(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013557
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】クリーニング装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20240125BHJP
G03G 15/16 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G03G21/00 314
G03G15/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115724
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100182453
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 英明
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 道治
【テーマコード(参考)】
2H134
2H200
【Fターム(参考)】
2H134GA06
2H134GB02
2H134HB01
2H134HB07
2H134HB15
2H134HB16
2H134HB18
2H134KB04
2H134KF02
2H134KH07
2H134KJ02
2H200FA02
2H200GA12
2H200GA23
2H200GA34
2H200GA44
2H200HA02
2H200HB12
2H200JA02
2H200JB02
2H200JB10
2H200JC03
2H200JC12
2H200LA12
2H200LA23
2H200LB12
2H200LB39
2H200MA02
2H200MA03
2H200NA02
2H200PA05
2H200PA17
(57)【要約】
【課題】付着物の飛散を低減する。
【解決手段】複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cと、複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cを保持するユニット保持体41とを備えるクリーニング装置10であって、複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cは、クリーニング対象物11に付着する付着物を除去するクリーニング部材31と、付着物を回収する開口部350を有するハウジング35とを備え、複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cの互いに隣り合う開口部350同士の間には、隙間なく形成された1つの仕切部40が介在する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクリーニングユニットと、前記複数のクリーニングユニットを保持するユニット保持体とを備えるクリーニング装置であって、
前記複数のクリーニングユニットは、クリーニング対象物に付着する付着物を除去するクリーニング部材と、前記付着物を回収する開口部を有するハウジングとを備え、
前記複数のクリーニングユニットの互いに隣り合う前記開口部同士の間には、隙間なく形成された1つの仕切部が介在することを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
前記仕切部は、前記クリーニング対象物に対向する対向面に凹部を有しない請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記仕切部は、互いに隣り合う前記クリーニングユニットのうち、いずれか一方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングに設けられる請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記複数のクリーニングユニットは、上下方向に重なり合うように配置され、
前記仕切部は、互いに重なり合う前記クリーニングユニットのうち、上側に配置される前記クリーニングユニットの前記ハウジングに設けられる請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記複数のクリーニングユニットは、前記ユニット保持体に対し着脱可能に構成される請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
互いに隣り合う前記複数のクリーニングユニットは、互いに着脱可能に構成され、
互いに隣り合う前記複数のクリーニングユニットのうち、一方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングは、他方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングの嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部を有する請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
互いに嵌合する前記嵌合部同士の間をシールするシール部材を備える請求項6に記載のクリーニング装置。
【請求項8】
