(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134471
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】搬送システム、ステーション、制御システム、配車方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G05D 1/43 20240101AFI20240926BHJP
【FI】
G05D1/02 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044788
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古川 雅樹
【テーマコード(参考)】
5H301
【Fターム(参考)】
5H301AA01
5H301AA09
5H301BB05
5H301CC03
5H301CC06
5H301DD07
5H301KK02
5H301KK08
5H301KK09
5H301KK18
5H301KK19
(57)【要約】
【課題】荷物がステーションに置かれてからの経過時間を管理することができる、搬送システム、ステーション、制御システム、配車方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムであって、前記ステーションは、前記ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部と、前記制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、を備え、前記制御システムは、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムであって、
前記ステーションは、
前記ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部と、
前記制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、
を備え、
前記制御システムは、
前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、
を備える、搬送システム。
【請求項2】
前記制御システムは、
前記時刻管理情報に基づいて、前記ステーションへの前記荷物の回収に前記搬送車を配車する制御部をさらに備える請求項1に記載の搬送システム。
【請求項3】
前記時刻管理部は、前記荷物情報と、複数の前記ステーションのそれぞれから通知される前記検知時刻と、を紐づけた前記時刻管理情報を取得する、請求項1または2に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記時刻管理情報が含む前記検知時刻から所定時間経過しても前記荷物が回収されない場合、当該荷物が回収されないことを報知する報知部を備える、請求項1に記載の搬送システム。
【請求項5】
前記時刻管理情報を表示する表示部をさらに備える、請求項1に記載の搬送システム。
【請求項6】
搬送車により回収される荷物が置かれる荷物載置部と、
前記荷物載置部に置かれた前記荷物を検知する検知部と、
搬送車の制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、
を備えるステーション。
【請求項7】
前記荷物載置部は、前記搬送車により前記荷物が回収される回収位置に向かって傾斜している、請求項6に記載のステーション。
【請求項8】
ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部を有するステーションから通知される前記検知部による前記荷物の検知時刻と、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、
を備える、制御システム。
【請求項9】
ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムで実行される配車方法であって、
前記ステーションは、
前記ステーションの所定領域における荷物を検知する工程と、
前記制御システムに対して、前記荷物を検知した検知時刻を通知する工程と、
を含み、
前記制御システムは、
前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する工程、
を含む、配車方法。
【請求項10】
コンピュータを、
ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部を有するステーションから通知される前記検知部による前記荷物の検知時刻と、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送システム、ステーション、制御システム、配車方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ピッキング作業者がピックした部品を入れるコンテナ等の荷物の一例の運搬手段としてコンベアを使用せず、レイアウトに柔軟性を持たせた搬送システムで荷物を搬送する手段が開発されている。特許文献1には、荷物台と、荷物台に載置された物体を搬送する走行体と、を備える搬送システムであって、荷物台は、指標を備え、走行体は、荷物台の位置を含む地図情報と、走行体の位置を示す自己位置情報と、を記憶する記憶部と、指標を検出して、指標と走行体との相対位置を示すデータを取得する環境認識部と、相対位置と地図情報とに基づいて、自己位置情報を更新する自己位置更新部と、を備える搬送システムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の搬送システムでは、ステーションに荷物が置かれた時間が不明なため、荷物がステーションに置かれた荷物が適切に回収されないという課題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、荷物がステーションに置かれてからの経過時間を管理することができる、搬送システム、ステーション、制御システム、配車方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムであって、前記ステーションは、前記ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部と、前記制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、を備え、前記制御システムは、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、荷物がステーションに置かれてからの経過時間を管理することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。
【
図4】
図4は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。
【
図5】
図5は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGVの経路の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGVのステーションへの移動処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるステーションへのAGVの配車処理の一例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける通知部による検知時刻の通知処理の一例を説明するための図である。
【
図12】
図12は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける荷物IDの管理処理の一例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける複数のステーションのバケットに対する荷物IDの管理処理の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、搬送システム、ステーション、制御システム、配車方法、およびプログラムを適用したバケット搬送システムの実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムの全体構成の一例を示す図である。まず、
図1を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムの全体構成の一例について説明する。
【0010】
本実施の形態にかかるバケット搬送システムは、AGV(Automatic Guided Vehicle)システムを内包したバケット(荷物の一例)の運搬(搬送)のためのシステムである。本実施の形態では、バケット搬送システムは、
図1に示すように、ステーション10と、AGV20(搬送車の一例)と、サーバ30(制御システムの一例)と、オートレータ40と、を有する。すなわち、本実施の形態にかかるバケット搬送システムは、所定の走行経路に沿って走行するAGV20により、ステーション10に置かれたバケットを回収する搬送システムの一例である。ここで、所定の走行経路は、予め設定される走行経路である。
【0011】
ステーション10は、サーバ30と無線で通信可能なステーションの一例である。また、ステーション10は、AGV20とは直接通信を行わず、サーバ30を介して、AGV20と通信する。バケット搬送システムには、ステーション10が複数配置されていても良い。
【0012】
ステーション10は、センサ101~103(
図2参照)と、通知部104(
図2参照)と、を備える。ここで、センサ101~103は、作業者がステーション10に置いたバケットを検知する検知部の一例である。具体的には、センサ101~103は、ステーション10の所定領域(例えば、荷物載置部110(
図2参照))における1以上のバケットを検知する。本実施の形態では、センサ101~103は、荷物載置部110に置かれた1以上のバケットを検知する。本実施の形態では、センサ101~103は、赤外線センサおよびカメラ等であり、バケットの有無を検知する。
【0013】
