(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132295
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】物流システム、物流管理装置、物流管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q10/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043025
(22)【出願日】2023-03-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉村 奈緒
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、配送物に付与された容器識別情報は入庫時の保管仕分けでのみ使用されており、配送物と配送物の配送先である配送先情報とが関連付けされていないため、配送物の誤配送の可能性が高い、という課題がある。
【解決手段】配送管理サーバ8の生成部87は、IDコード検出サーバ7で検出された固定情報のうちの容器を識別する容器IDと、容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成し(ステップS26)、送受信部81は、生成した対応付けラベル情報を、レーザ書込消去装置4に対して送信する(ステップS27)。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流用の容器のラベルに含まれる固定情報を検出する固定情報検出装置と、前記ラベルに含まれる可変情報を管理する可変情報管理装置と、を有する物流システムであって、
前記可変情報管理装置は、
前記固定情報検出装置で検出された前記固定情報のうちの前記容器を識別する容器識別情報と、前記可変情報で示され、前記容器識別情報に関連付けられた前記容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成する生成手段と、
生成した前記対応付けラベル情報を、前記固定情報及び前記可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする物流システム。
【請求項2】
前記生成手段は、
前記容器識別情報と前記配送先とが関連付けられたラベル情報管理手段で管理される前記可変情報としての管理情報に基づいて、前記対応付けラベル情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の物流システム。
【請求項3】
前記管理情報は、前記容器に係る配送先情報、個口情報、配送ルート情報及び出荷日時情報を含み、
前記生成手段は、前記管理情報に含まれる各情報のうち、前記ラベルに書き込まれる情報を前記対応付けラベル情報として生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の物流システム。
【請求項4】
前記生成手段は、
前記書込消去装置が前記ラベル上の可変情報領域に書き込むための情報として、前記対応付けラベル情報を生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の物流システム。
【請求項5】
前記固定情報検出装置は、
前記ラベルに含まれるコード情報を読み取るコード読取装置が送信した、前記ラベルに含まれる前記固定情報で示される前記容器識別情報を取得する取得手段を有し、
前記生成手段は、
前記取得手段によって取得された前記容器識別情報に関連付けられた前記対応付けラベル情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物流システム。
【請求項6】
前記取得手段は、
前記容器を利用する利用者の通信端末が送信した前記ラベルを表す画像データを取得し、
前記可変情報管理装置は更に、
前記画像データに含まれる前記容器識別情報と、前記利用者を識別する利用者識別情報を含む所定の情報と、を照合して照合結果を得る照合手段、
を有し、
前記送信手段は、
前記利用者が利用する特定の容器を判別可能な状態とした照合結果を、前記通信端末に対して送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の物流システム。
【請求項7】
前記固定情報は、二次元のコード情報によって与えられ、
前記可変情報は、一次元のコード情報によって与えられる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物流システム。
【請求項8】
物流用の容器のラベルに係る情報を管理する物流管理装置であって、
前記ラベルに含まれる固定情報で示され前記容器を識別する容器識別情報を取得する取得手段と、
取得した前記容器識別情報に関連付けられた前記容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成手段と、
生成した前記対応付けラベル情報を、前記固定情報及び前記可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする物流管理装置。
【請求項9】
物流用の容器のラベルに係る情報を管理する物流管理装置が実行する物流管理方法であって、
前記ラベルに含まれる固定情報で示され前記容器を識別する容器識別情報を取得する取得ステップと、
取得した前記容器識別情報に関連付けられた前記容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成ステップと、
生成した前記対応付けラベル情報を、前記固定情報及び前記可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行する、
ことを特徴とする物流管理方法。
【請求項10】
物流用の容器のラベルに係る情報を管理する物流管理装置に、
前記ラベルに含まれる固定情報で示され前記容器を識別する容器識別情報を取得する取得ステップと、
取得した前記容器識別情報に関連付けられた前記容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成ステップと、
生成した前記対応付けラベル情報を、前記固定情報及び前記可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流システム、物流管理装置、物流管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、物品を配送先ごとに仕分ける物品の保管仕分け装置の存在が知られている。
【0003】
その一つとして、収容容器に物品を収容する際に、収容容器識別子を付すことができる物品保管仕分け装置を提供することを目的とした物品保管仕分け装置であって、物品を保管種別ごとに収容する収容容器と、収容容器を運搬する運搬部と、運搬部から運搬された収容容器を保管する保管部とを有し、収容容器に物品を収容する際に、収容容器に識別子を付す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、配送物に付与された容器識別情報は入庫時の保管仕分けでのみ使用されており、配送物と配送物の配送先である配送先情報とが関連付けされていないため、配送物の誤配送の可能性が高い、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、物流用の容器のラベルに含まれる固定情報を検出する固定情報検出装置と、前記ラベルに含まれる可変情報を管理する可変情報管理装置と、を有する物流システムであって、前記可変情報管理装置は、前記固定情報検出装置で検出された前記固定情報のうちの前記容器を識別する容器識別情報と、前記可変情報で示され、前記容器識別情報に関連付けられた前記容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成する生成手段と、生成した前記対応付けラベル情報を、前記固定情報及び前記可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置に対して送信する送信手段と、を有する、ことを特徴とする物流システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る情報処理システムの利用形態の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るラベルの構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るレーザ書込消去装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るIDコード読取装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るIDコード検出サーバ及び配送管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図8A】実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図であり、主に、通信端末、IDコード検出サーバ及び配送管理サーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図8B】実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図であり、主に、レーザ書込消去装置及びIDコード読取装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係るラベル情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】実施形態に係る照合情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】第1の実施形態に係るラベル情報の読取り、消去及び書込時のシーケンス図の一例である。
【
図12】実施形態に係る情報処理システムにおける活用例の一例を示す概念図である。
【
図13】第1の実施形態に係る照合処理のシーケンス図の一例である。
【
図14】実施形態に係る通信端末における配送情報通知時の表示画面の一例を示す図である。
【