前記クリーニング対象物が移動する移動方向の最上流側に配置される前記クリーニングユニットの前記開口部の上流側と、前記移動方向の最下流に配置される前記クリーニングユニットの前記開口部の下流側と、前記複数のクリーニングユニットの前記開口部の前記移動方向と直交する方向の両端側に、前記ハウジングと前記クリーニング対象物との間をシールするシール部材を備える請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項9】
回転軸を中心に回転可能に設けられる前記クリーニング部材と、
前記回転軸に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記回転軸を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記回転軸を支持する非導電性を有する軸受部と、前記軸受部を支持する金属製の軸受支持部とを有し、
前記回転軸と前記軸受部との接触位置から前記軸受支持部までの前記支持部材の表面に沿った最短距離である沿面距離をX[mm]とし、前記電圧印加手段によって前記回転軸に印加される電圧をY[kV]としたとき、X[mm]≧Y[kV]×2[mm/kV]の関係を満たし、
前記付着物であるトナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性とは逆極性の前記トナーを静電的に除去する第一クリーニング部材と、
前記第一クリーニング部材よりも前記クリーニング対象物の移動方向下流側に配置され、前記トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性の前記トナーを静電的に除去する第二クリーニング部材と、
前記第二クリーニング部材よりも前記クリーニング対象物の移動方向下流側に配置され、前記トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性の前記トナーを静電的に除去する第三クリーニング部材とを備える請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
【請求項10】
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
請求項1又は2に記載のクリーニング装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーニング装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタなどの画像形成装置に搭載されるクリーニング装置として、中間転写ベルトなどに付着したトナーを除去するクリーニング装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2013-57703号公報)においては、複数のクリーニングユニット(サブユニット)を備えるクリーニング装置が開示されている。
【0004】
特許文献1に記載される複数のクリーニングユニットは、それぞれ中間転写ベルト上に付着する残留トナーを掻き取って除去するクリーニングブラシローラを備える。各クリーニングブラシローラによって掻き取られた残留トナーは、各クリーニングユニットのハウジング内に回収される。
【0005】
ところで、複数のクリーニングユニットが並んで配置されるクリーニング装置においては、中間転写ベルトなどのクリーニング対象物の移動に伴って、クリーニング対象物に付着するトナーなどの付着物が隣り合うクリーニングユニット同士の間で落下することがある。このような付着物は、各クリーニングユニット内に回収されないため、周囲に飛散する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の事情から、本発明においては、付着物の飛散を低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、複数のクリーニングユニットと、前記複数のクリーニングユニットを保持するユニット保持体とを備えるクリーニング装置であって、前記複数のクリーニングユニットは、クリーニング対象物に付着する付着物を除去するクリーニング部材と、前記付着物を回収する開口部を有するハウジングとを備え、前記複数のクリーニングユニットの互いに隣り合う前記開口部同士の間には、隙間なく形成された1つの仕切部が介在することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、付着物の飛散を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【
図2】本実施形態に係るベルトクリーニング装置の概略構成図である。
【
図3】本実施形態に係るベルトクリーニング装置の断面図である。
【
図4】本実施形態に係るベルトクリーニング装置の斜視図である。
【
図5】ユニット保持体からクリーニングユニットを取り外した状態を示す図である。
【
図6】クリーニングユニット同士の嵌合構造を示す図である。
【
図7】クリーニングブラシローラの支持構造を示す図である。
【
