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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024131905
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】給送装置、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/06 20060101AFI20240920BHJP
   B65H 3/52 20060101ALI20240920BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65H3/06 340E
B65H3/52 330D
B65H7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023042465
(22)【出願日】2023-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】大塚 嘉文
(72)【発明者】
【氏名】紺野 和法
【テーマコード(参考)】
3F048
3F343
【Fターム(参考)】
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA04
3F048BB10
3F048CA10
3F048CB13
3F048DA03
3F048DB17
3F048DC02
3F048DC09
3F048EB12
3F048EB22
3F343FA01
3F343FB01
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HD17
3F343JA01
3F343KB04
3F343LA15
3F343LD26
3F343MA03
3F343MA32
3F343MB03
3F343MB10
3F343MB13
3F343MC03
(57)【要約】
【課題】載置部に積載されるシートの積載高さが異なっても、ピックアップローラによって給送されるシートを、ガイド部材によって良好にガイドする。
【解決手段】積載されたシートPの積載高さHに応じて支軸43aを中心とした回動量が変化する載置部43が設けられている。また、載置部43から給送されたシートPをガイドするガイド部材60が設置されている。また、支軸43aを中心として回動した載置部43に積載された複数枚のシートPにおける最上方のシートP1をガイド部材60に向けて給送するピックアップローラ54が設けられている。そして、積載高さHが異なっても最上方のシートP1の下流側先端部がガイド部材60のガイド面の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、ピックアップローラ54を移動させる移動手段65~70が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを給送方向に給送する給送装置であって、
複数枚のシートを積載可能に構成されるとともに、前記給送方向の上流側に位置する支軸を中心に回動可能に構成されて、積載されたシートの積載高さに応じて前記支軸を中心とした回動量が変化する載置部と、
前記載置部に対して前記給送方向の下流側で隣合うように設置されて、前記載置部から給送されたシートをガイドするガイド部材と、
前記支軸を中心として回動した前記載置部に積載された複数枚のシートにおける最上方のシートに当接して、前記最上方のシートを前記ガイド部材に向けて給送するピックアップローラと、
前記積載高さが異なっても前記最上方のシートの下流側先端部が前記ガイド部材のガイド面の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、前記ピックアップローラを移動させる移動手段と、
を備えたことを特徴とする給送装置。
【請求項2】
前記ピックアップローラを回転可能に保持して、前記ピックアップローラが前記載置部に積載されたシートに押動される動作に連動して回動軸を中心に回動可能なローラ保持部材と、
前記回動軸に保持されて、前記ローラ保持部材及び前記回動軸とともに回動可能なフィラーと、
前記フィラーを検知可能な検知センサと、
を備え、
前記移動手段は、前記積載高さに応じて前記検知センサの位置を変位させて、前記検知センサによって前記フィラーが検知されるまで前記ピックアップローラを上下動させることを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
【請求項3】
前記移動手段は、前記載置部を前記支軸を中心に回動させるとともに、前記検知センサを上下動させるカム面が形成されたカム部材を具備したことを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
【請求項4】