図15】実施形態に係る通信端末における照合結果通知時の表示画面の一例を示す図であり、(a)は配送先の照合を開始する画面の一例、(b)は配送先の照合結果を表示する画面の一例である。
【
図16】実施形態に係る通信端末における探索結果通知時の表示画面の一例を示す図であり、(a)は配送ルートの探索を開始する画面の一例、(b)は配送ルートの探索結果を表示する画面の一例である。
【
図17】第2の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図18】第2の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図19】第2の実施形態に係るラベル情報の読取り、消去及び書込み時のシーケンス図の一例である。
【
図20】第2の実施形態に係る照合処理のシーケンス図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
まず、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示す情報処理システム1(情報処理システムの一例)は、物流システム2(物流システムの一例)と、レーザ書込消去装置4(書込消去装置の一例)と、IDコード読取装置5(コード読取装置の一例)と、を有し、コンテナ(容器の一例)の誤配送の可能性を低減させることを可能にするシステムである。なお、物流システム2は、IDコード検出サーバ7(固定情報検出装置の一例)と配送管理サーバ8(可変情報管理装置の一例)とを含む。更に、容器は、繰返し配送の対象になるものであり、荷物自体、郵送物などの配送物全般を含む。
【0010】
物流システム2は、上述したようにIDコード検出サーバ7と配送管理サーバ8とを有している。また、通信端末3と、IDコード検出サーバ7と、配送管理サーバ8と、は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。また、通信端末3と、IDコード検出サーバ7と、配送管理サーバ8と、は、専用の有線ケーブルで互いに直接接続されていてもよい。
【0011】
<通信端末>
通信端末3は、容器を利用する利用者又は作業者(ユーザ)によって使用(利用)される通信端末である。なお、通信端末3は、複数の利用者を個別に識別する機能があれば、同一の通信端末で複数の利用者が情報処理システム1(物流システム2)を利用可能なように使用されてもよい。他方、通信端末3は、利用者数に応じて複数台の通信端末が接続されていてもよい。
【0012】
また、通信端末3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理端末(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1を構築する一つの構成要素である。また、通信端末3は、他の装置又は通信端末と通信を行うための通信アプリ、並びに、各種機能を実行させるための各種アプリを記憶手段にインストールして記憶している。
【0013】
なお、通信端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。通信端末3は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリのソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0014】
<レーザ書込消去装置>
レーザ書込消去装置4は、コンテナ等の容器に付与されるラベル90の所定の領域に対して、レーザを照射することにより所定の情報を書き込む装置である。所定の情報を書き込む場合、レーザ書込消去装置4は、例えば、書込用レーザ照射機構を利用する。書込用レーザ照射機構は、一般的に用いられる書込用レーザ光源及び光学機構部を備える。 書込用レーザ光源としては、後述する消去用レーザ光源と同様に、例えば、40[W]のCO2レーザを使用する。光学機構部は、例えば、消去用レーザ光源と同様にガルバノメータとガルバノメータに取り付けられたミラーで構成される。ここでは、ラベル90上に画像の形成を行うために用いられる。そして、書込用レーザ光源と光学機構部とにより、ラベル90の表面上のレーザ光強度を調整し、表面温度を例えば、180[℃]の書込用温度になるようにして発色を行う。なお、本実施形態においてラベル90は、1枚のシール素材が実施想定であるが、ラベル中に可変情報及び固定情報が含まれていればよく、2枚以上の構成であってもよい。更にラベル90は、容器自体に可変情報及び固定情報を含む情報が直接書き込まれ、それらが直接消去される形態のものであってもよい。
【0015】
またレーザ書込消去装置4は、ラベル90に書き込まれた所定の情報を、同一種類のレーザを照射することにより消去する装置である。レーザ書込消去装置4は、例えば、消去用レーザ光源及び光学機構部を備える。消去用レーザ光源としては、例えば、40[W]のCO2レーザを使用する。CO2レーザ(波長10.6[μm])は、後述する熱可逆性フィルムによって吸収されるため、書込み及び消去のための加熱を行うことができる。光学機構部は、例えば、ガルバノメータとガルバノメータに取り付けられたミラーで構成される。レーザ光源から出力されたレーザ光をガルバノメータに取り付けられたX軸方向とY軸方向の2枚のミラーで高速回転走査することにより、ラベル90上の画像の消去を行う。そして、消去用レーザ光源と光学機構部とにより、ラベル90の表面上のレーザ光強度を調整し、表面温度を130~170[℃]の消去用温度になるようにして、文字、バーコード等を含む画像の消去を行う。
【0016】
なお、レーザ書込消去装置4は、所定の情報の書込み、消去を行う際、その領域の制御をラベル90内の座標情報等の制御により実現することができる。
【0017】
<IDコード読取装置>
IDコード読取装置5は、ラベル90に印刷されたIDコードを読み取る機能を有する装置である。IDコード読取装置5は、ラベル90に含まれる二次元コード(容器IDを含むコード情報)を撮像し、撮像画像データをIDコード検出サーバ7に送信する機能を有する。
【0018】
<IDコード検出サーバ>
IDコード検出サーバ7は、ラベル90を撮像した撮像画像データを解析してコンテナ(容器)を識別するIDデータ(容器ID)を取得し、配送管理サーバ8に送信するサーバである。つまり、IDコード検出サーバ7は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1(物流システム2)を構築する一つの構成要素である。また、IDコード検出サーバ7は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ等を記憶手段にインストールして記憶している。
【0019】
IDコード検出サーバ7では、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、IDコード検出サーバ7の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。IDコード検出サーバ7は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0020】
<配送管理サーバ>
配送管理サーバ8は、配送に用いる容器(コンテナ)を管理するための記憶部を備えるサーバである。また配送管理サーバ8の記憶部には、容器(コンテナ)に貼付されたラベル90に対応したIDデータ(容器ID)に関連付けて、ラベル90に書き込む可変データが記録されている。そして、配送管理サーバ8は、IDコード検出サーバ7から取得したIDデータに対応する配送内容に係るデータを、レーザ書込消去装置4に提供する。つまり、配送管理サーバ8は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1(物流システム2)を構築する一つの構成要素である。また、配送管理サーバ8は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ等を記憶手段にインストールして記憶している。
【0021】
配送管理サーバ8では、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、配送管理サーバ8の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。配送管理サーバ8は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0022】
また、配送管理サーバ8は、通信端末3に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、配送管理サーバ8は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を介してプッシュ通知が行われるようにしてもよい。
【0023】
<ラベル(リライタブルラベル)>
ラベル90(リライタブルラベルともいう)は、物流システム2において利用される容器に貼付、若しくは印刷され書換え可能な名刺サイズ程度のラベルである。ラベル90は、例えば、その表面から深さ方向に向かって、保護層、熱可逆性フィルムで構成された記録層、基材層及びバックコート層の4層で構成されている。またラベル90は、柔軟性とあわせてある程度の強度特性を有するように構成され、繰り返し使用することができる。
【0024】
ラベル90は、熱可逆性(Thermo-Chromic)フィルム等の可逆性感熱記録媒体により構成される。この可逆性感熱記録媒体には、温度に依存して透明度が可逆的に変化する態様と、温度に依存して色調が可逆的に変化する態様とがある。本実施形態では、温度に依存して色調が可逆的に変化する可逆記録媒体で、記録層にロイコ染料と顕色剤を含み、リライタブル特性を実現する熱可逆性フィルムを用いる。すなわち、発色は、消色状態から融点以上(例えば約180[℃])に加熱し、ロイコ染料と顕色剤とが混合した溶融状態から急冷することによって行う。この場合、染料と顕色剤とが結合したまま凝集し、ある程度規則的に集合した状態を形成して発色状態が固定される。一方、消色は、発色状態を溶融しない温度(例えば130~170[℃])に再加熱することにより行われる。この場合、発色の集合状態が崩れ、顕色剤が単独で結晶化して分離することによって消色状態になる。ロイコ染料は、例えば、無色又は淡色の染料前駆体であり、従来公知のもの中から適宜選択することができる。特に、発消色特性、色彩、保存性等の点からフルオラン系又はフタリド系のロイコ染料が好ましい。
