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特開2024-139245条件予測方法、プログラム、および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139245
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】条件予測方法、プログラム、および装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20241002BHJP
   G01N 3/20 20060101ALN20241002BHJP
【FI】
G06T7/00 350B
G01N3/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050102
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】504176911
【氏名又は名称】国立大学法人大阪大学
(71)【出願人】
【識別番号】515279946
【氏名又は名称】株式会社ジーシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】山口 哲
(72)【発明者】
【氏名】今里 聡
(72)【発明者】
【氏名】保木井 悠介
(72)【発明者】
【氏名】秋山 茂範
(72)【発明者】
【氏名】篠▲崎▼ 裕
【テーマコード(参考)】
2G061
5L096
【Fターム(参考)】
2G061AA07
2G061AB10
2G061BA01
2G061CA01
2G061CA05
2G061DA11
2G061DA12
2G061EA10
2G061EC09
5L096BA03
5L096DA02
5L096HA11
5L096JA11
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】目標の材料の特性値が得られる条件を予測する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る方法は、材料の特性値を取得し、前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、前記取得した前記材料の特性値から、前記材料の特徴量を予測し、前記予測した前記材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成し、前記材料とは別の材料の画像上で、前記位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料の特性値を取得し、
前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、前記取得した前記材料の特性値から、前記材料の特徴量を予測し、
前記予測した前記材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成し、
前記材料とは別の材料の画像上で、前記位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す
方法。
【請求項2】
前記逆解析は、混合ガウス回帰による逆解析である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記逆解析のパラメータは、前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルのパラメータである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記位相的データ解析の結果は、パーシステント図である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記材料は、セラミックス、ガラスセラミックス、高分子材料、コンポジットレジン、グラスアイオノマー、金属のいずれかである、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記特性値は、二軸曲げ強さである、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータに
材料の特性値を取得する手順、
前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、前記取得した前記材料の特性値から、前記材料の特徴量を予測する手順、
前記予測した前記材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成する手順、
前記材料とは別の材料の画像上で、前記位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す手順
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
材料の特性値を取得する取得部と、
前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、前記取得した前記材料の特性値から、前記材料の特徴量を予測する予測部と、
前記予測した前記材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成する位相的データ解析部と、
前記材料とは別の材料の画像上で、前記位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す提示部と
