(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137658
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】貫通電極を有する半導体素子
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240927BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023201179
(22)【出願日】2023-11-29
(31)【優先権主張番号】10-2023-0037886
(32)【優先日】2023-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カン チャン ウ
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP32
5F083EP76
5F083ER21
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA02
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
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5F083JA37
5F083JA38
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5F083JA40
5F083JA56
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083PR40
5F083ZA01
5F101BA46
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】高集積化に有利な半導体素子及びその形成方法を提供する。
【解決手段】半導体素子は、交互に積層された複数の層間絶縁層33、44及び複数の水平配線層37、48、複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体79並びに複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層を貫通し、複数の水平配線層に接続された複数の貫通電極81~86を有する積層構造体ST1、ST2と、積層構造体ST2の下部に配置され、第1の貫通電極81に接続される下部パストランジスタ151~154を有する第1の論理構造体W1と、積層構造体ST1の上部に配置され、第2の貫通電極82に接続される上部パストランジスタ251~254を有する第2の論理構造体W2と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体;
前記積層構造体の下部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された第1の下部パストランジスタを有する第1の論理構造体;及び
前記積層構造体の上部に配置され、前記第2の貫通電極に接続された第1の上部パストランジスタを有する第2の論理構造体を含む半導体素子。
【請求項2】
前記第1及び第2の貫通電極の各々は、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を完全に貫通する、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第1及び第2の貫通電極の上端は、実質的に同じ平面をなす、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記第1の下部パストランジスタのソース/ドレイン領域のうちの一つは、前記第1の貫通電極の下端に接続され、
前記第1の上部パストランジスタのソース/ドレイン領域のうちの一つは、前記第2の貫通電極の上端に接続されている、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記第1の下部パストランジスタ及び前記第1の上部パストランジスタに接続されたブロック選択回路をさらに含む、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する第3の貫通電極をさらに含み、
前記ブロック選択回路は、前記第3の貫通電極を介して、前記第1の下部パストランジスタ及び前記第1の上部パストランジスタに電気的に接続されている、請求項5に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記ブロック選択回路は、ブロック選択トランジスタを含み、
前記第1の論理構造体及び前記第2の論理構造体のうち少なくとも1つは、前記ブロック選択トランジスタを含む、請求項6に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記ブロック選択トランジスタのソース/ドレイン領域のうちの一つは、前記第3の貫通電極を介して、前記第1の下部パストランジスタ及び前記第1の上部パストランジスタのゲート電極に電気的に接続されている、請求項7に記載の半導体素子。
【請求項9】
前記積層構造体内の第4及び第5の貫通電極;
前記第1の論理構造体内に配置され、前記第4の貫通電極に接続された第2の下部パストランジスタ;及び
前記第2の論理構造体内に配置され、前記第5の貫通電極に接続された第2の上部パストランジスタをさらに含み、
前記積層構造体は、第1のセル領域、第2のセル領域、及び前記第1のセル領域と前記第2のセル領域との間の接続領域を含み、
前記複数のチャネル構造体は、前記第1のセル領域及び前記第2のセル領域内に配置され、
前記第1、第2、第4及び第5の貫通電極は、前記接続領域内に配置され、
前記複数の水平配線層は、前記第2及び第5の貫通電極に接続された第1のワード線と、前記第1及び第4の貫通電極に接続された第2のワード線とを含み、
前記第1の貫通電極と前記第1のセル領域との間の間隔は、前記第4の貫通電極と前記第の2セル領域との間の間隔と実質的に等しく、
前記第2の貫通電極と前記第1のセル領域との間の間隔は、前記第5の貫通電極と前記第2のセル領域との間の間隔と実質的に等しい、請求項1に記載の半導体素子。
【請求項10】
交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体;
前記積層構造体の下部に接合(bonding)され、前記第1の貫通電極に接続された第1の下部パストランジスタを有する第1の論理構造体;及び
前記積層構造体の上部に接合され、前記第2の貫通電極に接続された第1の上部パストランジスタを有する第2の論理構造体を含む半導体素子。
【請求項11】
前記積層構造体と前記第1の論理構造体との間に形成された第1のインターフェース(interface);及び
前記積層構造体と前記第2の論理構造体との間に形成された第2のインターフェースをさらに含む、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項12】
前記第1の論理構造体は、前記第1のインターフェースに隣接し、前記第1の下部パストランジスタに接続された第1の接合パッドをさらに含み、
前記第2の論理構造体は、前記第2のインターフェースに隣接し、前記第1の上部パストランジスタに接続された第2の接合パッドをさらに含み、
前記積層構造体は、前記第1のインターフェースに隣接し、前記第1の貫通電極に接続された下部接合パッドと、前記第2のインターフェースに隣接し、前記第2の貫通電極に接続された上部接合パッドとをさらに含み、
前記下部接合パッドは、直接に前記第1の接合パッド上に接触し、前記第2の接合パッドは、直接に前記上部接合パッド上に接触している、請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記積層構造体は、第3及び第4の貫通電極をさらに含み、
前記第1の論理構造体は、前記第3の貫通電極に接続された第2の下部パストランジスタをさらに含み、
前記第2の論理構造体は、前記第4の貫通電極に接続された第2の上部パストランジスタをさらに含む、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記複数の層間絶縁層は、複数の第1の層間絶縁層及び複数の第2の層間絶縁層を含み、
前記複数の水平配線層は、複数の第1の水平配線層及び複数の第2の水平配線層を含み、
前記積層構造体は、
交互に積層された前記複数の第1の層間絶縁層及び前記複数の第1の水平配線層を有する第1の積層構造体;及び
前記第1の積層構造体上に配置され、交互に積層された前記複数の第2の層間絶縁層及び前記複数の第2の水平配線層を有する第2の積層構造体を含み、
前記第1及び第2の貫通電極の各々は、前記複数の第1の水平配線層のうち互いに隣接する一対のうち、互いに異なる1つに接続され、
前記第3及び第4の貫通電極の各々は、前記複数の第2の水平配線層のうち互いに隣接する一対のうち、互いに異なる1つに接続されている、請求項13に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記積層構造体は、前記積層構造体上に配置され、前記複数のチャネル構造体に接触された共通ソース線をさらに含む、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項16】
前記第1及び第2の貫通電極の上端は、前記共通ソース線の下面と実質的に同一の平面をなす、請求項15に記載の半導体素子。
【請求項17】
前記第1の論理構造体は、第1の基板をさらに含み、前記第1の下部パストランジスタは、前記第1の基板と前記積層構造体との間に配置され、
前記第2の論理構造体は、第2の基板をさらに含み、前記第1の上部パストランジスタは、前記第2の基板と前記積層構造体との間に配置されている、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項18】
前記第1の論理構造体は、前記複数のチャネル構造体に接続されたページバッファ回路をさらに含む、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項19】
前記積層構造体は、
前記第1及び第2の貫通電極の側面を囲む複数のコンタクトスペーサ;及び
前記複数の水平配線層に接続された複数の接続パッドをさらに含み、
前記複数の接続パッドのうちの1つは、前記複数のコンタクトスペーサのうちの1つを貫通して、前記第1の貫通電極の側面に直接接触している、請求項10に記載の半導体素子。
【請求項20】
交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体;
前記積層構造体の下部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された第1の下部パストランジスタと、前記第2の貫通電極に接続された第2の下部パストランジスタとを有する第1の論理構造体;及び
前記積層構造体の上部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された第1の上部パストランジスタと、前記第2の貫通電極に接続された第2の上部パストランジスタとを有する第2の論理構造体を含む半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
貫通電極を有する半導体素子及びその形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の軽薄短小化の必要に応じて、積層構造体を用いる技術が研究されている。積層構造体内に、複数のメモリセルを三次元的に配置することができる。複数のメモリセルは、論理回路に接続することができる。論理回路は、複数のメモリセルに対する消去(又は初期化)、書き込み及び読み出し動作を制御することができる。
【0003】
積層構造体内の電極層の層数が増加するにつれて、メモリセルの数は、増加することがある。メモリセルの数の増加に起因して、論理回路の構成に要する能動/受動素子の数も増加することがある。能動/受動素子の数の増加は、半導体素子の高集積化に障害となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、高集積化に有利な半導体素子及びその形成方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態による半導体素子は、交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体を含むことができる。前記積層構造体の下部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された下部パストランジスタを有する第1の論理構造体を提供することができる。前記積層構造体の上部に配置され、前記第2の貫通電極に接続された上部パストランジスタを有する第2の論理構造体を提供することができる。
【0006】
本発明の一実施形態による半導体素子は、交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体を含むことができる。前記積層構造体の下部に接合(bonding)され、前記第1の貫通電極に接続された第1の下部パストランジスタを有する第1の論理構造体を提供することができる。前記積層構造体の上部に接合され、前記第2の貫通電極に接続された第1の上部パストランジスタを有する第2の論理構造体を提供することができる。
【0007】
