てに挿入されることも可能である。
【0097】
本実施例に係る整列部材431は、第2支持本体410から下方に垂直に延長される棒の形態を有するように形成されてもよい。整列部材431は、第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320に載置されることによって、第2ケース320の上側面を垂直に貫通して形成された整列ホール321を介して第2ケース320の内部に挿入され得る。これによって、整列部材431は、第1ケース310及び第2ケース320に対する第2支持本体410の載置位置の基準点を提供することができる。
【0098】
整列部材431は、一対で備えられてもよい。一対の整列部材431は、それぞれの第2ケース320の内部に個別的に挿入されてもよい。これによって、一対の整列部材431は、第2支持本体410を第1ケース310と並んで整列させることができる。
【0099】
締結部材432は、第2支持本体410を貫通し、第1ケース310及び第2ケース320のうち少なくともいずれか一つと締結され、第2支持本体410を第1ケース310及び第2ケース320と一体に結合させる。締結部材432は、複数個で備えられてもよい。複数個の締結部材432は、第2支持本体410の長さ方向に沿って相互離隔して配置されてもよい。
【0100】
以下では、締結部材432が第1ケース310と締結されることを例として挙げて説明するが、締結部材432は、これに限定されなく、第2ケース320と締結されたり、第1ケース310及び第2ケース320の全てと締結されることも可能である。
【0101】
本実施例に係る締結部材432は、外周面にねじ山が備えられたねじの形態を有するように形成されてもよい。締結部材432は、第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320上に載置された後、第2支持本体410の底面に形成された第1締結ホール411と、第1ケース310の上側面に形成された第2締結ホール311とを順次貫通し得る。この場合、締結部材432は、外周面が第2締結ホール311の内周面にねじ結合され、第2支持本体410と第1ケース310とを一体に結合させることができる。
【0102】
以上では、締結部材432がねじであることを例として挙げて説明したが、締結部材432は、これに限定されなく、リベットなどの第2支持本体410と第1ケース310及び第2ケース320とを一体に結合できる多様な種類の結合手段に設計変更が可能である。
【0103】
本実施例に係る第2支持部材400は、補強部440をさらに含むことができる。
【0104】
補強部440は、第2支持本体410の剛性を補強し、外部から加えられる衝撃などによって第2支持本体410が変形又は損傷することを防止する構成として機能する。
【0105】
本実施例に係る補強部440は、第2支持本体410の長さ方向に沿って相互離隔して配置される複数個の補強リブ441を含むことができる。
【0106】
補強リブ441は、ほぼ板の形態を有するように形成され、第2支持本体410の内部に配置されてもよい。補強リブ441は、両端部がY軸に対して垂直な第2支持本体410の幅方向の内側面にそれぞれ結合されてもよい。補強リブ441は、第2支持本体410と同一の材質で形成されたり、第2支持本体410より高い剛性を有する材質で形成されてもよい。補強リブ441の厚さ、個数などは、第2支持本体410の材質、大きさなどによって多様に設計変更が可能である。
【0107】
以下では、本実施例に係る第2支持部材400の組み立て過程を詳細に説明する。
【0108】
図13乃至
図15は、本発明の一実施例に係る第2支持部材の組み立て過程を概略的に示す図である。
【0109】
図13を参照すると、トレー100上に単位モジュール200及び第1支持部材300が設置された状態で、第2支持本体410が隣り合う単位モジュール200の間に進入される。
【0110】
第2支持本体410が第1ケース310及び第2ケース320の上側面に載置されることによって、整列部材331は、整列ホール321を介して第2ケース320の内部に挿入される。
【0111】
第2支持本体410は、第1ケース310及び第2ケース320に対する相対位置が整列され、第1ケース310及び第2ケース320に仮組み立てされる。
【0112】
図14を参照すると、第2支持本体410の位置が整列された後、締結部材432は、第2支持本体410と第1ケース310とを一体に結合させる。
【0113】
