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特開2024-136074デバイス管理装置、デバイス管理システム、ユーザ端末、デバイス管理方法、及び、プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136074
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】デバイス管理装置、デバイス管理システム、ユーザ端末、デバイス管理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
H04L12/28 200Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047041
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中尾 友哉
【テーマコード(参考)】
5K033
【Fターム(参考)】
5K033DA01
5K033EA03
5K033EA04
5K033EB03
(57)【要約】
【課題】異常が生じているデバイスの詳細を容易に把握する。
【解決手段】ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置が、前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部とを備える。
【選択図】図32
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置であって、
前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部と
を備えるデバイス管理装置。
【請求項2】
前記出力制御部は、
前記状態情報に基づき、複数の前記デバイスについて一覧にして出力する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項3】
前記状態情報、及び、閾値に基づき、前記デバイスが異常であるか否かを判断する判断部を更に備え、
前記閾値で定まる範囲に対して、前記状態情報が範囲外である判断されると、
前記出力部は、
前記デバイスが異常であるのを示す異常情報を出力する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項4】
前記デバイスの位置を示す位置情報を入力する入力部を更に備え、
前記出力制御部は、
前記位置情報に基づき、マップに前記デバイスの位置を出力する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、
前記マップを出力させる操作が行われると、前記デバイスが配置された前記マップを出力する
請求項4に記載のデバイス管理装置。
【請求項6】
前記状態情報は、
前記デバイスの温度、湿度、電圧、気圧、照度、及び、電波強度を計測した計測結果である
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項7】
前記状態情報のうち、前記温度、又は、前記電圧が異常状態であり、かつ、前記異常状態が特別条件を満たすと、
前記出力制御部は、
特別な出力先に出力、又は、特別な形式で出力する
請求項6に記載のデバイス管理装置。
【請求項8】
前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが異常状態である、又は、前記デバイスが異常状態となる予兆を推測する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項9】
前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが前記異常状態であるか否かを判断する閾値を最適化する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項10】
前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが前記異常状態であると、前記異常状態に対応する提案情報を出力する
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項11】
前記デバイスの状態を示す状態情報を記憶する記憶部を更に備える
請求項1に記載のデバイス管理装置。
【請求項12】
ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置と、
前記デバイス管理装置と接続するユーザ端末とを有するデバイス管理システムであって、
前記デバイス管理装置は、
前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部と
を備えるデバイス管理システム。
【請求項13】
デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部と、を備えるデバイス管理装置と接続するユーザ端末であって、
前記状態情報、及び、前記異常状態、かつ、ユーザによる操作に基づき、前記状態情報の詳細を出力する出力部
を備えるユーザ端末。
【請求項14】
ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置が行うデバイス管理方法であって、
前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力手順と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作手順と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力手順で出力させる出力制御手順と、を含むデバイス管理方法。
【請求項15】
請求項14に記載のデバイス管理方法をコンピュータに実行されるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイス管理装置、デバイス管理システム、ユーザ端末、デバイス管理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Internet of Things(IoT)において、様々なIoTデバイスを遠隔地からモニタリングするために、センサを配置する(センサは、IoTデバイスが有する場合もある)。そして、センサからのデータを収集する。このようにネットワークを介して収集するデータに基づいてモニタリングする技術が知られている。
【0003】
具体的には、照明器を電気的に接続するアダプタが、ソケットに通電がなされている間、所定の情報を、設定された送信間隔で情報処理装置に無線で送信する。そして、情報処理装置は、アダプタから受信した情報の履歴に基づいて、ソケットの通電状態の履歴である通電状態履歴を記録する。次に、情報処理装置は、通電状態履歴に基づき、監視情報を生成する。このように監視情報画面を表示して、観察対象者の活動状況を網羅的にモニタリングする技術が知られている(特許文献1等を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示される技術は、管理対象とするデバイスの位置、又は、状態等の詳細な情報(以下「詳細」という。)を出力しないため、異常が生じているデバイスの詳細が容易に把握できない課題がある。
【0005】
本発明は、異常が生じているデバイスの詳細を容易に把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、デバイス管理装置は、
ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置であって、
前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部と
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、異常が生じているデバイスの詳細を容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】デバイス管理システムの例を示す図である。
図2】デバイス管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】システム構成例を示す図である。
図4】ソフトウェア構成例、及び、データ構成例を示す図である。
図5】UI、及び、状態遷移の例を示す図(その1)である。
図6】UI、及び、状態遷移の例を示す図(その2)である。
図7】ダッシュボード画面の例を示す図である。
図8】異常状態の判断例を示す図である。
図9】温度の詳細をグラフで表示する例を示す図である。
図10】温度の詳細をグラフで表示する場合における第1操作例を示す図である。
図11】温度の詳細をグラフで表示する場合における第2操作例を示す図である。
図12】マップの事前設定例(その1)を示す図である。
図13】マップの事前設定例(その2)を示す図である。
図14】マップの事前設定例(その3)を示す図である。
