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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137501
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】貯蔵装置
(51)【国際特許分類】
   B08B 3/08 20060101AFI20240927BHJP
   B08B 5/00 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
B08B3/08 Z
B08B5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049037
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】320011650
【氏名又は名称】大陽日酸株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】亀岡 崇史
(72)【発明者】
【氏名】向 庸佑
(72)【発明者】
【氏名】渡部 僚馬
(72)【発明者】
【氏名】鹿川 聡太
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
【Fターム(参考)】
3B116AA33
3B116BB62
3B116BB75
3B116BB88
3B116CC03
3B116CC05
3B116CD41
3B201AA33
3B201BB01
3B201BB62
3B201BB75
3B201BB95
3B201BB99
3B201CC11
3B201CC21
3B201CD41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】貯蔵タンクの残留物を精密に除去できる貯蔵装置を提供する。
【解決手段】液体又は固体状態の貯蔵物質を貯蔵する貯蔵タンク2と、溶剤を貯蔵する溶剤タンク3と、前記溶剤タンク3に不活性ガスを供給でき、前記貯蔵タンク2からガスを排出でき、前記溶剤タンク3への前記不活性ガスの供給と前記貯蔵タンク2からのガスの排出とにより前記溶剤タンク3から前記貯蔵タンク2に前記溶剤を供給でき、前記貯蔵タンク2に不活性ガスを供給でき、且つ、前記貯蔵タンク2への前記不活性ガスの供給により前記貯蔵タンク2から前記溶剤を排出できる経路部4と、前記貯蔵タンク2に供給された前記溶剤中の前記貯蔵物質を検出する検出部5とを有する、貯蔵装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体又は固体状態の貯蔵物質を貯蔵する貯蔵タンクと、
溶剤を貯蔵する溶剤タンクと、
前記溶剤タンクに不活性ガスを供給でき、前記貯蔵タンクからガスを排出でき、前記溶剤タンクへの前記不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記溶剤タンクから前記貯蔵タンクに前記溶剤を供給でき、前記貯蔵タンクに不活性ガスを供給でき、且つ、前記貯蔵タンクへの前記不活性ガスの供給により前記貯蔵タンクから前記溶剤を排出できる経路部と、
前記貯蔵タンクに供給された前記溶剤中の前記貯蔵物質を検出する検出部とを有する、貯蔵装置。
【請求項2】
酸性又はアルカリ性の溶液である酸・アルカリ性溶液を貯蔵する酸・アルカリ性溶液タンクを有し、
前記経路部は、前記酸・アルカリ性溶液タンクに不活性ガスを供給でき、前記酸・アルカリ性溶液タンクへの前記不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記酸・アルカリ性溶液タンクから前記貯蔵タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、前記貯蔵タンクへの不活性ガスの供給により前記貯蔵タンクから前記酸・アルカリ性溶液を排出できる、請求項1に記載の貯蔵装置。
【請求項3】
前記経路部は、前記貯蔵タンク内の前記酸・アルカリ性溶液中に不活性ガスを供給できる、請求項2に記載の貯蔵装置。
【請求項4】
前記酸・アルカリ性溶液は、硝酸、クエン酸若しくはフッ酸を含む酸性溶液、又は、アンモニア水を含むアルカリ性溶液である、請求項2に記載の貯蔵装置。
【請求項5】
前記酸・アルカリ性溶液を貯蔵する再利用タンクを有し、