一例として、締結部材432は、第1締結ホール411を介して第2支持本体410の底面を貫通し、外周面が第2締結ホール311の内周面にねじ結合され、第2支持本体410と第1ケース310とを一体に結合させることができる。
【0114】
図15を参照すると、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、第2支持本体410を基準にして隣り合う単位モジュール200に備えられたバッテリーセル210の上側面にそれぞれ接触し、締結部材432の締結動作によってバッテリーセル210を下方に加圧する。
【0115】
第1加圧部材423と第2加圧部材424は、複数個のバッテリーセル210のうち相対的に高い位置に配置されたバッテリーセル210を下側に移動させ、複数個のバッテリーセル210の間の高さを一定に整列させる。
【0116】
その後、第1加圧部材423と第2加圧部材424は、それ自体の弾性変形によって複数個のバッテリーセル210との接触状態を維持し、バッテリーセル210をトレー100に対して垂直な方向に支持する。
【0117】
本実施例に係るバッテリーパック1は、第3支持部材500をさらに含むことができる。
【0118】
第3支持部材500は、単位モジュール200と外部の電子機器との間の電力伝達を媒介する複数個のワイヤリングハーネスWをトレー100上で支持する。これによって、第3支持部材500は、ワイヤリングハーネスWが隣接部品との干渉によって損傷することを防止し、複数個のワイヤリングハーネスWの間のもつれ現象を防止することができる。
【0119】
図16は、本発明の一実施例に係る第3支持部材の構成を概略的に示す斜視図で、
図17は、本発明の一実施例に係る第3支持部材の構成を概略的に示す平面図である。
【0120】
図16及び
図17を参照すると、本実施例に係る第3支持部材500は、クリップホルダー510及びクリップ520を含むことができる。
【0121】
クリップホルダー510は、第2支持本体410に固定され、後述するクリップ520を支持する。
【0122】
本実施例に係るクリップホルダー510は、上側面が開口された中空型の円筒状を有するように形成されてもよい。クリップホルダー510は、第2支持本体410の内部に配置されてもよい。クリップホルダー510は、外周面が第2支持本体410の内側面に一体に固定されてもよい。クリップホルダー510は、複数個で備えられてもよい。複数個のクリップホルダー510は、第2支持本体410の長さ方向に沿って相互離隔して配置されてもよい。クリップホルダー510の個数、間隔などは、第2支持本体410の長さなどによって多様に設計変更が可能である。
【0123】
クリップ520は、クリップホルダー510によって支持され、第2支持本体410からワイヤリングハーネスWを所定間隔だけ離隔させる。
【0124】
本実施例に係るクリップ520は、下端部がクリップホルダー510の中空の内部に挿入され、上端部が第2支持本体410の上側に突出してもよい。クリップ520は、上端部の直径が調節可能に備えられ、内周面がワイヤリングハーネスWの外周面を把持できるケーブルタイの形態を有するように形成されてもよい。しかし、クリップ520の形態は、このような事項に限定されなく、第2支持本体410の上側に所定距離だけ離隔した位置でワイヤリングハーネスWを支持できる多様な種類の固定手段に設計変更が可能である。
【0125】
第3支持部材500は、上述したように、ワイヤリングハーネスWを第2支持本体410の上側で支持する形態に限定されなく、ワイヤリングハーネスWを第2支持本体410の内部で支持する形態で形成されることも可能である。
【0126】
本実施例に係るバッテリーパック1は、接続部材600及び制御部700をさらに含むことができる。
【0127】
接続部材600は、複数個の単位モジュール200と電気的に連結される。すなわち、接続部材600は、複数個の単位モジュール200に備えられたバッテリーセル210及び単位モジュール200と後述する制御部700とを電気的に連結させる構成として機能する。
【0128】
以下では、接続部材600が複数個の単位モジュール200に備えられたバッテリーセル210を全て直列に連結させることを例として挙げて説明するが、接続部材600は、これに限定されなく、複数個の単位モジュール200に備えられたバッテリーセル210の一部又は全部を並列に連結させることも可能である。
【0129】
本実施例に係る接続部材600は、第1バスバー610、第2バスバー620、及び第3バスバー630を含むことができる。
【0130】
