(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135250
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】位置検出方法及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/68 20060101AFI20240927BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20240927BHJP
C23C 16/44 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01L21/68 F
H01L21/31 B
C23C16/44 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045844
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 光
(72)【発明者】
【氏名】芳賀 雄太
(72)【発明者】
【氏名】岡田 基
(72)【発明者】
【氏名】佐野 圭
(72)【発明者】
【氏名】岡谷 基弘
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
5F131
【Fターム(参考)】
4K030EA04
4K030FA10
4K030GA06
4K030GA12
4K030HA01
4K030HA12
4K030KA39
5F045AA06
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5F131KA55
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5F131KB05
5F131KB53
(57)【要約】
【課題】チャンバ及びサセプタに設けられた検出対象部の位置を検出する位置検出方法及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】第1検出対象部を有するチャンバと、第2検出対象部を有し前記チャンバ内で回転可能なサセプタと、撮像装置と、を備える基板処理装置において、前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する位置検出方法であって、前記撮像装置で撮像した画像を取得する工程と、前記撮像装置で撮像した前記画像から、エッジを検出したエッジ検出画像を生成する工程と、前記エッジ検出画像から、ハフ変換を用いて前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する工程と、を有する、位置検出方法。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1検出対象部を有するチャンバと、第2検出対象部を有し前記チャンバ内で回転可能なサセプタと、撮像装置と、を備える基板処理装置において、前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する位置検出方法であって、
前記撮像装置で撮像した画像を取得する工程と、
前記撮像装置で撮像した前記画像から、エッジを検出したエッジ検出画像を生成する工程と、
前記エッジ検出画像から、ハフ変換を用いて前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する工程と、を有する、
位置検出方法。
【請求項2】
前記エッジ検出画像を生成する工程は、
輝度変化から前記エッジを検出する、
請求項1に記載の位置検出方法。
【請求項3】
前記第2検出対象部は、前記サセプタに形成された凹部である、
請求項1または請求項2に記載の位置検出方法。
【請求項4】
前記第2検出対象部は、円形状の凹部である、
請求項3に記載の位置検出方法。
【請求項5】
前記第2検出対象部は、円環形状の凹部である、
請求項3に記載の位置検出方法。
【請求項6】
前記第2検出対象部は、前記サセプタに形成された凹部に配置される円板形状の部材である、
請求項1または請求項2に記載の位置検出方法。
【請求項7】
前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部は、平面視して円形状を有し、
前記ハフ変換は、円形状を検出する、
請求項1または請求項2に記載の位置検出方法。
【請求項8】
前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部は、平面視して複数の直線を有する多角形状を有し、
前記ハフ変換は、直線を検出する、
請求項1または請求項2に記載の位置検出方法。
【請求項9】
第1検出対象部を有するチャンバと、
第2検出対象部を有し、前記チャンバ内で回転可能なサセプタと、
撮像装置と、を備える、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記撮像装置で撮像した画像を取得する工程と、
