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特開2024-134688シート給送装置、及び、画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134688
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】シート給送装置、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/14 20060101AFI20240927BHJP
   B65H 7/14 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
B65H1/14 320A
B65H7/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045016
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 淳也
(72)【発明者】
【氏名】奥津 俊宏
【テーマコード(参考)】
3F048
3F343
【Fターム(参考)】
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA02
3F048BA14
3F048BB02
3F048BB10
3F048CB02
3F048CB04
3F048CB12
3F048CC03
3F048DB03
3F048DB09
3F048DB11
3F048DC12
3F048EA05
3F048EB02
3F048EB22
3F343FA02
3F343FB01
3F343GA02
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HB03
3F343KB03
3F343KB20
3F343LA04
3F343LC12
3F343MA02
3F343MA03
3F343MA15
3F343MA23
3F343MA51
3F343MB03
3F343MB10
3F343MB15
3F343MC20
(57)【要約】
【課題】装置が高コスト化、大型化してしまう不具合を軽減する。
【解決手段】第1トレイ12(給送トレイ)にシートPが収納されているか否かを検知する第1センサ30と、第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第2センサ31と、下流側搬送ローラ対60の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第3センサ32と、が設置されている。そして、第1センサ30と第2センサ31と第3センサ32との検知結果から、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12の着脱状態を検知している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されて、シートを収納可能な給送トレイと、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記給送トレイから給送されたシートを搬送する搬送ローラ対と、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記搬送ローラ対によって搬送されたシートを搬送する下流側搬送ローラ対と、
前記給送トレイにシートが収納されているか否かを検知する第1センサと、
前記搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第2センサと、
前記下流側搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第3センサと、
を備え、
前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記画像形成装置本体に対する前記給送トレイの着脱状態を検知することを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】
前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記給送トレイから給送されたシートの先端が、前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとのうちいずれのセンサの位置まで達した状態でジャムしているかを検知することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】
前記画像形成装置本体に対する前記給送トレイの離脱動作に連動して前記第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽する遮蔽部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート給送装置。
【請求項4】
前記遮蔽部材は、前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが装着される動作に連動して前記第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽解除することを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項5】
前記搬送ローラ対は、
駆動機構によって回転駆動される駆動ローラと、
前記駆動ローラに当接して、前記駆動ローラの回転に連動して従動回転する従動ローラと、
を具備し、
前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが離脱される動作に連動して前記駆動ローラに対して前記従動ローラを離間させて、前記給送トレイが離脱された状態で前記駆動機構によって前記駆動ローラが回転駆動される動作に連動して前記駆動ローラに対して前記従動ローラを当接させる接離機構を備え、
前記遮蔽部材は、前記接離機構に設置されたことを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
【請求項6】
前記駆動ローラは、前記駆動ローラとともに回転可能なピニオンギアが設置され、
前記接離機構は、
前記給送トレイが離脱される動作に連動して所定方向に移動することで前記従動ローラを離間方向に移動させるリンク部と、前記ピニオンギアに噛合するラックギアと、を具備した可動部材が設けられて、
前記駆動機構による前記駆動ローラの回転駆動に連動して前記ラックギアに噛合する前記ピニオンギアが回転することで、前記リンク部が前記所定方向の逆方向に移動するように前記可動部材が移動して、前記駆動ローラに対して前記従動ローラが当接することを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
【請求項7】
前記接離機構は、前記リンク部が前記所定方向に移動するように前記可動部材を付勢する付勢部材を具備したことを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
【請求項8】
前記給送トレイは、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記可動部材の当接部に当接して、前記付勢部材の付勢に抗して前記可動部材の前記リンク部の前記所定方向への移動を制限する被当接部を具備したことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
【請求項9】
前記給送トレイとは異なる第2給送トレイを少なくとも1つ備え、
前記第2給送トレイから給送されるシートの搬送経路中に前記搬送ローラ対と前記下流側搬送ローラ対とが配置され、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記第2給送トレイから給送されたシートを搬送する第2搬送ローラ対と、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記第2搬送ローラ対によって搬送されたシートを搬送する前記搬送ローラ対としての第2下流側搬送ローラ対と、
