IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 古河電気工業株式会社の特許一覧 ▶ 古河AS株式会社の特許一覧

特開2024-138794情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法
<>
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図1
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図2
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図3
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図4
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図5
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図6
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図7
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図8
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図9
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図10
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図11
  • 特開-情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138794
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241002BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241002BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
G06Q50/10
H02J7/00 Y
H02J7/00 P
H02J13/00 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049482
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 真司
【テーマコード(参考)】
5G064
5G503
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5G064AA04
5G064AC09
5G064CB08
5G064DA11
5G503AA01
5G503BA01
5G503BA02
5G503BB02
5G503CB13
5G503EA05
5G503EA08
5G503GD03
5G503GD05
5G503GD06
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザに適した二次電池を推薦する。
【解決手段】情報提供システムは、ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定部と、前記特定部が特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得部が取得した情報に基づいて評価する評価部と、前記評価部の評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定部と、
前記特定部が特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得部が取得した情報に基づいて評価する評価部と、
前記評価部の評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力部と、
を備える情報提供システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記車両から送信される前記情報を取得する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記車両の使用環境を示す情報は、前記車両が使用される地域を示す地域情報であり、
前記評価部は、当該地域情報が示す地域の温度に応じて評価する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記評価部は、前記使用状況を示す情報に基づいて評価結果に重みづけを行う
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項5】
ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定部と、
