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特開2024-137665半導体装置および半導体装置の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137665
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】半導体装置および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 41/27 20230101AFI20240927BHJP
   H10B 43/27 20230101ALI20240927BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/02 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/28 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H10B41/27
H10B43/27
H01L29/78 371
H01L27/088 B
H01L27/088 D
H01L29/78 301P
H01L29/78 301S
H01L27/00 301B
H01L21/02 B
H01L21/28 301S
H01L21/88 Q
H01L21/90 A
H01L29/58 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】31
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023203991
(22)【出願日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】10-2023-0036759
(32)【優先日】2023-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ ナム ジェ
【テーマコード(参考)】
4M104
5F033
5F048
5F083
5F101
5F140
【Fターム(参考)】
4M104BB21
4M104DD78
4M104DD84
4M104EE03
4M104HH15
4M104HH20
5F033HH19
5F033HH20
5F033HH33
5F033JJ19
5F033JJ20
5F033JJ33
5F033KK25
5F033MM02
5F033MM12
5F033MM13
5F033NN06
5F033NN07
5F033QQ09
5F033QQ31
5F033QQ39
5F033QQ73
5F033RR04
5F033RR06
5F033VV16
5F033XX09
5F033XX23
5F033XX34
5F048AB01
5F048AC01
5F048BA01
5F048BB05
5F048BB08
5F048BC01
5F048BC06
5F048BD07
5F048BF07
5F048BF16
5F048BF17
5F048BG13
5F083EP02
5F083EP22
5F083GA03
5F083GA06
5F083JA32
5F083JA35
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR09
5F083PR25
5F083PR40
5F083ZA28
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BE07
5F101BH13
5F140AA12
5F140AA24
5F140AB01
5F140AC32
5F140BA01
5F140BB04
5F140BF04
5F140BF08
5F140BF18
5F140BF42
5F140BG08
5F140BG12
5F140BG14
5F140BG44
5F140BH05
5F140BH06
5F140BH15
5F140BJ04
5F140BJ10
5F140BJ17
5F140BJ23
5F140BJ27
5F140BK18
5F140CA03
5F140CB04
5F140CC03
5F140CC08
5F140CF04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】安定した構造および改善された特性を有する半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、基板10上に位置したシリサイドゲート電極Gと、基板から突出した第1エピタキシャルパターンEP1と、基板から突出した第2エピタキシャルパターンEP2と、第1エピタキシャルパターンを介して基板に連結され、シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドソースコンタクトSと、第2エピタキシャルパターンを介して基板に連結され、シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドドレインコンタクトDと、を含む。シリサイドゲート電極Gによって、ROD(Ring Oscillator Delay)を改善することができ、トランジスタの動作速度を増加させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に位置したシリサイドゲート電極と、
前記基板から突出した第1エピタキシャルパターンと、
前記基板から突出した第2エピタキシャルパターンと、
前記第1エピタキシャルパターンを介して前記基板に連結され、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドソースコンタクトと、
前記第2エピタキシャルパターンを介して前記基板に連結され、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドドレインコンタクトと
を含む半導体装置。
【請求項2】
前記シリサイドソースコンタクトは、前記第1エピタキシャルパターン上に位置している、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記シリサイドドレインコンタクトは、前記第2エピタキシャルパターン上に位置している、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記シリサイドゲート電極は、金属シリサイド膜である、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記シリサイドゲート電極の側壁を取り囲み、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する絶縁スペーサ
をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記絶縁スペーサは、前記第1エピタキシャルパターンに比べて大きい高さを有する、