前記経路部は、前記再利用タンクからガスを排出でき、前記貯蔵タンクへの不活性ガスの供給と前記再利用タンクからのガスの排出とにより前記貯蔵タンクから前記再利用タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、前記再利用タンクへの不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記再利用タンクから前記貯蔵タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給できる、請求項2に記載の貯蔵装置。
【請求項6】
前記経路部は、前記貯蔵タンクに脱イオン水を供給でき、且つ、前記貯蔵タンクから前記脱イオン水を排出できる、請求項1に記載の貯蔵装置。
【請求項7】
前記経路部は、前記脱イオン水を前記貯蔵タンクに流通させることができる、請求項6に記載の貯蔵装置。
【請求項8】
前記貯蔵タンクを加熱できる加熱部を有し、
前記経路部は、前記加熱部によって温度が上昇した状態の前記貯蔵タンクに不活性ガスを供給することで前記貯蔵タンクを乾燥させることができる、請求項1に記載の貯蔵装置。
【請求項9】
前記貯蔵物質は、25℃、1気圧で液体又は固体状態となる有機又は無機金属化合物である、請求項1に記載の貯蔵装置。
【請求項10】
前記溶剤は有機化合物である、請求項1に記載の貯蔵装置。
【請求項11】
前記検出部は、pH計、分光計、比色計、超音波計又は質量分析計によって構成される、請求項1に記載の貯蔵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貯蔵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
貯蔵タンクを洗浄する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3381925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液体又は固体状態の貯蔵物質を貯蔵する貯蔵タンクを有する貯蔵装置は、不純物の混入を抑制して貯蔵物質の高純度を保ちつつ貯蔵タンクを繰り返し使用するために、使用後に貯蔵タンクに残留した貯蔵物質の残留物を精密に除去できることが好ましい。
【0005】
そこで本発明の目的は、貯蔵タンクの残留物を精密に除去できる貯蔵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0007】
[1]
液体又は固体状態の貯蔵物質を貯蔵する貯蔵タンクと、
溶剤を貯蔵する溶剤タンクと、
前記溶剤タンクに不活性ガスを供給でき、前記貯蔵タンクからガスを排出でき、前記溶剤タンクへの前記不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記溶剤タンクから前記貯蔵タンクに前記溶剤を供給でき、前記貯蔵タンクに不活性ガスを供給でき、且つ、前記貯蔵タンクへの前記不活性ガスの供給により前記貯蔵タンクから前記溶剤を排出できる経路部と、
前記貯蔵タンクに供給された前記溶剤中の前記貯蔵物質を検出する検出部とを有する、貯蔵装置。
【0008】
[2]
酸性又はアルカリ性の溶液である酸・アルカリ性溶液を貯蔵する酸・アルカリ性溶液タンクを有し、
前記経路部は、前記酸・アルカリ性溶液タンクに不活性ガスを供給でき、前記酸・アルカリ性溶液タンクへの前記不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記酸・アルカリ性溶液タンクから前記貯蔵タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、前記貯蔵タンクへの不活性ガスの供給により前記貯蔵タンクから前記酸・アルカリ性溶液を排出できる、[1]に記載の貯蔵装置。
【0009】
[3]
前記経路部は、前記貯蔵タンク内の前記酸・アルカリ性溶液中に不活性ガスを供給できる、[2]に記載の貯蔵装置。
【0010】
[4]
前記酸・アルカリ性溶液は、硝酸、クエン酸若しくはフッ酸を含む酸性溶液、又は、アンモニア水を含むアルカリ性溶液である、[2]又は[3]に記載の貯蔵装置。
【0011】
[5]
前記酸・アルカリ性溶液を貯蔵する再利用タンクを有し、
前記経路部は、前記再利用タンクからガスを排出でき、前記貯蔵タンクへの不活性ガスの供給と前記再利用タンクからのガスの排出とにより前記貯蔵タンクから前記再利用タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、前記再利用タンクへの不活性ガスの供給と前記貯蔵タンクからのガスの排出とにより前記再利用タンクから前記貯蔵タンクに前記酸・アルカリ性溶液を供給できる、[2]~[4]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【0012】