また、ここで、通知部104は、センサ101~103によりバケットが検知された場合に、サーバ30に対して、バケットが検知されたことを通知する。さらに、通知部104は、サーバ30に対して、ステーション10の位置情報(場所等)を通知する。すなわち、通知部104は、サーバ30に対して、センサ101~103により検知した1以上のバケットの検知結果(荷物情報の一例)およびステーション10の場所を通知する通知部の一例である。ここで、荷物情報は、センサ101~103により検知したバケットの数を特定可能な情報であれば良い。例えば、荷物情報は、複数のセンサ101~103のそれぞれのバケットの検知結果、センサ101~103の一例であるカメラによるバケットの撮像結果であっても良い。
【0014】
AGV20は、サーバ30からのバケットの回収指示を受けて、ステーション10でバケットを回収する。AGV20は、ステーション10でバケットを回収すると、オートレータ(コンベア)40まで移動し、オートレータ40にバケットを送り出す。バケット搬送システムは、AGV20を複数有していても良い。
【0015】
サーバ30は、ステーション10から、バケットが検知されたことが通知された場合、ステーション10の位置情報に基づいて、AGV20をステーション10まで移動させる。本実施の形態では、サーバ30は、AGV20を移動させる走行経路およびステーション10の位置情報等を含む地図情報を記憶しており、当該地図情報に基づいて、AGV20をステーション10まで移動させる。
【0016】
また、サーバ30は、AGV20から、バケットを回収したか否かが通知される。そして、サーバ30は、バケットを回収したAGV20をオートレータ40まで移動させる。
【0017】
図2~6は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するステーションの構成の一例を説明するための図である。本実施の形態では、ステーション10は、
図2および
図3に示すように、1以上のバケットが置かれる荷物載置部110を有する。荷物載置部110は、AGV20によりバケットが回収される回収位置に向かって傾斜している。本実施の形態では、荷物載置部110は、
図4~6に示すように、AGV20により荷物が回収される回収位置(例えば、積荷1が置かれる位置)に向かって下方向に傾斜しており、当該回収位置から荷物が回収される度に、荷物(例えば、積荷2,3)の自重により回収位置に向かって荷物(例えば、積荷2,3)がスライドする。
【0018】
また、ステーション10は、
図2に示すように、荷物載置部110に置かれた1以上のバケットを検知するセンサ101~103を有する。センサ101は、積荷1(バケット)を検知するセンサである。センサ102は、積荷2(バケット)を検知するセンサである。センサ103は、積荷3(バケット)を検知するセンサである。
【0019】
また、ステーション10は、通知部104を有する。通知部104は、サーバ30に対して、センサ101~103によるバケットの検知結果を示す荷物情報を通知する通知部の一例である。センサ101~103は通知部104に接続されており、各センサ101~103によるバケットの検知結果を示す荷物情報を、無線通信等の通信手段によってサーバ30に通知する。ステーション10が複数配置される場合、通知部104は、荷物載置部110ごとに設けられていても良い。また、通知部104を1つとし、各ステーション10のセンサから取得した情報を有線または無線で集約し、サーバ30に対して通知する構成としても良い。
【0020】
本実施の形態では、AGV20は、
図4~6に示すように、一番先頭の積荷1の下に潜り込み昇降板で積荷1を持ち上げて前に(-y方向に)進む。先頭の積荷1が抜けたことで、後ろに積まれた積荷2から積荷4が自重により前に(-y方向に)スライド(移動)する。これにより、積荷1があった位置に積荷2が自重によりスライドし、積荷2があった位置には積荷3がスライドし、積荷3があった位置には積荷4が自重で移動するような動きをする。すなわち、本実施の形態では、荷物載置部110は、先頭の積荷1が-y方向に抜けると、それに続く積荷2、積荷3、および積荷4が-y方向にスライドしていく仕組みである。なお、積荷の追加は、積荷4の後ろ側から-y方向に押し込む(スライドさせる)形で実現可能である。
【0021】
本実施の形態では、荷物載置部110は、荷物の移動方向(-y方向)に向かうに従い下方向に傾斜しており、先頭の荷物がAGV20の昇降板で持ち上げられて抜ける度に、後ろの荷物が自重により-y方向に移動する構成となっているが、複数の荷物が載置可能な構成であれば、これに限定するものではない。例えば、荷物載置部110は、複数の荷物を水平に載置可能であり、複数の荷物のそれぞれの下にAGV20が潜り込めるようになっており、各荷物の下にAGV20が移動して昇降板で荷物を持ち上げる構成であっても良い。
【0022】
また、本実施の形態では、荷物載置部110は、
図3に示すように、荷物の移動方向(-y方向)において、先頭の荷物が当該荷物載置部110の端からの落下を防止するストッパー110bを有していても良い。ストッパー110bは、例えば、荷物載置部110の-y方向の端に設けられ、荷物載置部110において荷物が載置される載置部110aを上方に折り曲げることにより形成されていても良い。
【0023】
図7は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGVの経路の一例を示す図である。次に、
