IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ラピスセミコンダクタ株式会社の特許一覧

特開2024-141840半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法
<>
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図1
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図2
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図3
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図4
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図5
  • 特開-半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141840
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/66 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
H01L21/66 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053688
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 勝利
【テーマコード(参考)】
4M106
【Fターム(参考)】
4M106AA01
4M106AA08
4M106AC02
4M106AC05
4M106AD02
4M106AD09
4M106BA10
4M106CA40
4M106DH50
(57)【要約】
【課題】逆テーパ形状となったゲートパターンなどの電極を検出することが可能な半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体素子が形成される素子形成領域と、半導体素子が形成されない非素子形成領域と、素子形成領域に配置される複数の第1電極と、非素子形成領域に配置される複数の第2電極と、を備え、第2電極のサイズは、第1電極のサイズよりも小さい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子が形成される素子形成領域と、
前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、
前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、
前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極と、
を備え、
前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい、半導体装置。
【請求項2】
前記非素子形成領域を平面視した前記第2電極の面積は、前記素子形成領域を平面視した前記第1電極の面積よりも小さい、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記非素子形成領域における前記複数の第2電極の配置密度は、前記素子形成領域における前記複数の第1電極の配置密度よりも高い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2電極は、前記半導体装置の中央部及び外周部の何れかに配置される、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
半導体素子が形成される素子形成領域に配置される複数の第1電極と前記半導体素子が形成されない非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを同時に形成する工程を含み、
前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい、半導体装置の製造方法。
【請求項6】
半導体素子が形成される素子形成領域と、前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを備え、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい半導体装置の検査方法であって、
前記第2電極の状態を検出する工程と、
前記第2電極の状態に基づき、逆テーパ形状の前記第1電極を検出する工程と、を含む、半導体装置の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スクライブライン領域にテスト用素子群(Test Element Group:TEG)を形成することで、チップ本体領域の素子の特性を評価する半導体装置が開示されている。特許文献1に開示される半導体装置では、スクライブライン領域にTEG形成用のアクティブ領域が配置され、スクライブライン領域の内、当該アクティブ領域を除いた部分に複数の幅の狭いダミートレンチが形成される。またアクティブ領域の周囲には、複数の幅の狭いトレンチが形成される。またチップ本体領域には、多数の長方形のダミーアクティブ領域が島状に形成されている。チップ本体領域は、半導体素子が形成される素子形成領域と解釈してよい。スクライブライン領域は、半導体素子が形成されない非素子形成領域と解釈してよい。
【0003】