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記シリサイドソースコンタクトおよび前記シリサイドドレインコンタクト上に位置し、前記絶縁スペーサ内に延びた層間絶縁膜
をさらに含む、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記層間絶縁膜を介して前記絶縁スペーサ内に延びて前記シリサイドゲート電極に連結された第1ビア
をさらに含む、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記層間絶縁膜を介して前記シリサイドソースコンタクトに連結された第2ビアと、
前記層間絶縁膜を介して前記シリサイドドレインコンタクトに連結された第3ビアと
をさらに含む、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1エピタキシャルパターンは、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第2エピタキシャルパターンは、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
基板上に位置し、シリサイド物質で構成されたシリサイドゲート電極と、
前記ゲート電極の側壁を取り囲み、前記シリサイドゲート電極と異なる高さを有する絶縁スペーサと、
前記基板上に位置し、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する第1エピタキシャルパターンと、
前記基板上に位置し、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する第2エピタキシャルパターンと、
前記第1エピタキシャルパターン上に位置したシリサイドソースコンタクトと、
前記第2エピタキシャルパターン上に位置したシリサイドドレインコンタクトと
を含む半導体装置。
【請求項13】
前記シリサイドソースコンタクトは、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置している、
請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記シリサイドドレインコンタクトは、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置している、
請求項12に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記絶縁スペーサは、
前記シリサイドゲート電極、前記第1エピタキシャルパターン、および前記第2エピタキシャルパターンに比べて大きい高さを有する、
請求項12に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記絶縁スペーサの上部面と、前記シリサイドソースコンタクトの上部面とは、同一のレベルに位置している、
請求項12に記載の半導体装置。
【請求項17】
基板上に犠牲パターンを形成するステップと、
前記基板から成長した第1エピタキシャルパターンを形成するステップと、
前記基板から成長した第2エピタキシャルパターンを形成するステップと、
前記犠牲パターンをシリサイド化してシリサイドゲート電極を形成するステップと、
前記第1エピタキシャルパターンをシリサイド化して、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドソースコンタクトを形成するステップと、
前記第2エピタキシャルパターンをシリサイド化して、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドドレインコンタクトを形成するステップと
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項18】
前記犠牲パターンを形成するステップは、
前記基板上に犠牲膜を形成するステップと、
前記犠牲膜上にハードマスク膜を形成するステップと、
前記ハードマスク膜をエッチングしてハードマスクパターンを形成するステップと、
前記犠牲膜をエッチングして前記犠牲パターンを形成するステップとを含む、
請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項19】
前記犠牲パターンおよび前記ハードマスクパターンの側壁に絶縁スペーサを形成するステップと、
前記犠牲パターンが露出するように前記ハードマスクパターンを除去するステップと
をさらに含む、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項20】
前記犠牲パターンと前記第1エピタキシャルパターンとが互いに異なるレベルで露出する、
請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項21】
前記第1エピタキシャルパターンを形成するステップは、
前記犠牲パターンに比べて大きい高さを有するように前記第1エピタキシャルパターンを成長させる、
請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項22】
前記第1エピタキシャルパターンを形成するステップは、
前記基板上に第1層間絶縁膜を形成するステップと、
前記第1層間絶縁膜内に前記基板を露出させる開口部を形成するステップと、
前記開口部を介して露出した基板から前記第1エピタキシャルパターンを成長させるステップとを含む、
請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項23】
前記シリサイドゲート電極を形成するとき、前記シリサイドソースパターンおよび前記シリサイドドレインパターンを形成する、
請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項24】
前記シリサイドゲート電極上に第2層間絶縁膜を形成するステップと、
前記第2層間絶縁膜を介して前記シリサイドゲート電極に連結された第1ビアを形成するステップと
をさらに含む、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項25】
前記シリサイドソースコンタクトに連結された第2ビアを形成するステップと、
前記シリサイドドレインコンタクトに連結された第3ビアを形成するステップと
をさらに含む、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項26】
基板上に犠牲パターンおよびハードマスクパターンを含むゲートパターンを形成するステップと、
前記ゲートパターンの側壁にスペーサを形成するステップと、
前記基板から成長した第1エピタキシャルパターンを形成するステップと、
前記基板から成長した第2エピタキシャルパターンを形成するステップと、
前記ハードマスクパターンを除去して前記犠牲パターンを露出させるステップと、
前記犠牲パターンをシリサイド電極に代替するステップと