前記カム部材の前記カム面は、前記支軸に直交する断面が、略円弧状の部分に挟まれて略直線状の部分が存在するように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の給送装置。
【請求項5】
前記移動手段は、
前記載置部の前記支軸を中心にした回動量を検知可能な回動量検知手段と、
前記検知センサを上下動させる昇降機構と、
を具備して、
前記回動量検知手段の検知結果に基づいて前記昇降機構による前記検知センサの上下動を調整することを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
【請求項6】
前記検知センサを保持して、前記移動手段によって前記検知センサとともに上下動するセンサ保持部材を備え、
前記センサ保持部材は、前記検知センサを保持する上下方向の位置を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
【請求項7】
前記移動手段によって上下動される前記検知センサの下限位置を定めるストッパ部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
【請求項8】
前記積載高さが高い場合に、前記積載高さが低い場合に比べて、前記移動手段によって前記ピックアップローラが高い位置に移動されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項9】
前記ガイド部材に対して前記給送方向の下流側に、フィードローラと分離ローラとを備え、
前記ガイド部材は、前記ピックアップローラによって給送されたシートを、前記フィードローラと前記分離ローラとのニップに向けて案内することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シートを給送する給送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置に設置される給送装置において、ピックアップローラ(給送ローラ)に対して給送方向下流側に、シートをガイドするガイド部材(ニップガイド)が設置されたものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
詳しくは、FRR給紙方式の給送装置などには、ピックアップローラやフィードローラや分離ローラが設置されている。そして、載置部(シート積載台)に積載された複数枚のシートのうち最上方のシートがピックアップローラに当接するまで、載置部が支軸を中心に回動されて、最上方のシートがピックアップローラによって給送される。そして、ピックアップローラによって給送されたシートは、ガイド部材にガイドされながら、フィードローラと分離ローラとのニップに向けて給送されることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の給送装置は、載置部に積載されるシートの積載高さによって、ピックアップローラによって給送されたシートが、ガイド部材によって良好にガイドされない不具合が生じてしまっていた。そのため、ガイド部材の位置でジャムなどのシート搬送不良が生じてしまうことがあった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、載置部に積載されるシートの積載高さが異なっても、ピックアップローラによって給送されるシートが、ガイド部材によって良好にガイドされる、給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における給送装置は、シートを給送方向に給送する給送装置であって、複数枚のシートを積載可能に構成されるとともに、前記給送方向の上流側に位置する支軸を中心に回動可能に構成されて、積載されたシートの積載高さに応じて前記支軸を中心とした回動量が変化する載置部と、前記載置部に対して前記給送方向の下流側で隣合うように設置されて、前記載置部から給送されたシートをガイドするガイド部材と、前記支軸を中心として回動した前記載置部に積載された複数枚のシートにおける最上方のシートに当接して、前記最上方のシートを前記ガイド部材に向けて給送するピックアップローラと、前記積載高さが異なっても前記最上方のシートの下流側先端部が前記ガイド部材のガイド面の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、前記ピックアップローラを移動させる移動手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、載置部に積載されるシートの積載高さが異なっても、ピックアップローラによって給送されるシートが、ガイド部材によって良好にガイドされる、給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
図2】給送装置を示す概略構成図である。
図3】載置部に積載されたシートの積載高さが変化したときの、ピックアップローラの動作を示す図である。
