IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 雪印メグミルク株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-食品製造装置および食品製造方法 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130308
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】食品製造装置および食品製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23P 20/15 20160101AFI20240920BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240920BHJP
   A23L 5/00 20160101ALI20240920BHJP
   B41M 5/00 20060101ALN20240920BHJP
【FI】
A23P20/15
B41J2/01 125
B41J2/01
A23L5/00 A
B41M5/00 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039961
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】711002926
【氏名又は名称】雪印メグミルク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】森繁 直樹
【テーマコード(参考)】
2C056
2H186
4B035
4B048
【Fターム(参考)】
2C056EA05
2C056EE18
2C056FB01
2C056FB07
2C056HA41
2C056HA44
2H186AA18
2H186FB05
2H186FB07
4B035LC16
4B035LP31
4B035LT11
4B048PE08
4B048PN03
4B048PN20
4B048PN23
(57)【要約】
【課題】印刷が施された食品を効率的に製造することができる食品製造装置および食品製造方法を提供する。
【解決手段】食品製造装置1は、印刷が施された食品FDを製造する装置であって、原料液MLを冷却し、原料液MLの表面MSに当該表面MSが固化またはゲル化した被印刷層PLを形成する第1冷却部5と、原料液MLの被印刷層PLに印刷を施す印刷部6と、印刷が施された原料液MLを冷却し、原料液ML全体が固化またはゲル化した食品FDを形成する第2冷却部8とを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷が施された食品を製造する食品製造装置であって、
原料液を冷却し、前記原料液の表面に当該表面が固化またはゲル化した被印刷層を形成する第1冷却部と、
前記原料液の前記被印刷層に前記印刷を施す印刷部と、
前記印刷が施された原料液を冷却し、前記原料液全体が固化またはゲル化した食品を形成する第2冷却部とを備えていることを特徴とする食品製造装置。
【請求項2】
前記印刷が施された原料液を前記第2冷却部による冷却前に封止する封止部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の食品製造装置。
【請求項3】
前記第1冷却部による冷却前に前記原料液に消泡剤を付加する消泡剤付加部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食品製造装置。
【請求項4】
印刷が施された食品を製造する食品製造方法であって、
原料液を冷却し、前記原料液の表面に当該表面が固化またはゲル化した被印刷層を形成する第1冷却工程と、
前記原料液の前記被印刷層に前記印刷を施す印刷工程と、
前記印刷が施された原料液を冷却し、前記原料液全体が固化またはゲル化した食品を形成する第2冷却工程とを実施することを特徴とする食品製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品製造装置および食品製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷が施された食品を製造する食品製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-180881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような従来の食品製造装置は、製造された食品に印刷を施すものであるため、食品を製造した後に改めて印刷を施さなければならず、印刷が施された食品を効率的に製造することができないという問題がある。特に、充填時は液状でその後に硬化することで製品になる商品(プリン等)においては、充填直後の液体状の表面に印刷を施そうとしても印刷がにじみ不可能であるため、一度商品を硬化させた後にあらためて印刷を行う必要がある。
