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特開2024-13460データ管理装置、データ管理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013460
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】データ管理装置、データ管理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/14 20190101AFI20240125BHJP
【FI】
G06F16/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115556
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】藤村 奈都美
(57)【要約】
【課題】ストレージのファイルを管理する既存の文書管理ソフトウェアのデータの管理方法の仕組みを維持しつつ、ファイルの移動を伴うデータ管理を実現するデータ管理装置、データ管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定部と、対象ファイルが存在すると判定された場合、第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定部と、対象ファイルが存在すると判定された場合、対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与部と、特定のファイルが存在しないと判定された場合、対象ファイルを、第2フォルダに移動させる移動部と、を備え、移動部は、特定のファイルが存在すると判定された場合、対象ファイルを移動させずに第1フォルダに格納させたままとする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与部と、
前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動部と、
を備え、
前記移動部は、前記第2判定部により前記特定のファイルが存在すると判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするデータ管理装置。
【請求項2】
前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記対象ファイルの属性情報に対応した名称の第3フォルダが存在するか否かを判定する第3判定部を、さらに備え、
前記移動部は、
前記第3判定部により前記第3フォルダが存在すると判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、該第3フォルダに移動させ、
前記第3判定部により前記第3フォルダが存在しないと判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第2フォルダに移動させる請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記対象ファイルの属性情報に対応した名称の第3フォルダが存在するか否かを判定する第3判定部を、さらに備え、
前記移動部は、
前記第3判定部により前記第3フォルダが存在しないと判定された場合、該第3フォルダを動的に作成し、
前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第3フォルダに移動させる請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記属性情報は、前記対象ファイルのファイル名、作成日時、作成者、または該対象ファイルのテキストである請求項2または3に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
前記特定のファイルは、既存の文書管理ソフトウェアがファイルの管理に用いる管理情報を含むファイルである請求項1~3のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項6】
前記特定のファイルは、隠しファイルである請求項5に記載のデータ管理装置。
【請求項7】
前記第1判定部、前記第2判定部、前記付与部および前記移動部の動作は、定期的に実行される請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項8】
外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与ステップと、
前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在しないと判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動ステップと、
を有し、
前記移動ステップでは、前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在すると判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするデータ管理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与ステップと、
前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在しないと判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動ステップと、
を実行させ、
前記移動ステップでは、前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在すると判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理装置、データ管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子文書または画像等のファイルをストレージに保存する際に、タイムスタンプを付加して管理する技術が知られている。タイムスタンプは、例えば、タイムスタンプに刻印されている時刻以前にそのファイルが存在していたこと、およびその時刻以降、当該ファイルが改ざんされていないことを証明するものである。
【0003】
