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特開2024-134408情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134408
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/61 20180101AFI20240926BHJP
【FI】
G06F8/61
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044699
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】小松原 悟
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AB04
5B376AD14
5B376AD19
5B376GA01
(57)【要約】
【課題】複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うこと。
【解決手段】機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得する通知情報取得部と、複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得する履歴情報取得部と、前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得する通知情報取得部と、
複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得する履歴情報取得部と、
前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させる表示制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、前記ソフトウェアのインストールを実行する複数の前記機器をグループ化する分類部と、
を更に有し、
前記表示制御部は、前記分類部がグループ化した結果を画面に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、前記機器ごとに前記ソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示する、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
機器におけるソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得する通知情報取得部と、
複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得する履歴情報取得部と、
前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させる表示制御部と、
を有する情報処理システム。
【請求項5】
機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得するステップと、
複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得するステップと、
前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させるステップと、
を情報処理装置が実行する情報処理方法。
【請求項6】
機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得するステップ、
複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得するステップ、
前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させるステップ、
を情報処理装置に実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置などの機器に導入されているファームウェアやアプリケーションなどのソフトウェアを管理する技術が一般に知られている。特許文献1には、ファームウェアを更新するための所要時間を予測してユーザに通知する技術が公開されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、管理者が、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を管理する場合に、ソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができなかった。
【0004】
本発明の実施形態は、上記課題に鑑み、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得する通知情報取得部と、複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得する履歴情報取得部と、前記通知情報と前記履歴情報に基づいて、複数の前記機器をグループ化する操作、及び前記グループ化した機器に対して前記ソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略図の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける機能ブロックの構成図の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るインストール情報及び履歴情報の要求処理に関するシーケンスの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る管理画面(1)の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る管理画面(2)の一例を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る管理画面(3)の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係るインストール所要時間予測処理を含むシーケンスの一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係るインストール所要時間の予測処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態に係る管理画面(4)の一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る管理画面(5)の一例を示す図である。