図15】マップの事前設定例(その4)を示す図である。
図16】マップの事前設定例(その5)を示す図である。
図17】詳細をマップで表示する例を示す図である。
図18】位置情報の入力例を示す図である。
図19】マーカを削除する操作の例を示す図である。
図20】閾値を設定する画面の例を示す図である。
図21】設定対象とするデバイスを選択する操作の例を示す図である。
図22】上限温度の設定例を示す図である。
図23】入力形式のチェック例を示す図である。
図24】全体処理例を示す図である。
図25】デバイスの登録例を示す図である。
図26】マップに関する設定、及び、出力を行う例を示す図である。
図27】優先度を用いる全体処理例を示す図である。
図28】特別な出力を行う例である。
図29】AIを用いる例を示す図である。
図30】マップに関する情報の記憶例を示す図である。
図31】デバイスに関する情報の記憶例を示す図である。
図32】機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[デバイス管理システムの例]
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、デバイス管理システムの例を示す図である。デバイス管理システム1は、ネットワーク100を介して、各デバイスが通信を行う構成である。
【0011】
デバイスは、例えば、電子黒板2、インクジェットプリンタ3、スマートフォン4、PC(Personal Computer、以下「PC5」という。)、全天球撮影装置6、ビデオ会議端末7、プロジェクタ8、又は、MFP(MultiFunction Peripheral、以下「MFP9」という。)等である。
【0012】
以下、デバイス管理システム1において、デバイス管理装置をサーバ10とする。また、以下の説明では、ユーザが操作するユーザ端末をPC5とする。ただし、デバイス管理装置、及び、ユーザ端末は、PC5、及び、サーバ10以外の情報処理装置でもよい。
【0013】
なお、デバイスは、通信機能を備えた装置であれば、上記の装置に限られない。すなわち、デバイスは、所定の情報を取得できるセンサを備え、かつ、デバイス管理装置とネットワーク100を介して通信を行う通信装置を備えるのであれば、ハードウェア構成、又は、機能構成を問わない。また、センサ、及び、通信装置は、外部装置であってもよい。
【0014】
デバイスは、例えば、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC、又は、デスクトップPC等でもよい。
【0015】
[デバイス、及び、デバイス管理装置の例]
図2は、デバイス管理装置のハードウェア構成例を示す図である。例えば、サーバ10は、CPU(Central Processing Unit、以下「CPU10H1」という。)、記憶装置10H2、入力装置10H3、出力装置10H4、及び、通信装置10H5を備えるハードウェア構成である。
【0016】
CPU10H1は、制御装置、及び、演算装置の例である。したがって、CPU10H1は、プログラムに基づき、記憶装置10H2等と協働して処理を実行する。
【0017】
記憶装置10H2は、例えば、メモリ等の主記憶装置である。なお、記憶装置10H2は、ハードディスク、又は、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置を有してもよい。
【0018】
入力装置10H3は、ユーザの操作を受け付ける装置である。例えば、入力装置10H3は、キーボード、又は、マウス等である。
【0019】
出力装置10H4は、ユーザに処理結果等を出力する装置である。例えば、出力装置10H4は、ディスプレイ等である。
【0020】
通信装置10H5は、外部装置と通信を行う装置である。
【0021】
なお、サーバ10は、上記以外のハードウェアを有してもよい。例えば、サーバ10は、内部、又は、外部に、センサ、補助装置、演算装置、制御装置、又は、記憶装置等を更に備えてもよい。
【0022】
例えば、デバイス102は、サーバ10と同じハードウェア構成の装置である。ただし、各デバイス、及び、デバイス管理装置は、ハードウェア構成が同じでもよいし、異なる構成でもよい。また、デバイス102、及び、デバイス管理装置は、複数の装置で構成してもよい。
【0023】
[システム構成例]
図3は、システム構成例を示す図である。以下、図3に示すようなシステム構成を例に説明する。具体的には、実行環境101に、複数のデバイス102が設置される。また、複数のデバイス102は、中継機103等を介してネットワーク100に接続する。これらのデバイス102を管理対象とし、実行環境101から遠隔で管理する例とする。
【0024】
例えば、デバイス102は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、又は、LAN(Local Area Network)等を利用して中継機103と通信を行う。具体的には、デバイス102は、無線通信により、サーバ10へ各種情報を送信する。
【0025】
サーバ10は、デバイス102が送信するデータを受信し、データベース等の形式で記憶する。このようにサーバ10は、データとなって送られる各種情報を記憶する。
【0026】
また、サーバ10は、認証処理、又は、情報の可視化処理等といった様々な処理を行う。そして、サーバ10は、可視化処理等を行うことで、PC5上にUI(User Interface)を出力する。
【0027】
以下、PC5が備えるディスプレイ上にUIとなる画面を表示する例で説明する。ただし、UIは、サーバ10等に表示されてもよい。
【0028】
図4は、ソフトウェア構成例、及び、データ構成例を示す図である。例えば、サーバ10は、「遠隔操作用」と「可視化用」に分けて、以下のようなソフトウェア、及び、データを有する。
【0029】
サーバ10は、「遠隔操作用」に、デバイス管理UIを出力、認証処理を実行、及び、デバイス通信を実行するためのソフトウェアを有する。
【0030】
また、「遠隔操作用」には、デバイスデータ、デバイス登録情報、及び、サービス連携情報等の情報が記憶される。
【0031】
「デバイス管理UI」は、ユーザ、及び、管理者がログインして各種操作を行うためのUIを出力する。例えば、ユーザ、及び、管理者は、管理対象とするデバイスを登録、又は、登録済みのデバイスに関する情報(例えば、デバイスの名称等である。)を登録する操作を行う。したがって、「デバイス管理UI」は、ユーザ、及び、管理者が、名称を入力するテキストボックス、又は、操作に用いるボタン等のUIを出力する。なお、UIの種類は、ユーザ、及び、管理者が行う操作によって異なる。
【0032】
「認証処理」は、ユーザ、及び、管理者が、サーバ10の提供サービスを利用できる状態にするために、ユーザ及び管理者が正規の利用権限を有するものであるか否かを認証するための処理である。例えば、認証処理においては、ID(identification)及びパスワードの組み合わせに確認による処理、又は、ユーザ及び管理者の生体情報に基づく生体認証等で実現することが可能である。
【0033】
「デバイス通信」は、デバイス102と通信を行う。そして、「デバイス通信」によって、デバイス102からサーバ10に、各種の情報を示すデータが送信される。これらのデータが「デバイスデータ」として記憶される。
【0034】
「デバイスデータ」は、複数のデバイス102から送られてくるデータをデータベース形式等にして記憶するデータである。
【0035】
「デバイス登録情報」は、遠隔操作で管理対象とするデバイス102をデータベース形式等にして記憶するデータである。
【0036】
「サービス連携情報」は、「可視化」等の他のサービスと連携するのに用いる情報である。
【0037】
サーバ10は、「可視化用」に、ダッシュボード用UIを出力、グラフ用UIを出力、設定用UIを出力、及び、クラウド通信処理を実行するためのソフトウェアを有する。
【0038】
「ダッシュボード用UI」、「グラフ用UI」、及び、「設定用UI」は、PC5が備えるディスプレイ上に各種情報を表示、又は、ユーザから各種操作を受け付けるためのUIである。
【0039】
「ダッシュボード用UI」は、デバイス102の状態等を所定の形式で表示するUIである。
【0040】
「グラフUI」は、例えば、情報の推移を時系列に対応させたグラフ等の形式にして表示するUIである。
【0041】
「設定用UI」は、ユーザが各種設定を操作するのに用いるUIである。例えば、各種の判断に用いる閾値等が、ユーザの操作によって設定される。
【0042】
これらのUIによって、サーバ10は、所謂フロントエンド、すなわち、PC5が備えるディスプレイ上に様々な情報を可視化させて表示する。
【0043】
「デバイスデータ」は、サーバ10が有するデータと同様のデータである。
【0044】
「マップデータ」は、PC5が備えるディスプレイ上にマップを表示するのに用いるデータである。例えば、「マップデータ」は、見取り図、座標情報、及び、マップイメージデータ等である。
【0045】
実行環境101に設置される中継機103には、例えば、以下のようなソフトウェア、及び、データを有する。