[6]
前記経路部は、前記貯蔵タンクに脱イオン水を供給でき、且つ、前記貯蔵タンクから前記脱イオン水を排出できる、[1]~[5]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【0013】
[7]
前記経路部は、前記脱イオン水を前記貯蔵タンクに流通させることができる、[6]に記載の貯蔵装置。
【0014】
[8]
前記貯蔵タンクを加熱できる加熱部を有し、
前記経路部は、前記加熱部によって温度が上昇した状態の前記貯蔵タンクに不活性ガスを供給することで前記貯蔵タンクを乾燥させることができる、[1]~[7]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【0015】
[9]
前記貯蔵物質は、25℃、1気圧で液体又は固体状態となる有機又は無機金属化合物である、[1]~[8]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【0016】
[10]
前記溶剤は有機化合物である、[1]~[9]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【0017】
[11]
前記検出部は、pH計、分光計、比色計、超音波計又は質量分析計によって構成される、[1]~[10]の何れか1項に記載の貯蔵装置。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、貯蔵タンクの残留物を精密に除去できる貯蔵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施形態の貯蔵装置における配管の一例を示す模式図である。
図2】本発明の第2実施形態の貯蔵装置における配管の一例を示す模式図である。
図3】本発明の第3実施形態の貯蔵装置における配管の一例を示す模式図である。
図4】本発明の第4実施形態の貯蔵装置における配管の一例を示す模式図である。
図5】本発明の第5実施形態の貯蔵装置を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を例示説明する。
【0021】
図1に示すように、本発明の第1実施形態において貯蔵装置1は、液体又は固体状態の貯蔵物質を貯蔵する貯蔵タンク2と、溶剤を貯蔵する溶剤タンク3と、溶剤タンク3に不活性ガスを供給でき、貯蔵タンク2からガスを排出でき、排出溶剤タンク3への不活性ガスの供給と貯蔵タンク2からのガスの排出とにより溶剤タンク3から貯蔵タンク2に溶剤を供給でき、貯蔵タンク2に不活性ガスを供給でき、且つ、貯蔵タンク2への不活性ガスの供給により貯蔵タンク2から溶剤を排出できる経路部4と、貯蔵タンク2に供給された溶剤中の貯蔵物質を検出する検出部5とを有する。
【0022】
上記構成によれば、溶剤タンク3に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し且つ貯蔵タンク2からガスを排出し、その結果、溶剤タンク3から貯蔵タンク2に溶剤を供給し、貯蔵タンク2に残留した貯蔵物質の残留物を溶剤中に溶解させ、貯蔵タンク2に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し、その結果、貯蔵タンク2から溶剤を排出する溶剤処理工程を行うことができる。また、貯蔵タンク2の残留物が十分に減少するまで溶剤処理工程を繰り返すことができる。その際、貯蔵タンク2に供給された溶剤中の貯蔵物質を検出部5によって検出することで、例えば検出値を閾値と比較することにより、溶剤による貯蔵タンク2の残留物の除去が溶剤処理工程の繰り返しを終了させるのに十分であるか否かを判定することができる。したがって上記構成によれば、貯蔵タンク2の残留物を精密に除去できる貯蔵装置1を実現できる。
【0023】
また上記構成によれば、不活性ガスと溶剤を利用し、空気及び水分との接触を抑制しつつ残留物を処理できる。したがって、貯蔵物質が禁水性及び/又は腐食性を有する場合に特に有効である。貯蔵物質は例えば、半導体プロセスにおける成膜用材料である。経路部4は例えば、密封された配管によって構成される。溶剤処理工程は、経路部4により、貯留タンクに不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し且つ貯留タンクから貯留物質を排出する貯留物質排出工程の後に行うことができる。検出部5は例えば、貯留タンクから溶剤を排出する経路上に設けることができる。
【0024】