を備えた装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、条件予測方法、プログラム、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、材料開発では、実際に材料を作り当該材料の特性値を評価するという手法がとられていた。現在、マテリアルズインフォマティクスと呼ばれる、機械学習を用いて材料の特性値を予測する手法もとられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7188644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、材料開発において、目標の材料の特性値が得られる条件を予測できることが求められていた。本発明では、目標の材料の特性値が得られる条件を予測することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る方法は、材料の特性値を取得し、前記材料の特徴量から前記材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、前記取得した前記材料の特性値から、前記材料の特徴量を予測し、前記予測した前記材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成し、前記材料とは別の材料の画像上で、前記位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、目標の材料の特性値が得られる条件を予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る全体の構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る学習装置の機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る逆解析(条件予測)装置の機能ブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)処理のフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る学習処理のフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係る逆解析(条件予測)処理のフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態に係る順解析と逆解析の対応について説明するための図である。
図9】本発明の一実施形態に係る画像の分割について説明するための図である。
図10】本発明の一実施形態に係る画像の前処理について説明するための図である。
図11】本発明の一実施形態に係る位相的データ解析(パーシステントホモロジー)について説明するための図である。
図12】本発明の一実施形態に係るベクトルの次元削減について説明するための図である。
図13】本発明の一実施形態に係るベクトルの次元削減について説明するための図である。
図14】本発明の一実施形態に係る機械学習について説明するための図である。
図15】本発明の一実施形態に係る分析について説明するための図である。
図16】本発明の一実施形態に係る分析について説明するための図である。
図17】本発明の一実施形態に係る逆解析(回帰モデルの逆解析)について説明するための図である。
図18】本発明の一実施形態に係る逆解析(位相的データ解析の結果の生成)について説明するための図である。
図19】本発明の一実施形態に係る逆解析(位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する、別の材料の画像上での画素の提示)について説明するための図である。
図20】本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)装置、学習装置、逆解析(条件予測)装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
<用語の説明>
・本明細書において、「材料」は、任意の材料であってよい。例えば、「材料」は、医療用材料(例えば、歯科用材料)である。例えば、「材料」は、セラミックス、ガラスセラミックス、高分子材料、コンポジットレジン、グラスアイオノマー、金属(例えば、歯科用のセラミックス、歯科用のガラスセラミックス、歯科用の高分子材料、歯科用のコンポジットレジン、歯科用のグラスアイオノマー、歯科用の金属)のいずれかである。
・本明細書において、「特性値」は、任意の特性値であってよい。例えば、「特性値」は、機械的特性(例えば、二軸曲げ強さ、耐摩耗性等)である。
【0010】
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体の構成を示す図である。ユーザ40は、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30、を操作する。なお、図1では、順解析(特性値予測)装置10と学習装置20と逆解析(条件予測)装置30を別々の装置として説明したが、順解析(特性値予測)装置10と学習装置20と逆解析(条件予測)装置30を1つの装置で実装してもよい。
【0011】
<<順解析(特性値予測)装置>>
順解析(特性値予測)装置10は、材料の特性値を予測する装置である。順解析(特性値予測)装置10は、1つまたは複数のコンピュータから構成される。順解析(特性値予測)装置10は、任意のネットワークを介して、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30とデータを送受信することができる。