【0025】
●用語について●
本実施形態において「物流」とは、製品、商品等の生産物を、生産者から消費者までの移動させることをいう。
【0026】
本実施形態において「利用者」とは、物流システム2において所定の容器(コンテナ)に所定の内容物を入れ、目的とする配送先まで配送する人物をいう。また利用者は、配送作業に係る作業者も含み、それらを換言して「ユーザ」と呼ばれる場合もある。
【0027】
<情報処理システムの利用形態>
図2は、実施形態に係る情報処理システムの利用形態の一例を示す図である。
図2において、物流に用いられる容器110に所定のラベル90が貼付された状態でコンベア120に載置されている。このとき、ラベル90には、固定情報としての容器110を識別する容器ID(QRコード)のみが書き込まれた状態となっている。この状態で容器110がコンベア120上を移動し、IDコード読取装置5の撮像可能範囲に入ることで、IDコード読取装置5がラベル90を撮像する(読み取る)。このとき撮像された容器IDを含む読取画像データは、IDコード検出サーバ7に送信される。
【0028】
上述したように、IDコード検出サーバ7に送信された読取画像データは、配送管理サーバ8に送信される。その後、配送管理サーバ8は、容器IDに関連付けられた配送先情報を含む配送内容データをレーザ書込消去装置4に対して送信する。これにより、容器110がコンベア120を更に移動してレーザ書込消去装置4の処理可能範囲に入ることで、配送管理サーバ8が送信した配送内容データがラベル90の所定領域に書き込まれる。
【0029】
なお、通信端末3は、後述する作業者が所定の容器を配送する際に、IDコード検出サーバ7に対して容器ID、利用者ID、配送ルート情報等を送信することで、配送に係る照合結果を取得することができる。
【0030】
<ラベルの構成>
図3は、実施形態に係るラベルの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、ラベル90は、名刺サイズ程度の大きさであり、容器識別情報の付与時に一度書き込んだ後は書き換えが行われない固定情報領域90Aと、容器循環に伴い配送ルートが割り当てられる度に書き換えが行われる可変情報領域90Bとを含む。固定情報領域90Aには、ラベル90が付与(貼付)される容器の識別情報(容器ID)を含む二次元コードが書き込まれる。この二次元コードは、例えば、QRコードである。他方、可変情報領域90Bには、ラベル90が付与(貼付)される容器の配送先、個口、配送ルート、バーコード配送ルート、出荷日時等の可変情報と一次元コードが書き込まれる。この一次元コードは、例えば、バーコードである。したがって、本実施形態では、可変情報としての管理情報は、容器に係る配送先情報、個口情報、配送ルート情報、出荷日時情報を含む。なお管理情報には更に、二次元配送ルート情報、内容物に係る情報が含まれてもよい。
【0031】
〔ハードウエア構成〕
続いて、
図4乃至
図7を用いて、実施形態に係る情報処理システムを構成する装置又は通信端末のハードウエア構成について説明する。なお、
図4乃至
図7に示されている各装置(通信端末)のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0032】
<通信端末のハードウエア構成>
図4は、実施形態に係る通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図4に示されているように、通信端末3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。通信端末3は更に、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0033】
これらのうち、CPU301は、通信端末3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。EEPROM304は、各種設定データ(情報)等を記憶する。ここで、通信端末3は、EEPROM304に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0034】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。タッチパネル312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。なお、タッチパネル312に代えて又は加えて、所定のボタン、アイコン等を操作するキーボード等の入力手段を用いてもよい。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスであり、他の装置又は通信端末と専用の有線ケーブルを用いて接続される。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0035】
<レーザ書込消去装置のハードウエア構成>
図5は、実施形態に係るレーザ書込消去装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図5に示されているように、レーザ書込消去装置4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、近距離通信I/F408、CMOSセンサ409、撮像素子I/F410を備えている。レーザ書込消去装置4は更に、ネットワークI/F211、外部機器接続I/F412、光学制御回路413、消去用LD(Laser Diode)414、書込用LD(Laser Diode)415、レーザ駆動回路416及びバスライン420を備えている。
【0036】
これらのうち、CPU401は、レーザ書込消去装置4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。近距離通信I/F408は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ409は、CPU401の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F410は、CMOSセンサ409の駆動を制御する回路である。
【0037】
ネットワークI/F411は、通信ネットワーク100を利用して配送管理サーバ8等とデータ通信をするためのインターフェイスである。外部機器接続I/F412は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスであり、専用の有線ケーブルを用いて他の装置と接続される。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。消去用LD(Laser Diode)414は、上述したとおり、ラベル90に書き込まれた所定の情報を消去するためのレーザダイオードである。書込用LD(Laser Diode)415は、上述したとおり、ラベル90に対して所定の情報を書き込むためのレーザダイオードである。レーザ駆動回路416は、消去用LD14及び書込用LD415のレーザの各レーザを照射(発光)するための駆動回路である。バスライン220は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0038】
<IDコード読取装置のハードウエア構成>
図6は、実施形態に係るIDコード読取装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図6に示されているように、IDコード読取装置5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、近距離通信I/F508を備えている。IDコード読取装置5は更に、ネットワークI/F211、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、外部機器接続I/F516及びバスライン520を備えている。
【0039】
これらのうち、CPU501は、IDコード読取装置5全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。近距離通信I/F508は、NFC、Bluetooth、Wi-Fi等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。
【0040】
ネットワークI/F511は、通信ネットワーク100を利用してIDコード検出サーバ7等とデータ通信をするためのインターフェイスである。CMOSセンサ509は、CPU501の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F510は、CMOSセンサ509の駆動を制御する回路である。外部機器接続I/F516は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスであり、専用の有線ケーブルを用いて他の装置と接続される。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。
【0041】
<IDコード検出サーバ及び配送管理サーバのハードウエア構成>
図7は、実施形態に係るIDコード検出サーバ及び配送管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。
図7に示されているように、IDコード検出サーバ7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD(Hard Disk)705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706を備えている。IDコード検出サーバ7は更に、近距離通信I/F708、ネットワークI/F711、メディアI/F715、外部機器接続I/F716及びバスライン720を備えている。
【0042】
