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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137695
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】ガスセンサ及び光学デバイス
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/24 20060101AFI20240927BHJP
   G01N 21/00 20060101ALI20240927BHJP
   G01N 21/61 20060101ALN20240927BHJP
【FI】
G01N29/24
G01N21/00 A
G01N21/61
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000818
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】P 2023049039
(32)【優先日】2023-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100165951
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 憲悟
(74)【代理人】
【識別番号】100180655
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】笹山 憲吾
(72)【発明者】
【氏名】古田 健太
【テーマコード(参考)】
2G047
2G059
【Fターム(参考)】
2G047AA01
2G047CA04
2G047EA10
2G047EA15
2G047GA01
2G047GD02
2G047GF11
2G059AA01
2G059BB01
2G059EE01
2G059EE16
2G059GG02
2G059HH01
2G059JJ02
2G059KK08
(57)【要約】
【課題】小型で高精度な測定が可能なガスセンサ及び光学デバイスが提供される。
【解決手段】ガスセンサ(10)は、赤外線である光を出射する発光部(11)と、発光部から出射された光に基づく信号を検出する検出部(12)と、少なくともミラーを含み、発光部から出射された光が導入されたガスを透過する光路を形成するように光を反射させる導光部(17)と、光路に配置されて、光の透過波長帯域を制限する光学フィルタ(16)と、を備え、光学フィルタの基材の透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、光学フィルタは、光学フィルタの厚さをT[mm]、光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.3<(T/Lf)<1.3を満たす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線である光を出射する発光部と、
前記発光部から出射された光に基づく信号を検出する検出部と、
少なくともミラーを含み、前記発光部から出射された前記光が導入されたガスを透過する光路を形成するように前記光を反射させる導光部と、
前記光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.3<(T/Lf)<1.3を満たす、ガスセンサ。
【請求項2】
赤外線である光を出射する発光部と、
前記発光部から出射された光に基づく信号を検出する検出部と、
少なくともミラーを含み、前記発光部から出射された前記光が導入されたガスを透過する光路を形成するように前記光を反射させる導光部と、
前記光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にあり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.25<(T/Lf)≦0.3を満たす、ガスセンサ。
【請求項3】
前記発光部はLEDである、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記検出部がマイクであって、光音響方式で被検出ガスの存在又は濃度を測定する、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項5】
前記光学フィルタは、光源側の面の面積より光源反対側の面の面積が大きい、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項6】
前記光学フィルタは、光源側の面と光源反対側の面の間の中間部分において長軸方向の最大長さを有する、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項7】