【0046】
「プラグイン(Plug in)」によって、中継機103は、例えば、「データ転送処理」、「データ変換処理」、及び、「データ受付処理」等を実行する構成となる。
【0047】
「プラグイン」は、例えば、デバイス102の種類ごとに実装される。
【0048】
「データ受付処理」は、デバイス102からデータを受信する処理である。
【0049】
「データ変換処理」は、受信したデータをスキーマに応じて変換する処理である。スキーマは事前に定義される。
【0050】
「データ転送処理」は、変換したデータをゲートウェイに転送する。
【0051】
ゲートウェイは、「デバイス登録情報」等を記憶する。また、ゲートウェイは、「クラウド通信処理」等を実行する。
【0052】
ゲートウェイは、デバイス102、及び、自機の情報を「デバイス登録情報」として記憶する。
【0053】
「クラウド通信処理」は、ネットワーク100を介してサーバ10と通信を行う。例えば、センサ104から取得したデータは、ネットワーク100を介してサーバ10へ送信される。
【0054】
なお、ソフトウェア構成、及び、データの種類は、上述するものに限られない。したがって、デバイス管理システム1では、上述する以外のソフトウェア、又は、データが用いられてもよい。
【0055】
[UIの例]
以下、PC5が備えるディスプレイ上に、ブラウザ(web browser)によって以下に説明するUIを表示、及び、状態遷移をする例を説明する。なお、UIは、ブラウザに限られず、例えば、アプリケーションソフトウェア等で表示されてもよい。
【0056】
図5は、UI、及び、状態遷移の例を示す図(その1)である。例えば、ユーザがPC5を操作して、サーバ10、すなわち、可視化サービスを利用すると、図5に示すようにUIが遷移する。
【0057】
ステップS01では、サーバ10は、ユーザがログインをしているか否かを判断する。
【0058】
次に、ユーザがログイン済みと判断すると(ステップS01で「ログイン済み」)、サーバ10は、PC5にダッシュボード画面PN2を出力する。一方で、ユーザがログイン済みでないと判断すると(ステップS01で「未ログイン」)、サーバ10は、PC5にログイン画面PN1を出力する。
【0059】
ログイン画面PN1は、ログインの操作を行うためのUIの例である。例えば、ログインは、「ID」及び「パスワード」をユーザに画面上で入力させて、入力された「ID」及び「パスワード」によって認証する処理である。なお、ログインは、ログイン画面PN1のように「ID」等をユーザに入力させず、PC5のIPアドレス等で認証してもよい。したがって、ログイン画面PN1は、出力が省略されてもよい。
【0060】
ログイン画面PN1において、「ID」及び「Password」が入力されると(「ログイン」)、サーバ10は、ステップS02に進む。
【0061】
ステップS02では、サーバ10は、ログインができたか否かを判断する。具体的には、ログイン画面PN1において入力された「ID」及び「Password」がいずれも事前に登録された情報と完全一致すると、サーバ10は、ユーザを正規のユーザと認証する(ログイン成功とする)。なお、認証処理は、他の方式でもよい。
【0062】
次に、ログインが成功(ステップS02で「成功」)であると、サーバ10は、PC5にダッシュボード画面PN2を出力する。一方で、ログインが失敗(ステップS02で「失敗」)であると、サーバ10は、PC5にログイン画面PN1を出力するのに戻る。
【0063】
また、ログイン処理においてエラーが発生すると(ステップS02で「ログイン時エラー」)、サーバ10は、エラー画面PN3をPC5に出力する。
【0064】
以降、ログアウトの操作がされると(ダッシュボード画面PN2等で「ログアウト」)、サーバ10は、PC5にログイン画面PN1を出力するのに戻る。
【0065】
以降、一定時間以上操作がされないと(ダッシュボード画面PN2等で「セッション切れ検知」)、サーバ10は、PC5にログイン解除画面PN4を出力する。そして、ログイン解除画面PN4において「OK」ボタンが押されると、サーバ10は、PC5にログイン画面PN1を出力するのに戻る。
【0066】
ダッシュボード画面PN2において、ユーザが画面を選択する操作を行うと、グラフ画面PN5、マップ画面PN6、又は、閾値画面PN7が出力されるように切り替える。
【0067】
ダッシュボード画面PN2、グラフ画面PN5、マップ画面PN6、及び、閾値画面PN7等の各種画面についての詳細は後述する。なお、表示されるUIは、これらの画面に限られない。
【0068】
図6は、UI、及び、状態遷移の例を示す図(その2)である。図5と比較すると、図6に示す状態遷移の例では、初期ログインの際にサービス利用開始画面PN8が表示される点が異なる。以下、異なる点を中心に説明して重複する説明を省略する。
【0069】
ログインが成功(ステップS02で「成功」)であると、サーバ10は、PC5にサービス利用開始画面PN8を出力する。
【0070】
サービス利用開始画面PN8は、デバイス管理、及び、可視化サービスを開始する上で、ユーザから、デバイス102と通信を行ってデータを取得する処理を行う許可を得るための画面である。
【0071】
例えば、サービス利用開始画面PN8は、「許可」ボタンを表示する。そして、サービス利用開始画面PN8において、ユーザが「許可」ボタンを押すように操作すると、デバイス102と通信を行ってデータを取得する処理を開始する。
【0072】
デバイス102と通信を行ってデータを取得する処理を実行した後、サーバ10は、ステップS03に進む。
【0073】
ステップS03では、サーバ10は、デバイスデータの取得を行う。そして、デバイスデータの取得に成功すると(ステップS03で「成功」)、サーバ10は、PC5にダッシュボード画面PN2を出力する。
【0074】
以降、図5と同様に、グラフ画面PN5、マップ画面PN6、及び、閾値画面PN7に切り替える操作等が可能な状態になる。一方で、デバイスデータの取得に成功しないと(ステップS03で「失敗」)、サーバ10は、PC5に再実行画面PN9を出力する。
【0075】
再実行画面PN9は、サービス利用開始画面PN8で「許可」されたデバイス102と通信を行ってデータを取得する処理を再度行う許可を得るための画面である。例えば、再実行画面PN9は、「再実行」ボタンを表示する。
【0076】
[ダッシュボード画面例]
図7は、ダッシュボード画面の例を示す図である。例えば、ダッシュボード画面PN2は、複数のデバイス102である「デバイスA」、「デバイスB」、「デバイスC」、「デバイスD」・・・のようにデバイス102ごとに情報をまとめて一覧にして情報を表示するUIである。
【0077】
ダッシュボードは、複数種類の情報を一覧にして示す形式である。具体的には、図7に示すダッシュボード画面PN2は、デバイス102ごとに、情報を一纏めにして「グループ表示200」の単位で各々のデバイス102の情報を表示する。なお、一覧は、ダッシュボード画面PN2の形式に限られず、一覧表等の形式でもよい。
【0078】
グループ表示200は、デバイス102の各種情報をまとめて、事前に設定する項目をデバイス102ごとに表示するUIである。
【0079】
具体的には、図7に示す例では、グループ表示200は、異常状態アイコン201、デバイス名202、温度状態情報203、湿度状態情報204、電圧状態情報205、気圧状態情報206、照度状態情報207、及び、電波強度状態情報208を表示する。
【0080】
異常状態とは、仕様等に基づき、動作が保証されている状態から外れた状態である。つまり、異常状態は、「正常」ではない状態である。
【0081】
そして、異常状態アイコン201は、各種の状態情報に基づき、デバイス102が異常状態であるかを知らせる表示形式の一例である。例えば、異常状態アイコン201は、「正常(異常がない)」、「軽微な異常」、「異常」、又は、「不明」等のように、異常状態を段階的に表示する。
【0082】
例えば、「デバイスC」及び「デバイスA」のように、「正常」な状態であれば、異常状態アイコン201は、「チェックマーク」で正常であることをユーザに示す。一方で、「デバイスB」のように、「軽微な異常」な状態であれば、異常マーク209が表示される。また、「不明」な状態であれば、不明マーク210が表示される。
【0083】
なお、異常状態は、異常状態アイコン201、異常マーク209、及び、不明マーク210に限られず、表示させる段階、又は、アイコンは、例えば、事前に設定できてもよい。
【0084】
なお、デバイス102の異常状態は、他の形式で出力されてもよい。すなわち、デバイス102の異常状態は、異常状態アイコン201に限られず、色、音、振動、及び、他の表示等を組み合わせて表示されてもよい。
【0085】
デバイス名202は、状態情報、及び、異常状態等を表示している対象のデバイス102が特定できる名称を表示したテキストである。例えば、デバイス名202は、事前にユーザが設定する。
【0086】
状態情報とは、デバイス102の装置内部、又は、周辺の状態を示すパラメータをセンサで計測した結果を示す情報である。したがって、状態情報は、対応するパラメータを計測できるセンサから取得される情報である。