前記第2給送トレイにシートが収納されているか否かを検知する第2トレイ用第1センサと、
前記第2搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第2トレイ用第2センサと、
前記第2下流側搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する前記第3センサと、
前記画像形成装置本体に対する前記第2給送トレイの離脱動作に連動して前記第2トレイ用第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽する第2トレイ用遮蔽部材と、
を備え、
前記第2トレイ用第1センサと前記第2トレイ用第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記画像形成装置本体に対する前記第2給送トレイの着脱状態を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート給送装置。
【請求項10】
前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが離脱された状態であるときに、その旨が報知されるとともに、前記画像形成装置本体に対して装着された状態の前記第2給送トレイからシートを給送可能であることを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
【請求項11】
請求項1又は請求項2に記載のシート給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シートを給送するシート給送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、用紙などのシートが収納された給送トレイ(給紙カセット)が画像形成装置本体に対して着脱可能(引出し可能)に設置されたものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、そのような画像形成装置では、画像形成装置本体に対して給送トレイが装着された状態であるか離脱された状態であるかを検知するセット検知センサ(カセットセンサ)が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の画像形成装置は、画像形成装置本体に対して給送トレイが装着された状態であるか離脱された状態であるかを検知するセット検知センサが専用に設けられているため、その分だけ装置が高コスト化、大型化してしまっていた。
【0004】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が高コスト化、大型化してしまう不具合を軽減することができる、シート給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明におけるシート給送装置は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されて、シートを収納可能な給送トレイと、前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記給送トレイから給送されたシートを搬送する搬送ローラ対と、前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記搬送ローラ対によって搬送されたシートを搬送する下流側搬送ローラ対と、前記給送トレイにシートが収納されているか否かを検知する第1センサと、前記搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第2センサと、前記下流側搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第3センサと、を備え、前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記画像形成装置本体に対する前記給送トレイの着脱状態を検知するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、装置が高コスト化、大型化してしまう不具合を軽減することができる、シート給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
図2】シート給送装置の一部を示す構成図である。
図3】画像形成装置本体から第1トレイが引き出された後に第2トレイ又は第3トレイによる給送がおこなわれる動作を示す図である。
図4】接離機構の構成・動作を示す図である。
図5】搬送ローラ対や駆動機構や接離機構の要部を軸方向に示す図である。
図6】第1トレイの離脱動作に連動して遮蔽部材が下降する状態を示す図である。
図7】シート給送装置におけるジャムの態様を示す図である。
図8】第1~第3センサの検知結果と、トレイの着脱やジャムの検知と、の関係を示す表図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0009】
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのプリンタ、2は感光体ドラム、3は感光体ドラム2の表面を帯電する帯電装置、6は帯電装置3によって帯電された感光体ドラム2の表面にレーザ光Lを照射して静電潜像を形成する露光装置、を示す。
また、4は感光体ドラム2の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置、7は感光体ドラム2の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する転写装置、を示す。また、5は感光体ドラム2の表面に残存する未転写トナーをクリーニングするクリーニング装置を示す。
また、11は3段の第1~第3トレイ12~14が設けられたシート給送装置、51は第1~第3トレイに収容されたシートPを給送するための給送機構、を示す。また、61~63は第1~第3搬送経路K1~K3に設置された搬送ローラ対、を示す。
また、17は転写装置7の位置に向けてシートPを搬送するレジストローラ対(タイミングローラ対)、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、100は画像形成装置本体1から排出されたシートPが積載されるスタック部、を示す。
また、120は画像形成装置1における種々の情報を表示したり種々の指令を入力したりするための操作表示パネル(操作表示部)を示す。
【0010】
図1を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時(印刷時)の動作について説明する。
まず、画像形成装置1に接続された不図示のパソコンなどから画像情報が露光装置6に入力されると、露光装置6からは、その画像情報に基づいたレーザ光Lが、感光体ドラム2上に向けて発せられる。
【0011】
一方、感光体ドラム2は図1の反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム2上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム2上に形成された画像は、転写装置7の位置(画像形成部)で、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
【0012】
一方、転写装置7の位置(画像形成部)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置1の下方に並設された第1~第3トレイ12~14のうち、1つのトレイが自動又は手動で選択される(例えば、最下段の第3トレイ14が選択されたものとする。)。そして、第3トレイ14に収納されたシートPの最上方の1枚が、給送機構51によって給送されて、第3搬送ローラ対63が設置された第3搬送経路K3、第2搬送ローラ対62が設置された第2搬送経路K2、第1搬送ローラ対61が設置された第1搬送経路K1の順に搬送される。