図2に示す第2実施形態のように、貯蔵装置1は、酸性又はアルカリ性の溶液である酸・アルカリ性溶液を貯蔵する酸・アルカリ性溶液タンク6を有し、経路部4は、酸・アルカリ性溶液タンク6に不活性ガスを供給でき、酸・アルカリ性溶液タンク6への不活性ガスの供給と貯蔵タンク2からのガスの排出とにより酸・アルカリ性溶液タンク6から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、貯蔵タンク2への不活性ガスの供給により貯蔵タンク2から酸・アルカリ性溶液を排出できる構成としてもよい。
【0025】
上記構成によれば、溶剤処理工程の完了後に、酸・アルカリ性溶液タンク6に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し且つ貯蔵タンク2からガスを排出し、その結果、酸・アルカリ性溶液タンク6から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給し、貯蔵タンク2に残留した貯蔵物質の残留物を酸・アルカリ性溶液中に溶解させ、貯蔵タンク2に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し、その結果、貯蔵タンク2から酸・アルカリ性溶液を排出する酸・アルカリ性溶液洗浄工程を行うことができる。
【0026】
図2に示すように、経路部4は、貯蔵タンク2内の酸・アルカリ性溶液中に不活性ガスを供給できる構成としてもよい。上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液洗浄工程において、貯蔵タンク2内の酸・アルカリ性溶液中に不活性ガスを所定量(例えば0.1~50slm)供給して所定時間(例えば1分以上)に亘って泡立てることにより、酸・アルカリ性溶液による洗浄効果を高めることができる。
【0027】
酸・アルカリ性溶液は、硝酸、クエン酸若しくはフッ酸を含む酸性溶液、又は、アンモニア水を含むアルカリ性溶液である。上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液による洗浄効果を安定して得ることができる。好ましい酸性溶液の濃度は、硝酸:1~55%、クエン酸:1~30%、フッ酸:0.1~5%である。好ましいアルカリ性溶液の濃度は、アンモニア水:1~30%である。
【0028】
図3に示す第3実施形態のように、貯蔵装置1は、酸・アルカリ性溶液を貯蔵する再利用タンク7を有し、経路部4は、再利用タンク7からガスを排出でき、貯蔵タンク2への不活性ガスの供給と再利用タンク7からのガスの排出とにより貯蔵タンク2から再利用タンク7に酸・アルカリ性溶液を供給でき、且つ、再利用タンク7への不活性ガスの供給と貯蔵タンク2からのガスの排出とにより再利用タンク7から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給できる構成としてもよい。
【0029】
上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液洗浄工程の後に、貯蔵タンク2に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し且つ再利用タンク7からガスを排出し、その結果、貯蔵タンク2から再利用タンク7に酸・アルカリ性溶液を供給して貯蔵できる。また、次に酸・アルカリ性溶液洗浄工程を行う代わりに、再利用タンク7に不活性ガスを供給(例えば0.1MPaG以上で、圧送)し、貯蔵タンク2からガスを排出し、その結果、再利用タンク7から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給する酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程を行うことができる。このように上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液の再利用を可能にできる。
【0030】
図3に示すように、貯蔵装置1は、再利用タンク7から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給する経路上に、pH検出部8を有し、経路部4は、pH検出部8の検出結果に応じて、酸・アルカリ性溶液を貯蔵タンク2に供給するか否か(例えば貯蔵タンク2に供給せずに廃棄し、代わりに酸・アルカリ性溶液タンク6から貯蔵タンク2に酸・アルカリ性溶液を供給する)を選択できる構成としてもよい。上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液が再利用に不適切なほど汚染した場合に再利用されることを回避できる。
【0031】