【0087】
温度状態情報203は、デバイス102の装置内部、又は、周辺の温度を計測した結果を示す情報である。したがって、温度状態情報203を得るには、温度センサを用いる。
【0088】
湿度状態情報204は、デバイス102の装置内部、又は、周辺の湿度を計測した結果を示す情報である。したがって、湿度状態情報204を得るには、湿度センサを用いる。
【0089】
電圧状態情報205は、デバイス102に流れる電気の電圧を計測した結果を示す情報である。したがって、電圧状態情報205を得るには、電圧センサを用いる。
【0090】
気圧状態情報206は、デバイス102の装置内部、又は、周辺の気圧を計測した結果を示す情報である。したがって、気圧状態情報206を得るには、気圧センサを用いる。
【0091】
照度状態情報207は、デバイス102の装置内部、又は、周辺の照度を計測した結果を示す情報である。したがって、照度状態情報207を得るには、照度センサを用いる。
【0092】
電波強度状態情報208は、デバイス102の装置内部、又は、周辺の電波を計測した結果を示す情報である。したがって、電波強度状態情報208を得るには、電波強度センサを用いる。
【0093】
なお、状態情報は、上記の組み合わせに限られない。状態情報は、設置されるセンサ104の種類等によって設定できてもよい。
【0094】
ほかに、グループ表示200には、日付情報211等があってもよい。日付情報211は、表示している状態情報等がいつ取得されたかを示す情報である。したがって、日付情報211は、タイマ等から取得して表示される情報である。
【0095】
さらに、グループ表示200には、異常情報、又は、状態情報の詳細を出力するように切り替えるUIが設けられる。具体的には、図7に示す例では、各々のグループ表示200には、グラフ表示アイコン212、マップ表示アイコン213、及び、設定画面表示アイコン214が設けられる。
【0096】
グラフ表示アイコン212は、状態情報をグラフで表示する画面に切り替えるUIである。例えば、グラフ表示アイコン212が押されると、画面は、グラフ画面PN5に切り替わる。グラフ画面PN5の詳細は後述する。
【0097】
マップ表示アイコン213は、デバイス102の位置をマップで表示する画面に切り替えるUIである。例えば、マップ表示アイコン213が押されると、画面は、マップ画面PN6に切り替わる。マップ画面PN6の詳細は後述する。
【0098】
設定画面表示アイコン214は、各種設定を行うための画面に切り替えるUIである。例えば、設定は、各種の異常を判断するのに用いる閾値等である。また、設定画面表示アイコン214が押されると、画面は、閾値画面PN7に切り替わる。閾値画面PN7の詳細は後述する。
【0099】
[異常状態の判断例]
図8は、異常状態の判断例を示す図である。以下、図8(A)、図8(B)、及び、図8(C)の3つの例に分けて説明する。
【0100】
図8(A)は、デバイス102を1つとし、1つの状態情報で異常を判断する例である。また、図8(A)は、閾値を1つ設定する例である。
【0101】
第1テキストTX1は、図8(A)の設定で管理した環境で異常と判断された場合に出力されるログの例である。具体的には、第11テキストTX11は、温度が異常な状態であるとする結論をテキスト形式で表示したものである。なお、第1テキストTX1は、ログファイル等で記憶されてもよいし、ダッシュボード画面PN2等の画面上に表示されてもよい。
【0102】
第11テキストTX11は、異常状態と判断された状態をテキストで表示する例である。
【0103】
第11テキストTX11の他に、第1テキストTX1では、第12テキストTX12、第13テキストTX13、及び、第14テキストTX14が表示される。
【0104】
第12テキストTX12は、異常状態のデバイス102を特定する情報を示す。具体的には、「G101」は、デバイス102のID等である。
【0105】
第13テキストTX13は、温度を計測するセンサ104の計測結果を示す。具体的には、「31.2℃」は、デバイス102の温度を計測した結果である。そして、デバイス102の温度が閾値よりも高い温度であると、異常状態と判断する。
【0106】
第14テキストTX14は、閾値に設定された値を示す。具体的には、「31.0℃」という閾値は、事前にユーザに設定された値である。
【0107】
第15テキストTX15は、異常状態が生じた日時を示す。
【0108】
図8(A)では、状態情報である「31.2℃」と、閾値である「31.0℃」とが比較される。そして、図8(A)のように、状態情報の温度の方が、閾値を超えると、異常状態と判断される。すなわち、デバイス102が高温になる異常が生じていると、異常状態であると判断する。
【0109】
一方で、温度が閾値未満であれば、デバイス102は、異常状態ではなく「正常」と判断される。例えば、このような設定、判断過程、及び、異常状態であるか否かの結論等が出力される。
【0110】
図8(B)は、デバイス102を1つとし、3つの状態情報で異常を判断する例である。また、図8(B)は、各々の状態情報に対して閾値を1つずつ設定する例である。
【0111】
第2テキストTX2は、図8(B)の設定で管理した環境で異常と判断された場合に出力されるログの例である。具体的には、第21テキストTX21は、いくつかの状態情報が異常な状態であるとする結論をテキスト形式で表示したものである。
【0112】
第21テキストTX21の他に、第2テキストTX2では、第22テキストTX22、第23テキストTX23、第24テキストTX24、及び、第25テキストTX25が表示される。
【0113】
第22テキストTX22は、異常状態のデバイス102を特定する情報を示す。具体的には、「G101」は、デバイス102のID等である。
【0114】
第23テキストTX23は、温度、湿度、及び、電圧を計測するセンサ104の計測結果を種類ごとに示す。
【0115】
具体的には、「31.2℃」は、デバイス102の温度を計測した結果である。そして、デバイス102の温度が閾値よりも高い温度であると、異常状態と判断する。さらに、「20.3%」は、デバイス102の湿度を計測した結果である。そして、デバイス102の湿度が閾値よりも低い湿度であると、異常状態と判断する。
【0116】
また、「2.1」は、デバイス102における電圧を計測した結果である。そして、デバイス102の電圧が閾値よりも低い電圧であると、異常状態と判断する。
【0117】
第24テキストTX24は、状態情報ごとに閾値に設定された値を示す。具体的には、「31.0℃」という閾値は、温度用に事前にユーザに設定された値である。
【0118】
また、「21.0%」という閾値は、湿度用に事前にユーザに設定された値である。さらに、「3.0」という閾値は、電圧の下限用に事前にユーザに設定された値である。
【0119】
第25テキストTX25は、異常状態が生じた日時を示す。電圧の例のように、複数の異常状態が生じた場合には、最も早くに検出された日時を示し、他の日時は省略された形式であってもよい。
【0120】
図8(B)は、温度、湿度、及び、電圧(下限)の3種類について異常状態が判断された例を示す。そして、図8(B)のように、状態情報の温度の方が閾値を超えた、状態情報の湿度が閾値未満の値となった、及び、状態情報の電圧が閾値未満の値となった3つの状態が異常状態と判断される。すなわち、デバイス102が高温、低湿度、及び、低電圧になる異常が生じていると、異常状態であると判断する。
【0121】
図8(C)は、デバイス102を複数とし、複数の状態情報で異常を判断する例である。また、図8(C)は、各々の状態情報に対して閾値を1つずつ設定する例である。
【0122】
第3テキストTX3は、図8(C)の設定で管理した環境で異常と判断された場合に出力されるログの例である。具体的には、第31テキストTX31は、複数のデバイス102において、いくつかの状態情報が異常な状態であるとする結論をテキスト形式で表示したものである。
【0123】
第32テキストTX32は、異常状態のデバイス102を特定する情報を示す。具体的には、「G101」、「G121」、「D104」、及び「D101」は、デバイス102のID等である。したがって、第32テキストTX32は、4つのデバイス102で異常が生じていることを示す。
【0124】
第33テキストTX33は、図8(B)と同様に、温度、湿度、及び、電圧を計測するセンサ104の計測結果を種類ごとに示す。
【0125】
具体的には、「31.2℃」は、「G101」のデバイス102の温度を計測した結果である。そして、「G101」のデバイス102の温度が閾値よりも高い温度であると、異常状態と判断する。さらに、「20.3%」は、「G121」のデバイス102の湿度を計測した結果である。そして、「G121」のデバイス102の湿度が閾値よりも低い湿度であると、異常状態と判断する。
【0126】
また、「2.1」は、「D104」のデバイス102における電圧を計測した結果である。そして、「D104」のデバイス102の電圧が閾値よりも低い電圧であると、異常状態と判断する。さらに、「2.1」は、「D101」のデバイス102における電圧を計測した結果である。そして、「D101」のデバイス102の電圧が閾値よりも低い電圧であると、異常状態と判断する。