このようなタイムスタンプを付与してファイルを管理する技術として、タイムスタンプの付与結果をファイル毎に記録する電子文書管理装置が開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、タイムスタンプ付与後のファイルの取り扱いについての開示がなく、ファイルの管理する既存の文書管理ソフトウェアを同時に利用した場合に、当該文書管理ソフトウェアの管理方法の仕組みを維持できない可能性があるという問題がある。また、従来技術として、例えば、所定の監視フォルダにファイルが格納されたことをトリガとして、ファイルにタイムスタンプを付与した後、監視フォルダ以外の所定のフォルダに当該ファイルを移動させて管理するという技術も知られている。しかしながら、既存の文書管理ソフトウェアが独自のファイル管理情報を有する隠しファイル等を利用するものである場合、当該文書管理ソフトウェアにより操作以外の上述の技術でファイルの移動等を行った場合、当該文書管理ソフトウェアの管理方法の仕組みが壊れてしまう可能性があるという問題もある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージのファイルを管理する既存の文書管理ソフトウェアのデータの管理方法の仕組みを維持しつつ、ファイルの移動を伴うデータ管理を実現するデータ管理装置、データ管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定部と、前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与部と、前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動部と、を備え、前記移動部は、前記第2判定部により前記特定のファイルが存在すると判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ストレージのファイルを管理する既存の文書管理ソフトウェアのデータの管理方法の仕組みを維持しつつ、ファイルの移動を伴うデータ管理を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るデータ管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るNASのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るNASのソフトウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るNASでファイルを管理するためのフォルダ構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るNASのタイムスタンプアプリの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るNASのデータ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、変形例に係るNASのタイムスタンプアプリの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図8図8は、変形例に係るNASのデータ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係るデータ管理装置、データ管理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
なお、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
【0011】
(データ管理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係るデータ管理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係るデータ管理システム1の全体構成について説明する。
【0012】
図1に示すように、データ管理システム1は、NAS(Network Attached Storage)10と、利用者PC(Personal Computer)20a~20cと、を含む。利用者PC20a~20cは、ネットワークNを介して、作成または編集したファイルをNAS10へ送信して記憶させる。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)またはインターネット等であり、有線ネットワークまたは無線ネットワークのいずれを含んでいてもよい。
【0013】
NAS10は、ネットワークNに接続が可能なネットワークインターフェースを有し、当該ネットワークNに接続された利用者PC20a~20cで作成または編集されたファイルを記憶して管理する記憶装置である。NAS10へのファイルの記憶処理は、利用者PC20a~20cにインストールされた既存の文書管理ソフトウェアによる管理処理と、後述するタイムスタンプアプリケーションによる管理処理とのが別個独立に併存した状態で実現されるものとする。なお、以下では、アプリケーションを、単にアプリと称する場合がある。
【0014】
利用者PC20a~20cは、利用者であるユーザが用いる情報処理装置であり、ユーザの操作に応じてファイルを作成または編集するためのPC、スマートフォンまたはタブレット端末等の情報処理装置である。ここで、ファイルとは、電子文書または画像等のデータ一般を示すものとする。利用者PC20a~20cで作成または編集されたファイルは、ネットワークNを介してNAS10へ送信され、NAS10で記憶・管理される。なお、図1では利用者PC20a~20cの3台が図示されているが、台数は限定されない。また、利用者PC20a~20cについて、任意の利用者PCを示す場合、または総称する場合、単に「利用者PC20」と称するものとする。
【0015】
(NASのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るNASのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るNAS10のハードウェア構成について説明する。
【0016】
図2に示すように、NAS10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、ネットワークI/F504と、ストレージ505と、を備えている。
【0017】