経路部4は、貯蔵タンク2に酸性溶液を供給できる構成としてもよい。上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液洗浄工程(又は酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程)の後に、貯蔵タンク2からガスを排出し且つ貯蔵タンク2に酸性溶液を供給し、貯蔵タンク2中で所定時間(例えば1分以上)保持することで貯蔵タンク2の内面を不働態化する不働態化処理工程を行うことができる。不働態化処理により、貯蔵タンク2の腐食を抑制できる。この場合、酸・アルカリ性溶液タンク6に貯蔵する酸・アルカリ性溶液を、不働態化処理にも適する酸性溶液とすることで、貯蔵装置1の構成を簡単にできる。
【0032】
図4に示す第4実施形態のように、経路部4は、貯蔵タンク2に脱イオン水を供給でき、且つ、貯蔵タンク2から脱イオン水を排出できる構成としてもよい。
【0033】
上記構成によれば、酸・アルカリ性溶液洗浄工程の後(第3実施形態の構成を組み合わせ、酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程も行い得る構成とする場合には、酸・アルカリ性溶液洗浄工程又は酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程の後)又は不働態化処理工程の後、或いは、酸・アルカリ性溶液洗浄工程(又は酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程)を行わない場合(第1実施形態のように酸・アルカリ性溶液洗浄工程を行わない構成を組み合わせてもよい)には溶剤処理工程の後に、貯蔵タンク2に脱イオン水を供給し、貯蔵タンク2に残留した貯蔵物質の残留物を脱イオン水中に溶解させ、貯蔵タンク2から脱イオン水を排出する脱イオン水処理工程を行うことができる。
【0034】
図4に示すように、貯蔵装置1は、貯蔵タンク2に供給された脱イオン水の比抵抗値を検出する比抵抗値検出部9を有する構成としてもよい。上記構成によれば、比抵抗値検出部9の検出結果に応じて、脱イオン水処理工程を終了できる。比抵抗値検出部9は例えば、比抵抗計によって構成される。この場合、例えば18MΩ・cm以下の脱イオン水を使用し、検出結果が例えば15MΩ・cm以上となったときに脱イオン水処理工程を終了できる。比抵抗値検出部9は例えば、貯留タンクから脱イオン水を排出する経路上に設けることができる。比抵抗値検出部9に代えて、貯蔵タンク2に供給された脱イオン水の導電率を検出する導電率検出部を設けてもよい。導電率検出部は例えば、導電率計によって構成される。
【0035】
図4に示すように、経路部4は、脱イオン水を貯蔵タンク2に流通(例えば、0.1~10L/minで60分以上)させることができる構成としてもよい。上記構成によれば、脱イオン水処理工程を効率的に行うことができる。
【0036】
図4に示すように、貯蔵装置1は、貯蔵タンク2に供給された脱イオン水中の貯蔵物質を検出する脱イオン水中貯蔵物質検出部10を有する構成としてもよい。上記構成によれば、脱イオン水中貯蔵物質検出部10の検出結果に応じて、脱イオン水処理工程を終了できる。脱イオン水中貯蔵物質検出部10は例えば、液中パーティクルカウンタによって構成される。この場合、検出結果が例えば10個/L以下となったときに脱イオン水処理工程を終了できる。脱イオン水中貯蔵物質検出部10は例えば、貯留タンクから脱イオン水を排出する経路上に設けることができる。
【0037】
貯蔵装置1は、図5に示すように、貯蔵タンク2を加熱できる加熱部11を有し、経路部4は、加熱部11によって温度が上昇した状態の貯蔵タンク2に不活性ガスを供給することで貯蔵タンク2を乾燥させることができる構成(第5実施形態)としてもよい。上記構成によれば、溶剤処理工程、酸・アルカリ性溶液洗浄工程(又は酸・アルカリ性溶液再利用洗浄工程)、不働態化処理工程又は脱イオン水処理工程の後に、加熱部11によって温度が上昇した状態の貯蔵タンク2に不活性ガスを供給することで貯蔵タンク2を乾燥させる乾燥工程を行うことができる。したがって上記構成によれば、貯蔵タンク2の残留物のより一層精密な除去を実現できる。
【0038】
第5実施形態は、前述した第1実施形態から第4実施形態の何れかに組み合わせた構成とできる。加熱部11を貯蔵タンク2に対して予め設置してもよいし、別の箇所に設置しておき、適切なタイミングで貯蔵タンク2を加熱部11まで移動するように構成してもよい。加熱部11は例えば恒温槽によって構成される。
【0039】