【0127】
第34テキストTX34は、閾値に設定された値を示す。具体的には、「31.0℃」という閾値は、温度用に事前にユーザに設定された値である。また、「21.0%」という閾値は、湿度用に事前にユーザに設定された値である。さらに、「3.0」という閾値は、電圧の下限用に事前にユーザに設定された値である。なお、閾値は、状態情報ごとに設定できてもよいし、デバイス102ごとに設定できてもよい。
【0128】
第35テキストTX35は、図8(B)と同様に、異常状態が生じた日時を示す。電圧の例のように、複数の異常状態が生じた場合には、最も早くに検出された日時を示し、他の日時は省略された形式であってもよい。
【0129】
なお、異常の判断、及び、出力形式は、上述する形態に限られない。例えば、電波強度、照度、及び、気圧等が更に判断されてもよい。
【0130】
詳細とは、状態情報の時間に対する推移等である。又は、詳細とは、デバイス102の位置等を分かりやすく示す情報等である。したがって、詳細は、グラフ、又は、マップ等を用いて表示されるのが望ましい。
【0131】
[詳細をグラフ表示する例]
図9は、温度の詳細をグラフで表示する例を示す図である。以下、温度の状態情報を例にして、詳細をグラフで表示する例を説明する。また、複数のデバイス102を対象とする。
【0132】
グラフは、温度の変化を時系列で示す。具体的には、グラフは、横軸を時間軸、かつ、縦軸を温度軸とする。
【0133】
第1グラフ線G1は、時間に対する「デバイスA」の温度の変化を示す。
【0134】
第2グラフ線G2は、時間に対する「デバイスB」の温度の変化を示す。
【0135】
また、グラフには、「デバイスAの温度上限ライン」、「デバイスAの温度下限ライン」、「デバイスBの温度上限ライン」、及び、「デバイスBの温度下限ライン」のように閾値が表示される。
【0136】
このように、詳細がグラフで表示されると、状態情報の変化等が可視化でき、ユーザは、いつ異常が生じたか等の詳細が容易に把握できる。
【0137】
図10は、温度の詳細をグラフで表示する場合における第1操作例を示す図である。図9のように、温度の詳細をグラフで表示する場合には、対象とするデバイス102が選択できてもよい。
【0138】
図10は、図9と比較すると、選択GUI220が表示されている点が異なる。以下、異なる点を中心に説明して重複する説明を省略する。
【0139】
選択GUI220は、詳細を表示するデバイス102を選択するためのUIの例である。したがって、選択GUI220には、ユーザが、詳細を表示するデバイス102を選択する操作が入力される。そして、選択GUI220によって、デバイス102が選択されると、グラフには、選択されたデバイス102の詳細が表示されるように切り替わる。
【0140】
図11は、温度の詳細をグラフで表示する場合における第2操作例を示す図である。図9のように、温度の詳細をグラフで表示する場合には、グラフで表示する日付が選択できてもよい。
【0141】
図11は、図9と比較すると、カレンダーGUI221が表示されている点が異なる。以下、異なる点を中心に説明して重複する説明を省略する。
【0142】
カレンダーGUI221は、詳細を表示する日を選択するためのUIの例である。例えば、グラフは、日ごとに区切って表示される。すなわち、グラフは、横軸を1日単位とする。なお、グラフをどのような単位で表示するかは設定ができてもよい。
【0143】
カレンダーGUI221には、ユーザが、詳細を表示する日を選択する操作が入力される。具体的には、カレンダーGUI221は、カレンダーが表示され、日付を選ぶ操作が入力できる。そして、カレンダーGUI221によって、表示する対象の日が選択されると、グラフには、選択された日の詳細が表示されるように切り替わる。
【0144】
以上のように、グラフを表示する上で、ユーザが表示形式等を操作できてもよい。
【0145】
[詳細をマップ表示する例]
詳細をマップで表示するためには、例えば、ユーザは以下のような設定を事前に行う。
【0146】
図12は、マップの事前設定例(その1)を示す図である。例えば、入力ボタン231が表示される。そして、入力ボタン231をユーザが押すと、以下のようにマップを示す画像ファイルが入力できる。
【0147】
図13は、マップの事前設定例(その2)を示す図である。例えば、マップ追加画面232において、「マップイメージ」を示す画像ファイルを入力、かつ、「マップ名称」を設定すると、以降、画面にマップが表示できる。
【0148】
図14は、マップの事前設定例(その3)を示す図である。図12、及び、図13のように事前に設定をすると、マップイメージ233が表示される。
【0149】
マップイメージ233は、建物内の間取り、及び、広さ等を表示する図である。また、マップイメージ233上に、アイコンを重ねて表示して、デバイス102の位置が表示される。
【0150】
図15は、マップの事前設定例(その4)を示す図である。なお、マップイメージ233は、削除できてもよい。例えば、削除GUI234で削除する操作が入力できてもよい。具体的には、削除対象とするマップイメージ233を選択すると、削除GUI234が表示される。そして、削除GUI234において「削除する」を選択すると、マップイメージ233が削除される。
【0151】
図16は、マップの事前設定例(その5)を示す図である。また、マップに関する設定は、メニューGUI235で設定できてもよい。具体的には、メニューGUI235から、「マップ名の変更」、「マップの削除」、又は、「マップの追加」といった選択ができる。
【0152】
「マップ名の変更」は、入力したマップの各々のマップ名を変更するメニューである。
【0153】
「マップの削除」は、入力したマップを削除するメニューである。
【0154】
「マップの追加」は、マップを更に入力するメニューである。
【0155】
なお、マップに関する設定は、メニューGUI235以外のUIで実現できてもよい。
【0156】
図17は、詳細をマップで表示する例を示す図である。例えば、マップ表示アイコン213が押されると、マップ画面PN6が表示されるように画面が切り替わる。
【0157】
例えば、デバイス102の位置は、マーカ236でマップ上に表示される。例えば、ユーザが事前に位置情報を入力する、又は、デバイス102の位置情報をセンサが取得する。そして、マーカ236は、位置情報に基づき、マップ上に配置される。
【0158】
図18は、位置情報の入力例を示す図である。例えば、ユーザがマップ上でデバイス102の位置を指示すると(以下、ユーザが指定した位置を「指定位置238」という。)、デバイス選択肢GUI239が表示される。
【0159】
次に、ユーザは、デバイス選択肢GUI239から、指定位置238に配置するデバイス102を選択する。このような入力がされると、マップ上のどこにデバイス102が配置されているかの位置情報が入力できる。また、指定位置238に、どのデバイス102が配置されているかの対応付けができる。
【0160】
マーカ236を押すと、設置されているデバイス102の状態情報が表示される。例えば、状態情報を一覧にしたホップアップ237等が表示される。このように、マップ上でユーザが指定するデバイス102について詳細が表示されてもよい。
【0161】
図19は、マーカを削除する操作の例を示す図である。マーカ236は、マップ上から削除できてもよい。例えば、マーカ削除GUI240等を用いて、マーカ236を削除する操作ができてもよい。具体的には、マーカ削除GUI240において、「OK」を押すと、以降、指定したマーカ236がマップ上に表示されなくなる。
【0162】
[閾値の設定例]
図20は、閾値を設定する画面の例を示す図である。例えば、ダッシュボード画面PN2において、設定画面表示アイコン214が押されると、閾値画面PN7が表示される。
【0163】
閾値画面PN7は、閾値等の各種設定をユーザに入力させるUIである。具体的には、閾値画面PN7は、デバイス選択プルダウンメニュー241、上限温度入力欄242、下限温度入力欄243、上限湿度入力欄244、及び、下限湿度入力欄245等で構成される。
【0164】
以下、温度、及び、湿度の2種類の状態情報に対して、各々の上限と下限を別々に設定する例で説明する。
【0165】
なお、閾値画面PN7で設定できる閾値の種類は、上述のものに限られない。すなわち、閾値の種類は、状態情報の種類によって異なる。
【0166】
デバイス選択プルダウンメニュー241は、設定の対象とするデバイス102を選択するGUIである。
【0167】
図21は、設定対象とするデバイスを選択する操作の例を示す図である。図20において、デバイス選択プルダウンメニュー241を押す操作をユーザが行うと、図21に示すように、デバイス102の一覧がプルダウンメニュー形式で出力される。
【0168】
ユーザは、デバイス選択プルダウンメニュー241が示す「デバイスA」、「デバイスB」、「デバイスC」・・・から1つ選択する操作を行う。このようにデバイス102が選択されると、以降、選択されたデバイス102について設定を行うように画面等が切り替わる。
【0169】