図4】載置部に積載されたシートの積載高さが変化したときの、最上方シートとガイド部材との高さ位置の関係を示す図である。
図5】比較例としての、載置部に積載されたシートの積載高さが変化したときの、最上方シートとガイド部材との高さ位置の関係を示す図である。
図6】変形例1としての、カム部材の要部を示す拡大図である。
図7】変形例2としての、給送装置の要部を示す図である。
図8】変形例3としての、給送装置の要部を示す図である。
図9】変形例4としての、センサ保持部材に検知センサが保持された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートP(記録媒体)に転写する転写部(画像形成部)、を示す。
また、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12、13は給紙カセット内に収容されたシートPが給送する給送装置、を示す。
また、17は転写部7に向けてシートPを搬送するレジストローラ対(搬送ローラ対)、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙されたシートPが積載される排紙トレイ、を示す。
また、42、43は各給送装置12、13において昇降可能に構成された載置部(昇降板)、52は各給送装置12、13に設置された給送手段としての給送機構、を示す。
【0011】
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
【0012】
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
【0013】
一方、転写部7(画像形成部)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給送装置12、13のうち、1つの給送装置が自動又は手動で選択される(例えば、下段の給送装置13が選択されたものとする。)。そして、給送装置13の給送カセットに収納されたシートPの最上方の1枚が、給送機構52によって給送されて、搬送経路Kに向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ対17の位置に達する。このとき、レジストローラ対17は、回転停止した状態であって、そのニップにシートPの先端が突き当たることで、シートPの斜行(スキュー)が補正されることになる。
【0014】
そして、レジストローラ対17の回転が開始されて、レジストローラ対17によって、斜行(スキュー)が補正された後のシートPが、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
このように、レジストローラ対17は、回転停止した状態でニップにシートPの先端を突き当ててシートPの斜行(スキュー)を補正して、回転した状態で斜行が補正された後のシートPをニップに挟持して搬送する搬送ローラ対として機能するものである。
【0015】
そして、転写工程後のシートPは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後のシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0016】
次に、図2図4等を用いて、本実施の形態における給送装置について詳述する。
なお、以下、装置本体1に内接された複数の給送装置12、13のうち、下段の給送装置13について説明するが、上段の給送装置12も設置位置が異なる点を除いて下段の給送装置13とほぼ同様の構成となっているため、その説明を省略することにする。
【0017】
図2等を参照して、給送装置13には、複数枚のシートP(シート束)を積載できるように構成された載置部43(昇降板)、載置部43に載置されたシートPを給送するための給送手段としての給送機構52、等が設置されている。
載置部43は、給送方向上流側(図2の左側である。)に位置する支軸43aを中心に正逆方向に回動することで、昇降するように構成されている。載置部43は、画像形成装置本体1に対して引出し可能に構成された給送カセットの内部に設置されている。そして、画像形成装置本体1から給送カセットが引き出された状態で、載置部43上に所望の積載高さHのシートP(シート束PT)が補充されることになる。
また、図2を参照して、給送機構52は、ピックアップローラ54、フィードローラ53、分離部材としての分離ローラ55、ガイド部材60(ガイド板)、等で構成されている。給送機構52は、画像形成装置本体1からの給送カセットの引出し動作に連動することなく、画像形成装置本体1の側に設置されている。
【0018】
フィードローラ53は、載置部43に載置されたシートPに対して給送方向(図2の白矢印方向である。)の先端側(下流側)に設置されていて、シートPの上面に接触してシートPの給送方向に沿うように回転(図2の反時計方向の回転である。)してシートPを一点鎖線矢印で示す給送方向に給送するものである。