本発明の一実施形態による半導体素子は、交互に積層された複数の層間絶縁層及び複数の水平配線層、前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通する複数のチャネル構造体、並びに前記複数の層間絶縁層及び前記複数の水平配線層を貫通し、前記複数の水平配線層に接続された第1及び第2の貫通電極を有する積層構造体を含むことができる。前記積層構造体の下部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された第1の下部パストランジスタと、前記第2の貫通電極に接続された第2の下部パストランジスタとを有する第1の論理構造体を提供することができる。前記積層構造体の上部に配置され、前記第1の貫通電極に接続された第1の上部パストランジスタと、前記第2の貫通電極に接続された第2の上部パストランジスタとを有する第2の論理構造体を提供することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、第1の論理構造体と第2の論理構造体との間に接合された積層構造体を提供することができる。積層構造体は、複数の水平配線層に接続された複数の貫通電極を含むことができる。複数の下部パストランジスタ及び複数の上部パストランジスタは、第1の論理構造体及び第2の論理構造体内に分散配置されてもよい。第1の論理構造体内に配置された複数の下部パストランジスタのそれぞれは、複数の貫通電極のうち対応する1つの下端に接続されてもよい。第2の論理構造体内に配置された複数の上部パストランジスタのそれぞれは、複数の貫通電極のうち対応する他の1つの上端に接続されてもよい。第1の論理構造体、第2の論理構造体、及び積層構造体内の配線密度を低減することができる。高集積化に有利で優れた電気的特性を有する半導体素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図2】
図1の一部構成を説明するための部分図である。
【
図3】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図4】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図5】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図7】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図8】本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図である。
【
図9】
図8の一部構成を説明するための部分図である。
【
図10】本発明の実施形態による半導体素子を説明するためのレイアウトである。
【
図16】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図17】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図18】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図19】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図20】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図21】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図22】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図23】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図24】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図25】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図26】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図27】本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【
図28】本発明の実施形態によるストレージ装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、
図3~
図8は、本発明の実施形態による半導体素子を説明するための断面図であり、
図2は、
図1の一部構成を説明するための部分図であり、
図9は、
図8の一部構成を説明するための部分図であり、
図10は、本発明の実施形態による半導体素子を説明するためのレイアウトである。
図11~
図13は、
図1の一部80を示す部分図であり、
図14及び
図15は、
図1の一部70を示す部分図である。本発明の一実施形態による半導体素子は、VNANDなどの3次元フラッシュメモリを含むことができる。本発明の一実施形態による半導体素子は、シェアドスリム(Shared Slim)構造を含むことができる。
【0011】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施形態による半導体素子は、第1の論理構造体W1、積層構造体ST、及び第2の論理構造体W2を含むことができる。積層構造体STは、セル領域CAR及び接続領域EXTを含むことができる。積層構造体STは、第1の論理構造体W1上に接合(bonding)されてもよい。第2の論理構造体W2は、積層構造体ST上に接合されてもよい。第1の論理構造体W1と積層構造体STとの間に、第1のインターフェース(interface)IF1を、積層構造体STと第2の論理構造体W2との間には、第2のインターフェースIF2を形成することができる。一実施形態では、接続領域EXTは、スリム(Slim)又はスリム領域と呼ばれることがある。第1の方向FD及び第2の方向VDを定義することができる。第1の方向FDは、第1及び第2の基板121、221の上面及び下面と平行であってもよい。第2の方向VDは、第1の方向FDと交差することができる。第2の方向VDは、第1及び第2の基板121、221の上面及び下面に垂直してもよい。
【0012】
第1の論理構造体W1は、第1の基板121、下部素子分離層123、下部絶縁層125、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158、複数の下部配線161、及び複数の第1の接合パッド184を含むことができる。第2の論理構造体W2は、第2の基板221、上部素子分離層223、上部絶縁層225、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286を含むことができる。
【0013】
積層構造体STは、第1の積層構造体ST1、第2の積層構造体ST2、第1の絶縁層52、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、共通ソース線61、ソース絶縁層62、第2の絶縁層64、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数のチャネル構造体79、複数のコンタクトスペーサ80S、及び複数の貫通電極81、82、83、84、85、86を含むことができる。一実施形態では、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、10:1以上のアスペクト比を有するHARC(High Aspect Ratio Contact)であってもよい。
【0014】
第1の積層構造体ST1は、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1の水平配線層37、複数の接続パッドRP、及び第1の埋め込み絶縁層39を含むことができる。複数の第1の層間絶縁層33と複数の第1の水平配線層37とは、交互に積層することができる。第1の積層構造体ST1は、第2の積層構造体ST2と第2のインターフェースIF2との間に配置されてもよい。
【0015】
第2の積層構造体ST2は、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2の水平配線層48、複数の接続パッドRP、第2の埋め込み絶縁層49、及び複数のドレインプラグ78を含むことができる。複数の第2の層間絶縁層44と複数の第2の水平配線層48とは、交互に積層することができる。第2の積層構造体ST2は、第1の積層構造体ST1と第1のインターフェースIF1との間に配置されてもよい。
【0016】
複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158は、第1の基板121と積層構造体STとの間に配置することができる。複数の第1の接合パッド184のそれぞれは、複数の下部配線161を介して、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158のうち対応する1つに接続することができる。複数の下部接合パッド54のそれぞれは、複数の第1の中間配線53を介して、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86及び複数のチャネル構造体79のうち対応する1つに選択的に接続できる。複数の第1の接合パッド184及び複数の下部接合パッド54は、第1のインターフェースIF1に隣接して配置することができる。複数の下部接合パッド54は、複数の第1の接合パッド184上に直接接触されてもよい。
【0017】
複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256は、第2の基板221と積層構造体STとの間に配置することができる。複数の上部接合パッド66のそれぞれは、複数の第2の中間配線65を介して、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のうち対応する1つに選択的に接続することができる。複数の第2の接合パッド286のそれぞれは、複数の上部配線261を介して、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のうち対応する1つに接続することができる。複数の上部接合パッド66及び複数の第2の接合パッド286は、第2のインターフェースIF2に隣接して配置することができる。複数の第2の接合パッド286は、直接的に複数の上部接合パッド66に接触されてもよい。
【0018】
複数の貫通電極81、82、83、84、85、86はそれぞれ、接続領域EXT内に第2の方向VDに延びることができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、互いに離隔されてもよい。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、第1の積層構造体ST1及び第2の積層構造体ST2を第2の方向VDに完全に貫通することができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86の各々は、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の層間絶縁層44、及び複数の第2の水平配線層48を完全に貫通することができる。複数のコンタクトスペーサ80Sはそれぞれ、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86の側面を囲むことができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86、複数のコンタクトスペーサ80S、複数のチャネル構造体79、及び複数の第1の層間絶縁層33の最上端は、実質的に同じ平面を成すことができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86及び複数のコンタクトスペーサ80Sの最下端は、実質的に同じ平面を成すことができる。
【0019】
複数のチャネル構造体79はそれぞれ、セル領域CAR内に第2の方向VDに延びることができる。複数のチャネル構造体79はそれぞれ、第1の積層構造体ST1及び第2の積層構造体ST2を第2の方向VDに完全に貫通することができる。複数のチャネル構造体79はそれぞれ、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の層間絶縁層44、及び複数の第2の水平配線層48を完全に貫通することができる。セル領域CAR内の複数の第1の層間絶縁層33上に、複数のチャネル構造体79に接触した共通ソース線61の下面は、複数の第1の層間絶縁層33の最上面及び複数のチャネル構造体79の上端に直接接触されてもよい。共通ソース線61の下面は、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86、複数のコンタクトスペーサ80S、複数のチャネル構造体79、及び複数の第1の層間絶縁層33の最上端と実質的に同じ平面を形成することができる。複数のチャネル構造体79と複数の第1の水平配線層37との交点と、複数のチャネル構造体79と複数の第2の水平配線層48との交点とに、複数のメモリセルMCが形成されてもよい。
【0020】
複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48のそれぞれは、セル領域CARにおいて第1の方向FDに沿って接続領域EXT内に延びることができる。複数の接続パッドRPは、接続領域EXT内に配置されてもよい。一実施形態では、複数の接続パッドRPはそれぞれ、複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48のうち対応する1つの下面上に接続されてもよい。複数の接続パッドRP、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の層間絶縁層44、及び複数の第2の水平配線層48は、階段状を成すことができる。
【0021】
第1の埋め込み絶縁層39は、接続領域EXT内に階段状をなす複数の接続パッドRP、複数の第1の層間絶縁層33、及び複数の第1の水平配線層37上を覆うことができる。第1の積層構造体ST1内の階段状は、第2の積層構造体ST2内の階段状と不連続であってもよい。第2の埋め込み絶縁層49は、接続領域EXT内に階段状をなす複数の接続パッドRP、複数の第2の層間絶縁層44、及び複数の第2の水平配線層48上を覆うことができる。
【0022】
第1の貫通電極81と第2の貫通電極82とは、互いに隣接してもよい。第1の貫通電極81及び第2の貫通電極82は、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2の水平配線層48、第1の埋め込み絶縁層39、複数の接続パッドRP、複数の第1の層間絶縁層33、及び複数の第1の水平配線層37を貫通することができる。第1の貫通電極81及び第2の貫通電極82のそれぞれは、複数の接続パッドRPのうち対応する1つを介して、複数の第1の水平配線層37のうち互いに隣接する一対のうち異なる1つに接続されてもよい。複数の接続パッドRPのうちの1つは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第1の貫通電極81の側面に接触することができる。複数の接続パッドRPのうちの他の1つは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第2の貫通電極82の側面に接触することができる。