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項27】
前記犠牲パターンを前記シリサイドゲート電極に代替するとき、前記第1エピタキシャルパターンをシリサイド化してシリサイドソースコンタクトを形成するステップ
をさらに含む、請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項28】
前記シリサイドソースコンタクトは、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置している、
請求項27に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項29】
前記犠牲パターンを前記シリサイドゲート電極に代替するとき、前記第2エピタキシャルパターンをシリサイド化してシリサイドドレインコンタクトを形成するステップ
をさらに含む、請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項30】
前記シリサイドドレインコンタクトは、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置している、
請求項29に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項31】
前記犠牲パターンをシリサイドゲート電極に代替するステップは、
前記犠牲パターンをシリサイド化して金属シリサイド物質膜を形成する、
請求項26に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、より詳しくは、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の集積度は、単位メモリセルの占める面積によって主に決定される。最近、基板上に単層でメモリセルを形成する半導体装置の集積度の向上が限界に達していることから、基板上にメモリセルを積層する3次元半導体装置が提案されている。また、このような半導体装置の動作信頼性および動作速度を向上させるために、多様な構造および製造方法が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、安定した構造および改善された特性を有する半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例による半導体装置は、基板上に位置したシリサイドゲート電極と、前記基板から突出した第1エピタキシャルパターンと、前記基板から突出した第2エピタキシャルパターンと、前記第1エピタキシャルパターンを介して前記基板に連結され、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドソースコンタクトと、前記第2エピタキシャルパターンを介して前記基板に連結され、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドドレインコンタクトとを含むことができる。
【0005】
本発明の実施例による半導体装置は、基板上に位置し、シリサイド物質で構成されたシリサイドゲート電極と、前記ゲート電極の側壁を取り囲み、前記シリサイドゲート電極と異なる高さを有する絶縁スペーサと、前記基板上に位置し、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する第1エピタキシャルパターンと、前記基板上に位置し、前記シリサイドゲート電極に比べて大きい高さを有する第2エピタキシャルパターンと、前記第1エピタキシャルパターン上に位置したシリサイドソースコンタクトと、前記第2エピタキシャルパターン上に位置したシリサイドドレインコンタクトとを含むことができる。
【0006】
本発明の実施例による半導体装置の製造方法は、基板上に犠牲パターンを形成するステップと、前記基板から成長した第1エピタキシャルパターンを形成するステップと、前記基板から成長した第2エピタキシャルパターンを形成するステップと、前記犠牲パターンをシリサイド化してシリサイドゲート電極を形成するステップと、前記第1エピタキシャルパターンをシリサイド化して、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドソースコンタクトを形成するステップと、前記第2エピタキシャルパターンをシリサイド化して、前記シリサイドゲート電極と異なるレベルに位置したシリサイドドレインコンタクトを形成するステップとを含むことができる。
【0007】
本発明の実施例による半導体装置の製造方法は、基板上に犠牲パターンおよびハードマスクパターンを含むゲートパターンを形成するステップと、前記ゲートパターンの側壁にスペーサを形成するステップと、前記基板から成長した第1エピタキシャルパターンを形成するステップと、前記基板から成長した第2エピタキシャルパターンを形成するステップと、前記ハードマスクパターンを除去して前記犠牲パターンを露出させるステップと、前記犠牲パターンをシリサイドゲート電極に代替するステップとを含むことができる。
【発明の効果】
【0008】
トランジスタの寄生キャパシタンスを減少させ、ジャンクションリークを改善することができる。これにより、ROD(Ring Oscillator Delay)などのトランジスタの特性を改善することができる。半導体装置の製造工程を改善することができ、製造費用を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施例による半導体装置の構造を示す図である。
図2】本発明の一実施例による半導体装置の構造を示す図である。
図3A】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3B】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3C】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3D】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3E】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3F】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3G】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3H】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3I】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図3J】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参照して、本発明の技術的思想による実施例を説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施例による半導体装置の構造を示す図である。