前記撮像装置で撮像した前記画像から、エッジを検出したエッジ検出画像を生成する工程と、
前記エッジ検出画像から、ハフ変換を用いて前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する工程と、を実行可能に構成される、
基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、位置検出方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基板に対して所定の処理を行う処理容器と、処理容器内に回転可能に収容され、位置検出対象である基板が載置される基板載置部が形成されるサセプタとを備える半導体製造装置において行われる、基板載置位置を検出する位置検出方法であって、前記サセプタを動かして前記基板載置部を撮像装置の撮像領域に位置させる工程と、前記処理容器内において前記撮像装置の撮像領域内に位置するように設けられる2つの第1の位置検出マークであって、該2つの第1の位置検出マークの第1の垂直二等分線が前記サセプタの回転中心を通るように設けられる当該2つの第1の位置検出マークを検出する工程と、前記サセプタにおいて前記基板載置部に対して設けられる2つの第2の位置検出マークであって、該2つの第2の位置検出マークの第2の垂直二等分線が前記サセプタの回転中心と前記基板載置部の中心とを通るように設けられる当該2つの第2の位置検出マークを検出する工程と、検出された前記2つの第1の位置検出マークおよび前記2つの第2の位置検出マークに基づいて前記基板載置部が所定の範囲に位置するかを判定する工程とを含む、位置検出方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一の側面では、本開示は、チャンバ及びサセプタに設けられた検出対象部の位置を検出する位置検出方法及び基板処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、一の態様によれば、第1検出対象部を有するチャンバと、第2検出対象部を有し前記チャンバ内で回転可能なサセプタと、撮像装置と、を備える基板処理装置において、前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する位置検出方法であって、前記撮像装置で撮像した画像を取得する工程と、前記撮像装置で撮像した前記画像から、エッジを検出したエッジ検出画像を生成する工程と、前記エッジ検出画像から、ハフ変換を用いて前記第1検出対象部及び前記第2検出対象部の位置を検出する工程と、を有する、位置検出方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
一の側面によれば、チャンバ及びサセプタに設けられた検出対象部の位置を検出する位置検出方法及び基板処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る基板処理装置の一例を示す断面模式図である。
【
図2】実施形態に係る基板処理装置における真空容器内の構造の一例を示す平面図である。
【
図3】サセプタの回転位置を検出する原理の一例を説明する図である。
【
図4】基板処理装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【
図5】サセプタ検出対象部の一例を示すサセプタの断面模式図である。
【
図6】位置検出方法の一例を示すフローチャートである。
【
図7】各ステップにおける画像データの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
[基板処理装置]
実施形態に係る基板処理装置300について
図1及び
図2を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る基板処理装置300の一例を示す断面模式図である。
図2は、実施形態に係る基板処理装置300における真空容器1内の構造の一例を示す平面図である。
【0010】
本実施形態による基板処理装置300は、真空容器1と、この真空容器1内に設けられ、真空容器1の中心に回転中心を有するサセプタ2と、を備えている。
【0011】
真空容器1は、有底円筒形状を有する容器本体12と、たとえばOリングなどの封止部材13を介して容器本体12の上面に気密に載置される天板11と、を有している。天板11および容器本体12は、たとえばアルミニウム(Al)などの金属により作製される。天板11には、例えば石英ガラスを用いて作製される透過窓201が、Oリング等の図示しない封止部材により気密に設けられている。透過窓201は、容器本体12の側壁に開口される搬送口15に隣接して設けられている。搬送口15は、ウエハWを真空容器1内へ搬入し、真空容器1から搬出するために設けられている。この搬送口15にはゲートバルブ15aが設けられ、これにより搬送口15が開閉される。
【0012】