図22は、上限温度の設定例を示す図である。以下、温度の閾値のうち、上限の方を設定する例で説明する。図20と比較すると、図22は、上限温度入力欄242に数値が入力されている点が異なる。
【0170】
温度の閾値は、例えば、上限と下限の2種類が設定項目となる。上限は、閾値より高い温度を異常と判断するための値である。下限は、閾値未満の低い温度を異常と判断するための値である。すなわち、上限と下限で定まる範囲内の温度であれば、温度は「正常」と判断される。一方で、上限と下限で定まる範囲外の温度であれば、温度は「異常」と判断される。
【0171】
上限は、上限温度入力欄242に数値を入力して設定する。具体的には、上限温度入力欄242に「20.5」と数値を入力すると、以降、温度の閾値の上限が「20.5」に設定される。
【0172】
図23は、入力形式のチェック例を示す図である。ユーザの入力をチェックする処理があってもよい。例えば、上限温度入力欄242には、半角形式、かつ、数値で入力するルールであるとする。
【0173】
図23は、図20において上限温度入力欄242に「あ」の文字を入力した状態を示す。すなわち、図23は、上限温度入力欄242に、ルール違反の入力がされた状態である。
【0174】
閾値画面PN7には、エラーメッセージ246が表示される。エラーメッセージ246は、上限温度入力欄242に対する入力がルール違反であるチェック結果を示すメッセージである。エラーメッセージ246によって、ユーザは、閾値が正しく設定されていないことを把握できる。
【0175】
以上のように、閾値が設定できると、サーバ10は、状態情報と閾値を比較して、デバイス102が異常な状態であるか否かが判断できる。
【0176】
[全体処理例]
図24は、全体処理例を示す図である。なお、以下に説明する全体処理が実行されるより前に、ユーザによって設定が事前にされているとする。
【0177】
ステップS2401では、サーバ10は、ログイン処理を行う。すなわち、サーバ10は、アクセスしてきたユーザの認証を行う。以降、ログインは「成功」した場合とする。
【0178】
ステップS2402では、PC5は、ユーザの操作に基づき、選択できるデバイス102の一覧を要求する操作を受け付ける。
【0179】
ステップS2403では、サーバ10は、選択可能なデバイス102を検索する。
【0180】
ステップS2404では、サーバ10は、一覧の要求(ステップS2402)に対し、選択可能なデバイスの一覧をPC5に出力する。以降、ユーザは、デバイス102が選択できる状態となる。
【0181】
ステップS2405では、PC5は、ユーザの操作に基づき、デバイス102の情報を要求する操作を受け付ける。なお、要求される情報は、ユーザが選択したデバイス102のみの情報でもよいし、情報が取得可能なすべてのデバイス102の情報でもよい。
【0182】
ステップS2406では、サーバ10は、デバイス102から状態情報を取得する。なお、状態情報は、ステップS2405のように要求があった場合に実行されるに限られない。例えば、ステップS2406は、定期的に実行されてもよい。どのようにデバイス102から情報を取得するかは事前に定義するスキーマによって定まる。
【0183】
ステップS2407では、サーバ10は、状態情報を記憶する。なお、サーバ10は、事前の設定等により、閾値等を記憶する。
【0184】
また、取得された情報は、形式等が変換されてもよい。例えば、センサ104が以前設置していたものとは異なるメーカのものとなった場合等には、取得した時点では情報の形式が以前設置していたセンサ104の形式とは異なる場合がある。このような場合には、以前設置していたセンサ104の形式と同様の形式となるように、情報が変換されてもよい。
【0185】
ステップS2408では、サーバ10は、状態情報、及び、閾値に基づき、デバイス102が異常な状態であるか否かを判断する。以下、ステップS2408による判断結果は「異常情報」とする。
【0186】
ステップS2409では、サーバ10は、ステップS2405に対し、ダッシュボード画面PN2等の形式で、状態情報に基づくデバイス102の状態を出力する。
【0187】
以降、PC5は、ダッシュボード画面PN2に対するユーザの操作を受け付ける。したがって、ユーザがグラフ表示アイコン212、又は、マップ表示アイコン213を押す操作を行うと、グラフ、又は、マップ等の形式で詳細が表示される状態となる。
【0188】
図25は、デバイスの登録例を示す図である。図25において、図24と同一の処理は、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0189】
ステップS2501では、PC5は、新たに登録するデバイス102を入力する操作を受け付ける。
【0190】
ステップS2502では、サーバ10は、ステップS2501で指定されたデバイス102を登録する。そして、登録された102には証明書が発行される。
【0191】
以降、登録されたデバイス102は、証明書に基づき、サーバ10とデータを送受信するのが可能な状態となる。したがって、情報の要求がある、又は、所定間隔ごとに、デバイス102から情報が取得される(ステップS2406)。そして、取得された情報は、サーバ10に記憶される(ステップS2407)。
【0192】
図26は、マップに関する設定、及び、出力を行う例を示す図である。
【0193】
ステップS2601では、PC5は、ユーザからマップに関する設定を受け付ける。具体的には、ステップS2601は、図12乃至図16に示すようなマップの事前設定を受け付ける。以降、マップを用いて詳細が出力できる状態となる。
【0194】
ステップS2602では、PC5は、ユーザからマップ上にデバイス102を設定する操作を受け付ける。具体的には、図17に示すように、マーカ236をマップ上に設定する。例えば、ユーザは、マップ上を長押しすると、指定位置238を入力できる。
【0195】
ステップS2603では、サーバ10は、指定位置238等、すなわち、ステップS2602の入力内容を記憶する。
【0196】
以降、指定位置238に対応付けされたデバイス102から情報が取得される、すなわち、ステップS2406、及び、ステップS2407が実行されると、サーバ10は、図17のように、マップ上に、状態情報等を出力できる状態となる。
【0197】
このように、マップを用いて詳細が出力されると、文字情報(例えば、「〇〇棟X階西側」等のような位置情報である。)等の形式と比較して、デバイス102の位置が直感的に把握できる。
【0198】
また、例えば、異常情報は、マーカ236の色で出力されてもよい。したがって、マップ上に、「異常」を示す色のマーカ236があると、ユーザは、異常が生じているデバイス102があるのを容易に把握できる。
【0199】
[優先度に基づく出力例]
図27は、優先度を用いる全体処理例を示す図である。図24と比較すると、図27は、ステップS2701が加わる点が異なる。
【0200】
ステップS2701では、PC5は、ユーザから優先度を設定する操作を受け付ける。
【0201】
優先度は、異常状態、又は、状態情報の詳細等を出力する順序である。例えば、図7に示すように、デバイス102ごとの情報は、グループ表示200の単位で表示される。
【0202】
優先度を高くすると、グループ表示200が画面の上に表示される。したがって、優先度の高いデバイス102の情報ほどユーザの目につきやすくなる。
【0203】
図7の例では、「デバイスA」、「デバイスB」、及び、「デバイスC」は、「デバイスD」より高い優先度が設定されている。そのため、「デバイスA」、「デバイスB」、及び、「デバイスC」は、「デバイスD」より優先して表示される。
【0204】
優先度は、例えば、ダッシュボード画面PN2上において、グループ表示200のGUIをドラッグアンドドロップの操作で入れ替えて設定する。なお、優先度の設定方法は、ドラッグアンドドロップの方式に限られず、優先度番号を入力する、又は、詳細の参照頻度が高いデバイス102のものを優先にしていく等でもよい。
【0205】
表示を優先させる方法は、優先度が高いグループ表示200を画面の上に表示させる方法に限られない。例えば、優先度が高いグループ表示200を点滅、又は、高輝度にして目立つように表示する等でもよい。
【0206】
以上のように、優先度に基づいて情報が出力されると、ユーザは、重要と考えるデバイス102の優先度を高く設定して、重要なデバイス102の情報をより容易に把握できる。
【0207】
[特別な出力例]
図28は、特別な出力を行う例である。デバイス管理システム1は、ユーザ以外の者(例えば、管理人300である。なお、管理人300はユーザを兼ねてもよい。)に出力されてもよい。図28は、図2と比較すると、管理人300がいる体制である点が異なる。以下、管理人300が用いる情報処理装置を「管理人端末301」という。
【0208】
状態情報は、デバイス102の温度、湿度、電圧、気圧、照度、及び、電波強度を計測した計測結果である。これらの状態情報のうち、温度と電圧に対して、「異常」と判断する閾値とは別に条件(以下「特別条件」という。)が設定される。
【0209】