図8】従来のベルトクリーニング装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材及び構成部品などの構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。ここで、本明細書中における「画像形成装置」には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、印刷機、又は、これらのうちの二つ以上を組み合わせた複合機などが含まれる。また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字及び図形などの意味を持つ画像を形成するだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を形成することも意味する。まず、
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
【0012】
図1に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置100は、用紙などのシート状の記録媒体に画像を形成する画像形成部200と、記録媒体に画像を定着させる定着部300と、記録媒体を画像形成部200へ供給する記録媒体供給部400と、記録媒体を装置外へ排出する記録媒体排出部500を備えている。
【0013】
画像形成部200には、作像ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkと、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkが備える感光体2に静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体に画像を転写する転写装置8が設けられている。
【0014】
各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色のトナー(現像剤)を収容している以外、基本的に同じ構成である。具体的に、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkは、表面に画像を担持する像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面を清掃する感光体クリーニング装置5を備えている。
【0015】
転写装置8は、中間転写ベルト11と、一次転写ローラ12と、二次転写ローラ13を備えている。中間転写ベルト11は、無端状のベルト部材であり、複数の支持ローラによって張架されている。一次転写ローラ12は、中間転写ベルト11の内側に4つ設けられている。各一次転写ローラ12が中間転写ベルト11を介して各感光体2に接触することにより、中間転写ベルト11と各感光体2との間に一次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11の外周面に接触し、二次転写ニップを形成している。また、転写装置8は、中間転写ベルト11の表面を清掃するベルトクリーニング装置10を備えている。
【0016】
定着部300においては、定着装置20が設けられている。定着装置20は、ヒータなどの加熱源により加熱される定着回転体21と、定着回転体21に対して加圧されて定着ニップを形成する加圧回転体22を備えている。
【0017】
記録媒体供給部400には、記録媒体としての用紙Pを収容するシート収容部としての給紙カセット14と、給紙カセット14から用紙Pを送り出す給紙ローラ15が設けられている。以下、「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は、紙(用紙)だけでなくOHPシート又は布帛、金属シート、プラスチックフィルム、あるいは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。また、「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙及びアート紙など)、トレーシングペーパなども含まれる。
【0018】
記録媒体排出部500には、用紙Pを画像形成装置外に排出する一対の排紙ローラ17と、排紙ローラ17によって排出された用紙Pを載置する排紙トレイ18が設けられている。
【0019】
次に、
図1を参照しつつ本実施形態に係る画像形成装置100の印刷動作について説明する。
【0020】
画像形成装置100において印刷動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkの感光体2及び転写装置8の中間転写ベルト11が回転を開始する。また、給紙ローラ15が、回転を開始し、給紙カセット14から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、一対のタイミングローラ16に接触することにより静止し、用紙Pに転写される画像が形成されるまで用紙Pの搬送が一旦停止される。
【0021】
各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、まず、帯電装置3によって、感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント画像情報に基づいて、露光装置6が、各感光体2の表面(帯電面)に露光する。これにより、露光された部分の電位が低下して各感光体2の表面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4がトナーを供給し、各感光体2上にトナー画像が形成される。
【0022】