前記屈折率は3.2以上である、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項8】
前記光学フィルタは、光源反対側の面と前記光が最初に到達する前記導光部のミラーとの最短距離をd[mm]として、0.9≦(Lf×(√d))≦2.5を満たす位置に配置される、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項9】
前記光学フィルタは、光源側の面と前記発光部との距離が10μm以上かつLf[mm]の1/2以下を満たす位置に配置される、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項10】
前記光学フィルタは、光源側の面と前記発光部との距離が10μm以上かつLf[mm]の1/10以下を満たす位置に配置される、請求項9に記載のガスセンサ。
【請求項11】
前記dは前記Lfの6倍以下である、請求項8に記載のガスセンサ。
【請求項12】
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にある、請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項13】
前記光学フィルタの側面は、一部が露出し、その他の部分が覆われている、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項14】
前記光学フィルタの端部に遮蔽物が無く、全面が露出している、請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項15】
赤外線である光を出射する発光部と、
光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.3<(T/Lf)<1.3を満たす、光学デバイス。
【請求項16】
赤外線である光を出射する発光部と、
光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にあり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.25<(T/Lf)≦0.3を満たす、光学デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスセンサ及び光学デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、赤外線を発光する発光部を備え、赤外線が被検出ガスを含むガスを透過するように構成され、被検出ガスによる赤外線の吸収特性を利用して被検出ガスの濃度を検出するガスセンサ(ガス測定装置)の開発が進められている。被検出ガスは、例えばアルコール又は二酸化炭素などである。ガスセンサは、例えばガスを透過した赤外線を受光する受光部を備える非分散赤外線吸収(NDIR:Non-Dispersive InfraRed)方式である。また、例えば特許文献1は、光を吸収したガス分子の振動を高性能なマイクで音として拾うことでガス濃度を測定する光音響方式のガスセンサを開示する。例えば特許文献1のガスセンサは1×1×0.7cmのサイズを有することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/212481号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ガスセンサにはさらなる小型化が求められている。被検出ガスによる赤外線の吸収特性を利用するガスセンサでは、赤外線の波長を制限又は選択する光学フィルタが用いられる。光学フィルタを単純に小型化すると、十分な光学性能が得られないことが多い。小型でありながら高精度な測定が可能なガスセンサを実現するために、適切な場所に光を到達させる必要がある。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、小型で高精度な測定が可能なガスセンサ及び光学デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係るガスセンサは、
赤外線である光を出射する発光部と、
前記発光部から出射された光に基づく信号を検出する検出部と、
少なくともミラーを含み、前記発光部から出射された前記光が導入されたガスを透過する光路を形成するように前記光を反射させる導光部と、
前記光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.3<(T/Lf)<1.3を満たす。
【0007】
(2)本開示の一実施形態に係るガスセンサは、
赤外線である光を出射する発光部と、