【0012】
図1を参照すれば、半導体装置は、基板10と、シリサイドゲート電極Gと、シリサイドソースコンタクトSと、シリサイドドレインコンタクトDとを含むことができる。半導体装置は、素子分離膜11、ゲート絶縁膜12、第1エピタキシャルパターンEP1、第2エピタキシャルパターンEP2、スペーサSP、第1層間絶縁膜IL1、第2層間絶縁膜IL2、第1インターコネクション構造IC1、第2インターコネクション構造IC2、または第3インターコネクション構造IC3をさらに含むか、これらを組み合わせてさらに含むことができる。
【0013】
シリサイドゲート電極Gは、基板10上に位置してもよい。基板10内に素子分離膜11が位置してもよく、素子分離膜11によって活性領域ACTが画定される。シリサイドゲート電極Gは、基板10の活性領域ACTに位置してもよい。活性領域ACT上にゲート絶縁膜12が位置してもよい。ゲート絶縁膜12は、シリサイドゲート電極Gと基板10との間に位置してもよい。
【0014】
シリサイドゲート電極Gは、シリサイド物質を含むことができる。シリサイドゲート電極Gは、ポリシリコンと金属とを反応させて形成されたものであってもよい。ポリシリコン膜がシリサイド化された程度に応じて、シリサイドゲート電極Gが異なる構造を有することができる。一例として、ポリシリコン膜を一部シリサイド化してシリサイドゲート電極Gを形成した場合、シリサイドゲート電極Gは、シリサイド物質を部分的に含むことができる。シリサイドゲート電極Gは、部分的にシリサイド化された(partially silicided)構造を有することができ、未反応のポリシリコン膜を含むことができる。他の例として、ポリシリコン膜を全部シリサイド化してシリサイドゲート電極Gを形成した場合、シリサイドゲート電極Gは、シリサイド物質で構成され、金属シリサイド膜であってもよい。シリサイドゲート電極Gは、フルシリサイド化された(fully silicided)構造を有し、未反応のポリシリコン膜を含まなくてもよい。参照として、シリサイドゲート電極Gが工程上の限界によって未反応のポリシリコン膜を微量含む場合には、シリサイドゲート電極Gがシリサイド物質で構成されたものと見なされる。シリサイドゲート電極Gは、ニッケルシリサイド(NiSix)などの金属シリサイドを含むことができる。
【0015】
スペーサSPは、シリサイドゲート電極Gの側壁を取り囲むことができる。スペーサSPは、酸化物、窒化物などの絶縁物質を含む絶縁スペーサであってもよい。スペーサSPは、シリサイドゲート電極Gと異なる高さを有することができる。実施例として、シリサイドゲート電極Gは、第1高さH1を有することができ、スペーサSPは、第1高さH1より大きい第2高さH2を有することができる。
【0016】
スペーサSPは、第1層間絶縁膜IL1内に位置してもよい。スペーサSPの上部面と、第1層間絶縁膜IL1の上部面とは、実質的に同一のレベルに位置してもよい。スペーサSPの上部面と、シリサイドソースコンタクトSの上部面とは、実質的に同一のレベルに位置してもよい。スペーサSPの上部面と、シリサイドドレインコンタクトDの上部面とは、実質的に同一のレベルに位置してもよい。
【0017】
第1エピタキシャルパターンEP1は、基板10から突出できる。第1エピタキシャルパターンEP1は、第3高さH3を有することができる。第3高さH3は、シリサイドゲート電極Gの第1高さH1に比べて大きく、スペーサSPの第2高さH2に比べて小さい。基板10上に第1層間絶縁膜IL1が位置してもよく、第1エピタキシャルパターンEP1は、第1層間絶縁膜IL1を介して基板10に連結可能である。第1エピタキシャルパターンEP1は、基板30からエピタキシャル方式で成長したパターンであってもよい。実施例として、第1エピタキシャルパターンEP1は、単結晶シリコンであってもよく、第1エピタキシャルパターンEP1と基板10との間に界面が存在しなくてもよい。
【0018】
第2エピタキシャルパターンEP2は、基板10から突出できる。第2エピタキシャルパターンEP2は、第4高さH4を有することができる。第4高さH4は、シリサイドゲート電極Gの第1高さH1に比べて大きく、スペーサSPの第2高さH2に比べて小さい。第2エピタキシャルパターンEP2は、第1層間絶縁膜IL1を介して基板10に連結可能である。第2エピタキシャルパターンEP2は、基板10からエピタキシャル方式で成長したパターンであってもよい。実施例として、第2エピタキシャルパターンEP2は、単結晶シリコンであってもよく、第2エピタキシャルパターンEP2と基板10との間に界面が存在しなくてもよい。
【0019】
第1エピタキシャルパターンEP1と第2エピタキシャルパターンEP2との間にシリサイドゲート電極Gが位置してもよい。シリサイドゲート電極Gの上部面は、第1エピタキシャルパターンEP1の上部面および第2エピタキシャルパターンEP2の上部面と異なるレベルに位置してもよい。第1エピタキシャルパターンEP1の上部面が、シリサイドゲート電極Gの上部面に比べて高いレベルに位置してもよい。第2エピタキシャルパターンEP2の上部面が、シリサイドゲート電極Gの上部面に比べて高いレベルに位置してもよい。
【0020】
シリサイドソースコンタクトSは、第1エピタキシャルパターンEP1に連結可能である。シリサイドソースコンタクトSは、第1層間絶縁膜IL1内に位置してもよく、第1エピタキシャルパターンEP1上に位置してもよい。シリサイドソースコンタクトSの上部面は、第1層間絶縁膜IL1の上部面と実質的に同一のレベルに位置してもよい。
【0021】
シリサイドドレインコンタクトDは、第2エピタキシャルパターンEP2に連結可能である。シリサイドドレインコンタクトDは、第1層間絶縁膜IL1内に位置してもよく、第2エピタキシャルパターンEP2上に位置してもよい。シリサイドドレインコンタクトDの上部面は、第1層間絶縁膜IL1の上部面と実質的に同一のレベルに位置してもよい。
【0022】
第2層間絶縁膜IL2は、第1層間絶縁膜IL1上に位置してもよい。第2層間絶縁膜IL2は、シリサイドソースコンタクトSおよびシリサイドドレインコンタクトD上に位置してもよい。第2層間絶縁膜IL2は、スペーサSP内に延びることができ、シリサイドゲート電極Gと接することができる。スペーサSPは、第1層間絶縁膜IL1と第2層間絶縁膜IL2との間に位置してもよい。
【0023】
第2層間絶縁膜IL2内にインターコネクション構造が位置してもよい。インターコネクション構造は、シリサイドゲート電極G、シリサイドソースコンタクトS、およびシリサイドドレインコンタクトDにバイアスを印加するためのものである。実施例として、第1インターコネクション構造IC1、第2インターコネクション構造IC2、および第3インターコネクション構造IC3が第2層間絶縁膜IL2内に位置してもよい。第1インターコネクション構造IC1、第2インターコネクション構造IC2、および第3インターコネクション構造IC3のそれぞれは、ビア、配線などを含むことができる。