図13】本発明の実施形態に係る管理画面(6)の一例を示す図である。
図14】本発明の実施形態に係る管理画面(7)の一例を示す図である。
図15】本発明の実施形態に係る管理画面(8)の一例を示す図である。
図16】本発明の実施形態に係る管理画面(9)の一例を示す図である。
図17】本発明の実施形態に係る管理画面(10)の一例を示す図である。
図18】本発明の実施形態に係る管理画面(11)の一例を示す図である。
図19】本発明の実施形態に係る管理画面(12)の一例を示す図である。
図20】本発明の実施形態に係る管理画面(13)の一例を示す図である。
図21】本発明の実施形態に係る即時一括インストール処理に関するシーケンスの一例を示す図である。
図22】本発明の実施形態に係る予約一括インストール処理に関するシーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム概要>
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略図の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、インターネット等の通信ネットワーク2に接続する情報処理装置5と複数の画像形成装置9(9a、9b、9cなど)を有する。以降、画像形成装置9は、単に機器とよぶ場合もある。
【0010】
情報処理装置5は、機器におけるソフトウェアのインストールに関する通知情報を外部サーバ3から取得する。以降、通知情報はインストール情報とよばれる場合もあるが、これらは、ソフトウェアのインストールに関する通知された情報であり、同じ意味である。更に、情報処理装置5は、ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を複数の機器から取得する。そして、情報処理装置5は、取得した通知情報と履歴情報に基づいて、管理者などのよる複数の機器をグループ化する操作、及びグループ化した機器に対してソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示する。また、情報処理装置5は、取得した通知情報と履歴情報に基づいて、ソフトウェアのインストールを実行する複数の機器を自動的にグループ化することもできる。また、情報処理装置5は、取得した通知情報と履歴情報に基づいて、機器ごとにソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示することも可能である。ここで、管理者は、情報処理装置5において動作する、画像形成装置9などの複数の機器にインストールされるソフトウェアを管理するための管理ツールの管理画面に表示される内容を確認して操作を行う。また、管理者は、管理ツールを用いて、複数の機器に対して、個別に又は一括してソフトウェアのインストールを実行することが可能である。インストールの方法として、即時にインストールを実行する即時インストールと指定した時刻にインストールを実行する予約インストールがある。また、即時インストールと予約インストールを組み合わせて実行することも可能である。
【0011】
画像形成装置9は、情報処理装置5からの要求に応じて、ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を情報処理装置5に送信する。また、画像形成装置9は、情報処理装置5からの要求に応じて、ソフトウェアのインストールの実行し、インストールの完了通知を情報処理装置5に送信する。
【0012】
外部サーバ3は、要求に応じて、情報処理装置5に機器におけるソフトウェアのインストールに関する通知情報を送信する。また、外部サーバ3は、要求に応じて、インストールするソフトウェアを情報処理装置5や画像形成装置9に送信する。
【0013】
以上の処理により、情報処理システム1では、複数の機器をグループ化して、グループごとにソフトウェアの導入と更新を実行することにより、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。情報処理システム1では、複数の機器を自動でグループ化して、グループ化することが可能である。また、自動でグループ化した結果を管理者に選択させること(即ち、グループ化した結果の提案)が可能である。また、情報処理システム1では、機器毎のソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示することが可能である。
【0014】
なお、図1に示す情報処理システム1のシステム構成は一例である。例えば、画像形成装置9の台数は任意の台数であってよい。また、通信ネットワーク2には、例えば、移動体通信、又は無線LAN等の無線通信による接続区間が含まれていても良い。また、単にソフトウェアのインストールと表現された場合でも、機器において新規導入又は更新を行うソフトウェアのインストールであることを意味してもよい。また、ソフトウェアのインストールに関する管理対象である機器は、画像形成装置9に限らず、パーソナルコンピュータ、電子黒板、プロジェクタ、スマートフォン、及びタブレット端末などであってもよい。また、画像形成装置9は、コピー、スキャナ、及びファクシミリなどの機能の一部のみを有するものであってもよい。また、実施形態の説明において、画像形成装置9を機器とよぶこともある。また、外部サーバ3の機能は、クラウドネットワークにおけるクラウドサービスにより実現されるものであってもよい。
【0015】
<ハードウェア構成例(情報処理装置5)>
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置5のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示されるように、情報処理装置5はコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0016】
これらのうち、CPU501は、情報処理装置5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク2を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0017】