その後、シートPは、レジストローラ対17の位置に達する。このとき、レジストローラ対17は、回転停止した状態であって、そのニップにシートPの先端が突き当たることで、シートPの斜行(スキュー)が補正されることになる。
【0013】
そして、レジストローラ対17の回転が開始されて、シートPが、感光体ドラム2上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写装置7(画像形成部)に向けて搬送される。そして、転写装置7で、感光体ドラム2上の画像がシートP上に転写されることになる(転写工程である。)。
そして、転写工程後のシートPは、転写装置7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラと加圧ローラとの間に送入されて、定着ローラから受ける熱とニップで受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後のシートPは、定着装置20から送出された後に、画像形成装置1から排出されて、出力画像としてスタック部100上に載置されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
【0014】
次に、図2を用いて、本実施の形態におけるシート給送装置における給送機構51について詳述する。
なお、以下、第1~第3トレイ12~14のうち、最上段の第1トレイ12に収納されたシートPを給送する給送機構51について説明するが、他のトレイ13、14に収納されたシートPを給送する給送機構もほぼ同様の構成となっているため、その説明を省略することにする。
【0015】
図2を参照して、トレイ12には、複数枚のシートP(シート束PT)を積載できるように形成された載置部43、載置部43に載置されたシートPを給送するための給送機構51、等が設置されている。
載置部43は、積載されたシート束PTのうち最上方のシートPの給送方向下流側(図2の右側である。)が所定の高さ位置(ピックアップローラ52の位置である。)に達するように、その一部が昇降可能に構成されている。具体的に、載置部43は、回転中心軸43aに回動可能な昇降板と、昇降しない固定板と、で構成されている。昇降板は、固定板よりも給送方向下流側に配置されていて、回転中心軸43aを中心に正逆方向に回動することで昇降するように構成されている。
また、図2を参照して、給送機構51は、フィードローラ53、ピックアップローラ52、分離ローラ54、等で構成されている。
【0016】
フィードローラ53は、載置部43に載置されたシートPに対して給送方向(図2の白矢印方向である。)の先端側(下流側)に設置されていて、最上方のシートPの上面に接触してシートPの給送方向に沿うように回転(図2の反時計方向の回転である。)してシートPを一点鎖線矢印で示す給送方向に給送するものである。
ピックアップローラ52は、載置部43に載置された最上方のシートPの表面(上面)に当接した状態で、走行方向に沿うように図2の反時計方向に回転して、そのシートPをフィードローラ53の位置に向けて搬送するものである。なお、ピックアップローラ52は、載置部43(昇降板)に載置されたシートP(最上方のシートP)に対して接離可能に構成されている。すなわち、ピックアップローラ52は、載置部43に載置されたシートPに対して、当接しない退避位置と、当接する当接位置(図2に示す位置である。)と、の間を移動可能に形成されている。
分離ローラ54は、フィードローラ53との間にニップ部を形成するように設置されている。
そして、分離ローラ54は、ニップ部に1枚のシートPが挟持されたときと、ニップ部にシートPが挟持されていないときと、には、給送方向に沿うように順方向(図2の破線矢印方向であって、時計方向である。)に回転する。これに対して、分離ローラ54は、ニップ部に複数枚のシートが挟持されたときには、上述した順方向に対して逆方向(図2の実線矢印方向であって、反時計方向である。)に回転する。これにより、ニップ部に挟持された複数枚のシートPのうち最上方のシートPがフィードローラ53の回転に沿って給送方向に給送されて、下方のシートPが給送方向(順方向)に対して逆方向に搬送されて、シートPの重送や連送が軽減される。
なお、本実施の形態において、分離ローラ54に替えて板状の分離パッドを用いてもよい。
【0017】
ここで、トレイ12は、ピックアップローラ52が載置部43(昇降板)に積載されたシート束PTのうち最上方のシートPに当接できるように、載置部43上に積載されるシートPの枚数によって、載置部43(昇降板)が上下方向に昇降する。そして、上下方向の位置が調整された載置部43(昇降板)に載置されたシートPの上面に当接する位置までピックアップローラ52が降下してから、シートPの給送動作がおこなわれることになる。
また、本実施の形態におけるトレイ12には、載置部43上に載置されたシートPの幅方向(図2の紙面垂直方向である。)の位置を規制する一対のサイドフェンス(不図示)が設けられている。サイドフェンスは、シートPを挟むように幅方向両端部にそれぞれ設置されていて、手動移動機構によってシートPの幅方向のサイズに合わせて幅方向に互いに連動して移動可能に構成されている(幅方向の間隔を増減可能に構成されている)。
また、本実施の形態におけるトレイ12には、載置部43上に載置されたシートPの給送方向(図2の左右方向である。)の位置を規制する基準フェンス107とエンドフェンス103とが設けられている。基準フェンス107は、シートPの給送方向下流側の側面(先端)が突き当てられるように設置されている。エンドフェンス103は、シートPの給送方向上流側の側面(後端)に当接するように設置されていて、手動移動機構によってシートPの給送方向のサイズに合わせて給送方向に移動可能に構成されている。
【0018】
ここで、図2及び図3を参照して、第1トレイ12(給送トレイ)の上方には、第1トレイ12にシートPが収納されているか否かを検知する第1センサ30が設置されている。この第1センサ30は、第1トレイ12の着脱動作に連動して移動することなく、画像形成装置本体1の側に固定して設置されている。
詳しくは、第1センサ30は、主に透過型フォトセンサ30aとフィラー30bとで構成され、トレイ内のシートが空になった状態を検知するエンドセンサとして機能するものである。
そして、第1トレイ12にシートPがセットされている場合には、載置部43の昇降板によって上昇した状態のシートPにフィラー30bが押動され支軸を中心に回動することで、透過型フォトセンサ30aの検知範囲から外れて、シートPのセット状態が検知されることになる。このとき、第1センサ30の出力はオフ(OFF)になる。
これに対して、第1トレイ12にシートPがセットされていない場合には、シートPによるフィラー30bの押動が解除されて支軸を中心に破線で示す位置に回動して、透過型フォトセンサ30aの検知範囲に入ることで、シートPの非セット状態が検知されることになる。このとき、第1センサ30の出力はオン(ON)になる。また、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12が離脱された状態でも第1センサ30の出力はオン(ON)になる。
なお、図3に示す、第2トレイ13の第4センサ33や、第3トレイ14の第6センサ35も、第1トレイ12の第1センサ30と同様にエンドセンサ(第2トレイ用第1センサ)として機能するものである。
また、本実施の形態では、第1センサ30(又は、第2トレイ用第1センサ)として、透過型フォトセンサ30aとフィラー30bとで構成されたものを用いたが、トレイにシートPが収納されているか否かを検知できるものであれば、これに限定されることなく、例えば、反射型フォトセンサを第1センサ(又は、第2トレイ用第1センサ)として用いることもできる。
【0019】
以下、図3図8等を用いて、本実施の形態において特徴的な、シート給送装置11(画像形成装置1)について説明する。