また、基板処理装置300には、位置検出装置101が設けられている。具体的には、位置検出装置101は、基板処理装置300の天板11に設けられた透過窓201の上に配置されている。また、位置検出装置101は、筐体102と、筐体102内に取り付けられ、位置検出の対象であるウエハWを撮像するカメラ104と、筐体102内においてカメラ104の下方に配置されるパネル106と、パネル106に光を照射する光源108とを有している。
【0013】
筐体102は下部に開口部を有し、この開口部は透明な窓102aにより封止されてい
る。窓102aは、天板11の透過窓201と対向している。また、筐体102には、側壁の上方に冷却扇102bが設けられ、側壁の下方に開口102cが設けられている。
図1中に二点鎖線の矢印で示すように、冷却扇102bによって外気をカメラ104に吹き付け、開口102cから排気することにより、カメラ104を冷却することができる。また、位置検出時にウエハWが加熱されている場合には、輻射熱により窓102aが加熱され、これにより筐体102内で熱気流が発生し、画像がぼやけることがある。しかし、冷却扇102bにより窓102aをも冷却することができるため、熱気流による画像のぼやけを低減することができる。
【0014】
カメラ104は、撮像素子として例えば電荷結合素子(CCD)を有しており、窓102aに臨むように、筐体102内の上方部に取り付けられている。この構成により、カメラ104は、窓102aと、基板処理装置300の天板11の透過窓201とを通して、真空容器1内のサセプタ2に載置されるウエハWを撮像することができる。特に、天板11の透過窓201が搬送口15に隣接した位置に形成されているため、搬送口15を通して搬入された又は搬出されるウエハWを撮像できる。すなわち、ウエハWの位置を搬入出時に速やかに検出することができる。
【0015】
また、カメラ104には制御部104aが電気的に接続されている。制御部104aにより、カメラ104の動作(オン/オフ、焦点合わせ、撮像等)が制御されるとともに、カメラ104により得られた画像データが処理される。この処理には、画像データからウエハWやサセプタ2の位置を求める演算処理が含まれる。また、制御部104aは、所定の入出力装置(図示せず)を通して記憶媒体に記憶されたプログラムをダウンロードし、このプログラムに従って、カメラ104や光源108などの各構成を制御することにより、後述する基板位置検出方法が実施される。
【0016】
パネル106は、本実施形態においては、白色顔料が塗布された乳白色のアクリル板から作製され、筐体102内においてカメラ104と窓102aとの間に取り付けられている。パネル106のほぼ中央には開口部106aが形成されている。開口部106aを通して、基板処理装置300内のウエハWおよびその周辺がカメラ104により撮像される。したがって、開口部106aの位置および大きさは、カメラ104が、真空容器1内のウエハWおよびその周辺の領域を撮像できるように決定される。具体的には、
図2に示すように、ウエハ位置の検出に利用されるウエハWのエッジと、サセプタ2に形成されるサセプタ検出対象部2a(第2検出対象部)と、基板処理装置300の容器本体12の底面に形成されるチャンバ検出対象部120a(第1検出対象部)とを含む視野Fを確保できるように決定して良く、パネル106とカメラ104との距離をも考慮に入れて決定して良い。
【0017】
光源108は、本実施形態においては、パネル106と窓102aとの間において、パネル106の下面に光を照射するように、かつ、開口部106aを通してカメラ104に光が照射されないように筐体102の内壁に取り付けられている。光源108によるパネル106への光照射により、視野F内のウエハWやサセプタ2は間接的に照明される。光源108は、上下方向に旋回可能に取り付けられても良く、さらに、所定のモータ等を設けて照射方向の切り替えができるようにすると好ましい。このようにすれば、択一的に、光源108の上方のパネル106に光を照射するか、光源108の下方のウエハWに光を照射することができる。
【0018】
光源108は、本実施形態においては、白色発光ダイオード(LED)108aと、白色LED108aに電力を供給する電源108bとを有している。電源108bは出力電圧を変えることができ、これにより、パネル106により間接的に照明されるウエハWへの照度を調整することができる。照度の調整により、カメラ104は、より鮮明な画像を撮像することが可能となる。
【0019】
真空容器1内に配置されるサセプタ2には、ウエハWが載置される複数の載置部24が形成されている。本実施形態においては、載置部24は凹部として構成されている。具体的には、約300mm(12インチ)の直径を有するウエハWに対し、凹部としての載置部24の内径は例えば約304mm~約308mmであって良い。また、載置部24は、そのウエハの厚さとほぼ等しい深さを有している。このように構成される載置部24により、載置部24にウエハWを載置したときには、ウエハWの表面とサセプタ2の表面(載置部24が形成されていない領域)とが同じ高さになる。すなわち、ウエハWの厚さによる段差が生じないため、サセプタ2上におけるガスの流れに乱れが生じるのを低減することができる。また、サセプタ2の載置部24には、3つの貫通孔16(後述する