前記発光部から出射された光に基づく信号を検出する検出部と、
少なくともミラーを含み、前記発光部から出射された前記光が導入されたガスを透過する光路を形成するように前記光を反射させる導光部と、
前記光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にあり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.25<(T/Lf)≦0.3を満たす。
【0008】
(3)本開示の一実施形態として、(1)又は(2)において、
前記発光部はLEDである。
【0009】
(4)本開示の一実施形態として、(1)から(3)のいずれかにおいて、
前記検出部がマイクであって、光音響方式で被検出ガスの存在又は濃度を測定する。
【0010】
(5)本開示の一実施形態として、(1)から(4)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタは、光源側の面の面積より光源反対側の面の面積が大きい。
【0011】
(6)本開示の一実施形態として、(1)から(4)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタは、光源側の面と光源反対側の面の間の中間部分において長軸方向の最大長さを有する。
【0012】
(7)本開示の一実施形態として、(1)から(6)のいずれかにおいて、
前記屈折率は3.2以上である。
【0013】
(8)本開示の一実施形態として、(1)から(7)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタは、光源反対側の面と前記光が最初に到達する前記導光部のミラーとの最短距離をd[mm]として、0.9≦(Lf×(√d))≦2.5を満たす位置に配置される。
【0014】
(9)本開示の一実施形態として、(1)から(8)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタは、光源側の面と前記発光部との距離が10μm以上かつLf[mm]の1/2以下を満たす位置に配置される。
【0015】
(10)本開示の一実施形態として、(9)において、
前記光学フィルタは、光源側の面と前記発光部との距離が10μm以上かつLf[mm]の1/10以下を満たす位置に配置される。
【0016】
(11)本開示の一実施形態として、(8)において、
前記dは前記Lfの6倍以下である。
【0017】
(12)本開示の一実施形態として、(1)において、
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にある。
【0018】
(13)本開示の一実施形態として、(1)から(12)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタの側面は、一部が露出し、その他の部分が覆われている。
【0019】
(14)本開示の一実施形態として、(1)から(12)のいずれかにおいて、
前記光学フィルタの端部に遮蔽物が無く、全面が露出している。
【0020】
(15)本開示の一実施形態に係る光学デバイスは、
赤外線である光を出射する発光部と、
光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.3<(T/Lf)<1.3を満たす、光学デバイス。
【0021】
(16)本開示の一実施形態に係る光学デバイスは、
赤外線である光を出射する発光部と、
光路に配置されて、前記光の透過波長帯域を制限する光学フィルタと、を備え、
前記光学フィルタの基材の前記透過波長帯域における屈折率は1.5以上であり、
平面視における前記光学フィルタの面積が前記発光部の面積に対する比で1~1.2の範囲にあり、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの厚さをT[mm]、前記光学フィルタの平面視における長軸方向の最大長さをLf[mm]として、0.25<(T/Lf)≦0.3を満たす、光学デバイス。
【発明の効果】
【0022】
本開示によれば、小型で高精度な測定が可能なガスセンサ及び光学デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本開示の一実施形態に係るガスセンサの構成例を示す図である。
図2A図2Aは、光学フィルタの形状を説明するための図である。
図2B図2Bは、光学フィルタの形状を説明するための図である。
図2C図2Cは、光学フィルタの形状を説明するための図である。