図1図3等を参照して、本実施の形態におけるシート給送装置11は、シートPを収納可能な3つ(3段)のトレイ12~14(給送トレイ)が、上下方向に並設されている。そして、それぞれのトレイ12~14は、画像形成装置本体1に対して着脱可能(引き出し可能)に設置されている。
また、各トレイ12~14の給送方向下流側の上方には、給送機構51が設置され、さらにその給送方向下流側には搬送ローラ対61~63(搬送経路K1~K3)が設けられている。
なお、本願明細書等において、画像形成装置本体1に対して「着脱可能」なトレイ12~14(給送トレイ)が「離脱」された状態とは、トレイ12~14が画像形成装置本体1から完全に取り外された状態はもちろんのこと、トレイ12~14の一部が画像形成装置本体1に保持されて引き出された状態(図3(B)の第1トレイ12のような状態である。)も含むものと定義する。
【0020】
ここで、図3図7等を参照して、本実施の形態におけるシート給送装置11には、給送トレイとしての第1トレイ12、搬送ローラ対としての第1搬送ローラ対61、下流側搬送ローラ対60、第1~第3センサ30~32、遮蔽部材88、などが設けられている。
第1トレイ12は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されて、シートP(又は、複数枚のシートP)を収納可能な給送トレイとして機能する。
第1搬送ローラ対61は、第1トレイ12(給送トレイ)の着脱動作に連動して着脱されないように画像形成装置本体1の側に設置されて、画像形成装置本体1に装着された状態の第1トレイ12(給送トレイ)から給送されたシートPを搬送する搬送ローラ対として機能する。この第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)は、駆動ローラ61aと従動ローラ61bとからなり、そのローラ間にニップを形成してシートPを挟持・搬送するものである。駆動ローラ61aは、駆動機構90(図4図5参照)によって回転駆動される。従動ローラ61bは、駆動ローラ61aに当接して、駆動ローラ61aの回転に連動して従動回転する。
【0021】
下流側搬送ローラ対60は、第1トレイ12(給送トレイ)の着脱動作に連動して着脱されないように画像形成装置本体1の側(第1搬送経路K1)に設置されていて、第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)によって搬送されたシートPを搬送するものである。下流側搬送ローラ対60も、駆動ローラと従動ローラとで構成されている。
第1センサ30は、先に図2を用いて説明したように、第1トレイ12(給送トレイ)にシートPが収納されているか否かを検知するセンサである。具体的に、第1トレイ12にシートPが存在する場合には第1センサ30の出力がオフ(OFF)になり、第1トレイ12にシートPが存在しない場合には第1センサ30の出力がオン(ON)になる。
第2センサ31は、第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する反射型フォトセンサ(発光素子と受光素子とからなる。)である。具体的に、第1搬送ローラ対61の近傍にシートPが存在する場合には第2センサ31の出力がオン(ON)になり、第1搬送ローラ対61の近傍にシートPが存在しない場合には第2センサ31の出力がオフ(OFF)になる。
第3センサ32は、下流側搬送ローラ対60の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する反射型フォトセンサである。具体的に、下流側搬送ローラ対60の近傍にシートPが存在する場合には第3センサ32の出力がオン(ON)になり、下流側搬送ローラ対60の近傍にシートPが存在しない場合には第3センサ32の出力がオフ(OFF)になる。
【0022】
ここで、第2センサ31の近傍には、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12の離脱動作に連動して第2センサ31の発光素子から射出される光を遮蔽する遮蔽部材88が設置されているが、これについては後で図6等を用いて詳しく説明する。
また、本実施の形態では、第1~第3センサ30~32の検知結果に基づいて、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12(給送トレイ)の着脱状態が検知されるが、これについても後で図6図7等を用いて詳しく説明する。
【0023】
なお、第2、第3搬送ローラ対62、63も、それぞれ、トレイ13、14の着脱動作に連動して着脱されないように画像形成装置本体1の側に設置されて、画像形成装置本体1に装着された状態のトレイ13、14から給送されたシートPを搬送する。
【0024】
ここで、図3(A)を参照して、先に説明したように、シート給送装置11には、第1トレイ12(給送トレイ)とは異なる第2給送トレイが少なくとも1つ設けられている。具体的に、本実施の形態では、第1トレイ12を給送トレイ(第1給送トレイ)としたときに、2つの第2給送トレイ(第2、第3トレイ13、14である。)が設けられている。
そして、第2給送トレイ(第2、第3トレイ13、14)から給送されるシートPの搬送経路中に第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)と下流側搬送ローラ対60とが配置されている。
また、第2搬送ローラ対62の近傍には、第2搬送ローラ対62の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第2トレイ用第2センサとしての第5センサ34が設置されている。また、第5センサ34の近傍には、画像形成装置本体1に対する第2トレイ13の離脱動作に連動して第5センサ34の発光素子から射出される光を遮蔽する第2トレイ用遮蔽部材としての遮蔽部材88´が設置されている。
同様に、第3搬送ローラ対63の近傍には、第3搬送ローラ対63の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第2トレイ用第2センサとしての第7センサ36が設置されている。また、第7センサ36の近傍には、画像形成装置本体1に対する第3トレイ14の離脱動作に連動して第7センサ36の発光素子から射出される光を遮蔽する第2トレイ用遮蔽部材としての遮蔽部材88´´が設置されている。
【0025】
第2トレイ13からシートPを給送するときには、そのシートPが第2搬送経路K2(第2搬送ローラ対62)、第1搬送経路K1(第1搬送ローラ対61、下流側搬送ローラ対60)を経由することになる。このとき、第2給送トレイとしての第2トレイ13から給送されるシートPの搬送経路において、第2搬送ローラ対62が搬送ローラ対として機能して、第1搬送ローラ対61が下流側搬送ローラ対として機能することになる。また、第4、第5、第3センサ33、34、31の検知結果に基づいて、画像形成装置本体1に対する第2トレイ13(第2給送トレイ)の着脱状態が検知されるが、これについては後で図6図7等を用いて詳しく説明する第1トレイ12の着脱状態の検知に関するメカニズムと同様である。
また、第3トレイ14からシートPを給送するときには、そのシートPが第3搬送経路K3(第3搬送ローラ対63)、第2搬送経路K2(第2搬送ローラ対62)、第1搬送経路K1(第1搬送ローラ対61、下流側搬送ローラ対60)を経由することになる。このとき、第2給送トレイとしての第3トレイ14から給送されるシートPの搬送経路において、第3搬送ローラ対63が搬送ローラ対として機能して、第2搬送ローラ対62が下流側搬送ローラ対として機能することになる。また、第6、第7、第5センサ35、36、34の検知結果に基づいて、画像形成装置本体1に対する第3トレイ14(第2給送トレイ)の着脱状態が検知されるが、これについても後で図6図7等を用いて詳しく説明する第1トレイ12の着脱状態の検知に関するメカニズムと同様である。