前記特定部が特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得部が取得した情報に基づいて評価する評価部と、
前記評価部の評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力部と、
を備える情報提供装置。
【請求項6】
ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得ステップで取得した情報に基づいて評価する評価ステップと、
前記評価ステップの評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力ステップと、
を備える情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のバッテリを交換する際に交換の候補となるバッテリを抽出する発明として、例えば特許文献1に開示されたバッテリ管理装置がある。このバッテリ管理装置は、走行モータを有する電動車両のリチウムイオンバッテリについて、ユーザ端末から送信されたバッテリ要求を満たすバッテリを、中古バッテリに含まれるバッテリモジュール同士を組み合わせた組バッテリにより達成可能か判定し、達成可能と判定すると、組バッテリをユーザに提示するバッテリの候補として抽出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-51413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンを搭載したコンベンショナルな車両には、補機バッテリとして鉛バッテリなどが使用される。また、補機バッテリは電動車両にも使用されている。ユーザは、補機バッテリとしてのバッテリ交換の際には多数のメーカのバッテリの中から使用するバッテリを選択することになるが、例えばカタログのスペックでユーザにとって適切なバッテリを選択するのはバッテリの知識を持たないユーザにとって困難である。また、バッテリは、例えば使用環境やユーザの乗車頻度などによって劣化の度合いが異なるため、使用環境や使用頻度に適したものをユーザが自身で選択するのも難しい。特許文献1の発明では、走行モータを駆動するための組バッテリについて交換の候補となるバッテリを提示しているが、カー用品店やカーディーラーでユーザが選ぶことができる補機バッテリには対応していないため、車両のユーザに対して補機バッテリの交換の候補を提示することができない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに適した二次電池を推薦することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る情報提供システムは、本発明の一態様に係る情報提供システムは、ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定部と、前記特定部が特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得部が取得した情報に基づいて評価する評価部と、前記評価部の評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る情報提供システムにおいては、前記取得部は、前記車両から送信される前記情報を取得する構成であってもよい。
【0008】
本発明の一態様に係る情報提供システムにおいては、前記車両の使用環境を示す情報は、前記車両が使用される地域を示す地域情報であり、前記評価部は、当該地域情報が示す地域の温度に応じて評価する構成であってもよい。
【0009】
本発明の一態様に係る情報提供システムにおいては、前記評価部は、前記使用状況を示す情報に基づいて評価結果に重みづけを行う構成であってもよい。
【0010】
本発明の一態様に係る情報提供装置は、ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定部と、前記特定部が特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得部が取得した情報に基づいて評価する評価部と、前記評価部の評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した対象特定情報を示す情報を出力する出力部と、を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る情報提供方法は、ユーザの車両に搭載可能な二次電池を特定するための情報と、当該車両の使用環境を示す情報と、当該車両の使用状況を示す情報とを取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した情報に基づいて、前記車両に搭載可能な二次電池の対象特定情報を複数特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定した対象特定情報で特定される二次電池のそれぞれを、前記取得ステップで取得した情報に基づいて評価する評価ステップと、前記評価ステップの評価結果に基づいて、前記ユーザに推薦する二次電池の対象特定情報を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出した特定情報を示す情報を出力する出力ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザに適した二次電池を推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態に係る情報提供システム構成を示す図である。