【0024】
第1インターコネクション構造IC1は、第1ビアV1と、第1ビアV1に連結された第1ラインL1とを含むことができる。第1ビアV1は、シリサイドゲート電極Gに連結可能である。第1ビアV1は、第2層間絶縁膜IL2を介してスペーサSP内に延びることができ、シリサイドゲート電極Gと電気的に連結可能である。第1インターコネクション構造IC1は、第1バリア膜B1および第1バリア膜B1内の第1金属膜M1を含むことができる。第1バリア膜B1は、チタン窒化物などの金属窒化物を含むことができる。第1金属膜M1は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0025】
第2インターコネクション構造IC2は、第2ビアV2と、第2ビアV2に連結された第2ラインL2とを含むことができる。第2ビアV2は、シリサイドソースコンタクトSに連結可能である。第2ビアV2は、第2層間絶縁膜IL2を介して延びることができ、シリサイドソースコンタクトSと電気的に連結可能である。シリサイドソースコンタクトSによって第1エピタキシャルパターンEP1と第2インターコネクション構造IC2のコンタクト抵抗を減少させることができる。第2インターコネクション構造IC2は、第2バリア膜B2および第2バリア膜B2内の第2金属膜M2を含むことができる。第2バリア膜B2は、チタン窒化物などの金属窒化物を含むことができる。第2金属膜M2は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0026】
第3インターコネクション構造IC3は、第3ビアV3と、第3ビアV3に連結された第3ラインL3とを含むことができる。第3ビアV3は、シリサイドドレインコンタクトDに連結可能である。第3ビアV3は、第2層間絶縁膜IL2を介して延びることができ、シリサイドドレインコンタクトDと電気的に連結可能である。シリサイドドレインコンタクトDによって第2エピタキシャルパターンEP2と第3インターコネクション構造IC3のコンタクト抵抗を減少させることができる。第3インターコネクション構造IC3は、第3バリア膜B3および第3バリア膜B3内の第3金属膜M3を含むことができる。第3バリア膜B3は、チタン窒化物などの金属窒化物を含むことができる。第3金属膜M3は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0027】
前述のような構造によれば、ゲート絶縁膜12、シリサイドゲート電極G、第1エピタキシャルパターンEP1、第2エピタキシャルパターンEP2、シリサイドソースコンタクトS、およびシリサイドドレインコンタクトDがトランジスタを構成することができる。ここで、シリサイドゲート電極Gは、シリサイド物質を含むことができ、金属シリサイド膜であってもよい。シリサイドゲート電極Gによって、ROD(Ring Oscillator Delay)を改善することができ、トランジスタの動作速度を増加させることができる。
【0028】
シリサイドゲート電極Gは、ポリシリコンと金属/シリサイドとを組み合わせて形成されたゲート電極に比べて低い比抵抗を有することができる。シリサイドゲート電極Gは、ポリシリコンと金属/シリサイドとを組み合わせて形成されたゲート電極に比べてゲート電極の高さを低くすることができ、ゲート電極Gとソース/ドレインコンタクトS/Dとの間の寄生キャパシタンスを減少させることができる。シリサイドソースコンタクトSおよびシリサイドドレインコンタクトDが第1エピタキシャルパターンEP1および第2エピタキシャルパターンEP2上に位置するので、トランジスタのチャネルとソース/ドレインコンタクトS/Dとの間隔を増加させることができ、ジャンクションリーク(junction leakage)を改善することができる。
【0029】
トランジスタは、半導体装置に含まれたトランジスタであってもよい。実施例として、トランジスタは、ページバッファ(Page buffer)、ロウデコーダ(Row-decoder)、レジスタ(resistor)などの回路に含まれる。シリサイドゲート電極Gをレジスタに適用することにより、ピッチ(pitch)を調整しなくても所望の抵抗値を実現することができ、レイアウトを単純化することができる。
【0030】
図2は、本発明の一実施例による半導体装置の構造を示す図である。以下、先に説明された内容と重複した内容は省略して説明することができる。
【0031】
図2を参照すれば、半導体装置は、第1ウエハWF1および第2ウエハWF2を含むことができ、第1ウエハWF1と第2ウエハWF2とがボンディングされた構造を有することができる。第1ウエハWF1は、周辺回路PCを含むことができ、第2ウエハWF2は、セルアレイCAを含むことができる。セルアレイCAは、積層されたメモリセルを含むことができる。周辺回路PCは、セルアレイを駆動するための回路を含むことができる。
【0032】
第1ウエハWF1は、基板20および素子分離膜21を含むことができる。周辺回路PCは、基板20上に位置してもよく、第1回路PC1および第2回路PC2を含むことができる。第1回路PC1は、ページバッファを含むことができ、第2回路PC2は、ロウデコーダを含むことができる。実施例として、第2回路PC2は、パストランジスタを含むことができ、パストランジスタは、グローバルラインとローカルラインとの連結を制御するためのスイッチであってもよい。
【0033】
第1回路PC1の第1トランジスタは、第1ゲート絶縁膜22Aと、第1ゲート電極G1と、第1エピタキシャルパターンEP11と、第2エピタキシャルパターンEP12と、第1シリサイドソースコンタクトS1と、第1シリサイドドレインコンタクトD1とを含むことができる。ここで、第1ゲート電極G1は、シリサイド物質を含むことができ、金属シリサイド膜であってもよい。第1シリサイドソースコンタクトS1は、第1エピタキシャルパターンEP11上に位置してもよい。第1シリサイドドレインコンタクトD1は、第2エピタキシャルパターンEP12上に位置してもよい。
【0034】
第2回路PC2の第2トランジスタは、第2ゲート絶縁膜22Bと、第2ゲート電極G2と、第1エピタキシャルパターンEP21と、第2エピタキシャルパターンEP22と、第2シリサイドソースコンタクトS2と、第2シリサイドドレインコンタクトD2とを含むことができる。ここで、第2ゲート電極G2は、シリサイド物質を含むことができ、金属シリサイド膜であってもよい。第2シリサイドソースコンタクトS2は、第1エピタキシャルパターンEP21上に位置してもよい。第2シリサイドドレインコンタクトD2は、第2エピタキシャルパターンEP22上に位置してもよい。
【0035】
第1ウエハWF1は、第1層間絶縁膜IL1、第1インターコネクション構造IC1、または第1ボンディングパッドBP1をさらに含むか、これらを組み合わせてさらに含むことができる。第1インターコネクション構造IC1は、第1層間絶縁膜IL1内に位置してもよく、第1回路PC1および/または第2回路PC2と電気的に連結可能である。第1ボンディングパッドBP1は、第1層間絶縁膜IL1内に位置してもよく、第1インターコネクション構造IC1と電気的に連結可能である。