CPU501は、NAS10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、NAS10のファイルの保存・管理機能を司るプログラムが記憶された不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用し、図3で後述する各種プログラムを展開するための揮発性記憶装置である。
【0018】
ネットワークI/F504は、ネットワークNを介してデータ通信(ファイルの受信等)をするためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
【0019】
ストレージ505は、各種ファイルを記憶することが可能なHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置である。
【0020】
なお、図2に示したNAS10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、ストレージ505は複数備えられているものとし、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)が構成されているものとしてもよい。
【0021】
(NASのソフトウェア構成)
図3は、実施形態に係るNASのソフトウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るNAS10のソフトウェア構成について説明する。
【0022】
図3に示すように、NAS10は、OS(Operating System)601と、NASアプリ602と、タイムスタンプアプリ603と、デバイスドライバ604と、がインストールされている。
【0023】
OS601は、NAS10の基本動作を司る基本ソフトウェアである。
【0024】
NASアプリ602は、ストレージ505に記憶するファイルを管理するためのソフトウェアである。
【0025】
タイムスタンプアプリ603は、利用者PC20にインストールされた既存の文書管理ソフトウェアとは別個独立に動作し、ストレージ505の所定のフォルダ(後述するUnsignedフォルダ)に格納されたファイルに対してタイムスタンプを付与し、必要がある場合に別のフォルダ(後述するSignedフォルダ)に移動させることによって、ファイルを管理するソフトウェアである。
【0026】
デバイスドライバ604は、NAS10に搭載されたストレージ505等のハードウェア機器の動作を制御するドライバである。
【0027】
なお、図3に示したソフトウェアは一例であり、その他のソフトウェアがインストールされていてもよい。
【0028】
(ストレージのフォルダ構成)
図4は、実施形態に係るNASでファイルを管理するためのフォルダ構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、NAS10でファイルを管理するためのストレージ505におけるフォルダの構成について説明する。
【0029】
図4に示す例では、ルートディレクトリに「国税関係書類」フォルダが作成され、その直下の階層に「領収書」フォルダと、「請求書」フォルダとが作成されている。すなわち、利用者PC20から送信されたファイルのうち、「領収書」関連のファイルは「領収書」フォルダに格納され、「請求書」関連のファイルは「請求書」フォルダに格納される。また、「領収書」フォルダおよび「請求書」フォルダにファイルが格納される場合、まず、その直下の階層に存在するUnsignedフォルダ51a、51bに格納される。このUnsignedフォルダ51a、51bに格納する動作は、NASアプリ602、タイムスタンプアプリ603、または利用者PC20にインストールされた文書管理ソフトウェアにより実現されるものとすればよい。
【0030】
また、Unsignedフォルダ51a、51bに格納されたファイルは、後述するように、タイムスタンプアプリ603の機能によってタイムスタンプが付与される。そして、所定の条件を満たす場合に、タイムスタンプが付与されたファイルは、タイムスタンプアプリ603の機能によってUnsignedフォルダ51a、51bに移動される。当該タイムスタンプアプリ603の機能についての詳細は、後述する。
【0031】
なお、Unsignedフォルダ51a、51bについて、任意のUnsignedフォルダを示す場合、または総称する場合、単に「Unsignedフォルダ51」と称するものとする。また、Signedフォルダ52a、52bについて、任意のSignedフォルダを示す場合、または総称する場合、単に「Signedフォルダ52」と称するものとする。また、図4に示すUnsignedフォルダ51およびSignedフォルダ52より上の階層のフォルダ構成および各フォルダの名称は一例であり、その他の構成および名称であってもよいのは言うまでもない。
【0032】
(タイムスタンプアプリの機能ブロック構成および動作)
図5は、実施形態に係るNASのタイムスタンプアプリの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図5を参照しながら、本実施形態に係るNAS10にインストールされたタイムスタンプアプリ603の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0033】
図5に示すように、タイムスタンプアプリ603は、第1判定部101と、第2判定部102と、付与部103と、移動部104と、を有する。すなわち、タイムスタンプアプリ603は、CPU501により実行されることによってこれらの機能部の機能を実現する。
【0034】
第1判定部101は、Unsignedフォルダ51(第1フォルダの一例)内にタイムスタンプが付与されていないファイル(以下、対象ファイルと称する場合がある)が存在するか否かを判定する機能部である。
【0035】
第2判定部102は、Unsignedフォルダ51内に隠しファイル(特定のファイルの一例)が存在するか否かを判定する機能部である。ここでいう隠しファイルとは、利用者PC20の文書管理ソフトウェアが独自の管理方法によるファイル管理を行う際に利用する管理情報が含まれたファイルである。なお、当該隠しファイルは、隠しファイルの状態でないファイルであってもよく、文書管理ソフトウェアで使用する管理情報を含むファイルであればよい。
【0036】
付与部103は、対象ファイルにタイムスタンプを付与する機能部である。この場合、付与部103は、対象ファイルのメタデータの一部としてタイムスタンプを付加するものとすればよい。
【0037】
移動部104は、付与部103によりタイムスタンプが付与された対象ファイルを、Unsignedフォルダ51からSignedフォルダ52(第2フォルダの一例)へ移動させる機能部である。