ダミーアクティブ領域が複数の島状に形成されることで、スクライブライン領域におけるアクティブ面積率(アクティブ領域の面積とトレンチ部の面積との比率)を、所望の値に設定することができる。このため、TEG形成用のアクティブ領域の周辺部のアクティブ面積率が、チップ本体領域のアクティブ領域の周辺部におけるアクティブ面積率に略等しくなる。これにより、スクライブライン領域に形成されるテスト素子の特性を、チップ本体領域のトランジスタの特性と略同一とすることができる。従って、テスト素子の特性に測定することで、チップ本体領域のトランジスタの特性を適切に判定することができる。
【0004】
ここで、ゲートパターンなどの電極を形成するエッチング工程、パターンニング工程などの製造プロセスの異常により、ゲートパターンが逆テーパ形状になり得ることが知られている。逆テーパ形状は、ゲートパターンの形状が基板に近づくにつれて先細りになる形状である。ゲートパターンが逆テーパ形状になった場合、ゲートパターンをウエハ(基板)に向かって平面視したとき、ウエハにオフセット領域が形成され得る。オフセット領域は、ゲートパターンの上面の端部によって生じる死角領域と解釈してよい。
【0005】
オフセット領域が形成された場合、イオン注入工程において、オフセット領域へのイオンの注入が不十分になることで、完成した半導体素子の特性が所望の特性に対して変化し得る。この対策として、ゲートパターンが逆テーパ形状になることを防止するため、従来のウエハ製造プロセスでは、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)による寸法測長、ゲート酸化膜残膜厚測定などが実施される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001-44276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら従来技術では、ウエハの完成前に逆テーパ形状のゲートパターンが素子形成領域に配置されていることを検出することができない。このため、完成したウエアの素子形成領域に逆テーパ形状のゲートパターンが配置された場合、前述したオフセット領域が発生して、半導体素子の電気特性が低下し得る。またSEMによる寸法測長、及びゲート酸化膜残膜厚測定は、ウエハの完成時点で行われる、EDS(Electrical Die Sorting)測定、PCM(Process Control Monitoring)測定などにおいて実施されるため、ゲートパターンの異常の発覚が遅れ、歩留まりが低下し得る。
【0008】
このように、従来技術では、半導体装置の歩留まりを向上させる上で改善の余地がある。
【0009】
本発明は、上記の事情を踏まえ、逆テーパ形状となったゲートパターンなどの電極を検出することが可能な半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置は、半導体素子が形成される素子形成領域と、前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極と、を備え、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい。
【0011】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体素子が形成される素子形成領域に配置される複数の第1電極と前記半導体素子が形成されない非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを同時に形成する工程を含み、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい。
【0012】
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置の検査方法は、半導体素子が形成される素子形成領域と、前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを備え、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい半導体装置の検査方法であって、前記第2電極の状態を検出する工程と、前記第2電極の状態に基づき、逆テーパ形状の前記第1電極を検出する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、逆テーパ形状となったゲートパターンなどの電極を検出することが可能な半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置の検査方法を提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本開示の実施形態にかかる半導体装置を平面視した図である。
図2図2は、図1の素子形成領域及び非素子形成領域の断面を示す図である。
図3図3は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図4図4は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。
図5図5は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の検査方法を説明するための図である。
図6】本開示の実施形態にかかる半導体装置の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0016】
図1は、本開示の実施形態にかかる半導体装置を平面視した図である。半導体装置100は、半導体素子1が形成されるウエハを有する。ウエハはSi(シリコン)を含む基板、SiC(シリコンカーバイド)を含む基板、又は、GaAs(ガリウム砒素)を含む基板と解釈してよい。
【0017】