各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、回転する中間転写ベルト11上に順次重なり合うように転写される。かくして、中間転写ベルト11上にフルカラーのトナー画像が形成される。なお、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Bkのいずれか一つを使用して単色画像を形成したり、いずれか2つ又は3つのプロセスユニットを用いて2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。また、トナー画像が中間転写ベルト11へ転写された後、各感光体2上に残留するトナーは、各感光体クリーニング装置5によって除去される。
【0023】
中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、タイミングローラ16によって搬送されてきた用紙P上に転写される。また、用紙Pへ転写しきれなかった中間転写ベルト11上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置10によって除去される。
【0024】
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置20へと搬送される。定着装置20においては、用紙Pが定着回転体21と加圧回転体22との間の定着ニップへ進入することにより、用紙P上のトナー画像が加熱及び加圧され、トナー画像が用紙Pに定着される。
【0025】
その後、用紙Pは、記録媒体排出部500へ搬送され、排紙ローラ17によって排紙トレイ18へ排出される。これにより、一連の印刷動作が終了する。
【0026】
続いて、
図2に基づき、本実施形態に係るベルトクリーニング装置の概略構成及び基本動作について説明する。
【0027】
図2に示されるように、本実施形態に係るベルトクリーニング装置10は、3つのクリーニングユニット30A,30B,30Cを備えている。各クリーニングユニット30A,30B,30Cは、中間転写ベルト11の移動方向Aに並んで配置されている。
【0028】
各クリーニングユニット30A,30B,30Cは、クリーニングブラシローラ31と、回収ローラ32と、掻き取りブレード33と、搬送スクリュー34とを備えている。
【0029】
クリーニングブラシローラ31は、中間転写ベルト11の表面に付着する残留トナー及びその他の異物などの付着物を中間転写ベルト11から除去するクリーニング部材である。クリーニングブラシローラ31は、中間転写ベルト11のトナー画像担持面である外周面に接触するように配置されている。また、クリーニングブラシローラ31が接触する箇所の中間転写ベルト11の内周面には、クリーニング対向ローラ19が接触するように配置されている。クリーニングブラシローラ31は、回転可能に支持される金属製の回転軸31aと、その回転軸31aの外周面に設けられる複数の起毛から成るブラシ部31bを有している。起毛は、例えば、内部が導電性カーボンなどの導電性材料から成り、表面部がポリエステルなどの絶縁性材料から成る二層構造の芯鞘構造となっている。クリーニングブラシローラ31の回転軸31aには、電圧印加手段としての電源70から所定の電圧が印加されるように構成されている。
【0030】
回収ローラ32は、クリーニングブラシローラ31に接触しながら回転し、クリーニングブラシローラ31から残留トナーを回収する回収部材である。本実施形態においては、クリーニングブラシローラ31と回収ローラ32との電位勾配によって、クリーニングブラシローラ31上の残留トナーが回収ローラ32へ静電的に転移される。回収ローラ32としては、例えば、SUS(ステンレス鋼)製のローラなどが用いられる。また、回収ローラ32には、電圧印加手段としての電源71から所定の電圧が印加されるように構成されている。
【0031】
掻き取りブレード33は、回収ローラ32に接触して、回収ローラ32の表面から残留トナーを掻き取る掻き取り部材である。掻き取りブレード33は、例えば、厚さ0.1[mm]程度のSUS(ステンレス鋼)製の弾性体、あるいは厚さ1.5[mm]~3[mm]程度のウレタンゴム製の弾性体などにより構成される。
【0032】
搬送スクリュー34は、掻き取りブレード33によって掻き取られた残留トナーをクリーニングユニット30A,30B,30Cの外部にあるトナー貯留部などへ搬送する搬送部材である。搬送スクリュー34は、回転することによって軸方向(
図2における紙面直交方向)へ残留トナーを搬送する。
【0033】
ここで、 中間転写ベルト11に付着する残留トナーのほとんどは、トナーの正規帯電極性とは逆極性に帯電している。例えば、正規帯電極性が負極性の場合、残留トナーは負極性とは逆の正極性に帯電している。
【0034】
そのため、本実施形態においては、3つのクリーニングユニット30A,30B,30Cのうち、最上流側に位置する第一クリーニングユニット30Aのクリーニングブラシローラ31(第一クリーニング部材)に対して、トナーの正規帯電極性と同極性の電圧(クリーニングバイアス)を印加することにより、中間転写ベルト11上で逆極性に帯電する残留トナーを除去できるようにしている。すなわち、クリーニングブラシローラ31を正規帯電極性と同極性に帯電させることにより、中間転写ベルト11上で逆極性に帯電する残留トナーがクリーニングブラシローラ31へ静電的に吸着される。
【0035】