乾燥工程は例えば、不活性ガスの流量を0.1~10slmとし、処理時間を60分以上とし、貯蔵タンク2内温度を室温から150℃までとする条件下で行うことができる。
【0040】
図5に示すように、貯蔵装置1は、貯蔵タンク2に供給された不活性ガスの露点を検出する露点検出部12を有する構成としてもよい。上記構成によれば、貯蔵タンク2に供給された不活性ガスの露点を露点検出部12によって検出することで、例えば検出値を閾値と比較することにより、貯蔵タンク2の乾燥状態が乾燥工程を終了させるのに十分であるか否かを判定することができる。乾燥工程の終了は、例えば、露点が-76℃以下にまで達したか否かで判定できる。露点検出部12は例えば露点計によって構成される。露点検出部12は例えば、貯留タンクから不活性ガスを排出する経路上に設けることができる。
【0041】
図5に示すように、貯蔵装置1は、貯蔵タンク2に供給された不活性ガス中の貯蔵物質を検出する不活性ガス中貯蔵物質検出部13を有する構成としてもよい。上記構成によれば、不活性ガス中貯蔵物質検出部13の検出結果に応じて、乾燥工程を終了できる。不活性ガス中貯蔵物質検出部13は例えば、気中パーティクルカウンタによって構成される。この場合、検出結果が例えば10個/L以下となったときに乾燥工程を終了できる。不活性ガス中貯蔵物質検出部13は例えば、貯留タンクから不活性ガスを排出する経路上に設けることができる。
【0042】
貯蔵物質は例えば、25℃、1気圧で液体又は固体状態となる有機又は無機金属化合物である。上記構成によれば、貯蔵タンク2の残留物を安定して精密に除去できる。
【0043】
溶剤は例えば、有機化合物(有機溶剤)である。上記構成によれば、貯蔵タンク2の残留物を安定して精密に除去できる。有機溶剤は、各種プロセスガスを含め特に限定されず、広く工業的に用いられる溶剤、例えば、オクタン等の有機溶剤、フロン系や塩素系の有機溶剤等であってもよい。有機溶剤は、一般に常温(20~30℃)常圧(0.1MPa)で液体であるが、本願では、加圧条件下或いは低温条件下において液化された溶剤であってもよい。有機溶剤は、例えば、飽和炭化水素(例えばn-ヘキサン、n-オクタン等)、環状飽和炭化水素(例えばシクロヘキサン等)、ケトン(例えばアセトン等)、エステル(例えば酢酸エチル等)、芳香族化合物(例えばベンゼン、トルエン等)、環状エーテル化合物(例えばテトラヒドロフラン:THF等)、複素環式化合物(例えばピリジン、ピペリジン等)、酢酸、塩素化炭化水素(例えばジクロロメタン、クロロホルム等)、アミン化合物(例えばトリエチルアミン、エチレンジアミン等)、アルコール(例えばメタノール、エタノール等)である。
【0044】
検出部5は例えば、pH計、分光計、比色計、超音波計又は質量分析計によって構成される。上記構成によれば、溶剤処理工程の繰り返しを終了させるタイミングを安定して適切に決定することができる。pH計を使用する場合、検出結果が例えば溶剤のブランク値に到達したときに溶剤処理工程の繰り返しを終了できる。
【0045】
貯蔵装置1は、貯蔵タンク2内の貯蔵物質の量を検出する貯蔵物質量検出部(不図示)を有する構成としてもよい。貯蔵物質量検出部は例えば、貯蔵物質を貯蔵している状態の貯蔵タンク2の重量を測定する重量計、又は、貯蔵タンク2内の液状の貯蔵物質の液面レベルを測定する液面計によって構成される。液面計は例えば、貯蔵タンク2の上部と底部とに接続される透明性を有するチューブ内の液面レベルを測定する液面レベルセンサ(近接センサ)によって構成される。
【0046】
図1において、経路部4は、上流から下流に向けて弁14、圧力計15、流量制御装置16(例えばマスフローコントローラ)をこの順に有する不活性ガス供給共通経路17と、不活性ガス供給共通経路17の下流端から貯留タンク内の上部まで伸びる第1経路18と、不活性ガス供給共通経路17の下流端から溶剤タンク3内の上部まで伸びる第2経路19と、貯蔵タンク2内の下部から貯留タンクの外部まで伸びる第3経路20と、溶剤タンク3内の下部から貯留タンクの外部まで伸びる第4経路21と、第1経路18と第2経路19とにそれぞれ接続する排気経路22と、第3経路20に接続する排液経路23とを有する。溶剤は、溶剤タンク3から第4経路21と第3経路20とを通って貯留タンクへ供給でき、第3経路20と排液経路23とを通って貯留タンクから排出できる。
【0047】
図2において、経路部4は、図1の構成に加えて、不活性ガス供給共通経路17の下流端から酸・アルカリ性溶液タンク6内の上部まで伸びる第5経路24と、酸・アルカリ性溶液タンク6内の下部から酸・アルカリ性溶液タンク6の外部まで伸びる第6経路25とを有し、排気経路22は第5経路24にも接続する。酸・アルカリ性溶液は、酸・アルカリ性溶液タンク6から第6経路25と第3経路20とを通って貯留タンクへ供給でき、第3経路20と排液経路23とを通って貯留タンクから排出できる。