図7を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGV20の走行経路の一例について説明する。
図7において、ST1,ST2,ST3は、複数のステーション10を示している。
【0024】
各ステーション10にバケットが置かれたことが検知されると、AGV20は、走行経路(実線で示す)を移動して、ステーション10に置かれたバケットを回収する。その後、AGV20は、走行経路を移動して、回収したバケットをオートレータ(コンベア)40まで搬送する。
【0025】
本実施の形態では、バケット搬送システムには、各AGV20に待機場所が設けられている。AGV20は、コンベア40へのバケットの移載が終わると、バケットが各ステーション10に無い場合、待機場所へと移動する。例えば、ST1にバケットが置かれた場合、ST1にバケットがあることがセンサ101により検知され、通知部104によりサーバ30へ通知されると、サーバ30は、待機場所で停止しているAGV20を検索する。AGV20が待機場所に存在した場合、サーバ30は、待機場所からST1へ移動してバケットを回収し、その後、コンベア40で移載するまでの指示をAGV20に対して行う。
【0026】
図8は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するサーバの機能構成の一例を示す図である。次に、
図8を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムが有するサーバ30の機能構成の一例について説明する。
【0027】
本実施の形態では、サーバ30は、運行サーバ31と、AGVサーバ(走行制御サーバ)32と、を有する。本実施の形態では、サーバ30は、運行サーバ31とAGVサーバ32とに分離しているが、これに限定するものではなく、1つのサーバで実現しても良い。
【0028】
運行サーバ31は、運行対象のAGV20を選択し、当該選択したAGV20に対して行先(例えば、ステーション10、オートレータ40)を指示する。また、運行サーバ31は、AGV20に対して運行を指示するタイミング等を管理(制御)する。
【0029】
AGVサーバ32は、運行対象のAGV20に対して、行先までどうやって行くか(すなわち、行先までの走行経路)を指示および制御する。その際、AGVサーバ32は、複数のAGV20同士を衝突させないように、AGV20の交通を整理するとともに、行先までの最短の走行経路をAGV20に指示する。
【0030】
具体的には、運行サーバ31は、通信部311と、荷物運搬ポイント記憶部312と、AGV選択部313と、移動指示生成部314と、を備える。
【0031】
通信部311は、AGVサーバ32からAGV20の状態を受信する。ここで、AGV20の状態とは、待機場所で停車しているAGV20およびコンベア40へのバケットの移載が完了したAGV20、すなわち、ステーション10に配車可能な仕事の無いAGV20の台数(以下、配車可能台数と言う)を含む。また、通信部311は、AGVサーバ32に対してAGV20へバケットの運搬ポイントへの移動指示を送信する。さらに、通信部311は、ステーション10からバケットの運搬要求を受信する。ここで、バケットの運搬要求には、AGVサーバ32がステーション10の通知部104から受信した荷物情報が含まれていても良い。
【0032】
荷物運搬ポイント記憶部312は、AGVサーバ32が記憶している地図情報における荷物運搬ポイントを記憶する。ここで、荷物運搬ポイントは、ステーション10およびオートレータ40の位置を表す位置情報である。
【0033】
AGV選択部313は、バケットを持っていないAGV20を選択し、当該選択したAGV20をステーション10に移動させる。また、AGV選択部313は、バケットを持っているAGV20を選択し、当該選択したAGV20をオートレータ40に移動させる。
【0034】
移動指示生成部314は、ステーション10から受信したバケットの運搬要求に応じて、AGV20を移動させる場所を指示する。その際、移動指示生成部314は、通信部311により受信する運搬要求に含まれる荷物情報に基づいて1以上のAGV20をステーション10に配車しても良い。これにより、ステーション10の荷物載置部110に置かれているバケットの数に応じたAGV20をステーション10に配車することができるので、ステーション10に配置される荷物量に偏りがある場合でも、効率の良い荷物の回収を可能とする。また、移動指示生成部314は、AGV選択部313により選択したAGV20に移動を指示する。さらに、移動指示生成部314は、オートレータ40が予め決められた場所に存在するため、その場所へのAGV20の移動を指示する。
【0035】
本実施の形態では、移動指示生成部314は、通信部311がAGVサーバ32から受信するAGV20の状態、および荷物情報に基づいて、1以上のAGV20をステーション10に配車しても良い。具体的には、移動指示生成部314は、AGV20の状態が含む配車可能台数が、荷物情報が示すバケットの数(以下、荷物数と言う)以上の場合、当該荷物数と同数のAGV20を一度にステーション10に配車する。
【0036】