クリーニングブラシローラ31へ吸着された逆極性の残留トナーは、クリーニングブラシローラ31の回転に伴って、クリーニングブラシローラ31と回収ローラ32との接触位置に移送される。そして、逆極性の残留トナーは、回収ローラ32によって静電的に回収される。例えば、クリーニングブラシローラ31に負極性の電圧(クリーニングバイアス)が印加されている場合は、回収ローラ32に対して、そのクリーニングバイアスよりも絶対値として大きな値の負極性の電圧(回収バイアス)を印加することにより、クリーニングブラシローラ31と回収ローラ32との間において、回収ローラ32へ残留トナーを静電的に転移させる電位勾配(電界)が形成される。そして、回収ローラ32によって回収された残留トナーは、掻き取りブレード33によって回収ローラ32の表面から掻き落とされた後、搬送スクリュー34によってトナー貯留部へ搬送される。
【0036】
上記のように、第一クリーニングユニット30Aによって逆極性に帯電する残留トナーが除去されることにより、中間転写ベルト11上に残留するトナーのほとんどが除去される。しかしながら、 中間転写ベルト11上の残留トナーの中には、正規帯電極性のトナーも含まれる。そのため、本実施形態においては、正規帯電極性に帯電する残留トナーを除去すべく、第一クリーニングユニット30Aよりも下流側に配置される第二クリーニングユニット30Bと第三クリーニングユニット30Cによって正規帯電極性の残留トナーを除去するようにしている。
【0037】
具体的には、第二クリーニングユニット30Bのクリーニングブラシローラ31(第二クリーニング部材)に対して正規帯電極性とは逆極性の電圧(クリーニングバイアス)を印加する。これにより、中間転写ベルト11上の正規帯電極性の残留トナーが、第二クリーニングユニット30Bのクリーニングブラシローラ31によって静電的に捕捉されて除去される。そして、クリーニングブラシローラ31によって捕捉された残留トナーは、回収ローラ32によって回収される。例えば、クリーニングブラシローラ31に正極性の電圧(クリーニングバイアス)が印加されている場合は、回収ローラ32に対して、そのクリーニングバイアスよりも絶対値として大きな値の正極性の電圧(回収バイアス)を印加すればよい。これにより、クリーニングブラシローラ31から回収ローラ32へ残留トナーが静電的に転移される。そして、回収ローラ32によって回収された残留トナーは、掻き取りブレード33によって回収ローラ32の表面から掻き落とされた後、搬送スクリュー34によってトナー貯留部へ搬送される。
【0038】
続いて、上記第二クリーニングユニット30Bによって除去しきれなかった正規帯電極性の残留トナーは、さらに下流側の第三クリーニングユニット30Cによって除去される。すなわち、第三のクリーニングユニット30Cのクリーニングブラシローラ31(第三クリーニング部材)に対しても、正規帯電極性とは逆極性の電圧(クリーニングバイアス)が印加されることにより、クリーニングブラシローラ31によって残留トナーが静電的に捕捉される。そして、上記と同じように、クリーニングブラシローラ31によって捕捉された残留トナーは、回収ローラ32に静電的に転移した後、掻き取りブレード33によって掻き落とされ、搬送スクリュー34によってトナー貯留部へ搬送される。
【0039】
上記のように、本実施形態においては、中間転写ベルト11上の残留トナーが複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cへ順次搬送されることにより、各クリーニングユニット30A,30B,30Cによって残留トナーを良好に除去することができる。しかしながら、中間転写ベルト11上の残留トナーは、隣り合うクリーニングユニット同士の間において中間転写ベルト11から落下することがある。その場合、落下したトナーがいずれかのクリーニングユニットによって回収されないと、トナーが周囲に飛散するため、装置内がトナーで汚れたり、異常画像が発生したりする原因となる。
【0040】
例えば、
図8に示されるベルトクリーニング装置においては、複数のクリーニングユニット90A,90B,90Cが中間転写ベルト11の移動方向Aに並んで配置されているが、隣り合うクリーニングユニットの同士の間に隙間Sがあるため、ユニット同士の間で中間転写ベルト11から残留トナーが落下すると、落下した残留トナーがクリーニングユニット間の隙間Sを通って外部へ飛散する虞がある。
【0041】
そこで、本発明の実施形態においては、クリーニングユニット同士の間からのトナーの飛散を低減するため、次のような構成を採用している。以下、本発明の実施形態に係る構成について詳しく説明する。
【0042】
図3は、本実施形態に係るベルトクリーニング装置の断面図、
図4は、同ベルトクリーニング装置の斜視図である。
【0043】
図3に示されるように、本実施形態に係るベルトクリーニング装置30は、複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cと、各クリーニングユニット30A,30B,30Cを保持するユニット保持体41を備えている。各クリーニングユニット30A,30B,30Cは、ユニット保持体41に対して着脱可能に構成されている。
【0044】