これらのうち、CPU701は、IDコード検出サーバ7全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。EEPROM704は、CPU701の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD705は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ706は、CPU701の制御にしたがってHD705に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、IDコード検出サーバ7は、HD705及びHDDコントローラ706に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。
【0043】
近距離通信I/F708は、NFC、Bluetooth、Wi-Fi等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。ネットワークI/F711は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。メディアI/F715は、フラッシュメモリ等の記録メディア714に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F716は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。
【0044】
配送管理サーバ8は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、HD(Hard Disk)805、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ806を備えている。配送管理サーバ8は更に、近距離通信I/F808、ネットワークI/F811、メディアI/F815、外部機器接続I/F816及びバスライン820を備えている。これらのハードウエア資源は、IDコード検出サーバ7が備えるCPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD(Hard Disk)705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、近距離通信I/F708、ネットワークI/F711、メディアI/F715、外部機器接続I/F716及びバスライン720の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0045】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、後述する物流管理サーバ6(物流管理装置)は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る物流管理方法を実現する。
【0046】
〔情報処理システムの機能構成〕
次に、
図8乃至
図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図8Aは、実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図であり、主に、通信端末、IDコード検出サーバ及び配送管理サーバの機能構成の一例を示す図である。なお、
図8は、
図1に示されている通信端末3、レーザ書込消去装置4、IDコード読取装置5、IDコード検出サーバ7及び配送管理サーバ8のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0047】
<通信端末の機能構成>
まず、通信端末3の機能構成について説明する。
図8Aに示されているように、通信端末3は、送受信部31、操作受付部32、取得部33、表示制御部34、生成部37及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図4に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つからRAM303に展開された通信端末3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、通信端末3は、
図4に示されているROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、配送管理サーバ8、後述する物流管理サーバ6と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0048】
<<通信端末の各機能構成>>
次に、通信端末3の各機能構成について詳細に説明する。
図8Aに示されている通信端末3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して配送管理サーバ8、後述する物流管理サーバ6との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0049】
操作受付部32は、主に、ディスプレイ307、タッチパネル312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。なお、操作受付部32は、ディスプレイ307、タッチパネル312及びポインティングデバイス313に代えて、キーボード等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0050】
取得部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、送受信部31によって受信された配送管理サーバ8及び後述する物流管理サーバ6からの各種情報(データ)を取得する。本実施形態において取得部33は、取得手段の一例として機能する。
【0051】
表示制御部34は、主に、通信端末3のディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、通信端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また表示制御部34は、通信端末3を利用する作業者に対して生成された結果通知をディスプレイ307に表示させる。本実施形態において表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0052】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、通信端末3のディスプレイ307に表示させる各種画面情報等を生成する。本実施形態において生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0053】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0054】
<IDコード検出サーバの機能構成>
次に、IDコード検出サーバの機能構成について説明する。
図8Aに示されているように、IDコード検出サーバ7は、送受信部71、検出取得部73及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、
図7に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つからRAM703に展開されたIDコード検出サーバ7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、IDコード検出サーバ7は、
図7に示されているROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、通信端末3と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0055】
<<IDコード検出サーバの各機能構成>>
次に、IDコード検出サーバの各機能構成について詳細に説明する。
図8Aに示されているIDコード検出サーバ7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して通信端末3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部71は、IDコード読取装置5が送信した容器IDを含む読取画像データを受信する。本実施形態において送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0056】
検出取得部73は、主に、CPU701の処理によって実現され、IDコード読取装置5が送信した読取画像データに含まれるID情報を検出し取得する。本実施形態において検出取得部73は、取得手段の一例として機能する。
【0057】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0058】
<配送管理サーバの機能構成>
次に、配送管理サーバの機能構成について説明する。
図8Aに示されているように、配送管理サーバ8は、送受信部81、取得部83、照合部85、生成部87及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、
図7に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つからRAM803に展開された配送管理サーバ8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、配送管理サーバ8は、
図7に示されているROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、通信端末3と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0059】
<<配送管理サーバの各機能構成>>
次に、配送管理サーバの各機能構成について詳細に説明する。
図8Aに示されている配送管理サーバ8の送受信部81は、主に、ネットワークI/F811及び近距離通信I/F808に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して通信端末3との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部81は後述する生成部87が生成した対応付けラベル情報を、固定情報及び可変情報の書込み又は消去を行うレーザ書込消去装置4に対して送信する。本実施形態において送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0060】