第1バスバー610は、いずれか一つの単位モジュール200に備えられたバッテリーセル210と電気的に連結される。本実施例に係る第1バスバー610は、導電性の材質を含む直線型の板の形態を有するように形成されてもよい。第1バスバー610は、両端がそれぞれいずれか一つの単位モジュール200で隣り合うように配置された一対のバッテリーセル210のうちいずれか一つの第1接続端子211a及び残りの一つの第2接続端子211bと連結されてもよい。第1バスバー610は、複数個で備えられてもよい。それぞれの第1バスバー610は、いずれか一つの単位モジュール200で隣り合うように配置された一対のバッテリーセル210に対して個別的に連結されてもよい。これによって、第1バスバー610は、いずれか一つの単位モジュール200に備えられた複数個のバッテリーセル210を直列に連結させることができる。
【0131】
第2バスバー620は、隣り合う単位モジュール200を電気的に連結させる。本実施例に係る第2バスバー620は、導電性の材質を含む「コ」の字状の板の形態を有するように形成されてもよい。第2バスバー620は、両端がそれぞれ隣り合う単位モジュール200の終端に位置した一対のバッテリーセル210のうちいずれか一つの第1接続端子211a及び残りの一つの第2接続端子211bと連結されてもよい。第2バスバー620は、複数個で備えられてもよい。それぞれの第2バスバー620は、隣り合うように配置された一対の単位モジュール200に対して個別的に連結されてもよい。これによって、第2バスバー620は、複数個の単位モジュール200を直列に連結させることができる。
【0132】
第3バスバー630は、複数個の単位モジュール200を後述する制御部700と電気的に連結させる。本実施例に係る第3バスバー630は、導電性の材質を含む板の形態を有するように形成されてもよい。
【0133】
第3バスバー630は、一対で備えられてもよい。一対の第3バスバー630のうちいずれか一つの第3バスバー630は、両端がそれぞれトレー100の幅方向に沿って相互離隔して配置された複数個の単位モジュール200のうち一端部に配置された単位モジュール200の第1接続端子211a及び制御部700の負極端子(図示せず)に連結されてもよい。また、一対の第3バスバー630のうち残りの一つの第3バスバー630は、両端が複数個の単位モジュール200のうち他端部に配置された単位モジュール200の第2接続端子211b及び制御部700の正極端子(図示せず)に連結されてもよい。これによって、第3バスバー630は、複数個の単位モジュール200を制御部700と直列に連結させることができる。
【0134】
制御部700は、接続部材600及びワイヤリングハーネスWと電気的に連結され、複数個の単位モジュール200の動作を全般的に制御する。制御部700は、トレー100上に設置され、単位モジュール200と相互離隔して配置されてもよい。本実施例に係る制御部700は、複数個の単位モジュール200の電圧、電流及び/又は温度をリアルタイムでモニタリングし、モニタリングされた情報に基づいて単位モジュール200の充電及び放電動作を能動的に制御できる通常のバッテリーシステムの電子制御装置、例えば、バッテリー管理システム(BMS:battery management system)、バッテリーモニタリングユニット(BMU:battery monitoring unit)、バッテリー分離装置(BDU:battery disconnect unit)又はバッテリージャンクションボックス(BJB:battery junction box)を含むことができる。このような電子制御装置は、集積回路(IC:integrated circuit)、マイクロコントローラー(μC:microcontroller)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)などで具現されたり、これらの組み合わせで構成され得る。
【0135】
本発明は、図面に示した実施例を参考にして説明したが、これは例示的なものに過ぎなく、当該技術の属する分野で通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解するだろう。
【0136】
したがって、本発明の技術的保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって定められるべきであろう。
【符号の説明】
【0137】
100 トレー
110 外郭ケース
120 カバー
200 単位モジュール
300 第1支持部材
400 第2支持部材
500 第3支持部材
600 接続部材