図3参照)が形成され、これらの貫通孔16のそれぞれを通して上下動可能なリフトピン(図示せず)が設けられている。
【0020】
サセプタ2は、中央に円形の開口部を有しており、開口部の周りで円筒形状のコア部21により上下から挟まれ保持されている。コア部21は、その下部において回転軸22に固定されており、回転軸22は駆動部23に接続されている。コア部21および回転軸22は、互いに共通の回転軸を有し、駆動部23の回転により、回転軸22およびコア部21、ひいてはサセプタ2が回転することができる。
【0021】
なお、回転軸22及び駆動部23は、上面が開口した筒状のケース体20内に収納されている。このケース体20はその上面に設けられたフランジ部20aを介して真空容器1の底部裏面に気密に取り付けられており、これにより、ケース体20の内部雰囲気が外部雰囲気から隔離されている。
【0022】
図2を参照すると、真空容器1には、サセプタ2の上方に互いに離間した2個の凸状部4Aおよび4Bが設けられている。図示のとおり、凸状部4Aおよび4Bはほぼ扇形の上面形状を有している。扇形の凸状部4Aおよび4Bは、その頂部が、コア部21を取り囲むように天板11に取り付けられた突出部5の外周に近接し、その円弧が容器本体12の内周壁に沿うように配置されている。
図2では説明の便宜上、天板11を省略しているが、凸状部4Aおよび4Bは、天板11の下面に取り付けられている(凸状部4Aついては
図1にも示されている)。凸状部4A,4Bは、たとえばアルミニウムなどの金属により形成することができる。
【0023】
なお、図示は省略するが、凸状部4Bも凸状部4Aと同様に配置されている。凸状部4Bは凸状部4Aとほぼ同一の構成を有しているため、凸状部4Bについて説明することとし、凸状部4Aについての重複する説明を省略する場合がある。
【0024】
凸状部4Bは、凸状部4Bが二分割されるように半径方向に延びる溝部(図示せず)を有し、溝部には分離ガスノズル42が収容されている。分離ガスノズル42は、
図2に示すように、容器本体12の周壁部から真空容器1内へ導入されて真空容器1の半径方向に延びている。また、分離ガスノズル42は、その基端部が容器本体12の外周壁に取り付けられ、これにより、サセプタ2の表面とほぼ平行に支持されている。なお、凸状部4Aには、分離ガスノズル41が同様に配置されている。
【0025】
分離ガスノズル41,42は、分離ガスのガス供給源(図示せず)に接続されている。分離ガスはチッ素(N2)ガスや不活性ガスであって良く、また、成膜に影響を与えないガスであれば、分離ガスの種類は特に限定されない。本実施形態においては、分離ガスとしてN2ガスが利用される。また、分離ガスノズル42は、サセプタ2の表面に向けてN2ガスを吐出するための吐出孔を有している。分離ガスノズル41にも同様に吐出孔が形成されている。
【0026】
サセプタ2と凸状部4Bとにより、分離空間Hが形成される。一方、凸状部4Bの両側には、サセプタ2の表面と天板11の下面45とで画成される第1の領域481と第2の領域482とが形成されている。第1の領域481には処理ガスノズル31が設けられ、第2の領域482には処理ガスノズル32が設けられている。これらの処理ガスノズル31,32は、
図1に示すように、容器本体12の外周壁から真空容器1内へ導入され、真空容器1の半径方向に延びている。処理ガスノズル31,32には、下向きに開口する複数の吐出孔(図示せず)が形成されている。処理ガスノズル31からは第1の処理ガスが供給され、処理ガスノズル32からは第2の処理ガスが供給される。
【0027】
分離ガスノズル42からN2ガスを供給すると、このN2ガスは分離空間Hから第1の領域481と第2の領域482とに向かって流れる。分離空間Hの高さが第1および第2の領域481,482に比べて低いため、分離空間Hにおける圧力を第1および第2の領域481,482における圧力よりも容易に高く維持することができる。換言すると、第1および第2の領域481,482における圧力よりも分離空間Hにおける圧力を高く維持することができるように、凸状部4Aの高さおよび幅、並びに分離ガスノズル41からのN2ガスの供給量を決定すると好ましい。この決定のため、第1および第2の処理ガスやサセプタ2の回転速度等を考慮すると更に好ましい。このようにすれば、分離空間Hは、第1および第2の領域481,482に対して圧力障壁を提供することができ、これにより、第1および第2の領域481,482を確実に分離することができる。
【0028】
すなわち、処理ガスノズル31から第1の処理ガスが第1の領域481へ供給され、サセプタ2の回転により凸状部4Bに向かって流れても、分離空間Hに形成される圧力障壁により、分離空間Hを通り抜けて第2の領域482へ到達することはできない。処理ガスノズル32から第2の領域482に供給される第2の処理ガスもまた凸状部4B(