【0012】
<<学習装置>>
学習装置20は、材料の特性値を予測するときに用いられる学習済みモデルを生成する装置である。学習装置20は、1つまたは複数のコンピュータから構成される。学習装置20は、任意のネットワークを介して、順解析(特性値予測)装置10、逆解析(条件予測)装置30とデータを送受信することができる。
【0013】
<<逆解析(条件予測)装置>>
逆解析(条件予測)装置30は、目標の材料の特性値が得られる条件を予測する装置である。逆解析(条件予測)装置30は、1つまたは複数のコンピュータから構成される。逆解析(条件予測)装置30は、任意のネットワークを介して、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20とデータを送受信することができる。
【0014】
<機能ブロック>
以下、図2を参照しながら順解析(特性値予測)装置10の機能ブロックについて説明し、図3を参照しながら学習装置20の機能ブロックについて説明し、図4を参照しながら逆解析(条件予測)装置30の機能ブロックについて説明する。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)装置10の機能ブロック図である。順解析(特性値予測)装置10は、画像取得部101と、特徴量抽出部102と、予測部103と、を備える。また、順解析(特性値予測)装置10は、プログラムを実行することによって、画像取得部101、特徴量抽出部102、予測部103、として機能する。
【0016】
画像取得部(単に、取得部ともいう)101は、材料の画像を取得する。なお、画像取得部101は、取得した画像を分割し、当該分割した画像を用いてもよい。例えば、画像は、走査電子顕微鏡(SEM(Scanning Electron Microscope))画像である。
【0017】
特徴量抽出部102は、画像取得部101が取得した材料の画像(あるいは、分割した画像)に対して位相的データ解析を実施することにより、材料の特徴量を抽出する。例えば、位相的データ解析は、パーシステントホモロジー解析である。なお、特徴量抽出部102は、抽出した材料の特徴量の次元を削減(例えば、主成分分析)してもよい。
【0018】
予測部103は、学習装置20が生成した学習済みモデルを用いて、材料の特徴量から材料の特性値を予測する。
【0019】
図3は、本発明の一実施形態に係る学習装置20の機能ブロック図である。学習装置20は、学習用データ取得部201と、特徴量抽出部202と、学習部203と、特徴量可視化部204と、最適化部205と、を備える。また、学習装置20は、プログラムを実行することによって、学習用データ取得部201、特徴量抽出部202、学習部203、特徴量可視化部204、最適化部205、として機能する。
【0020】
学習用データ取得部(単に、取得部ともいう)201は、学習済みモデルを生成するときに用いられる学習用データを取得する。具体的には、学習用データ取得部201は、材料の画像、および、当該材料の特性値の実測値を取得する。なお、学習用データ取得部201は、取得した画像を分割し、当該分割した画像を用いてもよい。例えば、画像は、SEM画像である。
【0021】
特徴量抽出部202は、学習用データ取得部201が取得した材料の画像(あるいは、分割した画像)に対して位相的データ解析を実施することにより、材料の特徴量を抽出する。例えば、位相的データ解析は、パーシステントホモロジー解析である。なお、特徴量抽出部202は、抽出した材料の特徴量の次元を削減(例えば、主成分分析)してもよい。
【0022】
学習部203は、材料の特徴量と材料の特性値の実測値を用いて機械学習モデルを作成し、材料の特徴量から材料の特性値を予測するための学習済みモデルを生成する。
【0023】
例えば、学習部203は、混合ガウス回帰(GMR(Gaussian Mixture Regression))のアルゴリズムに対して、EM(expectation-maximization)アルゴリズムによってモデルのパラメータを訓練する。なお、混合ガウス回帰は、混合ガウスモデル(GMM(Gaussian Mixture Model))を用いた回帰分析である。
【0024】
特徴量可視化部204は、材料の特徴量を可視化する。
【0025】
最適化部205は、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータをベイズ最適化により決定する。
【0026】
図4は、本発明の一実施形態に係る逆解析(条件予測)装置30の機能ブロック図である。逆解析(条件予測)装置30は、特性値取得部301と、予測部302と、位相的データ解析部303と、提示部304と、を備える。また、逆解析(条件予測)装置30は、プログラムを実行することによって、特性値取得部301、予測部302、位相的データ解析部303、提示部304、として機能する。
【0027】
特性値取得部(単に、取得部ともいう)301は、材料の特性値(例えば、ユーザ40が逆解析(条件予測)装置30に入力した、目標の材料の特性値)を取得する。
【0028】
予測部302は、学習装置20が生成した、材料の特徴量から当該材料の特性値を予測するモデル(例えば、GMRのアルゴリズムにより生成されたモデル)を逆解析して、特性値取得部301が取得した材料の特性値から、当該材料の特徴量を予測する。逆解析のパラメータは、材料の特徴量から当該材料の特性値を予測するモデルのパラメータである。
【0029】
[混合ガウス回帰]