【0048】
図3において、経路部4は、図2の構成に加えて、不活性ガス供給共通経路17の下流端から再利用タンク7内の上部まで伸びる第7経路26と、再利用タンク7内の上部から再利用タンク7の外部まで伸びる第8経路27と、再利用タンク7内の下部から再利用タンク7の外部まで伸びる第9経路28とを有し、排気経路22は第7経路26にも接続し、第9経路28は液体フィルタ29とpH検出部8を有する。酸・アルカリ性溶液は、貯留タンクから第3経路20と第8経路27とを通って再利用タンク7へ供給できる。また酸・アルカリ性溶液は、第9経路28と第3経路20とを通って再利用タンク7から貯留タンクへ供給でき、酸・アルカリ性溶液が再利用に不適切なほど汚染した場合に第9経路28と排液経路23とを通って再利用タンク7から排出できる。
【0049】
図4において、経路部4は、図2の構成に加えて、第3経路20に脱イオン水を供給できる脱イオン水供給経路30と、第1経路18に接続し脱イオン水を排出できる脱イオン水排出経路31とを有する。脱イオン水排出経路31は、検出部5、脱イオン水中貯蔵物質検出部10、比抵抗値検出部9及び流量計32を有する。
【0050】
図5において、経路部4は、第3経路20に接続する不活性ガス供給第1経路33と、排気経路22に接続する不活性ガス供給第2経路34とを有し、不活性ガス供給第1経路33は上流から下流に向けて流量制御装置16、弁14、圧力計15をこの順に有し、不活性ガス供給第2経路34は上流から下流に向けて流量制御装置16、弁14をこの順に有し、排気経路22は露点検出部12と不活性ガス中貯蔵物質検出部13とを有する。不活性ガスは、不活性ガス供給第1経路33、第3経路20、貯蔵タンク2内、第2経路19、排気経路22をこの順に流れることができる。不活性ガス供給第2経路34から排気経路22に不活性ガスを適宜供給できる。
【0051】
本発明は前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【実施例0052】
(比較例1)
比較例1として、以下の貯蔵物質及び溶剤を用いて実験を行った。
貯蔵物質(禁水性液体):ビスジエチルアミノシラン(貯蔵タンク容量:1L)
溶剤:ノルマルヘキサン
[実験方法]ドラフト内にて貯蔵タンクを開放し、ノルマルヘキサンによるかけ洗いを行った。
[実験条件]大気開放での溶剤処理
[実験結果]溶剤かけ洗い10回目においてもpHはフルスケールの20を超えており、ノルマルヘキサンのブランク値であるpH=5に到達しなかった。また、貯蔵タンク内にビスジエチルアミノシランの加水分解物と思われる固形物が付着していた。
【0053】
(実施例1)
実施例1として、以下の貯蔵物質、溶剤及び酸性溶液を用いて実験を行った。
貯蔵物質(禁水性液体):ビスジエチルアミノシラン(貯蔵タンク容量:1L)
溶剤:ノルマルヘキサン
酸溶液:25%クエン酸
[実験1-1:溶剤処理工程]
[実験方法]図1に示す貯蔵装置において容量1Lの貯蔵タンクにビスジエチルアミンを充填し、排出した後、溶剤(ノルマルヘキサン)による溶剤処理工程を実施した。
[実験条件]圧送用不活性ガス:N、圧送圧力:0.1MPaG、保持時間:1分
[実験結果]溶剤処理工程3回目で溶剤のブランク値に到達した。具体的には、ノルマルヘキサンのpH5.0に対し、測定されたpHは処理1回目で20以上、処理2回目で8.3、処理3回目で5.3であった。
【0054】
実験1-1を実施後に実験1-2を行った。
[実験1-2:酸・アルカリ性溶液洗浄工程、不働態化処理工程]
[実験方法]溶剤処理工程の後、酸性溶液(25%クエン酸)による酸・アルカリ性溶液洗浄工程(泡立て有り)、不働態化処理工程を実施した。
[実験条件](1) 25%クエン酸導入後の泡立て(バブリング)条件
不活性ガス:N、ガス流量:10slm、圧送圧力:0.1MPaG、
バブリング時間:5分
(2) 25%クエン酸不働態化処理条件
25%クエン酸導入後の保持時間:1時間
[実験結果]貯蔵タンク内に反応性残留物は確認されなかった。処理前後でのX線光電子分光(XPS)による表面の組成分析を実施した結果を示す。不働態化処理工程の後にクロム酸化膜リッチな不働態膜が観察された。
【表1】
【0055】
実験1-1、1-2を実施後に実験1-3を実施した。
[実験1-3:脱イオン水処理工程(流通)]
[実験方法]不働態化処理工程の後に脱イオン水処理工程(流通)を実施した。
[実験条件]脱イオン水:18MΩ・cm、流量:0.5L/min、圧力:大気圧