図1)の下方の分離空間Hに形成される圧力障壁により、分離空間Hを通り抜けて第1の領域481へ到達することはできない。すなわち、第1の処理ガスと第2の処理ガスが分離空間Hを通して混合するのを効果的に抑制することができる。
【0029】
再び
図1を参照すると、天板11の下面には、サセプタ2を固定するコア部21を取り囲むように突出部5が取り付けられている。突出部5は、サセプタ2の表面に近接し、図示の例では、突出部5の下面は、凸状部4A(4B)の下面44とほぼ同じ高さにある。
【0030】
一方、天板11の上部中央には分離ガス供給管51が接続されており、これにより、N2ガスが供給される。分離ガス供給管51から供給されるN2ガスにより、コア部21と天板11との間の空間、コア部21の外周と突出部5の内周との間の空間、および突出部5とサセプタ2との間の空間(以下、説明の便宜上、これらの空間を中央空間50と呼ぶ場合がある)は、第1および第2の領域481,482に比べて、高い圧力を有することができる。すなわち、中央空間50は、第1および第2の領域481,482に対して圧力障壁を提供することができ、これにより、第1および第2の領域481,482を確実に分離することができる。すなわち、第1の処理ガスと第2の処理ガスが中央空間50を通して混合するのを効果的に抑制することができる。
【0031】
図1に示すように、サセプタ2と容器本体12の底部との間の空間には、加熱部としての環状のヒータユニット7が設けられ、これにより、サセプタ2上のウエハWが、サセプタ2を介して所定の温度に加熱される。また、ブロック部材71aが、サセプタ2の下方及び外周の近くに、ヒータユニット7を取り囲むように設けられている。このため、ヒータユニット7が置かれている空間がヒータユニット7の外側の領域から区画されている。ブロック部材71aより内側にガスが流入することを防止するため、ブロック部材71aの上面とサセプタ2の下面との間に僅かな間隙が維持されるように配置される。ヒータユニット7が収容される領域には、この領域をパージするため、複数のパージガス供給管73が、容器本体12の底部を貫通するように接続されている。複数のパージガス供給管73は、容器本体12の底部において所定の間隔をおいて、たとえば等角度間隔で配置されて良い。なお、ヒータユニット7の上方には、ヒータユニット7を保護する保護プレート7aが配置されており、これにより、ヒータユニット7が設けられる空間に処理ガスが仮に流入したとしても、ヒータユニット7を保護することができる。保護プレート7aは、例えば石英から作製すると好ましい。
【0032】
なお、ヒータユニット7は、たとえば同心円状に配置される複数のランプヒータにより構成して良い。これによれば、各ランプヒータを独立に制御することにより、サセプタ2の温度を均一化することができる。
【0033】
図1を参照すると、容器本体12の底部には、環状のヒータユニット7の内側に隆起部Rを有している。隆起部Rの上面は、サセプタ2及びコア部21に接近しており、隆起部Rの上面とサセプタ2の裏面との間、及び隆起部Rの上面とコア部21の裏面との間に僅かな隙間を残している。また、容器本体12の底部は、回転軸22が通り抜ける中心孔を有している。この中心孔の内径は、回転軸22の直径よりも僅かに大きく、フランジ部20aを通してケース体20と連通する隙間を残している。ケース体20のフランジ部20aの上部には、パージガス供給管72が接続されている。
【0034】
このような構成により、回転軸22と容器本体12の底部の中心孔との間の隙間、コア部21とサセプタ2の底部の隆起部Rとの間の隙間、及び隆起部Rとサセプタ2の裏面との間の隙間を通して、パージガス供給管72からヒータユニット7の下の空間へN2ガスが流れる。また、パージガス供給管73からヒータユニット7の下の空間へN2ガスが流れる。そして、これらのN2ガスは、ブロック部材71aとサセプタ2の裏面との間の隙間を通して、後述する排気口61(62)へ流れ込む。このように流れるN2ガスは、一方の処理ガスの反応ガスがサセプタ2の下方の空間を回流して他方の処理ガスと混合するのを抑制する分離ガスとして働く。
【0035】
また、
図2に示すように、容器本体12の内周面とサセプタ2の外周縁との間の空間であって、かつ、凸状部4Aの下部に当たる位置に屈曲部46Aが設けられ、凸状部4Bの下部に当たる位置に屈曲部46Bが設けられている。屈曲部46Aと46Bは同様に構成されているため、
図1および
図2を参照しながら、屈曲部46Aについて説明する。図示のとおり、屈曲部46Aは、本実施形態においては、凸状部4Aと一体に形成されている。屈曲部46Aは、サセプタ2と容器本体12との間の空間を概ね埋めており、処理ガスノズル31からの第1の処理ガスが、この空間を通して第2の処理ガスと混合するのを阻止する。屈曲部46と容器本体12との間の隙間、及び屈曲部46とサセプタ2との間の隙間は、例えば、サセプタ2から凸状部4の下面44までの高さとほぼ同一であって良い。また、屈曲部46Aがあるため、分離ガスノズル41(
図1)からのN