また、キーボード511は、文字、数値、又は各種指示などの入力に使用される複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWドライブ514は、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0018】
<ハードウェア構成例(画像形成装置9)>
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置9のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、画像形成装置9(あるいは、MFP、Multifunction Peripheral/Product/Printerと呼ばれる)は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0019】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、ローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、HD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0020】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置9の全体を制御する。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0021】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0022】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0023】
近距離通信回路920は、ICカードなどに記憶された利用者の認証情報などを読込むためのカードリーダ920aを有する。
【0024】
操作パネル940は、利用者による入力を受け付けるタッチパネル940aとテンキー940bを有する。また、タッチパネル940aは、画像形成装置9が実行するアプリケーション画面などを表示する。
【0025】
<機能について>
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理システムにおける機能ブロックの構成図の一例を示す図である。情報処理装置5は、通信部10、操作受付部11、表示制御部12、通知情報取得部13、履歴情報取得部14、記憶制御部15、分類部16、予測部17、及び判定部18を有する。これら各部は、情報処理装置5にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令をCPU501が実行することで実現される機能又は手段である。記憶部19は、例えば、情報処理装置5が有するHD504などの記憶装置によって実現可能である。
【0026】
通信部10は、情報処理装置5が有する通信機能であり、通信ネットワーク2を介して画像形成装置9及び外部サーバ3と情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、ソフトウェアのインストールに関する情報を要求する要求情報、及びインストールするソフトウェアを要求する要求情報を外部サーバ3に送信する。また、通信部10は、ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を要求する要求情報、及びインストールの予約、実行、完了確認などを要求する要求情報を画像形成装置9の通信部20に送信する。
【0027】
操作受付部11は、情報処理装置5のキーボードやポインティングデバイスを介して、管理者などによる文字入力やボタンの押下などの操作を受け付ける。例えば、操作受付部11は、機器の管理者による、インストール情報と履歴情報を要求する操作を受け付ける。また、操作受付部11は、機器の管理者による、インストール情報の表示を要求する操作を受け付ける。また、操作受付部11は、複数の機器をグループ化する操作、及びグループ化した機器に対してソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付ける。
【0028】
表示制御部12は、ソフトウェアのインストールに関する、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、複数の機器をグループ化する操作、及びグループ化した機器に対してソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を情報処理装置5のディスプレイ506に表示させる。また、表示制御部12は、分類部16が複数の機器をグループ化した結果を画面に表示させる。また、表示制御部12は、通知情報と履歴情報に基づいて、機器ごとにソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示させる。
【0029】
通知情報取得部13は、画像形成装置9などの機器にインストールされているソフトウェアに関する通知情報(インストール情報)を外部サーバ3から取得する。
【0030】
履歴情報取得部14は、ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を画像形成装置9の通信部20から取得する。
【0031】
記憶制御部15は、通知情報取得部13が取得した通知情報(インストール情報)と履歴情報取得部14が取得した履歴情報を記憶部19に記憶させる。
【0032】
分類部16は、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、ソフトウェアのインストールを実行する複数の機器をグループ化する。
【0033】
予測部17は、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、機器にソフトウェアをインストールする際の所要時間を予測する。
【0034】
判定部18は、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、管理者にソフトウェアのインストールに関する通知を行うか否かを判定する。
【0035】
記憶部19は、記憶制御部15の指示に応じて、通知情報(インストール情報)と履歴情報を情報処理装置5のHDD504などの記憶装置に記憶する。
【0036】