図2図2は、情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、情報処理装置が有するデータベースの一例を示す図である。
図4図4は、情報処理装置の制御部の機能ブロック図である。
図5図5は、情報提供システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
図6図6は、情報処理装置の制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7は、特性値を評価値に変換する関数の一例を示す図である。
図8図8は、評価値の重みを設定する関数の一例を示す図である。
図9図9は、車両において変形例に係る構成を示すブロック図である。
図10図10は、データベースを更新する処理の流れを示すフローチャートである。
図11図11は、内部抵抗値とSOCの関係の一例を示す図である。
図12図12は、ECUの制御部の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素については適宜同一の符号を付している。
【0015】
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システム1000の構成を示す図である。通信ネットワーク1は、通信機能を備えた情報提供装置10、端末装置20、及び車両30を通信可能に接続するネットワークであり、移動体通信網やインターネット、LAN(Local Area Network)等を含む。情報提供システム1000は、車両30のユーザに推薦する二次電池の対象特定情報をユーザに提供するシステムである。対象特定情報は、例えば形式名や品番等のように二次電池の製造メーカと商品名を一意に特定可能な情報である。以下の説明では、対象特定情報の一例として品番を用いるが、製造メーカと商品名を一意に特定可能な情報であれば他の情報であってもよい。なお、図1には一台の車両30と一つの端末装置20を図示しているが、情報提供システム1000には複数台の車両30と複数の端末装置20とが含まれる。
【0016】
情報提供装置10は、端末装置20から通信ネットワーク1を介して送信される情報を取得し、取得した情報に基づいてユーザに推薦する二次電池の品番を端末装置20へ送信する装置である。情報提供装置10は、情報提供システム1000を構成する。情報提供装置10の構成については、後に詳述する。
【0017】
車両30は、例えば端末装置20のユーザが所有する自動車である。車両30は、エンジンの始動や負荷の駆動のための二次電池30aを備えている。二次電池30aは、電解液を有する充電可能な電池であり、例えば鉛蓄電池である。なお、車両30は、エンジン21をアシストする電動モータを具備したハイブリッド車や、電動モータのみで走行する電気自動車であってもよい。電動自動車は、電動モータを駆動するための二次電池と、補機用の二次電池を備えており、この場合の二次電池30aは、補機用の二次電池である。また、車両30は、タッチパネルを有し、ナビゲーション機能や音楽再生機能、通信ネットワーク1に接続して通信を行う通信機能などを備えたディスプレイ端末30bを有している。ディスプレイ端末30bは、情報提供システム1000を構成する。
【0018】
端末装置20は、例えば車両30のユーザが所有するスマートフォンである。端末装置20は、ユーザに推薦する二次電池の品番をユーザに提示する装置の一例である。端末装置20は、情報提供システム1000を構成する。端末装置20は、ユーザに適した二次電池を推薦するために要する情報を情報提供装置10へ送信し、送信した情報に基づいて情報提供装置10から送信される二次電池の品番をユーザに表示する。なお、端末装置20は、デスクトップ型パーソナルコンピュータであってもよい。また、端末装置20は、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット型パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
【0019】