[実験結果]処理前後での比抵抗値及び金属不純物濃度(測定法:誘導結合プラズマ質量分析法、ICP-MS)を分析した結果を示す。通水処理5時間後に比抵抗値が脱イオン水レベル(≧15MΩ・cm)に到達しており、金属不純物による貯蔵タンク内の汚染は確認されなかった。また、液中の0.1μm以上のパーティクル数は5個/Lであった。
比抵抗値(MΩ・cm) 処理前:0.01
処理(5時間)後:17
【表2】
【0056】
実験1-1、1-2、1-3を実施後に実験1-4を実施した。
[実験1-4:乾燥工程]
[実験方法]脱イオン水処理工程(流通)の後に乾燥工程を実施した。
[実験条件]不活性ガス:N、ガス流量:10slm、圧送圧力:0.1MPaG
[実験結果]乾燥前後での露点を分析した結果を示す。乾燥3時間後に露点が-80℃に到達した。また、気中の0.1μm以上のパーティクル数は1個/Lであった。
露点 乾燥1時間後:-30℃
乾燥3時間後:-80℃
【0057】
(比較例2)
比較例2として、以下の貯蔵物質及び溶剤を用いて実験を行った。
貯蔵物質(腐食性固体):モリブデン(VI)ジクロリドジオキシド(貯蔵タンク容量:1L)
溶剤:テトラヒドロフラン
[実験方法]ドラフト内にて貯蔵タンクを開放し、テトラヒドロフランによるかけ洗いを行った。その後、18MΩ・cmの脱イオン水で貯蔵タンク内を通水処理した。
[実験条件]大気開放での溶剤処理
脱イオン水:18MΩ・cm、流量:0.5L/min、圧力:大気圧
[実験結果]溶剤かけ洗い10回目においてもpHは4.2であり、テトラヒドロフランのブランク値であるpH=8.1に到達しなかった。また、貯蔵タンク内にモリブデン(VI)ジクロリドジオキシドの加水分解物と思われる固形物が付着していた。その後の脱イオン水による通水工程でも固形物は除去できず、24時間経過後の比抵抗値は1MΩ・cmであった。
【0058】
(実施例2)
実施例2として、以下の貯蔵物質、溶剤及び酸性溶液を用いて実験を行った。
腐食性固体材料:モリブデン(VI)ジクロリドジオキシド(貯蔵タンク容量:1L)
溶剤:テトラヒドロフラン
[実験2-1:溶剤処理工程]
[実験方法]図1に示す貯蔵装置において容量1Lの貯蔵タンクにモリブデン(VI)ジクロリドジオキシドを充填し、排出した後、溶剤(テトラヒドロフラン)による溶剤処理工程を実施した。
[実験条件]圧送用不活性ガス:N、圧送圧力:0.1MPaG、保持時間:1分
[実験結果]溶剤処理工程3回目で溶剤のブランク値に到達した。具体的には、テトラヒドロフランのpH8.1に対し、測定されたpHは処理1回目で0.4、処理2回目で6.9、処理3回目で8.0であった。
【0059】
実験2-1を実施後に実験2-2を行った。
[実験2-2:脱イオン水処理工程(流通)]
[実験方法]溶剤処理工程の後に脱イオン水処理工程(流通)を実施した。
[実験条件]脱イオン水:18MΩ・cm、流量:0.5L/min、圧力:大気圧
[実験結果]処理前後での比抵抗値及び金属不純物濃度(測定法:誘導結合プラズマ質量分析法、ICP-MS)を分析した結果を示す。処理5時間後に比抵抗値が脱イオン水レベル(≧15MΩ・cm)に到達しており、金属不純物による貯蔵タンク内の汚染は確認されなかった。また、液中の0.1μm以上のパーティクル数は3個/Lであった。
比抵抗値(MΩ・cm) 処理前:0.01
処理(5時間)後:17
【表3】
【0060】
実験2-1、2-2を実施後に実験2-3を行った。
[実験2-3:乾燥工程]
[実験方法]脱イオン水処理工程(流通)の後に乾燥工程を実施した。
[実験条件]不活性ガス:N、ガス流量:10slm、圧力:0.1MPaG
[実験結果]乾燥前後での露点を分析した結果を示す。乾燥3時間後に露点が-80℃に到達した。また、気中の0.1μm以上のパーティクル数は1個/Lであった。
露点 乾燥1時間後:-33℃
乾燥3時間後:-80℃
【符号の説明】
【0061】
1 貯蔵装置
2 貯蔵タンク
3 溶剤タンク
4 経路部
5 検出部
6 酸・アルカリ性溶液タンク
7 再利用タンク
8 pH検出部
9 比抵抗値検出部
10 脱イオン水中貯蔵物質検出部
11 加熱部
12 露点検出部
13 不活性ガス中貯蔵物質検出部
14 弁
15 圧力計
16 流量制御装置
17 不活性ガス供給共通経路
18 第1経路
19 第2経路
20 第3経路
21 第4経路
22 排気経路
23 排液経路
24 第5経路
25 第6経路
26 第7経路
27 第8経路
28 第9経路
29 液体フィルタ
30 脱イオン水供給経路
31 脱イオン水排出経路
32 流量計
33 不活性ガス供給第1経路
34 不活性ガス供給第2経路
図1
図2
図3
図4
図5