画像形成装置9は、通信部20、操作受付部21、表示制御部22、及び実行部23を有する。これら各部は、画像形成装置9にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令をCPU901が実行することで実現される機能又は手段である。
【0037】
通信部20は、画像形成装置9が有する通信機能であり、通信ネットワーク2を介して情報処理装置5及び外部サーバ3と情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を要求する要求情報、及びインストールの予約、実行、完了確認などを要求する要求情報を情報処理装置5の通信部10から受信する。
【0038】
操作受付部21は、画像形成装置9のタッチパネル940aやテンキー940bなどを介して、ユーザによる文字入力やボタンの押下などの操作を受け付ける。
【0039】
表示制御部22は、ログイン画面や機器の管理画面などを画像形成装置9の画面であるタッチパネル940aに表示する。
【0040】
実行部23は、ソフトウェアのインストールなどを実行する。ソフトウェアのインストールは、新規にソフトウェアをインストールすることだけでなく、インストール済のソフトウェアの更新であってもよい。
【0041】
外部サーバ3は、情報処理装置5からの要求に応じて、機器にインストールするソフトウェアのインストールに関する通知情報(インストール情報)、及びインストールするソフトウェアを情報処理装置5の通信部10に送信する。
【0042】
<インストール情報及び履歴情報の要求処理>
図5は、本発明の実施形態に係るインストール情報及び履歴情報の要求処理に関するシーケンスの一例を示す図である。本シーケンスでは、画像形成装置9a、9b、9cの3台をソフトウェアのインストールに関する管理対象の機器としており、画像形成装置9を単に機器とよぶ場合もある。なお、機器の台数が2台以下又は4台以上であっても同様に処理を実行することが可能である。以下、図5の各ステップの処理について説明する。
【0043】
ステップS30:情報処理装置5の操作受付部11は、機器の管理者による、インストール情報と履歴情報を要求する操作を受け付ける。或いは、操作受付部11が、情報処理装置5に導入されている機器を管理する管理ツールを管理者が起動する操作を受け付けることで、管理ツールによりインストール情報と履歴情報の要求が実行されてもよい。
【0044】
インストール情報は、例えば、機器にインストールされているファームウェアやアプリケーションなどのソフトウェアの更新に関する情報、又は、新規にインストール可能なソフトウェアに関する情報などである。インストール情報は、例えば、外部サーバ3に要求して、外部サーバ3から取得する。或いは、インストール情報に更新があった際に、外部サーバ3が情報処理装置5にインストール情報を送信してもよい。また、外部サーバ3が情報処理装置5に送信するインストール情報を通知情報とよんでもよい。
【0045】
履歴情報は、機器にインストールされているファームウェアやアプリケーションなどのソフトウェアに関する履歴情報であり、例えば、インストールされているソフトウェアのバージョン、ソフトウェアのファイルサイズ、インストールの開始日時と終了日時などの情報を含む。履歴情報は、各機器に要求して、各機器から各機器の履歴情報を取得する。
【0046】
ステップS31:情報処理装置5の通信部10は、ステップS30で説明したインストール情報を要求する要求情報を外部サーバ3に送信する。
【0047】
ステップS32:情報処理装置5の通知情報取得部13は、ステップS30で説明した通知情報(インストール情報)を外部サーバ3から取得する。情報処理装置5の記憶制御部15は、取得された通知情報(インストール情報)を記憶部19に記憶する。
【0048】
ステップS33:情報処理装置5の通信部10は、ステップS30で説明した履歴情報を要求する要求情報を画像形成装置9aの通信部20に送信する。
【0049】
ステップS34:情報処理装置5の履歴情報取得部14は、ステップS30で説明した履歴情報を画像形成装置9aの通信部20から取得する。情報処理装置5の記憶制御部15は、取得された履歴情報を記憶部19に記憶する。
【0050】
ステップS35:情報処理装置5の通信部10は、ステップS30で説明した履歴情報を要求する要求情報を画像形成装置9bの通信部20に送信する。
【0051】
ステップS36:情報処理装置5の履歴情報取得部14は、ステップS30で説明した履歴情報を画像形成装置9bの通信部20から取得する。情報処理装置5の記憶制御部15は、取得された履歴情報を記憶部19に記憶する。
【0052】
ステップS37:情報処理装置5の通信部10は、ステップS30で説明した履歴情報を要求する要求情報を画像形成装置9cの通信部20に送信する。
【0053】
ステップS38:情報処理装置5の履歴情報取得部14は、ステップS30で説明した履歴情報を画像形成装置9cの通信部20から取得する。情報処理装置5の記憶制御部15は、取得された履歴情報を記憶部19に記憶する。
【0054】
ステップS39:情報処理装置5の判定部18は、ステップS32で受信した通知情報(インストール情報)とステップS34、ステップS36、及びステップS38で受信した履歴情報に基づいて、管理者にソフトウェアのインストールに関する通知を行うか否かを判定する。例えば、判定部18は、インストール情報と履歴情報に含まるソフトウェアのバージョンを比較して、インストール情報に含まれるバージョンの方が新しい履歴情報があれば、通知を行うと判定する。
【0055】
ステップS40:ステップS39で情報処理装置5の判定部18が通知を行うと判定したならば、情報処理装置5の表示制御部12は、ソフトウェアのインストールに関する通知を情報処理装置5の画面に表示させる。
【0056】
図6は、本発明の実施形態に係る管理画面(1)の一例を示す図である。図6の管理画面101は、情報処理装置5の表示制御部12が、情報処理装置5の画面に表示させる管理ツールの管理画面の一例である。管理画面101は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、「機器状態」、及び「新着/更新」の項目を有する。
【0057】
「機器名」は、機器の名称である。
【0058】
「IPアドレス」は、機器に割り当てられているIPアドレスである。
【0059】
「シリアルNo.」は、機器を特定するために用いられる、機器に割り当てられている番号である。
【0060】
「機器状態」は、機器の状態を示す情報であり、「待機状態」、「動作中」、及び「省エネ状態」などの状態がある。