または、移動指示生成部314は、配車可能台数が荷物数以上の場合、ステーション10に配車可能なAGV20のうち特定の1台のAGV20を繰り返しステーション10に配車しても良い。または、移動指示生成部314は、配車可能台数が荷物数以上の場合、ステーション10に配車可能なAGV20(すなわち、仕事が無いAGV20)のうち複数のAGV20を繰り返しステーション10に配車しても良い。
【0037】
また、移動指示生成部314は、配車可能台数が荷物数より少ない場合、ステーション10に配車可能なAGV20を、順次、ステーション10に配車しても良い。または、移動指示生成部314は、配車可能台数が荷物数より少ない場合、ステーション10に配車可能なAGV20のうち特定の1台のAGV20を繰り返しステーションに配車しても良い。また、移動指示生成部314は、ステーション19に配車可能なAGV20の配車可能台数が荷物数より少ない場合、ステーション10に配車可能なAGV20のうち複数のAGV20を繰り返しステーション10に配車しても良い。
【0038】
また、AGVサーバ32は、通信部321と、AGV情報記憶部322と、交通整理部323と、走行経路生成部324と、地図記憶部325と、排他区間記憶部326と、を有する。
【0039】
通信部321は、AGV20および運行サーバ31等の外部装置と通信する。例えば、通信部321は、運行サーバ31に対して、AGV20の状態を送信する。また、通信部321は、移動指示生成部314からAGV20の移動が指示されると、AGV選択部313により選択されるAGV20に対して、後述する走行経路生成部324により生成される走行経路を通知する。これにより、通信部321は、AGV20に対して行先への移動を指示する。すなわち、本実施の形態では、AGV選択部313、移動指示生成部314、および通信部321が、荷物情報に基づいて1以上のAGV20をステーション10に配車する制御部の一例として機能する。
【0040】
AGV情報記憶部322は、AGV20の状態を記憶する。交通整理部323は、AGV20同士が衝突等しないようにAGV20の走行を制御する。走行経路生成部324は、AGV20の行先までの走行経路を生成する。地図記憶部325は、地図情報を記憶する。排他区間記憶部326は、AGV20の走行可能な走行経路のうちAGV20を走行させない排他区間を記憶する。
【0041】
図9は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGVのステーションへの移動処理の流れの一例を示すシーケンス図である。次に、
図9を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるAGV20のステーション10への移動処理の流れの一例について説明する。
【0042】
ステーション10のセンサ101~103は、ステーション10にバケットが置かれたことを検知する(ステップS701)。ステーション10の通知部104は、センサ101~103によって、ステーション10にバケットが置かれたことが検知された場合、運行サーバ31に対して、センサ101~103によるバケットの検知結果、すなわち、荷物の有無、を示す荷物情報を通知する(ステップS702)。
【0043】
運行サーバ31の通信部311は、ステーション10から受信した荷物情報が、ステーション10に1以上の荷物があることを示している場合、AGVサーバ32から、AGV20の位置情報を取得(受信)する(ステップS703)。次いで、運行サーバ31のAGV選択部313は、受信した位置情報に基づいて、ステーション10へ荷物の回収に行くことができる待機中(待機場所で停車中)のAGV20またはコンベア40へ移載が完了したAGV20が存在するかを判断する。そして、AGV選択部313は、バケットを持っていないAGV20、すなわち、待機中のAGV20またはコンベア40への移載が完了したAGV20を選択する(ステップS704)。次いで、移動指示生成部314は、バケットを持っていないと判断されたAGV20をステーション10に荷物の回収へ向かわせる(ステップS705)。
【0044】
図10は、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるステーションへのAGVの配車処理の一例を説明するための図である。次に、
図10を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムにおけるステーション10へのAGV20の配車処理の一例を説明する。
図10において、xは、荷物数を表し、yは、AGV20の数(配車可能台数)を表す。
【0045】
移動指示生成部314は、x>0か否かを判断する(ステップS801)。そして、x>0がNOとなるケース(ステップS801:NO)、すなわち、荷物数が0である場合、移動指示生成部314は、荷物がないため、AGV20に対するステーション10への配車を行わない(ステップS802)。x>0がYESとなるケース(ステップS801:YES)、すなわち、荷物数が1以上である場合、移動指示生成部314は、x≧2か否かを判断する(ステップS803)。そして、x≧2がNOとなるケース(ステップS803:NO)、すなわち、荷物数が1である場合、移動指示生成部314は、搬送中ではないAGV20、すなわち、待機場所で停車中またはコンベア40への移載が完了したAGV20を1台、ステーション10に配車する(ステップS804)。
【0046】