半導体装置100は、半導体素子1が形成される素子形成領域1A、及び、半導体素子1が形成されない非素子形成領域1Bを備える。素子形成領域1Aは、アクティブ領域又はチップ本体領域と解釈してよい。非素子形成領域1Bは、スクライブライン領域又はグリッドライン領域の一部と解釈してよい。非素子形成領域1Bは、ダミーアクティブ領域と解釈してもよい。非素子形成領域1Bは、例えば半導体装置100(ウエハ)の中央部CP及び外周部OPに設けられている。
【0018】
素子形成領域1Aには複数の第1電極11が配置される。第1電極11は、ゲート電極、ドレイン電極、ソース電極などの導電部材である。ゲート電極、ドレイン電極、及びソース電極は、それぞれゲートパターン、ドレインパターン、及びソースパターンと解釈してよい。第1電極11の材料は、用途、目的などに応じて適宜選択可能であり、一例としてポリシリコン(多結晶シリコン)が挙げられる。
【0019】
半導体装置100の非素子形成領域1Bには複数の第2電極12が配置される。第2電極12は、ウエハ製造プロセス中に作成された半導体素子1の特性の良否を判定するためのTEGと解釈してよい。図1では、半導体装置100の中央部CPに位置する非素子形成領域1Bに、第2電極12が配置される。なお、第2電極12は、中央部CP及び外周部OPの何れかに設けられている非素子形成領域1Bに配置されていればよい。第2電極12の材料は、第1電極11と同様に、用途、目的などに応じて適宜選択可能であり、一例としてポリシリコン(多結晶シリコン)が挙げられる。
【0020】
図2は、図1の素子形成領域及び非素子形成領域の断面を示す図である。図2の左側には、素子形成領域1Aに配置される複数の第1電極11が示される。図2の右側には、非素子形成領域1Bに配置される複数の第2電極12が示される。
【0021】
複数の第1電極11は、ウエハの厚さ方向D1と交差する方向D2に間隔を空けて配列されている。第1電極11は、逆テーパ形状に形成されている。逆テーパ形状は、ゲートパターンの形状が、ウエハの上面に近づくにつれて先細りになる形状である。逆テーパ形状は、ゲートパターンなどの電極を形成するエッチング工程、パターンニング工程などにおける製造プロセスの異常により生じ得る。
【0022】
このようにゲートパターンが逆テーパ形状の場合、ウエハには、オフセット領域OFFが形成され得る。オフセット領域OFFは、ゲートパターンなどの第1電極11の上面11aの角部11a1によって生じる死角領域と解釈してよい。なお、製造プロセスに異常が生じていない場合、第1電極11は、順テーパ形状、又は、ウエハに対して垂直又はおおよそ垂直な形状となる。
【0023】
複数の第2電極12は、方向D2に間隔を空けて配列されている。第2電極12は、第1電極11と同様に、逆テーパ形状に形成されている。第2電極12のサイズは、第1電極11のサイズよりも小さい。具体的には、非素子形成領域1Bを平面視した第2電極12の上面12aの面積は、素子形成領域1Aを平面視した第1電極11の上面11aの面積よりも小さい。
【0024】
(半導体装置の製造方法)
次に、実施形態にかかる半導体装置100の製造方法について説明する。図3及び図4は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。図4の上側には、非素子形成領域1BがブラインドBL(マスク)された状態が示され、図4の下側には、非素子形成領域1Bに第2電極12のパターンが形成された状態が示される。
【0025】
(S1)電極形成工程
電極形成工程では、素子形成領域1A以外の非素子形成領域1BがブラインドBL(マスク)された状態で、ブラインドされていない素子形成領域1A内に、第1電極11のパターンが形成される。例えば、エッチングにより特定形状のレジストが形成され、エッチングにより第1電極11のパターンが形成された後、レジストが除去される。
【0026】
また電極形成工程では、第1電極11のパターンの形成と同時に、ブラインドされていた非素子形成領域1Bに、TEGである第2電極12のパターンが形成される。例えば、エッチングにより特定形状のレジストが形成される。このとき、特定形状のレジストは、第2電極12のサイズが第1電極11のサイズよりも小さくなるように形成される。エッチングにより第2電極12のパターンが形成された後、レジストが除去される。
【0027】
このように半導体装置100の製造工程では、非素子形成領域1Bの第2電極12のサイズが、第1電極11のサイズよりも小さくなるように形成される。製造プロセスの異常により、サイズ(横幅)が小さい逆テーパ形状の第2電極12は、ウエハとの接触領域が小さいため、順テーパ形状、又は垂直な形状の電極に比べて、製造プロセス(例えばエッチングなど)で、倒れ易くなり、又は飛散し易くなる。そして、第2電極12が倒れ易くなり、又は飛散し易くなるということは、同様の製造プロセスで作成される第1電極11が逆テーパ形状になっている可能性が高い。このため、ウエハの完成時点よりも前の時点で、第2電極12の倒れなどを検出することで、ウエハ製造時における逆テーパ形状の第1電極11を検出することができる。
【0028】
(半導体装置の検査方法)
図5は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の検査方法を説明するための図である。
本実施形態にかかる半導体装置の検査方法は、第2電極12の状態を検出する第1工程(S11)と、第2電極12の状態に基づき、逆テーパ形状の第1電極11を検出する第2工程(S12)とを含む。
【0029】
具体的には、前述した第2電極形成工程の後、非素子形成領域1Bに形成される第2電極12に飛びなどが生じているかを観測する。そして第2電極12に飛びなどが生じている場合、第1電橋が逆テーパ形状になっている可能性が高いため、ゲートパターンなどの異常が発生、つまり逆テーパ形状の第1電極11が検出されたと見なし、イオン注入工程の実施前に、ウエハの製造プロセスを中断することができる。