【0061】
「新着/更新」は、機器にインストールされたソフトウェアに関して、新しく届いた情報及び更新に関する情報があるか否かを示す。
【0062】
図7は、本発明の実施形態に係る管理画面(2)の一例を示す図である。図7の管理画面102は、例えば、図5のステップS40で通知が行われた場合の情報処理装置5で動作する管理ツールにおける画面である。管理画面102には、「管理している機器に導入可能な新着アプリの情報があります。」「管理している機器のファームウェア/アプリの更新が可能です。」のメッセージを含むウィンドウが表示されている。また、管理画面102には、メッセージのウィンドウを閉じるためのボタンと詳細情報を表示するためのボタンが表示されている。
【0063】
図8は、本発明の実施形態に係る管理画面(3)の一例を示す図である。図8の管理画面103は、例えば、図7の管理画面102において、詳細情報を表示するためのボタンを押下した際に表示される画面である。管理画面103には、「アプリケーションAが導入可能な機器」の情報を表示するためのボタンと、「システムファームウェアが導入可能な機器」の情報を表示するためのボタンが表示されている。
【0064】
以上の処理により、情報処理システム1では、通知情報(インストール情報)と履歴情報を取得することができる。なお、通知情報(インストール情報)は、情報処理装置5が外部サーバ3に要求して取得されるのではなく、外部サーバ3が、例えば、ソフトウェアのインストールに関する情報が更新された際に、情報処理装置5に送信するようにして取得されるものであってもよい。
【0065】
<インストール所要時間予測処理>
図9は、本発明の実施形態に係るインストール所要時間予測処理を含むシーケンスの一例を示す図である。以下、図9の各ステップの処理について説明する。
【0066】
ステップS41:図5のステップS40で示した処理と同様に、情報処理装置5の表示制御部12は、ソフトウェアのインストールに関する通知を情報処理装置5の画面に表示させる。
【0067】
ステップS42:情報処理装置5の操作受付部11は、機器の管理者による、インストールに関する情報の表示を要求する操作を受け付ける。この操作は、例えば、図8の管理画面103において、管理者による「アプリケーションAが導入可能な機器」を表示するためのボタンを押下する操作である。
【0068】
ステップS43:情報処理装置5の予測部17は、ステップS42で表示を要求されたインストールに関する情報の一部である、機器にソフトウェアをインストールする際の所要時間を予測する。
【0069】
図10は、本発明の実施形態に係るインストール所要時間の予測処理に関するフローチャートの一例を示す図である。以下、図10の各ステップの処理について説明する。
【0070】
ステップS50:情報処理装置5の予測部17は、インストールの対象であるソフトウェアのファイルサイズを取得するための要求を外部サーバ3に送信する。外部サーバ3は、要求されたソフトウェアのファイルサイズの情報を含む応答を情報処理装置5の予測部17に送信する。
【0071】
ステップS51:情報処理装置5の予測部17は、インストールの対象であるソフトウェアに関する履歴情報があるか否かを確認(例えば、記憶部19に記憶されているか否か)して、履歴情報がある場合は、処理をステップS52に遷移させ、そうでない場合は、処理をステップS53に遷移させる。
【0072】
ステップS52:情報処理装置5の予測部17は、履歴情報に基づいて、インストールの対象であるソフトウェアをインストールする際の所要時間を予測する。予測部17は、例えば、今回インストールするソフトウェアのファイルサイズが、履歴情報に含まれる過去にインストールしたソフトウェアのファイルサイズのA倍であるならば、履歴情報に含まれる過去にインストールしたソフトウェアのインストールの所要時間をA倍することにより、今回インストールするソフトウェアのインストールの所要時間を予測する。
【0073】
ステップS53:情報処理装置5の予測部17は、外部サーバ3から、例えば、今回インストールするソフトウェアのファイルサイズに近いファイルサイズをインストールした際の所要時間を取得して、取得した所要時間を予測した所要時間とする。ここで、予測部17は、外部サーバ3から複数の所要時間が得られた場合、それらの所要時間における最小値、最大値、又は平均値を予測した所要時間としてもよい。
【0074】
ステップS54:情報処理装置5の表示制御部12は、ステップS53で予測した所要時間を情報処理装置5の画面に表示する。なお、所要時間を予測する対象の機器が複数ある場合は、情報処理装置5の予測部17は、対象の機器ごとにステップS51からステップS53の処理を実行してもよい。
【0075】
図11は、本発明の実施形態に係る管理画面(4)の一例を示す図である。図11の管理画面104は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、「機器状態」、及び「導入予測時間」の項目を有する。ここで、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「機器状態」は、図6の管理画面101で説明した項目と同じである。「導入予測時間」は、図10のフローチャートで情報処理装置5の予測部17が予測した所要時間である。更に、各機器における「導入予測時間」の表示箇所を押下すると、ソフトウェアのインストールを行うための画面が表示される。
【0076】
図12は、本発明の実施形態に係る管理画面(5)の一例を示す図である。図12の管理画面105は、図11の管理画面104において、「機種名」が「機種A営業部01」である行(即ち1行目)の「導入予測時間」の値(約5分)を押下した際に表示される、アプリAのインストール(導入)を実行するための画面である。管理画面105には、インストールを中止する際に押下する「インストールをしない」と表示されたボタン、予約した時間にインストールを実行する際に押下する「時間指定予約する」と表示されたボタン、及び即時にインストールを実行する際に押下する「今すぐ実行する」と表示されたボタンが表示されている。
【0077】
<機器のグループ化処理(手動)>
図12のように機器を一台ごとに選択して、インストールを実行する方法は作業の効率が悪いと言える。そこで、情報処理システム1では、複数の機器をグループ化して、グループごとにソフトウェアの導入と更新を実行する。以下、機器のグループ化に関する幾つかの例を示す。
【0078】