【0005】
本発明の目的は、印刷が施された食品を一連の製造工程の中で効率的に製造することができる食品製造装置および食品製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の食品製造装置は、印刷が施された食品を製造する食品製造装置であって、原料液を冷却し、前記原料液の表面に当該表面が固化またはゲル化した被印刷層を形成する第1冷却部と、前記原料液の前記被印刷層に前記印刷を施す印刷部と、前記印刷が施された原料液を冷却し、前記原料液全体が固化またはゲル化した食品を形成する第2冷却部とを備えている。
【0007】
本発明によれば、第1冷却部で原料液の表面を固化またはゲル化して被印刷層を形成し、印刷部で被印刷層に印刷を施した上で、第2冷却部で原料液を固化またはゲル化して食品を形成するので、食品を製造した後に改めて印刷を施さなくてもよく、印刷が施された食品を一連の製造工程の中で効率的に製造することができる。
【0008】
本発明の食品製造装置は、前記印刷が施された原料液を前記第2冷却部による冷却前に封止する封止部を備えていてもよい。
【0009】
本発明によれば、印刷が施された原料液を第2冷却部による冷却前に封止するので、原料液への異物の落下混入を防止することができ、食品の品質をより良く確保することができる。
【0010】
本発明の食品製造装置は、前記第1冷却部による冷却前に前記原料液に消泡剤を付加する消泡剤付加部を備えていてもよい。
【0011】
本発明によれば、第1冷却部による冷却前に原料液に消泡剤を付加するので、原料液に被印刷層を形成する際に、泡による凹凸が被印刷層に生じることを防止することができ、印刷した印刷像を被印刷層により鮮明に定着させることができる。
【0012】
本発明の食品製造方法は、印刷が施された食品を製造する食品製造方法であって、原料液を冷却し、前記原料液の表面に当該表面が固化またはゲル化した被印刷層を形成する第1冷却工程と、前記原料液の前記被印刷層に前記印刷を施す印刷工程と、前記印刷が施された原料液を冷却し、前記原料液全体が固化またはゲル化した食品を形成する第2冷却工程とを実施する。
【0013】
本発明によれば、上述した食品製造装置と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る食品製造装置の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の記載において方向を表す場合、食品製造装置1を図1に示すように配置した状態を基準とし、上がZ軸の矢印方向で下がその逆方向、左がX軸の矢印方向で右がその逆方向、前がY軸と平行な図1中手前方向で後がその逆方向とする。
【0016】
図1において、食品製造装置1は、印刷が施された食品FDを製造する装置である。
本実施形態の場合、食品製造装置1は、原料から調製されたゲル化性溶液を原料液MLとして、プリンやゼリー等のゲル状食品を製造する。
【0017】
食品製造装置1は、搬送部2と、充填部3と、消泡剤付加部4と、第1冷却部5と、印刷部6と、封止部7と、第2冷却部8とを備えている。なお、食品製造装置1は、食品印刷装置を含んでおり、消泡剤付加部4、第1冷却部5、および印刷部6によって、食品印刷装置が構成される。
【0018】
搬送部2は、ベルトコンベアやローラコンベア等のコンベアで構成され、容器CUの搬送方向に直交する方向(前後方向)に並んだ複数の容器CUを搬送方向に搬送する。
【0019】
充填部3は、原料液MLを貯留するホッパーやタンク等の貯留部31と、貯留部31に接続された充填ノズル32とを備え、充填ノズル32から容器CUに原料液MLを充填する。
【0020】
消泡剤付加部4は、容器CUに充填された原料液MLに生じる泡を消すものであり、第1冷却部5による冷却前に原料液MLに消泡剤DAを付加する。消泡剤付加部4は、消泡剤DAを貯留するホッパーやタンク等の貯留部41と、貯留部41に接続された吹付ノズル42とを備えている。
本実施形態の場合、消泡剤付加部4は、吹付ノズル42から消泡剤DAとしてのアルコールを原料液MLの表面MSに吹き付けることで、原料液MLに消泡剤DAを付加する。
【0021】
第1冷却部5は、原料液MLを冷却し、原料液MLの表面MSに当該表面MSが固化またはゲル化した被印刷層PLを形成する。第1冷却部5は、ファンや送風機等の送風手段51と、送風手段51に接続され、原料液MLの表面MSに冷気やエア等の気体を吹き付けるフードやノズル等の気体吹付部52とを備えている。
送風手段51は、本実施形態の場合、熱交換機やペルチェ素子等の図示しない冷却手段を備え、当該冷却手段で冷却された気体を気体吹付部52に送風する。
【0022】
印刷部6は、原料液MLの被印刷層PLに印刷を施す。印刷部6は、印刷用の可食インクを貯留する図示しないインクタンクと、インクタンクに接続され、可食インクを吹き出す可動式の印刷ヘッドとしてのインクジェットノズル61と、印刷された印刷像PIを撮像する撮像部62とを備えている。