取得部83は、主に、CPU801の処理によって実現され、IDコード検出サーバ7が送信した容器IDを含むID情報を取得する。本実施形態において取得部83は、取得手段の一例として機能する。
【0061】
照合部85は、主に、CPU801の処理によって実現され、取得した容器IDを含むID情報と配送管理サーバ8で管理される所定の情報とを照合する。本実施形態において照合部85は、照合手段の一例として機能する。
【0062】
生成部87は、主に、CPU801の処理によって実現され、ラベル90に書き込むための配送内容データ(対応付けラベル情報)を生成する。本実施形態において生成部87は、生成手段の一例として機能する。
【0063】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0064】
●ラベル情報管理テーブル●
図9は、実施形態に係るラベル情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部8000には、
図9に示されているようなラベル情報管理テーブルによって構成されたラベル情報管理DB8001が構築されている。ラベル情報管理テーブルでは、容器IDごとに、ラベル表示、ラベル非表示の項目が関連付けられて管理される。これらのうち、容器IDは、容器を識別する識別情報を表し、例えば、「C0001」、「C0002」等である。ラベル表示の項目では更に、配送先、個口、配送ルート、バーコード配送ルート、出荷日時を含む項目が管理され、これらの項目がラベル90の可変情報領域90Bに書き込まれる。ラベル非表示の項目には、容器IDに関連付けられた容器(コンテナ)に入れられる内容物が管理される。内容物は、例えば、食品、日用品、医薬品等である。ラベル非表示の項目はラベル90には表示されないことを前提として管理されるが、ラベル90の可変情報領域90Bに余裕がある場合、若しくは物流システム2が必要と判断した場合は、可変情報領域90Bに書き込まれてもよい。
【0065】
本実施形態においてラベル情報管理テーブル(ラベル情報管理DB8001は、ラベル情報管理手段の一例として機能する。
【0066】
●照合情報管理テーブル●
図10は、実施形態に係る照合情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部8000には、
図10に示されているような照合情報管理テーブルによって構成された照合情報管理DB8002が構築されている。照合情報管理テーブルでは、
ごとに、配送先、配送ルートが関連付けられて管理される。これらのうち、利用者IDは、所定の容器(コンテナ)の配送に関わる作業者(利用者)の識別情報を表し、例えば、「W0001」、「W0002」等である。配送先、配送ルートは、ラベル情報管理DBで説明した内容と同様である。なお、配送ルートは所定のコード情報で与えられ、例えば、「123-01」、「123-02」等である。
【0067】
本実施形態において照合情報管理テーブル(照合情報管理DB8002は、照合情報管理手段の一例として機能する。
【0068】
<レーザ書込消去装置の機能構成>
次に、レーザ書込消去装置の機能構成について説明する。
図8Bに示されているように、レーザ書込消去装置4は、送受信部41、光学制御部45、照射制御部46及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図5に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つからRAM403に展開されたレーザ書込消去装置4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、レーザ書込消去装置4は、
図5に示されているROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、配送管理サーバ8と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0069】
<<レーザ書込消去装置の各機能構成>>
次に、レーザ書込消去装置の各機能構成について詳細に説明する。
図8Bに示されているレーザ書込消去装置4の送受信部41は、主に、ネットワークI/F411及び近距離通信I/F408に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して配送管理サーバ8との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部41は、配送管理サーバ8が送信した配送内容データ(対応付けラベル情報)を受信する。本実施形態において送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0070】
光学制御部45は、主に、光学制御回路413に対するCPU401の処理によって実現され、レーザ書込消去装置4におけるレーザ書込光学系の全体制御を行う。本実施形態において光学制御部45は、光学制御手段の一例として機能する。
【0071】
照射制御部46は、主に、レーザ駆動回路416、消去用LD414、書込用LD415に対するCPU401の処理によって実現され、レーザ光の照射に係る各種処理を行う。本実施形態において照射制御部46は、照射制御手段の一例として機能する。
【0072】
記憶読出部49は、主に、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0073】
<IDコード読取装置の機能構成>
次に、IDコード読取装置の機能構成について説明する。
図8Bに示されているように、IDコード読取装置5は、送受信部51、撮像制御部52、取得部53及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、
図6に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つからRAM503に展開されたIDコード読取装置5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、IDコード読取装置5は、
図6に示されているROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、IDコード検出サーバ7と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0074】
<<IDコード読取装置5の各機能構成>>
次に、IDコード読取装置の各機能構成について詳細に説明する。
図8Bに示されているIDコード読取装置5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介してIDコード検出サーバ7との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部51は、ラベル90に書き込まれた各種情報をIDコード検出サーバ7に対して送信する。本実施形態において送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0075】
撮像制御部52は、主に、撮像素子I/F510に対するCPU501の処理によって実現され、IDコード読取装置5における撮像処理の全体制御を行う。本実施形態において撮像制御部52は、撮像制御手段の一例として機能する。
【0076】
取得部53は、主に、CPU501の処理によって実現され、ラベル90に書き込まれた各種情報を取得する。本実施形態において取得部53は、取得手段の一例として機能する。
【0077】
記憶読出部59は、主に、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0078】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図11及び
図16を用いて、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0079】
なお、通信端末3は、以降に説明する他の装置との通信において、ログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、通信ネットワーク100を介して互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
【0080】
<ラベル情報の読取、消去及び書込(印刷)処理>
図11は、第1の実施形態に係るラベル情報の読取り、消去及び書込時のシーケンス図の一例である。まず、IDコード読取装置5の取得部53は、ラベル画像情報を取得する(ステップS21)。具体的には、取得部53は、コンベア120上を移動する所定の容器110に付与(貼付)されたラベル90に書き込まれた固定情報領域90Aを、撮像制御部52を介して取得する。
【0081】
次に、送受信部51は、IDコード検出サーバ7に対して読取画像データを送信する(ステップS22)。これにより、IDコード検出サーバ7の送受信部71は、IDコード読取装置5が送信した読取画像データを受信する。このとき、読取画像データには、ステップS21でIDコード読取装置5が取得したラベル90のQRコードに含まれる容器IDが含まれる。
【0082】
次に、IDコード検出サーバ7の検出取得部73は、ID情報の検出、取得を行う(ステップS23)。具体的には、検出取得部73は、ステップS22で受信したQRコードの画像を表す読取画像データから、容器IDを検出して取得する。
【0083】
次に、送受信部71は、配送管理サーバ8に対してID情報を送信する(ステップS24)。これにより、配送管理サーバ8の送受信部81は、IDコード検出サーバ7が送信したID情報を受信する。このとき、ID情報には容器IDが含まれる。
【0084】
次に、記憶読出部89は、対応情報を読み出す(ステップS25)。具体的には、記憶読出部89は、ステップS24で受信した容器IDを検索キーとしてラベル情報管理DB8001(