【0019】
図2図3を参照して、ピックアップローラ54は、載置部43に載置された複数枚のシートP(シート束PT)のうち、最上方のシートP1の表面(上面)に当接した状態で、給送方向に沿うように図2図3の反時計方向に回転して、そのシートPをガイド部材60の位置に向けて搬送するものである。
ガイド部材60(受渡しガイド板)は、載置部43に対して給送方向下流側(図2図3の右側である。)で隣合うように設置された略L字状の板状部材である。ガイド部材60は、ピックアップローラ54によって載置部43から給送されたシートPをガイド(案内)するための部材である。ガイド部材60は、給送装置13の筐体に固定設置されている。ガイド部材60は、上下方向に延びる側面の上端から屈曲して給送方向に延びる上面が、シートPをガイドするガイド面として機能する。
【0020】
分離ローラ55は、フィードローラ53との間にニップを形成するように設置されている。分離ローラ55は、ニップに複数枚のシートPが挟持されたときに、その複数枚のシートPのうち最上方のシートPのみがフィードローラ53の回転に沿って給送方向に給送されるように下方のシートPを最上方のシートPに対して分離させる分離部材として機能するものである。
詳しくは、分離ローラ55は、トルクリミッタが内設されている。そして、分離ローラ55は、そのニップに1枚のシートPが挟持されたときと、ニップにシートPが挟持されていないときと、には給送方向に沿うように回転する(図2の破線矢印方向であって、時計方向に回転する)。
これに対して、分離ローラ55は、ニップに複数枚のシートPが挟持されたときには、その複数枚のシートPのうち最上方のシートP1がフィードローラ53の回転に沿って給送方向に給送されて、下方のシートが給送方向に対して逆方向に搬送されるように、その逆方向に沿うように回転する(図2の実線矢印方向であって、反時計方向に回転する)。このような構成により、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップからシートPが重送されることなく、1枚のシートPが給送方向(搬送方向)に送出されることになる。
ピックアップローラ54によって載置部43から給送されたシートPは、ガイド部材60にガイド(案内)されながら、そのままフィードローラ53と分離ローラ55とのニップに向けて搬送(給送)される。
なお、ピックアップローラ54、フィードローラ53、分離ローラ55は、不図示の駆動機構によって先に説明した回転方向に回転駆動される。
【0021】
以下、本実施の形態における給送装置13(画像形成装置1)において、特徴的な構成・動作について説明する。
先に説明したように、給送装置13は、シートPを給送方向に給送(搬送)する装置である。
そして、図3に示すように、給送装置13には、先に図2等を用いて説明した載置部43、ガイド部材60、ピックアップローラ54の他に、ローラ保持部材65、検知センサ67、センサ保持部材68、カム部材69(移動手段)などが設けられている。
【0022】
載置部43は、複数枚のシートP(シート束PT)を積載可能に構成されるとともに、給送方向(搬送方向)の上流側(図3の左側である。)に位置する支軸43aを中心に回動可能に構成されている。
また、載置部43は、積載されたシートP(シート束PT)の積載高さH(載置部43の載置面から最上方のシートP1の表面までの直交する方向の距離である。)に応じて支軸43aを中心とした回動量が変化するように構成されている。
具体的に、載置部43にシートPが載置されていないときには、載置部43の載置面が略水平になるように(基準位置に位置するように)、後述するカム部材69が駆動される。そして、図3(A)に示すように載置部43に積載されたシート束PTの積載高さH1が高い場合には、カム部材69によって、基準位置から比較的小さな回動量で載置部43が支軸43aを中心に回動される。これに対して、図3(B)に示すように載置部43に積載されたシート束PTの積載高さH2が低い場合には、カム部材69によって、基準位置から比較的大きな回動量で載置部43が支軸43aを中心に回動される。換言すると、画像形成装置1における印刷が繰り返されて、それにともない載置部43に積載されたシートPの枚数が減じていくと、徐々に載置部43の傾斜角度θ(図4(A)参照)も減じていって、やがて水平状態になる(基準位置に達する)。
【0023】
ガイド部材60は、載置部43に対して給送方向の下流側(図3の右側である。)で隣合うように設置されていて、載置部43から給送されたシートPをガイドするものである。
ガイド部材60に対して給送方向の下流側には、フィードローラ53と分離ローラ55とが設けられている(図2参照)。そして、ガイド部材60は、ピックアップローラ54によって給送されたシートPを、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップに向けて案内することになる。