さらに、このような「給送トレイ(第1給送トレイ)」と「第2給送トレイ」との関係は、上段(搬送方向下流側)のトレイと下段(搬送方向上流側)のすべてのトレイとの関係となるため、第2トレイ13と第3トレイ14との関係ともなるが、これについても説明を省略して、以下、第1トレイ12と第2、第3トレイ13、14との関係についてのみ説明する。
【0026】
ここで、図4(及び、図3)を参照して、本実施の形態におけるシート給送装置11には、搬送ローラ対としての第1搬送ローラ対61の駆動ローラ61aと従動ローラ61bとを接離する接離機構79が設けられている。
この接離機構79は、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12(給送トレイ)が離脱される動作(引き出される動作)に連動して、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bを離間させるように構成されている。
詳しくは、本実施の形態において、接離機構79は、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12の着脱動作に連動して、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bを接離させるように構成されている。
【0027】
具体的に、図3(A)、図4(A)に示すように、通常の印刷時のように第1トレイ12が画像形成装置本体1に装着されている場合は、駆動ローラ61aと従動ローラ61bとが当接した状態となり、第1搬送ローラ対61によるシートPの搬送が可能になる。したがって、第1トレイ12からのシートPの給送はもちろんのこと、下段の第2、第3トレイ13、14からの給送も可能になる。
そして、図3(B)、図4(B)に示すように、印刷が停止された状態(画像形成装置1(駆動ローラ61a)の駆動が停止された状態)で、第1トレイ12が画像形成装置本体1から引き出されると、接離機構79によって駆動ローラ61aから従動ローラ61bが離間することになる。このように駆動ローラ61aと従動ローラ61bとを離間させることで、第1搬送ローラ対61の位置(ニップ)でシートPがジャムしていても、引き出した第1トレイ12の空間に手を差入れて、そのジャムしたシートPを容易に取り出す(除去する)ことが可能になる。なお、図3(B)、図4(B)の状態のとき、そのままでは第1搬送ローラ対61によるシートPの搬送が不可能になるため、下段の第2、第3トレイ13、14からの給送も不可能になる。
【0028】
そして、本実施の形態における接離機構79は、第1トレイ12(給送トレイ)が離脱された状態で、駆動機構90によって駆動ローラ61aが回転駆動される動作に連動して、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bを当接させるように構成されている。
具体的に、図3(B)、図4(B)に示すように駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bが離間した状態から、図4(C)に示すように、駆動機構90によって駆動ローラ61aの駆動が開始されると、図3(C)に示すように、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bが離間状態から当接状態に切り替えられる。そのため、図3(C)に示すように、第1トレイ12が引き出された状態であっても、下段の第2、第3トレイ13、14からの給送(第1搬送ローラ対61を用いたシート搬送)が可能になる。
【0029】
このように、本実施の形態におけるシート給送装置11は、第1給送トレイ12(給送トレイ)が離脱された状態で駆動ローラ61aが回転駆動される動作に連動して、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bを離間状態から当接状態に切り替える接離機構79を設けているため、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12(給送トレイ)を離脱した状態のまま、第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)によるシートPの搬送をすることができる。
なお、図3(C)に示すように第1トレイ12が引き出された状態で、下段の第2、第3トレイ13、14から給送(第1搬送ローラ対61を用いたシート搬送)をおこなう場合には、ユーザーによってパソコンなどを介して画像形成装置1の制御部110(図5参照)に、第2、第3トレイ13、14からのシート給送による印刷指令がされることになる。そして、そのような印刷指令がされることにより、駆動機構90が駆動されて駆動ローラ61aが回転して、従動ローラ61bが離間状態(図3(B)の状態)から当接状態(図3(C)の状態)に切り替わることになる。その場合、従動ローラ61bが離間状態から当接状態に切り替わるまで、機械的な時間を要するため、そのような時間が経過した後に、第2、第3トレイ13、14からのシート給送が開始されることになる。
【0030】
以下、図4図5等を用いて、接離機構79の構成・動作について詳述する。
図4図5を参照して、本実施の形態において、接離機構79は、ピニオンギア61c、トルクリミッタ61d、可動部材80(可動板)、付勢部材としての圧縮スプリング84、などで構成されている。
ピニオンギア61cは、駆動ローラ61aとともに回転可能に、駆動ローラ61aの回転軸の両端部にそれぞれ設置されている。
なお、図5に示すように、駆動ローラ61aの回転軸の一端側には、駆動ギア61xが設置されている。そして、この駆動ギア61xは、駆動モータ91のモータ軸に設置されたモータギア92に噛合して、モータ91の駆動が伝達される。これにより、制御部によって制御された駆動モータ91によって、駆動ローラ61aが所定方向(図4の反時計方向である。)に回転駆動されることになる。このように、駆動モータ91やモータギア92などが、駆動ローラ61aを回転駆動する駆動機構90として機能することになる。
【0031】
図4図5を参照して、可動部材80は、シート給送装置11の軸方向両端部(幅方向両端部)にそれぞれ設けられている。また、可動部材80には、リンク部81とラックギア82とが設けられている。この可動部材80は、シート給送装置11に形成された筐体に、上下方向に移動可能に保持されている。
一方、従動ローラ61bは、その両端の回転軸が、ホルダ70に回転可能に支持されている。また、このホルダ70には、軸方向両端部にそれぞれ、軸方向外側に突出する嵌合部70aが形成されている。
【0032】
可動部材80のリンク部81は、板状の可動部材80に形成された異形の開口部であって、第1トレイ12(給送トレイ)が離脱される動作(引き出される動作)に連動して所定方向(図4(B)の矢印方向であって、下方である。)に移動することで、従動ローラ61bを離間方向(図4(B)の黒矢印方向であって、右方である。)に移動させるものである。
具体的に、リンク部81は、駆動ローラ61aに近い位置で上下に矩形状に延びる開口が下方に設けられ、駆動ローラ61aから遠い位置で上下に矩形状に延びる開口が上方に設けられ、それらの双方の開口を中継する開口が中央に設けられたものである。そして、そのリンク部81に、従動ローラ61bを保持するホルダ70の嵌合部70aが嵌合している。
このような構成により、可動部材80が図4(A)の位置から図4(B)の位置に下降することで、リンク部81の形状に沿うように嵌合部70aが右方に移動して、それにともない従動ローラ61bも右方に移動する。これにより、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bが離間することになる。
これに対して、可動部材80が図4(B)(又は、図4(C))の位置から図4(A)の位置に上昇することで、リンク部81の形状に沿うように嵌合部70aが左方に移動して、それにともない従動ローラ61bも左方に移動する。これにより、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bが当接することになる。