各クリーニングユニット30A,30B,30Cは、クリーニングブラシローラ31、回収ローラ32、掻き取りブレード33、搬送スクリュー34のほか、これらを収容するハウジング35を備えている。各ハウジング35は、中間転写ベルト11の外周面に対向しクリーニングブラシローラ31が配置される開口部350を有している。中間転写ベルト11上の残留トナー(付着物)がクリーニングブラシローラ31によって除去されると、除去された残留トナーは開口部350を介してハウジング35内に回収される。
【0045】
各開口部350の中間転写ベルト11の移動方向Aにおける上流側には、それぞれ入口シール42が設けられている。また、各開口部350のうち、最下流の開口部350の下流側には、出口シール43が設けられている。さらに、
図4に示されるように、各開口部350の長手方向(中間転写ベルト11の移動方向Aと直交する方向)の両端部側には、それぞれサイドシール44が設けられている。これら入口シール42、出口シール43、サイドシール44の各シール部材は、いずれも中間転写ベルト11の外周面に接触するように配置され、ハウジング35内に回収されたトナーがハウジング35外へ飛散しないように開口部350と中間転写ベルト11との間をシールする。
【0046】
ここで、本実施形態においては、各クリーニングユニット30A,30B,30Cが、互いに上下方向に重なり合うように組み付けられている。
図3に示されるように、各クリーニングユニット30A,30B,30Cが組み付けられた状態においては、互いに隣り合うクリーニングユニット同士の間に、1つの仕切部40が介在している。
【0047】
仕切部40は、互いに隣り合う(重なり合う)クリーニングユニットのうち、上側に配置されるクリーニングユニットのハウジング35の底面部35aにより構成される。一方、下側に配置されるクリーニングユニットにとっては、仕切部40が、クリーニングユニットの上部を覆う上面部として機能する。すなわち、上側のクリーニングユニットのハウジング35の底面部35aが、下側のクリーニングユニットの上面部を構成する。そのため、最も上側に配置される第三クリーニングユニット30C以外のクリーニングユニット30A,30Bにおいては、ハウジング35が上面部を有さず、最も上側に配置される第三クリーニングユニット30Cのみ、ハウジング35が上面部35bを有している(
図3参照)。なお、ハウジング35の底面部35aは、いずれのクリーニングユニット30A,30B,30Cにおいても設けられている。
【0048】
このように、本実施形態においては、各クリーニングユニット30A,30B,30Cの上面部と底面部を共通化して1つの仕切部40とすることにより、互いに隣り合う開口部350同士が、隙間なく形成された1つの仕切部40によって仕切られている。すなわち、本実施形態においては、
図8に示されるベルトクリーニング装置とは異なり、クリーニングユニット間の隙間S(
図8参照)を無くしているので、隣り合うクリーニングユニット同士の間にトナーが落下するのを回避できる。このため、本実施形態においては、外部へのトナーの飛散を低減でき、飛散したトナーによる装置内の汚れ、及び異常画像の発生を抑制できるようになる。また、本実施形態においては、互いに隣り合うクリーニングユニットの上面部と底面部を1つの仕切部40として共通化しているため、
図8に示されるような上面部と底面部を個別に有する構成に比べて、省スペース化及び低コスト化を図れるようになる。
【0049】
なお、上記「1つの仕切部」とは、一体的に構成された仕切部を意味し、分離可能な複数の部材により構成されるものは含まない。ただし、「1つの仕切部」は、分離しなければ複数の部材が連結又は組み付けられて構成されるものであってもよい。
【0050】
図3に示されるように、仕切部40の中間転写ベルト11に対向する対向面40aは、中間転写ベルト11に近接して配置されるが、この対向面40aに対して中間転写ベルト11から落下したトナーが堆積すると、メンテナンスになどにおいてクリーニングユニットを取り外した際に堆積したトナーが画像形成装置内に落下したり飛散したりする虞がある。そのため、本実施形態においては、仕切部40の対向面40aを、トナーが堆積しにくい形状にしている。具体的に、対向面40aは、中間転写ベルト11側へ突出する凸面状、あるいは平面状など、凹部を有しない面に形成されている(
図3参照)。これにより、対向面40aにおけるトナーの堆積を低減でき、装置内へのトナーの落下及び飛散を回避できるようになる。
【0051】
また、本実施形態においては、
図5に示されるように、複数のクリーニングユニット30A,30B,30Cが、ユニット保持体41に対して一体的に(互いに重なり合った状態で)着脱可能に構成されている。このように、各クリーニングユニット30A,30B,30Cは一体的に取り外すことができるため、各クリーニングユニット30A,30B,30C内からのトナーの飛散を低減できる。すなわち、各クリーニングユニット30A,30B,30Cを重ね合わせた状態で取り外すことにより、上側のクリーニングユニットの底面部によって下側のクリーニングユニットの上部が覆われた状態で着脱作業を行えるため、特に下側のクリーニングユニットからのトナー飛散を低減できる。
【0052】
また、各クリーニングユニット30A,30B,30C同士は、互いに分離可能に構成されていてもよい。各クリーニングユニット30A,30B,30C同士が分離可能であれば、下側に配置されるクリーニングユニット30A,30Bの上部を開放することができるため、これらのクリーニングユニット30A,30B内の清掃又は部品交換などのメンテナンス作業が行いやすくなる。
【0053】
本実施形態においては、