ここで、GMRについて説明する。上述したように、GMRは、GMMを用いた回帰分析であり、説明変数と目的変数の関係を複数の正規分布の重ね合わせで表現する。GMRは、逆解析が可能な回帰分析である。
【0030】
GMRでは、材料の特徴量(xとする)から当該材料の特性値(yとする)を予測するモデルの場合、GMMより同時分布(同時確率分布ともいう):p(x,y)を算出して、p(x,y)とベイズの定理より条件付き確率分布:p(y|x)を算出する。つまり、材料の特性値の確率分布が予測される。
【0031】
一方、逆解析(つまり、材料の特性値(y)から当該材料の特徴量(x)を予測する場合)では、GMMより同時分布(同時確率分布ともいう):p(y,x)を算出して、p(y,x)とベイズの定理より条件付き確率分布:p(x|y)を算出する。つまり、材料の特徴量の確率分布が予測される。
【0032】
位相的データ解析部303は、予測部302が予測した材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成する。例えば、位相的データ解析部303は、予測部302が予測した材料の特徴量をもとに、パーシステントホモロジー解析によりパーシステント図を生成する。
【0033】
なお、位相的データ解析部303は、予測部302が予測した材料の特徴量に、次元削減の逆変換(例えば、主成分分析の逆変換)を実施したうえで、位相的データ解析の結果を生成してもよい。
【0034】
提示部304は、材料とは別の材料(例えば、既存の材料)の画像上で、位相的データ解析部303が生成した位相的データ解析の結果のなかで指定された部分(例えば、ユーザ40が指定した部分)に相当する画素(ピクセル)を示す。例えば、画像は、SEM画像である。
【0035】
<処理方法>
以下、図5を参照しながら順解析(特性値予測)処理について説明し、図6を参照しながら学習処理について説明し、図7を参照しながら逆解析(条件予測)処理について説明する。
【0036】
図5は、本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)処理のフローチャートである。
【0037】
ステップ11(S11)において、順解析(特性値予測)装置10の画像取得部101は、材料の画像を取得する。
【0038】
ステップ12(S12)において、順解析(特性値予測)装置10の画像取得部101は、S11で取得した画像を分割する。なお、S12は、省略されうる。
【0039】
ステップ13(S13)において、順解析(特性値予測)装置10の特徴量抽出部102は、S11で取得した材料の画像あるいはS12で分割した画像に対して位相的データ解析を実施することにより、材料の特徴量を抽出する。
【0040】
ステップ14(S14)において、順解析(特性値予測)装置10の特徴量抽出部102は、S13で抽出した材料の特徴量の次元を削減(例えば、主成分分析)する。なお、S14は、省略されうる。
【0041】
ステップ15(S15)において、順解析(特性値予測)装置10の予測部103は、学習装置20が生成した学習済みモデルを用いて、S13で抽出した材料の特徴量あるいはS14で次元削減した材料の特徴量から材料の特性値を予測する。
【0042】
ステップ16(S16)において、順解析(特性値予測)装置10の予測部103は、S15の予測の結果をユーザ40に提示(例えば、画面に表示)する。
【0043】
図6は、本発明の一実施形態に係る学習処理のフローチャートである。
【0044】
ステップ21(S21)において、学習装置20の学習用データ取得部201は、学習済みモデルを生成するときに用いられる学習用データを取得する。具体的には、学習用データ取得部201は、材料の画像、および、当該材料の特性値の実測値を取得する。
【0045】
ステップ22(S22)において、学習装置20の学習用データ取得部201は、S21で取得した画像を分割する。なお、S22は、省略されうる。
【0046】
ステップ23(S23)において、学習装置20の最適化部205は、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータを決定する。例えば、学習装置20の最適化部205は、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータをベイズ最適化により決定する。
【0047】
ステップ24(S24)において、学習装置20の特徴量抽出部202は、S21で取得した材料の画像あるいはS22で分割した画像に対して位相的データ解析を実施することにより、材料の特徴量を抽出する。
【0048】
ステップ25(S25)において、学習装置20の特徴量抽出部202は、S24で抽出した材料の特徴量の次元を削減(例えば、主成分分析)する。なお、S25は、省略されうる。
【0049】
ステップ26(S26)において、学習装置20の特徴量可視化部204は、材料の特徴量を可視化する。
【0050】
ステップ27(S27)において、学習装置20の学習部203は、材料の特徴量と材料の特性値の実測値を用いて機械学習し、材料の特徴量から材料の特性値を予測するための学習済みモデルを生成する。
【0051】
図7は、本発明の一実施形態に係る逆解析(条件予測)処理のフローチャートである。
【0052】
ステップ31(S31)において、逆解析(条件予測)装置30の特性値取得部301は、材料の特性値を取得する。
【0053】
ステップ32(S32)において、逆解析(条件予測)装置30の予測部302は、材料の特徴量から当該材料の特性値を予測するモデルを逆解析して、S31で取得した材料の特性値から当該材料の特徴量を予測する。