図9参照)を検索することにより、対応する対応情報を読み出す。このときに読み出される対応情報は、容器IDに関連付けられたラベル表示及びラベル非表示の各項目に係る情報である。ステップS25の処理において、容器IDが例えば、「C0001」であった場合、記憶読出部89によって読み出される対応情報は、「配送先:海老名東」、「個口:1/2」、「配送ルート:123-01」、「バーコード配送ルート:12301」、「出荷日時:2022/09/16」、「内容物:食品」である。但し、記憶読出部89は、「バーコード配送ルート:12301」に代えて、「配送ルート:123-01」を兼用して読み出すような処理を実行してもよい。なお、ラベル情報管理DB8001で管理される各種情報は、物流システム2が動作を開始する前に、情報処理システム1及び作業者(利用者)を管理する管理者等により関連付けられた情報が予め与えられておいてもよい。
【0085】
次に、生成部87は、対応付けラベル情報を生成する(ステップS26)。具体的には、生成部87は、ステップS25で読み出された対応情報のうち、ラベル90の可変情報領域90Bに書き込まれる対応情報とバーコードとを、所定の位置に配置させた画像データとして生成する。つまり、生成部87は、IDコード検出サーバ7で検出された固定情報のうちの容器を識別する容器IDと、容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成する。
【0086】
次に、送受信部81は、配送内容データをレーザ書込消去装置4に対して送信する(ステップS27)。これにより、レーザ書込消去装置4の送受信部41は、配送管理サーバ8が送信した配送内容データを受信する。このとき、配送内容データには、ステップS26で生成した対応付けラベル情報で構成される画像データが含まれる。つまり、送受信部81は、生成した対応付けラベル情報を、レーザ書込消去装置4に対して送信する。
【0087】
次に、レーザ書込消去装置4の光学制御部45及び照射制御部46は、ラベル画像の消去を行う(ステップS28)。具体的には、光学制御部45及び照射制御部46は、コンベア120上を移動する所定の容器(コンテナ)に付与(貼付)されたラベル90の可変情報領域90Bに書き込まれた各種情報を、消去用LD414を用いて消去する。これにより、レーザ書込消去装置4は、新たなラベル情報をラベル90に書き込むことが可能になる。
【0088】
続いて、光学制御部45及び照射制御部46は、ラベル画像の印刷(書込み)を行う(ステップS29)。具体的には、光学制御部45及び照射制御部46は、ステップS28で消去したラベル90の可変情報領域90Bに、ステップS27で受信した対応付けラベル情報の内容を書き込む。これにより、例えば、
図3で示したようなラベル90が生成され、ラベル90が印刷された容器110は、所定の場所に運ばれる。
【0089】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS22の処理が実行される場合、IDコード読取装置5とIDコード検出サーバ7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、IDコード読取装置5とIDコード検出サーバ7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、IDコード読取装置5とIDコード検出サーバ7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0090】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS24の処理が実行される場合、IDコード検出サーバ7と配送管理サーバ8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、IDコード検出サーバ7と配送管理サーバ8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、IDコード検出サーバ7と配送管理サーバ8との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0091】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS27の処理が実行される場合、配送管理サーバ8とレーザ書込消去装置4との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、配送管理サーバ8とレーザ書込消去装置4との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、配送管理サーバ8とレーザ書込消去装置4との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0092】
<情報処理システムにおける活用例>
続いて、情報処理システムにおける活用例について説明する。
図12は実施形態に係る情報処理システムにおける活用例の一例を示す概念図である。
図12では、作業者が所望の製品等が入れられた容器を所定の配送先に配送する例が示されている。その手順は、例えば、
1.配送されるべき製品(容器)の「仕分け」
2.仕分けられた製品(容器)の「運搬」
3.配送前の製品(容器)の「検品・確認・積込み」
4.配送手段(トラック等)によ「配送」
5.配送先での「荷下ろし」
であり、これらの手順1~5の全て又は一部は作業者の手によって行われる。以下に示す処理の説明は、上述した手順1~5における「仕分け」、「検品・確認・積込み」、「荷下ろし」の各処理において適用可能な処理の一例である。
【0093】
<システム活用における照合処理>
図13は、第1の実施形態に係る照合処理のシーケンス図の一例である。まず、作業者が使用(利用)する通信端末3の操作受付部32は、条件登録操作を受け付ける(ステップS31)。具体的には、操作受付部32は、作業者の配送に係る各種条件情報の入力操作を受け付ける。
【0094】
次に、取得部33は、ラベル画像情報を取得する(ステップS32)。具体的には、取得部33は、作業者が所定の容器110に付与(貼付)されたラベル90を通信端末3で撮像することにより、撮像されたラベル画像を取得する。
【0095】
次に、送受信部31は、IDコード検出サーバ7に対して読取画像データを送信する(ステップS33)。これにより、IDコード検出サーバ7の送受信部71は、通信端末3が沿送信した読取画像データを受信する。このとき、IDコード検出サーバ7は、読取画像データから容器IDを取得し、通信端末3に登録された利用者IDもあわせて取得する。
【0096】
次に、IDコード検出サーバ7の検出取得部73は、ID情報の検出、取得を行う(ステップS34)。具体的には、検出取得部73は、ステップS33で受信した読取画像データに含まれるID情報を検出して取得する。
【0097】
次に、送受信部71は、配送管理サーバ8に対してID情報を送信する(ステップS35)。これにより、配送管理サーバ8の送受信部81は、IDコード検出サーバ7が送信したID情報を受信する。このとき、ID情報には容器IDが含まれる。
【0098】
次に、記憶読出部89は、対応情報を読み出す(ステップS36)。具体的には、記憶読出部89は、ステップS35で受信した容器IDを検索キーとしてラベル情報管理DB8001(
図9参照)を検索することにより、対応する対応情報を読み出す。このときに読み出される対応情報は、容器IDに関連付けられたラベル表示及びラベル非表示の各項目に係る情報である。ステップS36の処理において、容器IDが例えば、「C0001」であった場合、記憶読出部89によって読み出される対応情報は、「配送先:海老名東」、「個口:1/2」、「配送ルート:123-01」、「バーコード配送ルート:12301」、「出荷日時:2022/09/16」、「内容物:食品」である。但し、記憶読出部89は、「バーコード配送ルート:12301」に代えて、「配送ルート:123-01」を兼用して読み出すような処理を実行してもよい。
【0099】
次に、照合部85は、条件情報殿照合を行う(ステップS37)。具体的には、照合部85は、ステップS35で受信した利用者IDを検索キーとして照合情報管理DB8002(
図10参照)を検索することにより、対応する配送先及び配送ルートを読み出す。そして、照合部85は、配送先及び配送ルートとステップS36で読み出した対応情報とを照合する。なお、照合情報管理DB8002で管理される各種情報は、物流システム2が動作を開始する前に、情報処理システム1及び作業者(利用者)を管理する管理者等により関連付けられた情報が予め与えられておいてもよい。
【0100】
次に、送受信部81は、通信端末3に対して結果通知を送信する(ステップS38)。これにより、通信端末3の送受信部31は、配送管理サーバ8が送信した結果通知を受信する。このとき、結果通知には、配送に係る物品情報、配送情報、照合結果、表示画面データが含まれる。
【0101】
次に、通信端末3の表示制御部34は、通知結果をディスプレイ307に表示させる(ステップS39)。具体的には、表示制御部34は、通信端末3のディスプレイ307に、ステップS38で受信した結果通知で示される各情報を表示させる。
【0102】
なお、上述した処理のうち、特に配送管理サーバ8で行われる照合処理等は、通信端末3側で実行されてもよい。つまり、通信端末3に配送管理サーバ8の機能を有していてもよい。
【0103】
●画面表示例●
ここで、本実施形態における配送情報通知時の画面表示例を説明する。
図14は、実施形態に係る通信端末における配送情報通知時の表示画面の一例を示す図である。
図14では、表示制御部34によって、ディスプレイ307に配送情報通知画面3011が表示される。配送情報通知画面3011では、配送される日時(納入日)、個口、配送先情報、配送ルート情報を含む情報が表示される。また、配送情報通知画面3011にはOKボタン3051が表示される。これにより、作業者は、配送情報を確認し問題が無ければOKボタン3051を操作して次の処理に移ることができる。
【0104】
●画面表示例●
図15は、実施形態に係る通信端末における照合結果通知時の表示画面の一例を示す図であり、(a)は配送先の照合を開始する画面の一例、(b)は配送先の照合結果を表示する画面の一例である。
図15(a)では、作業者が通信端末3を操作して、ある場所に置かれている複数の容器の配送先を確認する際の配送先確認画面3021が示されている。
図15(b)は、表示制御部34によって、配送先を通知するための配送先通知画面3022がディスプレイ307に表示される場合が示されている。なお、
図15(b)では、