【0038】
なお、図5に示したタイムスタンプアプリ603の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5においてタイムスタンプアプリ603の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5においてタイムスタンプアプリ603の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0039】
(NASのデータ管理処理の流れ)
図6は、実施形態に係るNASのデータ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照しながら、本実施形態に係るNAS10のデータ管理処理の流れについて説明する。NAS10は、定期的に、Unsignedフォルダ51内のファイルを監視し、図6に示すステップS11~S15の処理を繰り返す。
【0040】
<ステップS11>
NAS10の第1判定部101は、Unsignedフォルダ51内にタイムスタンプが付与されていない対象ファイルが存在するか否かを判定する。すなわち、第1判定部101は、NASアプリ602、タイムスタンプアプリ603、または利用者PC20にインストールされた文書管理ソフトウェア等の機能によって外部からファイル(対象ファイル)がUnsignedフォルダ51に格納されたか否かを判定する。例えば、第1判定部101は、Unsignedフォルダ51内にファイルが存在するか否か判定し、存在する場合、当該ファイルのメタデータにタイムスタンプが含まれているか否かを判定すればよい。対象ファイルが存在する場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ移行し、存在しない場合(ステップS11:No)、データ管理処理を終了する。
【0041】
<ステップS12>
続いて、NAS10の第2判定部102は、Unsignedフォルダ51内に隠しファイルが存在するか否かを判定する。例えば、第2判定部102は、Unsignedフォルダ51内にファイルが存在するか否かを判定し、存在するときに、当該ファイルのメタデータに隠しファイルを示す属性情報が含まれている場合、または、当該ファイルのファイル名に予め指定された隠しファイルを示す文字列が含まれる場合等に、当該ファイルが隠しファイルであると判定すればよい。隠しファイルが存在する場合(ステップS12:Yes)、ステップS13へ移行し、存在しない場合(ステップS12:No)、ステップS14へ移行する。
【0042】
<ステップS13>
NAS10の付与部103は、対象ファイルにタイムスタンプを付与する。ただし、Unsignedフォルダ51には隠しファイルが存在していることにより、既存の文書管理ソフトウェアにより当該隠しファイルを用いてUnsignedフォルダ51内のファイルが管理されているものと判断されるため、NAS10の移動部104は、タイムスタンプが付与された対象ファイルをSignedフォルダ52に移動させず、Unsignedフォルダ51に格納させたままとする。これによって、既存の文書管理ソフトウェアのデータの管理方法の仕組みを壊さずに維持することができる。そして、データ管理処理を終了する。
【0043】
<ステップS14>
付与部103は、対象ファイルにタイムスタンプを付与する。そして、ステップS15へ移行する。
【0044】
<ステップS15>
Unsignedフォルダ51には隠しファイルが存在していないため、既存の文書管理ソフトウェアによりUnsignedフォルダ51内のファイルが管理されていないものと判断されるため、移動部104は、タイムスタンプが付与された対象ファイルをSignedフォルダ52へ移動させる。Signedフォルダ52へ移動されたタイムスタンプが付与された対象ファイルは、タイムスタンプに刻印されている時刻以前にそのファイルが存在していたこと、およびその時刻以降、当該ファイルが改ざんされていないこと等が証明されたファイルとして管理され、しかるべき処理に利用される。そして、データ管理処理を終了する。
【0045】
以上のように、ステップS11~S15の流れでデータ管理処理が実行される。上述したように、NAS10は、定期的に、Unsignedフォルダ51内のファイルを監視し、上述のステップS11~S15の処理を繰り返す。
【0046】
以上のように、本実施形態に係るNAS10では、第1判定部101は、外部からファイルを格納するためのUnsignedフォルダ51に、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定し、第2判定部102は、第1判定部101により対象ファイルが存在すると判定された場合、Unsignedフォルダ51に隠しファイルが存在するか否かを判定し、付与部103は、第1判定部101により対象ファイルが存在すると判定された場合、対象ファイルにタイムスタンプを付与し、移動部104は、第2判定部102により隠しファイルが存在しないと判定された場合、付与部103によりタイムスタンプが付与された対象ファイルを、Signedフォルダ52に移動させ、第2判定部102により隠しファイルが存在すると判定された場合、付与部103によりタイムスタンプが付与された対象ファイルを移動させずにUnsignedフォルダ51に格納させたままとしている。これによって、NAS10のストレージ505のファイルを管理する既存の文書管理ソフトウェアのデータの管理方法の仕組みを維持しつつ、ファイルの移動を伴うデータ管理を実現できる。
【0047】
(変形例)
変形例に係るNAS10について、上述の実施形態に係るNAS10と相違する点を中心に説明する。上述の実施形態では、Unsignedフォルダ51に格納されたファイルは、タイムスタンプが付与されたうえで、固定のSignedフォルダ52に移動される動作について説明した。本変形例では、所定の条件を満たす場合、Signedフォルダ52以外のフォルダに移動させる動作について説明する。なお、本変形例に係るデータ管理システム1の全体構成、ならびにNAS10のハードウェア構成およびソフトウェア構成は、上述の実施形態と同様である。ただし、本変形例では、NAS10が有するタイムスタンプアプリ603の代わりにタイムスタンプアプリ603aを有するものとして説明する。
【0048】