図3図3は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図4図4は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図5図5は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図6図6は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図7図7は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図8図8は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図9図9は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図10図10は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図11図11は、光学フィルタの形状変化に対する光量の変化の一例を示す図である。
図12図12は、光学フィルタと導光部の距離に対する光量の変化の一例を示す図である。
図13図13は、光源と光学フィルタの距離の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本開示の一実施形態に係るガスセンサが説明される。各図中、同一又は相当する部分には、同一符号が付されている。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0025】
(ガスセンサ)
図1は、本実施形態に係るガスセンサ10の構成を示す図である。ガスセンサ10は、発光部11と、検出部12と、導光部17と、光学フィルタ16と、を備える。また、ガスセンサ10は、演算部30を備えてよい。図1は、これらの構成要素を含むガスセンサ10の断面を示す断面図である。図1のように、ガスセンサ10の断面を見る見方は、以下において断面視と称される。また、ガスセンサ10は、内部にガスを導入する空間が形成されるようにカバーが設けられてよい。本実施形態に係るガスセンサ10は、導入されたガス(例えば周囲の空気)における測定対象のガス(被検出ガス)の存在又は濃度を測定する。被検出ガスは、例えば二酸化炭素、水蒸気、一酸化炭素、一酸化窒素、アンモニア、二酸化硫黄、アルコール、ホルムアルデヒド、メタン、プロパン、その他の可燃性ガスなどであり得る。ここで、ガスセンサ10は、発光部11と光学フィルタ16とで構成される光学デバイスを部品の1つとして用いる構成であってよい。つまり、発光部11と光学フィルタ16とは一体的なデバイスとして構成されてよい。
【0026】
(検出部)
本実施形態に係るガスセンサ10では、検出部12がマイク(microphone)であって、光音響方式で被検出ガスの存在又は濃度を測定する。光音響方式は、光18を吸収したガス分子の振動を高性能なマイクで音(圧力変化)として拾うことによって被検出ガスを測定する。検出部12は、発光部11から出射された光18に基づく信号を検出するが、光音響方式において光18を吸収したガス分子の振動音が光18に基づく信号に対応する。
【0027】
ここで、ガスセンサ10は光音響方式を採用する装置に限定されない。別の例として、ガスセンサ10は、検出部12が受光素子であって、NDIR方式で被検出ガスの存在又は濃度を測定してよい。NDIR方式は、ガスの種類によって吸収される赤外線の波長が異なることを利用し、この吸収量を検出することにより被検出ガスを測定する。検出部12は、発光部11から出射された光18に基づく信号を検出するが、NDIR方式において被検出ガスによって吸収された後の赤外線が光18に基づく信号に対応する。NDIR方式の場合に、検出部12はPIN構造を持ったフォトダイオードのような量子型センサであってよい。
【0028】
(発光部)
発光部11は、被検出ガスによって吸収される波長を含む光18を出力する。発光部11は、具体的な例として、LED(light emitting diode)、ランプ又はMEMS(micro electro mechanical systems)光源であってよい。本実施形態において、発光部11は、赤外線である光18を出射するLED(赤外線LED)である。
【0029】
ここで、赤外線の波長は2μm~12μmであってよい。2μm~12μmの領域は、各種ガスに固有の吸収帯が数多く存在し、ガスセンサ10に用いるのに特に適した波長帯である。例えば3.3μmの波長にメタン、4.3μmの波長に二酸化炭素、9.5μmの波長にアルコール(エタノール)の吸収帯が存在する。
【0030】
上記のように、本実施形態において発光部11は赤外線LEDである。発光部11が、材料としてインジウム及びガリウムの少なくとも1つ並びにヒ素及びアンチモンの少なくとも1つを含み、少なくともP型半導体とN型半導体の2種類の層からなるダイオード構造を有してよい。また、NDIR方式の場合に、検出部12は量子型赤外線センサであり得る。この場合に、検出部12が、発光部11と同様のダイオード構造を有してよい。