【0023】
第3の貫通電極83と第4の貫通電極84とは、互いに隣接してもよい。第3の貫通電極83及び第4の貫通電極84は、第2の埋め込み絶縁層49、複数の接続パッドRP、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2の水平配線層48、複数の第1の層間絶縁層33、及び複数の第1の水平配線層37を貫通することができる。第3の貫通電極83及び第4の貫通電極84の各々は、複数の接続パッドRPのうち対応する1つを介して、複数の第2の水平配線層48のうち互いに隣接する一対のうち異なる1つに接続されてもよい。複数の接続パッドRPのうちの1つは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第3の貫通電極83の側面に接触することができる。複数の接続パッドRPのうちの他の1つは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第4の貫通電極84に接触することができる。
【0024】
第5の貫通電極85と第6の貫通電極86とは、互いに隣接してもよい。第5の貫通電極85及び第6の貫通電極86は、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2の水平配線層48、複数の第1の層間絶縁層33、及び複数の第1の水平配線層37を貫通することができる。第5の貫通電極85及び第6の貫通電極86はそれぞれ、コンタクトスペーサ80Sによって、複数の第2の水平配線層48及び複数の第1の水平配線層37と絶縁されてもよい。
【0025】
複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158及び複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のそれぞれは、NMOSトランジスタ、又はPMOSトランジスタを含むことができる。複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158及び複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のそれぞれは、ゲート電極GE及び一対のソース/ドレイン領域SDを含むことができる。複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158及び複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のそれぞれは、プラナ(Planar)トランジスタ、リセスチャネル(Recess Channel)トランジスタ、垂直トランジスタ、finFET(fin Field Effect Transistor)、GAA(Gate All Around)トランジスタ、マルチブリッジチャネル(Multi-Bridge Channel)トランジスタ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0026】
第1~第6の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156のそれぞれは、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のうち対応する1つの下端に隣接して整列することができる。第1~第6の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のそれぞれは、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のうち対応する1つの上端に隣接して整列することができる。
【0027】
第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154、及び第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のそれぞれは、パストランジスタ(pass transistor)に該当することがある。複数のパストランジスタは、第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2内に分散配置されてもよい。一実施形態では、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154は、第1のパストランジスタ群を構成することができる。第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154のそれぞれは、下部パストランジスタと呼ばれることがある。第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254は、第2のパストランジスタ群を構成することができる。第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のそれぞれは、上部パストランジスタと呼ばれることがある。
【0028】
第1の下部トランジスタ151の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184のうち対応する1つ、複数の下部接合パッド54のうち対応する1つ、及び複数の第1の中間配線53を介して、第1の貫通電極81の下端に電気的に接続することができる。一実施形態では、第2の下部トランジスタ152は、第2の貫通電極82の下端に隣接して整列することができる。第2の下部トランジスタ152は、第2の貫通電極82と絶縁されてもよい。第2の下部トランジスタ152は、ダミートランジスタ又は非活性トランジスタ(inactive transistor)に該当することがある。一実施形態では、第2の下部トランジスタ152は、第1~第4の貫通電極81、82、83、84を除いた他の電極に接続されてもよい。
【0029】
第3の下部トランジスタ153の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184のうち対応する1つ、複数の下部接合パッド54のうち対応する1つ、及び複数の第1の中間配線53を介して、第3の貫通電極83の下端に電気的に接続することができる。一実施形態では、第4の下部トランジスタ154は、第4の貫通電極84の下端に隣接して整列することができる。第4の下部トランジスタ154は、第4の貫通電極84と絶縁されてもよい。第4の下部トランジスタ154は、ダミートランジスタ又は非活性トランジスタに該当することがある。一実施形態では、第4の下部トランジスタ154は、第1~第4の貫通電極81、82、83、84を除いた他の電極に接続されてもよい。
【0030】
一実施形態では、第2の下部トランジスタ152と第2の貫通電極82との間、及び、第4の下部トランジスタ154と第4の貫通電極84との間において、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の下部接合パッド54、及び複数の第1の中間配線53は、任意に省略することができる。複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の下部接合パッド54、及び複数の第1の中間配線53の密度を低減することができる。一実施形態では、第2の下部トランジスタ152及び第4の下部トランジスタ154は、任意に省略することができる。第1の下部トランジスタ151及び第3の下部トランジスタ153の密度は、低減することができる。
【0031】
第1の上部トランジスタ251の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286のうち対応する1つ、複数の上部接合パッド66のうち対応する1つ、及び複数の第2の中間配線65を介して、第2の貫通電極82の上端に電気的に接続することができる。一実施形態では、第2の上部トランジスタ252は、第1の貫通電極81の上端に隣接して整列することができる。第2の上部トランジスタ252は、第1の貫通電極81と絶縁されてもよい。第2の上部トランジスタ252は、ダミートランジスタ又は非活性トランジスタに該当することがある。一実施形態では、第2の上部トランジスタ252は、第1~第4の貫通電極81、82、83、84を除いた他の電極に接続されてもよい。
【0032】
第3の上部トランジスタ253の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286のうち対応する1つ、複数の上部接合パッド66のうち対応する1つ、及び複数の第2の中間配線65を介して、第4の貫通電極84の上端に電気的に接続することができる。一実施形態では、第4の上部トランジスタ254は、第3の貫通電極83の上端に隣接して整列することができる。第4の上部トランジスタ254は、第3の貫通電極83と絶縁されてもよい。第4の上部トランジスタ254は、ダミートランジスタ又非活性トランジスタに該当することがある。一実施形態では、第4の上部トランジスタ254は、第1~第4の貫通電極81、82、83、84を除いた他の電極に接続されてもよい。
【0033】
一実施形態では、第2の上部トランジスタ252と第1の貫通電極81との間、及び、第4の上部トランジスタ254と第3の貫通電極83との間において、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286、複数の上部接合パッド66、及び複数の第2の中間配線65は、任意に省略することができる。第2の上部トランジスタ252及び第4の上部トランジスタ254は、任意に省略することができる。
【0034】
第5及び第6の下部トランジスタ155、156と、第5及び第6の上部トランジスタ255、256とは、ブロック選択回路を構成することができる。第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2のうち少なくとも1つは、ブロック選択回路を含むことができる。第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256のそれぞれは、ブロック選択トランジスタに該当することがある。一実施形態では、複数のブロック選択トランジスタは、第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2内に分散配置されてもよい。第5及び第6の下部トランジスタ155、156と、第5及び第6の上部トランジスタ255、256とは、任意に省略することができる。例えば、第6の下部トランジスタ156及び第6の上部トランジスタ256は、省略されてもよい。
【0035】
一実施形態では、第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256のうち少なくとも1つは、第5及び第6の貫通電極85、86のうち対応する1つを介して、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154のうちの1つ又は複数に電気的に接続することができ、同時に、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のうちの1つ又は複数に電気的に接続することができる。
【0036】
一実施形態では、 第5及び第6の下部トランジスタ155、156の各一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184のうち対応する1つ、複数の下部接合パッド54のうち対応する1つ、及び複数の第1の中間配線53を介して、第5及び第6の貫通電極85、86のうち対応する1つの下端に電気的に接続することができる。第5及び第6の上部トランジスタ255、256の各一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286のうち対応する1つ、複数の上部接合パッド66のうち対応する1つ、及び複数の第2の中間配線65を介して、第5及び第6の貫通電極85、86のうち対応する1つの上端に電気的に接続することができる。
【0037】
一実施形態は、第5の貫通電極85の下端は、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の下部接合パッド54、及び複数の第1の中間配線53を介して、第1及び第3の下部トランジスタ151、153のゲート電極GEに電気的に接続することができ、第5の貫通電極85の上端は、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286、複数の上部接合パッド66、及び複数の第2の中間配線65を介して、第1及び第3の上部トランジスタ251、253のゲート電極GEに電気的に接続することができる。
【0038】
第7及び第8の下部トランジスタ157、158は、ページバッファ回路を構成することができる。第7及び第8の下部トランジスタ157、158の各一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184のうち対応する1つ、複数の下部接合パッド54のうち対応する1つ、及び複数の第1の中間配線53を介して、複数のチャネル構造体79のうち対応する1つのドレインプラグ78に接続することができる。
【0039】
図3を参照すると、一実施形態では、第1の下部トランジスタ151は、第2の下部トランジスタ152と並列接続されてもよく、第3の下部トランジスタ153は、第4の下部トランジスタ154と並列接続されてもよく、第1の上部トランジスタ251は、第2の上部トランジスタ252と並列接続されてもよく、第3の上部トランジスタ253は、第4の上部トランジスタ254と並列接続されてもよい。例えば、第1の下部トランジスタ151のゲート電極GEは、第2の下部トランジスタ152のゲート電極GEと接続されてもよく、第1の下部トランジスタ151の一対のソース/ドレイン領域SDのそれぞれは、第2の下部トランジスタ152の一対のソース/ドレイン領域SDのうち対応する1つに接続されてもよい。第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれに印加される電流駆動能力は、増加することができる。
【0040】