【0054】
ステップ33(S33)において、逆解析(条件予測)装置30の位相的データ解析部303は、S32で予測した材料の特徴量に、次元削減の逆変換(例えば、主成分分析の逆変換)を実施する。なお、S33は、省略されうる。
【0055】
ステップ34(S34)において、逆解析(条件予測)装置30の位相的データ解析部303は、S32で予測した材料の特徴量あるいはS33で次元削減の逆変換を実施した材料の特徴量をもとに、位相的データ解析の結果を生成する。
【0056】
ステップ35(S35)において、逆解析(条件予測)装置30の提示部304は、別の材料の画像上で、S34で生成した位相的データ解析の結果のなかで指定された部分に相当する画素を示す。
【0057】
図8は、本発明の一実施形態に係る順解析と逆解析の対応について説明するための図である。
【0058】
<順解析>
順解析について説明する。
【0059】
まず、ステップ101(S101)において、材料の画像の位相的データ解析が実施される。詳細には、材料の画像がパーシステントホモロジーにより位相的データ解析されて、パーシステント図が生成される。
【0060】
次に、ステップ102(S102)において、材料の画像の位相的データ解析の結果から特徴量が抽出される。詳細には、パーシステント図がベクトル化される。
【0061】
次に、ステップ103(S103)において、特徴量の次元削減が実施される。詳細には、特徴量(ベクトル)の主成分分析が実施されて、主成分が作成される。
【0062】
次に、ステップ104(S104)において、回帰分析が実施される。詳細には、GMRのアルゴリズムにより生成されたモデルに、主成分が入力されて材料の特性値が出力される。
【0063】
<逆解析>
逆解析について説明する。
【0064】
まず、ステップ111(S111)において、回帰モデルの逆解析が実施される。詳細には、GMRのアルゴリズムにより生成されたモデル(S104の主成分が入力されると材料の特性値が出力されるモデル)の逆解析が実施されて、材料の特性値が入力されると主成分が出力される。このステップ111の逆解析では、ステップ104の回帰分析で用いられたパラメータが用いられる。
【0065】
次に、ステップ112(S112)において、次元削減の逆変換が実施される。詳細には、主成分分析(S103の特徴量(ベクトル)の主成分分析)の逆変換が実施されて、主成分から特徴量(ベクトル)が生成される。このステップ112の逆変換では、ステップ103の主成分分析で用いられたパラメータが用いられる。
【0066】
次に、ステップ113(S113)において、材料の特徴量(ベクトル)の抽出の逆変換が実施される。詳細には、ベクトル化(S102のパーシステント図のベクトル化)の逆変換が実施されて、材料の特徴量(ベクトル)からパーシステント図が生成される。このステップ113の逆変換では、ステップ102のベクトル化で用いられたパラメータが用いられる。
【0067】
次に、ステップ114(S114)において、別の材料の画像上で、位相的データ解析の結果(例えば、パーシステント図)のなかで指定された部分に相当する画素が示される。
【0068】
以下、各処理について詳細に説明する。一例として、歯科用のガラスセラミックスを用いた場合を説明する。なお、ガラスセラミックスに対してアルカリエッチングを行い(つまり、ガラス質を溶かす)結晶粒を露出させたものであってもよいし、未加工のものであってもよい。また、イオンミリングによる加工を施してもよい。
【0069】
<<画像の分割>>
まず、順解析(特性値予測)装置10および学習装置20は、SEM画像を分割する。図9は、本発明の一実施形態に係る画像の分割について説明するための図である。図9の左側は、分割前のSEM画像を示し、図9の右側は、分割後のSEM画像を示す。
【0070】
図9の左側の<分割前>に示されるように、SEM画像内に不要な部分がある場合には、当該不要な部分が切り取られる。そして、SEM画像が分割される(図9の例では4分割)。
【0071】
図9の右側の<分割後>に示されるように、1枚のSEM画像が複数枚の画像に分割される。なお、分割し過ぎると、画像に含まれている情報が失われてしまい予測の精度が悪くなるため、2~4分割が好ましい。このように、画像を分割することによって、機械学習用の学習データを増やすことができる。また、画像を分割することによって、ある1つの材料の画像内に不均一なところがあった場合に主成分分析で抽出することができる。
【0072】
<<画像の前処理>>
次に、順解析(特性値予測)装置10および学習装置20は、画像を前処理する。図10は、本発明の一実施形態に係る画像の前処理について説明するための図である。
【0073】
本発明では、グレースケール画像を用いてもよい(つまり、SEM画像のままであってもよい)し、二値化画像を用いてもよい(この場合、前処理として、SEM画像を二値化する)。また、グレースケール画像や二値化画像の代わりに、画像に含まれる結晶粒の重心を示す点群データを用いてもよい(この場合、前処理として、画像に含まれる結晶粒の重心を抽出して点群データを生成する)。
【0074】
<<位相的データ解析(パーシステントホモロジー)>>
次に、順解析(特性値予測)装置10および学習装置20は、画像を位相的データ解析(パーシステントホモロジー)する。図11は、本発明の一実施形態に係る位相的データ解析(パーシステントホモロジー)について説明するための図である。
【0075】
本発明の一実施形態では、各SEM画像に対して、パーシステントホモロジーの計算を行い、n次のパーシステント図(例えば、0次のパーシステント図および1次のパーシステント図)を得る。