【0031】
(導光部)
導光部17は、ガスセンサ10の光学系であって、光学部材を備え、発光部11から出射された光18が所望の光路を形成するように光18を導く。光学部材は例えばミラー及びレンズ等である。本実施形態において、導光部17は少なくともミラーを含み、発光部11から出射された光18が導入されたガスを透過する光路を形成するように光18を反射させる。図1の例において導光部17は複数の平面鏡を含んで構成されるが、このような構成に限定されない。例えば導光部17は凹面鏡を含んで構成されてよい。導光部17の反射面は、例えばアルミ及び金などの高い反射率を有する金属で構成されてよい。また、図1の例のように、ガスを導入する空間を形成するカバーの内面が、外部からガスを導入するための孔19を除いて、導光部17のミラーであってよい。この場合に、樹脂筐体であるカバーへの蒸着又はめっきによってミラーが形成されてよい。カバー全体を金属材料で構成する場合と比較して、高生産性と軽量化の向上を図ることができる。また、図1の例のように、ガスを導入する空間を挟んでカバーの内面と対向するように、別の導光部17(別のミラー)が設けられてよい。ここで、発光部11から出射された光18が最初にミラーに到達する場合に、ミラーに到達した光量は到達光量と称される(図3図11参照)。
【0032】
(光学フィルタ)
光学フィルタ16は、光路に配置されて、光18の透過波長帯域を制限する。つまり、光学フィルタ16によって、被検出ガスの固有の吸収帯に該当する赤外線を選択的に透過させることができる。このことによって、ガスセンサ10の測定精度を高めることができる。例えば、被検出ガスがCOの場合、光学フィルタ16はCOによる赤外線吸収が多く生じる波長帯(代表的には4.3μm付近)の赤外線を通過させるバンドパスフィルタであり得る。
【0033】
光学フィルタ16は光路上に配置されればよい。本実施形態において、光学フィルタ16は発光部11の発光面を覆うように、発光部11と接して配置される。ここで、光学フィルタ16が発光部11と接して配置されることは、直接的に接して配置されることだけでなく、光学フィルタ16と発光部11との間に隙間(空間)が設けられている場合を含む。また、光学フィルタ16が発光部11と接して配置されることは、はんだ、接着剤又はグリスなどを介しての接触などを含む。図1に示すように、光学フィルタ16が発光部11に積み重ねられているが、この積み重ねる方向を以下において高さ方向と称する。
【0034】
(演算部)
演算部30は、検出部12が検出した光18に基づく信号を取得して、被検出ガスの存在を判定するための演算又は濃度の演算を実行する。また、演算部30は発光部11及び検出部12の少なくとも一方を制御してよい。演算部30は、読み込むプログラムに応じた機能を実行する汎用のプロセッサ及び特定の処理に特化した専用のプロセッサの少なくとも1つを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。
【0035】
(モールド樹脂)
本実施形態に係るガスセンサ10では、発光部11、検出部12及び演算部30が、光学部材(導光部17、光学フィルタ16)とともにパッケージされている。図1の例において、発光部11、検出部12及び演算部30はモールド樹脂50に埋め込まれて封止されている。また、モールド樹脂50は光学フィルタ16及び導光部17の一部を含めて封止し、光学フィルタ16及び導光部17の位置を固定する固定部材として機能してよい。モールド樹脂50の材料としては、例えばエポキシ樹脂又はフェノール樹脂などが用いられてよい。また、モールド樹脂50は、SiO、Alなどのフィラー材料を含んでよい。
【0036】
別の例として、ガスセンサ10は、発光部11、検出部12及び演算部30などがモールド樹脂50によって封止される代わりに、PCB(Printed Circuit Board)に実装される構成であってよい。例えばPCBの主面の一方である表面に発光部11、検出部12が実装されて、導光部17及び光学フィルタ16が接着等によって設けられてよい。また、例えばPCBの主面の他方である裏面に演算部30が実装されてよい。ここで、主面はPCBの面のうちで面積が最も大きい面である。
【0037】
(光学フィルタの形状)
ここで、被検出ガスによる赤外線の吸収特性を利用するガスセンサ10では、赤外線の波長を制限又は選択する光学フィルタ16を用いる必要がある。光学フィルタ16を単純に小型化すると、十分な光学性能が得られないことが多い。小型でありながら高精度な測定が可能なガスセンサ10を実現するために、適切な場所に光18を到達させる必要がある。
【0038】