図7は、変形例に係るNASのタイムスタンプアプリの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図7を参照しながら、本実施形態に係るNAS10にインストールされたタイムスタンプアプリ603aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0049】
図7に示すように、タイムスタンプアプリ603aは、第1判定部101と、第2判定部102と、付与部103と、第3判定部105と、移動部104と、を有する。なお、第1判定部101、第2判定部102および付与部103の動作は、上述の実施形態と同様である。
【0050】
第3判定部105は、第2判定部102によりUnsignedフォルダ51内に隠しフォルダが存在しないと判定され、付与部103により対象ファイルにタイムスタンプが付与された場合に、Unsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダ(第3フォルダの一例)が存在するか否かを判定する機能部である。なお、対象ファイルのファイル名の文字列と完全に一致することに限定されるものではなく、例えば、対象ファイルのファイル名の文字列を含む名称のフォルダであってもよく、または、当該名称を含むと同時に予め定められた文字列も含むフォルダであってもよい。また、第3判定部105が存在を判定するフォルダは、上述のように対象ファイルのファイル名(属性情報の一例)に対応した名称のフォルダに限定されるものではなく、対象ファイルのその他の属性情報である作成日時、作成者、またはファイル内テキスト等に対応した名称のフォルダ(第3フォルダの一例)であってもよい。
【0051】
移動部104は、第3判定部105によりUnsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダが存在すると判定された場合、当該フォルダに対象ファイルを移動させる。一方、移動部104は、第3判定部105によりUnsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダが存在しないと判定された場合、既存のSignedフォルダ52に対象ファイルを移動させる。
【0052】
なお、移動部104は、第3判定部105によりUnsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダが存在しないと判定された場合、当該ファイル名の文字列と一致する、または当該文字列を含む名称のフォルダを動的に作成して、作成したフォルダに対象ファイルを移動させるものとしてもよい。また、移動部104が作成するフォルダは、上述のように対象ファイルのファイル名(属性情報の一例)に対応した名称のフォルダに限定されるものではなく、対象ファイルのその他の属性情報である作成日時、作成者、またはファイル内テキスト等に対応した名称のフォルダ(第3フォルダの一例)であってもよい。
【0053】
また、図7に示したタイムスタンプアプリ603aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図7においてタイムスタンプアプリ603aの独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図7においてタイムスタンプアプリ603aの1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0054】
図8は、変形例に係るNASのデータ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8を参照しながら、本変形例に係るNAS10のデータ管理処理の流れについて説明する。NAS10は、定期的に、Unsignedフォルダ51内のファイルを監視し、図8に示すステップS21~S27の処理を繰り返す。
【0055】
<ステップS21~S24>
ステップS21~S24の処理は、それぞれ上述の図6のステップS11~S14の処理と同様である。
【0056】
<ステップS25>
NAS10の第3判定部105は、第2判定部102によりUnsignedフォルダ51内に隠しフォルダが存在しないと判定され、付与部103により対象ファイルにタイムスタンプが付与された場合に、Unsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダが存在するか否かを判定する。Unsignedフォルダ51内に当該対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダが存在する場合(ステップS25:Yes)、ステップS26へ移行し、存在しない場合(ステップS25:No)、ステップS27へ移行する。
【0057】
<ステップS26>
Unsignedフォルダ51には隠しファイルが存在していないため、既存の文書管理ソフトウェアによりUnsignedフォルダ51内のファイルが管理されていないものと判断されるため、移動部104は、タイムスタンプが付与された対象ファイルのファイル名の文字列と一致する名称のフォルダに対象ファイルを移動させる。そして、データ管理処理を終了する。
【0058】
<ステップS27>
Unsignedフォルダ51には隠しファイルが存在していないため、既存の文書管理ソフトウェアによりUnsignedフォルダ51内のファイルが管理されていないものと判断されるため、移動部104は、タイムスタンプが付与された対象ファイルをSignedフォルダ52へ移動させる。そして、データ管理処理を終了する。
【0059】
以上のように、ステップS21~S27の流れでデータ管理処理が実行される。上述したように、NAS10は、定期的に、Unsignedフォルダ51内のファイルを監視し、上述のステップS21~S27の処理を繰り返す。
【0060】
以上のように、本変形例に係るNAS10では、第3判定部105は、第2判定部102により隠しファイルが存在しないと判定された場合、対象ファイルの属性情報に対応した名称のフォルダが存在するか否かを判定し、移動部104は、第3判定部105により対象ファイルの属性情報に対応した名称のフォルダが存在すると判定された場合、付与部103によりタイムスタンプが付与された対象ファイルを、当該フォルダに移動させ、第3判定部105により当該フォルダが存在しないと判定された場合、付与部103によりタイムスタンプが付与された対象ファイルを、Signedフォルダ52に移動させるものとしている。これによって、上述の実施形態に係るNAS10が奏する効果と同様の効果を奏すると共に、対象ファイルのフォルダへの振り分けに柔軟性を持たせることができ、ファイルの管理性を向上させることができる。