【0076】
ここで、パーシステントホモロジーについて説明する。パーシステントホモロジーは、数学のトポロジーの概念を用いたデータ解析(位相的データ解析)の一種であり、図形の連結部分、孔、空隙等の構造に基づいて、データの形の情報を定量的に示す。パーシステント図では、図形の連結部分、孔、空隙等の発生(Birth)と消滅(Death)を示す。0次のパーシステントホモロジーは、点と点の連結、1次のパーシステントホモロジーは、点の集まりが作る環の関係性を計算している。このように、パーシステントホモロジーを用いることによって、材料の画像の位相的な特徴を見い出すことができる。
【0077】
<<特徴量の抽出(ベクトル化)>>
次に、順解析(特性値予測)装置10および学習装置20は、パーシステント図から特徴量を抽出(ベクトル化)する。具体的には、PI(Persistence Image)の手法(例えば、「パーシステントホモロジーの基礎と材料工学への適用例(https://www.jim.or.jp/journal/m/pdf3/58/01/17.pdf)」)を用いる。パーシステント図を格子状に区切り、区画ごとのデータの点の頻度(密度)を、ベクトルの各要素とする。頻度(密度)は、正規分布に従うとする。
【0078】
分布関数ρは、式(1)で表される。Dk(X)は、Xのk次のパーシステント図であり、bは、birth(つまり、図形の連結部分、孔、空隙等の発生)であり、dは、death(つまり、図形の連結部分、孔、空隙等の消滅)である。
【0079】
式(2)により、パーシステント図の対角線からの距離に応じて、数値に重み付けをする(逆正接関数を用いる)。このように、パーシステント図上の各点の重要度(なお、パーシステント図の対角線から離れるほど重要度が高い)を反映させることができる。
【0080】
また、対角線からの距離の計算は重み付けをしないユークリッド距離を用いてもよい。
【0081】
対角線からの距離の計算にユークリッド距離を用いるか、逆正接関数で重み付けをするか、また、σ(標準偏差)、C、pは、パラメータであり、事前に人間が決定しておく必要がある。後述するように、対角線からの距離の計算にユークリッド距離を用いるか、逆正接関数で重み付けをするか、また、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータ(σ(標準偏差)、C、p)をベイズ最適化により決定することができる。
【0082】
【数1】
【0083】
【数2】
【0084】
<<ベクトルの次元削減>>
次に、順解析(特性値予測)装置10および学習装置20は、特徴量(ベクトル)を次元削減する。図12および図13は、本発明の一実施形態に係るベクトルの次元削減について説明するための図である。パーシステント図から特徴量を抽出(ベクトル化)した結果、SEM画像1枚がn個の要素を有するベクトルに変換された場合、データ全体が"ベクトルの要素数"×"SEM画像の枚数"の巨大な行列で構成されることとなる。このままでは、特徴量の可視化による確認や機械学習による高精度な予測ができないため、主成分分析を用いて特徴量(ベクトル)を次元削減した。
【0085】
図12では、累積寄与率を示す。縦軸は、累積寄与率を示し、横軸は、主成分の数を示す。特徴量(ベクトル)を次元削減した結果、第2主成分まででほぼ元のデータの100パーセントを説明できることが確認できた。
【0086】
図13では、第1主成分(横軸)と第2主成分(縦軸)を用いてデータを可視化した。各試作品・製品がクラスタを作っており、かつ、少しずつ異なるグラフ上の領域に存在しており、各材料に特有の情報を取り出せていることが確認できた。特徴量可視化部204は、図13のような各材料の分布を示すことによって、材料の特徴量を可視化する。
【0087】
<<機械学習>>
次に、学習装置20は、特徴量(ベクトル)を用いて機械学習を行う。図14は、本発明の一実施形態に係る機械学習について説明するための図である。
【0088】
図14は、パーシステント図からベクトルを抽出し、主成分分析で次元削減し、目的変数を二軸曲げ強さとするGMRのアルゴリズムによる回帰分析を行った結果を示す。なお、図14では、二値化された画像で1次のパーシステント図を用いた。図14の縦軸は予測値(MPa)を示し、図14の横軸は実測値(MPa)を示す。
【0089】
なお、機械学習モデルがもつハイパーパラメータの調整は、任意の最適化アルゴリズムにて実施してよい。例えば、グリッドサーチ、ランダムサーチ、ベイズ最適化、遺伝的アルゴリズムである。
【0090】
<<ベイズ最適化>>
上述したように、学習装置20は、上述した対角線からの距離の計算にユークリッド距離を用いるか、逆正接関数で重み付けするかをベイズ最適化により決定することができる。さらに、学習装置20は、逆正接関数を選んだ場合には、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータ(式(1)および式(2)のσ(標準偏差)、C、p)をベイズ最適化により決定することができる。さらに、学習装置20は、材料の特徴量の抽出に用いられるパラメータである主成分の数をベイズ最適化により決定することができる。なお、50回程度試行させると、最適値の組み合わせが見つかった。
【0091】
具体的には、ガウス過程回帰モデルを用いて、材料の特徴量から特性値の予測値および当該予測値のばらつきを算出して、獲得関数を算出する。この獲得関数に基づいて、最適なパラメータが決定される。このように、ベイズ最適化のアルゴリズムを併用することにより、人間が学習用データを作成して入力するだけで、学習装置20は自動で機械学習をして学習済みモデルを生成することができる。