そのため、ガイド部材60は、その上面(搬送中のシートPに対向する面である。)が、フィードローラ53と分離ローラ55とのニップに向けて延びるように形成されている。具体的に、本実施の形態では、ガイド部材60の上面は、上流側から下流側に向けて上方に傾斜するように形成されている。
【0024】
ピックアップローラ54は、支軸43aを中心として回動した載置部43に積載された複数枚のシートP(シート束PT)における最上方のシートP1に当接して、その最上方のシートP1をガイド部材60に向けて給送するローラ部材である。ピックアップローラ54は、不図示の駆動機構によって図3の反時計方向に回転駆動される。
【0025】
ローラ保持部材65は、ピックアップローラ54を回転可能に保持するアーム状部材である。ローラ保持部材65は、ピックアップローラ54が載置部43に積載されたシートP(シート束PT)に押動される動作に連動して回動軸65a(給送装置13の筐体に保持されている。)を中心に回動可能に構成されている。
また、回動軸65aには、ローラ保持部材65及び回動軸65aとともに回動可能なフィラー66(後述する検知センサ67によって検知可能な被検知板である。)が保持されている。
【0026】
検知センサ67は、ローラ保持部材65の回動軸65aに設置されたフィラー66を光学的に検知可能な透過型フォトセンサである。検知センサ67は、その発光素子から受光素子に向けて射出される光がフィラー66によって遮られるか否かによって、フィラー66を光学的に検知するものである。
また、この検知センサ67は、センサ保持部材68(略L字状の板状部材である。)によって保持されている。そして、センサ保持部材68は、後述するカム部材69(移動手段)によって検知センサ67とともに上下動(上下方向に移動)することになる。なお、センサ保持部材68は、給送装置13の筐体に、上下動可能に保持されている。
【0027】
具体的に、載置部43にシートPが載置されていないときには、ピックアップローラ54を保持したローラ保持部材65は、給送装置13の筐体の一部に当接して、その回動軸65aを中心にした図3の反時計方向の回動が制限される(基準位置に位置した状態である。)。
そして、図3(A)、(B)に示すようにシートPが積載された載置部43がカム部材69によって支軸43aを中心に反時計方向に回動して、積載されたシートPに対して、基準位置に位置するピックアップローラ54が当接することになる。そして、載置部43に積載されたシートPが基準位置から押し上げられて、それにともないローラ保持部材65が回動軸65aを中心にして図3の時計方向に回動して、フィラー66が検知センサ67によって検知された位置でモータ70によるカム部材69の回動が停止される。これにより、ピックアップローラ54の高さ方向の位置が定められることになる。
【0028】
ここで、本実施の形態における給送装置13には、ピックアップローラ54を上下動させる移動手段65~70が設けられている。この移動手段65~70は、載置部43に積載されたシートP(シート束PT)の積載高さH1、H2が異なっても、ガイド部材60に対する最上方のシートP1の高さ方向の変位が所定値以下になるように(それほど大きくならないように)、ピックアップローラ54を上下動させるものである。換言すると、移動手段65~70は、積載高さH1、H2が異なっても、最上方のシートP1の下流側先端部がガイド部材60の上面(ガイド面)の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、ピックアップローラ54を移動させるものである。
具体的に、図3(A)(又は、図4(B))に示すように積載高さH1が高い場合に、図3(B)(又は、図4(A))に示すように積載高さH2が低い場合に比べて、移動手段65~70によってピックアップローラ54が高い位置に移動されることになる(図4の距離Mを参照)。
【0029】
詳しくは、図3等を参照して、本実施の形態において、移動手段65~70は、積載高さにH1、H2に応じて検知センサ67の位置を変位させて、検知センサ67によってフィラー66が検知されるまでピックアップローラ54を上下動(上昇)させるものである。
そして、本実施の形態における移動手段は、先に説明したローラ保持部材65、フィラー66、検知センサ67(及び、センサ保持部材68)の他に、カム部材69やモータ70などで構成されている。
【0030】
カム部材69は、載置部43を支軸43aを中心に回動させるとともに、検知センサ7を上下動させるカム面69cが形成されている。カム部材69は、そのカム軸69aが正逆双方向回転型のモータ70に接続されていて、カム軸69aを中心に正逆方向に回動可能に構成されている。カム部材69は、その先端部(カム軸69aから最も離れた先端部である。)に、センサ保持部材68に接触するカム面69cが形成され、その根元部(カム軸69aに近い上面部である。)に載置部43に接触する当接部69bが形成されている。なお、カム部材69は、上述した載置部43の回動や、検知センサ67及びセンサ保持部材68の上下動を妨げないように、その主部は幅方向端部に形成されている。