図2A図2B及び図2Cは、光学フィルタ16の形状を説明するための図である。光学フィルタ16の基材の透過波長帯域における屈折率は大きい。例えば光学フィルタ16の基材がガラス、Si、Geの場合に、屈折率はそれぞれ約1.5、約3.3、約4.0になる。そのため、発光部11から光学フィルタ16へ出射された光18は、屈折して光学フィルタ16の内部を進む。従来、入射角度の深い光18は、到達すべき場所(例えばミラーの位置)まで到達せず、活用することができなかった。一方で、光学フィルタ16の側面の形状によっては、全反射が生じることによって光学フィルタ16の内部に光18が閉じ込められて、これまで活用できなかった入射角度の深い光を適切な場所に到達させることが可能になる。したがって、到達光量は、光学フィルタ16の形状(厚さ、長軸方向の最大長さ)、発光部11の長軸方向の長さ及び光学フィルタ16の屈折率の関係に応じて変化する。以下に、到達光量を大きくすることができる条件が検討される。ここで、本実施形態における屈折率の波長分散データについては文献値が用いられた。測定値を用いる場合、JIS K7142に準拠して、エリプソメーターによって測定された値を用いることができる。
【0039】
図2A図2Cでは、発光部11及び光学フィルタ16が図1と同様の断面視で示されている。発光部11は直方体形状を有する。光学フィルタ16は、直方体(図2A)、四角錐台(図2B)又は頂点が丸みを帯びた直方体(図2C)の形状であり得る。つまり、光学フィルタ16は断面視で四角形、台形又は頂点が丸みを帯びた四角形の形状を有する。Tは、光学フィルタ16の厚さ(高さ方向の長さ)である。ここで、高さ方向を視線方向とする見方で光学フィルタ16を正面から見ることを平面視とすると、光学フィルタ16は平面視で四角形の形状を有する。四角形は正方形であってよいが、本実施形態において長方形である。
【0040】
図2A図2Cにおいて、高さ方向に直交する方向が発光部11及び光学フィルタ16の長軸方向に対応する。L0は、発光部11の長軸方向の長さである。また、Lfは光学フィルタ16の長軸方向の最大長さである。ここで、図2Bに示される光学フィルタ16は、全反射がさらに生じやすいように側面が傾斜した形状となっており、平面視で光源側の面の面積より光源反対側の面の面積が大きい。図2Bに示される光学フィルタ16では、光源反対側の長軸方向の長さがLfである。ここで、光源側の面は、断面視で発光部11に近い側の面を意味する。また、光源反対側の面は、断面視で発光部11から遠い側の面を意味する。図2Cに示される光学フィルタ16は、製造しやすい形状とするために頂点(角)が丸みを帯びており、中間部分の長軸方向の長さがLfとなる。中間部分は、断面視で、光源側の面と光源反対側の面の間であって、頂点部分を除いた部分である。ここで、光学フィルタ16は平面視で四角形(矩形)に限定されず、例えば円形などであり得る。矩形の場合に、長軸方向の最大長さは長辺の長さとなる。また、円形の場合に、長軸方向の最大長さは直径となる。
【0041】
ここで、光学フィルタ16の側面は、一部が露出し、その他の部分が覆われていてよい。光学フィルタ16の保持の観点から、側面を保持部材で覆うことが好ましい。一方で、光学フィルタ16における全反射の生じやすさの観点から、側面を露出させることが好ましい。したがって、光学フィルタ16の側面について、一部露出させて、その他の部分を露出させない(すなわち、保持部材で覆われている)構造にすることで、保持性と全反射の生じやすさをバランスよく機能させることができる。また、光源側から見たときに、光学フィルタ16の端部に遮蔽物が無く、全面が露出していてよい。光学フィルタ16の側面での全反射を利用することで、光学フィルタ16の端部の光18も有効に活用することができる。
【0042】
上記のように定められたL0(発光部11の長軸方向の長さ)、Lf(光学フィルタ16の長軸方向の最大長さ)、T(光学フィルタ16の厚さ)の組み合わせと、到達光量の大きさとの関係が検討された。ここで、光学フィルタ16の基材の透過波長帯域における屈折率(以下、「光学フィルタ16の屈折率」とする)は1.5以上とし、屈折率が1.5、3.3及び4.0の場合についてシミュレーションが行われた。また、透過波長帯域は2[μm]~12[μm]である。
【0043】
まず、LfとL0との関係についてシミュレーションが行われた。ソフトウェアとしてZemax社の「Zemax OpticStudio」が用いられた。以下の表1~表3は、LfとL0とを0.4~2.4[mm]の範囲で変化させた場合における、到達光量の値を示す。ただし、LfはL0未満にならない。ここで、到達光量は任意単位(arbitrary units)で示されており、図3図11についても同様である。また、表1~表3において、Tは530[μm]である。表1では、光学フィルタ16の屈折率が1.5である。表2では、光学フィルタ16の屈折率が3.3である。表3では、光学フィルタ16の屈折率が4.0である。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