【0061】
なお、上記で説明した実施形態および変形例の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0062】
また、上述の実施形態および変形例のNAS10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0063】
また、上述の実施形態および変形例のNAS10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0064】
また、上述の実施形態および変形例のNAS10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例のNAS10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0065】
また、上述の実施形態および変形例のNAS10で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0066】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部により前記対象ファイルが存在すると判定された場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与部と、
前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動部と、
を備え、
前記移動部は、前記第2判定部により前記特定のファイルが存在すると判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするデータ管理装置である。
<2>前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記対象ファイルの属性情報に対応した名称の第3フォルダが存在するか否かを判定する第3判定部を、さらに備え、
前記移動部は、
前記第3判定部に前記第3フォルダが存在すると判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、該第3フォルダに移動させ、
前記第3判定部に前記第3フォルダが存在しないと判定された場合、前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第2フォルダに移動させる前記<1>に記載のデータ管理装置である。
<3>前記第2判定部により前記特定のファイルが存在しないと判定された場合、前記対象ファイルの属性情報に対応した名称の第3フォルダが存在するか否かを判定する第3判定部を、さらに備え、
前記移動部は、
前記第3判定部に前記第3フォルダが存在しないと判定された場合、該第3フォルダを動的に作成し、
前記付与部によりタイムスタンプが付与された前記対象ファイルを、前記第3フォルダに移動させる前記<1>に記載のデータ管理装置である。
<4>前記属性情報は、前記対象ファイルのファイル名、作成日時、作成者、または該対象ファイルのテキストである前記<2>または<3>に記載のデータ管理装置である。
<5>前記特定のファイルは、既存の文書管理ソフトウェアがファイルの管理に用いる管理情報を含むファイルである前記<1>~<4>のいずれか一項に記載のデータ管理装置である。
<6>前記特定のファイルは、隠しファイルである前記<5>に記載のデータ管理装置である。
<7>前記第1判定部、前記第2判定部、前記付与部および前記移動部の動作は、定期的に実行される前記<1>に記載のデータ管理装置である。
<8>外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与ステップと、
前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在しないと判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動ステップと、
を有し、
前記移動ステップでは、前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在すると判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするデータ管理方法である。
<9>コンピュータに、
外部からファイルを格納するための第1フォルダに、タイムスタンプが付与されていないファイルである対象ファイルが存在するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記第1フォルダに特定のファイルが存在するか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップで前記対象ファイルが存在すると判定した場合、前記対象ファイルにタイムスタンプを付与する付与ステップと、
前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在しないと判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを、前記第1フォルダとは異なる第2フォルダに移動させる移動ステップと、
を実行させ、
前記移動ステップでは、前記第2判定ステップで前記特定のファイルが存在すると判定した場合、タイムスタンプを付与した前記対象ファイルを移動させずに前記第1フォルダに格納させたままとするプログラムである。
【符号の説明】
【0067】
1 データ管理システム
10 NAS
20、20a~20c 利用者PC
51、51a、51b Unsignedフォルダ
52、52a、52b Signedフォルダ
101 第1判定部
102 第2判定部
103 付与部
104 移動部
105 第3判定部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 ネットワークI/F
505 ストレージ
601 OS
602 NASアプリ
603、603a タイムスタンプアプリ
604 デバイスドライバ
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0068】
【特許文献1】特開2007-140865号公報
図1
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図4
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図8