一方、x≧2がYESとなるケース(ステップS803:YES)、すなわち、荷物数が2以上である場合、移動指示生成部314は、y≧xか否かを判断する(ステップS805)。y≧xがNOとなるケース(ステップS805:NO)、すなわち、荷物の方が仕事のないAGV20より多い場合、移動指示生成部314は、以下に示す(1)~(3)の配車パターンを実行する(ステップS806)。
(1)移動指示生成部314は、仕事のないAGV20を、順次、ステーション10に配車する。すなわち、移動指示生成部314は、仕事がなくなったAGV20が見つかり次第、順次、ステーション10に配車する。
(2)移動指示生成部314は、仕事のない特定の一台のAGV20を荷物数の分だけステーション10とコンベア40間を往復させる。すなわち、移動指示生成部314は、仕事がなくなり次第、特定の1台のAGV20をx回、荷物の回収に配車する。
(3)移動指示生成部314は、仕事のないAGV20のうち、充電量不足および何らかの故障を有するAGV20を配車対象から外して、残りのAGV20に対してのみ荷物の回収に配車する。
【0047】
一方、y≧xがYESとなるケース(ステップS805:YES)、仕事のないAGV20が荷物数以上の場合、移動指示生成部314は、以下に示す(4)~(6)の配車パターンを実行する(ステップS807)。
(4)移動指示生成部314は、x台のAGV20を一度にステーション10への荷物の回収に配車する。
(5)移動指示生成部314は、仕事のないAGV20のうち特定の1台のAGV20を、複数回、ステーション10とコンベア40間の往復に配車する。
(6)移動指示生成部314は、仕事のないAGV20のうち、充電量不足および何らかの故障を有するAGV20を配車対象から外して、残りのAGV20に対してのみ荷物の回収に配車する。
なお、ステップS806およびステップS807における配車パターンの選択は、バケット搬送システムの使用者によって予め選択される。ただし、サーバ30によって自動的に配車パターンが選択されても良い。例えば、1つのステーション10にのみ複数のバケットが載置されている場合、サーバ30は、(3)および(4)の配車パターン等、AGV20の往復回数がより少ない配車パターンを選択しても良い。また、例えば、複数のステーション10に複数のバケットが載置されている場合、サーバ30は、(1)、(2)、(5)、および(6)の配車パターン等、各ステーション10に対して同時にAGV20を配車可能な配車パターンを選択しても良い。
【0048】
このように、第1の実施の形態にかかるバケット搬送システムによれば、ステーション10の荷物載置部110に置かれているバケットの数に応じたAGV20をステーション10に配車することができるので、ステーション10に配置される荷物量に偏りがある場合でも、効率の良い荷物の回収を可能とする。すなわち、複数の荷物を配置するスペースを確保し、そこにある荷物の数を把握することで、荷物の回収に向かうAGV20を決定し、荷物の回収効率を上げることができる。
【0049】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、ステーションから制御システムに対して、センサによりバケットを検知した検知時刻を通知し、バケットを識別可能とする荷物情報と検知時刻とを紐付ける時刻管理情報を取得し、当該時刻管理情報に基づいて、ステーションへのバケットの回収にAGVを配車する例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0050】
本実施の形態では、ステーション10の通知部104は、センサ101~103のそれぞれによりバケットが検知された時刻である検知時刻を通知する通知部の一例である。
【0051】
本実施の形態では、運行サーバ31の通信部311は、ステーション10から、検知時刻を受信する。運行サーバ31の移動指示生成部314は、バケットを識別可能とする荷物情報の一例である荷物IDと、通信部311により受信する検知時刻と、を紐付ける時刻管理情報を取得する時刻管理部の一例である。また、移動指示生成部314は、荷物IDと、複数のステーション10のそれぞれから受信する検知時刻と、を紐づける時刻管理情報を取得しても良い。
【0052】
そして、移動指示生成部314は、取得した時刻管理情報に基づいて、ステーション10へのバケットの回収にAGV20を配車する制御部の一例である。これにより、荷物IDとセンサ101~103が変化したタイミングの検知時刻をサーバ30に保存することで、荷物IDとバケットがステーション10に置かれた検知時刻との紐づけができるので、ステーション10にバケットが置かれた時間を記録し、バケットがステーション10に置かれてからの経過時間を管理することができる。また、移動指示生成部314は、バケット搬送システム内に複数のステーション10が存在する場合も、時間管理情報に基づいて、ステーション10へのバケットの回収にAGV20を配車する。
【0053】
また、移動指示生成部314は、時間管理情報が含む検知時刻から所定時間経過してもバケットが回収されない場合、当該バケットが回収されないことを報知する報知部の一例である。例えば、移動指示生成部314は、時間管理情報が含む検知時刻から所定時間経過してもバケットが回収されない場合、当該バケットが回収されないことメッセージを、サーバ30、ステーション10、またはAGV20が有する表示部に表示等しても良い。また、移動指示生成部314は、時間管理情報を、サーバ30、ステーション10、またはAGV20が有する表示部に表示しても良い。