【0031】
そして、載置部43にシートPがセットされると(不図示のセット検知センサによってシートPのセットが検知されると)、制御部80によるモータ70の制御によってカム部材69が図3の反時計方向に回動されて、それにともない、基準位置にあった載置部43が支軸43aを中心に図3の反時計方向に回動して、検知センサ67(及び、センサ保持部材68)も上方に移動する。
【0032】
このとき、図3(A)に示すように、載置部43に積載されたシートPの積載高さH1が高い場合には、カム部材69による検知センサ67の上方への移動量も比較的少なく、載置部43に積載されたシートPに押し上げられて、それにともない回動軸65aを中心に回動するローラ保持部材65の回動量も比較的小さくなる。すなわち、フィラー66が比較的低い位置の検知センサ67によって検知されて、その位置でモータ70によるカム部材69の回動が停止されて、ピックアップローラ54の高さ方向の位置が定められる。このとき、図4(B)に示すように、最上方のシートP1の下流側先端部は、ガイド部材60の上面(ガイド面)の上流側端部60aの位置よりも距離N2だけ高い位置になる。
これに対して、図3(B)に示すように、載置部43に積載されたシートPの積載高さH2が低い場合には、カム部材69による検知センサ67の上方への移動量も比較的多くなり、載置部43に積載されたシートPに押し上げられて、それにともない回動軸65aを中心に回動するローラ保持部材65の回動量も比較的大きくなる。すなわち、フィラー66が比較的高い位置の検知センサ67によって検知されて、その位置でモータ70によるカム部材69の回動が停止されて、ピックアップローラ54の高さ方向の位置が定められる。このとき、図4(A)に示すように、最上方のシートP1の下流側先端部は、ガイド部材60の上面(ガイド面)の上流側端部60aの位置よりも距離N1だけ高い位置になる。
【0033】
そして、図4(A)に示すように積載高さH2が低い場合と、図4(B)に示すように積載高さH1が高い場合と、を比較すると、ピックアップローラ54と最上方シートP1とが接触する位置Xから、最上方シートP1の下流側先端部までの高さ((接触部X~シートP1の端部までの距離)×sinθ)には差異があるものの、最上方のシートP1の下流側先端部からガイド部材60の上流側端部60aまでの高さ方向の距離にはそれほど大きな差異(バラツキ)は生じない(|N1-N2|≦所定値Nx)。そして、積載高さHに関係なく、最上方のシートP1の下流側先端部は、ガイド部材60の上流側端部60aの位置よりも高くなるように、移動手段65~70が構成されている。
そして、このような積載高さHとピックアップローラ54の高さ位置との関係は、繰り返される印刷にともない載置部43上のシートPの枚数(積載高さH)が減じていっても、維持されることになる。すなわち、印刷回数の増加にともない載置部43上のシートPの枚数(積載高さH)が徐々に減じていくと、それにともないピックアップローラ54の高さ位置が上方に徐々に移動することになる。
【0034】
このように、本実施の形態における給送装置13は、載置部43に積載されるシートPの積載高さHによって、最上方のシートP1の下流側端部の高さ位置が、バラツキが少なく最適化されるように、ピックアップローラ54の高さ位置を調整している。そのため、載置部43に積載されるシートPの積載高さHが異なっても、ピックアップローラ54によって給送されるシートPが、ガイド部材60によって良好にガイド(案内)されることになる。
これに対して図5に示す比較例としての給送装置のように、載置部43に積載されるシートPの積載高さHによって、ピックアップローラ54の高さ位置がほとんど変化しない場合には、最上方のシートP1の下流側端部の高さ位置にバラツキが生じてしまう。特に、図5(B)に示すように、積載高さHが高い場合には、最上方のシートP1の下流側先端部が、ガイド部材60の上面(ガイド面)の上流側端部60aの位置よりも低くなって、そのままピックアップローラ54によって給送された最上方シートP1がガイド部材60の側面に引っ掛ってしまい、ジャムなどのシート搬送不良が生じやすくなる。
これに対して、本実施の形態では、積載高さHによって、ピックアップローラ54の高さ位置が最適化されるため、そのような不具合が生じにくくなる。
【0035】
<変形例1>
図6に示すように、変形例1における給送装置13において、移動手段の構成部品の1つとして機能するカム部材69は、そのカム面69c1~69c3が、カム軸69a(又は、支軸43a)に直交する断面において、略円弧状の部分69c1、69c3に挟まれて略直線状の部分69c2が存在するように形成されている。
このように、カム面69cの全域を一続きの曲面とするのではなく、一部に略直線状の部分69c2を形成することで、積載高さHに対するピックアップローラ54の高さ位置の調整を、積載高さHに応じて、精度良く比例的なものとしたり、そうしなかったり、区別することができる。そのため、実使用状態に合わせて、ピックアップローラ54の高さ調整をきめ細かくおこなうことができる。