【0033】
また、可動部材80のラックギア82は、駆動ローラ61aのピニオンギア61cに噛合するように配置されている。
このような構成により、図4(C)を参照して、駆動機構90による駆動ローラ61aの回転駆動に連動してラックギア82に噛合するピニオンギア61cが反時計方向に回転することで、リンク部81が左方(上述した所定方向の逆方向である。)に移動するように可動部材80が上方(矢印方向)に移動して、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bが当接することになる。
そして、そのように第1搬送ローラ対61の従動ローラ61bが駆動ローラ61aに当接した状態で、第2、第3トレイ13、14からのシート給送(シート搬送)による印刷が可能になる。
【0034】
また、図4を参照して、接離機構79の圧縮スプリング84(付勢部材)は、リンク部81が所定方向(図4の右方である。)に移動するように可動部材80を付勢するものである。
具体的に、圧縮スプリング84は、一端側(上端)がシート給送装置11の筐体11xに接続され、他端側(下端)が可動部材80の開口の下端に接続されている。
なお、この圧縮スプリング84の付勢力は、可動部材80を下降させるときに(従動ローラ61bを離間させるときに)、可動部材80の自重だけでは、駆動機構90の負荷抵抗によって駆動ローラ61a(ピニオンギア61c)を自然に逆回転させられないときに有用になる。
【0035】
また、図4(A)に示すように、第1トレイ12(給送トレイ)には、画像形成装置本体1に装着された状態で、可動部材80の当接部83に当接する被当接部12aが設けられている。この被当接部12aは、リンク部81が所定方向(図4の右方)に移動しないように圧縮スプリング84(付勢部材)の付勢に抗して可動部材80の移動を制限するものである。
すなわち、第1トレイ12の被当接部12aが、可動部材80の当接部83に当接しているときは、圧縮スプリング84のスプリング力に抗するように、可動部材80が上方に押し上げられることになる。そして、図4(B)に示すように、第1トレイ12が引き出されると、被当接部12aと当接部83との当接が解除されて、圧縮スプリング84のスプリング力や可動部材80の自重によって可動部材80が下降して、従動ローラ61bが離間することになる。
なお、被当接部12aと当接部83とは、それぞれ、当接・当接解除をスムーズにおこなうため、相手側に対向する対向面が着脱方向に対して傾斜するように形成されている。
【0036】
ここで、図5を参照して、本実施の形態におけるピニオンギア61cは、トルクリミッタ61dを介して駆動ローラ61aの回転軸に設置されている。
そして、ピニオンギア61cは、駆動ローラ61aの回転軸にかかる駆動トルクが所定値に達したときに、その回転軸に対して相対的に空転するように構成されている。
このように構成することで、図4(C)に示すように、駆動機構90によって駆動ローラ61a(ピニオンギア61c)を回転させて可動部材80を上昇させたときに、可動部材80がシート給送装置11の筐体(ストッパ部)に当接してしまっても、駆動トルクの増加によりピニオンギア61cが空転しながら駆動ローラ61aが回転することになるため、図3(C)の状態で第1搬送ローラ対61を回転駆動しながらの印刷が可能になる。
【0037】
なお、本実施の形態において、接離機構79を、駆動機構90によって駆動ローラ61aが駆動された状態で画像形成装置本体1に対して第1トレイ12(給送トレイ)が離脱されたときに、駆動ローラ61aに対して従動ローラ61bを離間させないように構成することもできる。
具体的に、下段の第2、第3トレイ13、14からシートPを給送して印刷動作をおこなっている最中に、第1トレイ12を引き出しても、図3(C)に示すように、第1搬送ローラ対61は離間状態ではなくて、その状態で印刷動作が中断されないことになる。このような構成は、図4等を用いて説明した接離機構79を用いて、そのまま成立するものである。
そして、このように構成することで、ユーザーの画像形成装置1に対する使い勝手がさらに向上することになる。
【0038】
なお、先に説明したように、ここまで説明した「給送トレイ(第1給送トレイ)」と「第2給送トレイ」との関係は、上段(搬送方向下流側)のトレイと下段(搬送方向上流側)のすべてのトレイとの関係となるため、第2トレイ13と第3トレイ14との関係において、第2トレイ13や第2搬送ローラ対62に対しても、上述した第1トレイ12や第1搬送ローラ対61に関連した特徴的な構成を適用することができる。
また、本実施の形態では、第3トレイ14が最下段のトレイとなって、それより下方にトレイは設置されていないが、オプション対応でさらに下段にトレイが追加される可能性がある場合などには、第3トレイ14や第3搬送ローラ対63に対しても、上述した第1トレイ12や第1搬送ローラ対61に関連した特徴的な構成を適用することが好ましい。
また、本実施の形態では、接離機構79によって第1搬送ローラ対61の駆動ローラ61aと従動ローラ61bとの接離をおこなうように構成したが、さらに接離機構79によって下流側搬送ローラ対60の駆動ローラと従動ローラとの接離をおこなうように構成することもできる。その場合には、下流側搬送ローラ対60の位置でジャムしたシートPのジャム処理も容易になる。
【0039】
ここで、図6に示すように、本実施の形態におけるシート給送装置11には、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12(給送トレイ)の離脱動作に連動して第2センサ31の発光素子から射出される光を遮蔽する遮蔽部材88が設けられている。
また、この遮蔽部材88は、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12(給送トレイ)が装着される動作に連動して第2センサ31の発光素子から射出される光を遮蔽解除する。
【0040】
詳しくは、遮蔽部材88は、その中央部に窓部88a(開口部)が形成された板状部材であって、接離機構79の可動部材80に設置されている。そのため、先に図4を用いて説明した可動部材80の上下動にともない、遮蔽部材88も上下動することになる。
具体的に、図6(A)に示すように、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12が装着(セット)された状態では、可動部材80の上昇によって、遮蔽部材88の窓部88aが第2センサ31に対向した状態になり、第2センサ31の発光素子から射出された光が遮蔽部材88に遮蔽されない状態になる。したがって、第2センサ31によって第1搬送ローラ対61の近傍にシートPがあるか否かが検知可能になる。図6(A)の例では、第1搬送ローラ対61の位置にシートPがあり、第2センサ31の発光素子から射出された光が窓部88aを介してシートPの表面に照射され、その表面で反射した反射光が窓部88aを介して第2センサ31の受光素子で受光されて、シートPの存在が検知されることになる。この状態のとき、第2センサ31の出力はオン(ON)になる。これに対して、シートPが存在しない場合には、受光素子での反射光の受光はされずに、第2センサ31の出力はオフ(OFF)になる。窓部88aは、このような照射光や反射光の透過を妨げないように、充分な大きさで形成されている。
これに対して、図6(B)に示すように、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12が離脱(非セット)された状態では、可動部材80の下降によって、遮蔽部材88の窓部88a以外の部分(非窓部)が第2センサ31に対向した状態になり、第2センサ31の発光素子から射出された光が遮蔽部材88に遮蔽された状態になる。この状態のとき、遮蔽部材88で反射した反射光が受光素子で受光されて、第2センサ31の出力はオン(ON)になる。
【0041】
ここで、本実施の形態では、図4(C)に示すように、第1トレイ12が引き出された状態で駆動機構90が稼働された場合(第2、第3トレイ13、14からの給送をおこなう場合である。)にも、可動部材80とともに遮蔽部材88が上昇して、図6(A)の状態になり、第2センサ31による第1搬送ローラ対61の近傍におけるシートPの検知が可能になる。