図13は、本発明の実施形態に係る管理画面(6)の一例を示す図である。図13の管理画面106は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、「機器状態」、及び「グループ」の項目を有する。ここで、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「機器状態」は、以降に示す図も含めて、図6の管理画面101で説明した項目と同じである。「グループ」の項目には、機器のグループ名を設定することが可能である。例えば、管理者は「グループ」の項目における、入力したい機器に対応する欄を押下することで、グループ名を入力することが可能である。更に、管理者は、複数の機器に対して、同じグループ名を設定することで、複数の機器を同じグループにグループ化することが可能である。
【0079】
図14は、本発明の実施形態に係る管理画面(7)の一例を示す図である。図14の管理画面107は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「機器状態」の項目を有する。また、管理画面107の左端には、グループのリストを表示する領域があり、「営業部」のグループが表示されている。管理者は、各行に表示されている機器を「営業部」と表示されている箇所にドラッグアンドドロップすることにより、「営業部」のグループに追加することが可能である。管理画面107では、4行目の機器をドラッグアンドドロップして、「営業部」のグループに追加している。また、複数の機器を同時にドラッグアンドドロップして追加することも可能である。
【0080】
図15は、本発明の実施形態に係る管理画面(8)の一例を示す図である。図15の管理画面108は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「グループ」の項目を有する。管理画面108の左端には、グループのリストを表示する領域があり、「営業部」、「総務部」、及び「設計部」の3つのグループ名が表示されている。更に、管理画面108において、「営業部」が選択された状態になっており、グループ名が「営業部」である機器のみが表示されている。このように、管理者は、管理画面108の左端にあるグループのリストにおけるグループ名を選択することで、選択したグループに追加されている(属する)機器を確認することが可能である。
【0081】
図16は、本発明の実施形態に係る管理画面(9)の一例を示す図である。図16の管理画面109は、図12の管理画面105と同様に、「機種名」が「機種A営業部01」である機器に対して、アプリAにインストールを実行するための画面であるが、管理画面109では、「グループ一括実行」のボタンが追加で表示されている。管理者は、「グループ一括実行」のボタンを押下することにより、「機種名」が「機種A営業部01」である機器と同じグループ(「営業部」)である複数の機器に対して、一括でアプリAのインストールを実行することが可能となる。従って、管理者は、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。
【0082】
図17は、本発明の実施形態に係る管理画面(10)の一例を示す図である。図17の管理画面110は、図16の管理画面109において「グループ一括実行」のボタンを押下した際に表示される画面であり、グループが「営業部」の複数の機器に対して、一括でアプリAのインストールを実行することが可能である。管理者は、まず、管理画面110に表示されているグループが「営業部」である複数の機器の内容、即ち、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、「機器状態」、及び「導入予測時間」を確認することができる。更に、管理者は、グループが「営業部」である複数の機器に対して、一括してアプリAのインストールするための方法として、時間指定予約(「時間指定予約する」のボタンを押下)、又は即時実行(「今すぐ実行する」のボタンを押下)を選択することが可能である。なお、インストールを行わない場合は、「インストールしない」と表示されたボタンを押下する。
【0083】
以上の処理により、情報処理システム1では、複数の機器をグループ化して、グループごとにソフトウェアの導入と更新を実行することにより、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。このために、情報処理装置5の通知情報取得部13は、機器におけるソフトウェアのインストールに関する通知情報を取得し、情報処理装置5の履歴情報取得部14は、複数の前記機器から前記ソフトウェアのインストールに関する履歴情報を取得する。情報処理装置5の表示制御部12は、取得された通知情報と履歴情報に基づいて、図13図17に示したように、複数の機器をグループ化する操作、及びグループ化した機器に対してソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付けるための画面を表示させる。情報処理装置5の操作受付部11は、複数の機器をグループ化する操作、及びグループ化した機器に対してソフトウェアのインストールを実行する操作を受け付ける。
【0084】
<機器のグループ化処理(自動)>
以下、情報処理装置5が機器のグループ化を自動で行う例を示す。図18は、本発明の実施形態に係る管理画面(11)の一例を示す図である。図18の管理画面111は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「グループ」の項目を有し、左端には、グループのリストを表示する領域がある。ここで、管理者が、左端の「グループ」の文字をクリックすると、「自動グループ分け」のサブメニューが表示され、更にこのサブメニュー(「自動グループ分け」)をクリックすると、自動でグループ化が実行される。
【0085】
図19は、本発明の実施形態に係る管理画面(12)の一例を示す図である。図19の管理画面112は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、及び「グループ」の項目を有する。また、管理画面112の左端には、図18の管理画面111で実行された自動によるグループ化の結果として、機器名に基づいて自動でグループ化(分類)された2種類の候補が表示されている。第1の候補では、「営業部」、「総務部」、及び「設計部」の3つにグループ化されており、第2の候補では、「機器A」と「機器B」の2つにグループ化されている。管理者は、採用したい候補をクリックすることで候補を選択して決定することが可能である。管理者が候補を決定すると、決定されたグループ化の情報(「営業部」など)が各機器の「グループ」の項目に自動的に入力される。或いは、提示される候補が1つのみである場合は、提示された1つの候補に対して採用するか否かを管理者に選択させてもよい。或いは、自動でグループ化した結果が、そのまま「グループ」の項目に入力されるようにしてもよい。