表1~表3に示される結果から明らかなように、LfをL0に近づけることによって到達光量を大きくすることができる。つまり、Lfを小さくすると、発光部11から出射された光18が、光学フィルタ16の側面に直接的に到達しやすくなる。光学フィルタ16の側面において全反射が生じて、より多くの光18が光学フィルタ16の内部を進んで導光部17のミラーまで達するためであると考えられる。したがって、光学フィルタ16の長軸方向の最大長さ(Lf)を発光部11の長軸方向の長さ(L0)に近づけるように小型化することで、ガスセンサ10の小型化及び測定精度を高めることが可能であることが、本シミュレーションによって確認された。
【0048】
次に、光学フィルタ16自体の形状(アスペクト比)について、すなわちTとLfとの関係についてシミュレーションが行われた。ソフトウェアは上記と同様である。図3図11は、シミュレーション結果を示し、光学フィルタ16の形状を示すTとLfとの比(T/Lf)と到達光量との関係を示している。図3図11の横軸は、光学フィルタ16の厚さであるT[mm]を光学フィルタ16の長軸方向の最大長さであるLf[mm]で割った比を示す。また、図3図11の縦軸は到達光量を示す。図3図11において、発光部11の長軸方向の長さであるL0を0.4[mm]~2.4[mm]の範囲で変化させて、それぞれの場合についての到達光量の変化が示されている。
【0049】
図3図5では、光学フィルタ16の屈折率が1.5である。図3はTが330[μm]の場合である。図4はTが430[μm]の場合である。図5はTが530[μm]の場合である。0.3<(T/Lf)<1.3の範囲において、L0の値によらず、到達光量は十分に大きい。ただし、(T/Lf)が1.3以上となると、到達光量が大きく低下するおそれがある。そのため、TとLfとの比(T/Lf)について、上限値を1.3として、上限値を下回るように光学フィルタ16を設計することが好ましい。また、(T/Lf)が0.3より大きい場合に、到達光量の上昇の度合いが大きい。そのため、TとLfとの比(T/Lf)について、下限値を0.3として、下限値を上回るように光学フィルタ16を設計することが好ましい。
【0050】
図6図8では、光学フィルタ16の屈折率が3.3である。図6はTが330[μm]の場合である。図7はTが430[μm]の場合である。図8はTが530[μm]の場合である。また、図9図11では、光学フィルタ16の屈折率が4.0である。図9はTが300[μm]の場合である。図10はTが400[μm]の場合である。図11はTが530[μm]の場合である。図6図11でも、0.3<(T/Lf)<1.3の範囲において、L0の値によらず、到達光量は十分に大きい。したがって、0.3<(T/Lf)<1.3を満たすように、光学フィルタ16を設計することが好ましい。さらに、図6図11では、到達光量が低下する傾向もない。そのため、光学フィルタ16の屈折率を3.2以上とすることがさらに好ましい。
【0051】
ここで、TとLfとの比の上限値は1.3に限定されない。また、TとLfとの比の下限値は0.3に限定されない。例えば上記の範囲を狭めて、0.4<(T/Lf)<1.2を満たすように、光学フィルタ16が設計されてよい。さらに範囲を狭めて、0.5<(T/Lf)<1.1を満たすように、光学フィルタ16が設計されてよい。
【0052】
また、上限値及び下限値は例えば他の条件に応じて変化してよい。例えば平面視における光学フィルタ16の面積(Sf)が発光部11の面積(S0)とほぼ同じであれば、「LfをL0に近づける」という条件が満たされると考えられ、上記のように到達光量を十分に大きくすることができる。例えば平面視における光学フィルタ16の面積(Sf)が発光部11の面積(S0)に対する比で1~1.2の範囲にあれば、すなわち1.0≦(Sf/S0)≦1.2が満たされれば、ほぼ同じ面積であると考えられる。この場合に、TとLfとの比の範囲をさらに小さくして、例えば0.25<(T/Lf)≦0.3が満たされるようにしてよい。TとLfとの比の範囲が0.3以下であっても、「LfをL0に近づける」という条件が満たされているため、到達光量は十分に大きい。この場合に、光学フィルタ16の厚さ(T)を小さくすることが可能であり、さらに小型(薄型)のガスセンサ10を実現することができる。
【0053】