特別条件は、特に重要と考える異常が起きているか否かを判断する条件である。例えば、火災、又は、漏電等の影響が大きい異常がないかをチェックするように特別条件は設定される。具体的には、特別条件は、「温度が100℃以上」のように設定される。すなわち、特別条件は、「異常」と判断するよりも十分に高い温度が設定される。また、特別条件は、事前に設定される。
【0210】
以下、特別条件を満たす場合を「特別異常」といい、それ以外を「通常」という。
【0211】
図28(A)は、「通常」の出力先の例である。通常、すなわち、異常が生じていない、又は、特別異常と言える異常ではない異常が生じている場合には、出力先は、ユーザに知らせるため、PC5とする。このように、「通常」であれば、管理人端末301は、出力先とならない。
【0212】
図28(B)は、「特別異常」の出力先の例である。図28(A)と比較すると、図28(B)は、管理人端末301も出力先となる点が異なる。
【0213】
なお、「特別異常」の出力先は、管理人端末301に限られない。例えば、「特別異常」の出力先は、ユーザ全員、又は、外部の組織等でもよい。すなわち、「特別異常」の出力先は、任意に設定できてもよい。
【0214】
「特別異常」の出力先は、「特別異常」が生じているのを迅速に知らせ、できるだけ早期に対応を開始させるための連絡網である。「特別異常」は、緊急かつ重要な異常である。したがって、ユーザだけでなく、「通常」の場合とは異なる出力先にも出力する構成が望ましい。このように、「特別異常」の出力先が設定されると、「特別異常」に迅速に対応ができる。
【0215】
また、「特別異常」の場合には、特別な形式で出力されてもよい。例えば、「通常」では、図7のように視覚情報だけで出力するが、「特別異常」の場合には、アラーム音等の音声情報も出力される形式等でもよい。このように、特別な形式で出力されると、「通常」ではなく、「特別異常」が生じていることを容易に把握できる。
【0216】
[AI(Artificial Intelligence)を用いる例]
閾値は、ユーザが設定するに限られない。例えば、閾値は、AI等の機械学習によって最適とされる値が設定されてもよい。
【0217】
図29は、AIを用いる例を示す図である。例えば、図29(A)のように、サーバ10において、学習モデルM1が状態情報、及び、異常情報を学習データにして学習する。ある程度、学習モデルM1が学習すると、学習モデルM1は、学習済みモデルM2となる。
【0218】
図29(B)は、学習済みモデルM2の実装例を示す図である。図29(A)と比較すると、図29(B)は、学習モデルM1が学習済みモデルM2となる点が異なる。
【0219】
学習済みモデルM2は、状態情報が入力されると、異常が生じているか否かを判断した異常情報を出力する。なお、異常情報は、異常が生じている確率等を出力してもよい。
【0220】
以上のように、AIが用いられると、異常を精度良く検出できる。
【0221】
ほかに、学習済みモデルM2は、状態情報に基づき、異常が近い将来に生じると予測した予兆情報を出力してもよい。
【0222】
予兆情報は、デバイス102が異常状態となる予兆を推測した結果の情報である。すなわち、閾値に達するほどの状態になっていなくとも、「異常」に近い状態等となっている場合がある。例えば、温度、又は、電圧が上限の閾値になっていなくとも、急上昇しているような場合等である。このように、異常に近しい状態等であると、判断した結果を示す予兆情報が出力されてもよい。
【0223】
以上のように、AIが用いられると、異常が生じる前にユーザが対応できる。
【0224】
学習済みモデルM2は、閾値を最適化してもよい。例えば、閾値は、ユーザによって事前に設定される。その後、学習済みモデルM2は、閾値を変更してもよい。例えば、温度の閾値が高すぎる設定であって、高温となる異常を見逃すのが多い場合には、学習済みモデルM2は、閾値の値を低い値にするように最適化する。このように、学習済みモデルM2は、見逃し、又は、誤検出が少なくなるように閾値を最適化してもよい。
【0225】
以上のように、AIが用いられると、異常を精度良く検出できる。
【0226】
学習済みモデルM2は、提案情報を出力してもよい。提案情報は、異常状態を改善させる対応策を示す情報である。例えば、温度が高いデバイス102は、電源を切る等の対策を提案する。なお、提案する対応策は、事前に入力される。そして、どの対応策を取ると、効果的であるかを学習モデルM1が学習する。したがって、対応策と異常の種類が対応付けできると、学習済みモデルM2は、異常の種類が特定できれば、対応策を提案できる。
【0227】
以上のように、AIが用いられると、異常に対してユーザが素早く対応できる。
【0228】
なお、AIは、学習と実行が完全に分かれていなくともよい。すなわち、実行した結果に基づいて学習済みモデルM2が更に学習してもよい。また、学習と実行は、異なる情報処理装置が行ってもよい。
【0229】
[情報の記憶例]
図30は、マップに関する情報の記憶例を示す図である。例えば、「id」、「tenant_id」、「floor_name」、「map_path」、「map_height」、「map_width」、及び、「created_at」といった情報が記憶される。
【0230】
「id」は、マップで表示するフロアを識別する識別情報である。
【0231】
「tenant_id」は、サービスを利用するユーザを識別する識別情報である。
【0232】
「floor_name」は、マップで表示するフロアの名称を示す情報である。
【0233】
「map_path」は、マップを示すイメージファイルを記憶する記憶領域へのパスを示す情報である。
【0234】
「map_height」は、マップを示すイメージの高さを示す情報である。
【0235】
「map_width」は、マップを示すイメージの幅を示す情報である。
【0236】
「created_at」は、情報が生成された日時を示す情報である。
【0237】
「主キー」は、対応する情報が主キーであるか否かを示す。
【0238】
「型」は、各々の情報の形式等を示す情報である。
【0239】
「サイズ」は、各々の情報の情報量を示す。
【0240】
「Null許可」は、「Null」(情報がない状態である。)を可能にするか否かを示す情報である。
【0241】
「デフォルト値」は、初期値である。
【0242】
「説明」は、各情報の説明である。
【0243】
図31は、デバイスに関する情報の記憶例を示す図である。例えば、「device_id」、「device_name」、「tenant_id」、「device_type」、「serial_id」、「position_x」、「position_y」、「floor_id」、「created_at」及び、「updated_at」といった情報が記憶される。
【0244】
図30と情報名が同一の情報は、同様の情報であるため、説明を省略する。
【0245】
「device_id」は、デバイス102を識別する識別情報である。
【0246】
「device_type」は、デバイス102の種類を示す情報である。
【0247】
「serial_id」は、デバイス102のシリアル番号を示す情報である。
【0248】
「position_x」、及び、「position_y」は、マップ上の座標情報である。
【0249】
「floor_id」は、デバイス102が配置されるフロアの識別情報である。
【0250】
「updated_at」は、情報が更新された日時を示す情報である。
【0251】
なお、記憶する情報は、上述する形式、及び、種類に限られない。すなわち、上述する以外の情報が記憶されてもよい。
【0252】
[機能構成例]
図32は、機能構成例を示す図である。例えば、サーバ10は、操作部10F6、出力部10F2、及び、出力制御部10F3を備える。また、サーバ10は、記憶部10F1、判断部10F4、及び、入力部10F5を更に備えるのが望ましい。また、PC5は、出力部5F1を備えるのが望ましい。
【0253】
記憶部10F1は、状態情報を記憶する記憶手順を行う。例えば、記憶部10F1は、記憶装置10H2等で実現する。
【0254】
出力部10F2は、状態情報、及び、異常状態を出力する出力手順を行う。例えば、出力部10F2は、通信装置10H5等で実現する。
【0255】
出力制御部10F3は、操作部10F6が受け付ける操作に基づいて、状態情報及び異常状態の詳細を出力部10F2に出力させる出力制御手順を行う。例えば、出力制御部10F3は、通信装置10H5等で実現する。
【0256】
判断部10F4は、状態情報、及び、閾値に基づき、デバイス102が異常であるか否かを判断する判断手順を行う。例えば、判断部10F4は、CPU10H1等で実現する。
【0257】
入力部10F5は、位置情報を入力する入力手順を行う。例えば、入力部10F5は、通信装置10H5等で実現する。
【0258】
出力部5F1は、サーバ10による出力制御に基づき、状態情報、及び、異常状態を出力する出力手順を行う。さらに、出力部5F1は、ユーザによる操作に基づき、状態情報の詳細を出力する出力手順を行う。例えば、出力部5F1は、通信装置10H5等で実現する。
【0259】
操作部10F6は、状態情報に関する操作を受け付ける操作手順を行う。例えば、操作部10F6は、通信装置10H5等で実現する。