なお、本実施の形態では、遮蔽部材88を接離機構79(可動部材80)に設置して、給送トレイ12の着脱動作に連動して上下動させた。これに対して、給送トレイ12の着脱動作に連動して遮蔽部材88を上下動させる移動機構を接離機構79とは別に独立して設けることもできる。
【0042】
そして、本実施の形態では、第1センサ30と第2センサ31と第3センサ32との検知結果から、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12(給送トレイ)の着脱状態を検知している。
詳しくは、第1~第3センサ30~32のそれぞれのオン・オフ(ON・OFF)についての出力信号は制御部110(図6参照)に送信されて、それらの情報に基づいて第1トレイ12が装着されているか離脱されているかが判別される。
具体的に、図8を参照して、第1トレイ12が離脱されている場合(図6(B)の状態である。)には、第1センサ30がオンになり、遮蔽部材88の遮蔽された第2センサ31もオンになり、第3センサ32のみがオフになる。そして、そのようなオン・オフ信号の組み合わせにより、制御部110で第1トレイ12が離脱されている状態であるものと判別される。
これに対して、そのようなオン・オフ信号の組み合わせとは異なる組み合わせである場合には、制御部110で第1トレイ12が装着されている状態(図6(A)の状態である。)であるものと判別される。
なお、先に説明したように、ここまで説明した第1給送トレイ12(給送トレイ)の着脱に関する検知は、第2、第3トレイ13、14(第2給送トレイ)に着脱に関する検知でも同様に適用されることになる。
【0043】
このように、本実施の形態では、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12が装着された状態であるか離脱された状態であるかを検知するセット検知センサが専用に設けられているのではなくて、既存の第1~第3センサ30~32の検知結果の組み合わせから、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12の着脱状態を検知している。
そのため、シート給送装置11が高コスト化、大型化してしまう不具合を軽減することができる。
【0044】
ここで、本実施の形態では、画像形成装置本体1に対して第1トレイ12(給送トレイ)が離脱された状態であるとき(第1~第3センサ30~32の検知結果によってトレイの非セットが検知されたときである。)に、その旨が操作表示パネル120(図1参照)に報知(表示)される。そして、先に図4等を用いて説明したように、第1トレイ12が引き出された状態であっても、画像形成装置本体1に対して装着された状態の第2、第3トレイ13、14(第2給送トレイ)からシートPを給送可能となっている。なお、そのようなの第2、第3トレイ13、14から給送可能な状態である旨を合わせて操作表示パネル120に表示することもできる。
【0045】
また、図7図8を参照して、本実施の形態では、第1センサ30と第2センサ31と第3センサ32との検知結果から、第1トレイ12(給送トレイ)から給送されたシートPの先端が、第1センサ30と第2センサ31と第3センサ32とのうちいずれのセンサの位置まで達した状態でジャムしているかを検知している。
詳しくは、図7(A)に示すように、第1トレイ12から給送されたシートPの先端が、第2センサ31の位置までは達しないで、第1センサ30の位置まで達したジャム(ジャム1)である場合、図8に示すように、第1センサ30がオフになり、第2センサ31(遮蔽部材88に遮蔽されていない状態のものである。)もオフになり、第3センサ32もオフになる。そして、そのようなオン・オフ信号の組み合わせにより、制御部110でジャム1であるものと判別されて、操作表示パネル120にそのジャム位置が表示されることになる。
これに対して、図7(B)に示すように、第1トレイ12から給送されたシートPの先端が、第3センサ32の位置までは達しないで、第2センサ31の位置まで達したジャム(ジャム2)である場合、図8に示すように、第1センサ30がオフになり、第2センサ31がオンになり、第3センサ32はオフになる。そして、そのようなオン・オフ信号の組み合わせにより、制御部110でジャム2であるものと判別されて、操作表示パネル120にそのジャム位置が表示されることになる。
また、図7(C)に示すように、第1トレイ12から給送されたシートPの先端が、第3センサ32の位置まで達したジャム(ジャム3)である場合、図8に示すように、第1センサ30がオフになり、第2センサ31がオンになり、第3センサ32もオンになる。そして、そのようなオン・オフ信号の組み合わせにより、制御部110でジャム3であるものと判別されて、操作表示パネル120にそのジャム位置が表示されることになる。
このように制御することにより、ユーザーのジャム処理の作業性を向上させることができる。
なお、図8に示すように、画像形成装置本体1に装着された第1トレイ12にシートPが収納されていない場合(シート無の場合)には、第1センサ30がオンになり、第2センサ31がオフになり、第3センサ32もオフになる。そして、そのようなオン・オフ信号の組み合わせにより、制御部110でシート無であるものと判別されて、操作表示パネル120にその旨が表示されることになる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態におけるシート給送装置11は、シートを収納可能な第1トレイ12(給送トレイ)が、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。また、画像形成装置本体1に装着された状態の第1トレイ12から給送されたシートPを搬送する第1搬送ローラ対61(搬送ローラ対)が、画像形成装置本体1の側に設置されている。また、第1搬送ローラ対61によって搬送されたシートPを搬送する下流側搬送ローラ対60が、画像形成装置本体1の側に設置されている。また、第1トレイ12にシートPが収納されているか否かを検知する第1センサ30と、第1搬送ローラ対61の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第2センサ31と、下流側搬送ローラ対60の位置又はその近傍におけるシートPの有無を検知する第3センサ32と、が設置されている。そして、第1センサ30と第2センサ31と第3センサ32との検知結果から、画像形成装置本体1に対する第1トレイ12の着脱状態を検知している。
これにより、シート給送装置11(画像形成装置1)が高コスト化、大型化してしまう不具合を軽減することができる。
【0047】
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置されるシート給送装置11に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置されるシート給送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置されるシート給送装置11に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置されるシート給送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、3段の第1~第3トレイ12~14を画像形成装置1に設置したが、1段又は2段、さらには4段以上のトレイ(画像形成装置の外部に露呈する手差し用のトレイなども含む。)を画像形成装置に設置することもできる。そして、実施の形態において説明したように、1段のトレイや複数段のそれぞれのトレイについて本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、ピックアップローラ52、フィードローラ53、分離ローラ54からなる給送機構51が設けられたシート給送装置11に対して本発明を適用したが、それ以外の方式の給送機構が設けられたシート給送装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0048】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0049】