図15(a)の状態から、それぞれの容器に対応した配送先情報(各ラベルに重ねた四角の枠の中に配送先が記されたデジタルコンテンツ)をAR(Augmented Reality:拡張現実)を用いて表示させた例が示されている。これにより、作業者は、どの容器が自身で配送先に配送すべき容器であるかを一目で確認することが可能になる。
【0105】
●画面表示例●
図16は、実施形態に係る通信端末における探索結果通知時の表示画面の一例を示す図であり、(a)は配送ルートの探索を開始する画面の一例、(b)は配送ルートの探索結果を表示する画面の一例である。
図16(a)では、作業者が通信端末3を操作して、ある場所に置かれている複数の容器の配送ルートを探索する際の配送ルート探索画面3031が示されている。
図15(b)は、表示制御部34によって、探索結果を強調通知するための探索結果通知画面3032がディスプレイ307に表示される場合が示されている。
図16(b)の場合も同様に、
図16(a)の状態から、それぞれの容器に対応した配送ルート情報(各ラベルのうち、作業者が配送すべき配送ルートに合致したラベルを点滅させたジタルコンテンツ)をAR(Augmented Reality:拡張現実)を用いて表示させた例が示されている。これにより、作業者は、どの容器が自身の配送ルートに合致した容器であるかを一目で確認することが可能になる。
【0106】
なお、探索結果の通知においては、通信端末3に表示されるコンテンツを上述したように点滅表示させるほか、音声、振動等によって作業者に通知するようにしてもよい。具体的には、配送管理サーバ8は、検品、積込み等の際にも、仕分け時と同様にラベル90を読み取り、容器IDから配送ルートを照合する。検品及び積み込み時には、対象外の荷物が混入していないかを照合する。仕分け時とは逆に、配送先の「海老名東」に配送する荷物の中に、容器ID:「C0003」に対応する「海老名西」に配送する荷物が混入している場合は、その容器IDを取得した通信端末が、対象外のラベルをディスプレイ307上で対象のラベルとは異なる形で強調表示したり、端末から音声、振動等を発したりして対象外の荷物が混入していることを作業者に通知する。このように、作業者は通信端末3をかざしながら荷物の周囲を歩くだけで、正しく荷物が仕分けられているかを簡単に確認することができる。
【0107】
更に、物流システム2は、トラック等により配送された各容器が配送先に到着し荷降ろしされる際も同様に、通信端末3を用いて、配送先で降ろすべき荷物を判別する。これにより、他店舗の荷物を間違って降ろすミスを防止することができる。
【0108】
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、配送管理サーバ8の生成部87は、IDコード検出サーバ7で検出された固定情報のうちの容器を識別する容器IDと、容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成し(ステップS26)、送受信部81は、生成した対応付けラベル情報を、レーザ書込消去装置4に対して送信する(ステップS27)。これにより、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる、という効果を奏する。
【0109】
また本実施形態によれば、作業者の確認のための負荷を低減させることが可能になり、本実施形態を利用した物流システムにおけるコストダウンを図ることも可能になる。
【0110】
また本実施形態によれば、各コンテナの容器IDを読み取った日時、場所が配送管理サーバ8で管理することが可能になる。これにより、従来では気づきにくかった循環容器の紛失、滞留等に気づきやすくなり、効率的な容器の管理も可能になる。
【0111】
〔第2の実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
次に、第2の実施形態について説明する。
図17は、第2の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図17に示すように、第2の実施形態では、物流システム2に代えて、物流管理サーバ6(物流管理装置の一例)が、情報処理システム1を構成する要素となっている。
【0112】
<物流管理サーバ>
第2の実施形態における物流管理サーバ6は、第1の実施形態で説明した配送管理サーバ8の機能にIDコード検出サーバ7の機能を付加した物流管理サーバ6が構築される。つまり、配送管理サーバ8の機能にIDコード検出サーバ7の機能を付加させて一つの装置として情報処理システム1を構築した例を示している。つまり、物流管理サーバ6は、配送管理サーバ8の機能に影響を与えない範囲でIDコード検出サーバ7の機能を付加したサーバという位置付けである。但し、この場合においても、物流管理サーバ6では、IDコード検出サーバ7及び配送管理サーバ8の機能を振り分け、ストレージ等の各部の機能又は手段をIDコード検出サーバ7と配送管理サーバ8とに分散させて構築するようにしてもよい。
【0113】
なお、通信端末3、レーザ書込消去装置4、IDコード読取装置5の各ハードウエア構成、機能構成は、第1の実施形態で説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
【0114】
〔情報処理システムの機能構成〕
次に、
図18を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図18は、第2の実施形態に係る情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、通信端末3、レーザ書込消去装置4、IDコード読取装置5の各機能構成については、第1の実施形態と同様であるためそれらの説明を省略する。
【0115】
<物流管理サーバの機能構成>
図18に示されているように、物流管理サーバ6は、送受信部61、検出取得部63、照合部65、生成部67及び記憶読出部69を有する。これらの各機能部は、IDコード検出サーバ7又は配送管理サーバ8の各ハードウエア資源を用いて実現される。つまり、送受信部61は、IDコード検出サーバ7の送受信部71又は配送管理サーバ8の送受信部81のいずれかにより実現される。検出取得部63は、IDコード検出サーバ7の検出取得部73又は配送管理サーバ8の取得部83のいずれかにより実現される。照合部65は、配送管理サーバ8の照合部85により実現される。生成部67は、配送管理サーバ8の生成部87により実現される。記憶読出部69は、IDコード検出サーバ7の記憶読出部79又は配送管理サーバ8の記憶読出部89のいずれかにより実現される。
【0116】
なお、物流管理サーバ6の記憶部6000は、IDコード検出サーバ7のROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000、又は、配送管理サーバ8のROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000、のいずれかにより実現される。
【0117】
ラベル情報管理DB6001、照合情報管理DB6002は、それぞれ第1の実施形態で説明した各DBと同様であるため、説明を省略する。
【0118】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図19及び
図20を用いて、第2の実施形態に係る情報処理システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0119】
<ラベル情報の読取、消去及び書込(印刷)処理>
図19は、第2の実施形態に係るラベル情報の読取り、消去及び書込み時のシーケンス図の一例である。なお、ステップS121、S124、S125、S126、S127及びS128の各処理は、第1の実施形態で説明したステップS21、S25、S26、S27、S28及びS29の各処理に対応するため、説明を省略する。
【0120】
ステップS122において、IDコード読取装置5の送受信部51は、物流管理サーバ6に対して、ステップS121で取得した読取画像データを送信する。これにより、物流管理サーバ6の送受信部61は、IDコード読取装置5が送信した読取画像データを受信する。このとき、読取画像データには、容器(コンテナ)を識別する容器IDが含まれる。
【0121】
次に、物流管理サーバ6の検出取得部63は、ID情報の検出、取得を行う(ステップS123)。なお、ステップS123の処理は、第1の実施形態で説明したIDコード検出サーバ7の検出取得部73で行われるID情報の検出、取得処理と同様である。
【0122】
このように、配送管理サーバ8の機能にIDコード検出サーバ7の機能を付加させ物流管理サーバ6を用いることで、処理の簡略化を実現させることが可能になる。
【0123】
<システム活用における照合処理>
図20は、第2の実施形態に係る照合処理のシーケンス図の一例である。なお、ステップS131、S132、S135、S136、S137及びS138の各処理は、第1の実施形態で説明したステップS31、S32、S36、S37、S38及びS29の各処理に対応するため、説明を省略する。
【0124】
ステップS133において、通信端末3の送受信部31は、物流管理サーバ6に対して、ステップS132で取得した読取画像データを送信する。これにより、物流管理サーバ6の送受信部61は、通信端末3が送信した読取画像データを受信する。このとき、読取画像データには、容器(コンテナ)を識別する容器IDが含まれる。
【0125】
次に、物流管理サーバ6の検出取得部63は、ID情報の検出、取得を行う(ステップS134)。なお、ステップS134の処理は、第1の実施形態で説明したIDコード検出サーバ7の検出取得部73で行われるID情報の検出、取得処理と同様である。
【0126】
このように、配送管理サーバ8の機能にIDコード検出サーバ7の機能を付加させ物流管理サーバ6を用いることで、処理の簡略化を実現させることが可能になる。