【0036】
<変形例2>
図7に示すように、変形例2における給送装置13は、移動手段65~70によって上下動される検知センサ67(及び、センサ保持部材68)の下限位置を定めるストッパ部材75が、装置の筐体に設けられている。
このようにストッパ部材75を設けることで、ピックアップローラ54の上方への移動も制限されることになる。具体的に、載置部43に積載可能な最大(上限)の積載高さHを超えてシートPが積載されることはないため、そのような上限を超えたときまでを想定してピックアップローラ54が上昇しないように、その上昇をストッパ部材75によって制限している。
これにより、ピックアップローラ54が無駄に上昇する不具合を防止することができる。
【0037】
<変形例3>
図8に示すように、変形例3における給送装置13において、積載高さHに応じてピックアップローラ54を上下動する移動手段は、図3のもののようにカム部材69が設置されておらず、回動量検知手段としてのエンコーダ72や昇降機構73などが設けられている。
回動量検知手段としてのエンコーダ72は、載置部43の支軸43aを中心にした回動量(回動する方向も含む。)を検知可能に構成されている。
一方、昇降機構73は、検知センサ67(及び、センサ保持部材68)を上下動させるものである。昇降機構73としては、例えば、センサ保持部材68に設置されたウォームギアに噛合うギアを正逆方向に回転駆動する駆動モータなどで構成することができる。
そして、エンコーダ72(回動量検知手段)の検知結果に基づいて昇降機構73による検知センサ67の上下動を調整している。
具体的に、制御部80は、エンコーダ72によって検知された回動量に基づいて、載置部43に積載されたシートPの積載高さHを把握して、その把握した積載高さHに対してピックアップローラ54が最適な高さ位置に移動するように、昇降機構73を制御して検知センサ67の高さ位置を最適化している。
このように構成した場合にも、載置部43に積載されるシートPの積載高さHが異なっても、ピックアップローラ54によって給送されるシートPを、ガイド部材60によって良好にガイドすることができる。
【0038】
<変形例4>
図9に示すように、変形例4における給送装置13において、センサ保持部材68は、検知センサ67を保持する上下方向の位置を調整可能に構成されている。
詳しくは、センサ保持部材68の側面には、複数のネジ用穴部68a~68cが上下方向に間隔をあけて形成されている。そして、検知センサ67は、その雌ネジ部を、複数のネジ用穴部68a~68cのうちの1つに位置合わせして、センサ保持部材68のネジ穴用穴部を介してネジ90を雌ネジ部に螺合させる。これにより、センサ保持部材68における検知センサ67の高さ位置が定められることになるが、複数のネジ用穴部68a~68cのうちのどのネジ穴用穴部を選択するかで、その高さ位置を微調整することができる。
このように構成することで、移動手段によって移動するピックアップローラ54の上下方向の位置を微調整することができる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態における給送装置13は、シートPを給送方向に給送する給送装置であって、複数枚のシートPを積載可能に構成されるとともに、給送方向の上流側に位置する支軸43aを中心に回動可能に構成されて、積載されたシートPの積載高さHに応じて支軸43aを中心とした回動量が変化する載置部43が設けられている。また、載置部43から給送されたシートPをガイドするガイド部材60が、載置部43に対して給送方向の下流側で隣合うように設置されている。また、支軸43aを中心として回動した載置部43に積載された複数枚のシートPにおける最上方のシートP1に当接して、最上方のシートP1をガイド部材60に向けて給送するピックアップローラ54が設けられている。そして、積載高さHが異なっても最上方のシートP1の下流側先端部がガイド部材60のガイド面の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、ピックアップローラ54を移動させる移動手段65~70が設けられている。
これにより、載置部43に積載されるシートPの積載高さHが異なっても、ピックアップローラ54によって給送されるシートPを、ガイド部材60によって良好にガイドすることができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される給送装置13に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される給送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給送装置13に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給送装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0041】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0042】