【0086】
以上の処理により、情報処理システム1では、複数の機器を自動でグループ化することが可能である。また、自動でグループ化した結果を管理者に選択させること(管理者に提案すること)が可能である。これにより、情報処理システム1では、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。このために、情報処理装置5の分類部16は、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、ソフトウェアのインストールを実行する複数の機器をグループ化する。また、情報処理装置5の表示制御部12は、情報処理装置5の分類部16がグループ化した結果を画面に表示させる。また、情報処理装置5の操作受付部11は、情報処理装置5の分類部16がグループ化した結果の候補を選択する操作、又は結果を採用する操作を受け付ける。
【0087】
<インストール推奨時刻の表示処理>
以下、ソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示する処理について説明する。図20は、本発明の実施形態に係る管理画面(13)の一例を示す図である。図20の管理画面113は、「機器名」、「IPアドレス」、「シリアルNo.」、「導入予測時間」、及び「推奨時刻」の項目を有する。「導入予測時間」は、図10のフローチャートにおいて、情報処理装置5の予測部17が予測したインストール所要時間である。「推奨時刻」は、権利者に提示される、インストールを実行するために適した時刻である。情報処理装置5の予測部17は、ソフトウェアのインストールに関する通知情報(インストール情報)と各機器から取得される履歴情報に基づいて、推奨時刻を予測する。このために、例えば、予測部17は、履歴情報に含まれる機器が利用される時間(機器の利用時間)に基づいて、機器の利用頻度が低く、且つ、時間帯の時間長が導入予測時間より長い、直近の時間帯をインストールに適した推奨時刻と予測する。例えば、現在の時刻が午前10時である場合、管理画面113において、「導入予測時間」が約5分である機器Aに対しては、「推奨時刻」は、利用頻度が低い昼休みの時間帯である12時30分となる。一方、機器Bに対しては、取得された通知情報と履歴情報によると、アプリAをインストールする前にファームウェアの更新も必要であることから、「導入予測時間」が約55分となっている。従って、「推奨時刻」を時間帯が短い昼休みに設定できないことから、利用頻度が低く且つ時間帯が長い深夜の3時に「推奨時刻」が設定されている。更に、管理画面113において、管理者が「時間指定予約する」のボタンを押下することにより、予約一括インストールが選択された場合、機器ごとに「推奨時刻」がインストールの予約時刻として設定される。
【0088】
以上の処理により、情報処理システム1では、機器ごとにソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示することが可能である。更に、予約一括インストールが実行される場合に、機器ごとに推奨時刻がインストールの予約時刻として自動で設定される。これにより、情報処理システム1では、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。このために、情報処理装置5の予測部17は、通知情報(インストール情報)と履歴情報に基づいて、機器ごとにソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を予測する。また、情報処理装置5の表示制御部12は、情報処理装置5の予測部17が予測した推奨時刻を画面に表示する。
【0089】
<即時一括インストール処理>
図21は、本発明の実施形態に係る即時一括インストール処理に関するシーケンスの一例を示す図である。本シーケンスを用いて、複数の機器(例として、3台の画像形成装置9a、9b、9c)に対して、ソフトウェアを即時一括インストールする処理について説明する。例えば、図17の管理画面110などにおいて、「今すぐ実行する」のボタンが押下された場合に、同じグループ(例えば、グループ名「営業部」)としてグループ化された複数の機器に対して、即時にソフトウェアがインストールされる。なお、機器の台数が2台以下又は4台以上であっても同様に処理を実行することが可能である。以下、図21の各処理について説明する。
【0090】
ステップS60:情報処理装置5の通信部10は、機器にインストールするソフトウェアを要求する要求情報を外部サーバ3に送信する。
【0091】
ステップS61:情報処理装置5の通信部10は、要求したソフトウェアを外部サーバ3から受信する。
【0092】
ステップS62:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを実行する要求情報を画像形成装置9aの通信部20に送信する。要求情報は、インストールするソフトウェアを含む。
【0093】
ステップS63:画像形成装置9aの実行部23は、ソフトウェアのインストールを実行する。
【0094】
ステップS64:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを実行する要求情報を画像形成装置9bの通信部20に送信する。要求情報は、インストールするソフトウェアを含む。
【0095】
ステップS65:画像形成装置9bの実行部23は、ソフトウェアのインストールを実行する。
【0096】
ステップS66:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを実行する要求情報を画像形成装置9cの通信部20に送信する。要求情報は、インストールするソフトウェアを含む。
【0097】
ステップS67:画像形成装置9cの実行部23は、ソフトウェアのインストールを実行する。
【0098】
ステップS68:情報処理装置5の表示制御部12は、ソフトウェアのインストールが完了したことを示す情報を情報処理装置5の画面に表示させる。
【0099】
以上により、情報処理システム1において、即時一括インストール処理が実行される。なお、インストールするソフトウェアを画像形成装置9が外部サーバ3から取得するようにしてもよい。