【0036】
第2ウエハWF2は、ソース構造SS、ゲート構造GST、チャネル構造CH、第2層間絶縁膜IL2、第2インターコネクション構造IC2、第3インターコネクション構造IC3、または第2ボンディングパッドBP2を含むか、これらを組み合わせて含むことができる。ゲート構造GSTは、交互に積層されたゲートラインGLおよび絶縁膜ILを含むことができる。ゲートラインGLは、ワードラインまたは選択ラインであってもよい。チャネル構造CHは、ゲート構造GST内に位置してもよく、ゲート構造GSTを介して延びることができる。チャネル構造CHとゲートラインGLとの交差した領域にメモリセルが位置してもよい。
【0037】
第2インターコネクション構造IC2は、第2層間絶縁膜IL2内に位置してもよい。第2インターコネクション構造IC2は、ビットラインを含むことができ、ソース構造SSとビットラインとの間にチャネル構造CHが連結可能である。第2インターコネクション構造IC2は、ゲートラインGLにそれぞれ連結されたビアを含むことができる。第3インターコネクション構造IC3は、ソース構造SSなどに電気的に連結可能である。第2ボンディングパッドBP2は、第2層間絶縁膜IL2内に位置してもよく、第2インターコネクション構造IC2と電気的に連結可能である。第1ボンディングパッドBP1と第2ボンディングパッドBP2とを介して、第1ウエハWF1と第2ウエハWF2とが電気的に連結可能である。
【0038】
前述のような構造によれば、半導体装置がウエハボンディング構造を有することができる。第1ウエハWF1と第2ウエハWF2を別に製造するので、セルアレイCAを形成する過程で用いられる熱処理工程により周辺回路PCが影響を受けるのを防止または減少させることができる。また、周辺回路PCがフルシリサイド化された構造のトランジスタを含むので、ROD(Ring Oscillator Delay)などのトランジスタ特性を改善することができる。
【0039】
図3A図3Jは、本発明の一実施例による半導体装置の製造方法を説明するための図である。以下、先に説明された内容と重複した内容は省略して説明することができる。
【0040】
図3Aおよび図3Bを参照すれば、基板30上にゲートパターンGPを形成することができる。ゲートパターンGPは、後続の工程でシリサイドゲート電極に代替するための犠牲パターン33Aを含むことができる。
【0041】
まず、図3Aを参照すれば、基板30内に素子分離膜31を形成することができ、基板30上にゲート絶縁膜32を形成することができる。酸化工程を用いてゲート絶縁膜32を形成することができる。次に、基板30上に犠牲膜33を形成することができる。犠牲膜33は、アンドープドポリシリコンを含むことができる。犠牲膜33は、200~500Åの厚さを有することができる。実施例として、犠牲膜33は、約300Åの厚さを有することができる。
【0042】
次に、犠牲膜33上にハードマスク膜34を形成することができる。蒸着工程を用いてハードマスク膜34を形成することができる。ハードマスク膜34は、窒化物を含むことができる。次に、ハードマスク膜34上に第1マスクパターンM1を形成することができる。第1マスクパターンM1は、フォトレジストを含むことができる。
【0043】
次に、図3Bを参照すれば、第1マスクパターンM1をエッチングバリアとしてハードマスク膜34をエッチングして、ハードマスクパターン34Aを形成することができる。次に、ハードマスクパターン34Aをエッチングバリアとして犠牲膜33をエッチングして、犠牲パターン33Aを形成することができる。これにより、犠牲パターン33Aおよびハードマスクパターン34Aを含むゲートパターンGPを形成することができる。犠牲膜33をエッチングする過程でゲート絶縁膜32が一部エッチングされる。次に、第1マスクパターンM1を除去することができ、洗浄工程を行うことができる。
【0044】
犠牲パターン33Aは、後続の工程でシリサイドゲート電極に代替される。ポリシリコン膜、金属膜、および/またはシリサイド膜を直接エッチングしてゲート電極を形成する場合、エッチング過程でゲートパターンGPのプロファイルが変形しうる。本発明の一実施例によれば、犠牲膜33をエッチングして犠牲パターン33Aを形成するので、エッチング過程でプロファイルが変形するのを防止または減少させることができる。また、エッチング工程後に残留するゲート絶縁膜32の厚さが均一になる。
【0045】
図3Cを参照すれば、ゲートパターンGPの側壁にスペーサ35を形成することができる。実施例として、ゲートパターンGPのプロファイルに沿ってスペーサ膜を蒸着した後、エッチバック工程を行ってスペーサ35を形成することができる。エッチバック工程の後に、洗浄工程を行うことができる。スペーサ35は、酸化物、窒化物などの絶縁物質を含むことができる。実施例として、スペーサ35は、低誘電定数物質を含むことができ、シリコン酸化物などの酸化物を含むことができる。低誘電定数物質でスペーサ35を形成することにより、ゲート電極とソース/ドレインコンタクトとの間の寄生キャパシタンスを減少させることができ、ROD(Ring Oscillator Delay)を改善することができる。
【0046】
次に、基板30内にジャンクションJN1、JN2を形成することができる。ジャンクションJN1、JN2は、LDD(Lightly Doped Drain)構造であってもよい。実施例として、基板30内に不純物をドープして、ゲートパターンGPの両側に第1ジャンクションJN1および第2ジャンクションJN2を形成することができる。第1ジャンクションJN1は、ソース領域であってもよく、第2ジャンクションJN2は、ドレイン領域であってもよい。
【0047】
図3Dを参照すれば、第1層間絶縁膜36を形成することができる。第1層間絶縁膜36は、酸化物、窒化物などの絶縁物質を含むことができる。実施例として、酸化膜を蒸着した後に平坦化工程を行って、第1層間絶縁膜36を形成することができる。平坦化工程は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)方式を利用することができる。
【0048】
次に、第1層間絶縁膜36上に第2マスクパターンM2を形成することができる。第2マスクパターンM2は、フォトレジストを含むことができる。次に、第2マスクパターンM2をエッチングバリアとして第1層間絶縁膜36をエッチングして、第1開口部OP1を形成することができる。第1開口部OP1は、ソースコンタクトおよびドレインコンタクトを形成するためのものである。第1開口部OP1は、基板30を露出させることができる。次に、第2マスクパターンM2を除去することができ、洗浄工程を行うことができる。
【0049】