図6に示されるように、上側のクリーニングユニット30Bと下側のクリーニングユニット30Aが、互いに着脱可能に構成されている。具体的に、上側のクリーニングユニット30Bのハウジング35には、嵌合部であるリブ45が設けられ、下側のクリーニングユニット30Aのハウジング35には、上側のクリーニングユニット30Bのリブ45と嵌合可能な嵌合部としての開口枠部46が設けられている。上側のクリーニングユニット30Bの下方へ突出するリブ45が、下側のクリーニングユニット30Aの上部に設けられる開口枠部46に挿入されて嵌合することにより、各クリーニングユニット30A,30Bが組み付けられる。また、各クリーニングユニット30A,30Bが組み付けられた状態においては、クリーニングユニット30A,30B同士の組み付け方向Z1とは交差する方向(
図6における矢印Z2方向及び矢印Z3方向)のずれが規制される。これにより、クリーニングユニット30A,30B同士の位置ずれ及び分離を防止できるため、ユニット保持体41に対するクリーニングユニットの着脱作業が行いやすくなる。また、各クリーニングユニット同士の間からのトナーの飛散も低減できる。なお、
図6においては、第一クリーニングユニット30Aと第二クリーニングユニット30Bの組み付け構造を示しているが、第二クリーニングユニット30Bと第三クリーニングユニット30Cの組み付け構造も同じ構造となっている。
【0054】
また、本実施形態において、各クリーニングユニット30A,30B,30Cが組み付けられた状態では、互いに嵌合するリブ45と開口枠部46との間をシールするシール部材47(
図3参照)が設けられている。シール部材47は、リブ45に設けられていてもよいし、開口枠部46に設けられていてもよい。このように、互いに嵌合するリブ45と開口枠部46との間がシール部材47によってシールされることにより、嵌合箇所から外部へのトナー漏れを抑制できる。また、本実施形態においては、シール部材47よりも内側に配置されるリブ45が、シール部材47側へのトナーの侵入を妨げる壁として機能するため、トナー漏れを高度に抑制できる。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【0056】
上記実施形態においては、3つのクリーニングユニット30A,30B,30Cを備えるベルトクリーニング装置10に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明に係るクリーニング装置は、2つのクリーニングユニットを備えるものであってもよいし、4つ以上のクリーニングユニットを備えるものであってもよい。
【0057】
また、各クリーニングユニットが並ぶ方向は、上下方向に限らず、水平方向であってもよい。
【0058】
また、本発明は、クリーニング対象物としての中間転写ベルトの表面を清掃するベルトクリーニング装置に限らず、用紙を搬送する搬送ベルトの表面を清掃するクリーニング装置のほか、ベルト以外のクリーニング対象物の清掃を行うクリーニング装置など、様々なクリーニング装置に適用可能である。
【0059】
各クリーニングユニットが備えるクリーニング部材は、上記のようなクリーニングブラシローラに限らず、導電性ゴムローラであってもよい。例えば、上流側の第一クリーニングユニット30Aと第二クリーニングユニット30Bが備えるクリーニング部材をクリーニングブラシローラとし、下流側の第三クリーニングユニット30Cが備えるクリーニング部材を導電性ゴムローラとしてもよい。
【0060】
また、本発明は、上記実施形態のような、クリーニングブラシローラに所定の電圧を印加して残留トナーを静電的に除去する静電クリーニング方式のクリーニング装置に限らず、ウレタンなどにより構成されるブレード形状のクリーニングブレードを用いて残留トナーを掻き取って除去するブレード方式のクリーニング装置にも適用可能である。
【0061】
また、静電クリーニング方式のクリーニング装置の場合、クリーニングブラシローラとこれを支持する支持部材との間でのリーク放電を抑制するため、次のような構成を採用してもよい。
【0062】
図7に示される構成においては、クリーニングブラシローラ31の回転軸31aが、ベアリング51などの支持部材50によって支持されている。詳しくは、支持部材50は、非導電性を有する軸受部54と、軸受部54を支持する金属製の軸受支持部である補強板53によって構成されている。また、軸受部54は、回転軸31aを支持するベアリング51と、ベアリング51を保持するベアリングケース52を有している。
【0063】
斯かる構成において、リーク放電の発生を抑制するには、回転軸31aと軸受部54との接触位置から補強板53(軸受支持部)までの支持部材50の表面に沿った最短距離である沿面距離をX[mm]と、電圧印加手段によって回転軸31aに印加される電圧をY[kV]との関係が、X[mm]≧Y[kV]×2[mm/kV]の関係を満たすようにすればよい。なお、「沿面距離X」とは、回転軸31aと軸受部54との接触位置から補強板330までの軸受部54の表面に沿った最短距離である。このような関係に設定することにより、回転軸31aと補強板53との間でのリーク放電の発生を抑制できるようになる。
【0064】
以上説明した本発明の態様をまとめると、本発明には、少なくとも下記の構成を備えるクリーニング装置、画像形成装置が含まれる。
【0065】
[第1の構成]