複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286のそれぞれは、配線密度を考慮して様々に配置することができる。複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286のうち選択されたいくつかは、省略されてもよい。第1の論理構造体W1、積層構造体ST、及び第2の論理構造体W2内の配線密度は、低減することができる。
【0041】
図4を参照すると、一実施形態では、第2の下部トランジスタ(
図1の152)、第4の下部トランジスタ(
図1の154)、第2の上部トランジスタ(
図1の252)、及び第4の上部トランジスタ(
図1の254)は、省略することができる。複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286は、配線密度を考慮して様々に配置することができる。第1の論理構造体W1、積層構造体ST、及び第2の論理構造体W2内の配線密度は、低減することができる。
【0042】
図5を参照すると、第1の下部トランジスタ151の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184のうち対応する1つ、複数の下部接合パッド54のうち対応する1つ、及び複数の第1の中間配線53を介して、第1の貫通電極81の下端に電気的に接続することができる。同様の方法で、第2~第4の下部トランジスタ152、153、154は、第2~第4の貫通電極82、83、84の下端に電気的に接続することができる。
【0043】
第1の上部トランジスタ251の一対のソース/ドレイン領域SDのうちの1つは、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286のうち対応する1つ、複数の上部接合パッド66のうち対応する1つ、及び複数の第2の中間配線65を介して、第2の貫通電極82の上端に電気的に接続することができる。同様の方法で、第2の上部トランジスタ252は、第1の貫通電極81の上端に電気的に接続することができ、第3の上部トランジスタ253は、第4の貫通電極84の上端に電気的に接続することができ、第4の上部トランジスタ254は、第3の貫通電極83の上端に電気的に接続することができる。第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれに印加される電流駆動能力は、増加することができる。
【0044】
第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256のそれぞれは、ブロック選択トランジスタに該当することがある。第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256は、ブロック選択回路を構成することができる。
図1を参照して説明したのと同様に、第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256のそれぞれは、第5及び第6の貫通電極85、86のうち対応する1つに電気的に接続することができる。
【0045】
一実施形態では、第5の貫通電極85の下端は、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の下部接合パッド54、及び複数の第1の中間配線53を介して、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154のゲート電極GEに電気的に接続することができ、第5の貫通電極85の上端は、複数の上部配線261、複数の第2の接合パッド286、複数の上部接合パッド66、及び複数の第2の中間配線65を介して、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のゲート電極GEに電気的に接続することができる。第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154及び第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254は、第5の下部トランジスタ155及び/又は第6の上部トランジスタ256によって、同時にターンオンされても、又はターンオフされてもよい。
【0046】
図6を参照すると、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286のそれぞれは、配線密度を考慮して様々に配置することができる。一実施形態では、第4の下部トランジスタ154は、第4の貫通電極84の下端に接続することができる。第3の下部トランジスタ153は、第3の貫通電極83と絶縁されてもよい。第4の上部トランジスタ254は、第3の貫通電極83の上端に接続することができる。第3の上部トランジスタ253は、第4の貫通電極84と絶縁されてもよい。
【0047】
一実施形態では、複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48は、交互に積層された複数の奇数番目の配線層及び複数の偶数番目の配線層を含むことができる。複数の奇数番目の配線層のうちのいくつかは、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のうちのいくつかを介して、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154のうち対応するいくつかに接続できる。複数の偶数番目の配線層のうちのいくつかは、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のうちの他のいくつかを介して、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のうち対応するいくつかに接続できる。
【0048】
一実施形態では、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれは、隣接する他の1つとは異なる方向に接続することができる。例えば、第1及び第2の貫通電極81、82は、互いに隣接して配置されてもよい。第1の貫通電極81の下端は、第1の論理構造体W1内の第1の下部トランジスタ151に接続されてもよく、第2の貫通電極82の上端は、第2の論理構造体W2内の第1の上部トランジスタ251に接続されてもよい。第3及び第4の貫通電極83、84は、互いに隣接して配置されてもよい。第3の貫通電極83の上端は、第2の論理構造体W2内の第4の上部トランジスタ254に接続されてもよく、第4の貫通電極84の下端は、第1の論理構造体W1内の第4の下部トランジスタ154に接続されてもよい。
【0049】
図7を参照すると、第5及び第6の下部トランジスタ155、156と、第5及び第6の上部トランジスタ255、256とは、ブロック選択回路を構成することができる。第5及び第6の下部トランジスタ155、156と、第5及び第6の上部トランジスタ255、256とは、それぞれ、ブロック選択トランジスタに該当することがある。第5及び第6の下部トランジスタ155、156、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286のそれぞれは、配線密度を考慮して様々に配置することができる。一実施形態では、第6の下部トランジスタ156は、第6の貫通電極86と絶縁されてもよく、第6の上部トランジスタ256は、第5の貫通電極85と絶縁されてもよい。
【0050】
図8及び
図9を参照すると、本発明の一実施形態による半導体素子は、シェアドスリム(Shared Slim)構造を含むことができる。一実施形態では、積層構造体STは、複数のセル領域CAR1、CAR2及び接続領域EXTを含むことができる。複数のセル領域CAR1、CAR2は、接続領域EXTを共有してもよい。例えば、第1のセル領域CAR1と第2のセル領域CAR2との間に、接続領域EXTを配置することができる。接続領域EXTは、スリム(Slim)又はスリム領域と呼ばれることがある。第1のセル領域CAR1及び第2のセル領域CAR2のそれぞれは、複数のチャネル構造体79を含むことができる。
【0051】
複数の第1の水平配線層37、37W1R、37W1L、37W2R、37W2Lは、第1の上部ワード線右部37W1R、第1の上部ワード線左部37W1L、第2の上部ワード線右部37W2R、及び第2の上部ワード線左部37W2Lを含むことができる。第1の上部ワード線右部37W1R及び第1の上部ワード線左部37W1Lは、第1の上部ワード線を構成することができ、第2の上部ワード線右部37W2R及び第2の上部ワード線左部37W2Lは、第2の上部ワード線を構成することができる。複数の第2の水平配線層48、48W1R、48W1L、48W2R、48W2Lは、第1の下部ワード線右部48W1R、第1の下部ワード線左部48W1L、第2の下部ワード線右部48W2R、及び第2の下部ワード線左部48W2Lを含むことができる。第1の下部ワード線右部48W1R及び第1の下部ワード線左部48W1Lは、第1の下部ワード線を構成することができ、第2の下部ワード線右部48W2R及び第2の下部ワード線左部48W2Lは、第2の下部ワード線を構成することができる。
【0052】
第1及び第2の上部ワード線右部37W1R、37W2R、及び、第1及び第2の下部ワード線右部48W1R、48W2Rのそれぞれは、第1のセル領域CAR1内から接続領域EXTへ第1の方向FDに延びることができる。第1及び第2の上部ワード線左部37W1L、37W2L、及び、第1及び第2の下部ワード線左部48W1L、48W2Lのそれぞれは、第2のセル領域CAR2内から接続領域EXTへ第1の方向FDに延びることができる。第1及び第2の上部ワード線右部37W1R、37W2R、及び、第1及び第2の下部ワード線右部48W1R、48W2Rのそれぞれは、接続領域EXTを介して、第1及び第2の上部ワード線左部37W1L、37W2L、及び、第1及び第2の下部ワード線左部48W1L、48W2Lのうち対応する1つに接続することができる。第1及び第2の上部ワード線右部37W1R、37W2R、及び、第1及び第2の下部ワード線右部48W1R、48W2Rのそれぞれは、第1及び第2の上部ワード線左部37W1L、37W2L、及び、第1及び第2の下部ワード線左部48W1L、48W2Lのうち対応する1つと実質的に同じレベルに配置することができる。例えば、第1の上部ワード線右部37W1Rは、第1の上部ワード線左部37W1Lと実質的に同じレベルに配置されてもよい。第1の上部ワード線右部37W1Rは、接続領域EXTを介して、第1の上部ワード線左部37W1Lと接続されてもよい。
【0053】
第1~第4の貫通電極81、82、83、84はそれぞれ、第1及び第2の上部ワード線右部37W1R、37W2R、及び、第1及び第2の下部ワード線右部48W1R、48W2Rのうち対応する1つに接続することができる。第7~第10の貫通電極91、92、93、94はそれぞれ、第1及び第2の上部ワード線左部37W1L、37W2L、及び、第1及び第2の下部ワード線左部48W1L、48W2Lのうち対応する1つに接続することができる。例えば、第1の貫通電極81は、第2の上部ワード線右部37W2Rに接続することができ、第7の貫通電極91は、第2の上部ワード線左部37W2Lに接続することができる。第2の貫通電極82は、第1の上部ワード線右部37W1Rに接続することができ、第8の貫通電極92は、第1の上部ワード線左部37W1Lに接続することができる。
【0054】
第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154、第9~第12の下部トランジスタ171、172、173、174、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254、及び第7~第10の上部トランジスタ271、272、273、274のそれぞれは、パストランジスタ(pass transistor)に該当することがある。一実施形態では、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154及び第9~第12の下部トランジスタ171、172、173、174は、第1のパストランジスタ群を構成することができる。第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254及び第7~第10の上部トランジスタ271、272、273、274は、第2のパストランジスタ群を構成することができる。第1~第4の貫通電極81、82、83、84及び第7~第10の貫通電極91、92、93、94のそれぞれは、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154、第9~第12の下部トランジスタ171、172、173、174、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254、及び第7~第10の上部トランジスタ271、272、273、274のうち対応する少なくとも1つに接続することができる。
【0055】
第5及び第6の下部トランジスタ155、156、第13及び第14の下部トランジスタ175、176、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、及び第11及び第12の上部トランジスタ275、276は、ブロック選択回路を構成することができる。第5及び第6の下部トランジスタ155、156、第13及び第14の下部トランジスタ175、176、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、及び第11及び第12の上部トランジスタ275、276のそれぞれは、ブロック選択トランジスタに該当することがある。第5及び第6の貫通電極85、86及び第11及び第12の貫通電極95、96の各々は、第5及び第6の下部トランジスタ155、156、第13及び第14の下部トランジスタ175、176、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、及び第11及び第12の上部トランジスタ275、276のうち対応する少なくとも1つに接続することができる。
【0056】