次に、情報提供装置10の構成について説明する。図2は、情報提供装置10の構成を示すブロック図である。情報提供装置10は、制御部100、記憶部102、通信部103、ユーザインターフェース104、及びバスBを有している。バスBは、制御部100、記憶部102、通信部103、及びユーザインターフェース104を相互に接続し、これらの間で情報の授受を可能とするための信号線群である。通信部103は、通信ネットワーク1を介して車両30や端末装置20と通信を行うための通信インターフェースである。ユーザインターフェース104は、情報の入力を行なうためのマウスやキーボード、情報の表示を行なうためのディスプレイ装置を有する。なお、情報提供装置10は、ユーザインターフェース104を有していない構成であってもよい。
【0020】
記憶部102は、ハードディスク装置等の記憶媒体を有する。記憶部102は、ユーザに推薦する二次電池30aの品番を特定するために用いられるデータベースDBを記憶する。図3は、データベースDBが格納する情報の一例を示す図である。データベースDBは、二次電池30aに係る特性値を格納しており、例えば、自己放電速度、第1内部抵抗値、第2内部抵抗値、導体抵抗の耐久性、及び反応抵抗の耐久性を二次電池30aの品番に対応付けて格納している。なお、これらの特性値は二次電池30aの温度によって異なるため、データベースDBでは、-30℃<T≦-10℃の温度帯、-10℃<T≦10℃の温度帯、10℃<T≦30℃の温度帯、30℃<T≦50℃の温度帯、及び50℃<T≦70℃の温度帯のそれぞれで自己放電速度、第1内部抵抗値、第2内部抵抗値、導体抵抗の耐久性、及び反応抵抗の耐久性を格納している。
【0021】
データベースDBに格納されている自己放電速度は、車両30がイグニッションオフで充電分極と放電分極が解消されており、車両30の案電流が小さくなった状態で単位時間あたりに低下した二次電池30a電圧である。なお、車両30が電気自動車の場合には、イグニッションオフで外部の充電器によって充電されていない状態で単位時間あたりに低下した二次電池30a電圧である。データベースDBに格納されている第1内部抵抗値は、例えば二次電池30aが低SOC(State Of Charge)状態のときの二次電池30aの内部抵抗値である。データベースDBに格納されている第2内部抵抗値は、例えば二次電池30aが高SOC状態のときの二次電池30aの内部抵抗値である。
【0022】
二次電池30aの放電中の抵抗成分としては、反応抵抗と導体抵抗が存在する。導体抵抗は、例えば、電極の形状や大きさ等によって異なる値を有する抵抗成分である。反応抵抗は、化学反応による電荷の移動に応じた抵抗であり、二次電池のサイズ(初期満充電容量)との間に高い相関性を有する抵抗成分である。データベースDBに格納される導体抵抗の耐久性は、導体抵抗の耐久性を表す指標であり、データベースDBに格納される反応抵抗の耐久性は、反応抵抗の耐久性を表す指標である。
【0023】
図2に戻り、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)100a、ROM(Read Only Memory)100b、及びRAM(Random Access Memory)100cを有している。ROM100bは、不揮発性の半導体メモリ等によって構成され、プログラム100baを格納している。RAM100cは、半導体メモリ等によって構成され、CPU100aがプログラム100baを実行する際に用いる情報を記憶する。
【0024】
制御部11の機能は、CPU100aがプログラム100baを読み出して実行することで、機能部として実現される。図4は、CPU100aがプログラム100baを実行することにより制御部100において実現する機能の構成を示す機能ブロック図である。CPU100aがプログラム100baを実行することにより、制御部100においては、取得部111、特定部112、評価部113、抽出部114、及び出力部115が実現する。取得部111は、推薦する二次電池30aを特定するために端末装置20から送信された情報を取得する。特定部112は、取得部111が取得した情報に基づいて、ユーザの車両30に搭載可能な二次電池30aの品番を複数特定する。評価部113は、特定部112が特定した品番の二次電池30aのそれぞれを、データベースDBと取得部111が取得した情報に基づいて評価する。抽出部114は、評価部113の評価結果に基づいて、ユーザに推薦する二次電池30aの品番を抽出する。出力部115は、抽出部114が抽出した品番を表示するためのWeb画面の情報を端末装置20へ出力する。
【0025】
次に情報提供システム1000の動作例について説明する。図5は、情報提供システム1000の動作を説明するためのシーケンス図である。まず、車両30のユーザは、端末装置20で情報提供装置10へアクセスする(ステップS11)。情報提供装置10は、端末装置20からアクセスされると入力フォームの画面情報を端末装置20へ送信する(ステップS12)。この入力フォームは、ユーザへ推薦する二次電池30aを特定するための情報を入力するGUI(Graphical User Interface)を備えている。端末装置20は、情報提供装置10から送信された画面情報に基づいて入力フォームを表示する(ステップS13)。