また、到達光量は、光学フィルタ16の光18の出射面と、光18が最初に到達する導光部17のミラーまでの最短距離によって変化する。光学フィルタ16の光18の出射面は、発光部11から出射された光18が光学フィルタ16を透過して空間に出るときの、空間と接する面であって、光源反対側の面である。ガスセンサ10において、光学フィルタ16は「0.9≦(Lf×(√d))≦2.5」を満たす位置に配置されることが好ましい。ここで、dは、光学フィルタ16の光源反対側の面と光18が最初に到達する導光部17のミラーとの最短距離[mm]である。下限値(0.9)は主に光学フィルタ16の小型化の設計制約から定められる値である。上限値は、2.5に代えて2.2が用いられてよい。すなわち、ガスセンサ10において、光学フィルタ16は「0.9≦(Lf×(√d))≦2.2」を満たす位置に配置されることがさらに好ましい。また、光学フィルタ16の光源反対側の面から出射される光18の角度は、出射面に対して垂直な方向を0°としたときに、±90°が有効な範囲となり得る。この範囲の中で、光学フィルタ16の光源反対側の面と導光部17のミラーの最短距離がdとされてよい。光18の有効な出射角度に制限がある場合に、光学フィルタ16と導光部17のミラーを平面視で見たときに、光18が重なる部分における最短距離がdとされてよい(図12参照)。ここで、導光部17のミラーに代えて、検出部12が配置されていてよい。
【0054】
上記のように定められたLf(光学フィルタ16の長軸方向の最大長さ)及びd(光学フィルタ16の光源反対側の面と光18が最初に到達する導光部17のミラーとの最短距離)の組み合わせと、到達光量の大きさとの関係が検討された。検討のために、光学フィルタ16の基材の透過波長帯域における屈折率が3.3の場合について、シミュレーションが行われた。また、透過波長帯域は2[μm]~12[μm]である。
【0055】
シミュレーションのソフトウェアとして、Zemax社の「Zemax OpticStudio」が用いられた。表4は、Lfを0.8[mm]~1.8[mm]の範囲で変化させて、dを1.31[mm]~4.81[mm]の範囲で変化させた場合における、到達光量の値を示す。ここで、到達光量は任意単位(arbitrary units)で示される。ここで、L0(発光部11の長軸方向の長さ)は0.6[mm]である。また、T(光学フィルタ16の厚さ)は530[μm]である。
【0056】
【表4】
【0057】
表4と同じLf及びdについて、Lf×(√d)の値を計算した結果が表5である。表4及び表5から、Lf×(√d)の値を2.5以下にすることで到達光量を大きくすることができる。到達光量をより大きくする観点から、Lf×(√d)の値が2.2以下であることが好ましい。Lfを小さくすると、発光部11から出射された光18が、光学フィルタ16の側面に直接的に到達しやすくなる。光学フィルタ16の側面において全反射が生じて、より多くの光18が光学フィルタ16の内部を進んで導光部17のミラーまで達するためであると考えられる。さらにdを小さくすると、より広範囲な角度の光18が導光部17のミラーまで到達するようになる。そのため、Lf×(√d)を小さくすることで到達光量が増えたと考えられる。またLf×(√d)の値は、光学フィルタ16及び光学デバイスの小型化の限界及び加工における取り付け交差の制約から、0.9以上であることが好ましい。また、表4及び表5から、dはLfの6倍以下であることが好ましい。
【0058】
【表5】
【0059】
また、光学フィルタ16の光18の入射面と、発光部11との距離(以下「発光部11と光学フィルタ入射面の距離」)は、図13でLSと示されている。発光部11と光学フィルタ入射面の距離は、10μm以上かつ光学フィルタ16の長軸方向の最大長さであるLf[mm]の1/2以下であることが好ましい。ここで、光学フィルタ16の光18の入射面は、光源側の面である。また、発光部11と光学フィルタ入射面の距離は、Lf[mm]の1/10以下であることがより好ましい。発光部11と光学フィルタ入射面の距離が大きくなると、光学フィルタ16を通過せずに導光部17に到達する光18が増える。そのため、所望の波長選択性が得られない。また、発光部11と光学フィルタ入射面の距離が小さくなると、干渉の影響が大きくなるため、10μm以上であることが好ましい。
【0060】
以上のように、本実施形態に係るガスセンサ10は、上記の構成によって、小型で高精度な測定が可能である。
【0061】
本開示の実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば上記の実施形態において、ガスセンサ10について説明したが、ガスセンサ10の一部である発光部11及び光学フィルタ16で構成される光学デバイスは、小型で高精度なガス測定を可能にする。したがって、このような光学デバイスは、本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
【符号の説明】
【0062】
10 ガスセンサ
11 発光部
12 検出部
16 光学フィルタ
17 導光部
18 光
19 孔
30 演算部
50 モールド樹脂
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13