2ガスは、サセプタ2の外側に向かって流れ難い。よって、分離空間H(凸状部4Aの下面44とサセプタ2との間の空間)の圧力を高く維持するのに役立つ。なお、図示の例では、屈曲部46の下方にブロック部材71bが設けられており、分離ガスがサセプタ2の下方まで流れるのを更に抑制することができるため、更に好ましい。
【0036】
また、
図2に示すように、第1の領域481において、容器本体12の一部が外方に広がっており、その下方に排気口61が形成され、第2の領域482においても、容器本体12の一部が外方に広がっており、その下方に排気口62が形成されている。排気口61,62は、たとえば圧力調整器およびターボ分子ポンプ等を含む排気システム(図示せず)に別途に又は共通に接続され、これにより、真空容器1内の圧力が調整される。排気口61,62は、それぞれ第1の領域481および第2の領域482に対して形成されているため、主に第1の領域481および第2の領域482が排気され、したがって、上述の通り、第1の領域481及び第2の領域482の圧力が分離空間Hの圧力よりも低くすることが可能となる。また、排気口61は、処理ガスノズル31と、この処理ガスノズル31に対してサセプタ2の回転方向Aに沿った下流側に位置する凸状部4Bとの間に設けられている。排気口62は、処理ガスノズル32と、この処理ガスノズル32に対してサセプタ2の回転方向Aに沿った下流側に位置する凸状部4Aとの間において、凸状部4Aに近接して設けられている。これにより、処理ガスノズル31から供給される第1の処理ガスはもっぱら排気口61から排気され、処理ガスノズル32から供給される第2の処理ガスはもっぱら排気口62から排気される。すなわち、このような排気口61,62の配置は、両反応ガスの分離に寄与している。
【0037】
また、この実施形態による基板処理装置300には、
図2に示すように、装置全体の動作のコントロールを行うための制御部100が設けられている。この制御部100は、例えばコンピュータで構成されるプロセスコントローラ100aと、ユーザインタフェース部100bと、メモリ装置100cとを有する。ユーザインタフェース部100bは、成膜装置の動作状況を表示するディスプレイや、成膜装置の操作者がプロセスレシピを選択したり、プロセス管理者がプロセスレシピのパラメータを変更したりするためのキーボードやタッチパネル(図示せず)などを有する。
【0038】
メモリ装置100cは、プロセスコントローラ100aに種々のプロセスを実施させる制御プログラム、プロセスレシピ、及び各種プロセスにおけるパラメータなどを記憶している。また、これらのプログラムには、例えば後述する成膜方法を行わせるためのステップ群を有しているものがある。これらの制御プログラムやプロセスレシピは、ユーザインタフェース部100bからの指示に従って、プロセスコントローラ100aにより読み出されて制御部100により実行される。また、これらのプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体100dに格納され、これらに対応した入出力装置(図示せず)を通してメモリ装置100cにインストールしてよい。コンピュータ可読記憶媒体100dは、ハードディスク、CD、CD-R/RW、DVD-R/RW、フレキシブルディスク、半導体メモリなどであってよい。また、プログラムは通信回線を通してメモリ装置100cへダウンロードしてもよい。
【0039】
[基板処理装置の制御方法]
次に、基板処理装置300の制御方法の一例について、
図3及び
図4を用いて説明する。
図3は、サセプタ2の回転位置を検出する原理の一例を説明する図である。
図4は、基板処理装置300の制御方法の一例を示すフローチャートである。ここでは、複数の載置部24のうちの一つの載置部24にウエハWを搬送する場合を例に説明する。
【0040】
ステップS101において、制御部100は、駆動部23を制御してサセプタ2を回転させ、複数の載置部24のうちの一つの載置部24を搬送口15(
図2参照)に臨む位置に移動させる。ここでは、ウエハWを載置する載置部24を搬送口15(
図2参照)に臨む位置に移動させる。
【0041】
ステップS102において、制御部100は、位置検出装置101を用いて、サセプタ2の回転位置を検出する。換言すれば、制御部100は、位置検出装置101を用いて、搬送口15に臨む位置に移動された載置部24の位置を検出する。
【0042】
具体的には、まず、位置検出装置101の光源108が点灯し、パネル106の下面に光が照射される。そして、位置検出装置101のカメラ104により、パネル106により間接的に照明されるサセプタ2のエッジを含む領域が撮像され、制御部104aにより画像データが収集される。ここでは、
図3に示す視野Fの画像データが収集される。画像データには、サセプタ2に形成された2つのサセプタ検出対象部2aと、真空容器1の容器本体12の底部に形成された2つのチャンバ検出対象部120aと、が撮像されている。
【0043】
ここで、