【0026】
ユーザは、端末装置20で入力フォームに情報を入力する。ユーザが入力フォームに入力する情報は、例えば車名、動力源、地域、使い方などである。ここで車名は、例えば自動車メーカが車両30に付けた名称を入力する。動力源は、車両30の動力源であり、例えば動力源がエンジンの場合は「コンベンショナル」を入力し、ハイブリッド車の場合は「HEV」を入力する。また、電気自動車の場合は「EV」を入力し、プラグインハイブリッド車の場合は「PHEV」を入力する。地域は、ユーザが車両30を使用する地域名を入力する。使い方は、例えば車両30の使用状況を入力する。使用状況とは、例えば一週間に運転する回数、一週間で運転する時間などの乗車頻度である。端末装置20は、ユーザが入力フォームに各種情報を入力し、情報を送信する操作を行うと、入力フォームに入力された情報を取得し(ステップS14)、取得した情報を情報提供装置10へ送信する(ステップS15)。
【0027】
情報提供装置10は、端末装置20から送信された情報を受信すると、ユーザへ推薦する二次電池30aを特定する(ステップS16)。図6は、情報提供装置10の制御部100がユーザに推薦する二次電池30aを特定する処理の流れを示すフローチャートである。まず制御部100は、ステップS15で端末装置20から送信されて通信部103が受信した情報を取得する(ステップS101)。ステップS101は、本発明に係る取得ステップの一例である。次に制御部100は、取得した情報に含まれている車名の情報と動力源の情報とに基づいて、ユーザの車両30に搭載可能な二次電池30aの品番を特定する(ステップS102)。二次電池30aの品番を特定するのに際し、車名と動力源との組毎に、この組に対応する二次電池30aの品番を格納したデータベースを記憶部102に設け、制御部100は、取得した車名の情報と動力源の情報とに基づいて、このデータベースを参照することにより、複数の二次電池30aの中からユーザの車両30に搭載可能な複数の二次電池30aの品番を特定してもよい。ステップS102は、本発明に係る特定ステップの一例である。
【0028】
次に制御部100は、特定した品番の二次電池30a毎に特性値を算出する(ステップS103)。ここで制御部100は、ステップS101で取得した地域の情報に基づいて二次電池30aが使用される地域の年間気温を参照し、その地域の気温分布から重みT1~T5を設定する。地域の年間気温は、外部のデータベースを参照してもよく、また、記憶部102に地域毎の年間気温のデータベースを記憶させ、記憶部102に記憶されているデータベースを参照してもよい。例えば二次電池30aが使用される地域において年間で-10℃を超えて10℃以下の温度の日が半分、年間で10℃を超えて30℃以下の温度の日が半分である場合、制御部100は、-30℃<T≦-10℃の温度帯の重みT1=0、-10℃<T≦10℃の温度帯の重みT2=0.5、10℃<T≦30℃の温度帯の重みT3=0.5、30℃<T≦50℃の温度帯の重みT4=0、50℃<T≦70℃の温度帯の重みT5=0とする。なお、制御部100は、地域の気温と二次電池30aが配置されるエンジンルームとの温度差に応じて温度帯の重みを設定してもよい。
【0029】
次に制御部100は、データベースDBに格納されている特性毎に、例えば以下に示す式(1)に従って二次電池30aの特性値を算出する。
Xn=Xn_a*T1+Xn_b*T2+Xn_c*T3+Xn_d*T4+Xn_e*T5・・・(1)
【0030】
制御部100は、例えば自己放電速度の特性値X1については、式(1)のnが1であるため、X1=X1_a*T1+X1_b*T2+X1_c*T3+X1_d*T4+X1_e*T5の式で算出する。ここで、前述したように重みがT1=0、T2=0.5、T3=0.5、T4=0、T5=0である場合、X1=X1_a*0+X1_b*0.5+X1_c*0.5+X1_d*0+X1_e*0となる。制御部100は、第1内部抵抗値については式(1)のnを2とし、第2内部抵抗値については式(1)のnを3とし、導体抵抗の耐久性については式(1)のnを4とし、及び反応抵抗の耐久性については式(1)のnを5として特性値X2~X5を算出する。
【0031】
次に制御部100は、抽出した品番の二次電池30a毎に算出した特性値X1~X5を、特性値毎にあらかじめ定められた関数に従って評価値Z1~Z5へ変換する(ステップS104)。特性値を評価値に変換する関数の一例を図7に示す。例えばデータベースDBに格納されている自己放電速度は、単位時間あたりに低下した電圧であり符号は負である。二次電池30aは、自己放電速度の絶対値が小さいものが優れているため、制御部100は、算出した自己放電速度の特性値X1について絶対値が小さいものが高い評価値となるように、例えば図7の(a)に示すあらかじめ定められた関数に従って自己放電速度の特性値X1を評価値Z1へ変換する。また、例えば低SOC状態のときの内部抵抗値である第1内部抵抗値については、値が小さいものほど始動性がよい二次電池30aである。このため、制御部100は、算出した第1内部抵抗値の特性値X2について値が小さいものが高い評価値となるように、例えば図7の(b)に示すあらかじめ定められた関数に従って評価値Z2へ変換する。制御部100は、他の特性値X3~X5についてもあらかじめ定められた関数に従って、特性値X3を評価値Z3へ変換し、特性値X4を評価値Z4へ変換し、特性値X5を評価値Z5へ変換する。