【0092】
<<分析>>
上記のパーシステント図や主成分分析の結果を用いて、種々の分析をすることができる。
【0093】
例えば、図15のように、パーシステント図上で一定の期間より長い寿命(Life time(つまり、BirthからDeathまでの期間))を有する点(例えば、図15の所定の線よりも左上の部分)は、画像上、重要な点であると想定される。そのため、一定の期間より長い寿命(Life time)を有する点(例えば、図15の所定の線よりも左上の部分)が、結晶のどのような構造に相当するのかを分析することによって、結晶の重要な構造を見い出すことができる。
【0094】
例えば、図16のように、他から離れた領域上に小さなクラスタを作る点は、結晶のどのような構造に由来するのかを分析することができる。
【0095】
以下、逆解析(つまり、目標の材料の特性値が得られる条件の予測)について詳細に説明する。
【0096】
<<回帰モデルの逆解析>>
まず、逆解析(条件予測)装置30の予測部302は、材料の特徴量から当該材料の特性値を予測するモデル(例えば、GMRのアルゴリズムにより生成されたモデル)を逆解析して、材料の特性値から、当該材料の特徴量(主成分)を予測する。
【0097】
逆解析(つまり、材料の特性値(y)から当該材料の特徴量(x)を予測する場合)では、GMMより同時分布(同時確率分布ともいう):p(y,x)を算出して、p(y,x)とベイズの定理より条件付き確率分布:p(x|y)を算出する。つまり、材料の特徴量の確率分布が予測される。
【0098】
図17は、本発明の一実施形態に係る逆解析(回帰モデルの逆解析)について説明するための図である。図17は、回帰モデルを逆解析して、材料の特性値から材料の特徴量(主成分)を予測した結果を示す。星印(★)は、二軸曲げ強さ(材料の特性値の一例)が300MPa、350MPa、400MPa、450MPa、500MPa、550MPa、600MPa、650MPa、700MPa、750MPaである場合に予測された特徴量(主成分)の得点の重み付き平均(加重平均)を示している。なお、材料1~材料7の各印は、材料1~材料7の特徴量(主成分)の得点の実際の値を示している。
【0099】
<<主成分分析の逆変換>>
次に、逆解析(条件予測)装置30の位相的データ解析部303は、予測部302が予測した材料の特徴量(主成分)に、次元削減の逆変換(例えば、主成分分析の逆変換)を実施して、特徴量(主成分)から特徴量(ベクトル)を生成する。
【0100】
<<ベクトル化の逆変換>>
次に、逆解析(条件予測)装置30の位相的データ解析部303は、予測部302が予測した材料の特徴量(次元削減の逆変換が実施されたベクトル)をもとに、位相的データ解析の結果(例えば、パーシステントホモロジーのパーシステント図)を生成する。
【0101】
図18は、本発明の一実施形態に係る逆解析(位相的データ解析の結果の生成)について説明するための図である。図18は、二軸曲げ強さ(材料の特性値の一例)が300MPa、400MPa、500MPa、600MPaである場合のパーシステント図を示す。
【0102】
<<位相的データ解析の結果の中で指定された部分に相当する画素の提示>>
次に、逆解析(条件予測)装置30の提示部304は、材料とは別の材料(例えば、既存の材料)の画像上で、位相的データ解析部303が生成した位相的データ解析の結果のなかで指定された部分(例えば、ユーザ40が指定した部分)に相当する画素(ピクセル)を示す。
【0103】
図19は、本発明の一実施形態に係る逆解析(別の材料の画像上での、位相的データ解析の結果の中で指定された部分に相当する画素の提示)について説明するための図である。
【0104】
図19の[逆変換により生成されたパーシステント図]は、逆解析(条件予測)装置30の位相的データ解析部303が生成したパーシステント図である。ユーザ40は、逆解析(条件予測)装置30に表示されたパーシステント図上で、所望の部分を指定する。例えば、ユーザは、700MPaのパーシステント図のみにおいて生じているBirthとDeathのペアの部分(つまり、300MPa、400MPa、500MPa、600MPaといった他のパーシステント図とは異なる部分)を指定することで、強度が高い材料に特有のパーシステント図上の部分を指定することができる。
【0105】
図19の[別の材料のパーシステント図]は、別の材料(例えば、ユーザ40が指定した既存の材料)のパーシステント図である。逆解析(条件予測)装置30の提示部304は、[逆変換により生成されたパーシステント図]で指定された部分に相当する[別の材料のパーシステント図]上での部分を特定する。
【0106】
図19の[別の材料の画像]は、別の材料(例えば、ユーザ40が指定した既存の材料)の画像である。逆解析(条件予測)装置30の提示部304は、別の材料の画像上に、[逆変換により生成されたパーシステント図]で指定された部分に相当する[別の材料のパーシステント図]上での部分の画素を明示する(例えば、画像上で当該画素を他の画素とは異なる色で表示する)。例えば、パーシステント図の図形の連結部分、孔、空隙等の発生(Birth)に相当する画素と、消滅(Death)に相当する画素と、をそれぞれ明示する(例えば、それぞれ異なる色で明示する、それぞれ異なる印で明示する等)ことができる。例えば、ユーザ40からの指示に応じて、発生(Birth)に相当する画素のみを表示してもよし、消滅(Death)に相当する画素のみを表示するようにしてもよい。なお、1つの別の材料の画像だけでなく複数の別の材料の画像が用いられてもよい。
【0107】