図3Eおよび図3Fを参照すれば、第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bを形成することができる。第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bは、トランジスタのチャネルとソース/ドレインコンタクトとを連結するビアであってもよい。第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bによって、ソースコンタクトおよびドレインコンタクトの位置を調整することができる。
【0050】
まず、図3Eを参照すれば、第1開口部OP1内にエピタキシャル膜38を形成することができる。実施例として、基板30の表面からエピタキシャル成長(epitaxial growth)方式でエピタキシャル膜を成長させることができる。エピタキシャル膜38は、単結晶シリコン膜であってもよい。エピタキシャル膜38は、犠牲パターン33Aに比べて高い高さに成長可能である。
【0051】
次に、第1開口部OP1内にそれぞれ位置した第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bを形成することができる。実施例として、ハードマスクパターン34Aを停止膜として用いてエピタキシャル膜38を平坦化することができる。これにより、第1層間絶縁膜36を介して延びて基板30に連結された第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bを形成することができる。第1エピタキシャルパターン38Aは、ソース領域に連結され、第2エピタキシャルパターン38Bは、ドレイン領域に連結される。第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bは、犠牲パターン33Aに比べて高い高さを有することができる。
【0052】
次に、ハードマスクパターン34Aを除去して第2開口部OP2を形成することができる。実施例として、ディップアウト(dip out)方式で犠牲パターン33Aを選択的に除去することができる。第2開口部OP2を介して、犠牲パターン33Aが露出してもよい。犠牲パターン33A、第1エピタキシャルパターン38A、および第2エピタキシャルパターン38Bは、互いに異なるレベルで露出してもよい。第1層間絶縁膜36の上部面を介して第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bの上部面が露出してもよい。犠牲パターン33Aの上部面は、第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bの上部面に比べて低いレベルで露出してもよい。
【0053】
図3Gを参照すれば、シリサイドゲート電極33Bを形成することができる。実施例として、犠牲パターン33A上に金属膜を形成し、熱処理工程を行った後に、未反応の金属膜を除去することができる。次に、洗浄工程を行うことができる。
【0054】
金属膜は、第2開口部OP2内に形成され、犠牲パターン33A上に形成される。第2開口部OP2を介して露出した犠牲パターン33Aおよびスペーサ35のプロファイルに沿って金属膜を形成することができる。金属膜は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。熱処理工程により、金属膜と犠牲パターン33Aとが反応してシリサイド膜が形成される。例えば、ニッケルとポリシリコンとが反応してニッケルシリサイド(NiSix)が形成される。犠牲パターン33Aが全部シリサイド化され、これにより、犠牲パターン33Aをシリサイドゲート電極33Bに代替することができる。シリサイドゲート電極33Bは、シリサイド物質を含むことができ、金属シリサイド膜であってもよい。
【0055】
第1エピタキシャルパターン38A上にシリサイドソースコンタクト39Aを形成することができる。第1エピタキシャルパターン38Aの一部がシリサイドソースコンタクト39Aに代替される。実施例として、第1エピタキシャルパターン38A上に金属膜を形成し、熱処理工程を行った後に、未反応の金属膜を除去することができる。金属膜は、第1層間絶縁膜36上に形成され、第1エピタキシャルパターン38Aの上部面と接することができる。熱処理工程により、金属膜と第1エピタキシャルパターン38Aとが反応してシリサイド膜が形成される。
【0056】
第1エピタキシャルパターン38Aの上部面からシリサイド化が進み、第1エピタキシャルパターン38A上にシリサイドソースコンタクト39Aが形成される。したがって、シリサイドゲート電極33Bと異なるレベルにシリサイドソースコンタクト39Aを形成することができる。これにより、シリサイドゲート電極33Bとシリサイドソースコンタクト39Aとの間の寄生キャパシタンスを減少させることができる。
【0057】
第2エピタキシャルパターン38B上にシリサイドドレインコンタクト39Bを形成することができる。第2エピタキシャルパターン38Bの一部がシリサイドドレインコンタクト39Bに代替される。実施例として、第2エピタキシャルパターン38B上に金属膜を形成し、熱処理工程を行った後に、未反応の金属膜を除去することができる。金属膜は、第1層間絶縁膜36上に形成され、第2エピタキシャルパターン38Bの上部面と接することができる。熱処理工程により、金属膜と第2エピタキシャルパターン38Bとが反応してシリサイド膜が形成される。
【0058】
第2エピタキシャルパターン38Bの上部面からシリサイド化が進み、第2エピタキシャルパターン38B上にシリサイドドレインコンタクト39Bが形成される。したがって、シリサイドゲート電極33Bと異なるレベルにシリサイドドレインコンタクト39Bを形成することができる。これにより、シリサイドゲート電極33Bとシリサイドドレインコンタクト39Bとの間の寄生キャパシタンスを減少させることができる。
【0059】
シリサイドゲート電極33B、シリサイドソースコンタクト39A、およびシリサイドドレインコンタクト39Bは、同時に形成されるか、別個の工程で形成されてもよい。実施例として、シリサイドゲート電極33B、シリサイドソースコンタクト39A、およびシリサイドドレインコンタクト39B上に金属膜を形成した後に、熱処理工程を行うことができる。これにより、シリサイドゲート電極33Bを形成するとき、シリサイドソースコンタクト39Aおよびシリサイドドレインコンタクト39Bを形成することができる。
【0060】
図3Hを参照すれば、第2層間絶縁膜41を形成することができる。実施例として、第2開口部OP2を満たすように絶縁膜を蒸着した後、絶縁膜を平坦化して第2層間絶縁膜41を形成することができる。第2層間絶縁膜41は、酸化物、窒化物などの絶縁物質を含むことができる。第2層間絶縁膜41は、シリサイドソースコンタクト39Aおよびシリサイドドレインコンタクト39B上に位置してもよく、スペーサ35内に延びることができる。
【0061】
次に、第2層間絶縁膜41上に第3マスクパターンM3を形成することができる。第3マスクパターンM3は、フォトレジストを含むことができる。次に、第3マスクパターンM3をエッチングバリアとして第2層間絶縁膜41をエッチングすることができる。これにより、シリサイドゲート電極33Bを露出させる第3開口部OP3を形成することができる。シリサイドソースコンタクト39Aを露出させる第4開口部OP4を形成することができる。シリサイドドレインコンタクト39Bを露出させる第5開口部OP5を形成することができる。