【0032】
次に制御部100は、ステップS101で取得した情報に基づいて、評価値Z1~Z5に対して重みC1~C5を設定する(ステップS105)。具体的には、ここで制御部100は、ステップS101で取得した使い方の情報に基づいて重みC1~C5を設定する。図8に評価値の重みを設定する関数の一例を示す。例えば、自己放電速度については、乗車頻度が低いユーザによる使用など、高SOCを維持できない使用状況の場合には使用に際して影響が大きくなるため、例えば図8の(a)に示すあらかじめ定められた関数に従って、乗車頻度が低いユーザについては評価値Z1への重みC1を大きくし、乗車頻度が高いユーザについては評価値Z1への重みC1を小さくする。なお、例えば、短距離の走行を繰り返すユーザの場合、乗車頻度が高くとも走行による充電が十分ではない状況となり得る。この場合、乗車頻度が高いユーザであっても自己放電速度の影響が大きくなるため、充電と放電とで放電の電力が大きい場合、乗車頻度による重みの設定を充放電の状況に応じて補正してもよい。第1内部抵抗値については、乗車頻度が低いユーザの場合には充電不足である低SOC状態に陥るため、始動性の観点から低抵抗であることを重視し、乗車頻度が低いユーザについては評価値Z2への重みC2を大きくし、乗車頻度が高いユーザについては評価値Z2への重みC2を小さくする。第2内部抵抗値については、乗車頻度が高いユーザの場合には高SOC状態が維持されるため、高SOC状態で抵抗が小さいことを重視し、乗車頻度が高いユーザについては評価値Z3への重みC3を大きくし、乗車頻度が低いユーザについては評価値Z3への重みC3を小さくする。導体抵抗の耐久性については、乗車頻度が高いユーザの場合には充電状態が長くなり格子腐食に対する耐久性が求められるため、乗車頻度が高いユーザについては評価値Z4への重みC4を大きくし、乗車頻度が低いユーザについては評価値Z4への重みC4を小さくする。反応抵抗の耐久性については、乗車頻度が低いユーザの場合には低SOC状態と高SOC状態の遷移の繰り返しが増え、活物質の膨張収縮回数が増えて劣化につながるため、乗車頻度が低いユーザについては評価値Z5への重みC5を大きくし、乗車頻度が高いユーザについては評価値Z51への重みC5を小さくする。
【0033】
次に制御部100は、ステップS104で得た評価値Z1~Z5とステップS105で設定した重みC1~C5に基づいて、抽出した品番の二次電池30a毎に全体の評価値を算出する(ステップS106)。具体的には、二次電池30aの全体の評価値を評価値Vとした場合、評価値Vを以下の式(2)で算出する。ステップS103~ステップS106は、本発明に係る評価ステップの一例である。
評価値V=C1*Z1+C2*Z2+C3*Z3+C4*Z4+C5*Z5・・・(2)
【0034】
次に制御部100は、算出した評価値Vに基づいてユーザに推薦する二次電池30aの品番を特定する(ステップS107)。ここで制御部100は、例えば評価値Vについて最大値から降順で所定数の二次電池30aをユーザに推薦する二次電池30aとして抽出し、抽出した二次電池30aの品番を特定する。ステップS107は、本発明に係る抽出ステップの一例である。
【0035】
次に制御部100は、ステップS107で特定した品番と、特定した品番の二次電池30aの評価値Vとを表示するWeb画面の画面情報を端末装置20へ送信する(ステップS17)。ステップS17は、本発明に係る出力ステップの一例である。端末装置20は、ステップS17で送信された画面情報を受信すると、受信した画面情報に基づいて情報提供装置10が推薦した二次電池30aの品番と評価値Vを表示する(ステップS18)。なお、制御部100は、評価値Vを表示せず二次電池30aの品番のみを表示するWeb画面の情報を端末装置20へ送信してもよい。
【0036】
以上説明したように本実施形態によれば、車両30の使用頻度や車両30が使用される温度帯に応じて、ユーザの使用に適した二次電池30aをユーザに推薦することができる。
【0037】
なお、本実施形態においては、ユーザは、端末装置20に替えてディスプレイ端末30bから情報提供装置10へアクセスしてもよい。この場合、ユーザがディスプレイ端末30bで入力フォームに情報を入力して情報提供装置10へ情報を送信すると、情報提供装置10が推薦する二次電池30aの品番と評価値Vとを表示するWeb画面のデータが情報提供装置10からディスプレイ端末30bへ送られ、ディスプレイ端末30bが二次電池30aの品番と評価値Vとを表示する。この場合、ディスプレイ端末30bは、情報提供システム1000に含まれる端末装置の一例である。