【0054】
図11は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける通知部による検知時刻の通知処理の一例を説明するための図である。次に、
図11を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける通知部104による検知時刻の通知処理の一例について説明する。
【0055】
本実施の形態では、ステーション10の通知部104は、
図11に示すように、ステーション10に荷物(バケット)が置かれてセンサ101~103が当該荷物を検知した検知時刻T(T1:積荷1の荷物をセンサ101が検知した検知時刻、T2:積荷2の荷物をセンサ102が検知した検知時刻、T3:積荷3の荷物をセンサ103が検知した検知時刻)を無線でサーバ30に通知する。
【0056】
運行サーバ31の移動指示生成部314は、検知時刻Tに基づいて、それぞれの荷物に荷物IDを割り振る。具体的には、移動指示生成部314は、検知時刻Tが早い荷物から順に、昇順で荷物IDを割り振る。例えば、移動指示生成部314は、
図11に示すように、積荷1には荷物ID:1を割り振り、積荷2には荷物ID:2を割り振り、積荷3には荷物ID:3を割り振る。
【0057】
図12は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける荷物IDの管理処理の一例を説明するための図である。次に、
図12を用いて、本実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける荷物IDの管理処理の一例について説明する。
【0058】
本実施の形態では、ステーション10の通知部104は、
図11と同様に、ステーション10に荷物(バケット)が置かれてセンサ101~103が当該荷物を検知した検知時刻T(T1:積荷1の荷物をセンサ101が検知した検知時刻、T2:積荷2の荷物をセンサ102が検知した検知時刻、T3:積荷3の荷物をセンサ103が検知した検知時刻)を無線でサーバ30に通知する。
【0059】
運行サーバ31の移動指示生成部314は、ステーション10に荷物が置かれた検知時刻Tに基づいて、それぞれの荷物に荷物IDを割り振り管理する。例えば、移動指示生成部314は、積荷1には荷物ID:1を割り振り、積荷2には荷物ID:2を割り振り、積荷3には荷物ID:3を割り振る。そして、N時間経過後、AGV20がステーション10に到着して積荷1を回収すると、移動指示生成部314は、積荷2および積荷3に割り振られた荷物IDと検知時刻Tの情報を、それぞれセンサ102およびセンサ102で検知した積荷の情報として引き継ぐ。
【0060】
図13は、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムにおける複数のステーションのバケットに対する荷物IDの管理処理の一例を説明するための図である。次に、
図13を用いて、複数のステーション10(例えば、3つのステーションA~C)がある場合における各ステーション10に置かれたバケットに対する荷物IDの管理処理の一例について説明する。
【0061】
本実施の形態では、ステーション10の通知部104は、
図11と同様に、ステーションA~Cに荷物が置かれた検知時刻T(T1:積荷1の荷物をセンサ101が検知した検知時刻、T2:積荷3の荷物をセンサ105が検知した検知時刻、T3:積荷5の荷物をセンサ109が検知した検知時刻、T4:積荷2の荷物をセンサ102が検知した検知時刻、T5:積荷4の荷物をセンサ106が検知した検知時刻)を無線でサーバ30に通知する。
【0062】
運行サーバ31の移動指示生成部314は、各ステーションA~Cに荷物が置かれた検知時刻T1~T5に基づいて、検知時刻Tが早い積荷から順に、昇順で、積荷1~5に荷物IDを割り振る。具体的には、移動指示生成部314は、ステーションAの積荷1には荷物ID:1を割り振り、ステーションAの積荷2には荷物ID:4を割り振り、ステーションBの積荷3には荷物ID:2を割り振り、ステーションBの積荷4には荷物ID:5を割り振り、ステーションCの積荷5には荷物ID:3を割り振る。
【0063】
このように、第2の実施の形態にかかるバケット搬送システムによれば、荷物IDとセンサ101~103が変化したタイミングの検知時刻をサーバ30に保存することで、荷物IDとバケットがステーション10に置かれた検知時刻との紐づけができるので、ステーション10にバケットが置かれた時間を記録し、バケットがステーション10に置かれてからの経過時間を管理することができる。加えて、AGV20は、載置するステーション10によらず、積荷を置いた順番に搬送するため、搬送先における積荷の配置を管理することができる。
【0064】