【0260】
以上のような機能構成であると、例えば、図7のように、状態情報、及び、異常状態が出力されるため、ユーザは、デバイスごとに、異常が生じているデバイス102があるか否か等が容易に把握できる。
【0261】
さらに、図7のように、複数のデバイス102について一覧にして出力されると、デバイス102が複数ある場合でも、ユーザは、容易に各デバイス102を管理できる。
【0262】
また、アイコン等のGUIを用いると、例えば、図9、又は、図17のように、グラフ、又は、マップ等を用いて、状態情報の推移、又は、デバイス102の位置等が出力される。一例として、図9において、デバイスAの温度データ(状態情報の一例)とデバイスAが温度上限ラインを超えていること(異常状態の一例)が出力される。そのため、ユーザは、異常が生じているデバイスの位置、及び、経緯等の詳細を容易に把握できる。
【0263】
マップで位置が出力されると、異常が生じているデバイス102の位置がどこであるかをユーザが容易に把握できる。そのため、ユーザは、異常が生じているデバイス102の場所へ時間をかけずに向かうことができる。
【0264】
[その他の実施形態]
情報処理装置は、複数の装置であってもよい。また、各処理は、複数の情報処理装置を有する情報処理システムによって、冗長、分散、又は、並列に処理されてもよい。
【0265】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現する。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサ、又は、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、又は、その他の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0266】
上記で説明した装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示す例にすぎない。
【0267】
ある実施形態では、第1の装置は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。また、複数のコンピューティングデバイスは、ネットワーク、又は、共有メモリ等を含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0268】
同様に、第2の装置は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0269】
さらに、第1の装置、及び、第2の装置は、上記で説明した処理を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、第2の装置によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、第2の装置によって実行することができる。
【0270】
また、第1の装置と第2の装置の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0271】
本発明は、上記に例示するデバイス管理方法を実現するための処理、又は、上記に示す処理と等価な処理をコンピュータに実行させるデバイス管理方法プログラム(ファームウェア、及び、プログラムに準ずるものを含む。以下単に「プログラム」という。)で実現されてもよい。
【0272】
プログラムは、コンピュータが有する演算装置、制御装置、及び、記憶装置等を協働させて上記に示す処理等をコンピュータに実行させる。すなわち、プログラムは、主記憶装置等にロードされて、演算装置に命令を発して演算を行わせてコンピュータを動作させる。
【0273】
また、プログラムは、コンピュータが読み込み可能な記録媒体、又は、ネットワーク等の電気通信回線を介して提供されてもよい。
【0274】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【0275】
本発明の内容は、例えば、以下のとおりである。
【0276】
<1>ネットワークを介してデバイスと接続するデバイス管理装置は、
前記デバイスの状態を示す状態情報、及び、前記デバイスの異常状態を出力する出力部と、
前記状態情報に関する操作を受け付ける操作部と、
前記操作に基づいて、前記状態情報及び前記異常状態の詳細を前記出力部に出力させる出力制御部と
<2>前記出力制御部は、
前記状態情報に基づき、複数の前記デバイスについて一覧にして出力する
上記<1>に記載のデバイス管理装置である。
【0277】
<3>前記状態情報、及び、閾値に基づき、前記デバイスが異常であるか否かを判断する判断部を更に備え、
前記閾値で定まる範囲に対して、前記状態情報が範囲外である判断されると、
前記出力部は、
前記デバイスが異常であるのを示す異常情報を出力する
上記<1>又は<2>に記載のデバイス管理装置である。
【0278】
<4>前記デバイスの位置を示す位置情報を入力する入力部を更に備え、
前記出力制御部は、
前記位置情報に基づき、マップに前記デバイスの位置を出力する
上記<1>乃至<3>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【0279】
<5>前記出力制御部は、
前記マップを出力させる操作が行われると、前記デバイスが配置された前記マップを出力する
上記<4>に記載のデバイス管理装置である。
【0280】
<6>前記状態情報は、
前記デバイスの温度、湿度、電圧、気圧、照度、及び、電波強度を計測した計測結果である
上記<1>乃至<5>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【0281】
<7>前記状態情報のうち、前記温度、又は、前記電圧が異常状態であり、かつ、前記異常状態が特別条件を満たすと、
前記出力制御部は、
特別な出力先に出力、又は、特別な形式で出力する
上記<6>に記載のデバイス管理装置である。
【0282】
<8>前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが異常状態である、又は、前記デバイスが異常状態となる予兆を推測する
上記<1>乃至<7>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【0283】
<9>前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが前記異常状態であるか否かを判断する閾値を最適化する
上記<1>乃至<8>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【0284】
<10>前記状態情報、及び、前記異常状態を学習データとして学習した学習済みモデルによって、前記デバイスが前記異常状態であると、前記異常状態に対応する提案情報を出力する
上記<1>乃至<9>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【0285】
<11>前記デバイスの状態を示す状態情報を記憶する記憶部を更に備える
上記<1>乃至<10>のいずれかに記載のデバイス管理装置である。
【符号の説明】
【0286】
1 :デバイス管理システム
5 :PC
10 :サーバ
10F1 :記憶部
10F2 :出力部
10F3 :出力制御部
10F4 :判断部
10F5 :入力部
5F1 :出力部
102 :デバイス
104 :センサ
200 :グループ表示
201 :異常状態アイコン
203 :温度状態情報
204 :湿度状態情報
205 :電圧状態情報
206 :気圧状態情報
207 :照度状態情報
208 :電波強度状態情報
209 :異常マーク
210 :不明マーク
211 :日付情報
212 :グラフ表示アイコン
213 :マップ表示アイコン
214 :設定画面表示アイコン
220 :選択GUI
221 :カレンダーGUI
231 :入力ボタン
232 :マップ追加画面
233 :マップイメージ
234 :削除GUI
235 :メニューGUI
236 :マーカ
237 :ホップアップ
238 :指定位置
239 :デバイス選択肢GUI
240 :マーカ削除GUI
241 :デバイス選択プルダウンメニュー
242 :上限温度入力欄
243 :下限温度入力欄
244 :上限湿度入力欄
245 :下限湿度入力欄
246 :エラーメッセージ
300 :管理人
301 :管理人端末
G1 :第1グラフ線
G2 :第2グラフ線
M1 :学習モデル
M2 :学習済みモデル
PN1 :ログイン画面
PN2 :ダッシュボード画面
PN3 :エラー画面
PN4 :ログイン解除画面
PN5 :グラフ画面
PN6 :マップ画面
PN7 :閾値画面
PN8 :サービス利用開始画面
PN9 :再実行画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0287】
【特許文献1】特開2017-162465号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32