【0127】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS122の処理が実行される場合、IDコード読取装置5と物流管理サーバ6との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、IDコード読取装置5と物流管理サーバ6との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、IDコード読取装置5と物流管理サーバ6との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0128】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS126の処理が実行される場合、物流管理サーバ6と通信端末3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、物流管理サーバ6と通信端末3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、物流管理サーバ6と通信端末3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0129】
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、物流管理サーバ6の生成部67は、通信端末3が送信した読取画像データのうちの容器を識別する容器IDと、容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成し(ステップS124)、送受信部61は、生成した対応付けラベル情報を、レーザ書込消去装置4に対して送信する(ステップS126)。これにより、これにより、第1の実施形態による効果に加えて、情報処理システムにおけるハードウエア資源を簡略化させることが可能になる。
【0130】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0131】
また、上述したように、配送管理サーバ8は、各種判断を例えば、機械学習(人工知能:AIを利用した学習)を利用して実行してもよい。配送管理サーバ8は特に、条件情報との照合処理において、上述した機械学習を採用した処理を行ってもよい。
【0132】
これまで本発明の一実施形態に係る物流システム、物流管理装置、物流管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。なお、上述した各構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。
【0133】
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
【0134】
<第1態様>
第1態様としての物流システム2(物流システムの一例。以下省略)は、物流用の容器のラベルに含まれる固定情報を検出するIDコード検出サーバ7(固定情報検出装置の一例。以下省略)と、ラベルに含まれる可変情報を管理する配送管理サーバ8(可変情報管理装置の一例。以下省略)と、を有し、可変情報管理装置は、IDコード検出サーバ7で検出された固定情報のうちの容器を識別する容器ID(容器識別情報の一例。以下省略)と、可変情報で示され、容器識別情報に関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報と、を含む対応付けラベル情報を生成する生成部87(生成手段の一例。以下省略)と、生成した対応付けラベル情報を、固定情報及び可変情報の書込み又は消去を行うレーザ書込消去装置4(書込消去装置の一例。以下省略)に対して送信する送受信部81(送信手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0135】
第1態様によれば、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる。
【0136】
<第2態様>
第2態様としての物流システム2における配送管理サーバ8の生成部87は、第1態様において、容器IDと配送先とが関連付けられたラベル情報管理DB8001(ラベル情報管理手段の一例)で管理される可変情報としての管理情報に基づいて、対応付けラベル情報を生成する。
【0137】
第2態様によれば、第1の実施形態による効果に加えて、より具体的な配送物に関する情報(商品名、数量、保管期限など)をラベルに付与させることが可能になる。
【0138】
<第3態様>
第3態様としての物流システム2における配送管理サーバ8は、第2態様において、
管理情報が、容器に係る配送先情報、個口情報、配送ルート情報及び出荷日時情報を含み、生成部87は、管理情報に含まれる各情報のうち、ラベル90に書き込まれる情報を対応付けラベル情報として生成する。
【0139】
第3態様によれば、第1の実施形態による効果に加えて、より具体的な配送物に関する情報(配送先、数量、配送ルート、保管期限など)をラベルに付与させることが可能になる。
【0140】
<第4態様>
第4態様としての物流システム2における配送管理サーバ8の生成部87は、第3態様において、レーザ書込消去装置4がラベル90上の可変情報領域に書き込むための情報として、対応付けラベル情報を生成する。
【0141】
第4態様によれば、第1態様による効果と同様の効果を得ることが可能になる。
【0142】
<第5態様>
第5態様としての物流システム2のIDコード検出サーバ7(固定情報検出装置の一例。以下省略)は、第1態様乃至第4態様のいずれかにおいて、ラベルに含まれるコード情報を読み取るIDコード読取装置5(コード読取装置の一例。以下省略)が送信した、ラベルに含まれる固定情報で示される容器IDを取得する検出取得部73(取得手段の一例。以下省略)を有し、配送管理サーバ8の生成部87は、検出取得部73によって取得された容器IDに関連付けられた対応付けラベル情報を生成する。
【0143】
第5態様によれば、第1態様乃至第4態様による効果と同様の効果を得ることが可能になる。
【0144】
<第6態様>
第6態様としての物流システム2における配送管理サーバ8の取得部83は、第5態様において、容器を利用する利用者の通信端末3(通信端末の一例。以下省略)が送信したラベルを表す画像データを取得し、配送管理サーバ8は更に、画像データに含まれる容器IDと、利用者を識別する利用者ID(利用者識別情報の一例。以下省略)を含む所定の情報と、を照合して照合結果を得る照合部85(照合手段の一例。以下省略)、を有し、送受信部81は、利用者が利用する特定の容器を判別可能な状態とした照合結果を、通信端末3に対して送信する。
【0145】
第6態様によれば、作業者の配送作業の負荷を軽減させることが可能になる。
【0146】
<第7態様>
第7態様としての物流システム2では、第1態様乃至第6態様のいずれかにおいて、固定情報は二次元のコード情報によって与えられ、可変情報は一次元のコード情報によって与えられる。
【0147】
第7態様によれば、一般的に用いられるコード情報を利用することが可能になる。
【0148】
<第8態様>
第8態様としての物流管理サーバ6(物流管理装置の一例。以下省略)は、物流用の容器のラベルに係る情報を管理し、ラベルに含まれる固定情報で示され容器を識別する容器ID(容器識別情報の一例。以下省略)を取得する検出取得部63(取得手段の一例。以下省略)と、取得した容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成部67(生成手段の一例。以下省略)と、生成した対応付けラベル情報を、固定情報及び可変情報の書込み又は消去を行う書込消去装置4(書込消去装置の一例。以下省略)に対して送信する送受信部61(送信手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0149】
第8態様によれば、第1態様と同様に、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる。
【0150】
<第9態様>
第9態様としての物流用の容器のラベルに係る情報を管理する物流管理サーバ6(物流管理装置の一例。以下省略)が実行する物流管理方法は、ラベルに含まれる固定情報で示され容器を識別する容器ID(容器識別情報の一例。以下省略)を取得する取得ステップと、取得した容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成ステップと、生成した対応付けラベル情報を、固定情報及び可変情報の書込み又は消去を行うレーザ書込消去装置4(書込消去装置の一例。以下省略)に対して送信する送信ステップと、を含む処理を実行する。
【0151】
第9態様によれば、第1態様と同様に、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる。
【0152】
<第10態様>
第10態様としてのプログラムは、物流用の容器のラベルに係る情報を管理する物流管理サーバ6(物流管理装置の一例。以下省略)に、
ラベルに含まれる固定情報で示され容器を識別する容器ID(容器識別情報の一例。以下省略)を取得する取得ステップと、取得した容器IDに関連付けられた容器の配送先を示す配送先情報を含む対応付けラベル情報を生成する生成ステップと、生成した対応付けラベル情報を、固定情報及び可変情報の書込み又は消去を行うレーザ書込消去装置4(書込消去装置の一例。以下省略)に対して送信する送信ステップと、を含む処理を実行させる。
【0153】
第10態様によれば、第1態様と同様に、配送物の誤配送の可能性を低減させることが可能になる。
【符号の説明】
【0154】
1 情報処理システム
2 物流システム
3 通信端末
31 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
34 表示制御部(表示制御手段の一例)
37 生成部(生成手段の一例)
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
4 レーザ書込消去装置(書込消去装置の一例)
5 IDコード読取装置(コード読取装置の一例)
6 物流管理サーバ(物流管理装置の一例)
61 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
63 検出取得部(取得手段の一例)
65 照合部(照合手段の一例)
67 生成部(生成手段の一例)
68 管理部(管理手段の一例)
7 IDコード検出サーバ(固定情報検出装置の一例)
73 検出取得部(検出手段の一例)
8 配送管理サーバ(可変情報管理装置の一例)
81 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
85 照合部(照合手段の一例)
87 生成部(生成手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0155】