一実施形態では、第5及び第6の下部トランジスタ155、156、第13及び第14の下部トランジスタ175、176、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、及び第11及び第12の上部トランジスタ275、276のうち少なくとも1つは、第5及び第6の貫通電極85、86、及び第11及び第12の貫通電極95、96のうち対応する少なくとも1つを介して、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154及び第9~第12の下部トランジスタ171、172、173、174のうちの1つ又は複数に電気的に接続することができ、同時に、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254及びび第7~第10の上部トランジスタ271、272、273、274のうちの1つ又は複数に電気的に接続することができる。
【0057】
一実施形態では、第5及び第6の下部トランジスタ155、156、第13及び第14の下部トランジスタ175、176、第5及び第6の上部トランジスタ255、256、及び第11及び第12の上部トランジスタ275、276のうち少なくとも1つは、第5及び第6の貫通電極85、86、及び第11及び第12の貫通電極95、96のうち対応する少なくとも1つを介して、第1及び第3の下部トランジスタ151、153、及び第9及び第11の下部トランジスタ171、173に電気的に接続することができ、同時に、第1及び第3の上部トランジスタ251、253及び第7及び第9の上部トランジスタ271、273に電気的に接続することができる。
【0058】
第1~第4の貫通電極81、82、83、84は、第1のセル領域CAR1に比較的近接して配置することができ、第7~第10の貫通電極91、92、93、94は、第2のセル領域CAR2に比較的近接して配置することができる。第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれと、第1のセル領域CAR1との間の間隔は、第7~第10の貫通電極91、92、93、94のそれぞれと第2のセル領域CAR2との間の間隔と実質的に等しく配置することができる。例えば、第1の貫通電極81と第1のセル領域CAR1との間の間隔は、第7の貫通電極91と第2のセル領域CAR2との間の間隔と実質的に等しく配置することができる。
【0059】
第1のセル領域CAR1内の複数のチャネル構造体79と、第1~第4の貫通電極81、82、83、84との間の間隔は、第2のセル領域CAR2内の複数のチャネル構造体79と、第7~第10の貫通電極91、92、93、94との間の間隔と実質的に等しく配置することができる。例えば、第1のセル領域CAR1内の複数のチャネル構造体79のうち選択された1つと、第1の貫通電極81との間の間隔は、第2のセル領域CAR2内の複数のチャネル構造体79のうち対応する1つと、第7の貫通電極91との間の間隔と実質的に等しく配置することができる。
【0060】
第1の上部ワード線右部37W1R及び第1の上部ワード線左部37W1L、第2の上部ワード線右部37W2R及び第2の上部ワード線左部37W2L、第1の下部ワード線右部48W1R及び第1の下部ワード線左部48W1L、及び第2の下部ワード線右部48W2R及び第2の下部ワード線左部48W2Lの信号伝達経路は、互いに等しく形成されてもよい。第1の上部ワード線右部37W1R及び第1の上部ワード線左部37W1L、第2の上部ワード線右部37W2R及び第2の上部ワード線左部37W2L、第1の下部ワード線右部48W1R及び第1の下部ワード線左部48W1L、及び第2の下部ワード線右部48W2R及び第2の下部ワード線左部48W2Lの配線抵抗偏差は、低減することができる。
【0061】
第7及び第8の下部トランジスタ157、158、及び第15及び第16の下部トランジスタ177、178は、ページバッファ回路を構成することができる。第7及び第8の下部トランジスタ157、158、及び第15及び第16の下部トランジスタ177、178のそれぞれは、複数のチャネル構造体79のうち対応する1つに接続することができる。
【0062】
図10を参照すると、本発明の一実施形態による半導体素子は、シェアドスリム(Shared Slim)構造を含むことができる。一実施形態では、積層構造体STは、複数のセル領域CAR1、CAR2及び接続領域EXTを含むことができる。複数のセル領域CAR1、CAR2のそれぞれは、接続領域EXTの周辺に配置されてもよい。複数のセル領域CAR1、CAR2は、接続領域EXTを共有することができる。例えば、第1のセル領域CAR1と第2のセル領域CAR2との間に、接続領域EXTを配置することができる。接続領域EXTは、スリム(Slim)又はスリム領域と呼ばれることがある。第1のセル領域CAR1及び第2のセル領域CAR2のそれぞれは、複数のチャネル構造体79を含むことができる。
【0063】
図1及び
図11を参照すると、第2の貫通電極82は、接続パッドRP、複数の第1の層間絶縁層33、及び複数の第1の水平配線層37を貫通することができる。コンタクトスペーサ80Sは、第2の貫通電極82の側面を囲むことができる。接続パッドRPは、複数の第1の水平配線層37のうち対応する1つの下面に接続されてもよい。接続パッドRPは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第2の貫通電極82の側面に接触することができる。
【0064】
図1及び
図12を参照すると、第2の貫通電極82と第1の埋め込み絶縁層39との間と、第2の貫通電極82と複数の第1の水平配線層37のうち対応する1つとの間に、コンタクトスペーサ80Sがエッチバック(etch-back)されて形成された第1のアンダーカット領域UC1を提供することができる。第1のアンダーカット領域UC1内に、接続パッドRPの突出部RPPを形成することができる。接続パッドRPの突出部RPPは、直接に第2の貫通電極82の側面に接触することができる。突出部RPPに起因して、接続パッドRPと第2の貫通電極82との間の接触抵抗を低減することができる。
【0065】
図1及び
図13を参照すると、複数の第1の層間絶縁層33間に、複数の第2のアンダーカット領域UC2を設けることができる。複数の第2のアンダーカット領域UC2内に、コンタクトスペーサ80Sの複数の側方拡張部80Pを形成することができる。複数の側方拡張部80Pに起因して、第2の貫通電極82と複数の第1の水平配線層37との間のリーク電流を低減することができる。
【0066】
一実施形態では、
図11~
図13を参照して説明した構成の一部又は全部は、第2の貫通電極82の他の部分と、第1の貫通電極81及び第3~第6の貫通電極83、84、85、86にも同様に適用することができる。
【0067】
図1及び
図14を参照すると、チャネル構造体79は、チャネル層71、情報記憶層76、及びコア層77を含むことができる。情報記憶層76は、トンネル層72、電荷蓄積層(charge trap layer)73、第1のブロッキング層74、及び第2のブロッキング層75を含むことができる。チャネル構造体79と第1の水平配線層37との交差領域には、メモリセルMCを設けてもよい。
【0068】
チャネル層71は、コア層77の外側を囲むことができる。情報記憶層76は、チャネル層71の外側を囲むことができる。チャネル層71は、情報記憶層76とコア層77との間に介在されてもよい。トンネル層72は、チャネル層71の外側を囲むことができる。トンネル層72は、チャネル層71に接触することができる。電荷蓄積層73は、トンネル層72の外側を囲むことができる。第1のブロッキング層74は、電荷蓄積層73の外側を囲むことができる。第2のブロッキング層75は、第1のブロッキング層74と第1の水平配線層37との間に配置することができる。第2のブロッキング層75は、第1の水平配線層37の上面及び下面上に延在することができる。
【0069】
チャネル構造体79は、ドレインプラグ(
図1の78)を含むことができる。ドレインプラグ(
図1の78)は、チャネル層71に接触することができる。チャネル層71は、直接に共通ソース線(
図1の61)に接触することができる。一実施形態では、第2のブロッキング層75は、省略されてもよい。
【0070】
図1及び
図15を参照すると、チャネル構造体79は、チャネル層71、情報記憶層76、及びコア層77を含むことができる。情報記憶層76は、トンネル層72、電荷蓄積層73、及び第1のブロッキング層74を含むことができる。第1のブロッキング層74は、電荷蓄積層73と第1の水平配線層37との間に介在されてもよい。トンネル層72、電荷蓄積層73、及び第1のブロッキング層74のそれぞれは、互いに同じ厚さを有するように示されているが、異なる厚さを有してもよい。一実施形態では、第1のブロッキング層74の有効等価厚さは、トンネル層72の有効等価厚さよりも大きくてもよい。
【0071】
図16~
図27は、本発明の実施形態による半導体素子の形成方法を説明するための断面図である。
【0072】
図16を参照すると、本発明の一実施形態による半導体素子の形成方法は、犠牲基板22上に犠牲絶縁層26を形成することを含むことができる。犠牲絶縁層26上に、第1の予備(preliminary)積層構造体ST1Pを形成することができる。第1の予備積層構造体ST1Pは、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1のモールド層36、及び第1の埋め込み絶縁層39を含むことができる。
【0073】
複数の第1の層間絶縁層33と複数の第1のモールド層36とは、交互に繰り返し積層されてもよい。複数の第1の層間絶縁層33及び複数の第1のモールド層36は、第2の方向VDに積層することができる。一実施形態では、第1の予備積層構造体ST1Pの最下層及び最上層のそれぞれは、複数の第1の層間絶縁層33のうち対応する1つを含むことができる。複数の第1のモールド層36のそれぞれは、第1の方向FDに沿って延びることができる。複数の第1のモールド層36のそれぞれは、セル領域CARから接続領域EXTに延びることができる。複数の第1のモールド層36は、接続領域EXT内に階段状を有するように形成することができる。接続領域EXT内に複数の第1の予備(preliminary)接続パッドRPP1を形成することができる。
【0074】
複数の第1の予備接続パッドRPP1のそれぞれは、複数の第1のモールド層36のうち対応する1つの上面に直接接触することができる。複数の第1の予備接続パッドRPP1のいくつかは、複数の第1のモールド層36のうち対応する1つの末端に隣接して形成することができる。第1の埋め込み絶縁層39は、複数の第1の予備接続パッドRPP1及び複数の第1のモールド層36上を覆うことができる。第1の埋め込み絶縁層39は、複数の第1の予備接続パッドRPP1の上面及び側面、複数の第1のモールド層36の側面、及び複数の第1の層間絶縁層33の側面に接触することができる。
【0075】
第1の予備積層構造体ST1Pを貫通して、犠牲絶縁層26内に延びる複数の第1の予備チャネル(preliminary channel)79P1及び複数の犠牲スペーサ74P1を形成することができる。複数の犠牲スペーサ74P1は、複数の第1の予備チャネル79P1の側面及び底部を包むように形成することができる。複数の第1の予備チャネル79P1のそれぞれは、セル領域CAR内に第2の方向VDに延びることができる。複数の第1の予備チャネル79P1のそれぞれは、複数の第1の層間絶縁層33及び複数の第1のモールド層36を貫通して、犠牲絶縁層26内に延びることができる。複数の第1の予備チャネル79P1、複数の犠牲スペーサ74P1、第1の埋め込み絶縁層39、及び複数の第1の層間絶縁層33の上面は、実質的に同じ平面上に露出させることができる。
【0076】
犠牲基板22は、シリコンウェハなどの半導体基板を含むことができる。犠牲絶縁層26は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はそれらの組み合わせを含むことができる。複数の第1の層間絶縁層33は、Si、O、N、B、C、及びHからなる群から選択された少なくとも2つを含むことができる。複数の第1の層間絶縁層33は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はそれらの組み合わせを含むことができる。複数の第1のモールド層36は、複数の第1の層間絶縁層33に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。
【0077】
複数の第1の予備接続パッドRPP1は、複数の第1のモールド層36及び複数の第1の層間絶縁層33に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。一実施形態では、複数の第1の層間絶縁層33は、シリコン酸化物を含むことができ、複数の第1のモールド層36は、シリコン窒化物を含むことができ、複数の第1の予備接続パッドRPP1は、ポリシリコンを含むことができる。第1の埋め込み絶縁層39は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はそれらの組み合わせを含むことができる。第1の埋め込み絶縁層39は、複数の第1の予備接続パッドRPP1及び複数の第1のモールド層36に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。一実施形態では、第1の埋め込み絶縁層39は、シリコン酸化物を含むことができる。
【0078】
複数の第1の予備チャネル79P1は、複数の第1のモールド層36及び複数の第1の層間絶縁層33に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。一実施形態では、複数の第1の予備チャネル79P1は、ポリシリコンを含むことができる。複数の犠牲スペーサ74P1は、複数の第1の予備チャネル79P1に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。複数の犠牲スペーサ74P1は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、金属酸化物、又はそれらの組み合わせなどの絶縁物を含むことができる。一実施形態では、複数の犠牲スペーサ74P1は、シリコン酸化物を含むことができる。
【0079】
図17を参照すると、第1の予備積層構造体ST1P上に、第2の予備(preliminary)積層構造体ST2Pを形成することができる。第2の予備積層構造体ST2Pは、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2のモールド層46、及び第2の埋め込み絶縁層49を含むことができる。