図3に示すように、2つのサセプタ検出対象部2aは、載置部24の中心Cとサセプタ2の回転中心RCとを通る直線に対して対称に配置されている。換言すると、2つのサセプタ検出対象部2aのそれぞれの中心を結ぶ線分L1に対して、サセプタ2の回転中心RCから垂線N1を下ろすと、この垂線N1は、載置部24の中心Cを通って線分L1の中点と交わる。即ち、垂線N1は、線分L1の垂直二等分線である。また、垂線N1は、サセプタ2の一の載置部24における中心線(サセプタ中心線)である。
【0044】
また、2つのチャンバ検出対象部120aのそれぞれの中心を結ぶ線分L2に対して、サセプタ2の回転中心RCから垂線N2を下ろすと、この垂線N2は、線分L2の中点と交わる。即ち、垂線N2は、線分L2の垂直二等分線である。また、垂線N2は、チャンバ中心線である。
【0045】
また、垂線N1と垂線N2とのなす角度θは、サセプタ2のずれ量である。
【0046】
制御部104aは、
図6を用いて後述する検出方法によって、2つのサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aの位置を検出する。具体的には、2つのサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aの円形状(円の中心位置及び円の半径)を検出する。
【0047】
そして、制御部104aは、2つのサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aの位置に基づいて、垂線N1(サセプタ中心線)と垂線N2(チャンバ中心線)とのなす角度θを検出する。また、制御部104aは、検出した角度θに基づいて、載置部24の中心Cの位置を算出する。
【0048】
ステップS103において、制御部100は、サセプタ2の回転位置のずれ量が閾値以内であるか否かを判定する。ずれ量が閾値以内でない場合(S103・NO)、制御部100の処理は、ステップS101に戻りサセプタ2の位置を再調整する。この際、ステップS102で検出した角度θに基づいてサセプタ2を回転させてもよい。ずれ量が閾値以内である場合(S103・YES)、制御部100の処理は、ステップS104に進む。
【0049】
ステップS104において、制御部100は、搬送アームを制御して、ウエハWを搬送する。ここで、制御部100は、ステップS102で算出した載置部24の中心Cの位置に基づいて、搬送アームのピック10Aの挿入位置を調整する。これにより、載置部24の中心Cとピック10Aに支持されたウエハWの中心位置とを位置合わせすることができる。また、サセプタ2の回転位置のずれ量が閾値以内の状態とすることができるので、貫通孔16から昇降ピンを上昇させる際、昇降ピンが貫通孔16の周囲のサセプタ2と接触することを防止することができる。
【0050】
なお、ウエハWを載置部24に搬送する処理を例に説明したが、これに限られるものではない。ウエハWを載置部24から搬出する際についても同様である。
【0051】
[サセプタ検出対象部]
ここで、サセプタ検出対象部2aの一例について、
図5を用いて説明する。
図5は、サセプタ検出対象部2a(2a1~2a3)の一例を示すサセプタ2の断面模式図である。
【0052】
図5(a)に示すサセプタ検出対象部2a1は、サセプタ2の上面に形成された凹部であり、平面視して円形に形成されている(
図2、
図3参照)。
【0053】
図5(b)に示すサセプタ検出対象部2a2は、サセプタ2の上面に形成された凹部であり、平面視して円環状に形成されている。
【0054】
図5(c)に示すサセプタ検出対象部2a3は、サセプタ2に形成された凹部に配置される円板形状の部材である。なお、円板形状の部材は、サセプタ2と色彩が異なっていてもよい。
【0055】
また、チャンバ検出対象部120aは、
図5(c)に示すサセプタ検出対象部2a3と同様に、容器本体12の底部に形成された凹部に配置される円板形状の部材であってもよい。なお、チャンバ検出対象部120aについても、
図5(a)に示すサセプタ検出対象部2a1と同様に、平面視して円形の凹部であってもよく、
図5(b)に示すサセプタ検出対象部2a1と同様に、平面視して円環形状の凹部であってもよい。
。
【0056】
[サセプタ検出対象部の検出方法]
次に、サセプタ検出対象部2a及びチャンバ検出対象部120aの位置を検出する検出方法について、
図6及び
図7を用いて説明する。
図6は、位置検出方法の一例を示すフローチャートである。
図7は、各ステップにおける画像データの一例である。
【0057】
ステップS201において、制御部104aは、カメラ104で視野F(
図3参照)の画像データを撮像し、撮像した画像データを取得する。ここで、撮像した画像データには、サセプタ2に形成された2つのサセプタ検出対象部2aと、真空容器1の容器本体12の底部に形成された2つのチャンバ検出対象部120aと、が撮像されている。
【0058】
図7(a)は、ステップS201で撮像された画像データのうち、1つのサセプタ検出対象部2a付近の画像の一例である。ここでは、
図5(c)に示す色彩の異なる円板形状の部材をサセプタ検出対象部2aとする場合を例に説明する。この例では、画像には、サセプタ検出対象部2a及びサセプタ検出対象部2aの周囲のサセプタ2が撮像されている。