【0038】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0039】
本発明においては、情報提供装置10は、コネクテッドカーである車両30から二次電池30aに係る情報を取得してデータベースDBを更新してもよい。図9は、車両30において本変形例に係る構成を示すブロック図である。車両30は、駆動系の主要な制御を司る上位装置であるECU(Electronic Control Unit)30c、電圧センサ31、電流センサ32、温度センサ33、ディスプレイ端末30b、及び通信インターフェース30dを有している。通信インターフェース30dは、通信ネットワーク1を介して外部の装置との通信を行うためのインターフェースである。電圧センサ31は、二次電池30aの端子電圧を測定するセンサであり、測定した電圧を示す信号をECU30cへ出力する。電流センサ32は、二次電池30aを充電する充電電流及び二次電池30aから流れる放電電流を測定するセンサであり、測定した電流を示す信号をECU30cへ出力する。温度センサ33は、二次電池30aの電解液又は二次電池30aの周囲の温度を測定するセンサであり、測定した温度を示す信号をECU30cへ出力する。ECU30cは、CPU301、ROM302、及びRAM303を含む制御部300、記憶部310、及びインターフェース320を有している。記憶部310は、二次電池30aの交換履歴を記憶する。インターフェース320は、電圧センサ31、電流センサ32、及び温度センサ33から出力される信号を取得する。
【0040】
ECU30cは、電圧センサ31から出力される信号と、電流センサ32から出力される信号に基づいて二次電池30aの内部抵抗値を算出する。また、ECU30cは、電圧センサ31から取得した電圧に基づいて二次電池30aの開回路電圧を推定し、推定した開回路電圧から二次電池30aのSOCを推定する。
【0041】
ECU30cは、二次電池30aの品番、算出した内部抵抗値、推定したSOC、温度センサ33が測定した温度、記憶部310に記憶されている交換履歴を、例えばあらかじめ定められた周期で情報提供装置10へ送信する。情報提供装置10は、ECU30cから送信された情報に基づいて、データベースDBを更新する。
【0042】
図10は、制御部100がECU30cから送信された情報に基づいてデータベースDBを更新する処理の流れを示すフローチャートである。制御部100は、ECU30cから送信された交換履歴に基づいて、車両30において二次電池30aが新車時の二次電池30aであるか判断する(ステップS201)。制御部100は、車両30の二次電池30aが新車時の二次電池30aではないと判断した場合(ステップS201でNO)、ECU30cから送信された情報を破棄する(ステップS206)。
【0043】
制御部100は、車両30の二次電池30aが新車時の二次電池30aであると判断した場合(ステップS201でYES)、ECU30cから送信された温度に基づいて、二次電池30aの温度帯を特定する(ステップS202)。制御部100は、特定した温度帯、送信された品番、送信された内部抵抗値、及び送信されたSOCを対応付けて記憶部102にする(ステップS203)。
【0044】
図11(a)は、ステップS203で記憶部102に記憶されたデータのうち、同じ品番で-30℃<T≦-10℃の温度帯のデータについて、縦軸を内部抵抗値とし横軸をSOCとして内部抵抗値とSOCの関係の一例をプロットした図である。図11(b)は、ステップS203で記憶部102に記憶されたデータのうち、同じ品番で-10℃<T≦10℃の温度帯のデータについて、縦軸を内部抵抗値とし横軸をSOCとして内部抵抗値とSOCの関係の一例をプロットした図である。同じ品番の二次電池30aを搭載した複数の車両30から情報を取得することにより、図11に示すように温度帯毎に内部抵抗値とSOCの関係を表す複数のデータを得ることができる。
【0045】
制御部100は、記憶した温度帯、品番、内部抵抗値及びSOCとの組に基づいて、低SOC状態のときの内部抵抗値である第1抵抗値を更新する(ステップS204)。例えば制御部100は、図11(a)に示すデータで閾値th1より低い低SOC領域のデータについて、内部抵抗値の平均化処理を行ってX2_aを算出し、データベースDBにおいて、この品番の二次電池30aのX2_aを平均化処理で算出したX2_aで更新する。また、制御部100は、図11(b)に示すデータで閾値th1より低い低SOC領域内のデータについて、内部抵抗値の平均化処理を行ってX2_bを算出し、データベースDBにおいて、この品番の二次電池30aのX2_bを平均化処理で算出したX2_bで更新する。
【0046】