インクジェットノズル61は、電動スライダやエアスライダ等の駆動部63によって左右方向に移動可能に構成されている。
撮像部62は、カメラ、ビデオ等の撮像機器や、イメージセンサ等の撮像素子などで個構成され、原料液MLの被印刷層PLに印刷された印刷像PIを撮像することで、正しく印刷が施されたかを識別する。特にデジタル印刷を用いた場合、印刷像PIが一定ではなく、無限大にランダムな像になることが想定されることから、出力したデータ通りに印刷されているかを識別できる本工程は重要な役割を果たす。
【0023】
封止部7は、印刷が施された原料液MLを第2冷却部8による冷却前に封止する。封止部7は、繰出部71と、加熱部72と、貼付部73と、食品情報印刷部74と、切断部75とを備えている。
繰出部71は、巻き回された帯状のシール材SLを支持する支持ローラ71Aと、切断部75で切断された後のシール材SLを巻き回して回収する回収ローラ71Bと、回収ローラ71Bを回転駆動する回動モータやロータリーアクチュエータ等の駆動部71Cとを備えている。
加熱部72は、電気ヒータや温風機等によって構成され、繰出部71が繰り出したシール材SLを加熱する。
貼付部73は、直動モータやエアシリンダ等のアクチュエータ73Aと、アクチュエータ73Aのロッド73Bに支持された押圧ヘッド73Cとを備え、アクチュエータ73Aで押圧ヘッド73Cを昇降させることにより、押圧ヘッド73Cでシール材SLを容器CUの開口面に押圧して貼付する。
食品情報印刷部74は、インクジェットノズルやサーマルプリントヘッド等の印刷ヘッドを備え、食品FDの製造年月日や賞味期限等の食品情報をシール材SLに印刷する。
切断部75は、直動モータやエアシリンダ等のアクチュエータ75Aと、アクチュエータ75Aのロッド75Bに支持された切断刃75Cとを備え、アクチュエータ75Aで切断刃75Cを昇降させることにより、容器CUに貼付されたシール材SLを切断刃75Cで打ち抜いて切断する。
【0024】
第2冷却部8は、印刷が施された原料液MLを冷却し、原料液MLが固化またはゲル化した食品FDを形成する。第2冷却部8は、容器CUを収容する冷却室81と、冷却室81内に冷気や冷却液等の冷却媒体を供給する冷却媒体供給部82とを備え、容器CUに充填された原料液MLを冷却室81内で冷却媒体によって冷却する。
第2冷却部8での冷却方法としては、種々のものを採用でき、例えば、冷却室81内を冷気によって冷却したり、冷却室81内で容器CUに冷気を吹き付けたり、冷却室81内で容器CUに冷却液を滴下または吹き付けしたり、冷却室81内で容器CUを冷却液に漬けたりすることで、容器CU内の原料液MLを冷却する。
【0025】
以上の食品製造装置1によって、印刷が施された食品FDを製造する方法を説明する。
先ず、製造する食品FDの原料、例えば、食品FDがプリンであれば卵、乳原料、砂糖等を貯留部31に投入し、これらの原料を貯留部31内で混合して原料液MLを調製する。なお、予め貯留部31外で調整された原料液MLを貯留部31に投入してもよい。
【0026】
次いで、食品製造装置1の使用者は、印刷する印刷像PIを操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作部を介して食品製造装置1に入力した後、操作部を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、搬送部2は、容器CUの搬送を開始し、前後方向に並んだ複数の容器CUをその前後方向の列を維持したまま右方に搬送する。
【0027】
そして、図1に示すように、容器CUが充填ノズル32の下方に到達し、搬送部2が当該容器CUの搬送を一時停止すると、充填部3が充填ノズル32で容器CUに原料液MLを充填する。
【0028】
その後、原料液MLが充填された容器CUが吹付ノズル42の下方に到達し、搬送部2が当該容器CUの搬送を一時停止すると、消泡剤付加部4が吹付ノズル42から容器CU内の原料液MLの表面MSに消泡剤DAを吹き付ける。これにより、原料液MLに生じた泡を消すことができる。
【0029】
次いで、容器CUが気体吹付部52の下方に到達し、搬送部2が当該容器CUの搬送を一時停止すると、第1冷却部5が気体吹付部52から容器CU内の原料液MLに冷風を吹き付けて冷却し、原料液MLの表面MSに当該表面MSが固化またはゲル化した被印刷層PLを形成する。
【0030】
そして、容器CUがインクジェットノズル61の下方に到達し、搬送部2が当該容器CUの搬送を一時停止すると、印刷部6がインクジェットノズル61で原料液MLの被印刷層PLに印刷を施す。この際、インクジェットノズル61は、右方または左方に片道移動して印刷を施してもよいし、左右方向に往復移動して印刷を施してもよい。また、容器CUが撮像部62の下方を通過する際、印刷部6が被印刷層PLに印刷された印刷像PIを撮像部62で撮像し、印刷像PIに欠けや滲み等の印刷不良がないか確認したり、操作部を介して入力したものと同じ印刷像PIが印刷されたかを確認したりする。