また、ステーションA~Cに対してAGV20の配車優先度を変えることで、一部の積荷を、ステーション10に置かれた順番と異なる順序で配送する構成としても良い。例えば、ステーションCに置かれた積荷は、ステーションAおよびステーションBに置かれた荷物よりも優先して配送するものとする。この場合、積荷5は、積荷1および積荷3よりも後にステーション10に置かれているが、移動指示生成部314は、積荷5を優先して搬送するようAGV20を配車する。移動指示生成部314は、ステーションCに載置された積荷がなくなるか、若しくは、積荷が載置されてからの経過時間が、予め定められた時間がよりも経過したとき、積荷1および積荷3を搬送するようAGV20を配車する。
【0065】
なお、本実施の形態のサーバ30で実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のサーバ30で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
【0066】
さらに、本実施の形態のサーバ30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のサーバ30で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0067】
本実施の形態のサーバ30で実行されるプログラムは、上述した各部(通信部311、AGV選択部313、移動指示生成部314、通信部321、交通整理部323、走行経路生成部324)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサの一例が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部311、AGV選択部313、移動指示生成部314、通信部321、交通整理部323、走行経路生成部324が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0068】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムであって、
前記ステーションは、
前記ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部と、
前記制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、
を備え、
前記制御システムは、
前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部と、
を備える、搬送システム。
<2> 前記制御システムは、前記時刻管理情報に基づいて、前記ステーションへの前記荷物の回収に前記搬送車を配車する制御部をさらに備える<1>に記載の搬送システム。
<3> 前記時刻管理部は、前記荷物情報と、複数の前記ステーションのそれぞれから通知される前記検知時刻と、を紐づけた前記時刻管理情報を取得する、<1>または<2>に記載の搬送システム。
<4> 前記時刻管理情報が含む前記検知時刻から所定時間経過しても前記荷物が回収されない場合、当該荷物が回収されないことを報知する報知部を備える、<1>から<3>のいずれか一つに記載の搬送システム。
<5> 前記時刻管理情報を表示する表示部をさらに備える、<1>から<4>のいずれか一つに記載の搬送システム。
<6> 搬送車により回収される荷物が置かれる荷物載置部と、
前記荷物載置部に置かれた前記荷物を検知する検知部と、
前記搬送車の制御システムに対して、前記検知部で前記荷物を検知した検知時刻を通知する通知部と、
を備えるステーション。
<7> 前記荷物載置部は、前記搬送車により前記荷物が回収される回収位置に向かって傾斜している、<6>に記載のステーション。
<8> 搬送車により回収される荷物が置かれる荷物載置部と、当該荷物載置部に置かれた前記荷物を検知する検知部を有するステーションから通知される前記検知部による前記荷物の検知時刻と、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部を備える、制御システム。
<9> ステーションと、搬送車の制御システムと、を有する搬送システムで実行される配車方法であって、
前記ステーションの所定領域における荷物を検知する工程と、
前記制御システムに対して、前記荷物を検知した検知時刻を通知する工程と、
を含み、
前記制御システムは、
前記荷物を識別可能とする荷物情報と、前記検知時刻と、を紐づけた時刻管理情報を取得する工程、
を含む、配車方法。
<10> コンピュータを、
ステーションの所定領域における荷物を検知する検知部を有するステーションから通知される前記検知部による前記荷物の検知時刻と、前記荷物を識別可能とする荷物情報と、を紐づけた時刻管理情報を取得する時刻管理部、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0069】
10 ステーション
20 AGV
30 サーバ
31 運行サーバ
32 AGVサーバ
40 オートレータ
101,102,103 センサ
104 通知部
110 荷物載置部
110a 載置部
110b ストッパー
311,321 通信部
312 荷物運搬ポイント記憶部
313 AGV選択部
314 移動指示生成部
322 AGV情報記憶部
323 交通整理部
324 走行経路生成部
325 地図記憶部
326 排他区間記憶部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0070】