【0062】
第3開口部OP3、第4開口部OP4、および第5開口部OP5は、ビアトレンチであってもよい。第3開口部OP3、第4開口部OP4、および第5開口部OP5は、第2層間絶縁膜41を介して延びることができる。第3開口部OP3、第4開口部OP4、および第5開口部OP5は、同時に形成されるか、別個のマスクパターンを用いて別の工程で形成されてもよい。次に、第3マスクパターンM3を除去することができ、洗浄工程を行うことができる。
【0063】
図3Iを参照すれば、第2層間絶縁膜41上に第4マスクパターンM4を形成することができる。第4マスクパターンM4は、フォトレジストを含むことができる。次に、第4マスクパターンM4をエッチングバリアとして第2層間絶縁膜41をエッチングすることができる。第3開口部OP3に連結された第6開口部OP6が形成される。第4開口部OP4に連結された第7開口部OP7が形成される。第5開口部OP5に連結された第8開口部OP8が形成される。
【0064】
第6開口部OP6、第7開口部OP7、および第8開口部OP8は、配線トレンチであってもよい。第6開口部OP6、第7開口部OP7、および第8開口部OP8は、同時に形成されるか、別個のマスクパターンを用いて別の工程で形成されてもよい。
【0065】
次に、第4マスクパターンM4を除去することができ、洗浄工程を行うことができる。第4マスクパターンM4を形成するとき、第3開口部OP3、第4開口部OP4、および第5開口部OP5内にマスク物質M4Aが形成される。マスク物質M4Aは、第4マスクパターンM4を除去するとき、一緒に除去されてもよい。
【0066】
図3Jを参照すれば、第3開口部OP3および第6開口部OP6内に第1インターコネクション構造IC1を形成することができる。実施例として、第1バリア膜44Aを形成し、第1バリア膜44A内に第1金属膜45Aを形成することができる。第1バリア膜44Aは、金属窒化物を含むことができ、第1金属膜45Aは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0067】
第4開口部OP4および第7開口部OP7内に第2インターコネクション構造IC2を形成することができる。実施例として、第2バリア膜44Bを形成し、第2バリア膜44B内に第2金属膜45Bを形成することができる。第2バリア膜44Bは、金属窒化物を含むことができ、第2金属膜45Bは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0068】
第5開口部OP5および第8開口部OP8内に第3インターコネクション構造IC3を形成することができる。実施例として、第3バリア膜44Cを形成し、第3バリア膜44C内に第3金属膜45Cを形成することができる。第3バリア膜44Cは、金属窒化物を含むことができ、第3金属膜45Cは、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属を含むことができる。
【0069】
第1バリア膜44A、第2バリア膜44B、および第3バリア膜44Cは、同時に形成されるか、別個の工程で形成されてもよい。第1金属膜45A、第2金属膜45B、および第3金属膜45Cは、同時に形成されるか、別個の工程で形成されてもよい。次に、第1金属膜45Aを平坦化し、洗浄工程を実施することができる。
【0070】
前述のような製造方法によれば、犠牲パターン33Aをシリサイド膜に代替することにより、シリサイドゲート電極33Bを形成することができる。ポリシリコン膜および金属膜/シリサイド膜を含む多層構造としてゲート電極を形成する場合、ポリシリコン膜内部のドーパント空乏(dopant depletion)を減少させるために不純物注入工程を行う。これとは異なり、シリサイドゲート電極33Bは、このような工程を省略可能なため、工程を単純化することができ、製造費用を節減することができる。
【0071】
エピタキシャル成長工程を用いて第1エピタキシャルパターン38Aおよび第2エピタキシャルパターン38Bを形成することができる。第1/第2エピタキシャルパターン38A、38Bを介して基板30とシリサイドソース/ドレインコンタクト39A、39Bとの間の距離を増加させることにより、ジャンクションリークを改善することができる。シリサイドゲート電極33Bと異なるレベルにシリサイドソースコンタクト39Aおよびシリサイドドレインコンタクト39Bを形成することにより、シリサイドゲート電極33Bとシリサイドソース/ドレインコンタクト39A、39Bとの間の寄生キャパシタンスを減少させることができる。
【0072】
以上、添付した図面を参照して、本発明の技術的思想による実施例を説明したが、これは本発明の概念による実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明は上記の実施例に限定されない。特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって実施例に対する多様な形態の置換、変形および変更が可能であり、これも本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0073】
10:基板
11:素子分離膜
12:ゲート絶縁膜
20:基板
21:素子分離膜
22A:第1ゲート絶縁膜
22B:第2ゲート絶縁膜
30:基板
31:素子分離膜
32:ゲート絶縁膜
33:犠牲膜
33A:犠牲パターン
33B:シリサイドゲート電極
34:ハードマスク膜
34A:ハードマスクパターン
35:スペーサ
36:第1層間絶縁膜
38:エピタキシャル膜
38A:第1エピタキシャルパターン
38B:第2エピタキシャルパターン
39A:シリサイドソースコンタクト
39B:シリサイドドレインコンタクト
41:第2層間絶縁膜
44A:第1バリア膜
44B:第2バリア膜
44C:第3バリア膜
45A:第1金属膜
45B:第2金属膜
45C:第3金属膜
G:シリサイドゲート電極
EP1、EP11、EP21:第1エピタキシャルパターン
EP2、EP12、EP22:第2エピタキシャルパターン
S:ソースコンタクト
D:ドレインコンタクト
SP:スペーサ
IC1:第1インターコネクション構造
IC2:第2インターコネクション構造
IC3:第3インターコネクション構造
IL1:第1層間絶縁膜
IL2:第2層間絶縁膜
BP1:第1ボンディングパッド
BP2:第2ボンディングパッド
CA:セルアレイ
GST:ゲート構造
GL:ゲートライン
IL:絶縁膜
SS:ソース構造
CH:チャネル構造
PC:周辺回路
PC1:第1回路
PC2:第2回路
WF1:第1ウエハ
WF2:第2ウエハ
GP:ゲートパターン
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J