【0031】
その結果、印刷像PIに問題がないことが確認されると、封止部7は、加熱部72で加熱したシール材SLを貼付部73で容器CUの開口面に押圧して貼付した後、当該シール材SLに食品情報印刷部74で食品情報を印刷する。その後、封止部7は、容器CUに貼付されたシール材SLを切断刃75Cで打ち抜き、当該シール材SLを容器CUに合わせて切断する。
【0032】
そして、容器CUが冷却室81内に入り込むと、第2冷却部8は、印刷が施された原料液MLを冷却室81内で冷却し、原料液ML全体を固化またはゲル化する。これにより、印刷が施された食品FDが製造され、当該食品FDが容器CU内に封止された状態となる。その後、食品FDは、搬送部2によって検査工程や包装工程等の後工程に向けて搬送される。
【0033】
以上のような実施形態によれば、第1冷却部5で原料液MLの表面MSを固化またはゲル化して被印刷層PLを形成し、印刷部6で被印刷層PLに印刷を施した上で、第2冷却部8で原料液MLを固化またはゲル化して食品FDを形成するので、食品FDを製造した後に改めて印刷を施さなくてもよく、印刷が施された食品FDを一連の製造工程の中で効率的に製造することができる。
【0034】
特に、充填時は液状でその後に硬化することで製品になる商品に対して、充填直後の原料液MLの表面MSに印刷を施すことができるので、このような商品の一連の製造工程の中で印刷が施された食品FDを効率的に製造することができる。
【0035】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
【0036】
例えば、食品製造装置1は、原料液MLを加熱することでゲル化また固化する食品FD、例えば、蒸しデザートのような食品FDを製造する場合、第1冷却部5および第2冷却部8に代えて、第1加熱部および第2加熱部を備えていてもよい。この場合、第1加熱部および第2加熱部は、例えば、電気ヒータや温風機等によって構成されてもよい。
【0037】
例えば、搬送部2は、容器CUを搬送可能であればどのようなものでもよく、例えば、容器CUを搬送可能なロボットや搬送車両であってもよいし、容器CUを1つずつ搬送する構成のものであってもよい。
【0038】
充填部3は、原料液MLを調製するための原料や、予め貯留部31外で調整された原料液MLを貯留部31に供給する供給部を備えていてもよい。
充填部3は、貯留部31内の原料液MLを攪拌する攪拌部を備えていてもよい。この場合、攪拌部は、例えば、貯留部31内に設けられた攪拌翼であってもよいし、貯留部31を駆動機器で回転させたり振動させたりする構成であってもよい。
【0039】
第1冷却部5は、ペルチェ素子等で冷却された冷却板を原料液MLの表面MSに対向させたり、容器CUの側面の外側から当該側面における原料液MLの表面位置部分に冷気を吹き付けたりすることで、原料液MLの表面MSに被印刷層PLを形成してもよい。
第1冷却部5は、外気温や周囲の雰囲気温度が原料液MLの温度よりも低い場合、気体を冷却せずに原料液MLの表面MSに吹き付けて、原料液MLを冷却してもよい。
【0040】
印刷部6は、原料液MLに形成された被印刷層PLに可食インクで印刷像PIを印刷可能であればどのような印刷方式のものでもよく、例えば、インクジェット印刷、凸版印刷、凹版印刷、スクリーン印刷等の印刷方式のものであってもよい。
インクジェットノズル61は、前後方向に移動可能に構成されてもよいし、移動不能のものでもよい。
【0041】
封止部7は、貼付部73で枚葉のシール材SLを容器CUに貼付してもよいし、シール材SLを加熱せずに容器CUに貼付してもよい。
封止部7は、貼付部73で容器CUにシール材SLを貼付する前や、容器CUに貼付したシール材SLを切断部75で切断した後に、食品情報印刷部74でシール材SLに食品情報を印刷してもよい。
封止部7は、第2冷却部8で原料液MLを冷却した後に食品FDを封止してもよい。
切断部75は、レーザ、イオンビーム、熱等でシール材SLを切断するように構成されてもよい。
【0042】
第2冷却部8は、ペルチェ素子等で冷却された冷却板を原料液MLの表面MSに対向させたり、容器CUの側面の外側から当該側面に冷却媒体を吹き付けたりすることで、印刷が施された原料液MLを冷却してもよい。
第2冷却部8は、冷却室81を備えていなくてもよい。この場合、第2冷却部8は、開放された空間で原料液MLを冷却してもよく、例えば、開放された空間で冷却媒体を吹き付けたり、封止された容器CUに冷却液を滴下または吹き付けしたり、容器CUを冷却液に漬けたりすることで、印刷が施された原料液MLを冷却してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1…食品製造装置、2…搬送部、3…充填部、4…消泡剤付加部、5…第1冷却部、6…印刷部、7…封止部、8…第2冷却部、DA…消泡剤、FD…食品、ML…原料液、MS…表面、PL…被印刷層。
図1