なお、本願明細書等において、「シート」とは、用紙の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルムシート等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
【符号の説明】
【0050】
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
11 シート給送装置、
12 第1トレイ(給送トレイ)、
12a 被当接部、
13 第2トレイ(第2給送トレイ、給送トレイ)、
14 第3トレイ(第2給送トレイ)、
30 第1センサ(エンドセンサ)、
31 第2センサ(搬送センサ)、
32 第3センサ(下流側搬送センサ)、
33 第4センサ(第2トレイ用第1センサ)、
34 第5センサ(第2トレイ用第2センサ)、
60 下流側搬送ローラ対、
61 第1搬送ローラ対(搬送ローラ対)、
61a 駆動ローラ、
61c ピニオンギア、
61x 駆動ギア、
61b 従動ローラ、
62 第2搬送ローラ対、
70 ホルダ、
70a 嵌合部、
79 接離機構、
80 可動部材、
81 リンク部、
82 ラックギア、
83 当接部、
84 圧縮スプリング(付勢部材)、
88 遮蔽部材、
88a 窓部、
88´ 第2トレイ用遮蔽部材、
90 駆動機構、
110 制御部、
K1 第1搬送経路、 K2 第2搬送経路、 K3 第3搬送経路、
P シート。
【0051】
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~10の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されて、シートを収納可能な給送トレイと、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記給送トレイから給送されたシートを搬送する搬送ローラ対と、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記搬送ローラ対によって搬送されたシートを搬送する下流側搬送ローラ対と、
前記給送トレイにシートが収納されているか否かを検知する第1センサと、
前記搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第2センサと、
前記下流側搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第3センサと、
を備え、
前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記画像形成装置本体に対する前記給送トレイの着脱状態を検知することを特徴とするシート給送装置。
(付記2)
前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記給送トレイから給送されたシートの先端が、前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサとのうちいずれのセンサの位置まで達した状態でジャムしているかを検知することを特徴とする付記1に記載のシート給送装置。
(付記3)
前記画像形成装置本体に対する前記給送トレイの離脱動作に連動して前記第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽する遮蔽部材を備えたことを特徴とする付記1又は付記2に記載のシート給送装置。
(付記4)
前記遮蔽部材は、前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが装着される動作に連動して前記第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽解除することを特徴とする付記3に記載のシート給送装置。
(付記5)
前記搬送ローラ対は、
駆動機構によって回転駆動される駆動ローラと、
前記駆動ローラに当接して、前記駆動ローラの回転に連動して従動回転する従動ローラと、
を具備し、
前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが離脱される動作に連動して前記駆動ローラに対して前記従動ローラを離間させて、前記給送トレイが離脱された状態で前記駆動機構によって前記駆動ローラが回転駆動される動作に連動して前記駆動ローラに対して前記従動ローラを当接させる接離機構を備え、
前記遮蔽部材は、前記接離機構に設置されたことを特徴とする付記3又は付記4に記載のシート給送装置。
(付記6)
前記駆動ローラは、前記駆動ローラとともに回転可能なピニオンギアが設置され、
前記接離機構は、
前記給送トレイが離脱される動作に連動して所定方向に移動することで前記従動ローラを離間方向に移動させるリンク部と、前記ピニオンギアに噛合するラックギアと、を具備した可動部材が設けられて、
前記駆動機構による前記駆動ローラの回転駆動に連動して前記ラックギアに噛合する前記ピニオンギアが回転することで、前記リンク部が前記所定方向の逆方向に移動するように前記可動部材が移動して、前記駆動ローラに対して前記従動ローラが当接することを特徴とする付記5に記載のシート給送装置。
(付記7)
前記接離機構は、前記リンク部が前記所定方向に移動するように前記可動部材を付勢する付勢部材を具備したことを特徴とする付記6に記載のシート給送装置。
(付記8)
前記給送トレイは、前記画像形成装置本体に装着された状態で前記可動部材の当接部に当接して、前記付勢部材の付勢に抗して前記可動部材の前記リンク部の前記所定方向への移動を制限する被当接部を具備したことを特徴とする付記6又は付記7に記載のシート給送装置。
(付記9)
前記給送トレイとは異なる第2給送トレイを少なくとも1つ備え、
前記第2給送トレイから給送されるシートの搬送経路中に前記搬送ローラ対と前記下流側搬送ローラ対とが配置され、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記第2給送トレイから給送されたシートを搬送する第2搬送ローラ対と、
前記画像形成装置本体の側に設置されて、前記第2搬送ローラ対によって搬送されたシートを搬送する前記搬送ローラ対としての第2下流側搬送ローラ対と、
前記第2給送トレイにシートが収納されているか否かを検知する第2トレイ用第1センサと、
前記第2搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する第2トレイ用第2センサと、
前記第2下流側搬送ローラ対の位置又はその近傍におけるシートの有無を検知する前記第3センサと、
前記画像形成装置本体に対する前記第2給送トレイの離脱動作に連動して前記第2トレイ用第2センサの発光素子から射出される光を遮蔽する第2トレイ用遮蔽部材と、
を備え、
前記第2トレイ用第1センサと前記第2トレイ用第2センサと前記第3センサとの検知結果から、前記画像形成装置本体に対する前記第2給送トレイの着脱状態を検知することを特徴とする付記1~付記8のいずれかに記載のシート給送装置。
(付記10)
前記画像形成装置本体に対して前記給送トレイが離脱された状態であるときに、その旨が報知されるとともに、前記画像形成装置本体に対して装着された状態の前記第2給送トレイからシートを給送可能であることを特徴とする付記9に記載のシート給送装置。
(付記11)
付記1~付記10のいずれかに記載のシート給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0052】
【特許文献1】特開2007-55728号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8