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状部材のすべてを含むものと定義する。
【符号の説明】
【0043】
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
13 給送装置、
43 載置部(載置台)、
43a 支軸、
52 給送機構(給送手段)、
53 フィードローラ、
54 ピックアップローラ、
55 分離ローラ、
60 ガイド部材、
65 ローラ保持部材、
65a 回転軸、
66 フィラー、
67 検知センサ、
68 センサ保持部材、
69 カム部材(移動手段)、
69a カム軸、 69b 当接部、 69c カム面、
72 エンコーダ(回動量検知手段)、
73 昇降機構(移動手段)、
75 ストッパ部材、
P シート、
P1 最上方のシート、 PT シート束。
【0044】
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~10の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
シートを給送方向に給送する給送装置であって、
複数枚のシートを積載可能に構成されるとともに、前記給送方向の上流側に位置する支軸を中心に回動可能に構成されて、積載されたシートの積載高さに応じて前記支軸を中心とした回動量が変化する載置部と、
前記載置部に対して前記給送方向の下流側で隣合うように設置されて、前記載置部から給送されたシートをガイドするガイド部材と、
前記支軸を中心として回動した前記載置部に積載された複数枚のシートにおける最上方のシートに当接して、前記最上方のシートを前記ガイド部材に向けて給送するピックアップローラと、
前記積載高さが異なっても前記最上方のシートの下流側先端部が前記ガイド部材のガイド面の上流側端部の位置よりも高い位置になるように、前記ピックアップローラを移動させる移動手段と、
を備えたことを特徴とする給送装置。
(付記2)
前記ピックアップローラを回転可能に保持して、前記ピックアップローラが前記載置部に積載されたシートに押動される動作に連動して回動軸を中心に回動可能なローラ保持部材と、
前記回動軸に保持されて、前記ローラ保持部材及び前記回動軸とともに回動可能なフィラーと、
前記フィラーを検知可能な検知センサと、
を備え、
前記移動手段は、前記積載高さに応じて前記検知センサの位置を変位させて、前記検知センサによって前記フィラーが検知されるまで前記ピックアップローラを上下動させることを特徴とする付記1に記載の給送装置。
(付記3)
前記移動手段は、前記載置部を前記支軸を中心に回動させるとともに、前記検知センサを上下動させるカム面が形成されたカム部材を具備したことを特徴とする付記2に記載の給送装置。
(付記4)
前記カム部材の前記カム面は、前記支軸に直交する断面が、略円弧状の部分に挟まれて略直線状の部分が存在するように形成されたことを特徴とする付記3に記載の給送装置。
(付記5)
前記移動手段は、
前記載置部の前記支軸を中心にした回動量を検知可能な回動量検知手段と、
前記検知センサを上下動させる昇降機構と、
を具備して、
前記回動量検知手段の検知結果に基づいて前記昇降機構による前記検知センサの上下動を調整することを特徴とする付記2に記載の給送装置。
(付記6)
前記検知センサを保持して、前記移動手段によって前記検知センサとともに上下動するセンサ保持部材を備え、
前記センサ保持部材は、前記検知センサを保持する上下方向の位置を調整可能に構成されたことを特徴とする付記2~付記5のいずれかに記載の給送装置。
(付記7)
前記移動手段によって上下動される前記検知センサの下限位置を定めるストッパ部材を備えたことを特徴とする付記2~付記6のいずれかに記載の給送装置。
(付記8)
前記積載高さが高い場合に、前記積載高さが低い場合に比べて、前記移動手段によって前記ピックアップローラが高い位置に移動されることを特徴とする付記1~付記7のいずれかに記載の給送装置。
(付記9)
前記ガイド部材に対して前記給送方向の下流側に、フィードローラと分離ローラとを備え、
前記ガイド部材は、前記ピックアップローラによって給送されたシートを、前記フィードローラと前記分離ローラとのニップに向けて案内することを特徴とする付記1~付記8のいずれかに記載の給送装置。
(付記10)
付記1~付記9のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特許第6429683公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9