【0100】
<予約一括インストール処理>
図22は、本発明の実施形態に係る予約一括インストール処理に関するシーケンスの一例を示す図である。本シーケンスを用いて、複数の機器(例として、3台の画像形成装置9d、9e、9f)に対して、ソフトウェアを予約一括インストールする処理について説明する。例えば、図17の管理画面110などにおいて、「時間指定予約する」のボタンが押下された場合に、同じグループ(例えば、グループ名「営業部」)としてグループ化された複数の機器に対して、各機器に対して指定された予約時刻にソフトウェアがインストールされる。なお、機器の台数が2台以下又は4台以上であっても同様に処理を実行することが可能である。以下、図22の各処理について説明する。
【0101】
ステップS70:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを予約する要求情報を画像形成装置9dの通信部20に送信する。要求情報は、インストールを実行する日時(予約時間)に関する情報を含む。
【0102】
ステップS71:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを予約する要求情報を画像形成装置9eの通信部20に送信する。要求情報は、インストールを実行する日時(予約時間)に関する情報を含む。
【0103】
ステップS72:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストールを予約する要求情報を画像形成装置9fの通信部20に送信する。要求情報は、インストールを実行する日時(予約時間)に関する情報を含む。
【0104】
ステップS73:情報処理装置5の表示制御部12は、ソフトウェアのインストールの予約が完了したことを示す情報を情報処理装置5の画面に表示させる。
【0105】
ステップS74:インストールの予約時間に到達した際に、画像形成装置9dの通信部20は、インストールするソフトウェアを要求する要求情報を外部サーバ3に送信する。
【0106】
ステップS75:画像形成装置9dの通信部20は、要求したソフトウェアを外部サーバ3から受信する。
【0107】
ステップS76:画像形成装置9dの実行部23は、ソフトウェアのインストールを実行する。
【0108】
画像形成装置9eと画像形成装置9fに対しても、ステップS74~ステップS76と同様の処理が実行されることにより、ソフトウェアのインストールが実行される。
【0109】
ステップS77:インストールの完了時間以降に、情報処理装置5の操作受付部11は、管理者によるインストールの完了を確認するための操作を受け付ける。
【0110】
ステップS78:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストール完了の確認を要求する要求情報を画像形成装置9dの通信部20に送信する。
【0111】
ステップS79:画像形成装置9dの通信部20は、ソフトウェアのインストール完了通知を情報処理装置5の通信部10に送信する。
【0112】
ステップS80:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストール完了の確認を要求する要求情報を画像形成装置9eの通信部20に送信する。
【0113】
ステップS81:画像形成装置9eの通信部20は、ソフトウェアのインストール完了通知を情報処理装置5の通信部10に送信する。
【0114】
ステップS82:情報処理装置5の通信部10は、ソフトウェアのインストール完了の確認を要求する要求情報を画像形成装置9fの通信部20に送信する。
【0115】
ステップS83:画像形成装置9fの通信部20は、ソフトウェアのインストール完了通知を情報処理装置5の通信部10に送信する。
【0116】
ステップS84:情報処理装置5の表示制御部12は、ソフトウェアのインストールが完了したことを示す情報を情報処理装置5の画面に表示させる。
【0117】
以上により、情報処理システム1において、予約一括インストール処理が実行される。
【0118】
第1の実施形態で説明した処理により、情報処理システム1では、複数の機器をグループ化して、グループごとにソフトウェアの導入と更新を実行することにより、複数の機器のソフトウェアの導入と更新を効率的に行うことができる。また、情報処理システム1では、複数の機器を自動でグループ化して、グループ化することが可能である。また、自動でグループ化した結果を管理者に選択させること(即ち、グループ化した結果の提案)が可能である。また、情報処理システム1では、機器毎のソフトウェアのインストールを実行する推奨時刻を表示することが可能である。
【0119】
以上、本発明を実施するための幾つかの形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0120】
例えば、図4の機能ブロックの構成図の一例は、情報処理システム1、情報処理装置5、及び画像形成装置9による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。情報処理システム1、情報処理装置5、及び画像形成装置9における処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0121】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0122】
また、記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、情報処理システム1、情報処理装置5、及び画像形成装置9は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【符号の説明】
【0123】
1 情報処理システム
2 通信ネットワーク
3 外部サーバ
5 情報処理装置
9 画像形成装置
10 通信部
11 操作受付部
12 表示制御部
13 通知情報取得部
14 履歴情報取得部
15 記憶制御部
16 分類部
17 予測部
18 判定部
19 記憶部
20 通信部
21 操作受付部
22 表示制御部
23 実行部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0124】
【特許文献1】特開2020-9357号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22