【0030】
従って、前述したオフセット領域OFFに起因する半導体素子1の電気特性の低下を抑制できる。また、イオン注入工程の実施前にウエハの製造プロセスを中断できるため、ゲートパターンなどの異常の発覚が早まり、歩留まりが向上し得る。
【0031】
(変形例)
図6は、本開示の実施形態にかかる半導体装置の変形例を説明するための図である。
図6の左側には、素子形成領域1Aに配置される複数の第1電極11が示される。図6の右側には、非素子形成領域1Bに配置される複数の第2電極12が示される。
【0032】
図6に示すように、第2電極12は、非素子形成領域1Bの第1範囲W1に3つ設けられており、第1電極11は、素子形成領域1Aの第2範囲W2に2つ設けられている。第1範囲W1及び第2範囲W2の面積が等しい場合、第2電極12の数が第1電極11の数よりも多くなることで、非素子形成領域1Bにおける複数の第2電極12の配置密度は、素子形成領域1Aにおける複数の第1電極11の配置密度よりも高くなる。
【0033】
このように、第2電極12の配置密度を高くすることで、ウエハ上の狭い領域に複数の第2電極12を密集して配置できるため、TEGとして利用される第2電極12が占有する面積を広げることなく、多くの第2電極12を配置することができる。このため、ウエハ上に形成される素子形成領域1Aを狭めることなく、逆テーパ形状の第1電極11を容易に検出することができる。
【0034】
(作用・効果)
以上に説明したように、本実施形態に係る半導体装置100によれば、非素子形成領域1Bの第2電極12のサイズが素子形成領域1Aの第1電極11のサイズよりも小さくなるように形成されることで、製造プロセスにおいて、逆テーパ形状の第2電極12の倒れなどを検出することができる。このため、ウエハの完成時点よりも前の時点で、製造プロセスで、第2電極12と同様に逆テーパ形状の可能性がある第1電極11を検出することができる。
【0035】
また、逆テーパ形状の第1電極11を検出した場合、イオン注入工程の実施前にウエハの製造プロセスを中断することができるため、オフセット領域OFFに起因する半導体素子1の電気特性の低下を抑制できる。また、イオン注入工程の実施前にウエハの製造プロセスを中断できるため、ゲートパターンなどの異常の発覚が早まり、歩留まりが向上し得る。
【0036】
また、本実施形態に係る半導体装置100によれば、非素子形成領域1Bが半導体装置100の中央部CP及び外周部OPに設けられることで、第2電極12を半導体装置の中央部CP及び外周部OPの何れかに配置することができる。
【0037】
これにより、素子形成領域1Aの密度が低いウエハの中央部CP及び外周部OPにおいて、第2電極12の飛びなどが生じた場合でも、第2電極12による半導体素子1及び第1電極11の汚損を軽減できる。従って、半導体素子1の電気特性の低下が抑制され、歩留まりが向上し得る。
【0038】
また、本実施形態に係る半導体装置100によれば、非素子形成領域1Bを平面視した第2電極12の面積を、素子形成領域1Aを平面視した第1電極11の面積よりも小さくすることで、製造プロセスにおいて、第2電極12の倒れなどが生じ易くなる。従って、第2電極12と同様に逆テーパ形状の第1電極11をより一層容易に検出することができる。
【0039】
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
【0040】
(付記1)
半導体素子が形成される素子形成領域と、前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極と、を備え、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい、半導体装置。
【0041】
(付記2)
前記非素子形成領域を平面視した前記第2電極の面積は、前記素子形成領域を平面視した前記第1電極の面積よりも小さい、付記1に記載の半導体装置。
【0042】
(付記3)
前記非素子形成領域における前記複数の第2電極の配置密度は、前記素子形成領域における前記複数の第1電極の配置密度よりも高い、付記1又は2に記載の半導体装置。
【0043】
(付記4)
前記第2電極は、前記半導体装置の中央部及び外周部の何れかに配置される、付記1から3の何れか1つに記載の半導体装置。
【0044】
(付記5)
半導体素子が形成される素子形成領域に配置される複数の第1電極と前記半導体素子が形成されない非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを同時に形成する工程を含み、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい、半導体装置の製造方法。
【0045】
(付記6)
半導体素子が形成される素子形成領域と、前記半導体素子が形成されない非素子形成領域と、前記素子形成領域に配置される複数の第1電極と、前記非素子形成領域に配置される複数の第2電極とを備え、前記第2電極のサイズは、前記第1電極のサイズよりも小さい半導体装置の検査方法であって、前記第2電極の状態を検出する工程と、前記第2電極の状態に基づき、逆テーパ形状の前記第1電極を検出する工程と、を含む、半導体装置の検査方法。
【符号の説明】
【0046】
1 半導体素子
1A 素子形成領域
1B 非素子形成領域
11 第1電極
11a 上面
11a1 角部
12 第2電極
12a 上面
100 半導体装置
BL ブラインド
CP 中央部
D1 方向
D2 方向
OFF オフセット領域
OP 外周部
W1 範囲
W2 範囲

図1
図2
図3
図4
図5
図6