【0059】
ステップS202において、制御部104aは、ステップS201で取得した画像データに対してエッジ検出処理を行う。ここでは、ステップS201で取得した画像データに対して輝度変化からエッジを検出し、エッジ検出画像を生成する。
【0060】
図7(b)は、ステップS202で処理されたエッジ検出画像の一例である。ここでは、輝度変化が閾値以上の場合において白色となり、輝度変化が閾値未満の場合において黒色となるように画像処理が施されている。
【0061】
ステップS203において、制御部104aは、エッジ検出画像からハフ変換により円を検出する処理を行う。ここでは、ステップS202で処理されたエッジ検出画像の各エッジに対してハフ変換を行うことにより、エッジ検出画像から円を抽出する。そして、抽出された円の中心座標と半径を取得する。
【0062】
図7(c)は、ステップS203で検出された円701及び円の中心702を撮像された画像に重畳して表示した画像の一例である。
【0063】
ここでは、一方のサセプタ検出対象部2aについて位置(検出した円の中心位置)を検出する場合を例に説明したが、同様に、他方のサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aについてもハフ変換により円を検出し、位置を検出する。
【0064】
このように、
図6に示す位置検出方法によれば、撮像した画像からハフ変換を用いて2うのサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aの位置をそれぞれ検出することができる。そして、制御部100は、検出された2つのサセプタ検出対象部2a及び2つのチャンバ検出対象部120aの位置に基づいて、サセプタ2の角度θ(
図3、
図4S102参照)を検出することができる。また、制御部100は、検出されたサセプタ2の角度θに基づいて、載置部24の中心C(
図3参照)を検出することができる。
【0065】
ここで、基板処理を施す際、サセプタ2は回転する。このため、サセプタ検出対象部2aの周囲は、第1および第2の領域481,482を交互に通過する。このため、サセプタ2の上面(サセプタ検出対象部2aの上面、サセプタ検出対象部2aの周囲のサセプタ2の上面も含む。)には、基板処理の際の反応生成物による膜が形成される。これにより、カメラ104で撮像された画像において、サセプタ検出対象部2aとサセプタ検出対象部2aの周囲のサセプタ2の上面とのコントラストが低下するおそれがある。
【0066】
また、基板処理を繰り返すことにより、透過窓201の下面側にも基板処理の際の反応生成物が付着し、透過窓201が汚れるおそれがある。透過窓201の下面側に付着した反応生成物で光源108の光が反射することにより、カメラ104で撮像された画像に反射によるノイズが発生するおそれがある。
【0067】
これに対し、
図6に示す位置検出方法によれば、サセプタ検出対象部2aとサセプタ検出対象部2aの周囲のサセプタ2の上面とのコントラストが低下する場合や、光源108の光が透過窓201で反射する場合であっても、好適にサセプタ検出対象部2a及びチャンバ検出対象部120aの円形状を検出することができる。サセプタ検出対象部2a及びチャンバ検出対象部120aの位置の検出精度を向上させることができる。また、検出精度を向上させることで、検出処理のやり直しを抑制し、検出時間を短縮することができる。
【0068】
また、
図6に示す位置検出方法によれば、凹部形状(
図5(a)、
図5(b)参照)をサセプタ検出対象部2aとして検出することができる。サセプタ検出対象部2aを凹部形状とすることにより、サセプタ2の表面に反応生成物による膜が形成された場合であっても、好適にサセプタ検出対象部2aの円形状を検出することができる。また、
図5(c)に示す円板形状の部材を凹部に配置する構成と比較して、円板形状の交換作業を不要とすることができる。これにより、基板処理装置300のメンテナンスコストを低減するとともに、メンテナンス時の作業時間を短縮することができる。
【0069】
なお、サセプタ検出対象部2a及びチャンバ検出対象部120aは、平面視して円形状であって、ステップS203におけるハフ変換により円を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。サセプタ検出対象部2a及びチャンバ検出対象部120aは、平面視して複数の直線から形成される多角形状であってもよい。この場合、ステップS203におけるハフ変換により直線を検出して、検出した直線から多角形状の位置を検出してもよい。
【0070】
今回開示された実施形態に係る回転テーブルの制御方法及び処理装置は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0071】
W ウエハ
1 真空容器
2 サセプタ
2a サセプタ検出対象部
24 載置部
120a チャンバ検出対象部
100 制御部
101 位置検出装置
300 基板処理装置
W ウエハ
F 視野