【0080】
複数の第2の層間絶縁層44と複数の第2のモールド層46とは、交互に繰り返し積層されてもよい。複数の第2の層間絶縁層44及び複数の第2のモールド層46は、第2の方向VDに積層されてもよい。一実施形態では、第2の予備積層構造体ST2Pの最下層は、複数の第2の層間絶縁層44のうち対応する1つを含むことができる。第2の予備積層構造体ST2Pの下面は、直接に第1の予備積層構造体ST1Pの上面に接触することができる。第2の予備積層構造体ST2Pの最上層は、第2の埋め込み絶縁層49を含むことができる。第2の埋め込み絶縁層49は、複数の第2の層間絶縁層44のうち最上層上を覆うことができる。複数の第2のモールド層46のそれぞれは、第1の方向FDに沿って延びることができる。複数の第2のモールド層46のそれぞれは、セル領域CARから接続領域EXTに延びることができる。複数の第2のモールド層46は、接続領域EXT内に階段状を有するように形成することができる。接続領域EXT内に複数の第2の予備(preliminary)接続パッドRPP2を形成することができる。
【0081】
複数の第2の予備接続パッドRPP2のそれぞれは、複数の第2のモールド層46のうち対応する1つの上面に直接接触することができる。複数の第2の予備接続パッドRPP2のいくつかは、複数の第2のモールド層46のうち対応する1つの末端に隣接して形成することができる。第2の埋め込み絶縁層49は、複数の第2の予備接続パッドRPP2及び複数の第2のモールド層46上を覆うことができる。第2の埋め込み絶縁層49は、複数の第2の予備接続パッドRPP2の上面及び側面、複数の第2のモールド層46の側面、及び複数の第2の層間絶縁層44の側面に接触することができる。
【0082】
第2の予備積層構造体ST2Pを貫通する複数の上部チャネルホール79H2を形成することができる。複数の上部チャネルホール79H2のそれぞれは、セル領域CAR内に第2の方向VDに延びることができる。複数の上部チャネルホール79H2のそれぞれは、複数の第2の層間絶縁層44及び複数の第2のモールド層46を貫通することができる。複数の上部チャネルホール79H2のそれぞれは、複数の第1の予備チャネル79P1のうち対応する1つの上部に整列することができる。複数の上部チャネルホール79H2の底部には、複数の第1の予備チャネル79P1を露出させることができる。
【0083】
複数の第2の層間絶縁層44は、複数の第1の層間絶縁層33と同じ材料を含むことができ、複数の第2のモールド層46は、複数の第1のモールド層36と同じ材料を含むことができ、複数の第2の予備接続パッドRPP2は、複数の第1の予備接続パッドRPP1と同じ材料を含むことができる。第2の埋め込み絶縁層49は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又はそれらの組み合わせを含むことができる。第2の埋め込み絶縁層49は、複数の第2の予備接続パッドRPP2及び複数の第2のモールド層46に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。一実施形態では、第2の埋め込み絶縁層49は、シリコン酸化物を含むことができる。
【0084】
図18を参照すると、複数の第1の予備チャネル79P1及び複数の犠牲スペーサ74P1を除去して、複数の下部チャネルホール79H1を露出させることができる。複数の下部チャネルホール79H1のそれぞれは、複数の上部チャネルホール79H2のうち対応する1つの下部に連通することができる。複数の下部チャネルホール79H1及び複数の上部チャネルホール79H2の内壁に、複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1のモールド層36、複数の第2の層間絶縁層44、及び複数の第2のモールド層46を露出させることができる。
【0085】
図19を参照すると、複数の上部チャネルホール79H2及び複数の下部チャネルホール79H1内に、複数のチャネル構造体79を形成することができる。一実施形態では、複数のチャネル構造体79のそれぞれは、
図15に示すものと同様に、チャネル層71、情報記憶層76、及びコア層77を含むことができる。情報記憶層76は、トンネル層72、電荷蓄積層(charge trap layer)73、及び第1のブロッキング層74を含むことができる。複数のチャネル構造体79のそれぞれは、ドレインプラグ78を含むことができる。ドレインプラグ78は、チャネル層71に接触することができる。複数のドレインプラグ78の上端を露出させることができる。
【0086】
一実施形態では、 複数のチャネル構造体79のそれぞれは、第1の予備積層構造体ST1P及び第2の予備積層構造体ST2Pを貫通して、犠牲絶縁層26内に延びることができる。チャネル層71は、コア層77の外側を囲むことができる。トンネル層72は、チャネル層71の外側を囲むことができる。電荷蓄積層73は、トンネル層72の外側を囲むことができる。第1のブロッキング層74は、電荷蓄積層73の外側を囲むことができる。
【0087】
チャネル層71は、ポリシリコン、アモルファスシリコン、単結晶シリコン、又はそれらの組み合わせなどの半導体材料を含むことができる。トンネル層72は、シリコン酸化物を含むことができる。電荷蓄積層73は、シリコン窒化物を含むことができる。第1のブロッキング層74は、シリコン酸化物、金属酸化物、金属窒化物、又はそれらの組み合わせを含むことができる。コア層77は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、ポリシリコン、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0088】
図20を参照すると、接続領域EXT内に、第2の予備積層構造体ST2P及び第1の予備積層構造体ST1Pを貫通して、犠牲絶縁層26内に延びる複数のコンタクトスペーサ80S及び複数の貫通電極81、82、83、84、85、86を形成することができる。複数のコンタクトスペーサ80Sのそれぞれは、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のうち対応する1つの側面及び底部を包むように形成されてもよい。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、接続領域EXT内に第2の方向VDに延びることができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、10:1以上のアスペクト比を有するHARC(High-Aspect-Ratio-Contact)に該当することがある。
【0089】
第1の貫通電極81と第2の貫通電極82とは、互いに隣接してもよい。第1の貫通電極81及び第2の貫通電極82のそれぞれは、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2のモールド層46、第1の埋め込み絶縁層39、第1の予備接続パッドRPP1、複数の第1のモールド層36、及び複数の第1の層間絶縁層33を貫通して、犠牲絶縁層26内に延びることができる。
【0090】
第3の貫通電極83と第4の貫通電極84とは、互いに隣接してもよい。第3の貫通電極83及び第4の貫通電極84のそれぞれは、第2の埋め込み絶縁層49、第2の予備接続パッドRPP2、複数の第2のモールド層46、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第1のモールド層36、及び複数の第1の層間絶縁層33を貫通して、犠牲絶縁層26内に延びることができる。第5の貫通電極85と第6の貫通電極86とは、互いに隣接してもよい。第5の貫通電極85及び第6の貫通電極86は、複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2のモールド層46、複数の第1のモールド層36及び複数の第1の層間絶縁層33を貫通して、犠牲絶縁層26内に延長されてもよい。
【0091】
複数のコンタクトスペーサ80Sは、複数の第1のモールド層36、複数の第2のモールド層46、複数の第1の予備接続パッドRPP1、及び複数の第2の予備接続パッドRPP2に対して、エッチング選択比を有する材料を含むことができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86は、金属、金属窒化物、金属酸化物、導電性カーボン、ポリシリコン、又はそれらの組み合わせなどの導電性材料を含むことができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、単層又は多層を含むことができる。一実施形態では、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86は、W、WN、Ru、Co、Pt、Ti、TiN、Ta、TaN、又はそれらの組み合わせを含むことができる。複数の貫通電極81、82、83、84、85、86のそれぞれは、導電性パターン及び導電性パターンの外側を囲むバリア層を含んでもよい。
【0092】
図21を参照すると、複数の第1のモールド層36、複数の第2のモールド層46、複数の第1の予備接続パッドRPP1、及び複数の第2の予備接続パッドRPP2を除去し、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数の接続パッドRPを形成することができる。複数の接続パッドRPのうちのいくつかは、コンタクトスペーサ80Sを貫通して、直接に第1~第4の貫通電極81、82、83、84のうち対応する1つの側面に接触することができる。複数の第1の層間絶縁層33、複数の第1の水平配線層37、複数の接続パッドRP、及び第1の埋め込み絶縁層39は、第1の積層構造体ST1を構成することができる。複数の第2の層間絶縁層44、複数の第2の水平配線層48、複数の接続パッドRP、及び第2の埋め込み絶縁層49は、第2の積層構造体ST2を構成することができる。
【0093】
複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数の接続パッドRPは、金属、金属窒化物、金属酸化物、金属シリサイド、導電性カーボン、ポリシリコン、又はそれらの組み合わせなどの導電性材料を含むことができる。複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数の接続パッドRPのそれぞれは、単層又は多層を含むことができる。一実施形態では、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数の接続パッドRPは、W、WN、Ru、Co、Pt、Ti、TiN、Ta、TaN、又はそれらの組み合わせを含むことができる。複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数の接続パッドRPのそれぞれは、導電性パターン及び導電性パターンの外側を囲むバリア層を含んでもよい。
【0094】
図22を参照すると、第2の積層構造体ST2上に第1の絶縁層52を形成することができる。第1の絶縁層52内に、複数の第1の中間配線53及び複数の下部接合パッド54を形成することができる。第1の絶縁層52及び複数の下部接合パッド54を形成することは、複数の薄膜形成工程及び平坦化工程を含むことができる。一実施形態では、第1の絶縁層52及び複数の下部接合パッド54を形成するための平坦化工程は、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing、CMP)工程、エッチバック(Etch-Back)工程、又はそれらの組み合わせを含むことができる。第1の絶縁層52及び複数の下部接合パッド54の上面は、実質的に同じ平面上に露出することができる。第1の絶縁層52の最上面は、シリコン酸化物を含むことができる。複数の下部接合パッド54の最上面は、Cuを含むことができる。
【0095】
図23を参照すると、第1の基板121上に、下部素子分離層123、下部絶縁層125、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158、複数の下部配線161、及び複数の第1の接合パッド184を形成することができる。下部絶縁層125及び複数の第1の接合パッド184を形成することは、複数の薄膜形成工程及び平坦化工程を含むことができる。一実施形態では、下部絶縁層125及び複数の第1の接合パッド184を形成するための平坦化工程は、化学機械研磨(CMP)工程、エッチバック工程、又はそれらの組み合わせを含むことができる。下部絶縁層125及び複数の第1の接合パッド184の上面は、実質的に同じ平面上に露出されてもよい。
【0096】
複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158のそれぞれは、ゲート電極GE及び一対のソース/ドレイン領域SDを含むことができる。下部絶縁層125は、下部素子分離層123、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158、複数の下部配線161、及び複数の第1の接合パッド184を覆うことができる。複数の下部配線161は、複数の水平配線及び複数の垂直配線を含むことができる。複数の下部配線161のそれぞれは、複数の下部トランジスタ151、152、153、154、155、156、157、158のうち対応する1対のソース/ドレイン領域SDのうち対応する1つに電気的に接続することができる。複数の第1の接合パッド184のそれぞれは、複数の下部配線161のうち対応する1つに接触することができる。一実施形態では、下部絶縁層125の最上面は、シリコン酸化物を含むことができる。複数の第1の接合パッド184の最上面は、Cuを含むことができる。
【0097】
図24を参照すると、第1の基板121上に、犠牲基板22を接合(bonding)することができる。下部絶縁層125と第1の絶縁層52との間と、複数の第1の接合パッド184と複数の下部接合パッド54との間に、第1のインターフェース(interface)IF1を形成することができる。第1の絶縁層52は、直接に下部絶縁層125上に接触することができ、複数の下部接合パッド54は、直接に複数の第1の接合パッド184上に接触することができる。
【0098】