次に制御部100は、記憶した温度帯、品番、内部抵抗値及びSOCとの組に基づいて、高SOC状態のときの内部抵抗値である第2抵抗値を更新する(ステップS205)。例えば制御部100は、図11(a)に示すデータで閾値th2より高い高SOC領域のデータについて、内部抵抗値の平均化処理を行ってX3_aを算出し、データベースDBにおいて、この品番の二次電池30aのX3_aを平均化処理で算出したX3_aで更新する。また、制御部100は、図11(b)に示すデータで閾値th2より高い高SOC領域のデータについて、内部抵抗値の平均化処理を行ってX3_bを算出し、データベースDBにおいて、この品番の二次電池30aのX3_bを平均化処理で算出したX3_bで更新する。この更新方法によれば、データベースDBを二次電池30aの使用に即したものに更新することができる。
【0047】
本発明においては、記憶部310がデータベースDBを記憶し、ECU30cが情報提供装置10の機能を備える構成であってもよい。この場合、制御部300では、機能部として情報提供装置10と同様に取得部311、特定部312、評価部313、抽出部314、及び出力部315が実現する。取得部311は、推薦する二次電池30aを特定するためにディスプレイ端末30bで入力された情報を取得する。特定部312は、取得部311が取得した情報に基づいて、車両30に搭載可能な二次電池30aの品番を複数特定する。評価部313は、特定部112が特定した品番の二次電池30aのそれぞれを、データベースDBと取得部311が取得した情報に基づいて評価する。抽出部314は、評価部313の評価結果に基づいて、ユーザに推薦する二次電池30aの品番を抽出する。出力部315は、抽出部314が抽出した品番を表示するためのWeb画面の情報をディスプレイ端末30bへ出力する。この構成の場合、ディスプレイ端末30bで入力フォームを表示し、ユーザは、入力フォームに情報を入力する。ECU30cは、入力フォームに入力された情報に基づいて情報提供装置10と同様に図6に示す処理を行い、ユーザに推薦する二次電池30aの品番を特定する。そしてECU30cは、特定した品番と、特定した品番の二次電池30aの評価値Vとをディスプレイ端末30bで表示する。この構成の場合、ディスプレイ端末30bとECU30cは、情報提供システムとして機能する。
【0048】
上述した実施形態においては、ユーザが入力フォームに入力した情報に応じて、推薦する二次電池30aを特定しているが、推薦する二次電池30aを特定する方法は実施形態の方法に限定されるものではなく、他の方法であってもよい。例えばECU30cは、車名、動力源、地域、使用状況の情報をあらかじめ定められたタイミングで情報提供装置10へ送信する。車名及び動力源については、例えば記憶部310に予め記憶されている情報を用いる。地域の情報は、例えばディスプレイ端末30bが備えるGPS(Global Positioning System)の機能から使用地域を特定する。使用状況については、イグニッションオンの期間を記録してイグニッションオンの期間が所定時間以上の場合をイグニッションオンの回数とし、例えば一週間あたりのイグニッションオンの回数を使用状況とする。
【0049】
ECU30cは、例えば、内部抵抗値の算出結果から二次電池30aの劣化の兆候を検知した場合、車名、動力源、地域、使用状況の情報を情報提供装置10へ送信する。情報提供装置10は、端末装置20からこれらの情報を送信されたときと同様にして推薦する二次電池30aの品番の特定と評価値Vの算出を行ない、特定した品番の二次電池30aの評価値Vとを表示するWeb画面の画面情報を車両30へ送信する。車両30では、送信された画面情報を受信すると、受信した画面情報に基づいて情報提供装置10が推薦した二次電池30aの品番と評価値Vをディスプレイ端末30bが表示する。なお、地域の情報に替えて温度センサ33の測定結果の履歴をECU30cから情報提供装置10へ送信してもよい。この場合、制御部100は、ステップS103における温度帯での重みづけに際し、温度センサ33の測定結果の履歴に基づいて温度帯の重みづけを行う。この変形例によれば、ユーザが入力フォームに情報を入力することなく、ユーザの使用に適した二次電池30aをユーザに推薦することができる。
【0050】
上述した実施形態では、ユーザに推薦する二次電池30aは鉛蓄電池であるが、電気自動車で電動モータを駆動するためのリチウムイオン電池であってもよい。電気自動車の場合、始動時に電力を要するため始動性を考慮して評価値を設定するようにしてもよい。
【0051】
上述した実施形態では、情報提供システム1000は、ユーザに二次電池の品番を提供しているが、提供する情報は、二次電池の製造メーカと商品名を一意に特定可能な情報であればよく、例えば二次電池の形式名や商品名であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 通信ネットワーク
10 情報提供装置
20 端末装置
30 車両
100 制御部
102 記憶部
103 通信部
104 ユーザインターフェース
111、311 取得部
112、312 特定部
113、313 評価部
114、314 抽出部
115、315 出力部
1000 情報提供システム
B バス
DB データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12