その後、ユーザ40は、別の材料の画像と、当該別の材料の構造と、の対応を確認することで、強度が高い等の特性値の発現に関係すると推測される構造を見い出すことができる。
【0108】
<効果>
このように、本発明の一実施形態では、ユーザ40は、目標の材料の特性値を実現するための材料の構造、組成、製造条件等を逆解析により容易に知ることができる。
【0109】
<ハードウェア構成>
図20は、本発明の一実施形態に係る順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30のハードウェア構成を示す図である。順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30は、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003を有する。CPU1001、ROM1002、RAM1003は、いわゆるコンピュータを形成する。また、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30は、補助記憶装置1004、表示装置1005、操作装置1006、I/F(Interface)装置1007、ドライブ装置1008を有することができる。なお、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30の各ハードウェアは、バスBを介して相互に接続されている。なお、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30は、GPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。
【0110】
CPU1001は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムを実行する演算デバイスである。CPU1001がプログラムを実行することによって、本明細書に記載の各処理が行われる。
【0111】
ROM1002は、不揮発性メモリである。ROM1002は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムを1001が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM1002はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
【0112】
RAM1003は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM1003は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムがCPU1001によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
【0113】
補助記憶装置1004は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
【0114】
表示装置1005は、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30の内部状態等を表示する表示デバイスである。
【0115】
操作装置1006は、順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30の操作者が順解析(特性値予測)装置10、学習装置20、逆解析(条件予測)装置30に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
【0116】
I/F装置1007は、ネットワークに接続し、他のデバイスと通信を行うための通信デバイスである。
【0117】
ドライブ装置1008は記憶媒体1009をセットするためのデバイスである。ここでいう記憶媒体1009には、CD(Compact Disk)-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記憶媒体1009には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0118】
なお、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記憶媒体1009がドライブ装置1008にセットされ、該記憶媒体1009に記録された各種プログラムがドライブ装置1008により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、I/F装置1007を介して、ネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
【0119】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0120】
10 順解析(特性値予測)装置
20 学習装置
30 逆解析(条件予測)装置
40 ユーザ
101 画像取得部
102 特徴量抽出部
103 予測部
201 学習用データ取得部
202 特徴量抽出部
203 学習部
204 特徴量可視化部
205 最適化部
301 特性値取得部
302 予測部
303 位相的データ解析部
304 提示部
1001 CPU
1002 ROM
1003 RAM
1004 補助記憶装置
1005 表示装置
1006 操作装置
1007 I/F装置
1008 ドライブ装置
1009 記憶媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20