図25を参照すると、犠牲基板22及び犠牲絶縁層26を除去して、第1の積層構造体ST1の一面に複数の貫通電極81、82、83、84、85、86及び複数のチャネル構造体79の一端を露出させることができる。犠牲基板22及び犠牲絶縁層26を除去することは、化学機械研磨(CMP)工程、エッチバック工程、又はそれらの組み合わせなどの平坦化工程を含むことができる。複数の第1の層間絶縁層33、複数のコンタクトスペーサ80S、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86、及び複数のチャネル構造体79の最上面は、実質的に同一の平面を成すことができる。
【0099】
第1の積層構造体ST1上には、共通ソース線61及びソース絶縁層62を形成することができる。共通ソース線61は、セル領域CAR内の複数の第1の層間絶縁層33及び複数のチャネル構造体79上を覆うことができる。共通ソース線61は、直接にチャネル層(
図15の71)に接触することができる。共通ソース線61は、単層又は多層を含むことができる。共通ソース線61は、ポリシリコン、金属、金属窒化物、金属酸化物、導電性カーボン、又はそれらの組み合わせなどの導電性材料を含むことができる。一実施形態では、共通ソース線61は、ポリシリコンを含むことができる。共通ソース線61の下面は、複数のコンタクトスペーサ80S及び複数の貫通電極81、82、83、84、85、86の最上端と実質的に同じ平面を形成することができる。ソース絶縁層62は、複数の第1の層間絶縁層33、複数のコンタクトスペーサ80S及び複数の貫通電極81、82、83、84、85、86上を覆うことができる。
【0100】
共通ソース線61及びソース絶縁層62上に、第2の絶縁層64、複数の第2の中間配線65、及び複数の上部接合パッド66を形成することができる。第2の絶縁層64は、複数の第2の中間配線65及び複数の上部接合パッド66を覆うことができる。複数の第2の中間配線65のうちのいくつかは、ソース絶縁層62を貫通して、複数の貫通電極81、82、83、84、85、86に接触することができる。複数の第2の中間配線65は、複数の水平配線及び複数の垂直配線を含むことができる。複数の上部接合パッド66のそれぞれは、複数の第2の中間配線65のうち対応する1つに接触することができる。
【0101】
複数の上部接合パッド66及び第2の絶縁層64を形成することは、複数の薄膜形成工程及び平坦化工程を含むことができる。複数の上部接合パッド66及び第2の絶縁層64を形成するための平坦化工程は、化学機械研磨(CMP)工程、エッチバック工程、又はそれらの組み合わせを含むことができる。複数の上部接合パッド66及び第2の絶縁層64の上面は、実質的に同じ平面上に露出することができる。一実施形態では、複数の上部接合パッド66の最上面は、Cuを含むことができる。第2の絶縁層64の最上面は、シリコン酸化物を含むことができる。
【0102】
図26を参照すると、第2の基板221上に、上部素子分離層223、上部絶縁層225、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286を形成することができる。上部絶縁層225及び複数の第2の接合パッド286を形成することは、複数の薄膜形成工程及び平坦化工程を含むことができる。一実施形態では、上部絶縁層225及び複数の第2の接合パッド286を形成するための平坦化工程は、化学機械研磨(CMP)工程、エッチバック工程、又はそれらの組み合わせを含むことができる。上部絶縁層225及び複数の第2の接合パッド286の上面は、実質的に同じ平面上に露出されてもよい。
【0103】
複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のそれぞれは、ゲート電極(
図25のGE)及び一対のソース/ドレイン領域(
図25のSD)を含むことができる。上部絶縁層225は、上部素子分離層223、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286を覆うことができる。複数の上部配線261は、複数の水平配線及び複数の垂直配線を含むことができる。複数の上部配線261のそれぞれは、複数の上部トランジスタ251、252、253、254、255、256のうち対応する1対のソース/ドレイン領域(
図25のSD)のうち対応する1つに電気的に接続することができる。複数の第2の接合パッド286のそれぞれは、複数の上部配線261のうち対応する1つに接触することができる。一実施形態では、上部絶縁層225の最上面は、シリコン酸化物を含むことができる。複数の第2の接合パッド286の最上面は、Cuを含むことができる。
【0104】
図1及び
図27を参照すると、第2の絶縁層64及び複数の上部接合パッド66上に、第2の基板221を接合(bonding)することができる。第2の絶縁層64と上部絶縁層225との間と、複数の上部接合パッド66と複数の第2の接合パッド286との間に、第2のインターフェースIF2を形成することができる。上部絶縁層225は、直接に第2の絶縁層64上に接触することができ、複数の第2の接合パッド286は、直接に複数の上部接合パッド66上に接触することができる。
【0105】
第1の基板121及び第2の基板221のそれぞれは、シリコンウェハ、SOI(Silicon On Insulator)ウェハ、Geウェハ、GaAsウェハ、GaPウェハ、GaAsPウェハ、又はそれらの組み合わせなどの半導体基板を含むことができる。下部素子分離層123及び上部素子分離層223は、トレンチ分離(Trench Isolation)技術を用いて形成することができる。下部素子分離層123、下部絶縁層125、第1の絶縁層52、ソース絶縁層62、第2の絶縁層64、上部素子分離層223及び上部絶縁層225は、単層又は多層を含むことができる。下部素子分離層123、下部絶縁層125、第1の絶縁層52、ソース絶縁層62、第2の絶縁層64、上部素子分離層223及び上部絶縁層225は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、低ケイ誘電体(Low-K Dielectrics)、高ケイ誘電体(High-K Dielectrics)、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0106】
ゲート電極GE、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部配線261、及び複数の第2の接合パッド286は、金属、金属窒化物、金属酸化物、導電性カーボン、ポリシリコン、又はそれらの組み合わせなどの導電性材料を含むことができる。一実施形態では、ゲート電極GE、複数の下部配線161、複数の第1の接合パッド184、複数の第1の中間配線53、複数の下部接合パッド54、複数の第2の中間配線65、複数の上部接合パッド66、複数の上部配線261及び複数の第2の接合パッド286は、W、WN、Cu、Sn、Ag、Au、Ru、Co、Pt、Ti、TiN、Ta、TaN、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0107】
図28は、本発明の実施形態によるストレージ装置の概略構成図であり、
図29は、
図28のメモリ1100を概略的に示すブロック図である。
【0108】
図28を参照すると、本発明の実施形態によるストレージ装置1000は、データを記憶するメモリ1100と、メモリ1100を制御するコントローラ1200とを含むことができる。メモリ1100は、複数のメモリブロック(Memory Block)を含むことができ、コントローラ1200の制御に応答して動作することができる。一実施形態では、メモリ1100の動作は、リード動作、プログラム動作(Program Operation;「Write Operation」とも呼ばれる)、及び消去動作などを含むことができる。メモリ1100は、データを記憶する複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ(Memory Cell Array)を含むことができる。メモリセルアレイは、メモリブロック内に配置することができる。
【0109】
メモリ1100は、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、擬似不揮発性メモリ(pseudo non-volatile memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、又はそれらの組み合わせを含むことができる。一実施形態では、メモリ1100は、 NANDフラッシュメモリ(Flash Memory)、NORフラッシュメモリ、RRAM(Resistive Random Access Memory)、PRAM(Phase-Change Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、STT(Spin Transfer Torque)MRAM、SOT(Spin-Orbit Torque)MRAM、FRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)、3次元クロスポイントメモリ(3D X-point Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、GDDR(Graphics Double Data Rate)SDRAM(Synchronous DRAM)、RDRAM(Rambus DRAM)、HBM(High Bandwidth Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0110】
メモリ1100は、コントローラ1200からコマンドやアドレスなどを受信し、メモリセルアレイのうちアドレスによって選択された領域にアクセスすることができる。一実施形態では、メモリ1100は、アドレスによって選択された領域に対して、コマンドが指示する動作を実行することができる。メモリ1100は、プログラム動作、リード動作、消去動作などを行うことができる。
【0111】
コントローラ1200は、メモリ1100への書き込み(プログラム)、読み出し、消去、及びバックグラウンド(background)動作を制御することができる。バックグラウンド動作には、ガベージコレクション(Garbage Collection、GC)、ウェアレベリング(Wear Leveling、WL)、リードリクレーム(Read Reclaim、RR)、バッドブロック管理(Bad Block Management、BBM)、又はそれらの組み合わせが含まれ得る。コントローラ1200は、ストレージ装置1000の外部に位置する装置(例えば、ホストHOST)の要求に応じて、メモリ1100の動作を制御することができる。一実施形態では、コントローラ1200は、ホストHOSTの要求に関係なく、メモリ1100の動作を制御してもよい。
【0112】
ホストHOSTは、コンピュータ、スマートフォン、ナビゲーション、ブラックボックス、デジタルカメラ、スマートテレビ、デジタルビデオレコーダー(digital video recorder)、データセンターを構成するストレージ、ホームネットワークを構成する多様な電子装置のうちの1つ、コンピュータネットワークを構成する様々な電子装置のうちの1つ、テレマティクスネットワークを構成する様々な電子装置のうちの1つ、RFID(radio frequency identification)装置、様々なモバイル機器(例えば、車両、ロボット、ドローン)、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0113】
一実施形態では、コントローラ1200は、ホストインターフェース1210、メモリインターフェース1220、制御回路1230、又はそれらの組み合わせを含むことができる。ホストインターフェース1210は、ホストHOSTと通信するためのインターフェースを提供することができる。制御回路1230は、ホストHOSTからコマンドを受信すると、ホストインターフェース1210を介して、コマンドを受信し、受信したコマンドを処理する動作を実行することができる。メモリインターフェース1220は、メモリ1100と接続され、メモリ1100と通信するためのインターフェースを提供することができる。メモリインターフェース1220は、制御回路1230の制御に応答して、メモリ1100とコントローラ1200との間のインターフェースを提供するように構成されてもよい。
【0114】
制御回路1230は、コントローラ1200の全体的な制御動作を実行して、メモリ1100の動作を制御する。一実施形態では、制御回路1230は、プロセッサ1240、ワーキングメモリ1250、エラー検出及び訂正回路(ECC Circuit)1260、又はそれらの組み合わせを含むことができる。プロセッサ1240は、コントローラ1200の一般的な動作を制御し、論理演算を実行することができる。プロセッサ1240は、ホストインターフェース1210を介して、ホストHOSTと通信し、メモリインターフェース1220を介して、メモリ1100と通信することができる。
【0115】
プロセッセ1240は、フラッシュ変換レイヤ(Flash Translation Layer、FTL)の機能を実行することができる。プロセッサ1240は、ホストHOSTから受信したデータをランダマイズすることができる。プロセッサ1240はファームウェア(Firmware)を実行して、コントローラ1200の動作を制御することができる。一実施形態では、ファームウェアは、メモリ1100又はメモリ1100の外部に配置された別途の不揮発性メモリ(例えば、ROM、NOR Flash)からワーキングメモリ1250にロードすることができる。プロセッサ1240は、電源投入後に起動動作を実行するときに、最初にファームウェアの全部又は一部を、ワーキングメモリ1250にロードすることができる。プロセッサ1240は、コントローラ1200の一般的な動作を制御するために、ワーキングメモリ1250にロードされたファームウェアで定義された論理演算を実行することができる。一実施形態では、プロセッサ1240は、ファームウェアを駆動するのに必要なメタデータを、メモリ1100にロードすることができる。一実施形態では、ファームウェアは、ストレージ装置1000の製造中又はストレージ装置1000の使用中に更新されてもよい。コントローラ1200は、ストレージ装置1000の外部から新しいファームウェアをダウンロードし、既存のファームウェアを新しいファームウェアに更新することができる。
【0116】