第1の構成は、複数のクリーニングユニットと、前記複数のクリーニングユニットを保持するユニット保持体とを備えるクリーニング装置であって、前記複数のクリーニングユニットは、クリーニング対象物に付着する付着物を除去するクリーニング部材と、前記付着物を回収する開口部を有するハウジングとを備え、前記複数のクリーニングユニットの互いに隣り合う前記開口部同士の間には、隙間なく形成された1つの仕切部が介在するクリーニング装置である。
【0066】
[第2の構成]
第2の構成は、前記第1の構成において、前記仕切部は、前記クリーニング対象物に対向する対向面に凹部を有しないクリーニング装置である。
【0067】
[第3の構成]
第3の構成は、前記第1又は第2の構成において、前記仕切部は、互いに隣り合う前記クリーニングユニットのうち、いずれか一方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングに設けられるクリーニング装置である。
【0068】
[第4の構成]
第4の構成は、前記第1から第3のいずれか1つの構成において、前記複数のクリーニングユニットは、上下方向に重なり合うように配置され、前記仕切部は、互いに重なり合う前記クリーニングユニットのうち、上側に配置される前記クリーニングユニットの前記ハウジングに設けられるクリーニング装置である。
【0069】
[第5の構成]
第5の構成は、前記第1から第4のいずれか1つの構成において、前記複数のクリーニングユニットは、前記ユニット保持体に対し着脱可能に構成されるクリーニング装置である。
【0070】
[第6の構成]
第6の構成は、前記第1から第5のいずれか1つの構成において、互いに隣り合う前記クリーニングユニットは、互いに着脱可能に構成され、互いに隣り合う前記複数のクリーニングユニットのうち、一方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングは、他方の前記クリーニングユニットの前記ハウジングの嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部を有するクリーニング装置である。
【0071】
[第7の構成]
第7の構成は、前記第6の構成において、互いに嵌合する前記嵌合部同士の間をシールするシール部材を備えるクリーニング装置である。
【0072】
[第8の構成]
第8の構成は、前記第1から第7のいずれか1つの構成において、前記クリーニング対象物が移動する移動方向の最上流側に配置される前記クリーニングユニットの前記開口部の上流側と、前記移動方向の最下流に配置される前記クリーニングユニットの前記開口部の下流側と、前記複数のクリーニングユニットの前記開口部の前記移動方向と直交する方向の両端側に、前記ハウジングと前記クリーニング対象物との間をシールするシール部材を備えるクリーニング装置である。
【0073】
[第9の構成]
第9の構成は、前記第1から第8のいずれか1つの構成において、回転軸を中心に回転可能に設けられる前記クリーニング部材と、前記回転軸に電圧を印加する電圧印加手段と、前記回転軸を支持する支持部材を備え、前記支持部材は、前記回転軸を支持する非導電性を有する軸受部と、前記軸受部を支持する金属製の軸受支持部とを有し、前記回転軸と前記軸受部との接触位置から前記軸受支持部までの前記支持部材の表面に沿った最短距離である沿面距離をX[mm]とし、前記電圧印加手段によって前記回転軸に印加される電圧をY[kV]としたとき、X[mm]≧Y[kV]×2[mm/kV]の関係を満たし、前記付着物であるトナーの正規帯電極性と同極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性とは逆極性の前記トナーを静電的に除去する第一クリーニング部材と、前記第一クリーニング部材よりも前記クリーニング対象物の移動方向下流側に配置され、前記トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性の前記トナーを静電的に除去する第二クリーニング部材と、前記第二クリーニング部材よりも前記クリーニング対象物の移動方向下流側に配置され、前記トナーの正規帯電極性とは逆極性の電圧が印加されて、前記クリーニング対象物上の正規帯電極性の前記トナーを静電的に除去する第三クリーニング部材とを備えるクリーニング装置である。
【0074】
[第10の構成]
第10の構成は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記第1から第9のいずれか1つの構成のクリーニング装置とを備える画像形成装置である。
【0075】
10 ベルトクリーニング装置
11 中間転写ベルト(クリーニング対象物)
30A クリーニングユニット(第一クリーニングユニット)
30B クリーニングユニット(第二クリーニングユニット)
30C クリーニングユニット(第三クリーニングユニット)
31 クリーニングブラシローラ(クリーニング部材)
35 ハウジング
40 仕切部
40a 対向面
41 ユニット保持体
42 入口シール(シール部材)
43 出口シール(シール部材)
44 サイドシール(シール部材)
45 リブ(嵌合部)
46 開口枠部(嵌合部)
47 シール部材
50 支持部材
53 補強板(軸受支持部)
54 軸受部
70 電源(電圧印加手段)
100 画像形成装置
200 画像形成部
350 開口部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】