ワーキングメモリ1250は、コントローラ1200を駆動するために必要なファームウェア、プログラムコード、コマンド又はデータを記憶することができる。ワーキングメモリ1250は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、又はそれらの組み合わせなどの揮発性メモリを含むことができる。
【0117】
エラー検出及び訂正回路1260は、エラー訂正コード(Error Correction Code)を用いて、ターゲットデータのエラービットを検出し、検出されたエラービットを訂正することができる。ターゲットデータは、ワーキングメモリ1250に記憶されたデータ、メモリ1100から読み出されたデータ、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0118】
バス1270は、コントローラ1200の構成要素1210、1220、1240、1250、1260間のチャネル(Channel)を提供するように構成することができる。バス1270は、各種制御信号、コマンド等を伝達するための制御バスと、各種データを伝達するためのデータバス等を含むことができる。
【0119】
一実施形態では、コントローラ1200の構成要素1210、1220、1240、1250、1260のうち一部の構成要素は、削除されてもよく、又はコントローラ1200の構成要素1210、1220、1240、1250、1260のうちいくつかの構成要素は、1つに統合されてもよい。コントローラ1200には、前述した構成要素に加えて、1つ以上の他の構成要素を追加してもよい。
【0120】
図29を参照すると、本発明の一実施形態によるメモリ1100は、メモリセルアレイ1110、パストランジスタ回路1120、ブロック選択回路1130、ページバッファ回路1140、及び周辺回路(PERI circuit)1150を含むことができる。メモリセルアレイ1110は、複数の行線RLを介して、パストランジスタ回路1120に接続することができ、複数のビット線BLを介して、ページバッファ回路1140に接続することができる。複数の行線RLは、複数のワード線(word line)及び複数の選択線(select lines)を含むことができる。複数の選択線は、少なくとも1つのソース選択線(source select line)及び少なくとも1つのドレイン選択線(drain select line)を含むことができる。一実施形態では、複数の行線RLは、少なくとも1つのGIDL(Gate Induced Drain Leakage)制御線を含むことができる。
【0121】
メモリセルアレイ1110は、複数のメモリブロックBLK-1、BLK-2を含むことができる。一実施形態では、複数のメモリブロックBLK-1、BLK-2のそれぞれは、消去動作の基本単位であり得る。
【0122】
パストランジスタ回路1120は、ブロック選択回路1130からのブロック選択信号BLKWLに応答して、メモリセルアレイ1110の複数のメモリブロックBLK-1、BLK-2から選択されたメモリブロックの複数の行線RLに、周辺回路1150からの動作電圧VOPを伝達することができる。パストランジスタ回路1120は、複数のメモリブロックBLK-1、BLK-2に対応する複数のパストランジスタ群(PTR Group-1、PTR Group-2)を含むことができる。
【0123】
パストランジスタ回路1120は、ディスチャージイネーブル信号に応答して、複数のメモリブロックBLK-1、BLK-2の中から選択されたメモリブロックの複数の選択線を接地することができる。
【0124】
ブロック選択回路1130は、周辺回路1150からのロウアドレスRADDに応答して、ブロック選択信号BLKWLを生成することができ、生成したブロック選択信号BLKWLを、パストランジスタ回路1120に提供することができる。パストランジスタ回路1120及びブロック選択回路1130は、ロウデコーダ(row decoder)を構成することができる。ロウデコーダは、Xデコーダ(X decoder)又はアドレスデコーダ(address decoder)と呼ばれることがある。ブロック選択回路1130は、複数のブロックスイッチBLKSW-1、BLKSW-2を含むことができる。
【0125】
ページバッファ回路1140は、複数のビット線BLを介して、メモリセルアレイ1110に接続することができる。ページバッファ回路1140は、周辺回路1150からページバッファ制御信号PBCONを受信し、データ信号DATAを周辺回路1150と送受信することができる。
【0126】
ページバッファ回路1140は、ページバッファ制御信号PBCONに応答して、メモリセルアレイ1110に接続された複数のビット線BLを制御することができる。例えば、ページバッファ回路1140は、ページバッファ制御信号PBCONに応答して、メモリセルアレイ1110の複数のビット線BLの信号を感知することにより、メモリセルアレイ1110のメモリセルに記憶されたデータを検出することができ、検出されたデータに従って、データ信号DATAを周辺回路1150に送信することができる。ページバッファ回路1140は、ページバッファ制御信号PBCONに応答して、周辺回路1150から受信されるデータ信号DATAに基づいて、複数のビット線BLに信号を印加することができ、メモリセルアレイ1110のメモリセルに、データを書き込むことができる。ページバッファ回路1140は、ロウデコーダによって活性化されたワード線に接続されたメモリセルに、データを書き込んでも、それからデータを読み出してもよい。ページバッファ回路1140は、複数のページバッファPB-1、PB-2、PB-zを含むことができる。
【0127】
周辺回路1150は、メモリ1100の外部装置、例えば、メモリコントローラからコマンド信号CMD、アドレス信号ADD及び制御信号CTRLを受信することができ、メモリ1100の外部装置とデータDATAを送受信することができる。
【0128】
周辺回路1150は、コマンド信号CMD、アドレス信号ADD、制御信号CTRLに基づいて、メモリセルアレイ1110にデータを書き込むか、又はメモリセルアレイ1110からデータを読み出すための信号、例えば、ロウアドレス信号RADD、カラムアドレス信号CADD、ページバッファ制御信号PBCONなどを出力することができる。周辺回路1150は、動作電圧VOPを含めて、メモリ1100に要求される様々な電圧を生成することができる。例えば、周辺回路1150は、様々なレベルのプログラム電圧、パス電圧、リード電圧、及び消去電圧を生成することができる。
【0129】
一実施形態では、メモリセルアレイ1110は、第1のメモリブロックBLK-1を含むことができる。パストランジスタ回路1120は、第1のメモリブロックBLK-1に対応する第1及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-1、PTR Group-2)を含むことができる。ブロック選択回路1130は、第1のブロックスイッチBLKSW-1を含むことができる。
【0130】
一実施形態では、第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)は、複数の行線RLを介して、第1のメモリブロックBLK-1に接続されてもよい。ブロック選択回路1130からのブロック選択信号BLKWLに応答して、第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)が選択され、第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)は、周辺回路1150からの動作電圧VOPを、第1のメモリブロックBLK-1の複数の行線RLに伝達することができる。
【0131】
図1及び
図29をもう一度参照すると、一実施形態では、第1のメモリブロックBLK-1は、複数の第1の水平配線層37、複数の第2の水平配線層48、及び複数のチャネル構造体79を含むことができる。複数のチャネル構造体79と複数の第1の水平配線層37との交点と、複数のチャネル構造体79と複数の第2の水平配線層48との交点に、複数のメモリセルMCを配置することができる。
【0132】
複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48は、複数のワード線、少なくとも1つのソース選択線(Source Select Line)及び少なくとも1つのドレイン選択線(Drain Select Line)を含むことができる。複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48は、少なくとも1つのGIDL制御線及びいくつかのダミー線をさらに含むことができる。複数の第1の水平配線層37のうち共通ソース線61に隣接する少なくとも1つは、ソース選択線に該当することがある。複数の第2の水平配線層48のうち第1のインターフェースIF1に隣接する少なくとも1つは、ドレイン選択線に該当することがある。
【0133】
パストランジスタ回路1120は、第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2に分散配置することができる。一実施形態では、第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)は、第1の論理構造体W1内に配置されてもよく、第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)は、第2の論理構造体W2内に配置されてもよい。第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)は、第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154を含むことができ、第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)は、第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254を含むことができる。第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2内におけるパストランジスタ回路1120の配線密度は、低減することができる。
【0134】
第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2のうち少なくとも1つは、ブロック選択回路1130を含むことができる。一実施形態では、ブロック選択回路1130は、第1の論理構造体W1及び第2の論理構造体W2に分散配置されてもよい。第1のブロックスイッチBLKSW-1は、少なくとも1つのブロック選択トランジスタを含むことができる。第5及び第6の下部トランジスタ155、156、及び第5及び第6の上部トランジスタ255、256のうち少なくとも1つは、第1のブロックスイッチBLKSW-1内のブロック選択トランジスタに該当することがある。例えば、第5の下部トランジスタ155及び第6の上部トランジスタ256のそれぞれは、ブロック選択トランジスタに該当することがある。
【0135】
一実施形態では、ブロック選択回路1130の第1のブロックスイッチBLKSW-1から出力されるブロック選択信号BLKWLは、第5の貫通電極85を介して、パストランジスタ回路1120の第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)と、第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)とに同時に伝達することができる。例えば、第5の下部トランジスタ155及び/又は第6の上部トランジスタ256から出力されるブロック選択信号BLKWLは、第5の貫通電極85、複数の下部配線161、第1の接合パッド184、下部接合パッド54、複数の第1の中間配線53、複数の上部配線261、第2の接合パッド286、上部接合パッド66、及び複数の第2の中間配線65を介して、第1及び第3の下部トランジスタ151、153、及び第1及び第3の上部トランジスタ251、253のゲート電極GEに同時に伝達されてもよい。
【0136】
ブロック選択信号BLKWLによって同時に選択された第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)のそれぞれは、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のうち対応する1つを介して、周辺回路1150からの動作電圧VOPを、複数のワード線に伝達することができる。例えば、第1及び第3の下部トランジスタ151、153及び第1及び第3の上部トランジスタ251、253のそれぞれは、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のうち対応する1つを介して、複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48のうち対応する1つに、動作電圧VOPを伝達することができる。
【0137】
図5及び
図29を再び参照すると、一実施形態では、第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれは、第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)の第1~第4の下部トランジスタ151、152、153、154のうち対応する1つ、及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)の第1~第4の上部トランジスタ251、252、253、254のうち対応する1つに並列接続することができる。ブロック選択回路1130の第1のブロックスイッチBLKSW-1から出力されるブロック選択信号BLKWLは、第5の貫通電極85を介して、パストランジスタ回路1120の第1のパストランジスタ群(PTR Group-1)及び第2のパストランジスタ群(PTR Group-2)に同時に伝達することができる。第1~第4の貫通電極81、82、83、84のそれぞれを介して、複数の第1の水平配線層37及び複数の第2の水平配線層48のうち対応する1つに伝達される動作電圧VOPは、安定して供給することができる。
【0138】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で、種々の修正及び変形が可能であろう。なお、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。